説明

海藻類風味付け用オーブン

本発明は、運転後のオーブンの掃除を簡単にして、内部の油調理部分を取替えることによって生ずる余分な作業を最小限にし、かつオーブンの高さを下げて運転の質を改善して、運転中に調味料や原材料が油調理部分の内部表面に粘着するのを防いで、海草独特の香りと味を維持することを目的とする海藻類風味付け用オーブンに関する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は海藻類の風味付け用オーブン、特に、処理終了後の掃除条件の中で、頻繁な容器の洗浄あるいは交換により生ずる不都合が最小限になるよう改良された海藻類風味付け用のオーブンに関するもので、加工食品の味と品質の劣化に加えて、原材料や調味料が容器の内側の側壁に粘着して焦げるのを防止するとともに、オーブン設備の本体の高さを減らして作業性を高める。
【背景技術】
【0002】
一般的に、アオサ、海サラダ菜、褐藻類、アオウキクサあるいはヒジキといった海藻類が人体に有益な滋養物質を大量に含むとともに、健康を促進するのにすばらしい効果のある食べ物の一種であることが良く知られている。最近では、様々な海藻類に調味用香味料あるいは香辛料を加えて消費者向けに合わせた様々な種類のコンビニ食品(以降、「キムジャバン」)が市販されている。
【0003】
今まで、キムジャバンは加熱して炒めるとともに、フライパン上に食品材料と調味料を調理用油と一緒にその上に添加して手作りで調理されていたが、簡便で単純な調理の可能な海藻類風味付け用の様々なオーブンが最近開発されて、広く利用されるようになった。
【0004】
海藻類風味付け用の従来のオーブンとして、「オーブン機械」という名称の韓国実用新案登録第2001-0040730 号が提案されてきた。
【0005】
この機械はその本体内部の上部および下部部分それぞれにオーブン容器ならびに集積容器が装備された2層の棚付き容器構造をしている。食品原材料ならびに調味料を加熱し焼く設備の主な部分として、適量の食品原材料が供給された後に、下部部分に設置された加熱器が作動されると同時に攪拌器が回転し、調味料および香味料が供給口を通って供給されて、下部部分の排出口を通じて処理済食品原材料が取り出されるとともに、処理済材料が集積容器に集まるようにオーブン容器が設計されて、唯一1ヶ所の空間で同時にすべての調理処理が行われることになる。
【0006】
従って、調理処理は加熱と攪拌によってオーブン加熱と風味処理とを分けずにオーブン容器の中で同時に行われるので、賞味する人の健康が焦げた食品により損なわれる可能性があるとともに、たとえこのような短時間の調理であっても添加される調味料や香料がオーブン容器の内壁に付くので、処理済食品の味や品質が劣化する。さらに、一定時間の運転後には、オーブン容器の再組立あるいは洗浄されたものとの交換が必要となり、この点が設備の寿命を縮める悪い影響を与える。
【0007】
さらに、ゴマ油のような香味料が添加される場合には、香ばしい香味料や特色のある材料は加熱に際して蒸発するので、もう一つ別の処理、つまり、処理済食品の味を維持するため、処理済材料が集積容器に集められた後に処理済材料にゴマ油のような香味料を再度添加して、蒸発を防止するためある種の混合操作が加えられることを推奨する必要がある。
【0008】
同様に、オーブン加熱のための色々な香辛料と原材料を提供するには、運転者の手動作業に頼ると原材料の均一な量的供給が殆ど実現されないので、大量生産ならびに加工食品の味の均質な維持に合った自動処理装置を具体化するには多くの限界がある。
【0009】
この点で、上述のような問題に対処するため韓国特許出願第2002-0048889号{海藻類用オーブン}が本発明と同一発明者によって提案されている。
【0010】
上述の発明には、各層に本体内壁の上部、中間並びに下部に香辛料混合容器ならびに集積容器が装備された3層棚容器構造が公開されている。この構成については、運転者は計量された原材料を上部部分にある供給口を通じて固定的に投入するとともに、下部部分にある加熱器で前記原材料全体周辺を加熱すると同時に攪拌器を回転させてオーブン処理を作動させる。それから、オーブン処理された材料はオーブン容器の下部部分に位置する排出口を通じて香辛料混合容器の中へ供給されるが、該香辛料混合容器には加熱器はない。引き続き、前記オーブン処理済原材料は攪拌器を回転させて本体の一側面に配置された香辛料供給器を通じて様々な香辛料と混合される。こうして、前記調理処理済原材料が香辛料混合容器の下部部分に配置される排出口を通って調理済食品を集める集積容器から最後に取り出されるように設計される。
【0011】
従って、上記オーブンによれば、加熱が加えられる時に、オーブン容器中の香辛料の部分がオーブン容器に粘着するのが長引いた挙げ句、焦げて、その結果、香味料の味あるいは香りが蒸発して消えるという従来のオーブンの問題は完全に解決される。
【0012】
しかしながら、上記で検討された前述のオーブンの機能的側面についていくつか利点がある一方で、3層棚タイプ構造は余分な台座が設置される前述のオーブンを運転する運転者によって不便と思われている点によって、本体高さが増えるため運転者による作業性が悪化するという別の問題がある。
【0013】
さらに、処理済材料を2回、すなわち、最初は香辛料混合容器に、ついで集積容器に、処理済材料を落下させる次工程が処理済原材料とともに進められるにつれて、処理用原材料が細かく切り刻まれて製品の品質を悪化させるという前述のオーブンに伴う問題がある。
【発明の開示】
【0014】
本発明は前述の問題を解決する海藻類風味付け用オーブンに向けられるものである。加工食品としての味と品質が処理済原材料として悪化して、香辛料の部分がオーブン容器に付着するのが長引いて焦げるのを防止して、処理完了後にゴマ油のような香辛料の独特な香と味を維持するだけでなく、全工程について自動化を実現するシステムを維持して大量生産に適したものを提供することが目的である。
【0015】
さらに、本発明のもうひとつの目的は本体の高さを下げて作業性を容易に高めるだけでなく、一定の予め決定された時間の間稼働させた後に、オーブンを洗浄したり、あるいは交換したりする管理上の不便さを最小限におさえるよう改良された海藻類風味付け用オーブンを提供することである。
【0016】
手段として混合香辛料を集めるためならびに本体の高さを最小に抑えるための両方のために所有される香辛料集積ユニットを取付ける場合において、本発明のもうひとつの側面は、処理済食品が含まれる香辛料集積ユニットが稼働している時に、内部の攪拌器に邪魔されずに自由に外すと同時に、原材料の落下を1段階減らすことによって起こる製品が細かく切り刻まれるという現象を最小限にして製品の品質を維持して海藻類風味付け用オーブンを提供することにある。本発明のある実施例によると、海藻類の風味付け用オーブンには、原材料をその上部部分の中に添加するため形成される供給用ユニットならびに容器をその底部部分に滑動して水平に挿入可能な開口部分が含まれる本体、本体の内部の上部部分に位置するとともに、予め決められた時間の間原材料を密閉した後、原材料が排出口を経由して下方に排出されるよう構成されるオーブン容器、こすり合わせなくても容易に攪拌されるよう添加原材料向けに一定の固定した量の調理油を自動的に供給するオーブン容器の側面に配置される調理油供給器、予め決められた時間の間、既定の温度でオーブン容器を加熱するための加熱器、回転するオーブンを横断して支持可能なように配置される回転棒の両端のため、ならびに予め決められた時間の間、そこに取付けられる動力変速装置で一定の速度で回転させられるオーブンの中で、等しく加熱されるように集められた原材料を攪拌するために構成されるオーブン攪拌器、オーブンの排出口を予め決められた時間の間密閉した後、予め決められた時間の間、開いたままである排出口のために、独立した動力変速装置により固定された角度で時計廻りにまた反時計廻りにも回転するシャッター、複数の香辛料容器からそれぞれ選択して散布される様々な調味料、ゴマ油、そして香料が含まれるある部類の香辛料を集めるための、そして、本体の供給ユニットを通じて集められるとともに、オーブンの排出口を通じて排出される最初に処理された原材料を受取るための集積調理容器、様々な種類の調味料、ゴマ油および香料が含まれるある部類の香辛料を貯えるとともに、ある一定量の必要調味料を選択して集積調理容器に提供するため複数の香辛料容器から取り外し可能で取ってくる香辛料集積容器、集積調理容器を横断して支持可能なように配置され、独立した動力変速装置によりある一定速度で回転するようそこに結合される回転棒の両端のために構成されて、集積調理容器が外される必要がある時には、集積調理容器が邪魔されずに容易にはずれるよう水平面の方に少なくともある角度で設けられる第2攪拌器の各羽根によって、集積調理容器に集められる処理済材料が該部類の香辛料とともに均一に混合可能であるとともに、処理の完了時には第2攪拌器の各羽根が上部方向に配置可能な調理用攪拌器、ならびに各操作を順次制御するためにそこに電気的に接続される制御ユニットが含まれる。
【0017】
さらに、集積調理容器が挿入されたり、外される場合に、本体の供給ユニットの内部部分の両側に集積調理容器を誘導する誘導軌道が取付けられるのが好ましい。
【0018】
さらに、集積調理容器が集められる時に安定した挿入が行われたかどうかを検知するため供給ユニットの内部部分の背面に感知器が取付けられるのが好ましい。
【0019】
さらに、オーブン攪拌器は各羽根が一枚の羽根本体と1本の羽根部材が含まれる一組の少なくとも2枚の羽根から構成されるのが好ましく、該羽根部材は羽根本体の一端と結合され長手方向に回転棒まで延びるとともに、他方の羽根部材の一端に面する一端に捻り部があるよう形成され、該羽根本体はお互い180度の角度間隔を維持して回転棒から半径方向に配置されて延びる。
【0020】
加えて、シャッターはオーブンに対して長手方向に予め決められた幅で切り分けられた排出口を覆う密閉板、該密閉板の一側面上に長手方向に形成されて、該密閉板が予め決められた角度で旋回するように回転本体に結合された両端を有する回転棒、回転棒周辺の回転棒を支持する本体のある壁に取付けられる回転棒の回転位置を検知する一組の各光感知器、各光感知器が光を発光し、受光するのを防止するよう回転棒とともに旋回して、そこに取付けられる光感知器とともに本体の一壁面の回転棒の一端に位置する光遮断棒から構成されることが好ましい。
【0021】
混合と調理の過程が運転者によって外部からチェックされるよう集積調理容器が透明なプラスチックで作られることもまた好ましい。オーブン攪拌器が一組の少なくとも2枚の羽根から構成されることもまた好ましく、各羽根には1枚の羽根本体と1本の羽根部材が含まれ、該羽根部材は該羽根本体の一端と結合されて回転棒の長手方向に延びるとともに、他方の羽根部材の片端に面する一端に捻り部があるよう形成され、該羽根本体はお互いの178度の角度間隔を維持しながら回転棒から半径方向に設けられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明の好ましい実施例による海藻類風味付け用オーブンが以下に添付図面とともにさらに詳細に説明される。
【0023】
本発明の好ましい実施例による海藻類風味付け用オーブンが図1から図6に示される。図1は外部構造とともに該オーブンの概略透視図を示す。図2および図3はそれぞれ、内部構造を単純化した右側と正面の横断面図を示す。図4および図5は本発明の実施例に適用される調理攪拌器(80)のそれぞれ、横断面図と平面図を示すとともに、図6は調理攪拌器(80)の据付構造ならびに集積調理容器(70)の取出し構造を説明する概略断面図を示す。
【0024】
図1から図3までに図示される通り、本発明の実施例による海藻類風味付け用オーブンには、本体(10)、該本体に配置されるオーブン容器(30)、オーブン容器(30)に取付けられる加熱器(40)、オーブン攪拌器(50)、オーブン容器(30)の排出口(31)を提供するシャッター(60)、オーブン容器(30)の下部に位置する焼かれた原材料に対し香辛料を混合して風味付け処理を操作する自由に取り外し可能な集積調理容器(70)、集積調理容器(70)の上部に取付けられる調理攪拌器(80)、運転者の必要により、各部分に電気的に接続される各処理を順次操作する制御器(90)が含まれる。
【0025】
本発明の実施例の各要素を引用するさらに詳細な図示例は以下の通りである。
【0026】
本体(10)には、原材料をその上部部分に入力する供給/閉鎖ユニット(11)、容器を水平に滑動させてその下部部分に挿入可能な開口部ユニット(10a)、機械室(17)、制御室(24),並びに両側と中間の香辛料集積ユニット(28)、そして移動を簡単にするため取付けられる本体(10)の別の側にあるキャスター(29)が含まれる。
【0027】
機械室(17)には、図1と図3に示されるように、オーブン容器(30)のオーブン用攪拌器の回転棒(51)並びに集積調理容器(70)にある調理攪拌器(80)の回転棒(51)を回転させる動力伝達装置(57)、(58)が取付けられる。一方、鎖(57e)(87e)が動力伝達装置(57)、(87)として用いられているが、該動力伝達装置は鎖に限らない。
動力伝達装置(57)、(87)は通常のものであるので、各原動機(57a)、(87a)の原動機軸(57b)、(87b)に取付けられる駆動鎖歯車(57c)、(87c)の回転力を各鎖(57e)、(87e)毎に各回転棒(51)、(81)の駆動鎖歯車(57d)、(87d)に伝達することによって攪拌器(50)、(80)は減速された速度で回転するように作動するものと考えられる。
【0028】
さらに、オーブン容器(30)に添加される原材料が擦れることなくスムースに焼かれるよう油供給ユニットがある一定の決まった量の油を自動供給するために機械室(17)に取付けられる。
【0029】
すなわち、調理油容器(15a)がオーブン容器(30)へ精製コーン油のような調理油を供給するために、そして焼かれる原材料への味や香味の添加用に、ゴマ油容器(16a)が集積調理容器(70)にゴマ油を供給するために設けられる。調味油とゴマ油の容器(15a)、(16a)は、調味油やゴマ油が配管(15b)、(16b)を通じてオーブン容器(30)ならびに集積調理容器(70)の中に取付けられるノズル(15c)、(16c)に取出され、噴霧される本体の上部に形成される各油供給口(14)に接続される。配管(15b)、(16b)には、ノズル(15c)、(16c)に油を取り出すための各ポンプ(図面には図示されず)が取付けられる。また、機械室(17)の本体(10)の正面には、窓(15d)、(16d)が調味油容器(15a)とゴマ油容器(16a)中の油残量をチェックするために設けられる。
【0030】
制御室(24)には、PCBタイプの制御器(90)、変圧器(25)そして動力伝達装置(67)がシャッター(60)の開閉のため取付けられる。動力伝達装置(67)は動力伝達装置(57)、(87)と同じ構造有して具体化されている。上述の通り、密閉板(61)は鎖(67e)とともに原動機の軸(67b)に取付けられる駆動鎖歯車(67c)の回転力をシャッター(60)の回転棒(62)に固定される駆動鎖歯車(67d)に伝達することによって、限定された角度にて減速された速度で回転する。
【0031】
また、様々な操作盤が各ユニットによる運転が制御器(90)との電気的接続によって制御されるよう作動させるため形成される。例えば、様々な操作盤には、図1に図示されるように、オーブン処理時間(18)の制御盤、香辛料設定盤(19)、様々なスイッチ盤(20)、(21)および(22)ならびに動力ボタン(23)が含まれる。オーブン処理時間制御用盤(18)はオーブン容器(30)の中で焼くための必要時間を指定するものであるとともに、香辛料設定盤(19)は消費者の味覚にぴったりする製品を多様に製造するためのものである。
【0032】
この構成については、操作が必要な場合には、多くのボタンからワンタッチ操作で選択する集積調理容器(70)中の利用できる香辛料をある決まった量添加したり混合することによって、甘い風味、カレー風味、ニンニク風味、キムチ風味、味噌風味、そしてわさび風味といった多様な風味を手に入れることが可能であり、様々な風味や味付けが数多くの香辛料容器(28a)中に粉末の形で貯蔵されているので、各ボタンは香辛料容器(28a)を開閉するよう電気的に接続される。また、スイッチ盤(20)には制御動力スイッチ、動力灯、オーブンスイッチ、排出口、開/閉スイッチならびに運転終了スイッチが含まれる。
【0033】
別のスイッチ盤(21)には各処理用の処理実行時間を設定する設定ユニットが含まれるとともに、残りのスイッチ盤(22)には油選択スイッチ、風味付けスイッチ、オーブン処理時間設定スイッチ、調理時間設定スイッチ、および加熱スイッチが含まれる。ここで香辛料容器集積ユニット(28)は様々な種類の調味料あるいは香味料を貯えるよう、集積調理容器(70)に必要な限定された量に見合う調味料を選択して供給するよう構成されるので、図1および図2に公開されるように、香辛料容器は本体(10)の中央正面側に位置する香辛料容器集積ユニット(28)の中に取付けられ、香辛料容器は取り外し可能な箱に水平方向に設けられる。
【0034】
閉鎖蓋(12)が供給ユニット(11)の上部に装備されるとともに、利用者がその内部をのぞき込みやすいように透明窓(13)が閉鎖蓋(12)に取付けられる。
【0035】
一方、図2および図3に図示されるように、本体(10)の内側の上部に形成されるオーブン処理容器(30)は、予め決められた時間の間、供給口(11)を通じて集められた原材料を密閉した後、排出口(31)を通じて原材料を排出するために機能し、該オーブン処理容器は処理済原材料と直接接触する内側側面に原材料が粘着して長引かなくできるよう塗布された内部側面(32)があるとともに、外部側面に取付けられる加熱器(40)および排出口(31)にシャッター(60)があるよう構成される。該加熱器(40)はある決められた一定温度で予め決められた時間の間、オーブン容器(30)を加熱するもので、該加熱器(40)の外側は断熱材料(41)で最終的に処理される。
【0036】
また、オーブン容器(30)に結合されるオーブン攪拌器(50)が構成されてその回転棒(51)の両端のために回転するオーブンを横切って支持できるよう配置されるとともに、そこに取付けられた動力伝達装置である決められた時間の間ある決まった速度で回転するオーブンの中で等しく加熱されるべき集積した原材料の攪拌のために、動力伝達装置(57)によって回転棒(51)に接続されるオーブン攪拌器が構成される。
【0037】
オーブン攪拌器(50)には1枚の羽根本体と1本の羽根部材が含まれる各羽根、および、羽根本体の一端と結合され、回転棒に対し長手方向に延びるとともに残りの羽根部材の一端に面する一端に捻り部があるよう形成される一組の少なくとも2枚の羽根が含まれながら、該羽根部材はお互いに180度の角度間隔を維持して回転棒から半径方向に配置され延びる。さらに、光遮蔽棒(56)は回転棒(51)の制御室(24)に接続されるとともに、光感知器(54)ならびに(55)が回転の制御と回転棒(51)の停止用に本体(10)の側壁に取付けられるので、光遮蔽棒(56)が光感知器(54)および(55)の受光ユニットと発光ユニット間を通過することによって感知するとともにその条件の制御を可能にする。
【0038】
オーブンの排出口を密閉した後、排出口が予め決められた時間の間開いたままある決まった角度で別に独立した動力伝達装置と一緒に時計廻りおよび反時計廻りに回転するシャッター(60)には、オーブンの長手方向に予め決められた幅に切り分けられた排出口を覆う密閉板(61)、該密閉板(61)の側面上の長手方向に形成され、予め決められた角度で、密閉板が旋回するよう本体に回転可能に結合される両端を有する回転棒、該回転棒の回転位置を検出し、回転棒(62)を支持する本体の一壁面に回転棒(62)廻りに取付けられる一組の光感知器(64)および(65)、該光感知器(64)および(65)とともに本体の一壁面の回転棒の一端に位置してそこに取付けられる各光感知器が光を発光したり受光したりするのを防いで回転棒と一緒に旋回する光遮蔽棒(66)が含まれる。制御と操作のための原理はオーブン攪拌器(50)のものと同じである。
【0039】
一方、集積調理容器(70)は、複数の香辛料容器(28a)からそれぞれ選択して分配される様々な種類の調味料、ゴマ油、そして香味料が含まれる一連の香辛料の集積と混合用、ならびに本体の供給ユニットを経由して集められる最初に処理されるとともに、オーブンの排出口(31)を経由して排出される原材料の受取り用に構成されて、誘導軌道(27)が、該集積調理容器が挿入されて取り外しされる場合に集積調理容器(70)を誘導するよう本体(10)の開口部ユニット(10a)の内部部分の両側に取付けられるとともに、該誘導軌道(27)に対応して集積調理容器(70)の容器本体(71)の両側に滑動させるよう誘導溝(73)が形成される。さらに、握りハンドル(72)が集積調理容器(70)の前面に簡単に引き出すため形成されるとともに、本体(10)の開口部ユニット(10a)に集積調理容器(70)を正しく挿入した後に、集積物を手つかず状態に固定し、かつ維持するため各固定ユニット(74)ならびに固定留め金(75)が取付けられる。
【0040】
一方、集積調理容器(70)を挿入する場合に挿入が安定して行われたかどうかを検出するため感知器(26)が開口部ユニット(10a)の内側部分の後面側に取付けられる。
【0041】
さらに、集積調理容器(70)は運転者によって外部から混合および調理用に処理がチェックされるよう透明な合成樹脂から作られることがさらに好ましい。
【0042】
一方、調理攪拌器(80)は、図4に図示されるように、その回転棒の両端が集積調理容器(70)を横切って支持可能なように配置され、別に独立した動力伝達装置と一緒にある一定の速度で回転するようそこに結合されるよう構成されて、集積調理容器に集められる処理済材料がある部類の香辛料が均一に混合可能となるとともに、集積調理容器(70)が取り外しされるのに必要な場合には、集積調理容器(70)が中断されずに簡単に取り外しされるよう水平面方向に少なくともある角度で設けられる第2攪拌器の各羽根による処理の完了時に第2攪拌器の各羽根が上部方向に配置可能となる。
【0043】
すなわち、調理攪拌器(80)には、各羽根には1枚の羽根本体(82)と1本の羽根部材(83)が含まれて、該羽根部材(83)は回転棒(81)の長手方向に延びるとともに他方の羽根部材(83)の一端に面する一端に捻り部があるよう形成される羽根本体(82)の一端と結合され、該羽根本体(82)は他方と178度の角度を保って回転棒(81)から半径方向に設けられて延びる一組の少なくとも2枚の羽根が含まれることが好ましい。オーブン攪拌器(80)と比較すると、調理攪拌器(80)は攪拌器本体(52)および羽根本体(82)間の角度間隔が違う以外は基本構造が同じであるとともに、光遮断棒(56)と一組の光感知器(84)および(85)調理攪拌器(80)が調理攪拌器(80)中の回転棒(51)の制御室(24)の一部ならびに隣接する側壁に結合されるので調理攪拌器(80)はその操作を感知して制御するよう構成されることも明らかである。
【0044】
以降が上記で検討された構造を具体化する本発明による海藻類風味付け用オーブンの操作を簡単に図示する例である。
【0045】
動力ボタン(23)を操作することによって、変圧器(25)を経由する交流電圧が安定して固定した値(12V、24V、110V等)で供給されるとともに、原材料用のオーブン処理工程はオーブン攪拌器(50)が上部の供給口(11)を通じて供給される海藻原材料と一緒にオーブン容器(30)のユニットの中で焼から始めるとともに、操作制御動力スイッチ、加熱器入りスイッチ、調理油供給スイッチ、オーブン入りスイッチ、そしてスイッチ盤(20)、(21)、そして(22)に設けられる温度加熱用の制御スイッチがオーブン処理時間、予め設定された調理時間といった操作条件に応じて操作されて同時に調味油が添加される。
【0046】
オーブン処理工程中の処理時間が表示盤(18)上に引き算の形でリアルタイムに表示されるとともに、攪拌器(50)の回転が光感知器(54)と(55)により感知される。次には、オーブン攪拌器(50)の回転が攪拌器(50)とオーブン容器(30)間に置かれる原材料の過負荷により中断される場合には、管理手段が光感知器(54)と(55)とから発信される電気信号を処理する制御器(90)により過負荷状態を知らせるベルで警報を鳴らすことによって設備が稼働可能か不可能かを確かめるのに利用可能である。
【0047】
予め決められた時間の間のオーブン処理工程が完了すると、オーブン容器(30)内の最初の処理済原材料が、その集積調理容器(70)まで下に排出されて、その時に、光感知器(64)と(65)でその操作条件を感知することによってシャッター(60)が開くとともに、予め決められた時間の間、開いた状態を維持した後、自動的に閉じる。
【0048】
最初に処理された原材料が集積調理容器(70)に集められるとすぐに、調理攪拌器(80)がゴマ油と供給される調味料と一緒に回転するとともに、その後、原材料の混合調理処理がある一定の時間の間、起こされる。
【0049】
オーブン処理におけると同様に、調理処理向けの処理時間は表示盤(18)上に引き算の形でリアルタイムに表示されるとともに、調理攪拌器(80)の回転が光感知器(84)および(85)によって感知される。同時に、攪拌器(80)の回転が調理攪拌器(80)と集積調理容器(70)との間に置かれる原材料の過負荷により中断される場合には、管理手段が、光感知器(84)と(85)から発信される電気信号を処理する制御器(90)により過負荷状態を知らせるベルを鳴らせて設備が実行可能かどうかの確認に使用可能である。
【0050】
混合と調理の両方の処理が予め確定された時間の間、完了した後、調理攪拌器(80)は上部方向の攪拌器(82)の羽根本体とともに停止し、運転者は本体(10)の誘導軌道(27)に沿って集積調理容器(70)を取り出すことが可能である。
【0051】
従って、上に図示されたように、2段階の分かれた形の前記オーブン処理と調理処理の工程によって良質の均質なキムジャバンの大量製造が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
上に検討された通り、本発明で具体化された海藻類の風味付け用オーブンにより、固体粉末の形の様々な香辛料と香味料、オーブン処理あるいは調理処理工程に必要な調理油あるいはゴマ油がそれぞれ一定量供給されるとともに、前記オーブン処理と調理処理とを別々な形で行うことによって、独自のスパイスの香りと味を維持するとともに、処理済原材料と調味料が粘着して長引き焦げるのを防止して加工食品としての味と品質が維持可能なように利用可能である完全自動処理システムを実現することによって、均質な良質のキムジャバン大量製造が可能となる。さらに、オーブンの分解洗浄やオーブンの長時間運転後の交換のような管理中に生じる不都合を最小にするとともに、本体高さの寸法を縮めて作業性を改良する点が有利であり、容器構造は単純に2層棚状の形から構成される。
【0053】
さらに、本発明は様々な香辛料の集約と混合の両方のために意図された集積調理容器を製作することによって、本体高さの寸法を縮めるための手段に向けられている。この構成において、加工食品を貯える集積調理容器を操作する場合、調理攪拌器が邪魔とならないで集積調理容器が実用的に自由に取り外せるとともに、製品が細かく切り分けられるのを防止するよう調理処理中の製品の落下距離を縮めて製品品質を維持できるよう調理攪拌器が上方向の位置に維持される。
【0054】
本発明はそのある好ましい実施例を参照して示され説明されたが、付録の請求項によって特徴づけられる本発明の精神と範囲からそれることなく形態や詳細の様々な変更がここでなされて良いことが技術に熟達した人々によって理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の一実施例による海藻類風味付け用オーブンの透視図を示す。
【図2】本発明の一実施例による海藻類風味付け用オーブン向けの内部構造を単純化した右側断面図を示す。
【図3】本発明の一実施例による海藻類風味付け用オーブン向けの内部構造を単純化した正面断面図を示す。
【図4】本発明の一実施例による海藻類風味付け用オーブンに適用される調理攪拌器の透視図を示す。
【図5】本発明の一実施例による海藻類風味付け用オーブンに適用される調理攪拌器の平面図を示す。
【図6】本発明の一実施例による海藻類風味付け用オーブンに適用される調理攪拌器の据付ならびに集積調理容器の取出し構造を図示する側面断面図を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原材料を添加するためその上部部分に形成される供給ユニットならびに容器をその下部部分に滑動させて水平に挿入することが可能な開口部ユニットが含まれる本体、本体の内側、上部部分に形成されるとともに、予め決められた時間原材料の密閉を維持した後、排出口を経由して原材料を下方に排出するよう構成されるオーブン容器、こすれることなく容易に攪拌されるようそこに添加される原材料用に一定量の調味油を自動的に供給するオーブン容器の片側に形成される調味油供給器、予め決められた時間の間既定の温度でオーブン容器を加熱するための加熱器、回転棒の両端が回転するオーブンを横断して支持可能に配置されるため、ならびにそこに取付けられる動力伝達装置により予め決められた時間の間、集められた原材料が一定の速度で回転するオーブンの中で等しく加熱されるよう攪拌されるための両方の目的で構成されるオーブン攪拌器、オーブンの排出口を一定時間の間密閉した後、排出口が予め決められた時間の間、開いたままである、ある一定角度にて独立した動力伝達装置により時計回り又は反時計廻りに回転するシャッター、複数の香辛料容器からそれぞれ選択して分配される様々な種類の調味料、ゴマ油、そして香味料が含まれるある部類の香辛料を集めるだけでなく、本体の開口部ユニットを経由して集められるとともに、オーブンの排出口を経由して排出される最初に処理された原材料を受け取るための集積調理容器、様々な種類の調味料、ゴマ油、そして香味料が含まれるある部類の香辛料を貯えるとともに、集積調理容器に必要な調味料の一定量を選択して提供するために複数の香辛料容器を取り外し可能に集める香辛料集積ユニット、回転棒の両端が集積調理容器を横断して支持可能に配置されるよう構成されるとともに、集積調理容器に集められる処理済材料がある部類の香辛料と均質に混合可能であるよう独立した動力伝達装置で一定の速度で回転するようそこに結合されるとともに、集積調理容器の取りはずしが必要な場合に、集積調理容器が邪魔にならずに容易に取り外せるよう水平面の方に少なくともある角度をもって配置される第2攪拌器の各羽根による処理の終了時に、第2攪拌器の各羽根が上部方向に配置可能である調理攪拌器、並びに、順次各操作を制御するために上記各部位に電気的に接続される制御ユニットが含まれる海藻類味付け用オーブン。
【請求項2】
集積調理容器が挿入されるとともに取り外しされる場合に集積調理容器を誘導する本体の開口部ユニットの内部部分の両側に誘導軌道が取付けられる請求項1による海藻類味付け風味付け用オーブン。
【請求項3】
集積調理容器を挿入する場合に、挿入が安定して行われたかどうか探知するために感知器が開口部ユニットの後面上に取付けられる請求項1あるいは請求項2による海藻類味付け風味付け用オーブン。
【請求項4】
オーブン攪拌器に、各羽根に1枚の羽根本体と1本の羽根部材が含まれ、該羽根部材が羽根本体の一端と結合して、回転棒の長手方向に延びるとともに他方の羽根部材の一端に面する一端に捻り部があるよう形成されて、該羽根本体が残りの羽根と180度の角度の間隔を保って回転棒から半径方向に設けられ延びる一組の少なくとも2枚の羽根が含まれる請求項1による海藻類味付け風味付け用オーブン。
【請求項5】
シャッターにさらに、オーブンの長手方向に予め決められた幅で切り分けられる排出口を覆う密閉板、該密閉板の片面上に長手方向に形成されて、密閉板が予め決められた角度で旋回するよう本体に回転するよう結合される両端を有する回転棒、各感知器が回転棒を支持する本体の一壁面に回転棒廻りに取付けられて回転棒の回転位置を知覚する一組の光感知器、本体の一壁面の回転棒の一端に位置してそこに取付けられる光感知器とともに、各光感知器が光を発光したり、受光するのを防止する回転棒とともに旋回する光遮断棒が含まれる請求項1による海藻類味付け風味付け用オーブン。
【請求項6】
集積調理容器が混合と調理の処理が運転者によって外部からチェックされるために透明な合成樹脂で作られる請求項1による海藻類味付け風味付け用オーブン。
【請求項7】
調理攪拌器に、各羽根に、他方の羽根と178度の角度間隔を保った回転棒から半径方向に設けられて延びる1枚の羽根本体と、羽根本体の一端に結合され長手方向に回転棒まで延びるとともに、他方の羽根部材の一端に面する一端に捻り部があるよう形成される1本の羽根部材が含まれる一組の少なくとも2枚の羽根が含まれる請求項1による海藻類味付け風味付け用オーブン。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2006−528510(P2006−528510A)
【公表日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−520992(P2006−520992)
【出願日】平成16年6月9日(2004.6.9)
【国際出願番号】PCT/KR2004/001376
【国際公開番号】WO2005/009188
【国際公開日】平成17年2月3日(2005.2.3)
【出願人】(506018293)
【Fターム(参考)】