説明

無線端末および無線システム

【課題】接続可能な無線端末間で無線接続を確立することができる無線端末および無線システムを提供する。
【解決手段】制御部101は、無線通信回路部104が受信する情報に基づいて、当該情報を送信した無線端末が自端末の属性とは反対属性の無線端末であるか否かを認識する。制御部101は、情報を送信した無線端末が反対属性の無線端末であると認識した場合、反対属性の無線端末であると認識した無線端末に関する情報を無線通信回路部104が制御端末へ送信するよう制御する。また、制御部101は、映像の伝送を指示すると共に映像の伝送先の無線端末を指定する情報を無線通信回路部104が制御端末から受信した場合、受信した当該情報が指定する無線端末との間で無線通信回路部104が無線接続の確立処理を実施するよう制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像を無線送信又は無線受信する無線端末および無線システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、映像受信端末で複数の映像送信端末からの映像を選択して表示する方法として、映像受信端末と映像送信端末との間に映像信号切替え装置(スイッチャー)を配置して各端末と映像信号切替え装置とをケーブルで接続し、映像信号切替え装置を制御することで映像の選択が行われていた。使用する映像受信端末および映像送信端末の台数が増加した場合、ケーブルによる配線および映像切替え装置の構成が複雑になると共に、映像受信端末および映像送信端末のレイアウト変更に敏速に対応できない問題があった。
【0003】
近年、無線伝送技術の向上により、映像送信端末からのハイビジョン映像を映像受信端末に無線伝送することが可能になり、映像受信端末と映像送信端末との無線接続の切り替えにより、映像受信端末に表示される映像を選択する方法が考えられている。
【0004】
複数の無線端末の接続の組み合わせを設定する方法として、特許文献1では、データを交換する複数の無線端末と、接続の組み合わせの指示を行う無線制御端末とから構成された無線システムが提案されている。本無線システムは、無線制御端末から無線が届く範囲内に存在する無線端末を発見する手段と、発見された無線端末の中から接続する無線端末を選択するためのユーザーインターフェースとを有しており、ユーザーインターフェースを介して選択された無線端末の各々に接続指示を送信することにより、複数の無線端末から任意の無線端末への無線接続を確立する方法が提案されている。
【0005】
図13および図14は、無線端末の接続切り替え動作を示している。図13では、映像送信端末10aと映像受信端末20aの間、映像送信端末10bと映像受信端末20bの間で映像伝送が行われている。このとき、制御端末30から映像送信端末および映像受信端末に接続切り替えの指示が各々無線で送信された場合、図14で示されるように、映像送信端末10aと映像受信端末20bの間、映像送信端末10cと映像受信端末20aの間で映像伝送が行われるように無線接続を切り替えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3441422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記の無線システムでは、図15で示されるように、映像送信端末および映像受信端末と制御端末の配置位置および無線環境によっては、接続可能な範囲内に存在する映像送信端末および映像受信端末を制御端末が発見することができない場合が発生する。具体的には、映像受信端末20aは映像送信端末10a、映像送信端末10b、映像送信端末10cとの間で接続が可能であるが、制御端末30からは映像送信端末10cを発見できないため、制御端末30から映像受信端末20aと映像送信端末10cの間の無線接続を指示することができない状況が発生する。このように、接続可能な無線端末同士が接続することができない問題が発生する場合があった。
【0008】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、互いに接続可能な無線端末間で無線接続を確立することができる無線端末および無線システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、映像を無線送信する属性を映像送信属性と定義し、映像を無線受信して表示する属性を映像受信属性と定義し、更に、前記映像送信属性のみを有する複数の無線端末、および前記映像受信属性のみを有する複数の無線端末に対して映像の伝送を指示する属性を指示属性と定義するとき、前記映像送信属性又は前記映像受信属性のみを有する無線端末であって、情報を送受信する通信部と、前記映像送信属性と前記映像受信属性とのうち、自端末と反対の属性を有する無線端末を反対属性無線端末と定義し、前記指示属性を有する無線端末を指示属性無線端末と定義するとき、前記通信部が受信する情報に基づいて、当該情報を送信した無線端末が前記反対属性無線端末であるか否かを認識する認識部と、情報を送信した無線端末が前記反対属性無線端末であると前記認識部が認識した場合、前記反対属性無線端末であると認識された無線端末に関する情報を前記通信部が前記指示属性無線端末へ送信するよう制御し、情報を送信した無線端末が前記反対属性無線端末でないと前記認識部が認識した場合、前記反対属性無線端末でないと認識された無線端末に関する情報を前記通信部が前記指示属性無線端末へ送信しないよう制御し、かつ、映像の伝送を指示すると共に映像の伝送先の前記反対属性無線端末を指定する情報を前記通信部が前記指示属性無線端末から受信した場合、受信した当該情報が指定する前記反対属性無線端末との間で前記通信部が無線接続の確立処理を実施するよう制御する通信制御部と、を有する無線端末である。
【0010】
また、本発明の無線端末において、前記通信制御部は更に、前記反対属性無線端末との間で通信が確立されている状態で、前記反対属性無線端末であると認識された無線端末に関する情報を前記通信部が前記指示属性無線端末へ送信するよう制御する。
【0011】
また、本発明は、映像を無線送信する属性を映像送信属性と定義し、映像を無線受信して表示する属性を映像受信属性と定義し、更に、前記映像送信属性のみを有する複数の無線端末、および前記映像受信属性のみを有する複数の無線端末に対して映像の伝送を指示する属性を指示属性と定義するとき、前記映像送信属性のみを有する複数の無線端末と、前記映像受信属性のみを有する複数の無線端末とを有する無線システムであって、前記映像送信属性又は前記映像受信属性のみを有する無線端末は、情報を送受信する第1の通信部と、前記映像送信属性と前記映像受信属性とのうち、自端末と反対の属性を有する無線端末を反対属性無線端末と定義し、前記指示属性を有する無線端末を指示属性無線端末と定義するとき、前記第1の通信部が受信する情報に基づいて、当該情報を送信した無線端末が前記反対属性無線端末であるか否かを認識する認識部と、情報を送信した無線端末が前記反対属性無線端末であると前記認識部が認識した場合、前記反対属性無線端末であると認識された無線端末に関する情報を前記第1の通信部が前記指示属性無線端末へ送信するよう制御し、情報を送信した無線端末が前記反対属性無線端末でないと前記認識部が認識した場合、前記反対属性無線端末でないと認識された無線端末に関する情報を前記通信部が前記指示属性無線端末へ送信しないよう制御し、かつ、映像の伝送を指示すると共に映像の伝送先の前記反対属性無線端末を指定する情報を前記第1の通信部が前記指示属性無線端末から受信した場合、受信した当該情報が指定する前記反対属性無線端末との間で前記第1の通信部が無線接続の確立処理を実施するよう制御する第1の通信制御部と、を有する無線システムである。
【0012】
また、本発明の無線システムは、前記指示属性無線端末を更に有する無線システムであって、前記指示属性無線端末は、情報を送受信する第2の通信部と、前記第2の通信部が受信した、前記反対属性無線端末であると認識された無線端末に関する情報が示す無線端末の中から、前記映像送信属性のみを有する第1の無線端末と、前記映像受信属性のみを有する第2の無線端末とを選択し、映像の伝送を指示すると共に当該第1の無線端末および当該第2の無線端末のうちの一方を映像の伝送先の前記反対属性無線端末として指定する情報を前記第2の通信部が当該第1の無線端末および当該第2の無線端末のうちの他方へ送信するよう制御する第2の通信制御部と、を有する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、無線端末が認識可能な反対属性無線端末に関する情報が指示属性無線端末へ送信されるので、指示属性無線端末からは直接認識できない無線端末を指示属性無線端末が無線端末からの情報によって認識することが可能となる。また、映像の伝送を指示すると共に映像の伝送先の反対属性無線端末を指定する情報を無線端末が指示属性無線端末から受信し、この情報が指定する反対属性無線端末との間で無線端末が無線接続の確立処理を実施することによって、互いに接続可能な無線端末間で無線接続を確立することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態による映像送信端末の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態による映像受信端末の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態による制御端末の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態による映像送信端末の動作の手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態による映像送信端末の動作の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態における接続先リストを示す参考図である。
【図7】本発明の一実施形態による映像受信端末の動作の手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態による制御端末の動作の手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態による制御端末の動作の手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態による制御端末の表示画面を示す参考図である。
【図11】本発明の一実施形態における無線端末リストを示す参考図である。
【図12】本発明の一実施形態による制御端末の表示画面を示す参考図である。
【図13】従来の無線システムにおける無線接続の切り替え方法を説明するための説明図である。
【図14】従来の無線システムにおける無線接続の切り替え方法を説明するための説明図である。
【図15】従来の無線システムの問題点を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態による無線端末のうち、映像の送信機能を有する映像送信端末100の電気的構成を示している。映像送信端末100は、制御部101(認識部、通信制御部)、ROM102、RAM103、無線通信回路部104(通信部)、アンテナ105、映像信号処理部106、および映像ソース部110から構成されており、図示するように相互に接続されている。映像ソース部110以外の構成は同一筐体内に配置されている。
【0016】
制御部101は、ROM102に格納されているプログラムに従って動作し、映像送信端末100の動作シーケンスを制御する。ROM102はFlashROM等の不揮発メモリであり、映像送信端末100の制御のためのプログラムデータおよび通信設定パラメータを含む各種設定情報がROM102に格納される。
【0017】
RAM103は、制御部101の演算等に使用するワークエリア、各種設定等を一時的に格納するエリアとして使用される。無線通信回路部104は、無線通信に必要な高周波回路部、符号化・復号化回路部、バッファメモリ等から構成され、アンテナ105が接続されている。本実施形態では、無線通信の方式として、IEEE802.11等の所定の無線方式が使用される。映像信号処理部106は、映像ソース部110から供給された映像データに対して所定の方式で圧縮処理を行った後、圧縮された映像データを無線通信回路部104に供給する。
【0018】
映像ソース部110は、ビデオカメラ、DVDプレイヤー等の映像データを供給するデバイスであり、HDMI、DVI、SDI等の映像インターフェースを介して映像信号処理部106に接続されている。図1では、制御部101等が配置される筐体とは別の筐体に映像ソース部110が配置され、映像信号処理部106に接続されているが、制御部101等が配置される筐体内に映像ソース部110を配置し、映像信号処理部106に接続される構成でもよい。
【0019】
図2は、本実施形態による無線端末のうち、映像の受信・表示機能を有する映像受信端末200の電気的構成を示している。映像受信端末200は、制御部201(認識部、通信制御部)、ROM202、RAM203、無線通信回路部204(通信部)、アンテナ205、映像信号処理部206、およびモニター部210から構成されており、図示するように相互に接続されている。モニター部210以外の構成は同一筐体内に配置されている。
【0020】
制御部201は、ROM202に格納されているプログラムに従って動作し、映像受信端末200の動作シーケンスを制御する。ROM202はFlashROM等の不揮発メモリであり、映像受信端末200の制御のためのプログラムデータおよび通信設定パラメータを含む各種設定情報がROM202に格納される。
【0021】
RAM203は、制御部201の演算等に使用するワークエリア、各種設定等を一時的に格納するエリアとして使用される。無線通信回路部204は、無線通信に必要な高周波回路部、符号化・復号化回路部、バッファメモリ等から構成され、アンテナ205が接続されている。本実施形態では、無線通信の方式として、IEEE802.11等の所定の無線方式が使用される。
【0022】
映像信号処理部206は、無線通信回路部204が受信した、圧縮された映像データを伸長した後、HDMI、NTSC等の映像信号に変換し、モニター部210に出力する。モニター部210は、液晶表示装置およびその制御回路から構成され、映像送信端末100からの映像データに基づく映像を表示すると共に無線接続の状態を報知する表示手段として動作する。
【0023】
図3は、本実施形態による無線端末のうち、無線接続の制御機能を有する制御端末300の電気的構成を示している。制御端末300は、制御部301(通信制御部)、ROM302、RAM303、無線通信回路部304(通信部)、アンテナ305、表示部306、および操作部307から構成されており、図示するように相互に接続されている。
【0024】
制御部301は、ROM302に格納されているプログラムに従って動作し、制御端末300の動作シーケンスを制御する。ROM302はFlashROM等の不揮発メモリであり、制御端末300の制御のためのプログラムデータおよび通信設定パラメータを含む各種設定情報がROM302に格納される。
【0025】
RAM303は、制御部301の演算等に使用するワークエリア、各種設定等を一時的に格納するエリアとして使用される。無線通信回路部304は、無線通信に必要な高周波回路部、符号化・復号化回路部、バッファメモリ等から構成され、アンテナ305が接続されている。本実施形態では、無線通信の方式として、IEEE802.11等の所定の無線方式が使用される。
【0026】
表示部306は、液晶パネルおよびその制御回路から構成され、メニュー画面等の各種操作画面を表示する。操作部307は、表示部306上に設けられたタッチパネル、ボタン等の、ユーザが操作入力を行うための操作部であり、ユーザの操作による指示内容を制御部301に通知する。
【0027】
本実施形態では、映像送信端末100、映像受信端末200、制御端末300のそれぞれに対して、無線端末の機能毎に属性が設定されている。映像送信端末100には、映像を順次無線送信する属性である映像送信属性(Source)が設定されている。映像受信端末200には、映像送信端末100から映像を順次無線受信し表示する属性である映像受信属性(Sink)が設定されている。制御端末300には、映像送信端末100および映像受信端末200に対して映像の伝送を指示する属性である指示属性(Control)が設定されている。指示属性以外の属性には、反対属性が規定されていて、映像送信属性の反対属性は映像受信属性、映像受信属性の反対属性は映像送信属性として定義されている。各属性の情報はROM102、ROM202、ROM302に格納されており、各端末の動作時にRAM102、RAM202、RAM302に読み出されて適宜参照される。
【0028】
次に、映像送信端末100の動作を説明する。本実施形態では、映像送信端末100および映像受信端末200のそれぞれにおいて、接続可能な無線端末の探索が行われ、接続可能な無線端末の情報(後述する接続先リスト)が制御端末300へ送信される。制御端末300は、受信した情報が示す無線端末の中から、ユーザの指示に従って映像送信端末100および映像受信端末200を選択し、選択した映像送信端末100および映像受信端末200のうちの一方(後述する接続先設定端末)に無線接続を指示する。無線接続の指示を受けた無線端末は、無線接続の指示によって指定される無線端末(後述する接続先端末)と無線接続を確立する処理を行う。
【0029】
図4は映像送信端末100の動作を示している。映像送信端末100の電源が投入されると、制御部101は映像送信端末100の各機能ブロックを初期化し(ステップS401)、端末情報更新タイマーを初期化する(ステップS402)。端末情報更新タイマーは、無線接続可能な無線端末の情報を取得する処理を定期的に行うための時間を計測するタイマーである。
【0030】
続いて、接続先リストの生成が行われる(ステップS403)。映像送信端末100における接続先リストは、映像送信端末100の接続先の候補となる、映像送信端末100から無線接続可能な映像受信端末200のリストである。図5は、接続先リストを生成する際の映像送信端末100の動作を示している。
【0031】
制御部101は探索タイマーを初期化し(ステップS501)、RAM103に格納されている接続先リストを初期化する(ステップS502)。探索タイマーは、無線接続可能な無線端末を探索するための時間を計測するタイマーである。続いて、以下のようにして、無線接続可能な無線端末の探索が行われ、発見された無線端末の情報が接続先リストに書き込まれる。
【0032】
無線接続可能な無線端末の探索では、無線端末の情報を要求することを示す情報を含む探索要求パケットが送信され、探索要求パケットに対する探索要求応答パケットの受信が所定期間行われる。このために制御部101は無線通信回路部104に探索要求パケットをブロードキャストで送信させる(ステップS503)。
【0033】
制御部101は、探索要求パケットの送信後、他の無線端末からの探索要求パケットを受信したか否かを判定する(ステップS504)。探索要求パケットを受信した場合、制御部101は、無線通信回路部104を介して、探索要求応答パケットを探索要求パケットの送信元へ送信する(ステップS505)。本実施形態の探索要求応答パケットには、探索要求応答パケットの送信元のMACアドレス、端末名、属性、端末状態等の情報が含まれている。続いて、処理はステップS509に進む。探索要求パケットを受信していない場合、制御部101は、他の無線端末からの探索要求応答パケットを受信したか否かを判定する(ステップS506)。探索要求応答パケットを受信していない場合、処理はステップS509に進む。
【0034】
探索要求応答パケットを受信した場合、制御部101は、探索要求応答パケットに含まれる属性の情報に基づいて、探索要求応答パケットの送信元の無線端末が自身の属性(映像送信属性)とは反対属性(映像受信属性)の無線端末であるか否かを判定する(ステップS507)。探索要求応答パケットの送信元の無線端末が反対属性の無線端末ではなかった場合、処理はステップS509に進む。また、探索要求応答パケットの送信元の無線端末が反対属性の無線端末であった場合、制御部101は、探索要求応答パケットに含まれる情報を接続先リストに登録し、接続先リストを更新する(ステップS508)。これによって、映像送信端末100から接続可能(認識可能)な映像受信端末200の情報が接続先リストに登録される。続いて、処理はステップS509に進む。
【0035】
図6は接続先リストの内容の一例を示している。図6に示すように、接続先リストには、MACアドレス、端末名、属性、および状態が含まれる。映像送信端末100の属性とは反対属性の映像受信端末200の情報が接続先リストに登録されるため、属性はSink(映像受信属性)となる。状態は、未接続、接続のいずれかとなる。
【0036】
処理がステップS509に進んだ場合、制御部101は、探索タイマーが計測している計測時間が所定時間を経過しているか否かを判定する(ステップS509)。計測時間が所定時間を経過していない場合、処理はステップS504に戻る。また、計測時間が所定時間を経過した場合、接続先リストの生成が終了する。
【0037】
接続先リストの生成が終了した後、制御部101は、他の無線端末からの探索要求パケットを受信したか否かを判定する(ステップS404)。探索要求パケットを受信した場合、制御部101は、無線通信回路部104を介して、探索要求応答パケットを探索要求パケットの送信元へ送信する(ステップS405)。続いて、処理はステップS418に進む。
【0038】
探索要求応答パケットを受信していない場合、制御部101は、他の無線端末からの接続先リスト要求パケットを受信したか否かを判定する(ステップS406)。接続先リスト要求パケットは、制御端末300から送信されるパケットであり、接続先リストを制御端末300に送信することを要求することを示す情報を含むパケットである。接続先リスト要求パケットを受信した場合、制御部101はRAM103から接続先リストを読み出し、無線通信回路部104を介して、接続先リストを接続先リスト要求パケットの送信元へ送信する(ステップS407)。これにより、制御端末300は、映像送信端末100が接続可能な映像受信端末200の情報を映像送信端末100から受信することになる。続いて、処理はステップS418に進む。
【0039】
接続先リスト要求パケットを受信していない場合、制御部101は、他の無線端末からの接続指示パケットを受信したか否かを判定する(ステップS408)。接続指示パケットは、制御端末300から送信されるパケットであり、無線端末に接続して映像の伝送を指示する情報を含むと共に、接続先(映像の伝送先または映像の伝送元)の無線端末(以下、接続先端末と記す)のMACアドレス、接続指示パケットの送信先のMACアドレスおよび属性等の情報を含む。
【0040】
接続指示パケットを受信した場合、制御部101は、無線通信回路部104を介して、無線接続を要求することを示す情報を含む接続要求パケットを、接続指示パケットが示す接続先端末へ送信する(ステップS409)。続いて、制御部101は、無線通信回路部104に対して、接続先端末へ映像データの送信を行うための設定を行い、接続先端末への映像データの送信を開始させる(ステップS410)。ステップS410以降、無線通信回路部104は接続先端末へ映像データを送信する。続いて、処理はステップS418に進む。
【0041】
接続指示パケットを受信していない場合、制御部101は、他の無線端末からの接続要求パケットを受信したか否かを判定する(ステップS411)。映像送信端末100が受信する接続要求パケットは、映像受信端末200から送信されるパケットであり、無線接続を要求することを示す情報を含むパケットである。接続要求パケットの送信元は接続先設定端末となる。接続要求パケットを受信した場合、制御部101は、無線通信回路部104に対して、接続要求パケットの送信元の無線端末へ映像データの送信を行うための設定を行い、接続先端末への映像データの送信を開始させる(ステップS412)。ステップS412以降、無線通信回路部104は接続先端末へ映像データを送信する。続いて、処理はステップS418に進む。
【0042】
接続要求パケットを受信していない場合、制御部101は、他の無線端末からの切断指示パケットを受信したか否かを判定する(ステップS413)。切断指示パケットは、制御端末300から送信されるパケットであり、無線接続の切断を指示する情報を含むと共に、無線接続を切断する接続先端末のMACアドレス、切断指示パケットの送信先のMACアドレスおよび属性等の情報を含む。
【0043】
切断指示パケットを受信した場合、制御部101は、無線通信回路部104を介して、無線接続の切断を要求することを示す情報を含む切断要求パケットを、切断指示パケットが示す接続先端末へ送信する(ステップS414)。続いて、制御部101は、無線通信回路部104に対して、接続先端末への映像データの送信を停止する設定を行い、映像データの送信を停止させる(ステップS415)。続いて、処理はステップS418に進む。
【0044】
切断指示パケットを受信していない場合、制御部101は、他の無線端末からの切断要求パケットを受信したか否かを判定する(ステップS416)。映像送信端末100が受信する切断要求パケットは、映像受信端末200から送信されるパケットであり、無線接続の切断を要求することを示す情報を含む。切断要求パケットを受信した場合、制御部101は、無線通信回路部104に対して、切断要求の送信元への映像データの送信を停止する設定を行い、映像データの送信を停止させる(ステップS417)。続いて、処理はステップS418に進む。
【0045】
処理がステップS418に進んだ場合、制御部101は、端末情報更新タイマーが計測している計測時間が所定時間を経過しているか否かを判定する(ステップS418)。計測時間が所定時間を経過していない場合、処理はステップS404に戻る。また、計測時間が所定時間を経過した場合、処理はステップS402に戻る。これによって、再度ステップS403で接続先リストの更新が行われる。上記の動作では、端末情報更新タイマーに設定されている所定時間の間隔で接続先リストの更新が行われるため、映像送信端末100では最新の接続先リストが、制御端末300に送信可能な状態で保持される。
【0046】
次に、映像受信端末200の動作を説明する。図7は映像受信端末200の動作を示している。映像受信端末200の電源が投入されると、制御部201は映像受信端末200の各機能ブロックを初期化し(ステップS701)、端末情報更新タイマーを初期化する(ステップS702)。続いて、接続先リストの生成が行われる(ステップS703)。映像受信端末200における接続先リストは、映像受信端末200の接続先の候補となる、映像受信端末200から無線接続可能な映像送信端末100のリストである。接続先リストの生成手順については、映像送信属性の無線端末である映像送信端末100から探索要求応答パケットを受信したときに接続先リストに映像送信端末100の情報が登録されることを除けば、図5に示した手順と同様であるので、説明を省略する。
【0047】
接続先リストの生成が終了した後、制御部201は、他の無線端末からの探索要求パケットを受信したか否かを判定する(ステップS704)。探索要求パケットを受信した場合、制御部201は、無線通信回路部204を介して、探索要求応答パケットを探索要求パケットの送信元へ送信する(ステップS705)。続いて、処理はステップS718に進む。
【0048】
探索要求応答パケットを受信していない場合、制御部201は、他の無線端末からの接続先リスト要求パケットを受信したか否かを判定する(ステップS706)。接続先リスト要求パケットを受信した場合、制御部201はRAM203から接続先リストを読み出し、無線通信回路部204を介して、接続先リストを接続先リスト要求パケットの送信元へ送信する(ステップS707)。これにより、制御端末300は、映像受信端末200が接続可能な映像送信端末100の情報を映像受信端末200から受信することになる。続いて、処理はステップS718に進む。
【0049】
接続先リスト要求パケットを受信していない場合、制御部201は、他の無線端末からの接続指示パケットを受信したか否かを判定する(ステップS708)。接続指示パケットを受信した場合、制御部201は、無線通信回路部204を介して、無線接続を要求することを示す情報を含む接続要求パケットを、接続指示パケットが示す接続先端末へ送信する(ステップS709)。続いて、制御部201は、無線通信回路部204に対して、接続先端末から映像データの受信を行うための設定を行い、接続先端末からの映像データの受信を開始させる(ステップS710)。ステップS710以降、無線通信回路部104は接続先端末から映像データを受信する。続いて、処理はステップS718に進む。
【0050】
接続指示パケットを受信していない場合、制御部201は、他の無線端末からの接続要求パケットを受信したか否かを判定する(ステップS711)。映像受信端末200が受信する接続要求パケットは、映像送信端末100から送信されるパケットであり、無線接続を要求することを示す情報を含むパケットである。接続要求パケットの送信元は接続先設定端末となる。接続要求パケットを受信した場合、制御部201は、無線通信回路部204に対して、接続要求パケットの送信元の無線端末から映像データの受信を行うための設定を行い、接続先端末からの映像データの受信を開始させる(ステップS712)。ステップS712以降、無線通信回路部204は接続先端末から映像データを受信する。続いて、処理はステップS718に進む。
【0051】
接続要求パケットを受信していない場合、制御部201は、他の無線端末からの切断指示パケットを受信したか否かを判定する(ステップS713)。切断指示パケットを受信した場合、制御部201は、無線通信回路部204を介して、無線接続の切断を要求することを示す情報を含む切断要求パケットを、切断指示パケットが示す接続先端末へ送信する(ステップS714)。続いて、制御部201は、無線通信回路部204に対して、接続先端末からの映像データの受信を停止する設定を行い、映像データの受信を停止させる(ステップS715)。続いて、処理はステップS718に進む。
【0052】
切断指示パケットを受信していない場合、制御部201は、他の無線端末からの切断要求パケットを受信したか否かを判定する(ステップS716)。映像受信端末200が受信する切断要求パケットは、映像送信端末100から送信されるパケットであり、無線接続の切断を要求することを示す情報を含む。切断要求パケットを受信した場合、制御部201は、無線通信回路部204に対して、切断要求の送信元からの映像データの受信を停止する設定を行い、映像データの受信を停止させる(ステップS717)。続いて、処理はステップS718に進む。
【0053】
処理がステップS718に進んだ場合、制御部201は、端末情報更新タイマーが計測している計測時間が所定時間を経過しているか否かを判定する(ステップS718)。計測時間が所定時間を経過していない場合、処理はステップS704に戻る。また、計測時間が所定時間を経過した場合、処理はステップS702に戻る。これによって、再度ステップS703で接続先リストの更新が行われる。端末情報更新タイマーに設定されている所定時間の間隔で接続先リストの更新が行われるため、映像受信端末200では最新の接続先リストが、制御端末300に送信可能な状態で保持される。
【0054】
次に、制御端末300の動作を説明する。図8は制御端末300の動作を示している。制御端末300の電源が投入されると、制御部301は制御端末300の各機能ブロックを初期化する(ステップS801)。続いて、制御部301は、表示部306に設定メニュー画面を表示する(ステップS802)。
【0055】
図10(a)は、表示部306に表示される設定メニュー画面の一例を示している。図10(a)に示すように、設定メニュー画面には接続設定、切断設定等の項目が表示される。ユーザは各項目を選択することが可能であり、ユーザが操作部307を操作して項目を選択すると、操作部307は、選択された項目の情報を制御部301に通知する。
【0056】
続いて、制御部301は、操作部307から通知された項目の情報に基づいて、接続設定が選択されたか否かを選択する(ステップS803)。接続設定が選択された場合、無線端末リストの生成が行われる(ステップS804)。無線端末リストは、制御端末300から無線接続可能な映像送信端末100および映像受信端末200のリストである。図9は、無線端末リストを生成する際の制御端末300の動作を示している。
【0057】
制御部301は探索タイマーを初期化し(ステップS901)、RAM303に格納されている無線端末リストを初期化する(ステップS902)。続いて、以下のようにして、無線接続可能な無線端末の探索が行われ、発見された無線端末の情報が無線端末リストに書き込まれる。
【0058】
制御部301は無線通信回路部304に探索要求パケットをブロードキャストで送信させる(ステップS903)。制御部301は、探索要求パケットの送信後、他の無線端末からの探索要求パケットを受信したか否かを判定する(ステップS904)。探索要求パケットを受信した場合、制御部301は、無線通信回路部304を介して、探索要求応答パケットを探索要求パケットの送信元へ送信する(ステップS905)。続いて、処理はステップS908に進む。
【0059】
探索要求パケットを受信していない場合、制御部301は、他の無線端末からの探索要求応答パケットを受信したか否かを判定する(ステップS906)。探索要求応答パケットを受信していない場合、処理はステップS908に進む。
【0060】
探索要求応答パケットを受信した場合、制御部301は、探索要求応答パケットに含まれる情報(探索要求応答パケットの送信元の情報)を無線端末リストに登録し、無線端末リストを更新する(ステップS907)。続いて、処理はステップS908に進む。
【0061】
図11は無線端末リストの内容の一例を示している。図11(a)に示すように、無線端末リストには、MACアドレス、端末名、属性、および状態が含まれる。本実施形態では、無線端末の属性に関係なく、制御端末300の無線通信可能範囲に存在する全ての無線端末の情報が収集され、無線端末リストに登録される。
【0062】
処理がステップS908に進んだ場合、制御部301は、探索タイマーが計測している計測時間が所定時間を経過しているか否かを判定する(ステップS908)。計測時間が所定時間を経過していない場合、処理はステップS904に戻る。また、計測時間が所定時間を経過した場合、無線端末リストの生成が終了する。
【0063】
無線端末リストの生成が終了した後、制御部301は、RAM303から無線端末リストを読み出し、無線端末リストに登録されている無線端末のうち、状態が「未接続」となっている無線端末の情報に基づいて、表示部306に接続先設定端末の選択画面を表示する(ステップS805)。本実施形態の接続先設定端末は、制御端末300から接続指示パケットを受信し、接続指示パケットが示す接続先端末と無線接続を確立する処理を行う無線端末である。また、接続先端末は、接続先設定端末と映像の送信または受信を行う無線端末であり、接続先設定端末の属性とは反対属性の無線端末である。
【0064】
図10(b)は、 表示部306に表示される接続先設定端末の選択画面の一例を示している。接続先設定端末の選択画面には、無線端末リストに登録されている映像送信端末100または映像受信端末200の端末名がボタンとして表示される。ユーザは、表示されたボタンを押すことで、接続先設定端末に設定したい無線端末を選択することが可能である。ユーザが操作部307を操作して接続先設定端末を選択すると、操作部307は、選択された接続先設定端末の情報を制御部301に通知する。
【0065】
続いて、制御部301は、操作部307から通知された接続先設定端末の情報に基づいて、無線端末リストに登録されている無線端末の中から接続先設定端末を選択する(ステップS806)。このとき、制御部301は、無線端末リストにおいて、選択した接続先設定端末の状態を「接続」に変更する。続いて、制御部301は、無線通信回路部304を介して、接続先リスト要求パケットを、ステップS806で選択した接続先設定端末へ送信する(ステップS807)。
【0066】
前述したように、接続先リスト要求パケットを受信した映像送信端末100または映像受信端末200は接続先リストを制御端末300へ送信する。制御部301は、無線通信回路部304を介して接続先リストを受信し、RAM303に格納する(ステップS808)。続いて、制御部301は、RAM303から接続先リストを読み出し、接続先リストに基づいて、表示部306に接続先端末の選択画面を表示する(ステップS809)。
【0067】
図10(c)は、 表示部306に表示される接続先端末の選択画面の一例を示している。接続先端末の選択画面には、接続先リストに登録されている映像送信端末100または映像受信端末200の端末名がボタンとして表示される。図10(c)は、接続先設定端末として映像受信端末200が選択された場合の例であり、接続先設定端末となる映像受信端末200へ映像を送信する映像送信端末100の端末名が表示されている。ユーザは、表示されたボタンを押すことで、接続先端末に設定したい無線端末を選択することが可能である。ユーザが操作部307を操作して接続先端末を選択すると、操作部307は、選択された接続先端末の情報を制御部301に通知する。接続先端末が選択されると、映像の送受信を行う映像送信端末100および映像受信端末200が確定する。
【0068】
続いて、制御部301は、操作部307から通知された接続先端末の情報に基づいて、接続先リストに登録されている無線端末の中から接続先端末を選択する(ステップS810)。制御部301は、無線通信回路部304を介して、接続指示パケットを、ステップS806で選択した接続先設定端末へ送信する(ステップS811)。続いて、処理はステップS802に戻る。
【0069】
接続指示パケットを受信した接続先設定端末は、接続指示パケットが示す接続先端末へ接続要求パケットを送信した後、無線接続の確立処理を実行する。一方、接続先端末は、接続先設定端末から送信された接続要求パケットを受信した後、無線接続の確立処理を実行する。この動作により、接続先設定端末と接続先端末の無線接続が行われ、映像データの伝送が開始される。
【0070】
ステップS803で接続設定が選択されていない場合、制御部301は、操作部307から通知された項目の情報に基づいて、切断設定が選択されたか否かを選択する(ステップS812)。切断設定が選択された場合、無線端末リストの生成が行われる(ステップS813)。ステップS813における無線端末リストの生成手順は、図9に示した手順と同様である。
【0071】
無線端末リストの生成が終了した後、制御部301は、RAM303から無線端末リストを読み出し、無線端末リストに登録されている無線端末のうち、状態が「接続」となっている無線端末の情報に基づいて、表示部306に切断設定端末の選択画面を表示する(ステップS805)。本実施形態の切断設定端末は、無線接続を切断する指示を制御端末300から受ける無線端末である。
【0072】
図11(b)に示す無線端末リストの例では、「映像送信端末1」以外の無線端末の状態が「接続」となっている。状態が「接続」となっている無線端末が切断設定端末の選択画面に表示される。図12は、 表示部306に表示される切断設定端末の選択画面の一例を示している。切断設定端末の選択画面には、無線端末リストに登録されている映像送信端末100または映像受信端末200の端末名がボタンとして表示される。ユーザは、表示されたボタンを押すことで、切断設定端末に設定したい無線端末を選択することが可能である。ユーザが操作部307を操作して切断設定端末を選択すると、操作部307は、選択された切断設定端末の情報を制御部301に通知する。
【0073】
続いて、制御部301は、操作部307から通知された切断設定端末の情報に基づいて、無線端末リストに登録されている無線端末の中から切断設定端末を選択する(ステップS815)。このとき、制御部301は、無線端末リストにおいて、選択した切断設定端末の状態を「未接続」に変更する。続いて、制御部301は、無線通信回路部304を介して、切断指示パケットを、ステップS815で選択した切断設定端末へ送信する(ステップS816)。続いて、処理はステップS802に戻る。
【0074】
ステップS812で切断設定が選択されていない場合、図10(a)に示した設定メニュー画面で選択された項目に応じた動作が行われるが、詳細については説明を省略する。
【0075】
上述したように、本実施形態によれば、映像送信端末100および映像受信端末200が認識可能な、自身の属性とは反対属性の無線端末の情報を含む接続先リストが制御端末300へ送信されるので、制御端末300は、自身からは直接認識できない無線端末を接続先リストによって認識することが可能となる。また、映像送信端末100または映像受信端末200が制御端末300から接続指示パケットを受信し、この接続指示パケットが指定する反対属性の無線端末との間で無線接続の確立処理を実施することによって、互いに接続可能な無線端末間で無線接続を確立することができる。さらに、制御端末300から直接認識することができる無線端末と、制御端末300から直接認識することができない無線端末との間で無線接続を確立することもできる。
【0076】
また、図4および図7に示したように、映像の伝送中であっても所定時間の間隔で接続先リストの送信が行われるので、制御端末300は、周囲の無線端末が接続可能な無線端末の最新の情報を保持することができる。
【0077】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【符号の説明】
【0078】
100・・・映像送信端末、101,201,301・・・制御部、102,202,302・・・ROM、103,203,303・・・RAM、104,204,304・・・無線通信回路部、105,205,305・・・アンテナ、106,206・・・映像信号処理部、110・・・映像ソース部、200・・・映像受信端末、210・・・モニター部、300・・・制御端末、306・・・表示部、307・・・操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を無線送信する属性を映像送信属性と定義し、映像を無線受信して表示する属性を映像受信属性と定義し、更に、前記映像送信属性のみを有する複数の無線端末、および前記映像受信属性のみを有する複数の無線端末に対して映像の伝送を指示する属性を指示属性と定義するとき、前記映像送信属性又は前記映像受信属性のみを有する無線端末であって、
情報を送受信する通信部と、
前記映像送信属性と前記映像受信属性とのうち、自端末と反対の属性を有する無線端末を反対属性無線端末と定義し、前記指示属性を有する無線端末を指示属性無線端末と定義するとき、前記通信部が受信する情報に基づいて、当該情報を送信した無線端末が前記反対属性無線端末であるか否かを認識する認識部と、
情報を送信した無線端末が前記反対属性無線端末であると前記認識部が認識した場合、前記反対属性無線端末であると認識された無線端末に関する情報を前記通信部が前記指示属性無線端末へ送信するよう制御し、情報を送信した無線端末が前記反対属性無線端末でないと前記認識部が認識した場合、前記反対属性無線端末でないと認識された無線端末に関する情報を前記通信部が前記指示属性無線端末へ送信しないよう制御し、かつ、映像の伝送を指示すると共に映像の伝送先の前記反対属性無線端末を指定する情報を前記通信部が前記指示属性無線端末から受信した場合、受信した当該情報が指定する前記反対属性無線端末との間で前記通信部が無線接続の確立処理を実施するよう制御する通信制御部と、
を有する無線端末。
【請求項2】
前記通信制御部は更に、前記反対属性無線端末との間で通信が確立されている状態で、前記反対属性無線端末であると認識された無線端末に関する情報を前記通信部が前記指示属性無線端末へ送信するよう制御する請求項1に記載の無線端末。
【請求項3】
映像を無線送信する属性を映像送信属性と定義し、映像を無線受信して表示する属性を映像受信属性と定義し、更に、前記映像送信属性のみを有する複数の無線端末、および前記映像受信属性のみを有する複数の無線端末に対して映像の伝送を指示する属性を指示属性と定義するとき、前記映像送信属性のみを有する複数の無線端末と、前記映像受信属性のみを有する複数の無線端末とを有する無線システムであって、
前記映像送信属性又は前記映像受信属性のみを有する無線端末は、
情報を送受信する第1の通信部と、
前記映像送信属性と前記映像受信属性とのうち、自端末と反対の属性を有する無線端末を反対属性無線端末と定義し、前記指示属性を有する無線端末を指示属性無線端末と定義するとき、前記第1の通信部が受信する情報に基づいて、当該情報を送信した無線端末が前記反対属性無線端末であるか否かを認識する認識部と、
情報を送信した無線端末が前記反対属性無線端末であると前記認識部が認識した場合、前記反対属性無線端末であると認識された無線端末に関する情報を前記第1の通信部が前記指示属性無線端末へ送信するよう制御し、情報を送信した無線端末が前記反対属性無線端末でないと前記認識部が認識した場合、前記反対属性無線端末でないと認識された無線端末に関する情報を前記通信部が前記指示属性無線端末へ送信しないよう制御し、かつ、映像の伝送を指示すると共に映像の伝送先の前記反対属性無線端末を指定する情報を前記第1の通信部が前記指示属性無線端末から受信した場合、受信した当該情報が指定する前記反対属性無線端末との間で前記第1の通信部が無線接続の確立処理を実施するよう制御する第1の通信制御部と、
を有する無線システム。
【請求項4】
前記指示属性無線端末を更に有する無線システムであって、
前記指示属性無線端末は、
情報を送受信する第2の通信部と、
前記第2の通信部が受信した、前記反対属性無線端末であると認識された無線端末に関する情報が示す無線端末の中から、前記映像送信属性のみを有する第1の無線端末と、前記映像受信属性のみを有する第2の無線端末とを選択し、映像の伝送を指示すると共に当該第1の無線端末および当該第2の無線端末のうちの一方を映像の伝送先の前記反対属性無線端末として指定する情報を前記第2の通信部が当該第1の無線端末および当該第2の無線端末のうちの他方へ送信するよう制御する第2の通信制御部と、
を有する請求項3に記載の無線システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−239002(P2012−239002A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−106113(P2011−106113)
【出願日】平成23年5月11日(2011.5.11)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】