説明

液体注入装置

【課題】 タンクからタンクに液体を移し替える場合、タンクが満タンになったのをしらずにいると、もれて危険であり、燃料は火事の原因になり、強酸や強アルカリもタンクから漏らして周りに危険を及ぼす。
【解決手段】 タンクとタンクを管で隙間なくつなぎ、液体をタンクからタンクに移動させるとき、外部に漏れないように、タンクの口に入れた管の周りを密閉して、液体を移し替え、あるいは注入管を液体の通す管と空気を通す管の2つ設け、注入されるタンクの口に入れた管の周りを密閉して、タンクから漏れることのないようにし、タンクに液体を注入する場合、タンクの口に注入管を挟んだり吸い付くように取り付ければ、タンクの口から注入管がはずれることもなくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
タンクの中の液体を注入するときに使う注入管やポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
石油ストーブに灯油を注入する場合、ストーブの灯油タンクが満タンになり、それを知らずにさらにタンクに注入すると、タンクに注入管を入れただけのため、タンクから漏れ出し、さらに大型の大きいものでは数百リッター入る灯油タンクが各家庭にあるが、ここからポリタンクに移し替えようとして、あやまってタンク全部の灯油を漏らし失ってしまうこともあり、これは大きいタンクの灯油が全部出尽くすまで、止まらぬようになっている。
灯油のポリタンクの蓋を取ったり付けたりするのが煩わしく、ポリタンクの蓋を外し、注入管を取り付けたままやポンプを差し込んだまま置いてあったりするのをよく見かけるが、蓋をせずにおくのは転倒でもしたら危険である。
酸性やアルカリ性の強いものは、外部に漏れると危険であり、容器から容器に移し替えるとき、あやまってこぼすことがある。
上記問題を解決するのに、満タンに近くなると自動的に止まるポンプなどがあるが、故障すると、止まらなくなり、漏れきけんである。
小さいタンク、これは持ち歩く小型機械のエンジン、例えば草刈り機械、チェーンソー、その他の小型エンジンは、持ち歩きやすいようにするためにも軽く、燃料タンクの容量も小さく、小さすぎるので、燃料を注入するときあふれさせることがあり、ゴミが入らぬように、網状のゴミ受けがあり、そのため注入管があまり中に入らず、注入管をタンクの口からはずれ、燃料をこぼすことがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
石油ストーブに灯油を注入すると、うっかりしてタンクからあふれてこぼれだし、このこぼした石油に引火して、火事となることが起きており、そのため、石油ストーブのタンクが満タンになっても灯油がタンクからこぼれないようにし、さらに、灯油を家庭でためておく、大きな灯油タンクも、ここからポリタンクなどに移し替えようとし、大きな灯油タンクからポリタンクに注ぎ口を入れ、バルブを開け、満タンになるのに少し時間がかかるため、他のことに気を取られてポリタンクに灯油を移し替えているのを忘れ、ポリタンクがあふれ、大きな灯油タンクが空になるまで気が付かなかったということがたまに起こっていおり、大きな灯油タンクは数百リットル入り、これだけの量の灯油が漏れ、もしも火がついたら大変な火事となり、火事とならずとも、漏れだした灯油は周りに害を及ぼし、このようなことが起きぬよう、ポリタンクや石油ストーブのタンクが満タンになっても、決してこぼれることのないようにし、さらにポリタンクから石油ストーブのタンクに移し替えるとき、ポリタンクの蓋を外したり付けたりする煩わしさをなくす。
酸性やアルカリ性の強いものは、漏れると危険で、容器から容器へ移し替えるとき、漏らせば危険で、このような危険なものや、高価なものを漏らせば、危険や損失になり、これを防止する。
小さいタンクは、特に持ち運ぶ小型機械のエンジンは軽くするため燃料タンクも小さく、多く出回っているポンプでは、ポンプを止めても、ポンプからタンクへの注入管に残っている量の分、タンクに空けておかねばならず、早く止めるとタンクにいくらも入らず、遅いとタンクからあふれ出し、何回かやるとようやくできるようになるが、ガソリンは引火しやすく、こぼれると危険である、ガソリンスタンドの給油装置の給油ホースの先端には、栓が設けてあるが、このような小さなポンプにはなく、さらに、上部の突出した部分をねじって空気を入れ、ポンプを止める方式のものは、片方の手で下の部分を押さえ、もう片方の手で突出した部分をねじって空気の通路を閉じ、使おうとしても、完全に通路を閉じず、もう一度やりなおしたりすることもしばしばで、ポンプを止めるときも、空気の通路を開くため、両手を使わないとできず、少し手間がかかり、これもタンクを満タンにしてあふれさせる原因にもなっており、注入管の先がタンクの注入口からはずれて、外に漏らすこともあり、これは、ゴミが中に入らぬように、網目状のゴミ受けがあり、注入管が奥の方へ入らぬようになっているため、より注入管が注入口からはずれる、これはポンプのみならず注入管の問題解決でもある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
液体の入ったタンクの注入口に注入管を差し入れ、注入口と注入管の周りを密閉し、タンクが注入管以外は外部と通じる部分がないようにし、液体を注入されるタンクは、注入管の下部がタンクの上部より少し下方になるように取り付け注入すれば、注入管の下部までは注入できるが、それ以上は空気の抜けるところがないため、空気の圧力で注入が止まり、注入管を抜き取るが、このとき、注入管に溜まった液体が、前記タンクの上部、空気が溜まったため空いた空間に入り、これはポリタンクや他の密閉できるタンクなら何でも良く、さらにポリタンクに注入のたびに蓋を外したり蓋を取り付けたりする煩わしさをなくすため、注入管に蓋の役目をする栓を設ける。
小さななタンクをあふれさせないようにするには、ポンプの注入管の先に栓を設け、注入管に残った分がタンクに入らないようにし、空気を入れポンプ作用を止めるポンプでは、空気を入れる上部の突出部分はねじらずとも簡単に片手で空気を入れられるようにする。
注入管の先が注入口に動かぬように取り付ける。
【発明の効果】
【0005】
液体をこぼさずタンクからタンクに移し替えることだできるため、それが灯油であれば、引火して火事になることを防ぎ、漏れて失うこともなくなり、さらにポリタンクの蓋をせずに放置して、転倒して漏れることも防止できる。
小型機械のエンジンのタンクからこぼれないようにでき、ガソリンに引火する危険を防止でき、ガソリンを失うこともなくなる。
強酸性や強アルカリをもらして、周囲に及ぼす危険をなくすし、貴重な液体を漏らし失うこともなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
注入する側のタンクの口と注入される側のタンクの口とをホースで空気が漏れないようにつなぎ、注入されるタンクの方は、注入管に残った液体が、空気の残った空間に入るように、タンクの口より少しホースを中に入れる。
ポンプで注入する場合、燃料の入った注入するタンクの口に、ポンプの吸い上げる管を入れ、注入される側のタンクの口にはポンプからの注入管を少し口より中に入れ、注入管の周りは密閉し、注入し、注入管に残った燃料を注入されるタンクの空気の空間に入るようにする。
注入管の先に、挟むものや磁石、吸盤などを取り付ける。
注入管を燃料を通す管と空気を通す管に分ける。
【実施例1】
【0007】
図面、符号と共に本発明いくつかの実施例を説明する。まず、図1は実施例1で、図に示すように、自由に曲がる注入管1の両端には、液体の入ったタンク3の口に隙間無く取り付けるための取り付け部2と、注入される側のタンク4に取り付ける取り付け部2があり、図のように液体の入ったタンク3の口に取り付け部2を、注入されるタンク4の口にも取り付け部2をそれぞれ図のように取り付けるが、図では注入されるタンク4に少し注入管1が入り込むようになっており、そのため図に示すように、タンク3を持ち上げて傾けると、注入管1が十分太ければ、注入する液体と空気が1本の注入管でタンクからタンクに入れ替わる。するとタンク4に液体が注入管の下まで入り、タンク3を床に置くと、図示しないが、注入管1は逆U字型に曲がり、そのときタンク3側の注入管1の液体は、タンク3に戻るが、タンク4側の注入管1の液体は残るが、図のようにタンク4の上部に空気が溜まった状態にあるので、注入管1の取り付け部分2をゆるめると、中の空気がタンクから出て、注入管1の中の灯油は、タンク4の上部空気の溜まっていた空間に入るので、液体がタンクからこぼれることはない。このようにすれば、注入されるタンクが満タンになっても、すべて密閉されているので、液体をタンクからこぼすことなく詰め替えることができる。ここで注入管は1本にしたが、空気を通す管を別にしてもよいもので、液体の管と空気の管を別にすれば、流れはスムーズになる。なお、通常のタンクの口はネジになっており、蓋もそれに合うネジで密閉するようになっているが、注入管の取り付け部も当然そのようにできるが、問題はネジの大きさが不統一なため、すべてに合うネジを注入管につけるのは難しいので、常に同じネジのタンクを使ってもよし、取り付け方法は、密閉すればよいもので、どんな方法でもよいもので、さらに、液体は注入管からの圧力が少し高いので、注入されるタンク4の注入管の下部よりも、少し上まで入ることになる。
【実施例2】
【0008】
図2の(a)は、タンクの蓋と注入管と栓を一体化したもので、ポリタンクの蓋を取ったり付けたり注入管を付けたり取ったりが煩わしく、そのため注入管をつけたままやポンプをタンクの口に入れたままの状態をときどき見かける。これはタンクが転倒したらとても危険で、注入管に栓を設ければ、安全となるためのものである。図に示すように、タンク3の口に隙間無く注入管1を取り付ける取り付け部2にネジがあり、タンク3の口にもネジがあり、取り付け部2を回転させることでネジどうしが噛合い嵌り、注入管1は取り付け部2とは切り離されているため回転はせず、図のように隙間無くタンクに取り付けられ、その注入管1に栓6が設けられ、ほぼ逆T型をした栓6の上部にネジ7が栓6に対し回転するように中央部分が嵌り、ネジ7は注入管1に図示したようにネジ部分があり、そのネジと噛合い、図のように噛み合っているが、ネジ7を回転させてネジの噛合いを外すと、点線で示したようにバネ8のため、ネジ7は上方に上がり、そのためネジ7に嵌っている栓6も点線のように上方に上がり、タンクの口が開くこととなり、口を閉じるには逆のことをすれば良いこととなる。ここで栓と言ったが、バルブと言っても蓋と言っても良く、ここでの問題は、注入管に液体通路を開閉できる装置を設けたことである。
図(b)はさらにこの栓の先にポンプ10を設けたものであり、ポリタンクは普通2つの口を持ち、注入管を取り付けない口から空気をポリタンクに入れれば、注入管側にポリタンクを傾けずともポンプで注入でき、液面が下がるため、吸い上げる吸入管1Bはタンクに深く入ることとなる。図では注入管1にポンプ10を取り付けたが、吸い上げる注入管1Bに設けても良いものであり、さらに、注入管を液体を通す管1と空気を通す管1Aに分け、図1に示したように注入管は完全に密閉し、ポンプ10で液体を注入すれば、注入される側のタンク4の中の空気は注入管1Aを通ってタンク3に入り、液面が注入管の下までくれば、液体は空気を通す注入管1Aを通ってタンク3に戻り、決してタンクの外に漏れることはなく、安全に液体を移し替えられ、タンク4の取り付け部2を外せばk、注入管の液体はタンク4とタンク3に入り、注入は終了する。栓6で図のように液体通路を塞ぐと、ヘの字型の棒の先にボール12が取り付けられ、注入管の吸い上げ部分1Bと棒12の交差する部分を支点として、ボール12が点線から実線に動き、図示しないバネとボールの重さで点線側に動き、液体通路を閉じると空気通路1Aも閉じることとなる。
【実施例3】
【0009】
図3の(a)は、液体を通す穴と空気を通す穴を持つ、自由に曲がる注入管11を有するポンプ10Aに、タンク3からタンク4に液体を注入するが、これまでのようにポンプの吸い上げる管をタンク3に入れ、注入される方のタンク4は、図に示すように注入管11を少し入り込むように入れ、取り付け部2はタンク4の口と注入管11の周りを隙間無く取り付け、ポンプ10で液体を注入すると、タンク4の方は注入管11の液体を通す管11Aで液体がタンク4に入り、空気が11Bの管で矢印に示すように、ポンプの上方のタンク3の液面5より上方から出るため、タンク4は注入管の下部まではタンクの空気が管より出るが、それより高い位置では空気の出る管11Bより液面が高くなると、タンクの空気の逃げるところがなく、注入側の圧力がほんの少し高いため、注入管の下部より少し高い位置で注入は止まることとなる。それはこのポンプは高低差を利用したポンプであるためであり、そこでこのポンプは空気を入れるとポンプ作用を止めるので、ポンプの上部から空気を入れポンプを止めれば、ポンプの吸い上げる管の中の液体はタンク3に戻り、ポンプの注入管の中の液体は、タンク4の取り付け部2を弛めることで、タンク4の上部空気が抜け、タンク4に入り、液体のタンク移動は終了する。図(b)に示すものは注入管の拡大した簡略図で、液体の通る管と空気の通る管を別々にしてもよいが、液体の大きい管の中に小さい空気を通す管を入れてもかまわないもので、液体を通す管11Aでタンク4に注入すると、タンク4は満タンになる、そのとき空気の管11Bにも注入するタンク3の液面5の高さまで液体が入ることになるが、タンク3の液面がうんと高ければ、空気の管にもよけい液体が入ることになり、そこで、空気の管に液体より軽いボールを、空気が通るのを邪魔しない少し管の径より小さいものを入れ、ボール12が液体で上昇すると、ボール12の上昇を止める円形の穴の空いたボールの上昇止め13を設け、ボールの上昇で上昇止め13の穴を塞ぎ、それ以上液体が空気を通す管11Bに入らぬこととなり、注入管を取り外し、液体が空気の管11Bからすぐに無くなるようにでき、ボールが空気を通す管から出ないように、管11Bの先の方に凸部を設ければ、ボールは抜け落ちない。なお、図示しないが、空気を通す管11Bをタンクの外に出したが、空気の管11Bを注入側のタンクへ入れても問題はなく、その場合、注入側のタンクの口と注入管の周りを隙間無く塞ぎ、どちらのタンクも完全に密閉され、タンク同士の液体と空気が入れ替わり、タンクを倒しても液体が漏れることがない。
図の(c)は、ポンプ10は高低差利用でなく、電動や手動でもよいが、注入管1は液体の管で1Aは空気を通す管であり、図2(b)に示したものに似ており、従ってポンプ10はタンク3の中に入れても良く、図2の(b)はタンク3の方も取り付け部2を密閉したが、ここでは取り付け部は密閉せず、密閉しにくいタンクに有効で、このようにすれば、タンク4が満タンになっても、液体は空気を通す管1Aを通り、タンク3Aに戻り、漏れることはない。
【実施例4】
【0010】
図4では、注入管の先に栓を設けることで、タンクが満タンになったらすぐ液体の注入を止められ、ポンプを止めるのに時間がかかったり注入管に残った液体が、タンクからあふれ出すのを防止するもので、(a)図の14が注入管であり、その先端に丸い穴の空いた注入管と一体になった凸部14Bを設け、ボール16は長い棒15Aに取り付けられ、その棒はさらに短い棒15Bと回動自在につながれ、棒15Bは注入管14と交差する部分は可動性のゴムのようなもので塞がれ、液体を漏らすことなく、棒15Bが注入管との交差部分を軸として、点線のように回転でき、さらにその棒の先は、図示しないが、溝があり、その中を上下して注入管14からはなれないように構成され、中にV字型の溝を90度左に回転させ、そこに棒15Bが嵌り、棒を動かすための、棒駆動部材17が図のようにあり、その上に注入管14と一体化した凸部14Aがあり、その間にスプリング18があり、そのスプリング18で棒駆動部材17は常に下方に押され、そのためボール16は上方にあり、注入管14の先は常に開いた状態にあり、ここに液体を通し、タンクが満タンになったら、凸部14Aと棒駆動部材17がぶつかるまで指でつまめば、ボール16が点線で示す位置になり、通路は塞がれることで、液体の移動をすぐに止められ、タンクからあふれることがない。図(b)では、長い棒15Aは注入管14の外側にあり、短い棒15Bは下方の14Bの右側に示したが、その中が穴になっており、その穴の中で図示しないピンで止められ、そのピンを中心に回転でき、ボール16の下方と短い棒15Bの先が取り付けられ、長い棒15Aと短い棒15Bは回動自在に取り付けられ、長い棒15Aは棒駆動部材17に直接取り付けられ、それはスプリング18で下に押され、ボウル16は上昇して通路を開け、棒駆動部材17と凸部14Aをぶつかるまで指でつまめば、通路は閉じられる。どのような方法でも良いが、注入管の通路を開閉するものを設ければよいものである。
【実施例5】
【0011】
図5は、ポンプ上部に空気通路を設け、その通路を開閉することでポンプを働くようにしたり止めたりするタイプのポンプであるが、図(a)の上部22に空気通路があり、その下は空気や液体が入る空間を構成した部分の、空間構成部21であり、この部分と上部の部分をねじることで、空気の通路を止めるが、通路が十分止まったと思って、ポンプを作動させようとしても、空気通路が止まっておらず、また締め直すことがたびたびあり、液体をタンクに入れ、満タンになったので空気通路を開けようとねじっても、ねじるのに手間がかかり、タンクから液体があふれ出すことも時々あり、ねじるのには両手が必要で(片手でも可能ではあるが、非常にねじりずらい)、何とか簡単に片手でも空気通路の開閉ができるように考えたもので、図(b)では、左右に動かすことで、空気通路の開閉を行うが、まず、ポンプ上部に空気通路の穴22が図のようにあり、その上に蓋23Aがあり、その右上部に蓋押さえ24があり、この蓋押さえ24は点線で示した部分と一体化され、これは図示しないが溝に嵌り、左右に動くが上下には動かず、左に動けば蓋押さえ24で空気通路22に蓋をして、通路を閉じるが、蓋23Aの右側はポンプ21の部分とつながれ、バネの働きをさせれば、蓋押さえの無いときはバネの働きで蓋が開くが、強制的に開かせるには、蓋23Aの左側の点線斜線部分が右に動けば、蓋23Aは開き、空気通路の開閉ができる。これは指で蓋押さえ24の点線部分とポンプ21の部分を指で挟めば、蓋押さえ24は左右に動かすことができ、簡単に片手で開閉ができることになる。
図(c)も上から蓋をするが、図のように蓋23Bは、よく見かける洗濯ばさみに似ており、変形する材質であれば、ピンで止めずポンプ21と一体化しても同じであるが、ポンプ21からの凸部21Bにピン20で回動自在に取り付けられ、右側のスプリング26で常に右側が上方に押し上げられているため、ピン20の左側は押し下げられ、空気通路22の穴を下側に、少しふくらんだ部分で図のように塞いでいる。この状態で蓋23Bを矢印方向に押せば、空気通路を塞いだ部分は持ち上がり、空気通路が開くことで空気が入り、ポンプは止まる。このとき、蓋23Bの左先端は、図のように下方にとがっており、その部分がさらに左側のポンプ21の延長部21Aは変形するので、そこのの平らな部分に引っかかり、空気通路は開いたままとなる。閉じる場合は延長部21Aを左方向に押してもよいし、蓋23Bの空気通路の上部を下方に押しても、21Aも23Bも変形するので、引っかかりがはずれ空気通路は閉じ、空気通路の開閉は、押すため指1本で可能である。
【0012】
図(d)は、拡大した図で、T字型で、下方がテーパー状で太く、上部を親指と人差し指でつまみ、他の指はポンプ21の部分に当て、指で引くと下方の太い部分が空気通路22の穴にぴったり嵌り、摩擦で動かず、穴を閉じ、上部を押せば、点線に示したように下方に移動し、穴の下部に隙間ができ、空気通路は開くことになり、穴の上部は、塞がったように見えるが、穴の上部は、横方向に凹部25があり、上が塞がれても横方向が穴となり、空気通路は確保される。これは引っ張ることと押すことで、これも片手で十分開閉が可能である。
図(e)は、これも押すと空気通路が開き、はなせば閉じるもので、押すのは、図(d)に示したものも同じであるが、手でポンプの21の部分を握り、親指や人差し指などで押せばよいのだが、矢印に示した栓23Dの上部を押すもので、この部分はT字型に似ており、穴をとおして下方にまで延びており、一番下は穴よりも大きく、外側は図のように穴の周りに上部から下方に延びており、その内側にスプリング26があり、常に栓23Dは上方に持ち上げられ、空気通路は塞がれ、この状態でポンプを使うことができ、タンクが満タンになったら、矢印方向に23Dの上部を押せば、点線で示したように栓23Dは下がり、空気通路は開き、これも穴の上部に蓋をしたように見えるが、穴の上部に図のように凹部25があり、横方向が穴になり、空気通路が確保され、ポンプが止まるまで押し続けるものである。
最後の図(f)は、左右に動かす簡単なもので、図示しないがポンプ21と前後で一体化された上部の押さえ21Cの部分の下に左右に移動する蓋23Eがあり、その左右の端は下方に延びており、それが抜け止めになっており、左に移動すれば、空気通路22の穴を塞ぐようになり、右に移動すれば、蓋23Eに穴27があり、その穴が点線のように右に移動し、空気通路22の穴と通じ、空気通路が確保される。なお、蓋23Eの上部は、斜めで蓋がクサビの形をしているが、空気通路を塞ぐ場合、より強く蓋を押し付けるためで、常に十分の力で蓋が押さえられるなら蓋の上部は平らでもよいものである。
以上述べたが、ここで重要なのは、押す、引く、左右に動かすなどの、片手でも簡単にできることで、空気通路の開閉を可能にすることで、従来の片手ではやりにくい、ねじることを止めることである。
【実施例6】
【0013】
ポンプの、タンクに液体を注入する注入管についてであるが、特にゴミが入らぬよう、網状などのゴミ受けがあるガソリンタンクの場合、注入管は奥の方へ入らず、うっかりするとタンクの口から注入管がはずれ、ガソリンが漏れることがときどき起こり、この問題を解決するために、注入管の先端に洗濯ばさみのようなものや磁石や吸盤などを設けるもので、図6の簡略図で説明すると、図はタンク3であるが、どのようなタンクでも良く、その口の突き出た部分に、注入管14の先端の方に、注入管14と一体化した凸部14Cがあり、そこに洗濯ばさみの半分のようなハサミ27がピン29で図のように取り付けられ、図示しないがスプリングで常に注入管14とで、タンクの口を図のように挟んでいる。このため、注入管14は、タンクの注入口からはずれることはない。このハサミ27の先端28には、磁石を設けてもよく、この場合タンクが鉄製であれば、吸い付くため、注入口が突出しておらず、平らな場合、挟むことができないため、とても有効であり、さらに注入口が突出しておらず、タンクが鉄製でなく、磁石で吸い付くこともできない場合、吸盤を設け、吸い付かせる方法も有効な方法である。
以上これらは、挟むことや磁石や吸盤で吸い付くなど、方法は違ってもよいが、注入口から注入管がはずれないような方法であればよいものである。
【実施例7】
【0014】
最後の図7であるが、図の31、これは各家庭などにある大きな灯油タンクで、大きなタンクは数百リットルぐらいの灯油が入り、ここからポリタンクのようなものに灯油を移し替えようとして、タンクが満タンになるのに少し時間がかかるため、他のことに気を取られて、気が付いたら大きなタンクが空になってしまったということがたまに起こっており、これは重大なことで、是非ともこのようなことは防止せねばならない。そこで、大きなタンク31の下方に灯油を出し注入する注入管30Aが設けられ、そこにバルブ32があるのが多く見られるもので、その注入管30Aの下にポリなどのタンク3を置き、バルブ32を開けると灯油がタンク3に入るが、ここでも、注入管30Aを入れたポリタンク3の口と注入管30Aの周りを隙間の無いようにして少し奥の方に入れ、バルブ32を開ければ、灯油がタンク3に移動するが、同時に空気も移動しなければならず、空気がバルブをうまく通れば、図1に示したタンク3からタンク4に灯油を移動させるのと同じことで、もしも空気がバルブを通りにくければ、灯油の注入管30Aの他に別に空気を通す管30Bを設け、そこからタンク3の中の空気を外に出すが、タンク3の口は、灯油と空気の管の穴以外は密閉されており、そのため、注入管の空気の管の下までは問題なく入るが、灯油の注入管30Aの圧力が、タンク3の空気の圧力を少し上回るため、少しそれを上回る位置で灯油の液面5の高さは止まるが、灯油は空気を通す管30Bに入り、タンク31の液面5の高さ(厳密には毛管現象で少し高い位置)まで入り込み、そしてバルブ32を閉め、タンク3の取り付け部2を外せば、注入管30Aと30Bに残った灯油はタンク3の空気で占められた空間に入ることとなる。従って、空気の管30Bは、上方はタンク31の上まであれば十分であるが、図では少し上回り、先端を曲げ、下方に向けてある。これは屋外に置いた場合、雨などが入らぬためである。しかし、ここでも図3の(b)に示したが、空気の管にボールを入れ、空気通路をふさげば、空気の管30B はボールの高さ以上には灯油が入らぬようになる。このようにすれば、いくら灯油をタンクに詰めているのを忘れても、決してもれることもなく安全である。ここでは灯油を扱うように記したが、液体であれば何でも良く、強酸、強アルカリの液体を扱えば、漏れることなく安全である。
【0015】
以上いくつかの実施例を示したが、これらをいろいろ組み合わせて実施しても良いものであり、タンクと注入管の取り付け部はネジで取り付けを示したが、どのように取り付けても、隙間無く取り付ければよいものであり、タンクもポリタンク、鉄製タンク、ガラス製タンク、その他何でも良く、扱う液体に合ったものであれば良く、当然注入管も扱う液体に合ったものを用いれば良く、扱う液体は、ガソリン、灯油などの燃料から、貴重な高価な液体、強酸や強アルカリなどの、漏れて周りに影響を及ぼすものなど、何でも良く、燃料を漏らし火事の危険をなくし、高価貴重な液体を失うこともなく、強酸、強アルカリの危険も防ぐ。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】タンクとタンクに注入管を取り付けた図
【図2】栓又は栓とポンプを有する注入管の図
【図3】注入管を有するポンプの図
【図4】注入管の図
【図5】空気取り入れでポンプ作用停止するポンプの空気通路開閉の図
【図6】注入管の図
【図7】大型タンクに注入管を取り付けた図
【符号の説明】
【0017】
1 注入管
2 取り付け部
3 タンク
4 タンク
5 液面
6 栓
7 ネジ
8 スプリング
10 ポンプ
11 注入管
12 ボール
13 上昇止め
14 注入管
15 棒
16 ボール
18 スプリング
23 蓋又は栓
25 凹部
26 スプリング
30 管
31 タンク
32 バルブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つのタンクの口を注入管でつなぎ、前記2つのタンクの注入管の入った口は、注入管の周りを密閉し、前記2つのタンクの中側は、注入管の中側の空間でつながるようにしたことを特徴とした、液体注入装置。
【請求項2】
燃料の入ったタンクの口とそのタンクの燃料を移し替えるタンクの口を注入管でつなぎ、前記移し替えるタンクの口には空気を通す管もつなぎ、その移し替えるタンクの口に入った管の周りを密閉し、前記移し替えるタンクは管の中以外は外部と通じる空間がないようにし、前記空気を通す管の高さの位置を、前記燃料の入ったタンクの液面の高さよりも高い位置になるようにしたことを特徴とする、液体注入装置。
【請求項3】
液体を入れるタンクの、前記タンクの口に取り付けて、他のタンクなどに注入する場合などに使う注入管に、タンクの口を開閉する装置を設けたことを特徴とする、液体注入装置。
【請求項4】
吸い上げ管と注入管を持ち、空気を入れる空間を持ち、そこに空気を入れることでポンプを止め、高低差を利用して、高い方から低い方に液体を移動させるポンプの、前記注入管に空気を通す管を備えたことを特徴とする、液体注入装置。
【請求項5】
吸い上げ管と注入管を持ち、空気を入れる空間を持ち、そこに空気を入れることでポンプを止め、高低差を利用して、高い方から低い方に液体を移動させるポンプの、前記注入管に栓を設けたことを特徴とする、液体注入装置。
【請求項6】
吸い上げ管と注入管を持ち、空気を入れる空間を持ち、そこに空気を入れることでポンプを止め、高低差を利用して、高い方から低い方に液体を移動させるポンプの、前記空気を入れる空間に空気を通す通路を開閉する装置を、押す、引く、左右に動かすことで、前記空気を通す通路を開閉できるようにしたことを特徴とする、液体注入装置。
【請求項7】
吸い上げ管と注入管を持ち、空気を入れる空間を持ち、そこに空気を入れることでポンプを止め、高低差を利用して、高い方から低い方に液体を移動させるポンプの、前記注入管に、挟む装置、又は吸い付く装置を設けたことを特徴とする、液体注入装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−44657(P2006−44657A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−218581(P2004−218581)
【出願日】平成16年7月27日(2004.7.27)
【出願人】(391027871)
【Fターム(参考)】