説明

消臭剤組成物およびその使用方法

【課題】優れた消臭効果あるいは脱臭効果を有するか、または悪臭を覆い隠すことができ、しかも心地よい香気を添える消臭剤組成物を提供すること。
【解決手段】少なくとも1種のフェノール性化合物、該フェノール性化合物を酸化し得る少なくとも1種の酵素からなる酵素基質混合物(ESM)を含む消臭剤組成物に、さらに望ましくない臭気を覆い隠すための特定のフレーバーあるいはフレグランスが併用される。上記特定のフレーバーあるいはフレグランスはフレッシュ感、クリーン感および満足度それぞれを官能評価した場合、フレッシュ感、クリーン感および満足度それぞれが50以上の評点を超えるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、酸化基質および該基質を酸化することができる酵素を含む酵素基質混合物(以下“ESM”という)とある種のフレーバーまたはフレグランス(以下“FOF”という)からなる消臭剤組成物に関する。さらに詳しくは、本発明は、消臭剤として作用し得るフェノール性化合物、フェノール性化合物をキノン構造の化合物に酸化し得る酵素、およびFOFを含む消臭剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
環境中の様々な悪臭を取り除くための工夫がなされているが、その一つの方法として、消臭剤あるいは脱臭剤を使用する考えがある。現在、その消臭剤あるいは脱臭剤を数多く入手する事ができるが、その対象となる悪臭成分の主要なものには、含窒素化合物(アンモニア、尿素、インドール、スカトール、アミン類等)、含硫化合物(メチルメルカプタン、硫化水素、ジメチルスルフィド等)および低級脂肪酸(酪酸等)がある。とりわけ、口臭(呼気の悪臭)、体臭、および糞便、尿などを含む体外排泄物に関連する臭気が消臭しようとする対象となるのであり、これらの臭いを司る成分として含硫系フレーバー化合物のメチルメルカプタンやジメチルスルフィド、含窒素化合物のアミン類やアンモニア、尿素を挙げることができる。特に、アンモニアと尿素は尿臭の主原因であり、また、口臭においては、バクテリアによる食物の分解に関係する口中の揮発性イオウ化合物の産生と関連しており、中でも特に硫化水素とメチルメルカプタンが主たる原因であると考えられている。これらの悪臭成分は非常に低濃度であっても感じることができ、とくにスルフィド化合物は低い閾値濃度を示す。
【0003】
一方、それら環境内の悪臭を覆い隠す目的で香料がよく用いられている。しかし、強い臭気に対しては悪臭を覆い隠すにも限度がある。臭気を十二分に蔽うには、香料を多量に用いるか、あるいは高濃度の香料が必要とされる。しかしながらそれでも完全にマスクすることができないことがある。換言すると、化学的反応または物理的方法により不活化されない残存する悪臭に対し十分なマスキング効果を与えるためには、多量に、あるいは高濃度の香料を使用しなければならず、その場合でもときとして、悪臭を覆い隠すことができず、香料のタイプによっては悪臭を強めてしまう場合もある。
【0004】
本発明者らは、ある種のフェノール性化合物の消臭効果が、このフェノール性化合物とポリフェノールオキシダーゼとを組合わせることで増強されることを既に発見している(特許文献1:米国特許5,804,170)。さらに、ある種のフェノール性化合物を含有する植物抽出物は、それを酸化することができるフェノール性化合物酸化酵素と組合わせて用いると、同様の消臭増強効果を示すことを開示した(特許文献2:日本公開公報番号10-212221)。
【特許文献1】米国特許5,804,170
【特許文献2】日本公開公報番号10-212221
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これらは優れた消臭効果をもたらしたものの、消臭剤自体に僅かではあるが臭いを有することを本発明者らは見出した。そのうえ、上記のものを含めて今まで知られている殆どの消臭剤組成物は、臭気を完全に除去するか、もしくは悪臭を完全に覆い隠すことのできないことにも本発明者らは気がついた。そこで、本発明の目的は優れた消臭効果あるいは脱臭効果を有するか、または悪臭を覆い隠すことができ、しかも心地よい香気を添える消臭剤組成物を提供することにあり、既知の消臭剤組成物ではどうしても解決することが出来なかった僅かな臭気までをも完全に除去するか、もしくは僅かな悪臭を完全に覆い隠すことのできる消臭剤組成物を提供することにある。
【0006】
本発明のさらなる目的は、少なくとも1種のフェノール性化合物(以下、基質または消臭素材ということがある)、該フェノール性化合物を酸化し得る少なくとも1種の酵素、およびある種のFOFとを含んでなる消臭剤組成物を提供することにある。
【0007】
本発明のさらなる目的は、悪臭を取除く方法あるいは悪臭を覆い隠す方法を提供することであって、本発明の消臭剤組成物そのもの、あるいは消臭剤組成物を適切な担体と混合して悪臭処理用組成物あるいは悪臭処理用製品を形成させ、その組成物あるいは製品を悪臭揮散物または哺乳動物等に適用することからなる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らはある種のFOFを消臭剤組成物に配合すると、該FOFが消臭剤組成物と相乗的に作用するためであろうか、悪臭物質などの悪臭の影響を完全に取除くことを発見し、本発明を完成した。
【0009】
即ち、本発明は特定の基質および該基質を酸化し得る酵素からなる酵素基質混合物(ESM)を含む消臭剤組成物であって、さらに望ましくない臭気を覆い隠すために特定のFOFが併用される。上記FOFはフレッシュ感、クリーン感および満足度それぞれを官能評価した場合、フレッシュ感、クリーン感および満足度それぞれが50以上の評点を超えるものである。なお、この評点は後述するように最高でも100である。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、各種の動物臭あるいは家庭内で発生する各種の臭いあるいは工業b排水を含めた工場での各種臭いを消臭あるいは脱臭することができるようになった。しかも、簡単な操作で臭いを完全に消臭しあるいは覆い隠すことができるようになった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は以下の記載から明らかとなるだろう。したがって、本発明が引用した実例の範囲に限定されるものではないことを理解すべきである。
【0012】
本発明に用いられる基質または消臭素材はフェノール性化合物、好ましくはポリフェノール性化合物である。該フェノール性化合物は天然起源から導入してもよいし、あるいは合成により調製してもよい。天然起源としては、フェノール性化合物に富む植物からの1種以上の抽出物を挙げることができる。具体的には例えば、マンネンロウ、ひまわり種子、ブドウ果皮、リンゴ、ニンジン葉、バナナ、イチゴ、アンズ、モモ、プラム、柑橘果実、パイナップル、ナシ、カキ、サクランボ、パパイヤ、マンゴー、アボガド、メロン、ビワ、イチジク、キウイ、プルーン、ブルーベリー、ブラックベリー、ラスベリー、ツルコケモモ、コーヒー豆、カカオ豆、ブドウ種子、グレープフルーツ種子、ペカンナッツ、カシューナッツ、クリ、ココナッツ、ピーナツ、クルミ、緑茶葉、紅茶葉、ウーロン茶葉、タバコ、シソ葉、ニワタイム、セージ、ラベンダー、スペアミント、ペパーミント、サントリソウ、ヒソップ、メボウキ、マリーゴールド、タンポポ、アーチチョーク、ドイツカミルレ、キンミズヒキ、カンゾウ、アニス、ノコギリソウ、ユーカリ、ワームウッド、香油、シシウド、コロハ、シシトウガラシ、ウイキョウ、アニス種子、トウガラシ、カルダモン、セロリー種子、コエンドロ種子、ヒメウイキョウ種子、ウイキョウ種子、ショウガ、西洋ワサビ、マヨラナ、ハナハッカ、カラシ、パセリ、コショウ、セイヴォリー、タラゴン、ゴマ、ウコン、ワサビ、クローブとイノンド種子、などからの抽出物が好ましい。これらフェノール性化合物あるいは植物抽出物は単独、もしくは組合わせて使用してもよい。
【0013】
抽出物は技術上既知の方法により入手することができる。特に、植物資源を溶媒と混合し、次いで、溶媒を除去することにより入手することができる。適切な溶媒の例としては、水、アルコール、有機溶媒およびそれらの混合物がある。植物資源は抽出工程に入る前に乾燥し細かく切り刻むなどの前処理をすることが好ましい。さらに、植物資源はフェノール性化合物に富むものが好ましい。抽出溶媒の選定は消臭剤組成物の所望の用途に依存するが、食品に使用する場合に安全な溶媒、例えば、熱水、エタノールと水との混合物あるいはプロピレングリコールと水との混合物を使用するのが好ましい。得られた抽出物をさらに吸着樹脂などに供することにより、有効成分であるフェノール性化合物を濃縮したものを使用してもよい。
【0014】
基質は1個以上のフェノール性水酸基を有する合成フェノール性化合物であってもよい。本明細書にて使用する「フェノール性水酸基」という用語は、ベンゼン環などの芳香環に直接結合した水酸基を意味する。芳香環とはベンゼン、ピリジン、チオフェン、ナフタレン、ビフェニル、および他の芳香環などのいずれかであって、水酸基の酸化によりケトンに変化し得る構造を有するものであるが、ベンゼンが最も好ましい。適切なフェノール性化合物の例は、カテコール、4−メチルカテコール、5−メチルカテコール、レソルシノール、2−メチルレソルシノール、5−メチルレソルシノール、ハイドロキノンといったジフェノール、4,4'−ビフェニルジオールおよび3,4'−ジフェニルジオールといったビフェニロイド、ドーパ、ドーパミン、クロロゲン酸、カフェイン酸、パラクマリン酸、チロシンといったカテコール誘導体などを包含するが、特に、カテコール、チロシンおよびクロロゲン酸が好ましい。フェノール性化合物の量に特に制限はないが、一般には、ESM100mg当たり1mg以上のフェノール性化合物が含有されるが、ESM100mg当たり10mg以上さらには20ないし80mg含有されることが好ましい。
【0015】
ESMの酵素成分はフェノール性化合物を酸化し得る酵素およびこれらの酵素を含むものを包含する。好適な酵素は上記の基質を酸化してキノン構造の化合物とすることができる酵素、フェノール性水酸基を基質に付加した後にキノン構造の化合物とすることができる酵素、およびこれらの酵素を含むものを包含する。この酵素の具体例としては、ポリフェノールオキシダーゼ、カテコールオキシダーゼ、モノフェノールオキシダーゼ、パーオキシダーゼおよび酸化性酵素を含む植物物質などが挙げられる。この酵素を含む植物は、好ましくは、果果実、野菜、ナッツ、ハーブ、スパイス、茶、海草、バクテリアおよび真菌類の少なくとも1種、アガリクス属およびボレタス属のきのこ、例えば、つくりたけ(Agaricusbisporus)およびボレタス・プルベルレンタス(Boletuspulverulentus) などである。具体的には、リンゴ、バナナ、ナシ、イチゴ、カキ、パイナップル、幼若柑橘果実、ブドウ、アンズ、モモ、プラム、パパイヤ、マルメロ、アボガド、マンゴー、サクランボ、アプリコット、メロン、ビワ、イチジク、プルーン、キウイ、ブルーベリー、ブラックベリー、ラスベリー、ツルコケモモ、スグリ、ゴボウ、ナス、トマト、ヨモギ、ハスの根、レタス、キャベツ、甜菜、ホップ、パースニップ、ほうれん草、大根、カブ、カリフラワー、チコリー、タマネギ、セロリ、ニンジン、アスパラガス、グリーンチリ、ナス、西洋ワサビ、ワサビ、ショウガ、アロエ、ピーマン、大麦、コムギ、トウモロコシ、アルファルファ、モルト、ソラマメ、大豆、アズキ、レッドビーン、インゲン、インゲンマメ、サヤインゲン、ヤエナリ、バレイショ、サツマイモ、サトウキビ、ヤマノイモ、タロイモ、茶、タバコ、オリーブ、ラッカー木ラテックス、キク、およびアガリクス属およびボレタス属のキノコ例えば、つくりたけ(Agaricusbisporus)およびボレタス・プルベルレンタス(Boletus pulverulentus)が挙げられる。調製された酵素は単独あるいは組合わせて使用することができる。これらは市販される酵素に限定されるものではなく、酵素−アセトンパウダー調製法あるいは凍結乾燥法などの常套手段に従い調製してもよい。
【0016】
適切な酵素を具体的に説明すると、フェノラーゼ、ウルシオールオキシダ−ゼ、グルコースオキシダーゼ、ラッカーゼ、チロシナーゼ、カテコールオキシダーゼおよびペルオキシダーゼなどがある。添加する酵素量は酵素活性に依存するが、該酵素がフェノール性化合物を酸化するのに十分な量であるべきである。好ましくは、該酵素は反応が急速に進行するように、消臭剤組成物100mg当たり酵素活性が100単位以上となる量で添加する。なお、ここでいう酵素活性の単位とはL-DOPAを基質としてPH6.5、25℃の条件で1分間反応させた場合にOD265nmの吸収値を0.001増加させたときを1単位と定義した。
【0017】
消臭剤組成物に配合されるFOFとしては多数のフレグランスあるいはフレーバーが用いられるが、好ましくは、分子量500ダルトン未満の揮発性化合物、精油またはエキストラクトの中から選ばれる。その中でも該FOFはフレッシュ感、クリアー感および満足度それぞれを0から最高100までの数値(評点)で表すときに、フレッシュ感、クリーン感および満足度それぞれが50を超える評点を有するものである。さらに、該FOFは分子内に硫黄原子あるいは窒素原子を含むものではない。その硫黄原子あるいは窒素原子を含むものの例を次ぎに示す。なお、香のキー成分とは,フレグランス、フレーバー、精油中あるいはエキストラクト中に存在する成分であって、そのフレグランスあるいはフレーバーの香りを特徴付けている重要な香料成分をいい、当業者にとって慣用的に用いられているものである。この成分の決定方法としては幾つかの方法が知られているが、フレーバーとしては例えばAroma Extract Dilution Analysis法(AEDA法)がその代表的なものである。より詳しく説明すると、フレグランスあるいはフレーバーを溶媒で段階希釈(倍々希釈)して得られたそれぞれの希釈液を、濃度の高い方から低い方に順に匂い嗅ぎガスクロマトグラフィー装置(GC-Olefactometry)に注入し、各希釈液の複数の香気成分を検出しながらそれぞれの香気成分の匂いを嗅いでいくと共に匂いが感じられたか否かを記録していく。フレーバーを構成する香気成分の多くは一定の希釈倍率の範囲内において匂いが感じられなくなるが、少数の香気成分は上記範囲よりもさらに希釈しても一定の範囲内で匂いが感じられる。さらに希釈を進めると匂いが感じられなくなる。この希釈度、つまり匂いが感じられなくなる前の希釈度において匂いを感じることができる香気成分を香のキー成分という。また、フレグランスとしては例えば香気成分のニオイ貢献度を算出し、その数値から香のキー成分を決める方法が採用できる。より詳しく説明すると、香料成分Aのニオイ貢献度を算出するためには、まず香料成分AのOdor activity value(OAV)を次式
香り全体における香気成分Aの濃度/香気成分Aの閾値濃度
に基づいて算出する。フレグランスを構成するすべての香料成分のOAVを求めた後、香気成分Aの香り全体におけるニオイ貢献度(%)を次式
(香気成分AのOAV/全香料成分のOAVの和)×100
に基づいて算出する。以下、フレグランスを構成するすべての香料成分のニオイ貢献度を算出する。このようにして得られた香料成分のニオイ貢献度を基にして最も高い値を有する香料成分を香のキー成分という。なお、FOFは通常複数の香気成分、精油あるいはエキストラクトを組み合わせて、所謂調合香料の形で使われるが、単品の香料成分あるいは単品の精油やエキストラクトをFOFとして使用してもよい。上記エキストラクトは香料含有植物を常法により抽出処理して得られたものをいう。
【0018】
含硫系の香気成分を香のキー成分とするフレーバーの例
【表1】

【0019】
フレグランスとフレーバーのフレッシュ感、クリーン感および満足度評価決定方法:
フレグランスあるいはフレーバーのフレッシュ感、クリーン感および満足度の0〜100の尺度は以下のようにして決定する。即ち、フレグランスあるいはフレーバーとESMとを重量比1対1の割合で混合したもの1gを瓶に詰め、その瓶口のニオイを5〜3名のパネルを一団として以下の格付けに従って官能評価し、その結果の平均値を算出し、その数値をもってフレッシュ感、クリーン感および満足度とした。
【0020】
フレッシュ感
【表2】

【0021】
クリーン感
【表3】

【0022】
満足度
【表4】

【0023】
スコア50〜100のFOFが本発明のFOFとして使用できるものである。
【0024】
本発明でいう好適なフレグランス製剤としては、「シトラス系フレグランス」、「フルーツ系フレグランス」、「フローラル系フレグランス」、「ムスク系フレグランス」、「ウッデイー系フレグランス」、「グリーン系フレグランス」、「スパイス系フレグランス」、「ハーブ系フレグランス」および「ミント系フレグランス」から選ばれる香料を単独、あるいは組み合わせてなるものが挙げられる。また、好適なフレーバー製剤としては、「シトラス系フレーバー」、「ミント系フレーバー」、「フルーツ系フレーバー」、「バニラ系フレーバー」、「スパイス系フレーバー」、「フラワー系フレーフレーバー」および「シソ系フレーフレーバー」から選ばれる香料を単独、あるいは組み合わせてなるものが挙げられる。
【0025】
使用するフレグランスあるいはフレーバーの量は用途などに依存するので、場合により変動するが、一般には、ESMが完全には不活化することができない残留悪臭を除去する量を加える。好ましくは、消臭剤組成物に対して約0.1%以上のフレグランスあるいはフレーバーを加えるが、更に好ましくは、消臭剤組成物に対して約1重量%以上である。
【0026】
当該フレグランスを構成する分子量500ダルトン未満の揮発性化合物の例として、サリチル酸アミル、ベンジルアセトン、サリチル酸ベンジル、1,1,2,3,3−ペンタメチル−2,3,5,6,7−ペンタヒドロインデン−4−オン、2,6,6,8−テトラメチルトリシクロ[5.3.1.0(1,5)]ウンデカン−8−オール、シトロネロール、酢酸トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]−4−デセン−8−イル、プロパン酸トリシクロ[5.2.1.0(2,6)]−4−デセン−8−イル、2,6−ジメチルオクト−7−エン−2−オール、2,6−ジメチルヘプタン−1−オール、フェノキシベンゼン、4,6,6,7,8,8−ヘキサメチル−6,7,8−トリヒドロキシ−シクロペンタ[1,2−g]イソクロマン、ガルバナム油、酢酸ゲラニル、ゲラニルニトリル、3−エトキシ−1,1,5−トリメチルシクロヘキサン、ヘキシル桂皮アルデヒド、サリチル酸へキシル、酢酸イソボルニル、1−(3,4,10,10−テトラメチルビシクロ[4.4.0]−5−デセン−3−イル)エタン−1−オン、2−((2Z)ペンタ−2−エニル)−3−メチルシクロペンタン−2−エン−1−オン、3−[4−(tert−ブチル)フェニル]−2−メチルプロパナール、リナロール、2−アミノ安息香酸メチル、(1E)−1−(6,6−ジメチル−2−メチレンシクロヘキシル)−1−ペンテン−3−オン、2−((1E)−1−アザ−8−ヒドロキシ−4,8−ジメチル−1−ノネニル)安息香酸メチル、2−ノニナール−ジメチルアセタール、2−フェニルエタン−1−オール、α−テルピネオール、1−((6S,1R)−2,2,6−トリメチルシクロへキシル)へキサン−3−オール、酢酸2−(tert-ブチル)シクロヘキシル、酢酸4−(tert-ブチル)シクロヘキシル、2−メトキシナフタレン、1−(2,6,6,8−テトラメチルトリシクロ[5.3.1.0(1,5)]−8−ウンデセン−9−イル)エタン−1−オン、アセチルイソオイゲノール、アリルアミルグリコレート、1,6,10,10−テトラメチル−5−オキサトリシクロ[7.4.0.0(2,6)]トリデカン、(1S,2R,6R)−1,6,10,10−テトラメチル−5−オキサトリシクロ[7.4.0.0(2,6)]トリデカン、アミル−α−シンナムアルデヒド、アニスアルデヒド、酢酸ベンジル、7−メチル−2H,4H−ベンゾ[b]1,4−ジオキセピン−3−オン、桂皮アルコール、シトロネロール、2−メチル−3−[4−(メチルエチル)フェニル]プロパナール、2−オキサビシクロ[4.4.0]デカン−3−オン、(2E)−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサン−3−エニル)ブタン−2−エン−1−オン、2,6−ジメチルオクタン−7−エン−2−オール、酢酸1,1−ジメチル−2−フェニルエチル、2,6−ジメチルヘプタン−1−オール、オイゲノール、2−オキサシクロヘキサデカン−1−オン、3−(4−エチルフェニル)−2,2−ジメチルプロパナール、ゲラニオール、2−(3−オキソ−2−ペンチルシクロペンチル)酢酸メチル、酢酸ヘキシル、サリチル酸ヘキシル、2H,4H,4aH,9aH−インダノ[2,1−d]1,3−ジオキサン、(3E)−4−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサン−2−エニルブタン−3−エン−2−オン、(3E)−4−(6,6−ジメチル−2−メチレンシクロヘキシル)ブタン−3−エン−2−オン、1−(3,4,10,10−テトラメチルビシクロ[4.4.0]−5−デセン−3−イル)エタン−1−オン、2−((2Z)−2−ペンテニル)−3−メチルシクロ−2−ペンテン−1−オン、4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセンカルバアルデヒド、3−[4−(tert−ブチル)フェニル]−2−メチルプロパナール、(5E)−2,6−ジメチルヘプタン−5−エナール、メチルカビコール、(1E)−1−(6,6−ジメチル−2−メチレンシクロヘキシル)ペンタン−1−エン−3−オン、2,5−ジオキサシクロヘプタデカン−1,6−ジオン、trans−2−トリデセナール、酢酸フェニルエチル、フェニルエチルアルコール、酢酸スチラリル、ジメチル・シクロヘキサナール、5−ヘプチル−3,4,5−トリヒドロフラン−2−オン、酢酸2−(tert−ブチル)シクロヘキシル、α−フェンキルアルコール、1−デカナール、2,6−ジメチル−7−オクテン−2−オール、4,6,6,7,8,8−ヘキサメチル−6,7,8−トリヒドロシクロペンタ[1,2−g]イソクロマン、安息香酸ベンジル、2−(3−オキソ−2−ペンチルシクロペンチル)酢酸メチル、3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−1−アール、酢酸リナリル、ゲラニルニトリル、テトラヒドロリナロール、バニリン、カリオフィレンおよびリモネン等が挙げられ、当該フレグランスを構成する精油の例として、ペチグレイン油、レモン油、ライムオイル、オレンジ油、柑橘油、杉剤油、クスノキ剤油、シトロネラ油、パッチュリ油、ユーカリ油、ベルガモット油、ベイ油、グレープフルーツ油、マンダリン油、白檀油、杜松実油、ローズ油、イラン油、タンジェリン油およびゼラニウム油等が挙げられる。なお、これらは2種以上混合して用いてもよい。
【0027】
また当該フレーバーを構成する分子量500ダルトン未満の揮発性化合物の例として、メントール、イソプレゴール、ユーカリプトール、p−メンタ−3,8−ジオール、ビニルブチルエーテル、桂皮アルデヒド、ヘキサン酸アリル、酢酸イソアミル、アミルアルコール、アネトール、ベンズアルデヒド、酢酸ベンジル、酢酸イソブチル、酪酸ブチル、酪酸イソブチル、カルボン、β−カリオフィレン、シンナムアルデヒド、シンナミルアルコール、シトラール、酢酸シトロネリル、クミンアルデヒド、シメン、デカラクトン、デカナール、ジアセチル、アセト酢酸エチル、アンスラニル酸エチル、酪酸エチル、ヘキサン酸エチル、乳酸エチル、2−メチル酪酸エチル、サリチル酸エチル、エチルバニリン、エチルメントール、オイゲノール、イソオイゲノール、フルフラール、フルフリルアルコール、ゲラニオール、酢酸ゲラニル、ヘキサナール、ヘキセナール、酢酸ヘキシニル、ヘキシルアルコール、イオノン、イロン、リモネン、リナロール、酢酸リナリル、マルトール、メントール、メントン、酢酸メチル、アンスラニル酸メチル、桂皮酸メチル、サリチル酸メチル、ネロール、ネロリドール、ノナラクトン、ノナナール、オクタラクトン、オクタナール、オクタノール、オクテノール、酢酸オクチル、酢酸フェニル、フェネチルアルコール、ピネン、ピペラナール、酢酸プロピル、チモールおよびウンデカラクトン等が挙げられ、当該フレーバーを構成する精油の例として、レモン油、オレンジ油、グレープフルーツ油、薄荷油、西洋薄荷(ペパーミント)油、リンゴ油、アプリコット油、カッシア油、樟脳、アニス油、アニススター油、メボウキ油、月桂樹葉ウエストインデアン油、クスノキ剤油、ブチュ葉油、カルダモン種子油、カッシア樹皮油、クモミル花ローマン油、シナモン樹皮油、肉桂葉油、シトロネラ油、チョウジ蕾み油、コニャックグリーン油、コエンドロ油、クベバ油、ヒメウイキョウ油、ユーカリ油、ウイキョウ甘油、およびショウガ油等が挙げられる。なお、これらは2種以上混合して用いてもよい。
【0028】
フレグランス製剤とフレーバー製剤の例
シトラス系フレグランスの組成
【表5】

【0029】
フルーツフローラル系フレグランスの組成(1)
【表6】

【0030】
フルーツフローラル系フレグランスの組成(2)
【表7】

【0031】
フルーツフローラル系フレグランスの組成(3)
【表8】

【0032】
ムスクウッデイー系フレグランスの組成(1)
【表9】

【0033】
ムスクウッデイー系フレグランスの組成(2)
【表10】

【0034】
グリーンフローラル系フレグランスの組成(1)
【表11】

【0035】
グリーンフローラル系フレグランスの組成(2)
【表12】

【0036】
ミント系フレグランスの組成
【表13】

【0037】
フレーバーの例ペパーミントフレーバー
【表14】

【0038】
ミントフレーバー
【表15】

【0039】
レモンフレーバー
【表16】

【0040】
ミント粉末フレーバー
【表17】

【0041】
シソフレーバー
【表18】

【0042】
かくして調製された消臭剤組成物は、哺乳動物、鳥類、各種悪臭発生物質などに適用し、悪臭を消臭あるいは覆い隠すことができる。 哺乳動物としては、ヒトや犬、猫などペット類、牛、馬、豚などの家畜類が挙げられ、口臭、汗臭、排泄物臭などに対して用いられる。さらに、鳥などのペット類にも適用できる。悪臭発生物質としては、肉や魚、納豆といった特有のニオイを有する食品、生ゴミ、冷蔵庫子内のニオイ、工業廃水中の悪臭などを挙げることが出来る。本消臭剤組成物を適用する方法は特に限定されるものではないが、代表的な方法としては、消臭剤組成物を噴射剤などに添加したスプレータイプの消臭剤組成物を調製し、スプレーする方法がある。
【0043】
また、本消臭剤組成物を食品、洗剤など各種製品に配合しておき、悪臭を消臭あるいは覆い隠すために役立てることが出来る。上記製品の好ましいものとして、食品、キャンディ、クッキー、ロゼンジ、チューインガム、口腔内洗剤、練り歯磨き、口腔内保護製品、家庭用クリーニング製品、トイレ用洗剤、ウエットタオル、浴室用洗剤、台所用洗剤、下駄箱スプレー、ヘアーケア用品、シャンプー、コンディショナー、ヘアースプレー、スキンケア製品、化粧料、トイレタリー、容姿ケア製品、専門家用強化衛生用品、空気清浄機、医薬品、ペットフード、ゴミ缶スプレー、農業用品、ペットフード、寝藁ケア用品、およびペット用品などを挙げることができる。
【0044】
本消臭剤組成物には、各種添加剤を添加・配合することができる。好ましい添加剤として、担体がある。この担体を添加しておくと、消臭効果の持続性が高まるなどの効果がある。好ましい担体として、溶媒、グリコール、グリセリド、粒状粉末、脂質、ポリマー、タンパク質、デンプン、多糖、界面活性剤、ガム、シリカゲル、粉末、およびカプセルなどを挙げることができる。
【0045】
また、本消臭剤組成物は、消臭剤組成物の劣化を防ぎ、その消臭活性を維持し、さらに微生物腐敗による悪臭発生の抑制力を高めるために、既知の抗微生物剤、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、クロロヘキシジン、トリクロサン、四級アンモニウム塩、チモールおよびカルバクロール、および/または抗酸化剤、例えば、BHT、BHA、ビタミンEおよびビタミンCなどとともに好適に使用することができる。本消臭剤組成物は、必要に応じて既知カプセル包埋技術を採用してもよい。なお、その他慣用の各種添加剤を配合することができる。
【実施例】
【0046】
以下、本発明を実施例および比較例を基にして説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。フレグランスおよびフレーバーの評価。以下、具体的に説明する。下記5種類のフレグランス組成物および4種類のフレーバーに関し、5〜3名のパネルを一団としてFOF評価を実施した。結果は下の表に報告する。
【0047】
フレグランスの評価
【表19】

【0048】
フレーバーの評価
【表20】

【0049】
消臭効果の官能検査評価:
該消臭剤組成物の消臭効果は5名のパネルが評価した。評価は以下の格付けに従い0〜5の尺度を用い点数化した。
【表21】

【0050】
実施例1(E1):
この試験においては、当該消臭剤組成物がヒト尿臭を除去する能力について評価した。消臭剤組成物は以下のように調製した。基質であるフェノール性化合物はコーヒー生豆から入手した。すなわち、コーヒー生豆をグラインダーで粉砕し、85〜95℃の熱水で2時間抽出した。抽出液を濾過し、濾液を加熱濃縮してフェノール性化合物を含む基質を得た。ポリフェノール性化合物の濃度は約30%であった。酵素源はゴボウから入手した。ゴボウは凍結乾燥し、粉砕して酵素パウダーとしたが、ゴボウを氷冷アセトン中で破砕後液部を除去して得たいわゆる「アセトンパウダー」を酵素パウダーとして用いてもよい。酵素比活性はおよそ70単位/mgであった。
【0051】
基質と酵素の1:1(w/w)混合物を消臭剤組成物(ESM−1)とした。ヒト尿10ml、15mgのESM−1(0.15%)および上記シトラス系フレグランス10μl(0.1%)の混合物を25℃で15分間または1週間振盪培養した。
【0052】
比較例1(CE1):
対照水10μlおよびヒト尿10mlをバイアル瓶に入れ、25℃で15分間または1週間振盪培養した。
【0053】
比較例2(CE2):
ヒト尿10mlと15mgのESM−1(0.15%)の混合物を25℃で15分間または1週間振盪培養した。
【0054】
比較例3(CE3):
ヒト尿10mlと該シトラス系フレグランス10μl(0.1%)の混合物を25℃で15分間または1週間振盪培養した。
【0055】
比較例4(CE4):
ヒト尿10mlと該シトラス系フレグランス50μl(0.5%)の混合物を25℃で15分間または1週間振盪培養した。
【0056】
実施例1および比較例1〜4の消臭剤組成物の消臭効果について5名のパネルが官能検査により評価した。
【0057】
15分間培養時の官能評価結果
【表22】

【0058】
なお、表中のOOEは評価外(Out of Evaluation)であることを表す(以下、同じ)。
【0059】
1週間培養時の官能評価結果
【表23】

【0060】
これらの結果は、上記シトラス系フレグランスと本ESMを含む消臭剤組成物が相乗的に作用して尿臭をより効果的に除去できることを示している。ポリフェノール性化合物と酵素からなるESMのみの使用では、尿臭は有意に減少するが、臭気はなお残存した。また、フレグランスのみの使用においては、有意の尿臭消失の効果はなく、元の芳香は損なわれた。
【0061】
実施例2(E2):
本試験では、消臭剤組成物がネコの寝藁から尿臭を除く能力について評価した。消臭剤組成物は以下のように調製した。基質であるフェノール性化合物は市販のローズマリー抽出物(東京田辺製薬株式会社製)を用いた。ポリフェノール性化合物濃度は約6%であった。酵素源はバナナから入手した。バナナを凍結乾燥し粉砕して酵素パウダーを得た。酵素比活性はおよそ60単位/mgであった。基質と酵素の1:1(w/w)混合物を消臭剤組成物(ESM−2)とした。水10ml、ミント系フレグランス10μl(0.1%)、15mgのESM−2(0.15%)およびネコ尿を含むネコ寝藁の混合物を34℃で1時間培養した。
【0062】
比較例5(CE5):
対照として、水10mlおよびネコ尿を含むネコ寝藁の混合物を34℃で1時間培養した。
【0063】
比較例6(CE6):
水10ml、15mgのESM−2(0.15%)およびネコ尿を含むネコ寝藁の混合物を34℃で1時間培養した。
【0064】
比較例7(CE7):
水10ml、ミント系フレグランス10μl(0.1%)およびネコ尿を含むネコ寝藁の混合物を34℃で1時間培養した。実施例2および比較例5〜7の消臭剤組成物の消臭効果について5名のパネルが官能検査により評価した。
【0065】
官能評価結果
【表24】

【0066】
この結果から、ネコ寝藁の尿臭が本発明の消臭剤組成物を使用することでより有効に除去されることが明らかになった。ポリフェノール性化合物と酵素からなるESMのみの使用では、尿臭は有意に減少するが、臭気はなお残存した。また、フレグランスのみの使用においては、有意な尿臭消失の効果はなく、元の芳香は損なわれた。
【0067】
実施例3(E3):
この試験においては、ランドリーからの漂白臭を除去する消臭剤組成物の能力を評価した。10cm×10cmの布地を次亜塩素酸塩漂白剤に2分間浸漬し、水で一度すすいだ。布地を粉末洗剤で洗浄し再びすすいだ。消臭剤組成物は以下のように調製した。基質であるフェノール性化合物は市販のヒマワリ種子抽出物(大日本インキ化学工業株式会社製)を用いた。ポリフェノール性化合物の濃度は約6%であった。酵素源は未成熟のリンゴから入手した。未成熟リンゴを氷冷アセトン中で破砕後、液部を除去して得たアセトンパウダーを酵素パウダーとして用いた。酵素比活性はおよそ70単位/mgである。基質と酵素の1:1(w/w)混合物を消臭剤組成物(ESM−3)とした。粉末洗剤組成物は1%のESM−3および1%のムスクウッデイー系フレグランスを添加して調製した。
【0068】
粉末洗剤の組成
【表25】

【0069】
漂白剤組成
【表26】

【0070】
比較例8(CE8):
粉末洗剤組成物はESM−3およびフレグランスなしに調製した。
【0071】
比較例9(CE9):
粉末洗剤組成物は1%のESM−3を添加して調製した。
【0072】
比較例10(CE10):
粉末洗剤組成物は1%のムスクウッデイー系フレグランスを添加して調製した。実施例3および比較例8〜10の消臭剤組成物の消臭効果について5名のパネルが官能検査により評価した。
【0073】
官能評価結果
【表27】

【0074】
これらの結果は、布地の漂白臭が本発明の消臭剤組成物を含有した洗剤で洗浄した場合により有効に除かれることを示している。ポリフェノール性化合物と酵素からなるESMのみを含有する洗剤の場合、漂白臭は有意に減少したが、臭気はなお残存した。また、フレグランスのみを含む洗剤を使用した場合には、有意な漂白剤臭消失の効果はなく、元のムスクウッデイー系芳香が損なわれた。
【0075】
実施例4(E4):
この試験では、体臭様臭気を除去する消臭剤組成物の能力について評価する。0.25%酪酸水溶液を制汗剤スティックから削り落したものと混合した。酪酸は典型的なチーズ臭と汗臭を有する。消臭剤組成物は次のようにして調製した。
【0076】
制汗剤の組成
【表28】

【0077】
基質であるフェノール性化合物はブドウの果皮から入手した。ブドウ果皮(品種:キャンベル種)にエタノールを加え、70℃、2時間攪拌抽出した。抽出液を濃縮乾固した後、水を加えて再溶解させ、ろ過した。ろ過液をXAD−2(オルガノ株式会社製)カラムに吸着させた後、水洗し、次いでメタノールで溶出させたものを濃縮乾固し、ブドウ果皮抽出物とした。ポリフェノール性化合物の濃度は約50%であった。酵素源は市販のマッシュルーム由来チロシナーゼ(SIGMA Chemical Co.製)を用いた。基質と酵素の10:1(w/w)混合物を消臭剤組成物(ESM−4)とした。制汗組成物は1%のESM−4およびフルーツフローラル系フレグランス0.5%を用いる。
【0078】
比較例11(CE11):
制汗組成物はESM−4及びフレグランスを用いずに調製した。
【0079】
比較例12(CE12):
制汗組成物は1%のESM−4を用い調製した。
【0080】
比較例13(CE13):
制汗組成物はフルーツフローラル系フレグランス0.5%を用い調製した。
【0081】
実施例4および比較例11〜13の消臭剤組成物の消臭効果を3名のパネルが官能検査により評価した。
【0082】
官能評価結果
【表29】

【0083】
これらの結果は、制汗剤使用後の残存酪酸臭が本発明の消臭剤組成物を使用した場合により有効に除去されるということを示している。ポリフェノール性化合物と酵素からなるESM−4を使用した場合には、汗臭は有意に減少するが、臭気はなお残存した。また、フレグランスのみの使用の場合には、有意の酪酸臭消失の効果はなく、元のフルーツフローラルの芳香は損なわれた。
【0084】
実施例5(E5):
この試験では、コールドウエーブパーマ液使用後に認められるパーマ臭に対する消臭剤組成物の能力について評価する。実験方法を以下に示した。カモジ1.8gを第一液(チオグリコール酸6%水溶液をアンモニア水でpH9.3に調製したもの)50mLに30分間浸す。紙で拭き取った後、水洗1回(水100mL)し、第二液(臭素酸カリウム5%水溶液)50mLに20分間浸す。紙で拭き取った後、ESM−5含有シャンプー液100mLに5分間浸す。紙で拭き取った後、水洗1回(水100mL)し、紙で拭き取った後、官能評価
【0085】
消臭剤組成物は次のようにして調製した。基質であるフェノール性化合物はゴボウから入手した。ゴボウをグラインダーで粉砕し、エタノールを加えて2時間リフラックス抽出した。抽出液を濾過後、ろ過液を濃縮乾固し、ゴボウ抽出物とした。ポリフェノール性化合物の濃度は約15%であった。酵素源は市販のウルシ由来ラッカーゼ(SIGMA Chemical Co.製)を用いた。
【0086】
基質と酵素の10:1(w/w)混合物を消臭剤組成物(ESM−5)とした。0.5%グリーンフローラル系フレグランスおよび2.0%のESM−5を含有するコールドパーマシャンプー組成物を使用した。
【0087】
コールドウエーブパーマ後のシャンプー組成
【表30】

【0088】
比較例14(CE14):
コールドパーマシャンプー組成物をESM−5およびフレグランスなしで調製した。
【0089】
比較例15(CE15):
コールドパーマシャンプー組成物を2%のESM−5で調製した。
【0090】
比較例16(CE16):
コールドパーマシャンプー組成物を0.5%グリーンフローラル系フレグランスで調製した。
【0091】
実施例5および比較例14〜16の消臭剤組成物の消臭効果を3名のパネルが官能検査により評価した。2%ESM−5および0.5%フレグランス含有のコールドパーマ組成物
【表31】

【0092】
これらの結果は、不快なコールドパーマ臭が、本発明の消臭剤組成物を使用した場合により有効に除去されるということを示している。ポリフェノール性化合物と酵素からなるESM−5のみの使用では、コールドパーマ臭は有意に減少が、臭気はなお残存した。また、フレグランスのみの使用では、有意なコールドパーマ臭消失の効果はなく、元のグリーンフローラル系の芳香が損なわれた。
【0093】
実施例6(E6):
この試験では、消臭剤組成物を口腔用洗剤に使用した場合の口臭除去能について評価する。50mL容量瓶内でニンニク4gと水1Lから調製したニンニク抽出液10mLを口内洗剤1mLと混合し、25℃で15分間振盪した。この溶液を評点指標に従って官能検査により評価した。消臭剤組成物は以下のようにして調製した。基質であるフェノール性化合物は緑茶の葉から入手した。乾燥した緑茶の葉をグラインダーで粉砕し、85〜95℃の熱水で2時間抽出した。抽出液を濾過し、濾液をヘキサンで3回洗浄した。水層を乾燥してフェノール性基質を得た。ポリフェノール性化合物の濃度は約20%であった。酵素源は未成熟の西洋ナシから入手した。未成熟の西洋ナシは薄片とし、次いで凍結乾燥、粉砕して酵素パウダーを得た。酵素比活性はおよそ60単位/mgであった。基質と酵素の1:1(w/w)混合物を消臭剤組成物(ESM−6)とした。2%のESM−6および0.5%のペパーミントフレーバーを含有する口腔用洗剤試験溶液を使用した。
【0094】
口腔用洗剤の組成
【表32】

【0095】
比較例17(CE17):
ESM−6およびフレーバーを含まない口腔用洗剤試験溶液を使用した。
【0096】
比較例18(CE18):
2%のESM−6を含有する口腔用洗剤試験溶液を使用した。
【0097】
比較例19(CE19):
0.5%のペパーミントフレーバーを含有する口腔用洗剤試験溶液を使用した。実施例6および比較例17〜19の消臭剤組成物の消臭効果を3名のパネルが官能検査により評価した。
【0098】
官能評価結果
【表33】

【0099】
これらの結果は、不快なニンニク臭が本発明の消臭剤組成物を使用した場合により有効に除去されるということを示している。ポリフェノール性化合物と酵素からなるESM−6のみを含有する場合、ニンニク臭は有意に減少するが臭気はなお残存した。また、フレーバーのみを含有した口腔用洗剤を使用した場合には、有意なニンニク臭消失の効果はなく、元の香味は損なわれた。
【0100】
実施例7(E7):
この試験では、消臭剤組成物を練り歯磨き剤に使用した場合の口臭除去効果について評価する。実験方法は以下に示したとおりである。
1)被験者は水で口をすすいだ。
2)悪臭溶液(メチルメルカプタン)、50ppmの溶液10mLを口に含み、1分後にその溶液を吐き出した。
3)呼気を5Lのプラスチックバッグに捕集した。
4)被験者はサンプルの練り歯磨きで1分間歯を磨き、水25mLで2回すすいだ。
5)呼気を5Lのプラスチックバッグに捕集した。
6)プラスチックバッグにつき、4名のパネルが官能検査により評価した。
【0101】
消臭剤組成物は以下のようにして調製した。基質であるフェノール性化合物はペパーミントの葉から入手した。乾燥したペパーミントの葉をグラインダーで粉砕し、85〜95℃の熱水で2時間抽出した。抽出液を濾過し、濾液をヘキサンで3回洗浄した。水層を乾燥してフェノール性基質を得た。ポリフェノール性化合物の濃度は約20%であった。
【0102】
酵素源は未成熟ナシ(品種:20世紀)から入手した。未成熟ナシは薄片とし、次いで凍結乾燥、粉砕して酵素パウダーを得た。酵素比活性はおよそ60単位/mgであった。基質と酵素の1:1(w/w)混合物を消臭剤組成物(ESM−7)とした。1%のミントフレーバーと0.05%のESM−7を含む練り歯磨き剤で歯を磨いた後、評価のために呼気を回収した。
【0103】
練り歯磨きの組成
【表34】

【0104】
比較例20(CE20):
呼気を歯磨きせずに捕集した。
【0105】
比較例21(CE21):
ESM−7とフレーバーを含まない練り歯磨きで歯磨きした後、評価のために呼気を捕集した。
【0106】
比較例22(CE22):
0.05%のESM−7を含む練り歯磨きで歯磨きした後、評価のために呼気を捕集した。
【0107】
比較例23(CE23):
1%のミントフレーバーを含む練り歯磨きで歯磨きした後、評価のために呼気を捕集した。
【0108】
実施態様7および比較例20〜23の消臭剤組成物の消臭効果を4名のパネルが官能検査により評価した。
【0109】
消臭試験結果
【表35】

【0110】
これらの結果は、不快なメチルメルカプタン臭が、本発明の消臭剤組成物を使用した場合により有効に除去されたということを示している。ポリフェノール性化合物と酵素からなるESM−7のみの使用では、メチルメルカプタン臭は有意に減少したが、メチルメルカプタン臭はなお残存した。また、フレーバーのみを使用した場合にはメチルメルカプタン臭は中和されたものの、元の香味は損なわれた。
【0111】
実施例8(E8):
本試験では、消臭剤組成物をタブレットに応用した場合に口臭を除くことができるか否かについて評価した。実験方法は次の通りである。
1)被験者は水で口をすすいだ。
2)悪臭溶液(メチルメルカプタン)、50ppmの溶液10mLを口に含み、1分後に、その溶液を吐き出した。
3)呼気を5Lのプラスティックバッグに捕集した。
4)被験者はキャンディを10分間食した。
5)呼気を5Lのプラスティックバッグに捕集した。
6)プラスティックバッグにつき、4名のパネルが官能検査により評価した。
【0112】
消臭剤組成物は以下のようにして調製した。基質であるフェノール性化合物は市販のリンゴ抽出物(ニッカウイスキー株式会社製)を用いた。ポリフェノール性化合物の濃度は約75%であった。酵素源はジャガイモ(品種:男爵)から入手した。ジャガイモは薄片とし、次いで凍結乾燥、粉砕して酵素パウダーを得た。酵素比活性はおよそ30単位/mgであった。基質と酵素の1:1(w/w)混合物を消臭剤組成物(ESM−8)とした。ESM−8とミント系粉末フレーバーを含むキャンディを食した後、評価のために呼気を捕集した。
【0113】
錠剤キャンディの組成
【表36】

【0114】
比較例24(CE24):
ESM−2およびフレーバーを含まないキャンディを食した後に呼気を捕集した。
【0115】
比較例25(CE25):
ESM−2を含むキャンディを食した後、評価のために呼気を捕集した。
【0116】
比較例26(CE26):
ミント系粉末フレーバーを含むキャンディを食した後、評価のために呼気を捕集した。
実施例8および比較例24〜26の消臭剤組成物の消臭効果を4名のパネルが官能検査により評価した。
【0117】
消臭試験結果
【表37】

【0118】
これらの結果は、不快なメチルメルカプタン臭が、本発明の消臭剤組成物を使用した場合により有効に除去されたということを示している。ポリフェノール性化合物と酵素からなるESM−8のみの使用では、メチルメルカプタン臭は有意に減少したが、メチルメルカプタン臭はなお残存した。また、フレーバーのみを使用した場合にはメチルメルカプタン臭は中和されたが、元の香味は損なわれた。
【0119】
実施例9(E9):
本試験では、消臭剤組成物をチューインガムに応用した場合に口臭を除くことができるか否かについて評価した。実験方法は次の通りである。
1)被験者は水で口をすすいだ。
2)悪臭溶液(メチルメルカプタン)、50ppmの溶液10mLを口に含み、1分後に、その溶液を吐き出した。
3)呼気を5Lのプラスティックバッグに捕集した。
4)被験者はガムを10分間噛んだ。
5)呼気を5Lのプラスティックバッグに捕集した。
6)プラスティックバッグにつき、5名のパネリストが官能検査により評価した。
【0120】
消臭剤組成物は以下のようにして調製した。基質であるフェノール性化合物はオリーブの葉から入手した。オリーブの乾燥葉にメタノールを加えて、60℃、3時間リフラックス抽出する。抽出液を濃縮乾固後水に再溶解させ、ろ過する。濾液をヘキサンで3回洗浄し、水層を乾燥してフェノール性基質を得た。ポリフェノール性化合物の濃度は約20%であった。酵素源はナスから入手した。ナスは薄片とし、次いで凍結乾燥、粉砕して酵素パウダーを得た。酵素比活性はおよそ30単位/mgであった。基質と酵素の1:1(w/w)混合物を消臭剤組成物(ESM−9)とした。ESM−9とレモンフレーバーを含むガムを噛んだ後、評価のために呼気を捕集した。
【0121】
チューインガムの組成
【表38】

【0122】
比較例27(CE27):
ESM−1とフレーバーを含まないガムを噛んだ後に呼気を捕集した。
【0123】
比較例28(CE28):
ESM−1を含むガムを噛んだ後、評価のために呼気を捕集した。
【0124】
比較例29(CE29):
レモンフレーバーを含むガムを噛んだ後、評価のために呼気を捕集した。
【0125】
実施例9および比較例27〜29の脱臭組成物の脱臭効果を5名のパネルが官能検査により評価した。
【0126】
消臭試験結果
【表39】

【0127】
これらの結果は、不快なメチルメルカプタン臭が、本発明の消臭剤組成物を使用した場合により有効に除去されたということを示している。ポリフェノール性化合物と酵素からなるESM−1のみを使用した場合には、メチルメルカプタン臭は有意に減少するもののメチルメルカプタン臭はなお残存した。また、フレーバーのみを使用した場合には、メチルメルカプタン臭は中和されたが、元の香味は損なわれた。
【0128】
実施例10(E10):
本試験では、消臭剤組成物をニオイの強い食品の一つとして知られている納豆に応用した場合に納豆臭を除くことができるか否かについて評価した。消臭剤組成物は以下のようにして調製した。基質であるフェノール性化合物は市販のブドウ種子抽出物(キッコーマン株式会社製)を用いた。ポリフェノール性化合物の濃度は約26%であった。酵素源はヤマイモから入手した。ヤマイモは薄片とし、次いで凍結乾燥、粉砕して酵素パウダーを得た。酵素比活性はおよそ30単位/mgであった。基質と酵素の1:1(w/w)混合物を消臭剤組成物(ESM−10)とした。市販の納豆(50g)に対して0.05gのESM−10とシソフレーバーを加えて、室温で2分間よくかき混ぜた後、納豆臭が軽減されたか否かについて5名のパネルにより官能評価した。
【0129】
比較例30(CE30):
ESM−10とフレーバーを含まないもの。
【0130】
比較例31(CE31):
ESM−10を添加したもの。
【0131】
比較例32(CE32):
シソフレーバーを添加したもの。
【0132】
消臭試験結果
【表40】

【0133】
これらの結果は、不快な納豆臭が、本発明の消臭剤組成物を使用した場合により有効に除去されたということを示している。ポリフェノール性化合物と酵素からなるESM−10のみを使用した場合には、納豆臭そのものは感じなかったがピラジン臭を感じた。また、フレーバーのみを使用した場合には、納豆臭は完全には中和されず、元の香味も損なわれた。
【0134】
比較例30
本試験では、含硫系の香気成分を含むフレーバーを用いた場合にどのような欠点が生じるのか確認した。実験方法は次の通りである。メチルメルカプタンナトリウム溶液(終濃度100ppm)10mLを入れた50mLのバイアル瓶にコーヒーフレーバー50uL(0.5%)とESM-1を15mg入れ、25℃、15分間振とうする。なお、コーヒーフレーバーはフルフリルメルカプタンをキー香料成分としている。
【0135】
コーヒーフレーバーの組成
【表41】

【0136】
コーヒーフレーバーの評価
【表42】

【0137】
実験:メチルメルカプタンに対する効果比較
・ESM-1
基質:コーヒー生豆抽出物
生コーヒー豆を粉砕機で粉砕後(メッシュ5mm)、水を加えて85〜95℃で2時間抽出する。抽出物を濾過後、濾液を濃縮乾固し、コーヒー生豆抽出物とする。
ポリフェノール含量30%
酵素:ゴボウパウダー
ゴボウをスライスして冷凍後、凍結乾燥する。得られた乾燥物を粉砕機を用いて粉砕しゴボウパウダーとする。
酵素比活性200units/mg
コーヒー生豆抽出物とゴボウパウダーを1:1(w/w)の割合であわせたものをESM-1とした。
【0138】
官能評価:専門パネル5名
評価方法 (1)ニオイ全体の評価(フレッシュ感、クリーン感、満足度)。
0−100で評価
(2)悪臭物質の評価0−5で評価
0;全く感じない
1;かすかに感じる
2;僅かに感じる
3;楽に感じる
4;強く感じる
5;非常に強く感じる
【0139】
対照区1〜メチルメルカプタンナトリウム溶液10mLを入れたバイアル瓶に水10uLを入れ25℃、15分間振とうする。
対照区2〜メチルメルカプタンナトリウム溶液10mLを入れたバイアル瓶にESM-1を15mgを入れ、25℃、15分間振とうする。
対照区3〜メチルメルカプタンナトリウム溶液10mLを入れたバイアル瓶にコーヒーフレーバー50uLを入れ、25℃、15分間振とうする。
対照区4〜メチルメルカプタンナトリウム溶液10mLを入れたバイアル瓶にペパーミントフレーバー50uLを入れ、25℃、15分間振とうする。
対照区5〜メチルメルカプタンナトリウム溶液10mLを入れたバイアル瓶にESM-1を15mgとペパーミントフレーバー50uLを入れ、25℃、15分間振とうする。
【0140】
・結果
【表43】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1種のフェノール性化合物、該フェノール性化合物を酸化し得る少なくとも1種の酵素およびフレーバーを含む消臭剤組成物であって、該フレーバーが、ペパーミント系フレーバー、ミント系フレーバー、レモン系フレーバー、シソ系フレーバーからなる群から選ばれるフレーバーであって、かつ、分子量500ダルトン未満の揮発性化合物、精油あるいはエキストラクトの中から選ばれた1種あるいは2種以上の混合物であり、しかも当該揮発性化合物、精油、混合物中に、香のキー成分としての役割を有する化合物として、分子内に硫黄原子あるいは窒素原子を含む化合物を含まないフレーバーであることを特徴とする消臭剤組成物。
【請求項2】
該フェノール性化合物を酸化し得る酵素が、ポリフェノールオキシダーゼ、カテコールオキシダーゼ、モノフェノールオキシダーゼおよびパーオキシダーゼからなる群から選択される酵素あるいは酸化性酵素を含む植物物質である請求項1記載の消臭剤組成物。
【請求項3】
該ポリフェノールオキシダーゼが、ラッカーゼ、ウルシオールオキシダーゼ、フェノラーゼからなる群から選択されるものである請求項2記載の消臭剤組成物。
【請求項4】
該モノフェノールオキシダーゼがチロシナーゼである請求項2記載の消臭剤組成物。
【請求項5】
該フェノール性化合物と該フェノール性化合物を酸化し得る酵素の合計量100mg当たり10mg以上の割合で該フェノール性化合物を含むことを特徴とする請求項1ないし4に記載の消臭剤組成物。
【請求項6】
該フェノール性化合物と該フェノール性化合物を酸化し得る酵素の合計量100mg当たり20ないし80mgの割合で該フェノール性化合物を含むことを特徴とする請求項5に記載の消臭剤組成物。
【請求項7】
請求項1ないし6記載の消臭剤組成物を含有する菓子。
【請求項8】
請求項1ないし6記載の消臭剤組成物を含有するガム。
【請求項9】
請求項1ないし6記載の消臭剤組成物を含有するキャンディ。

【公開番号】特開2008−289899(P2008−289899A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−159872(P2008−159872)
【出願日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【分割の表示】特願2001−244814(P2001−244814)の分割
【原出願日】平成13年8月10日(2001.8.10)
【出願人】(000169466)高砂香料工業株式会社 (194)
【Fターム(参考)】