説明

活性物質含有デリバリー粒子

【課題】界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子、この粒子を含む洗浄組成物、及び前述の粒子及び洗浄組成物を製造する方法及び使用する方法を提供する。
【解決手段】界面活性剤でない活性物質を含有するデリバリー粒子であって、a)次を含む第1のコーティング1)界面活性剤でない活性物質成分が、前記コーティングに十分均一に分散し、20%以下の界面活性剤でない活性物質粒子の相対標準偏差を与える成分、2)50ミクロン未満の中央粒径を有する固体のコーティング補助成分、及び3)結合剤成分が約4Pa・s未満の粘度を有する成分、b)少なくとも150ミクロンの中央粒径及び1〜約2の分布範囲を有するコア物質であって、このコア物質の少なくとも一部が前記コーティングによってコーティングされているコア物質、を含む界面活性剤でない活性物質を含有するデリバリー粒子。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、活性物質含有デリバリー粒子、及びこうした活性物質含有デリバリー粒子を含む洗浄組成物;並びにこうした粒子及び洗浄製品を製造及び使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
活性物質、例えば触媒及び酵素は、洗浄組成物にて高濃度で使用される場合、高価であるとともに、一般に有効性が低い。結果として洗浄組成物は、通常非常に低濃度の活性物質を含む。残念ながら、洗浄組成物にて低濃度の活性物質を使用する場合、洗浄組成物にその活性物質を均一に分散させるのが困難である。故に消費者は、最適な洗浄性能に満たない性能しか得られないことが多く、布地の損傷など特定の洗浄面での不利益を被ることもある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
それ故に、洗浄組成物中の低濃度の活性物質を均一に投与できる活性物質含有デリバリー粒子が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子、この粒子を含む洗浄組成物、及びこうした粒子及び洗浄組成物を製造及び使用する方法に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
定義
本明細書で使用する時、用語「洗浄組成物」は、指示がない限り、顆粒又は粉末形態の汎用又は「重質」洗浄剤、特に洗浄洗剤;液体、ゲル又はペースト形態の汎用洗浄剤、特にいわゆる重質液体型;液体微細繊維用洗剤;食器手洗い用洗剤又は軽質食器用洗剤、特に高起泡型;食器洗い機用洗剤(家庭用及び施設用の様々な錠剤、顆粒、液体及びすすぎ補助型を包含する);液体洗浄及び消毒剤(抗菌手洗い型、固形洗浄石鹸、うがい薬、義歯洗浄剤、車用又はカーペット用シャンプー、浴室洗浄剤を包含する);毛髪用シャンプー及び毛髪用リンス;シャワージェル及び泡状浴室用及び金属洗浄剤;並びに漂白添加剤及び「ステイン・スティック」又は前処理型のような洗浄補助剤を包含する。
【0006】
本明細書で使用する時、冠詞「a」及び「an」は、特許請求の範囲で使用される時には、特許請求又は記載される1つ以上のものを意味するものと理解される。
【0007】
本願の試験方法の項にて開示される試験方法は、こうした発明が本明細書に記載され、特許請求されるように、本出願人らの発明のパラメータの各値を測定するために使用されなければならないことを理解する。
【0008】
特に記載のない限り、成分又は組成物の濃度はすべて、当該成分又は組成物の活性レベルに関するものであり、市販の供給源に存在し得る不純物、例えば残留溶媒又は副生成物は除外される。
【0009】
百分率及び比率はすべて、特に指示しない限り、重量で計算される。百分率及び比率はすべて、特に指示しない限り、組成物全体を基準にして計算される。
【0010】
本明細書全体を通じて記載されるあらゆる最大数値限定は、それより小さいあらゆる数値限定を、それらが本明細書に明確に記載されているかのように含むことを理解すべきである。本明細書全体を通じて記載されるあらゆる最小数値限定は、それより大きいあらゆる数値限定を、そのような大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように含む。本明細書全体を通じて記載されるあらゆる数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内に入るそれよりも狭いあらゆる数値範囲を、そのようなより狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように含む。
【0011】
引用される全ての文献は、関連部分において、参考として本明細書に組み入れられるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に関する先行技術であるという承認として解釈されるべきではない。
【0012】
界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子
本出願人らの活性物質含有デリバリー粒子は、界面活性剤でない活性物質成分であって、この活性物質成分が、前記コーティング中に十分均一に分散して20%以下、10%以下又はさらに5%以下の粒子相対標準偏差を与える成分;50ミクロン未満、約0.5ミクロン〜約40ミクロン、又はさらに約1ミクロン〜約30ミクロンの中央粒径を有する固体コーティング補助成分;及び結合剤成分であって、この結合剤成分が約4Pa・s(4,000cps)未満、約0.001Pa・s(1cps)〜約2Pa・s(2,000cps)、又はさらに約0.005Pa・s(5cps)〜約1Pa・s(1,000cps)の粘度を有する成分を含む第1のコーティング;並びにコア物質であって、このコア物質の少なくとも一部が前記第1のコーティングによってコーティングされ、前記コア物質が少なくとも150ミクロン、212ミクロン〜約1,000ミクロン、又はさらに約300ミクロン〜約850ミクロンの中央粒径、及び1〜約2、1〜約1.5、又はさらに1〜約1.25の分布範囲を有するコア物質;並びに任意に少なくとも1つの追加コーティングを含む。
【0013】
本出願人らの発明の第1の態様において、前記コア物質は、1リットルあたり少なくとも300グラム、1リットルあたり300グラム〜1リットルあたり約1,600グラム、又はさらに1リットルあたり約400グラム〜1リットルあたり約1,000グラムの嵩密度を有する。
【0014】
本出願人らの発明の別の態様において、前記コア物質は、1リットルあたり少なくとも800グラム、又はさらに1リットルあたり800グラム〜1リットルあたり1600グラムの嵩密度を有する。
【0015】
本出願人らの発明の一つの態様において、前記粒子は、粒子の総重量に基づいて、10重量%以下の前記結合剤成分、約0.5〜10重量%の前記結合剤成分、又はさらに約1〜約5重量%の前記結合剤成分を含む。
【0016】
本出願人らの発明の一つの態様において、前記粒子は、粒子の総重量に基づいて、20重量%以下のいずれか1つの界面活性剤でない活性物質、10重量%以下のいずれか1つの界面活性剤でない活性物質、又はさらに5重量%以下のいずれか一つの界面活性剤でない活性物質を含む。
【0017】
本出願人らの発明の一つの態様において、前記粒子は、コア物質の中央粒径と固体コーティング補助剤の中央粒径との比が少なくとも10:1、10:1〜約500:1、又はさらに約20:1〜約100:1である。
【0018】
本出願人らの発明の一つの態様において、前記粒子は少なくとも一つの追加のコーティングを含む。それぞれの追加コーティングは、先立って適用されたいずれかのコーティング、又は前記コア物質の先立ってコーティングされていないいずれかの部分をコーティングできる。故に、前記第1のコーティングはいずれかの追加コーティングによってコーティングできる。前記追加コーティングは、親水性物質又は疎水性物質、例えばコロイド状のワックスエマルションを含んでいてもよく、又は追加の結合剤型物質を使用してもよい。
【0019】
本出願人らの発明の一つの態様において、前記粒子は染料、顔料、及びこれらの混合物から選択される物質を含む。
【0020】
好適な界面活性剤でない活性物質としては、配合者が低濃度で使用し、均一な様式で送達することを所望する物質が挙げられる。有用な界面活性剤でない活性物質としては、酸化触媒、フリーラジカル反応開始剤、漂白活性化剤、酵素、香料、及びこれらの混合物から成る群から選択される物質が挙げられる。酸化触媒の例としては、有機漂白触媒、例えば2−[3−[(2−エチルヘキシル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロイソキノリニウム,分子内塩及び3,4−ジヒドロ−2−メチルイソキノリニウム,メタンスルホネート;光漂白剤、例えばフタロシアニン類、例えばジンクフタロシアニンテトラスルホネート;金属漂白触媒、例えばジクロロ−5,12−ジメチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.6.2]ヘキサデカンマンガン(II)及び[MnIV2(μ−O)3L’2]2+(L’=1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン);及びこれらの混合物が挙げられる。フリーラジカル反応開始剤の例としては、化学的、光又は熱ラジカル反応開始剤(intiators)、例えばフェニル(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ホスフィン酸,エチルエステル、及び2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルエテニル)フェニル]−1−プロパノンホモポリマー及びこれらの混合物が挙げられる。漂白活性化剤の例としては、ノナン酸,4−スルホフェニルエステル,ナトリウム塩、N,N,N’,N’−テトラアセチルエチレンジアミン及びこれらの混合物が挙げられる。酵素の例としては、ヘミセルラーゼ類、ペルオキシダーゼ類、プロテアーゼ類、セルラーゼ類、キシラナーゼ類、リパーゼ類、ホスホリパーゼ類、エステラーゼ類、クチナーゼ類、ペクチナーゼ類、ケラタナーゼ類、レダクターゼ類、オキシダーゼ類、フェノールオキシダーゼ類、リポキシゲナーゼ類、リグニナーゼ類、プルラナーゼ類、タンナーゼ類、ペントサナーゼ類、マラナーゼ類、β−グルカナーゼ類、アラビノシダーゼ類、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、及びアミラーゼ類、又はこれらの混合物が挙げられる。香料の例としては、アルデヒド類、例えば3−(4−t−ブチルフェニル)−2−メチルプロパナール、3−(4−t−ブチルフェニル)−プロパナール、3−(4−イソプロピルフェニル)−2−メチルプロパナール、3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパナール、及び2,6−ジメチル−5−ヘプテナール;ケトン類、例えばα−ダマスコーン、β−ダマスコーン、δ−ダマスコーン、β−ダマセノン、6,7−ジヒドロ−1,1,2,3,3−ペンタメチル−4(5H)−インダノン、メチル−7,3−ジヒドロ−2H−1,5−ベンゾジオキセピン−3−オン、2−[2−(4−メチル−3−シクロヘキセニル−1−イル)プロピル]シクロペンタ−2−オン、2−sec−ブチルシクロヘキサノン、及びβ−ジヒドロイオノン;アルコール類、例えばリナロール、エチルリナロール、テトラヒドロリナロール、及びジヒドロミルセノール、及びカプセル化香料、並びに固体物質、例えば香料が含浸したゼオライト類が挙げられる。好適な界面活性剤でない活性物質は、本願に含まれる例に従って製造でき、又はフィルメニッヒ(Firmenich)(スイス、ジュネーブ)、ジボダン(Givaudan)(フランス、アルジャントゥイユ(Argenteuil))、IFF(米国ニュージャージー州ハズレット(Hazlet))、クエスト(Quest)(米国ニュージャージー州マウントオリーブ(Mount Olive))、ロディア(Rhodia Inc.)(米国ニュージャージー州クランバリー(Cranbury))、フロンティア・サイエンティフィック(Frontier Scientific, Inc.)(米国ユタ州ローガン(Logan))、フラッテリ・ランバルッティ(Fratelli Lamberti SpA)(イタリア)、BASF AG(ドイツ、ルートヴィッヒハーヘフェン(Ludwigshafen))、ジェネンコア・インターナショナル(Genencor International, Inc.)(米国カリフォルニア州パロアルト(Palo Alto))、及びノヴォエンザイム(Novozymes A/S)(デンマーク)から得ることができる。
【0021】
好適な固体コーティング補助剤としては、アセテート類、サルフェート類、カーボネート類、ボレート類、ホスフェート類、及びこれらの混合物から成る群から選択される物質が挙げられる。アセテート類の例としては、酢酸マグネシウム、Mg(CHCOO);及び酢酸ナトリウム、NaCHCOOが挙げられる。サルフェート類の例としては、硫酸マグネシウム、MgSO;及び硫酸ナトリウム、NaSOが挙げられる。カーボネート類の例としては、炭酸ナトリウム、NaCO;炭酸カリウム、KCOが挙げられる。ボレート類の例としては、ホウ酸ナトリウム、Naが挙げられる。ホスフェート類の例としては、リン酸ナトリウム二塩基性、NaHPO;及びトリポリリン酸ナトリウム、Na10が挙げられる。こうしたコーティング補助剤は、実質的に無水の塩類としてコーティングプロセスに組み込まれてもよい。理論に束縛されないが、安定な水和物相へのそれらの変換が、結合剤の水分除去作用を提供し、乾燥工程を必要としない処理が可能になると考えられている。好適な固体コーティング補助剤は、PQコーポレーション(PQ Corporation)(米国ペンシルヴェニア州バレーフォージ(Valley Forge));FMCコーポレーション(FMC Corporation)(米国ペンシルヴェニア州フィラデルフィア);及びマリンクロート・ベーカー(Mallinckrodt Baker, Inc.)(米国ニュージャージー州フィリップスバーグ)から得ることができる。
【0022】
好適な結合剤としては、ポリマー類、界面活性剤、溶媒及びこれらの混合物から成る群から選択される物質が挙げられる。ポリマー類の例としては、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル−マレインコポリマー類、ポリエチレングリコール、ポリビニルアセテート、ポリビニルピロリドン、セルロースエーテル類及びヒドロキシプロピルセルロースが挙げられる。界面活性剤の例としては、陰イオン性、陽イオン性、双極性、及び非イオン性界面活性剤が挙げられる。溶媒の例としては、水、アルコール類、線状アルコール類、分枝状アルコール類、及び脂肪族アルコール類が挙げられる。好適な結合剤は、BASF(ドイツ、ルートヴィッヒハーヘフェン(Ludwigshafen));ダウ・ケミカル社(Dow Chemical Company)(米国ミシガン州ミッドランド(Midland));ハーキュレス社(Hercules Incorporated)(米国デラウェア州ウィルミングトン);シェル・ケミカルLP(Shell Chemical LP)(米国テキサス州ヒューストン);プロクター・アンド・ギャンブル・ケミカルズ(Procter & Gamble Chemicals)(米国オハイオ州シンシナティ(Cincinnati));及びローム・アンド・ハース社(Rohm and Hass Company)(米国ペンシルヴェニア州フィラデルフィア)から得ることができる。
【0023】
好適なコア物質としては、洗剤成分、例えば硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム及びリン酸ナトリウム、並びにスプレー乾燥、アグロメレーション、圧縮、又は押出成形方法などの方法によって製造される複合洗剤成分組成物が挙げられる。こうした複合組成物の例としては、洗剤ビルダーを含む粒剤、界面活性剤及び任意にポリマー成分、並びにノナン酸,4−スルホフェニルエステル,ナトリウム塩及びN,N,N’,N’−テトラアセチルエチレンジアミンを含む洗剤成分組成物が挙げられる。好適なコア、例えば洗剤粒剤は通常洗剤製品工場内で中間体として製造されるが、好適なコア及びコア原料は、FMCコーポレーション(FMC Corporation)(米国ペンシルヴェニア州フィラデルフィア);ホストケミカルズ(Jost Chemicals)(米国ミズーリ州セントルイス);及びゼネラル・ケミカル・コーポレーション(General Chemical Corporation)(米国ニュージャージー州パーシッパニー(Parsippany))から得ることができる。
【0024】
染料及び顔料の非限定例としては、有機及び無機顔料、水性及びその他の溶媒可溶性染料が挙げられる。こうした染料及び顔料は、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・コーポレーション(Ciba Specialty Chemicals Corporation)(米国デラウェア州ニューポート(Newport));クラリアント・コーポレーション(Clariant Corporation)(米国ノースカロライナ州シャーロット(Charlotte));及びミリケン・ケミカル社(Milliken Chemical Company)(米国サウスカロライナ州スパータンバーグ(Spartanburg))から得ることができる。
【0025】
界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子の製造方法
本願に開示される界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子は、本明細書に開示される教示及び例によって製造されてもよい。本出願人らの発明の一つの態様において、界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子は、界面活性剤でない活性物質成分及び固体のコーティング補助成分を組み合わせてプレ混合物を形成し;次いでコア物質の少なくとも一部を結合剤成分及び前記プレ混合物でコーティングして界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子を形成することによって製造される。本出願人らの発明の別の態様において、界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子は、界面活性剤でない活性物質成分及び結合剤成分を組み合わせてプレ混合物を形成し;次いでコア物質の少なくとも一部を前記プレ混合物、次いで固体のコーティング補助成分でコーティングして界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子を形成することによって製造される。本出願人らの方法の一つの態様において、結合剤成分は、固体コーティング補助成分が組み込まれる前にコア物質の表面に均一に分配される。いずれのプロセスが使用されるかに拘わらず、界面活性剤でない活性物質成分が固体の場合は、こうした活性物質は、通常、こうした活性物質成分及び固体コーティング補助成分が同様の粒径を有するように選択される。使用されるプロセスに拘わらず、出発物質は、好適な界面活性剤活性物質含有デリバリー粒子が前記方法を介して形成できるように必要な特性を有する。界面活性剤でない活性物質成分、固体コーティング補助成分、結合剤成分、並びにコア物質、並びに代表的な原料のそれぞれの詳細な特徴は、本願の界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子の項で開示される。
【0026】
本出願人らは、ストークス数を使用して、層化及びアグロメレーションプロセスのプロセスパラメータを規定できることを認識した。従って、本出願人らの方法は、次のプロセスパラメータに従って行われてもよい:10未満、約0.001〜約10又はさらに約0.001〜約5の層化ストークス数、並びに0.5を超える、約1〜約1000又はさらに約2〜約1000のコアアグロメレーションストークス数。前述のストークス数は、次のように計算できる:
Stミキサー=(0.0001)・N・R・ρ・δ/η
上述の式の変数は、測定単位を用いて次のように特定される:
Nはミキサーの主要な攪拌インペラシャフトの回転速度である(1分あたりの回転数、RPMと略称される)
Rは、インペラシャフトの中央からインペラツールの先端までの主要な攪拌インペラの放射状スイープ距離である(メートル、mと略称される);
ρは、コア粒子の嵩密度である(グラム/リットル、g/Lと略称される);
ηは、結合剤粘度である(センチポアズ、cpsと略称される);及び
δは、層化又はアグロメレーションを記載するのに使用される有効粒径である(ミクロン、μmと略称される)、ここで:
δ層化は、2・(dコア・dコーティング)/(dコア+dコーティング))として定義され、及び
δコア−アグロメレーションは、dコアとして定義される;ここで
コアは、コア物質の中央粒径であり、及び
コーティングは、固体コーティング補助剤物質の中央粒径である。
【0027】
上記に基づいて、ストークスの式の2つの派生型を定義でき、1つはコーティング補助剤のコア粒子上での層化を記載するもの(St層化)、もう一方はコア粒子と他のコアとのアグロメレーション(Stコア−アグロメレーション)を記載するものである。
【0028】
層化ストークス数、St層化=(0.0001)・N・R・ρ・δ層化/η
コアアグロメレーションストークス数=
Stコア−アグロメレーション=(0.0001)・N・R・ρ・δコア−アグロメレーション/η
本明細書に開示される方法を行うための好適な装置は、パドルミキサー、プローシェア(ploughshare)ミキサー、リボンブレンダー、垂直軸造粒機及びドラムミキサー(両方ともバッチ式であり、利用可能な場合は連続プロセスの形状のもの)が挙げられる。こうした装置は、ロッジ(Lodige GmbH)(ドイツ、パダーボーン(Paderborn))、リトルフォード・デイ(Littleford Day, Inc.)(米国ケンタッキー州フローレンス(Florence))、フォーバーグ(Forberg AS)(ノルウェー、ラルヴィーク(Larvik))、グラット(Glatt Ingenieurtechnik GmbH)(ドイツ、ワイマール(Weimar))から得ることができる。
【0029】
界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子を含む洗浄組成物
本発明の洗浄組成物は、本願に開示される界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子の実施形態を含む。使用される界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子の正確な濃度は、洗浄組成物の種類及び最終用途に依存するが、本出願人らの発明の一つの態様において、洗浄組成物は、洗浄組成物の総重量に基づいて、15重量%以下、10重量%以下、又はさらに5重量%のいずれか一つの界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子を含む。本出願人らの発明の一つの態様において、洗浄組成物は、2重量%以下、0.5重量%以下又はさらに0.2重量%以下のいずれか一つの界面活性剤でない活性物質を含み、この活性物質は、前記界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子によって前記洗浄組成物に送達される。本出願人らの発明の別の態様において、界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子の中央粒径は、通常、洗浄組成物の質量に基づく累計粒径分布の15〜95百分位数、15〜85百分位数、又はさらに30〜70百分位数の範囲である。
【0030】
本明細書に開示される洗浄組成物は、通常、水性洗浄操作での使用中に、洗浄水のpHが約6.5〜約12、又は約7.5〜10.5となるように処方される。液体食器洗浄製品の配合物は、典型的には約6.8〜約9.0のpHを有する。洗浄製品は、通常約7〜約12のpHを有するように配合される。推奨使用濃度でのpHを制御する技術には、緩衝剤、アルカリ類、酸類などの使用が挙げられ、当業者には周知である。
【0031】
補助剤物質
本発明の目的には必須でないが、以下に例示される補助剤の非限定的なリストは、即座の洗浄組成物において使用するのに適しており、また、それらは、例えば、洗浄性能を補助若しくは向上させるために、洗浄されるべき基材の処理のために、又は、香料、着色剤、染料などを用いる場合のように洗浄組成物の審美性を変化させるために、望ましくは本発明の特定の実施形態に組み込まれることができる。こうした補助剤は、本出願人らのデリバリー粒子を介して供給される成分に追加されることが理解される。このような追加的成分の明確な性質、及びそれを組み込む濃度は、組成物の物理的形態及び使用されるべき洗浄作業の性質に依存する。好適な補助剤物質としては、界面活性剤、ビルダー、キレート剤、移染防止剤、分散剤、酵素及び酵素安定剤、触媒作用性物質、漂白活性化剤、過酸化水素、過酸化水素供給源、予備形成過酸類、ポリマー分散剤、粘土汚れ除去/再付着防止剤、増白剤、発泡抑制剤、染料、香料、構造伸縮性付与剤、柔軟仕上げ剤、キャリア、向水性物質、加工助剤、及び/又は顔料が挙げられるが、これらに限定されない。下記の開示に加え、このようなその他の補助剤の好適な例及び使用濃度は、米国特許第5,576,282号、同第6,306,812B1号及び同第6,326,348B1号に見出され、これらを本明細書に参考として組み込む。
【0032】
界面活性剤 − 好ましくは、本発明による洗浄組成物は、界面活性剤又は界面活性剤系を含み、その際、界面活性剤は、非イオン性及び/若しくは陰イオン性及び/若しくは陽イオン性界面活性剤並びに/又は両性及び/若しくは又は双極性及び/若しくは半極性非イオン性界面活性剤から選択できる。
【0033】
界面活性剤は、典型的には洗浄組成物の約0.1重量%、好ましくは約1重量%、より好ましくは約5重量%から、洗浄組成物の約99.9重量%、好ましくは約80重量%、より好ましくは約35重量%、最も好ましくは約30重量%までの濃度で存在する。
【0034】
ビルダー − 本発明の洗浄組成物は、好ましくは1つ以上の洗剤ビルダー又はビルダー系を含む。存在する場合、組成物は典型的に、少なくとも約1重量%のビルダー、好ましくは約5重量%から、より好ましくは約10重量%から、約80重量%まで、好ましくは約50重量%まで、より好ましくは約30重量%までの洗剤ビルダーを含む。
【0035】
ビルダーとしては、これらに限定されないが、ポリホスフェート類のアルカリ金属、アンモニウム及びアルカノールアンモニウム塩、アルカリ金属シリケート類、アルカリ土類及びアルカリ金属の炭酸塩、アルミノシリケートビルダーポリカルボキシレート化合物、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート類、エチレン又はビニルメチルエーテルとの無水マレイン酸のコポリマー類、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、及びカルボキシメチルオキシコハク酸;種々の、エチレンジアミン四酢酸及びニトリロ三酢酸のようなポリ酢酸類のアルカリ金属、アンモニウム及び置換アンモニウム塩類;並びにメリト酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸などのポリカルボキシレート類、並びにこれらの可溶性塩類が挙げられる。
【0036】
キレート剤 − 本明細書の洗浄組成物は、任意で1つ以上の銅、鉄及び/又はマンガンキレート剤を含有してもよい。
【0037】
使用される場合、これらのキレート剤は、一般に本明細書の洗浄組成物の約0.1重量%〜約15重量%、より好ましくは3.0重量%含まれる。
【0038】
移染防止剤 − 本発明の洗浄組成物はまた、1つ以上の移染防止剤を含んでもよい。適した高分子移染防止剤には、ポリビニルピロリドンポリマー類、ポリアミンN−オキシドポリマー類、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとのコポリマー類、ポリビニルオキサゾリドン類及びポリビニルイミダゾール類又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0039】
本明細書の洗浄組成物中に存在する場合、移染防止剤は、洗浄組成物の約0.0001重量%、より好ましくは約0.01重量%、最も好ましくは約0.05重量%から、洗浄組成物の約10重量%、より好ましくは約2重量%、最も好ましくは約1重量%までの濃度で存在する。
【0040】
分散剤 − 本発明の洗浄組成物はまた、分散剤を含有することができる。適した水溶性有機物質類は、ホモポリマー又はコポリマーの酸類又はそれらの塩類であり、それらのうちのポリカルボン酸は、互いに炭素原子2個を超えない程度に離れている少なくとも2個のカルボキシルラジカルを含む。
【0041】
酵素 − 洗浄組成物は、洗浄性能及び/又は布地ケア効果を提供する1つ以上の洗剤酵素を含んでもよい。適した酵素の例としては、ヘミセルラーゼ類、ペルオキシダーゼ類、プロテアーゼ類、セルラーゼ類、キシラナーゼ類、リパーゼ類、ホスホリパーゼ類、エステラーゼ類、クチナーゼ類、ペクチナーゼ類、ケラタナーゼ類、レダクターゼ類、オキシダーゼ類、フェノールオキシダーゼ類、リポキシゲナーゼ類、リグニナーゼ類、プルラナーゼ類、タンナーゼ類、ペントサナーゼ類、マラナーゼ類、β−グルカナーゼ類、アラビノシダーゼ類、ヒアルロニダーゼ類、コンドロイチナーゼ類、ラッカーゼ類、及びアミラーゼ類、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。通常の組み合わせは、プロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、及び/又はセルラーゼのような従来の適用可能な酵素とアミラーゼを組み合わせた混液である。
【0042】
酵素安定剤 − 種々の技法によって、洗剤で使用する酵素を安定化させることができる。本明細書に用いられる酵素は、最終組成物において、カルシウムイオン及び/又はマグネシウムイオンを酵素に供給する、カルシウム及び/又はマグネシウムイオンの水溶性供給源の存在によって安定化させることができる。
【0043】
触媒作用の金属錯体 − 本出願人らの洗浄組成物は触媒作用の金属錯体を包含してもよい。金属含有漂白触媒の1つの種類は、銅、鉄、チタン、ルテニウム、タングステン、モリブデン、又はマンガンの陽イオンのような、限定された漂白触媒活性の遷移金属陽イオン、亜鉛又はアルミニウムの陽イオンのような、漂白触媒活性をほとんど又は全くもたない補助金属陽イオン、並びに触媒金属や補助金属の陽イオンに対して限定された安定度定数を有する金属イオン封鎖剤、特にエチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)及びそれらの水溶性塩を含む触媒系である。このような触媒は、米国特許第4,430,243号(ブラッグ(Bragg)、1982年2月2日発行)に開示されている。
【0044】
所望する場合、本明細書の組成物はマンガン化合物によって触媒できる。このような化合物及び使用濃度は当該技術分野において周知であり、例えば、米国特許第5,576,282号(ミラクル(Miracle)ら)に開示されているマンガン系触媒が挙げられる。
【0045】
本明細書で有用なコバルト漂白触媒は既知であり、例えば、米国特許第5,597,936号(パーキンス(Perkins)ら、1997年1月28日発行);米国特許第5,595,967号(ミラクル(Miracle)ら、1997年1月21日発行)に記載されている。このようなコバルト触媒は、例えば米国特許第5,597,936号及び米国特許第5,595,967号に教示されているような、既知の手順によって容易に調製される。
【0046】
本明細書の組成物は、好適には、「MRL」として略称される巨大多環固定配位子(macropolycyclic rigid ligand)の遷移金属錯体も包含する。実用的な事柄として、限定する目的ではないが、本明細書の組成物及び洗浄方法は、水性洗浄媒体において、およそ少なくとも1億分の1のオーダーの活性MRL種を提供するように調整することができ、好ましくは、約0.005ppm〜約25ppm、より好ましくは約0.05ppm〜約10ppm、最も好ましくは約0.1ppm〜約5ppmのMRL種を洗浄溶液中に提供する。
【0047】
本遷移金属漂白触媒における好ましい遷移金属には、マンガン、鉄、及びクロムが挙げられる。本明細書の好ましいMRLは、5,12−ジエチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.6.2]ヘキサデカンのような、架橋されている特殊な種類の超固定配位子である。
【0048】
好適な遷移金属MRLは、例えばPCT国際公開特許WO00/332601及び米国特許第6,225,464号に教示されているような既知の手順によって容易に調製される。
【0049】
洗浄組成物の製造及び使用方法
本発明の洗浄組成物は、配合者によって選択されるいずれかの好適な形態に配合することができ、及びいずれかの方法によって調製することができ、それらの非限定例は、米国特許第5,879,584号(ビアンケッティ(Bianchetti)ら、1999年3月9日発行);米国特許第5,691,297号(ナサノ(Nassano)ら、1997年11月11日発行);米国特許第5,574,005号(ウェルチ(Welch)ら、1996年11月12日発行);米国特許第5,569,645号(ディニウェル(Dinniwell)ら、1996年10月29日発行);米国特許第5,565,422号(デル・グレコ(Del Greco)ら、1996年10月15日発行);米国特許第5,516,448号(カペシ(Capeci)ら、1996年5月14日発行);米国特許第5,489,392号(カペシら、1996年2月6日発行);米国特許第5,486,303号(カペシら、1996年1月23日発行)に記載され、これらはすべて本明細書に参考として組み込まれる。
【0050】
使用方法
本明細書に開示される界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子を含有する洗浄組成物は、ある場所、とりわけ布地表面を洗浄するために使用できる。通常、前記場所の少なくとも一部が、ニートな形態の又は洗浄液に希釈された本出願人らの洗浄組成物の実施形態と接触され、次いでその場所が洗われ、及び/又はすすがれる。本発明の趣旨上、洗浄するには、擦ること及び機械的攪拌が含まれるが、これらに限定されない。布地は、通常の消費者の使用条件で洗濯され得るほとんどいかなる布地を含んでもよい。開示された洗浄組成物を含む洗浄溶液は、約8〜約10.5のpHを有していてもよい。こうした組成物は、典型的には溶液中で約500ppm〜約15,000ppmの濃度で使用される。洗浄溶媒が水である場合、水の温度は、通常約5℃〜約90℃であり、前記場所が布地を含む場合、水と布地の質量比は、通常約1:1〜約30:1である。
【0051】
試験方法
本願の試験方法の項にて開示される試験方法は、こうした発明が本明細書に記載され、特許請求されるように、本出願人らの発明のパラメータの各値を測定するために使用されなければならないことを理解する。
【0052】
1.)界面活性剤でない活性物質粒子の相対標準偏差分布試験
a.)界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子を代表する10グラムのサンプルを得る。サンプルをバルク容器から取得する場合、代表的なサンプリング、例えばISO9138、「研磨剤グレイン−サンプリング及びスプリッティング(Abrasive grains - Sampling and splitting)」(1993年2月発行)によるサンプリングを使用する。
【0053】
b.)ISO9138に従って、好適なジョーンズ型リフラーサンプルスプリッタ(Jones Type Riffler sample splitter)又は好ましくは回転リフラー、例えばミクロスカール(Microscal)(商標)回転リフラーモデルSR1A(ミクロスカール(Microscal Limited)(英国W10 5ALサウザン・ロー・ロンドン(Southern Row London)79)製)を用いて前述のサンプルを1グラムのサンプル10個に分割する。
【0054】
c.)少なくとも±5%の精度を与える試験方法を用いて、1グラムの各サンプルにおける界面活性剤でない活性物質のそれぞれの濃度を測定する。酸化触媒2−[3−[(2−エチルヘキシル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロ−イソキノリニウム,分子内塩に好適な試験方法の例を以下に詳述する:
(i)原理:2−[3−[(2−エチルヘキシル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロ−イソキノリニウム,分子内塩を含有する界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子の1グラムサンプルを、アセトニトリル:水の50:50溶液に溶解し、既知の活性標準から調製された外部標準検量線に対して290nmにおけるUV検出を用いて定量する。
【0055】
(ii)装置:PDA検出器、HPケムステーションデータ修正積分システム(HP ChemStation data collection integration system)、フェノメネックス・コロンバス(Phenomenex Columbus)(C18 100mm×2.0mm)逆相カラム、及びサンプル濾過ユニット(0.45ミクロンPTFEアクロディスク(Acrodisc)CRディスクフィルター)を備えたHP/アギレント(HP/Agilent)1100溶媒デリバリーシステム。
【0056】
(iii)試薬及び溶液
【表1】

【0057】
(iv)手順
標準原液の調製
約25mgの標準を25mL体積測定容器に添加し、その容積まで希釈することによって、約1000μg/mLの2−[3−[(2−エチルヘキシル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロ−イソキノリニウム,分子内塩標準のアセトニトリル/水の50/50混合原液を調製する。10分間超音波分解し、続いて20分間攪拌する。
較正溶液の調製
1.0、0.5、及び0.25mLの標準原液をとり、それぞれを10mLの体積測定容器にてその体積まで希釈することによって、約10、5、及び2.5μg/mLの標準のアセトニトリル/水の50/50混合溶液を調製する。完全に混合する。
サンプル分析
別個の50mLの体積測定用のフラスコにて、アセトニトリル/水の50/50混合物中、2−[3−[(2−エチルヘキシル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロ−イソキノリニウム,分子内塩を含有するそれぞれ約1グラムの界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子を含有する50mL溶液を10個調製する。10分間超音波分解し、次いで20分間攪拌する。50mL溶液のそれぞれから1mLのアリコートをとり、10mLの体積測定容器にて50/50アセトニトリル/水を用いて10:1に希釈する。2−[3−[(2−エチルヘキシル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロ−イソキノリニウム,分子内塩の濃度は、検量線の25〜100ppmの範囲でなければならない。
計測操作:
注入体積:5μL溶媒:A=HO、C=アセトニトリル、D=5%ギ酸。
分析波長@290nm。吸光度単位(AU)を1AU未満に維持する。
溶媒系勾配プロファイル
【表2】

【0058】
(v)計算:較正注入からのピーク面積を使用して応答因子を決定し、それによって1グラムサンプルそれぞれにおける2−[3−[(2−エチルヘキシル)オキシ]−2−(スルホオキシ)プロピル]−3,4−ジヒドロ−イソキノリニウム,分子内塩の重量パーセントを決定する。
【0059】
d.)同定された各界面活性剤でない活性物質について、1グラムサンプルそれぞれに見出される界面活性剤でない活性物質の測定された重量パーセント(工程c)を用い、こうした界面活性剤でない活性物質それぞれについて相対標準偏差を計算する。本発明の趣旨上、こうした相対標準偏差は、試験される特定の活性物質に関する界面活性剤でない活性物質粒子の相対標準偏差であると考える。
【0060】
2.)固体のコーティング補助成分の中央粒径試験
この試験方法は、固体のコーティング補助成分の中央粒径を測定するために使用されなければならない。固体のコーティング補助成分の粒径試験は、ISO8130−13「コーティング粉末−13部:レーザー回折による粒径分析」に従って測定される。乾燥粉末供給器を備えた好適なレーザー回折粒径分析器は、ホリバ・インスツルメンツ社(Horiba Instruments Incorporated)(米国カリフォルニア州アーヴィン(Irvine));マルバーン・インスツルメンツ社(Malvern Instruments Ltd)(英国ウスターシャー(Worcestershire));及びベックマン−カルター社(Beckman-Coulter Incorporated)(米国カリフォルニア州フラートン(Fullerton))から得ることができる。
結果は、ISO9276−1:1998、粒径分析の結果表示−1部:グラフ表示、図A.4、「対数横座標を用いてグラフ用紙にプロットされた累積分布Q」に従って表示される。中央粒径は、累積分布(Q)が50パーセントに等しい点における横座標の値として定義される。
【0061】
3.)結合剤成分粘度試験
この試験方法は、結合剤成分粘度を測定するために使用されなければならない。
約0.1Pa・s(100cps)を超える結合剤成分粘度に関して、粘度は、ISO2555(第2版、1989年2月1日に発行、1990年2月1日に補正を加えて再発行)「液体状態又はエマルション若しくは分散液としてのプラスチック−樹脂−ブルックフィールド試験方法による見掛け粘度の測定」に従って測定される。この方法に記載されるように、種類「A」の粘度計は、本明細書に記載される粘度の範囲に適用可能である。粘度測定は、結合剤成分が係る界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子を製造するための方法に組み込まれる同じ結合剤成分温度にて行われる。
約0.1Pa・s(100cps)未満の粘度に関して、粘度は、ASTM D2857−95「ポリマー類の希釈溶液粘度のための標準的技法」(1995年4月発行)に従って測定される。粘度測定は、結合剤成分が係る界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子を製造するための方法に組み込まれる同じ結合剤成分温度にて行われる。
【0062】
4.)コア物質の中央粒径及び分布範囲試験
この試験方法は、コア物質の中央粒径を測定するために使用されなければならない。
コア物質の粒径試験は、ASTM D502−89「石鹸及びその他の洗剤の粒径のための標準試験方法(Standard Test Method for Particle Size of Soaps and Other Detergents)」(1989年5月26日認可)と分析に使用するシーブサイズのさらなる説明を用いて、コア物質の中央粒径を測定するために行われる。項目7、「機械篩方法を用いる手順(Procedure using machine-sieving method)」に従って、米国標準(ASTM E 11)シーブ#12(1700μm)、#18(1000μm)、#20(850μm)、#30(600μm)、#40(425μm)、#50(300μm)、#70(212μm)、#100(150μm)を含有する清浄な乾燥したシーブのネストが必要である。規定された機械篩方法は、上記のシーブネストを用いて使用される。コア物質が、サンプルとして使用される。好適なシーブ−振盪器は、W.S.タイラー社(W.S. Tyler Company)(米国オハイオ州メントー(Mentor))から得ることができる。
【0063】
累積パーセント物質データは、それぞれのシーブのミクロン開口サイズに対してプロットされ、ここでミクロンサイズ開口は、対数目盛りを用いて横座標にて表され、累積質量パーセントデータは線形目盛りを用いて縦座標にて表される。半対数プロットにおけるデータ点は、直線セグメントによって繋げられる。コア物質の中央粒径は、累積質量パーセントが50パーセントに等しい点における横座標の値として定義される。
【0064】
上記データ表示の例は、ISO9276−1:1998、「粒径分析の結果表示−1部:グラフ表示」、図A.4に与えられる。このシーブ−振盪方法は、データ点の間の補間のための直線セグメントを特定することに留意する。50番目の百分位数の値が最も細かいシーブサイズ(150μm)未満又は最も粗いシーブサイズ(1700μm)を超える場合、中央値が2つの測定されたシーブサイズの間に入るまで、1.5以下の等比級数に従ってネストに追加のシーブを加えなければならない。
【0065】
コア物質の分布範囲は、中央値付近のコアサイズ分布幅の測定値である。それは、次のように計算される:
範囲=[(D84/D50)+(D50/D16)]/2
式中、D84及びD16は、累積質量パーセントプロットにて、それぞれ16番目と84番目の百分位数における粒径である。
D16値が最も細かいシーブサイズ(150μm)未満になる場合、範囲は次のように計算される:
範囲=(D84/D50)
式中、D50は中央粒径である。
D84値が最も粗いシーブサイズ(1700μm)を超える場合、範囲は次のように計算される:
範囲=(D50/D16)。
D16値が最も細かいシーブサイズ(150μm)未満であり、D84値が最も粗いシーブサイズ(1700μm)を超える場合、範囲は5.7の最大値となる。
【0066】
5.)コア物質嵩密度試験
コア物質の嵩密度は、ASTM標準E727−02「粒剤キャリア及び粒剤殺虫剤の嵩密度測定のための標準試験方法(Standard Test Methods for Determining Bulk Density of Granular Carriers and Granular Pesticides)」(2002年10月10日認証)に含まれる試験方法B、粒剤物質のゆるく詰めた(loose-fill)密度に従って測定される。
【0067】
6.)界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子/洗浄組成物の質量に基づく累積粒径分布試験
この試験方法は、界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子の中央粒径が、洗浄組成物の質量基準の累積粒径分布の特許請求された百分位数の範囲内であるかどうかを測定するために使用されなければならない。この試験は:
a)界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子の中央粒径、及び
b)洗浄組成物の選択された百分位数のサイズ値を測定するために使用する以外、上述の「コア物質の中央粒径試験」にて明記された同じ手順に従う。
(a)部分において、「コア物質中央粒径試験」は、コア物質の代わりにサンプルとして界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子を使用して行われる。中央粒径は、同じ様式で計算される。
(b)部分において、「コア物質中央粒径試験」は、界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子以外の完全な組成物中の全ての混合成分の代表的な重量画分を含む完全な洗浄組成物を用いて行われる。累積パーセント物質データは、それぞれのシーブのミクロン開口サイズに対してプロットされ、ここで各シーブのミクロンサイズ開口は、対数目盛りを用いて横座標にプロットされ、累積質量パーセントデータは線形目盛りを用いて縦座標にプロットされる。半対数プロットにおけるデータ点は、直線セグメントによって繋げられる。15、30、70、85及び95百分位数の粒径は、累積質量パーセントがそれぞれ15%、30%、70%、85%及び95%に等しい点の横座標の値に従って決定される。上述の百分位数の値のいずれかが最も細かいシーブサイズ(150μm)未満又は最も粗いシーブサイズ(1700μm)を超える場合、問題の百分位数が2つの測定されたシーブサイズの間に入るまで、1.5以下の等比級数に従ってネストに追加のシーブを加えなければならない。
【実施例】
【0068】
(実施例1):硫酸モノ−[2−(3,4−ジヒドロ−イソキノリン−2−イル)−1−(2−エチル−ヘキシルオキシメチル)−エチル]エステル,分子内塩の調製
添加漏斗、乾燥アルゴン入口、電磁攪拌棒、温度計、及び冷却浴を取り付け、火炎乾燥した250mL三つ口丸底フラスコに、3,4−ジヒドロイソキノリン(5.0g、0.038mol)及びアセトニトリル(50mL)を添加する。添加漏斗に、塩化メチレン(10mL)及び粗製無水硫酸(SO)(3.05g、0.038mol)を添加する。反応容器を氷浴中に置き、内容物を5℃に冷却する。反応溶液に、SO/CHCl溶液を、温度を10℃未満に保ちながら30分かけて滴下する。無水硫酸の添加と同時に白色沈殿が形成する。添加が終了すると、反応物が室温に温まるまで放置し、白色懸濁液をアルゴン下で1時間攪拌する。反応物に、2−エチルヘキシルグリシダールエーテル(7.1g、0.038mol)を添加し、反応物を90℃の油浴中に置く。塩化メチレンをディーンスタークトラップを介して除去し、除去後、75℃〜80℃の内部反応温度が得られ、それと同時に反応物は透明/琥珀色に変わる。反応物を75〜80℃で72時間攪拌する。次いで反応物を室温まで冷却し、乾燥するまでエバポレートし、イソプロパノールから褐色の残留物を再結晶化し、所望の生成物、10.3g(68%)、最終反応混合物の19重量%を得る。原料は、アルドリッチ(Aldrich)(米国ウィスコンシン州ミルウォキィ(Milwaukee))、及びBASF AG(ドイツ、ルートヴィッヒハーヘフェン(Ludwigshafen))から得ることができる。
【0069】
(実施例2)−界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子及びそれを含む洗浄組成物の処方
次の処方を有する界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子は、本願に開示される教示に従って調製される。
【表3】

実施例1に従って調製される硫酸モノ−[2−(3,4−ジヒドロ−イソキノリン−2−イル)−1−(2−エチル−ヘキシルオキシメチル)−エチル]エステル,分子内塩又はその他の界面活性剤でない活性物質。
【0070】
次の処方を有する洗浄組成物は、本願に開示される教示に従って調製される。
【表4】

(実施例3)−界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子の製造方法
この方法は、7.5cmの放射状スイープを有する垂直軸駆動のインペラを備えたフードプロセッサ(ミキサー)にて行われる。
【0071】
粉末化された界面活性剤でない活性物質を、約10μmの中央粒径を有する硫酸マグネシウム粉末等級と、界面活性剤でない活性物質40部、硫酸マグネシウム粉末60部の比でブレンドし、細かい粉末混合物を得る。ブレンドの均一性を改善するために、混合物を微粉化ミルに通す。コア物質は、664μmの中央粒径、約1.2の分布範囲、及び1500g/Lの嵩密度を有する硫酸ナトリウム粒剤である。925グラムのコア物質をミキサーに充填する。ミキサーを約54rad/s(500RPM)の回転速度にて始動させる。15グラムのポリマー結合剤溶液(約22%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液)を、シリンジからミキサーに滴下するが、ここでこのシリンジは、液滴がミキサー中の可動粒子の表面上に接触し、液滴が重ならないように配置される。ミキサーを止め、固体コーティング補助剤及び洗浄活性物質のプレ混合されたブレンド50グラムを濡れたコアの上方部に添加し、次いでミキサーを約54rad/s(500RPM)にて再始動させる。0.04Pa・s(40cps)の結合剤粘度では、これらの条件にて、約4の層化ストークス数及び約90のコアアグロメレーションストークス数が得られる。約1分間の混合後、さらに10グラムの結合剤溶液をミキサーに同様に滴下し、さらに30秒間混合を続ける。コーティング補助剤と結合剤の水性画分との反応からの水和熱を発散させるために使用する金属トレイからバッチを取出す。得られた生成物は、5%未満の界面活性剤でない活性物質粒子の相対標準偏差、及び704μmの中央粒径を有することがわかる。これは、約20μmの平均粒子コーティング厚さに対応する。
【0072】
(実施例4)−界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子の製造方法
この方法は、7.5cmの放射状スイープを有する垂直軸駆動のインペラを備えたフードプロセッサ(ミキサー)にて行われる。
【0073】
粉末化された界面活性剤でない活性物質及び結合剤成分を、界面活性剤でない活性物質30部、結合剤成分70部の比でブレンドし、ペーストを形成する。前記結合剤成分は、12〜18の炭素鎖長を有する脂肪族アルコール類を含む。コア物質は、520μmの中央粒径、約1.35の分布範囲、及び約480g/Lの嵩密度を有するスプレー乾燥された洗剤粒剤である。360グラムのコア物質をミキサーに充填する。ミキサーを約104.7rad/s(1000RPM)の回転速度にて始動させる。20グラムの界面活性剤でない活性物質及び結合剤成分プレミックスをミキサーにシリンジから滴下する。ミキサーを止め、約10μmの中央粒径を有する硫酸マグネシウム15グラムを濡れたコアの上方部に添加する。ミキサーを約104.7rad/s(1000RPM)にて再始動させる。約0.2Pa・s(200cps)の結合剤成分粘度では、これらの条件にて、約0.35の層化ストークス数及び約9のコアアグロメレーションストークス数が得られる。約1分間の混合後、約22%の固形分を有するポリアクリル酸ナトリウム水溶液5グラムをさらにミキサーに同様に滴下する。約30秒間混合を続けた後、コーティング補助剤と結合剤の水性画分との反応からの水和熱を発散させるために使用する金属トレイからバッチを取出す。得られた生成物は、10%未満の界面活性剤でない活性物質粒子の相対標準偏差、及び約550μmの中央粒径を有することがわかる。
【0074】
(実施例5)−界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子の製造方法
この方法は、水平シャフトによって駆動する一組のプローシェア(ploughshare)攪拌インペラを備えたプローシェア(ploughshare)バッチミキサーLodige M20を用いて行われる。攪拌インペラの放射状スイープは14.5cmである。高速チョッパは、特に指示がない限り使用しない。
【0075】
粉末化された界面活性剤でない活性物質を、約10μmの中央粒径を有する硫酸マグネシウム粉末等級と、界面活性剤でない活性物質30部、硫酸マグネシウム粉末60部の比でブレンドし、細かい粉末プレ混合物を得る。ブレンドの均一性を改善するために、微粉化ミルに混合物を通す。
【0076】
コア物質は、洗剤ビルダー、並びに500μmの中央粒径、1.3の分布範囲、及び約800g/Lの嵩密度を有する界面活性剤の複合体からなる圧縮洗剤粒塊粒子である。5キログラムのコア物質をミキサーに充填する。ミキサーを約16rad/s(150RPM)の回転速度にて始動させる。30%の固形分を有するポリエチレングリコール水溶液(MWは約4,000)を含む結合剤成分100グラムを、約5グラム/sの速度にて圧力アトマイザーを用いてミキサーに噴霧する。ミキサーを止め、270グラムのプレミックスを濡れたコア物質の上方部に添加し、次いでミキサーを約16rad/s(150RPM)にて再始動させる。この時点で、チョッパを一時的に作動させ、濡れたコアと共にコーティング補助剤粉末を分散させるのを助ける。約10秒のチョッパ操作後、それを止める。約0.02Pa・s(20cps)の結合剤成分粘度では、これらの条件にて、約1.7の層化ストークス数及び44のコアアグロメレーションストークス数が得られる。約1分間の混合後、さらに50グラムの結合剤成分を、圧力アトマイザーを用いてミキサーに噴霧し、さらに30秒間混合を続ける。ミキサージャケットは、固体コーティング補助剤と結合剤溶液中の水分との水和からの熱を除去するために、冷水で冷却されてもよい。得られた生成物は、20%未満の界面活性剤でない活性物質粒子の相対標準偏差、及び525μmの中央粒径を有することがわかる。
【0077】
本発明の特定の実施形態について説明し記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正が可能であることが当業者には自明である。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
界面活性剤でない活性物質を含有するデリバリー粒子であって、
a.)次を含む第1のコーティング;
(i)界面活性剤でない活性物質成分であって、この界面活性剤でない活性物質成分が、前記コーティングに十分均一に分散し、20%以下の界面活性剤でない活性物質粒子の相対標準偏差を与える成分;
(ii)50ミクロン未満の中央粒径を有する固体のコーティング補助成分;及び
(iii)結合剤成分であって、この結合剤成分が約4Pa・s(4,000cps)未満の粘度を有する成分;
b.)少なくとも150ミクロンの中央粒径及び1〜約2の分布範囲を有するコア物質であって、このコア物質の少なくとも一部が前記コーティングによってコーティングされているコア物質;並びに
c.)任意に、少なくとも1つの追加のコーティング、
を含む界面活性剤でない活性物質を含有するデリバリー粒子。
【請求項2】
前記界面活性剤でない活性物質成分が、前記コーティングに十分均一に分散し、10%以下の界面活性剤でない活性物質粒子の相対標準偏差を与える、請求項1に記載の界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子。
【請求項3】
前記界面活性剤でない活性物質成分が、前記コーティングに十分均一に分散し、5%以下の界面活性剤でない活性物質粒子の相対標準偏差を与える、請求項3に記載の界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子。
【請求項4】
a.)前記界面活性剤でない活性物質成分が、酸化触媒、フリーラジカル反応開始剤、漂白活性化剤、酵素、香料、及びこれらの混合物から成る群から選択される、界面活性剤でない活性物質を含む;
b.)前記固体のコーティング補助成分が、アセテート類、サルフェート類、カーボネート類、ボレート類、ホスフェート類、及びこれらの混合物から成る群から選択される固体のコーティング補助剤を含む;
c.)前記結合剤成分が、ポリマー類、界面活性剤、溶媒及びこれらの混合物から成る群から選択される結合剤を含む;及び
d.)前記コア物質の中央粒径が150ミクロン〜約1000ミクロンである、
請求項1に記載の界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子。
【請求項5】
前記粒子が、粒子の総重量に基づいて、20重量%以下のいずれか1つの界面活性剤でない活性物質、及び10重量%以下の前記結合剤成分を含む、請求項4に記載の界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子。
【請求項6】
少なくとも1つの追加のコーティングを含む、請求項1に記載の界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子。
【請求項7】
染料、顔料、及びこれらの混合物から選択される物質を含む、請求項1に記載の界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子。
【請求項8】
前記粒子が、少なくとも10:1のコア物質の中央粒径と固体コーティング補助成分の中央粒径との比を有する、請求項1に記載の界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子。
【請求項9】
前記粒子が、1リットルあたり少なくとも300グラムのコア物質嵩密度を有する、請求項1に記載の界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子。
【請求項10】
請求項1に記載の界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子を含む洗浄組成物。
【請求項11】
前記洗浄組成物が、洗浄組成物の総重量に基づいて、15重量%以下のいずれか1つの界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子を含む、請求項10に記載の洗浄組成物。
【請求項12】
前記洗浄組成物が、洗浄組成物の総重量に基づいて、2重量%以下のいずれか1つの界面活性剤でない活性物質を含み、この活性物質が、前記界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子によって前記洗浄組成物に送達される、請求項11に記載の洗浄組成物。
【請求項13】
前記界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子の中央粒径が、前記洗浄組成物の質量基準の累積粒径分布の15〜95百分位数の範囲である、請求項10に記載の洗浄組成物。
【請求項14】
前記界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子の中央粒径が、前記洗浄組成物の質量基準の累積粒径分布の15〜85百分位数の範囲である、請求項13に記載の洗浄組成物。
【請求項15】
請求項1に記載の界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子を製造する方法であって、前記方法が、
a.)界面活性剤でない活性物質成分、及び50ミクロン未満の中央粒径を有する固体のコーティング補助成分を組み合わせ、プレ混合物を形成する工程;及び
b.)少なくとも150ミクロンの中央粒径及び1〜約2の分布範囲を有するコア物質の少なくとも一部を、約4Pa・s(4,000cps)未満の粘度を有する結合剤成分及び前記プレ混合物でコーティングし、コーティングされた粒子を形成する工程;
を含む方法。
【請求項16】
前記コーティング工程が、10未満の層化ストークス数及び0.5を超えるコアアグロメレーション数にて行われる、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
請求項1に記載の界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子を製造する方法であって、前記方法が:、
a.)界面活性剤でない活性物質成分、及び約4Pa・s(4,000cps)未満の粘度を有する結合剤成分を組み合わせ、プレ混合物を形成する工程;及び
b.)少なくとも150ミクロンの中央粒径及び1〜約2の分布範囲を有するコア物質の少なくとも一部を、前記プレ混合物、次いで50ミクロン未満の中央粒径を有する固体のコーティング補助成分でコーティングし、コーティングされた粒子を形成する工程;
を含む方法。
【請求項18】
前記コーティング工程が、10未満の層化ストークス数及び0.5を超えるコアアグロメレーションストークス数にて行われる、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
洗浄方法であって、前記方法が:、
a.)ある場所の少なくとも一部を請求項10に記載の洗浄組成物及び/又は請求項10に記載の洗浄組成物を含む組成物と接触させる工程;及び
b.)次いで前記場所又は前記場所の一部を洗浄する及び/又はすすぐ工程
を含む、方法。
【請求項20】
前記界面活性剤でない活性物質成分が、前記コーティング中に十分均一に分配され、10%以下の界面活性剤でない活性物質粒子の相対標準偏差を与え、前記粒子が、少なくとも10:1のコア物質の中央粒径と固体のコーティング補助剤の中央粒径との比を有し、前記粒子のコア物質が1リットルあたり少なくとも300グラムの嵩密度を有する、請求項5に記載の界面活性剤でない活性物質含有デリバリー粒子。

【公開番号】特開2010−270337(P2010−270337A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−173922(P2010−173922)
【出願日】平成22年8月2日(2010.8.2)
【分割の表示】特願2006−249053(P2006−249053)の分割
【原出願日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】