説明

無線LANによるインターネット接続サービスシステム

【課題】飲食店等の無線LANフリースポットにおけるクライアント端末からのインターネットへのアクセスを、利用者ごとに予め設定された利用時間に制限する。
【解決手段】通信接続管理装置100は、端末識別情報と利用可能最大時間及び接続経過時間とを利用者IDをキーとして関連付けて記憶する。利用者が支払った飲食代等の利用料金に応じた利用可能時間を設定し、クライアント端末のインターネットへのアクセスを許可する。残り時間が少なくなったときに利用者の端末に通知し、利用者にサービス延長手続きを促す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線LANでのインターネット接続サービスを自己の顧客に無償で提供している飲食店やホテル等のサービス提供者が、顧客のクライアント端末からのインターネットアクセス時間を制限することを可能とする無線LANによるインターネット接続サービスシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、無線LANなどを利用したインターネットアクセスポイントが普及している。このアクセスポイントは、その通信可能エリア内に置かれた無線LAN機能を搭載したパソコン(以下、「クライアント端末」という。)からインターネットへの接続を仲介するものである。上記アクセスポイントのうち、無料でサービスを受けることができるものが、一般にフリースポットと呼ばれているものである。
フリースポットでは、無線LANを使用できるクライアント端末を持ち込むことにより、インターネット接続が無料で行えるようになる。主な設置場所としては、飲食店、ホテルや旅館、駅構内、役所などがあり、集客効果を高めたり、固定客を増やしたりすることができるといった理由で導入するケースが増えてきている。
しかしながら、同じフリースポットでも、駅構内や役所内などのように無条件に無料のものと、飲食店での飲食やホテルでの宿泊などのサービスを利用した顧客のみを対象として無料で提供するものが存在する。
無線LANを利用したアクセスポイントのサービス提供者は、クライアント端末と無線LANで通信しインターネットとは光ケーブルなど有線で接続されるワイヤレスブロードバンドルータ等を設置するとともに、インターネットサービスプロバイダ(ISP)に加入し接続料金の支払を負担する関係上、特に、上記の後者のケースにおいては、顧客が飲食や宿泊等のサービスに対して払った代金とインターネット接続に係る費用とのバランスが問題となる。例えば、コーヒーショップなどの場合、コーヒー一杯の注文のみで何時間もインターネット接続を利用されることは、サービス提供を行う側としては経済的に好ましくない。
【0003】
一方、無線LANでのインターネット接続サービスをシステム面から見ると、同時に接続可能なクライアント端末数が、インターネットサービスプロバイダの加入回線の容量により上限があるという問題がある。すなわち、ある特定の利用者が長時間インターネット接続をしてしまうと、本来サービスを受けることができる他の利用者がインターネット接続を利用できなくなるという問題である。これを放置すれば不公平感が助長され、店の信用問題にもなりかねない。
【0004】
これを図1に基づいて具体的に説明する。図1は、インターネット400を介して外部のサーバ500と接続されているブロードバンドルータ等をアクセスポイント90とする無線LAN環境において、複数のクライアント端末300がインターネット400を介して複数のサーバ500と接続されている状態を示すブロック図である。各クライアント端末300は、ウェブブラウザなどがインストールされたノートパソコンや携帯ゲーム機器などである。また、アクセスポイント90は、複数のクライアント端末300と複数のサーバ500をインターネット400を介して接続する。
同時に接続可能なクライアント端末数には上限があるため、例えば接続可能なクライアント端末数が3の場合、クライアント端末300a、300bおよび300cを用いた利用者が長時間にわたってインターネット接続をしていると、新たにインターネット接続を希望する利用者のクライアント端末300dからインターネットに接続できなくなるという問題がある。
そこで、無線LANでのインターネット接続サービスにおいて、特定の者が無料で受けられるサービスの時間を超えてインターネット接続が行えないように、クライアント端末毎に、ある条件の下にインターネットアクセスを遮断または制限するシステムの提供が望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述のような事情に鑑み為されたものであり、フリースポットにおけるクライアント端末からのインターネットへのアクセスを、利用者ごとに予め設定された利用時間に制限するための無線LANによるインターネット接続サービスシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、フリースポットにおけるクライアント端末からのインターネットへのアクセスを、利用者ごとに予め設定された利用時間に制限するための無線LANによるインターネット接続サービスシステムに関するものであり、本発明の上記目的は、インターネットに接続された通信接続管理装置と、前記通信接続管理装置を無線LANアクセスポイントとして無線通信を行い、前記インターネットへの接続を行う複数の利用者のクライアント端末と、前記通信接続管理装置と有線又は無線で接続され、前記利用者を特定する利用者IDと前記インターネット接続の利用可能最大時間の算出基準情報とを含む利用者情報を前記通信接続管理装置に出力する利用者情報出力装置と、を備えた無線LANによるインターネット接続サービスシステムであって、
前記通信接続管理装置は、前記クライアント端末から送られたパケットから前記クライアント端末の端末識別情報を抽出し、前記クライアント端末からのアクセスを検出するアクセス検出部と、前記クライアント端末に所定のタイミングで必要なメッセージを通知するメッセージ通知部とを備えたクライアント端末通信部と、前記利用者情報に含まれる前記算出基準情報に基づいて前記利用可能最大時間を算出する利用可能最大時間計算部と、前記クライアント端末の前記インターネットへの接続開始時刻からの経過時間を計測する接続経過時間計測部とを備えた計算処理部と、前記クライアント端末から入力された前記利用者ID、前記端末識別情報、前記利用可能最大時間及び前記接続経過時間を、前記利用者IDをキーとして関連付けて記憶するデータ保持部と、前記インターネットへの接続を制御する接続管理部を備えたインターネット通信部と、を備えるとともに、前記接続管理部は、前記接続経過時間が前記利用可能最大時間を超えたときに、前記クライアント端末の前記インターネットへの接続を遮断することを特徴とする、無線LANによるインターネット接続サービスシステムによって達成される。
【0007】
また、本発明の上記目的は、前記利用可能最大時間と前記接続経過時間との差(以下、「残余時間」という。)が所定の時間以下になったときに、前記メッセージ通知部がその旨を前記クライアント端末に通知し、前記利用者にサービス延長手続を促すことによって効果的に達成される。
【0008】
さらに、本発明の上記目的は、前記利用者が前記延長手続を行うと、前記利用者情報出力装置から前記利用者情報が前記通信接続管理装置に送信されて前記利用可能最大時間計算部において利用可能最大時間が新たに計算され、前記新たに計算された利用可能最大時間に前記残余時間を加算した時間で、前記データ保持部に記憶されている前記利用可能最大時間を更新するとともに、前記接続経過時間をゼロにリセットすることによって、さらに効果的に達成される。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る無線LANによるインターネット接続サービスシステムによれば、クライアント端末ごとに設定された接続時間を経過すると自動的にインターネットへの接続が遮断されるので、特定の利用者が無料のインターネット接続サービスを長時間行うことができなくという効果がある。
また、本発明の好ましい実施形態によれば、残余時間が少なくなったときに利用者に通知するため、利用者が希望すればさらに手続を行うことにより、遮断することなく引き続き継続して利用することが可能となる。
さらに、本発明の好ましい他の実施形態によれば、延長手続きを行った時に再計算された利用可能最大時間に、その時点の残余時間が加算されるので、無駄なくインターネット接続サービスを受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】ブロードバンドルータ、クライアント端末、インターネットおよびサーバを含む従来の無線LANにおけるインターネットアクセスシステムのブロック図である。
【図2】本発明に係る無線LANによるインターネット接続サービスシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【図3】通信接続管理装置の内部構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図4】本発明に係る無線LANによるインターネット接続サービスシステムにおけるサービス申し込みからインターネットへの接続までの流れを示す図である。
【図5】データ保持部に記憶される利用者ごとの管理データ構造の一例を示す図である。
【図6】インターネットへの接続後、利用可能最大時間の経過による遮断までの処理の流れを示すフローチャートの一例を示すものである。
【図7】通信接続管理装置から利用者に通知されるメッセージの具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る無線LANによるインターネット接続サービスシステムの実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0012】
図2は、本発明に係る無線LANによるインターネット接続サービスシステムの構成の一例を示すブロック図である。図1と異なる点は、図1のブロードバンドルータ等からなるアクセスポイント90が、利用者情報出力装置200が接続された通信接続管理装置100で置き換えられた点である。利用者情報出力装置200は、このサービスの提供を受ける利用者を特定する利用者IDと、インターネット接続の利用可能最大時間の算出基準情報とを含む利用者情報を、有線又は無線通信により通信接続管理装置100に送信するものである。通信接続管理装置100については後述する。
【0013】
図3は、通信接続管理装置100の内部の機能ブロック図である。通信接続管理装置100は、クライアント端末300から送られたデータ(パケット)からクライアント端末300の端末識別情報(IPアドレス又はMACアドレス)を抽出し、特定のクライアント端末300からのアクセスであることを検出するアクセス検出部111と、クライアント端末300に所定のタイミングで必要なメッセージを通知するメッセージ通知部112とを備えたクライアント端末通信部110と、利用者情報に含まれる算出基準情報に基づいて利用可能最大時間を算出する利用可能最大時間計算部122と、クライアント端末300のインターネットへの接続開始時刻からの経過時間を計測する接続経過時間計測部121とを備えた計算処理部120と、クライアント端末300から入力された利用者ID、アクセス検出部111で抽出された端末識別情報、利用可能最大時間及び接続経過時間を、利用者IDをキーとして関連付けて記憶するデータ保持部130と、インターネットへの接続を制御する接続管理部141を備えたインターネット通信部140とを備えている。インターネット通信部140は従来の無線LANのアクセスポイントにあるルータ機能も有しているが、本発明とは直接関係がないので、詳細な説明は省略する。
【0014】
この無線LANによるインターネット接続サービスシステムは、フリースポットを設けている喫茶店やレストラン等の飲食店等の利用客に対して提供されるものであるが、喫茶店の場合を例として具体的に説明する。
図4は、本発明に係る無線LANによるインターネット接続サービスシステムにおけるサービス申し込みからインターネットへの接続までの流れを示す図である。
以下、図4に付された番号の順に、処理の流れを説明する。
【0015】
(1) 利用者が、喫茶店でコーヒーを注文する
喫茶店に入店した利用者(これを「甲」とする。)がコーヒーを注文し、レジで店員に料金(例えば、300円)を払う。
(2) 店員が、オーダーをPOS装置に入力する
店員がレジのPOS装置(利用者情報出力装置200の一実施形態である。)に注文品名である「コーヒー」と、金額である「300円」を入力すると、POS装置からインターネット利用票がプリンタ出力される。このインターネット利用票には無線LANにアクセスするための「ESS−ID」、「WEPキー」及び「伝票番号(利用者IDに相当するものであり、たとえば、「001」とする。)」が印刷されている。
(3)「通信接続管理装置」に「利用者情報」が送信される
POS装置から通信接続管理装置100に伝票番号と支払金額(算出基準情報に相当する。)が送信される。通信接続管理装置100の中にある利用可能最大時間計算部122において、支払い金額に応じた利用可能最大時間が計算される。この例では、支払い金額に0.1を乗じた値である「30」を利用可能最大時間(分)とする。そして伝票番号(001)と算出された利用可能最大時間(30分)とが関連付けられてデータ保持部130に記憶される。
(4) 店員が、インターネット利用票を利用者甲に渡す
インターネット利用票が利用者甲に手渡される。利用者甲はこれを受け取って空いている席に着き、コーヒーが運ばれるのを待つ。
(5) 利用者甲が、無線LANの接続設定をする
コーヒーが運ばれるのを待つ間に、利用者甲は自分の持参したノートパソコンあるいはモバイル端末等のクライアント端末300に、ESS−ID、WEPキーを入力し、無線LANの接続設定を行う。この設定は、通常はパソコンに標準装備されている無線LANドライバの設定画面において入力することにより行う。
(6)利用者が、「利用者ID」を入力し、インターネットへの接続を行う
利用者甲のクライアント端末300と通信接続管理装置100との通信が確立すると、利用者甲はメッセージ通知部112にあるログイン画面(例えば、図7(c)の画面)をダウンロードし、インターネット利用票に記載されている伝票番号(利用者ID)を入力し、「新規」ボタンを押してログインを行う。
ログインデータが送信されると、アクセス検出部111で検出し、通信データ(パケット)からクライアント端末のIPアドレスまたはMACアドレス等の端末識別情報、及び利用者IDを抽出する。この利用者IDをキーとしてデータ保持部130に既に記憶されているデータを検索し、データ保持部130に記憶されている利用者IDと一致した場合には、すでに申し込み手続を終了している利用者であると判定し、この利用者IDと関連付けて端末識別情報を記憶させるとともに、接続管理部141を用いてインターネット400へ接続し、接続経過時間計測部121が接続経過時間を計測開始する。接続経過時間計測部121で計測された接続経過時間は利用者IDと関連付けられてデータ保持部130に記憶される。その結果、データ保持部130に記憶された利用者ごとの管理データは、例えば図5に示すような構造となる。
【0016】
図6は利用者甲のクライアント端末300がインターネット400へ接続した後、利用可能最大時間が経過するまでの処理の流れを示すフローチャートの一例を示すものであり、本発明に係るインターネット接続サービスシステムの特徴的な部分である。なお、このフローチャートには、インターネット400に接続する前の処理(ステップS601)も含まれているが、これは延長手続を行うことなく遮断されたときの再エントリーの手続を説明するために入れたものである。以下、図6に基づいて説明する。
【0017】
ステップS601及びS602については既に説明しているので、ここでは説明を省略する。インターネットへの接続後は、接続時間計測部121において接続経過時間が計測され、データ保持部130に逐次記憶される(ステップS603)。並行して残余時間が算出され(ステップS604)、この残余時間が余裕時間(例えば10分とする。)以下となったときは(ステップS605の“YES”)、残余時間が10分以下になったことを通知し、延長の場合はその手続と利用者IDの入力を促す(ステップS606)。この場合は、例えば図7(A)のような画面をメッセージ通知部112から利用者甲のクライアント端末300に通知することが考えられる。なお、延長手続にはある程度の時間を要するため、利用者には余裕をもって早めに通知する必要がある。余裕時間とは、その通知タイミングを決めるための時間である。ここで、利用者甲が時間の延長を希望する場合は、まずレジに赴いてインターネット利用票を見せて延長であることを告げ、新たな注文(例えばコーヒーの追加)をして料金(300円)を支払うと(ステップS607の“YES”)、POS装置から通信接続管理装置100に同じ伝票番号の新たな利用者情報が送信され、利用可能最大時間が再計算され、それに残余時間を加えたものを利用可能最大時間としてデータ保持部130に記憶する(ステップS608)。それと同時に接続経過時間がリセットされてゼロになる(ステップS609)。
【0018】
延長手続を終えた利用者甲が、図7(A)の画面において「延長する」ボタンをクリックすると、図7(C)の画面が表示されるので、元と同じ伝票番号である「001」を入力し、「延長」ボタンをクリックすると(ステップS610の“YES”)、ログイン情報が送信され、ステップS603に戻り、接続経過時間の計測が再開される。
【0019】
一方、延長手続を行わない場合は(ステップS607の“NO”)、図7(A)の画面において「延長しない」ボタンを押すと、この画面が消え、利用者甲は残余時間がゼロになるまでインターネットを利用することができる。そして、残余時間がゼロになると(ステップS611の“YES”)、接続管理部141が甲のクライアント端末300とインターネット400との接続を遮断する(ステップS612)。この時、甲のクライアント端末300に、図7(B)の画面が自動的に表示され、継続利用の場合の案内をする(ステップS613)。利用者甲が継続利用を希望する場合は、レジで新規申し込みを行い、新たな伝票番号を含むインターネット利用票を受け取る。そして、図7(B)の画面において再ログイン画面へのハイパーリンクをクリックすると、図7(C)の画面が表示されるので、甲が新たな伝票番号を入力して「新規」ボタンを押してログインする(ステップS614の“YES”)。そうすると最初に戻り、インターネット接続処理が開始される。
【0020】
上述の実施例では、延長手続において元の伝票番号を利用するようにしているが、延長の場合においても、新規申し込みと同様に伝票番号を新たなものにして利用可能最大時間を計算し、端末識別情報が同じである旧伝票番号の残余時間を検索し、それを新たな利用可能最大時間に加算するようにしてもよい。このようにすることにより、POS装置側での処理が簡単になる。
【符号の説明】
【0021】
100 通信接続管理装置
110 クライアント端末通信部
111 アクセス検出部
112 メッセージ通知部
120 計算処理部
121 接続経過時間計測部
122 利用可能最大時間計算部
130 データ保持部
140 インターネット通信部
141 接続管理部
200 利用者情報出力装置
300 クライアント端末
400 インターネット
500 サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットに接続された通信接続管理装置と、
前記通信接続管理装置を無線LANアクセスポイントとして無線通信を行い、前記インターネットへの接続を行う複数の利用者のクライアント端末と、
前記通信接続管理装置と有線又は無線で接続され、前記利用者を特定する利用者IDと前記インターネット接続の利用可能最大時間の算出基準情報とを含む利用者情報を前記通信接続管理装置に出力する利用者情報出力装置と、
を備えた無線LANによるインターネット接続サービスシステムであって、
前記通信接続管理装置は、
前記クライアント端末から送られたパケットから前記クライアント端末の端末識別情報を抽出し、前記クライアント端末からのアクセスを検出するアクセス検出部と、前記クライアント端末に所定のタイミングで必要なメッセージを通知するメッセージ通知部とを備えたクライアント端末通信部と、
前記利用者情報に含まれる前記算出基準情報に基づいて前記利用可能最大時間を算出する利用可能最大時間計算部と、前記クライアント端末の前記インターネットへの接続開始時刻からの経過時間を計測する接続経過時間計測部とを備えた計算処理部と、
前記クライアント端末から入力された前記利用者ID、前記端末識別情報、前記利用可能最大時間及び前記接続経過時間を、前記利用者IDをキーとして関連付けて記憶するデータ保持部と、
前記インターネットへの接続を制御する接続管理部を備えたインターネット通信部と、を備えるとともに、
前記接続管理部は、前記接続経過時間が前記利用可能最大時間を超えたときに、前記クライアント端末の前記インターネットへの接続を遮断することを特徴とする、無線LANによるインターネット接続サービスシステム。
【請求項2】
前記利用可能最大時間と前記接続経過時間との差(以下、「残余時間」という。)が所定の時間以下になったときに、前記メッセージ通知部がその旨を前記クライアント端末に通知し、前記利用者にサービス延長手続を促すことを特徴とする請求項1に記載の無線LANによるインターネット接続サービスシステム。
【請求項3】
前記利用者が前記延長手続を行うと、前記利用者情報出力装置から前記利用者情報が前記通信接続管理装置に送信されて前記利用可能最大時間計算部において利用可能最大時間が新たに計算され、前記新たに計算された利用可能最大時間に前記残余時間を加算した時間で、前記データ保持部に記憶されている前記利用可能最大時間を更新するとともに、前記接続経過時間をゼロにリセットすることを特徴とする請求項2に記載の無線LANによるインターネット接続サービスシステム。
【請求項4】
前記算出基準情報が、前記利用者が支払った金額情報であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の無線LANによるインターネット接続サービスシステム。
【請求項5】
前記端末識別情報が、IPアドレスまたはMACアドレスである請求項1乃至4のいずれかに記載の無線LANによるインターネット接続サービスシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−283647(P2010−283647A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−135957(P2009−135957)
【出願日】平成21年6月5日(2009.6.5)
【出願人】(503382357)株式会社NTTデータ・ソルフィス (3)
【Fターム(参考)】