説明

概念モデル可視化システムとプログラムと記録媒体

【課題】概略的な相対的な概念や、人が五感で感じたことを、手書き操作で簡単にコンピュータに入力して、グラフ等により定量的に可視化処理する。
【解決手段】手書きによる図形イメージ入力操作を受け付ける入力手段と、入力された図形イメージデータを取得して記憶する記憶手段と、入力された図形イメージデータを閉ループとして認識し、当該閉ループの面積を算出する求積手段と、算出された面積に応じた出力数量を計算する出力数量計算手段と、図形イメージデータと対応させるように入力された属性データを取得する手段と、指定された出力パターンを出力数量に応じて変形し、属性データに含まれた出力文字データと合成して出力イメージを編集する編集手段と、編集された出力イメージを出力装置に出力する出力手段とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概略的に図示した概念をコンピュータにより定量的にグラフ化して表現することができる概念モデル可視化システムとプログラムと記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な分野において、情報をより分かりやすく伝達するために、コンピュータを使用したプレゼンテーションツールが広く利用されている。例えば、数表を作成すれば、分かり易い円グラフや棒グラフを自動的に作成して出力する技術が知られている(特許文献1)(特許文献2)(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−36001号公報
【特許文献2】特開2003−530608号公報
【特許文献3】特開2007−26283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
予め十分な準備をして、定量的なデータを揃えれば、分かり易い円グラフや棒グラフに変換することができるが、必ずしもそうした場合ばかりではない。一般的には、絶対的な数値で表すことよりも、何か比較対象を挙げて、相対的な比較で図を使って表現することも多い。会議でこうした表現が使われると、具体的な数値を予測し辛いことがある。会議が終了してから計算をするのでは、会議の効率が悪くなる。また、人は自分の考えや思いを表現するのに言葉や文字を使用する。しかしながら、それを第3者に伝えるのは容易でない。例えば、患者が医師に対して傷みの程度を直接感覚的に伝えて、それを定量化する手段があれば、そのデータを治療に有効に生かすこともできる。
上記の課題を解決するために、本発明は、概略的な相対的な概念や人が五感で感じたことを、手書き操作で簡単にコンピュータに入力して、グラフ等により定量的に視覚化処理する、概念モデル可視化システムと、概念モデル可視化コンピュータプログラムと、そのプログラムを記録した記録媒体とを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
〈構成1〉
手書きによる図形イメージ入力操作を受け付ける入力手段と、入力された図形イメージデータを取得して記憶する記憶手段と、入力された図形イメージデータを閉ループとして認識し、当該閉ループの面積を算出する求積手段と、算出された面積に応じた出力数量を計算する出力数量計算手段と、前記図形イメージデータと対応させるように入力された属性データを取得する属性データ取得手段と、指定された出力パターンを前記出力数量に応じて変形し、前記属性データに含まれた出力文字データと合成して出力イメージデータを編集する編集手段と、編集された出力イメージデータを出力装置に出力する出力手段とを備えたことを特徴とする概念モデル可視化システム。
【0006】
〈構成2〉
構成1に記載の概念モデル可視化システムにおいて、前記入力手段により複数の図形イメージデータが入力されたとき、前記編集手段は、各図形イメージデータに対応する出力イメージデータを生成するとともに、前記属性データで指定された順に各出力イメージデータの配置を選択して、合成出力イメージデータを生成することを特徴とする概念モデル可視化システム。
【0007】
〈構成3〉
構成1または2に記載の概念モデル可視化システムにおいて、前記求積手段は、前記閉ループに囲まれたピクセル数をカウントして当該閉ループの面積を算出することを特徴とする概念モデル可視化システム。
【0008】
〈構成4〉
構成1乃至3のいずれかに記載の概念モデル可視化システムにおいて、前記求積手段は、前記入力手段により入力された図形イメージデータが閉ループでない場合に、必要な線分を補完して、自動的に閉ループ化することを特徴とする概念モデル可視化システム。
【0009】
〈構成5〉
構成1乃至3のいずれかに記載の概念モデル可視化システムにおいて、前記求積手段は、前記閉ループを半径が近似する真円と判断して、その真円の面積を算出することを特徴とする概念モデル可視化システム。
【0010】
〈構成6〉
構成2乃至5のいずれかに記載の概念モデル可視化システムにおいて、前記入力手段は、前記各出力イメージの配置を選択するための順を決定する属性データの入力を複数受け付けて、前記編集手段は、前記属性データに従って、多次元比較出力パターンを用いて、出力イメージを生成することを特徴とする概念モデル可視化システム。
【0011】
〈構成7〉
構成6に記載の概念モデル可視化システムにおいて、前記入力手段は、面積以外の相対比較のための比較軸を、図形イメージ入力受付画面上に表示することを特徴とする概念モデル可視化システム。
【0012】
〈構成8〉
構成1乃至7のいずれかに記載の概念モデル可視化システムにおいて、前記求積手段は、入力された図形イメージデータの一部が重なり合っているとき、重なった部分とそれ以外の部分について、面積を算出し、前記出力数量計算手段は、算出された面積に応じた出力数量を計算し、前記属性データ取得手段は、前記図形イメージデータと対応させるように入力された属性データを取得し、前記編集手段は、指定された出力パターンを前記出力数量に応じて変形し、前記属性データに含まれた出力文字データと合成して出力イメージを編集することを特徴とする概念モデル可視化システム。
【0013】
〈構成9〉
構成1乃至8のいずれかに記載の概念モデル可視化システムにおいて、前記編集手段は、前記出力イメージデータに、前記入力手段により受け付けられた全ての入力された図形イメージデータを含めることを特徴とする概念モデル可視化システム。
【0014】
〈構成10〉
構成1乃至9のいずれかに記載の概念モデル可視化システムにおいて、前記入力手段は、前記図形イメージデータを描画した平面外の任意の位置に視点を設定し、その視点から見た図形イメージデータをウインドウに表示し、この図形イメージデータを描画した平面と平行な基準平面を設定して同一のウインドウ内に表示し、前記出力数量計算手段は、前記各図形イメージデータの前記基準平面からの高さに応じた出力数量を計算し、前記編集手段は、前記出力パターンを前記出力数量に応じて変形して出力イメージデータを編集することを特徴とする概念モデル可視化システム。
【0015】
〈構成11〉
構成10に記載の概念モデル可視化システムにおいて、前記入力手段は、前記図形イメージデータの面積比を反映した合成イメージデータに対して、当該図形イメージデータを描画した平面外の任意の位置に視点を設定し、その視点から見た合成イメージデータをウインドウに表示し、この図形イメージデータを描画した平面と平行な基準平面を設定して同一のウインドウ内に表示することを特徴とする概念モデル可視化システム。
【0016】
〈構成12〉
構成11に記載の概念モデル可視化システムにおいて、前記編集手段は、前記出力パターンをグラフ素片とし、このグラフ素片の前記基準面からの高さを前記出力数量に応じて選択して表示するように出力イメージデータを編集することを特徴とする概念モデル可視化システム。
【0017】
〈構成13〉
コンピュータを、構成1乃至6のいずれかに記載の手段として機能させる概念モデル可視化プログラム。
【0018】
〈構成14〉
コンピュータを、構成1乃至6のいずれかに記載の手段として機能させる概念モデル可視化プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【発明の効果】
【0019】
〈構成1の効果〉
手書きによる図形イメージが入力されたとき、その面積に応じた出力数量を計算して、文字等の属性データとともに出力イメージデータを生成すると、手書きによる図形を自動的に定型化されたグラフ等に変換できる。
〈構成2の効果〉
複数の図形イメージが入力されたとき、その面積に応じた出力数量で出力イメージデータを生成すると、手書き入力よる複数の図形を面積に着目して相対比較した結果をグラフ等で出力できる。
〈構成3の効果〉
閉ループに囲まれたピクセル数をカウントすることで、面積計算の画一的処理ができる。
〈構成4の効果〉
面積計算ができない未完成の閉ループを、自動的に補完処理により完全な閉ループにして、その後の計算を進めることができる。
〈構成5の効果〉
閉ループを、例えば、外接円に置き換えて認識することで、面積計算を単純化できる。
〈構成6の効果〉
複数の図形を面積だけでなく、記入位置等についても相対比較をして、複数の観点から見た比較結果を出力することができる。
〈構成7の効果〉
図形の記入位置を、出力イメージの配置を選択するための順を決定する属性データとするとき、スケール等の比較軸を表示して、入力時にその相対比較をし易くできる。
〈構成8の効果〉
入力された図形イメージデータの一部が重なり合っているとき、重なった部分とそれ以外の部分についても、同様の要領でグラフ化等をすることができる。
〈構成9の効果〉
手書き入力された図形イメージデータには、グラフ化等により可視化された数量比較できる部分と、図形の形状等のように数量比較できない部分が含まれることから、その両方を合わせて出力して、入力者の意図を伝えるようにした。
〈構成10の効果〉
図形イメージデータを描画した平面外の任意の位置に視点を設定して、図形イメージデータを3次元画像として表示することができる。これにより、基準平面からの高さに応じた出力数量をグラフ化して、2種のパラメータについての比較ができる。
〈構成11の効果〉
図形イメージデータの面積比を反映した合成イメージデータに対しても、3次元表示ができる。
〈構成12の効果〉
出力パターンのグラフを各図形イメージデータに対応させたグラフ素片に分解して、出力数量を、それぞれの基準面からの高さに反映させた、ユニークな形式のグラフを出力できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施例のシステム主要部の機能ブロック図である。
【図2】本実施例のシステムの操作画面説明図である。
【図3】本実施例のシステムの操作画面説明図である。
【図4】使用するデータの構造の説明図である。
【図5】プログラム動作時の処理データ説明図である。
【図6】プログラムのメインルーチンの動作フローチャートである。
【図7】図形イメージデータの解析処理動作フローチャートである。
【図8】自動閉ループ化と求積処理動作の説明図である。
【図9】属性データの解析処理動作フローチャートである。
【図10】データ出力処理動作フローチャートである。
【図11】多次元処理用の入力ウインドウを示す説明図である。
【図12】感情表現の可視化例を示す説明図である。
【図13】3次元形式のグラフ作成画面説明図である。
【図14】3次元形式のグラフ作成画面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
【実施例1】
【0022】
(装置(システム)全体の構成)
図1は、本実施例のシステム主要部の機能ブロック図である。図2と図3は本実施例のシステムの操作画面説明図である。図4は使用するデータの構造の説明図である。
このシステムは図1に示すようなパーソナルコンピュータ等により実現できる。図1〜図4を参照しながら、このシステムの構成と具体的な動作例を説明する。
【0023】
図1において、コンピュータ12は、ディスプレイ2と本体制御部3とキーボード4とマウス5とデジタイザ6とを備える。ディスプレイ2は操作画面を表示し、キーボード4とマウス5とデジタイザ6とは、データの入力操作に使用される。ディスプレイ2は結果の出力にも利用される。
【0024】
本体制御部3の内部には、演算処理装置20と記憶装置40が設けられている。このハードウエアは、既知のものと変わらないので回路の図示を省略する。コンピュータ12は、コンピュータプログラムを実行して、所定のタイミングで、演算処理装置20の部分に図示した各手段として機能する。コンピュータ12は、このコンピュータプログラムの実行中に、記憶装置30を使用して、予め記憶された必要なデータを読み取る。またあるいは、新たなデータを記憶装置30に書き込んで記憶させる。
【0025】
演算処理装置20には、図のように、入力手段21、求積手段22、出力数量計算手段23、属性データ取得手段24、編集手段25および出力手段26等の機能ブロックを組み合わせたコンピュータプログラムがインストールされている。また、記憶装置40には、図のように、入力ウインドウデータ41、図形イメージデータ42、基礎データ43、属性データ44、出力数量データ45、出力文字データ46、出力イメージデータ47、出力パターン48および合成イメージデータ49等のデータが記憶される。
【0026】
図2の操作画面に示すように、操作者は、コンピュータ12のディスプレイ2に表示されたウインドウ50を見ながら、マウス5やデジタイザ6を用いて、図形イメージデータ42を入力する。全くの手書き入力でよい。操作者が頭の中に描いた感覚をそのまま図の図形イメージデータ42の形状で表現するとよい。コンピュータ12は、その結果を解析して、ウインドウ50の左側に表示されたような、グラフを生成する。
【0027】
(図形イメージデータ)
以下、記憶装置40に記憶されたデータを次のように呼んで説明をする。図4の(a)に示すように、入力ウインドウデータ41は、図2等で示したウインドウ50を表示するためのデータである。図形イメージデータ42は、図4の(b)に示すように、手書き入力されたもので、例えば、ビットマップ形式で取得する。図の例では、例えば、事柄やアイデアについて、操作者による評価結果が図形の大きさにより表現されている。評価される対象は,任意である。例えば、人物評価、製品評価等でもよい。また、会議法として良く知られているKJ法で、キーワードを記入した紙片の代わりに、この入力図形イメージを利用できる。キーワードを囲む図形の面積を、重要度の順位付けの基準にできる。また、後で説明するように、従来は簡単に可視化することができなかった痛みの種類や強さなどを、図形イメージを利用して医師等に伝えることができる。いずれにしても、図形イメージデータ42は、ビットマップあるいは、ベクトルデータ形式で、記憶装置40に記憶することができる
【0028】
(属性データ)
属性データ44は、図4の(c)に示すように、図形イメージデータ42が入力されたときに自動的に取得されたり、あるいは操作者により入力されたデータである。例えば、図形イメージデータ42が入力されたとき、後で説明する求積手段22が自動的にリアルタイムにその図形の面積を計算してウインドウ50中に表示する。また入力手段21は、その図形の記入時刻をシステムから取得してリアルタイムに表示する。いずれも、合成イメージデータ49中の配列順を決めるためのパラメータにすることができる。また、線種や線色等も、出力イメージのデザインを決める要素になる。これらも、属性データとして、記憶装置40に記憶される。
【0029】
(出力数量データ)
出力数量データ45の例を図4の(d)に示す。例えば、入力された図形イメージの面積を比較して、円グラフを作成するような場合には、各図形イメージデータに対応する扇形の中心角が出力数量データ45である。例えば、入力された図形イメージデータ42の面積に応じた値を計算して、出力数量データ45が求められる。棒グラフ、帯グラフ等の出力方法により、出力数量データ45の値が異なってくる。また、複数の項目の扇形の中心角を比較するような場合には、各扇形が360度に対して何パーセントに相当するかを計算した結果も出力数量データ45である。
【0030】
(出力文字データ)
出力文字データ46の例を、図4の(e)に示す。出力文字データ46は、操作者が手書きで入力した文字や、その文字を認識して文字コード化したデータ、あるいは、出力数量データに含まれる主な数値等を結果として表示するためのデータである。入力図形イメージデータ中から切り出したイメージデータでもよい。
【0031】
(出力パターン)
出力パターン48の例を図4の(f)に示す。出力パターン48は、例えば、デフォルトで、円グラフと決めておく。そして、操作者の希望により、帯グラフとか棒グラフに変更するようにしたらよい。また、多次元比較を行う場合には、2以上の出力パターン48を使用することができる。さらに、三次元表示のグラフを使用してもよい。
【0032】
(出力イメージデータ)
出力イメージデータ47の例を、図4の(g)に示す。例えば、円グラフを出力するとき、その項目毎の配列順は、中心角の大きい順とか、図形イメージデータの入力時刻順とかになる。その順序は操作者が指定する。2つの図形イメージデータが部分的に重なり合っているときは、その重なり順とすることもできる。図形イメージデータの中に手書きで記入された文字があれば、そのイメージデータをそのまま、出力イメージデータ中に嵌め込む。
【0033】
(合成イメージデータ)
合成イメージデータ49の例を、(h)に示す。また、図2や図3は、この(h)に入力図形イメージを含めた例を示す。以下、合成イメージデータ49というときは、このウインドウに含まれた画像全体の出力をいう。手書き入力された図形イメージデータを、グラフ化されたデータとともに出力をすると、入力者の意図が忠実に第三者に伝わり易い。
【0034】
(演算処理装置)
図5は、プログラム動作時の処理データ説明図である。
以下、演算処理装置20にインストールされた各演算処理モジュールの説明をする。
(入力手段)
入力手段21は、手書きによる図形イメージ入力操作を受け付ける機能を持つ。例えば、マウス5やキーボード4やデジタイザ6等のデバイスと、ブラウン管や液晶等のディスプレイ2、あるいは、図示しないプロジェクタ等の表示装置を制御することができる。図形イメージ入力操作時には、図2に示したウインドウ50上に、上記デバイスの操作により移動するカーソルの軌跡を表示するための入力ウインドウデータ41を、ディスプレイ2に表示する。また、プログラムの操作のために、ウインドウ50には、モード選択部52、状態表示部54、条件指定部56等が設けられている。
【0035】
(属性データ取得手段)
取得された図形イメージデータには、図5の(a)に示すように、図形番号が付けられる。データ整理のためのシリアル番号である。属性データ取得手段24は、図形イメージデータと対応させるように入力された、記入時刻、出力文字データ、面積、線種、線色等の属性データを取得する。塗りつぶしや線の色をグラフの背景色の指定に使用する。線の太さや色を、グラフの各項目の配置指定に使用する。
【0036】
また、図形イメージデータの属性データである文字データの入力操作時に、ウインドウ50中に文字入力ウインドウを表示してもよい。入力図形イメージの形状は自由なことが好ましい。例えば、丸い図形を描くのを途中でやめても自動的に閉ループ化されたり、フリーハンドで描いた後に瞬時に正円に変換されるような入力支援処理をしてもよい。図2や図3の例で「満たしモード」と表示したボタンは、その入力支援処理を起動するためのものである。
【0037】
図形イメージの線の太さや色を、事前・事後に変更できるとよい。また、図形イメージの線の色により、出力されるグラフの該当箇所を塗りつぶすように指定できる。着色の有無や装飾も「備考」というボタンをくりして、自由に設定できる。入力した図形イメージをベクトルデータで保存すれば、何度でも、図形の位置や大きさを自由に変更できる。そして、「順番」というボタンをクリックすると、出力時の配列順が指定できる。「保存」というボタンをクリックすると、入力データを確定して保存できる。「リセット」というボタンをクリックすると、ウインドウ50が初期化される。
【0038】
(求積手段)
求積手段22は、例えば、入力ウインドウ全体のビットマップイメージデータを解析して、閉ループ一個分の図形イメージデータ毎に、輪郭線座標データ群を取得する。そして、不連続点を検出して、例えば、直線で結ぶように座表データを補完する。その後、閉ループを構成する輪郭線座標データ群に囲まれたピクセル数をカウントして、図5の(b)に示す解析データ43を記憶装置40に記憶する。この補完処理等については、後で図8を用いて具体的に説明する。
【0039】
(出力数量計算手段)
出力数量計算手段23は、求積手段22によって算出された面積に応じた出力数量を計算する機能を持つ。この計算開始前に、出力が円グラフか帯グラフかといった出力形式の選択が別途行われているものとする。出力数量計算手段23は、例えば、円グラフの一部を構成する扇形図形の中心角を出力数量として計算する。全ての図形イメージデータの面積データの総和を分母とし、各図形イメージデータの面積データの占める割合で、360度を案分すると、中心角が求められる。また、この割合は数量比である。これらの結果も解析データ43に含められる。
【0040】
(編集手段)
編集手段25は、指定された出力パターンを出力数量に応じて変形し、前記属性データに含まれた出力文字データと合成して合成イメージデータ49を編集する機能を持つ。編集手段25は、扇形の中心角を出力数量計算手段23で計算した中心角にして、出力イメージデータ47の形状を定める。複数の扇形を組み合わせて出力する場合には、指定された配列順に扇形を並べる。編集手段25は、各図形イメージデータに応じた出力イメージデータ47を生成するとともに、前記属性データで指定された順に各出力イメージの配置を選択して、合成イメージデータ49を生成する。
(出力手段)
出力手段26は、編集された出力イメージを出力装置に出力する機能を持つ。上記の実施例では、作成した円グラフだけでなく、手書き入力された図形イメージもそのままあわせて出力する。実際には、手書き入力された図形イメージをそのまま消さずに残しておいて、全体が見られるように表示する。このほうが、操作者の主張を理解し易い出力になる。なお円グラフの中に、文字を追加入力したり、項目毎に、追加や削除ができたりするように、制御してもよい。
【0041】
出力バターンは図5の(c)に示すように、例えば、ドロップダウンリストで、円グラフ、棒グラフ、帯グラフ、折れ線グラフというように選択ができる。また、項目毎の配列順は、図5の(d)に示すように、ドロップダウンリストで、入力時刻順、面積順、50音順、色順等が指定できる。
【0042】
(重なり合い)
これまで、図2の例で説明をしてきたが、さらに、次のような処理もできる。求積手段22は、入力された図形イメージデータ42の一部が重なり合っているとき、重なった部分とそれ以外の部分の割合いも、グラフ化することができる。即ち、重なった部分とそれ以外の部分について、それぞれ面積を算出する。出力数量計算手段23は、算出された面積に応じた出力数量を計算する。属性データ取得手段24は、図形イメージデータ42と対応させるように入力された属性データを取得する。編集手段25は、指定された出力パターンを出力数量に応じて変形し、属性データに含まれた出力文字データと合成して出力イメージを編集する。これらの処理は、ウインドウ50の左隅の合成イメージデータ49を生成する処理と全く同様である。これで、図3の中央に表示された合成イメージデータ49を生成できる。即ち、入力された図形イメージデータの一部が重なり合っているとき、重なった部分とそれ以外の部分についても、同様の要領でグラフ化等をすることができる。
【実施例2】
【0043】
図6は、プログラムのメインルーチンの動作フローチャートである。
以下の図を使用して、コンピュータプログラムの実施例を説明する。
この図の処理は主として入力手段21と属性データ取得手段24とが実行する。また、ステップS16とステップS19の処理は、求積手段22や出力数量計算手段23が実行する。ステップS20の処理は、編集手段25や出力手段26が実行する。
【0044】
図6において、まず、処理を開始するときは、ステップS11で、メインプログラムを起動して、ステップS12で、図2等で示した入力ウインドウ50を表示する。この処理は入力手段21が、記憶装置40に記憶された入力ウインドウデータ41を読みとって行う。ステップS13では、データ取得モードをスタートする。ステップS14では、マウス5等を用いた手書き図形イメージの入力を受付ける。ステップS15では、入力された図形イメージデータ42を取得して、記憶装置40に記憶する。
【0045】
ステップS16では、図形イメージデータの解析をする。ステップS16の処理は図7で説明する。ステップS17では、属性データの入力を受付ける。属性データ取得手段24はステップS18で、受け付けた属性データ44を記憶装置40に記憶させる。
【0046】
ステップS19では、属性データの解析をする。ステップS19の処理は図9で説明する。ステップS20では、データ出力処理をする。ステップS20の処理は図10で説明する。ステップS21では、後処理の受付けをする。この後処理では、例えば、合成イメージデータを記憶装置に保存したり、他のコンピュータに転送したり、一部の変更をしたりする、任意の処理が実行される。
【0047】
図7は、図形イメージデータの解析処理動作フローチャートである。
ステップS31では、記憶装置に記憶された図形イメージデータ42の解析を開始する。まず、求積手段22はステップS32で、既に説明した要領で自動閉ループ化処理をする。そして、ステップS33で、閉ループの面積を算出する。次に、出力数量計算手段23は、ステップS34で、閉ループの面積を使用して、出力数量の計算をする。ステップS35では、入力された全図形イメージの処理が済んだかどうかという判断をする。リアルタイムで処理をする場合には、ステップS35の判断は不要である。ステップS36では、出力数量計算手段23が、各図形の数量比の計算をする。
【0048】
図8は、自動閉ループ化と求積処理動作の説明図である。
例えば、図の(a)に示すように図形イメージデータが取得されたとする。このとき、図形イメージデータ42の不連続点を検出する。そして、2個の不連続点を結ぶ破線のような直線を追加してデータを修正する。その後は、この閉曲線で囲まれた領域のピクセルをカウントすればよい。しかし、複雑な図形の求積処理には時間がかかる。そこで、例えば、図の(b)に示すように、例えば、図形イメージデータ42の外接円と内接円とを求める。そして、外接円と内接円の半径の平均値あるいは中間値の半径を持つ真円に、入力図形を置き換える。入力操作時にこの処理をリアルタイムで実行して、入力画面に表示することもできる。しかし、操作者に意識させずに、これらの処理を求積手段22が内部的に自動的に実行するだけであっても構わない。
【0049】
図9は、属性データの解析処理動作フローチャートである。
ステップS41では、属性データの解析処理を開始する。ステップS42では、図形イメージデータ42中に記入された出力文字データを取得する。ステップS43では、閉ループを描くのに使用された線種を検出する。線の太さや破線、実線の区別等である。ステップS44では、線色の検出をする。予め、線種や線色に応じて、出力イメージの配置が指定されていれば、これらの情報を配置順を決める情報とする。ステップS45では、記入時刻の取得をする。ステップS46では、条件指定部56を使用した順番指定を受付ける。操作者が意識的に出力イメージの配置順を決めることもできる。ステップS47では、図形の属性データの処理が全て済んだかどうかという判断をする。ステップS48では、出力パターンの取得をする。操作者の指定を確認する処理である。これで、出力の準備ができた。
【0050】
図10は、データ出力処理動作フローチャートである。
ステップS51では、データ出力処理を開始する。ステップS52では、出力パターンの読み取りをする。これは先の処理で指摘された出力パターンのテンプレートや、演算処理式等を準備する処理である。ステップS53以下は、入力図形イメージデータ毎に実行される。ステップS53では、出力イメージの配置順の読み取りをする。ステップS54では、出力数量の読み取りをする。ステップS55では、背景色の読み取りをする。
【0051】
ステップS56では、出力イメージデータを確定するための演算処理をする。例えば、円グラフのどの位置に仕切り線を描画し、指定された背景色を選択するといった処理を実行する。ステップS57では、出力文字データの読み取りをする。ステップS58では、全図形イメージについて、ステップS53−ステップS57の処理が済んだかどうかという判断をする。この判断の結果がイエスのときはステップS59の処理に移行し、ノーのときはステップS53の処理に移行する。なお、リルタイム動作のときは、ステップS58は不要である。ステップS59では、入力図形イメージデータの読み取りをする。そして、ステップS60で、図2や図3に示したような合成イメージデータを生成する。ステップS61では、合成イメージデータの表示をする。
【実施例3】
【0052】
(多次元処理)
図11は、多次元処理用の入力ウインドウを示す説明図である。
上記の実施例では、例えば、入力図形イメージの面積比をそのまま円グラフに反映していた。しかし、もう一つ別のパラメータを比較対象に追加することもできる。複数の図形の面積比較だけでなく、例えば、図形の記入位置等についても相対比較をして、複数の観点から見た比較結果を出力することができる。図11の例では、ウインドウ50中に比較軸58を新たに表示した。
【0053】
例えば、評価項目の重要度は面積順であるとする。しかし、例えば、その実行優先順は比較軸の上方にあるほど高いといった表現ができる。なお、比較軸58を縦と横に表示してもよい。図形の記入位置を数値換算して、これまでの実施例と同様の円グラフをもう一つ作成するようにしてもよい。入力手段21は、各出力イメージの配置を選択するための順を決定するための複数種類の属性データの入力を受け付けることができる。また、編集手段25は、複数の属性データを使用して、多次元比較をして、合成イメージデータ49を生成することができる。
【0054】
(感情表現の可視化)
図12は感情表現の可視化例を示す説明図である。
このウインドウは、例えば、医師が患者に対して、幹部の痛みの状態を問う場合に使用する。特に、言葉ではうまく表現できない子供等にも適したツールとなる。入力ウインドウ上に描く図形の形,線の太さ,線の色,塗りつぶしの有無によって、痛みの程度や種類を可視化表現できる。きりきり痛むのか鈍痛なのか,またそのレベルなどを感覚的に表現できる。昨日と今日の痛みの比較もできる。質的なデータを面積比で表現することで、直接、量的なデータとして認識できる.図12では、左から右へ時間の経過に従って痛みが変化していったことを患者が医者に伝えている。面積は痛みの大きさを示している。こうした感情表現とともに、定量的な比較分析結果をグラフ等で表示することができるので、様々な分野で利用できる。
【0055】
人事評価や製品評価など、評価者の定性的な評価(概念モデル)は、例えば、5段階評価(7段階評価)に置き換えるようにしている。ここにはどうしても恣意的要素が入ってくる。また、複数の評価対象について相対的に比較をしてみると、5段階評価の結果が実情と合わないというケースもある。これに対して、本発明では、個々の評価対象について、評価結果を図形イメージで表現し、他の評価対象と比較しながらその結果を可視化することができる。従って、評価者の定性的な評価の結果をより忠実に定量的で見やすい形式でまとめて出力できる。
【0056】
手書きによる図形イメージと、線の太さ,色,塗りつぶしの有無、図形の重なりといった、感覚的な入力者の意思を示す情報を属性データに取り込んで、その出力結果に反映することができる。従って、例えば、臨床医療の現場で患者が痛みを表現する手段として利用できる。さらに、図形の面積だけでなく、基準軸上の図形を書き込んだ位置等を定量的な評価結果とし,多次元の評価結果を出力することができる。従って、例えば、ユーザーが、ある道具のどの機能をどれくらい使っているのかを問う場合に、好きな度合いと使用頻度とを同時にひとつの図形イメージで表すことができる。この入力を使用すると、使用頻度を比較したグラフと好まれる度合いを比較したグラフが一挙に出力できる。本発明のシステムは、人物評価,KJ法,痛みのスケール表現,商品(デザイン)評価、数値による段階評価に代わる様々な評価に広く利用することができる。
【実施例4】
【0057】
(3次元グラフ)
図13と図14は、3次元形式のグラフ作成画面説明図である。
例えば、図2に示すようなウインドウ50を使用して、「ある製品が持つ5つの機能のうち、どの機能をどのくらいの頻度で使用していますか?」という設問に答えるとする。評価項目1〜5は、それぞれ該当する製品の機能とする。入力された各図形イメージデータ42の面積が使用頻度(数)に対応する。ここで、さらに、「その機能が無くなったら困る程度を示して下さい」という設問に答えるとき、図13の画面を利用する。
【0058】
図13の画面において、例えば、チェックボックス66をクリックすると、図2に示した通常入力モードと、図12に示した3次元入力モードの相互切り替えができるようにしておく。図12の3次元入力モードにおいて、スライドバー68を上端から下端に向かってスライド操作すると、図形イメージデータ42を上方から見下ろす俯角が変化する。スライドバー68が中央に近付くと、図形イメージデータ42を真横の方から見るようになる。さらにスライドバー68を下方にスライド操作すると、図形イメージデータ42を下から見上げるように仰角を次第に変化させることができる。このように、この実施例では、図形イメージデータ42を真上から見た状態から真下から見た状態まで視点の位置を変化させ、図形イメージデータ42の形状も視点の位置に応じて変形させる。図1に示した入力手段21は、このよう入力ウインドウを制御する。
【0059】
入力手段21は、即ち、上記図形イメージデータ42を描画した平面外の、任意の位置に視点を設定する。そして、その視点から見た図形イメージデータ42を、ウインドウ50に表示する。同時に、上記図形イメージデータ42を描画した平面と平行な基準平面60を設定して、同一のウインドウ50内に表示する。また、図2に示すウインドウ50を操作した後は、既に、各図形イメージデータ42の面積比を反映した合成イメージデータ49が表示されている。ここで、3次元入力モードへの切り替えを行い、スライドバー68を操作して視点を設定すると、合成イメージデータ49についても、同じ俯角または仰角で表示する。さらに、同一のウインドウ50内に、基準平面60と対応させるように、合成イメージデータ49を描画した平面と平行な基準平面64を表示する。
【0060】
次に、「その機能が無くなったら困る程度を示して下さい」という設問に応えるために、各図形イメージデータ42の、基準平面60からの高さを選ぶ。カーソルをいずれかの図形イメージデータ42上に移動させると、その図形イメージデータ42の基準面60から見た高さが、比較軸58上にポップアップ表示されるとよい。さらに、隣接する別の図形イメージデータ42上にカーソルを移動させると、移動前に操作をした図形イメージデータ42と移動後にカーソルを乗せた図形イメージデータ42の高さの差を、比較軸59上にポップアップ表示するとよい。
【0061】
以上の操作によって全ての図形イメージデータ42の基準平面60からの高さを決定し終えると、図14に示すように、合成イメージデータ49では、グラフ素片62が、それぞれ基準面64の上方に浮き上がるように表示される。各グラフ素片62の基準面64から見た高さは、図形イメージデータ42の基準面60から見た高さと対応させる。扇形の各グラフ素片62の中心角は、対応する図形イメージデータ42の面積から計算したものである。これにより、2種のパラメータの比較結果を3次元形式のグラフに反映したものを得ることができる。
【0062】
(プログラムと記録媒体)
上記の演算処理装置で実行されるコンピュータプログラムは、機能ブロックで図示した単位でモジュール化されてもよいし、複数の機能ブロックを組み合わせて一体化されてもよい。また、上記のコンピュータプログラムは、既存のアプリケーションプログラムに組み込んで使用してもよい。本発明を実現するためのコンピュータプログラムは、例えばCD−ROMのようなコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して、任意の情報処理装置にインストールして利用することができる。
【符号の説明】
【0063】
10 概念モデル可視化システム
12 コンピュータ
20 演算処理装置
21 入力手段
22 求積手段
23 出力数量計算手段
24 属性データ取得手段
25 編集手段
26 出力手段
40 記憶装置
41 入力ウインドウデータ
42 図形イメージデータ
43 基礎データ
44 属性データ
45 出力数量データ
46 出力文字データ
47 出力イメージデータ
48 出力パターン
49 合成イメージデータ
50 ウインドウ
52 モード選択部
54 状態表示部
56 条件指定部
58 比較軸
59 比較軸
60 基準面
62 グラフ素片
64 基準面
66 チェックボックス
68 スライドバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
手書きによる図形イメージ入力操作を受け付ける入力手段と、
入力された図形イメージデータを取得して記憶する記憶手段と、
入力された図形イメージデータを閉ループとして認識し、当該閉ループの面積を算出する求積手段と、
算出された面積に応じた出力数量を計算する出力数量計算手段と、
前記図形イメージデータと対応させるように入力された属性データを取得する属性データ取得手段と、
指定された出力パターンを前記出力数量に応じて変形し、前記属性データに含まれた出力文字データと合成して出力イメージデータを編集する編集手段と、
編集された出力イメージデータを出力装置に出力する出力手段とを備えたことを特徴とする概念モデル可視化システム。
【請求項2】
請求項1に記載の概念モデル可視化システムにおいて、
前記入力手段により複数の図形イメージデータが入力されたとき、
前記編集手段は、各図形イメージデータに対応する出力イメージデータを生成するとともに、前記属性データで指定された順に各出力イメージデータの配置を選択して、合成出力イメージデータを生成することを特徴とする概念モデル可視化システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の概念モデル可視化システムにおいて、
前記求積手段は、前記閉ループに囲まれたピクセル数をカウントして当該閉ループの面積を算出することを特徴とする概念モデル可視化システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載の概念モデル可視化システムにおいて、
前記求積手段は、前記入力手段により入力された図形イメージデータが閉ループでない場合に、必要な線分を補完して、自動的に閉ループ化することを特徴とする概念モデル可視化システム。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれかに記載の概念モデル可視化システムにおいて、
前記求積手段は、前記閉ループを半径が近似する真円と判断して、その真円の面積を算出することを特徴とする概念モデル可視化システム。
【請求項6】
請求項2乃至5のいずれかに記載の概念モデル可視化システムにおいて、
前記入力手段は、前記各出力イメージの配置を選択するための順を決定する属性データの入力を複数受け付けて、前記編集手段は、前記属性データに従って、多次元比較出力パターンを用いて、出力イメージを生成することを特徴とする概念モデル可視化システム。
【請求項7】
請求項6に記載の概念モデル可視化システムにおいて、
前記入力手段は、面積以外の相対比較のための比較軸を、図形イメージ入力受付画面上に表示することを特徴とする概念モデル可視化システム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかに記載の概念モデル可視化システムにおいて、
前記求積手段は、入力された図形イメージデータの一部が重なり合っているとき、重なった部分とそれ以外の部分について、面積を算出し、
前記出力数量計算手段は、算出された面積に応じた出力数量を計算し、
前記属性データ取得手段は、前記図形イメージデータと対応させるように入力された属性データを取得し、
前記編集手段は、指定された出力パターンを前記出力数量に応じて変形し、前記属性データに含まれた出力文字データと合成して出力イメージを編集することを特徴とする概念モデル可視化システム。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載の概念モデル可視化システムにおいて、
前記編集手段は、前記出力イメージデータに、前記入力手段により受け付けられた全ての入力された図形イメージデータを含めることを特徴とする概念モデル可視化システム。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかに記載の概念モデル可視化システムにおいて、
前記入力手段は、前記図形イメージデータを描画した平面外の任意の位置に視点を設定し、その視点から見た図形イメージデータをウインドウに表示し、この図形イメージデータを描画した平面と平行な基準平面を設定して同一のウインドウ内に表示し、
前記出力数量計算手段は、前記各図形イメージデータの前記基準平面からの高さに応じた出力数量を計算し、
前記編集手段は、前記出力パターンを前記出力数量に応じて変形して出力イメージデータを編集することを特徴とする概念モデル可視化システム。
【請求項11】
請求項10に記載の概念モデル可視化システムにおいて、
前記入力手段は、前記図形イメージデータの面積比を反映した合成イメージデータに対して、当該図形イメージデータを描画した平面外の任意の位置に視点を設定し、その視点から見た合成イメージデータをウインドウに表示し、この図形イメージデータを描画した平面と平行な基準平面を設定して同一のウインドウ内に表示することを特徴とする概念モデル可視化システム。
【請求項12】
請求項11に記載の概念モデル可視化システムにおいて、
前記編集手段は、前記出力パターンをグラフ素片とし、このグラフ素片の前記基準面からの高さを前記出力数量に応じて選択して表示するように出力イメージデータを編集することを特徴とする概念モデル可視化システム。
【請求項13】
コンピュータを、請求項1乃至6のいずれかに記載の手段として機能させる概念モデル可視化プログラム。
【請求項14】
コンピュータを、請求項1乃至6のいずれかに記載の手段として機能させる概念モデル可視化プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−59784(P2011−59784A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−206065(P2009−206065)
【出願日】平成21年9月7日(2009.9.7)
【出願人】(509251590)株式会社 オ・クリエイション (1)
【Fターム(参考)】