説明

標的機能を決定して薬物リードを同定するためのプロセス

本発明は、化学ライブラリーから低分子を選択するために未知の機能を有する標的を使用することに関し、その低分子は、その後、その標的の機能を決定するためにアッセイにおいて使用される。本発明によると、その化学ライブラリーのメンバーは、生化学結合アッセイにおいてタンパク一と混合され、その後、(連続的に、または並行して)結合するメンバーは、インビトロまたはインビボでのバイオアッセイにおいて使用されて、生物学的状態または病理学的状態における測定可能な表現型の変化によってその遺伝子の機能が決定される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
標的分子に結合する候補リガンドを選択するための方法であって、該方法は:
(a)標的分子を含むインビトロサンプルを、候補リガンドのライブラリーと、該標的分子と1またはそれより多い該候補リガンドとの間の複合体の形成を可能にする条件下で接触させる工程であって、該ライブラリーは、少なくとも2つの異なる化学スキャフォールドを含むかまたは少なくとも11の異なる化合物を含む、工程;
(b)該複合体を単離する工程;
(c)該複合体から1またはそれより多い該候補リガンドを回収する工程;および
(d)1またはそれより多い回収された候補リガンドを同定する工程
を包含する、方法。
【請求項2】
前記工程(d)は、前記回収された候補リガンドのMS、IR、FITR、NMRおよび/またはUVスペクトルを決定することを包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
少なくとも100の異なる候補リガンドが、前記標的分子と同時に接触される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
標的分子に結合する候補リガンドを選択するための方法であって、該方法は:
(a)標的分子を含むインビトロサンプルを、候補リガンドのライブラリーと、該標的分子と1またはそれより多い該候補リガンドとの間の複合体の形成を可能にする条件下で接触させる工程;
(b)該複合体を単離する工程;
(c)該複合体から1またはそれより多い該候補リガンドを回収する工程;および
(d)回収された候補リガンドの質量スペクトルにおける同位体またはフラグメントピークの質量対荷電比率を決定することによって、該回収された候補リガンドを同定する工程
を包含する、方法。
【請求項5】
少なくとも100の異なる候補リガンドが、前記標的分子と同時に接触される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記工程(d)は、前記回収された候補リガンドの前記質量スペクトルにおいて親ピークの質量対荷電比率を決定することをさらに包含する、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
標的分子に結合する候補リガンドを選択するための方法であって、該方法は:
(a)未知の生物学的機能の標的分子を含むインビトロサンプルを、候補リガンドのライブラリーと、該標的分子と1またはそれより多い該候補リガンドとの間の複合体の形成を可能にする条件下で接触させる工程;
(b)該複合体を単離する工程;
(c)該複合体から1またはそれより多い該候補リガンドを回収する工程;および
(d)該回収された候補リガンドのMS、IR、FTIR、NMRおよび/またはUVスペクトルを決定することによって、該回収された候補リガンドを同定する工程
を包含する、方法。
【請求項8】
少なくとも100の異なる候補リガンドが、前記標的分子と同時に接触される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
標的分子に結合する候補リガンドを選択するための方法であって、該方法は:
(a)標的分子を含むインビトロサンプルを、1またはそれより多い候補リガンドと、該標的分子と1またはそれより多い該候補リガンドとの間の複合体の形成を可能にする条件下で接触させる工程;
(b)該複合体を単離する工程;
(c)該複合体から1またはそれより多い該候補リガンドを回収する工程;および
(d)該回収された候補リガンドのIR、FITR、NMRおよび/またはUVスペクトルを決定することによって、該回収された候補リガンドを同定する工程
を包含する、方法。
【請求項10】
少なくとも100の異なる候補リガンドが、前記標的分子と同時に接触される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
標的分子に結合する候補リガンドを選択するための方法であって、該方法は:
(a)第一標的分子および第二標的分子を含むインビトロサンプルを、候補リガンドのライブラリーと、該第一標的分子と1またはそれより多い該候補リガンドとの間の複合体の形成を可能にし、かつ、該第二標的分子と1またはそれより多い該候補リガンドとの間の複合体の形成を可能にする条件下で接触させる工程;
(b)候補リガンドに結合した該第一標的分子を含む第一複合体、および候補リガンドに結合した該第二標的分子を含む第二複合体を単離する工程;
(c)該第一複合体および/または該第二複合体から1またはそれより多い該候補リガンドを回収する工程;および
(d)1またはそれより多い回収された候補リガンドを同定する工程
を包含する、方法
【請求項12】
前記標的分子、前記第一標的分子または前記第二標的分子と結合することが知られているコンペティターリガンドと前記サンプルとを接触させる工程をさらに包含する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
標的分子の生物学的機能を決定するための方法であって、該方法は:
(a)未知の生物学的機能の標的分子を含むインビトロサンプルを、候補リガンドのライブラリーと、1またはそれより多い該候補リガンドとが該標的分子と結合することを可能にする条件下で接触させる工程;
(b)該標的分子を結合する候補リガンドを選択する工程;および
(c)生物学的アッセイにおいて該選択された候補リガンドの効果を測定することによって、該標的分子の該生物学的機能を決定する工程
を包含する、方法。
【請求項14】
前記選択された候補リガンドを同定する工程をさらに包含する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
標的分子の生物学的機能を決定するための方法であって、該方法は:
(a)疾患状態において、生理学的刺激の存在下で、または特定の細胞プロセスもしくは生物学的プロセスの間においてアップレギュレートまたはダウンレギュレートされる標的分子を含むインビトロサンプルを、候補リガンドのライブラリーと、1またはそれより多い該候補リガンドが、該標的分子と結合することを可能にする条件下で接触させる工程;
(b)該標的分子を結合する候補リガンドを選択する工程;および
(c)該選択された候補リガンドの効果を生物学的アッセイにおいて測定することによって該標的分子の該生物学的機能を決定する工程
を包含する、方法。
【請求項16】
前記選択された候補リガンドを同定する工程をさらに包含する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記選択された候補リガンドが前記生物学的アッセイにおいて前記標的分子の活性を増大させる、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記選択された候補リガンドが前記生物学的アッセイにおいて前記標的分子の活性を減少させる、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
標的分子の生物学的機能を決定するための方法であって、該方法は:
(a)標的分子を含むインビトロサンプルと、候補リガンドのライブラリーとを、1またはそれより多い該候補リガンドが該標的分子と結合することを可能にする条件下で接触させる工程;
(b)該標的分子を結合する候補リガンドを選択する工程;および
(c)疾患もしくは障害を有するか、あるいは生理学的刺激の存在下または不存在下で、特定の細胞プロセスもしくは生物学的プロセスを受ける生物に由来する組織に対する、該選択された候補リガンドの効果を測定することによって、該標的分子の生物学的活性を決定する工程
を包含する、方法。
【請求項20】
前記組織がヒト組織である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
目的の標的分子を結合する2またはそれより多いリガンドを反応させるための方法であって、該方法は:
未知の二次構造または三次構造の標的分子を含む細胞もしくはインビトロサンプルと、第一クロスリンカーを含む第一リガンドおよび第二リガンドとを、該第一リガンドおよび該第二リガンドと該標的分子との結合を可能にし、かつ、該第二リガンドと該第一クロスリンカーとが共有結合することを可能にする条件下で接触させることによって、該第一リガンドおよび該第二リガンドを含むクロスリンクした生成物を生成する工程を包含する、
方法。
【請求項22】
目的の標的分子を結合する2またはそれより多いリガンドを反応させるための方法であって、該方法は:
第一クロスリンカーを含む第一リガンドおよび第二リガンドと、標的分子を含む細胞またはインビトロサンプルとを接触する工程であって、該第一リガンドまたは該第二リガンドについての該標的分子における該結合部位の位置または三次構造は未知であり、そして該接触を、該標的分子と、該第一リガンドおよび該第二リガンドとの結合を可能にし、かつ該第一クロスリンカーと第二リガンドとの共有結合を可能にする条件下で行うことによって、該第一リガンドおよび該第二リガンドを含むクロスリンク生成物を生成する、工程を包含する、
方法。
【請求項23】
目的の標的分子を結合する2またはそれより多いリガンドを反応させるための方法であって、該方法は:
標的分子を含む細胞またはインビトロサンプルと、第一リガンドおよび第二リガンドを接触させる工程であって、該接触は、該標的分子が該第一リガンドおよび該第二リガンドに結合することを可能にし、かつ、該第一リガンドが該第二リガンドと共有結合することを可能にする条件下で行うことによって、該標的分子に対する該第一リガンドまたは該第二リガンドのアフィニティーよりも高い、該標的分子に対するアフィニティーを有する、該第一リガンドおよび該第二リガンドを含む生成物を生成する工程
を包含する、方法。
【請求項24】
異なる標的分子を結合する2つのリガンドを反応させるための方法であって、該方法は:
第一標的分子および第二標的分子を含む細胞またはインビトロサンプルと、第一リガンドおよび第二リガンドとを接触させる工程であって、該接触は、以下の条件:(i)該第一タンパク質と該第一リガンドとの結合を可能にする条件;(ii)該第二タンパク質と該第二リガンドとの結合を可能にする条件;および(iii)該第一リガンドを、該第二リガンドに共有結合させることによって該第一リガンドおよび該第二リガンドを含む生成物を生成する条件で行い、そして該第一リガンドについて該第一標的分子において該結合部位の位置または三次構造および/または該第二リガンドについての該第二標的分子における該結合部位の位置または三次構造が、未知である、工程
を包含する、方法。
【請求項25】
前記生成物の生成は、前記第一タンパク質および前記第二タンパク質が、インビボで相互作用することを示す、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
第一タンパク質を結合する第二タンパク質を単離するための方法であって、該方法は:
(a)第一タンパク質および第二タンパク質を含む細胞またはインビトロサンプルと、第一リガンドを含む第一リガンドおよび第二リガンドとを、以下の条件:(i)該第一タンパク質と該第一リガンドとの結合を可能にする条件;(ii)該第二タンパク質と該第二リガンドとの結合を可能にする条件;および(iii)該第一リガンドを、該第二リガンドに共有結合させることによって該第一リガンドおよび該第二リガンドを含む生成物を生成する条件下で接触させ、そして該生成物、第一タンパク質および第二タンパク質を含む複合体を生成させる工程;
(b)該複合体を単離する工程;および
(c)該複合体における該第一タンパク質および/または該第二タンパク質か、または該複合体から回収される該第一タンパク質および/または該第二タンパク質を同定する工程
を包含する、方法。
【請求項27】
前記第一タンパク質が検出可能な基を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記第二リガンドがクロスリンカーを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記生成物の生成は、前記第一タンパク質および前記第二タンパク質がインビボで相互作用することを示す、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記標的分子に対する前記生成物の前記アフィニティーが、前記標的分子に対する前記第一リガンドまたは前記第二リガンドの前記アフィニティーよりも高い、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
前記生成物は、薬物探索もしくは薬物開発またはリード最適化に用いられる、請求項26に記載の方法。
【請求項32】
前記生成物は、農業上の薬剤または環境上の薬剤の開発において使用される、請求項26に記載の方法。
【請求項33】
目的の小分子を結合する候補標的分子を選択するための方法であって、該方法は:
(a)アミノ酸以外の部分を有するかまたは4000ダルトン未満の分子量を有する目的の小分子を含むインビトロサンプルに、候補標的分子のライブラリーを、該目的の小分子と1またはそれより多い該候補標的分子との間の複合体形成を可能にする条件下で接触させる工程であって、該標的分子がファージの表面上で発現されていない、工程;
(b)該複合体を単離する工程;および
(c)1またはそれより多い該候補標的分子を該複合体から回収することによって、該目的の小分子を結合する1またはそれより多い候補標的分子を選択する工程
を包含する、方法。
【請求項34】
前記工程(a)の前に、前記目的の小分子が生物学的アッセイにおいて、その効果に基づいて小分子のライブラリーから選択される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
目的の小分子を結合する標的タンパク質を選択するための方法であって、該方法は:
(a)表面タンパク質に共有結合した標的タンパク質を含むタンパク質融合物を、細胞の集団において発現させる工程であって、該発現は、該細胞の該表面上で該タンパク質融合物のディスプレイを可能にする条件下で実行される、工程;
(b)アミノ酸以外の部分を有するかまたは4000ダルトン未満の分子量を有する目的の小分子に該細胞を接触させる工程;および
(c)該目的の小分子を結合する該細胞を選択することによって、該目的の小分子を結合する該標的タンパク質を選択する工程
を包含する、方法。
【請求項36】
前記細胞は、哺乳動物細胞、細菌細胞、酵母細胞または昆虫細胞である、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
目的の小分子を結合する標的タンパク質を選択するための方法であって、該方法は:
(a)表面タンパク質に共有結合した標的タンパク質を含むタンパク質融合物を、細胞の集合において発現させる工程であって、該発現は、ウイルスに感染した該細胞から放出される該ウイルスの表面において該タンパク質融合物のディスプレイを可能にする条件下で行われる、工程;
(b)目的の小分子に該ウイルスを接触させる工程であって、該目的の小分子は、(i)核酸であるか、(ii)炭水化物であるか、(iii)脂質であるか、(iv)アミノ酸以外の部分を有するか、(v)750ダルトン未満の分子量を有するか、または(vi)細菌によって天然に生成される分子ではない、工程;および
(c)該目的の小分子を結合する該ウイルスを選択することによって、該目的の小分子を結合する該標的タンパク質を選択する工程
を包含する、方法。
【請求項38】
前記ウイルスは、バクテリオファージまたはアデノウイルスである、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
目的の小分子を結合する標的タンパク質を選択するための方法であって、該方法は:
(a)標的タンパク質のライブラリーを、細胞の集団またはインビトロサンプルにおいて発現させる工程であって、該標的タンパク質の各々を、該標的タンパク質をコードする核酸に共有結合させる、工程;
(b)アミノ酸以外の部分を有するか、または4000ダルトン未満の分子量を有する目的の小分子に、該細胞またはインビトロサンプルを接触させる工程;および
(c)該目的の小分子を結合する該標的タンパク質を選択する工程
を包含する、方法。
【請求項40】
前記選択された標的タンパク質を同定する工程をさらに包含する、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記目的の小分子に少なくとも100のヒト標的タンパク質が接触される、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
前記目的の小分子は、天然に存在しない分子である、請求項39に記載の方法。
【請求項43】
標的分子を結合するかまたは該標的分子の活性を調節する候補化合物を、該標的分子の薬物標的としての確認の前に、選択するための方法であって、該方法は:
(a)薬物標的として以前に確認されていない標的分子を含む細胞またはインビトロサンプルに、候補化合物のライブラリーを、1またはそれより多い該候補化合物が該標的分子を結合または該標的分子の該活性を調節することを可能にする条件下で、接触させる工程;および
(b)該標的分子を結合するか、または該標的分子の該活性を調節する候補化合物を選択する工程
を包含する、方法。
【請求項44】
前記ライブラリーは、少なくとも5つの候補化合物を含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
さらに、生物学的アッセイにおいて、前記選択された候補化合物の該効果を測定することによって、前記標的分子の前記生物学的機能を決定する工程(c)を包含する、請求項43に記載の方法。
【請求項46】
標的分子を結合するかまたは該標的分子の活性を調節する候補化合物を選択するための方法であって、該方法は:
(a)第一標的分子および第二標的分子を含む細胞またはインビトロサンプルに、候補化合物のライブラリーを、1もしくは複数の該候補化合物が該第一標的分子を結合するかもしくは該第一標的分子の活性を調節することを可能にするか、または1もしくは複数の該候補化合物が該第二標的分子を結合するかもしくは該第二標的分子の活性を調節することを可能にする条件下で、接触させる工程;
(b)該第一標的分子を結合するかまたは該第一標的分子の活性を調節する候補化合物を選択する工程;および
(c)該第二標的分子を結合するかまたは該第二標的分子の活性を調節する候補化合物を選択する工程
を包含する、方法。
【請求項47】

前記細胞またはインビトロサンプルは、少なくとも5つの標的分子を含み、そして該標的分子の各々について、該標的分子を結合するかまたは該標的分子の活性を調節する候補化合物が選択される、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
標的分子の少なくとも10個の記録を含む電子データベースであって、該記録は、リガンド、および該標的分子を結合するかまたは該標的分子の活性を調節する該リガンドの能力の記録に関連づけられている、電子データベース。
【請求項49】
生物のプロテオーム中のタンパク質の少なくとも0.5%についての記録を含む、請求項48に記載のデータベース。
【請求項50】
標的分子ドメインの少なくとも10の記録を含む電子データベースであって、該記録は、リガンド、および該ドメインを結合する該リガンドの能力の記録と関連づけられている、電子データベース。
【請求項51】
以前に薬物標的として確認されていない標的分子の複数の記録を含む電子データベースであって、該記録は、リガンド、および該標的分子を結合するかまたは該標的分子の活性を調節する該リガンドの能力の記録と関連づけられている、電子データベース。
【請求項52】
請求項48、50または51に記載のデータベース、およびユーザフェースを備える、コンピュータであって、該ユーザインタフェースは、
(i)標的分子を結合するかまたは標的分子の活性を調節する1またはそれより多いリガンドを表示する能力を有し、ここで、該標的分子の記録が該コンピュータ中に格納され、または
(ii)リガンドを結合するかまたはリガンドによって調節される活性を有する1またはそれより多い標的分子を表示する能力を有し、ここで、該リガンドの記録が該コンピュータ中に格納される、
コンピュータ。
【請求項53】
少なくとも1000の化合物の記録を含む電子データベースであって、該記録は、該化合物によって実施される1またはそれより多い生物学的アッセイにおける表現型の記録に関連づけられ;ここで、該生物学的アッセイは、該化合物を結合するタンパク質をコードする核酸の外来コピーを含まない、細胞またはインビトロサンプルを含む、電子データベース。
【請求項54】
請求項53に記載のデータベースおよびユーザインタフェースを備えるコンピュータであって、該ユーザインタフェースは、
(i)化合物についての1またはそれより多い生物学的アッセイにおける1またはそれより多い表現型を表示する能力を有し、ここで、該化合物の記録が該コンピュータに格納され、または
(ii)表現型を実行する1またはそれより多い化合物を表示する能力を有し、該表現型の記録が該コンピュータに格納される、
コンピュータ。
【請求項55】
標的分子の少なくとも10の記録を含む、電子データベースであって、該記録は、該標的分子の発現プロファイルまたは活性の記録と関連づけられている、電子データベース。
【請求項56】
薬物標的として以前に確認されていない標的分子の複数の記録を含む電子データベースであって、該記録は、該標的分子の発現プロファイルまたは活性の記録に関連づけられている、電子データベース。
【請求項57】
請求項55または56に記載のデータベースおよびユーザインタフェースを備えるコンピュータであって、該ユーザインタフェースは、
(i)標的分子の1またはそれより多い発現プロファイルまたは活性を表示する能力を有し、該標的分子の記録が該コンピュータに格納されるか、または
(ii)発現プロファイルまたは活性を有する1またはそれより多い標的分子を表示する能力を有し、該標的分子の記録が該コンピュータに格納される、
コンピュータ。
【請求項58】
目的の表現型に関連づけられる標的分子を同定する方法であって、該方法は:
(a)生物学的アッセイにおいて表現型の複数の記録を含む第一電子データベースを提供する工程であって、該表現型の記録は、該リガンドおよび該表現型に寄与する該リガンドの能力の記録に関連づけられている、工程;
(b)目的の表現型の選択を受け取る工程;
(c)該目的の表現型を生じる第一のデータベース中の1またはそれより多いリガンドを同定する工程;
(d)複数のリガンドの記録を含む第二電子データベースを提供する工程であって、該リガンドの記録は、該リガンドを結合するかまたは該リガンドによって調節される活性を有する該標的分子の記録と関連づけられている、工程;および
(e)該目的の表現型を生じさせる該リガンド(単数または複数)を結合するかまたは該リガンド(単数または複数)によって調節される、該第二データベース中の1またはそれより多い標的分子を同定することによって、該目的の表現型に関連する1またはそれより多い標的分子を同定する工程
を包含する、方法。
【請求項59】
前記目的の表現型は、疾患状態に関連しており、そして前記標的分子は、該疾患状態を促進または阻害すると判定される、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記方法は、コンピュータで実行される、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
目的の標的分子に関連する表現型を同定する方法であって、該方法は:
(a)複数の標的分子の記録を含む第一電子データベースを提供する工程であって、該標的分子の記録は、リガンドおよび該標的分子を結合するかまたは該標的分子の活性を調節する該リガンドの能力の記録に関連づけられている、工程;
(b)目的の標的分子の選択を受け取る工程;
(c)該目的の標的分子を結合するかまたは該目的の標的分子の活性を調節する、該第一データベース中の1またはそれより多いリガンドを同定する工程;
(d)複数のリガンドの記録を含む第二電子データベースを提供する工程であって、該リガンドの記録は、該リガンドによって生じる、生物学的アッセイ中の表現型の記録と関連づけられている、工程;および
(e)該リガンド(単数または複数)によって生じる、該第二データベース中の1またはそれより多い表現型を同定することによって、該目的の標的分子に関連する1またはそれより多い表現型を同定する工程
を包含する、方法。
【請求項62】
前記方法は、コンピュータによって実行される、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
目的の標的分子を結合するかまたは目的の標的分子の活性を調節するリガンドを同定する方法であって、該方法は:
(a)少なくとも10の標的分子の記録を含む電子データベースを提供する工程であって、該標的分子の記録は、リガンドおよび該標的分子を結合するかまたは該標的分子の活性を調節する該リガンドの能力と関連づけられている、工程;
(b)目的の標的分子の選択を受け取る工程;および
(c)該目的の標的分子を結合するかまたは該目的の標的分子の活性を調節する、該データベース中の1またはそれより多いリガンドを同定する工程
を包含する、方法。
【請求項64】
前記リガンドは、薬物探索もしくは薬物開発またはリード最適化において使用される、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記リガンドは、農業上の薬剤または環境上の薬剤の開発において使用される、請求項63に記載の方法。
【請求項66】
前記方法は、コンピュータで実行される、請求項63に記載の方法。
【請求項67】
前記目的の標的分子を結合するかまたは前記目的の標的分子の活性を調節する、2またはそれより多いリガンドの化学構造を比較することによって、該目的の標的分子への結合または該目的の標的分子の調節を促進する該リガンド中の官能基を同定する工程をさらに包含する、請求項63に記載の方法。
【請求項68】
前記目的の標的分子を結合するかまたは該目的の標的分子の活性を調節する、2またはそれより多いリガンドの化学構造を比較することによって、該リガンドの集合において1またはそれより多い官能基もしくはスキャフォルドの頻度を決定する工程をさらに包含する、請求項63に記載の方法。
【請求項69】
前記リガンドの2またはそれより多い中に存在する1またはそれより多い官能基を有する1またはそれより多い化合物を生成する工程であって、該化合物は、薬物探索もしくは薬物開発またはリード最適化において用いられる工程をさらに包含する、請求項63に記載の方法。
【請求項70】
目的のリガンドを結合するか、または目的のリガンドによって調節される活性を有する標的分子を同定する方法であって、該方法は:
(a)少なくとも10のリガンドの記録を含む電子データベースを提供する工程であって、該リガンドの記録は、該リガンドを結合するかまたは該リガンドによって調節される活性を有する該標的分子の記録に関連づけられている、工程;
(b)目的のリガンドの選択を受け取る工程;および
(c)該目的のリガンドを結合するかまたは該目的のリガンドによって調節される活性を有する、該データベース中の1またはそれより多い分子を同定する工程
を包含する、方法。
【請求項71】
前記方法は、コンピュータによって実行される、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
目的のリガンドの選択性を決定する方法であって、該方法は、以下:
(a)標的分子の少なくとも10の記録を含む電子データベースを提供する工程であって、該記録が、リガンドの記録および該標的分子に結合するかまたは該標的分子の活性を調節する能力と相関付けられている、工程;
(b)目的のリガンドの選択を受信する工程;および
(c)該リガンドによって結合されたかまたは調節された、該データベース中の標的分子の数を決定し、それにより該目的のリガンドの選択性を決定する工程、
を包含する、方法。
【請求項73】
前記方法、コンピュータで実行される、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
請求項72に記載の方法であって、前記リガンドが標的分子の活性を増大し、ここで該活性は、疾患状態、有害な副作用または毒性と関連し、該リガンドは、薬物の発見もしくは開発、またはリードの最適化から排除される、方法。
【請求項75】
請求項72に記載の方法であって、前記リガンドが標的分子の活性を減少し、ここで該活性は、疾患状態、有害な副作用または毒性と関連し、該リガンドは、薬物の発見もしくは開発、またはリードの最適化のために選択される、方法。
【請求項76】
疾患または障害の処置、安定化または予防のための、被験体の治療を選択する方法であって、該方法は、以下:
(a)標的分子の少なくとも10の記録を含む電子データベースを提供する工程であって、該記録が、治療剤の記録および該標的分子に結合する該治療剤の能力または該標的分子の活性を調節する該治療剤の能力と相関付けられている、工程;
(b)該疾患または状態と関連する変異を有する該被検体中の標的分子を決定する工程;および
(c)該データベースから、該標的分子に結合するかまたは該標的分子の活性を調節する治療剤を選択し、それにより該疾患または障害を処置、安定化または予防する工程、
を包含する、方法。
【請求項77】
前記方法が、コンピュータで実行される、請求項75に記載の方法。
【請求項78】
疾患または障害の処置、安定化または予防のための、被験体の治療を選択する方法であって、該方法は、以下:
(a)標的分子の少なくとも10の記録を含む電子データベースを提供する工程であって、該記録は、治療剤の記録および該標的分子に結合する該治療剤の能力または該標的分子の活性を調節する該治療剤の能力と相関付けられている、工程;
(b)該疾患または障害と関連する変異を有する該被検体中の標的分子を決定する工程;および
(c)該データベースから、該標的分子に結合することも該標的分子の活性を調節することもない治療剤を選択する工程、
を包含する、方法。
【請求項79】
前記標的分子が、タンパク質である、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
前記標的分子が、核酸である、請求項78に記載の方法。
【請求項81】
前記方法が、コンピュータで実行される、請求項78に記載の方法。
【請求項82】
目的の化合物がサンプル中に存在するか否かを決定する方法であって、該方法が、以下:
(a)化合物のライブラリから2つ以上の化合物の基準質量スペクトルを提供する工程;
(b)該ライブラリから1つ以上の化合物を含むサンプルの試験質量スペクトルを提供する工程;
(c)基準質量スペクトルのピークが該試験質量スペクトルに含まれるか否かを決定し、それにより、該基準質量スペクトルを生成した化合物が該サンプル中に存在するか否かを決定する工程、
を包含する、方法。
【請求項83】
前記基準質量スペクトルが、前記試験質量スペクトル中のピークの全てが化合物に割り当てられるまで、連続的または同時に分析される、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
工程(c)が、前記1つ以上の基準質量スペクトルのピークが前記試験質量スペクトルに含まれるか否かを逐次決定する工程を包含する、請求項82に記載の方法。
【請求項85】
請求項82に記載の方法であって、工程(c)が、以下:
(i)前記基準質量スペクトル中のピークの全てが、前記試験質量スペクトル中に存在することが決定され、それにより該基準質量スペクトルを生成した化合物が前記サンプル中に存在することが決定されるまで;または
(ii)該基準質量スペクトル中のピークが、該試験質量スペクトル中に存在しないことが決定され、それにより該基準質量スペクトルを生成した化合物が該サンプル中に存在しないことが決定されるまで、繰り返される、方法。
【請求項86】
工程(a)が、前記ライブラリ中の各化合物の質量スペクトルを決定する工程を包含する、請求項82に記載の方法。
【請求項87】
前記基準スペクトル中のピークの少なくとも1つが、同位体ピークまたはフラグメントピークである、請求項82に記載の方法。
【請求項88】
前記基準スペクトル中のピークの少なくとも1つが、親ピークである、請求項82に記載の方法。
【請求項89】
請求項82に記載の方法であって、前記基準質量スペクトルが、該質量スペクトルを生成した記録と相関付けられた質量スペクトルの1つ以上の特性の記録を含むデータベースに含まれる、方法。
【請求項90】
工程(c)がコンピュータで実行される、請求項82に記載の方法。
【請求項91】
目的の化合物がサンプル中に存在するか否かを決定する方法であって、該方法が、以下:
(a)化合物のライブラリから2つ以上の化合物の基準質量スペクトルを提供する工程;
(b)該ライブラリから1つ以上の化合物を含むサンプルの試験質量スペクトルを提供する工程;
(c)該試験質量スペクトルの1つ以上のピークが基準質量スペクトルに含まれるか否かを決定する工程;および
(d)基準質量スペクトル中の該ピークの全てが該試験質量スペクトル中に存在するか否かを決定し、それにより該基準質量スペクトルを生成した化合物が該サンプル中に存在するか否かを決定する工程であって、ここで該基準質量スペクトルは、該試験質量スペクトル中に存在するピークを含む工程(c)からの基準質量スペクトルである、工程、
を包含する、方法。
【請求項92】
請求項91に記載の方法であって、工程(d)が、前記1つ以上の基準質量スペクトルのピークが前記試験質量スペクトルに含まれるか否かを逐次決定する工程を包含する、方法。
【請求項93】
請求項91に記載の方法であって、工程(d)が、前記基準質量スペクトル中のピークが試験質量スペクトル中に存在するか否かを決定する工程を包含し、該決定する工程は、以下のいずれか:
(i)該基準質量スペクトル中のピークの全てが、該試験質量スペクトル中に存在することが決定され、それにより該基準質量スペクトルを生成した化合物が該サンプル中に存在することが決定されるまで;または
(ii)該基準質量スペクトル中のピークが、該試験質量スペクトル中に存在しないことが決定され、それにより該基準質量スペクトルを生成した化合物が該サンプル中に存在しないことが決定されるまで、繰り返される、方法。
【請求項94】
工程(a)が、前記ライブラリ中の各化合物の質量スペクトルを決定する工程を包含する、請求項91に記載の方法。
【請求項95】
前記基準スペクトル中のピークの少なくとも1つが、同位体ピークまたはフラグメントピークである、請求項91に記載の方法。
【請求項96】
前記基準スペクトル中のピークの少なくとも1つが、親ピークである、請求項91に記載の方法。
【請求項97】
請求項91に記載の方法であって、前記基準質量スペクトルが、該質量スペクトルを生成する記録に相関付けられた質量スペクトルの1つ以上の特性の記録を含むデータベースに含まれる、方法。
【請求項98】
請求項97に記載の方法であって、前記特性が、同位体ピークの質量対電荷比、フラグメントピークの質量対電荷比、親ピークの質量対電荷比およびピークの強度からなる群から選択される、方法。
【請求項99】
工程(c)または工程(d)が、コンピュータで実行される、請求項97に記載の方法。
【請求項100】
目的の化合物がサンプル中に存在するか否かを決定するためのプログラムを保存されたコンピュータ読み取り可能メモリであって、以下:
(a)化合物のライブラリからの2つ以上の化合物の基準質量スペクトル中の1つ以上のピークの質量対電荷比を含む入力質量スペクトルデータとして受信する、コンピュータコード;
(b)該ライブラリからの1つ以上の化合物を含むサンプルの試験質量スペクトル中の1つ以上のピークの質量対電荷比を含む入力スペクトルデータとして受信する、コンピュータコード;および
(c)基準質量スペクトルのピークが該試験質量スペクトルに含まれるか否かを決定し、それにより該基準質量スペクトルと生成した化合物が該サンプル中に存在するか否かを決定する、コンピュータコード、
を含む、コンピュータ読み取り可能メモリ。
【請求項101】
目的の化合物がサンプル中に存在するか否かを決定するためのプログラムを保存されたコンピュータ読み取り可能メモリであって、以下:
(a)化合物のライブラリからの2つ以上の化合物の基準質量スペクトル中の1つ以上のピークの質量対電荷比を含む入力質量スペクトルデータとして受信する、コンピュータコード;
(b)該ライブラリからの1つ以上の化合物を含むサンプルの試験質量スペクトル中の1つ以上のピークの質量対電荷比を含む入力スペクトルデータとして受信する、コンピュータコード;
(c)該試験質量スペクトルの1つ以上のピークが基準質量スペクトルに含まれるか否かを決定する、コンピュータコード;ならびに
(d)基準質量スペクトル中の該ピークの全てが該試験質量スペクトル中に存在するか否かを決定し、それにより該基準質量スペクトルを生成した化合物が該サンプル中に存在するか否かを決定する、コンピュータコード、
を含む、コンピュータ読み取り可能メモリ。
【請求項102】
目的のタンパク質をコードする2つ以上のベクターを生成する方法であって、該方法が、以下:
(a)目的の第1のタンパク質をコードする第1の核酸を、第1の骨格核酸と、ロボット式デバイス中の第1のコンパートメント中で、それらの反応を可能にする条件下でロボットにより接触させ、それにより該第1のタンパク質をコードする第1のベクターを生成する工程;および
(b)目的の第2のタンパク質をコードする第2の核酸を、第2の骨格核酸と、該ロボット式デバイス中の第2のコンパートメント中で、それらの反応を可能にする条件下でロボットにより接触させ、それにより該第2のタンパク質をコードする第2のベクターを生成する工程、
を包含する、方法。
【請求項103】
請求項102に記載の方法であって、さらに以下:
(c)前記第1のベクターを、第1の細胞と、該第1の細胞への該第1のベクターの挿入を可能にする条件下でロボットにより接触させる工程;および
(d)前記第2のベクターを、第2の細胞と、該第2の細胞への該第2のベクターの挿入を可能にする条件下でロボットにより接触させる工程、
を包含する、方法。
【請求項104】
前記第1の細胞が、前記第1のタンパク質を発現し、前記第2の細胞が、前記第2のタンパク質を発現する、請求項103に記載の方法。
【請求項105】
少なくとも5つのベクターが同時に生成される、請求項102に記載の方法。
【請求項106】
タンパク質を精製する方法であって、該方法は、以下:
(a)第1の細胞中で第1のタンパク質を、該第1のタンパク質が第1の培地に分泌される条件下で、ロボット式デバイス中で発現させる工程;
(b)第2の細胞中で第2のタンパク質を、該第2のタンパク質が第2の培地に分泌される条件下で、ロボット式デバイス中で発現させる工程;
(c)該第1の培地を第1のクロマトグラフィーカラムに、そして該第2の培地を第2のクロマトグラフィーカラムにロボットにより移す工程;および
(d)該第1のタンパク質および該第2のタンパク質を精製する工程、
を包含する、方法。
【請求項107】
少なくとも5つのタンパク質が同時に精製される、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
分泌配列またはリーダー配列に作動可能に連結されたプロモーターを含むDNA分子であって、該DNA分子は、直鎖状であり、かつ3,500ヌクレオチド長未満である、DNA分子。
【請求項109】
前記DNA分子が、1,000ヌクレオチド長未満である、請求項108に記載のDNA分子。
【請求項110】
前記DNA分子が、500ヌクレオチド長未満である、請求項109に記載のDNA分子。
【請求項111】
前記DNA分子が、トポイソメラーゼで標識されている、請求項108に記載のDNA分子。
【請求項112】
プロモーターを含むDNA分子であって、該DNA分子が、直鎖状であり、3,500ヌクレオチド長未満であり、かつトポイソメラーゼで標識されている、DNA分子。
【請求項113】
前記DNA分子が、1,000ヌクレオチド長未満である、請求項112に記載のDNA分子。
【請求項114】
前記DNA分子が、500ヌクレオチド長未満である、請求項113に記載のDNA分子。
【請求項115】
ヒスチジン親和性タグをコードする核酸セグメントおよびポリA領域をコードする核酸セグメントを含むDNA分子であって、該DNA分子が、直鎖状であり、かつ3,500ヌクレオチド長未満である、DNA分子。
【請求項116】
前記DNA分子が、1,000ヌクレオチド長未満である、請求項115に記載のDNA分子。
【請求項117】
前記DNA分子が、500ヌクレオチド長未満である、請求項116に記載のDNA分子。
【請求項118】
前記DNA分子が、トポイソメラーゼで標識されている、請求項115に記載のDNA分子。
【請求項119】
(i)目的の第1のタンパク質をコードする核酸セグメントおよびヒスチジン親和性タグと、(ii)第1のポリA領域に作動可能に連結された第1のプロモーターとを含むDNA分子であって、直鎖状である、DNA分子。
【請求項120】
前記第1のタンパク質をコードする前記核酸セグメントが、分泌配列またはリーダー配列に作動可能に連結されている、請求項119に記載のDNA分子。
【請求項121】
前記DNA分子が、3,500ヌクレオチド長未満である、請求項119に記載のDNA分子。
【請求項122】
前記DNA分子が、1,000ヌクレオチド長未満である、請求項121に記載のDNA分子。
【請求項123】
前記DNA分子が、トポイソメラーゼで標識されている、請求項119に記載のDNA分子。
【請求項124】
前記第1のプロモーターに作動可能に連結された目的の第2のタンパク質をコードする核酸セグメントをさらに含む、請求項119に記載のDNA分子。
【請求項125】
(i)目的の第2のタンパク質をコードする核酸セグメントと、(ii)第2のポリA領域とに作動可能に連結された第2のプロモーターをさらに含む、請求項119に記載のDNA分子。
【請求項126】
目的のタンパク質をコードする直鎖状DNA分子を生成する方法であって、該方法が、請求項112に記載のDNA分子と、目的の第1のタンパク質をコードする直鎖状DNA分子と、請求項118に記載のDNA分子とを、ロボット式デバイス中の第1の区画中で、それらの反応を可能にする条件下でロボットにより接触させ、それにより該第1のタンパク質をコードする第1の直鎖状DNA分子を生成する工程、を包含する、方法。
【請求項127】
請求項126に記載の方法であって、請求項112に記載のDNA分子と、目的の第2のタンパク質をコードする直鎖状DNA分子と、請求項118に記載のDNA分子とを、第2のロボット式デバイス中の第2の区画中で、それらの反応を可能にする条件下でロボットにより接触させ、それにより該第2のタンパク質をコードする第2の直鎖状DNA分子を生成する工程をさらに包含する、方法。
【請求項128】
請求項127に記載の方法であって、以下:
(c)前記第1の直鎖状DNA分子を、第1の細胞と、該第1の細胞への該第1の直鎖状DNA分子の挿入を可能にする条件下でロボットにより接触させる工程;および
(d)前記第2の直鎖状DNA分子を、第2の細胞と、該第2の細胞への該第2の直鎖状DNA分子の挿入を可能にする条件下でロボットにより接触させる工程、
をさらに包含する、方法。
【請求項129】
前記第1の細胞が前記第1のタンパク質を発現し、前記第2の細胞が前記第2のタンパク質を発現する、請求項128に記載の方法。
【請求項130】
少なくとも5つの直鎖状DNA分子が同時に生成される、請求項127に記載の方法。
【請求項131】
タンパク質を精製する方法であって、該方法が、以下:
(a)ロボット式デバイス中で、第1のタンパク質を、請求項119に記載のDNA分子を含む第1の細胞中で、該第1のタンパク質が第1の培地に分泌される条件下で発現させる工程;
(b)該第1の培地を第1のクロマトグラフィーカラムにロボットにより移す工程;および
(c)該第1のタンパク質を精製する工程、
を包含する、方法。
【請求項132】
請求項131に記載の方法であって、以下:
(d)前記ロボット式デバイス中で、第2のタンパク質を、請求項119に記載のDNA分子を含む第2の細胞中で、該第2のタンパク質が第2の培地に分泌される条件下で発現させる工程;
(e)該第2の培地を第2のクロマトグラフィーカラムにロボットにより移す工程;および
(f)該第2のタンパク質を精製する工程、
をさらに包含する、方法。
【請求項133】
少なくとも5つのタンパク質が同時に精製される、請求項132に記載の方法。
【請求項134】
目的のmRNAまたはタンパク質をコードする核酸で一過性トランスフェクトされたCHO細胞。
【請求項135】
前記核酸が直鎖状DNA分子である、請求項134に記載の細胞。
【請求項136】
前記細胞が、SV40 T抗原をコードする核酸で一過的または安定にトランスフェクトされている、請求項134に記載の細胞。
【請求項137】
請求項23に記載の方法であって、以下:
(a)前記標的分子を含むインビトロサンプルを、1つ以上の前記産物と、該標的分子と1つ以上の該産物との間の複合体形成を可能にする条件下で接触させる工程;
(b)該複合体を単離する工程;
(c)該複合体から1つ以上の該産物を回収する工程;および
(d)1つ以上の該回収された産物を同定する工程、
をさらに包含する、方法。
【請求項138】
標的分子に結合する候補リガンドを選択する方法であって、該方法は、以下:
(a)標的分子を含むインビトロサンプルを、候補リガンドのライブラリと、該標的分子と1つより多くの候補リガンドとの間の複合体形成を可能にする条件下で接触させる工程;
(b)該複合体を単離する工程;
(c)該複合体から1つより多くの候補リガンドを回収する工程;および
(d)該標的分子を含む細胞またはインビトロサンプルを、第1の回収されたリガンドおよび第2の回収されたリガンドと接触させる工程であって、該接触させる工程は、該標的分子が該第1の回収されたリガンドおよび該第2の回収されたリガンドに結合し、かつ該第1の回収されたリガンドが該第2の回収されたリガンドに共有結合する条件下で実施され、それにより該第1の回収されたリガンドおよび該第2の回収されたリガンドを含む産物を生成し、該産物は、該第1の回収されたリガンドまたは該第2の回収されたリガンドの該標的分子に対する親和性より大きい該標的分子に対する親和性を有する、工程、
を包含する、方法。
【請求項139】
請求項138に記載の方法であって、以下:
(e)前記標的分子を含むインビトロサンプルを、1つ以上の前記産物と、該標的分子と1つ以上の該産物との間の複合体形成を可能にする条件下で接触させる工程;
(f)該複合体を単離する工程;
(g)該複合体から1つ以上の該産物を回収する工程;および
(h)1つ以上の該回収された産物を同定する工程、
をさらに包含する、方法。
【請求項140】
標的分子に結合する候補リガンドを選択する方法であって、該方法は、以下:
(a)標的分子を含むインビトロサンプルを、候補リガンドのライブラリと、該標的分子と1つより多くの候補リガンドとの間の複合体形成を可能にする条件下で接触させる工程;
(b)該複合体を単離する工程;
(c)該複合体から1つより多くの候補リガンドを回収する工程;および
(d)第1の回収されたリガンドと第2の回収されたリガンドとを反応させ、それにより該第1の回収されたリガンドおよび該第2の回収されたリガンドを含む産物を生成し、該産物は、該第1の回収されたリガンドまたは該第2の回収されたリガンドの該標的分子に対する親和性よりも大きい該標的分子に対する親和性を有する、工程、
を包含する、方法。
【請求項141】
請求項140に記載の方法であって、以下:
(e)前記標的分子を含むインビトロサンプルを、1つ以上の前記産物と、該標的分子と1つ以上の該産物との間の複合体形成を可能にする条件下で接触させる工程;
(f)該複合体を単離する工程;
(g)該複合体から1つ以上の該産物を回収する工程;および
(h)1つ以上の該回収された産物を同定する工程、
をさらに包含する、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27−1】
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【図27−2】
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【図27−3】
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【図27−4】
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【図27−5】
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【公表番号】特表2006−506058(P2006−506058A)
【公表日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−546674(P2004−546674)
【出願日】平成15年5月19日(2003.5.19)
【国際出願番号】PCT/US2003/015831
【国際公開番号】WO2004/037848
【国際公開日】平成16年5月6日(2004.5.6)
【出願人】(504423066)
【Fターム(参考)】