説明

構造体及び画像形成装置

【課題】簡単な構成で外装部材と装置本体との導通をとることができ、保持部材の破損や変形による装置の破損等も防止できる構成の構造体を提供する。
【解決手段】本発明は、装置の筐体の一部を構成し、装置本体に対して支点を中心に回動自在に設けられた外装部材1aと、該外装部材1aを装置本体に保持するための保持部材8を有する構造体1において、保持部材8を導通性部材とし、該保持部材8を介して外装部材1と装置本体とが導通している構成とする。具体的には、保持部材8は、外装部材1a側の導通性部材と保持部材受け10を介して導通しており、さらに保持部材8は、装置本体側に設けられた保持部材受けと当接しており、この保持部材受けを介して装置本体と導通が取れるようになっている。これにより簡単な構成で構造体の外装部材と装置本体とを導通することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置の筐体の一部を構成し、装置本体に対して支点を中心に回動自在に設けられた外装部材と、該外装部材を装置本体に保持するための保持部材を有する構造体、及び、その構造体を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、例えば特許文献1に開示されているように、紙詰まり処理や、トナーなどのサプライ交換等のために、回動自在な外装部材(以下、外装カバーと称する)を有する方式が多く用いられている。この外装カバーには、例えば特許文献2に開示されているように、回動量を規制する保持部材が設けられ、外装カバーの開閉を規制している。
【0003】
また、このような画像形成装置においては、外装カバーに搬送手段を有するものもある。この外装カバーや搬送手段は用紙等の記録材の搬送によって発生する静電気を装置本体と導通させることで逃がしているため、回動支点部分や搬送ローラの側板を金属材料で構成していた。このため装置重量が大きくなり保持部材の破損や変形といった問題点を生じていた。
【0004】
そこで上記の問題を解決するため、例えば特許文献3に開示されているような、導電シートを外装カバーに取り付ける方法を応用して、保持部材内部にも導通シートを設け、外装カバーをアースする方法が容易に考えられる。
【0005】
【特許文献1】特開2002−351282号公報
【特許文献2】特開2004−45940号公報
【特許文献3】特開2002−23437号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来技術のように、保持部材内部に導通シートを設ける方法では、保持部材を動作させる時に、同時に導通シートも動作させる必要が有り、部品構成が複雑となる。
また、従来のように回動支点部分や搬送ローラの側板を金属材料で構成すると、装置重量が大きくなり保持部材の破損や変形といった問題点を生じることとなる。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、簡単な構成で外装部材と装置本体との導通をとることができ、保持部材の破損や変形による装置の破損等も防止できる構成の構造体を提供することを目的とする。また、本発明は、その構造体を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明では以下のような技術的手段を採っている。
本発明の第1の手段は、装置の筐体の一部を構成し、装置本体に対して支点を中心に回動自在に設けられた外装部材と、該外装部材を装置本体に保持するための保持部材を有する構造体において、前記保持部材を導通性部材とし、該保持部材を介して前記外装部材と前記装置本体とが導通していることを特徴とする(請求項1)。
また、本発明の第2の手段は、第1の手段の構造体において、前記外装部材は、搬送ローラと、該搬送ローラの軸を回転自在に支持する軸受と、ガイド板と、側板と、導通性部材とを有する搬送装置を備え、前記搬送ローラと前記軸受と前記導通性部材と前記保持部材が導通していることを特徴とする(請求項2)。
また、本発明の第3の手段は、第1の手段の構造体において、前記外装部材は、搬送ローラと、該搬送ローラの軸を回転自在に支持する軸受と、ガイド板と、側板と、導通性部材を有する搬送装置を備え、前記搬送ローラと、前記軸受と、前記導通性部材以外は、非導通性部材とすることを特徴とする(請求項3)。
さらに本発明の第4の手段は、第1乃至第3のいずれか一つの手段の構造体において、前記保持部材に弾性部材が当接し、該弾性部材を導通性部材とすることを特徴とする(請求項4)。
【0009】
本発明の第5の手段は、記録材に画像を形成する画像形成装置において、装置本体を構成する筐体の一部に、第1乃至第4のいずれか一つの手段の構造体を備えたことを特徴とする(請求項5)。
また、本発明の第6の手段は、第5の手段の画像形成装置において、前記構造体の外装部材は、装置本体に対して支点を中心に回動自在に設けられた外装カバーであり、該外装カバーの内側に、搬送ローラと、該搬送ローラの軸を回転自在に支持する軸受と、ガイド板と、側板と、導通性部材を有する搬送装置を備えたことを特徴とする(請求項6)。
さらに本発明の第7の手段は、第6の手段の画像形成装置において、前記搬送装置は、シート状の記録材を搬送する搬送装置であることを特徴とする(請求項7)。
さらに本発明の第8の手段は、第6または第7の手段の画像形成装置において、前記搬送ローラに蓄積した静電気を、前記軸受と前記導通性部材を介して装置本体に導通させ、装置本体の接地部に逃がすことを特徴とする(請求項8)。
さらに本発明の第9の手段は、第5乃至第8のいずれか一つの手段の画像形成装置において、像担持体と、該像担持体上に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体上の画像を直接または中間転写体を介してシート状の記録材に転写する転写手段を備え、前記記録材に単色または多色画像を形成することを特徴とする(請求項9)。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、装置の筐体の一部を構成し、装置本体に対して支点を中心に回動自在に設けられた外装部材と、該外装部材を装置本体に保持するための保持部材を有する構造体において、前記保持部材を導通性部材とし、該保持部材を介して前記外装部材と前記装置本体とが導通しているので、構成が簡単ながら構造体の外装部材と装置本体とを導通することができる。
また、本発明によれば、構造体の外装部材は、搬送ローラと、該搬送ローラの軸を回転自在に支持する軸受と、ガイド板と、側板と、導通性部材とを有する搬送装置を備え、前記搬送ローラと前記軸受と前記導通性部材と前記保持部材が導通していることにより、搬送装置と装置本体との導通を容易に取ることができる。
また、本発明によれば、構造体の外装部材は、搬送ローラと、該搬送ローラの軸を回転自在に支持する軸受と、ガイド板と、側板と、導通性部材を有する搬送装置を備え、前記搬送ローラと、前記軸受と、前記導通性部材以外は、非導通性部材(例えばプラスチック等)とすることにより、搬送装置と装置本体との導通を取りながら、外装部材の重量を少なくすることができ、保持部材にかかる負荷が小さくなるので、保持部材の破損や変形を防止することができる。
さらに本発明によれば、保持部材に弾性部材が当接し、弾性部材を導通性部材としているので、保持部材の動作にかかわらず、より安定して外装部材(搬送装置)と装置本体とを導通することができる。
【0011】
本発明によれば、記録材に画像を形成する画像形成装置において、装置本体を構成する筐体の一部に、第1乃至第4のいずれか一つの手段の構造体を備えたことにより、外装部材(外装カバー)に設けた搬送装置と画像形成装置本体との導通を確保しながら、保持部材の破損や変形を防止することができ、装置の破損を防止することができる。
また、搬送装置でシート状の記録材(例えば記録用紙、OHPシート等の樹脂シート、葉書等)を搬送する構成とし、搬送ローラに静電気が蓄積するような場合にも、搬送ローラに蓄積した静電気を、軸受と導通性部材を介して装置本体に導通させ、装置本体の接地部に逃がすことができるので、静電気による搬送不良等の問題を解消することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の構成、動作及び作用を、図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
【実施例】
【0013】
(実施例1)
まず、第一の実施例における構造体の基本構成を図1に基づいて説明する。図1は構造体の一例を示す斜視図である。この構造体1は、例えば図6に示すような構成の画像形成装置の筐体の一部を構成するものであり、装置本体に対して支点2を中心に矢印OP方向に回動自在に設けられた外装部材(外装カバー)1aと、該外装部材1aを装置本体に保持するための保持部材8を有する構造体である。この構造体の外装部材1aには搬送装置3が設けられており、搬送装置3は側板4a,4bと、搬送ローラ5a,5b,5c,5dと、各搬送ローラ5a,5b,5c,5dの軸を回転自在に支持する軸受6a,6b,6c,6dと、ガイド板7で構成されており、シート状の記録材(例えば記録用紙、OHPシート等の樹脂シート、葉書等)を搬送するものである。また、保持部材8は導通性部材(例えばカーボンや金属粒子含有のプラスチック、あるいは金属)で形成されており、この保持部材8を保持する保持部材受け10が搬送装置の一方の側板4aに設けられている。なお、この保持部材受け10も導通性部材で形成されている。
【0014】
ここで、第一実施例の特徴を図1及び図2に基づいて説明する。図2は図1に示す構造体1の搬送装置3を背面側から見た斜視図である。図1、図2において、側板4aは導通性部材で形成されており、各々の搬送ローラ5a,5b,5c,5dは、そのローラ軸と軸受6a,6b,6c,6dを介して側板4aに導通している。一方、保持部材8は、側板4aとアース板(導通性部材)9と、保持部材受け10を介して導通している。保持部材8は、図6に示すような画像形成装置の装置本体側に設けられた保持部材受け13と当接しており、この保持部材受け13も導通性部材で形成されており、保持部材受け13を介して画像形成装置本体と導通が取れるようになっている。従って、搬送装置3による記録材の搬送時に各々の搬送ローラ5a,5b,5c,5dに蓄積された静電気は、ローラ軸と軸受6a,6b,6c,6dを介して側板4aに導通し、さらに側板4aから保持部材8と保持部材受け13を介して画像形成装置本体に導通し、装置本体の接地部に逃がすことができるので、静電気による搬送不良等の問題を解消することができる。
【0015】
(実施例2)
次に第二の実施例における構造体の基本構成を図3、図4に基づいて説明する。図3は構造体の別の例を示す斜視図、図4は図3に示す構造体1の搬送装置3を背面側から見た斜視図である。構造体の基本構成は図1,2と同様であり、同じ構成部材には同符号を付してある。図3、図4においては、構造体1に設けられた搬送装置3の側板4a,4bと、ガイド板7はプラスチック部材(非導通部材)で形成されている。ここで軸受6b,6cには側板4aに設けたアース板(導通性部材)11が当接されており、このアース板11が前述のアース板(導通性部材)9と当接することで保持部材8との導通を確保することができ、第一実施例と同様な効果を得ることができる。また、ここでは図示を省略しているが、軸受6a,6dにはそれぞれ図示しない別のアース板(導通性部材)が当接されており、このアース板もアース板9と当接している。このように各搬送ローラ5a,5b,5c,5dの軸受6a,6b,6c,6dと保持部材8との導通をアース板(導通性部材)で行うことにより、側板4aとガイド板7をプラスチック部材(非導通部材)で形成することができ、構造体1の搬送装置3を備えた外装部材(外装カバー)1aの重量を軽くすることができるので、保持部材8にかかる負荷が小さくなり、保持部材8の破損や変形を防止することができる。
【0016】
(実施例3)
次に第三の実施例の特徴を図5に基づいて説明する。図5は保持部材8の構成例を示す斜視図である。この保持部材8には弾性部材である引張りスプリング12が設けられており、この引張りスプリング12が装置本体側の保持部材受け13に保持されている。また、この引張りスプリング12は金属等の導通性部材で形成されており、保持部材受け13を介して図6に示す画像形成装置の本体と導通が取れるようになっている。このように、保持部材8に引張りスプリング12が当接し、引張りスプリング12を導通性部材とすることにより、保持部材8と保持部材受け13の導通が経時摩耗で弱くなっても、引張りスプリング12により安定して導通することができる。従って、保持部材8の動作にかかわらず、より安定して外装部材1aの搬送装置3と装置本体とを導通することができる。
【0017】
(実施例4)
次に以上に説明した構造体1を筐体の一部に備えた画像形成装置の構成例を図6に基づいて説明する。図6は画像形成装置としてのカラープリンタの構成の概要を示している。装置本体の中央部には、無端ベルト状の中間転写体(以下、中間転写ベルトと言う)31を有する転写ベルトユニット30と4つの画像ステーションが配置されており、4つの画像ステーションの下側には光書込み装置28が設置されている。
【0018】
各画像ステーションは像担持体としての感光体ドラム40Y,40C,40M,40Bkをそれぞれ有し、その回りにはそれぞれ専用の帯電装置50Y,50C,50M,50Bk、現像装置70Y,70C,70M,70Bk,クリーニング装置60Y,60C,60M,60Bkが配置されている。
また、装置本体上部には、トナーを補給するトナーボトル群29が設けられている。各トナーボトルには、図中左からイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、黒(Bk)のトナーが充填されており、ここから図示しない搬送経路によって、所定の補給量だけ各色の現像装置70Y,70C,70M,70Bkに各色のトナーが補給される。
【0019】
中間転写ベルト31は、駆動ローラ41と、中間転写ベルトクリーニング装置33に対向する従動ローラ42と、2次転写ローラ25と中間転写ベルト31の間の転写ニップにレジストローラ対24からの記録材22を案内するように中間転写ベルト31の入口形状を形成する入口ローラ43により実質的に支持されている。駆動ローラ41、中間転写ベルト31、2次転写ローラ25等により転写装置が構成されている。
【0020】
装置本体下部には、記録材としての記録用紙22が収納された給紙カセット21が設置されており、給紙ローラ23により記録用紙22がレジストローラ対24に向けて給紙されるようになっている。また、2次転写ローラ25の上方には、定着装置26が設置されている。
【0021】
次にプリント動作について説明する。まず、帯電装置50Y,50C,50M,50Bkによって各感光体ドラム40Y,40C,40M,40Bkが一様に帯電された後、感光体ドラム40Y,40C,40M,40Bkは、4つのレーザー光源と、共通の偏向器と、4系統の走査光学系を有する光書込み装置28によりレーザー光にて露光走査され、感光体ドラム40Y,40C,40M,40Bk上に静電潜像が作られる。
各静電潜像は、それぞれ各色の現像装置70Y,70C,70M,70Bkにより現像され、感光体ドラム40Y,40C,40M,40Bkの表面にイエロー、シアン、マゼンタ、黒のトナー像が形成される。
【0022】
次に1次転写ローラ32Y,32C,32M,32Bkに1次転写電圧が印加され、感光体ドラム40Y,40C,40M,40Bk上のトナーが、中間転写ベルト31上に順次転写されていく。この時、各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト31の同じ位置に重ねて転写されるように、上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
【0023】
上記の一次転写動作にタイミングを合わせて、記録材としての記録用紙22が給紙カセット21より給紙ローラ23で給紙され、記録用紙22の先端がレジストローラ対24まで到達すると図示しなセンサによって検知され、この検出信号でタイミングを取りながら、レジストローラ対24によって記録用紙22が2次転写ローラ25と中間転写ベルト31の間の2次転写ニップ部に搬送される。
そして中間転写ベルト31上に形成された画像は、2次転写ローラ25の位置まで搬送され、記録用紙22に一括して2次転写される。画像が転写された記録用紙22は、定着装置26に搬送されて熱と圧力により画像が定着され、搬送ローラ5aで装置本体の上面をなす排紙トレイ35に排紙される。これにより記録用紙上にカラー画像を得ることができる。
【0024】
なお、感光体ドラム40Y,40C,40M,40Bk上の残留トナーは、それぞれのクリーニング装置60Y,60C,60M,60Bkでクリーニングされ、その後、直流に交流成分のバイアスが重畳印加された帯電装置50Y,50C,50M,50Bkによって除電と同時に帯電され、次の作像に備える。
また、中間転写ベルト31上の残留トナーは、中間転写ベルトクリーニング装置33によってクリーニングされ、次の作像工程に備える。
【0025】
以上のような構成、動作の画像形成装置において、装置本体の筐体の右側面は、前述の実施例1〜3で説明したいずれかの構成の構造体1で構成されており、その外装カバー1aが装置本体に対して支点2を中心に矢印OP方向に回動自在に設けられている。従って、記録用紙22の搬送不良により紙詰まり等が発生した場合には、外装カバー1aを開けて用紙を取り除く等の対策が取れるようになっている。
【0026】
なお、図1の例では、外装カバー1aに設けた搬送装置3は、両面プリント時に、片面に画像が形成された記録用紙22を、搬送ローラ5a,5b,5c,5dでレジストローラ対24に向けて搬送し、記録用紙22の表裏面を反転して再度転写ニップ部に給紙するものであるが、これに限定されるものではない。すなわち、通常の搬送を行う搬送ローラやレジストローラ、2次転写ローラ等を外装カバー1aの搬送装置に設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0027】
以上に説明したように、本発明に係る構造体1は、簡単な構成で外装部材1aと装置本体との導通をとることができ、保持部材8の破損や変形による装置の破損等も防止できるので、筐体の一部に開閉可能な外装部材(外装カバー)1aを有する種々の装置の構造体として利用することができ、特に、画像形成装置の筐体の一部を構成する構造体として好適に利用することができる。また、本発明に係る画像形成装置は、電子写真方式の複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ等に好適に利用することができるが、この他、インクジェット方式等のプリンタ、プロッタ等にも応用でき、さらにはオフセット印刷装置や孔版印刷装置等の種々の印刷装置にも応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施例を示す構造体の斜視図である。
【図2】図1に示す構造体の搬送装置を背面側から見た斜視図である。
【図3】本発明の別の実施例を示す構造体の斜視図である。
【図4】図3に示す構造体の搬送装置を背面側から見た斜視図である。
【図5】本発明の別の実施例を示す保持部材の斜視図である。
【図6】本発明に係る画像形成装置の構成例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
【0029】
1:構造体
1a:外装部材(外装カバー)
2:支点
3:搬送装置
4a,4b:側板
5a,5b,5c,5d:搬送ローラ
6a,6b,6c,6d:軸受
7:ガイド板
8:保持部材
9,11:アース板(導通性部材)
10,13:保持部材受け
12:引張りスプリング(弾性部材)
21:給紙カセット
22:記録用紙(シート状の記録材)
23:給紙ローラ
24:レジストローラ対
25:2次転写ローラ
26:定着装置
28:光書込み装置
30:転写ベルトユニット
31:中間転写ベルト(中間転写体)
40Y,40C,40M,40Bk:感光体ドラム(像担持体)
50Y,50C,50M,50Bk:帯電装置
60Y,60C,60M,60Bk:クリーニング装置
70Y,70C,70M,70Bk:現像装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置の筐体の一部を構成し、装置本体に対して支点を中心に回動自在に設けられた外装部材と、該外装部材を装置本体に保持するための保持部材を有する構造体において、
前記保持部材を導通性部材とし、該保持部材を介して前記外装部材と前記装置本体とが導通していることを特徴とする構造体。
【請求項2】
請求項1記載の構造体において、
前記外装部材は、搬送ローラと、該搬送ローラの軸を回転自在に支持する軸受と、ガイド板と、側板と、導通性部材とを有する搬送装置を備え、前記搬送ローラと前記軸受と前記導通性部材と前記保持部材が導通していることを特徴とする構造体。
【請求項3】
請求項1記載の構造体において、
前記外装部材は、搬送ローラと、該搬送ローラの軸を回転自在に支持する軸受と、ガイド板と、側板と、導通性部材とを有する搬送装置を備え、前記搬送ローラと、前記軸受と、前記導通性部材以外は、非導通性部材とすることを特徴とする構造体。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一つに記載の構造体において、
前記保持部材に弾性部材が当接し、該弾性部材を導通性部材とすることを特徴とする構造体。
【請求項5】
記録材に画像を形成する画像形成装置において、
装置本体を構成する筐体の一部に、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の構造体を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項5記載の画像形成装置において、
前記構造体の外装部材は、装置本体に対して支点を中心に回動自在に設けられた外装カバーであり、該外装カバーの内側に、搬送ローラと、該搬送ローラの軸を回転自在に支持する軸受と、ガイド板と、側板と、導通性部材を有する搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項6記載の画像形成装置において、
前記搬送装置は、シート状の記録材を搬送する搬送装置であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項6または7記載の画像形成装置において、
前記搬送ローラに蓄積した静電気を、前記軸受と前記導通性部材を介して装置本体に導通させ、装置本体の接地部に逃がすことを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
請求項5乃至8のいずれか一つに記載の画像形成装置において、
像担持体と、該像担持体上に画像を形成する画像形成手段と、前記像担持体上の画像を直接または中間転写体を介してシート状の記録材に転写する転写手段を備え、前記記録材に単色または多色画像を形成することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−154089(P2006−154089A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−342371(P2004−342371)
【出願日】平成16年11月26日(2004.11.26)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】