説明

機器遠隔操作装置及びプログラム

【課題】ユーザーが操作したい機器を容易に選択することができる機器遠隔操作システムを提供する。
【解決手段】ユーザーに画像を視認させる画像生成部52と、方位を検出する方位検出部21と、機器と無線通信を行う無線通信部82と、ユーザーの操作を検出する操作部81と、方位検出部21が検出した方位及び操作部81が検出したユーザーの操作に基づき、各機器の機器識別情報と方位を対応付けさせた管理テーブルを生成する管理テーブル生成プログラム12dと、方位検出部21が検出した方位を、前記管理テーブルに参照させることにより、前記方位に対応する機器識別情報を選択し、ユーザーが操作する機器を決定する操作機器決定プログラム12eを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の機器を遠隔操作する際に、遠隔操作する機器の操作方法情報が表示されるヘッドマウントディスプレイ型の機器遠隔操作装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ヘッドマウントディスプレイを利用し、複数の機器を遠隔操作する機器遠隔操作システムが知られている。例えば、特許文献1には、操作する機器をバーコードリーダで認識し、ユーザーの頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイに、前記認識した機器の操作方法情報を表示させ、前記認識した機器を遠隔操作する機器遠隔操作システムの発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−130632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示されるような機器遠隔操作システムでは、操作する機器に近接した位置までユーザーが移動して、機器のバーコードを読み取る必要があり、ユーザーが操作したい機器を選択するのに煩雑であった。
本発明は、上記問題を解決し、ユーザーが操作したい機器を容易に選択することができる機器遠隔操作システムを提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、
複数の機器を無線信号で遠隔操作する機器遠隔操作装置において、
ユーザーの頭部に装着され、前記ユーザーに画像を視認させる画像生成部と、
方位を検出する方位検出部と、
前記機器と無線通信を行う無線通信部と、
ユーザーの操作を検出する操作部と、
前記無線通信部を介して、前記機器の機器識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記方位検出部が検出した方位及び前記操作部が検出したユーザーの操作に基づき、前記機器識別情報と前記方位を対応付ける対応付け手段と、
前記方位検出部が検出した方位を、前記対応付け手段が対応付けさせた結果に参照させることにより、前記方位に対応する機器識別情報を選択し、ユーザーが操作する機器を決定する操作機器決定手段と、
前記操作機器決定手段が選択した識別情報と関連する情報から画像を生成し、前記画像生成部に出力する画像生成手段と、
前記操作部が検出したユーザーの操作と、前記操作機器決定手段が決定した機器の前記操作方法情報に基づき、前記操作機器決定手段が決定した機器の操作内容を決定する操作内容決定手段と、
前記操作内容決定手段が決定した前記操作内容を、前記無線通信部を介して前記操作機器決定手段が決定した機器に送信する機器操作信号送信手段と、
を有することを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記対応付け手段は、前記方位検出部が検出した方位及び前記操作部が検出したユーザーの操作に基づき、機器識別情報及びユーザーが指定した方位の範囲を対応付けさせることを特徴とする。
これにより、ユーザーが、各機器について任意の方位の範囲指定を行うことができ、利便性が向上する。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記操作機器設定手段は、前記方位検出部が検出した方位が、前記対応付け手段が対応付けさせた結果の方位の範囲に所定時間以上ある場合に、前記方位の範囲に対応する機器識別情報の機器を選択することを特徴とする。
これにより、ユーザーが一瞬ある方位を向くことに起因する、機器の誤選択が防止され、ユーザーが操作を欲する機器のみが選択される。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3に記載の発明において、
当該装置の位置情報を取得する位置情報取得部を有し、
前記対応付け手段は、前記位置取得部が取得した位置情報も更に前記機器識別情報に対応付けさせ、
前記操作機器決定手段は、前記位置情報取得部が取得した位置情報も加味して、ユーザーが操作する機器を決定することを特徴とする。
これにより、ユーザが存在する位置に合わせて、ユーザーが操作を欲する機器が適切に選択される。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4に記載の発明において、
画像生成部には、前記各機器に対応した各ドキュメントが表示され、
対応付け手段は、前記ドキュメントの識別情報も更に前記機器識別情報に対応付けさせ、
前記操作機器決定手段は、前記画像生成手段が前記画像生成部に出力しているドキュメントの識別情報も加味して、ユーザーが操作する機器を決定することを特徴とする。
これにより、各機器の方位範囲が重複する場合に、ユーザーが重複する方位を向いている場合であっても、ドキュメントの識別情報が一致する機器のみが選択するので、画像生成部に表示されたドキュメントに対応する機器、つまり、ユーザーが操作を欲する機器が選択される。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5に記載の発明において、
前記機器の前記操作部での操作方法を表した操作方法情報が記憶される記憶部を更に有し、
前記画像生成手段は、前記記憶部から、前記操作機器決定手段が選択した識別情報と関連する操作方法情報を取得し、当該操作方法情報から操作方法画像を生成し、画像生成部に出力することを特徴とする。
これにより、ユーザーは操作方法情報を視認することにより、操作する機器の操作部での操作方法を理解することが可能となる。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6に記載の発明において、
前記画像生成手段はさらに、少なくとも前記対応付け手段が実行されるよりも前に、前記識別情報取得手段によって取得された前記機器の機器識別情報の一覧を、前記画像生成部に出力することを特徴とする。
これにより、ユーザーは、画像生成部で表示される機器リストを視認することにより、操作可能な機器を認識することが可能となる。
【0012】
請求項8に記載の発明は、
ユーザーの頭部に装着され、前記ユーザーに画像を視認させる画像生成部と、
方位を検出する方位検出部と、
機器と無線通信を行う無線通信部と、
ユーザーの操作を検出する操作部とを備え、
前記機器を無線信号で遠隔操作する機器遠隔操作装置において実行されるプログラムであって、
前記無線通信部を介して、前記機器の識別情報を取得する識別情報取得ステップと、
前記方位検出部が検出した方位及び前記操作部が検出したユーザーの操作に基づき、前記識別情報と前記方位を対応付けさせる対応付けステップと、
前記方位検出部が検出した方位を、前記対応付けさせた結果に参照させることにより、前記方位に対応する機器識別情報を選択し、ユーザーが操作する機器を決定する操作機器決定ステップと、
前記選択された識別情報と関連する情報から画像を生成し、前記画像生成部に出力するステップ画像生成ステップと、
前記操作部が検出したユーザーの操作に基づき、前記操作機器決定ステップにて決定された機器の操作内容を決定する操作内容決定ステップと、
前記操作内容決定ステップにて決定された前記操作内容を、前記無線通信部を介して前記操作機器決定ステップにて決定された機器に送信する機器操作信号送信ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の機器遠隔操作装置は、方位検出部が検出した方位及び操作部が検出したユーザーの操作に基づき、機器識別情報と方位を対応付けさせ、方位検出部が検出した方位を、前記対応付けさせた結果に参照させることにより、前記方位に対応する機器識別情報を選択し、ユーザーが操作する機器を決定する。このため、ユーザーが、所定の方向を向くだけで、ユーザーが操作を欲する機器が自動的に選択され、ユーザーが操作したい機器を容易に選択することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の機器遠隔操作装置の概要図である。
【図2】ユーザーによる方位範囲設定の説明図である。
【図3】機器遠隔操作装置のブロック図である。
【図4】メイン処理のフロー図である。
【図5】機器登録処理のフロー図である。
【図6】管理テーブル生成処理のフロー図である。
【図7】管理テーブルの説明図である。
【図8】機器操作処理のフロー図である。
【図9】操作機器決定処理のフロー図である。
【図10】ドキュメント識別情報と各機器の方位範囲を表した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(本発明の概要)
図1に本発明の機器遠隔操作装置の概要図を示して、以下、本発明の概要を説明する。図1の(A)に示されるように、本発明の機器遠隔装置100は、機器901〜902を遠隔操作するためのコントローラ80と、ユーザーの頭部に装着されユーザーに画像を視認させるヘッドマウントディスプレイ50とから構成されている。
【0016】
コントローラ80は、ユーザーの操作を検出する操作部81と、操作部81により検出されたユーザーの操作内容を、機器901、902に送信する無線通信部82を有している。
【0017】
ヘッドマウントディスプレイ50は、ユーザーの頭部に装着される頭部装着部51と、頭部装着部51に取り付けられ、ユーザーに視認させる画像を生成する画像生成部52とから構成されている。画像生成部52は、LCDや有機ELなどを用いたものや、強度が画像に応じて変調されたレーザ光を2次元に走査した走査画像光をユーザーの眼球に直接照射する構造のものが含まれる。本実施形態では、図1に示されるように、画像生成部52には、ハーフミラー53が取り付けられている。そして、画像生成部52は前記した走査画像光をハーフミラー53に出射する。走査画像光は、ハーフミラー53によって反射され、ユーザーの瞳孔に入射する。ユーザーは、画像生成部52によって生成された画像を視認しつつ、ハーフミラー53を通して外界を見ることができる。このようなヘッドマウントディスプレイ50は、シースルー型のヘッドマウントディスプレイと呼ばれる。このような、シースルー型のヘッドマウントディスプレイであれば、以下に説明する実施形態のように、ユーザーが作業を行う際に、画像生成部52が生成する画像を視認しつつ、外界を見ることができるので好ましい。
本発明では、ヘッドマウントディスプレイ50は方位検出部21を有していて、この方位検出部21により、ユーザーが向いている方位が検出される。
【0018】
本実施形態では、画像生成部52には、組み立てマニュアル等のドキュメント(図1の(B)に示す)や、操作する機器901、902の操作方法情報(図1の(C)に示す)が表示され、ユーザーは、これらドキュメントや操作方法情報を見ることができる。なお、操作方法情報は、操作する機器901、902の操作部81での操作方法を表した情報であり、操作部81の各ボタンの操作内容が表された情報である。なお、ユーザーは操作部81を操作することにより、任意のドキュメントを画像生成部52で表示させることができる。本発明では、方位検出部21によりユーザーが向いている方位が検出され、この検出された方位情報に基づいて、自動的に、ユーザーが操作を欲する機器901、902が選択されるようになっている。図2に示されるように、各機器901、902には、それぞれ方位の範囲が割り当てられ、例えば、方位検出部21が検出した方位が、機器901の方位の範囲に合致した場合には、機器901が自動的に選択されるようになっている。以下に、機器遠隔操作装置100の具体的な構造について詳細に説明する。
【0019】
(機器遠隔操作装置のブロック図)
図3に機器遠隔操作装置100のブロック図を示して、以下、当該ブロック図について説明をする。図3に示されるように、機器遠隔操作装置100は、機器遠隔操作装置100を構成する各要素を制御する制御部10を有している。制御部10は、CPU11、記憶部12、コントローラ13、インターフェース15を有していて、これらは、バス19で相互に接続されている。また、制御部10は、VRAM14を有していて、VRAM14はコントローラ13に接続している。
【0020】
CPU(Central Processing Unitの略)11は、記憶部12と協動して、各種演算、処理を行う。
【0021】
記憶部12には、RAM(Random Access Memoryの略)である主記憶装置、及び、ROM(Read Only Memoryの略)や不揮発性メモリー等の補助記憶装置とから構成されている。
RAMである主記憶装置は、CPU11で処理されるプログラムや、CPU11が処理するデータ、CPUにより処理されたデータを、そのアドレス空間に一時的に記憶する。つまり、主記憶装置は、CPU11のワーキングエリアとして作用する。
補助記憶装置には、各種パラメータやCPU11で処理される各種プログラムが記憶され、CPU11で処理された後のデータが記憶される。
【0022】
補助記憶装置には、画像生成プログラム12a、識別情報取得プログラム12b、操作方法情報取得プログラム12c、管理テーブル生成プログラム12d、操作機器決定プログラム12e、操作内容決定プログラム12f、操作信号送信プログラム12gが記憶されている。
画像生成プログラム12aは、画像生成部52で表示する画像データを生成させる描画命令を、コントローラ13に出力するプログラムである。
識別情報取得プログラム12bは、無線通信部82を介して、各機器の機器識別情報を取得するプログラムである。
操作方法情報取得プログラム12cは、各機器の操作方法情報を取得するプログラムである。
管理テーブル生成プログラム12dは、少なくとも各機器の識別情報と方位範囲情報が対応付けられた管理テーブル(図7に示す)を生成するプログラムである。
操作機器決定プログラム12eは、少なくとも方位検出部21が検出した方位を、管理テーブルを参照することにより、前記方位に対応する機器識別情報を選択し、ユーザーが操作を欲する機器を決定するプログラムである。
操作内容決定プログラム12fは、ユーザーの操作部81の操作に基づいて、操作内容を決定するプログラムである。
操作信号送信プログラム12gは、前記決定された操作内容を、無線通信部82で機器に送信させるプログラムである。
【0023】
補助記憶装置は、機器識別情報記憶領域12h、操作方法情報記憶領域12i、方位情報記憶領域12j、方位範囲情報記憶領域12k、位置情報記憶領域12m、ドキュメント記憶領域12n、ドキュメント識別情報記憶領域12p、管理テーブル記憶領域12q、操作機器決定情報記憶領域12rを有している。
機器識別情報記憶領域12hには、識別情報取得プログラム12bにより取得された機器識別情報が記憶される。
操作方法情報記憶領域12iには、各機器の操作方法情報が記憶される。
方位情報記憶領域12jには、方位検出部21で検出された方位情報が記憶される。
方位範囲情報記憶領域12kには、ユーザーにより指定された方位範囲情報が記憶される。
位置情報記憶領域12mには、位置情報取得部22により取得された位置情報が記憶される。
ドキュメント記憶領域12nには、画像生成部52で表示されるドキュメントが記憶される。ドキュメントの例としては、図1の(A)に示されるような組み立てマニュアルが含まれる。なお、各ドキュメントは、ドキュメント識別情報を有している。
ドキュメント識別情報記憶領域12pには、ユーザーにより選択されたドキュメントの識別情報が記憶される。
管理テーブル記憶領域12qには、管理テーブル生成プログラム12dが生成した管理テーブル(図7に示す)が記憶される。
操作機器決定情報記憶領域12rには、操作機器決定プログラム12eにより決定された機器識別情報が記憶される。
【0024】
コントローラ13は、所謂GPU(Graphics Processing Unit)を有する。コントローラ13は、画像生成プログラム12aの命令を受けて、ピクセルデータである画像データを生成し、VRAM14に記憶させる。VRAM14に記憶された画像データは画像信号として画像生成部52に出力される。
【0025】
インターフェース15には、操作部81、無線通信部82、方位検出部21、位置情報取得部22が有線又は無線で接続されている。操作部81、無線通信部82、方位検出部21、位置情報取得部22で検出又は取得された各種情報は、入力インターフェース14で、物理的・論理的な形式が変換されて、バス19に出力される。
【0026】
操作部81は、ユーザーの操作を検出するものであり、物理的なボタン、タッチパネルが含まれる。
無線通信部82は、電磁波を送受信することにより機器と無線信号で無線通信を行い、前記機器を遠隔操作するための装置である。
【0027】
方位検出部21は、ヘッドマウントディスプレイ50に取り付けられ、地磁気を検出することにより、ユーザーの向いている方位の情報である方位情報を生成する装置である。生成された方位情報は、方位情報記憶領域12jに記憶される。
位置情報取得部22は、GPS衛星等からの位置情報信号(GPS信号を含む)を受信する装置である。受信された位置情報信号は、順次、位置情報記憶領域12jに記憶される。
【0028】
(メイン処理)
図4を用いて、以下、メイン処理について説明する。
機器遠隔操作装置100に電源が投入されると、S10「機器登録処理」が実行される。S10の処理において、ユーザーが操作可能な機器が検出され、図7に示される管理テーブルが生成される。詳しくは、図5のフローを用いて後述する。S10の処理が終了すると、S20の処理に進む。
【0029】
S20「機器操作処理」において、ユーザーが操作する機器が決定され、この機器にユーザーによる操作内容を送信する処理が実行される。詳しくは、図8のフローを用いて後述する。S20の処理が終了すると、S30の判断処理に進む。
【0030】
S30「終了」の判断処理において、CPU11は、ユーザーの操作部81の操作により、機器遠隔操作装置100を終了させる終了信号が、バス19に入力されたか否かを判断する。CPU11が、終了信号がバス19に入力されたと判断した場合には(S30がYES)、メイン処理が終了する。一方で、CPU11が、終了信号がバス19に入力されたと判断しない場合には(S30がNO)、S20の処理に戻る。
【0031】
(機器登録処理)
図5を用いて、以下、機器登録処理について説明する。
機器登録処理が開始すると、S11「機器識別情報取得」の処理において、識別情報取得プログラム12bは、無線通信部82に各機器と通信させ、機器の機器識別情報を取得させる。取得された機器識別情報は、機器識別情報記憶領域12hに記憶される。S11の処理が終了すると、S12の処理に進む。
【0032】
S12「機器リストを表示」の処理において、画像生成プログラム12aは、機器識別情報記憶領域12hに記憶されている機器識別情報を参照し、操作可能な機器リストを画像生成部52で表示させる描画命令を、コントローラ13に出力する。画像生成部52で、ユーザーが操作可能な機器リストが表示される。ユーザーは、画像生成部52で表示される機器リストを視認することにより、操作可能な機器を認識することができる。S12の処理が終了すると、S13の判断処理に進む。
【0033】
S13「機器登録通知入力」の判断処理において、CPU11は、機器登録通知がバス19に入力されたか否かを判断する。ユーザーは、操作部81を操作することにより、S12の処理において画像生成部52で表示された機器リストの中から、登録したい機器を選択することができる。ユーザーが、操作部81を操作して登録したい機器を選択すると、インターフェース15からバス19に機器登録通知が入力される。CPU11が、機器登録通知がバス19に入力されたと判断した場合には(S13がYES)、S14の処理に進む。一方で、CPU11が、機器登録通知がバス19に入力されたと判断しない場合には(S13がNO)、S14の処理に進まない。
【0034】
S14「操作方法情報取得」の処理において、操作方法情報取得プログラム12cは、無線通信部82に、S13の処理において選択された機器と通信させ、当該機器の操作方法情報を取得させる。取得された操作方法情報は機器識別情報と対応付けされて、操作方法情報記憶領域12iに記憶される。S14の処理が終了すると、S15の処理に進む。
【0035】
S15「管理テーブル生成」の処理において、図7に示されるような管理テーブルが生成される。詳しくは、図6のフローを用いて説明する。S15の処理が終了すると、S16の判断処理に進む。
【0036】
S16「登録完了通知入力」の判断処理において、CPU11は、ユーザーの操作部81の操作により、登録完了通知がバス19に入力されたか否かを判断する。CPU11が、登録完了通知がバス19に入力されと判断した場合には(S16がYES)、機器登録処理が終了する。一方で、CPU11が、登録完了通知がバス19に入力されと判断しない場合には(S16がNO)、S13の判断処理に戻る。
【0037】
以上説明した実施形態では、S14の処理において、操作方法情報取得プログラム12cは、無線通信部82にS13の処理において選択された機器と通信させて、操作方法情報を取得させているが、予め、操作方法情報記憶領域12iに各機器の操作方法情報が記憶されている実施形態でも差し支えなく、この実施形態の場合には、S14の処理は不要である。
或いは、操作情報を、ネットワークを介してサーバーから取得する実施形態でも差し支え無く、この場合には、S14の処理において、操作方法情報取得プログラム12cは、サーバー−にS13の処理において選択された機器の機器識別情報を送信し、サーバーからその機器識別情報に対応する操作方法情報を取得する。
【0038】
(管理テーブル生成処理)
図6を用いて、以下、管理テーブル生成処理について説明する。
管理テーブル生成処理が開始すると、S151「方位範囲指定」の判断処理において、管理テーブル生成プログラム12dは、バス19に方位範囲指定信号が入力されたか否かを判断する。ユーザーは、操作部81を操作することにより、図2に示されるように、機器901、902に対応する方位範囲を指定することができる。なお、機器901、902に対応する方位範囲を指定は、実際に機器がある方位の範囲を指定してもいいし、実際に機器がある方位とは別の方位の範囲を指定しても差し支えない。管理テーブル生成プログラム12dが、バス19に方位範囲指定信号が入力されたと判断した場合には(S151がYES)、S152の処理に進む。一方で、管理テーブル生成プログラム12dが、バス19に方位範囲指定信号が入力されたと判断しない場合には(S151がNO)、S152の処理に進まない。
【0039】
S152「方位範囲記憶」の処理において、管理テーブル生成プログラム12dは、方位検出部21で地磁気を検出させることにより、ユーザーが向いている方位を検出して、方位情報記憶領域12jに記憶させる。そして、管理テーブル生成プログラム12dは、方位情報記憶領域12jに記憶されている方位情報及びS151の判断処理で入力された方位範囲指定信号に基づいて、方位範囲情報を生成し、方位範囲情報記憶領域12kに記憶させる。例えば、方位情報記憶領域12jに記憶されている方位情報を中心とした、方位範囲指定信号によって指定される方位範囲が、方位範囲情報として生成される。或いは、ユーザーが方位範囲の始点と終点を操作部81で指定する実施形態であっても差し支え無い。この実施形態の場合には、S151及びS152の処理において、管理テーブル生成プログラム12dは、バス19入力された方位範囲指定信号が入力された際に、方位検出部21で地磁気を検出させることにより、方位範囲の始点と終点を検出して、方位範囲情報を生成し、方位範囲情報記憶領域12kに記憶させる。S152の処理が終了すると、S153の処理に進む。
【0040】
S153「位置情報取得」の処理において、管理テーブル生成プログラム12dは、位置情報取得部22で位置情報を取得させる命令を出力する。位置情報取得部22で取得された位置情報は、位置情報記憶領域12mに記憶される。S153の処理が終了すると、S154の処理に進む。
【0041】
S154「ドキュメント一覧表示」の処理において、画像生成プログラム12aは、ドキュメント記憶領域12nを参照してドキュメントのデータを取得し、画像生成部52でドキュメントの一覧を表示させる描画命令をコントローラ13に出力する。画像生成部52は、ドキュメント記憶領域12nに記憶されているドキュメントの一覧を表示する。S154の処理が終了すると、S155の判断処理に進む。
【0042】
S155「ドキュメント選択」の判断処理において、管理テーブル生成プログラム12dは、バス19にドキュメント選択信号が入力されたか否かを判断する。ユーザーは操作部81を操作することにより、画像生成部52で一覧表示されているドキュメントのうち、1のドキュメントを選択することができる。ユーザーの操作部81の操作により、ドキュメント選択信号がバス19に入力される。管理テーブル生成プログラム12dが、バス19にドキュメント選択信号が入力されたと判断した場合には(S155がYES)、S156の処理に進む。一方で、管理テーブル生成プログラム12dが、バス19にドキュメント選択信号が入力されたと判断しない場合には(S155がNO)、S156の処理に進まない。
【0043】
S156「ドキュメント識別情報取得」の処理において、管理テーブル生成プログラム12dは、S155の判断処理で選択されたドキュメントの識別情報を取得し、ドキュメント識別情報として、ドキュメント識別情報記憶領域12pに記憶させる。ドキュメント識別情報は、例えば、ドキュメントのファイル名や、ドキュメントが記憶されるアドレス値などである。S156の処理が終了すると、S157の処理に進む。
【0044】
S157「管理テーブル生成」の処理において、管理テーブル生成プログラム12dは、機器識別情報記憶領域12h、操作方法情報記憶領域12i、方位範囲情報記憶領域12k、位置情報記憶領域12m、ドキュメント識別情報記憶領域12pを参照することにより、機器識別情報、方位範囲情報、位置情報、ドキュメント識別情報を対応付けさせた管理テーブル(図7に示す)を生成し、管理テーブル記憶領域12qに記憶させる。S157の処理が終了すると、管理テーブル生成処理が終了する。
【0045】
このように本実施形態では、S154〜S157の処理において、画像生成部52で表示されるドキュメント(図1の(B))と、このドキュメントに対応した機器を対応付けさせた管理テーブルが生成される。
【0046】
(機器操作処理)
図8を用いて、以下、機器操作処理について説明する。
機器操作処理が開始されると、S21「操作機器決定」の処理に進み、ユーザーが操作する機器が決定される。詳しくは、図9のフローを用いて後述する。S21の処理が終了すると、S22の判断処理に進む。
【0047】
S22「操作可能機器有り」の判断処理において、CPU11は、操作機器決定情報記憶領域12rを参照して、操作情報記憶領域12rに機器識別情報が記憶されているか判断することにより、操作可能な機器が有るか否かを判断する。CPU11が、操作可能な機器が有ると判断した場合には(S22がYES)、S23の処理に進む。一方で、CPU11が、操作可能な機器が無いと判断した場合には(S22がNO)、機器操作処理が終了する。
【0048】
S23「操作内容合致」の処理において、CPU11は、操作機器決定情報記憶領域12rを参照して、操作情報記憶領域12rに記憶されている機器識別情報に対応する機器を認識し、操作部81のボタンやタッチパネルを前記機器の操作内容に対応させる処理を行う。S23の処理が終了すると、S24の処理に進む。
【0049】
S24「操作方法情報表示」の処理において、画像生成プログラム12aは、操作機器決定情報記憶領域12rを参照することにより、機器識別情報を取得し、ユーザーが操作する機器を認識する。そして、画像生成プログラム12aは、前記機器の操作方法情報を操作方法情報記憶領域12iから取得し、当該操作方法情報を画像生成部52で表示させる描画命令を、コントローラ13に出力する。すると、図1の(C)に示されるような操作方法情報が画像生成部52で表示され、ユーザーは操作方法情報を視認することにより、操作する機器の操作部81での操作方法を理解することができる。S24の処理が終了すると、S25の判断処理に進む。
【0050】
S25「機器操作信号入力」の判断処理において、操作内容決定プログラム12fは、バス19に機器操作信号が入力されたか否かを判断する。ユーザーは、画像生成部52に表示された操作方法情報(図1の(C)に示す)を見ながら、操作部81を操作することにより、機器を遠隔操作することができる。ユーザーが操作部81を操作すると、機器操作信号が、バス19に入力される。操作内容決定プログラム12fが、バス19に機器操作信号が入力されたと判断した場合には(S25がYES)、S26の処理に進む。一方で、操作内容決定プログラム12fが、バス19に機器操作信号が入力された判断しない場合には(S25がNO)、S26の処理に進まない。
【0051】
S26「操作内容送信」の処理において、操作内容決定プログラム12fは、S25の判断処理においてバス19に入力された機器操作信号に基づいて、操作内容を決定する。操作信号送信プログラム12gは、前記決定された操作内容を、無線通信部82で機器に送信させる。S26の処理が終了すると、機器操作処理が終了する。
【0052】
(操作機器決定処理)
図9を用いて、以下、操作機器決定処理について説明する。
操作機器決定処理が開始されると、S211「方位検出」の処理に進み、操作機器決定プログラム12eは、方位検出部21で地磁気を所定時間(例えば数ミリ秒)をおいて検出させることにより、ユーザーが向いている方位を検出して、順次、方位情報記憶領域12jに記憶させる。S211の処理が終了すると、S212の判断処理に進む。
【0053】
S212「一定時間同じ方位を向いているか」の判断処理において、操作機器決定プログラム12eは、方位情報記憶領域12jを参照することにより、一定時間(例えば数秒)以上、方位情報が所定の閾値の範囲内に有るか否かを判断し、ユーザーが同じ方位を向いているか否かを判断する。操作機器決定プログラム12eが、一定時間以上、方位情報が所定の閾値の範囲内に有ると判断した場合には(S212がYSE)、S213の処理に進む。操作機器決定プログラム12eが、一定時間以上、方位情報が所定の閾値の範囲内に有ると判断しない場合には(S212がNO)、操作機器決定処理が終了する。
【0054】
S213「位置情報取得」の処理において、操作機器決定プログラム12eは、位置情報取得部22で位置情報を取得させる命令を出力する。位置情報取得部22で取得された位置情報は、位置情報記憶領域12mに記憶される。S213の処理が終了すると、S214の処理に進む。
【0055】
S214「現在表示中のドキュメントの識別情報を取得」の処理において、操作機器決定プログラム12eは、現在、画像生成部52で表示されているドキュメントのドキュメント識別情報を取得し、ドキュメント識別情報記憶領域12pに記憶させる。S214の処理が終了すると、S215の処理に進む。
【0056】
S215「機器識別情報選択」の処理において、操作機器決定プログラム12eは、方位情報記憶領域12j、位置情報記憶領域12m、ドキュメント識別情報記憶領域12p、管理テーブル記憶領域12qを参照することにより、方位情報、位置情報、ドキュメント識別情報が合致する機器識別情報を管理テーブル(図7に示す)の中から選択する。選択された機器識別情報は、操作機器決定情報記憶領域12rに記憶される。なお、方位情報、位置情報、ドキュメント識別情報が合致する機器識別情報が管理テーブルに無い場合には、機器識別情報は選択されず、機器識別情報は操作機器決定情報記憶領域12rに記憶されない。S215の処理が終了すると、操作機器決定処理が終了する。
【0057】
(総括)
このように本発明では、管理テーブル生成プログラム12dは、方位検出部21が検出した方位及び操作部81が検出したユーザーの操作に基づき、機器識別情報と方位を対応付けさせた管理テーブルを生成する。そして、操作機器決定プログラム12eは、方位検出部が検出した方位を、前記管理テーブルに参照させることにより、前記方位に対応する機器識別情報を選択し、ユーザーが操作する機器を決定する。このため、ユーザーが、所定の方向を向くだけで、ユーザーが操作を欲する機器が自動的に選択され、ユーザーが操作したい機器を容易に選択することが可能となる。
【0058】
なお、S151の判断処理において、図10の(C)に示されるように、ユーザーが異なる機器901〜904について、重複する範囲を指定することにしても差し支え無い。
この場合であって、ユーザーが重複する方位を向いている場合であっても、S215の処理において、
操作機器決定プログラム12eは、位置情報やドキュメント識別情報も加味して機器識別情報を選択するので、画像生成部52に表示されたドキュメント(図10の(A)や(B)に示す)に対応する機器、つまり、ユーザーが操作を欲する機器が適切に選択される。勿論、この実施形態は、管理テーブルにおいて、位置情報及びドキュメント識別情報の少なくとも一方が異なる場合のみ可能な実施形態である。
【0059】
なお、本実施形態では、S212の判断処理において、ユーザーが一定時間以上同じ方位を向いている場合に限り、次の処理に進むので、ユーザーが一瞬ある方位を向くことに起因する、機器の誤選択が防止され、ユーザーが操作を欲する機器のみが選択される。
また本実施形態では、操作機器決定プログラム12eは、ユーザーの位置情報も加味して、ユーザーが操作を欲する機器を選択するので、複数位置で機器登録処理(図5のフロー)を行うことができ、異なる位置であっても、ユーザーが操作を欲する機器が適切に選択される。
【0060】
以上説明した実施形態では、操作機器決定プログラム12eは、方位情報、位置情報、ドキュメント識別情報の3つの情報に基づいて、機器識別情報を選択しているが、操作機器決定プログラム12eが、方位情報のみの情報に基づいて、方位情報が合致する機器識別情報を選択する実施形態であっても差し支え無い。或いは、操作機器決定プログラム12e、方位情報と、位置情報及びドキュメント識別情報のいずれか1の情報に基づいて、これら情報が合致する機器識別情報を選択する実施形態であっても差し支え無い。
【0061】
以上説明した実施形態では、コントローラ80とヘッドマウントディスプレイ50は別体であるが、ヘッドマウントディスプレイ50にコントローラ80が設けられた実施形態であっても差し支え無い。
以上説明した実施形態では、操作部81は物理的なボタンであるが、ヘッドマウントディスプレイ50に撮像装置を設け、この撮像装置でユーザーの手の動きを認識して、ユーザーの操作を認識する構成であっても差し支え無い。この場合には、ユーザーが物理的なボタンに触れることなく、ユーザーが機器遠隔操作装置の操作を行うことができ、便利である。
【0062】
以上、工作機械を操作する実施形態について本発明を説明したが、本発明の技術的思想は、パーソナルコンピュータ、テレビ、エアコンディショナー等の電化製品等を操作することにも適用可能なことは言うまでもない。
【0063】
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う機器遠隔操作装置もまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
【符号の説明】
【0064】
10 制御部
11 CPU
12 記憶部
13 コントローラ
14 VRAM
15 インターフェース
19 バス
21 方位検出部
22 位置情報取得部
50 ヘッドマウントディスプレイ
51 頭部装着部
52 画像生成部
53 ハーフミラー
80 コントローラ
81 操作部
82 無線通信部
100 機器遠隔操作装置
901〜904 機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機器を無線信号で遠隔操作する機器遠隔操作装置において、
ユーザーの頭部に装着され、前記ユーザーに画像を視認させる画像生成部と、
方位を検出する方位検出部と、
前記機器と無線通信を行う無線通信部と、
ユーザーの操作を検出する操作部と、
前記無線通信部を介して、前記機器の機器識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記方位検出部が検出した方位及び前記操作部が検出したユーザーの操作に基づき、前記機器識別情報と前記方位を対応付ける対応付け手段と、
前記方位検出部が検出した方位を、前記対応付け手段が対応付けさせた結果に参照させることにより、前記方位に対応する機器識別情報を選択し、ユーザーが操作する機器を決定する操作機器決定手段と、
前記操作機器決定手段が選択した識別情報と関連する情報から画像を生成し、前記画像生成部に出力する画像生成手段と、
前記操作部が検出したユーザーの操作と、前記操作機器決定手段が決定した機器の前記操作方法情報に基づき、前記操作機器決定手段が決定した機器の操作内容を決定する操作内容決定手段と、
前記操作内容決定手段が決定した前記操作内容を、前記無線通信部を介して前記操作機器決定手段が決定した機器に送信する機器操作信号送信手段と、
を有することを特徴とする機器遠隔操作装置。
【請求項2】
前記対応付け手段は、前記方位検出部が検出した方位及び前記操作部が検出したユーザーの操作に基づき、機器識別情報及びユーザーが指定した方位の範囲を対応付けさせることを特徴とする請求項1に記載の機器遠隔操作装置。
【請求項3】
前記操作機器決定手段は、前記方位検出部が検出した方位が、前記対応付け手段が対応付けさせた結果の方位の範囲に所定時間以上ある場合に、前記方位の範囲に対応する機器識別情報の機器を選択することを特徴とする請求項2に記載の機器遠隔操作装置。
【請求項4】
当該装置の位置情報を取得する位置情報取得部を有し、
前記対応付け手段は、前記位置取得部が取得した位置情報も更に前記機器識別情報に対応付けさせ、
前記操作機器決定手段は、前記位置情報取得部が取得した位置情報も加味して、ユーザーが操作する機器を決定することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の機器遠隔操作装置。
【請求項5】
画像生成部には、前記各機器に対応した各ドキュメントが表示され、
対応付け手段は、前記ドキュメントの識別情報も更に前記機器識別情報に対応付けさせ、
前記操作機器決定手段は、前記画像生成手段が前記画像生成部に出力しているドキュメントの識別情報も加味して、ユーザーが操作する機器を決定することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の機器遠隔操作装置。
【請求項6】
前記機器の前記操作部での操作方法を表した操作方法情報が記憶される記憶部を更に有し、
前記画像生成手段は、前記記憶部から、前記操作機器決定手段が選択した識別情報と関連する操作方法情報を取得し、当該操作方法情報から操作方法画像を生成し、画像生成部に出力することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の機器遠隔操作装置。
【請求項7】
前記画像生成手段はさらに、少なくとも前記対応付け手段が実行されるよりも前に、前記識別情報取得手段によって取得された前記機器の機器識別情報の一覧を、前記画像生成部に出力することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の機器遠隔操作装置。
【請求項8】
ユーザーの頭部に装着され、前記ユーザーに画像を視認させる画像生成部と、
方位を検出する方位検出部と、
機器と無線通信を行う無線通信部と、
ユーザーの操作を検出する操作部とを備え、
前記機器を無線信号で遠隔操作する機器遠隔操作装置において実行されるプログラムであって、
前記無線通信部を介して、前記機器の識別情報を取得する識別情報取得ステップと、
前記方位検出部が検出した方位及び前記操作部が検出したユーザーの操作に基づき、前記識別情報と前記方位を対応付けさせる対応付けステップと、
前記方位検出部が検出した方位を、前記対応付けさせた結果に参照させることにより、前記方位に対応する機器識別情報を選択し、ユーザーが操作する機器を決定する操作機器決定ステップと、
前記選択された識別情報と関連する情報から画像を生成し、前記画像生成部に出力するステップ画像生成ステップと、
前記操作部が検出したユーザーの操作に基づき、前記操作機器決定ステップにて決定された機器の操作内容を決定する操作内容決定ステップと、
前記操作内容決定ステップにて決定された前記操作内容を、前記無線通信部を介して前記操作機器決定ステップにて決定された機器に送信する機器操作信号送信ステップとを有することを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−60285(P2012−60285A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−199511(P2010−199511)
【出願日】平成22年9月7日(2010.9.7)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】