機器制御装置
【課題】評価対象機器11に設定された情報の漏洩を防止することができる機器制御装置20を提供する。
【解決手段】機器制御装置20は、クライアント端末12から受信した設定情報を評価対象機器11に設定すると共に設定情報格納部206に登録する設定情報登録部205と、クライアント端末12から中断コマンドを受信した場合に評価対象機器11の設定情報をデフォルトの値に戻す評価中断処理部207と、クライアント端末12から再開コマンドを受信した場合に設定情報格納部206に格納されている設定情報を評価対象機器11に設定する評価再開処理部208と、クライアント端末12から完了コマンドを受信した場合に評価対象機器11の設定情報をデフォルトの値に戻すと共に、設定情報格納部206に格納されている設定情報を消去する評価完了処理部209とを備える。
【解決手段】機器制御装置20は、クライアント端末12から受信した設定情報を評価対象機器11に設定すると共に設定情報格納部206に登録する設定情報登録部205と、クライアント端末12から中断コマンドを受信した場合に評価対象機器11の設定情報をデフォルトの値に戻す評価中断処理部207と、クライアント端末12から再開コマンドを受信した場合に設定情報格納部206に格納されている設定情報を評価対象機器11に設定する評価再開処理部208と、クライアント端末12から完了コマンドを受信した場合に評価対象機器11の設定情報をデフォルトの値に戻すと共に、設定情報格納部206に格納されている設定情報を消去する評価完了処理部209とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、評価対象となる機器への設定情報を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ルータやスイッチ等の高性能なネットワーク機器は、高価な場合が多く、ユーザは、機器を購入せずにレンタルで使用したり、機器を借りて使い勝手や性能等について評価した後に、機器を購入する場合がある。例えば下記の特許文献1には、評価用の機器、いわゆるデモ機の貸出を効率的に行なう技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−7911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、機器の評価が完了して機器が返却された場合、その機器には、クライアント側で設定された情報が残ったままになっている場合がある。例えば、機器がファイアウォールやルータである場合、機器にはセキュリティポリシに従った情報が設定されることになり、その情報が残ったまま機器が貸出業者に返却されると、セキュリティポリシが、機器の貸出業者やその後の貸出先のクライアント等に漏洩する場合ある。
【0005】
また、クライアントが大企業である場合、1つの評価対象機器を複数の部署で評価する場合がある。その場合、1つの企業内であっても、それぞれの部署のセキュリティポリシが異なれば、ある部署で設定された情報が他の部署で開示されることが好ましくない場合もある。
【0006】
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、機器の評価において設定された情報の漏洩を防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明では、クライアント端末と、評価対象の機器である評価対象機器とに接続され、評価対象機器への情報の設定を制御する機器制御装置であって、それぞれの評価対象機器を識別する機器IDに対応付けて、当該評価対象機器内の設定情報を操作する際に必要となる管理パスワードを格納するパスワード格納部と、それぞれの評価対象機器の機器IDに対応付けて、当該評価対象機器に設定されている設定情報を格納する設定情報格納部と、クライアント端末からアクセスされた場合に、接続されている評価対象機器にアクセスして当該評価対象機器の機器IDを取得する機器ID取得部と、機器ID取得部が機器IDを取得した場合にパスワード格納部を参照し、取得した機器IDに対応付けられている管理パスワードを用いて、評価対象機器にログインするログイン処理部と、ログイン処理部が評価対象機器にログインした後に、クライアント端末から当該評価対象機器に設定する設定情報を受信した場合に、受信した設定情報を当該評価対象機器に設定すると共に、当該設定情報を当該評価対象機器の機器IDに対応付けて設定情報格納部に登録する設定情報登録部と、ログイン処理部が評価対象機器にログインした後に、クライアント端末から評価の中断を示す中断コマンドを受信した場合に、当該評価対象機器内の設定情報をデフォルトの値に戻す評価中断処理部と、ログイン処理部が評価対象機器にログインした後に、クライアント端末から評価の再開を示す再開コマンドを受信した場合に、当該評価対象機器の機器IDに対応付けて設定情報格納部に格納されている設定情報を、当該評価対象機器に設定する評価再開処理部と、ログイン処理部が評価対象機器にログインした後に、クライアント端末から評価の完了を示す完了コマンドを受信した場合に、当該評価対象機器内の設定情報をデフォルトの値に戻すと共に、当該評価対象機器の機器IDに対応付けて設定情報格納部に格納されている設定情報を消去する評価完了処理部とを備えることを特徴とする機器制御装置を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の機器制御装置によれば、機器の評価において設定された情報の漏洩を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】(a)初期設定時のおよび(b)機器の評価時のシステム構成の一例を示す図である。
【図2】機器制御装置20の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図3】パスワード格納部201に格納されるデータの構造の一例を示す図である。
【図4】設定情報格納部206に格納されるデータの構造の一例を示す図である。
【図5】機器制御装置20の動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】評価設定処理(S200)の一例を示すフローチャートである。
【図7】機器設定処理(S300)の一例を示すフローチャートである。
【図8】初期設定時のシステムの動作の一例を示すシーケンス図である。
【図9】評価対象機器11に設定値を設定する場合および評価を中断する場合のシステムの動作の一例を示すシーケンス図である。
【図10】評価を再開する場合および評価を完了する場合のシステムの動作の一例を示すシーケンス図である。
【図11】機器制御装置20の機能を実現するコンピュータ30のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
図1(a)は、評価対象機器11の初期設定時のシステム構成、図1(b)は、評価対象機器11の評価時のシステム構成の一例を示す。評価対象機器11の初期設定時には、図1(a)に示すように、評価対象機器11と機器制御装置20とが接続され、機器制御装置20に管理端末10が接続される。そして、評価対象機器11の管理者は、管理端末10を操作して、評価対象機器11の設定を操作する際に必要となる管理パスワードを評価対象機器11に設定する。
【0012】
評価対象機器11が複数ある場合、管理者は、管理パスワードの設定が終了した評価対象機器11を機器制御装置20から切り離し、管理パスワードが設定されていない評価対象機器11を機器制御装置20に接続することで、これら複数の評価対象機器11に管理パスワードを順次設定する。本実施形態において、複数の評価対象機器11は、管理パスワードの設定の際に使用された機器制御装置20と共に、クライアントに貸し出される。
【0013】
また、評価対象機器11の評価時には、図1(b)に示すように、評価対象機器11と機器制御装置20とが接続され、機器制御装置20にクライアント端末12が接続される。そして、クライアントは、クライアント端末12を操作して評価対象機器11に必要な情報を設定した後、図1(b)の状態で評価対象機器11の評価を実行する。そして、評価が完了した場合、クライアントは、クライアント端末12を操作して評価の完了を示すコマンドを機器制御装置20へ送信した後に、機器制御装置20および評価対象機器11を返却する。
【0014】
また、本実施形態において、複数の評価対象機器11が貸し出された場合、クライアントは、当該複数の評価対象機器11の貸出期間中に、1台の評価対象機器11の評価を中断して、他の評価対象機器11の評価を行なうことができる。この場合、クライアントは、クライアント端末12を操作して評価対象機器11に評価の中断を示すコマンドを機器制御装置20へ送信した後に、評価対象機器11を機器制御装置20から切り離し、他の評価対象機器11を機器制御装置20に接続する。そして、クライアントは、図1(b)の状態で、クライアント端末12を操作して当該他の評価対象機器11に必要な情報を設定した後に当該他の評価対象機器11の評価を実行する。
【0015】
そして、当該他の評価対象機器11の評価が完了した場合、クライアントは、クライアント端末12を操作して評価の完了を示すコマンドを機器制御装置20へ送信した後に、当該他の評価対象機器11を機器制御装置20から切り離す。そして、クライアントは、評価が中断された評価対象機器11を再び機器制御装置20に接続し、クライアント端末12を操作して評価の再開を示すコマンドを機器制御装置20へ送信した後に、当該評価対象機器11の評価を再開する。
【0016】
図2は、機器制御装置20の機能構成の一例を示すブロック図である。機器制御装置20は、管理パスワード登録部200、パスワード格納部201、機器ID取得部202、クライアントパスワード登録部203、ログイン処理部204、設定情報登録部205、設定情報格納部206、評価中断処理部207、評価再開処理部208、および評価完了処理部209を備える。
【0017】
パスワード格納部201には、例えば図3に示すように、それぞれの評価対象機器11を識別する機器ID2010に対応付けて、当該評価対象機器11に設定されている管理パスワード2011、および、当該評価対象機器11に対してクライアントが設定しているクライアントパスワード2012が格納される。
【0018】
設定情報格納部206には、例えば図4に示すように、それぞれの評価対象機器11の機器ID2060毎に、当該評価対象機器11の設定情報を含む設定情報テーブル2061が格納されている。設定情報テーブル2061には、設定項目2062に対応付けて、当該設定項目2062の設定値2063、および当該設定項目2062のデフォルト値2064が格納される。
【0019】
機器ID取得部202は、機器制御装置20が評価対象機器11に接続された場合に、当該評価対象機器11から機器IDを取得して管理パスワード登録部200、クライアントパスワード登録部203、およびログイン処理部204に提供する。
【0020】
管理パスワード登録部200は、機器ID取得部202から機器IDを提供された場合にパスワード格納部201を参照し、機器ID取得部202から提供された機器IDに管理パスワードが対応付けられていないならば、管理パスワードが登録されていない旨を、機器制御装置20に接続されている管理端末10に通知する。
【0021】
そして、管理端末10から管理パスワードを受信した場合、管理パスワード登録部200は、受信した管理パスワードを、機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けてパスワード格納部201に登録し、管理パスワードの登録完了を管理端末10に通知する。本実施形態において、管理パスワードは、図1(a)に示した構成において設定される。
【0022】
クライアントパスワード登録部203は、機器ID取得部202から機器IDを提供された場合にパスワード格納部201を参照し、機器ID取得部202から提供された機器IDに管理パスワードが対応付けられているならば、当該機器IDにクライアントパスワードが対応付けられているか否かを判定する。
【0023】
当該機器IDにクライアントパスワードが対応付けられていない場合、クライアントパスワード登録部203は、クライアントパスワードが登録されていない旨を、機器制御装置20に接続されているクライアント端末12に通知する。本実施形態において、図1(b)に示した評価時には、管理パスワードは既に設定されているものとする。
【0024】
そして、クライアント端末12からクライアントパスワードを受信した場合、クライアントパスワード登録部203は、受信したクライアントパスワードを、機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けてパスワード格納部201に登録し、クライアントパスワードの登録完了をクライアント端末12に通知すると共に、評価対象機器11へのログインをログイン処理部204に指示する。
【0025】
ログイン処理部204は、機器ID取得部202から機器IDを提供された場合にパスワード格納部201を参照し、提供された機器IDに管理パスワードおよびクライアントパスワードが対応付けられているならば、機器制御装置20に接続されているクライアント端末12にクライアントパスワードを要求し、クライアント端末12からクライアントパスワードを受け付ける。
【0026】
そして、機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けられてパスワード格納部201に格納されているクライアントパスワードと、クライアント端末12から受け付けたクライアントパスワードとが一致した場合、ログイン処理部204は、クライアントパスワードが正しい旨をクライアント端末12に通知する。
【0027】
そして、ログイン処理部204は、機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けられてパスワード格納部201に格納されている管理パスワードを用いて評価対象機器11にログインし、ログインした旨を、ログイン対象の評価対象機器11の機器IDと共に設定情報登録部205、評価中断処理部207、評価再開処理部208、および評価完了処理部209に通知する。
【0028】
なお、ログイン処理部204は、クライアントパスワード登録部203からログインを指示された場合にも、機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けられてパスワード格納部201に格納されている管理パスワードを用いて評価対象機器11にログインする。
【0029】
設定情報登録部205は、ログイン処理部204から機器IDと共にログインした旨を通知された後に、設定項目毎の設定値を含む設定情報登録要求をクライアント端末12から受信した場合、ログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて、クライアント端末12から受信した設定項目毎の設定値を設定情報格納部206に登録する。そして、設定情報登録部205は、ログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて、クライアント端末12から受信した設定項目毎にデフォルト値が設定情報格納部206に登録されているか否かを判定する。
【0030】
クライアント端末12から受信した設定項目毎にデフォルト値が設定情報格納部206に登録されている場合、設定情報登録部205は、クライアント端末12から受信した設定項目毎の設定値を評価対象機器11へ送信する。そして、設定情報登録部205は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に、受信した設定完了応答をクライアント端末12に転送する。
【0031】
一方、クライアント端末12から受信した設定項目毎にデフォルト値が設定情報格納部206に登録されていない場合、設定情報登録部205は、クライアント端末12から受信した設定項目毎に、評価対象機器11からデフォルト値を取得し、ログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて、評価対象機器11から受信した設定項目毎のデフォルト値を設定情報格納部206に登録する。そして、設定情報登録部205は、設定情報格納部206内に登録された設定項目毎の設定値を評価対象機器11へ送信し、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に、受信した設定完了応答をクライアント端末12に転送する。
【0032】
評価中断処理部207は、ログイン処理部204から機器IDと共にログインした旨を通知された後に、クライアント端末12から評価の中断を示す中断コマンドを含む評価中断要求を受信した場合に、当該機器IDに対応付けて登録されている設定項目毎のデフォルト値を設定情報格納部206から抽出する。そして、評価中断処理部207は、抽出した設定項目毎のデフォルト値を評価対象機器11へ送信する。そして、評価中断処理部207は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に、評価中断応答をクライアント端末12へ送信する。
【0033】
評価再開処理部208は、ログイン処理部204から機器IDと共にログインした旨を通知された後に、クライアント端末12から評価の再開を示す再開コマンドを含む評価再開要求を受信した場合に、当該機器IDに対応付けて登録されている設定項目毎の設定値を設定情報格納部206から抽出する。そして、評価再開処理部208は、抽出した設定項目毎の設定値を評価対象機器11へ送信する。そして、評価再開処理部208は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に、評価再開応答をクライアント端末12へ送信する。
【0034】
評価完了処理部209は、ログイン処理部204から機器IDと共にログインした旨を通知された後に、クライアント端末12から評価の完了を示す完了コマンドを含む評価完了要求を受信した場合に、当該機器IDに対応付けて登録されている設定項目毎のデフォルト値を設定情報格納部206から抽出する。そして、評価完了処理部209は、抽出した設定項目毎のデフォルト値を評価対象機器11へ送信する。
【0035】
そして、評価完了処理部209は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に、ログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて登録されている設定項目毎の設定値およびデフォルト値を設定情報格納部206から消去する。そして、評価完了処理部209は、ログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて登録されているクライアントパスワードをパスワード格納部201から消去し、評価完了応答をクライアント端末12へ送信する。
【0036】
次に、機器制御装置20の動作について、図5から図7を参照して説明する。図5は、機器制御装置20の動作の一例を示すフローチャートである。評価対象機器11および機器制御装置20の管理者またはクライアントによって、図1(a)または(b)の構成で各機器が接続された状態で、各機器が起動することにより、機器制御装置20は、本フローチャートに示す動作を開始する。
【0037】
なお、評価対象機器11は、例えば、USB(Universal Serial Bus)におけるエニュメレーション処理のように、接続されて電源が投入された場合に、接続相手の機器とネゴシエーションを行なって通信可能な状態を自動的に確立する。その際、評価対象機器11は、自身の識別情報(本実施形態における機器ID)等を、接続相手の機器に通知する。
【0038】
まず、機器ID取得部202は、評価対象機器11から通知された機器IDを、管理パスワード登録部200、クライアントパスワード登録部203、およびログイン処理部204に提供する(S100)。そして、管理パスワード登録部200、クライアントパスワード登録部203、およびログイン処理部204は、パスワード格納部201を参照して、提供された機器IDに管理パスワードが対応付けて登録されているか否かを判定する(S101)。提供された機器IDに管理パスワードが対応付けて登録されている場合(S101:Yes)、機器制御装置20は、後述する評価設定処理を実行し(S200)、本フローチャートに示す動作を終了する。
【0039】
一方、提供された機器IDに管理パスワードが対応付けて登録されていない場合(S101:No)、管理パスワード登録部200は、管理パスワードが登録されていない旨を、機器制御装置20に接続されている管理端末10に通知する(S102)。そして、管理端末10から管理パスワードを受信した場合、管理パスワード登録部200は、受信した管理パスワードを、機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けてパスワード格納部201に登録すると共に、管理パスワードの登録完了を管理端末10に通知し(S103)、機器制御装置20は、本フローチャートに示す動作を終了する。
【0040】
図6は、評価設定処理(S200)の一例を示すフローチャートである。
【0041】
まず、クライアントパスワード登録部203は、パスワード格納部201を参照し、機器ID取得部202から提供された機器IDにクライアントパスワードが対応付けて登録されているか否かを判定する(S201)。クライアントパスワードが登録されていない場合(S201:No)、クライアントパスワード登録部203は、クライアントパスワードが登録されていない旨を、機器制御装置20に接続されているクライアント端末12に通知する(S202)。
【0042】
そして、クライアント端末12からクライアントパスワードを受信した場合、クライアントパスワード登録部203は、受信したクライアントパスワードを、機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けてパスワード格納部201に登録する(S203)。そして、クライアントパスワード登録部203は、クライアントパスワードの登録完了をクライアント端末12に通知すると共に、評価対象機器11へのログインをログイン処理部204に指示し、ログイン処理部204は、ステップS207に示す処理を実行する。
【0043】
ステップS201においてクライアントパスワードが登録されている場合(S201:Yes)、ログイン処理部204は、機器制御装置20に接続されているクライアント端末12にクライアントパスワードを要求し(S204)、クライアント端末12からクライアントパスワードを受け付ける。そして、ログイン処理部204は、機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けられてパスワード格納部201に格納されているクライアントパスワードと、クライアント端末12から受け付けたクライアントパスワードとが一致するか否かを判定する(S205)。
【0044】
機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けられてパスワード格納部201に格納されているクライアントパスワードと、クライアント端末12から受け付けたクライアントパスワードとが一致しない場合(S205:No)、ログイン処理部204は、エラーを通知し(S206)、再びステップS204に示した処理を実行する。
【0045】
機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けられてパスワード格納部201に格納されているクライアントパスワードと、クライアント端末12から受け付けたクライアントパスワードとが一致した場合(S205:Yes)、ログイン処理部204は、クライアントパスワードが正しい旨をクライアント端末12に通知する。
【0046】
そして、ログイン処理部204は、機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けられてパスワード格納部201に格納されている管理パスワードを用いて評価対象機器11にログインし、ログインした旨を、ログイン対象の評価対象機器11の機器IDと共に設定情報登録部205、評価中断処理部207、評価再開処理部208、および評価完了処理部209に通知する(S207)。
【0047】
次に、機器制御装置20は、後述する機器設定処理を実行する(S300)。そして、ログイン処理部204は、評価対象機器11からログアウトし、機器制御装置20は、本フローチャートに示した評価設定処理(S200)を終了する。
【0048】
図7は、機器設定処理(S300)の一例を示すフローチャートである。
【0049】
まず、設定情報登録部205は、設定項目毎の設定値を含む設定情報登録要求をクライアント端末12から受信したか否かを判定する(S301)。設定情報登録要求をクライアント端末12から受信した場合(S301:Yes)、設定情報登録部205は、ステップS207(図6参照)においてログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて、クライアント端末12から受信した設定項目毎の設定値を設定情報格納部206に登録し(S302)、当該機器IDに対応付けて、クライアント端末12から受信した設定項目毎にデフォルト値が設定情報格納部206に登録されているか否かを判定する(S303)。
【0050】
設定項目毎にデフォルト値が設定情報格納部206に登録されている場合(S303:Yes)、設定情報登録部205は、ステップS305に示す処理を実行する。一方、設定項目毎にデフォルト値が設定情報格納部206に登録されていない場合(S303:No)、設定情報登録部205は、クライアント端末12から受信した設定項目毎に、評価対象機器11からデフォルト値を取得し、ログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて、評価対象機器11から受信した設定項目毎のデフォルト値を設定情報格納部206に登録する(S304)。
【0051】
次に、設定情報登録部205は、設定情報格納部206内に登録された設定項目毎の設定値を評価対象機器11へ送信することにより、当該設定値を評価対象機器11に設定する(S305)。そして、設定情報登録部205は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に、受信した設定完了応答をクライアント端末12に転送し、再びステップS301に示した処理を実行する。
【0052】
ステップS301において、設定情報登録要求をクライアント端末12から受信していない場合(S301:No)、評価中断処理部207は、クライアント端末12から中断コマンドを含む評価中断要求を受信したか否かを判定する(S306)。評価中断要求を受信した場合(S306:Yes)、評価中断処理部207は、ステップS207(図6参照)においてログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて登録されている設定項目毎のデフォルト値を設定情報格納部206から抽出する。
【0053】
そして、評価中断処理部207は、抽出した設定項目毎のデフォルト値を評価対象機器11へ送信することにより、当該デフォルト値を評価対象機器11に設定する(S307)。そして、評価中断処理部207は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に、評価中断応答をクライアント端末12へ送信し、機器制御装置20は、本フローチャートに示した機器設定処理(S300)を終了する。
【0054】
ステップS306において、評価中断要求を受信していない場合(S306:No)、評価再開処理部208は、クライアント端末12から再開コマンドを含む評価再開要求を受信したか否かを判定する(S308)。評価再開要求を受信した場合(S308:Yes)、評価再開処理部208は、ステップS207(図6参照)においてログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて登録されている設定項目毎の設定値を設定情報格納部206から抽出する。
【0055】
そして、評価再開処理部208は、抽出した設定項目毎の設定値を評価対象機器11へ送信することにより、当該設定値を評価対象機器11に設定する(S309)。そして、評価再開処理部208は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に、評価再開応答をクライアント端末12へ送信し、設定情報登録部205は、再びステップS301に示した処理を実行する。
【0056】
ステップS308において、評価再開要求を受信していない場合(S308:No)、評価完了処理部209は、クライアント端末12から完了コマンドを含む評価完了要求を受信したか否かを判定する(S310)。評価完了要求を受信していない場合(S310:No)、設定情報登録部205は、再びステップS301に示した処理を実行する。
【0057】
一方、評価完了要求を受信した場合(S310:Yes)、評価完了処理部209は、ステップS207(図6参照)においてログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて登録されている設定項目毎のデフォルト値を設定情報格納部206から抽出する。そして、評価完了処理部209は、抽出した設定項目毎のデフォルト値を評価対象機器11へ送信することにより、当該デフォルト値を評価対象機器11に設定する(S311)。
【0058】
次に、評価完了処理部209は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に、ステップS207においてログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて登録されている設定項目毎の設定値およびデフォルト値を設定情報格納部206から消去し(S312)、当該機器IDに対応付けて登録されているクライアントパスワードをパスワード格納部201から消去する(S313)。そして、評価完了処理部209は、評価完了応答をクライアント端末12へ送信し、機器制御装置20は、本フローチャートに示した機器設定処理(S300)を終了する。
【0059】
次に、図1(a)に示した初期設定時のシステムの動作について図8を用いて説明する。
【0060】
まず、評価対象機器11および機器制御装置20の管理者は、管理端末10と機器制御装置20とを接続すると共に、評価対象機器11と機器制御装置20とを接続し、管理端末10、評価対象機器11、および機器制御装置20に電源を投入する(S400、S401)。管理端末10と機器制御装置20とは、接続相手の機器とネゴシエーションを行なって通信可能な状態を自動的に確立する(S402)。評価対象機器11と機器制御装置20とも、接続相手の機器とネゴシエーションを行なって通信可能な状態を自動的に確立する(S403)。そして、評価対象機器11は、自身の機器IDを機器制御装置20に通知する(S404)。
【0061】
次に、機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応する管理パスワードをパスワード格納部201内で検索する(S405)。対応する管理パスワードがパスワード格納部201内に登録されていない場合、機器制御装置20は、管理パスワードが登録されていない旨を管理端末10に通知する(S406)。管理者は、管理端末10を操作して管理パスワードを機器制御装置20へ送信する(S407)。
【0062】
機器制御装置20は、管理端末10から受信した管理パスワードを、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けてパスワード格納部201に登録し(S408)、管理パスワードの登録完了を管理端末10に通知する(S409)。
【0063】
次に、図1(b)に示した評価時のシステム構成において、評価対象機器11に設定値を設定する場合および評価対象機器11の評価を中断する場合のシステムの動作について図9を用いて説明する。
【0064】
まず、クライアントは、クライアント端末12と機器制御装置20とを接続すると共に、評価対象機器11と機器制御装置20とを接続し、評価対象機器11、クライアント端末12、および機器制御装置20に電源を投入する(S500、S501)。クライアント端末12と機器制御装置20とは、接続相手の機器とネゴシエーションを行なって通信可能な状態を自動的に確立する(S502)。評価対象機器11と機器制御装置20とも、接続相手の機器とネゴシエーションを行なって通信可能な状態を自動的に確立する(S503)。そして、評価対象機器11は、自身の機器IDを機器制御装置20に通知する(S504)。
【0065】
次に、機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応する管理パスワードをパスワード格納部201内で検索する(S505)。管理パスワードが設定されていることを検出すると、機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応するクライアントパスワードをパスワード格納部201内で検索する(S506)。パスワード格納部201内にクライアントパスワードが登録されていない場合、機器制御装置20は、クライアントパスワードが登録されていない旨をクライアント端末12に通知する(S507)。クライアントは、クライアント端末12を操作してクライアントパスワードを機器制御装置20へ送信する(S508)。
【0066】
機器制御装置20は、クライアント端末12から受信したクライアントパスワードを、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けてパスワード格納部201に登録し(S509)、クライアントパスワードの登録完了をクライアント端末12に通知する(S510)。そして、機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けられてパスワード格納部201に格納されている管理パスワードを用いて評価対象機器11にログインする(S511)。
【0067】
次に、クライアントは、クライアント端末12を操作して、設定項目毎の設定値を含む設定情報登録要求を機器制御装置20へ送信する(S512)。機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けて、クライアント端末12から受信した設定項目毎の設定値を設定情報格納部206に登録する(S513)。そして、当該機器IDに対応付けて、クライアント端末12から受信した設定項目毎にデフォルト値が設定情報格納部206に登録されていない場合、機器制御装置20は、設定項目毎にデフォルト値を評価対象機器11から取得する(S514)。
【0068】
次に、機器制御装置20は、取得した設定項目毎にデフォルト値を、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けて設定情報格納部206に登録し(S515)、設定情報格納部206内に登録された設定項目毎の設定値を評価対象機器11へ送信することにより、当該設定値を評価対象機器11に設定する(S516)。そして、機器制御装置20は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に(S517)、受信した設定完了応答をクライアント端末12に転送する(S518)。
【0069】
そして、クライアントは、評価対象機器11の評価を実行する(S519)。なお、評価の中で評価対象機器11の設定値を変更する場合、クライアントは、クライアント端末12を操作して設定項目毎に新たな設定値を含む設定情報登録要求を機器制御装置20へ送信する。機器制御装置20は、受信した設定情報登録要求に基づいて、ステップS513およびS516からS518に示した処理を実行する。
【0070】
評価対象機器11の評価を中断する場合、クライアントは、クライアント端末12を操作して、中断コマンドを含む評価中断要求を機器制御装置20へ送信する(S520)。機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けられているデフォルト値を設定情報格納部206から抽出し(S521)、抽出したデフォルト値を評価対象機器11へ送信することにより、当該デフォルト値を評価対象機器11に設定する(S522)。そして、機器制御装置20は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に(S523)、設定中断応答をクライアント端末12へ送信し(S524)、評価対象機器11からログアウトする(S525)。
【0071】
次に、図1(b)に示した評価時のシステム構成において、中断した評価対象機器11の評価を再開する場合および評価対象機器11の評価が完了した場合のシステムの動作について図10を用いて説明する。
【0072】
まず、クライアントは、クライアント端末12と機器制御装置20とを接続すると共に、評価対象機器11と機器制御装置20とを接続し、評価対象機器11、クライアント端末12、および機器制御装置20に電源を投入する(S600、S601)。クライアント端末12と機器制御装置20とは、接続相手の機器とネゴシエーションを行なって通信可能な状態を自動的に確立する(S602)。評価対象機器11と機器制御装置20とも、接続相手の機器とネゴシエーションを行なって通信可能な状態を自動的に確立する(S603)。そして、評価対象機器11は、自身の機器IDを機器制御装置20に通知する(S604)。
【0073】
次に、機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応する管理パスワードをパスワード格納部201内で検索する(S605)。管理パスワードが設定されていることを検出すると、機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応するクライアントパスワードをパスワード格納部201内で検索する(S606)。クライアントパスワードが登録されていることを検出すると、機器制御装置20は、クライアント端末12に対してクライアントパスワードを要求する(S607)。
【0074】
クライアントは、クライアント端末12を操作してクライアントパスワードを機器制御装置20へ送信する(S608)。機器制御装置20は、クライアント端末12から受信したクライアントパスワードと、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けてパスワード格納部201に登録されているクライアントパスワードとを比較する(S609)。
【0075】
両者が一致する場合に、クライアントパスワードが正しい旨をクライアント端末12に通知する(S610)。そして、機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けられてパスワード格納部201に格納されている管理パスワードを用いて評価対象機器11にログインする(S611)。
【0076】
次に、クライアントは、クライアント端末12を操作して、再開コマンドを含む評価再開要求を機器制御装置20へ送信する(S612)。機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けられている設定値を設定情報格納部206から抽出し(S613)、抽出した設定値を評価対象機器11へ送信することにより、当該設定値を再び評価対象機器11に設定する(S614)。そして、機器制御装置20は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に(S615)、設定再開応答をクライアント端末12へ送信する(S616)。クライアントは、評価対象機器11の評価を再開する(S617)。
【0077】
評価対象機器11の評価が完了した場合、クライアントは、クライアント端末12を操作して、完了コマンドを含む評価完了要求を機器制御装置20へ送信する(S618)。機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けられているデフォルト値を設定情報格納部206から抽出し(S619)、抽出したデフォルト値を評価対象機器11へ送信することにより、当該デフォルト値を評価対象機器11に設定する(S620)。
【0078】
そして、機器制御装置20は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に(S621)、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けられている設定値を設定情報格納部206から消去し(S622)、当該機器IDに対応付けられているクライアントパスワードをパスワード格納部201から消去する(S623)。そして、機器制御装置20は、評価完了応答をクライアント端末12へ送信し(S624)、評価対象機器11からログアウトする(S625)。
【0079】
図11は、機器制御装置20の機能を実現するコンピュータ30のハードウェア構成の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ30は、CPU(Central Processing Unit)31、RAM(Random Access Memory)32、ROM(Read Only Memory)33、および通信インターフェイス(I/F)34を備える。
【0080】
CPU31は、ROM33に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM33は、コンピュータ30の起動時にCPU31によって実行されるブートプログラム、コンピュータ30のハードウェアに依存するプログラム、機器制御装置20の機能を実現するプログラムやデータ等を格納する。CPU31は、ROM33内のプログラムを、RAM32上にロードして実行する。
【0081】
通信インターフェイス34は、通信ケーブルを介して管理端末10、評価対象機器11、またはクライアント端末12からデータを受信してCPU31へ送ると共に、CPU31が生成したデータを、通信ケーブルを介して管理端末10、評価対象機器11、またはクライアント端末12へ送信する。
【0082】
コンピュータ30のCPU31は、RAM32上にロードされたプログラムを実行することにより、管理パスワード登録部200、パスワード格納部201、機器ID取得部202、クライアントパスワード登録部203、ログイン処理部204、設定情報登録部205、設定情報格納部206、評価中断処理部207、評価再開処理部208、および評価完了処理部209の各機能を実現する。また、ROM33には、パスワード格納部201および設定情報格納部206内のデータが格納される。
【0083】
コンピュータ30のCPU31は、これらのプログラムを、ROM33から読み出して実行するが、他の例として、CPU31は、他の装置から、通信インターフェイス34を介してこれらのプログラムを取得して実行してもよい。
【0084】
以上、本発明の実施の形態について説明した。
【0085】
上記説明から明らかなように、本実施形態の機器制御装置20によれば、評価対象機器11に設定された情報の漏洩を防止することができる。
【0086】
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0087】
例えば、上記した実施形態において、機器制御装置20は、クライアントパスワードが設定されていない場合には、クライアントにクライアントパスワードを設定させたが、本発明はこれに限られず、クライアント側で評価を行なう者が特定の者に制限されている場合には、クライアントパスワードを不要としてもよい。
【0088】
また、上記した実施形態では、1台の機器制御装置20に複数の評価対象機器11が1台ずつ接続されて評価される場合を想定したが、本発明はこれに限られず、1台の機器制御装置20は、1台の評価対象機器11の情報のみを管理するように構成されてもよい。この場合、パスワード格納部201および設定情報格納部206内の機器IDの項目が不要となる。
【0089】
また、上記した実施形態では、クライアント端末12から評価完了要求が送信されることにより、機器制御装置20は、評価対象機器11の設定情報をデフォルト値に戻すと共に、クライアント端末12から設定された設定値およびクライアントパスワードを消去して、評価時に設定された情報の漏洩を防止することができる。そのため、評価対象機器11の評価完了時に、クライアントが評価完了要求を送信したくなるように、評価完了要求の送信に対して、何らかのインセンティブを与えることが好ましい。
【0090】
例えば、機器制御装置20は、評価完了要求を受信した日時を記録し、評価対象機器11および機器制御装置20の貸出業者は、評価完了要求を受信した日時までを貸出期間として課金するようにしてもよい。これにより、クライアントは、評価対象機器11の評価完了時に、評価完了要求を忘れずに機器制御装置20へ送信するようになる。
【0091】
また、上記した実施形態では、クライアント端末12は、予め、クライアントパスワード、設定情報登録要求、評価中断要求、評価再開要求、および評価完了要求の送信を行なうためのアプリケーションプログラムを備えていることを前提としたが、本発明はこれに限られない。例えば、機器制御装置20は、クライアントパスワードや設定情報登録要求等の送信を行なうためのアプリケーションプログラムを格納し、クライアント端末12との最初の通信において、当該プログラムを備えているか否かをクライアント端末12に問合せ、クライアント端末12が当該プログラムを備えていない場合に、当該プログラムをクライアント端末12に提供するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0092】
10・・・管理端末、11・・・評価対象機器、12・・・クライアント端末、20・・・機器制御装置、200・・・管理パスワード登録部、201・・・パスワード格納部、2010・・・機器ID、2011・・・管理パスワード、2012・・・クライアントパスワード、202・・・機器ID取得部、203・・・クライアントパスワード登録部、204・・・ログイン処理部、205・・・設定情報登録部、206・・・設定情報格納部、2060・・・機器ID、2061・・・設定情報テーブル、2062・・・設定項目、2063・・・設定値、2064・・・デフォルト値、207・・・評価中断処理部、208・・・評価再開処理部、209・・・評価完了処理部、30・・・コンピュータ、31・・・CPU、32・・・RAM、33・・・ROM、34・・・通信インターフェイス
【技術分野】
【0001】
本発明は、評価対象となる機器への設定情報を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ルータやスイッチ等の高性能なネットワーク機器は、高価な場合が多く、ユーザは、機器を購入せずにレンタルで使用したり、機器を借りて使い勝手や性能等について評価した後に、機器を購入する場合がある。例えば下記の特許文献1には、評価用の機器、いわゆるデモ機の貸出を効率的に行なう技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−7911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、機器の評価が完了して機器が返却された場合、その機器には、クライアント側で設定された情報が残ったままになっている場合がある。例えば、機器がファイアウォールやルータである場合、機器にはセキュリティポリシに従った情報が設定されることになり、その情報が残ったまま機器が貸出業者に返却されると、セキュリティポリシが、機器の貸出業者やその後の貸出先のクライアント等に漏洩する場合ある。
【0005】
また、クライアントが大企業である場合、1つの評価対象機器を複数の部署で評価する場合がある。その場合、1つの企業内であっても、それぞれの部署のセキュリティポリシが異なれば、ある部署で設定された情報が他の部署で開示されることが好ましくない場合もある。
【0006】
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、機器の評価において設定された情報の漏洩を防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明では、クライアント端末と、評価対象の機器である評価対象機器とに接続され、評価対象機器への情報の設定を制御する機器制御装置であって、それぞれの評価対象機器を識別する機器IDに対応付けて、当該評価対象機器内の設定情報を操作する際に必要となる管理パスワードを格納するパスワード格納部と、それぞれの評価対象機器の機器IDに対応付けて、当該評価対象機器に設定されている設定情報を格納する設定情報格納部と、クライアント端末からアクセスされた場合に、接続されている評価対象機器にアクセスして当該評価対象機器の機器IDを取得する機器ID取得部と、機器ID取得部が機器IDを取得した場合にパスワード格納部を参照し、取得した機器IDに対応付けられている管理パスワードを用いて、評価対象機器にログインするログイン処理部と、ログイン処理部が評価対象機器にログインした後に、クライアント端末から当該評価対象機器に設定する設定情報を受信した場合に、受信した設定情報を当該評価対象機器に設定すると共に、当該設定情報を当該評価対象機器の機器IDに対応付けて設定情報格納部に登録する設定情報登録部と、ログイン処理部が評価対象機器にログインした後に、クライアント端末から評価の中断を示す中断コマンドを受信した場合に、当該評価対象機器内の設定情報をデフォルトの値に戻す評価中断処理部と、ログイン処理部が評価対象機器にログインした後に、クライアント端末から評価の再開を示す再開コマンドを受信した場合に、当該評価対象機器の機器IDに対応付けて設定情報格納部に格納されている設定情報を、当該評価対象機器に設定する評価再開処理部と、ログイン処理部が評価対象機器にログインした後に、クライアント端末から評価の完了を示す完了コマンドを受信した場合に、当該評価対象機器内の設定情報をデフォルトの値に戻すと共に、当該評価対象機器の機器IDに対応付けて設定情報格納部に格納されている設定情報を消去する評価完了処理部とを備えることを特徴とする機器制御装置を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の機器制御装置によれば、機器の評価において設定された情報の漏洩を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】(a)初期設定時のおよび(b)機器の評価時のシステム構成の一例を示す図である。
【図2】機器制御装置20の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図3】パスワード格納部201に格納されるデータの構造の一例を示す図である。
【図4】設定情報格納部206に格納されるデータの構造の一例を示す図である。
【図5】機器制御装置20の動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】評価設定処理(S200)の一例を示すフローチャートである。
【図7】機器設定処理(S300)の一例を示すフローチャートである。
【図8】初期設定時のシステムの動作の一例を示すシーケンス図である。
【図9】評価対象機器11に設定値を設定する場合および評価を中断する場合のシステムの動作の一例を示すシーケンス図である。
【図10】評価を再開する場合および評価を完了する場合のシステムの動作の一例を示すシーケンス図である。
【図11】機器制御装置20の機能を実現するコンピュータ30のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
図1(a)は、評価対象機器11の初期設定時のシステム構成、図1(b)は、評価対象機器11の評価時のシステム構成の一例を示す。評価対象機器11の初期設定時には、図1(a)に示すように、評価対象機器11と機器制御装置20とが接続され、機器制御装置20に管理端末10が接続される。そして、評価対象機器11の管理者は、管理端末10を操作して、評価対象機器11の設定を操作する際に必要となる管理パスワードを評価対象機器11に設定する。
【0012】
評価対象機器11が複数ある場合、管理者は、管理パスワードの設定が終了した評価対象機器11を機器制御装置20から切り離し、管理パスワードが設定されていない評価対象機器11を機器制御装置20に接続することで、これら複数の評価対象機器11に管理パスワードを順次設定する。本実施形態において、複数の評価対象機器11は、管理パスワードの設定の際に使用された機器制御装置20と共に、クライアントに貸し出される。
【0013】
また、評価対象機器11の評価時には、図1(b)に示すように、評価対象機器11と機器制御装置20とが接続され、機器制御装置20にクライアント端末12が接続される。そして、クライアントは、クライアント端末12を操作して評価対象機器11に必要な情報を設定した後、図1(b)の状態で評価対象機器11の評価を実行する。そして、評価が完了した場合、クライアントは、クライアント端末12を操作して評価の完了を示すコマンドを機器制御装置20へ送信した後に、機器制御装置20および評価対象機器11を返却する。
【0014】
また、本実施形態において、複数の評価対象機器11が貸し出された場合、クライアントは、当該複数の評価対象機器11の貸出期間中に、1台の評価対象機器11の評価を中断して、他の評価対象機器11の評価を行なうことができる。この場合、クライアントは、クライアント端末12を操作して評価対象機器11に評価の中断を示すコマンドを機器制御装置20へ送信した後に、評価対象機器11を機器制御装置20から切り離し、他の評価対象機器11を機器制御装置20に接続する。そして、クライアントは、図1(b)の状態で、クライアント端末12を操作して当該他の評価対象機器11に必要な情報を設定した後に当該他の評価対象機器11の評価を実行する。
【0015】
そして、当該他の評価対象機器11の評価が完了した場合、クライアントは、クライアント端末12を操作して評価の完了を示すコマンドを機器制御装置20へ送信した後に、当該他の評価対象機器11を機器制御装置20から切り離す。そして、クライアントは、評価が中断された評価対象機器11を再び機器制御装置20に接続し、クライアント端末12を操作して評価の再開を示すコマンドを機器制御装置20へ送信した後に、当該評価対象機器11の評価を再開する。
【0016】
図2は、機器制御装置20の機能構成の一例を示すブロック図である。機器制御装置20は、管理パスワード登録部200、パスワード格納部201、機器ID取得部202、クライアントパスワード登録部203、ログイン処理部204、設定情報登録部205、設定情報格納部206、評価中断処理部207、評価再開処理部208、および評価完了処理部209を備える。
【0017】
パスワード格納部201には、例えば図3に示すように、それぞれの評価対象機器11を識別する機器ID2010に対応付けて、当該評価対象機器11に設定されている管理パスワード2011、および、当該評価対象機器11に対してクライアントが設定しているクライアントパスワード2012が格納される。
【0018】
設定情報格納部206には、例えば図4に示すように、それぞれの評価対象機器11の機器ID2060毎に、当該評価対象機器11の設定情報を含む設定情報テーブル2061が格納されている。設定情報テーブル2061には、設定項目2062に対応付けて、当該設定項目2062の設定値2063、および当該設定項目2062のデフォルト値2064が格納される。
【0019】
機器ID取得部202は、機器制御装置20が評価対象機器11に接続された場合に、当該評価対象機器11から機器IDを取得して管理パスワード登録部200、クライアントパスワード登録部203、およびログイン処理部204に提供する。
【0020】
管理パスワード登録部200は、機器ID取得部202から機器IDを提供された場合にパスワード格納部201を参照し、機器ID取得部202から提供された機器IDに管理パスワードが対応付けられていないならば、管理パスワードが登録されていない旨を、機器制御装置20に接続されている管理端末10に通知する。
【0021】
そして、管理端末10から管理パスワードを受信した場合、管理パスワード登録部200は、受信した管理パスワードを、機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けてパスワード格納部201に登録し、管理パスワードの登録完了を管理端末10に通知する。本実施形態において、管理パスワードは、図1(a)に示した構成において設定される。
【0022】
クライアントパスワード登録部203は、機器ID取得部202から機器IDを提供された場合にパスワード格納部201を参照し、機器ID取得部202から提供された機器IDに管理パスワードが対応付けられているならば、当該機器IDにクライアントパスワードが対応付けられているか否かを判定する。
【0023】
当該機器IDにクライアントパスワードが対応付けられていない場合、クライアントパスワード登録部203は、クライアントパスワードが登録されていない旨を、機器制御装置20に接続されているクライアント端末12に通知する。本実施形態において、図1(b)に示した評価時には、管理パスワードは既に設定されているものとする。
【0024】
そして、クライアント端末12からクライアントパスワードを受信した場合、クライアントパスワード登録部203は、受信したクライアントパスワードを、機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けてパスワード格納部201に登録し、クライアントパスワードの登録完了をクライアント端末12に通知すると共に、評価対象機器11へのログインをログイン処理部204に指示する。
【0025】
ログイン処理部204は、機器ID取得部202から機器IDを提供された場合にパスワード格納部201を参照し、提供された機器IDに管理パスワードおよびクライアントパスワードが対応付けられているならば、機器制御装置20に接続されているクライアント端末12にクライアントパスワードを要求し、クライアント端末12からクライアントパスワードを受け付ける。
【0026】
そして、機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けられてパスワード格納部201に格納されているクライアントパスワードと、クライアント端末12から受け付けたクライアントパスワードとが一致した場合、ログイン処理部204は、クライアントパスワードが正しい旨をクライアント端末12に通知する。
【0027】
そして、ログイン処理部204は、機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けられてパスワード格納部201に格納されている管理パスワードを用いて評価対象機器11にログインし、ログインした旨を、ログイン対象の評価対象機器11の機器IDと共に設定情報登録部205、評価中断処理部207、評価再開処理部208、および評価完了処理部209に通知する。
【0028】
なお、ログイン処理部204は、クライアントパスワード登録部203からログインを指示された場合にも、機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けられてパスワード格納部201に格納されている管理パスワードを用いて評価対象機器11にログインする。
【0029】
設定情報登録部205は、ログイン処理部204から機器IDと共にログインした旨を通知された後に、設定項目毎の設定値を含む設定情報登録要求をクライアント端末12から受信した場合、ログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて、クライアント端末12から受信した設定項目毎の設定値を設定情報格納部206に登録する。そして、設定情報登録部205は、ログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて、クライアント端末12から受信した設定項目毎にデフォルト値が設定情報格納部206に登録されているか否かを判定する。
【0030】
クライアント端末12から受信した設定項目毎にデフォルト値が設定情報格納部206に登録されている場合、設定情報登録部205は、クライアント端末12から受信した設定項目毎の設定値を評価対象機器11へ送信する。そして、設定情報登録部205は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に、受信した設定完了応答をクライアント端末12に転送する。
【0031】
一方、クライアント端末12から受信した設定項目毎にデフォルト値が設定情報格納部206に登録されていない場合、設定情報登録部205は、クライアント端末12から受信した設定項目毎に、評価対象機器11からデフォルト値を取得し、ログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて、評価対象機器11から受信した設定項目毎のデフォルト値を設定情報格納部206に登録する。そして、設定情報登録部205は、設定情報格納部206内に登録された設定項目毎の設定値を評価対象機器11へ送信し、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に、受信した設定完了応答をクライアント端末12に転送する。
【0032】
評価中断処理部207は、ログイン処理部204から機器IDと共にログインした旨を通知された後に、クライアント端末12から評価の中断を示す中断コマンドを含む評価中断要求を受信した場合に、当該機器IDに対応付けて登録されている設定項目毎のデフォルト値を設定情報格納部206から抽出する。そして、評価中断処理部207は、抽出した設定項目毎のデフォルト値を評価対象機器11へ送信する。そして、評価中断処理部207は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に、評価中断応答をクライアント端末12へ送信する。
【0033】
評価再開処理部208は、ログイン処理部204から機器IDと共にログインした旨を通知された後に、クライアント端末12から評価の再開を示す再開コマンドを含む評価再開要求を受信した場合に、当該機器IDに対応付けて登録されている設定項目毎の設定値を設定情報格納部206から抽出する。そして、評価再開処理部208は、抽出した設定項目毎の設定値を評価対象機器11へ送信する。そして、評価再開処理部208は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に、評価再開応答をクライアント端末12へ送信する。
【0034】
評価完了処理部209は、ログイン処理部204から機器IDと共にログインした旨を通知された後に、クライアント端末12から評価の完了を示す完了コマンドを含む評価完了要求を受信した場合に、当該機器IDに対応付けて登録されている設定項目毎のデフォルト値を設定情報格納部206から抽出する。そして、評価完了処理部209は、抽出した設定項目毎のデフォルト値を評価対象機器11へ送信する。
【0035】
そして、評価完了処理部209は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に、ログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて登録されている設定項目毎の設定値およびデフォルト値を設定情報格納部206から消去する。そして、評価完了処理部209は、ログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて登録されているクライアントパスワードをパスワード格納部201から消去し、評価完了応答をクライアント端末12へ送信する。
【0036】
次に、機器制御装置20の動作について、図5から図7を参照して説明する。図5は、機器制御装置20の動作の一例を示すフローチャートである。評価対象機器11および機器制御装置20の管理者またはクライアントによって、図1(a)または(b)の構成で各機器が接続された状態で、各機器が起動することにより、機器制御装置20は、本フローチャートに示す動作を開始する。
【0037】
なお、評価対象機器11は、例えば、USB(Universal Serial Bus)におけるエニュメレーション処理のように、接続されて電源が投入された場合に、接続相手の機器とネゴシエーションを行なって通信可能な状態を自動的に確立する。その際、評価対象機器11は、自身の識別情報(本実施形態における機器ID)等を、接続相手の機器に通知する。
【0038】
まず、機器ID取得部202は、評価対象機器11から通知された機器IDを、管理パスワード登録部200、クライアントパスワード登録部203、およびログイン処理部204に提供する(S100)。そして、管理パスワード登録部200、クライアントパスワード登録部203、およびログイン処理部204は、パスワード格納部201を参照して、提供された機器IDに管理パスワードが対応付けて登録されているか否かを判定する(S101)。提供された機器IDに管理パスワードが対応付けて登録されている場合(S101:Yes)、機器制御装置20は、後述する評価設定処理を実行し(S200)、本フローチャートに示す動作を終了する。
【0039】
一方、提供された機器IDに管理パスワードが対応付けて登録されていない場合(S101:No)、管理パスワード登録部200は、管理パスワードが登録されていない旨を、機器制御装置20に接続されている管理端末10に通知する(S102)。そして、管理端末10から管理パスワードを受信した場合、管理パスワード登録部200は、受信した管理パスワードを、機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けてパスワード格納部201に登録すると共に、管理パスワードの登録完了を管理端末10に通知し(S103)、機器制御装置20は、本フローチャートに示す動作を終了する。
【0040】
図6は、評価設定処理(S200)の一例を示すフローチャートである。
【0041】
まず、クライアントパスワード登録部203は、パスワード格納部201を参照し、機器ID取得部202から提供された機器IDにクライアントパスワードが対応付けて登録されているか否かを判定する(S201)。クライアントパスワードが登録されていない場合(S201:No)、クライアントパスワード登録部203は、クライアントパスワードが登録されていない旨を、機器制御装置20に接続されているクライアント端末12に通知する(S202)。
【0042】
そして、クライアント端末12からクライアントパスワードを受信した場合、クライアントパスワード登録部203は、受信したクライアントパスワードを、機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けてパスワード格納部201に登録する(S203)。そして、クライアントパスワード登録部203は、クライアントパスワードの登録完了をクライアント端末12に通知すると共に、評価対象機器11へのログインをログイン処理部204に指示し、ログイン処理部204は、ステップS207に示す処理を実行する。
【0043】
ステップS201においてクライアントパスワードが登録されている場合(S201:Yes)、ログイン処理部204は、機器制御装置20に接続されているクライアント端末12にクライアントパスワードを要求し(S204)、クライアント端末12からクライアントパスワードを受け付ける。そして、ログイン処理部204は、機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けられてパスワード格納部201に格納されているクライアントパスワードと、クライアント端末12から受け付けたクライアントパスワードとが一致するか否かを判定する(S205)。
【0044】
機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けられてパスワード格納部201に格納されているクライアントパスワードと、クライアント端末12から受け付けたクライアントパスワードとが一致しない場合(S205:No)、ログイン処理部204は、エラーを通知し(S206)、再びステップS204に示した処理を実行する。
【0045】
機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けられてパスワード格納部201に格納されているクライアントパスワードと、クライアント端末12から受け付けたクライアントパスワードとが一致した場合(S205:Yes)、ログイン処理部204は、クライアントパスワードが正しい旨をクライアント端末12に通知する。
【0046】
そして、ログイン処理部204は、機器ID取得部202から提供された機器IDに対応付けられてパスワード格納部201に格納されている管理パスワードを用いて評価対象機器11にログインし、ログインした旨を、ログイン対象の評価対象機器11の機器IDと共に設定情報登録部205、評価中断処理部207、評価再開処理部208、および評価完了処理部209に通知する(S207)。
【0047】
次に、機器制御装置20は、後述する機器設定処理を実行する(S300)。そして、ログイン処理部204は、評価対象機器11からログアウトし、機器制御装置20は、本フローチャートに示した評価設定処理(S200)を終了する。
【0048】
図7は、機器設定処理(S300)の一例を示すフローチャートである。
【0049】
まず、設定情報登録部205は、設定項目毎の設定値を含む設定情報登録要求をクライアント端末12から受信したか否かを判定する(S301)。設定情報登録要求をクライアント端末12から受信した場合(S301:Yes)、設定情報登録部205は、ステップS207(図6参照)においてログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて、クライアント端末12から受信した設定項目毎の設定値を設定情報格納部206に登録し(S302)、当該機器IDに対応付けて、クライアント端末12から受信した設定項目毎にデフォルト値が設定情報格納部206に登録されているか否かを判定する(S303)。
【0050】
設定項目毎にデフォルト値が設定情報格納部206に登録されている場合(S303:Yes)、設定情報登録部205は、ステップS305に示す処理を実行する。一方、設定項目毎にデフォルト値が設定情報格納部206に登録されていない場合(S303:No)、設定情報登録部205は、クライアント端末12から受信した設定項目毎に、評価対象機器11からデフォルト値を取得し、ログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて、評価対象機器11から受信した設定項目毎のデフォルト値を設定情報格納部206に登録する(S304)。
【0051】
次に、設定情報登録部205は、設定情報格納部206内に登録された設定項目毎の設定値を評価対象機器11へ送信することにより、当該設定値を評価対象機器11に設定する(S305)。そして、設定情報登録部205は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に、受信した設定完了応答をクライアント端末12に転送し、再びステップS301に示した処理を実行する。
【0052】
ステップS301において、設定情報登録要求をクライアント端末12から受信していない場合(S301:No)、評価中断処理部207は、クライアント端末12から中断コマンドを含む評価中断要求を受信したか否かを判定する(S306)。評価中断要求を受信した場合(S306:Yes)、評価中断処理部207は、ステップS207(図6参照)においてログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて登録されている設定項目毎のデフォルト値を設定情報格納部206から抽出する。
【0053】
そして、評価中断処理部207は、抽出した設定項目毎のデフォルト値を評価対象機器11へ送信することにより、当該デフォルト値を評価対象機器11に設定する(S307)。そして、評価中断処理部207は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に、評価中断応答をクライアント端末12へ送信し、機器制御装置20は、本フローチャートに示した機器設定処理(S300)を終了する。
【0054】
ステップS306において、評価中断要求を受信していない場合(S306:No)、評価再開処理部208は、クライアント端末12から再開コマンドを含む評価再開要求を受信したか否かを判定する(S308)。評価再開要求を受信した場合(S308:Yes)、評価再開処理部208は、ステップS207(図6参照)においてログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて登録されている設定項目毎の設定値を設定情報格納部206から抽出する。
【0055】
そして、評価再開処理部208は、抽出した設定項目毎の設定値を評価対象機器11へ送信することにより、当該設定値を評価対象機器11に設定する(S309)。そして、評価再開処理部208は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に、評価再開応答をクライアント端末12へ送信し、設定情報登録部205は、再びステップS301に示した処理を実行する。
【0056】
ステップS308において、評価再開要求を受信していない場合(S308:No)、評価完了処理部209は、クライアント端末12から完了コマンドを含む評価完了要求を受信したか否かを判定する(S310)。評価完了要求を受信していない場合(S310:No)、設定情報登録部205は、再びステップS301に示した処理を実行する。
【0057】
一方、評価完了要求を受信した場合(S310:Yes)、評価完了処理部209は、ステップS207(図6参照)においてログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて登録されている設定項目毎のデフォルト値を設定情報格納部206から抽出する。そして、評価完了処理部209は、抽出した設定項目毎のデフォルト値を評価対象機器11へ送信することにより、当該デフォルト値を評価対象機器11に設定する(S311)。
【0058】
次に、評価完了処理部209は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に、ステップS207においてログイン処理部204から通知された機器IDに対応付けて登録されている設定項目毎の設定値およびデフォルト値を設定情報格納部206から消去し(S312)、当該機器IDに対応付けて登録されているクライアントパスワードをパスワード格納部201から消去する(S313)。そして、評価完了処理部209は、評価完了応答をクライアント端末12へ送信し、機器制御装置20は、本フローチャートに示した機器設定処理(S300)を終了する。
【0059】
次に、図1(a)に示した初期設定時のシステムの動作について図8を用いて説明する。
【0060】
まず、評価対象機器11および機器制御装置20の管理者は、管理端末10と機器制御装置20とを接続すると共に、評価対象機器11と機器制御装置20とを接続し、管理端末10、評価対象機器11、および機器制御装置20に電源を投入する(S400、S401)。管理端末10と機器制御装置20とは、接続相手の機器とネゴシエーションを行なって通信可能な状態を自動的に確立する(S402)。評価対象機器11と機器制御装置20とも、接続相手の機器とネゴシエーションを行なって通信可能な状態を自動的に確立する(S403)。そして、評価対象機器11は、自身の機器IDを機器制御装置20に通知する(S404)。
【0061】
次に、機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応する管理パスワードをパスワード格納部201内で検索する(S405)。対応する管理パスワードがパスワード格納部201内に登録されていない場合、機器制御装置20は、管理パスワードが登録されていない旨を管理端末10に通知する(S406)。管理者は、管理端末10を操作して管理パスワードを機器制御装置20へ送信する(S407)。
【0062】
機器制御装置20は、管理端末10から受信した管理パスワードを、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けてパスワード格納部201に登録し(S408)、管理パスワードの登録完了を管理端末10に通知する(S409)。
【0063】
次に、図1(b)に示した評価時のシステム構成において、評価対象機器11に設定値を設定する場合および評価対象機器11の評価を中断する場合のシステムの動作について図9を用いて説明する。
【0064】
まず、クライアントは、クライアント端末12と機器制御装置20とを接続すると共に、評価対象機器11と機器制御装置20とを接続し、評価対象機器11、クライアント端末12、および機器制御装置20に電源を投入する(S500、S501)。クライアント端末12と機器制御装置20とは、接続相手の機器とネゴシエーションを行なって通信可能な状態を自動的に確立する(S502)。評価対象機器11と機器制御装置20とも、接続相手の機器とネゴシエーションを行なって通信可能な状態を自動的に確立する(S503)。そして、評価対象機器11は、自身の機器IDを機器制御装置20に通知する(S504)。
【0065】
次に、機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応する管理パスワードをパスワード格納部201内で検索する(S505)。管理パスワードが設定されていることを検出すると、機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応するクライアントパスワードをパスワード格納部201内で検索する(S506)。パスワード格納部201内にクライアントパスワードが登録されていない場合、機器制御装置20は、クライアントパスワードが登録されていない旨をクライアント端末12に通知する(S507)。クライアントは、クライアント端末12を操作してクライアントパスワードを機器制御装置20へ送信する(S508)。
【0066】
機器制御装置20は、クライアント端末12から受信したクライアントパスワードを、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けてパスワード格納部201に登録し(S509)、クライアントパスワードの登録完了をクライアント端末12に通知する(S510)。そして、機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けられてパスワード格納部201に格納されている管理パスワードを用いて評価対象機器11にログインする(S511)。
【0067】
次に、クライアントは、クライアント端末12を操作して、設定項目毎の設定値を含む設定情報登録要求を機器制御装置20へ送信する(S512)。機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けて、クライアント端末12から受信した設定項目毎の設定値を設定情報格納部206に登録する(S513)。そして、当該機器IDに対応付けて、クライアント端末12から受信した設定項目毎にデフォルト値が設定情報格納部206に登録されていない場合、機器制御装置20は、設定項目毎にデフォルト値を評価対象機器11から取得する(S514)。
【0068】
次に、機器制御装置20は、取得した設定項目毎にデフォルト値を、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けて設定情報格納部206に登録し(S515)、設定情報格納部206内に登録された設定項目毎の設定値を評価対象機器11へ送信することにより、当該設定値を評価対象機器11に設定する(S516)。そして、機器制御装置20は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に(S517)、受信した設定完了応答をクライアント端末12に転送する(S518)。
【0069】
そして、クライアントは、評価対象機器11の評価を実行する(S519)。なお、評価の中で評価対象機器11の設定値を変更する場合、クライアントは、クライアント端末12を操作して設定項目毎に新たな設定値を含む設定情報登録要求を機器制御装置20へ送信する。機器制御装置20は、受信した設定情報登録要求に基づいて、ステップS513およびS516からS518に示した処理を実行する。
【0070】
評価対象機器11の評価を中断する場合、クライアントは、クライアント端末12を操作して、中断コマンドを含む評価中断要求を機器制御装置20へ送信する(S520)。機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けられているデフォルト値を設定情報格納部206から抽出し(S521)、抽出したデフォルト値を評価対象機器11へ送信することにより、当該デフォルト値を評価対象機器11に設定する(S522)。そして、機器制御装置20は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に(S523)、設定中断応答をクライアント端末12へ送信し(S524)、評価対象機器11からログアウトする(S525)。
【0071】
次に、図1(b)に示した評価時のシステム構成において、中断した評価対象機器11の評価を再開する場合および評価対象機器11の評価が完了した場合のシステムの動作について図10を用いて説明する。
【0072】
まず、クライアントは、クライアント端末12と機器制御装置20とを接続すると共に、評価対象機器11と機器制御装置20とを接続し、評価対象機器11、クライアント端末12、および機器制御装置20に電源を投入する(S600、S601)。クライアント端末12と機器制御装置20とは、接続相手の機器とネゴシエーションを行なって通信可能な状態を自動的に確立する(S602)。評価対象機器11と機器制御装置20とも、接続相手の機器とネゴシエーションを行なって通信可能な状態を自動的に確立する(S603)。そして、評価対象機器11は、自身の機器IDを機器制御装置20に通知する(S604)。
【0073】
次に、機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応する管理パスワードをパスワード格納部201内で検索する(S605)。管理パスワードが設定されていることを検出すると、機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応するクライアントパスワードをパスワード格納部201内で検索する(S606)。クライアントパスワードが登録されていることを検出すると、機器制御装置20は、クライアント端末12に対してクライアントパスワードを要求する(S607)。
【0074】
クライアントは、クライアント端末12を操作してクライアントパスワードを機器制御装置20へ送信する(S608)。機器制御装置20は、クライアント端末12から受信したクライアントパスワードと、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けてパスワード格納部201に登録されているクライアントパスワードとを比較する(S609)。
【0075】
両者が一致する場合に、クライアントパスワードが正しい旨をクライアント端末12に通知する(S610)。そして、機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けられてパスワード格納部201に格納されている管理パスワードを用いて評価対象機器11にログインする(S611)。
【0076】
次に、クライアントは、クライアント端末12を操作して、再開コマンドを含む評価再開要求を機器制御装置20へ送信する(S612)。機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けられている設定値を設定情報格納部206から抽出し(S613)、抽出した設定値を評価対象機器11へ送信することにより、当該設定値を再び評価対象機器11に設定する(S614)。そして、機器制御装置20は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に(S615)、設定再開応答をクライアント端末12へ送信する(S616)。クライアントは、評価対象機器11の評価を再開する(S617)。
【0077】
評価対象機器11の評価が完了した場合、クライアントは、クライアント端末12を操作して、完了コマンドを含む評価完了要求を機器制御装置20へ送信する(S618)。機器制御装置20は、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けられているデフォルト値を設定情報格納部206から抽出し(S619)、抽出したデフォルト値を評価対象機器11へ送信することにより、当該デフォルト値を評価対象機器11に設定する(S620)。
【0078】
そして、機器制御装置20は、評価対象機器11から設定完了応答を受信した場合に(S621)、評価対象機器11から通知された機器IDに対応付けられている設定値を設定情報格納部206から消去し(S622)、当該機器IDに対応付けられているクライアントパスワードをパスワード格納部201から消去する(S623)。そして、機器制御装置20は、評価完了応答をクライアント端末12へ送信し(S624)、評価対象機器11からログアウトする(S625)。
【0079】
図11は、機器制御装置20の機能を実現するコンピュータ30のハードウェア構成の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ30は、CPU(Central Processing Unit)31、RAM(Random Access Memory)32、ROM(Read Only Memory)33、および通信インターフェイス(I/F)34を備える。
【0080】
CPU31は、ROM33に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM33は、コンピュータ30の起動時にCPU31によって実行されるブートプログラム、コンピュータ30のハードウェアに依存するプログラム、機器制御装置20の機能を実現するプログラムやデータ等を格納する。CPU31は、ROM33内のプログラムを、RAM32上にロードして実行する。
【0081】
通信インターフェイス34は、通信ケーブルを介して管理端末10、評価対象機器11、またはクライアント端末12からデータを受信してCPU31へ送ると共に、CPU31が生成したデータを、通信ケーブルを介して管理端末10、評価対象機器11、またはクライアント端末12へ送信する。
【0082】
コンピュータ30のCPU31は、RAM32上にロードされたプログラムを実行することにより、管理パスワード登録部200、パスワード格納部201、機器ID取得部202、クライアントパスワード登録部203、ログイン処理部204、設定情報登録部205、設定情報格納部206、評価中断処理部207、評価再開処理部208、および評価完了処理部209の各機能を実現する。また、ROM33には、パスワード格納部201および設定情報格納部206内のデータが格納される。
【0083】
コンピュータ30のCPU31は、これらのプログラムを、ROM33から読み出して実行するが、他の例として、CPU31は、他の装置から、通信インターフェイス34を介してこれらのプログラムを取得して実行してもよい。
【0084】
以上、本発明の実施の形態について説明した。
【0085】
上記説明から明らかなように、本実施形態の機器制御装置20によれば、評価対象機器11に設定された情報の漏洩を防止することができる。
【0086】
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0087】
例えば、上記した実施形態において、機器制御装置20は、クライアントパスワードが設定されていない場合には、クライアントにクライアントパスワードを設定させたが、本発明はこれに限られず、クライアント側で評価を行なう者が特定の者に制限されている場合には、クライアントパスワードを不要としてもよい。
【0088】
また、上記した実施形態では、1台の機器制御装置20に複数の評価対象機器11が1台ずつ接続されて評価される場合を想定したが、本発明はこれに限られず、1台の機器制御装置20は、1台の評価対象機器11の情報のみを管理するように構成されてもよい。この場合、パスワード格納部201および設定情報格納部206内の機器IDの項目が不要となる。
【0089】
また、上記した実施形態では、クライアント端末12から評価完了要求が送信されることにより、機器制御装置20は、評価対象機器11の設定情報をデフォルト値に戻すと共に、クライアント端末12から設定された設定値およびクライアントパスワードを消去して、評価時に設定された情報の漏洩を防止することができる。そのため、評価対象機器11の評価完了時に、クライアントが評価完了要求を送信したくなるように、評価完了要求の送信に対して、何らかのインセンティブを与えることが好ましい。
【0090】
例えば、機器制御装置20は、評価完了要求を受信した日時を記録し、評価対象機器11および機器制御装置20の貸出業者は、評価完了要求を受信した日時までを貸出期間として課金するようにしてもよい。これにより、クライアントは、評価対象機器11の評価完了時に、評価完了要求を忘れずに機器制御装置20へ送信するようになる。
【0091】
また、上記した実施形態では、クライアント端末12は、予め、クライアントパスワード、設定情報登録要求、評価中断要求、評価再開要求、および評価完了要求の送信を行なうためのアプリケーションプログラムを備えていることを前提としたが、本発明はこれに限られない。例えば、機器制御装置20は、クライアントパスワードや設定情報登録要求等の送信を行なうためのアプリケーションプログラムを格納し、クライアント端末12との最初の通信において、当該プログラムを備えているか否かをクライアント端末12に問合せ、クライアント端末12が当該プログラムを備えていない場合に、当該プログラムをクライアント端末12に提供するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0092】
10・・・管理端末、11・・・評価対象機器、12・・・クライアント端末、20・・・機器制御装置、200・・・管理パスワード登録部、201・・・パスワード格納部、2010・・・機器ID、2011・・・管理パスワード、2012・・・クライアントパスワード、202・・・機器ID取得部、203・・・クライアントパスワード登録部、204・・・ログイン処理部、205・・・設定情報登録部、206・・・設定情報格納部、2060・・・機器ID、2061・・・設定情報テーブル、2062・・・設定項目、2063・・・設定値、2064・・・デフォルト値、207・・・評価中断処理部、208・・・評価再開処理部、209・・・評価完了処理部、30・・・コンピュータ、31・・・CPU、32・・・RAM、33・・・ROM、34・・・通信インターフェイス
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント端末と、評価対象の機器である評価対象機器とに接続され、前記評価対象機器への情報の設定を制御する機器制御装置であって、
それぞれの評価対象機器を識別する機器IDに対応付けて、当該評価対象機器内の設定情報を操作する際に必要となる管理パスワードを格納するパスワード格納部と、
それぞれの評価対象機器の機器IDに対応付けて、当該評価対象機器に設定されている設定情報を格納する設定情報格納部と、
接続されている評価対象機器から当該評価対象機器の機器IDを取得する機器ID取得部と、
前記機器ID取得部が取得した機器IDに対応付けられて前記パスワード格納部に格納されている管理パスワードを用いて、前記評価対象機器にログインするログイン処理部と、
前記ログイン処理部が前記評価対象機器にログインした後に、前記クライアント端末から当該評価対象機器に設定する設定情報を受信した場合に、受信した設定情報を当該評価対象機器に設定すると共に、当該設定情報を当該評価対象機器の機器IDに対応付けて前記設定情報格納部に登録する設定情報登録部と、
前記ログイン処理部が前記評価対象機器にログインした後に、前記クライアント端末から評価の中断を示す中断コマンドを受信した場合に、当該評価対象機器内の設定情報をデフォルトの値に戻す評価中断処理部と、
前記ログイン処理部が前記評価対象機器にログインした後に、前記クライアント端末から評価の再開を示す再開コマンドを受信した場合に、当該評価対象機器の機器IDに対応付けて前記設定情報格納部に格納されている設定情報を、当該評価対象機器に設定する評価再開処理部と、
前記ログイン処理部が前記評価対象機器にログインした後に、前記クライアント端末から評価の完了を示す完了コマンドを受信した場合に、当該評価対象機器内の設定情報をデフォルトの値に戻すと共に、当該評価対象機器の機器IDに対応付けて前記設定情報格納部に格納されている設定情報を消去する評価完了処理部と
を備えることを特徴とする機器制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の機器制御装置であって、
前記パスワード格納部は、機器IDに対応付けて、クライアント端末によって設定されるクライアントパスワードをさらに格納し、
前記機器制御装置は、
前記機器ID取得部が取得した機器IDに対応付けられて前記パスワード格納部にクライアントパスワードが格納されていない場合に、前記クライアント端末にクライアントパスワードを要求し、前記クライアント端末から受信したクライアントパスワードを当該機器IDに対応付けて前記パスワード格納部に登録するパスワード登録部をさらに備え、
前記ログイン処理部は、
前記機器ID取得部が取得した機器IDに対応付けられて前記パスワード格納部にクライアントパスワードが格納されている場合に、前記クライアント端末にクライアントパスワードを要求し、前記クライアント端末から受信したクライアントパスワードが、前記機器ID取得部が取得した機器IDに対応付けられて前記パスワード格納部に格納されているクライアントパスワードと一致する場合に、当該機器IDに対応付けられて前記パスワード格納部に格納されている管理パスワードを用いて前記評価対象機器にログインし、
前記評価完了処理部は、
前記ログイン処理部が前記評価対象機器にログインした後に、前記クライアント端末から評価の完了を示す完了コマンドを受信した場合に、さらに、当該評価対象機器の機器IDに対応付けて前記パスワード格納部に格納されているクライアントパスワードを消去することを特徴とする機器制御装置。
【請求項1】
クライアント端末と、評価対象の機器である評価対象機器とに接続され、前記評価対象機器への情報の設定を制御する機器制御装置であって、
それぞれの評価対象機器を識別する機器IDに対応付けて、当該評価対象機器内の設定情報を操作する際に必要となる管理パスワードを格納するパスワード格納部と、
それぞれの評価対象機器の機器IDに対応付けて、当該評価対象機器に設定されている設定情報を格納する設定情報格納部と、
接続されている評価対象機器から当該評価対象機器の機器IDを取得する機器ID取得部と、
前記機器ID取得部が取得した機器IDに対応付けられて前記パスワード格納部に格納されている管理パスワードを用いて、前記評価対象機器にログインするログイン処理部と、
前記ログイン処理部が前記評価対象機器にログインした後に、前記クライアント端末から当該評価対象機器に設定する設定情報を受信した場合に、受信した設定情報を当該評価対象機器に設定すると共に、当該設定情報を当該評価対象機器の機器IDに対応付けて前記設定情報格納部に登録する設定情報登録部と、
前記ログイン処理部が前記評価対象機器にログインした後に、前記クライアント端末から評価の中断を示す中断コマンドを受信した場合に、当該評価対象機器内の設定情報をデフォルトの値に戻す評価中断処理部と、
前記ログイン処理部が前記評価対象機器にログインした後に、前記クライアント端末から評価の再開を示す再開コマンドを受信した場合に、当該評価対象機器の機器IDに対応付けて前記設定情報格納部に格納されている設定情報を、当該評価対象機器に設定する評価再開処理部と、
前記ログイン処理部が前記評価対象機器にログインした後に、前記クライアント端末から評価の完了を示す完了コマンドを受信した場合に、当該評価対象機器内の設定情報をデフォルトの値に戻すと共に、当該評価対象機器の機器IDに対応付けて前記設定情報格納部に格納されている設定情報を消去する評価完了処理部と
を備えることを特徴とする機器制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の機器制御装置であって、
前記パスワード格納部は、機器IDに対応付けて、クライアント端末によって設定されるクライアントパスワードをさらに格納し、
前記機器制御装置は、
前記機器ID取得部が取得した機器IDに対応付けられて前記パスワード格納部にクライアントパスワードが格納されていない場合に、前記クライアント端末にクライアントパスワードを要求し、前記クライアント端末から受信したクライアントパスワードを当該機器IDに対応付けて前記パスワード格納部に登録するパスワード登録部をさらに備え、
前記ログイン処理部は、
前記機器ID取得部が取得した機器IDに対応付けられて前記パスワード格納部にクライアントパスワードが格納されている場合に、前記クライアント端末にクライアントパスワードを要求し、前記クライアント端末から受信したクライアントパスワードが、前記機器ID取得部が取得した機器IDに対応付けられて前記パスワード格納部に格納されているクライアントパスワードと一致する場合に、当該機器IDに対応付けられて前記パスワード格納部に格納されている管理パスワードを用いて前記評価対象機器にログインし、
前記評価完了処理部は、
前記ログイン処理部が前記評価対象機器にログインした後に、前記クライアント端末から評価の完了を示す完了コマンドを受信した場合に、さらに、当該評価対象機器の機器IDに対応付けて前記パスワード格納部に格納されているクライアントパスワードを消去することを特徴とする機器制御装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
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【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−198402(P2010−198402A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−43419(P2009−43419)
【出願日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(000233295)日立情報通信エンジニアリング株式会社 (195)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【出願人】(000233295)日立情報通信エンジニアリング株式会社 (195)
【Fターム(参考)】
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