説明

樹脂粒子、トナー並びにこれを用いた画像形成方法及びプロセスカートリッジ

【課題】トナー用添加剤として有用な樹脂粒子の提供。
【解決手段】下記式(I)で示されるシルセスキオキサン(a)を含む付加重合性単量体を重合させるか、該シルセスキオキサン(a)と付加重合性単量体(b)とを共重合体させて得られる、体積平均粒径10〜500nmの樹脂粒子。[式中、R1〜R7は水素、炭素数1〜40のアルキル、置換または非置換のアリール、および置換または非置換のアリールアルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される基である;このアルキルにおいて、任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;そして、Aは付加重合性官能基である。]


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)で示されるシルセスキオキサン(a)を含む付加重合性単量体を重合させるか、または該シルセスキオキサン(a)と付加重合性単量体(b)とを共重合体させて得られる、体積平均粒径10〜500nmの樹脂粒子。
【化1】


[式(I)において、R1〜R7は水素、炭素数1〜40のアルキル、置換または非置換のアリール、および置換または非置換のアリールアルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される基である;このアルキルにおいて、任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、任意の−CH−は−O−、−CH=CH−、シクロアルキレンまたはシクロアルケニレンで置き換えられてもよい;このアリールアルキル中のアルキレンにおいて、任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、任意の−CH−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよい;そして、Aは付加重合性官能基である。]
【請求項2】
前記式(I)においてR1〜R7はそれぞれ独立して、任意のメチレンが酸素で置き換えられていてもよい、炭素数1〜20のフルオロアルキル;少なくとも1つの水素がフッ素もしくはトリフルオロメチルで置き換えられた、炭素数6〜20のフルオロアリール;またはアリール中の少なくとも1つの水素がフッ素もしくはトリフルオロメチルで置き換えられた、炭素数7〜20のフルオロアリールアルキルを示すことを特徴とする、請求項1記載の樹脂粒子。
【請求項3】
式(I)におけるR1〜R7がそれぞれ独立して、エチル、イソブチル、イソオクチル、フェニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、3,3,3-トリフルオロプロピル、3,3,4,4,4-ペンタフルオロブチル、3,3,4,4,5,5,6,6,6-ノナフルオロヘキシル、トリデカフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロオクチル、ヘプタデカフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロデシル、ヘンイコサフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロドデシル、ペンタコサフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロテトラデシル、(3-ヘプタフルオロイソプロポキシ)プロピル、ペンタフルオロフェニルプロピル、ペンタフルオロフェニル、またはα,α,α-トリフルオロメチルフェニルを示すことを特徴とする、請求項1または請求項2記載の樹脂粒子。
【請求項4】
式(I)におけるA1が、ラジカル重合性官能基を示すことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項記載の樹脂粒子。
【請求項5】
式(I)におけるA1が、(メタ)アクリルまたはスチリルを含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の樹脂粒子。
【請求項6】
式(I)におけるA1が、下記式(II)または(III)で示されるいずれかであることを特徴とする、請求項5記載の樹脂粒子。
【化2】


[式(II)において、Y1が炭素数2〜10のアルキレンを示し、Xが水素または炭素数1〜5のアルキルまたは炭素数6〜10のアリールを示し、式(III)において、Y2が単結合または炭素数1〜10のアルキレンを示す。]
【請求項7】
式(II)において、Y1が炭素数2〜6のアルキレンを示し、Xが水素または炭素数1〜3のアルキルを示し、式(III)において、Y2が単結合または炭素数1〜6のアルキレンを示す、請求項6記載の樹脂粒子。
【請求項8】
式(II)において、Y1がプロピレンを示し、Xは水素またはメチルを示し、式(III)において、Y2が単結合またはエチレンを示す、請求項7記載の樹脂粒子。
【請求項9】
付加重合性単量体(b)が、(メタ)アクリル酸化合物またはスチレン化合物である、請求項1〜8のいずれか一項記載の樹脂粒子。
【請求項10】
前記樹脂粒子が、スチレン重合体、アクリル酸エステル重合体、又はメタクリル酸エステル重合体を含む架橋樹脂の微粒子であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の樹脂粒子。
【請求項11】
少なくとも結着樹脂と着色剤とを含むトナー材料を有機溶媒に溶解又は分散してトナー材料の溶解又は分散液を作成する工程と、前記トナー材料の溶解又は分散液を水系媒体中に添加して乳化乃至分散させて乳化乃至分散液を作成する工程と、前記乳化乃至分散液から有機溶媒を除去する工程とによって製造されるトナーであって、前記乳化乃至分散液を作成する工程または乳化乃至分散液から有機溶媒を除去する工程において、水系媒体中に、請求項1〜10のいずれか1項記載の樹脂粒子を含有させたことを特徴とするトナー。
【請求項12】
少なくと結着樹脂と着色剤とを含むトナー材料を重合性単量体に溶解又は分散してトナー材料の溶解又は分散液を作成する工程と、前記トナー材料の溶解又は分散液を水系媒体中に添加して乳化分散させて乳化分散液を作成する工程と、得られた乳化分散液を重合する工程とによって製造されるトナーであって、前記乳化分散液を作成する工程または乳化分散液を重合する工程において、水系媒体中に、請求項1〜10のいずれか1項記載の樹脂粒子を含有させたことを特徴とするトナー。
【請求項13】
少なくとも結着樹脂と着色剤とを含むトナー材料を水系媒体中で分散してトナー材料の分散液を得る工程と、該分散物を水系媒体中で凝集させる工程と、凝集物を加熱融着させる工程によって製造されるトナーであって、前記凝集工程又は加熱融着工程において水系媒体中に請求項1〜10のいずれか1項記載の樹脂粒子を含有させたことを特徴とするトナー。
【請求項14】
前記トナーの平均円形度が0.950から0.990を特徴とする請求項11〜13のいずれか1項記載のトナー
【請求項15】
前記トナーの比表面積が0.5m/gから4.0m/gを特徴とする請求項11〜14のいずれか1項記載のトナー。
【請求項16】
前記結着樹脂がポリエステル系樹脂を含むことを特徴とする請求項11〜15のいずれか1項記載のトナー。
【請求項17】
前記トナー材料は、活性水素基含有化合物及び該化合物と反応可能な変性ポリエステル樹脂を含むことを特徴とする請求項11〜16のいずれか1項記載のトナー。
【請求項18】
電子写真感光体を帯電手段により帯電させる帯電工程と、前記帯電された電子写真感光体上に露光手段により静電潜像を形成する露光工程と、前記静電潜像を形成された電子写真感光体上にトナーを含む現像手段によりトナー像を形成する現像工程と、前記電子写真感光体上に形成されたトナー像を一次転写手段により中間転写体上に転写する一次転写工程と、前記中間転写体上に転写されたトナー像を二次転写手段により記録材上に転写する二次転写工程と、前記記録材上に転写されたトナー像を熱及び圧力定着部材を含む定着手段により記録材上に定着させる定着工程と、前記一次転写手段によりトナー像を中間転写体上に転写した電子写真感光体の表面に付着している転写残トナーをクリーニング手段によりクリーニングするクリーニング工程とを備え、前記現像工程におけるトナーが請求項11〜17のいずれか1項記載のトナーであることを特徴とするフルカラー画像形成方法。
【請求項19】
前記二次転写工程において、トナー像の記録材への転写の線速度は300〜1000mm/secであり、二次転写手段のニップ部での転写時間は0.5〜20msecであることを特徴とする請求項18記載のフルカラー画像形成方法。
【請求項20】
タンデム方式の電子写真画像形成プロセスを採用したことを特徴とする請求項18又は19記載のフルカラー画像形成方法。
【請求項21】
電子写真感光体と、前記電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、前記帯電された電子写真感光体上に静電潜像を形成する露光手段と、前記電子写真感光体上に形成された静電潜像をトナーによりトナー像とする現像手段と、前記電子写真感光体上に形成されたトナー像を中間転写体を介して又は介さずに記録材上に転写する転写手段と、前記記録材上に転写されたトナー像を熱及び圧力定着部材により記録材上に定着させる定着手段定着工程と、前記転写手段によりトナー像を中間転写体又は記録材上に転写した後の電子写真感光体表面に付着している転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段とを備えた画像形成装置において用いられるプロセスカートリッジであって、少なくとも前記電子写真感光体、及び請求項11〜17のいずれか1項記載のトナーを備えた前記現像手段を、一体に支持して画像形成装置本体に着脱自在としたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項22】
前記帯電手段、前記転写手段及び前記クリーニング手段から選ばれる少なくとも一つの手段をさらに含むことを特徴とする請求項21記載のプロセスカートリッジ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2010−77183(P2010−77183A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−243913(P2008−243913)
【出願日】平成20年9月24日(2008.9.24)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【出願人】(000002071)チッソ株式会社 (658)
【Fターム(参考)】