説明

無線電子ドライブスルーシステムおよび方法

本開示は、顧客認証および支払システム(12)、商人データサーバー(20)、商人ネットワーク(22)および商人ステーション(24)を備えるシステムに向けられている。前記商人データサーバーは、公衆データネットワークに接続され、前記公衆ネットワークは、前記顧客認証および支払サーバーに接続される。前記商人ネットワークは、前記商人データサーバーおよび前記商人ステーションに接続される。前記商人ステーションは、通信インターフェースを備え、臨時の接続を用いて、無線サービスエリア内に入る顧客との無線通信を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線ドライブスルーシステム及び注文を円滑にする方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ドライブスルーサービスは、便利な買い物の大部分を占める。数十億のファストフード産業は、車に乗りつけたまま或いはドライブスルーサービスでその食事の50パーセントほどを販売する。食品サービス、銀行、薬剤サービス、及びランドリーサービスを含む種々の産業は、ドライブスルーのオプションを通して顧客サービスを高めている。
【0003】
しかしながら、乗りつけ及びドライブスルーサービスは、効率が悪く、従業員には重労働である。幾つかのファストフードチェーン店は、ピーク時間中、4人もの人員を使ってドライブスルーサービスを提供する。1人が注文を取り、別の人間が両替し、3人目がドリンク注文を用意して、できあがった注文を客に手渡し、4人目が注文のうちフードを用意する。ドライブスルーサービスの従業員の大変さは、便利なサービス産業に大幅なコストを示す。一方、長い平均サービス時間は、一定の時間内でサービスする客の数を減らし、収入を減らすことになる。
【0004】
ファストドライブスルーサービスの従業員の大変さに加えて、典型的なシステムは、性能の悪いスピーカ及びマイクロフォンによって起こる誤った通信及び注文の混乱に悩む。質の悪いスピーカ及びマイクロフォンでの声の通信は、アイドリングのエンジン音、カーオーディオシステム、及び他の周囲の騒音に匹敵する。たびたび、顧客は注文を叫ぶために天候が悪いにもかかわらず車から顔を出す。それに続く、質の悪いスピーカを通しての応答は、しばしば、注文は正しいのかどうか、いくら支払うのかについて顧客を不安にさせる。
【0005】
このような多くの典型的なシステムでは、従業員の大変なサービス及び顧客との質の悪い通信に悩む。従って、改善されたドライブスルーサービスシステムが必要である。
【特許文献1】米国特許出願公開第2002/0156682A1号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2002/0013730A1号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2002/0143638A1号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2002/0138350号明細書
【特許文献5】米国特許第6,157,908A号明細書
【特許文献6】米国特許第5,850,214A号明細書
【特許文献7】米国特許出願公開第2002/0197955A1号明細書
【特許文献8】米国特許出願公開第2002/0091577A1号明細書
【特許文献9】米国特許出願公開第2001/0034760A1号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
特定の一つの実施形態において、その開示は、顧客の認証及び支払いサーバー、商人データサーバー、商人ネットワーク、及び商人ステーションを含むシステムに向けられている。前記商人データサーバーは公式データネットワークと接続し、前記公式データネットワークは前記顧客認証及び支払サーバーと接続する。前記商人ネットワークは、前記商人データサーバーおよび前記商人ステーションと接続する。前記商人ステーションは通信インターフェースを含んで、臨時の接続を用いて無線サービスエリア内に配置される顧客との無線通信を提供する。
【0007】
他の実施形態において、その開示は、無線電子ドライブスルー注文を処理する方法に向けられている。前記方法は、テレマティック制御部が無線サービスエリア内で検出される商人データサーバーでの通知を受信し;注文選択メニューを、無線チャネルを通して前記商人データからテレマティック制御部に通信し;テレマティック制御部から注文選択を受信し;商人サービス端末から、ネットワーク認証サーバーリモートで、テレマティクス制御部の使用を認証し、前記テレマティクス制御部より受信される注文選択を果たす。前記注文選択は無線チャネル上のデータを介して通信される。
【0008】
さらなる実施形態において、前記開示は、無線電子ドライブスルーの注文を行う方法に向けられる。前記方法は、商人電子ドライブスルーサービスによって支持される無線サービスエリア内に配置されたテレマティクス制御部において、サービス通知を受信し;無線チャネルを通して前記商人電子ドライブスルーサービスによって通信される注文選択メニューを受信して、表示し;注文選択を、安全な接続を用いて、無線チャネルを通して前記テレマティクス制御部から、商人電子ドライブスルーサービスへ送信し;前記テレマティクス制御部で電子確認を受信し;前記注文の支払をする。前記電子確認は前記注文セレクションの受け入れに関連してもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(図面の詳細な説明)
ドライブスルーサービスにおける注文処理の自動化は、顧客の経験を増やし、従業員の大変なサービスに関連してコストを削減し、サービスタイミングを円滑にする可能性がある。改善された顧客との相互関係及び増加した支払選択は、より低いコスト、より効率的なサービスをもたらす。
【0010】
図1は、ドライブスルーのサポートシステムの模範的な実施形態を表す。前記システムは、テレマティクス制御部(TCU)30と通信する商人システム18を含む。前記商人システム18は、商人データサーバー20、商人ネットワーク22、及び商人注文ステーション24を含む。前記商人データサーバー20は、インターネットなどで前記商人ネットワーク22及び公衆通信回線14に連結される。また前記商人データサーバー20は、データ記憶21に接続される。前記データ記憶21は、顧客が臨時のネットワークエリアの範囲に入る場合に、特別なオーダーメニューをユーザーに提示することを許すユーザー選択(例、“通常”)を記憶するのに用いられる。前記商人ネットワーク22は、商人注文ステーション24に連結され、商人物理的受取りステーション26と連結してもよい。商人注文ステーション24は、従業員或いは商人の代表による使用のためにコードレスヘッドセットを含んでもよい。前記商人物理的受取ステーション26は、有効な注文を示す表示部及びレジスター及び/又はカードリーダなどの支払に応じる装置を含んでもよい。
【0011】
商人システム18は、図解された車載テレマティクス制御部30或いは車外携帯テレマティクス制御部50などのうち少なくとも一つのテレマティクス制御部と無線で通信する。前記無線通信は、802.11及びBluetooth(登録商標)などの種々のプロトコルを利用してよい。車載テレマティクス制御部30は、一つ或いはそれ以上の入力装置34、表示部32、及びアンテナ36を含んでも、車両のダッシュボード内に埋め込まれてもよい。スピーカ38もまた、音声チャネル42を介して車載テレマティクス制御部30に連結されてもよい。前記入力装置34は、タッチスクリーン、キーボード、音声などの自然言語入力、ペン入力、及びジェスチャーインターフェースなどの入力選択を含む。前記表示部32及び前記入力装置34は、別々に或いは組み合わせて、マルチモデル顧客インターフェースを提供する。前記ユーザー40は、前記車載テレマティクス制御部30を通して、前記商人システム18と接触し、注文して支払をする。
【0012】
車外テレマティクス制御部50は、表示部54及びアンテナ52を含む。前記車外テレマティクス制御部50は又、種々の入力装置を含む。前記車外テレマティクス制御部50は、Bluetooth(登録商標)、802.11、或いはUltra Widebandなどの規格によって無線プロトコル44を介し、幾つかの車両機能を用いて前記商人システム18と通信する。前記車載テレマティクス制御部30及び前記車外テレマティクス制御部50は、別々に或いは組み合わせて、前記商人システム18と通信し、注文と支払を円滑にすることができる。車外TCUの例は、携帯機器(例、GSM/GPRS或いはCDMA対応機器)或いは無線携帯端末(PDA)である。
【0013】
詳細な例として、ユーザー40は、ドライブスルー或いはドライブアップサービスエリアなどの、前記商人システム18の無線ネットワーク活動領域に車で入る。前記商人注文ステーション24は、前記車載テレマティクス制御部30と無線で接触する。この接触は、特に識別子、メニュー、注文、音声通信、宣伝、及び支払データの送信を含む。前記接触は、802.11、Ultra Wideband、及びBluetooth(登録商標)などの種々の規格及びプロトコルを利用し、XMLデータ、IPを介す音声(VOIP)、HTML、画像ファイル、及び映像及び音声フォーマットファイルなどの、種々の形式をとる。メニューは、前記表示部32に図示してもよい。例えば、XMLデータを、前記表示部32に図示されるメニューをカスタマイズするために強化させてもよい。音声信号は、音声チャネル42を通じて、前記スピーカ38に送信される。前記ユーザー40は、種々の入力装置34を通じて応答し、注文する。一例を挙げれば、前記ユーザー40は、タッチスクリーン表示部に触れてアイテムを選択する。他の例として、ユーザー40は、マイクロホンを使用し、VOIP送信を通じて前記商人の従業員と接触する。さらなる例として、前記ユーザー40は、車外テレマティクス制御部50と接触し、車両機能を利用して前記商人システム18に送信される注文或いは支払情報を入力する。
【0014】
前記注文及び支払データは、無線チャネル28を通して、前記商人システム18に送信される。前記商人システム18は、一つ或いはそれ以上のネットワーク基盤の認証及び支払サーバー12と接触して前記テレマティクス制御部を認証し、及び/又は支払を円滑にする。例えば、前記ユーザーは、会計を含む前記認証サーバー上の記憶されたプロフィールを持つ。前記会計は、一連のクレジット、支払会計へのリンク、或いはプリペイド会計でもよい。或いは、ユーザーは、支払方法の中でも、現金、電子支払、デビットカード、クレジットカード、ポイント、或いはクーポンを使用してもよい。前記記憶されたプロフィールもまた、購入についての選択、メニュー選択、などを含む。前記商人システム18は、仮想プライベートネットワーク接続16及び公衆ネットワーク14を介して、一つ或いはそれ以上のネットワーク基盤の認証及び支払サーバー12と接触する。
【0015】
一つの模範的な実施形態では、前記ユーザー40は、無線ローカルエリアネットワーク或いは無線パーソナルエリアネットワークによってカバーされる領域へ車を入れる。前記商人システム18は、無線チャネルを介して前記車載テレマティクス制御部30と臨時の通信を行う。前記車載テレマティクス制御部30は、前記ネットワーク基盤の認証及び支払サーバー12を通して認証される認証データを送信する。前記商人注文ステーション24は、無線チャネル28を通して、前記車載テレマティクス制御部30と接触して、メニューを配る。このようなメニューは、前記商人記憶装置に記憶された以前の取り扱いに関するユーザー選択或いは履歴データに基づいて、或いは、間接的に前記ユーザープロフィール及び認証データに沿って、カスタマイズされる。前記ユーザーは、前記車載テレマティクス制御部30を用いて前記メニュー及び商人注文ステーション24と接触し、注文と支払いとを行う。この接触は、好ましい言語を選ぶための選択を提供する。前記商人システム18は、選択及びお気に入りの注文などの情報を記憶装置21に、或いはネットワーク基盤の認証及び支払サーバー12に記憶する。一つの例として、前記ユーザー40は、車載制御部30に連結されるスピーカ38及びマイクロフォンを通して、商人の代表と接触する。前記商人の代表は、前記商人システム18に付随するコードレスヘッドセットを持つ。注文に対する支払は、前記ネットワーク基盤の認証及び支払サーバー12上の保存されたプロフィール及び支払情報を通して、或いは、電子財布などの電子支払方法を通して自動的に行われる。また、ユーザーは、クレジットカード或いはデビットカード情報を送信してもよい。さらに、ユーザーは、支払ステーション或いは物理的受取ステーション26などの実現ステーションに近づく際には、現金或いはその他の物理的な手段で支払ってもよい。
【0016】
注文を受信すると、前記商人データサーバー20は、前記商人ネットワーク22を通して前記商人注文ステーション24と接触する。前記商人データサーバー20は、前記テレマティクス制御部30或いは50、或いは前記ユーザー40を認証し、注文を有効にする。注文確認或いは固有の注文識別子は、前記テレマティクス制御部30或いは50に送信される。前記注文はそれから、準備及び配達のために物理的受取ステーション26に転送される。前記テレマティクス制御部30或いは50は、再度前記商人システム18或いは前記物理的受取ステーション26と接触し、注文を識別し、正しい注文を正しいユーザーに一致させる。
【0017】
その他の模範的な実施形態では、それぞれテレマティクス制御部を持つ、一つ以上の車両は、前記無線ローカルエリアネットワークの活動地域あるいは領域に入る。前記商人システム18は、各テレマティクス制御部と接触して、通信チャネルを確立し、注文を円滑にし、支払を徴収し、データを転送する。各テレマティクス制御部は別々の注文をし、各テレマティクス制御部は電子支払をして別々に認証される。例えば、第1のテレマティクス制御部のある第1の車両は、第1の注文をし、第2のテレマティクス制御部のある第2の車両は、第2の注文をする。両テレマティクス制御部は別々に支払い、別々に認証される。さらには、前記各テレマティクス制御部より転送されたデータは、前記商人データサーバー20に記憶される。
【0018】
図2は、無線電子ドライブスルー注文を処理する模範的な方法を表す。前記商人サーバーは、テレマティクス制御部がステップ202で、前記無線サービスエリア内で検出されたという通知を受信する。前記無線サービスエリアは、中でも、802.11ネットワーク或いはBluetooth(登録商標)ネットワークなどの臨時のネットワークを通して提供される。前記ネットワークは臨時のアクセスを許可する種々のプロトコルを利用する。前記テレマティクス制御部は、ステップ204で、前記商人サービス端末から遠くに配置されたネットワーク認証サーバーを用いて認証される。
【0019】
ステップ206で、商人サービス端末は、カスタマイズされた注文選択メニューを、無線データチャネルを通して前記テレマティクス制御部に通信する。前記テレマティクス制御部は、マルチモデルユーザーインターフェースを含み、前記注文選択メニューは映像、画像、テキスト記述、及び利用可能なアイテムに関する音声アナウンスを含む。前記テレマティクス制御部は又、タッチスクリーン、キーボード、或いは音声コマンドインターフェースを含む。前記注文選択メニューは、ユーザー履歴に基づいてカスタマイズされる。例えば、お気に入りの注文に対するワンタッチリンクが表示される。他の例として、注文選択メニューの言語は、過去の接触に基づいて優先的に事前に選択される。ユーザーは、商人の代表と接触を始めてもよい。この接触は、音声チャットセッション或いはテキストメッセージのチャットであってもよい。
【0020】
前記商人システムは、ステップ208で、前記無線チャネルを介して、前記テレマティクス制御部から注文選択を受信する。前記テレマティクス制御部は、注文選択を送信する。或いは、相互の音声及び/又はテキストチャットセッションが行われる。
【0021】
ステップ210で、前記システムはそれから、前記テレマティクス制御部から受信した前記注文選択の実現を円滑にする。注文の実現は、準備ライン時の表示システムとの相互作用或いは受取り窓口での実現表示との相互作用を含む。ステップ212で、支払は、前記ユーザーより受ける。前記ユーザーは、前記テレマティクス制御部を介して、前記商人システムに支払承認を提供する。この支払は、第2の通信チャネルを用いて、前記テレマティクス制御部から電子支払を受けることを含める。或いは、支払は、現金、スマートカード、従来のクレジットカード、デビットカード、小切手、商人が選択的に受け入れられる支払を用いて、物理的になされてもよい。種々の他の支払方法には、ポイント及びクーポンなどを用いてもよい。前記システムはまた、電子的に注文選択の配列を確認し、及び/又は前記注文選択に関する固有の注文識別子を送る。前記固有の注文識別子は、受取り場所で注文を車両(車両識別番号或いはプレートナンバーなど)或いはユーザーに関連させることに用いられる。
【0022】
図3は、無線電子的ドライブスルー注文をする模範的な方法を表す。ステップ302で、無線サービスエリア内に配置されたテレマティクス制御部は、商人電子ドライブスルーサービスからサービス通知を受信する。前記無線受信範囲は、臨時の無線ネットワークを通して促進される。前記テレマティクス制御部は、前記商人電子ドライブスルーサービスとの接触を開始する。前記テレマティクス制御部は、ステップ304で、前記無線データチャネルを通して前記商人電子ドライブスルーサービスによって通信される注文選択メニューを受信し、表示する。前記テレマティクス制御部は、マルチモデルユーザーインターフェース及びタッチスクリーン、キーボード及び音声入力インターフェースなどの入力装置を含んでもよい。前記注文選択メニューは、前記注文選択メニューに、映像、画像、テキスト記述、及び利用可能なアイテムに関する音声アナウンスを含んでよい。この注文選択メニューは、顧客の注文履歴、利用可能性、或いは顧客の言語選択に基づいてカスタマイズされることができる。例えば、ユーザーは、過去の注文パターン或いは予約注文に基づいて初期設定が与えられる。
【0023】
前記ユーザーは又、商人の代表と接触を開始する。この接触は、音声チャットセッション或いはテキストメッセージチャットである。
【0024】
前記テレマティクス制御部は、ステップ306で、前記無線データチャネルを介して前記商人電子ドライブスルーサービスに注文選択を送信する。前記テレマティクス制御部はそれから、ステップ308で、容認された注文に関する電子承認を受信する。前記ユーザーはその後、前記注文選択に支払う。例えば、前記テレマティクス制御部は、ステップ310で、電子的に支払情報を転送する。或いは、前記ユーザーは、処理に沿って、種々のステップで他の方法を用いて支払ってもよい。例えば、前記ユーザーは、受取窓口、ドライブインスペース、ドライブスルーのレーン、カウンタ、或いはターミナルなどの実現ステーションで支払うことができる。
【0025】
前記テレマティクス制御部は、ステップ312で、前記注文選択に関する固有の注文識別子を受信し、記憶する。この固有の注文識別子は、ステップ314で、前記テレマティクス制御部によって、実現ステーションターミナルに通信される。この方法で、注文を、前記実現ステーションでの車両或いは顧客と関連させることができる。前記ユーザーはそれから、ステップ316に図示するように、前記実現ステーションで前記注文されたアイテムの配達を受ける。
【0026】
一つの実施形態では、ユーザーは、最初に、実現ラインに入らない前記商人の場所近くに車両を駐車する。前記ユーザーは、注文が準備できる或いはもうすぐ準備できることを示す通知を受信した後でのみ、実現ライン/受取りレーンに加わる(言い換えれば、前記システムは、ユーザーがいつレーンに加わるのか或いはどのレーンに加わるのかを確認することができる)。
【0027】
この方法で、食品アイテム、ドライクリーニング、及び薬剤アイテムなどの注文された任意のアイテムの配達は、円滑になされる。また、混雑するレストランでの予約は、ユーザーがドライブへ行き、前記レストラン(待ち時間のある場所)での利用可能な座席を通知される場合にできる。自動注文選択及び支払は、サービスを促進し、従業員要員を減らすことができる。このようなシステムを通して、顧客はより効果的な、費用効果のあるサービスを受けることができる。
【0028】
上記開示された主題は、実例とみなされ、かつ限定的でなく、また、添付の請求項は、本発明の真の精神及び範囲内に落ちるこのような修正、強化、及び他の実施形態すべてをカバーする目的がある。従って、法律によって容認される最大限まで、本発明の範囲は、以下の請求項及びそれらの同等物の最も広い解釈によって決定され、上述の詳細な記述によって限定或いは制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】模範的なドライブスルー注文システム。異なる図面での同じ参照符号の使用は、同様の或いは同一のアイテムを示す。
【図2】無線電子ドライブスルー注文を処理する模範的な方法。異なる図面での同じ参照符号の使用は、同様の或いは同一のアイテムを示す。
【図3】無線電子ドライブスルー注文を配置する模範的な方法。異なる図面での同じ参照符号の使用は、同様の或いは同一のアイテムを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客認証及び支払サーバーと、
前記顧客認証及び支払サーバーと連結する公衆データ網に連結される商人データサーバーと、
前記商人データサーバーに連結される商人ネットワークと、
通信インターフェイスを含んで無線サービスエリア内に配置される顧客との臨時の無線通信を提供する、前記商人ネットワークに連結される商人ステーションと、を備えるシステム。
【請求項2】
請求項1のシステムにおいて、前記商人データサーバーは、ユーザー選択及び処理の前歴に関するデータを記憶し、カスタマイズした経験をユーザーに提供するシステム。
【請求項3】
請求項1のシステムにおいて、前記ユーザー選択及び処理の前歴は前記商人データサーバーから間接的に記憶されるシステム。
【請求項4】
請求項1のシステムにおいて、少なくとも一つの顧客は、テレマティクス制御部を持つ車内におり、商人の代表は、前記商人ステーション及び前記無線通信インターフェースを通して、テレマティック制御部を介する顧客と通信するシステム。
【請求項5】
請求項1のシステムにおいて、前記臨時の無線通信インターフェースは、無線ローカルエリアネットワーク及び無線パーソナルエリアネットワークのうちの一つであるシステム。
【請求項6】
請求項4のシステムにおいて、前記商人ステーションは、前記商人の代表によって用いられるコードレスヘッドセットを含むシステム。
【請求項7】
請求項4のシステムにおいて、前記テレマティクス制御部は、マルチモデル顧客インターフェースを含み、前記マルチモデル顧客インターフェースは、タッチパネル、キーボード、自然言語、ペン入力、ユーザーの移動のうち少なくとも一つから選択された選択入力を介する相互のメニュー選択を含むシステム。
【請求項8】
請求項7のシステムにおいて、前記臨時の無線通信インターフェイスは、ボイスオーバーインターネットプロトコルチャネルを通して音声を運ぶシステム。
【請求項9】
請求項4のシステムにおいて、前記テレマティクス制御部と前記商人サーバーとのデータ通信は、XMLタイプのデータフォーマットを持つシステム。
【請求項10】
請求項9のシステムにおいて、前記XMLタイプのデータは、強化されて、前記テレマティクス制御部のユーザーインターフェースでの表示にさらなるカスタマイゼーションを提供するシステム。
【請求項11】
請求項4のシステムにおいて、前記テレマティクス制御部は、車のダッシュボード領域内に埋め込まれた車載装置であるシステム。
【請求項12】
車外TCUが無線装置よりなる請求項4のシステム。
【請求項13】
前記無線装置が、携帯電話、無線携帯端末、及びラップトップコンピュータのうち一つである請求項12のシステム。
【請求項14】
請求項1のシステムにおいて、第1の顧客は第1のテレマティクス制御部を持つ第1の車両内に配置され、第2の顧客は第2のテレマティクス制御部を持つ第2の車両内に配置され、前記第1および第2の車両は無線サービスエリア内に配置され、前記商人ステーション及び無線通信インターフェースを介して、商人の代表は、前記第1のテレマティクス制御部を介する第1の顧客との通信及び第2のテレマティクス制御部を介する第2の顧客との通信を行い、前記商人ステーションは前記商人データサーバーに連結されるシステム。
【請求項15】
請求項14のシステムにおいて、前記第1の顧客は、注文選択を要求し、受取り、前記第1のテレマティクス制御部を介して前記第1の注文をし、前記第2の顧客は、注文選択を要求し、受取り、前記第2のテレマティクス部を介して第2の注文をするシステム。
【請求項16】
請求項15のシステムにおいて、前記商人は、第1の注文及び第2の注文を実行し、前記第1の顧客は、第1の電子支払をして第1の注文を受取り、第2の顧客は第2の電子支払をして第2の注文を受取るシステム。
【請求項17】
請求項16のシステムにおいて、前記第1の電子支払及び前記第2の電子支払は、それぞれ、前記遠隔顧客認証及び支払サーバーにより別々に認証され、処理されるシステム。
【請求項18】
請求項16のシステムにおいて、前記第1の注文に関連するデータ及び第2の注文に関連するデータは、前記商人ネットワークで通信され、かつ、前記商人データサーバーで記憶されるシステム。
【請求項19】
前記商人が、注文及び購入指示の状態の少なくとも一人の顧客を通知する請求項16のシステム。
【請求項20】
無線電子ドライブスルー注文を処理する方法であって、
テレマティクス制御部が無線サービスエリア内で検出される商人データサーバーで通知を受信し、
無線チャネルを介して、商人サービスターミナルからテレマティクス制御部に注文選択メニューを通信し、
前記テレマティクス制御部から、前記無線チャネルを越えてデータを介して通信される注文選択を受信し、
前記商人サービス端末から、ネットワーク認証サーバーリモートで前記テレマティクス制御部の使用を認証し、
前記テレマティクス制御部から受信した前記注文選択を実行すること、を備える方法。
【請求項21】
請求項20の方法において、前記テレマティクス制御部はユーザーに、マルチモデルユーザーインターフェースを提供する方法。
【請求項22】
請求項20の方法において、前記ネットワーク認証サーバーは、ユーザーの所有する車両に関する識別情報を戻して、カスタマイズされたオーダーメニューの受取り時に、或いはそれを提供するために前記車両と前記ドライブスルー注文とを一致させることを円滑にする方法。
【請求項23】
請求項20の方法において、前記無線サービスエリアは、広域携帯電話或いは無線データネットワークである方法。
【請求項24】
請求項20の方法において、前記無線サービスエリアは、Ultra Wideband技術を用いて提供される方法。
【請求項25】
請求項20の方法であって、テレマティクス制御部のユーザーから支払承認を受信することを備え、前記テレマティクス制御部と商人サーバー端末と連結する商人サーバーとの通信は、安全である方法。
【請求項26】
請求項25の方法であって、前記支払は、現金、スマートカード、電子支払、デビットカード、クレジットカード、ポイント、クーポン、及び認証サーバーで記憶されたプロフィールのうち少なくとも一つである方法。
【請求項27】
請求項20の方法であって、注文選択メニューの望ましい言語の選択肢を選択するオプションを備える方法。
【請求項28】
請求項20の方法において、前記注文選択メニューは、前回の処理に由来する少なくとも一つのユーザー選択及び履歴情報に基づいてカスタマイズされる方法。
【請求項29】
請求項20の方法において、前記注文選択メニューは、各利用可能なアイテムに関連する映像、画像、テキスト記述及び音声アナウンスを含む方法。
【請求項30】
請求項20の方法において、前記注文選択は、タッチスクリーン入力、キーボード入力、及び音声支持のうち少なくとも一つによって、前記テレマティクス制御部でなされる方法。
【請求項31】
請求項20の方法であって、前記テレマティクス制御部の使用と販売サービス端末を操作する商人代表との間で対話型セッションを起動することを備える方法。
【請求項32】
請求項31の方法において、前記対話型セッションは、音声チャットセッション及びテキストメッセージセッションのうちの一つである方法。
【請求項33】
請求項20の方法であって、さらに前記注文選択の配置を電子的に確認することを備える方法。
【請求項34】
請求項33の方法であって、さらに前記注文選択に対する複数の異なる支払選択を提供することを備える方法。
【請求項35】
請求項34の方法であって、さらに前記注文選択に関連する固有の注文識別子を前記テレマティクス制御部に通信することを備える方法。
【請求項36】
請求項20の方法であって、さらに注文状態の次の通知及び受取り或いは配達の指示を提供することを備える方法。
【請求項37】
無線電子ドライブスルー注文を配置する方法であって、
商人電子ドライブスルーサービスによって支持される無線サービスエリア内に配置されたテレマティクス制御部でのサービス通知を受信し、
臨時の無線チャネルを通して前記商人電子ドライブスルーサービスによって通信される注文選択メニューを受信し、表示し、
安全な接続を用いて無線チャネルを通じ、前記テレマティクス制御部から前記商人電子ドライブスルーサービスへ注文選択を送信し、
前記テレマティクス制御部で、前記注文選択の受領に関する電子確認を受信し、
前記注文選択の支払をすること、を備える方法。
【請求項38】
請求項37の方法において、前記テレマティクス制御部はマルチモデルユーザーインターフェースをユーザーに提供する方法。
【請求項39】
前記注文選択がユーザー選択及び履歴情報に基づいてカスタマイズされる請求項37の方法。
【請求項40】
請求項37の方法において、前記支払は、現金、スマートカード、電子支払、デビットカード、クレジットカード、ポイント、クーポン、及び認証サーバーに記憶されたプロフィールのうち少なくとも一つである方法。
【請求項41】
請求項37の方法であって、さらにネットワーク認証サーバーで前記テレマティクス制御部を遠隔認証することを備える方法。
【請求項42】
請求項37の方法において、前記注文選択メニューは、映像、画像、テキスト記述、及び前記注文選択メニューの少なくとも一つの利用可能なアイテムに関する音声アナウンスを含む方法。
【請求項43】
請求項37の方法において、前記注文選択は、タッチパネル入力、キーボード入力、及び音声指示のうち少なくとも一つによって、前記テレマティクス制御部になされる方法。
【請求項44】
請求項37の方法であって、さらに前記テレマティクス制御部と前記商人電子ドライブスルーサービスの代表との間で、対話型セッションを起動することを備える方法。
【請求項45】
請求項37の方法であって、さらに前記注文選択に関する電子確認書を受信することを備える方法。
【請求項46】
請求項37の方法であって、さらに前記テレマティクス制御部で、前記選択注文に関連する固有の注文識別子を受取り、記憶することを備える方法。
【請求項47】
請求項46の方法であって、さらに実現ステーションで、前記テレマティクス制御部から実現ステーション端末へ、固有の注文識別子を通信することを備える方法。
【請求項48】
請求項46の方法であって、さらに注文の状態及び購買指示をその後通信することを備える方法。
【請求項49】
請求項47の方法において、前記実現ステーションは受取り窓口である方法。
【請求項50】
請求項47の方法において、前記実現ステーションは、食品、ドライクリーニング、及び薬剤アイテムの少なくとも一つの配達にに関する方法。
【請求項51】
請求項37の方法であって、さらに車両への配達によって注文選択を履行することを備える方法。
【請求項52】
請求項37の方法であって、さらに以前の履行された注文に基づいて、標準注文選択を決定することを備える方法。
【請求項53】
レストランでの無線データ予約要求を処理する方法であって、
テレマティクス制御部が無線サービスエリア内で検出されるというデータサーバーでの通知を受信し、
前記テレマティクス制御部から予約要求及び通知の指示を受信し、
通知指示に従って前記テレマティクス制御部に、レストランでの利用可能な座席を示す通知メッセージを送ること、を備える方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2006−524369(P2006−524369A)
【公表日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−571161(P2004−571161)
【出願日】平成15年11月19日(2003.11.19)
【国際出願番号】PCT/US2003/036860
【国際公開番号】WO2004/095728
【国際公開日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願人】(505346621)エスビーシー ナレッジ ベンチャーズ エル.ピー. (13)
【Fターム(参考)】