説明

洗剤組成物

本発明は、エンド−β−1,4−グルカナーゼ活性(E.C.3.2.1.4)を示す細菌性アルカリ性酵素及び布地色相剤を含む洗濯洗剤組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンド−β−1,4−グルカナーゼ活性(E.C.3.2.1.4)を示す細菌性のアルカリ性酵素及び布地色相剤を含む洗濯洗剤組成物、及びこうした製品を製造及び使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
セルラーゼ酵素は、ピリング除去、柔軟性、及び色ケアといったそれらの既知の効果のために、これまで何年にもわたって洗剤組成物に使用されてきた。しかし、大抵のセルラーゼは、セルラーゼが結晶性セルロースを加水分解して、布地繊維の引張り強度に対して負の影響を与え得るため、その使用が制限されてきた。近年、この負の引張り強度損失を回避しながらセルラーゼの洗浄能力を有効に使うために、非晶質セルロースに対して高い特異性を有するセルラーゼが開発された。特にアルカリ性エンド−グルカナーゼは、アルカリ性洗剤条件にて良好に使用できるように開発されている。
【0003】
例えば、PCT国際公開特許WO02/099091のノボザイムズ(Novozymes)は、洗剤及び繊維製品アプリケーションにおける使用に関して、バチルス種株DSM 12648に対して内因性のエンド−β−グルカナーゼ活性(EC3.2.1.4)を示す新規な酵素を開示している。ノボザイムズ(Novozymes)は更に、PCT国際公開特許WO04/053039において、再付着防止エンド−グルカナーゼ、及びアニオン性界面活性剤に対して安定性が増大した特定セルラーゼ及び/又は更に特定酵素とその組み合わせを含む洗剤組成物を記載している。花王(Kao)の欧州特許出願第EP265832号は、バチルス種KSM−635の培養生成物から単離することによって得られる、新規のアルカリセルラーゼK、CMCaseI及びCMCaseIIを記載している。花王(Kao)は更に、欧州特許出願第EP1350843号において、アルカリ性環境において好ましく作用し、高い分泌能又は向上した比活性のために容易に大量生産が可能であるアルカリセルラーゼを記載している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らは、アルカリ性の細菌性エンドグルカナーゼ及び色相剤の組み合わせが、改善され、相乗的な白色化効果を提供することを見出した。理論に束縛されるものではないが、おそらくエンドグルカナーゼ酵素が綿表面に存在する非晶質セルロースを加水分解し、黄色汚れの除去を補助し、布地の孔構造を開いて染料分子により到達可能にする、という機構によりこうした効果が得られると考えられる。改善された黄色汚れ除去及び、改善された遮蔽性着色剤の付着の得られる組み合わせが、布地の外観における改善につながる。故にこれらの組み合わさった効果が、視覚認知を驚く程改善し、従って洗浄認知をも改善する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、布地色相剤及びエンド−β−1,4−グルカナーゼ活性(E.C.3.2.1.4)を示す細菌性アルカリ性酵素を含む組成物に関する。
【0006】
配列リスト
配列番号1は、バチルス種AA349からのエンドグルカナーゼのアミノ酸配列を示す。
【0007】
配列番号2は、バチルス種KSM−S237からのエンドグルカナーゼのアミノ酸配列を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
定義
本明細書で使用する時、用語「洗浄組成物」は、特に指示がない限り、顆粒又は粉末形態の万能又は「重質」洗浄剤、特に液体、ゲル又はペースト形態の汎用洗浄剤、特にいわゆる重質液体タイプのような洗濯洗剤、きめの細かい布地用液体の洗剤、並びに例えば漂白剤添加剤及び「ステイン−スティック」又は前処理タイプのような洗浄補助剤を含む。
【0009】
本明細書で使用する時、用語「布地色相剤」は、洗剤組成物中に配合した場合、この洗剤組成物を含む洗浄溶液に布地を接触させると、上述の布地に付着し、可視光の吸収によって布地の色合いを変えることのできる染料又は顔料を意味する。本願の目的のために、光学的光沢剤とも呼ばれる蛍光増白剤は、それらが布地に対して可視光線の吸収ではなく発光によって布地に影響を与えるので、布地色相剤とは見なされない。
【0010】
組成物
本発明の組成物は、0.00003重量%〜0.1重量%、0.00008重量%〜0.05重量%、又は更に0.0001重量%〜0.04重量%の1以上の布地色相剤、及び純粋な酵素の0.00005重量%〜0.15重量%、0.0002重量%〜0.02重量%、又は更に0.0005重量%〜0.01重量%の1以上のエンドグルカナーゼ(類)を含有してもよい。上述の洗浄組成物のいずれかの態様のうち残りの部分は、1つ以上の補助剤物質で補われる。
【0011】
好適なエンドグルカナーゼ
本発明の洗剤組成物に組み込まれるべきエンドグルカナーゼは、エンド−β−1,4−グルカナーゼ活性(E.C.3.2.1.4)を示す1以上の細菌性アルカリ性酵素(類)である。
【0012】
本明細書で使用する時、用語「アルカリ性エンドグルカナーゼ」は、7超過の最適pHを有し、pH10においてその最適な活性の70%超過を維持するエンドグルカナーゼを意味する。
【0013】
好ましくは、エンドグルカナーゼはバチルス属のメンバーに対して内因性の細菌性ポリペプチドである。
【0014】
より好ましくは、エンド−β−1,4−グルカナーゼ活性(E.C.3.2.1.4)を示すアルカリ性酵素は、(i)少なくとも1つのファミリー17炭水化物結合モジュール(ファミリー17CBM)、及び/又は(ii)少なくとも1つのファミリー28炭化水素結合モジュール(ファミリー28CBM)を含有するポリペプチドである。例えば、Y.ボウルネ(Y. Bourne)及びB.ヘンリサット(B. Henrissat)著、CBMの定義及び分類に関する「グリコシド加水分解酵素及びグリコシルトランスフェラーゼ:ファミリー及び機能性モジュール(Glycoside hydrolases and glycosyltransferases: families and functional modules)」(カレント・オピニオン・イン・ストラクチャル・バイオロジー(Current Opinion in Structural Biology)、2001年、593〜600)を参照のこと。更に、A.B.ボラストン(A.B. Boraston)ら著、ファミリー17及び28CBMの特性に関する「新規な炭水化物結合モジュールファミリーの同定及びグルカン結合特性(Identification and glucan-binding properties of a new carbohydrate-binding module family)」(バイオケミカル・ジャーナル(Biochemical Journal)、2002年、v361、35〜40)を参照のこと。
【0015】
より好ましい実施形態において、上述の酵素は以下のバチルス種の1つに対して内因性のポリペプチド(又はそれらの変異体)を含む。
【表1】

【0016】
本発明の組成物に好適エンドグルカナーゼは、
1)エンド−β−1,4−グルカナーゼ活性(E.C.3.2.1.4)を示す酵素であって、3.0のギャップ作製ペナルティ及び0.1のギャップ伸長ペナルティを用いてGCGプログラムにて提供されるギャップによって同一性が測定される場合に(PCT国際公開特許WO02/099091における配列番号2に相当する)、配列番号1の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、好ましくは94%、より好ましくは97%、及び更により好ましくは99%、100%の同一性の配列を有する酵素、又はそれらフラグメントが、エンド−β−1,4−グルカナーゼ活性を有するものである。こうした酵素及び対応する製造方法は、2002年12月12日に公開されたノボザイムズA/S(Novozymes A/S)による特許出願のPCT国際公開特許WO02/099091に広く記載されている。4〜17頁の詳細な説明及び20〜26頁の実施例を参照のこと。こうした酵素の1つは、セルクリーン(Celluclean)(商標)としてノボザイムズ(Novozymes A/S)から市販されている。
【0017】
GCGとは、アクセリーズ(Accelrys)(米国カリフォルニア州サンディエゴ(San Diego))によって提供される配列分析ソフトウェアパッケージのことを指す。これは、適合数を最大にし、ギャップ数を最小にする2つの完全な配列のアラインメントを見出すために、ニードルマン(Needleman)及びブンシュ(Wunsch)のアルゴリズムを使用するGAPと呼ばれるプログラムを組み込む。
【0018】
2)2003年10月8日に公開された花王(Kao)による欧州特許出願第EP1350843A号に記載されるアルカリ性エンドグルカナーゼ酵素も好適である。酵素及びその製造に関する詳細な説明に関しては、詳細な説明[0011]〜[0039]及び実施例1〜4[0067]〜[0077]を参照のこと。アルカリセルラーゼ変異体は、配列番号2の(a)位置10、(b)位置16、(c)位置22、(d)位置33、(e)位置39、(f)位置76、(g)位置109、(h)位置242、(i)位置263、(j)位置308、(k)位置462、(l)位置466、(m)位置468、(n)位置552、(o)位置564、又は(p)位置608、に相当する位置において、配列番号2(欧州特許出願第EP1350843号、11−13頁の配列番号1と一致する)によって示されるアミノ酸配列と少なくとも90%、好ましくは95%、より好ましくは98%、更に100%の同一性を示すアミノ酸配列を有するセルラーゼのアミノ酸残基を別のアミノ酸残基で置換することによって得られる。
【0019】
「配列番号2によって示されるアミノ酸配列を有するアルカリセルラーゼ」の例としては、Eg1−237が挙げられる[バチルス種株KSM−S237(FERM BP−7875)から誘導される、ハカマダ(Hakamada)ら著、バイオサイエンス・バイオテクノロジー・バイオケム(Biosci. Biotechnol. Biochem.)2000年、64、2281〜2289]。「配列番号2によって示されるアミノ酸配列と少なくとも90%の相同性を示すアミノ酸配列を有するアルカリセルラーゼ」の例としては、配列番号2によって示されるアミノ酸配列と、好ましくは少なくとも95%の相同性、より好ましくは少なくとも98%の相同性を示すアミノ酸配列を有するアルカリセルラーゼが挙げられる。具体的な例としては、バチルス種株1139(Eg1−1139)から誘導されるアルカリセルラーゼ(フクモリ(Fukumori)ら著、J.Gen.Microbiol,132,2329−2335)(91.4%の相同性)、バチルス種株KSM−64(Eg1−64)から誘導されるアルカリセルラーゼ(スミトモ(Sumitomo)ら著、バイオサイエンス・バイオテクノロジー・バイオケム(Biosci. Biotechnol. Biochem.)、1992年、56、872〜877)(相同性:91.9%)、及びバチルス種株KSM−N131(Eg1−N131b)から誘導されるセルラーゼ(日本特許出願番号2000−47237)(相同性:95.0%)が挙げられる。
【0020】
アミノ酸は、好ましくは、(a)位置でグルタミン、アラニン、プロリン又はメチオニン、好ましくはグルタミン、(b)位置でアスパラギン又はアルギニン、好ましくはアスパラギン、(c)位置でプロリン、(d)位置でヒスチジン、(e)位置でアラニン、トレオニン、又はチロシン、好ましくはアラニン、(f)位置でヒスチジン、メチオニン、バリン、トレオニン、又はアラニン、好ましくはヒスチジン、(g)位置でイソロイシン、ロイシン、セリン又はバリン、好ましくはイソロイシン、(h)位置でアラニン、フェニルアラニン、バリン、セリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ロイシン、イソロイシン、チロシン、トレオニン、メチオニン又はグリシン、好ましくはアラニン、フェニルアラニン又はセリン、(i)位置でイソロイシン、ロイシン、プロリン又はバリン、好ましくはイソロイシン、(j)位置でアラニン、セリン、グリシン又はバリン、好ましくはアラニン、(k)位置でトレオニン、ロイシン、フェニルアラニン又はアルギニン、好ましくはトレオニン、(l)位置でロイシン、アラニン又はセリン、好ましくはロイシン、(m)位置でアラニン、アスパラギン酸、グリシン又はリジン、好ましくはアラニン、(n)位置でメチオニン、(o)位置でバリン、トレオニン、又はロイシン、好ましくはバリン、及び(p)位置でイソロイシン又はアルギニン、好ましくはイソロイシン、によって置換される。
【0021】
「それらに相当する位置のアミノ酸残基」とは、既知のアルゴリズム、例えばリップマン・ピアーソン(Lipman-Pearson)の方法を用いてアミノ酸配列と比較し、各アルカリセルラーゼのアミノ酸配列における多数の類似領域に対して最大類似スコアを与えることによって同定できる。各セルラーゼの配列における相同アミノ酸残基の位置は、アミノ酸配列に挿入又は欠損が存在するかどうかに拘わらず、こうした様式におけるセルラーゼのアミノ酸配列を整列させることによって決定できる(欧州特許出願第EP1350843号の図1)。相同位置は三次元的に同じ位置に存在し、それは対象セルラーゼの特定機能に関して同様の効果をもたらすことをが想定される。
【0022】
配列番号2と少なくとも90%の相同性を示すアミノ酸配列を有する別のアルカリセルラーゼに関して、配列番号2によって示されるアルカリセルラーゼ(Eg1−237)の(a)位置10、(b)位置16、(c)位置22、(d)位置33、(e)位置39、(f)位置76、(g)位置109、(h)位置242、(i)位置263、(j)位置308、(k)位置462、(l)位置466、(m)位置468、(n)位置552、(o)位置564及び(p)位置608に相当する位置、並びにこれらの位置にあるアミノ酸残基の具体例を以下に示す:
【表2】

【0023】
3)1988年5月4日公開の花王(Kao)による欧州特許出願第EP265832A号に記載されるアルカリセルラーゼKも好適である。酵素及びその製造の詳細な説明に関しては4頁35行〜12頁22行の説明及び19頁の実施例1及び2を参照のこと。以下の物理的及び化学的特性、
・(1)活性:弱いC酵素活性及び弱いβ−グルコキシダーゼ活性と共にカルボキシメチルセルロースに作用するCx酵素活性を有すること、
・(2)基材に対する特異性:カルボキシメチルセルロース(CMC)、結晶性セルロース、アビセル(Avicell)、セロビオース、及びp−ニトロフェニルセロビオシド(PNPC)に作用すること、
・(3)4〜12の範囲の作用pH及び9〜10の範囲の最適pHを有すること、
・(4)40゜Cでそれぞれ10分間及び30分間放置した場合に4.5〜10.5及び6.8〜10の安定なpH値を有すること、
・(5)10〜65゜Cの広い温度範囲で作用し、約40゜Cにて最適温度が認められること、
・(6)キレート剤の影響:活性が、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、エチレングリコール−ビス−(β−アミノエチルエーテル)N,N,N’,N’’−四酢酸(EGTA)、N,N−ビス(カルボキシメチル)グリシン(ニトリロ三酢酸)(NTA)、トリポリリン酸ナトリウム(STPP)及びゼオライトに妨げられないこと、
・(7)界面活性剤の影響:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)、アルキル硫酸ナトリウム(AS)、ポリオキシエチレンアルキル硫酸ナトリウム(ES)、ナトリウムαオレフィンスルホネート(AOS)、ナトリウムα−スルホン化脂肪酸エステル(α−SFE)、アルキルスルホン酸ナトリウム(SAS)、ポリオキシエチレン二級アルキルエーテル、脂肪酸塩(ナトリウム塩)、及びジメチルジアルキルアンモニウムクロライドなどの界面活性剤による活性の阻害がほとんどないこと、
・(8)プロテイナーゼに対する強い耐性を有すること、及び
・(9)分子量(ゲルクロマトグラフィーによって測定される):180,000±10,000に最大ピークを有すること、を有するアルカリセルラーゼKである。
【0024】
好ましくは、こうした酵素は、バチルス種KSM−635の培養生成物から単離することによって得られる。
【0025】
セルラーゼKは、花王(Kao Corporation)から、例えば両方ともバチルス種KSM−635細菌からのE−H及びE−Lの混合物であるKAC(登録商標)として既知のセルラーゼ調製物Eg−Xとして市販されている。セルラーゼE−H及びE−Lは、S.イトウ(S. Ito)、Extremophiles、1997年、v1、61〜66及びS.イトウ(S. Ito)ら著、Agric.Biol.Chem、1989年、v53、1275〜1278に記載されている。
【0026】
4)1988年6月15日公開の花王(Kao)による欧州特許出願第EP271004A号に記載されるアルカリ性細菌性エンドグルカナーゼも、本発明の目的に適している。酵素及びその製造の詳細な説明に関しては9頁15行〜23頁17行及び31頁1行〜33頁17行の説明を参照のこと。これらは:
KSM 534、FERM BP1508からのアルカリセルラーゼK−534、
KSM 539、FERM BP1509からのアルカリセルラーゼK−539、
KSM 577、FERM BP1510からのアルカリセルラーゼK−577、
KSM 521、FERM BP1507からのアルカリセルラーゼK−521、
KSM 580、FERM BP1511からのアルカリセルラーゼK−580、
KSM 588、FERM BP1513からのアルカリセルラーゼK−588、
KSM 597、FERM BP1514からのアルカリセルラーゼK−597、
KSM 522、FERM BP1512からのアルカリセルラーゼK−522、
KSM 522、FERM BP1512からのアルカリセルラーゼE−II、
KSM 522、FERM BP1512からのアルカリセルラーゼE−III、
KSM 344、FERM BP1506からのアルカリセルラーゼK−344、及び
KSM 425、FERM BP1505からのアルカリセルラーゼK−425である。
【0027】
5)最後に、2005年10月20日公開の花王(Kao)による特開JP2005287441号公報に記載されるバチルス種KSM−Nから誘導されるアルカリ性エンドグルカナーゼも本発明の目的に好適である。酵素及びその製造の詳細な説明に関して4頁39行〜10頁14行の説明を参照のこと。こうしたアルカリ性エンドグルカナーゼの例は:
バチルス種KSM−N546からのアルカリセルラーゼEgl−546H
バチルス種KSM−N115からのアルカリセルラーゼEgl−115
バチルス種KSM−N145からのアルカリセルラーゼEgl−145
バチルス種KSM−N659からのアルカリセルラーゼEgl−659
バチルス種KSM−N440からのアルカリセルラーゼEgl−640である。
【0028】
当業者に既知の種々の技術、例えば定向進化によって得られる上述の酵素の変異体も本発明に包含される。
【0029】
布地色相剤
蛍光増白剤は、少なくとも一部の可視光線を放出する。対照的に布地色相剤は、可視光線スペクトルの少なくとも一部を吸収するため、表面の色合いを変えることができる。好適な布地色相剤は、染料及び染料−粘土共役体を含み、顔料を含んでいてもよい。1つの態様では、好適な布地色相剤としては、本明細書の試験方法の項における試験方法1の要件を満たす布地色相剤が挙げられる。適切な染料としては、小分子染料及びポリマー染料が挙げられる。
【0030】
適切な小分子染料としては、ダイレクトブルー、ダイレクトレッド、ダイレクトバイオレット、アシッドブルー、アシッドレッド、アシッドバイオレット、ベーシックブルー、ベーシックバイオレット、及びベーシックレッドのカラーインデックス(C.I.)分類に該当する染料、又はこれらの混合物からなる群から選択される小分子染料が挙げられ、例えば次のものが挙げられる。
【0031】
(1)次式のトリス−アゾ系ダイレクトブルー染料
【化1】

式中、ナプチル環A、B、及びCの少なくとも2つがスルホネート基で置換されており、環Cは、5位をNH又はNHPh基で置換してもよく、Xは、2つ以下のスルホネート基で置換されているベンジル又はナフチル環であり、2位をOH基で置換してもよく、更にNH又はNHPh基で置換してもよい。
【0032】
(2)次式のビス−アゾ系ダイレクトバイオレット染料
【化2】

式中、ZはH又はフェニルであり、環Aは、好ましくは矢印で示される位置がメチル及びメトキシ基で置換されており、環Aはナフチル環であってもよく、Y基はベンジル又はナフチル環であり、サルフェート基で置換されており、メチル基で1又は2置換されてもよい。
【0033】
(3)次式のブルー又はレッドアシッド染料
【化3】

式中、X及びYの少なくとも1つは芳香族基でなければならない。1つの態様では、芳香族基は双方とも、置換ベンジル又はナフチル基であってよく、このベンジル又はナフチル基はアルキル、アルキルオキシ、又はアリールオキシ基などの非水溶化基で置換してよく、X及びYはスルホネート又はカルボキシレートなどの水溶化基で置換しなくてもよい。別の態様では、Xはニトロ基で置換したベンジル基であり、Yはベンジル基である。
【0034】
(4)次の構造のレッドアシッド染料
【化4】

式中、Bはアルキル、アルキルオキシ、又はアリールオキシ基などの非水溶化基で置換されてもよいナフチル又はベンジル基であり、Bはスルホネート又はカルボキシレートなどの水溶化基で置換しなくてもよい。
【0035】
(5)次の構造のジアゾ染料
【化5】

式中、X及びYは、互いに独立してそれぞれ、水素、C〜Cアルキル、又はC〜Cアルコキシであり、Rαは水素又はアリールであり、ZはC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、又はカルボキシルであり、nは1又は2であり、mは0、1、又は2であり、並びに対応するこれらの塩及びこれらの混合物である。
【0036】
(6)次の構造のトリフェニルメタン染料
【化6】

【化7】

及びこれらの混合物。
【0037】
別の態様では、適切な小分子染料としては、カラーインデックス(染色業者及びカラーリスト協会(Society of Dyers and Colourists)、英国ブラッドフォード(Bradford))番号が、ダイレクトバイオレット9、ダイレクトバイオレット35、ダイレクトバイオレット48、ダイレクトバイオレット51、ダイレクトバイオレット66、ダイレクトブルー1、ダイレクトブルー71、ダイレクトブルー80、ダイレクトブルー279、アシッドレッド17、アシッドレッド73、アシッドレッド88、アシッドレッド150、アシッドバイオレット15、アシッドバイオレット17、アシッドバイオレット24、アシッドバイオレット43、アシッドバイオレット49、アシッドブルー15、アシッドブルー17、アシッドブルー25、アシッドブルー29、アシッドブルー40、アシッドブルー45、アシッドブルー75、アシッドブルー80、アシッドブルー83、アシッドブルー90及びアシッドブルー113、アシッドブラック1、ベーシックバイオレット1、ベーシックバイオレット3、ベーシックバイオレット4、ベーシックバイオレット10、ベーシックバイオレット35、ベーシックブルー3、ベーシックブルー16、ベーシックブルー22、ベーシックブルー47、ベーシックブルー66、ベーシックブルー75、ベーシックブルー159、及びこれらの混合物からなる群から選択される小分子染料が挙げられる。別の態様では、適切な小分子染料としては、カラーインデックス(染色業者及びカラーリスト協会(Society of Dyers and Colourists)、英国ブラッドフォード(Bradford))番号が、アシッドバイオレット17、アシッドバイオレット43、アシッドレッド73、アシッドレッド88、アシッドレッド150、アシッドブルー25、アシッドブルー29、アシッドブルー45、アシッドブルー113、アシッドブラック1、ダイレクトブルー1、ダイレクトブルー71、ダイレクトバイオレット51、及びこれらの混合物からなる群から選択される小分子染料が挙げられる。
【0038】
別の態様では、適切な小分子染料としては、カラーインデックス(染色業者及びカラーリスト協会(Society of Dyers and Colourists)、英国ブラッドフォード(Bradford))番号が、アシッドバイオレット17、ダイレクトブルー71、ダイレクトバイオレット51、ダイレクトブルー1、アシッドレッド88、アシッドレッド150、アシッドブルー29、アシッドブルー113、又はこれらの混合物からなる群から選択される小分子染料が挙げられる。
【0039】
別の態様において、好適な小分子染料としては、試験方法の項における試験方法1の要件を満たす光漂白剤が挙げられる。こうした材料は、布地色相染料、そして更に光漂白剤の両方として作用し、すなわちそれらは光に晒されると漂白種を発生する。好適な光漂白剤としては、次式の、
【化8】

【0040】
水溶性フタロシアニンからなる群から選択される触媒光漂白剤が挙げられる。式中、
PCはフタロシアニン環構造であり、
MeはZn、Fe(II)、Ca、Mg、Na、K、Al−Z、Si(IV)、P(V)、Ti(IV)、Ge(IV)、Cr(VI)、Ga(III)、Zr(IV)、In(III)、Sn(IV)、又はHf(VI)であり、
はハロゲン化物、サルフェート、ニトレート、カルボキシレート、アルカノレート、又はヒドロキシルイオンであり、
qは0、1、又は2であり、
rは1〜4であり、
はスルホ基又はカルボキシル基、若しくは、−SO−R−X、−O−R−X、又は−(CH),−Yの式のラジカルであり、
式中、
は分枝又は非分枝のC〜Cアルキレン、又は1,3−若しくは1,4−フェニレンであり、
は−NH−、又は−N−C〜Cアルキルであり、
は、次式の基であり、
【化9】

又は、RがC〜Cアルキレンの場合、次式の基でもある。
【化10】

は次式の基である。
【化11】

tは0又は1である。
上記の式中、
及びRは互いに独立してC〜Cアルキルであり、
はC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、又はNRであり、
及びRは互いに独立してC〜Cアルキルであり、
及びRは互いに独立して水素又はC〜Cアルキルであり、
及びR10は互いに独立して非置換C〜Cアルキルであるか、又はヒドロキシル、シアノ、カルボキシル、カルボ−C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシ、フェニル、ナフチル、若しくは、ピリジルで置換されているC〜Cアルキルであり、
uは1〜6であり、
は芳香族5〜7員窒素複素環を完成させる単位であり、この環には、適切な場合、環員として更に1又は2個の窒素原子が含まれていてもよく、
は飽和5〜7員窒素複素環を完成させる単位であり、この環には、適切な場合、環員として1〜2個の窒素、酸素、及び/又は硫黄原子が含まれていてもよく、
はヒドロキシル、C〜C22アルキル、分枝C〜C22アルキル、C〜C22アルケニル、分枝C〜C22アルケニル及びこれらの混合物、C〜C22アルコキシ、スルホラジカル若しくはカルボキシルラジカル、次式のラジカル、
【化12】

次式の分枝アルコキシラジカル
【化13】

次式のアルキルエチレンオキシ単位、
【化14】

又は次式のエステルである。
【化15】

式中、
は水素、ヒドロキシル、C〜C30アルキル、C〜C30アルコキシ、−COH、−CHCOOH、−SO−M、−OSO−M、−PO2−、−OPO2−、及びこれらの混合物であり、
は水素、ヒドロキシル、−COOH、−SO−M、−OSO、又はC〜Cアルコキシであり、
は水溶性カチオンであり、
は−O−又は−NH−であり、
及びXは互いに独立して−O−、−NH−、又は−N−C〜Cアルキルであり、
11及びR12は互いに独立して水素、スルホ基及びその塩、カルボキシル基及びその塩、又はヒドロキシル基であり、R11及びR12ラジカルの少なくとも1つはスルホ基又はカルボキシル基又はそれらの塩であり、
は−O−、−S−、−NH−、又は−N−C〜Cアルキルであり、
13及びR14は互いに独立して水素、C〜Cアルキル、ヒドロキシ−C〜Cアルキル、シアノ−C〜Cアルキル、スルホ−C〜Cアルキル、カルボキシ又はハロゲン−C〜Cアルキル、非置換フェニル、又はハロゲン、C〜Cアルキル、若しくは、C〜Cアルコキシで置換されているフェニル、スルホ若しくはカルボキシルであり、若しくは、R13及びR14は、結合している窒素原子と共に飽和5又は6員複素環を形成し、この環には環員として更に1個の窒素又は酸素原子が含まれていてもよく、
15及びR16は互いに独立してC〜Cアルキル又はアリール−C〜Cアルキルラジカルであり、
17は水素、非置換C〜Cアルキル、又はハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、フェニル、カルボキシル、カルボ−C〜Cアルコキシ、若しくは、C〜Cアルコキシで置換されているC〜Cアルキルであり、
18はC〜C22アルキル、分枝C〜C22アルキル、C〜C22アルケニル又は分枝C〜C22アルケニル、C〜C22グリコール、C〜C22アルコキシ、分枝C〜C22アルコキシ、及びこれらの混合物であり、
Mは水素、又はアルカリ金属イオン若しくはアンモニウムイオンであり、
は塩素、臭素、アルキルサルフェート又はアリールサルフェートイオンであり、
aは0又は1であり、
bは0〜6であり、
cは0〜100であり、
dは0又は1であり、
eは0〜22であり、
vは2〜12の整数であり、
wは0又は1であり、
は有機又は無機アニオンであり、
sは、Aが一価アニオンの場合はrに等しく、多価アニオンの場合はr以下であり、Aは正電荷を打ち消す必要があり、rが1でない場合、Qラジカル同士は同じでも異なっていてもよく、フタロシアニン環構造には更に可溶化基を含んでもよい。
【0041】
他の適切な触媒光漂白剤としては、(i)キサンテン染料及びこれらの混合物と、(ii)スルホン化亜鉛フタロシアニン、スルホン化アルミニウムフタロシアニン、エオシンY、ホキシン(Phoxine)B、ローズベンガル、C.I.食用赤色14号と、並びにこれらの混合物からなる群から選択されるものが挙げられる。
【0042】
別の実施形態において、布地色相剤としては、光漂白剤−染料共役体が挙げられる。こうした材料は、同一分子中に、少なくとも1つの色原体及び少なくとも1つの光漂白剤部分を含む。これらとしては、少なくとも1つの染料が共有結合を通して結合した少なくとも1つのZn−、Ca−、Mg−、Na−、K−、Al−、Si−、Ti−、Ge−、Ga−、Zr−、In−又はSn−フタロシアニンを含む材料が挙げられる。好適な材料の例は以下に挙げられる。
【化16】

【0043】
適切なポリマー染料としては、共役色原体を含むポリマー(染料−ポリマー共役体)、ポリマーの骨格に共重合した色原体を有するポリマー、及びこれらの混合物からなる群から選択されるポリマー染料が挙げられる。
【0044】
別の態様では、適切なポリマー染料としては、リキティント(Liquitint)(登録商標)(米国サウスカロライナ州スパータンバーグ(Spartanburg)のミリケン(Milliken))の名称で市販されている布地直接着色剤、少なくとも1つの反応染料と、ヒドロキシル部分、1級アミン部分、2級アミン部分、チオール部分、及びこれらの混合物からなる群から選択される部分を含むポリマーからなる群から選択されるポリマーとから形成されている染料−ポリマー共役体からなる群から選択されるポリマー染料が挙げられる。更に別の態様では、適切なポリマー染料としては、リキティント(Liquitint)(登録商標)(米国サウスカロライナ州スパータンバーグ(Spartanburg)のミリケン(Milliken))バイオレットCT(Violet CT)、リアクティブブルー、リアクティブバイオレット、又はリアクティブレッド染料で共役されているカルボキシメチルセルロース(CMC)(例えば、アイルランド、ウィックロー(Wicklow)のメガザイム(Megazyme)からアゾ−CM−セルロース(AZO-CM-CELLULOSE)という商品名(製品コードS−ACMC)で市販されているC.I.リアクティブブルー19で共役されているCMCなど)、及びこれらの混合物からなる群から選択されるポリマー染料が挙げられる。
【0045】
適切な染料粘土共役体としては、少なくとも1つのカチオン性/塩基性染料とスメクタイト粘土を含む群から選択される染料粘土共役体、及びこれらの混合物が挙げられる。別の態様では、適切な染料粘土共役体としては、C.I.ベーシックイエロー1〜108、C.I.ベーシックオレンジ1〜69、C.I.ベーシックレッド1〜118、C.I.ベーシックバイオレット1〜51、C.I.ベーシックブルー1〜164、C.I.ベーシックグリーン1〜14、C.I.ベーシックブラウン1〜23、C.I.ベーシックブラック1〜11からなる群から選択される1つのカチオン性/塩基性染料からなる群から選択される染料粘土共役体と、モンモリロナイト粘土、ヘクトライト粘土、サポナイト粘土及びこれらの混合物からなる群から選択される粘土とからなる群から選択される粘土とを含む染料粘土共役体が挙げられる。更に別の態様において、好適な染料粘土共役体としては、モンモリロナイトベーシックブルーB7C.I.42595共役体、モンモリロナイトベーシックブルーB9C.I.52015共役体、モンモリロナイトベーシックバイオレットV3C.I.42555共役体、モンモリロナイトベーシックグリーンG1C.I.42040共役体、モンモリロナイトベーシックレッドR1C.I.45160共役体、モンモリロナイトC.I.ベーシックブラック2共役体、ヘクトライトベーシックブルーB7C.I.42595共役体、ヘクトライトベーシックブルーB9C.I.52015共役体、ヘクトライトベーシックバイオレットV3C.I.42555共役体、ヘクトライトベーシックグリーンG1C.I.42040共役体、ヘクトライトベーシックレッドR1C.I.45160共役体、ヘクトライトC.I.ベーシックブラック2共役体、サポナイトベーシックブルーB7C.I.42595共役体、サポナイトベーシックブルーB9C.I.52015共役体、サポナイトベーシックバイオレットV3C.I.42555共役体、サポナイトベーシックグリーンG1C.I.42040共役体、サポナイトベーシックレッドR1C.I.45160共役体、サポナイトC.I.ベーシックブラック2共役体及びこれらの混合物からなる群から選択される染料粘土共役体が挙げられる。
【0046】
適切な顔料としては、フラバントロン(flavanthrone)、インダントロン、1〜4個の塩素原子を有する塩素化インダントロン、ピラントロン(pyranthrone)、ジクロロピラントロン(dichloropyranthrone)、モノブロモジクロロピラントロン(monobromodichloropyranthrone)、ジブロモジクロロピラントロン(dibromodichloropyranthrone)、テトラブロモピラントロン(tetrabromopyranthrone)、ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸ジイミド(イミド基は置換されていないか、或いは、C1〜C3−アルキル又はフェニル若しくは複素環式ラジカルで置換されていてもよく、このフェニル及び複素環式ラジカルは更に、水溶性を付与しない置換基を有していてもよい)、アントラピリミジンカルボン酸アミド、ビオラントロン(violanthrone)、イソビオラントロン(isoviolanthrone)、ジオキサジン顔料、銅フタロシアニン(1分子当たり2個以下の塩素原子を有していてもよい)、ポリクロロ−銅フタロシアニン、又はポリブロモクロロ−銅フタロシアニン(1分子当たり14個以下の臭素原子を有する)、及びこれらの混合物からなる群から選択される顔料が挙げられる。
【0047】
別の態様では、適切な顔料としては、ウルトラマリンブルー(C.I.顔料ブルー29)、ウルトラマリンバイオレット(C.I.顔料バイオレット15)、及びこれらの混合物からなる群から選択される顔料が挙げられる。1つの態様において、本出願人の発明にはウルトラマリンブルーは含まれない。
【0048】
上述の布地色相剤は、組み合わせて使用することができる(布地色相剤の任意の混合物を使用することができる)。適切な布地色相剤は、アルドリッチ(Aldrich)(米国ウィスコンシン州ミルウォーキー(Milwaukee))、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)(スイス、バーゼル(Basel))、BASF(ドイツ、ルートウィヒスハーフェン(Ludwigshafen))、デイグローカラーコーポレーション(Dayglo Color Corporation)(インド、ムンバイ(Mumbai))、オーガニック・ダイスタフス(Organic Dyestuffs Corp.)(米国ロードアイランド州イーストプロビデンス(East Providence))、ダイスター(Dystar)(ドイツ、フランクフルト(Frankfurt))、ランクセス(Lanxess)(ドイツ、レバークーゼン(Leverkusen))、メガザイム(Megazyme)(アイルランド、ウィックロー(Wicklow))、クラリアント(Clariant)(スイス、ムテンツ(Muttenz))、アベシア(Avecia)(英国マンチェスター(Manchester))から購入可能であり、及び/又は本明細書に記載の実施例に従って調製可能である。
【0049】
補助剤物質
本発明の目的には必須でないが、以下に例示されている補助剤の非限定的なリストは、当該組成物中で使用するのに適しており、例えば、洗浄性能を補助若しくは向上させるために、洗浄すべき基材の処理のために、又は香料、着色剤、染料などを用いる場合のように洗浄組成物の審美性を変化させるために、本発明の特定の実施形態に組み込むのが望ましい場合がある。このような追加成分の明確な性質及びそれを組み込む濃度は、組成物の物理的形態及び使用すべき洗浄作業の性質に左右される。適切な補助剤物質としては、界面活性剤、ビルダー、キレート剤、移染防止剤、分散剤、追加の酵素及び酵素安定剤、触媒材料、漂白活性化剤、過酸化水素、過酸化水素源、予備形成過酸、ポリマー分散剤、粘土汚れ除去/再付着防止剤、増白剤、泡抑制剤、染料、香料、構造伸縮性付与剤、柔軟仕上げ剤、キャリア、向水性物質、加工助剤、溶媒、及び/又は顔料が挙げられるが、これらに限らない。下記の開示に加え、このようなその他の補助剤の適切な例及び使用濃度は、米国特許第5,576,282号、同第6,306,812B1号、及び同第6,326,348B1号に記載されており、これらは参照することにより本明細書に組み込まれる。しかしながら、1つ以上の補助剤が存在する場合、その1つ以上の補助剤は、以下に詳細に記載されているように存在してよい。
【0050】
漂白剤−本発明の洗浄組成物は、1つ以上の漂白剤を含んでよい。漂白触媒以外の適切な漂白剤としては、他の光漂白剤、漂白活性化剤、過酸化水素、過酸化水素源、予備形成過酸、及びこれらの混合物が挙げられる。一般的に、漂白剤を使用する場合、本発明の組成物には、漂白剤を標記洗浄組成物の約0.1重量%〜約50重量%又は更には約0.1重量%〜約25重量%含んでよい。適切な漂白剤の例としては、以下のものが挙げられる。
(1)他の光漂白剤、例えばビタミンK3
(2)予備形成過酸、適切な予備形成過酸としては、過カルボン酸及び塩、過炭酸及び塩、ペルイミド酸及び塩、ペルオキシ一硫酸及び塩(例えばオキソン(Oxone)(登録商標)など)、並びに、これらの混合物からなる群から選択される化合物が挙げられるが、これらに限らない。適切な過カルボン酸としては、化学式R−(C=O)O−O−Mを有する疎水性及び親水性過酸が挙げられる(式中、Rはアルキル基であり、所望により、分岐しており、過酸が疎水性の場合には、6〜14個の炭素原子、又は8〜12個の炭素原子を有し、過酸が親水性の場合には、6個未満の炭素原子、又は更には4個未満の炭素原子を有し、Mは、対イオン(例えば、ナトリウム、カリウム又は水素)である)。
(3)アルカリ金属塩、例えばペルボレート(通常はモノ又はテトラハイドレート)、ペルカーボネート、ペルサルフェート、ペルホスフェート、ペルシリケート塩、及びこれらの混合物のナトリウム塩などの過酸化水素源(例えば無機ペルハイドレート塩)。本発明のある1つの態様では、この無機ペルハイドレート塩は、ペルボレート、ペルカーボネート、及びこれらの混合物のナトリウム塩からなる群から選択される。無機ペルハイドレート塩(用いた場合)は、典型的には、全組成物の0.05〜40重量%、又は1〜30重量%の量で存在し、典型的には、当該組成物中へ結晶固形物(コーティングされていてもよい)として組み込まれる。適切なコーティングとしては、無機塩(アルカリ金属シリケート、カーボネート若しくはボレート塩、又はこれらの混合物など)、又は有機材料(水溶性若しくは分散性ポリマー、ワックス、油、又は脂肪石鹸など)が挙げられる。
(4)R−(C=O)−Lを有する漂白活性化剤(上述式中、Rはアルキル基であり、所望に応じて分岐しており、この漂白活性化剤が疎水性の場合には、6〜14個の炭素原子、又は8〜12個の炭素原子を有し、この漂白活性化剤が親水性の場合には、6個未満の炭素原子、又は更には4個未満の炭素原子を有し、Lは脱離基である)。適切な脱離基の例は、安息香酸及びその誘導体(特に、ベンゼンスルホネート)である。適切な漂白活性化剤としては、ドデカノイルオキシベンゼンスルホネート、デカノイルオキシベンゼンスルホネート、デカノイルオキシ安息香酸又はその塩、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホネート、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、及びノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)が挙げられる。適切な漂白活性剤はPCT国際公開特許WO98/17767にも開示されている。いずれかの適切な漂白活性化剤も使用してもよいが、本発明のある1つの態様では、標記洗浄組成物は、NOBS、TAED、又はこれらの混合物を含んでよい。
【0051】
過酸及び/又は漂白活性化剤(存在する場合)は一般に、組成物に対して約0.1〜約60重量%、約0.5〜約40重量%、又は更には約0.6〜約10重量%の量で、組成物中に存在する。1つ以上の疎水性過酸又はその前駆体は、1つ以上の親水性過酸又はその前駆体と組み合わせて使用してよい。
【0052】
過酸化水素供給源及び過酸又は漂白活性化剤の量は、有効酸素(過酸化物供給源より供給される)対過酸のモル比が、1:1〜35:1、又は更に2:1〜10:1となるように選択してよい。
【0053】
界面活性剤−本発明による洗浄組成物には、界面活性剤又は界面活性剤系を含んでよく、界面活性剤は、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双極性界面活性剤、半極性非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から選択してよい。界面活性剤(存在する場合)は典型的に、標記組成物の約0.1重量%〜約60重量%、約1重量%〜約50重量%、又は更には約5重量%〜約40重量%の濃度で存在する。
【0054】
ビルダー−本発明の洗剤組成物は、1つ以上の洗剤ビルダー又はビルダー系を含んでよい。ビルダーを使用する場合、標記組成物は典型的に、ビルダーを標記組成物の少なくとも約1重量%、約5重量%〜約60重量%、又は更には約10重量%〜約40重量%含有する。
【0055】
ビルダーとしては、ポリホスフェートのアルカリ金属塩、アンモニウム塩及びアルカノールアンモニウム塩、アルカリ金属シリケート、アルカリ土類及びアルカリ金属カーボネート、アルミノシリケートビルダー及びポリカルボキシレート化合物、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、無水マレイン酸とエチレン又はビニルメチルエーテルとのコポリマー、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸及びカルボキシメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン4酢酸及びニトリロ3酢酸のようなポリ酢酸の様々なアルカリ金属塩、アンモニウム塩及び置換アンモニウム塩、並びに、例えばメリト酸、コハク酸、クエン酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸などのポリカルボキシレート、並びに、これらの可溶性塩が挙げられるが、これらに限らない。
【0056】
キレート剤−本明細書の洗浄組成物には、キレート剤を含有させてよい。適切なキレート剤としては、銅、鉄、及び/又はマンガンキレート剤、並びに、これらの混合物が挙げられる。キレート剤を使用する場合、標記組成物は、標記組成物の約0.005重量%〜約15重量%、又は更に約3.0重量%〜約10重量%のキレート剤を含んでよい。
【0057】
移染防止剤−本発明の洗浄組成物には1つ以上の移染防止剤も含有させてもよい。適切なポリマー移染防止剤としては、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN−オキシドポリマー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン及びポリビニルイミダゾール、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限らない。移染防止剤は、標記組成物中に存在する場合、組成物の約0.0001重量%〜約10重量%、約0.01重量%〜約5重量%、又は更には約0.1重量%〜約3重量%の濃度で存在してよい。
【0058】
蛍光増白剤−本発明の洗浄組成物はまた、好ましくは蛍光増白剤のような洗浄される物品の色合いを変え得る追加の構成成分を含有する。洗濯洗剤組成物に使用するのに好適ないずれかの蛍光増白剤は、本発明の組成物に使用されてもよい。最も一般に使用される蛍光増白剤としては、ジアミノスチルベン−スルホン酸誘導体、ジアリールピラゾリン誘導体、及びビスフェニル−ジスチリル誘導体の分類に属するものが挙げられる。ジアミノスチルベンスルホン酸誘導体タイプの蛍光増白剤の例としては、次のナトリウム塩、
4,4’−ビス−(2−ジエタノールアミノ−4−アニリノ−s−トリアジン−6−イルアミノ)スチルベン−2,2’−ジスルホネートと、
4,4’−ビス−(2,4−ジアニリノ−s−トリアジン−6−イルアミノ)スチルベン−2.2’−ジスルホネートと、
4,4’−ビス−(2−アニリノ−4(N−メチル−N−2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−s−トリアジン−6−イルアミノ)スチルベン−2,2’−ジスルホネートと、
4,4’−ビス−(4−フェニル−2,1,3−トリアゾール−2−イル)スチルベン−2,2’−ジスルホネートと、
4,4’−ビス−(2−アニリノ−4(1−メチル−2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−s−トリアジン−6−イルアミノ)スチルベン−2,2’−ジスルホネート、及び
2−(スチルビル−4’’−ナフト−1.,2’:4,5)−1,2,3−トリアゾール−2’’−スルホネートと、が挙げられる。
【0059】
好ましい蛍光増白剤は、チバ−ガイギー(Ciba-Geigy AG)(スイス、バーゼル(Basel))から入手可能なチノパール(Tinopal)(登録商標)DMS及びチノパール(Tinopal)CBSである。チノパール(Tinopal)(登録商標)DMSは、4,4’−ビス−(2−モルホリノ−4アニリノ−s−トリアジン−6−イルアミノ)スチルベンジスルホネートの二ナトリウム塩である。チノパール(Tinopal)(登録商標)CBSは、2,2’−ビス−(フェニル−スチリル)ジスルホネートの二ナトリウム塩である。
【0060】
次の構造、
【化17】

の蛍光増白剤も好ましい。式中、R1及びR2は、それらが結合している窒素原子と共に、非置換又はC1〜C4アルキル−置換モルホリノ、ピペリジン、又はピロリジン環、好ましくはモルホリノ環を形成する(インド、ムンバイ(Mumbai)のパラマウント・ミネラルズ・アンド・ケミカルズ(Paramount Minerals and Chemicals)によって供給されるパラホワイト(Parawhite)KXとして市販されている)。
【0061】
本発明に使用されるのに好適な他の蛍光剤としては、1−3−ジアリールピラゾリン及び7−アルキルアミノクマリンが挙げられる。
【0062】
適切な蛍光増白剤の濃度としては、約0.01重量%、約0.05重量%、約0.1重量%、更には約0.2重量%の低い濃度から、0.5重量%、又は更には0.75重量%の高い濃度までが挙げられる。
【0063】
分散剤−本発明の組成物は分散剤も含むことができる。適切な水溶性有機材料としては、ホモポリマー、コポリマーの酸、又はそれらの塩が挙げられ、それらのうちのポリカルボン酸は、互いに炭素原子2つを超えない程度に離れている少なくとも2つのカルボキシルラジカルを含んでいる。
【0064】
酵素−細菌性アルカリ性エンドグルカナーゼに加えて、洗浄組成物は、洗浄性能及び/又は布地ケア効果を提供する1以上の他の酵素を含むことができる。好適な酵素の例としては、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、他のセルラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、ペクテートリアーゼ、ケラチナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ及びアミラーゼ、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。好ましい実施形態において、本発明の組成物は更に、洗浄及び白色化性能を更に改善するためにリパーゼを含む。典型的な組み合わせは、例えば、プロテアーゼ及びリパーゼをアミラーゼと共に含んでよい酵素反応混液である。上述の追加酵素は、洗浄組成物に存在する場合、組成物の約0.00001重量%〜約2重量%、約0.0001重量%〜約1重量%、又は更には約0.001重量%〜約0.5重量%の酵素タンパク質の濃度で存在してよい。
【0065】
酵素安定剤−種々の技法によって、洗剤で使用する酵素を安定化させることができる。本発明で用いる酵素は、カルシウムイオン及び/又はマグネシウムイオンを酵素に供給する最終組成物中の、カルシウム及び/又はマグネシウムイオンの水溶性供給源の存在によって安定化させることができる。プロテアーゼを含む水性組成物の場合、更に安定性を向上させるために、可逆性プロテアーゼ阻害剤(ホウ素化合物など)を添加することができる。
【0066】
触媒金属錯体−本出願人らの洗浄組成物は、触媒金属錯体を含むことができる。金属含有漂白触媒の1つの種類は、銅、鉄、チタン、ルテニウム、タングステン、モリブデン、又はマンガンカチオンのような、規定の漂白触媒活性を有する遷移金属カチオン、亜鉛又はアルミニウムカチオンのような、漂白触媒活性をほとんど又は全く持たない補助金属カチオン、並びに触媒金属及び補助金属のカチオンに対して規定の安定度定数を有する金属イオン封鎖剤、特にエチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)及びそれらの水溶性の塩を含む触媒系である。このような触媒は、米国特許第4,430,243号に開示されている。
【0067】
所望する場合、本明細書の組成物はマンガン化合物を用いて触媒作用され得る。このような化合物及び使用濃度は当該技術分野で周知であり、例えば、米国特許第5,576,282号に開示されているマンガン系触媒が挙げられる。
【0068】
本発明で有用なコバルト漂白触媒は既知であり、例えば、米国特許第5,597,936号、同第5,595,967号に記載されている。このようなコバルト触媒は、例えば米国特許第5,597,936号及び同第5,595,967号に教示されているような既知の手順によって容易に調製される。
【0069】
本発明の組成物は、配位子(例えば、ビスピドン(bispidone)(PCT国際公開特許WO05/042532A1)及び/又は大多環状剛性配位子(「MRL」と略称されている)の遷移金属錯体も適切に含んでもよい。実際問題として、限定するためではないが、本発明の組成物及び工程は、水性洗浄媒体において少なくとも約1億分の1の活性MRL種を提供するように調整することができ、典型的には、約0.005ppm〜約25ppm、約0.05ppm〜約10ppm、又は更には約0.1ppm〜約5ppmのMRLを洗浄溶液中に提供する。
【0070】
本遷移金属漂白触媒における好適な遷移金属としては、例えばマンガン、鉄及びクロムが挙げられる。適切なMRLとしては、5,12−ジエチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.6.2]ヘキサデカンが挙げられる。
【0071】
適切な遷移金属MRLは、既知の手順、例えば、PCT国際公開特許WO00/32601及び米国特許第6,225,464号で教示されている手順によって容易に調製される。
【0072】
溶媒−好適な溶媒としては、水及び他の溶媒(例えば、親油性流体)が挙げられる。好適な親油性流体の例としては、シロキサン、その他のシリコーン、炭化水素、グリコールエーテル、例えばグリセリンエーテルなどのグリセリン誘導体、ペルフルオロ化アミン、ペルフルオロ化及びハイドロフルオロエーテル溶媒、低揮発性の非フッ素化有機溶媒、ジオール溶媒、環境に優しいその他の溶媒、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0073】
柔軟化システム−本発明の組成物は、所望により洗浄物を柔軟化するために、粘土のような柔軟化剤を、並びに、所望により凝集剤及び酵素もまた、含んでよい。
【0074】
組成物の製造方法
本発明の組成物は、いずれかの適切な形状で配合可能であり、配合者に選択されるいずれかのプロセスによって調製可能であり、それらの非限定的な実施例は、本出願人の実施例、及び米国特許第4,990,280号、同第20030087791A1号、同第20030087790A1号、同第20050003983A1号、同第20040048764A1号、同第4,762,636号、同第6,291,412号、同第20050227891A1号、欧州特許出願第1070115A2号、米国特許第5,879,584号、同第5,691,297号、同第5,574,005号、同第5,569,645号、同第5,565,422号、同第5,516,448号、同第5,489,392号、同第5,486,303号に記載されており、これらはすべて参照として本明細書に組み込まれる。
【0075】
使用方法
本発明は布地を洗濯するための方法を含む。この方法は、洗濯されるべき布地を本出願の洗浄組成物の少なくとも1つの実施形態、洗浄添加剤、又はこれらの混合物を含む洗浄洗濯溶液と接触させる工程を含む。布地は、標準的な消費者の使用条件で洗濯され得る大抵の任意の布地を含んでもよい。溶液のpHは約8〜約10.5であるのが好ましい。組成物は、溶液中で約500ppm〜約15,000ppmの濃度で用いてよい。水温は、典型的には約5℃〜約90℃の範囲である。水対布地の比率は典型的には、約1:1〜約30:1である。
【0076】
試験方法1
布地色相剤は、当業者に既知であり、本明細書に記載されている。1つの非限定態様において、好適な布地色相剤は、次の試験によって規定されてもよい。
1)2つのターゴトメーターポットに英国ニューカッスルアポンタイン(Newcastle upon Tyne)の水道水(英国ダーラム(Durham)のピティーミー(Pity Me)から供給されている総硬度約0.02g/l(12グレイン/米ガロンのノーザンブリアンウォーター(Northumbrian Water))を800ml注ぐ。
2)ポットをターゴトメーターに挿入する。試験中は水温を30℃に制御し、攪拌を40rpmに設定する。
3)各ポットにwfk(ドイツ、ブリュッゲン−ブラハト(Bruggen-Bracht))から供給されているIEC−B洗剤(IEC60456洗濯機用基準塩基洗剤タイプB(Washing Machine Reference Base Detergent Type B)を4.8g加える。
4)2分後、第1のポットに活性着色剤を2.0mg加える。
5)1分後、5cm×5cmの材料見本に切断した平坦な綿肌着(英国ダーラム州コンセット(Consett)から供給されているウォーウィックイクエスト(Warwick Equest))50gを各ポットに加える。
6)10分後、ポットの液を捨て、再度、ニューカッスルアポンタイン(Newcastle upon Tyne)の冷たい水道水(16℃)を注ぐ。
7)2分間すすいだ後、布地を取り出す。
8)同じ処理を用いて更に3回のサイクルで工程3〜7を繰り返す。
9)布地を収集し、屋内で12時間自然乾燥させる。
10)D65光源及びUVA遮断フィルタを取り付けたハンターミニスキャン(Hunter Miniscan)スペクトロメーターを使用して材料見本を分析し、ハンターa(赤−緑軸)及びハンターb(黄−青軸)値を得る。
11)各組の布地についてハンターa及びハンターb値の平均値を計算する。着色剤で処理した評価対象布地がa軸又はb軸のいずれかにおいて平均で0.2単位より大きい色相の差を示した場合、本発明の意図する布地色相剤であると判断される。
【実施例】
【0077】
別段の指示がない限り、材料はアルドリッチ(Aldrich)(米国53201ウイスコンシン州ミルウォーキー(Milwaukee)私書箱2060)から入手することができる。
【0078】
(実施例1〜6)
手洗い用又はトップローディング式洗濯機用に設計されている顆粒状洗濯洗剤組成物
【表3】

【0079】
上記の組成物のいずれかを用いて、水中濃度600〜10000ppm(典型的な中央条件は2500ppmである)、25゜C、及び水:布の比率25:1によって、布地を洗濯する。
【0080】
(実施例7〜10)
フロントローディング式自動洗濯機用に設計されている顆粒状洗濯洗剤組成物
【表4】

【0081】
上記の組成物のいずれかを用いて、水中濃度10,000ppm、20〜90℃水:布の比率5:1で布地を洗濯する。一般的なpHは約10である。
【0082】
(実施例11〜16)
重質液体洗濯洗剤組成物
【表5】

【0083】
実施例1〜16の組成物の原料及び注記
平均脂肪族炭素鎖長がC11〜C12である直鎖アルキルベンゼンスルホネートは、ステパン(Stepan)(米国イリノイ州ノースフィールド(Northfield))から供給されている。
【0084】
12〜14ジメチルヒドロキシエチルアンモニウムクロリドは、クラリアント(Clariant GmbH)(ドイツ、シュルツバッハ(Sulzbach))から供給されている。
【0085】
AE3Sは、ステパン(Stepan)(米国イリノイ州ノースフィールド(Northfield))から供給されているC12〜15アルキルエトキシ(3)サルフェートである。
【0086】
AE7は、ハンツマン(Huntsman)(米国ユタ州ソルトレークシティ(Salt Lake City))から供給されている、平均エトキシル化度が7のC12〜15アルコールエトキシレートである。
【0087】
ナトリウムトリポリホスフェートは、ローディア(Rhodia)(フランス、パリ)から供給されている。
【0088】
ゼオライトAは、インダストリアルゼオライト(UK)(Industrial Zeolite (UK) Ltd)(英国エセックス州グレイズ(Grays))から供給された。
【0089】
1.6Rシリケートは、コマ(Koma)(チェコ共和国ネステミカ(Nestemica))から供給された。
【0090】
ナトリウムカーボネートは、ソルベイ(Solvay)(米国テキサス州ヒューストン(Houston))から供給された。
【0091】
ポリアクリレートMW4500は、BASF(ドイツ、ルートウィヒスハーフェン(Ludwigshafen))から供給されている。
【0092】
カルボキシメチルセルロースは、CPKelco(オランダ、アルンヘム(Arnhem))から供給されているフィンフィックス(Finnfix)(登録商標)BDAである。
【0093】
サビナーゼ(Savinase)(登録商標)、ナタラーゼ(Natalase)(登録商標)、ターマミル(Termamyl)(登録商標)、マンナウェイ(Mannaway)(登録商標)、及びリクアナーゼ(Liquanase)(登録商標)は、ノボザイムズ(Novozymes)(デンマーク、バグスバード(Bagsvaerd))から供給されている。
【0094】
エンドグルカナーゼは、ノボザイムズ(Novozymes)(デンマーク、バグスバード(Bagsvaerd))から供給されるセルクリーン(Celluclean)(登録商標)である。
【0095】
蛍光増白剤1はチノパール(Tinopal)(登録商標)AMS、蛍光増白剤2はチノパール(Tinopal)(登録商標)CBS−X、スルホン化亜鉛フタロシアニン及びダイレクトバイオレット9はペルガゾール(Pergasol)(登録商標)バイオレットBN−Zであり、これらはすべてチバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)(スイス、バーゼル(Basel))から供給された。
【0096】
ジエチレントリアミンペンタ酢酸は、ダウケミカル(Dow Chemical)(米国ミシガン州ミッドランド(Midland))から供給された。
【0097】
ナトリウムペルカーボネートは、ソルベイ(Solvay)(米国テキサス州ヒューストン(Houston))から供給されている。
【0098】
ナトリウムペルボレートは、デグサ(Degussa)(ドイツ、ハーナウ(Hanau))から供給された。
【0099】
NOBSは、イーストマン(Eastman)(米国アーカンソー州ベーツビル(Batesville))から供給されているナトリウムノナノイルオキシベンゼンスルホネートである。
【0100】
TAEDは、クラリアント(Clariant GmbH)(ドイツ、シュルツバッハ(Sulzbach))からパーアクティブ(Peractive)(登録商標)のブランド名で供給されているテトラアセチルエチレンジアミンである。
【0101】
S−ACMCは、メガザイム(Megazyme)(アイルランド、ウィックロー(Wicklow))からアゾ−CM−セルロース(AZO-CM-CELLULOSE)という製品名、製品コードS−ACMCとして市販されている、C.I.リアクティブブルー19で共役されているカルボキシメチルセルロースである。
【0102】
ウルトラマリンブルーは、ホリデイ・ピグメンツ(Holliday Pigments)(英国キングストンアポンハル(Kingston upon Hull))から供給された。
【0103】
汚れ放出剤は、ローディア(Rhodia)(フランス、パリ)から供給されているリペロテックス(Repel-o-tex)(登録商標)PFである。
【0104】
アクリル酸/マレイン酸コポリマーは、分子量が70,000、アクリレート:マレエートの比率が70:30であり、BASF(ドイツ、ルートウィヒスハーフェン(Ludwigshafen))から供給されている。
【0105】
プロテアーゼはジェネンコア・インターナショナル(Genencor International)(米国カリフォルニア州パロ・アルト(Palo Alto))から供給され、特許出願第6312936B1に記載されている。
【0106】
エチレンジアミン−N,N’−二コハク酸、(S,S)異性体(EDDS)のNa塩は、オクテル(Octel)(英国エルズミアポート(Ellesmere Port))から供給された。
【0107】
ヒドロキシエタンジホスホネート(HEDP)は、ダウケミカル(Dow Chemical)(米国ミシガン州ミッドランド(Midland))から供給された。
【0108】
泡抑制剤疑集体は、ダウ・コーニング(Dow Corning)(米国ミシガン州ミッドランド)から供給された。
【0109】
HSASは、米国特許第6,020,303号及び同第6,060,443号で開示されているような中鎖分枝状アルキルサルフェートである。
【0110】
12〜14ジメチルアミンオキシドは、プロクター・アンド・ギャンブル・ケミカルズ(Procter & Gamble Chemicals)(米国オハイオ州シンシナティ(Cincinnati))から供給された。
【0111】
非イオン性物質は、好ましくは平均エトキシル化度が9のC12〜C13エトキシレートであるのが好ましい。
【0112】
リキティント(Liquitint)(登録商標)バイオレットCTは、ミリケン(Milliken)(米国サウスカロライナ州スパータンバーグ(Spartanburg))から供給された。
【0113】
引用数字は100g当たりの酵素量(mg)
米国特許第4,597,898号に記載のとおり。
BASFからルーテンシト(LUTENSIT)(登録商標)という商標名で販売されているとともに、PCT国際公開特許WO01/05874に記載されているようなものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
布地色相剤と、エンド−β−1,4−グルカナーゼ活性(E.C.3.2.1.4)を示す細菌性のアルカリ性酵素とを含む、組成物。
【請求項2】
酵素が、バチルス属のメンバーに対して内因性の細菌性ポリペプチドである、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記酵素が、(i)少なくとも1つのファミリー17炭水化物結合モジュール、及び/又は(ii)少なくとも1つのファミリー28炭水化物結合モジュールを含有するポリペプチドである、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
前記酵素が、AA349(DSM 12648)、KSM S237、1139、KSM 64、KSM N131、KSM 635(FERM BP1485)、KSM 534(FERM BP1508)、KSM 53(FERM BP1509)、KSM 577(FERM BP1510)、KSM 521(FERM BP1507)、KSM 580(FERM BP1511)、KSM 588(FERM BP1513)、KSM 597(FERM BP1514)、KSM 522(FERM BP1512)、KSM 3445(FERM BP1506)、KSM 425(FERM BP1505)、及びこれらの混合物からなる群から選択されるバチルス種の1つに対して内因性のポリペプチドを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
前記酵素が、
(i)配列番号1の位置1〜位置773のアミノ酸配列を有するエンドグルカナーゼと、
(ii)3.0のギャップ作製ペナルティ及び0.1のギャップ伸長ペナルティを用いてGCGプログラムにて提供されるGAPによって同一性が測定される場合に、配列番号1の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、好ましくは94%、より好ましくは97%及び更により好ましくは99%、100%の同一性の配列を有するエンドグルカナーゼ、又はそれらのフラグメントが、エンド−β−1,4−グルカナーゼ活性を有するものと、(iii)これらの混合物と、からなる群から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
前記酵素が、配列番号2の(a)位置10、(b)位置16、(c)位置22、(d)位置33、(e)位置39、(f)位置76、(g)位置109、(h)位置242、(i)位置263、(j)位置308、(k)位置462、(l)位置466、(m)位置468、(n)位置552、(o)位置564、及び/又は(p)位置608、並びに/或いはそれらに相当する位置において、配列番号2よって示されるアミノ酸配列と少なくとも90%、好ましくは95%、より好ましくは98%、100%の同一性を示すアミノ酸配列を有するセルラーゼのアミノ酸残基を別のアミノ酸残基で置換することによって得られるアルカリ性エンドグルカナーゼ変異体である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
前記酵素が、以下の置換、
(a)位置10でグルタミン、アラニン、プロリン又はメチオニン、好ましくはグルタミン、
(b)位置16でアスパラギン又はアルギニン、好ましくはアスパラギン、
(c)位置22でプロリン、
(d)位置33でヒスチジン、
(e)位置39でアラニン、トレオニン、又はチロシン、好ましくはアラニン、
(f)位置76でヒスチジン、メチオニン、バリン、トレオニン、又はアラニン、好ましくはヒスチジン、
(g)位置109でイソロイシン、ロイシン、セリン又はバリン、好ましくはイソロイシン、
(h)位置242でアラニン、フェニルアラニン、バリン、セリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ロイシン、イソロイシン、チロシン、トレオニン、メチオニン又はグリシン、好ましくはアラニン、フェニルアラニン又はセリン、
(i)位置263でイソロイシン、ロイシン、プロリン又はバリン、好ましくはイソロイシン、
(j)位置308でアラニン、セリン、グリシン又はバリン、好ましくはアラニン、
(k)位置462でトレオニン、ロイシン、フェニルアラニン又はアルギニン、好ましくはトレオニン、
(l)位置466でロイシン、アラニン又はセリン、好ましくはロイシン、
(m)位置468でアラニン、アスパラギン酸、グリシン又はリジン、好ましくはアラニン、
(n)位置552でメチオニン、
(o)位置564でバリン、トレオニン、又はロイシン、好ましくはバリン、及び/又は
(p)位置608でイソロイシン又はアルギニン、好ましくはイソロイシン、の少なくとも1つによって特徴付けられる、請求項5に記載の組成物。
【請求項8】
前記酵素が、次のエンドグルカナーゼ変異体、Egl−237、Egl−1139、Egl−64、Egl−N131b、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項6及び7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記酵素が、以下の物理的及び化学的特性、
(1)活性:弱いC酵素活性及び弱いβ−グルコキシダーゼ活性と共にカルボキシメチルセルロースに作用するCx酵素活性を有すること、
(2)基材に対する特異性:カルボキシメチルセルロース(CMC)、結晶性セルロース、アビセル(Avicell)、セロビオース、及びp−ニトロフェニルセロビオシド(PNPC)に作用すること、
(3)4〜12の範囲の作用pH及び9〜10の範囲の最適pHを有すること、
(4)40℃でそれぞれ10分間及び30分間放置した場合に4.5〜10.5及び6.8〜10の安定なpH値を有すること、
(5)10〜65℃の広い温度範囲で作用し、約40℃にて最適温度が認められること、
(6)キレート剤の影響:活性が、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、エチレングリコール−ビス−(β−アミノエチルエーテル)N,N,N’,N”−四酢酸(EGTA)、N,N−ビス(カルボキシメチル)グリシン(ニトリロ三酢酸)(NTA)、トリポリリン酸ナトリウム(STPP)及びゼオライトに妨げられないこと、
(7)界面活性剤の影響:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)、アルキル硫酸ナトリウム(AS)、ポリオキシエチレンアルキル硫酸ナトリウム(ES)、ナトリウムαオレフィンスルホネート(AOS)、ナトリウムα−スルホン化脂肪酸エステル(α−SFE)、アルキルスルホン酸ナトリウム(SAS)、ポリオキシエチレン二級アルキルエーテル、脂肪酸塩(ナトリウム塩)、及びジメチルジアルキルアンモニウムクロライドなどの界面活性剤による活性の阻害がほとんどないこと、
(8)プロテイナーゼに対する強い耐性を有すること、及び
(9)分子量(ゲルクロマトグラフィーによって測定される):180,000±10,000に最大ピークを有すること、を有するアルカリセルラーゼKである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
前記アルカリセルラーゼKが、バチルス種KSM−635の培養生成物から単離することによって得られる、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
前記酵素が、
KSM 534、FERM BP1508からのアルカリセルラーゼK−534、
KSM 539、FERM BP1509からのアルカリセルラーゼK−539、
KSM 577、FERM BP1510からのアルカリセルラーゼK−577、
KSM 521、FERM BP1507からのアルカリセルラーゼK−521、
KSM 580、FERM BP1511からのアルカリセルラーゼK−580、
KSM 588、FERM BP1513からのアルカリセルラーゼK−588、
KSM 597、FERM BP1514からのアルカリセルラーゼK−597、
KSM 522、FERM BP1512からのアルカリセルラーゼK−522、
KSM 522、FERM BP1512からのアルカリセルラーゼE−II、
KSM 522、FERM BP1512からのアルカリセルラーゼE−III、
KSM 344、FERM BP1506からのアルカリセルラーゼK−344、
KSM 425、FERM BP1505からのアルカリセルラーゼK−425、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
前記酵素が、バチルス種KSM−Nから誘導されるエンドグルカナーゼからなる群から選択され、好ましくはバチルス種KSM−N546から誘導されるアルカリ性エンドグルカナーゼEgl−546Hである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
エンド−β−1,4−グルカナーゼ活性を示す前記細菌性アルカリ性酵素が、純粋な酵素の0.00005重量%〜0.15重量%、好ましくは0.0002重量%〜0.02重量%、又はより好ましくは0.0005重量%〜0.01重量%の濃度で含まれる、請求項1〜12のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
前記布地色相剤が、染料、染料−粘土共役体、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
前記色相剤が、00003重量%〜0.1重量%、好ましくは0.00008重量%〜0.05重量%、又はより好ましくは0.0001重量%〜0.04重量%の濃度で含まれる、請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項16】
前記染料が、小分子染料、ポリマー染料、及びこれらの混合物からなる群から選択され、前記染料−粘土共役体が、少なくとも1つのカチオン性/塩基性染料及びスメクタイト粘土を含む染料粘土共役体、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項14又は15に記載の組成物。
【請求項17】
前記小分子染料が、ダイレクトバイオレット9、ダイレクトバイオレット35、ダイレクトバイオレット48、ダイレクトバイオレット51、ダイレクトバイオレット66、ダイレクトブルー1、ダイレクトブルー71、ダイレクトブルー80、ダイレクトブルー279、アシッドレッド17、アシッドレッド73、アシッドレッド88、アシッドレッド150、アシッドバイオレット15、アシッドバイオレット17、アシッドバイオレット24、アシッドバイオレット43、アシッドバイオレット49、アシッドブルー15、アシッドブルー17、アシッドブルー25、アシッドブルー29、アシッドブルー40、アシッドブルー45、アシッドブルー75、アシッドブルー80、アシッドブルー83、アシッドブルー90及びアシッドブルー113、アシッドブラック1、ベーシックバイオレット1、ベーシックバイオレット3、ベーシックバイオレット4、べーシックバイオレット10、ベーシックバイオレット35、ベーシックブルー3、ベーシックブルー16、ベーシックブルー22、ベーシックブルー47、ベーシックブルー66、ベーシックブルー75、ベーシックブルー159及びこれらの混合物からなる群から選択され、前記ポリマー染料が、共役色原体を含有するポリマー、ポリマーの骨格に共重合した色原体を有するポリマー及びこれらの混合物からなる群から選択され、前記染料−粘土共役体が、C.I.ベーシックイエロー1〜108、C.I.ベーシックオレンジ1〜69、C.I.ベーシックレッド1〜118、C.I.ベーシックバイオレット1〜51、C.I.ベーシックブルー1〜164、C.I.ベーシックグリーン1〜14、C.I.ベーシックブラウン1〜23、CIベーシックブラック1〜11からなる群から選択される染料と、モンモリロナイト粘土、ヘクトライト粘土、サポナイト粘土及びこれらの混合物からなる群から選択される粘土とを含む染料粘土共役体から選択される、請求項14〜16のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項18】
アシッドバイオレット17、アシッドバイオレット43、アシッドレッド73、アシッドレッド88、アシッドレッド150、アシッドブルー25、アシッドブルー29、アシッドブルー45、アシッドブルー113、アシッドブラック1、ダイレクトブルー1、ダイレクトブルー71、ダイレクトバイオレット51、及びこれらの混合物からなる群から選択される小分子染料を含む、請求項15に記載の組成物。
【請求項19】
アシッドバイオレット17、ダイレクトブルー71、ダイレクトバイオレット51、ダイレクトブルー1、アシッドレッド88、アシッドレッド150、アシッドブルー29、アシッドブルー113、又はこれらの混合物からなる群から選択される小分子染料を含む、請求項15に記載の組成物。
【請求項20】
前記染料が、スルホン化亜鉛フタロシアニン、スルホン化アルミニウムフタロシアニン、キサンテン染料、及びこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくはキサンテン染料、より好ましくはエリトロシン(食用赤色14号)である、請求項1〜13のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項21】
前記布地色相剤が染料−光漂白剤共役体である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項22】
前記組成物が補助剤物質、好ましくはリパーゼ酵素を含む、請求項1〜21のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項23】
前記布地色相剤が、本明細書の試験方法1の要件を満たす染料及び/又は染料−粘土共役体である布地色相剤を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項24】
表面又は布地を洗浄及び/又は処理する方法であって、前記表面又は布地を所望により洗浄及び/又はすすぐ工程、前記表面又は布地を請求項1〜23のいずれか一項に記載の組成物と接触させる工程、次いで所望により前記表面又は布地を洗浄及び/又はすすぐ工程を含む、方法。

【公表番号】特表2009−540858(P2009−540858A)
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−517590(P2009−517590)
【出願日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際出願番号】PCT/IB2007/052650
【国際公開番号】WO2008/007318
【国際公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】