説明

災害時安否確認システム

【課題】災害時の在館者を正確に確認するとともに安全管理者単位に整理されて提供される災害時安否確認システムを提供する。
【解決手段】災害時安否確認システムは、個人識別により安全管理組織に属する各常勤者の施設内の居場所の管理を行うACSと、災害時に第1の通信回線を介してACSに接続され、安否確認の対象者データを保管する安否確認サーバと、第2の通信回線を介して安否確認サーバに接続され、安否確認の対象者データを読み出す安否確認端末と、を備える災害時安否確認システムであって、ACSは、平常時、入退館および入退室を管理して在館している常勤者の施設内居場所データを作成、管理し、災害時、施設内居場所データを安全管理組織に従ってグループ化して安否確認の対象者データを作成し、安否確認サーバに伝送するACSコントローラを有し、安否確認端末により安否確認サーバの安否確認の対象者データを読み出して確認を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、組織に所属する構成員の安否を安全管理者が災害時に確認する災害時安否確認システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の災害時安否確認システムは、通信手段を介して被災地にいる構成員からの呼を受信し、構成員情報の入力を促し、入力された構成員情報と構成員が所属する組織の人事情報とを照合して認証を行い、通話者に対して構成員の安否確認情報の入力を促す情報収集部と、入力された安否確認情報を記憶するデータベース管理部と、記憶された安否確認情報を通信ネットワークを介して送信する情報送信部と、を有するコアシステムを含み、情報収集部は、選択的に、発呼者に対して音声によるボイスメッセージの録音を促す(例えば、特許文献1参照。)。
また、別の災害時安否確認システムは、情報提供者が使用する情報提供コンピュータ装置及び利用者が使用する携帯端末に対し通信ネットワークを介してそれぞれ接続可能なサーバ装置であって、利用者が使用する携帯端末の宛先情報を少なくとも記憶する利用者情報記憶手段と、情報提供コンピュータ装置から提供される緊急情報を受信する緊急情報受信手段と、受信された緊急情報に応じて利用者の応答を求める安否確認要求を作成し、この作成された安否確認要求を利用者情報記憶手段に記憶された宛先情報をもとに利用者が使用する携帯端末に向け送信する第1の送信手段と、安否確認要求の送信に対する利用者の携帯端末からの応答を受信する応答受信手段と、応答の受信状況に基づいて、利用者に係わる安否確認情報を作成する安否管理手段と、を具備する(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開2003−67863号公報
【特許文献2】特開2003−186980号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の災害時安否確認システムは、工場など自社ビルやテナントビルにおいて、火災、地震などの災害時、自衛消防組織などにより避難場所に避難し点呼などにより安否確認を実施するが、当日の在館者(常勤者、外来者)および災害時の居場所のすべてを把握することが困難であり、正確に安否確認が難しく、かつ確認完了までに長時間を要するという問題がある。
【0005】
この発明の目的は、災害が発生したとき避難を要する在館者を正確に確認するとともに安全管理者単位に配下の構成員の在館の有無が整理されて提供される災害時安否確認システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係わる災害時安否確認システムは、個人識別により安全管理組織に属する各常勤者の施設内の居場所の管理を行うアクセスコントロールシステムと、災害時に第1の通信回線を介して上記アクセスコントロールシステムに接続され、安否確認の対象者データを保管する安否確認サーバと、第2の通信回線を介して上記安否確認サーバに接続され、上記安否確認の対象者データを読み出す安否確認端末と、を備える災害時安否確認システムであって、上記アクセスコントロールシステムは、平常時、入退館および入退室を管理して在館している上記常勤者の施設内居場所データを作成、管理し、災害時、上記施設内居場所データを上記安全管理組織に従ってグループ化して上記安否確認の対象者データを作成し、上記安否確認サーバに伝送するACSコントローラを有し、上記安否確認端末により上記安否確認サーバの上記安否確認の対象者データを読み出して確認を行う。
【発明の効果】
【0007】
この発明に係わる災害時安否確認システムの効果は、災害避難を開始するとき在館している人の情報を正しく、かつ在館者の情報が安全管理組織単位に整理して安全管理者に提供されるので、その情報に基づいて安全管理者は配下の人を在館と外出とに区別して安否確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、この発明の実施の形態に係わる災害時安否確認システムのブロック図である。図2は、実施の形態のACSコントローラの機能ブロック図である。
災害時安否確認システム(以下、安否確認システムと称す。)1は、図1に示すように、アクセスコントロールシステム2、安否確認サーバ3、安否確認サーバ3にアクセスし、安否確認対象者を確認できる安否確認端末としての携帯電話4から構成されている。
アクセスコントロールシステム2と安否確認サーバ3は、第1の通信回線8により接続されている。また、安否確認サーバ3と携帯電話4は、第2の通信回線9により接続されている。
【0009】
アクセスコントロールシステム(以下、ACSと称す。)2は、平常時、ビル、オフィス、研究所などの重要施設への出入りの管理を行うシステムである。
ACS2が管理を担当する領域(以下、管理領域と称す。)6として、建物の1つのフロアを例に挙げて以下説明する。この管理領域6には、内側に区切られた2つの居室12a、12b、居室12a、12b間をつなぐ通路などからなる共用部7が設けられている。また、この管理領域6には、この管理領域6に入退館する人のための入退館口11が設けられる。その入退館口11は、扉21が備えられている。さらに、居室12a、12bには、この居室12a、12bに入退室する人のための出入口25が設けられる。その出入口25は、扉26が備えられている。
この扉21、26は、ACS2による個人認証の結果に基づき解錠される。
【0010】
この管理領域6に在館する在館者は、この管理領域6に常勤している人(以下、常勤者と称す。)と、常勤者と面談するために管理領域6に出入りする人(以下、外来者と称す。)と、の2種類の人に分けられる。常勤者は、会社の安全管理組織の一員として管理され、安全管理者の配下として区分されている。常勤者は、社員番号などのID番号に基づき識別されるので、そのID番号が格納されたIDカードが常勤者全員に支給されている。一方、外来者は、受付において訪問の度に、外来者として識別できるようにID番号が決められ、そのID番号が格納されたIDカードが渡される。外来者の個人識別情報は、ID番号、氏名および応対者名からなる。
【0011】
ACS2は、図1に示すように、このACS2全体をコントロールするACSコントローラ10、入退館口11の内外に備えられる入館用カードリーダ13および退館用カードリーダ14、各居室12a、12bの出入口25の内外に備えられる入室用カードリーダ22および退室用カードリーダ23、外来者がこのACS2にアクセスできるように外来者用のIDカード15を発行するカード発行機16、外来者から個人識別情報を入手し、ACS2に入力する受付端末17から構成される。
【0012】
さらに、ACS2は、火災警報機18および非常通報器19が備えられ、それらからACSコントローラ10に火災情報および避難通報が入力される。火災警報機18は、管理領域6の所定の位置に設置されている図示しない火災感知器から入力される火災報知信号に基づき火災発生をACSコントローラ10に入力する。非常通報器19は、地震、水害などの災害が発生したとき予め定められた通報者により避難などの通報が行われる。
入館用カードリーダ13、退館用カードリーダ14、入室用カードリーダ22、退室用カードリーダ23、受付端末17は、ACSコントローラ10に通信回線20を介して接続されている。入館用カードリーダ13、退館用カードリーダ14、入室用カードリーダ22、退室用カードリーダ23は、IDカードからID番号を読み取り、ACSコントローラ10にID番号を伝送する。
【0013】
ACSコントローラ10は、図2に示すように、個人認証手段31、個人データ管理手段32、在館者管理手段33、災害発生管理手段34、安否情報送付手段35を有している。ACSコントローラ10は、CPU、RAM、ROM、インタフェース回路を有するコンピュータから構成されている。
【0014】
個人認証手段31は、入退館口11に備えられる入館用カードリーダ13および退館用カードリーダ14から伝送されるID番号により常勤者データベース36および外来者データベース37に記憶されている常勤者個人認証データおよび外来者個人認証データを検索し、一致するID番号があるとき、入退館を許可し、入退館口11に備えられる扉21を解錠して在館者が入退館できるようにする。
また、個人認証手段31は、出入口25に備えられる入室用カードリーダ22および退室用カードリーダ23から伝送されるID番号により常勤者データベース36および外来者データベース37に記憶されている常勤者個人認証データおよび外来者個人認証データを検索し、一致するID番号があるとき、入退室を許可し、出入口25に備えられる扉26を解錠して在館者が入退室できるようにする。
同時に、個人認証手段31は、ID番号が入館用カードリーダ13から伝送され、入館が許可されたとき、在館者管理手段33にそのID番号の入館者が共用部7に入ったことを通知する。また、ID番号が退館用カードリーダ14から伝送され、退館が許可されたとき、在館者管理手段33にそのID番号の退館者が外部に退館したことを通知する。
また、個人認証手段31は、退館者が外来者であると判断したとき、その外来者の情報を個人データ管理手段32に伝送する。
【0015】
個人データ管理手段32は、2つのデータベースを管理している。1つは、常勤者データベース36であり、他は外来者データベース37である。
常勤者データベース36は、図3に示すように、すべての常勤者を安全管理組織に従い区分けし、安全管理者の配下として常勤者が割り当てられた常勤者個人認証データが記憶されている。常勤者個人認証データは、安全管理者名、管理配下名、ID番号、常駐場所からなる。
外来者データベース37は、図4に示すように、外来者用のIDカード15を発行する度に受付端末17から送られてくる外来者名、受付で付与されたID番号、応対者名、安全管理者名からなる外来者個人認証データが登録されている。安全管理者名は、応対者により常勤者個人認証データを検索して求めている。また、外来者が退館し、個人認証手段31から退館する外来者のID番号が伝送されると、個人データ管理手段32は、該当する外来者の外来者個人認証データを外来者データベース37から削除する。
【0016】
在館者管理手段33は、個人認証手段31から送られてくる共用部7に入った入館者の施設内居場所データを登録し、個人認証手段31から送られてくる共用部7から退館した退館者の施設内居場所データを削除し、入室用カードリーダ22および退室用カードリーダ23からID番号が伝送されてくる度に、施設内居場所データを更新する。
在館者データベース38は、図5に示すように、在館者名、ID番号、常勤と応対との区別、応対の場合の応対者名、居場所、安全管理者名からなる施設内居場所データが登録されている。
在館者管理手段33は、ID番号に基づき、常勤者個人認証データおよび外来者個人認証データから在館者名、ID番号、常勤と応対との区別、応対の場合の応対者名、安全管理者名を求める。
【0017】
災害発生管理手段34は、火災警報機18または非常通報器19から火災情報または災害発生情報が入力されたとき、安否確認信号を安否情報送付手段35に伝送する。
【0018】
安否情報送付手段35は、安否確認信号を受信したとき、在館者データベース38に基づき、安否確認対象者データを作成する。
安否確認対象者データは、図6に示すように、安全管理組織に従い安全管理者単位にデータファイル化されている。安否確認対象者データは、安否確認対象者名、避難前の居場所、常勤または応対の区別から構成されている。
安否情報送付手段35は、在館者データベース38を安全管理者毎にグルーピング化し、グルーピング化された在館者に関する氏名、居場所、常勤または応対の区別のデータをデータファイル化し、安否確認対象者データを作成する。
安否情報送付手段35は、安否確認対象者データを第1の通信回線8を介して安否確認サーバ3に送信する。
【0019】
安否確認サーバ3は、管理領域6から火災発生または災害発生などにより避難が必要なとき、同時に災害の被害が被らない地域に予め設置されている。安否確認サーバ3は、公衆回線または専用回線などの冗長度を有した第1の通信回線8を介してACSコントローラ10に接続されている。
さらに、安否確認サーバ3は、安否確認ファイルが格納されている。安否確認ファイルは、図7に示す安否確認組織表と、それにリンクしている安全管理者毎の図8に示す安否確認対象者シートと、から構成されている。安否確認組織表は、安全管理者毎に安否確認対象シート番号、携帯番号、予め決められる避難場所からなるデータが登録されている。安否確認組織表は、定期的に更新されていて、最新のデータが登録されている。
安否確認対象者シートは、災害時にACSコントローラ10から伝送される安否確認対象者データに基づき、作成される。安否確認対象者シートは、安否確認対象者名、常勤と応対の区別、災害避難する前の最終の居場所および安否状況が登録される。
安否確認サーバ3は、安全管理者が携帯電話4で安否確認ファイルにアクセスするとき、その携帯電話4の番号と安否確認組織表に登録されている携帯番号とが同一の安否確認対象シートにリンクし、安否確認対象者シートの安否確認対象者データをアクセスした携帯電話4に返信する。
【0020】
携帯電話4は、組織の安全管理者に支給されている。携帯電話4は、インタネットなどの第2の通信回線9を介して安否確認サーバ3の安否確認ファイルにアクセスし、安否確認サーバ3から送られてくる安否確認対象者データを受信し、表示する。安全管理者は、安否確認対象者データに基づき、避難してきた配下の安否確認を行う。そして、安否確認対象者データに、点呼における対象者の状況、すなわち、無事、けが、未確認などからなる状況を携帯電話4入力することにより追加し、第2の通信回線9を介して安否確認サーバ3に送信する。安否確認サーバ3は、対象者の状況が追加された安否確認対象者データに基づき、安否確認対象者シートを更新する。
【0021】
次に、入退館および入退室に係わり施設内居場所データの登録・更新・削除の手順について説明する。常勤者の例について説明する。
常勤者が入退館口11の入館用カードリーダ13からID番号を入力すると、そのID番号が個人認証手段31に伝送される。個人認証手段31は、常勤者データベース36および外来者データベース37をそのID番号で検索し、一致するID番号の有無を判断する。常勤者は常勤者データベース36に登録されているので、一致するID番号が存在し、入館が許可され、解錠された入退館口11の扉21を開けて入館できる。
同時に、個人認証手段31は、そのID番号により常勤者データベース36から常勤者名、ID番号および安全管理者名を抽出し、それらの情報に常勤、居場所としての共用部7からなる情報を加味して在館者管理手段33に伝送する。在館者管理手段33は、伝送されてきた情報に基づき、その常勤者に係わる施設内居場所データを作成し、在館者データベース38に登録する。
次に、この常勤者が共用部7を経由して、居室A12aの入室用カードリーダ22からID番号を入力すると、そのID番号が在館者管理手段33に伝送される。在館者管理手段33は、そのID番号により在館者データベース38を検索し、同一のID番号が見つけたとき、その常勤者に係わる施設内居場所データのうち居場所を共用部7から居室A12aに更新する。
次に、この常勤者が居室A12aから退室したとき、在館者データベース38のその常勤者の施設内居場所データのうち居場所を共用部7に更新する。
次に、この常勤者が退館用カードリーダ14からID番号を入力すると、ID番号が個人認証手段31に伝送される。個人認証手段31は、伝送されてきたID番号により常勤者データベース36および外来者データベース37を検索し、ID番号が一致したとき、扉21を解錠する。同時に、個人認証手段31は、常勤者データベース36または外来者データベース37のいずれで一致したか検出する。常勤者であるから、常勤者データベース36で一致する。そこで、個人認証手段31は、在館者管理手段33にID番号と退館したことを伝送する。在館者管理手段33は、在館者データベース38からその常勤者の施設内居場所データを削除する。
【0022】
一方、外来者の場合、入館時にIDカードの発行が必要になることと退館時に外来者データベース37からその外来者の個人認証データが削除されることが常勤者と異なるが、それ以外は同様である。
外来者は、受付において氏名、応対者名などが聴取される。受付では、聴取した情報を受付端末17から入力する。この受付端末17に接続されたカード発行機16によりIDカードが作成される。受付は、このIDカードを外来者に支給する。
受付端末17は、ACSコントローラ10に接続されているので、入力された聴取した情報が送られる。個人データ管理手段32は、外来者データベース37を更新する。
個人認証手段31は、外来者であるので、外来者データベース37で一致したID番号が見つかるので、外来者データベース37からそのID番号に係わる施設内居場所データを削除する。このようにすることにより、IDカードが持ち帰られても、次回の来館のときそのまま入館することはできない。
【0023】
次に、火災、地震、水害などが発生し、在館者が管理領域6外に避難するときの安否確認の手順について説明する。
災害が発生したとき、無停電電源などによりバックアップされているACSコントローラ10において災害発生時の在館者データベース38から施設内居場所データを読み出し、在館者を安全管理者でグループ化して安否確認対象者データを作成し、生きている通信回線を選んで安否確認サーバ3にその安否確認対象者データを送信する。
在館者は、あらかじめ定められた避難場所に避難する。
安全管理者は、避難場所から携帯電話4を用いて安否確認サーバ3にアクセスして、安否確認対象者データを読み出しにいく。そして、避難場所に避難している被管理人を安否確認対象者データに基づいて点呼し、安否を確認する。
安全管理者は、その確認結果を携帯電話4から安否確認サーバ3に送信する。
安否確認サーバ3は、その確認結果に基づき安否確認対象者シートに安否状況を追加する。
そして、上位の安全管理者、家族などが安否確認サーバ3にアクセスすることにより、避難した氏名、安否状況などを確認することができる。
【0024】
このような災害時安否確認システムは、災害避難を開始するとき在館している人の情報を正しく、かつ在館者の情報が安全管理者単位に整理して安全管理者に提供されるので、その情報に基づいて安全管理者は配下の人を在館と外出とに区別して安否確認することができる。
【0025】
また、外来者は常勤者に関連して情報が安全管理者に提供されるので、避難の遅れなどが起こったときに的確に対応することができ、建物からの避難が確実に行うことができる。
【0026】
また、安否の確認の対象毎に点呼の結果が安否確認サーバに保管されるので、家族、上司などの関係者が容易に関連する人の安否を確認することができる。
【0027】
また、幅広く設置されている既存のアクセスコントロールシステムに併設することにより、安価に災害時安否確認システムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】この発明の実施の形態に係わる災害時安否確認システムのブロック図である。
【図2】実施の形態のACSコントローラの機能ブロック図である。
【図3】常勤者の個人認証データのデータ構造を示す図である。
【図4】外来者の個人認証データのデータ構造を示す図である。
【図5】施設内居場所データのデータ構造を示す図である。
【図6】安否確認対象者データのデータ構造を示す図である。
【図7】安否確認組織表のデータ構造を示す図である。
【図8】安否確認対象者シートのデータ構造を示す図である。
【符号の説明】
【0029】
1 災害時安否確認システム、2 アクセスコントロールシステム(ACS)、3 安否確認サーバ、4 安否確認端末、6 管理領域、7 共用部、8、9、20 通信回線、10 ACSコントローラ、11 入退館口、12a、12b 居室、13 入館用カードリーダ、14 退館用カードリーダ、15 IDカード、16 カード発行機、17 受付端末、18 火災警報機、19 非常通報器、21、26 扉、22 入室用カードリーダ、23 退室用カードリーダ、25 出入口、31 個人認証手段、32 個人データ管理手段、33 在館者管理手段、34 災害発生管理手段、35 安否情報送付手段、36 常勤者データベース、37 外来者データベース、38 在館者データベース。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人識別により安全管理組織に属する各常勤者の施設内の居場所の管理を行うアクセスコントロールシステムと、災害時に第1の通信回線を介して上記アクセスコントロールシステムに接続され、安否確認の対象者データを保管する安否確認サーバと、第2の通信回線を介して上記安否確認サーバに接続され、上記安否確認の対象者データを読み出す安否確認端末と、を備える災害時安否確認システムであって、
上記アクセスコントロールシステムは、
平常時、入退館および入退室を管理して在館している上記常勤者の施設内居場所データを作成、管理し、災害時、上記施設内居場所データを上記安全管理組織に従ってグループ化して上記安否確認の対象者データを作成し、上記安否確認サーバに伝送するACSコントローラを有し、
上記安否確認端末により上記安否確認サーバの上記安否確認の対象者データを読み出して確認を行うことを特徴とする災害時安否確認システム。
【請求項2】
上記ACSコントローラは、
平常時、上記安全管理組織に属さない外来者を応対する上記常勤者が属する上記安全管理組織の一員と見なして入退館および入退室を管理して上記施設内居場所データに含め、災害時には、上記外来者のものも含めて上記施設内居場所データをグループ化して上記安否確認の対象者データを作成することを特徴とする請求項1に記載する災害時安否確認システム。
【請求項3】
上記安否確認端末は、
上記読み出された安否確認の対象者データに基づく入力された点呼結果を上記安否確認サーバに送信し、
上記安否確認サーバは、
上記点呼結果に基づき上記安否確認の対象者毎に避難状況を書き換えることを特徴とする請求項1または2に記載する災害時安否確認システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−11721(P2006−11721A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−186559(P2004−186559)
【出願日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】