説明

海上レスキュー位置の記録システム

【課題】グローバル・ポジショニング・システム(Global Positioning System、GPS)を使用せず、無線伝送の方式で各ステーションのデータバックを伝送や記録する海上レスキュー位置の記録システムを提供する。
【解決手段】グローバル・ポジショニング・システム(GPS)を使用せず、多重ジャンプモジュール式無線伝送を使用し、デジタル通信ネットワークを通じて少なくとも一つの固定ステーションと複数の可動ステーションとの間に信号を伝送すると共に、信号を含むパケットを記録し、該パケットは、各可動ステーションのデータベースに暫く記録され、該可動ステーションの信号伝送範囲に他の可動ステーションが存在すれば、パケットの伝送や記録を行い、該システムは少なくとも1つの固定ステーションと複数の可動ステーションを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にグローバル・ポジショニング・システム(Global Positioning System、GPS)を使用せず、無線伝送の方式で各ステーションのデータバックを伝送や記録する海上レスキュー位置の記録システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
地球で約70%の面積は海洋であり、故に人類の文明や科技を如何に発展しても、人類の民生や運送が海洋との依頼関係が非常に深い。そして、海上の交通安全、海上レスキュー、漁業資源の管理、非生物資源の開発、海洋環境の維持、海賊の打撃及びテロリストの防止などの問題が各国における海洋政策の重点となる。
【0003】
従来、海上レスキューの問題について、船舶の移動位置又は船の状態資料をゲットしようとする場合、航海日記しかないが、事故を発生すると、これらの航海日記が殆ど破損又は紛失するため、確認することができない、又、航海日記は、事故発生の時間や場所に対して、第1時間でレスキュー隊に提供することができない。
【0004】
現在の国際海上レスキューについて、用いられる主なシステムは、グローバル緊急レスキューシステム、船舶セキュリティーアラームシステム又は自動識別システムであるが、これらのシステムは全てグローバル・ポジショニング・システム(GPS)で資料を伝送し、船舶を事故に遭ったとき、レスキュー信号を発送することによりレスキュー隊が救援作業を進めることができる。しかし、グローバル・ポジショニング・システムのコストが高く、且つ頻繁に新しい信号を発送することができないため、アクセス端に接収する信号と実際の船舶信号との間に時間差を存在し、故に、救援作業に悪影響を与える。又、自動識別システムでは、伝送された信号がエラーをよく発生し、例えば船舶の目的地、入水量、船舶の速度や航行方向などのエラーをよく発生する。
【0005】
又、アメリカ特許第6,778,809 B2号「遥かな所における可動ステーションに使用するために設置する可動ネットワーク」に、無線通信ネットワークによってデータを伝送や接収するシステムと方法が開示される。該システムは、無線通信ネットワークでジャンプ式無線伝送の方式により、少なくとも一個の可動ステーションを通じてパケットを伝送し、且つ該パケットの伝送が隣接の可動ステーションに該パケットを接収したまで続ける。
【特許文献1】米国特許第6,778,809B2号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、国際の船舶航路におけるステーションとの距離がかなり長いため、前記特許案は、下記のような問題を有する可能性がある。
1、データ源と目的ステーションとの距離が長く、ジャンプ伝送の回数が多いので、通信効果を降下する恐れがある。
2、国際の船舶航路に設けられる全てのステーションとの間に、何時も連通状態を保持することができなく、通信成功の確率を低減する恐れがある。
【0007】
そこで、出願されたのが本発明であって、グローバル・ポジショニング・システム(Global Positioning System、GPS)を使用せず、無線伝送の方式で各ステーションのデータバックを伝送や記録する海上レスキュー位置の記録システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願の請求項1の発明は、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)を使用せず、多重ジャンプモジュール式無線伝送を使用し、デジタル通信ネットワークを通じて少なくとも一つの固定ステーションと複数の可動ステーションとの間に信号を伝送すると共に、信号を含むパケットを記録し、該パケットは、各可動ステーションのデータベースに暫く記録され、該可動ステーションの信号伝送範囲に他の可動ステーションが存在すれば、パケットの伝送や記録を行い、該システムは少なくとも1つの固定ステーションと複数の可動ステーションを有し、該固定ステーションは目的ステーション又は浮き部材であり、該パケット伝送方式は、下記のステップを有し、
第1可動ステーションからパケットを第2可動ステーションと第3可動ステーションに発送し、
該第2可動ステーションと第3可動ステーションが該第1可動ステーションからのパケットを接収しながら記録し、
該第2可動ステーションと第3可動ステーションがフィードバック信号を該第1可動ステーションに発送し、
第2可動ステーションからパケットを第3可動ステーション発送し、
該第3可動ステーション該第2可動ステーションからパケットのパケットを接収しながら記録し、
該第3可動ステーションがフィードバック信号を該第2可動ステーションに発送し、
該パケット伝送方式を繰り返して続けることにより、最後に該パケットが該固定ステーションに接収しながら記録されることを特徴とする海上レスキュー位置の記録システム、を提供する。
【0009】
本願の請求項2の発明は、前記固定ステーションと可動ステーションは、夫々識別コードを有することを特徴とする請求項1に記載の海上レスキュー位置の記録システム、を提供する。
【0010】
本願の請求項3の発明は、前記固定ステーションは、港に設けられることを特徴とする請求項1に記載の海上レスキュー位置の記録システム、を提供する。
【0011】
本願の請求項4の発明は、前記可動ステーションは、船舶に設けられることを特徴とする請求項1に記載の海上レスキュー位置の記録システム、を提供する。
【0012】
本願の請求項5の発明は、前記目的ステーションは、接収したパケットの整理作業を行うことを特徴とする請求項1に記載の海上レスキュー位置の記録システム、を提供する。
【0013】
本願の請求項6の発明は、前記パケットは、該可動ステーションの識別コードや、該パケットの送受時間と位置情報が含まれることを特徴とする請求項1に記載の海上レスキュー位置の記録システム、を提供する。
【0014】
本願の請求項7の発明は、前記無線伝送方式は、IEEE 802.11規格、無線電、赤外線又はグローバルマイクロ波方式であることを特徴とする請求項1に記載の海上レスキュー位置の記録システム、を提供する。
【0015】
本願の請求項8の発明は、前記データベースはハードディスク又はネットワークハードディスクであることを特徴とする請求項1に記載の海上レスキュー位置の記録システム、を提供する。
【0016】
本願の請求項9の発明は、前記識別コードは、ネットワーク位置であることを特徴とする請求項2に記載の海上レスキュー位置の記録システム、を提供する。
【0017】
本願の請求項10の発明は、前記位置情報は、経度と緯度より表示されることを特徴とする請求項6に記載の海上レスキュー位置の記録システム、を提供する。
【0018】
本願の請求項11の発明は、前記パケットは、多字元コードで表現されることを特徴とする請求項6に記載の海上レスキュー位置の記録システム、を提供する。
【0019】
本願の請求項12の発明は、前記パケットは、2進制、8進制又は16進制など異なる進制方式で情報を記録することを特徴とする請求項6に記載の海上レスキュー位置の記録システム、を提供する。
【0020】
本願の請求項13の発明は、前記可動ステーションを船舶に設置する場合、該パケットは、船舶に関する各情報を含むことを特徴とする請求項6に記載の海上レスキュー位置の記録システム、提供する。
【0021】
本願の請求項14の発明は、前記船舶に関する各情報は、航行方向、航行速度、航行記録、予想到着時間、航行路線の偏移距離を含むことを特徴とする請求項13に記載の海上レスキュー位置の記録システム、提供する。
【0022】
本願の請求項15の発明は、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)を使用せず、多重ジャンプモジュール式無線伝送を使用し、デジタル通信ネットワークを通じて少なくとも一つの固定ステーションと複数の可動ステーションとの間に信号を伝送すると共に、信号を含むパケットを記録し、該パケットは、各可動ステーションのデータベースに暫く記録され、該可動ステーションの信号伝送範囲に他の可動ステーションが存在すれば、パケットの伝送や記録を行い、該固定ステーションと可動ステーションとの間にデジタル通信ネットワークによりパケットを伝送し、該パケットは位置記録するデータであり、該パケット伝送方式は、下記のステップを有し、
第1工作ステーションからパケットを第2工作ステーションと第3可動ステーションに発送しながら、第1工作ステーション、第2工作ステーション及び第3工作ステーションに関するパケットを記録し、
該第2工作ステーションからパケットを第1工作ステーションと第3工作ステーション発送しながら、第1工作ステーション、第2工作ステーション及び第3工作ステーションに関するパケットを記録し、
該第3工作ステーションからパケットを第1工作ステーションと第2可動ステーションに発送しながら、第1工作ステーション、第2工作ステーション及び第3工作ステーションに関するパケットを記録し、
該パケット伝送方式を繰り返して続けることにより、新しいパケットを接収されることを特徴とする海上レスキュー位置の記録システム、を提供する。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、前記の課題を解決するものであり、多重ジャンプモジュール式無線伝送により通信効果の低下問題を解決し、送受ステーションの信号がIEEE 802.11など無線伝送の方式で、GPSを用いる必要が無く、コストを大量に節約することができ、故に、海上事故を発生する際、直ちに正確の救援作業を開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る海上レスキュー位置の記録システムについて、データ伝送方式の参考図である。
【図2】本発明に係る海上レスキュー位置の記録システムのデータバックの内容を示す参考図である。
【図3】本発明に係わる海上レスキュー位置の記録システムについて、データバックの伝送や記録状態を示す参考図である。
【図4】本発明に係わる海上レスキュー位置の記録システムについて、ステーションの構造を示す参考図である。
【図5】本発明に係わる海上レスキュー位置の記録システムの使用状態を示す参考図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0026】
図1は本発明に係る海上レスキュー位置の記録システムについて、データ伝送方式の参考図であり、図2は本発明に係る海上レスキュー位置の記録システムのデータバックの内容を示す参考図であり、図3は本発明に係わる海上レスキュー位置の記録システムについて、データバックの伝送や記録状態を示す参考図であり、図4は本発明に係わる海上レスキュー位置の記録システムについて、ステーションの構造を示す参考図であり、図5は本発明に係わる海上レスキュー位置の記録システムの使用状態を示す参考図である。
【0027】
図1は本発明に係る海上レスキュー位置の記録システムについて、データ伝送方式の参考図である。本発明に係わる海上レスキュー位置の記録システムの特徴は、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)を使用せず、多重ジャンプモジュール式無線伝送を使用し、デジタル通信ネットワークを通じて少なくとも一つの固定ステーションと複数の可動ステーションとの間に信号を伝送すると共に、信号を含むパケットを記録することである。該パケットは、各可動ステーションのデータベースに暫く記録される。該可動ステーションの信号伝送範囲に他の可動ステーションが存在すれば、パケットの伝送や記録を行う。該システムは少なくとも1つの固定ステーションと複数の可動ステーションを有し、該固定ステーションは例えば目的ステーションである。
【0028】
前記システムの伝送方式は、下記のステップを有する。
第1可動ステーション(10)の信号伝送範囲内に第2可動ステーション(20)が存在すれば、該第1可動ステーション(10)からパケット(11)を第2可動ステーション(20)に発送し、又、該第1可動ステーション(10)の信号伝送範囲内に更に第3可動ステーション(30)が存在すれば、該第1可動ステーション(10)からパケット(12)を第3可動ステーション(30)にも発送し、該第2可動ステーション(20)と第3可動ステーション(30)が該パケット(11、12)を接収して記録した後、夫々フィードバック信号(13、14)を該第1可動ステーション(10)に発送する。
【0029】
そして、該第2可動ステーション(20)がその信号伝送範囲の内にパケット(21)を第3可動ステーション(30)に発送する。同じように、若し該信号伝送範囲の内に特定可動ステーション(40)が存在すれば、該第2可動ステーション(20)がパケット(22)を該特定可動ステーション(40)に発送する。そして、該第3可動ステーション(30)と特定可動ステーション(40)が該パケット(21、22)を接収しながら記録する。該第3可動ステーション(30)と特定可動ステーション(40)が該パケット(21、22)を接収しながら記録した後、夫々フィードバック信号(23、24)を該第2可動ステーション(20)に発送する。
【0030】
前記同じように、第3可動ステーション(30)の信号伝送範囲内に特定可動ステーション(40)が存在すれば、該第3可動ステーション(30)からパケット(31)を特定可動ステーション(40)に発送し、該特定可動ステーション(40)が該パケット(31)を接収しながら記録した後、フィードバック信号(32)を該第3可動ステーション(30)に発送する。
【0031】
前記伝送方式を進め続けることにより、ネットワークを形成し、最後に目的地の固定ステーションがパケットを接収しながら記録することができ、且つ各可動ステーションにデータバックの読取ハードディスクがあるため、その1つの可動ステーションが故障する場合、他の可動ステーションに接収したパケットにより海上救援作業を開始することができる。
【0032】
図2に示すように、各可動ステーションから発送しだしたパケットは多字元コードで表現することができ、例えば該パケットの内容が可動ステーションの識別コード、発送時間と位置を含むことができ、若し2005年12月30日の22時35分に、ネットワーク位置が197.13.24.05の可動ステーションが東経130度、北緯30度の場所でパケットを発送する場合、24字元のコードは7D5C1E1623C50D1805821E01であり、前の3位文字は年であり、第4位文字は月であり、第5と6位文字は日であり、第7乃至10位文字は時間であり、該第7と8位文字は時であり、第9と10位文字は分であり、第11乃至18位文字は該可動ステーションの識別コードであり、第19乃至22位文字は東経と北緯の位置であり、最後2位文字は該パケットの確認コードである。該確認コードは該パケットの伝送状態を表現し、例えば00は伝送失敗を表現し、01は伝送成功を表現し、02は再び伝送を表現する。又、該パケットは例えば2進制、8進制又は16進制など異なる進制方式で情報を記録することができる。
【0033】
図3に示すように、本発明の伝送や記録方式は、先ず第1可動ステーション(10)がその内部における応用プロセス(1)で該可動ステーションに関する情報を伝送可能なパケットに転換し、そして、該パケットをデータベース(2)に暫く記録すると共に、伝送ソフト(3)を通じて通信設備(4)に伝送し、該通信設備(4)によって該パケットを第1可動ステーション(10)から第2可動ステーション(20)に伝送する。該通信設備(4)は、無線伝送によってパケットを伝送する。該第2可動ステーション(20)の通信設備(4)は該第1可動ステーション(10)からのパケットを接収した後、該パケットをそのデータベース(2)に暫く記録し、そして、伝送ソフト(3)によって接収したパケットと第2可動ステーション(20)の情報を新しいパケットに合流し、該新しいパケットを通信設備(4)によって第3可動ステーション(30)に発送する。第3可動ステーション(30)が該パケットを接収した後、前記第2可動ステーション(20)と同じようにパケットを整理し、そして第1乃至第3可動ステーションの情報を含むパケットが特定可動ステーション(40)発送される。前記のように伝送の繰り返した後、最後の目的ステーション(50)は通信設備(4)で全ての情報を含むパケットが接収され、該パケットをアクセスデータベース(5)に記録すると共に、応用プロセス(6)で該パケットを読み取り可能なデータに転換する。
【0034】
前記固定ステーションは、浮き部材又は港に設置されることができ、該可動ステーションは、船舶に設置されることができ、該可動ステーションを船舶に設置する場合、該パケットは、船舶に関する各情報を含むことができ、例えば航行方向、航行速度、航行記録、予想到着時間、航行路線の偏移距離などを含むことができる。図4に示すように、該可動ステーション(例えば第1可動ステーション(10))は、サーバー(8)、通信設備(4)、アンテナ(7)及びパワーサプライ(16)を備え、該サーバー(8)は、操作システム(15)と、伝送ソフト(3)と、データベース(2)を有する。その作業方式は、該サーバー(8)の操作システム(15)が伝送部材(9)を通じて該第1可動ステーション(10)に関する情報を伝送ソフト(3)に伝送することによりパケットを作成し、該操作システム(15)が該パケットを該データベース(2)に暫く記録し、該パケットが該第1可動ステーション(10)の通信設備(4)とアンテナ(7)によって次の可動ステーションには相する。又、該第1可動ステーション(10)はそのアンテナ(7)と通信設備(4)によって他の可動ステーションからのパケットを接収することができ、接収したパケットを該サーバー(8)のデータベース(2)に暫く記録することができ、そして次の伝送作業で他の可動ステーションに伝送することができる。
【0035】
図5に示すように、第1可動ステーション(10)から発送したパケットが多重ジャンプモジュール式無線伝送により信号伝送範囲内における他の可動ステーションに伝送し、最後に該パケットが目的ステーションに伝送する。該第1可動ステーションが移動すると共に、その位置が含まれるパケットを他の可動ステーションに伝送するため、海上事故を発生する時、このパケットに含まれる情報により海上サーチや救援作業を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は前記の構成を有するので、多重ジャンプモジュール式無線伝送により通信効果の低下問題を解決し、送受ステーションの信号がIEEE 802.11など無線伝送の方式で、GPSを用いる必要が無く、コストを大量に節約することができ、故に、海上事故を発生する際、直ちに正確の救援作業を開始することができる。
【符号の説明】
【0037】
1 応用プロセス
2 データベース
3 伝送ソフト
4 通信設備
5 アクセスデータベース
6 応用プロセス
7 アンテナ
8 サーバー
9 伝送部材
10 第1可動ステーション
11、12、21、22、31 パケット
13、14、23、24、32 フィードバック信号
15 操作システム
16 パワーサプライ
20 第2可動ステーション
30 第3可動ステーション
40 特定の可動ステーション
50 目的ステーション

【特許請求の範囲】
【請求項1】
グローバル・ポジショニング・システム(GPS)を使用せず、多重ジャンプモジュール式無線伝送を使用し、デジタル通信ネットワークを通じて少なくとも一つの固定ステーションと複数の可動ステーションとの間に信号を伝送すると共に、信号を含むパケットを記録し、該パケットは、各可動ステーションのデータベースに暫く記録され、該可動ステーションの信号伝送範囲に他の可動ステーションが存在すれば、パケットの伝送や記録を行い、該システムは少なくとも1つの固定ステーションと複数の可動ステーションを有し、該固定ステーションは目的ステーション又は浮き部材であり、該パケット伝送方式は、下記のステップを有し、
第1可動ステーションからパケットを第2可動ステーションと第3可動ステーションに発送し、
該第2可動ステーションと第3可動ステーションが該第1可動ステーションからのパケットを接収しながら記録し、
該第2可動ステーションと第3可動ステーションがフィードバック信号を該第1可動ステーションに発送し、
第2可動ステーションからパケットを第3可動ステーションに発送し、
該第3可動ステーション該第2可動ステーションからパケットのパケットを接収しながら記録し、
該第3可動ステーションがフィードバック信号を該第2可動ステーションに発送し、
該パケット伝送方式を繰り返して続けることにより、最後に該パケットが該固定ステーションに接収しながら記録されることを特徴とする海上レスキュー位置の記録システム。
【請求項2】
前記固定ステーションと可動ステーションは、夫々識別コードを有することを特徴とする請求項1に記載の海上レスキュー位置の記録システム。
【請求項3】
前記固定ステーションは、港に設けられることを特徴とする請求項1に記載の海上レスキュー位置の記録システム。
【請求項4】
前記可動ステーションは、船舶に設けられることを特徴とする請求項1に記載の海上レスキュー位置の記録システム。
【請求項5】
前記目的ステーションは、接収したパケットの整理作業を行うことを特徴とする請求項1に記載の海上レスキュー位置の記録システム。
【請求項6】
前記パケットは、該可動ステーションの識別コードや、該パケットの送受時間と位置情報が含まれることを特徴とする請求項1に記載の海上レスキュー位置の記録システム。
【請求項7】
前記無線伝送方式は、IEEE 802.11規格、無線電、赤外線又はグローバルマイクロ波方式であることを特徴とする請求項1に記載の海上レスキュー位置の記録システム。
【請求項8】
前記データベースはハードディスク又はネットワークハードディスクであることを特徴とする請求項1に記載の海上レスキュー位置の記録システム。
【請求項9】
前記識別コードは、ネットワーク位置であることを特徴とする請求項2に記載の海上レスキュー位置の記録システム。
【請求項10】
前記位置情報は、経度と緯度より表示されることを特徴とする請求項6に記載の海上レスキュー位置の記録システム。
【請求項11】
前記パケットは、多字元コードで表現されることを特徴とする請求項6に記載の海上レスキュー位置の記録システム。
【請求項12】
前記パケットは、2進制、8進制又は16進制方式で情報を記録することを特徴とする請求項6に記載の海上レスキュー位置の記録システム。
【請求項13】
前記可動ステーションを船舶に設置する場合、該パケットは、船舶に関する各情報を含むことを特徴とする請求項6に記載の海上レスキュー位置の記録システム。
【請求項14】
前記船舶に関する各情報は、航行方向、航行速度、航行記録、予想到着時間、航行路線の偏移距離を含むことを特徴とする請求項13に記載の海上レスキュー位置の記録システム。
【請求項15】
グローバル・ポジショニング・システム(GPS)を使用せず、多重ジャンプモジュール式無線伝送を使用し、デジタル通信ネットワークを通じて少なくとも一つの固定ステーションと複数の可動ステーションとの間に信号を伝送すると共に、信号を含むパケットを記録し、該パケットは、各可動ステーションのデータベースに暫く記録され、該可動ステーションの信号伝送範囲に他の可動ステーションが存在すれば、パケットの伝送や記録を行い、該固定ステーションと可動ステーションとの間にデジタル通信ネットワークによりパケットを伝送し、該パケットは位置記録するデータであり、該パケット伝送方式は、下記のステップを有し、
第1工作ステーションからパケットを第2工作ステーションと第3可動ステーションに発送しながら、第1工作ステーション、第2工作ステーション及び第3工作ステーションに関するパケットを記録し、
該第2工作ステーションからパケットを第1工作ステーションと第3工作ステーション発送しながら、第1工作ステーション、第2工作ステーション及び第3工作ステーションに関するパケットを記録し、
該第3工作ステーションからパケットを第1工作ステーションと第2可動ステーションに発送しながら、第1工作ステーション、第2工作ステーション及び第3工作ステーションに関するパケットを記録し、
該パケット伝送方式を繰り返して続けることにより、新しいパケットを接収されることを特徴とする海上レスキュー位置の記録システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−510478(P2010−510478A)
【公表日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−536580(P2009−536580)
【出願日】平成18年12月13日(2006.12.13)
【国際出願番号】PCT/CN2006/003393
【国際公開番号】WO2008/064526
【国際公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【出願人】(508349528)
【Fターム(参考)】