説明

毛髪保護用外用組成物

【課題】毛髪タンパク質の糖化を抑制して、毛髪の保護を行うことが可能な成分を見出し、これを有効成分として含有する毛髪保護用外用組成物と、当該有効成分からなる剤を提供すること。
【解決手段】本発明者は、シソ抽出物に、上記の毛髪タンパク質の糖化を抑制する優れた作用があることを認め、これを有効成分として含有する、切れ毛防止用途、毛髪のくすみの抑制の用途等の、毛髪保護用途として用いられる毛髪用外用組成物、さらには、これらの外用組成物に配合され得る、シソ抽出物からなる毛髪保護剤を提供することにより、上記の課題を解決し得ることを見出した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪用外用組成物、及び、その有効成分からなる剤に関する発明である。
【背景技術】
【0002】
糖尿病患者において、血液中のタンパク質と同様に、毛髪のケラチンタンパク質も糖化されていることが知られている(特許文献1)。しかしながら、健常人における毛髪のケラチンタンパク質の糖化については知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−30791号公報
【特許文献2】特願2008−163231号
【特許文献3】特開平5−310537号公報
【特許文献4】特開2001−322918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既に、非糖尿病患者において、加齢に伴って毛髪のケラチンタンパク質(以下、毛髪タンパク質ともいう)の糖化が進行することが、本発明者らにより見出されている。さらに、このような毛髪タンパク質の糖化に伴って、毛髪が切れやすくなることも見出した(特許文献2の実施例を参照のこと)。
【0005】
これらのことから、毛髪タンパク質の糖化を抑制可能な成分を見出すことは、加齢による切れ毛抑制や、さらに、毛髪のくすみ防止につながり、毛髪を保護することによるアンチエイジングの点からも重要であると考えられる。
【0006】
本発明は、毛髪タンパク質の糖化を抑制して、毛髪の保護を行うことが可能な成分を見出し、これを有効成分として含有する毛髪保護用外用組成物と、当該有効成分からなる剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、シソ抽出物において、優れた毛髪タンパク質の糖化抑制効果を見出し、これを有効成分とする毛髪外用組成物が、毛髪保護作用を発揮し得ることに着目して、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は、シソ抽出物を有効成分として含有する毛髪保護用外用組成物(以下、本発明の毛髪保護組成物ともいう)を提供する発明である。
【0009】
また、本発明の毛髪保護組成物は、切れ毛防止用組成物(以下、本発明の切れ毛防止用組成物ともいう)として用いることも可能であり、毛髪のくすみ抑制用組成物(以下、本発明の毛髪くすみ抑制用組成物ともいう)として用いることも可能であり、毛髪タンパク質の糖化抑制用組成物(以下、本発明の糖化抑制用組成物ともいう)として用いることも可能である。
【0010】
さらに、本発明は、上記の本発明の毛髪保護組成物の有効成分として用いられる、シソ抽出物からなる、毛髪保護剤(以下、本発明の剤ともいう)を提供する発明であり、当該毛髪保護剤は、毛髪のケラチンタンパク質の糖化抑制剤(以下、本発明の糖化抑制剤ともいう)、切れ毛防止剤(以下、本発明の切れ毛防止剤ともいう)、及び、毛髪のくすみ防止剤(以下、本発明のくすみ防止剤ともいう)、を提供する発明である。
【0011】
シソ抽出物(本発明の剤)は、シソ(紫蘇)〔Perilla frutescens Britton var.acuta Kubo〕の全草と種子の抽出物であり、調製品又は市販品を用いることができる。シソ抽出物の製造方法は、シソの全草と種子を、水系溶媒、例えば、水、又は、メタノール、エタノール等の低級アルコールを含む含水アルコール、又は、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコールを含む含水多価アルコール等、で抽出することにより得られる。
【0012】
本発明の毛髪保護組成物における、シソ抽出物(本発明の剤)の配合量は、組成物の具体的な形態等に応じて適宜選択することが可能であるが、好ましくは、組成物に対して0.0001〜10質量%(乾燥質量)であり、さらに好ましくは、0.0005〜5質量%(乾燥質量)である。当該配合量が、組成物に対して0.0001質量%(乾燥質量)未満であると、毛髪タンパク質の糖化抑制作用による毛髪保護効果を、十分に発揮することが困難となり、10質量%(質量%)を超えて配合しても、配合量に見合った毛髪保護効果の向上は認められがたくなる。
【0013】
これまでシソ抽出物は、養毛効果(特許文献3)や、整髪剤の経時的安定剤(経日的な褐変や変色、基剤臭の発生を防止する)としての使用、が知られている(特許文献4)。しかしながら、毛髪タンパク質の糖化抑制作用については知られておらず、また、当該糖化抑制作用に伴う、切れ毛抑制効果や毛髪のくすみ防止効果として認められる、毛髪保護効果についても知られていない。
【発明の効果】
【0014】
本発明により、毛髪タンパク質の糖化を抑制して、毛髪の保護を行うことが可能な成分を有効成分として含有する、切れ毛防止用組成物及び毛髪のくすみ抑制用組成物、さらに、毛髪のケラチンタンパク質の糖化抑制用組成物としても用いることができる、毛髪保護用外用組成物と、当該有効成分からなる剤が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】シソ抽出物による、毛髪のケラチンタンパク質の糖化防止効果を検討した図面である。
【図2】シソ抽出物による、毛髪の切れ毛の抑制効果を検討した図面である。
【図3】シソ抽出物による、毛髪のくすみの抑制効果を検討した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
毛髪保護用外用組成物は、毛髪の若々しい状態を維持する効果を有する毛髪用組成物であるが、あくまでも、「外側からの作用」を提供するものであるという点で、発毛効果や育毛効果を有する養毛料とは異なる概念である。本発明の毛髪保護組成物は、例えば、切れ毛防止用組成物、毛髪のくすみ抑制用組成物、及び、毛髪のケラチンタンパク質の糖化抑制剤等、として用いることができる。
【0017】
本発明の毛髪保護組成物は、有効成分であるシソ抽出物(本発明の剤)が継続的に毛髪に付着して、毛髪のケラチンタンパク質の糖化抑制作用が維持された状態を保持することが容易な剤形及び形態であることが好適である。すなわち、毛髪に塗布する頻度が高い剤形及び形態、あるいは、毛髪への定着力が継続的な剤形及び形態であることが好適である。
【0018】
(1)整髪用組成物
整髪用組成物は、ヘアウオーター、ヘアトニック、ヘアリキッド、ヘアスプレー、ヘアフォーム、ヘアワックス、ヘアジェル、セットローション、ヘアミスト等の、毛髪に適用して、毛髪の癖を緩和し、又は、特定の髪型を維持することを目的とする毛髪用組成物である。このような整髪用組成物は、一定の頻度で繰り返し、毛髪に塗布することが容易な形態であり、本発明を適用するには好適である。これらの製造方法は、シソ抽出物(本発明の剤)を、その毛髪タンパク質の糖化抑制効果を、実質的に損なわずに維持することが可能であれば、特に限定されずに常法に従うことができる。これらの形態の中でも、シソ抽出物(本発明の剤)が水溶性の成分であることから、水性溶媒を主要部とする剤形を有する形態が好適である。かかる意味においては、ヘアウオーター、ヘアトニック、O/W乳化型のヘアワックス、水性溶媒を噴霧するヘアミスト等が好適である。
【0019】
ヘアウオーターとヘアミスト液は、実質的に同一の組成をとることが可能であり、シソ抽出物(本発明の剤)を、上述のように、組成物に対して、好ましくは0.0001〜10質量%(乾燥質量)、さらに好ましくは0.0005〜5質量%(乾燥質量)の範囲で配合することができる。水の配合量は、組成物の95〜99.9質量%程度が好適である。シソ抽出物(本発明の剤)と水以外の配合成分としては、水溶性高分子、油分、保湿剤、低級アルコール、酸化防止剤、色素等が挙げられるが、上記に規定される、シソ抽出物(本発明の剤)と水を除いた残量分が、これらの他成分用に割り当てられる。
【0020】
また、製品形態が、ヘアトニック、ヘアリキッド、ヘアスプレー、ヘアフォーム、ヘアジェル、ヘアワックス、セットローション等であり、剤形が、乳化系や可溶化系、水/アルコール系、ジェル系等の場合には、水相成分として、シソ抽出物(本発明の剤)を、上述のように、組成物に対して、好ましくは0.0001〜10質量%(乾燥質量)、さらに好ましくは0.0005〜5質量%(乾燥質量)の範囲で配合し、常法に従う範囲で、これらの剤形に応じた他の成分、例えば、油性成分、界面活性剤、ゲル化剤等を配合して、必要な、乳化、可溶化、水/アルコール化、又は、ゲル化工程を経ることにより、所望の組成物を製造することができる。
【0021】
このような整髪用組成物は、本発明の毛髪保護組成物が採り得る好適な形態の一つであり、切れ毛防止用組成物であっても、毛髪のくすみ抑制用組成物であっても、毛髪タンパク質の糖化抑制用組成物であっても、適用される形態の毛髪用外用組成物である。
【0022】
(2)ヘアトリートメント
ヘアトリートメントは、毛髪の手入れを目的とした毛髪用組成物であり、ヘアクリーム、ヘアブロー(トリートメントローション)、ヘアパック等が挙げられる。毛髪タンパク質の糖化抑制は、切れ毛の抑制や、毛髪のくすみの抑制につながるものであり、「毛髪の手入れ」の目的に合致する。
【0023】
これらの形態の製品の剤形は、乳化系、可溶化系等が挙げられるが、シソ抽出物(本発明の剤)は、その水相成分として、上述したように、組成物に対して、好ましくは0.0001〜10質量%(乾燥質量)、さらに好ましくは0.0005〜5質量%(乾燥質量)の範囲で配合し、常法に従う範囲で、これらの剤形に応じた他の成分、例えば、油性成分、界面活性剤、ゲル化剤等を配合して、必要な、乳化、可溶化、水/アルコール化、ゲル化等の工程を経ることにより、所望の組成物を製造することができる。
【0024】
このようなヘアトリートメントは、本発明の毛髪保護組成物が採り得る好適な形態の一つであり、切れ毛防止用組成物であっても、毛髪のくすみ抑制用組成物であっても、毛髪タンパク質の糖化抑制用組成物であっても、適用される形態の毛髪用外用組成物である。
【0025】
(3)毛髪洗浄用組成物
毛髪洗浄用組成物としては、シャンプー、リンス、リンスインシャンプー、ヘアコンディショナー等が挙げられる。本発明においては、シソ抽出物(本発明の剤)が、経時的に毛髪に付着していることが好適であるから、シャンプーのような、汚れ落としが主要な役割の形態の製品よりも、リンス、リンスインシャンプー、ヘアコンディショナーのような、洗髪後の毛髪の状態を維持・保護することが役割の形態の製品に、本発明を適用することが好適である。リンスであれば、塩化アルキルトリメチルアンモニウム等のカチオン界面活性剤、油分、保湿剤及び水等を、シソ抽出物(本発明の剤)を水相成分として、上述したように、組成物に対して、0.0001〜10質量%(乾燥質量)、さらに好ましくは0.0005〜5質量%(乾燥質量)の範囲で配合し、常法に従う範囲で、製造することができる。リンスインシャンプーであれば、主洗浄剤として、両性界面活性剤又はアニオン界面活性剤等が用いられ、コンディショニング剤としては、カチオン界面活性剤、シリコーン類、油分等と共に、シソ抽出物(本発明の剤)を水相成分として、上記の配合量で配合して、常法に従う範囲で、製造することができる。シャンプーであれば、起泡洗浄成分として、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤を用い、その他、油分、カチオン化セルロース等のコンディショニング剤、保湿剤、増粘剤等を配合し、シソ抽出物(本発明の剤)を水相成分として、上記の配合量で配合して、常法に従う範囲で、製造することができる。
【0026】
(4)その他
その他、シソ抽出物(本発明の剤)は、あらゆる種類の毛髪用組成物に配合して、その処方を、シソ抽出物の毛髪タンパク質糖化抑制作用を妨げない限度で選択することで、当該抑制作用を毛髪に対して発揮させることができる。例えば、育毛剤等が、上記(1)〜(3)の形態の毛髪用組成物以外のものとして例示される。
【0027】
上述した、本発明の毛髪保護組成物の剤形・形態に応じて配合される諸成分は、本発明の効果を実質的に損なわない範囲において、化粧料、特に、毛髪化粧料において通常に用いられる成分から選択することができる。例えば、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アシルメチルタウリン酸、N−アシルグルタミン酸塩等のアニオン界面活性剤;アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、イミダゾリニウムベタイン等の両性界面活性剤;脂肪酸アルカノールアミン等の非イオン性界面活性剤等が挙げられる。さらに、炭化水素油、エステル油、シリコーン油、高級脂肪酸、高級アルコール等の油分;グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等の保湿剤;カチオン化セルロース等のカチオン性高分子等のコンディショニング剤;トリクロロカルバニリド、イオウ、ジンクピリチオン、イソプロピルメチルフェノール等の抗フケ用薬剤;クインスシードガム、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー等の増粘剤(ゲル化剤);ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ニトロセルロース、高分子シリコーン等の皮膜剤高分子;粘度調整剤;乳濁剤;EDTAのナトリウム塩等の金属イオン封鎖剤;ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、メトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸誘導体、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、4-tert-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、アントラニル酸メチル等の紫外線吸収剤;トコフェロール、BHT、没食子酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマール酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、EDTA等の酸化防止剤又は酸化防止助剤;防腐剤;粉末成分;血行促進剤、局所刺激剤、毛包賦活剤、抗男性ホルモン剤、抗脂漏剤、角質溶解剤、殺菌剤、消炎剤、アミノ酸、ビタミン類、生薬エキス類等の育毛薬剤;pH調整剤;色素;香料;低級アルコール等が挙げられる。
【実施例】
【0028】
以下、本発明を、実施例を用いて、さらに具体的に説明する。なお、特に断らない限り、配合量は、配合対象に対する質量%である。
【0029】
[試験例1] シソ抽出物(本発明の剤)の毛髪糖化抑制試験
毛髪を、リボースと共存させて、毛髪のケラチンタンパク質の糖化を促す系において、シソ抽出物を添加することで、当該糖化に対する影響を検討した。
【0030】
具体的には、30mMのリボース溶液1mLに、0質量%、0.005質量%、0.025質量%及び0.05質量%(各乾燥質量)のシソ抽出物(シソ抽出液(香栄工業株式会社製))を添加し、これに、1cmの長さのヒトの毛髪1本を浸漬し、37℃で24時間のインキュベートを行った。なお、ここで行った、毛髪の30mMのリボース水溶液中におけるインキュベート処理を、以下、糖化処理と称する。インキュベート後、毛髪の洗浄を行い、ヒドラジン処理し、これをフェニルヒドラジンで発色させ、プレートリーダーで、当該発色を定量し、毛髪におけるグルコース濃度を算出した。その結果を示すグラフが図1である。図1により、シソ抽出物には、毛髪のケラチンタンパク質の糖化を抑制する働きがあることが明らかになった。
【0031】
[試験例2] シソ抽出物(本発明の剤)の切れ毛抑制試験
ヒト毛髪8本の糖化処理を行うに際して、糖化処理液中に、シソ抽出物を、0.00005質量%、0.0005質量%及び0.005質量%(各乾燥質量)添加した系を、リボース無添加のネガティブブランク系及びリボース添加+シソ抽出物無添加のポジティブブランクの系と共に構築した。当該糖化処理前後の試験毛髪の引っ張り強度を、高感度毛髪引っ張り試験機KES-G1-SH(カトーテック社製)にて計測した。この計測の結果を示したグラフが、図2である。図2により、毛髪タンパク質の糖化により強度が低下するが、シソ抽出物を系に添加することで、当該の毛髪の強度の低下を抑制することが明らかになった。
【0032】
[試験例3] シソ抽出物(本発明の剤)の毛髪のくすみの抑制試験
ヒト毛髪30本の糖化処理を行う際に、糖化処理液中に、シソ抽出物を、0.025質量%及び0.05質量%(各乾燥質量)添加した系と、リボース無添加のネガティブブランク系及びリボース添加+シソ抽出物無添加のポジティブブランクの系と共に構築し、糖化工程を終えた上記ヒト毛髪を11本、専用のホルダーに並べ、自動変角光度計GP-200(株式会社村上色材技術研究所製)によって、正反射光量のピークの示す半値幅(ピーク高さの1/2の幅(角度))の低下について検討した。その結果を示すグラフが図3である。図3より、シソ抽出物により、半値幅の低下が抑制され、糖化による毛髪のくすみの抑制が認められた。
【0033】
以下に、本発明に係わる処方例を記載する。下記の処方例の製造は、各々の剤形・形態に応じた常法に従うことで行うことができる。また、これらの処方例は、毛髪保護組成物、切れ毛防止用組成物、毛髪のくすみ抑制用組成物、又は、毛髪タンパク質の糖化抑制用組成物として用いることができる。なお、処方例の配合成分名として、市販品名ないし日本化粧品成分表示名称を用いることもある。
【0034】
[処方例1] ヘアジェル
配合成分 配合量(質量%)
エタノール 20
グリセリン 5
ビニルピロリドン・N N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体 10
リン酸 適量
ヒドロキシエチルセルロース 0.1
酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体 5
ビニルピロリドン・メタクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル・アクリル酸 2
シソ抽出物(乾燥質量:以下の処方例のシソ抽出物において同様) 0.0001
精製水 残余
【0035】
[処方例2] ヘアスプレー
配合成分 配合量(質量%)
エタノール 残余
N−メタクリロイルオキシエチル N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体
(ユカフォーマー301:三菱化学社製) 5
酢酸ビニル.ビニルピロリドン共重合体(P.V.P./VA−S630) 5
シソ抽出物 0.1
【0036】
[処方例3] ヘアミスト
配合成分 配合量(質量%)
アクリル樹脂アルカノールアミン液 12
ラウリン酸ジエタノールアミド 0.5
エタノール 57
精製水 残余
ポリオキシエチレンオレイルエーテル 0.5
シソ抽出物 3
【0037】
[処方例4] ヘアリキッド
配合成分 配合量(質量%)
エタノール 55
プロピレングリコール 5
POE・POPペンタエリスリトールエーテル(5EO) 25
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 0.5
色素 適量
精製水 残余
香料 適量
シソ抽出物 0.2
【0038】
[処方例5] ヘアトリートメント
配合成分 配合量(質量%)
テトライソブタン 10
ポリアクリレート−6 6
高重合ジメチルポリシロキサン 0.3
揮発性イソパラフィン 1
エタノール 残余
香料 適量
シソ抽出物 5
【0039】
[処方例6] ヘアトリートメント
配合成分 配合量(質量%)
流動パラフィン 8
メチルフェニルポリシロキサン 4
エタノール 50
プロピレングリコール 0.5
パルミチン酸イソステアリル 8
コハク酸ジ2−エチルヘキシル 4
塩化ナトリウム 0.2
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 0.1
法定色素 適量
アロエエキス 0.1
精製水 残余
香料 適量
シソ抽出物 2
【0040】
[処方例7] ヘアトニック
配合成分 配合量(質量%)
エタノール 60
ジプロピレングリコール 2
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
乳酸 適量
乳酸ナトリウム液 適量
L−メントール 0.2
色素 適量
精製水 残余
香料 適量
シソ抽出物 0.07
【0041】
[処方例8] O/W型ヘアワックス
配合成分 配合量(質量%)
流動パラフィン 10
マイクロクリスタリンワックス 10
ジメチルポリシロキサン 4
ステアリルアルコール 4
プロピレングリコール 10
カルナウバロウ 3
イソステアリン酸 0.5
ステアリン酸 4.5
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 2
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 3
ポリオキシエチレンオレイルエ−テルリン酸 2
自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 3
トリエタノールアミン 1
シソ抽出物 0.01
パラオキシ安息香酸エステル 適量
ポリアクリル酸ナトリウム 適量
精製水 残余
香料 適量
【0042】
[処方例9] ヘアシャンプー
配合成分 配合量(質量%)
ジステアリン酸エチレングリコール 1.5
ヤシ油脂肪酸エタノールアミド 5.5
ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 8
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 5
ポリクオタニウム−10
(ポリマーJR−400:ユニオンカーバイド社製) 0.5
クエン酸 0.5
塩化ナトリウム 1.2
ビワ葉エキス 0.1
フェノキシエタノール 0.1
安息香酸ナトリウム 適量
エデト酸2ナトリウム 適量
精製水 残余
香料 適量
シソ抽出物 0.02
【0043】
[処方例10] ヘアシャンプー
配合成分 配合量(質量%)
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 4
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン 1
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 5
ポリクオタニウム−10
(ポリマーJR−400:ユニオンカーバイド社製) 0.6
クエン酸 0.05
塩化ナトリウム 0.5
安息香酸ナトリウム 適量
精製水 残余
香料 適量
シソ抽出物 0.3
【0044】
[処方例11] ヘアコンディショナー
配合成分 配合量(質量%)
ジメチルポリシロキサン 20
高重合ジメチルポリシロキサン 1
セタノール 4.5
グリセリン 10
2−エチルヘキサン酸セチル 2
塩化アルキルトリメチルアンモニウム 1.5
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.3
クエン酸 0.01
酢酸トコフェロール 0.05
パラオキシ安息香酸エステル 適量
フェノキシエタノール 適量
ヒドロキシエチルセルロース 0.05
精製水 残余
香料 適量
シソ抽出物 0.03
【0045】
[処方例12] ヘアリンス
配合成分 配合量(質量%)
セタノール 1
ベヘニルアルコール 5
グリセリン 2.5
グリセリン脂肪酸エステルエイコサン二酸縮合物 0.5
2−エチルヘキサン酸セチル 2
自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1
両性界面活性剤
(アミセーフLMA−60:味の素社製) 0.5
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 0.5
クエン酸 0.4
フェノキシエタノール 適量
安息香酸ナトリウム 適量
浄水 残余
香料 適量
シソ抽出物 0.002

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シソ抽出物を有効成分として含有する毛髪保護用外用組成物。
【請求項2】
毛髪保護用組成物は、切れ毛防止用組成物である、請求項1に記載の毛髪保護用外用組成物。
【請求項3】
毛髪保護用組成物は、毛髪のくすみの抑制用組成物である、請求項1に記載の毛髪保護用外用組成物。
【請求項4】
毛髪保護用組成物は、毛髪のケラチンタンパク質の糖化抑制用組成物である、請求項1に記載の毛髪保護用外用組成物。
【請求項5】
シソ抽出物からなる、毛髪保護外用剤。
【請求項6】
毛髪保護外用剤は、毛髪のケラチンタンパク質の糖化抑制剤である、請求項5に記載の毛髪保護外用剤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−57560(P2011−57560A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−205364(P2009−205364)
【出願日】平成21年9月4日(2009.9.4)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】