説明

流体状試料を調製するための装置

流体状分析物計測器での使用のために流体状試料を調製するための装置は、(a)流体状試料を中に受け入れられる寸法の毛細管チャネル、毛細管チャネルと連絡している内部ノズル、毛細管チャネルと内部ノズルの両方と連絡している混合室、および混合室と連絡している分注ノズルを備える第1の部分と、(b)隔壁により覆われている処理溶液室と、(c)処理溶液室の内容物が混合室内の毛細管チャネルの内容物と混合し、第2の部分が第1の部分に関して移動されるときに分注ノズルを通じて排出されるように隔壁を突き刺すために第1の部分に関して移動可能な第2の部分とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、35 U.S.C第119条に基づき、2004年3月5日に出願した「Integrated Sampler for use With Blood Analyte Meter」という表題の米国仮出願第60/550,410号の優先権を主張するものである。
【0002】
本発明は、流体状試料(状況によっては、血液試料であってもよい)を処理溶液(状況によっては、緩衝剤または希釈剤であってもよい)と混合するための機械装置である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、流体状試料と処理溶液とを混合し、混合された流体状試料および処理溶液を計測器内に送り込むための統合システムを実現する。好ましい態様では、流体状試料は、血液試料であり、処理溶液は、緩衝剤であり、計測器は、血液分析物(analyte)計測器であるが、本発明は、それらに限定されない。他の態様では、流体状試料は、間質液(interstitial fluid)、または前立腺特異抗原(prostate specific antigen)を含有する流体状試料を含む体液であってよい。さらに、血液分析物計測器は、適宜、ヘモグロビンA1c(HbA1c)または脂質パネルメータを備えることができるが、本発明はここでもまたそれに限定されるわけではない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一態様では、本発明は、計測器内で使用できるように流体状試料を調製する装置を実現し、この装置は、(a)隔壁突入突起、および毛細管チャネルを有する第1の部分と、(b)処理溶液室、処理溶液室を密封する第1の隔壁、および処理溶液室を密封する第2の隔壁を有する第2の部分とを備える。
【0005】
他の態様では、本発明は、計測器内で使用できるように流体状試料を調製する装置を実現し、これは、(a)流体状試料を中に受け入れられる寸法の毛細管チャネルを有する第1の部分と、(b)第1および第2の隔壁により囲まれた処理溶液室を有する第2の部分であって、第1の部分が第2の部分の中に挿入されたときに第1の部分が第1の隔壁を貫通して(penetrate)、処理溶液室の内容物が毛細管チャネルの内容物と混合される、第2の部分と、(c)処理溶液室および毛細管チャネルの内容物が装置から排出されるように第2の隔壁を貫通する機構とを備える。
【0006】
他の態様では、本発明は、計測器内で使用できるように流体状試料を調製する装置を実現し、この装置は、(a)流体状試料を中に受け入れられる寸法の毛細管チャネル、毛細管チャネルと連絡している内部ノズル、毛細管チャネルと内部ノズルの両方と連絡している混合室、および混合室と連絡している分注ノズルを有する第1の部分と、(b)隔壁により覆われている処理溶液室と、(c)処理溶液室の内容物が混合室内の毛細管チャネルの内容物と混合し、第2の部分が第1の部分に関して移動されるときに分注ノズルを通じて排出されるように隔壁を突き刺すために第1の部分に関して移動可能な第2の部分とを備える。
【0007】
他の態様では、本発明は、計測器内で使用できるように流体状試料を調製する装置を実現し、この装置は、(a)流体状試料を中に受け入れられる寸法の毛細管チャネルを有する第1の部分と、(b)隔壁により囲まれている処理溶液室と、(c)第2の部分とを備え、第1の部分が第2の部分の中に挿入されたときに第1の部分が隔壁を貫通して処理溶液室の内容物が毛細管チャネルの内容物と混合し、処理溶液室及び毛細管チャネルの内容物が装置から排出できる。
【実施例】
【0008】
図1Aから1Dは、以下のように本発明の第1の実施形態を示す。装置20は、第1の部分30および第2の部分40を含む。第1の部分30は、隔壁突入突起32および毛細管チャネル34を含む。第2の部分40は、処理溶液室42を含む。第1の隔壁44は、処理溶液室42の上に被さるように配置され、第2の隔壁46は、処理溶液室42の底部に被さるように配置され、それにより、処理溶液室42の内容物を密封する。装置の第1の部分30および第2の部分40は、可撓性のつなぎ部によりつなぎ合わすことができる。任意選択のいくつかの実施形態では、第1および第2のカバー44および46はそのいずれか、またはその両方をホイルまたは柔らかいプラスチックフィルムで作ることができる。
【0009】
一の好ましい操作方法では、患者は、最初に、従来の皮膚ランセット切開装置を使用して、血一滴を抜く。次いで、図1Bに示されているように、隔壁突入突起32の本体の側面に指をあてがって、血液が毛細管チャネル34を満たすようにする。
【0010】
本発明は、血液試料での使用に限定されないことが理解されるであろう。その代わりに、液体分析計測器の種類に関係なくその計測器で分析される他のどのような流体も、置き換えることができる。そのようなものとして、本発明は、前立腺特異抗原、脂質、クレアチニン、微量アルブミン(microalbumin)などの分析物を含む体液試料を含む、さまざまな流体状試料での動作を包含する。
【0011】
次いで、図1Cに示されているように、装置の第1および第2の部分(30および40)は、隔壁突入突起32が第1の隔壁44を突き刺すように合わされ、血液で満たされた毛細管チャネル32は、装置20の第1の部分30が装置20の第2の部分40内に押し込まれたときに処理溶液室42内に受け入れられる。そのため、毛細管チャネル32内の血液は、処理溶液室42の内容物と混合される。好ましくは、処理溶液室42には、試料希釈緩衝剤が中に入っているが、本発明はそれに限定されない。
【0012】
次いで、図1Dに示されているように、装置20を(方向D1に)前後に振ることにより、毛細管チャネル32の内容物と処理溶液室42の内容物の混合を確実に行わせることができる。次に、そのような混合の後、装置20を方向D2の下方に進めて、計測器10内の入り口11内に直接挿入することができる。装置20が計測器10内に完全に挿入されたら、装置の物理的構成要素が隔壁46を貫通する。このような物理的構成要素は、計測器10または装置20のいずれか、または両方に存在しうる。隔壁46が貫通されると、処理溶液室42の混合された血液および処理溶液内容物は、次に、計測器10内に放出される。好ましい実施形態では、このような物理的構成要素は、やり(lance)型または針型の突起を計測器10内に備え、これで、装置20が計測器10の入り口に受け入れられたときに隔壁46を破って中に入るようにできる。安全上の理由から、このようなやり型または針型の突起は、計測器10内に完全に入れることができる。隔壁46を貫通するこのような物理的構成要素は、さらに、隔壁46を貫通するように作動する機構を備えることもできる。
【0013】
他の実施形態では、処理溶液室42の底部を覆う第2の膜46は不要である。その代わりに、ホイルシールを剥がすか、またはキャップを取り外す。次いで、処理溶液室42の内容物を処理溶液室から単純に絞り出し(装置の第2の部分40を絞ることにより)、血液分析物計測器10の注入口受け入れ口11に直接入れる。
【0014】
計測器10は、HbA1c計測器であるのが好ましいが、本発明はそれに限定されないことは理解されるであろう。その代わりに、任意の形態の分析物計測器(1つまたは複数の分析物を測定する)が、本発明に適合している。そのため、本発明は、限定はしないが、血液試料を希釈緩衝剤と混合することを伴っていてもよい。例えば、本発明は、さらに、血液を他の物質と混合するのにも役立ち、また他の装置と併用することも可能である。例示的な計測器10の機能は、全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第5,837,546号、第5,945,345号、および第5,580,794号で説明されている。
【0015】
ハンドル36は、装置20を閉鎖する(つまり、第1の部分30を第2の部分40に挿入する)のを支援するために隔壁突入突起32と反対側に備えることができる。ハンドル36は、また、計測器10に関して第1の部分30の回転/ハンドリングを適宜支援することもできる(例えば、隔壁46を貫通した機構を作動させるため)。
【0016】
本発明の他の設計では、処理溶液室42は、処理溶液室42の内容物を計測器10内に放出するために貫通された底部隔壁46を持たない。その代わりに、装置の第2の部分40全体(処理溶液室42を含む)は、可撓性の材料でできており、したがって、処理溶液室42の内容物を簡単に絞り出し(例えば、貫通された隔壁44を通して、またはキャップが取り外されている注ぎ口を通して)、計測器10の中に滴らすことができる。
【0017】
図2Aおよび2Bは、装置20が計測器10上に直接取り付けられている本発明の第2の実施形態を示している。装置20のこの実施形態は、上述の方法と同じようにして動作するが、代わりに、緩衝室42の底部隔壁46の貫通が、図2Bの方向Rに装置20を回転させることを単純に含むことができる他の機構により作動させられる。しかし、隔壁46を貫通するのに先立って、装置20(およびそれに取り付けられた計測器10)は振られるのが好ましい(例えば、方向D1の急速な前後移動により)。
【0018】
本発明の第3の実施形態は、以下のように、図3Aから3Dに示されている。装置50は、毛細管チャネル55が中に形成された隔壁突入突起53を有する第1の部分52、ならびに処理溶液室56および処理溶液室56を密閉する隔壁58を含む第2の部分54を備える。
【0019】
一の好ましい操作方法では、ユーザは、指から採った血液一滴を毛細管チャネル55の上端に置く。ストッパ接合部57が、毛細管チャネル55の反対端に用意されている。このようなストッパ接合部は、装置50の第1の部分52を通過するボアを含むのが好ましい場合がある。したがって、ストッパ接合部57のおかげで、所定の体積の血液が毛細管チャネル55内に受け入れられやすくなる。
【0020】
図3Cに示されているように、毛細管チャネル55が血液試料で満たされた後、隔壁突入突起53が隔壁58を突き刺すように第1の部分52が第2の部分54に挿入され、それにより、毛細管チャネル55が処理溶液室58内に受け入れられる。そのため、毛細管チャネル55および緩衝剤室56の内容物が混ぜ合わされる。混合は、さらに、装置を振ることにより高めることができる。
【0021】
最後に、図3Dに示されているように、第2の隔壁59が第1の部分52により貫通されるように分注ノズル51が第1の部分52に関して移動される。これが行われると、混合された血液/処理溶液は、分注ノズル51を通して装置から排出される。好ましい実施形態では、分注ノズル51の遠位端51Aは、血液分析物計測器(HbA1c血液計測器であってもよい)の口の中に受け入れられる寸法を有する。
【0022】
さらに、好ましい実施形態では、分注ノズル51は、例示されているように、第2の部分54内に受け入れられる。これは、血液/処理溶液の混合液を捕そくし、分注ノズル51の遠位端51Aを通してすべて排出するようにできるという利点を有する。
【0023】
第1および第2の隔壁58および59は、ホイルで作ることができる。しかし、本発明は、そのように限定されない。隔壁58および59は、プラスチックまたはゴムを含む、適当な材料で作ることができる。
【0024】
図3Aから3Dに示されている本発明の実施形態は、適宜、上述のように血液分析物計測器(図1Dおよび2Bの10)と併用できる。しかし、本発明のこの実施形態は、適当な液体分析計測器と共に、さらには単純な格納容器とさえ併用できる(例えば、後で分析できるように、ウェル内の析出用に試料を調製する)ことは理解されるであろう。
【0025】
システム50は、血液分析物計測器10で使用する血液試料を調製する場合に使用することもでき、その手順は、隔壁突入突起53を有する本体52の毛細管チャネル55内に血液を吸い込み、処理溶液室56を覆う第1の隔壁58を隔壁突入突起53で突き刺し、それにより、毛細管チャネル55内の血液を処理溶液室56の内容物に曝し、処理溶液室56を中に受け入れられている毛細管チャネル55と共に振って、血液を処理溶液室56の内容物と混合し、第2の隔壁59を突き刺し、混合された血液と処理溶液室の内容物とが血液分析物計測器10内に受け入れられるようにすることである。
【0026】
システム50は、血液分析物計測器10で使用する血液試料を調製する場合に使用することもでき、その手順は、血液試料を装置の第1の部分52の毛細管チャネル55内に吸い込み、装置の第2の部分54を第1の部分52に関して移動して処理溶液室56の隔壁58を貫通させ、処理溶液室56の内容物が毛細管チャネル55内の血液試料と混合されるようにし、混合された処理溶液および血液試料を分注ノズル51に通して排出し、血液分析物計測器10内に入れることである。
【0027】
本発明の第4の実施形態は、以下のように、図4Aから4Dに示されている。装置60は、毛細管チャネル65が中に形成されている隔壁突入突起63を有する第1の部分62、ならびに処理溶液室66および処理溶液室66を密閉する上部隔壁68を含む第2の部分64を備える。
【0028】
一の好ましい操作方法では、ユーザは、指から採った血液一滴を毛細管チャネル65の上端に置く。ストッパ接合部67が、毛細管チャネル65の反対端に用意されている。このようなストッパ接合部は、装置60の第1の部分62を通過するボアを含むのが好ましい場合がある。したがって、ストッパ接合部67のおかげで、所定の体積の血液が毛細管チャネル65内に受け入れられやすくなる。
【0029】
図4Cに示されているように、毛細管チャネル65が血液試料で満たされた後、隔壁突入突起63が上部隔壁68を突き刺すように第1の部分62が第2の部分64に挿入され、それにより、毛細管チャネル65が処理溶液室66内に受け入れられる。そのため、毛細管チャネル65および処理溶液室66の内容物が混ぜ合わされる。混合は、さらに、装置を振ることにより高めることができる。
【0030】
最後に、図4Dに示されているように、取り外し可能安全タブ64Aは取り外すことができ、それにより分注ノズル61を第1の部分62に関して移動させることができ、第2の(つまり底部の)隔壁69が第1の部分62により貫通されるようにする。これが行われると、混合された血液/処理溶液は、分注ノズル61を通して装置から排出される。好ましい実施形態では、分注ノズル61の遠位端61Aは、血液分析物計測器(ヘモグロビンA1c血液計測器を含む)の口の中に受け入れられる寸法を有する。
【0031】
さらに、好ましい実施形態では、分注ノズル61は、例示されているように、第1の部分64内に受け入れられる。これは、血液/処理溶液の混合液を捕そくし、分注ノズル61を通してすべて排出するようにできるという利点を有する。
【0032】
第1および第2の隔壁68および69は、ホイルで作ることができる。しかし、本発明は、そのように限定されない。隔壁68および69は、プラスチックまたはゴムを含む、適当な材料で作ることができる。
【0033】
図4Aから4Dに示されている本発明の実施形態は、適宜、上述のように血液分析物計測器(図1Dおよび2Bの10)と併用できる。しかし、本発明のこの実施形態は、適当な液体分析計測器と共に、さらには単純な格納容器とさえ併用できる(例えば、後で分析できるように、ウェル内の析出用に試料を調製する)ことは理解されるであろう。
【0034】
システム60は、血液分析物計測器10で使用する血液試料を調製する場合に使用することもでき、その手順は、隔壁突入突起63を有する本体62の毛細管チャネル65内に血液を吸い込み、処理溶液室66を覆う第1の隔壁68に隔壁突入突起63で突き刺し、それにより、毛細管チャネル65内の血液を処理溶液室66の内容物に曝し、処理溶液室66を中に受け入れられている毛細管チャネル65と共に振って、血液を処理溶液室66の内容物と混合し、第2の隔壁69を突き刺し、混合された血液と処理溶液室の内容物とが血液分析物計測器10内に受け入れられるようにすることである。
【0035】
システム60は、血液分析物計測器10で使用する血液試料を調製する場合に使用することもでき、その手順は、血液試料を装置の第1の部分62の毛細管チャネル65内に吸い込み、装置の第1の部分62を第2の部分64に関して移動して処理溶液室66の隔壁68を貫通させ、処理溶液室66の内容物が毛細管チャネル65内の血液試料と混合されるようにし、混合された処理溶液および血液試料を分注ノズル66に通して排出し、血液分析物計測器10内に入れることである。
【0036】
本発明の第5の実施形態は、以下のように、図5Aから5Cに示されている。装置70は、毛細管チャネル75が中に入っている隔壁突入突起73を有する第1の部分72、ならびに処理溶液室76および処理溶液室76を密閉する隔壁78を含む第2の部分74を備える。第1の部分72は、さらに、毛細管チャネル75、内部ノズル77(狭い内部ノズル77Aおよび広い緩衝剤受け入れチャネル77Bを含む)、混合室79、および分注ノズル71を備える。
【0037】
一の好ましい操作方法では、ユーザは、指から採った血液一滴を毛細管チャネル75の上端に置く。図5Bに示されているように、毛細管チャネル75が血液試料で満たされた後、次いで第1の部分72は第2の部分74に挿入される。その結果、隔壁突入突起73は、隔壁78を突き刺し、緩衝剤室76内の処理溶液を強制的に処理溶液受け入れチャネル77A、内部ノズル77Bに通し、混合室79に送る。処理溶液のこの流れの結果として、毛細管チャネル75内の血液試料も、混合室79に吸い込まれる。次いで、第2の部分74が第1の部分72に関して移動されると、混合室79の混合された内容物は、分注ノズル71を通して排出される。
【0038】
内部ノズル77Bおよび毛細管チャネル75は、例示されているように、混合室79への入り口の近くのY字型接合部のところで会合するのが好ましい。これにより、血液試料を毛細管チャネル75から混合室に吸い込む際に、緩衝液が内部ノズル77Bに通りやすくなる。
【0039】
好ましい実施形態では、混合室79は、さらに、乱流を混合室79内で混合させるのを助ける突き出し部79Aを含む。
好ましい実施形態では、分注ノズル71の遠位端は、血液分析物計測器(ヘモグロビンA1c血液計測器を含む)の口の中に受け入れられる寸法を有する。
【0040】
隔壁78は、ホイルか、またはプラスチックもしくはゴムを含む他の適当な材料で作ることができる。
図5Aから5Cに示されている本発明の実施形態は、適宜、上述のように血液分析物計測器(図1Dおよび2Bの10)と併用できる。しかし、本発明のこの実施形態は、適当な液体分析計測器と共に、さらには単純な格納容器とさえ併用できる(例えば、後で分析できるように、ウェル内の析出用に試料を調製する)ことは理解されるであろう。
【0041】
システム70は、血液分析物計測器10で使用する血液試料を調製する場合に使用することもでき、その手順は、血液試料を装置の第1の部分72の毛細管チャネル75内に吸い込み、装置の第2の部分74を第1の部分72に関して移動して処理溶液室76の隔壁78を貫通させ、処理溶液室76の内容物が毛細管チャネル75内の血液試料と混合されるようにし、混合された処理溶液および血液試料を分注ノズル71に通して排出し、血液分析物計測器10内に入れることである。
【0042】
本発明の第6の実施形態は、以下のように、図6Aから6Cに示されている。装置80は、第1の部分82および第2の部分84を含む。第1の部分82は、毛細管チャネル85、処理溶液室86、および処理溶液室86を密閉する隔壁88を備える。第1の部分82は、さらに、内部ノズル87を含む(処理溶液受け入れチャネル87Aおよび混合室89を含む)。第1の部分82の遠位端81は、血液分析物計測器の入り口に受け入れ可能な分注ノズルとしての形状を有するのが好ましい。
【0043】
一の好ましい操作方法では、ユーザは、指から採った血液一滴を毛細管チャネル85の上端に置く。図8Bに示されているように、毛細管チャネル85が血液試料で満たされた後、次いで第2の部分84は第1の部分82に挿入される。その結果、隔壁突入突起83は、隔壁88を突き刺し、処理溶液室86内の処理溶液を強制的に処理溶液受け入れチャネル87A、内部ノズル87Bに通し、混合室89に送る。処理溶液のこの流れの結果として、毛細管チャネル85内の血液試料も、混合室89に吸い込まれる。次いで、第2の部分84が第1の部分82に関して移動されると、混合室89の混合された内容物は、分注ノズル81を通して排出される。
【0044】
内部ノズル87Bおよび毛細管チャネル85は、例示されているように、混合室89への入り口の近くのY字型接合部のところで会合するのが好ましい。これにより、血液試料を毛細管チャネル85から混合室89に吸い込む際に、処理溶液が内部ノズル87Bに通りやすくなる。
【0045】
好ましい実施形態では、混合室89は、乱流を混合室89内で混合させるのを助けるさまざまな突き出し部79Aを備えるねじれた経路を含む。
好ましい実施形態では、分注ノズル81の遠位端は、血液分析物計測器(ヘモグロビンA1c血液計測器を含む)の口の中に受け入れられる寸法を有する。
【0046】
隔壁88は、ホイルか、またはプラスチックもしくはゴムを含む他の適当な材料で作ることができる。
図6Aから6Cに示されている本発明の実施形態は、適宜、上述のように血液分析物計測器(図1Dおよび2Bの10)と併用できる。しかし、本発明のこの実施形態は、適当な液体分析計測器と共に、さらには単純な格納容器とさえ併用できる(例えば、後で分析できるように、ウェル内の析出用に試料を調製する)ことは理解されるであろう。
【0047】
システム80は、血液分析物計測器10で使用する血液試料を調製する場合に使用することもでき、その手順は、血液試料を装置の第1の部分82の毛細管チャネル85内に吸い込み、装置の第2の部分84を第1の部分82に関して移動して処理溶液室86の隔壁88を貫通させ、処理溶液室86の内容物が毛細管チャネル85内の血液試料と混合されるようにし、混合された緩衝剤および処理溶液試料を分注ノズル81に通して排出し、血液分析物計測器内に入れることである。
【0048】
本発明のさまざまな態様では、装置20、50、60、70、および80は、使い捨て検査計測器10(米国特許第5,837,546号、第5,945,345号、および第5,580,794号)、または米国仮出願第60/550,410号で説明されているような複数回使用カートリッジシステムのいずれかと共に使用することができる。
【0049】
本発明の第7の実施形態は、以下のように、図7Aから7Eに示されている。装置90は、第1の部分92、第2の部分94、および第3の部分97を含む。第1の部分92は、毛細管チャネル95を含む。第3の部分97は、処理溶液室96、および処理溶液室96を密閉する隔壁98を備える。血液(または他の流体状)試料が、毛細管チャネル95内に受け入れられる。図7Cに示されているように、第1の部分92が第2の部分94内に挿入されると、第1の部分92の下端は、隔壁98を貫通し、処理溶液室96の内容物が、上方に押され、毛細管チャネル95に通される。そこで、処理溶液室96の内容物は、毛細管チャネル95の内容物と混合される。この混合流体流は、図7Cおよび7Dの矢印Fで示される。図7Eは、装置の遠位端101を通る流体排出に先立って、混合をさらに高める、側フルー99および底溝100を示す、第3の部分97の底部斜視図を示している。装置90の遠位端101は、血液分析物計測器の入り口に受け入れ可能な分注ノズルとしての形状を有するのが好ましい。
【0050】
本発明の第8の実施形態は、以下のように図8Aから8G(図4Aから4Dに示されている本発明の第4の実施形態と同様に動作する)に示されている。装置100は、毛細管チャネル105が中に入っている隔壁突入部分103を有する第1の部分102、ならびに処理溶液室106および処理溶液室106を密閉する上部隔壁108を含む第2の部分104を備える。
【0051】
一の好ましい操作方法では、ユーザは、指から採った血液一滴を毛細管チャネル105の上端に置く。ストッパ接合部107が、毛細管チャネル105の反対端に用意されている。このようなストッパ接合部は、装置100の第1の部分102を通過するボアを含むのが好ましい場合がある。したがって、ストッパ接合部107のおかげで、所定の体積の血液が毛細管チャネル105内に受け入れられやすくなる。
【0052】
図8Dおよび8Eに示されているように、毛細管チャネル105が血液試料で満たされた後、隔壁突入突起103が上部隔壁108を突き刺すように第1の部分102が第2の部分104に挿入され、それにより、毛細管チャネル105が処理溶液室106内に受け入れられる。そのため、毛細管チャネル105および処理溶液室106の内容物が混ぜ合わされる。混合は、さらに、装置を振ることにより高めることができる。
【0053】
最後に、図8Fおよび8Gに示されているように、第2の(つまり、底部の)隔壁109が第1の部分102により貫通されるように分注ノズル101が第1の部分102に関して移動できる。これが行われると、混合された血液/処理溶液は、分注ノズル101を通して装置から排出される。好ましい実施形態では、分注ノズル101の遠位端101Aは、血液分析物計測器10(適宜ヘモグロビンA1c血液計測器を備えることもできる)の口の中に受け入れられる寸法を有する。しかし、本発明のこの実施形態は、適当な液体分析計測器と共に、さらには単純な格納容器とさえ併用できる(例えば、後で分析できるように、ウェル内の析出用に試料を調製する)ことは理解されるであろう。
【0054】
図8Cに戻って参照すると、分注ノズル101の任意選択の内部特徴が例示されている。例えば、(図8Cとは対照的に)流体が排出される際に通る内部チャネル120は口広げ加工することが可能である。これは、溶液が計測器10内に流れ込む速さを遅くし、計測器10の内側に液体のしぶきをかけるのを防ぐという利点を有する。さらに、動作中の空気圧上昇に対する空気抜き口120も用意できる。
【0055】
さらに、好ましい実施形態では、分注ノズル101は、例示されているように、第1の部分104内に受け入れられる。これは、血液/処理溶液の混合液を捕そくし、分注ノズル101を通してすべて排出するようにできるという利点を有する。
【0056】
第1および第2の隔壁108および109は、ホイルで作ることができる。しかし、本発明は、そのように限定されない。隔壁108および109は、プラスチックまたはゴムを含む、適当な材料で作ることができる。
【0057】
システム100は、血液分析物計測器10で使用する血液試料を調製する場合に使用することもでき、その手順は、隔壁突入突起103を有する本体102の毛細管チャネル105内に血液を吸い込み、処理溶液室106を覆う第1の隔壁108を隔壁突入突起103で突き刺し、それにより、毛細管チャネル105内の血液を処理溶液室106の内容物に曝し、処理溶液室106を中に受け入れられている毛細管チャネル105と共に振って、血液を処理溶液室106の内容物と混合し、第2の隔壁109を突き刺し、混合された血液と処理溶液室の内容物とが血液分析物計測器10内に受け入れられるようにすることである。
【0058】
システム100は、血液分析物計測器10で使用する血液試料を調製する場合に使用することもでき、その手順は、血液試料を装置の第1の部分102の毛細管チャネル105内に吸い込み、装置の第1の部分102を第2の部分104に関して移動して処理溶液室106の隔壁108を貫通させ、処理溶液室106の内容物が毛細管チャネル105内の血液試料と混合されるようにし、混合された処理溶液および血液試料を分注ノズル106に通して排出し、血液分析物計測器10内に入れることである。
【0059】
図8Hは、以下のように第1の部分102の隔壁突入突起103内の毛細管チャネル105の洗い流しを簡単にするシステムを例示している。毛細管チャネル105の側面に開いている窓109が備えられ、これにより、流体状試料の洗い流しが簡単になり、装置を再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1A】本発明の第1の実施形態の側断面図である。
【図1B】流体状試料を中に受け入れる本発明の第1の実施形態の斜視図である。
【図1C】装置の第2の部分の中に挿入される装置の第1の部分を示す、本発明の第1の実施形態の斜視図である。
【図1D】振られ、その後、血液分析物計測器内に挿入される位置にある、第1の実施形態の側面図である。
【図2A】流体状試料を中に受け入れる本発明の第2の実施形態の斜視図である。
【図2B】血液/緩衝剤混合物を分析物計測器内に放出するために、振られ、その後、血液分析物計測器内に関して回転される位置にある本発明の第2の実施形態の上面図である。
【図3A】使用に先立つ本発明の第3の実施形態の斜視図である。
【図3B】図3Aに対応する側断面図である。
【図3C】図3Bに対応する側断面図であるが、ただし、装置の第1の部分は装置の第2の部分の中に挿入され、それにより、装置の第2の部分内の処理溶液室を覆う隔壁を貫通することを示す図である。
【図3D】図3Cに対応する側断面図であるが、ただし、分注ノズルは装置の第1の部分に関して移動して第2の隔壁が貫通されることを示す図である。
【図4A】使用に先立つ本発明の第4の実施形態の斜視図である。
【図4B】図4Aに対応する側断面図である。
【図4C】図4Bに対応する側断面図であるが、ただし、装置の第1の部分は装置の第2の部分の中に挿入され、それにより、装置の第2の部分内の処理溶液室を覆う第1の隔壁を貫通することを示す図である。
【図4D】図4Cに対応する側断面図であるが、ただし、分注ノズルは装置の第1の部分に関して移動して第2の隔壁が貫通されることを示す図である。
【図5A】使用に先立つ本発明の第4の実施形態の斜視図である。
【図5B】図5Aに対応する側断面図である。
【図5C】図5Bに対応する側断面図であるが、ただし、装置の第1の部分は装置の第2の部分の中に挿入され、それにより、装置の第2の部分内の処理溶液室を覆う隔壁を貫通し、毛細管チャネル内の流体状試料および処理溶液室内の処理溶液を混ぜ合わせ分注ノズルを通して分注させることを示す図である。
【図6A】使用に先立つ本発明の第5の実施形態の斜視図である。
【図6B】図6Aに対応する側断面図である。
【図6C】図6Bに対応する側断面図であるが、ただし、装置の第1の部分は装置の第2の部分の中に挿入され、それにより、装置の第2の部分内の処理溶液室を覆う隔壁を貫通し、毛細管チャネル内の流体状試料および処理溶液室内の処理溶液を混ぜ合わせ分注ノズルを通して分注させることを示す図である。
【図7A】使用に先立つ本発明の第6の実施形態の斜視図である。
【図7B】図7Aに対応する側断面図である。
【図7C】図7Bに対応する側断面図であるが、ただし、装置の第1の部分は装置の第2の部分の中に挿入され、それにより、第1の部分を処理溶液室を覆う隔壁に貫通させ、毛細管チャネル内の流体状試料および処理溶液室内の処理溶液を混ぜ合わせ分注ノズルを通して分注させることを示す図である。
【図7D】装置の第1の部分が装置の第2の部分の中に挿入されたときの装置の第1と第2の部分の間の流体流を示す、図7Bに対応する側断面図である。
【図7E】図7Bに対応する、処理溶液室が収納されている、装置の第3の部分の底面斜視図である。
【図8A】本発明の第8の実施形態の斜視図である。
【図8B】本発明の第8の実施形態の側面図である。
【図8C】図8Bに対応する側断面図である。
【図8D】装置の第2の部分の中に挿入される装置の第8の実施形態の第1の部分の側面図である。
【図8E】図8Dに対応する側断面図である。
【図8F】計測器の中に挿入される本発明の第8の実施形態の斜視図である。
【図8G】図8Fに対応する側断面図である。
【図8H】本発明の第8の実施形態の第1の部分における洗い流しが比較的容易なシステムの図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体状分析物計測器での使用のために流体状試料を調製するための装置であって、
隔壁突入突起及び毛細管チャネルを有する、第1の部分と、
処理溶液室、前記処理溶液室を密封する第1の隔壁、及び前記処理溶液室を密封する第2の隔壁を有する、第2の部分とを備えている、装置。
【請求項2】
前記第1の隔壁は、前記処理溶液室の上部に横切る形で配置され、前記第2の隔壁は、前記処理溶液室の底部に横切る形で配置される請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記隔壁突入突起は、前記第1の隔壁に突入し、それにより、前記装置の前記第1の部分が前記装置の前記第2の部分の中に挿入されたときに前記毛細管チャネルが前記処理溶液室内に受け入れられる請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記毛細管チャネルは、前記隔壁突入突起内に配置される請求項1に記載の装置。
【請求項5】
流体状分析物計測器と、前記処理溶液室の内容物を前記流体状分析物計測器内に放出するために前記第2の隔壁に突入する前記流体状分析物計測器上の機構とを更に備えている、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記流体状分析物計測器は、ヘモグロビンA1cを測定する請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記第2の部分は、前記装置の前記第2の部分が流体状分析物計測器の口に受け入れられるときに前記処理溶液室の内容物を前記流体状分析物計測器内に放出するために前記第2の隔壁が突入されるような寸法を有する請求項1に記載の装置。
【請求項8】
流体状分析物監視装置での使用のために流体状試料を調製するための方法であって、
隔壁突入突起を有する本体の毛細管チャネル内に流体状試料を吸い込む工程と、
処理溶液室を覆う第1の隔壁を前記隔壁突入突起で突き刺し、それにより、前記毛細管チャネル内の前記流体状試料を前記処理溶液室の内容物に曝す工程と、
前記処理溶液室を中に受け入れられている前記毛細管チャネルと共に振って、前記流体状試料を前記処理溶液室の内容物と混合する工程と、
前記処理溶液室を覆う第2の隔壁に突入し、前記混合された流体と処理溶液室の内容物とが流体状分析物計測器内に受け入れられるようにする工程とを含む方法。
【請求項9】
前記流体状試料は、血液である請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記流体状試料は、間質液である請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記隔壁突入突起および毛細管チャネルは、装置の第1の部分上に配置され、前記処理溶液室および前記処理溶液室を覆う前記第1の隔壁は、前記装置の第2の部分上に配置され、前記装置の前記第1および第2の部分は合わさって一体になる請求項8に記載の方法。
【請求項12】
流体状分析物計測器での使用のために流体状試料を調製するための装置であって、
隔壁突入突起及び毛細管チャネルを有する、第1の部分と、
処理溶液室及び前記処理溶液室を密封する隔壁を有する、第2の部分とを備えている、装置。
【請求項13】
前記隔壁突入突起は、前記隔壁に突入し、それにより、前記装置の前記第1の部分が前記装置の前記第2の部分の中に挿入されたときに前記毛細管チャネルが前記処理溶液室内に受け入れられる請求項12に記載の装置。
【請求項14】
流体状分析物計測器での使用のために流体状試料を調製するための装置であって、
流体状試料を中に受け入れられる寸法の毛細管チャネルを有する第1の部分と、
第1および第2の隔壁により囲まれた処理溶液室を有する第2の部分であって、前記第1の部分が前記第2の部分の中に挿入されたときに前記第1の部分が前記第1の隔壁を貫通して、前記処理溶液室の内容物が前記毛細管チャネルの内容物と混合される、第2の部分と、
前記処理溶液室及び前記毛細管チャネルの内容物が前記装置から排出できるように前記第2の隔壁を貫通する機構とを備えている、装置。
【請求項15】
前記隔壁を貫通する前記機構は、
分注ノズルを備え、前記装置の前記第1の部分に関する前記分注ノズルの移動により前記第2の隔壁が貫通され、前記処理溶液室および毛細管チャネルの内容物が分注ノズルを通して排出される請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記分注ノズルは、前記装置の前記第2の部分の中に受け入れられる請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記装置の前記第2の部分に関する前記分注ノズルを移動して前記第2の隔壁を貫通させる前記装置の前記第2の部分上の取り外し可能タブを更に備える請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記毛細管チャネルと連絡しているストッパ接合部を更に備える請求項14に記載の装置。
【請求項19】
前記ストッパ接合部は、前記毛細管チャネルの端部と連絡している前記装置の前記第1の部分を通過するボアである請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記装置の前記第1の部分は、前記装置の前記第2の部分の中に受け入れられる請求項14に記載の装置。
【請求項21】
ヘモグロビンA1cを測定するように構成された流体状分析物計測器を更に備える、請求項14に記載の装置。
【請求項22】
流体状分析物計測器での使用のために流体状試料を調製するための装置であって、
流体状試料を中に受け入れられる寸法の毛細管チャネルと、前記毛細管チャネルと連絡している内部ノズルと、前記毛細管チャネルおよび前記内部ノズルの両方と連絡している混合室と、前記混合室と連絡している分注ノズルとを有する、第1の部分と、
隔壁により覆われている処理溶液室と、
第2の部分が前記隔壁を突き刺すために前記第1の部分に関して移動可能であり、それによって、前記第2の部分が前記第1の部分に関して移動されるときに、前記処理溶液室の内容物が、前記混合室内の前記毛細管チャネルの内容物と混合して、前記分注ノズルを通じて排出される、前記第2の部分とを備えている、装置。
【請求項23】
前記処理溶液室は、前記装置の前記第1の部分内に配置される請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記処理溶液室は、前記装置の前記第2の部分内に配置される請求項22に記載の装置。
【請求項25】
前記装置の前記第1の部分は、前記装置の前記第2の部分の中に受け入れられる請求項22に記載の装置。
【請求項26】
前記装置の前記第2の部分は、前記装置の前記第1の部分の中に受け入れられる請求項22に記載の装置。
【請求項27】
前記混合室は、前記内部ノズルから受け入れられた処理溶液と毛細管チャネルから受け入れられた流体状試料の乱流による混合を行わせる寸法を有する請求項22に記載の装置。
【請求項28】
前記内部ノズルおよび前記毛細管チャネルは、前記混合室の入り口に隣接するY接合部で会合し、前記内部ノズルを通過する処理溶液は、前記毛細管チャネル内の流体状試料を前記混合室内に吸い込む請求項22に記載の装置。
【請求項29】
流体状分析物計測器での使用のために流体状試料を調製するための装置であって、
流体状試料を中に受け入れられる寸法の毛細管チャネルを有する第1の部分と、
隔壁により囲まれている処理溶液室と、
第2の部分とを備え、
前記第1の部分が前記第2の部分の中に挿入されたときに、前記第1の部分が前記隔壁を貫通して、前記処理溶液室の内容物が前記毛細管チャネルの内容物と混合し、前記処理溶液室と前記毛細管チャネルの内容物が前記装置から排出できるような、装置。
【請求項30】
前記装置の第3の部分を更に含み、前記処理溶液室は、前記装置の前記前記第3の部分の中に配置される請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記装置の前記第3の部分は、側フルーを含む請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記装置の前記第3の部分は、底部混合溝を含む請求項30に記載の装置。
【請求項33】
流体状分析物計測器での使用のために流体状試料を調製するための装置を使用する方法であって、
流体状試料を前記装置の第1の部分の毛細管チャネル内に吸い込む工程と、
前記装置の第2の部分を前記装置の前記第1の部分に関して移動して処理溶液室の隔壁を貫通させ、前記処理溶液室の内容物が前記毛細管チャネル内の流体状試料と混合されるようにする工程と、
前記混合された処理溶液及び流体状試料を、前記装置の分注ノズルを通して、流体状分析物計測器内に排出する工程とを含む、方法。
【請求項34】
前記装置の前記第1の部分を振ることにより、前記処理溶液室の内容物を前記毛細管チャネル内の流体と混合する工程を更に含む請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記装置の前記第1の部分の中の混合室内において、前記処理溶液室の内容物を前記毛細管チャネル内の流体と混合する工程を更に含む請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記流体状試料は、血液である請求項33に記載の方法。
【請求項37】
前記流体状試料は、間質液である請求項33に記載の方法。
【請求項38】
前記流体状試料は、前立腺特異抗原を含む請求項33に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図8F】
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【図8G】
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【図8H】
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【公表番号】特表2007−527537(P2007−527537A)
【公表日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−502067(P2007−502067)
【出願日】平成17年3月7日(2005.3.7)
【国際出願番号】PCT/US2005/007275
【国際公開番号】WO2005/086743
【国際公開日】平成17年9月22日(2005.9.22)
【出願人】(506190728)メトリカ・インコーポレーテッド (6)
【Fターム(参考)】