説明

潜在的弾性物品及びその形成法

潜在的弾性を有する複合不織布が、熱可塑性エラストマーを含む第一成分及びシングルサイト触媒により得られるポリオレフィンを含む第二成分を含む潜在的弾性芯と、弾性芯に積層される少なくとも1つのギャザー寄せ可能な表面材料を有して準備される。第一及び第二成分は、例えば、スチレン系ブロックコポリマー及びシングルサイト触媒により得られるポリオレフィンの交互フィラメントの形態、又はスチレン系ブロックコポリマーの第一領域とシングルサイト触媒により得られるポリオレフィンの第二領域を有する複合フィラメントの形態とすることができる。潜在的延伸接着型弾性積層体及び潜在的延伸接着型弾性積層体を含む個人用ケアー物品の形成法が示されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ある程度の弾性が必要な物品が、様々な積層化処理を通して、弾性芯材料と、非弾性又はあまり弾性ではない表面材料を結合することにより形成されてきた。このような複合積層物品は、弾性芯材料の存在、及び積層化処理の間に、弾性芯と非弾性表面材料を互いに接着させる特定の方法により、しばしば延伸可能となることがある。
【0002】
典型的には、このような延伸可能な積層体は、弾性芯材料又はシートが延伸した状態の時に、非弾性表面材料を弾性芯材料に結合させることにより形成される。このような材料を結合した後、積層物品は弛緩されて、弾性シート上の接着位置の間の空間に、非弾性成分のギャザー寄せを形成する。形成された積層物品は、接着位置間でギャザー寄せされた非弾性材料が弾性材料を伸ばすことが可能な範囲まで、延伸可能である。これらの種類の延伸接着型積層体物品及び材料は、米国特許第4,720,415号及び第5,385,775号に述べられており、各々の特許は引用によりここに組み入れられる。
【0003】
幾つかの延伸可能な積層物品においては、弾性芯材料は、比較的非弾性である表面シート材料に接着する連続するフィラメントの弾性ストランドを含み、その時、弾性ストランドは延伸した状態にある。このような連続する弾性フィラメントは、ある物品においては、2つ又はそれ以上の比較的非弾性のシートに挟まれる。比較的非弾性のシートは、メルトブロー又はスパンボンドされた様々なポリマーにより形成される不織ウエブを含むことができる。このような積層体及び形成法の例は、Wrightの米国特許第5,385,775号及びWelch他の係属中の米国特許出願公開2002/0104608A1に示されており、各々の特許はその全体が引用によりここに組み入れられる。
【0004】
このような積層物品は、オムツ、衣類、ドレープ、パッド、及び同様のものなどのある程度の延伸可能性及び弾性を必要とする様々な製品で利用することができる。延伸可能な弾性積層物品を利用する様々な製品の形成においては、弾性積層物品は、積層物品が貯蔵されている材料の大きいロールから巻きほどかれる。積層物品の延伸可能な特性は、最終的製品の製造工程の間に問題が起きることである。例えば、巻かれた物品を巻きほどくのに必要な力は、弾性物品が引っ張られた状態にある時、弾性積層体を少なくとも部分的に延ばすこととなる。この延伸可能な積層体の部分的伸長は、最終製品内に望まれる量の弾性物品を正確に計測し、位置決めすることを困難とするものである。したがって、最終製品の材料を切り取って設置する間は、最終的に望まれる延伸より小さい延伸を有するが、最終製品内に設置された後、望ましい程度の延伸を達成する低価格の弾性積層体材料の必要性が、当技術には残っている。
【0005】
【特許文献1】米国特許第4,720,415号公報
【特許文献2】米国特許第5,385,775号公報
【特許文献3】米国特許出願公開2002/0104608A1
【特許文献4】米国特許第3,849,241号公報
【特許文献5】米国特許第4,340,563号公報
【特許文献6】米国特許第3,692,618号公報
【特許文献7】米国特許第4,818,464号公報
【特許文献8】米国特許第4,100,324号公報
【特許文献9】米国特許第5,108,820号公報
【特許文献10】米国特許第5,336,552号公報
【特許文献11】米国特許第5,382,400号公報
【特許文献12】米国特許第3,855,046号公報
【特許文献13】米国特許第4,374,888号公報
【特許文献14】米国特許出願公開2003/0232928A1
【特許文献15】米国特許第4,803,117号公報
【特許文献16】米国特許第4,663,220号公報
【特許文献17】米国公開2004/0127128
【特許文献18】米国特許第4,787,699号公報
【特許文献19】米国特許第4,781,966号公報
【特許文献20】米国特許第6,761,711号公報
【特許文献21】米国特許第4,940,464号公報
【特許文献22】米国特許第5,766,389号公報
【特許文献23】米国特許第6,645,190号公報
【特許文献24】PCT特許出願WO95/16425
【特許文献25】米国特許第5,399,219号公報
【特許文献26】米国特許第5,540,796号公報
【特許文献27】米国特許第5,595,618号公報
【特許文献28】米国特許第5,486,166号公報
【特許文献29】米国特許第5,490,846号公報
【特許文献30】米国特許第4,704,116号公報
【特許文献31】米国特許第4,798,603号公報
【特許文献32】米国特許第5,176,668号公報
【特許文献33】米国特許第5,176,672号公報
【特許文献34】米国特許第5,192,606号公報
【特許文献35】米国特許第5,509,915号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、潜在的弾性を有する複合不織布を形成するものである。複合不織布は、熱可塑性エラストマーを含む第一成分及びシングルサイト触媒により得られるポリオレフィンを含む第二成分を含む、潜在的弾性芯を含む。複合不織布は、更に弾性芯に積層される少なくとも1つのギャザー寄せ可能な表面材料を含む。熱可塑性エラストマーは、スチレン系ブロックコポリマーを含むことができる。
【0007】
一実施形態においては、第一成分は、スチレン系ブロックコポリマーを含む第一フィラメント及びシングルサイト触媒により得られるポリオレフィンを含む第二フィラメントを含む。第一フィラメントは、実質的には、潜在的弾性芯の機械方向に向けられる連続するフィラメントとすることができる。更に第二フィラメントは、実質的には、潜在的弾性芯の機械方向に向けられる連続するフィラメントとすることができる。代替的には、第二フィラメントは、メルトブローンフィラメントとすることができる。
【0008】
別の実施形態においては、潜在的弾性芯は、スチレン系ブロックコポリマー及びシングルサイト触媒により得られるポリオレフィンを含む、連続する複合フィラメントを含むことができる。
【0009】
更なる実施形態においては、個人用ケアー製品は、上記した複合不織布を含むことができる。例えば、個人用ケアー製品は、オムツ、訓練用パンツ、水着、吸収性下着、大人用失禁用製品、及び女性用ケアーパッド、ナプキン及びパンティライナーなどの女性用衛生製品を含むことができる。
【0010】
別の実施形態においては、潜在的弾性を有する複合不織布の形成法は、a)熱可塑性エラストマー及びシングルサイト触媒により得られるポリオレフィンを含む弾性芯不織成物を押し出し、b)弾性芯不織成物を冷却し更に延伸し、c)少なくとも1つのギャザー寄せ可能な表面材料を準備し、更にd)弾性芯不織成物をギャザー寄せ可能な表面材料に積層して、潜在的弾性を有する複合不織布を形成する段階を含む。この方法は、更に第二ギャザー寄せ可能な表面材料を準備し、弾性芯不織成物を第一及び第二ギャザー寄せ可能な表面材料に積層して、潜在的弾性を有する複合不織布を形成する段階を含むことができる。一態様においては、この方法は、弾性芯不織成物をギャザー寄せ可能な表面材料に積層する前に、1つ又は両方のギャザー寄せ可能な表面材料の表面上に、接着剤を塗布する段階を更に含むことができる。一実施形態においては、接着剤は、1又は両方のギャザー寄せ可能な表面材料の表面上に、スプレー塗布することができる。
【0011】
更なる実施形態においては、個人用ケアー製品の形成法は、a)熱可塑性エラストマー及びシングルサイト触媒により得られるポリオレフィンを含む潜在的弾性芯を含む潜在的弾性材を有する複合不織布を準備し、b)複合不織布を個人用ケアー製品に締結し、c)複合不織布を活性化し、更にd)複合不織布を収縮させる段階を含み、複合不織布の延伸可能性を増加させる。
【0012】
別の実施形態においては、複合不織布は、熱可塑性エラストマーを含む第一成分及び弾性ポリオレフィンベースのポリマーを含む第二成分を含む潜在的弾性芯を含む。複合不織布は更に、弾性芯に積層された少なくとも1つのギャザー寄せ可能な表面材料を含む。
【0013】
本発明の他の目的、利点及び用途は、本発明の実施形態の以下の詳細な説明及び添付された図面より明らかになり、参照番号は類似する又は同等の構造を意味する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(定義)
本明細書の内容の中で、各々の用語及び言い回しは、次のような意味を含む。
【0015】
ここで用いられる「個人用ケアー製品」という用語は、オムツ、訓練用パンツ、水着、吸収性下着、大人用失禁用製品、及び女性用ケアーパッド、ナプキン及びパンティライナーなどの女性用衛生製品を意味する。オムツが図6に示されているが、本発明の材料は、弾性成分と同じく、前に挙げた個人用ケアー製品のいずれにも、容易に組み込むことができることが理解されるべきである。例えば、このような材料は、訓練用パンツの弾性側部パネルを形成するために利用することができる。
【0016】
ここで用いられる「連続するフィラメント」という用語は、連続して形成されるポリマー性フィラメントのストランドを意味する。このようなフィラメントは、典型的には、中に毛管孔のある種の型及び配列を有するダイヘッドを通して、溶融状態の材料を押し出すことにより形成される。
【0017】
ここで用いられる「弾性」又は「弾性化された」という用語は、延伸力を付与した時に、弛緩している時の長さの少なくとも約25パーセントの伸びまで延伸可能であり、すなわちその弛緩した時の長さの少なくとも約1.25倍まで延伸可能であり、延伸力を取り除いた時、その伸びの少なくとも約40パーセントが復元する、すなわち25%の伸びの場合は、約15%より小さい伸びまで収縮する材料を意味する。例えば、100センチメートルの長さの材料は、前述した定義によると、少なくとも約125センチメートルの長さに延伸することができ、更に延伸力が取り除かれた時は、125cmに延伸された場合、約115センチメートルより大きくない長さにまで収縮する場合に、弾性であると考えられる。もちろん、本発明の実施に使用される多くの弾性材料は、その弛緩した時の長さの25%をかなり超える伸びにまで延伸することができ、延伸力が取り除かれた時は、多くは最初の弛緩した長さ又はその長さに極めて近い長さにまで復元する。例えば、ある弾性材料は、60パーセント、100パーセント、又はこれより多く伸ばすことができ、かつこれらの多くは、例えば延伸力を取り除いた時、実質的には最初の弛緩した長さにまで、例えば元の弛緩した長さの105パーセント以内にまで復元する。
【0018】
ここで用いられる「潜在的」、「潜在的弾性」又はこれらの変形は、例えば熱活性化、マイクロ波、超音波、化学処理などにより活性化された時、一層延伸可能となることが可能な、ある程度の延伸可能性を有する材料を意味する。材料は、活性化の前は弾性とすることもでき、又は弾性ではないこともできるが、活性化後は弾性となる。
【0019】
ここで用いられる「弾性のない」又は「非弾性」という用語は、上述した「弾性」の定義に含まれないあらゆる材料を意味する。
【0020】
ここで用いられる「ポリマー」又は「ポリマー性」という用語は、一般的には、これらに制限されるものではないが、ホモポリマー、例えば、ブロック、グラフト、ランダム又は交互ポリマーなどのコポリマー、ターポリマーなど、及びこれらの混合物並びに変成物を含む。更に、「ポリマー」という用語は、アイソタクチック、シンジオタクチック、及びランダム対称などの、すべての可能な幾何学形態の材料を含む。
【0021】
ここで用いられる「複合不織布」、「複合不織成物」、「積層体」又は「不織積層体」という用語は、特記しない限り、少なくとも1つのシート材料に結合される少なくとも1つの弾性材料を有する材料を意味する。ほとんどの実施形態においては、このような積層体又は複合布は、弾性層又は材料に接着するギャザー寄せ可能な層を有し、ギャザー寄せ可能な層は、接着位置間でギャザー寄せすることができる。前述したように、複合弾性積層体は、接着位置間でギャザー寄せされるギャザー寄せ可能な材料が、弾性材料を伸ばすことができる範囲まで延伸することができる。この種類の複合弾性積層体は、例えば、Vander Wielen他の米国特許第4,720,415号に記載されており、その全体は引用によりここに組み入れられる。
【0022】
ここで用いられる「機械方法」又は「MD」という用語は、布が形成される方向における布の長さに沿った方向を意味する。「機械横方向」「横方向」、又は「CD」は、布の幅を横切る方向、すなわちMDにほぼ垂直な方向を意味する。
【0023】
ここで用いられる「不織ウエブ」という用語は、個々の繊維又は糸が互いに組み合わされているが、識別可能な繰り返される形ではない構造を持つウエブを意味する。不織ウエブは、過去において、例えばメルトブロー法、スパンボンド法、及びボンデッドカーデッドウエブ法などの様々な方法により形成されてきた。
【0024】
ここで用いられる「メルトブローン」又は「メルトブローン繊維」という用語は、複数の微細な、通常は円形のダイ毛管を通して、溶融状態熱可塑性材料を、高速ガス(例えば空気)中に溶融状態熱可塑性材料又はフィラメントとして押し出し、この高速ガスが溶融熱可塑性材料のフィラメントを細くして、その直径を、多分ミクロ繊維の直径にまで減少させることにより形成された繊維を意味する。その後、メルトブローン繊維は高速ガス流により運ばれて、集積表面に堆積され、ランダムに散布されたメルトブローン繊維のウエブを形成する。この方法は、例えば、Butinの米国特許第3,849,241号に記載され、その全体は引用によりここに組み入れられる。
【0025】
ここで用いられる「スパンボンド」又は「スパンボンド繊維」という用語は、押し出されるフィラメントの直径を持つ、複数の微細な、通常は円形の紡糸口金の毛管からフィラメントとして溶融熱可塑性材料を押し出し、次いで、例えば引き抜き延伸又は他の周知のスパンボンド機構によって、急激に大きさを減少させることにより形成される、小直径の繊維を意味する。スパンボンド不織ウエブの形成は、例えば、Appel他の米国特許第4,340,563号、及びDorschner他の米国特許第3,692,618号などの特許に示されている。これらの特許の開示は、その全体が引用によりここに組み入れられる。
【0026】
ここで用いられる「ボンデッドカーデッドウエブ」という用語は、通常梱包単位で購入される、ステープル繊維から形成されるウエブを意味する。梱包は、繊維を分離する解繊ユニット/ピッカーに置かれる。次に、繊維は結合ユニット又はカーディングユニットを通して送られて、機械方向にステープル繊維を分割し、配列して、機械方向に向けられる繊維性不織ウエブを形成する。ウエブが形成されると、1又はそれ以上の、幾つかの接着方法により接着される。1つの接着方法は、粉末剤接着であり、粉末化された接着剤がウエブ全体に分散されて、通常はウエブ及び接着剤を高温の気体により加熱することにより活性化される。別の接着方法は、パターン接着であり、加熱されたカレンダーロール又は超音波接着装置が、通常は、ウエブを通して、局所的接着パターンで繊維を互いに接着するために使用され、及び/又は代替的には、ウエブは、望まれるならば表面全体にわたって接着することができる。空気接着装置を通して、二成分ステープル繊維を使用することは、多くの用途に対して、特に有利である。
【0027】
ここで用いられる「コフォーム」という用語は、少なくとも1つのメルトブローンダイが、シュートの近くに配列され、形成中に、シュートを通して他の材料がウエブに添加される方法を意味する。このような他の材料は、例えば、パルプ、超吸収性粒状物、セルロース又はステープル繊維とすることができる。コフォーム法は、Lauの米国特許第4,818,464号及びAnderson他の米国特許第4,100,324号に示されており、その全体は引用によりここに組み入れられる。
【0028】
ここで用いられる「複合繊維」又は「複合フィラメント」という用語は、別々の押し出し機から押し出されて少なくとも2つのポリマー供給元が形成されるが、共に紡糸され、1つの繊維又はフィラメントに形成された繊維又はフィラメントを意味する。複合繊維又はフィラメントは、多成分又は二成分繊維又はフィラメントを意味することもある。複合繊維は単体成分とすることができるが、ポリマーは通常互いに異なったものである。ポリマーは、複合繊維の横断面形状における、実質的に一定に位置決めされた区別できる領域に配列され、複合繊維の長さに沿って連続して延びる。このような複合繊維の形態は、例えば、1つのポリマーが別のポリマーに囲まれている鞘/芯配列とすることができるか、又は横方向並列配置、パイ配列、又は「海中の島」配列とすることができる。複合繊維又はフィラメントは、例えば、Kaneko他の米国特許第5,108,820号、Strack他の米国特許第5,336,552号、及びPike他の米国特許第5,382,400号に教示されている。二成分繊維又はフィラメントにとって、ポリマーは、75/25、50/50、25/75の比率で、又は他のどんな望ましい比率でも存在することができる。複合繊維を形成するのに有益なポリマーは、他の繊維又はフィラメント形成法で通常使用されるようなものを含む。
【0029】
ここで用いられる「シート」及び「シート材料」という用語は、互換性があり、変成語はなく、織成材料、不織ウエブ、ポリマー性フィルム、ポリマー性の粗く織った布の材料、及びポリマー性発泡体シートを意味する。
【0030】
不織布又はフィルムの基本重量は、通常は、平方ヤード当たりの材料オンス(osy)又は平方メートル当たりのグラム(g/m2又はgsm)で表わされ、繊維直径は、通常は、ミクロンで表わされる。(osyからgsmに換算する場合は、osyに33.91を掛ける。)フィルム厚さも又、ミクロン又はミルで表わすことができる。
【0031】
ここで用いられる「積層体」という用語は、2つ又はそれ以上のシート材料層の複合構造を意味し、接着剤接着、熱接着、点接着、圧力接着、押し出し被膜又は超音波接着などの接着段階を通して接着される。
【0032】
ここで用いられる「熱可塑性」という用語は、溶融処理が可能なポリマーを意味する。
【0033】
ここで用いられる「熱点接着」という用語は、加熱したカレンダーロールとアンビルロールの間を接着させるための繊維の布又はウエブを通過させることを含む。カレンダーロールは通常、必ずしもそうではないが、布全体が布の表面全体にわたって接着されないような方法でパターン化されており、アンビルロールは通常平坦である。結果として様々なパターンのカレンダーロールが、美的理由だけでなく機能的理由からも開発されてきた。パターンの1つの例として、点を持ち、Hansen及びPenningsの米国特許第3,855,046号に教示されて、その全体が引用によりここに組み入れられる、約200ボンド/平方インチに約30%の接着面積を持つHansen Pennings又は「H&P」パターンがある。H&Pパターンは、それぞれのピンの幅が0.038インチ(0.965ミリメートル)、ピンの間隔が0.070インチ(1.778ミリメートル)及び接着の深さが0.023インチ(0.584ミリメートル)である四角の点接着又はピン接着領域を持つ。このパターンでは約29.5%の接着面積を持つことになる。別の典型的な点接着パターンは、幅0.037インチ(0.94ミリメートル)、ピンの間隔が0.097インチ(2.464ミリメートル)及び深さ0.039インチ(0.991ミリメートル)を持つ四角いピンによる15%の接着面積を製造する拡大したHansen Pennings又は「EHP」接着パターンがある。「714」として登録されている別の典型的点接着パターンは、それぞれのピンの幅が0.023インチ、ピンの間隔が0.062インチ(1.575ミリメートル)及び接着の深さが0.033インチ(0.838ミリメートル)である四角のピン接着領域を持つ。このパターンでは約15%の接着面積を持つことになる。更に別の共通のパターンに約16.9%の接着面積を持つCスターパターンがある。Cスターパターンは、横方向の棒又は流星により遮られた「コーデュロイ」デザインを持つ。他の共通のパターンに、約16%の接着面積を持つ反復してわずかにオフセットしたダイヤ形を持ったダイヤモンドパターン、及び例えば、約15パーセントから約21パーセントの範囲の接着面積及び1平方インチ当たり約302の接着を有する窓のスクリーンパターンを思わせるような名前のワイヤー織りパターンがある。
【0034】
典型的に接着面積割合は、布のラミネート面積の10%から30%程度の間で様々に異なる。当業者に知られているように、スポット接着は、接着フィラメント及び/又は繊維によってそれぞれの層内に、それぞれの個々の層に一体性を与えるのと同様に、ラミネート層を同時に保持するものである。
【0035】
ここで用いられる「超音波接着」という用語は、例えば、その全体が引用によりここに組み入れられるBornslaegerの米国特許第4,374,888号に示されているように、音響ホーンとアンビルロールの間に布を通過させることにより実施される方法を意味する。
【0036】
ここで用いられる「接着剤接着」という用語は、接着剤の付与により接着を形成する接着方法を意味する。このような接着剤の付与は、スロット被膜、スプレー被膜、及び他の局所的付与などの様々な方法により成すことができる。更に、このような接着剤は製品成分内に付与され、次に圧力に曝されて、第二製品成分と製品成分に含まれる接着剤が接触して、2つの成分間に接着剤接着を形成することができる。
【0037】
ここで及び特許請求の範囲で用いられる「含む」という用語は、包括的又は限定のないものであり、付加的述べられていない要素、化学成分、又は方法段階を排除するものではない。したがって、このような用語は、「持つ」、「有する」、「持っている」、「含む」、「含まれる」、及びこれらの単語のあらゆる変成語と同義語とされる。
【0038】
ここで用いられる「伸長可能」又は「延伸可能」という用語は、少なくとも1つの方向に、必ずしも回復可能ではないが、伸ばすことができるという意味である。
【0039】
特記しない限り、数式の成分比率は、重量で示される。
【0040】
本発明の実施形態が参照されているが、その中の1つ又はそれ以上の例が以下に示されている。各々の例は、本発明の説明のために示されたもので、本発明を制限するものではない。事実、様々な修正及び変更が、本発明の範囲又は意図から外れることなく、本発明において成すことができることが、当業者には明らかとなるであろう。例えば、一実施形態の部分として説明又は示された特性は、別の実施形態において利用し、更に別の実施形態とすることができる。すなわち、本発明は、添付された特許請求の範囲及びその同等のものの範囲内のものであるとして、このような修正及び変更を含むことを意図する。本発明の他の目的、特性及び態様は、以下の詳細な説明から明らかに述べられているか又は明らかである。本発明は、例示的実施形態のみの説明であて、本発明のより広い態様を制限するものではなく、より広い態様は、例示的構造において実施されることが、当技術の1つによって理解される。
【0041】
ここに述べた延伸可能な積層物品は、オムツ及びある程度の弾性を必要とする他の製品などの、種々異なる用途において利用することができる。上記したように、弾性積層物品は、増加したレベルの潜在的弾性を付与する点において、前述した延伸可能な積層物品を越える利点を有する。
【0042】
本発明の目的のために、延伸接着型弾性積層体は、少なくとも1つの弾性芯層及び少なくとも1つのギャザー寄せ可能な表面層を含み、ギャザー寄せ可能な表面層は、弾性芯層に積層される。弾性芯層は、第一エラストマー性ポリマーを含む第一成分を含み、該ポリマーは、例だけのためには、スチレン系ブロックコポリマー、ポリウレタンポリマーなどとすることができる。弾性芯層は、更に、シングルサイト触媒により得られるポリオレフィンを含む第二成分を含む。弾性芯層は、連続するフィラメントストランド上に堆積される任意のメルトブローン繊維層を有する連続するフィラメントストランドの列を含むことが望ましい。例えば、シングルサイト触媒により得られるポリオレフィンは、約3%ないし約30%、又は約5%ないし約25%、又は約5%ないし約15%の結晶化度を有する弾性ポリオレフィンベースのポリマーとすることができる。弾性ポリオレフィンベースのポリマーは、10分当たり約10ないし約600グラム、又は10分当たり約60ないし約300グラム、又は10分当たり約150ないし約200グラムの溶融流量、約40ないし約160℃の溶融/軟化点、及び/又は1立方センチメートル当たり約0.8から約0.95グラム、又は約0.85から約0.90グラム、又は約0.85から約0.87グラムの密度を有することができる。弾性ポリオレフィンベースのポリマーは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ブチレン、又はオクチレンホモポリマー又はコポリマー、エチレンメタクリレート、エチレンビニルアセテート、ブチルアクリレートコポリマー、又はこれらのあらゆるポリマーの組み合わせを含むことができる。
【0043】
適当な弾性ポリオレフィンベースのポリマーの一例は、テキサス州ヒューストンのExxonMobil Chemical Companyから入手可能なVISTAMAXXエラストマーである。適当なポリオレフィンベースのポリマーの他の例は、すべてがExxonMobil Chemical Companyから入手可能な、EXACTプラストマー、OPTEMAエチレンメタクリレート、及びVIXTANEXポリイソブチレン、及びメタロセン触媒により得られるポリエチレン、並びにミシガン州ミッドランドのDow Chemical Companyより入手可能なAFFINITY EG8185、AFFINITY GA1900、AFFINITY GA1950などのAFFINITYポリオレフィンプラストマー、及びVERSIFYプロピレン−エチレンコポリマー、デラウエア州ウイルミントンのE.I.DuPont de Nemours and Companyより入手可能なELVAXエチレンビニルアセテート、及びExxonMobil Chemical Companyより入手可能なESCORENE ULTRAエチレンビニルアセテートを含む。
【0044】
シングルサイト触媒により得られるポリオレフィンは、適当なものとしては、結晶及び無定形相の部分的領域で、比較的速い結晶化速度を有することができる。異なる実施形態においては、シングルサイト触媒により得られる弾性ポリオレフィンベースのポリマーを含む第二成分は、潜在的弾性芯の中のメルトブローン層、連続するフィラメントストランド、フィルム、発泡体、又は他の構造における潜在的弾性芯の内部に組み込むことができる。
【0045】
上記したように、潜在的弾性芯層は、連続するフィラメントストランド上に堆積されたメルトブローン層を有する連続するフィラメントストランドの列を含むことができる。潜在的弾性芯層には、フィルム、弾性の粗く織った布又はネット構造、発泡体材料、又は前述した材料のあらゆる組み合わせなどの、付加的成分を含むことができる。フィルムが使用される場合は、孔あきフィルムとすることができる。ある実施形態においては、あらゆるこれらの付加的成分は、連続するフィラメントストランドの列及び/又はメルトブローン層の所定の位置で使用することができる。エラストマー性連続フィラメント又はストランド(繊維列)と、フィラメント上に堆積されたメルトブローン材料のほぼ平行に連続する組み合わせは、前述したWrightの米国特許第5,385,775号に記載されている。このような弾性層におけるフィラメント対メルトブローンの基本重量比は、例えば約90:10とすることができる。
【0046】
潜在的弾性芯層の少なくとも1つの成分は、上記したように約3%ないし約40%、又は約5%ないし約30%、又は約15%ないし約25%の結晶化度を有する弾性ポリオレフィンベースのポリマーから形成することができる。例えば、弾性ポリマーは、メルトブローン層、連続するフィラメントの一部を形成するために使用することができるか、又は複合フィラメント配列における第二成分として使用することができる。メルトブローン層が弾性ポリオレフィンベースのポリマーを含む場合は、メルトブローン層は、1平方メートル当たり約34gsmまで、又は約1ないし約15グラム(gsm)、又は約5ないし約10gsmまでの添加量で付与される。非弾性メルトブローンは、高い添加量レベルで積層される前に、ストランドが延伸するにしたがって亀裂して、個別のアイランドを形成する傾向にあり、これは非均一性をもたらすこととなる。しかしながら、弾性メルトブローンは、高い添加量レベルでも、このような欠点に煩わされることはない。
【0047】
メルトブローン層が存在する場合は、該層は多層成分とすることができる。一実施形態においては、多層メルトブローンは、スチレン系ブロックコポリマーを含む少なくとも1つのポリマー混合物の層及び少なくとも1つのシングルサイト触媒により得られるポリオレフィンの層を含む。
【0048】
上記したように、潜在的弾性芯層は、熱可塑性エラストマーを含む第一成分を含む。一例として、熱可塑性エラストマーは、スチレン系ブロックコポリマーとすることができる。ブロックコポリマーは、一般式A−B−A’を有することができ、A及びA’は各々が、ポリ(ビニルアーレン)などのスチレン系半組成物を含む熱可塑性ポリマーエンドブロックであり、Bは、複合ジエン又は低アルケンポリマーなどのエラストマー性ポリマーミッドブロックである。
【0049】
有効なスチレン系ブロックコポリマーの特定の例は、スチレン−エチレンプロピレン−スチレン(SEPS)、スチレン−エチレンプロピレン−スチレン−エチレンプロピレン(SEPSEP)などの水素処理されたポリイソプレンポリマー、スチレン−エチレンブチレン−スチレン(SEBS)、スチレン−エチレンブチレン−スチレン−エチレンブチレン(SEBSEB)スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)などの水素処理されたポリブタジエンポリマー、及びスチレン−エチレン−エチレンプロピレン−スチレン(SEEPS)などの水素処理されたポリイソプレン/ブタジエンポリマーを含む。ジブロック、トリブロック、マルチブロック、星型及び放射状などのポリマーブロック形態も本発明において考慮される。幾つかの例においては、高い分子量のブロックコポリマーが望ましい。ブロックコポリマーは、テキサス州ヒューストンのKRATON Polymers U.S.LLCより入手可能な、例えばG−1652、B−1657M、G−1730、D−1114、D−1116、D−1102などの商標名KRATON G又はDポリマー、及びテキサス州パサデナのSepton Company of Americaより入手可能な、商標名SEPTON2004、SEPTON4044、及びSEPTON4033である。このようなポリマーの他の可能な供給元は、テキサス州ヒューストンのDexco Polymers及びテキサス州ヒューストンのDynasolを含む。このようなエラストマー性樹脂材料の混合物は、潜在的弾性芯層の第一成分として考えられる。更に、他の望ましいブロックコポリマーは、米国特許出願公開2003/0232928A1に記載されており、この全体は引用によりここに組み入れられる。
【0050】
使用することができる他の例示的熱可塑性エラストマーは、例えば、ESTANEという商標名でNoveonから入手可能なようなポリウレタンエラストマー性材料、例えばPEBAX(ポリエーテルアミド)という商標名で、ペンシルベニア州フィラデルフィアのAtofina Chemicals Inc.より入手可能なようなポリアミドエラストマー性材料、及び例えばHYTRELという商標名でE.I.DuPont De Nemours&Companyから入手可能なようなポリエステルエラストマー性材料を含む。
【0051】
有益なエラストマー性ポリマーは、例えば弾性ポリマー及びエチレンのコポリマー、及び例えばビニルアセテート、不飽和脂肪族モノカルボキシル酸などの少なくとも1つのビニルモノマー、及びモノカルボキシル酸などのエステルを含む。弾性コポリマー及びこれらの弾性コポリマーからのエラストマー性メルトブローン繊維の形成は、例えば米国特許第4,803,117号に記載されており、その全体は引用によりここに組み入れられる。
【0052】
このような熱可塑性エラストマーベース樹脂は、更に粘着材及び/又は化合物内の処理補助剤と組み合わせることができる。上記したエラストマー性ポリマーに添加することができる処理補助剤は、ポリオレフィンを含み、化合物の処理性を改善するものである。ポリオレフィンは、混合されて、更に高められた圧力及び高められた温度の適切な組み合わせの条件に曝された時に、混合された形態で、エラストマー性ベースのポリマーと押し出し可能であるものとしなければならない。有益な混合ポリオレフィン材料は、例えば、エチレンコポリマー、プロピレンコポリマー及びブチレンコポリマーを含む、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリブチレンを含む。特に有益なポリエチレンは、EPOLENE C−10という商標名でEastman Chemicalより得ることができる。更に、上記したシングルサイト触媒により得られるポリオレフィン材料は、熱可塑性エラストマーと混合することができる。2又はそれ以上のポリオレフィンを、利用することができる。エラストマー性ポリマーとポリオレフィンの押し出し可能な混合物は、例えば、米国特許第4,663,220号及び米国公開2004/0127128に記載されており、各々はその全体が引用によりここに組み入れられる。
【0053】
エラストマー性フィラメントは、自己接着を増進するために、ある粘着性/接着性を有することができる。例えば、エラストマー性ポリマー自体は、フィルムに形成される時に粘着性とすることができ、及び/又はフィラメント或いは、代替的には親和性のある粘着性付与樹脂は、上記した押し出し可能なエラストマー性化合物に添加することができ、自己接着する粘着性エラストマー性繊維及び/又はフィラメントを形成する。粘着性付与樹脂及び粘着性押し出し可能なエラストマー性化合物に関しては、ここにその全体が引用により組み入れられる米国特許第4,787,699号に記載されるような樹脂及び化合物に留意するものである。
【0054】
エラストマー性ポリマーに適合し、高い処理(例えば押し出し)温度に耐えることができるあらゆる粘着性樹脂を使用することができる。エラストマー性ポリマー(例えばA−B−Aエラストマー性ブロックコポリマー)が、例えば、ポリオレフィン又は増量用オイルなどの処理補助剤と混合される場合は、接着性樹脂は、これらの処理補助剤と適合するべきである。一般的には、そのより安定した温度により、水素処理された炭水化物樹脂が粘着性付与樹脂に望ましい。REGALREZシリーズの粘着材は、このような水素処理された炭水化物樹脂の例である。REGALREZ炭水化物樹脂は、Eastman Chemicalより入手可能である。もちろん、本発明は、このような粘着性付与樹脂の使用に限定されるものではなく、化合物の他の成分に適合し、かつ高い処理温度に耐えることができる他の粘着性付与樹脂も使用することができる。他の粘着材は、ExxonMobilよりESCOREZの商標名で入手可能である。
【0055】
典型的には、ウエブ、フィルム又はフィラメントがオンライン工法で押し出された材料から形成される場合に、これらを形成するために使用される混合物は、例えば、約40から約90重量パーセントのエラストマー性ポリマーベースの樹脂、約0から約40パーセントのポリオレフィン処理補助剤、及び約5から約40パーセントの粘着性樹脂を含む。これらの割合は、望まれる特定の特性及び利用されるポリマーに応じて変化することができる。代替的実施形態に対しては、このような混合物は、約60ないし80パーセントの基本樹脂、約5ないし30パーセントの処理補助剤、及び約10ないし30パーセントの粘着材を含む。更に代替的実施形態においては、このような混合物は、約10ないし20パーセント粘着剤の量で粘着材を含む。
【0056】
幾つかの実施形態においては、フィラメントをダイから形成することが有益であり、該ダイは、ダイホールが2つのポリマーの交互フィラメントを準備して、2つのポリマーからA−B−A−Bパターンのフィラメントを形成するように形成される。例えば、Aポリマーは、スチレン系ブロックコポリマー又はスチレン系ブロックコポリマーを含む混合物とすることができ、更にBポリマーは、シングルサイト触媒により得られる弾性ポリオレフィンとすることができる。
【0057】
幾つかの実施形態においては、製品に2つのポリマーから成る繊維又はフィラメントを形成することが有益である。このような繊維は、典型的には「二成分」繊維を使用することで知られている。このような1つの形態においては、製造される繊維の成分を選択することが可能である。例えば、最終的な弾性化された製品又は衣類に繊維混合物を形成するために、ポリマー「A」及びポリマー「B」を選択することができる。別の実施形態においては、二成分繊維(典型的には、少なくとも2つの別個の種類の繊維部分で、通常は並置配列又は鞘/芯配列のいずれか)を利用することができる。例えば、Aポリマーは、スチレン系ブロックコポリマー又はスチレン系ブロックコポリマーを含む混合物とすることができ、更にBポリマーは、シングルサイト触媒により得られる弾性ポリオレフィンとすることができる。特定的に望ましい形態においては、スチレン系ブロックコポリマー鞘は、シングルサイト触媒により得られる弾性ポリオレフィン芯と使用される。
【0058】
積層体は、更に潜在的弾性芯に積層される少なくとも1つのギャザー寄せ可能な表面層を含む。不織ウエブ表面層は、潜在的弾性芯に接着する表面上の点の間でギャザー寄せすることが望ましい。本質的には、ギャザー寄せされるこれらの領域は、潜在的弾性芯に接着しない。ギャザー寄せ可能な層は不織層とすることが望ましいが、このようなギャザー寄せ可能な層は、不織ウエブ、後に述べられるセルロース系ウエブ、金属ホイル型層又はこれらの組み合わせとすることができる。このようなギャザー寄せ可能な材料は、潜在的弾性芯に接着される前に、ある手法で前処理することができる。このような前処理は、例えばネック付与することを含む。このような前処理は、ニ方向又は多方向延伸可能性などの付加的特性を、積層体材料全体に提供することができる。このようなギャザー寄せ可能な層は、これ自体が多層を含み、したがって多層積層体とすることができる。
【0059】
ギャザー寄せ可能な表面層は、例えば、1つ又はそれ以上のスパンボンドウエブ(複合繊維スパンボンドウエブなど)、メルトブローン繊維ウエブ、又はボンデッドカーデッドウエブなどの不織材料とすることができる。スパンボンドウエブの例は、約0.3ないし約0.8osyの基本重量を有するポリプロピレンスパンボンドウエブとすることができる。特定の実施形態においては、およそ0.4平方ヤード/オンス(「osy」)の基本重量を有するポリプロピレンスパンボンド表面材を使用することができる。更に代替的実施形態においては、スパンボンドウエブは、弾性層に接着される前に、約25ないし約60パーセントがネック付与される。更に本発明の実施形態においては、ギャザー寄せ可能な層は、例えば、メルトブローンウエブ、ボンデッドカーデッドウエブ、又は他の適当な材料の少なくとも1つの層と結合する、スパンボンドウエブの少なくとも1つの層を有する多層材料である。ギャザー寄せ可能な層は、2つ又はそれ以上の異なる繊維の混合物又は繊維とコフォーム材料などの粒状物の混合物で形成される複合材料とすることができる。このような混合物は、気体流に繊維及び/又は粒状物を加えることにより形成され、集積装置にメルトブローン繊維が集積する前に、メルトブローン繊維及び他の材料、すなわち木質パルプ、ステープル繊維及び例えば水性コロイド(ヒドロゲル)などの粒状物、通常超吸収性材料といわれる粒状物の密接に交絡した混合物が発生するように、該気体流の中をメルトブローン繊維が運ばれて、その全体が引用によりここに組み入れられるAnderson他の米国特許第4,100,324号に記載されているようなランダムに分散したメルトブローン繊維及び他の材料の凝集したウエブを形成する。表面層は、ロールから巻きほどかれるか、或いはインラインで形成するかのいずれかとすることができる。
【0060】
ギャザー寄せ可能な層は、木質パルプ繊維を含むパルプ繊維で形成することができ、例えばティッシュ層などの材料を形成することができる。更に、ギャザー寄せ可能な層は、例えばここにその全体が引用により組み入れられるTaylorの米国特許第4,781,966号に記載されているような、例えば木質パルプとステープル繊維の水圧交絡される混合物などの水圧交絡される繊維の層とすることができる。
【0061】
弾性芯材料の形成後、弾性芯材料は、一連のローラーを通過し、更に延伸される。例えば、第一成分のスチレン系ブロックコポリマー及び第二成分のシングルサイト触媒により得られるポリオレフィンプラストマーを含む弾性芯材料は、ラミネ−ターに運搬されて、ギャザー寄せ可能なシート材料に接着される。接着は、自生的に又は別個の接着剤を使用して、或いは自己接着と接着剤接着を組み合わせてのいずれかで達成することができる。典型的には、この処理は、弾性芯材料が接着装置に到達する時までに十分に冷却されるので、弾性芯材料に粘着材が存在しない時は、自生(すなわち接着剤なしの接着)だけでは接着しない。幾つかの実施形態においては、溶融−スプレー型接着剤などの接着剤が使用される。
【0062】
ある実施形態においては、接着剤は、ギャザー寄せ可能な表面材料上に直接スプレー塗布されて、弾性芯に接着される。しかしながら、ブラシ法又は同様のものなどの他の接着剤付与の配列も利用することができる。更に接着剤は、弾性芯材料に接着する前に、ギャザー寄せ可能なシート材料に直接付与することができるか、接着する前に弾性芯材料とギャザー寄せ可能な表面材料の両方に付与することができるか、又は接着圧力が付与されている間に、弾性芯材料及びギャザー寄せ可能な表面材料の1つ又はその両方に付与することができる。本発明は、どの特定の接着機構にも制限するものではない。
【0063】
利用することができる特定の溶融スプレー接着剤は、ペンシルベニア州ハンティングトンバレーのBostik Inc.より入手可能な溶融スプレー接着剤を含む。これらの接着剤は、およそ300−375°Fの上昇した温度で、ホットメルトスプレーダイを通して、表面材の内側表面に付与することができる。溶融スプレー接着剤は、通常は、最終複合体に、1平方メートル当たり約3グラム(「gsm」)の非常に軽量な層を形成する。接着剤は、更に弾性であることが望ましい。
【0064】
このシステムは、接着剤被膜表面及び連続するフィラメントに圧力を付与するために、ニップロールを使用して、必要な積層体を形成する。外側表面は、1線状インチ当たり約20ないし300ポンド(「pli」)とすることができるかなり高い表面圧力で、連続するフィラメントに互いに接着される。典型的接着圧力は、約50pli又は約100pliとすることができる。
【0065】
本発明による潜在的延伸接着型弾性積層体材料を製造するための方法の概略図を示す図1に見られるように、水平の連続フィラメント積層体の製造工程10を示している。第一押し出し装置20は、1又はそれ以上の供給元(図示されず)から、ポリマー混合化合物を給送され、該化合物は、フィラメント型31で形成表面30上に押し出される。押し出されたポリマーは、第一成分のスチレン系ブロックコポリマーエラストマーを含むことが望ましく、更に任意に弾性ポリオレフィンベースのポリマーを含む第二成分を含む。様々な実施形態においては、第二押し出し装置45は、他の弾性材料、例えば粘着性弾性繊維36を形成するように構成することができる。変成したメルトブローされる繊維のように、繊維押し出しの技術は、前述したWrightの米国特許第5,385,775号に記載されている。装置20は、フィラメント31を直接、形成表面システム30(例えば孔あきベルト)をローラー40の周りを右回りに移動させるコンベアシステムに押し出す。真空(図示されず)は、孔あきワイヤシステムに対して、フィラメント31を保持させることができる。任意ではあるが、弾性ポリオレフィンベースのポリマーのメルトブローン層は、隣接する押出機35から押出されて、メルトブローン繊維36は連続するフィラメント31(列)の上部に置かれる。一実施形態においては、メルトブローン材料は、例えば10基本重量パーセントのフィラメント及びメルトブローン構造を表わすように付与される。特定の実施形態においては、弾性ポリオレフィンベースのポリマー化合物は、フィラメント及びメルトブローン材料の両方においては同じものである。代替的実施形態においては、化合物は異なるものとする。(同じ基本樹脂を含むが、異なる割合の処理補助材又は粘着材を含むことができる。)
【0066】
フィラメント/メルトブローン積層体は、異なる速度の引張ロール(ニップロール)60により延伸することができ、フィラメント56を伸ばして引張する。任意なものとしては、積層体は押し固められて、追加された対のロール(図示されず)により引張される。したがって引張ロールは、フィラメントの列を覆うメルトブローンが形成表面を出る時の速度を越える速度で作動する。引張ローラー60は、フィラメント又は繊維に対してほとんど親和性がないか全くない表面で形成することが望ましい。一実施形態においては、フィラメントは、形成表面から引張ローラーまでの約3倍ないし6倍に延伸する。
【0067】
同時に、1又はそれ以上のギャザー寄せ可能な表面層67は、線状に形成されるか又はロール65から巻きほどかれるかのいずれかであり、フィラメントの列積層体を有する一組のニップロール60に導入されて、表面層67が弾性芯に積層される。ギャザー寄せ可能な表面材は、弾性芯が又延伸された状態の時に、弾性芯に接着される。フィラメントの列及び表面材は、連続するフィラメントの延伸接着型弾性積層体としてニップ60を出る。弾性積層体70は、表面層上の接着点間にギャザーを形成しながら弛緩され、更なる使用のために集積ロール75に集積される。集積ロールは、次にニップロール速度の約0.50ないし0.75のような、典型的にはニップロールの速度より小さい速度で、積層体を巻き取る。ニップローラー60は、望ましくは平坦なカレンダーロールを使用して、100パーセントの接着領域を形成するように設計されるか、又はパターン付けされた接着領域を形成することができる。ローラー60は、様々な積層体成分の溶融/軟化点より低い程度にまで加熱されるか、又は周囲環境とするか、或いは冷却される。
【0068】
図2においては、潜在的延伸接着型弾性積層体を形成するための、垂直に配列した装置111の例示が示されている。押出機115は、連続溶融フィラメント114を押出すために、冷却位置決めローラー112に傾斜角を持って、ダイから下方向に取り付けられる。冷却位置決めローラー112は、フィラメントを広げるにしたがって、システムの残りの部分を通して、正確な配列を確実にする。フィラメントが冷却位置決めローラー112の表面を移動するにしたがって、冷却ローラー113の冷却された表面に向かって、更に表面を越えて移動するにつれて、冷却されかつ凝固する。他の実施形態におけるように、フィラメントは、ニップローラー119とニップローラー120により形成されるニップを含む、システムのラミネ−ター領域に向かって、下方向に移動するが、この場合は、上記した一連のs字型ラップローラーは必要ない。この実施形態における連続するフィラメントは、ニップで、様々な型の表面材と結合することができる。図2に示された実施形態においては、第一不織スパンボンド表面材122及び第二不織スパンボンド表面材124が、連続するフィラメントの対向する表面で結合して、接着型積層体125を形成する。スパンボンド表面材122及び124は、第一外側表面ロール127及び第二外側表面ロール128により、ニップに付与される。
【0069】
連続するフィラメントへの表面材の接着は、この実施形態においては、2つのスプレー型接着剤アプリケーターを使用して達成される。スプレーヘッド123は、ニップでの圧縮及び積層化の前に、不織スパンボンド表面材122の少なくとも1つの表面に接着剤を放出し、更に第二スプレーヘッド152は、もう一方の不織スパンボンド表面材124に接着剤を塗布する。延伸接着型積層体を形成するための垂直方向に配列されたシステムは、Welch他の米国特許出願公開2002/0104608に更に述べられており、この全体の内容は、引用によりここに組み入れられる。
【0070】
潜在的延伸接着型弾性積層体構造の一実施形態が、図3に見ることができ、本発明により形成される延伸接着型積層体80の断面図を示している。図に示されているように、延伸接着型積層体80は、第一及び第二ギャザー寄せ可能な表面材81を含む。ギャザー寄せ可能な表面材81に隣接し、かつ接着する第一及び第二接着層82は、第一フィラメント83及び第二フィラメント84の列に隣接しかつ接着するように位置される。第一フィラメント83及び第二フィラメント84は、A−B−A−B配列で示されているが、他の類似した配列も使用することができる。望ましくは、第一フィラメント83は、スチレン系ブロックコポリマー又はスチレン系ブロックコポリマーを含む混合物とすることができ、更に第二フィラメント84は、シングルサイト触媒により得られる弾性ポリオレフィンとすることができる。任意ではあるが、弾性メルトブローン層(図示されず)は、フィラメント83、84と第一及び第二接着層82の1つとの間に位置決めすることができる。
【0071】
別の実施形態においては、図4の断面図に示されるように、本発明により形成される延伸接着型積層体90は、鞘93及び芯94を含む、鞘/芯二成分フィラメント95を含む。延伸接着型積層体90は、第一及び第二ギャザー寄せ可能な表面材81を含む。ギャザー寄せ可能な表面材81に隣接し、かつ接着する第一及び第二接着層82は、鞘/芯フィラメント95に隣接しかつ接着するように位置される。特定の望ましい形態においては、スチレン系ブロックポリマー又はスチレン系ブロックコポリマーを含むポリマー混合物は、鞘93として使用され、シングルサイト触媒により得られる弾性ポリオレフィンは、芯94として使用される。鞘/芯二成分フィラメントが図面に示されているが、例えば並置形態などの他の多成分形態も使用することができることが考えられる。
【0072】
更なる実施形態においては、図5に断面図が示されているように、本発明により形成された延伸接着型積層体100は、弾性フィラメント83及びそこに接着される、隣接する弾性メルトブローン層104を含む。特定の望ましい形態においては、弾性フィラメント83は、スチレン系ブロックコポリマー又はスチレン系ブロックコポリマーを含むポリマー混合物を含み、メルトブローン層104は、シングルサイト触媒により得られる弾性ポリオレフィンを含む。延伸接着型積層体100は、第一及び第二ギャザー寄せ可能な表面材81を含む。ギャザー寄せ可能な表面材81に隣接し、かつ接着する第一及び第二の任意の接着層82は、フィラメント83及びメルトブローン層104に隣接しかつ接着するように位置される。
【0073】
図3、4及び5においては、様々な層の厚さは、縮尺されておらず、その存在を示すために誇張されている。これらの図の様々な断面図各々は、比較的平坦なギャザー寄せ可能な表面層材料81を示しているが、このようなギャザー寄せ可能な表面材は、実際には、それぞれの弾性層に接着する部分の間でギャザー寄せされるが、図には、このようなウエブは比較的平坦な形態で示されていることを認識するべきである。
【0074】
一実施形態においては、このような積層体の連続するフィラメントは、断面1インチ当たり約7ないし18、又は約8ないし15フィラメントの量で存在することが望ましい。メルトブローン層及び/又は連続するフィラメントの基本重量は、積層化の時点で、約34gsmまで、又は約1ないし25gsm、又は約1ないし15gsmとすることができる。このようなギャザー寄せ可能な表面材料の基本重量は、約0.3ないし0.8osyとすることが望ましい。
【0075】
ここで示した延伸接着型積層体材料の潜在的弾性は、以下に示すような熱活性化収縮性テスト(HAR)により定量化することができる。幾つかの実施形態においては、本発明の材料は、約10ないし約40パーセント、約16ないし約31パーセント、約16ないし約21パーセント、約21ないし約31パーセント、約18ないし約28パーセント、約29ないし約36パーセント、約29ないし約30パーセント、約34ないし約36パーセント、約31ないし約37パーセントなどのHAR値を示すことができる。
【0076】
ここで述べているような潜在的延伸接着型弾性材料は、個人用ケアー製品の使用において特に効率的である。このような潜在的弾性材料は、潜在的に弾性ではない類似する材料より、あまり弾性ではないことから、個人用ケアー製品に容易に加工することができる。しかしながら、最終製品においては、潜在的弾性材料は熱活性化されて、目標とする程度の弾性を得ることができる。
【0077】
このような潜在的延伸接着型弾性積層体材料は、弾性腰部、脚部カフス/ガスケット、延伸可能な耳部、側部パネル又は延伸可能な外カバー用途を形成する場合に有益とすることができる。これに制限する意図はないが、図6は、オムツなどの個人用ケアー製品の様々な部品を示しており、これは、このような潜在的延伸接着型弾性積層体材料を有効に利用することができる。このような材料を組み込むことができる他の個人用ケアー製品の例は、訓練用パンツ(側部パネル材料においてなど)及び女性用ケアー製品である。説明だけのために、本発明に使用するのに適当な訓練用パンツ、及び訓練用パンツを形成するための様々な材料及び方法が、Fletcher他の米国特許第6,761,711号、Van Gompel他の米国特許第4,940,464号、Brandon他の米国特許第5,766,389号、及びOlson他の米国特許第6,645,190号に記載されており、各々はその全体が引用によりここに組み入れられる。
【0078】
図6を参照すると、使い棄てオムツ250は、一般的には前腰部領域255、後腰部領域260、及び前及び後腰部領域と相互結合する中間領域265を定める。前及び後腰部領域255及び260は、オムツの大部分を含み、それぞれが使用中に、実質的には着用者の前及び後腹部領域全体に延びるように形成される。オムツの中間領域265は、着用者の脚部の間の股部領域にわたって延びるように形成される、オムツの全体的部分を含む。このように、中間領域265は、オムツ内で、液体サージが典型的に繰り返して起こる領域である。
【0079】
オムツ250は、これらに制限されるものではないが、外カバーすなわちバックシート270、バックシート270に対向する関係で位置決めされる液体透過性身体側ライナーすなわちトップシート275、及び吸収性パッドのように、バックシート270とトップシート275の間に位置する吸収性芯本体すなわち液体保持構造280を含む。バックシート270は、長さすなわち縦方向286、及び幅すなわち横方向285を定め、示された実施形態においては、これらはオムツ250の長さ及び幅と一致する。液体保持構造280は、一般的には、それぞれバックシート270の長さ及び幅より小さい長さ及び幅を有する。このように、バックシート270の縁部領域のようなオムツ250の縁部領域は、液体保持構造280の末端縁を越えて延びることができる。示された実施形態においては、例えば、バックシート270は、液体保持構造280の末端縁を越えて外側に延び、オムツ250の側部縁及び端部縁を形成する。トップシート275は、一般的にはバックシート270と同一の広がりをもつが、任意なものとしては望まれるように、バックシート270の領域より大きい或いは小さい領域を覆うことができる。
【0080】
改善された適合性を付与し、更にオムツ250からの身体排出物の漏れを減少させるために、オムツの側部縁及び端部縁は、更に以下に説明するような適当な弾性部材で弾性化することができる。例えば、図6に代表的に示されるように、オムツ250は、オムツ250の側部縁を作動的に引張して脚部バンドを弾性化させるように形成する脚部弾性材290を含み、該脚部バンドは着用者の脚部に密接に適合して、漏れを減少し、かつ快適さ及び外観の改善を付与することができる。腰部弾性材295は、オムツ250の端部縁を弾性化するために使用され、腰部バンドを弾性化させる。腰部弾性材295は、着用者の腰部に、弾性があり、快適で密接な適合性を付与するように形成される。
【0081】
本発明の構造の潜在的延伸接着型弾性積層体材料は、脚部弾性材290及び腰部弾性材295として使用するのに適当である。このような材料の例は、バックシートを含むか、或いはバックシートに接着される積層体シートがあり、弾性圧縮力がバックシート270に与えられる。
【0082】
知られているように、フック・ループ型締結具のような締結手段は、オムツ250を着用者に固定するために使用することができる。代替的には、ボタン、ピン、スナップ、接着テープ締結具、粘着材、布・ループ型締結具、または同様のものなどの他の締結手段も使用することができる。示した実施形態においては、オムツ250は、1対の側部パネル300(或いは耳部)を含み、フック・ループ型締結具のフック部分として示されている締結具302が取り付けられる。一般的には、側部パネル300は、腰部領域255、260の1つにおいて、オムツの側部縁に取り付けられて、そこから外側横方向に延びる。側部パネル300は、弾性化されるか、またはそうでなければ、本発明の構造から形成される潜在的延伸接着型弾性積層体材料の使用によって、エラストマー性になることができる。弾性化した側部パネル及び選択的に形成された締結具タブを含む吸収性物品の例は、RoesslerのPCT特許出願WO95/16425、Roessler他の米国特許第5,399,219号、Friesの米国特許第5,540,796号、及びFriesの米国特許第5,595,618号に記載されており、各々の特許はその全体が引用によりここに組み入れられる。
【0083】
オムツ250は、トップシート275と液体保持構造280の間に位置するサージ処理層305を含むことができ、流体排出物を迅速に受け取り、オムツ250内の液体保持構造280に流体排出物を分散することができる。オムツ250は、更に液体保持構造280とバックシート270の間に位置する、スペーサー又はスペーサー層と呼ばれる換気層(図示されず)を含むことができ、バックシート270を液体保持構造280から隔離して、通気性外カバーすなわちバックシート270の外側表面で、衣類の蒸気を減少させる。適当なサージ処理層305の例は、Bishopの米国特許第5,486,166号及びEllisの米国特許第5,490,846号に記載されている。
【0084】
図6に代表して示されるように、使い棄てオムツ250は、1対の収容フラップ310を含むことができ、身体排出物の横方向流にバリアを付与するように形成される。収容フラップ310は、液体保持構造280の側部縁に隣接する、横方向両側のオムツの側部縁に沿って位置することができる。各々の収容フラップ310は、典型的には、オムツ250の少なくとも中間領域265で、直立に、垂直形態を維持するように形成される、取り付けられていない縁部を定め、着用者の身体に対してシールを形成する。収容フラップ310は、液体保持構造280の長さ全体に沿って、縦方向に延びることができるか、又は液体保持構造の長さに沿って部分的にだけ延びることができる。収容フラップ310が液体保持構造280の長さより短い場合は、収容フラップ310は、中間領域265におけるオムツ250の側部縁に沿って、選択的にどの部分にでも位置決めすることができる。このような収容フラップ310は、一般的には当業者によく知られている。例えば、収容フラップ310に対して適当な構成及び配列は、K.Enloeの米国特許第4,704,116号に記載されている。
【0085】
オムツ250は、様々な適当な形状とすることができる。例えば、オムツは、全体的に長方形の形状、T字形状又はおよそ砂時計型の形状とすることができる。示した実施形態においては、オムツ250は、全体的にI字形状である。本発明の吸収性物品に組み込むことができる他の適当な部品は、当業者に一般的に知られている腰部フラップ及び同様のものを含むことができる。オムツの使用のために適当な他の部品を含むことができる、本発明の潜在的延伸接着型弾性積層体材料と結合して使用するのに適当なオムツ形態の例は、Meyer他の米国特許第4,798,603号、Bernardinの米国特許第5,176,668号、Bruemmer他の米国特許第5,176,672号、Proxmire他の米国特許第5,192,606号、及びHanson他の米国特許第5,509,915号に記載されており、各々の特許はその全体が引用によりここに組み入れられる。
【0086】
オムツ250の様々な部品は、接着剤接着、超音波接着、熱点接着又はこれらの組み合わせなどの様々な種類の適当な取り付け手段を使用して、互いに組み立てられる。示された実施形態においては、例えば、トップシート275及びバックシート270は、ホットメルト接着剤、感圧性接着剤などの線状の接着剤で、互いにかつ液体保持構造280に組み立てることができる。同様に、弾性部材290及び295、締結部材302、及びサージ層305などの他のオムツ部品は、上記した取り付け機構を使用することにより、物品内に組み立てることができる。
【0087】
このような潜在的延伸接着型弾性積層体材料は、他の個人用ケアー製品、防護用外着、防護用覆い及び同様のものに、同様に使用することができることを認識するべきである。更にこのような材料は、人間用及び動物用両方の当て布製品のための包帯材料に使用することができる。このような材料の使用は、上記したのと同じ製造利益をもたらす。
【0088】
本発明は、以下の実施例を参照することにより、一層理解することができる。しかしながら、本発明はこれらに制限するものではないことが理解されるべきである。
【0089】
テスト方法
熱活性化収縮性(HAR)潜在能力テスト
熱活性化収縮性を計測するために、材料がロール上で引張状態にある時に、100mm間隔で離れた印を材料上につける。材料は次に、ロール上で引張から解放されて、印を含む長さの材料が、ロールから切り取られる。材料を取り外し、切り取った後直ぐに、印の間の距離が、再び計測されて、最初の長さ(熱収縮前長さすなわちBHRL)を定める。材料は次に、160°Fの水に、少なくとも30秒間ではあるが1分を越えない間、沈められる。その後、印の間の距離が、再び計測される(熱収縮後長さすなわちAHRL)。次に材料の潜在的弾性を示すHARは、次の方程式で計算される。

HAR=(BHRL−AHRL)x100/BHRL

一般的には、テストされる各々のサンプルに対して、3回計測して平均される。
【実施例1】
【0090】
1つの例においては、平行な連続するフィラメントを冷却ロールに押し出すために、2つの押出機が使用された。第一押出機においては、スチレン系ブロックコポリマーを含む熱可塑性エラストマー混合物が、平行な連続するフィラメントに押し出された。2つの異なる熱可塑性エラストマー混合物を使用して、サンプルが形成された。混合物#1は、KRATON Polymers LLCより入手可能な、約68パーセントのKRATON(登録商標)G−1730スチレン−エチレンプロピレンブロックコポリマー、Eastman Chemicalより入手可能な、約12パーセントのC−10ポリエチレンろう、及び同様にEastman Chemicalより入手可能な、約20パーセントのREGALREZ(登録商標)1126粘着材を含んでいた。混合物#2は、約80パーセントのKRATON(登録商標)G−1730スチレン−エチレンプロピレンブロックコポリマー、約7パーセントのC−10ポリエチレンろう、及び約13パーセントのREGALREZ(登録商標)1126粘着剤を含んでいた。第二押出機においては、シングルサイト触媒により得られるエラストマー性ポリオレフィンが、平行な連続するフィラメントに押し出された。シングルサイト触媒により得られるエラストマー性ポリオレフィンは、ミシガン州ミッドランドのThe Dow Chemical Companyより入手可能なDow AFFINITY EG8185と識別されるポリオレフィンプラストマーであった。異なる種類の連続するフィラメントが、冷却ロール上にA−B−A−B配列で分布されるように、押出機が配列された。すなわち、異なるフィラメントが、冷却ロールの表面に渡って交互に配列された。フィラメントの重量パーセント及びフィラメントの全体基本重量は、以下の表1に示されるように変化した。フィラメントは、冷却ロール上で冷却され、次に積層される前に2つのスパンボンド表面材の間で、毎分100フィートの速度で350%が延伸された。Bostik,Inc.より入手可能なBostik2808接着剤が、スパンボンド表面材にスプレー塗布されて、積層体と互いに接着した。積層体が、毎分63フィートの速度で巻き上げられ、収縮を起こさせた。サンプルは切り取られて、上記したような熱活性化潜在能力テストでテストされた。結果は、以下の表1に示されている。表1に見られるように、潜在的弾性は、11%から31%の範囲で、熱活性化弛緩に示されている。
【0091】
表1

【実施例2】
【0092】
第二の実施例においては、弾性積層体は、平行な配列で冷却ローラーに押し出される二成分の連続するフィラメントから形成された。2つの異なるポリマーは、2つの別個の押出機を通して更に分配プレートを使用して処理され、2つのポリマー流は、鞘/芯フィラメントを形成するように結合された。フィラメントダイは、1インチ当たり12の孔を有し、各々の孔は0.9mmの直径を有した。ポリマー処理量は各々の押出機により変化し、フィラメントに異なるポリマー比を形成することができた。鞘/芯構造が形成されていることが、顕微鏡によって確認された。フィラメントは、大きい冷却ロール上に押し出されて冷却された。フィラメントは次に、機械方向に約500%が延伸された。フィラメントは次に、2つの0.4osyスパンボンド表面材の間に、接着剤により積層された。すべての3つの成分が集まるニップ地点より前に、接着剤(Bostik,Inc.より入手可能な2gsmの溶融スプレー接着剤2808−08)が、1つの表面材料に塗布された。他方の表面には、接着剤は使用されなかった。材料は次に、ワインダーで45%が収縮された。第三熱可塑性エラストマー混合物(混合物#3)は、Dow AFFINITY EG8185メタロセンポリオレフィンプラストマーとNoveonより入手可能な熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)の組み合わせで使用された。混合物#3は、KRATON Polymers LLCより入手可能な約63パーセントのKRATON(登録商標)G−1659スチレン−エチレンブチレン−スチレンブロックコポリマー、Eastman Chemicalより入手可能な約20パーセントのC−10ポリエチレンろう、及び同様にEastman Chemicalより入手可能な約17パーセントのREGALREZ(登録商標)1126粘着材を含んでいた。表2に見られるように、増進した潜在的弾性は、ポリオレフィンプラストマーを含む二成分構造に示されている。
【0093】
表2

【実施例3】
【0094】
第三の実施例においては、平行した連続するフィラメントとメルトブローン繊維の両方の弾性芯を有する弾性積層体が形成された。1つのサンプルにおいては、連続するフィラメントには、実施例1の混合物#1が使用され、メルトブローン繊維には、Dow AFFINITY EG8185ポリオレフィンプラストマーが使用された。他のサンプルにおいては、メルトブローンと連続するフィラメントの両方に、実施例1の混合物#1が使用された。フィラメントダイは、1インチ当たりに12の孔を有し、各々の孔は0.9mmの直径であった。フィラメントが、最初に孔あきワイヤー上に置かれ、次にメルトブローンがフィラメントの上部で形成された。ワイヤー上の弾性芯の基本重量は、20gsmで、フィラメントは12gsmの基本重量を有し、メルトブローンは8gsmの基本重量を有した。
【0095】
弾性フィラメント/MB構造は、形成ワイヤーから取り除かれて、0.40osyスパンボンド表面材の間で、平滑カレンダーロールを介して積層される前に機械方向に延伸された。積層体は、次に平滑カレンダーロールの速度より遅い速度でロールに巻き取られ、積層体を収縮させた。処理条件及び熱活性化収縮性テストの結果は、表3に要約されている。表3に見られるように、増進した潜在的弾性が、ポリオレフィンプラストマーを含む構造に示されている。
【0096】
表3

【0097】
本発明の好ましい実施形態が、特定の用語、装置、及び方法を使用して述べられているが、このような説明は、説明だけのためである。使用されている単語は、制限するものではなく説明するための単語である。以下の特許請求の範囲に述べられている変更及び修正が、本発明の意図又は範囲から外れることなく、当業者により成されることが理解されるべきである。更に、様々な実施形態の態様は、全体又は部分のいずれにおいても交換することができることを理解するべきである。したがって、添付された特許請求の範囲の意図及び範囲は、ここに含まれる好ましい形態の説明に制限するべきではない。更に、多くの実施形態が、幾つかの実施形態の利点のすべてを達成するものではなく、かつ特定の利点がない場合でも、このような実施形態が本発明の範囲外であると必ずしも意味するものではないと理解すると認識される。更にここに示されたあらゆる与えられた範囲は、含まれる範囲のあらゆるもの、更にこれより小さいものすべてを含むことを意図することに留意するべきである。例えば、45−90の範囲は、50−90;45−80;46−89及び同様のものを含む。このように、95%から99.999%の範囲は、例えば、96%から99.1%、96.3%から99.7%及び99.91%から99.999%などの範囲を含む。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】本発明による潜在的延伸接着型弾性積層体の製造法を示している。
【図2】本発明による潜在的延伸接着型弾性積層体の代替的製造法を示している。
【図3】潜在的延伸接着型弾性積層体材料の一実施形態の断面図である。
【図4】潜在的延伸接着型弾性積層体材料の別の実施形態の断面図である。
【図5】潜在的延伸接着型弾性積層体材料の更に別の実施形態の断面図である。
【図6】本発明により形成される潜在的延伸接着型弾性積層体を利用した個人用ケアー製品の図である。
【符号の説明】
【0099】
20 第一押出装置
31 フィラメント
36 メルトブローン繊維
56 フィラメント
60 引張ロール。
70 弾性積層体
93 鞘
94 芯
112 冷却位置決めローラー
115 押出機
119 ニップローラー
122 スパンボンド表面
125 接着型積層体
270 バックシート
275 トップシート
305 サージ層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
潜在的弾性を有する複合不織布であって、
熱可塑性エラストマーを含む第一成分とシングルサイト触媒により得られるポリオレフィンを含む第二成分を含む潜在的弾性芯と、
前記弾性芯に積層された少なくとも1つのギャザー寄せ可能な表面材料と、
を含むことを特徴とする複合不織布。
【請求項2】
前記熱可塑性エラストマーは、スチレン系ブロックコポリマーを含むことを特徴とする請求項1に記載の潜在的弾性を有する複合不織布。
【請求項3】
前記第一成分は、スチレン系ブロックコポリマーを含む第一フィラメント及び前記シングルサイト触媒により得られるポリオレフィンを含む第二フィラメントを含むことを特徴とする請求項1に記載の潜在的弾性を有する複合不織布。
【請求項4】
前記第一フィラメントは、前記潜在的弾性芯の実質的には機械方向に向けられる連続するフィラメントであることを特徴とする請求項3に記載の潜在的弾性を有する複合不織布。
【請求項5】
前記第二フィラメントは、前記潜在的弾性芯の実質的には機械方向に向けられる連続するフィラメントであることを特徴とする請求項3に記載の潜在的弾性を有する複合不織布。
【請求項6】
前記第二フィラメントは、メルトブローンフィラメントであることを特徴とする請求項3に記載の潜在的弾性を有する複合不織布。
【請求項7】
前記潜在的弾性芯は、前記スチレン系ブロックコポリマー及び前記シングルサイト触媒により得られるポリオレフィンを含む、連続する複合フィラメントを含むことを特徴とする請求項2に記載の潜在的弾性を有する複合不織布。
【請求項8】
潜在的弾性を有する複合不織布の形成法であって、
a)熱可塑性エラストマー及びシングルサイト触媒により得られるポリオレフィンを含む弾性芯不織成物を押し出し、
b)前記弾性芯不織成物を冷却して、延伸し、
c)少なくとも1つのギャザー寄せ可能な表面材料を準備し、
d)前記弾性芯不織成物を前記ギャザー寄せ可能な表面材料に積層して、潜在的弾性を有する前記複合不織布を形成する、
段階を含むことを特徴とする方法。
【請求項9】
前記熱可塑性エラストマーは、スチレン系ブロックコポリマーを含むことを特徴とする請求項8に記載の潜在的弾性を有する複合不織布の形成法。
【請求項10】
前記弾性芯不織成物は、スチレン系ブロックコポリマーを含む第一フィラメント及び前記シングルサイト触媒により得られるポリオレフィンを含む第二フィラメントを含むことを特徴とする請求項8に記載の潜在的弾性を有する複合不織布の形成法。
【請求項11】
前記第一フィラメントは、前記弾性芯の実質的には機械方向に向けられる連続するフィラメントであることを特徴とする請求項10に記載の潜在的弾性を有する複合不織布の形成法。
【請求項12】
前記第二フィラメントは、前記弾性芯の実質的には機械方向に向けられる連続するフィラメントであることを特徴とする請求項10に記載の潜在的弾性を有する複合不織布の形成法。
【請求項13】
前記第二フィラメントは、メルトブローンフィラメントであることを特徴とする請求項10に記載の潜在的弾性を有する複合不織布の形成法。
【請求項14】
前記弾性芯は、前記スチレン系ブロックコポリマー及び前記シングルサイト触媒により得られるポリオレフィンを含む連続する複合フィラメントを含むことを特徴とする請求項9に記載の潜在的弾性を有する複合不織布の形成法。
【請求項15】
前記弾性芯不織成物を前記ギャザー寄せ可能な表面材料に積層する前に、前記ギャザー寄せ可能な表面材料の前記表面に接着剤を塗布する段階を、更に含むことを特徴とする請求項8に記載の潜在的弾性を有する複合不織布の形成法。
【請求項16】
第二ギャザー寄せ可能な表面材料を準備し、前記弾性芯不織成物を前記第一及び第二ギャザー寄せ可能な表面材料と積層して、潜在的弾性を有する前記複合不織布を形成する段階を含むことを特徴とする請求項8に記載の潜在的弾性を有する複合不織布の形成法。
【請求項17】
前記接着剤は、前記ギャザー寄せ可能な表面材料にスプレー塗布されることを特徴とする請求項15に記載の潜在的弾性を有する複合不織布の形成法。
【請求項18】
接着剤は、前記第二ギャザー寄せ可能な表面材料を前記弾性芯不織成物に積層する前に、前記第二ギャザー寄せ可能な表面材料に塗布されることを特徴とする請求項16に記載の潜在的弾性を有する複合不織布の形成法。
【請求項19】
潜在的弾性を有する複合不織布を含む個人用ケアー製品であって、
熱可塑性エラストマー及びシングルサイト触媒により得られるポリオレフィンを含む潜在的弾性芯と、
前記弾性芯に積層された少なくとも1つのギャザー寄せ可能な表面材料と、
を含むことを特徴とする複合不織布。
【請求項20】
前記熱可塑性エラストマーは、スチレン系ブロックコポリマーを含むことを特徴とする請求項19に記載の潜在的弾性を有する複合不織布を含む個人用ケアー製品。
【請求項21】
前記潜在的弾性芯は、スチレン系ブロックコポリマーを含む第一フィラメント及び前記シングルサイト触媒により得られるポリオレフィンを含む第二フィラメントを含むことを特徴とする請求項19に記載の潜在的弾性を有する複合不織布を含む個人用ケアー製品。
【請求項22】
前記第一フィラメントは、前記潜在的弾性芯の実質的には機械方向に向けられる連続するフィラメントであることを特徴とする請求項21に記載の潜在的弾性を有する複合不織布を含む個人用ケアー製品。
【請求項23】
前記第二フィラメントは、前記潜在的弾性芯の実質的には機械方向に向けられる連続するフィラメントであることを特徴とする請求項21に記載の潜在的弾性を有する複合不織布を含む個人用ケアー製品。
【請求項24】
前記第二フィラメントは、メルトブローンフィラメントであることを特徴とする請求項21に記載の潜在的弾性を有する複合不織布を含む個人用ケアー製品。
【請求項25】
前記潜在的弾性芯は、前記スチレン系ブロックコポリマー及び前記シングルサイト触媒により得られるポリオレフィンを含む連続する複合フィラメントを含むことを特徴とする請求項20に記載の潜在的弾性を有する複合不織布を含む個人用ケアー製品。
【請求項26】
個人用ケアー製品の形成法であって、
a)潜在的弾性を有する複合不織布を準備し、前記複合不織布は、熱可塑性エラストマー及びシングルサイト触媒により得られるポリオレフィンを含む潜在的弾性芯と、前記弾性芯に積層される少なくとも1つのギャザー寄せ可能な表面材料とを含み、
b)前記複合不織布を個人用ケアー製品に締結し、
c)前記複合不織布を活性化し、
d)前記複合不織布を収縮させて、前記複合不織布の延伸可能性を増進させる、
段階から成ることを特徴とする方法。
【請求項27】
前記熱可塑性エラストマーは、スチレン系ブロックコポリマーを含むことを特徴とする請求項26に記載の潜在的弾性を有する複合不織布を含む個人用ケアー製品。
【請求項28】
前記潜在的弾性芯は、スチレン系ブロックコポリマーを含む第一フィラメント及び前記シングルサイト触媒により得られるポリオレフィンを含む第二フィラメントを含むことを特徴とする請求項26に記載の個人用ケアー製品の形成法。
【請求項29】
前記第一フィラメントは、前記潜在的弾性芯の実質的には機械方向に向けられる連続するフィラメントであることを特徴とする請求項28に記載の個人用ケアー製品の形成法。
【請求項30】
前記第二フィラメントは、前記潜在的弾性芯の実質的には機械方向に向けられる連続するフィラメントであることを特徴とする請求項28に記載の個人用ケアー製品の形成法。
【請求項31】
前記第二フィラメントはメルトブローンフィラメントであることを特徴とする請求項28に記載の個人用ケアー製品の形成法。
【請求項32】
前記潜在的弾性芯は、前記スチレン系ブロックコポリマーと前記シングルサイト触媒により得られるポリオレフィンを含む連続する混合フィラメントを含むことを特徴とする請求項27に記載の個人用ケアー製品の形成法。
【請求項33】
潜在的弾性を有する複合不織布であって、
熱可塑性エラストマーを含む第一成分と弾性ポリオレフィンベースのポリマーを含む第二成分を含む潜在的弾性芯と、
前記弾性芯に積層された少なくとも1つのギャザー寄せ可能な表面材料と、
を含むことを特徴とする不織布。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2008−539106(P2008−539106A)
【公表日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−508973(P2008−508973)
【出願日】平成18年4月25日(2006.4.25)
【国際出願番号】PCT/US2006/015353
【国際公開番号】WO2006/118838
【国際公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【出願人】(504460441)キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド (396)
【Fターム(参考)】