説明

液体処理方法および液体処理装置

【課題】 液体中に微細気泡を効率よく発生して効率的に利用できる液体処理方法および液体処理装置を提供する。
【解決手段】 この液体処理装置は、液体(一例として水)が原液槽1からポンプ2で汲み上げられて配管L1から三角堰液槽4に導入される。三角堰液槽4の三角の堰4Aから溢れた液体5を自然落下により空気と共に落下させ、下方に配置された微細気泡発生タンク6に導入する。微細気泡発生タンク6は、インペラ回転部11によって液体5に旋回流を起こしながら揚液することで、液体5に微細気泡16を発生させる。ポンプ,タンクと言った汎用の機器と汎用の設備でもって微細気泡を発生させているので、イニシャルコストを低減できる上に保守管理も容易である。また、微細気泡確認槽15で微細気泡の発生状態を確認することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、液体処理方法および液体処理装置に関する。この発明は、例えば、液体中に微細気泡を効率的に発生させて、工場内の反応装置や排水処理に関する処理装置に広範に利用できる液体処理方法および液体処理装置に関する。さらに、一例として、本発明は、微細気泡を含む水を新たに製造して、次工程装置に導入し、次工程装置での処理効率を高めることを目的とした液体処理方法および液体処理装置である。
【背景技術】
【0002】
従来、反応方法や反応装置および排水処理における処理方法や処理装置において、一般的な前処理方法や前処理装置としては、従来からいくつかの方法や装置が存在している。
【0003】
一例として、排水処理における生物処理装置の前処理装置が行う処理としては、沈澱、ろ過、pH調整、オゾン酸化、吸着等がある。前処理装置の目的は、次工程における排水処理装置に対して、生物学的、または化学的、または物理学的な負荷を低減することであり、上記排水処理装置の規模の縮小、ランニングコストの低減、排水処理装置からの処理水の水質上の向上等が期待できる。
【0004】
また、従来技術としてのナノバブルの利用方法および装置が、特許文献1(特開2004−121962号公報)に開示されている。
【0005】
この技術は、ナノバブルが有する浮力の減少、表面積の増加、表面活性の増大、局所高圧場の生成、静電分極の実現による界面活性作用と殺菌作用などの特性を活用したものである。より具体的には、それらが相互に関連することによって、汚れ成分の吸着機能、物体表面の高速洗浄機能、殺菌機能によって各種物体を高機能、低環境負荷で洗浄することができ、汚濁水の浄化を行うことができることを開示している。
【0006】
また、もう1つの従来技術としてのナノ気泡の生成方法が、特許文献2(特開2003−334548号公報)に開示されている。
【0007】
この技術は、液体中において、(1)液体の一部を分解ガス化する工程、(2)液体中で超音波を印加する工程または、(3)液体の一部を分解ガス化する工程および超音波を印加する工程から構成されていることを開示している。
【0008】
ところで、微細気泡の作用や機能が調査研究されている中、微細気泡を効率的に発生させることができ、効率的に利用することができる方法や装置が求められている。
【特許文献1】特開2004−121962号公報
【特許文献2】特開2003−334548号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、この発明の課題は、液体中に微細気泡を効率よく発生して効率的に利用できる液体処理方法および液体処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、この発明の液体処理方法は、液体を自然落下させ、この自然落下による液体と空気との混合物を、ポンプを有する微細気泡発生タンクに導入する第1の工程と、
上記微細気泡発生タンクの上記ポンプを稼動して、上記微細気泡発生タンクにおいて上記液体中に微細気泡を発生させ、かつ、この微細気泡と液体を含む混合物を微細気泡確認槽に導入して、上記液体中の微細気泡の発生状態を確認する第2の工程と、
上記第2の工程で、微細気泡の発生状態を確認した後、上記微細気泡と液体を含む混合物を上記微細気泡確認槽から次工程装置に導入する第3の工程とを備えることを特徴としている。
【0011】
この発明によれば、液体の自然落下とポンプ,タンクなどの汎用の機器と汎用の設備でもって微細気泡を発生させているので、微細気泡を発生させるためのイニシャルコストを低く抑えることができる上に、保守管理も容易でありランニングコストの低減も図れる。また、第2の工程で、微細気泡の発生状態を確認した後、第3の工程で、上記微細気泡と液体(例えば、水)を含む混合物を次工程装置に導入するので、次工程装置において、微細気泡が確実に発生した混合物を利用できる。したがって、この発明によれば、微細気泡を効率よく発生して、微細気泡を含有する液体による汚れ成分の吸着機能、物体表面の洗浄機能、殺菌機能、生理活性機能などの所望の機能を効率的に利用できる。なお、この発明の方法は、用水処理、排水処理、純水処理のみならず、微細気泡を含有する液体を利用する場合に適用可能である。また、この発明では、微細気泡とは、一例として、大きさが数百μm以下の気泡とする。
【0012】
また、一実施形態の液体処理装置は、導入された液体を所定量だけ溜めると共に溜めた液体を自然落下させる液槽と、
上記水槽から自然落下による液体と空気との混合物が導入されると共にポンプが設置されていて、上記ポンプの稼動によって上記混合物に微細気泡を発生させる微細気泡発生タンクと、
上記微細気泡発生タンクから上記微細気泡を含む混合物が導入されると共に上記混合物での微細気泡の発生状態を確認できる微細気泡確認槽とを備える。
【0013】
この実施形態の液体処理装置によれば、液体の自然落下とポンプ,タンクなどの汎用の機器と汎用の設備でもって微細気泡を発生させているので、微細気泡を発生させるためのイニシャルコストを低く抑えることができる上に、保守管理も容易でありランニングコストの低減も図れる。また、微細気泡確認槽で、微細気泡の発生状態を確認した後、微細気泡確認槽から微細気泡と液体(例えば水)を含む混合物を次工程装置に導入することができる。したがって、次工程装置において、微細気泡が確実に発生した混合物を利用できる。したがって、この液体処理装置によれば、微細気泡を効率よく発生して効率的に利用できる。
【0014】
また、一実施形態の液体処理装置では、上記液槽は、溜めた液体を溢れさせて自然落下させる堰を有する。
【0015】
この実施形態によれば、上記液槽が有する堰によって、自然落下させる液体の流量を調整可能になる。
【0016】
また、一実施形態の液体処理装置では、上記微細気泡発生タンクが有するポンプは、導入された上記液体と空気との混合物を揚液する以上の揚液能力を有している。
【0017】
この実施形態の液体処理装置によれば、ポンプが、導入された上記液体(例えば水)と空気との混合物を揚液する以上の揚液能力を有しているので、上記ポンプは上記液体と空気との混合物に加えて、新たな空気を取り込むことができる。その結果、微細気泡がより発生し易くなる。たとえば、ポンプのインペラが、高速回転することによって、液体と空気の混合物と新たな空気に対して、旋回流を起こし、効果的に微細気泡を発生させることができる。
【0018】
また、一実施形態の液体処理装置では、上記ポンプは、液中ポンプである。
【0019】
この実施形態によれば、上記ポンプが液中ポンプ(例えば水中ポンプ)であるので、少ない費用で容易に入手でき、経済的であり、一般的に利用価値の高いものとなる。
【0020】
また、一実施形態の液体処理装置では、上記液槽に溜めた液体に微細気泡発生助剤を添加する微細気泡発生助剤添加部を備える。
【0021】
この実施形態によれば、上記液槽に溜めた液体(例えば水)に微細気泡発生助剤を添加するので、微細気泡を効率的に発生させることができる。
【0022】
また、一実施形態の液体処理装置では、上記微細気泡発生助剤は、界面活性剤、アルコール、塩類のうちの1つもしくは2つ以上の物質を組み合わせたものである。
【0023】
この実施形態によれば、微細気泡発生助剤による微細気泡の発生を特に促進することができると共に、調達が容易な微細気泡発生助剤であるので、ランニングコストの低減を図れる。
【0024】
また、一実施形態の液体処理装置では、上記微細気泡確認槽から上記微細気泡を含む混合物が導入される次工程装置としての生物反応装置を備える。
【0025】
この実施形態によれば、次工程装置としての生物反応装置に微細気泡を含む混合物を導入するので、生物反応装置による生物反応の性能を高めることができる。なお、この生物反応装置は、一例として排水処理や用水処理に使用されるが排水処理や用水処理に限らず、広く生物反応を利用する装置に該当する。
【0026】
また、一実施形態の液体処理装置では、上記微細気泡確認槽から上記微細気泡を含む混合物が導入される次工程装置としての化学反応装置を備える。
【0027】
この実施形態によれば、上記微細気泡によって、化学反応装置の化学反応を触媒的に増加させて、化学反応装置の性能を高めることができる。なお、この化学反応装置は、一例として排水処理や用水処理に使用されるが排水処理や用水処理に限らず、広く化学反応を利用する装置に該当する。
【0028】
また、一実施形態の液体処理装置では、上記微細気泡確認槽から上記微細気泡を含む混合物が導入される次工程装置としての物理処理装置を備える。
【0029】
この実施形態によれば、微細気泡は、上記物理処理装置での濾過等の物理処理にも効果的に作用して促進するので、物理処理の性能を高めることができる。なお、この物理処理装置は、一例として、排水処理や用水処理に使用されるが排水処理や用水処理に限らず、広く物理処理を利用する装置に該当する。
【0030】
また、一実施形態の液体処理装置では、上記微細気泡確認槽から上記微細気泡を含む混合物が導入される次工程装置としての排水処理装置を備える。
【0031】
この実施形態によれば、上記微細気泡は、排水処理装置による排水処理全般に作用して、処理の性能を高めることができる。
【0032】
また、一実施形態の液体処理装置では、上記排水処理装置は、生物処理装置を備える。
【0033】
この実施形態によれば、微細気泡は、排水処理装置のうちの特に生物処理装置による生物処理にとりわけ効果的に作用するので、生物処理装置の生物処理による排水処理性能を向上できる。
【0034】
また、一実施形態の液体処理装置では、上記排水処理装置は、化学処理装置を備える。
【0035】
この実施形態によれば、微細気泡は、排水処理装置のうちの化学処理装置にとりわけ効果的に作用するので、化学処理装置の化学処理による排水処理性能を向上できる。
【0036】
また、一実施形態の液体処理装置では、上記排水処理装置は、物理処理装置を備える。
【0037】
この実施形態によれば、微細気泡は、排水処理装置のうちの物理処理装置にとりわけ効果的に作用するので、物理処理装置の物理処理による排水処理性能を向上できる。
【0038】
また、一実施形態の液体処理装置では、上記微細気泡確認槽から上記微細気泡を含む混合物が導入される次工程装置としての深槽生物処理槽を備え、上記深槽生物処理槽は、ポリ塩化ビニリデン充填物と液中膜とを有する。
【0039】
この実施形態では、深槽生物処理槽が有するポリ塩化ビニリデン充填物に微生物が繁殖するので、深槽生物処理槽での微生物濃度が高濃度となり、微細気泡が高濃度となった微生物の活性を高めて微生物による処理効率を向上できる。
【0040】
また、一実施形態の液体処理装置では、上記微細気泡確認槽に1台以上のマイクロナノバブル発生機が設置されている。
【0041】
この実施形態では、微細気泡確認槽から微細気泡とマイクロナノバブルの両方を含有している液体(例えば水)を次工程装置に導入できるので、利用装置としての次工程装置の性能を格段に高めることができる。すなわち、微細気泡とマイクロナノバブルの両方による各種液体処理に対する相乗効果を期待でき、次工程装置での気泡による影響度が増大する。なお、マイクロバブルは直径50ミクロン(μm)以下の気泡であり、ナノバブルは直径1ミクロン(μm)以下の超微細な気泡であり、マイクロナノバブルはマイクロバブルとナノバブルの両方を含んでいるバブルである。
【0042】
また、一実施形態の液体処理装置では、上記微細気泡確認槽は、微細気泡の発生を確認するための微細気泡確認部と、上記微細気泡確認部に対して区画されたマイクロナノバブル発生部とを有する。
【0043】
この実施形態では、微細気泡確認部によって微細気泡の発生を確認でき、マイクロナノバブル発生部によってマイクロナノバブルの発生をできる。つまり、微細気泡の発生とマイクロナノバブルの発生とを区画された別個の部分で確認できる。例えば、微細気泡確認槽の槽壁の所定の箇所を透明な材料(例えば透明な樹脂)で作製することで、微細気泡とマイクロナノバブルの発生状況を肉眼でも確認できる。したがって、微細気泡とマイクロナノバブルを確実に含有した混合物を次工程装置に導入することが可能となり、システム全体の最適化と効率向上を図れる。
【発明の効果】
【0044】
この発明によれば、液体の自然落下とポンプ,タンクなどの汎用の機器と汎用の設備でもって微細気泡を発生させているので、微細気泡を発生させるためのイニシャルコストを低く抑えることができる上に、保守管理も容易でありランニングコストの低減も図れる。また、第2の工程で、微細気泡の発生状態を確認した後、上記微細気泡と液体(例えば、水)を含む混合物を次工程装置に導入するので、次工程装置において、微細気泡が確実に発生した混合物を利用できる。したがって、この発明によれば、微細気泡を効率よく発生して、微細気泡を含有する液体による汚れ成分の吸着機能、物体表面の洗浄機能、殺菌機能、生理活性機能などの所望の機能を効率的に利用できる。なお、この発明の方法は、用水処理、排水処理、純水処理のみならず、微細気泡を含有する液体を利用する場合に適用可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0046】
(第1の実施の形態)
図1に、本発明の液体処理装置の第1実施形態としての液体処理装置を模式的に示す。
【0047】
符号1は、液体(一例として水)が導入される原液槽であり、原液槽1に導入された液体(一例として水)を汲み上げて、バルブ3を経由して配管L1に送出するポンプ2が設置されている。この原液槽1の液面9Aは変動することもあるし、一定の場合もある。
【0048】
原液槽1に導入された液体(一例として水)は、ポンプ2によって汲み上げられて配管L1に送出され、この配管L1からの吐出流量はバルブ3で調整される。そして、この配管L1から、三角堰液槽4に上記液体が導入される。この三角堰液槽4は液体の出口に流量が測定可能な三角の堰4Aが取り付けられている水槽である。
【0049】
この三角堰液槽4では液体流量が多い場合は、三角の堰4Aでの液面が上昇し、逆に液体流量が少ない場合、三角の堰4Aでの液面が下降する。要は、液体が三角の堰4Aを通過する時の流量を液面で測定する内容であり、三角堰4Aの堰の部分にはJISで規定されている目盛りが付けられている。この目盛りは流量を表す。なお、上記三角堰4Aは、一般的には、塩化ビニール板やプラスチック板で製作されている。
【0050】
上記三角堰液槽4では、三角堰4Aの部分での液面の高さで流量を測定できる。例えば、この三角堰液槽4において、何種類もの液体を混合してもこの混合流体の流量を、三角堰4Aでの液面の高さを上記目盛りで読むことで測定できる。なお、この流量の測定方法はJISでも規定されている。
【0051】
この三角堰液槽4には、微細気泡発生助剤タンク13に貯蔵されている微細気泡発生助剤が、定量ポンプ14によって必要量だけ添加される。この微細気泡発生助剤としては、具体的一例として、界面活性剤類、アルコール類、塩類があげられる。
【0052】
それら微細気泡発生助剤を三角堰液槽4に添加して液体と混合して、三角堰液槽4の堰4Aから落下させて、自然落下する液体5と空気との混合物を、微細気泡発生タンク6に導入する。なお、後述する微細気泡確認槽15で微細気泡の発生状態を確認した結果、微細気泡の発生状態が不充分であるときは、バルブ3の開度の調節することで、原液槽1から配管L1を通って三角堰4Aに導入される液体の量を調整して、微細気泡の発生状態が最適な導入量を決定する。
【0053】
そして、微細気泡発生タンク6に設置されている比較的能力の大きい液中ポンプ10でタンク6内に溜まった液体5と空気(気泡7)との混合物8を揚液することで、この液体5に微細気泡が発生し易い状態となる。なお、9Bは微細気泡発生タンク6内での液面の一例である。
【0054】
なお、微細気泡発生タンク6の形状や材質は特に限定しないが、この実施形態では、微細気泡発生タンク6を円筒部分6Aと先細のすり鉢状の部分6Bとを備えた略円筒形状の容器とした。このような円筒形状のタンク6によれば、堰4Aから自然落下する液体5の落下時間を長くして、落下する液体5と空気とを落下させながら混合し、混合後は、液中ポンプ(一例として水中ポンプ)10で可能な限り、空気と共に液体5を揚液できるので、好都合である。
【0055】
この液中ポンプ10は、下部にインペラ回転部11を有する。このインペラ回転部11は、すり鉢状の部分6Bに溜まった液体5と空気との混合物を旋回流を起こしながら揚液するので、液体5中に微細気泡16が発生し易くなる。
【0056】
この実施形態では、三角堰液槽4の堰4Aから落下する液体5と空気の混合物の量よりも、液中ポンプ10の揚液能力が大きい。したがって、液面9Bは、常に低水位であり、かつ、液中ポンプ10のインペラ回転部11では、液体5と新たな空気とを同時に揚液することとなり、この揚液する液体量と空気量とのバランスで微細気泡16が効率的に発生する。
【0057】
また、液中ポンプ10の出口配管L2にはバルブ12が設置されており、微細気泡発生タンク6から微細気泡確認槽15に導入される液体5と空気との混合物の量をバルブ12で調節可能になっている。また、このバルブ12により、微細気泡確認槽15での微細気泡16の発生状態を調節することができる。微細気泡16を含んだ新たな液体は、微細気泡確認槽15から次工程装置17に導入され、次工程装置17での反応効率や処理効率が大幅に改善されることとなる。なお、符号9Cは微細気泡確認槽15での液面を示している。なお、微細気泡確認槽15の槽壁の一部または全部を透明な材料(樹脂等)で作製すれば、槽15内での微細気泡16の発生状態を肉眼で確認できる。
【0058】
また、この実施形態によれば、ポンプ10,タンク6と言った汎用の機器と汎用の設備でもって液体中に微細気泡を発生させているので、微細気泡を発生させるためのイニシャルコストを低く抑えることができる上に、保守管理も容易でありランニングコストの低減も図れる。
【0059】
また、微細気泡確認槽15で、微細気泡の発生状態を確認した後、微細気泡確認槽15から微細気泡と液体(例えば水)を含む混合物を次工程装置17に導入することができる。なお、微細気泡確認槽15で微細気泡の発生状態を確認した結果、微細気泡の発生状態が不充分であるときは、上述の如く、バルブ3やバルブ12の開度を調節して、微細気泡の発生状態を最適な状態とすることができる。
【0060】
したがって、次工程装置17において、微細気泡が確実に発生した混合物を利用できる。したがって、この実施形態によれば、微細気泡を効率よく発生して効率的に利用できる。例えば、微細気泡を含有する液体によって、汚れ成分の吸着機能、物体表面の洗浄機能、殺菌機能、生理活性機能などを使って、所望の処理を行うことができる。
【0061】
(第2の実施の形態)
次に、図2に、この発明の第2の実施の形態を示す。この第2実施形態は、図1の次工程装置17を生物反応装置18に置き換えた点だけが前述の第1実施形態と異なる。よって、この第2実施形態では、前述の第1実施形態と同じ部分については同じ符号を付けて詳細な説明を省略して、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
【0062】
この第2実施形態では、第1実施形態と同様にして、対象とする液体(一例として水)に微細気泡を含有させ、微細気泡を含有した液体を生物反応装置18に導入する。これにより、生物反応装置18による生物反応効率の優れたシステムを提供できる。この生物反応装置18としては、例えば、発酵,醸造関係の反応装置、医薬品製造に関わる生物反応装置などが該当し、適用範囲は広い。
【0063】
(第3の実施の形態)
次に、図3にこの発明の第3実施形態を示す。この第3実施形態は、図1の第1実施形態における次工程装置17に替えて化学反応装置19を備えた点が前述の第1実施形態と異なる。よって、この第3実施形態では、前述の第1実施形態と同じ部分については同じ符号を付けて詳細説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を説明する。
【0064】
この第3実施形態では、第1実施形態と同様にして、対象とする液体(一例として水)に微細気泡を含有させ、微細気泡を含有した液体を化学反応装置19に導入する。この化学反応装置19では、微細気泡確認槽15を出た微細気泡を含む新たな液体による触媒作用によって、化学反応装置19における化学反応が通常の化学反応以上に進行させられる。液体中の微細気泡は化学反応に対して触媒的に作用することが実験的に判明している。
【0065】
上記液体中の微細気泡は、液体中に数分間継続存在するし、最小サイズのナノバブルが存在すれば、液体中に1ケ月以上存在するといわれている。よって、このような微細気泡を含有する液体は、化学反応装置19での化学反応を促進させるのに有効である。なお、化学反応装置19としては、具体的一例として、化学工場におけるあらゆる種類の化学反応装置が該当する。例えば、有機合成反応装置、無機合成反応装置、中和反応装置、化学的な用水処理装置、化学的な排水処理装置など化学反応に関するもの全ての装置が該当する。
【0066】
(第4の実施の形態)
次に、図4にこの発明の第4実施形態を示す。この第4実施形態は、図1の第1実施形態における次工程装置17に替えて物理処理装置20を備えた点が前述の第1実施形態と異なる。よって、この第4実施形態では、前述の第1実施形態と同じ部分については同じ符号を付けて詳細説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を説明する。
【0067】
この第4実施形態では、第1実施形態と同様にして、対象とする液体に微細気泡を含有させ、微細気泡を含有した液体を物理処理装置20に導入する。ここで、上記液体に微細空気を含有させることは、処理対象とする液体を物理処理装置20に導入する前の前処理としての効果がある。
【0068】
すなわち、微細気泡確認槽15から物理処理装置20に導入される液体は、前処理がなされて微細気泡を含んだ液体であるので、物理処理装置20における物理処理の性能を向上させることができる。例えば、物理処理の一例としての排水処理における急速ろ過は、液体としての排水中に有機物が存在すると、有機物による詰まりの現象が発生し、詰まりを改善するため、逆洗の工程が必要である。ここで、排水が微細気泡を含有することで、この微細気泡は、急速濾過器等に対する汚れとしての有機物による詰まりを減少させ、急速濾過塔の逆洗の回数を単位期間当り減少させることができる。
【0069】
なお、上記物理処理装置としては、具体例として、一般的なろ過装置、膜ろ過装置、脱水装置、吸着装置、沈澱装置、抽出装置、晶析装置など全ての物理処理を行う装置が該当する。
【0070】
(第5の実施の形態)
次に、図5にこの発明の第5実施形態を示す。この第5実施形態は、図1の第1実施形態における次工程装置17に替えて排水処理装置21を備えた点が前述の第1実施形態と異なる。よって、この第5実施形態では、前述の第1実施形態と同じ部分については同じ符号を付けて詳細説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を説明する。
【0071】
この第5実施形態では、原液槽1に導入される液体が工場からの排水である。そして、排水処理装置21は例えば各種工場で設置されているような排水処理装置である。この第5実施形態では、第1実施形態と同様にして、対象とする液体である排水に微細気泡を含有させ、微細気泡を含有した排水を排水処理装置21に導入する。ここで、上記排水に微細空気を含有させることは、排水を微細気泡により前処理することとなると共に、新たな微細気泡を含有した新たな排水が、排水処理装置21に導入される。そして、この微細気泡を含有した新たな排水は、排水処理装置21での各処理工程に影響して、処理効率が向上することとなる。すなわち、排水処理装置21は、生物処理工程、化学処理工程、物理処理工程のいずれか1つ、またはそれら工程の組み合わせで構成されており、排水中の微細気泡は影響度には差があるものの全ての工程に影響し、処理効率を向上させることができる。
【0072】
(第6の実施の形態)
次に、図6にこの発明の第6実施形態を示す。この第6実施形態は、図5の第5実施形態における排水処理装置21を生物処理装置22とした点が前述の第5実施形態と異なる。よって、この第6実施形態では、前述の第5実施形態と同じ部分については同じ符号を付けて詳細説明を省略し、第5実施形態と異なる部分を説明する。
【0073】
この第6実施形態では、前述の第5実施形態と同様に、排水を微細気泡により前処理して、新たな微細気泡を含有した新たな排水とし、この排水を微細気泡を含有した状態で生物処理装置22に導入する。
【0074】
この排水が含有する微細気泡は、排水を生物処理する生物処理装置22における微生物の活性を大幅に増加させて、微生物による処理効率を大幅に向上させることができる。具体的には、処理水質を向上させる、曝気槽の大きさを従来より小さくして運転できる、曝気ブロワーの運転台数を減少させることができる、また、従来、微生物分解できなかった界面活性剤、有機フッ素系化合物、有機塩素系化合物までも分解できるようになる、といった改善を実現できる。
【0075】
(第7の実施の形態)
次に、図7にこの発明の第7実施形態を示す。この第7実施形態は、図5の第5実施形態における排水処理装置21を化学処理装置23とした点が前述の第5実施形態と異なる。よって、この第7実施形態では、前述の第5実施形態と同じ部分については同じ符号を付けて詳細説明を省略し、第5実施形態と異なる部分を説明する。
【0076】
この第7実施形態では、前述の第5実施形態と同様に、排水を微細気泡により前処理して、新たな微細気泡を含有した新たな排水とし、この排水を微細気泡を含有した状態で化学処理装置23に導入する。
【0077】
この排水が含有する微細気泡は、排水を化学処理する化学処理装置23における化学反応に対して触媒的に作用することによって、反応促進性を大幅に増加させる。よって、化学処理における処理効率を大幅に向上させることができる。具体的には、化学処理による処理水質を向上させる、化学反応槽の大きさを従来より小さくして運転できる、撹拌機の撹拌強度を減少させる、また、従来、化学処理できなかった低濃度化学物質の処理までもできるようになる、といった改善を実現できる。
【0078】
(第8の実施の形態)
次に、図8にこの発明の第8実施形態を示す。この第8実施形態は、図5の第5実施形態における排水処理装置21を物理処理装置24とした点が前述の第5実施形態と異なる。よって、この第8実施形態では、前述の第5実施形態と同じ部分については同じ符号を付けて詳細説明を省略し、第5実施形態と異なる部分を説明する。
【0079】
この第8実施形態では、前述の第5実施形態と同様に、排水を微細気泡により前処理して、新たな微細気泡を含有した新たな排水とし、この排水を微細気泡を含有した状態で物理処理装置24に導入する。
【0080】
この排水が含有する微細気泡は、排水を物理処理する物理処理装置24における物理処理性を大幅に改善増加させて、物理処理における処理効率を大幅に向上させることができる。具体的には、処理水質を向上させたり、物理処理槽の大きさを従来より小さくして運転できたり、また、従来、物理処理できなかった物質の処理までもできるようになる。
【0081】
より具体的な一例として、排水が有機物を含んでいるため、脱水性の悪い場合がある。この場合、この排水を長時間かけて微細空気で処理した後、微細空気を含んだ新たな排水として、脱水機にかけると、従来は脱水できなかった排水を脱水できるようになる。
【0082】
なお、上記物理処理装置としては、具体例として、一般的なろ過装置、膜ろ過装置、脱水装置、吸着装置、沈澱装置、抽出装置、晶析装置など全ての物理処理を行う装置が該当する。
【0083】
(第9の実施の形態)
次に、図9にこの発明の第9実施形態を示す。この第9実施形態は、図5の第5実施形態における排水処理装置21を深槽生物処理槽25とした点が前述の第5実施形態と異なる。よって、この第9実施形態では、前述の第5実施形態と同じ部分については同じ符号を付けて詳細説明を省略し、第5実施形態と異なる部分を説明する。
【0084】
この第9実施形態では、前述の第5実施形態と同様に、排水を微細気泡により前処理して、新たな微細気泡を含有した新たな排水とし、この排水を微細気泡を含有した状態で深槽生物処理槽25に導入する。微細気泡確認槽15からの微細気泡を含んだ排水(被処理水)は、下部導入配管26の上部から導入されて、深槽生物処理槽25の下部に導入される。
【0085】
この深槽生物処理槽25には、微生物を高濃度に培養するための充填材としてポリ塩化ビニリデン充填物31が充填されている。また、深槽生物処理槽25には、膜ろ過により処理水を確保するための液中膜27と処理水が流出してくる重力排水配管28と、液中膜27を空気洗浄するためのブロワー30に配管で接続されている散気管29が設置されている。重力排水配管28は重力(水頭差)を利用して液中膜27からの処理水を流出させる。
【0086】
また、下部導入配管26から深槽生物処理槽25の下部に導入される被処理水が含有する微細気泡によって、この深槽生物処理槽25に存在する各種微生物の活性が増強されて、各種微生物による処理効率を向上できる。また、液中膜27も微細空気の膜洗浄力によって、閉塞が防がれて、透過水量が増大することとなる。
【0087】
(第10の実施の形態)
次に、図10にこの発明の第10実施形態を示す。この第10実施形態は、図1の第1実施形態における微細気泡確認槽15に替えて、微細気泡確認槽15Fを備えた点が前述の第1実施形態と異なる。よって、この第10実施形態では、前述の第1実施形態と同じ部分については同じ符号を付けて詳細説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を説明する。
【0088】
この第10実施形態が有する微細気泡確認槽15Fは、微細気泡の発生を確認するための微細空気確認部34と、微細空気確認部34に対して仕切部39で区画されたマイクロナノバブル発生部35とを有する。微細気泡確認槽15Fにおいて、微細空気確認部34は前段側に配置され、マイクロナノバブル発生部35は後段側に配置されている。
【0089】
マイクロナノバブル発生部35はマイクロナノバブル発生機32を有し、マイクロナノバブル発生機32には空気吸込配管L30と送水配管L40が接続されている。空気吸込配管L30には空気流量調整バルブ30が接続されている。また、送水配管L40は循環ポンプ33を経由してマイクロナノバブル発生部35に接続されている。この循環ポンプ33は、マイクロナノバブル発生部35内の液体を送水配管L40からマイクロナノバブル発生機32に供給する。
【0090】
この第10実施形態では、微細気泡発生タンク6内に配置された液中ポンプ10のインペラ回転部11の場所での旋回流によって発生した微細気泡を含む液体は微細気泡確認槽15Fの微細気泡確認部34に導入される。この微細気泡確認槽15Fの微細気泡確認部34では、微細気泡の発生状況が最適となる様に調整される。この微細気泡の発生状況の調整は、バルブ12の開度を調節することや、定量ポンプ14の稼動,非稼動でもって行われる。
【0091】
そして、この微細気泡確認部34からの微細気泡を含んだ液体は、続いて、マイクロナノバブル発生部35に導入される。このマイクロナノバブル発生部35では、微細気泡を含んだ液体に、さらに、マイクロナノバブル発生機32が発生するマイクロナノバブルが混合される。こうして、充分に微細気泡とマイクロナノバブルとを混合した液体は、次工程装置17に導入されることとなる。なお、符号9Dは微細気泡確認槽15Fでの液面を示している。
【0092】
この実施形態では、微細気泡確認部34によって微細気泡の発生を確認でき、マイクロナノバブル発生部35によってマイクロナノバブルの発生を確認できる。つまり、微細気泡の発生とマイクロナノバブルの発生とを区画された別個の部分で確認できる。例えば、微細気泡確認槽15Fの槽壁の所定の箇所を透明な材料(例えば透明な樹脂)で作製することで、微細気泡とマイクロナノバブルの発生状況を肉眼でも確認できる。したがって、微細気泡とマイクロナノバブルを確実に含有した液体を次工程装置17に導入することが可能となり、システム全体の最適化と効率向上を図れる。すなわち、微細気泡とマイクロナノバブルの両方による各種液体処理に対する相乗効果を期待でき、次工程装置17での気泡による影響度が増大する。
【0093】
(実験例)
図1に示す第1実施形態の液体処理装置に対応する実験装置を製作した。この実験装置では、原液槽1の容量を300リットルとし、三角堰液槽4の容量を10リットルとし、微細気泡発生タンク6の容量を40リットルとし、微細気泡確認槽15の容量を50リットルとした。
【0094】
この実験装置を約2日間試運転した後、半導体工場から排水される排水を被処理水として原液槽1から、順に、三角堰液槽4、微細気泡発生タンク6、微細気泡確認槽15に連続的に導入した。上記原液槽1に導入する排水中の溶存酸素濃度を測定したところ、0ppmであった。これに対し、この実験装置の3日間の運転後、水質が安定するのを待って、微細気泡確認槽15の出口から導出される被処理水の溶存酸素濃度を測定したところ、6ppmであった。
【0095】
尚、上記実施形態では、液体を自然落下させる水槽4が三角堰4Aを備えたが水槽4は三角堰4Aに替えて他の形状の堰を備えてもよい。また、この発明の液体処理方法および液体処理装置は、水処理分野のみならず、水以外の液体を処理する分野、例えば、アルコール発酵、ビールなどの醸造、医薬品製造などの広範囲の液体処理に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の液体処理装置の第1実施形態を模式的に示す図である。
【図2】本発明の液体処理装置の第2実施形態を模式的に示す図である。
【図3】本発明の液体処理装置の第3実施形態を模式的に示す図である。
【図4】本発明の液体処理装置の第4実施形態を模式的に示す図である。
【図5】本発明の液体処理装置の第5実施形態を模式的に示す図である。
【図6】本発明の液体処理装置の第6実施形態を模式的に示す図である。
【図7】本発明の液体処理装置の第7実施形態を模式的に示す図である。
【図8】本発明の液体処理装置の第8実施形態を模式的に示す図である。
【図9】本発明の液体処理装置の第9実施形態を模式的に示す図である。
【図10】本発明の液体処理装置の第10実施形態を模式的に示す図である。
【符号の説明】
【0097】
1 原液槽
2 ポンプ
3 バルブ
4 三角堰液槽
5 液体
6 微細気泡発生タンク
7 気泡
8 液体と空気の混合物
9A〜9D 液面
10 液中ポンプ
11 インペラ回転部
12 バルブ
13 微細気泡発生助剤タンク
14 定量ポンプ
15、15F 微細気泡確認槽
16 微細気泡
17 次工程装置
18 生物反応装置
19 化学反応装置
20 物理処理装置
21 排水処理装置
22 生物処理装置
23 化学処理装置
24 物理処理装置
25 深槽生物処理槽
26 下部導入管
27 液中膜
28 重力排水配管
29 散気管
30 ブロワー
31 ポリ塩化ビニリデン充填材
32 マイクロナノバブル発生機
33 循環ポンプ
34 微細気泡確認部
35 マイクロナノバブル発生部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を自然落下させ、この自然落下による液体と空気との混合物を、ポンプを有する微細気泡発生タンクに導入する第1の工程と、
上記微細気泡発生タンクの上記ポンプを稼動して、上記微細気泡発生タンクにおいて上記液体中に微細気泡を発生させ、かつ、この微細気泡と液体を含む混合物を微細気泡確認槽に導入して、上記液体中の微細気泡の発生状態を確認する第2の工程と、
上記第2の工程で、微細気泡の発生状態を確認した後、上記微細気泡と液体を含む混合物を上記微細気泡確認槽から次工程装置に導入する第3の工程とを備えることを特徴とする液体処理方法。
【請求項2】
導入された液体を所定量だけ溜めると共に溜めた液体を自然落下させる液槽と、
上記液槽から自然落下による液体と空気との混合物が導入されると共にポンプが設置されていて上記ポンプの稼動によって上記混合物に微細気泡を発生させる微細気泡発生タンクと、
上記微細気泡発生タンクから上記微細気泡を含む混合物が導入されると共に上記混合物での微細気泡の発生状態を確認できる微細気泡確認槽とを備えることを特徴とする液体処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の液体処理装置において、
上記液槽は、
溜めた液体を溢れさせて自然落下させる堰を有することを特徴とする液体処理装置。
【請求項4】
請求項2に記載の液体処理装置において、
上記微細気泡発生タンクが有するポンプは、導入された上記液体と空気との混合物を揚液する以上の揚液能力を有していることを特徴とする液体処理装置。
【請求項5】
請求項2に記載の液体処理装置において、
上記ポンプは、液中ポンプであることを特徴とする液体処理装置
【請求項6】
請求項2に記載の液体処理装置において、
上記液槽に溜めた液体に微細気泡発生助剤を添加する微細気泡発生助剤添加部を備えることを特徴とする液体処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の液体処理装置において、
上記微細気泡発生助剤は、界面活性剤、アルコール、塩類のうちの1つもしくは2つ以上の物質を組み合わせたものであることを特徴とする液体処理装置。
【請求項8】
請求項2に記載の液体処理装置において、
上記微細気泡確認槽から上記微細気泡を含む混合物が導入される次工程装置としての生物反応装置を備えることを特徴とする液体処理装置。
【請求項9】
請求項2に記載の液体処理装置において、
上記微細気泡確認槽から上記微細気泡を含む混合物が導入される次工程装置としての化学反応装置を備えることを特徴とする液体処理装置。
【請求項10】
請求項2に記載の液体処理装置において、
上記微細気泡確認槽から上記微細気泡を含む混合物が導入される次工程装置としての物理処理装置を備えることを特徴とする液体処理装置。
【請求項11】
請求項2に記載の液体処理装置において、
上記微細気泡確認槽から上記微細気泡を含む混合物が導入される次工程装置としての排水処理装置を備えることを特徴とする液体処理装置。
【請求項12】
請求項11に記載の液体処理装置において、
上記排水処理装置は、生物処理装置を備えることを特徴とする液体処理装置。
【請求項13】
請求項11に記載の液体処理装置において、
上記排水処理装置は、化学処理装置を備えることを特徴とする液体処理装置。
【請求項14】
請求項11に記載の液体処理装置において、
上記排水処理装置は、物理処理装置を備えることを特徴とする液体処理装置。
【請求項15】
請求項2に記載の液体処理装置において、
上記微細気泡確認槽から上記微細気泡を含む混合物が導入される次工程装置としての深槽生物処理槽を備え、
上記深槽生物処理槽は、
ポリ塩化ビニリデン充填物と液中膜とを有することを特徴とする液体処理装置。
【請求項16】
請求項2乃至15のいずれか1つに記載の液体処理装置において、
上記微細気泡確認槽に1台以上のマイクロナノバブル発生機が設置されていることを特徴とする液体処理装置。
【請求項17】
請求項2乃至15のいずれか1つに記載の液体処理装置において、
上記微細気泡確認槽は、
微細気泡の発生を確認するための微細気泡確認部と、
上記微細気泡確認部に対して区画されたマイクロナノバブル発生部とを有することを特徴とする液体処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−83108(P2007−83108A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−271979(P2005−271979)
【出願日】平成17年9月20日(2005.9.20)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】