説明

温度制御装置及び温度制御方法

【課題】主動力源のエンジン冷却回路に使用される冷却液を熱源として、新たな熱源を必要とせずに低温時の暖め機能を付加させてなる、車両及び建設機械に搭載される電気機器或いは電子部品装置の温度制御装置及び温度制御方法を得る。
【解決手段】エンジンを搭載した車両及び建設機械に搭載される電気機器或いは電子部品装置を適正な温度範囲に制御するために、前記電気機器或いは電子部品装置が第一の温度より低温の場合はエンジン冷却液の余熱を利用して前記電気機器或いは電子部品装置を暖め、前記電気機器或いは電子部品装置が第二の温度より高温の場合は、前記電気機器或いは電子部品装置を第一の温度と第二の温度の範囲に制御するために専用の冷却装置により冷却した冷却液で前記電気機器或いは電子部品装置を冷却するために、温度センサの検出した温度に応じて切換弁を切り替えることで、いかなる環境温度下においても適正な温度範囲に制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンとモータの両駆動装置を搭載したハイブリット型の車両及び建設機械等に搭載される電気機器或いは電子部品装置がいかなる外部環境温度においても正常に作動し続けるための温度制御装置及び温度制御方法に係るもので、低温時にはエンジン冷却回路を使用することによりエンジンで発熱した熱により温度上昇した冷却液を利用して電気機器或いは電子部品装置を暖め、また、高温時にはエンジン冷却液より低い温度範囲に制御するために専用装備された冷却回路に切り換えることにより電気機器或いは電子部品装置を冷却することで、高温時のみならず低温時においても特別にヒータ等の新規部品を必要とせずに温度制御が可能となる温度制御装置及び温度制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エンジンとモータの両駆動装置を搭載したハイブリッド型の車両および建設機械等では、搭載される電動・発電機等の電気機器あるいはこれら電気機器を制御する電子部品装置の異常な温度上昇を制御するため、種々の冷却装置、冷却方法が採用されている。例えば特許文献1ではハイブリッド型油圧ショベルに搭載される電気・電子機器の冷却装置並びに冷却方法が記載されていて、温度上昇による弊害を避けるため冷却装置の配置或いは冷却方法が説明されている。
【0003】
しかし、車両および建設機械においては気温−40℃といった極寒の条件下でも稼働する場合が多々あり、この場合には電気機器あるいは電子部品装置の低温対策も必要となることは明白である。
【0004】
本発明では極寒時における車両および建設機械を稼働させる場合に採られる行程を検討し、最初に行われるエンジン起動、暖機運転でいち早く上昇するエンジン冷却水を熱源として電気・電子機器の暖め回路を付加し、高温時および低温時の環境下においても効率良く稼働させることが可能となる冷却・暖め回路を提供するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−270555号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般的にエンジン等を搭載した車両及び建設機械等に搭載される電気機器或いは電子部品装置の外部環境温度の影響に関しては主に高温対策が先行し、各種冷却装置が装着されているが、低温時における電気機器或いは電子部品装置を暖める機能は装備されていなかった。しかし、建設機械等では極寒冷地での稼働も多く、低温起動時の速やかな作業の開始も求められるため、低温時の機器の暖め機能を装備させる必要があるが、本発明では主動力源のエンジン冷却回路に使用される冷却液を熱源として環境温度が低温時は暖められた冷却液を利用し、高温時にはエンジン冷却液より低い温度範囲に制御するために専用装備された冷却回路に切換弁により切り換えることによって、新たな熱源を必要とせずに低温時の暖め機能を付加させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するための本発明による温度制御装置は、エンジンを搭載した車両及び建設機械に搭載される電気機器或いは電子部品装置を適正な温度範囲に制御するために、前記電気機器或いは電子部品装置が第一の温度より低温の場合はエンジン冷却液の余熱を利用して前記電気機器或いは電子部品装置を暖め、前記電気機器或いは電子部品装置が第二の温度より高温の場合は、前記電気機器或いは電子部品装置を第一の温度と第二の温度の範囲に制御するために専用の冷却装置により冷却した冷却液で前記電気機器或いは電子部品装置を冷却するために、温度センサの検出した温度に応じて切換弁を切り替えることで、前記電気機器或いは電子部品装置に連結する装置をエンジン冷却装置とするのか、専用の冷却装置とするのかを選択することによりいかなる環境温度下においても適正な温度範囲に制御することを特徴とする。
【0008】
また、切換弁は、温度センサと接続される制御部と接続されて温度センサが第二の温度より高温を検出した際にパイロットポンプの吐出する圧油を受けてスプールを駆動することで流路を変更することを特徴とする。
【0009】
前記目的を達成するための本発明による温度制御方法は、エンジンを搭載した車両及び建設機械に搭載される電気機器或いは電子部品装置を適正な温度範囲に制御する方法であって、前記電気機器或いは電子部品装置が第一の温度より低温の場合はエンジン冷却液の余熱を利用して前記電気機器或いは電子部品装置を暖め、前記電気機器或いは電子部品装置が第二の温度より高温の場合は、前記電気機器或いは電子部品装置を第一の温度と第二の温度の範囲に制御するために専用の冷却装置により冷却した冷却液で前記電気機器或いは電子部品装置を冷却するために、温度センサの検出した温度に応じて切換弁を切り替えることで、前記電気機器或いは電子部品装置に連結する装置をエンジン冷却装置とするのか、専用の冷却装置とするのかを選択することによりいかなる環境温度下においても適正な温度範囲に制御することを特徴とする。
【0010】
さらに、切換弁は、温度センサと接続される制御部と接続されて温度センサが第二の温度より高温を検出した際にパイロットポンプの吐出する圧油を受けてスプールを駆動することで流路を変更することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、エンジン等を搭載した車両及び建設機械等に搭載される電気機器或いは電子部品装置の環境温度の影響に関しては主に高温対策のための冷却装置が装着されているが、低温対策の電気機器或いは電子部品装置の暖め機能は具備されていなかった。しかし、建設機械等では極寒冷地での稼働も多く、低温起動時速やかな作業開始も求められるため、低温時の機器の暖め機能を装備させる必要があるが、本発明では主動力源のエンジン冷却回路に使用される冷却液を熱源として利用することにより、新たな熱源を必要とせずに低温時の暖め機能を付加させることが可能になるため、機能拡大に伴う費用の追加を最小限に留めることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る温度制御装置の構成図である。
【図2】本発明に係る温度制御装置の構成図である。
【図3】本発明に係る温度制御装置におけるソレノイドの温度に対する動作図である。
【図4】本発明に係る温度制御装置におけるウォータポンプの温度に対する動作図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0013】
以下に本発明の好適な実施例について、詳細に説明する。
【0014】
本発明に係る温度制御装置2は、インバータ4と、電動機6に対する温度制御する装置であり、これらインバータ4と、電動機6へ送る冷却液をエンジン8経由の冷却液とするか、搭載する電気機器、あるいは電子部品装置専用に装備されたラジエータ10経由の冷却液とするかを、切換弁12で切り換えることで温度制御する装置である。詳細について図1乃至4を用いて説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る温度制御装置2を示し、特に環境温度が20℃以上での温度制御装置2内の油圧信号と電気信号の流れを矢印で図示している。
【0016】
インバータ4は、電力変換装置であり電動機6を駆動するための電源である。本実施例では、電源線は図示していない。一方、インバータ内を冷却するための冷却液の図示されない配管がインバータ内になされている。この配管の外部ポートがインバータ4本体の端部に15,16として設けられている。外部ポート15は、配管20を介して切換弁12と連結される。
【0017】
電動機6は、本発明に係る建設機械を駆動するための電動機であり、駆動時に高温となることから、インバータ4同様に冷却するための冷却液の図示されない配管が内部に設けられている。この配管のポートが電動機6の端部に22,24と設けられている。インバータ4のポート16と電動機6のポート22とが配管26で連結される。ポート24は、配管28を介して切換弁12と連結される。
【0018】
エンジン8は、冷却するための配管がなされているが、より広範囲に冷却するためのウォータジャケット30がエンジンを被覆しており、ウォータジャケット30は、配管32を経由して第1のラジエータ34に連結される。この配管32は、切換弁12の配管36とも連結される。
【0019】
第1のラジエータ34は、配管37を介してサーモスタット弁38に連結される。第1のラジエータ34とエンジン本体の間にエンジンの回転軸に取り付けられた第1のラジエータ冷却用プロペラ40が設けられている。この第1のラジエータ冷却用プロペラ40の回転により、第1のラジエータ34内の冷却液が冷却される。
【0020】
サーモスタット弁38は、配管42を介して第一ウォータポンプ44に連結される。サーモスタット弁38は、この弁を通過する冷却液について、その温度により弁の開閉を制御する弁である。サーモスタット弁38は、切換弁12からの配管54とも連結される。
【0021】
第一ウォータポンプ44は、配管48を介してウォータジャケット30に連結される。第一ウォータポンプ44は、エンジン8または油圧または電動駆動により駆動され、配管内の冷却液を配管内部に設けたスクリュウで第1のラジエータ34からウォータジャケット30に送るように作動する。
【0022】
第2のラジエータ10は、第1のラジエータ34同様に冷却液を冷却する装置であり、プロペラファンで対流を起こす空冷式、他の水で冷却する水冷式、また、ハロゲン化炭化水素、ブタン、イソブタン、水素、ヘリウム、アンモニア、水、二酸化炭素等の冷媒を用いるコンプレッサ式、ペルチェ素子を用いるペルチェ式等の冷却装置を利用することができる。第2のラジエータ10の中には、冷却液等の冷媒を通過させる配管があり、そのポートとして46と50が第2のラジエータ10の端部に設けられる。このポート46から配管45により切換弁12に連結される。ポート50は配管52を介して第二ウォータポンプ53と連結される。
【0023】
切換弁12は、ハウジング14の中心にスプール56が配置され、配管36と54とがエンジン冷却ラインであり、配管45が第2のラジエータ10ラインに接続され、配管ライン28が電動機6のポート24に連結される。一方、配管20は、インバータ4のポートである15に連結される。また、56a、56b、56cがスプール56の大径部、56d、56eがスプール56の小径部である。
【0024】
切換弁12は、ポートが58a、58b、58c、58d、58eを備えている。ポート58aは、配管20と連結され、同時にチェック弁60にも連結される。ポート58bは、配管28と連結される。ポート58cは、配管36と連結される。ポート58dは、配管45と連結される。ポート58eは、配管54と連結される。
【0025】
スプール56の両端は、キャップ60a,60bに収納されるとともに、スプール56とキャップ60aとの間で油室62が形成されている。油室62にはソレノイドバルブ64からのパイロット圧油が、ポート66を介して供給される。キャップ60b内には、スプール56を中立に復帰させるバネ68が設けられている。
【0026】
スプール56が、図1では、バネ68の無い側の端部に位置しており、この時、ポート58aはスプール56の小径部56dに対応し、ポート58cはスプール56の大径部56bに対応するため、ポート58aとポート58cはどのポートとも連通しない。一方、ポート58bとポート58dとはスプール56の小径部56eに対応するため、ポート58bとポート58dとは連通する。しかし、ポート58eはスプール56の大径部56cに対応するため、ポート58eは連通しない。
【0027】
第2ウォータポンプ53は、入力側が第2ラジエータ10のポート50と配管52を介して連結し、配管70を介してチェック弁60と連結される。第2ウォータポンプ53は、コントローラ74と導線76により電気的に接続される。チェック弁60は、配管20を介してインバータ4のポート15と切換弁12のポート58aに連結される。
【0028】
温度センサ78は、配管20と連結されてその温度を計測する。また、温度センサ78はコントローラ74と電気的に連結される。また、コントローラ74は、ソレノイドバルブ64の電磁コイルに連結される。
【0029】
ソレノイドバルブ64は、切換弁12のポート66と配管80を介して連結される。一方、ソレノイドバルブ64は、タンク82に連結されるタンクライン84とパイロットポンプ86に連結されるポンプライン88と連結される。タンクライン84とポンプライン88の間にリリーフ弁90が設けられる。パイロットポンプ86もタンク82に連結される。
【0030】
以上、図1の状態における、本発明に係る温度制御装置2の動作について説明する。
【0031】
この場合、環境温度が20℃以上となった場合とする。制御対象機器の冷却液入口温度が20℃以上になると、チェック弁60とインバータ4との間の配管20を通過する冷却液の温度を温度センサ78が検出する。
【0032】
この温度センサは、図3に示されるソレノイド弁制御線図に示されるように動作し、20℃以上ではソレノイドバルブ64はコントローラ74によりOFF状態となる。0℃以下では、ソレノイドバルブ64は、コントローラ74によりON状態となる。但し、温度変化特性はヒステリシス特性を有しており、低温から高温に変化する際にソレノイドバルブ64がオフになるのは20℃まで上昇してOFF状態になるが、高温から低温に変化する際は、0℃まで下降してからONになる。従って、0℃から20℃の間でのON,OFFはそれまでの温度に依存する。
【0033】
以上の特性を前提として、図1の制御対象機器の冷却液入口温度が20℃以上になることにより、温度センサ78は20℃以上の温度を検出する。コントローラ74は、温度センサ78の検出した温度が20℃以上であることから、ソレノイドバルブ64は閉じられて、切換弁12のスプール56は現在の状態となる。すなわち、配管80がタンク圧に低下するため、スプール56は、バネ68のスプリング力により図面上側に静止する。
【0034】
一方、第2ウォータポンプ53は、図4によれば、ソレノイドバルブ64と逆の特性を有している。第2ウォータポンプ53は、0℃以下ではコントローラ74によりOFF状態となる。20℃以上では、第2ウォータポンプ53は、コントローラ74によりON状態となる。但し、温度変化特性はヒステリシス特性を有しており、低温から高温に変化する際に第2ウォータポンプ53がONになるのは20℃まで上昇してON状態になるが、高温から低温に変化する際は、0℃まで下降してからOFFになる。従って、0℃から20℃の間でのON,OFFはそれまでの温度に依存する。
【0035】
以上の特性により第2ウォータポンプ53は、20℃以上でONとなる。従って、第2ウォータポンプ53の吐出する冷却液はチェック弁60を押し開き、配管20を介してインバータ4と電動機6とを冷却し、配管28を介して切換弁12のポート58bに高温となって戻り、ポート58dより配管45を経由して第2のラジエータ10に戻って冷却される。冷却された冷却液は配管52を介して第2ウォータポンプ53に戻って継続される。
【0036】
一方、切換弁12のポート58cとポート58eは閉じられているため、エンジン8からの冷却液は、他の装置には送られない。
【0037】
引き続いて、図2を用いて、環境温度が0℃以下である場合の動作について説明する。
【0038】
図2の制御対象機器の冷却液入口温度が0℃以下になることにより、温度センサ78は0℃以下の温度を検出する。コントローラ74は、温度センサ78の検出した温度が0℃以下であることから、ソレノイドバルブ64は開かれて、スプール56は図2の状態である、高温時より図面下部に位置する。すなわち、配管80がリリーフ弁で設定した圧力まで上昇するため、スプール56は、バネ68のスプリング力に勝って図面下側に静止する。このため、ポート58aとポート58cがスプール56小径部56dに対応するため、両ポートが連通する。また、ポート58bとポート58eがスプール56小径部56dに対応するため、両ポートが連通する。また、第2ウォータポンプ53は特性としてOFFとなる。
【0039】
従って、エンジン8の冷却液が配管32と配管36を介して、切換弁12にポート58cから入り、ポート58aからでて、配管20を介してインバータ4と電動機6とを流れる。電動機のポート24から流出した冷却液は配管28を介して切換弁12のポート58bに流入し、ポート58eより流出し、配管54を介しサーモスタット弁38を経由して第1ウォータポンプ44に吸入され、流れが継続される。この時エンジン8内のシリンダ周辺に位置するウォータジャケット30では、ウォータジャケット30本体とエンジン冷却液との熱交換が行われる。この熱交換により冷却液が高温となり、切換弁12を経由してインバータ4と電動機6とが暖められる。なお、それでも温度センサ78において20℃以上に上昇した時点で、第2ラジエータ10に切り変わる。
【符号の説明】
【0040】
2 温度制御装置
4 インバータ
6 電動機
8 エンジン
10 第2のラジエータ
12 切換弁
14 ハウジング
15 ポート
16 ポート
20 配管
22,24 ポート
26 配管
28 配管
30 ウォータジャケット
32 配管
34 第1のラジエータ
36 配管
37 配管
38 サーモスタット弁
40 第1のラジエータ冷却用プロペラ
42 配管
44 第1ウォータポンプ
45 配管
46 ポート
48 配管
50 ポート
52 配管
53 第2ウォータポンプ
56 スプール
36、54 配管
56a、56b、56c スプールの大径部、
56d、56e スプールの小径部
58a、58b、58c、58d、58e ポート
60 チェック弁
60a,60b キャップ
62 油室
64 ソレノイドバルブ
66 ポート
68 バネ
70 配管
76 導線
74 コントローラ
78 温度センサ
80 配管
82 タンク
84 タンクライン
86 パイロットポンプ
88 ポンプライン
90 リリーフ弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンを搭載した車両及び建設機械に搭載される電気機器或いは電子部品装置を適正な温度範囲に制御するために、前記電気機器或いは電子部品装置が第一の温度より低温の場合はエンジン冷却液の余熱を利用して前記電気機器或いは電子部品装置を暖め、前記電気機器或いは電子部品装置が第二の温度より高温の場合は、前記電気機器或いは電子部品装置を第一の温度と第二の温度の範囲に制御するために専用の冷却装置により冷却した冷却液で前記電気機器或いは電子部品装置を冷却するために、
温度センサの検出した温度に応じて切換弁を切り替えることで、前記電気機器或いは電子部品装置に連結する装置をエンジン冷却装置とするのか、専用の冷却装置とするのかを選択することによりいかなる環境温度下においても適正な温度範囲に制御することを特徴とする温度制御装置。
【請求項2】
切換弁は、温度センサと接続される制御部と接続されて温度センサが第二の温度より高温を検出した際にパイロットポンプの吐出する圧油を受けてスプールを駆動することで流路を変更することを特徴とする請求項1記載の温度制御装置。
【請求項3】
エンジンを搭載した車両及び建設機械に搭載される電気機器或いは電子部品装置を適正な温度範囲に制御する方法であって、前記電気機器或いは電子部品装置が第一の温度より低温の場合はエンジン冷却液の余熱を利用して前記電気機器或いは電子部品装置を暖め、前記電気機器或いは電子部品装置が第二の温度より高温の場合は、前記電気機器或いは電子部品装置を第一の温度と第二の温度の範囲に制御するために専用の冷却装置により冷却した冷却液で前記電気機器或いは電子部品装置を冷却するために、
温度センサの検出した温度に応じて切換弁を切り替えることで、前記電気機器或いは電子部品装置に連結する装置をエンジン冷却装置とするのか、専用の冷却装置とするのかを選択することによりいかなる環境温度下においても適正な温度範囲に制御することを特徴とする温度制御方法。
【請求項4】
切換弁は、温度センサと接続される制御部と接続されて温度センサが第二の温度より高温を検出した際にパイロットポンプの吐出する圧油を受けてスプールを駆動することで流路を変更することを特徴とする請求項3記載の温度制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−73533(P2013−73533A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−213586(P2011−213586)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【出願人】(000003458)東芝機械株式会社 (843)
【Fターム(参考)】