説明

治療方法

本発明は、ヒトを含む、それを必要とする患者において、アルツハイマー病、ダウン症、精神遅滞、記憶障害、記憶喪失、膵臓癌、骨吸収疾患、骨粗鬆症、鎌状赤血球貧血、慢性腎疾患、糖尿病、鬱病、ならびに、アルコール依存症、不安神経症、強迫性障害、パニック障害、慢性痛、肥満、老年性認知症、片頭痛、過食症、拒食症、対人恐怖症、月経前症候群(PMS)、青年期の鬱、抜毛癖、気分変調および薬物乱用を含む鬱病の一部から選択される疾患の状態を治療する方法であって、かかる哺乳動物に、選択された置換チアゾール化合物の治療上有効な量を投与することを含む方法に関する。本発明はまた、それを必要とする哺乳動物における認識力を高める方法であって、かかる哺乳動物に、選択された置換チアゾール化合物の治療上有効な量を投与することを含む方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、選択された置換チオゾール化合物およびそれを含む医薬組成物の投与により、ヒトを含む哺乳動物における選択された病状を治療する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
DYRK(二重特異性チロシンリン酸化調節キナーゼ)/MNB(minibrain)/YAKキナーゼは、チロシン、セリンおよびスレオニン上でリン酸化されるが、セリンまたはスレオニン残基のみにおいて外因性基質をリン酸化するとされる二重特異性キナーゼの1つのファミリーを表す(非特許文献1)。DYRKファミリーのメンバーは、今まで調べられた全ての真核生物で同定されている。出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)、ショウジョウバエおよびマウスの働きは、細胞増殖、細胞質分裂、(増殖から分化期への移行のごとき)発生応答、より高等な真核生物における正確な脳の発生の調節のごとき基本的なプロセスにおけるこのキナーゼファミリーに関わっている。MAPK(分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ)およびCdk(サイクリン依存性タンパク質キナーゼ)と遠縁にあたり(非特許文献2〜5)、DYRKファミリーは、サブドメインVII後のSSCモチーフ、サブドメインVIとVIIIそれぞれにおける保存配列HCDLKPENとYXYIQSRFYR(S/A)PE、およびサブドメインVIIとVIII間のキナーゼ−ドメイン−活性化ループにおけるYXYモチーフを含むキナーゼドメインにおけるいくつかの別個のアミノ酸配列の存在により、ならびにキナーゼドメインの直前にあるDYRKホモロジー(DH)ボックスにより特徴付けられる(非特許文献6)。全てのDYRKタンパク質は、極めて関連したファミリーのメンバーを除く他のタンパク質とほとんど相同性を示さない伸長したN−およびC−末端領域を有するようである。
【0003】
いくつかの最近の国際特許公開公報は、選択された置換チアゾール化合物を、赤血球および造血系の疾患、特に貧血を治療するのに有用であるhYAK3阻害剤(その他にも報告されており、以下、DYRK3という)としている。
【0004】
その他に関連するDYRKファミリーのメンバーは、DYRK1a、DYRK1b、DYRK2(他に、hYAK1としても報告されている)、およびDYRK4(他に、hYAK2としても報告されている)を含む。
【0005】
DYRK1aの阻害は、非特許文献7、(英国で公開された)非特許文献8および非特許文献9に記載される。DYRK1aを阻害する化合物は、アルツハイマー病、ダウン症、精神遅滞、記憶障害、および記憶喪失の治療に有用であると考えられる。
【0006】
DYRK1bの阻害は、非特許文献10に記載される。DYRK1bを阻害する化合物は、膵臓癌の治療に有用であると考えられる。
【0007】
DYRK2を阻害する化合物は、骨吸収疾患およぶ骨粗鬆症の治療に有用であると考えられる。
【0008】
DYRK3を阻害する化合物は、鎌状赤血球貧血および慢性腎疾患の治療に有用であると考えられる。
【0009】
本発明は、DYRK3を阻害することが知られる選択された置換チアゾール化合物、ならびに選択された病状の治療におけるそれらの新規な用途に関する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】Lochhead et al.、Biochem. J. (2003) 374、381-391
【非特許文献2】Becker, et al., Prog. Nucleic Acid Res. Mol. Biol., 1999, Vol. 62, pp. 1-17
【非特許文献3】Miyata、et al., Biochem. Biophys. Res. Commun., 1999, Vol. 266, pp. 291-295
【非特許文献4】Widmann、et al., Physiol. Rev., 1999, Vol. 79, pp. 143-180
【非特許文献5】Himpel、et al., J. Biol. Chem., 2000、Vol. 275, pp. 2431-2438
【非特許文献6】Becker, et al., J. Biol. Chem., 1998, Vol. 273, pp. 25893-25902
【非特許文献7】Kim et al. Bioorg. Med. Chem. Lett. 16 (2006) 3772-3776
【非特許文献8】Woods et al. Biochem. J. (2001) 355, 609-615, Ahn et al. Neurobiology of Disease 22 (2006) 463-472
【非特許文献9】Altafaj et al. Human Molecular Genetics, 2001, Vol 10, No. 18, 1915-1923
【非特許文献10】Deng et al. Cancer Res 2006; 66(8) 4149-4158
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、それを必要とするヒトを含む哺乳動物において、選択された病状を治療する方法であって、選択された置換チアゾール化合物の治療上有効な量の投与を含む方法に関する。
【0012】
本発明は、鬱病、ならびにアルコール依存症、不安神経症、強迫性障害、パニック障害、慢性痛、肥満、老年性認知症、片頭痛、過食症、拒食症、対人恐怖症、月経前症候群(PMS)、青年期の鬱、抜毛癖、気分変調および薬物乱用を含む鬱病の一部を治療する方法であって、DYRK1aの阻害剤、適当には、DYRK1aの阻害剤が化合物である、の治療上有効な量を投与することを含む方法に関する。
【0013】
本発明は、認識力を高める方法であって、DYRK1aの阻害剤、適当には、DYRK1aの阻害剤が化合物である、の治療上有効な量を投与することを含む方法に関する。
【0014】
医薬キャリアおよび本発明の方法に有用な化合物を含む医薬組成物は本発明に含まれる。
【0015】
選択された置換チアゾール化合物をさらなる有効成分と共投与する方法も本発明に含まれる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(発明の詳細な説明)
本発明は、選択された置換チアゾール化合物およびそれを含む医薬組成物の投与による、ヒトを含む哺乳動物において、選択された病状を治療する方法に関する。
【0017】
本発明の選択された置換チアゾール化合物は、選択された置換チアゾール化合物がDYRK1aの阻害剤として本明細書に開示されているため、アルツハイマー病、ダウン症、精神遅滞、記憶障害、記憶喪失、糖尿病、鬱病、ならびにアルコール依存症、不安神経症、強迫性障害、パニック障害、慢性痛、肥満、老年性認知症、片頭痛、過食症、拒食症、対人恐怖症、月経前症候群(PMS)、青年期の鬱、抜毛癖、気分変調および薬物乱用を含む鬱病の一部を治療する。さらに、本発明の選択された置換チアゾール化合物は、選択された置換チアゾール化合物がDYRK1aの阻害剤として本明細書に開示されているため、認識力を高める。
【0018】
本発明の選択された置換チアゾール化合物は、Porsolt et al., European Journal of Pharmacology, 51 (1978) 291-294に記載されるモデルにおける鬱病を治療するそれらの能力についてテストされる。
【0019】
本発明の選択された置換チアゾール化合物は、選択された置換チアゾール化合物がDYRK1bの阻害剤として本明細書に開示されているため、膵臓癌の選択された病状を治療する。
【0020】
本発明の選択された置換チアゾール化合物は、選択された置換チアゾール化合物がDYRK2の阻害剤として本明細書に開示されているため、骨吸収疾患および骨粗鬆症の選択された病状を治療する。
【0021】
本発明の選択された置換チアゾール化合物は、選択された置換チアゾール化合物がDYRK3の阻害剤として本明細書に開示されているため、鎌状赤血球貧血および慢性腎疾患骨吸収疾患および骨粗鬆症の選択された病状を治療する。
【0022】
本発明の背景技術において引用される文献により示されるように、化合物がDYRK1a、DYRK1b、DYRK2、DYRK3およびDYRK4の1つまたはそれ以上の阻害剤であるかどうかを調べるのに有用であるアッセイは、当該技術分野において知られている。2006年5月18日の国際出願日を有する国際出願番号PCT/US2006/019447;国際公開番号WO 06/127458と2006年11月30日の国際公開日は、化合物がDYRK3(そこではYAK3として示されている)の阻害剤であるかどうかを調べるのに有用なアッセイを開示した。本発明の選択された置換チアゾール化合物は、当業者に周知なアッセイにより、DYRK1a、DYRK1b、DYRK2、DYRK3およびDYRK4を阻害するそれらの能力についてテストされる。
【0023】
用語「選択された置換チアゾール化合物」およびその誘導体は、本明細書で用いられるように、以下に記載されごとく、式(IAA)、式(IIAA)、式(IIIAA)、構造(IAA)、構造(IIAA)、構造(IIIAAA)の化合物、ならびに
2005年2月24日の国際出願日を有する国際出願番号PCT/US2005/006022;国際公開番号WO 07/038331と2005年9月9日の国際公開日;および
2006年9月22日の国際出願日を有する国際出願番号PCT/US2006/037090;国際公開番号WO 07/038331と2007年4月5日の国際公開日;
に記載される最終生成物である化合物を意味する。
【0024】
WO 05/082901およびWO 07/038331の両出願における最終生成物である化合物は、本発明において有用であり、これらの化合物は出典明示により本明細書に含まれる。
【0025】
式(IAA)、式(IIAA)、式(IIIAA)、構造(IAA)、構造(IIAA)、構造(IIIAAA)の化合物ならびにWO 05/082901およびWO 07/038331の両出願における最終生成物である化合物は、それらの対応する国際出願に示されるごとく調製され、そのスキームと実施例は出典明示により本明細書に取り込まれる。
【0026】
式(IAA)
2003年11月18日の国際出願日を有する国際出願番号PCT/US2003/037658;国際公開番号WO 04/047760と2004年6月10日の国際公開日に記載される式(I)で示される化合物は、本発明の選択された置換チアゾール化合物に含まれる。国際出願番号PCT/US2003/037658に記載されるごとく、式(I)の化合物(以下、式(IAA)の化合物という)は、以下の構造:
【化1】

(IAA)
[式中、
Rは、C3−6シクロアルキルまたはナフチルであり;あるいは
Rは、
【化2】

(ここで、R1は、水素、ハロゲン、−C1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NO、−S(=O)−C1−6アルキル、−OH、−CF、−CN、−COH、−OCF、または−CO1−6アルキルであり;
R2およびR3は、独立して、水素、ハロゲン、−C1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NO、−S(=O)−C1−6アルキル、−OH、−CF、−CN、−COH、−CO1−6アルキル、−CONH、−NH、−OCH(C=O)OH、−OCHCHOCH、−SONH、−CHSOCH、−NH(C=NH)CHであり;あるいはR2およびR3は、独立して、式
【化3】

の基であり得る)
であり;あるいは
Rは、
【化4】

(ここで、qは、1または2であり;R4は、水素、ハロゲン、または−SONHである)
であり;あるいは
Rは、−(CH−NR(ここで、nは、2または3であり、RとRは、独立して−C1−6アルキルであるか;または−NRが一緒に
【化5】

を形成する)であり;あるいは
Rは、
【化6】

であり;ならびに
Qは、
【化7】

(ここで、R5は、水素、3個までのC1−6アルキルまたはハロゲンで任意選択的に置換されたフェニル、あるいはC1−6アルキルである)
であり;あるいは
Qは、
【化8】

(ここで、YはCHであり;AとBは一緒に
【化9】

の一部であり、ただし、Yに対するオルト位は、NまたはOである)
であり;あるいは
Qは、
【化10】

(ここで、Yは、NまたはCHであり;Jは、水素、NH、OHまたは−OC1−6アルキルであり;ならびにLは、水素、NH、ハロゲン、−NO、または−OC1−6アルキルである)
である]
を有する。
【0027】
式(IAA)の化合物に関して、その塩、溶媒和物、および生理的機能誘導体も本明細書に含まれる。
【0028】
式(IAA)の化合物に関して、用語「アルキル」は、直鎖または分岐鎖炭化水素を意味する。さらに、用語「C1−6アルキル」は、少なくとも1個、および多くても6個の炭素原子を含む上記に規定されるアルキル基を意味する。かかる分岐または直鎖の「C1−6アルキル」基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、n−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、およびその類似物を含む。
【0029】
式(IAA)の化合物に関して、用語「ハロゲン」は、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)、またはヨウ素(I)を意味する。
【0030】
式(IAA)の化合物に関して、用語「C3−6シクロアルキル」は、3個から6個の炭素原子を有する非芳香族環状炭化水素を意味する。典型的な「C3−6シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルを含む。
【0031】
式(IAA)の化合物に関して、用語「任意選択的に」は、後に記載される事象が起こってもよく、または起こらなくもよいことを意味し、起こることと事象が起こらないことの両方の事象を含む。
【0032】
式(IAA)の化合物に関して、記号
【化11】

により示される交差した二重結合は、二重結合についてのZおよび/またはE立体化学を意味する。すなわち、式Iの化合物は、この二重結合についてのZまたはE立体化学のいずれかであり得るか、あるいは、式Iの化合物は、二重結合についてのZまたはE立体化学の混合物であり得る。しかし、式Iにおいて、好ましい化合物は、基Qが結合する二重結合についてのZ立体化学を有する。
【0033】
式(IAA)の化合物に関して、用語「生理的機能誘導体」は、本発明の化合物の医薬上許容される誘導体のいずれかを意味し、例えば、哺乳動物へ投与されると、(直接または間接的に)本発明の化合物またはその活性のある代謝物を提供することができる、エステルまたはアミドをいう。かかる誘導体は、過度の実験を要することなく、生理機能誘導体を教示する範囲まで出典明示により取り込まれるBurger’s Medicinal Chemistry And Drug Discovery、5th Edition、Vol 1: Principles and Practiceの教示を参照にして、当業者にとって明らかである。
【0034】
式(IAA)の化合物に関して、用語「置換」は、名付けられた置換基による置換、特に示されない限り多重の置換を意味する。
【0035】
式(IAA)の化合物のさらなる定義と記載は、「溶媒和物」および「互変異性体」に対して示されるものを含み、国際出願番号PCT/US2003/037658に見出され、出典明示により本願明細書に取り込まれる。
【0036】
構造(IAA)
2006年6月8日の国際出願日を有する国際出願番号PCT/US2006/022385;国際公開番号WO 06/135712と2006年12月21日の国際公開日に記載される化合物は、本発明の選択された置換チアゾール化合物に含まれる。国際出願番号PCT/US2006/022385に記載されるごとく、化合物:(5Z)−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4(5H)−オンは、構造I(以下、構造(IAA)の化合物という):
【化12】

(IAA)
により表される。
【0037】
構造(IAA)の化合物に関して、遊離の化合物、および/またはその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物およびプロドラッグが意図される。
【0038】
構造(IIAA)
国際出願番号PCT/US2006/022385に記載されるごとく、構造(IAA)の化合物は、適切には、メグルミン塩の形態である。構造(IAA)の化合物のメグルミン塩は、構造II(以下、構造(IIAA)の化合物という):
【化13】

【化14】

(IIAA)
により国際出願番号PCT/US2006/022385中に表される。
【0039】
構造(IIAA)の化合物に関して、そのメグルミン塩および/または医薬上許容される水和物、溶媒和物およびプロドラッグが意図される。
【0040】
構造IAAおよびIIAAの化合物に関して、記号
【化15】

により示される交差した二重結合は、二重結合についてのZおよび/またはE立体化学を意味する。すなわち、構造(IIAA)を含む構造(IAA)は、この二重結合についてのZまたはE立体化学のいずれかであり得るか、あるいは、構造(IIAA)を含む構造(IAA)は、二重結合についてのZおよびE立体化学の混合物であり得る。
【0041】
構造(IAA)および構造(IIAA)の化合物のさらなる定義と記載は、「互変異性体」に対して示されるものを含み、国際出願番号PCT/US2006/022385に見出され、出典明示により本願明細書に取り込まれる。
【0042】
構造(IIIAA)
2006年6月8日の国際出願日を有する国際出願番号PCT/US2006/022383;国際公開番号WO 06/133381および2006年12月14日の国際公開日に記載される化合物は、本発明の選択された置換チアゾール化合物に含まれる。国際出願番号PCT/US2006/022383に記載されるごとく、化合物:(5Z)−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−2−[(2,4,6−トリクロロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4(5H)−オンは、構造I(以下、構造(IIIAA)の化合物という):
【化16】

(IIIAA)
により表される。
【0043】
構造(IIIAA)の化合物に関して、遊離の化合物、および/またはその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物およびプロドラッグが意図される。
【0044】
構造IIIAAの化合物に関して、記号
【化17】

により示される交差した二重結合は、二重結合についてのZおよび/またはE立体化学を意味する。すなわち、構造(IIIAA)は、この二重結合についてのZまたはE立体化学のいずれかであり得るか、あるいは、構造(IIIAA)は、二重結合についてのZおよびE立体化学の混合物であり得る。
【0045】
構造(IIIAA)の化合物のさらなる定義と記載は、「互変異性体」に対して示されるものを含み、国際出願番号PCT/US2006/022383に見出され、出典明示により本願明細書に取り込まれる。
【0046】
式(IIAA)
2006年5月3日の国際出願日を有する国際出願番号PCT/US2006/017142;国際公開番号WO 06/132739と2006年12月14日の国際公開日に記載される式(I)の化合物は、本発明の選択された置換チアゾール化合物に含まれる。国際出願番号PCT/US2006/017142に記載されるごとく、式(I)の化合物(以下、式(IIAA)の化合物という)は、以下の構造:
【化18】

(IIAA)
[式中、
Rは、アリールおよび置換アリールから選択され;
Qは、
【化19】

(ここで、Aは、CR50およびNから選択され、
50、G、KおよびLは、各々独立に、水素、アミノ、アルキルアミン、置換アルキルアミン、ジアルキルアミン、置換ジアルキルアミン、ヒドロキシ、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシ、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アリールアミン、置換アリールアミン、ハロゲン、シクロアルキル、置換シクロアルキル、1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル、1から4個のヘテロ原子を含む置換シクロアルキル、−C(O)OR10、−C(O)NR1112、オキソおよびシアノからなる群から選択され、
10は、水素、C−Cアルキル、アリールおよびトリフルオロメチルから選択され、R11およびR12は、独立して、水素、C−Cアルキル、アリールおよびトリフルオロメチルから選択される、ただし、G、K、LおよびR50の少なくとも1つは、R50が存在する場合、水素ではないものとする)
である]
を有する。
【0047】
式(IIAA)の化合物に関して、遊離の化合物、および/またはその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物およびプロドラッグが意図される。
【0048】
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[3−(4−モルホリニル)−6−キノキサリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
7−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−2(1H)−キノキサリノン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[2−(メチルアミノ)−6−キノリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[4−(ジメチルアミノ)−6−キノリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[4−(4−メチル−1−ピペラジニル)−6−キノリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−5−[(2−クロロ−6−キノリニル)メチリデン]−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−[(2−メチル−6−キノリニル)メチリデン]−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−5−[(7−クロロ−6−キノリニル)メチリデン]−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4(5H)−オン トリフルオロアセタート;
(5Z)−5−[(8−クロロ−6−キノリニル)メチリデン]−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4(5H)−オン,トリフルオロアセタート塩;
(5Z)−2−[(2−クロロフェニル)アミノ]−5−[(8−メチル−6−キノリニル)メチリデン]−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−5−[(5−クロロ−6−キノリニル)メチリデン]−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−[(2−ペンチル−6−キノリニル)メチリデン]−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
6−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−2(1H)−キノリノン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−[(2−エチル−6−キノリニル)メチリデン]−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[2−(メチルオキシ)−6−キノリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[2−(ジメチルアミノ)−6−キノリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−[(4−ヒドロキシ−6−キノリニル)メチリデン]−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−[(3−メチル−6−キノリニル)メチリデン]−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[3−(1−メチルエチル)−6−キノリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[4−(メチルアミノ)−6−キノリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
エチル−4−クロロ−6−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−3−キノリンカルボキシラート;
(5Z)−5−[(4−クロロ−6−キノリニル)メチリデン]−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[4−(メチルオキシ)−6−キノリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[4−(1−ピペリジニル)−6−キノリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン トリフルオロアセタート;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[4−(4−モルホリニル)−6−キノリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−[(8−フルオロ−6−キノリニル)メチリデン]−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−({4−[(3,3−ジメチルブチル)アミノ]−6−キノリニル}メチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン トリフルオロアセタート;
エチル−6−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−3−キノリンカルボキシラート;
6−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−3−キノリンカルボン酸;
6−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−3−キノリンカルボキサミド;
(5Z)−5−({4−[(2−シクロプロピルエチル)アミノ]−6−キノリニル}メチリデン)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4(5H)−オン トリフルオロアセタート;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[4−(1−ピロリジニル)−6−キノリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[3−(ヒドロキシメチル)−6−キノリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
6−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−N−メチル−3−キノリンカルボキサミド塩酸塩;
6−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−N,N−ジメチル−3−キノリンカルボキサミド;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−[(4−フェニル−6−キノリニル)メチリデン]−1,3−チアゾール−4(5H)−オン トリフルオロアセタート;
(5Z)−2−[(3−クロロ−2−ビフェニリル)アミノ]−5−[(4−フェニル−6−キノリニル)メチリデン]−1,3−チアゾール−4(5H)−オン トリフルオロアセタート;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−[(4−メチル−6−キノリニル)メチリデン]−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[4−(1−メチルエチル)−6−キノリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−[(4−エチル−6−キノリニル)メチリデン]−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
6−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−4−キノリンカルボニトリル;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[4−(4−ピリジニル)−6−キノリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[4−(3−ピリジニル)−6−キノリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
エチル−6−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−4−(4−モルホリニル)−3−キノリンカルボキシラート;
エチル−6−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−4−(4−メチル−1−ピペラジニル)−3−キノリンカルボキシラート;
6−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−4−(4−モルホリニル)−3−キノリンカルボキサミド トリフルオロアセタート;
N−{4−クロロ−3−[((5Z)−5−{[4−(4−モルホリニル)−6−キノリニル]メチリデン}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル)アミノ]フェニル}シクロブタンカルボキサミド;
N−{4−クロロ−3−[((5Z)−5−{[4−(4−メチル−1−ピペラジニル)−6−キノリニル]メチリデン}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル)アミノ]フェニル}シクロブタンカルボキサミド;
6−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−4−(4−メチル−1−ピペラジニル)−3−キノリンカルボキサミド トリフルオロアセタート;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[4−(1−ピペラジニル)−6−キノリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
N−{4−クロロ−3−[((5Z)−4−オキソ−5−{[4−(1−ピペラジニル)−6−キノリニル]メチリデン}−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル)アミノ]フェニル}シクロブタンカルボキサミド;
エチル−6−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−4−(ジメチルアミノ)−3−キノリンカルボキシラート;
エチル−6−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−4−(メチルアミノ)−3−キノリンカルボキシラート;
エチル−6−{(Z)−[2−({2−クロロ−5−[(シクロブチルカルボニル)アミノ]フェニル}アミノ)−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−4−(ジメチルアミノ)−3−キノリンカルボキシラート トリフルオロアセタート;
エチル−6−{(Z)−[2−({2−クロロ−5−[(シクロブチルカルボニル)アミノ]フェニル}アミノ)−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−4−(メチルアミノ)−3−キノリンカルボキシラート;
エチル−6−{(Z)−[2−({2−クロロ−5−[(シクロブチルカルボニル)アミノ]フェニル}アミノ)−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−4−(4−モルホリニル)−3−キノリンカルボキシラート トリフルオロアセタート;
エチル−6−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−4−(4−ピリジニル)−3−キノリンカルボキシラート トリフルオロアセタート;
エチル−6−{(Z)−[2−({2−クロロ−5−[(シクロブチルカルボニル)アミノ]フェニル}アミノ)−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−4−(4−ピリジニル)−3−キノリンカルボキシラート トリフルオロアセタート;
6−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−4−(4−ピリジニル)−3−キノリンカルボキサミド トリフルオロアセタート;
6−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−4−キノリンカルボン酸トリフルオロアセタート;
6−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−4−キノリンカルボキサミド トリフルオロアセタート;
メチル−6−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−4−キノリンカルボキシラート トリフルオロアセタート;
6−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−N−メチル−4−キノリンカルボキサミド トリフルオロアセタート;
6−{(Z)−[2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−N,N−ジメチル−4−キノリンカルボキサミド トリフルオロアセタート;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[4−(4−モルホリニルカルボニル)−6−キノリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン トリフルオロアセタート;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−({4−[(4−メチル−1−ピペラジニル)カルボニル]−6−キノリニル}メチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン トリフルオロアセタート;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[3−(ジメチルアミノ)−6−キノキサリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−({3−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−6−キノキサリニル}メチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
エチル−6−{(Z)−[2−({2−クロロ−5−[(2−メチルプロパノイル)アミノ]フェニル}アミノ)−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−4−(4−ピリジニル)−3−キノリンカルボキシラート;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[3−(メチルオキシ)−6−キノキサリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)−6−キノキサリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−[(3−メチル−6−キノキサリニル)メチリデン]−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−[(3−フェニル−6−キノキサリニル)メチリデン]−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−({3−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]−6−キノキサリニル}メチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−({3−[[2−(ジメチルアミノ)エチル](メチル)アミノ]−6−キノキサリニル}メチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−5−{[3−(フェニルアミノ)−6−キノキサリニル]メチリデン}−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
N−{4−クロロ−3−[((5Z)−5−{[3−(4−モルホリニル)−6−キノキサリニル]メチリデン}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル)アミノ]フェニル}シクロブタンカルボキサミド;
(5Z)−5−[(3−アミノ−6−キノキサリニル)メチリデン]−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
N−{4−クロロ−3−[((5Z)−5−{[4−(4−メチル−1−ピペラジニル)−6−キノリニル]メチリデン}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−2−メチルプロパンアミド トリフルオロアセタート;
N−{4−クロロ−3−[((5Z)−5−{[4−(4−モルホリニル)−6−キノリニル]メチリデン}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−2−メチルプロパンアミド トリフルオロアセタート;
N−{4−クロロ−3−[((5Z)−5−{[4−(4−メチル−1−ピペラジニル)−6−キノリニル]メチリデン}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル)アミノ]フェニル}エタンスルホンアミド トリフルオロアセタート;
N−{4−クロロ−3−[((5Z)−5−{[4−(4−モルホリニル)−6−キノリニル]メチリデン}−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル)アミノ]フェニル}エタンスルホンアミド トリフルオロアセタート;
エチル−6−{(Z)−[2−({2−クロロ−5−[(2−メチルプロパノイル)アミノ]フェニル}アミノ)−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−4−(4−モルホリニル)−3−キノリンカルボキシラート トリフルオロアセタート;
エチル−6−{(Z)−[2−({2−クロロ−5−[(2−メチルプロパノイル)アミノ]フェニル}アミノ)−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−3−キノリンカルボキシラート トリフルオロアセタート;
エチル−6−{(Z)−[2−({2−クロロ−5−[(2−メチルプロパノイル)アミノ]フェニル}アミノ)−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−4−(4−メチル−1−ピペラジニル)−3−キノリンカルボキシラート トリフルオロアセタート;および
エチル−6−{(Z)−[2−({2−クロロ−5−[(シクロブチルカルボニル)アミノ]フェニル}アミノ)−4−オキソ−1,3−チアゾール−5(4H)−イリデン]メチル}−3−キノリンカルボキシラート トリフルオロアセタート
および/またはその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物またはプロドラッグが本発明において有用な化合物に含まれる。
【0049】
式(IIAA)の化合物に関して、用語「アリール」は、1から14個の炭素原子を含み、任意選択的に1から5個のヘテロ原子を含む、環状または多環式の芳香族環を意味する、ただし、炭素原子数が1である場合、芳香族環は少なくとも4個のヘテロ原子を含み、炭素原子数が2である場合、芳香族環は少なくとも3個のヘテロ原子を含み、炭素原子数が3である場合、芳香族環は少なくとも2個のヘテロ原子を含み、ならびに炭素原子数が4である場合、芳香族環は少なくとも1個のヘテロ原子を含む。
【0050】
式(IIAA)の化合物に関して、用語「C−C12アリール」は、フェニル、ナフタレン、3,4−メチレンジオキシフェニル、ピリジン、ビフェニル、キノリン、ピリミジン、キナゾリン、チオフェン、チアゾール、フラン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、インドール、インデン、ピラジン、1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾチオーペン、テトラヒドロベンゾチオーペンおよびテトラゾールを意味する。
【0051】
式(IIAA)の化合物に関して、用語「置換」は、対象の化学部分が、
アリール、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、オキソ、任意選択的に、ヒドロキシ、アルコキシ、オキソ、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルおよびアルコキシから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたC−C12アリール、トリフルオロメチル、−SONR2122、N−アシルアミノ、−CO20、およびハロゲンから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたアリール、
アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、トリフルオロメチル、−SONR2122、アミノ、−CO20、N−アシルアミノおよびハロゲンから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたシクロアルキル、
アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、−SONR2122、アミノ、−CO20、トリフルオロメチル、N−アシルアミノおよびハロゲンから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換された、1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル、
アルキル、−COH、ヒドロキシル、C−C12アリール、アルコキシ、アミノおよびハロゲンから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたアルコキシ、
シクロアルキル、1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル、1から3個のヘテロ原子を含むC−Cアルキルシクロアルキル、C−Cアルキル、−C(O)NHS(O)20、−(CHNR23S(O)20、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、-(CHNR2122、−C(O)NR2122、−S(O)NR2122、−(CHN(R20)C(O)20、−(CHN=C(H)R20、−C(O)R20、アシルオキシ、−SC−Cアルキル、アルキル、−OCF、アミノ、ヒドロキシ、アルキルアミノ、アセトアミド、アミノアルキル、アミノアルコキシ、アルキルアミノアルコキシ、ジアルキルアミノアルコキシ、アルコキシアルキルアミド、アルコキシC−C12アリール、C−C12アリール、C−C12アリールアルキル、ジアルキルアミノ、N−アシルアミノ、アミノアルキルN−アシルアミノ、−(CHC(O)OR20、−(CHS(O)23、ニトロ、シアノ、オキソ、ハロゲン、トリフルオロメチルオキシおよびトリフルオロメチルからなる群から選択される1つまたはそれ以上の置換基を有することを意味し;
ここで、gは0から6であり、nは0から2であり、R23は水素またはアルキルであり、各R20は、独立して、水素、アルキル、C−CアルキルオキシC−Cアルキル、C−CアルキルC(O)OC−Cアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノC−Cアルキル、アルキルアミノC−Cアルキル、ジアルキルアミノC−Cアルキル、−C(O)OH、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、アリール、およびオキソ、ヒドロキシおよびアルキルから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたアリール、任意選択的に、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、アルコキシおよびアルキルから選択される1つまたはそれ以上の置換基で選択されたアリールC−Cアルキル、1から4個のヘテロ原子を含む−CHC(O)シクロアルキル、シクロアルキルC−Cアルキル、オキソ、ヒドロキシおよびアルキルから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたシクロアルキルを含むC−Cアルキル、シクロアルキル、およびオキソ、ヒドロキシおよびアルキルから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたシクロアルキル、1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル、およびオキソ、ヒドロキシおよびアルキルから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換された1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル、ならびにトリフルオロメチルであり、R21およびR22は、独立して、水素、アルキル、およびヒドロキシ、アミノ、=NHおよび≡Nから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたC−Cアルキル、−S(O)アリール、−S(O)2アルキル、C−C12アリール、1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル、およびオキソ、ヒドロキシおよびアルキルから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたシクロアルキル、シクロアルキル、およびオキソ、ヒドロキシおよびアルキルから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたシクロアルキル、任意選択的に、オキソ、ヒドロキシおよびアルキルから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたアリールC−Cアルキル、任意選択的に、オキソ、ヒドロキシおよびアルキルから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換された1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−CアルキルオキシC−Cアルキル、アリールおよびトリフルオロメチルである。
【0052】
式(IAA)の化合物に関して、適切には、用語「置換」は、目的の化学部分が1から5個の表示の置換基、適切には、1から3個の表示の置換基、適切には、1または2個の表示の置換基を有することを意味する。
【0053】
式(IIAA)の化合物に関して、用語「シクロアルキル」は、非芳香族、不飽和または飽和、環状または多環式C−C12を意味する。
【0054】
式(IIAA)の化合物に関して、適切には、シクロアルキルおよび置換シクロアルキル置換基は、シクロヘキシル、アミノシクロヘキシル、シクロブチル、アミノシクロブチル、4−ヒドロキシ−シクロヘキシル、2−エチルシクロヘキシル、プロピル4−メトキシシクロヘキシル、4−メトキシシクロヘキシル、4−カルボキシシクロヘキシル、シクロプロピル、アミノシクロペンチル、およびシクロペンチルを含む。
【0055】
式(IIAA)の化合物に関して、用語「1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル」および用語「1から3個のヘテロ原子を含むシクロアルキル」は、1から12個の炭素を含み、1から4個のヘテロ原子または1から3個のヘテロ原子を(それぞれ)含む、非芳香族、不飽和または飽和の、環状または多環式環を意味する、ただし、炭素原子数が1である場合、芳香族環は少なくとも4個のヘテロ原子を含み(「1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル」が示される場合のみ適用できる)、炭素原子数が2である場合、芳香族環は少なくとも3個のヘテロ原子を含み、炭素原子数が3である場合、非芳香族環は少なくとも2個のヘテロ原子を含み、炭素原子数が4である場合、非芳香族環は少なくとも1個のヘテロ原子を含む。
【0056】
式(IIAA)の化合物に関して、1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル、1から3個のヘテロ原子を含むシクロアルキル、1から4個のヘテロ原子を含む置換シクロアルキルおよび1から3個のヘテロ原子を含む置換シクロアルキルの適当な例は、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、3−メチルアミノピロリジン、ピペラジンリ(piperazinly)、テトラゾール、ヘキサヒドロジアゼピンおよびモルホリンを含む。
【0057】
本明細書で用いられるように、用語「アシルオキシ」は、−OC(O)アルキルであって、アルキルが式(IIAA)について記載されているものを意味する。本明細書で用いられるごときアシルオキシ置換基の例は、−OC(O)CH、−OC(O)CH(CHおよび−OC(O)(CHCHを含む。
【0058】
式(IIAA)の化合物に関して、用語「N−アシルアミノ」は、−N(H)C(O)アルキルであって、アルキルが本明細書に記載されているものを意味する。N−アシルアミノ置換基の例は、−N(H)C(O)CH、−N(H)C(O)CH(CHおよび−N(H)C(O)(CHCHを含む。
【0059】
式(IIAA)の化合物に関して、用語「アリールオキシ」は、−Oアリールを意味し、アリールは、ファニル、ナフチニル、3,4−メチレンジオキシフェニル、ピリジルまたはビフェニルであって、任意選択的に、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、トリフルオロメチル、アシルオキシ、アミノ、N−アシルアミノ、ヒドロキシ、−(CHC(O)OR25、−S(O)25、ニトロ、シアノ、ハロゲンおよび保護−OHからなる群から選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換され、ここで、gは0−6であり、R25は水素またはアルキルであり、nは0−2である。アリールオキシ置換基の例は、フェノキシ、4−フルオロフェニルオキシおよびビフェニルオキシを含む。
【0060】
式(IIAA)の化合物に関して、用語「ヘテロ原子」は、酸素、窒素または硫黄を意味する。
【0061】
式(IIAA)の化合物に関して、用語「ハロゲン」は、臭化物、ヨウ化物、塩化物およびフッ化物から選択される置換基を意味する。
【0062】
式(IIAA)の化合物に関して、用語「アルキル」およびその誘導物、ならびに「−(CH」、「−(CH」およびその類似物により定義されるアルキル鎖を含む式(IIAA)に関する全ての炭素鎖において、直鎖状または分岐状の、飽和または不飽和炭化水素鎖を意味し、特に示されない限り、炭素鎖は、1から12個の炭素原子を含む。
【0063】
式(IIAA)の化合物に関して、アルキルおよび置換アルキル基の例は、
−CH、−CH−CH、-CH−CH−CH、−CH(CH、−CH−CH−C(CH、−CH−CF、−C≡C−C(CH、−C≡C−CH−OH、シクロプロピルメチル、−CH−C(CH−CH−NH、−C≡C−C、−C≡C−C(CH−OH、−CH−CH(OH)−CH(OH)−CH(OH)−CH(OH)−CH−OH、ピペリジニルメチル、メトキシフェニルエチル、−C(CH、−(CH−CH、−CH−CH(CH、−CH(CH)−CH−CH、−CH=CH、および−C≡C−CH
を含む。
【0064】
式(IIAA)の化合物に関して、アルキルおよび置換アルキルの例は、
式(IIAA)の化合物に関して、記号
【化20】

により示される交差した二重結合は、二重結合についてのZおよび/またはE立体化学を意味する。すなわち、式(IIAA)の化合物は、この二重結合についてのZまたはE立体化学のいずれかであり得るか、あるいは、式IIAAの化合物は、二重結合についてのZまたはE立体化学の混合物であり得る。
【0065】
構造(IIAA)の化合物のさらなる定義と記載は、「互変異性体」に対して示されるものを含み、国際出願番号PCT/US2006/017142に見出され、出典明示により本願明細書に取り込まれる。
【0066】
(式IIIAAA)
2006年5月18日の国際出願日を有する国際出願番号PCT/US2006/019447;国際公開番号WO 06/127458と2006年11月30日の国際公開日に記載されるごとき式(I)の化合物は、本発明の選択された置換チアゾール化合物に含まれる。国際出願番号PCT/US2006/019447に記載されるごとく、式(I)の化合物(以下、式(IIIAA)の化合物という)は、下記の構造:
【化21】

(IIIAA)
[式中、
Rは、アリールおよび置換アリールから選択され;
Qは、
【化22】

(ここで、Rは、CHおよびNから選択される)
である]
および/またはその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物およびプロドラッグを有する、
ただし、Rが、
【化23】

であり、RおよびRが、独立して、水素、ハロゲン、−C1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NO、−S(=O)−C1−6アルキル、−OH、−CF、−CN、−COH、−CO1−6アルキル、−CONH、−NH、−OCH(C=O)OH、−OCHCHOCH、−SONH、−CHSOCH、および−NH(C=NH)CHから選択される場合、Rは、水素、ハロゲン、−C1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NO、−S(=O)−C1−6アルキル、−OH、−CF、−CN、−COH、−OCF、または−CO1−6アルキルではなく、
さらに、Rはナフチルではないものとする。
【0067】
適切には、式(IIIAA)の化合物は、さらに、Rがt−ブチルチアゾールではないものとすることを含む。
【0068】
適切には、式(IIIAA)の化合物は、さらに、Rがt−ブチルチアゾールではないものとし、さらに、RおよびRが、独立して、
【化24】


【化25】

および
【化26】

から選択される場合、Rは、水素、ハロゲン、−C1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NO、−S(=O)−C1−6アルキル、−OH、−CF、−CN、−COH、−OCF、または−CO1−6アルキルではないものとする。
【0069】
(5Z)−2−[(2−クロロ−3−ピリジニル)アミノ]−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−{[2−クロロ−5−(2−ピリジニル)フェニル]アミノ}−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)シクロブタンカルボキサミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−2−メチルプロパンアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)メタンスルホンアミド;
N−[(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)メチル]−2−(メチルオキシ)アセトアミド;
(5Z)−2−[(2−クロロ−5−{[(1−メチルエチル)アミノ]メチル}フェニル)アミノ]−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(2Z,5Z)−2−[(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−6−イル)イミノ]−5−(キノリン−6−イルメチレン)−1,3−チアゾリジン−4−オン;
4−クロロ−N−シクロブチル−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド;
(5Z)−2−(4−ピリミジニルアミノ)−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−(1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−(4−ピリジニルアミノ)−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−(2−キノリニルアミノ)−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(4−メチル−2−ピリジニル)アミノ]−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(3−メチル−2−ピリジニル)アミノ]−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(6−メチル−2−ピリジニル)アミノ]−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(5−ヨード−2−ピリジニル)アミノ]−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルアミノ)−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
N−(3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)アセトアミド;
1,1−ジメチルエチル(2−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)カルバマート;
N−(2−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)アセトアミド;
(5Z)−2−(2−ピリミジニルアミノ)−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−(3−キノリニルアミノ)−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(1−メチル−1H−インドール−2−イル)アミノ]−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(5−クロロ−2−ピリジニル)アミノ]−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
1,1−ジメチルエチル [(2−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)メチル]カルバマート;
(5Z)−2−{[2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジニル]アミノ}−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
N−(4−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)アセトアミド;
(5Z)−2−{[6−(メチルオキシ)−4−ピリミジニル]アミノ}−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
3−メチル−N−(2−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)ブタンアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−3−メチルブタンアミド;
(5Z)−2−[(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)アミノ]−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
エチル2−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}−4,5,6,7−テトラヒドロ−1−ベンゾチオフェン−3−カルボキシラート;
(5Z)−2−(2−ビフェニリルアミノ)−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−{[4’−(メチルオキシ)−2−ビフェニリル]アミノ}−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−{[4’−(ジメチルアミノ)−2−ビフェニリル]アミノ}−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
2’−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}−3−ビフェニルカルボニトリル;
(5Z)−2−{[2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)フェニル]アミノ}−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
エチル1−メチル−5−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}−1H−ピラゾール−4−カルボキシラート;
(5Z)−2−{[2−(4−ピリジニル)フェニル]アミノ}−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−{[2−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)フェニル]アミノ}−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
1,1−ジメチルエチル [(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)メチル]カルバマート;
(5Z)−2−{[5−(アミノメチル)−2−クロロフェニル]アミノ}−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)プロパンアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−2−(メチルオキシ)アセトアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−2−(2−チエニル)アセトアミド;
N−[(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)メチル]アセトアミド;
N−[(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)メチル]−2−メチルプロパンアミド;
−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N,N−ジメチルグリシンアミド;
N−[(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)メチル]尿素;
N−[(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)メチル]−2−ヒドロキシアセトアミド;
−[(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)メチル]−N,N−ジメチルグリシンアミド;
1,1−ジメチルエチル(2−{[(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)メチル]アミノ}−2−オキソエチル)カルバマート;
4−{[(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)メチル]アミノ}−4−オキソブタン酸;
(5Z)−2−{[3−(1,3−オキサゾール−4−イル)フェニル]アミノ}−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(1−エチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ]−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
−[(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)メチル]グリシンアミド;
エチル(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)カルバマート;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−2−シクロプロピルアセトアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N’−(フェニルメチル)尿素;
エチル4−[(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)アミノ]−4−オキソブタノアート;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N’−(1−メチルエチル)尿素;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−1−ピペリジンカルボキサミド;
(5Z)−2−{[2−クロロ−5−(1H−イミダゾール−4−イル)フェニル]アミノ}−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−{[2−クロロ−5−(2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェニル]アミノ}−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
5−クロロ−6−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}−1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール−2−オン;
メチル[(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)メチル]カルバマート;
N−[(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)メチル]−N’−(1−メチルエチル)尿素;
2−[3,4−ビス(メチルオキシ)フェニル]−N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)アセトアミド;
(5Z)−2−{[2−クロロ−5−(1,3−オキサゾール−4−イル)フェニル]アミノ}−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−{[5−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−クロロフェニル]アミノ}−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
N’−[(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)メチル]−N,N−ジメチルイミドホルムアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−2−(1−ピペラジニル)アセトアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)シクロヘキサンカルボキサミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)ベンズアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)シクロペンタンカルボキサミド;
(5Z)−2−{[2−クロロ−5−(3−チエニル)フェニル]アミノ}−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−({2−クロロ−5−[6−(メチルオキシ)−2−ピリジニル]フェニル}アミノ)−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(3,5−ジクロロ−2,6−ジメチル−4−ピリジニル)アミノ]−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−{[2−クロロ−5−(4−モルホリニル)フェニル]アミノ}−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)ロイシンアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−2−メチルプロパンアミド;
(5Z)−2−{[5−(2−アミノ−5−ピリミジニル)−2−クロロフェニル]アミノ}−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−({2−クロロ−5−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
N−[(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)メチル]メタンスルホンアミド;
4−クロロ−N,N−ジメチル−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド;
N−(2,4−ジクロロ−5−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)シクロブタンカルボキサミド;
(5Z)−2−{[4−クロロ−3’−(メチルオキシ)−3−ビフェニリル]アミノ}−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−({2−クロロ−5−[(シクロペンチルアミノ)メチル]フェニル}アミノ)−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−メチルシクロブタンカルボキサミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(フェニルスルホニル)ベンゼンスルホンアミド;
(5Z)−2−({2−クロロ−5−[(フェニルメチル)アミノ]フェニル}アミノ)−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−({2−クロロ−5−[(1−メチルエチル)アミノ]フェニル}アミノ)−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
1,1−ジメチルエチル(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)カルバマート;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−L−プロリンアミド;
−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−L−アラニンアミド;
1,1−ジメチルエチル4−{[(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)アミノ]カルボニル}−1−ピペリジンカルボキシラート;
(5Z)−2−({2−クロロ−5−[6−(メチルアミノ)−2−ピリジニル]フェニル}アミノ)−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
(5Z)−2−[(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)アミノ]−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
1,1−ジメチルエチル(3−クロロ−4−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)カルバマート;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−4−ピペリジンカルボキサミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)エタンスルホンアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)ベンゼンスルホンアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−1−プロパンスルホンアミド;
N−(3−クロロ−4−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)アセトアミド;
N−(3−クロロ−4−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)メタンスルホンアミド;
N−(3−クロロ−4−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)ベンズアミド;
N−(3−クロロ−4−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−2−メチルプロパンアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−(3−クロロ−4−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド;
(3S)−3−アミノ−N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)ブタンアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−L−フェニルアラニンアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−2,2−ジメチルプロパンアミド;
4−クロロ−N−(2−メチルプロピル)−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}ベンズアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)プロパンアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−2−(メチルオキシ)アセトアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−2−(2−チエニル)アセトアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−2−メチルプロパンアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)シクロブタンカルボキサミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)シクロペンタンカルボキサミド;
(5Z)−2−[(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)アミノ]−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−4−ピペリジンカルボキサミド;
N−(2−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−2−メチルプロパンアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−2,2−ジメチルプロパンアミド;
1,1−ジメチルエチル{2−[(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)アミノ]−1,1−ジメチル−2−オキソエチル}カルバマート;
N−(2−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)シクロプロパンカルボキサミド;
N−(2−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)シクロブタンカルボキサミド;
−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−2−メチルアラニンアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)エタンスルホンアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−2−プロパンスルホンアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(1−メチルエチル)アセトアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(1−メチルエチル)アセトアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(1−メチルエチル)メタンスルホンアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(1−メチルエチル)メタンスルホンアミド;
(5Z)−2−({2−クロロ−5−[(1−メチルエチル)アミノ]フェニル}アミノ)−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
N−(2−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)メタンスルホンアミド;
N−(2−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)ベンズアミド;
1,1−ジメチルエチル{2−[(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)アミノ]−1,1−ジメチル−2−オキソエチル}カルバマート;
−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−2−メチルアラニンアミド;
N−(4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−2−プロパンスルホンアミド;
4−クロロ−N−[2−(メチルオキシ)エチル]−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}ベンズアミド;
4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}−N−プロピルベンズアミド;
4−クロロ−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}ベンズアミド;
4−クロロ−N−[3−(2−オキソ−1−ピロリジニル)プロピル]−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}ベンズアミド;
4−クロロ−N−[2−(4−モルホリニル)エチル]−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}ベンズアミド;
4−クロロ−N−[2−(4−モルホリニル)エチル]−3−[(4−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル)アミノ]ベンズアミド;
4−クロロ−N−[3−(4−モルホリニル)プロピル]−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}ベンズアミド;
4−クロロ−N−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}ベンズアミド;
4−クロロ−N−(1−メチル−4−ピペリジニル)−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}ベンズアミド;
(5Z)−2−[(2−クロロ−5−{[(3S)−3−ヒドロキシ−1−ピロリジニル]カルボニル}フェニル)アミノ]−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}−N−[2−(2−チエニル)エチル]ベンズアミド;
(5Z)−2−{[2−クロロ−5−({4−[2−オキソ−2−(1−ピロリジニル)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニル)フェニル]アミノ}−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
4−クロロ−N−(シクロプロピルメチル)−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}ベンズアミド;
4−クロロ−N−(trans−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}ベンズアミド;
4−クロロ−N−(3−ヒドロキシプロピル)−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}ベンズアミド;
4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}−N−[2−(1−ピロリジニル)エチル]ベンズアミド;
4−クロロ−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}−N−[2−(1−ピペリジニル)エチル]ベンズアミド;
4−クロロ−N−[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロピル]−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}ベンズアミド;
(5Z)−2−({2−クロロ−5−[(4−メチル−1−ピペラジニル)カルボニル]フェニル}アミノ)−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン;
4−クロロ−N−エチル−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}ベンズアミド;
4−クロロ−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−メチル−3−{[(5Z)−4−オキソ−5−(6−キノリニルメチリデン)−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル]アミノ}ベンズアミド;および
(5Z)−2−{[2−クロロ−5−(4−モルホリニルカルボニル)フェニル]アミノ}−5−(6−キノリニルメチリデン)−1,3−チアゾール−4(5H)−オン
および/またはこれらの医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物またはプロドラッグ
は、本発明に有用な化合物に含まれる。
【0070】
式(IIIAA)の化合物に関して、用語「アリール」は、1から14個の炭素原子を含み、任意選択的に1から5個のヘテロ原子を含む、環状または多環式の芳香族環を意味する、ただし、炭素原子数が1である場合、芳香族環は少なくとも4個のヘテロ原子を含み、炭素原子数が2である場合、芳香族環は少なくとも3個のヘテロ原子を含み、炭素原子数が3である場合、芳香族環は少なくとも2個のヘテロ原子を含み、ならびに炭素原子数が4である場合、芳香族環は少なくとも1個のヘテロ原子を含む。
【0071】
式(IIIAA)の化合物に関して、用語「C−C12アリール」は、フェニル、ナフタレン、3,4−メチレンジオキシフェニル、ピリジン、ビフェニル、キノリン、ピリミジン、キナゾリン、チオフェン、チアゾール、フラン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、インドール、オキサゾール、キノキサリン、1,3−ベンゾチアゾール、インデン、ピラジン、1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾチオフェン、テトラヒドロベンゾチオフェンおよびテトラゾールから選択される群を意味する。
【0072】
式(IIIAA)の化合物に関して、「C−C12アリール」は、適切には、フェニル、ナフタレン、3,4−メチレンジオキシフェニル、ピリジン、ビフェニル、キノリン、ピリミジン、キナゾリン、チオフェン、チアゾール、フラン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、インドール、インデン、ピラジン、1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾチオフェン、テトラヒドロベンゾチオフェンおよびテトラゾールから選択される。
【0073】
式(IIIAA)の化合物に関して、用語「置換」は、目的の化学部分が、
アリール、から選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたアリール、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、オキソにより置換されたアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、1つまたはそれ以上のオキソ基により置換されたジアルキルアミノ、オキソ、任意選択的にヒドロキシ、アルコキシオキソ、シアノ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルおよびアルコキシから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたC−C12アリール、シアノ、トリフルオロメチル、−SONR2122、N−アシルアミノ、−CO20、およびハロゲン、
アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、トリフルオロメチル、−SONR2122、アミノ、−CO20、N−アシルアミノおよびハロゲンから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたシクロアルキル、
アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、−SONR2122、アミノ、−CO20、トリフルオロメチル、N−アシルアミノおよびハロゲンから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換された、1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル、
アルキル、−COH、ヒドロキシ、C−C12アリール、アルコキシ、アミノおよびハロゲンから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたアルコキシ、
シクロアルキル、1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル、1から3個のヘテロ原子を含むC−Cアルキルシクロアルキル、C−Cアルキル、−C(O)NHS(O)20、−(CHNR23S(O)20、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、(CHNR2122、−S(O)NR2122、−(CHN(R20)C(O)20、−(CHN=C(H)R50(ここで、R50は、アミン、アルキルアミンおよびジアルキルアミンから選択される)、−(CHC(O)20、アシルオキシ、アルキル、−OCF、アミノ、ヒドロキシ、アルキルアミノ、アセトアミド、アミノアルキル、アミノアルコキシ、アルキルアミノアルコキシ、ジアルキルアミノアルコキシ、アルコキシアルキルアミド、アルコキシC−C12アリール、C−C12アリール、C−C12アリールアルキル、ジアルキルアミノ、N−アシルアミノ、アミノアルキルN−アシルアミノ、−(CHS(O)23、ニトロ、シアノ、オキソ、ハロゲン、トリフルオロメチルオキシおよびトリフルオロメチル;からなる群から選択される1つまたはそれ以上の置換基を有することを意味し;
ここで、
gは0から6であり、
nは0から2であり、
mは1または2であり;
23は、水素、C−C12アリール、およびC−Cアルキルおよびハロゲンから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたC−C12アリール、オキソで置換されたアルキルアミノ、1つまたはそれ以上のオキソ基により置換されたジアルキルアミノ、C−Cアルキルおよびハロゲンから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたC−C12アリールC−Cアルキル、またはアルキルであり、
各R20は、独立して、水素、ヒドロキシ、任意選択的にヒドロキシおよびハロゲンから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたアルキル、C−CアルキルオキシC−Cアルキル、C−CアルキルオキシC−Cアルキルアミン、C−CアルキルC(O)OC−Cアルキル、−C−CアルキルC(O)OH、アミノ、アルキルアミノ(ここで、アルキルは、任意選択的に、ヒドロキシ、オキソ、1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキルであって、任意選択的に、C−Cアルキル、ハロゲンおよびオキソから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換された1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル、ならびにC−Cアルキルから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換される)、ジアルキルアミノ(ここで、アルキルは、独立して、および任意選択的に、ヒドロキシル、オキソ、C−Cアルキル、アミノ、アルキルアミノおよびジアルキルアミノから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換される)、アミノC−Cアルキル、アルキルアミノC−Cアルキル(ここで、アルキルは、任意選択的に、オキソ、アルコキシおよびハロゲンから選択される1つまたはそれ以上の置換基により置換される)、ジアルキルアミノC−Cアルキル(各アルキルは、独立して、および任意選択的に、ヒドロキシ、オキソ、C−Cアルキル、アミノ、アルキルアミノおよびジアルキルアミノから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換される)、−C(O)OH、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アリールアルキルアミノ(ここで、アリールは、任意選択的に、ヒドロキシル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、オキソ、C−Cアルキル、アミノ、アルキルアミノおよびジアルキルアミノから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換される)、シクロアルキルアルキルアミノ、アリール、およびオキソ、ヒドロキシル、−N(H)C(O)C−Cアルキル、アルコキシ、ニトロ、アミンおよびアルキルから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたアリール、任意選択的に、オキソ、アミノ、アルキルアミノ、オキソにより置換されたアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、1つまたはそれ以上のオキソ基により置換されたジアルキルアミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、アルコキシおよびアルキルから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたアリールC−Cアルキル、1から4個のヘテロ原子を含む−CHC(O)シクロアルキル、シクロアルキルC−Cアルキル(ここで、シクロアルキルは、任意選択的に、C−Cアルキル、オキソ、ハロゲン、−C(O)OC−Cアルキルおよび−C−CアルキルC(O)OHから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換される)、1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル(ここで、1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキルは、任意選択的に、C−Cアルキル、オキソ、ハロゲン、−C(O)OC−Cアルキルおよび−C−CアルキルC(O)OHから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換される)で置換されたC−Cアルキル、シクロアルキル、−N(H)シクロアルキル、およびオキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、−C(O)OH、−C(O)NR8090(ここで、R80およびR90は、各々独立して、水素およびC−Cアルキルから選択される)、およびアルキルから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたシクロアルキル、1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル、およびオキソ、アルコキシ、ヒドロキシルおよびアルキル(ここで、アルキルは、任意選択的に、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、オキソおよび1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル)から選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換された1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル、およびオキソ、ヒドロキシおよびアルキルから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換された1から4個のヘテロ原子を含む−N(H)シクロアルキル、ならびにトリフルオロメチルから選択され、ならびに
21およびR22は、独立して、水素、アルキル、およびヒドロキシ、任意選択的に、C−Cアルキル、ヒドロキシ、オキソおよびハロゲンから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換された1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル、=NH、および≡Nから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたC−Cアルキル、−S(O)アリール(ここで、アリールは、任意選択的に、ハロゲン、アルキルアミノおよびジアルキルアミノから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換される)、C−C12アリール、1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル、およびオキソ、ヒドロキシ、およびアルキルから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換された1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル、シクロアルキル、およびオキソ、ヒドロキシ、およびアルキルから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたシクロアルキル、任意選択的に、オキソ、ヒドロキシ、およびアルキルから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換されたアリールC−Cアルキル、任意選択的に、オキソ、ヒドロキシルおよびアルキルから選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換された1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル、C−Cアルコキシ、C−CアルキルオキシC−Cアルキル、アリールならびにトリフルオロメチルから選択される。
【0074】
式(IIIAA)の化合物に関して、用語「置換」は、適切には、目的の化学部分が1から5個の表示の置換基、適切には、1から4個の表示の置換基、適切には、1から3個の表示の置換基、適切には、1または2個の表示の置換基を有することを意味する。
【0075】
式(IIIAA)の化合物に関して、用語「アルコキシ」は、アルキルが−OCHおよび−OC(CHCHを含む、式(IIIAA)に記載されるとおりである、−Oアルキルを意味する。
【0076】
式(IIIAA)の化合物に関して、用語「シクロアルキル」は、非芳香族の不飽和または飽和の環状または多環式C−C12を意味する。
【0077】
式(IIIAA)の化合物に関して、シクロアルキルおよび置換シクロアルキル置換基の例は、シクロヘキシル、アミノシクロヘキシル、シクロブチル、アミノシクロブチル、4−ヒドロキシ−シクロヘキシル、2−エチルシクロヘキシル、プロピル4−メトキシシクロヘキシル、4−メトキシシクロヘキシル、4−カルボキシシクロヘキシル、シクロプロピル、アミノシクロペンチル、およびシクロペンチルを含む。
【0078】
式(IIIAA)の化合物に関して、用語「1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル」および用語「1から3個のヘテロ原子を含むシクロアルキル」は、1から12個の炭素を含み、1から4個のヘテロ原子または1から3個のヘテロ原子を(それぞれ)含む、非芳香族の不飽和または飽和の環状または多環式環を意味する、ただし、炭素原子数が1である場合、芳香族環は少なくとも4個のヘテロ原子を含み(「1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル」が示される場合のみ適用できる)、炭素原子数が2である場合、芳香族環は少なくとも3個のヘテロ原子を含み、炭素原子数が3である場合、非芳香族環は少なくとも2個のヘテロ原子を含み、炭素原子数が4である場合、非芳香族環は少なくとも1個のヘテロ原子を含む。
【0079】
式(IIIAA)の化合物に関して、1から4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル、1から3個のヘテロ原子を含むシクロアルキル、1から4個のヘテロ原子を含む置換シクロアルキルおよび1から3個のヘテロ原子を含む置換シクロアルキルの例は、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、3−メチルアミノピロリジン、ピペラジンリ、テトラゾール、ヘキサヒドロジアゼピンおよびモルホリンを含む。
【0080】
式(IIIAA)の化合物に関して、用語「アシルオキシ」は、アルキルが式(IIIAA)に記載されるとおりである−OC(O)アルキルを意味する。アシルオキシ基の例は、−OC(O)CH、−OC(O)CH(CHおよび−OC(O)(CHCHを含む。
【0081】
式(IIIAA)の化合物に関して、用語「N−アシルアミノ」は、アルキルが式(IIIAA)に記載されるとおりである−N(H)C(O)アルキルを意味する。N−アシルアミノ置換基の例は、−N(H)C(O)CH、−N(H)C(O)CH(CHおよび−N(H)C(O)(CHCHを含む。
【0082】
式(IIIAA)の化合物に関して、用語「アリールオキシ」は、Oアリールを意味し、アリールが、任意選択的に、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、トリフルオロメチル、アシルオキシ、アミノ、N−アシルアミノ、ヒドロキシ、-(CHC(O)OR25、−S(O)25、ニトロ、シアノ、ハロゲンおよび保護−OHからなる群から選択される1つまたはそれ以上の置換基で置換された、フェニル、ナフチル、3,4−メチレンジオキシフェニル、ピリジルまたはビフェニルであって、ここで、gは0〜6であり、R25は、水素またはアルキルであり、nは0〜2である。アリールオキシ置換基の例は、フェノキシ、4−フルオロフェニルオキシおよびビフェニルオキシを含む。
【0083】
式(IIIAA)の化合物に関して、用語「ヘテロ原子」は、酸素、窒素または硫黄を含む。
【0084】
式(IIIAA)の化合物に関して、用語「ハロゲン」は、臭素、ヨウ素、塩素およびフッ素から選択される置換基を意味する。
【0085】
式(IIIAA)の化合物に関して、用語「アルキル」およびその誘導物、ならびに「−(CH」、「−(CH」およびその類似物により定義されるアルキル鎖を含む式(IIAA)に関する全ての炭素鎖において、直鎖状または分岐状の、飽和または不飽和炭化水素鎖を意味し、特に示されない限り、炭素鎖は、1から12個の炭素原子を含む。アルキルおよび置換アルキル基は、−CH、−CH−CH、−CH-CH−CH、−CH(CH、−CH−CH−C(CH、−CH−CF、−C≡C−C(CH、−C≡C−CH−OH、シクロプロピルメチル、−CH−C(CH−CH−NH、−C≡C−C、−C≡C−C(CH−OH、−CH−CH(OH)−CH(OH)−CH(OH)−CH(OH)−CH−OH、ピペリジニルメチル、メトキシフェニルエチル、−C(CH、−(CH−CH、−CH−CH(CH、-CH(CH)−CH−CH、−CH=CH、および−C≡C−CHを含む。
【0086】
式(IIIAA)の化合物に関して、記号
【化27】

により示される交差した二重結合は、二重結合についてのZおよび/またはE立体化学を意味する。すなわち、構造(IIIAA)の化合物は、この二重結合についてのZまたはE立体化学のいずれかであり得るか、あるいは、構造(IIIAA)の化合物は、二重結合についてのZおよびE立体化学の混合物であり得る。
【0087】
構造(IIIAA)の化合物のさらなる定義と記載は、「互変異性体」に対して示されるものを含み、国際出願番号PCT/US2006/019447に見出され、出典明示により本願明細書に取り込まれる。
【0088】
用語「選択された病状」、およびその類似用語は、本発明による治療に適当な病状を意味する。かかる病状は、アルツハイマー病、ダウン症、精神遅滞、記憶障害、記憶喪失、膵臓癌、骨吸収疾患、骨粗鬆症、鎌状赤血球貧血、慢性腎疾患、糖尿病、鬱病、ならびにアルコール依存症、不安神経症、強迫性障害、パニック障害、慢性痛、肥満、老年性認知症、片頭痛、過食症、拒食症、対人恐怖症、月経前症候群(PMS)、青年期の鬱、抜毛癖、気分変調および薬物乱用を含む鬱病の一部を含む。
【0089】
本明細書で用いられる用語「治療する」およびその類似用語は、予防的および治療的な治療を意味する。癌の予防的な治療は、患者が(癌の強い家系にある個体などの)癌を発症する高いリスクにある場合、または個体が発癌物質に晒されていた場合に適する。
【0090】
本明細書で用いられる用語「治療上の範囲」、「治療する」および「治療上有効な量」およびこれらの類似用語は、特に示されない限り、例えば、研究者または治療者により調べられる組織、系、動物またはヒトの生物学的または医学的応答を生じる選択される置換チアゾール化合物の量を意味する。さらに、用語「治療上有効な量」は、かかる量を受容していない対応する患者と比較して、疾患または障害の改善された治療、治癒、予防、重症度の軽減または向上を生じるいずれかの量を意味する。この用語はまた、通常の生理的な機能を高めるのに有効な量の範囲内を含む。
【0091】
本発明の選択される置換チアゾール化合物は、−COOHまたは−OH基が存在する場合、医薬上許容されるエステルは、持続放出またはプロドラッグ剤形としての使用のために、−COOHについて、メチル、エチル、ピバロイルオキシメチル、およびこれらの類似物、−OHについて、マレイン酸アセテートおよびその類似物、ならびに溶解または加水分解の特性を改善するのに当該技術分野で知られるエステルが用いられうる。
【0092】
本明細書で用いられる用語「共投与」およびこの類似用語は、本明細書に記載されるごとく、選択された置換チアゾール化合物、および本明細書に記載されるごとく、病状が膵臓癌である場合に化学療法および放射線治療を含む、選択された病状の治療に有用であることが知られるさらなる有効成分または成分の、同時投与または別々の連続的な投与の方法のいずれかを意味する。本明細書で用いられる用語さらなる有効成分または成分は、選択された病状のための治療を必要とする患者に投与されると有利な効果が知られるか、または有利な効果を示す化合物または治療剤を含む。好ましくは、投与が同時ではない場合、化合物は相互に近い時間に投与される。さらに、化合物が同一の投薬形態で投与されるかどうかは重要ではなく、例えば、1つの化合物が局所的に投与され、別の化合物が経口で投与されてもよい。
【0093】
本発明は、ヒトを含む哺乳動物において、選択された病状の治療における選択された置換チアゾール化合物の使用に関する。
【0094】
本発明の化合物の予防的な使用は、多くの原因因子が患者に存在する時でも意図される。例えば、膵臓癌の治療のための予防的な使用は、検出できない癌にかかっている重度のコーヒー愛飲者の治療を含むが、これらだけに限定されない。
【0095】
それゆえ、本発明は、アルツハイマー病、膵臓癌、骨吸収疾患、骨粗鬆症、鎌状赤血球貧血、慢性腎疾患、ダウン症、精神遅滞、記憶障害、記憶喪失、糖尿病、鬱病、ならびにアルコール依存症、不安神経症、強迫性障害、パニック障害、慢性痛、肥満、老年性認知症、片頭痛、過食症、拒食症、対人恐怖症、月経前症候群 (PMS)、青年期の鬱、抜毛癖、気分変調および薬物乱用を含む鬱病の一部から選択された1つまたはそれ以上の病状を治療する方法であって、選択された置換チアゾール化合物の治療上有効な量の投与を含む方法を提供する。
【0096】
さらに、本発明の選択された置換チアゾール化合物は、認識力の増進剤としての有用性を有する。それゆえ、本発明は、本明細書で開示されるごとく、選択された置換チアゾール化合物の治療上有効な量の投与を含む認識力を高める方法を提供する。
【0097】
薬剤は、静脈内、筋肉内、経口、皮下、皮内、および非経口を含む従来のいずれかの投与経路によりそれを必要とする患者に投与されてもよい。
【0098】
本発明の選択された置換チアゾール化合物は、カプセル、タブレット、または注射用製剤のごとき従来の投薬形態で取り込まれる。固体または液体の医薬担体が用いられる。固体の担体は、デンプン、ラクトース、硫酸カルシウム二水和物、白土、スクロース、タルク、ゼラチン、寒天、アラビアゴム、ステアリン酸マグネシウム、およびステアリン酸を含む。液体の担体は、シロップ、ピーナッツ油、オリーブ油、食塩水、および水を含む。同様に、担体または希釈剤は、モノステアリン酸グリセリンまたはジステアリン酸グリセリンのごとき持続放出物質のいずれかを、単独またはワックスと一緒に含んでもよい。固体の担体の量は、広い範囲で変動するが、好ましくは、1用量単位あたり約25mgから約1gまでである。液体の担体が用いられる場合、調製物は、シロップ、エリキシル剤、乳剤、軟ゼラチンカプセル、アンプルのごとき滅菌注射用液体、または水性または非水性液体懸濁液の形態である。
【0099】
医薬調製物は、錠剤の形態について、必要な場合、混合、顆粒、および圧縮、あるいは、必要に応じて、成分を混合し、充填し、および溶解することに関する薬化学の従来技術に従って作製されて所望の経口または非経口生成物が生成される。
【0100】
医薬投薬単位における医薬上活性な化合物の用量は、上述のとおり、有効な非毒性の量であって、好ましくは、活性化合物の0.001〜100mg/kg、好ましくは、0.002〜50mg/kgの範囲から選択される。選択された置換チアゾール化合物を必要とするヒトの患者を治療する場合、選択された用量は、好ましくは、経口または非経口で1日1〜6回から投与される。非経口投与の好ましい形態は、局所、直腸、注射、および連続的な注入を含む。ヒトの投与のための経口の投薬単位は、好ましくは、活性化合物の0.05から3500mg、より好ましくは、0.1から3000mgを含む。より低用量を使用する経口投与が好ましい。しかしながら、高用量の非経口投与はまた、患者にとって安全でかつ利便的な場合に用いられうる。
【0101】
投与される最適な用量は、当業者により容易に決定され得、使用における特定の選択された置換チアゾール化合物、調製物の強さ、投与様式、および病状の進行により変動する。治療される特定の患者によるさらなる因子は、患者の年齢、重さ、食事、および投与時間を含む用量を調整するために必要となる。
【0102】
ヒトを含む哺乳動物において、選択された病状を治療する本発明の方法は、それを必要とする患者に、本発明の選択された置換チアゾール化合物の治療上有効な量を投与することを含む。
【0103】
本発明は、ヒトを含む哺乳動物において、選択された病状の治療における選択された置換チアゾール化合物の使用に関する。
【0104】
本発明は、ヒトを含む哺乳動物において、選択された病状の治療における選択された置換チアゾール化合物のインビボの投与に関する。
【0105】
本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物における選択された病状の治療における使用のための医薬の製造における選択された置換チアゾール化合物の化合物の使用を提供する。
【0106】
本発明はまた、治療における使用のための医薬の製造における選択された置換チアゾール化合物の化合物の使用を提供する。
【0107】
本発明はまた、選択された置換チアゾール化合物および医薬上許容される担体を含む、選択された病状の治療における使用のための医薬組成物を提供する。
【0108】
本発明はまた、治療における使用のための医薬の製造における選択された置換チアゾール化合物の化合物の使用を提供する。
【0109】
許容されない毒性学的な効果は、本発明の化合物が本発明に従って投与される場合に期待されない。
【0110】
さらに、本発明の医薬上活性な化合物は、本明細書で定義されるごとく、選択された病状を治療することが知られるその他の化合物のごときさらなる活性成分と一緒に共投与されうる。
【0111】
同意義とみなされる−本発明の選択された置換チアゾール化合物が互変異性型で存在しうることは当業者により評価される。置換チアゾール化合物の全ての互変異性、異性体および全てのかかる形態は、本発明の範囲に含まれる。
【0112】
さらなる詳細がなくとも、当業者は、上述を用いて、本発明を最大の範囲まで利用することができると考えられる。それゆえ、以下の実施例は、単なる例示と解釈されるものであって、決して本発明の範囲を限定するものとして解釈されるものではない。
【実施例1】
【0113】
実験の詳細
実施例1−カプセル組成物
本発明を投与するための経口投薬形態を、以下の表Iで示される割合の成分により2粒の硬ゼラチンカプセルを充填することにより生成する。
【0114】
【表1】

【実施例2】
【0115】
実施例2−注射用非経口組成物
本発明を投与するための注射用形態を、水中に10体積%のグリコール中において、1.5重量%の(WO2006/135712で開示される)(5Z)−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4(5H)−オン メグルミン塩を撹拌することにより生成する。
【実施例3】
【0116】
実施例3−錠剤の組成物
以下の表IIに示されるごとく、スクロース、硫酸カルシウム二水和物および非ペプチドTPOアゴニストを、示される割合で10%のゼラチン溶液と混合し、顆粒化する。湿った顆粒を選別し、乾燥させ、デンプン、タルクおよびステアリン酸と混合し、次いで選別し、錠剤に圧縮する。
【0117】
【表2】

【0118】
本発明の好ましい態様が上記により例示される一方で、本発明は、本明細書に開示されるそのものの説明に限定されることなく、以下の特許請求の範囲の範囲内となる全ての改変に対する権利が確保されるものと理解される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それを必要とする哺乳動物において、アルツハイマー病、ダウン症、精神遅滞、記憶障害、記憶喪失、膵臓癌、骨吸収疾患、骨粗鬆症、鎌状赤血球貧血、慢性腎疾患、糖尿病、鬱病、ならびに、アルコール依存症、不安神経症、強迫性障害、パニック障害、慢性痛、肥満、老年性認知症、片頭痛、過食症、拒食症、対人恐怖症、月経前症候群 (PMS)、青年期の鬱、抜毛癖、気分変調および薬物乱用を含む鬱病の一部から選択される病状を治療する方法であって、かかる哺乳動物に、式(IAA):
【化1】

(IAA)
[式中、
Rは、C3−6シクロアルキルまたはナフチルであり;あるいは
Rは、
【化2】

(ここで、R1は、水素、ハロゲン、−C1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NO、−S(=O)−C1−6アルキル、−OH、−CF、−CN、−COH、−OCF、または−CO1−6アルキルであり;R2およびR3は、独立して、水素、ハロゲン、−C1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NO、−S(=O)−C1−6アルキル、−OH、−CF、−CN、−COH、−CO1−6アルキル、−CONH、−NH、−OCH(C=O)OH、−OCHCHOCH、−SONH、−CHSOCH、−NH(C=NH)CHであるか;あるいはR2およびR3は、独立して、式
【化3】

の基であり得る)
であるか;あるいは
Rは、
【化4】

(ここで、qは、1または2であり;R4は、水素、ハロゲン、またはSONHである)
であるか;あるいは
Rは、−(CH−NR
(ここで、nは、2または3であり、RおよびRは、独立して、−C1−6アルキルであるか;あるいはNRは一緒に、
【化5】

を形成する)
であるか;あるいは
Rは、
【化6】

であり、
Qは、
【化7】

(ここで、R5は、水素、3個までのC1−6アルキルまたはハロゲンで任意選択的に置換されたフェニル、またはC1−6アルキルである)
であるか;あるいは
Qは、
【化8】

(ここで、YはCHであり;AおよびBは一緒に、
【化9】

の一部であり、ただし、Yに対するオルト位は、NまたはOである)
であるか;あるいは
Qは、
【化10】

(ここで、Yは、NまたはCHであり;Jは、水素、NH2、OHまたは−OC1−6アルキルであり;Lは、水素、NH、ハロゲン、NO、または−OC1−6アルキルである)
である]
で示される選択された置換チアゾール化合物ならびにその医薬上許容される塩の治療上有効な量を投与することを含む方法。
【請求項2】
それを必要とする哺乳動物における認識力を高める方法であって、請求項1に記載されるごとく、かかる哺乳動物に、選択された置換チアゾール化合物の治療上有効な量を投与することを含む方法。
【請求項3】
それを必要とする哺乳動物において、アルツハイマー病、ダウン症、精神遅滞、記憶障害、記憶喪失、膵臓癌、骨吸収疾患、骨粗鬆症、鎌状赤血球貧血、慢性腎疾患、糖尿病、鬱病、ならびに、アルコール依存症、不安神経症、強迫性障害、パニック障害、慢性痛、肥満、老年性認知症、片頭痛、過食症、拒食症、対人恐怖症、月経前症候群 (PMS)、青年期の鬱、抜毛癖、気分変調および薬物乱用を含む鬱病の一部から選択される病状を治療する方法であって、請求項1に記載されるごとく、かかる哺乳動物に、選択された置換チアゾール化合物治療上有効な量を投与することを含む方法。
【請求項4】
それを必要とする哺乳動物において、鎌状赤血球貧血および慢性腎疾患から選択される病状を治療する方法であって、請求項1に記載されるごとく、かかる哺乳動物に、選択された置換チアゾール化合物の治療上有効な量を投与することを含む方法。
【請求項5】
哺乳動物がヒトである、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
化合物が、(5Z)−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4(5H)−オンおよび/またはその医薬上許容される塩である、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
化合物が、(5Z)−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−2−[(2,6−ジクロロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4(5H)−オンメグルミンである、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
【請求項8】
化合物が、式(IIAA):
【化11】

(IIAA)
[式中、
Rは、アリールおよび置換アリールから選択され;
Qは、
【化12】

(式中、Aは、CR50およびNから選択され、
50、G、KおよびLは、各々独立して、水素、アミノ、アルキルアミン、置換アルキルアミン、ジアルキルアミン、置換ジアルキルアミン、ヒドロキシ、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アルコキシ、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アリールアミン、置換アリールアミン、ハロゲン、シクロアルキル、置換シクロアルキル、1〜4個のヘテロ原子を含むシクロアルキル、1〜4個のヘテロ原子を含む置換シクロアルキル、−C(O)OR10、−C(O)NR1112、オキソおよびシアノからなる群から選択され、ここで、R10は、水素、C1−4アルキル、アリールおよびトリフルオロメチルから選択され、R11およびR12は、独立して、水素、C−Cアルキル、アリールおよびトリフルオロメチルから選択される、
ただし、R50が存在する場合、G、K、LおよびR50の少なくとも1つは、水素ではないこととする)
である]
で示される化合物、および/またはその医薬上許容される塩から選択される、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
【請求項9】
化合物が、式(IIIA):
【化13】

(IIIA)
[式中、
Rは、アリールおよび置換アリールから選択され;
Qは、
【化14】

(ここで、AはCHおよびNから選択される)である]
で示される化合物ならびに/あるいはその医薬上許容される塩、水和物、溶媒和物およびプロドラッグから選択されるものである、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法、
ただし、Rが、
【化15】

であり、RおよびRが、独立して、水素、ハロゲン、−C1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NO、−S(=O)−C1−6アルキル、−OH、−CF、−CN、−COH、−CO1−6アルキル、−CONH、−NH、−OCH(C=O)OH、−OCHCHOCH、−SONH、−CHSOCH、および−NH(C=NH)CHから選択される場合、Rは、水素、ハロゲン、−C1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NO、−S(=O)−C1−6アルキル、−OH、−CF、−CN、−COH、−OCF、または−CO1−6アルキルではなく、
さらに、Rはナフチルではないものとし、
適切には、式(IIIAA)の化合物は、さらに、Rがt−ブチルチアゾールではないものとすることを含み、
適切には、式(IIIAA)の化合物は、さらに、Rがt−ブチルチアゾールではないものとし、さらに、RおよびRが、独立して、
【化16】

【化17】

および
【化18】

から選択される場合、Rは、水素、ハロゲン、−C1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−NO、−S(=O)−C1−6アルキル、−OH、−CF、−CN、−COH、−OCF、または−CO1−6アルキルではないものとする。
【請求項10】
哺乳動物がヒトである、請求項6記載の方法。
【請求項11】
哺乳動物がヒトである、請求項7記載の方法。
【請求項12】
哺乳動物がヒトである、請求項8記載の方法。
【請求項13】
哺乳動物がヒトである、請求項9記載の方法。
【請求項14】
それを必要とする哺乳動物における鬱病を治療する方法であって、かかる哺乳動物に、DYRK1aを阻害する化合物の治療上有効な量を投与することを含む方法。
【請求項15】
それを必要とする哺乳動物において、アルコール依存症、不安神経症、強迫性障害、パニック障害、慢性痛、肥満、老年性認知症、片頭痛、過食症、拒食症、対人恐怖症、月経前症候群 (PMS)、青年期の鬱、抜毛癖、気分変調および薬物乱用を含む鬱病の一部を治療する方法であって、かかる哺乳動物に、DYRK1aを阻害する化合物の治療上有効な量を投与することを含む方法。
【請求項16】
それを必要とする哺乳動物における認識力を高める方法であって、かかる哺乳動物に、DYRK1aを阻害する化合物の治療上有効な量を投与することを含む方法。
【請求項17】
化合物が、(5Z)−5−(6−キノキサリニルメチリデン)−2−[(2,4,6−トリクロロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4(5H)−オンおよび/またはその医薬上許容される塩である、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。

【公表番号】特表2010−529032(P2010−529032A)
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−510479(P2010−510479)
【出願日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際出願番号】PCT/US2008/065038
【国際公開番号】WO2008/150837
【国際公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【出願人】(591002957)グラクソスミスクライン・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (341)
【氏名又は名称原語表記】GlaxoSmithKline LLC
【Fターム(参考)】