説明

無線装置及び情報収集装置及び監視システム並びに監視方法並びにコンピュータプログラム並びに記録媒体

【課題】生鮮食品等の監視対象物が輸送されている途中の状態情報を輸送車に依存せずに提供することができる無線装置を提供する。
【解決手段】輸送ノード10は、監視対象物と共に輸送される。無線インタフェース11は、輸送途中の確認地点に設置されたチェックポイントノード20からID情報を受信し、受信時の時刻情報をID情報に対応付けて記憶部14に記録する。センサ部12は、所定の時間間隔で前記監視対象物の輸送状態情報を測定し、測定時の時刻情報を輸送状態情報に対応付けて記憶部14に記録する。そして、情報収集装置30から情報収集指示を受信した時、記憶部14からID情報とID情報に対応付けられた時刻情報と輸送状態情報と輸送状態情報に対応付けられた時刻情報とを読み出して、情報収集装置30へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に生鮮食品等が輸送される途中の温度や湿度などの輸送状態を把握するために利用する無線装置及び情報収集装置及び監視システム並びに監視方法並びにコンピュータプログラム並びに記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術では、通信手段とGPS(Global Positioning System)を備えた輸送車にセンサを装着し、食品等の輸送中の温度や湿度などの状態を遠隔で監視する手段が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、RFID(Radio Frequency Identification)方式のICタグを利用し食品のトレーサビリティ(追跡可能性、生産・流通履歴)の情報を提供するシステムも提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−183875号公報
【非特許文献1】ソフトバンク・アイティメディア株式会社、「野菜が自らの“素性”を消費者に語る」、[online]、[平成16年7月12日検索]、インターネット<http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0401/08/news071.html>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に示す技術では、輸送を行う輸送車すべてに通信手段とGPSとセンサを備えている必要があり、別の輸送車に積み替えられた場合等には生鮮食品等を監視できないという問題がある。
また、非特許文献1に示す技術では、生鮮食品等のトレーサビリティの情報は提供できるが輸送中の温度などの情報を提供することはできないという問題がある。
【0004】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、その目的は、輸送車に依存せず生鮮食品等の監視対象物の輸送途中の状態情報を提供することができる無線装置、情報収集装置、監視システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、監視対象物と共に輸送される無線装置(輸送ノード10)と、輸送途中の確認地点に設置され一意に識別できるID情報(チェックポイントID)が設定された設置型無線装置(チェックポイントノード20)と、前記無線装置が収集した情報を前記無線装置から受信する情報収集装置(情報収集装置30)と、を備えた監視システム(監視システム1)における無線装置であって、前記設置型無線装置から前記ID情報を受信し、前記ID情報を記憶部に記録する第1の記録手段と、所定の時間間隔で前記監視対象物の輸送状態情報を所定の測定手段によって測定し、前記輸送状態情報を前記記憶部に記録する第2の記録手段と、前記情報収集装置から情報収集指示信号を受信した時、前記記憶部から前記ID情報と前記輸送状態情報を読み出して、前記情報収集装置へ送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする無線装置である。
【0006】
本発明は、監視対象物と共に輸送される無線装置(輸送ノード10)と、輸送途中の確認地点に設置され一意に識別できるID情報(チェックポイントノードID)が設定された設置型無線装置(チェックポイントノード20)と、前記無線装置が収集した情報を前記無線装置から受信する情報収集装置(情報収集装置30)と、を備えた監視システム(監視システム1)における情報収集装置であって、情報収集指示信号を前記無線装置に送信する送信手段と、前記送信手段によって送信された前記情報収集指示信号を受信した前記無線装置から前記無線装置が前記設置型無線装置から受信した前記ID情報と、前記無線装置によって所定の時間間隔で所定の測定手段によって測定された前記監視対象物の前記輸送状態情報とを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記ID情報に基づいて輸送経路情報を求める輸送経路管理手段と、を備えたことを特徴とする情報収集装置である。
【0007】
本発明は、監視対象物と共に輸送され一意に識別可能な対象物ID情報(輸送ノードID)が設定された無線装置(輸送ノード10)と、輸送途中の確認地点に配置され一意に識別可能な地点ID情報(チェックポイントノードID)が設定された設置型無線装置(チェックポイントノード20)と、前記無線装置が収集した情報を前記無線装置から受信する情報収集装置(情報収集装置30)と、前記設置型無線装置と前記情報収集装置を接続するネットワーク(ネットワーク50)と、を備えた監視システム(監視システム1)において、前記無線装置は、前記設置型無線装置から前記地点ID情報を受信した時、自らの前記対象物ID情報を前記設置型無線装置に送信する対象物ID情報送信手段と、前記設置型無線装置から前記地点ID情報を受信して、前記地点ID情報を輸送状態記憶部に記録する第1の記録手段と、所定の時間間隔で所定の測定手段によって測定した輸送状態情報を前記輸送状態記憶部に記録する第2の記録手段と、前記情報収集装置から情報収集指示信号を受信した時、前記輸送状態記憶部から前記地点ID情報と前記輸送状態情報とを読み出し、自らの前記対象物ID情報を付加して前記輸送状態情報を前記情報収集装置へ送信する輸送状態送信手段と、によって構成され、前記設置型無線装置は、自らの前記地点ID情報を前記無線装置に送信する地点ID情報送信手段と、前記無線装置から前記対象物ID情報を受信する対象物ID情報受信手段と、受信した前記対象物ID情報に自らの前記地点ID情報を付加し前記ネットワークを介して前記情報収集装置に送信する対象物ID情報送信手段と、によって構成され、前記情報収集装置は、情報収集指示信号を前記無線装置に送信する情報収集指示送信手段と、前記地点ID情報と前記輸送状態情報と前記対象物ID情報を前記無線端末から受信する輸送状態受信手段と、前記対象物ID情報と前記地点ID情報を前記設置型無線装置から前記ネットワークを介して受信する対象物ID情報受信手段と、前記輸送状態受信手段によって受信された前記地点ID情報に基づいて第1の輸送経路情報を求め、前記対象物ID情報受信手段によって受信された前記対象物ID情報に基づいて第2の輸送経路情報を求め、前記第1の輸送経路情報と前記第2の輸送経路情報を利用して輸送経路を特定する輸送経路管理手段と、によって構成されることを特徴とする監視システムである。
【0008】
本発明は、監視対象物と共に輸送され一意に識別可能な対象物ID情報が設定された無線装置と、輸送途中の確認地点に配置され一意に識別可能な地点ID情報が設定された設置型無線装置と、前記無線装置が収集した情報を前記無線装置から受信する情報収集装置と、前記設置型無線装置と前記情報収集装置を接続するネットワークと、を備えた監視システムの監視方法において、前記設置型無線装置が、自らの前記地点ID情報を前記無線装置に送信する過程と、前記無線装置が、前記設置型無線装置から前記地点ID情報を受信した時、自らの前記対象物ID情報を前記設置型無線装置に送信する過程と、前記無線装置が、前記設置型無線装置から前記地点ID情報を受信して、前記地点ID情報を輸送状態記憶部に記録する過程と、前記設置型無線装置が、受信した前記対象物ID情報に自らの前記地点ID情報を付加し前記ネットワークを介して前記情報収集装置に送信する過程と、前記情報収集装置が、前記対象物ID情報と前記地点ID情報を前記設置型無線装置から前記ネットワークを介して受信する過程と、前記無線装置が、所定の時間間隔で所定の測定手段によって測定した輸送状態情報を前記輸送状態記憶部に記録する過程と、前記情報収集装置が、情報収集指示信号を前記無線装置に送信する過程と、前記無線装置が、前記情報収集装置から前記情報収集指示信号を受信した時、前記輸送状態記憶部から前記地点ID情報と前記輸送状態情報とを読み出し、自らの前記対象物ID情報を付加して前記輸送状態情報を前記情報収集装置へ送信する過程と、前記情報収集装置が、前記地点ID情報と前記輸送状態情報と前記対象物ID情報を前記無線端末から受信する過程と、前記情報収集装置が、前記無線装置から受信した前記地点ID情報に基づいて第1の輸送経路情報を求め、前記設置型無線装置から受信した前記対象物ID情報に基づいて第2の輸送経路情報を求め、前記第1の輸送経路情報と前記第2の輸送経路情報を利用して輸送経路を特定する過程と、からなることを特徴とする監視方法である。
【0009】
本発明は、監視対象物と共に輸送される無線装置と、輸送途中の確認地点に設置され一意に識別できるID情報が設定された設置型無線装置と、前記無線装置が収集した情報を前記無線装置から受信する情報収集装置と、を備えた監視システムにおける前記無線装置のコンピュータを、前記設置型無線装置から前記ID情報を受信し、前記ID情報を記憶部に記録する第1の記録手段、所定の時間間隔で前記監視対象物の輸送状態情報を所定の測定手段によって測定し、前記輸送状態情報を前記記憶部に記録する第2の記録手段、前記情報収集装置から情報収集指示信号を受信した時、前記記憶部から前記ID情報と前記輸送状態情報を読み出して、前記情報収集装置へ送信する送信手段、として機能させるためのコンピュータプログラムである。
【0010】
本発明は、監視対象物と共に輸送される無線装置と、輸送途中の確認地点に設置され一意に識別できるID情報が設定された設置型無線装置と、前記無線装置が収集した情報を前記無線装置から受信する情報収集装置と、を備えた監視システムにおける前記情報収集装置のコンピュータを、情報収集指示信号を前記無線装置に送信する送信手段、前記送信手段によって送信された前記情報収集指示信号を受信した前記無線装置から前記無線装置が前記設置型無線装置から受信した前記ID情報と、前記無線装置によって所定の時間間隔で所定の測定手段によって測定された前記監視対象物の前記輸送状態情報とを受信する受信手段、前記受信手段によって受信された前記ID情報に基づいて輸送経路情報を求める輸送経路管理手段、として機能させるためのコンピュータプログラムである。
【0011】
本発明は、上記の何れかのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、無線装置は、監視対象物と共に輸送され、輸送途中の確認地点に設置された設置型無線装置から設置型無線装置を一意に識別できるID情報を受信し、ID情報を内部の記憶部に記録する。所定の時間間隔で監視対象物の輸送状態情報を測定し、輸送状態情報を内部の記憶部に記録する。そして、情報収集装置から情報収集指示信号を受信した時、記憶部からID情報と輸送状態情報とを読み出して、情報収集装置へ送信する構成となっている。そのため、監視対象物と共に輸送される無線装置が輸送途中の設置型無線装置のID情報と生鮮食品等の監視対象物の輸送状態情報を収集することができる。それによって、輸送車によって監視する場合と異なり、輸送の開始時点から終了時点までの輸送経路の情報と監視対象物の状態情報を消費者等に提供することが可能となる。
【0013】
また、本発明によれば、情報収集装置は、情報収集指示信号を監視対象物と共に輸送される無線装置に送信して無線端末が輸送途中の確認地点に設置された設置型無線端末から受信したID情報と、無線端末によって測定された監視対象物の輸送状態情報とを無線端末から受信する。受信したID情報から輸送経路情報を求め輸送経路を管理する構成となっている。そのため、商品を受取った側で、予定されていた通りの経路で輸送されたか否かを確認することができる。それによって、輸送経路に信頼性のおける輸送状態情報を消費者に提供することが可能となる。
【0014】
また、本発明によれば、監視システムは、監視対象物と共に輸送され一意に識別可能な対象物ID情報が付与された無線装置と、輸送途中の確認地点に配置され一意に識別可能な地点ID情報が設定された設置型無線装置と、監視対象物の輸送状態情報を収集する情報収集装置と、設置型無線装置と情報収集装置を接続するネットワークから構成されている。無線装置は、設置型無線装置から送信された地点ID情報を受信して、地点ID情報を輸送状態記憶部に記録する。また、対象物ID情報を設置型無線装置に送信する。所定の時間間隔で輸送状態情報を測定し、測定した輸送状態情報を輸送状態記憶部に記録する。設置型無線装置は、ネットワークを介して無線装置から受信した対象物ID情報を情報収集装置に送信する。情報収集装置は、情報収集指示信号を無線装置に送信し地点ID情報と、監視対象物の輸送状態情報とを無線端末から受信する。また、設置型無線装置から無線装置の対象物ID情報を受信する。受信した地点ID情報に基づいて求めた輸送経路情報と対象物ID情報に基づいて求めた輸送経路情報の2つの輸送経路情報を利用して輸送経路を特定する構成となっている。そのため、情報収集装置において輸送経路を二重に確認することができる。それによって、輸送経路により信頼性のおける輸送状態情報を消費者に提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態による輸送ノード及びチェックポイントノード並びに情報収集装置とそれらによって構成される監視システムを図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態による輸送ノード10及びチェックポイントノード20並びに情報収集装置30の内部構成及びそれらによって構成される監視システム1の構成を示したブロック図である。
【0016】
輸送ノード10は上述した無線装置に該当する装置であり、生鮮食品等の監視対象物と共にトラックなどで輸送される。輸送ノード10は、データを無線で送受信可能な無線インタフェース11を実装している。この無線インタフェース11は、同一方式で送受信を行ってもよいし、送信と受信が異なる方式を適用することも可能である。例えば、受信側の無線インタフェース11は、主にIDと命令信号を受信するのみであるため、通信速度が低速の無線インタフェースを利用し、送信側の無線インタフェース11は、記録した情報の履歴を一括して送信する必要があるため、通信速度が高速の無線インタフェースを利用することが考えられる。この場合、一般に無線通信では、低速の無線インタフェースの方が待ち受け時の受信電力が少ないため、無線装置の消費電力を減らす効果も期待できる。無線インタフェース11は、後述するチェックポイントノード20からチェックポイントノード20を一意に識別できるチェックポイントノードIDを受信する。また、輸送ノード10には輸送ノードを一意に識別可能な輸送ノードIDが設定されており、チェックポイントノード20からチェックポイントノードIDを受信した際に輸送ノードIDをチェックポイントノード20に送信する。輸送終了時には後述する情報収集装置30からの情報収集指示信号に応答して記憶部14に記録されている輸送途中の履歴情報に自らの輸送ノードIDを付加して送信する。
【0017】
センサ部12は、上述した所定の測定手段に該当する処理を行うブロックであって内部に電子温度計、電子湿度計、デジタルカメラ、振動検出回路、振動測定回路を備えており、輸送中に監視対象物の輸送状態情報、即ち温度、湿度、振動値、周囲の状態などを測定する。温度や湿度は一定の時間間隔で電子温度計や電子湿度計により測定され、周囲の状態も一定時間間隔でデジタルカメラによって撮影される。また、振動値は、振動検出回路が振動を検出した時に振動測定回路によって測定される。記憶部14には、無線インタフェース11が受信したチェックポイントノードID情報と後述する制御部13に備えられた時計から取得したチェックポイントノードID受信時の時刻情報が記録される。またセンサ部12が測定した温度、湿度、振動値及びカメラが撮影した画像も時刻情報と共に記録される。制御部13は、上述した無線インタフェース11、センサ部12の動作を制御する。内部に記憶回路を備えており上述した輸送ノードIDが輸送前に書き込み装置により書き込まれている。また、内部に電源回路を有しており、輸送前に充電された電力を利用して無線インタフェース11やセンサ部12や記憶部14を動作させる。
【0018】
チェックポイントノード20は、上述した設置型無線装置に該当する装置であり、輸送途中のいくつかの地点に設置されている。チェックポイントノード20にはチェックポイントノード20を一意に識別可能なチェックポイントIDが設定されている。チェックポイントノード20において、無線インタフェース21は、無線通信を行うことができ、チェックポイントノードIDをブロードキャストによって継続的に送信する。また、輸送ノード10から輸送ノードIDを受信する。記憶部24には、輸送ノード10から受信した輸送ノードIDと後述する制御部23に備えられた時計から取得した受信時の時刻情報が記録される。
【0019】
ネットワークインタフェース22は、ネットワーク50を介して後述する情報収集装置30のネットワークインタフェース32に接続し、記憶部24に記憶されている情報に自らのチェックポイントIDを付与して情報収集装置30に送信する。制御部23は、上述した無線インタフェース21、ネットワークインタフェース22の動作を制御する。内部に記憶回路を備えておりチェックポイントIDが予め書き込み装置により書き込まれている。なお、チェックポイントノード20は輸送ノード10とは異なり地点ごとに配置された電源装置から電源の供給を受けて動作する。
【0020】
情報収集装置30は、輸送の最終地点に設置されており、輸送ノード10が輸送中に収集した輸送状態情報を輸送ノード10から受信し、ID受信履歴から輸送経路を、各センサ情報履歴から輸送状態を確認する。情報収集装置30において、無線インタフェース31は、輸送ノード10と無線通信し、輸送ノード10に情報収集指示信号を送信する。そして、輸送ノード10から、チェックポイントノードIDと輸送状態情報とそれに対応づけられた時刻情報及び当該輸送ノード10の輸送ノードIDを受信する。
ここで、情報収集装置30の無線インタフェース31で、情報収集指示信号を送信するインタフェースに、パッシブRFID等の近距離無線通信を利用し、さらに、輸送ノード10に情報収集指示信号を受信する無線インタフェースとして、同様な近距離無線通信インタフェースを利用する。この構成によって、沢山の輸送ノードが密集している場合であっても、情報収集装置30と近距離の通信範囲にある輸送ノード10のみが情報収集指示信号に応答するため、目的の輸送ノード10のみの状態情報を受信することができ、輸送ノードの輸送状態情報送信におけるコリジョンを防ぐことが可能である。
【0021】
ネットワークインタフェース32は、チェックポイントノード20から輸送ノードIDとそれに対応付けられた時刻情報及び当該チェックポイントノード20のチェックポイントノードIDを受信する。記憶部34には、無線インタフェース31及びネットワークインタフェース32が受信した情報が記録されている。制御部33は、無線インタフェース31、ネットワークインタフェース32を制御する。また、記憶部34に記録されている輸送ノード10から受信したチェックポイントノードIDに基づいて求めた輸送経路情報と、チェックポイントノード20から受信した輸送ノードIDに基づいて求めた輸送経路情報を利用して輸送経路の特定を行う。輸送経路管理部35は、制御部33によって特定された輸送経路情報及び輸送状態情報並びに時刻情報を利用して監視対象物の輸送状態を管理する。例えば、管理者の操作指示を受けて、輸送状態情報と時刻情報に基づいて輸送履歴を消費者に提示するための時系列グラフを作成し、画面に表示する等の処理を行う。
なお、輸送経路が予め設定されていた場合には、上記2つの輸送経路情報が予め設定されていた輸送経路情報に一致するか否かによって予定通りに輸送されたか否かを判定するようにしてもよい。
【0022】
図2は、輸送ノード10とチェックポイントノード20と情報収集装置30から構成された監視システム1における輸送ノード10の輸送過程を示した図である。
同図において、チェックポイントノード20は複数設置されており、それぞれチェックポイントノード20a、20b・・・(以下、チェックポイントノードを代表して示す場合にはチェックポイントノード20として記載する)として示されている。それぞれのチェックポイントノード20は、自らのチェックポイントノードIDを継続して送信している。各チェックポイントノード20はネットワーク50に接続しており、各チェックポイントノード20は輸送ノード10から受信した輸送ノードIDに自らのチェックポイントIDを付加して情報収集装置30に送信する。
【0023】
輸送ノード10はトラックなどで監視対象物40と共に輸送されている通常動作時とチェックポイントノード20が設置されたチェックポイント通過時と最終目的地到着時の3つの時点における状態が示されている。通常動作時の輸送ノード10は、上述した監視対象物の輸送状態情報を定期的に収集する。チェックポイント通過時は、チェックポイントノード20a、20b・・・のそれぞれからチェックポイントノードIDを受信し、自らの輸送ノードIDをチェックポイントノード20に送信する。最終目的地到着時は、情報収集装置30から情報収集指示信号を受信して内部の記憶部に記録した輸送状態情報とチェックポイントIDに自らの輸送ノードIDを付加して情報収集装置30に送信する。
【0024】
図3は、輸送ノード10における内部状態遷移を説明するための図である。同図において、通信状態は、チェックポイントノード20または情報収集装置30の間で情報の送受信を行う状態である。スリープ状態は、一切の動作を停止し、電力消費を行わない状態である。温度・湿度測定状態は、電子温度計または電子湿度計により測定を行う状態である。振動値測定状態は内部の振動検出回路が振動を検出した際に、振動測定回路により振動値を測定する状態である。撮影状態は、内部のデジタルカメラによって周囲の状態を撮影する状態である。
【0025】
スリープ状態から通信状態への遷移はチェックポイントノード20または情報収集装置30からブロードキャストメッセージを受信した時に発生し、チェックポイントノード20との間でチェックポイントノードIDと輸送ノードIDの交換を終了するとスリープ状態に戻る。また、情報収集装置30との間では、情報収集指示信号を受信した際に、通信状態に遷移し、輸送状態情報等の情報を送信した後にスリープ状態に戻る。スリープ状態から振動値測定状態への遷移は、振動検出回路によって振動が検出された場合に、スリープ状態から振動値測定状態に遷移し、測定が行われた後にスリープ状態に戻る。スリープ状態から温度・湿度測定状態への遷移は、内部のタイマにより、現在時刻(T)から前回測定時刻(Tpm)を減算した値が、10分間の測定間隔(T1)以上である場合に、温度・湿度測定状態に遷移し、測定の後にスリープ状態に戻る。撮影状態は、温度・湿度測定状態において、現在時刻(T)から前回撮影時刻(Tpp)を減算した値が、60分の測定間隔(T2)以上である場合に、撮影状態に遷移し、測定の後に温度・湿度測定状態に戻る。撮影の間隔(T2)を温度・湿度測定の間隔(T1)よりも長くしているのは容量の大きい画像データによる記憶領域の消費を抑えるためである。
【0026】
図4は、輸送ノード10、チェックポイントノード20、情報収集装置30の間における情報送受信の流れを示したシーケンス図である。
最初に、各確認地点に設置されたチェックポイントノード20は、一定間隔でブロードキャストメッセージを送信し続ける。当該ブロードキャストメッセージには、チェックポイントノードIDと“IDのみを送れ”というコマンドが設定されている(ステップS1−1)。チェックポイントノード20からブロードキャストメッセージを受信し、ブロードキャストメッセージに含まれているチェックポイントIDを記憶部14に記録する。そして、自らの輸送ノードIDを応答メッセージ(Ack)に設定してチェックポイントノード20に送信する(ステップS1−2)。幾つかのチェックポイントノード20でステップS1−1とS1−2の処理を行った後、輸送ノード10を積んだトラックが最終目的地に到着する。
【0027】
情報収集装置30は、最終目的地において輸送状態を収集する輸送ノード10が存在する場合、情報収集指示信号を含むブロードキャストメッセージを送信する。予め対象となる輸送ノード10のIDがわかっている場合は、ブロードキャストメッセージではなく、そのIDをあて先とするユニキャストメッセージでも構わない。情報収集指示信号には情報収集装置30に予め付与された情報収集IDと“IDおよび履歴を送れ”というコマンドが設定されている。情報収集装置IDは、受信した輸送ノード10が応答先を識別するために利用されるIDである(ステップS1−3)。ブロードキャストメッセージを受信した輸送ノード10は、輸送ノードIDを設定した応答メッセージを送信する(ステップS1−4)。そして、輸送ノード10は、コマンドに従い内部の記憶部14からチェックポイントノードIDと輸送中に収集した輸送状態情報を読出し、情報収集装置30へ送信する(ステップS1−5)。情報収集装置30は、輸送ノード10からの送信が終了した後に、当該輸送ノード10のみを指定して、履歴情報の消去をさせるために、輸送ノードIDと“履歴を消去せよ”というコマンドを設定したユニキャストメッセージを輸送ノード10に送信する(ステップS1−6)。当該ユニキャストメッセージを受信した輸送ノード10は、記憶部14に記録している情報を消去する。
【0028】
図5は、情報収集装置30における輸送経路の確認処理と輸送状態情報の出力処理を示したフローチャートである。なお、本フローチャートに示す処理では、予定輸送経路が予め設定されており、予定輸送経路に一致する場合に輸送経路が正しいと判定するようにしている。
最初に、輸送ノード10から受信した一連のチェックポイントノードIDに基づいて輸送ノード10の輸送経路を求める。次に、各チェックポイントノード20から受信した情報の中から当該輸送ノード10の輸送ノードIDを含むメッセージを送信した送信元のチェックポイントノード20に基づいて輸送ノード10の輸送経路を求める(ステップS2−1)。2つの輸送経路が予定されていた輸送経路に一致するか否かを予め設定されている予定輸送経路に基づいて確認を行う(ステップS2−2)。一致しない場合には処理を終了する。一致する場合には、輸送ノード10から受信した輸送状態情報を時系列に並べてグラフデータを作成する(ステップS2−3)。そして、作成したグラフデータを画面に出力する(ステップS2−4)。
【0029】
図6及び図7は、実際の流通システムに本実施形態の監視システム1を適用した実施例を示した図である。図6において、水産事業者が鮮魚を捕った時点で鮮魚の1つに輸送ノード10をセットする。鮮魚はいくつかのルートを通って小売店に到着する。小売店では、輸送ノード10が付けられている鮮魚に関しては情報収集装置30によって輸送経路と輸送中の温度を商品である鮮魚と共に消費者に輸送状態のグラフを提示する。このとき、各チェックポイントノード20の通過時に輸送ノード10が存在している場所が判明していれば、その情報を情報収集装置30に入力することで同図に示す所在情報を含むグラフを表示することができる。輸送ノード10が付けられていない鮮魚については輸送履歴を提示することができないため、輸送ノード10を付けている商品と付けていない商品の間で品質保証の信頼性に違いを設けることができる。例えば、同図のグラフに示すように、輸送途中の温度がある一定の温度以下を維持する状態で輸送が行われていることが示されていれば、鮮魚の品質が良い状態で保たれていたことを消費者に示すことができる。それによって、消費者にとって輸送状態情報に表されている品質保証が商品に対する付加価値と感じられれば、輸送履歴のない商品より値段を高く設定しても消費者が購入する可能性を高めることができる。
【0030】
図7は、果物などの振動に弱い製品について輸送途中の温度と振動を履歴として提示する例を示した図である。同図のグラフ示すように果物がある一定の振動値以下でかつある一定の温度以下に維持する状態で輸送されていることが示されていれば、果物に傷みがなくまた鮮度を保った状態で輸送されたことを消費者に示すことができる。
【0031】
なお、上述した実施形態では、チェックポイントノード20と情報収集装置30がネットワーク50で接続されており、チェックポイントノード20は輸送ノード10から受信した輸送ノードIDを情報収集装置30に送信するようにしている。しかし、本発明は本実施形態に限られるものではなく、情報収集装置30で輸送ノード10から得られる情報にのみ基づいて輸送経路の確認を行う形態としてもよい。その際、チェックポイントノード20は輸送ノード10に対してチェックポイントノードIDを送信するだけの装置となり、ネットワーク50は必要なくなる。
【0032】
また、輸送ノード10が情報を記憶部14に記録する時とチェックポイントノード20が記憶部24に記録する時に時刻情報を付加して記録しているが、記録する際に順序性を持たせて記録させているのであれば時刻情報を付加しない形態にしてもよい。なぜなら、輸送経路は順序性を確認することが目的だからであり、時刻情報がなくても記録時に順序性が保たれていれば目的は達成できるからである。情報収集装置30が輸送ノード10から輸送状態情報を受信してグラフ化する際にも、センサ部12は一定の時間間隔でのみ測定するようになっているため、予め起動時間を設定しておけば、受信時の時刻情報から逆算して時刻を割り出すようにすることも可能である。
【0033】
上述の無線装置及び情報収集装置は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した輸送状態情報収集などの処理過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本実施形態による輸送ノード、チェックポイントノード、情報収集装置及び監視システムを示すブロック図である。
【図2】同実施形態における監視システムを説明するための図である。
【図3】同実施形態における輸送ノードの状態遷移を示した図である。
【図4】同実施形態における輸送ノード、チェックポイントノード、情報収集装置間の情報の送受信を示したシーケンス図である。
【図5】同実施形態における輸送経路確認処理と輸送状態情報出力処理を示したフローチャートである。
【図6】同実施形態における実施例(その1)である。
【図7】同実施形態における実施例(その2)である。
【符号の説明】
【0035】
10 輸送ノード
11 無線インタフェース
20 チェックポイントノード
30 情報収集装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象物と共に輸送される無線装置と、輸送途中の確認地点に設置され一意に識別できるID情報が設定された設置型無線装置と、前記無線装置が収集した情報を前記無線装置から受信する情報収集装置と、を備えた監視システムにおける無線装置であって、
前記設置型無線装置から前記ID情報を受信し、前記ID情報を記憶部に記録する第1の記録手段と、
所定の時間間隔で前記監視対象物の輸送状態情報を所定の測定手段によって測定し、前記輸送状態情報を前記記憶部に記録する第2の記録手段と、
前記情報収集装置から情報収集指示信号を受信した時、前記記憶部から前記ID情報と前記輸送状態情報を読み出して、前記情報収集装置へ送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする無線装置。
【請求項2】
監視対象物と共に輸送される無線装置と、輸送途中の確認地点に設置され一意に識別できるID情報が設定された設置型無線装置と、前記無線装置が収集した情報を前記無線装置から受信する情報収集装置と、を備えた監視システムにおける情報収集装置であって、
情報収集指示信号を前記無線装置に送信する送信手段と、
前記送信手段によって送信された前記情報収集指示信号を受信した前記無線装置から前記無線装置が前記設置型無線装置から受信した前記ID情報と、前記無線装置によって所定の時間間隔で所定の測定手段によって測定された前記監視対象物の前記輸送状態情報とを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された前記ID情報に基づいて輸送経路情報を求める輸送経路管理手段と、
を備えたことを特徴とする情報収集装置。
【請求項3】
監視対象物と共に輸送され一意に識別可能な対象物ID情報が設定された無線装置と、輸送途中の確認地点に配置され一意に識別可能な地点ID情報が設定された設置型無線装置と、前記無線装置が収集した情報を前記無線装置から受信する情報収集装置と、前記設置型無線装置と前記情報収集装置を接続するネットワークと、を備えた監視システムにおいて、
前記無線装置は、
前記設置型無線装置から前記地点ID情報を受信した時、自らの前記対象物ID情報を前記設置型無線装置に送信する対象物ID情報送信手段と、
前記設置型無線装置から前記地点ID情報を受信して、前記地点ID情報を輸送状態記憶部に記録する第1の記録手段と、
所定の時間間隔で所定の測定手段によって測定した輸送状態情報を前記輸送状態記憶部に記録する第2の記録手段と、
前記情報収集装置から情報収集指示信号を受信した時、前記輸送状態記憶部から前記地点ID情報と前記輸送状態情報とを読み出し、自らの前記対象物ID情報を付加して前記輸送状態情報を前記情報収集装置へ送信する輸送状態送信手段と、によって構成され、
前記設置型無線装置は、
自らの前記地点ID情報を前記無線装置に送信する地点ID情報送信手段と、
前記無線装置から前記対象物ID情報を受信する対象物ID情報受信手段と、
受信した前記対象物ID情報に自らの前記地点ID情報を付加し前記ネットワークを介して前記情報収集装置に送信する対象物ID情報送信手段と、によって構成され、
前記情報収集装置は、
前記情報収集指示信号を前記無線装置に送信する情報収集指示送信手段と、
前記地点ID情報と前記輸送状態情報と前記対象物ID情報を前記無線端末から受信する輸送状態受信手段と、
前記対象物ID情報と前記地点ID情報を前記設置型無線装置から前記ネットワークを介して受信する対象物ID情報受信手段と、
前記輸送状態受信手段によって受信された前記地点ID情報に基づいて第1の輸送経路情報を求め、前記対象物ID情報受信手段によって受信された前記対象物ID情報に基づいて第2の輸送経路情報を求め、前記第1の輸送経路情報と前記第2の輸送経路情報を利用して輸送経路を特定する輸送経路管理手段と、
によって構成されることを特徴とする監視システム。
【請求項4】
監視対象物と共に輸送され一意に識別可能な対象物ID情報が設定された無線装置と、輸送途中の確認地点に配置され一意に識別可能な地点ID情報が設定された設置型無線装置と、前記無線装置が収集した情報を前記無線装置から受信する情報収集装置と、前記設置型無線装置と前記情報収集装置を接続するネットワークと、を備えた監視システムの監視方法において、
前記設置型無線装置が、自らの前記地点ID情報を前記無線装置に送信する過程と、
前記無線装置が、前記設置型無線装置から前記地点ID情報を受信した時、自らの前記対象物ID情報を前記設置型無線装置に送信する過程と、
前記無線装置が、前記設置型無線装置から前記地点ID情報を受信して、前記地点ID情報を輸送状態記憶部に記録する過程と、
前記設置型無線装置が、受信した前記対象物ID情報に自らの前記地点ID情報を付加し前記ネットワークを介して前記情報収集装置に送信する過程と、
前記情報収集装置が、前記対象物ID情報と前記地点ID情報を前記設置型無線装置から前記ネットワークを介して受信する過程と、
前記無線装置が、所定の時間間隔で所定の測定手段によって測定した輸送状態情報を前記輸送状態記憶部に記録する過程と、
前記情報収集装置が、情報収集指示信号を前記無線装置に送信する過程と、
前記無線装置が、前記情報収集装置から前記情報収集指示信号を受信した時、前記輸送状態記憶部から前記地点ID情報と前記輸送状態情報とを読み出し、自らの前記対象物ID情報を付加して前記輸送状態情報を前記情報収集装置へ送信する過程と、
前記情報収集装置が、前記地点ID情報と前記輸送状態情報と前記対象物ID情報を前記無線端末から受信する過程と、
前記情報収集装置が、前記無線装置から受信した前記地点ID情報に基づいて第1の輸送経路情報を求め、前記設置型無線装置から受信した前記対象物ID情報に基づいて第2の輸送経路情報を求め、前記第1の輸送経路情報と前記第2の輸送経路情報を利用して輸送経路を特定する過程と、
からなることを特徴とする監視方法。
【請求項5】
監視対象物と共に輸送される無線装置と、輸送途中の確認地点に設置され一意に識別できるID情報が設定された設置型無線装置と、前記無線装置が収集した情報を前記無線装置から受信する情報収集装置と、を備えた監視システムにおける前記無線装置のコンピュータを、
前記設置型無線装置から前記ID情報を受信し、前記ID情報を記憶部に記録する第1の記録手段、
所定の時間間隔で前記監視対象物の輸送状態情報を所定の測定手段によって測定し、前記輸送状態情報を前記記憶部に記録する第2の記録手段、
前記情報収集装置から情報収集指示信号を受信した時、前記記憶部から前記ID情報と前記輸送状態情報を読み出して、前記情報収集装置へ送信する送信手段、
として機能させるためのコンピュータプログラム。
【請求項6】
監視対象物と共に輸送される無線装置と、輸送途中の確認地点に設置され一意に識別できるID情報が設定された設置型無線装置と、前記無線装置が収集した情報を前記無線装置から受信する情報収集装置と、を備えた監視システムにおける前記情報収集装置のコンピュータを、
情報収集指示信号を前記無線装置に送信する送信手段、
前記送信手段によって送信された前記情報収集指示信号を受信した前記無線装置から前記無線装置が前記設置型無線装置から受信した前記ID情報と、前記無線装置によって所定の時間間隔で所定の測定手段によって測定された前記監視対象物の前記輸送状態情報とを受信する受信手段、
前記受信手段によって受信された前記ID情報に基づいて輸送経路情報を求める輸送経路管理手段、
として機能させるためのコンピュータプログラム。
【請求項7】
請求項5または請求項6の何れかのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−76687(P2006−76687A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−260783(P2004−260783)
【出願日】平成16年9月8日(2004.9.8)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】