説明

無電解堆積のための装置

本発明の実施形態は、一般的に、流体処理プラットフォームを提供する。該プラットフォームは基板搬送ロボットを有するメインフレームと、該メインフレーム上の少なくとも1つの基板洗浄セルと、少なくとも1つの処理エンクロージャとを含む。該処理エンクロージャは、処理エンクロージャの内部と流体連通状態に位置決めされたガス供給源と、エンクロージャ内に位置決めされた第一流体処理セルと、第一流体処理セル内での処理のために基板を支持するように位置決めされた第一基板ヘッドアセンブリと、エンクロージャ内に位置決めされた第二流体処理セルと、第二流体処理セル内での処理のために基板を支持するように位置決めされた第二ヘッドアセンブリと、第一および第二流体処理セルの間に位置決めされ、流体処理セルとメインフレームロボットとの間で基板を移送するように構成された基板シャトルとを含む。

【発明の詳細な説明】
【発明の背景】
【0001】
発明の分野
[0001]本発明の実施形態は、一般的に、無電解堆積プロセスを実行するための処理プラットフォームに関する。
【0002】
関連技術の説明
[0002]100ナノメートル未満のサイズの特徴部のメタライゼーションは、現在および将来世代の集積回路製造プロセスの基礎的技術である。更に詳しくは、超大規模集積型デバイスのようなデバイス、すなわち100万個を超える論理ゲートを持つ集積回路を有するデバイスにおいて、これらのデバイスの心臓部に存する多層配線は、一般的に、高アスペクト比すなわち約10:1より高いアスペクト比の配線特徴に銅のような導電性材料を充填することによって形成される。従来、配線特徴を充填するために化学気相堆積および物理気相堆積のような堆積技術が使用されてきた。しかし、配線サイズが減少し、アスペクト比が増加するにつれて、従来のメタライゼーション技術によるボイドの無い(無ボイド)配線充填はどんどん難しくなる。その結果、集積回路製造プロセスにおける100ナノメートル未満のサイズの高アスペクト比の配線特徴部の無ボイド充填のための有望なプロセスとして、メッキ技術すなわち電気化学メッキおよび無電解堆積が出現した。更に、キャッピング層のようなポスト堆積層を堆積するための有望なプロセスとして、メッキプロセスおよび特に無電解堆積プロセスが出現した。
【0003】
[0003]しかし、無電解堆積プロセスに関して、従来の処理装置および方法は、無電解堆積プロセスおよび結果的に得られる堆積層の欠陥比率を正確に制御するにあたって課題に直面した。更に、基板の堆積前および堆積後の洗浄、欠陥を最小限に抑えた均質な無電解層の堆積、および基板のアニールが可能な無電解堆積プロセスのための機能的一体型プラットフォームが必要である。
【発明の概要】
【0004】
[0004]本発明の実施形態は、一般的に無電解基板処理プラットフォームを提供する。該プラットフォームは、一般的にファクトリインタフェースと呼ばれる基板インタフェースと、メインフレーム処理部とを一般的に含む。基板インタフェース部は、一般的に、堆積プロセスが行われる処理メインフレーム内に基板を送り込んだり、そこから基板を取り出すように動作する。メインフレームは、一般的にベベル洗浄セルと、ベベル洗浄セルと結合することのできる基板リンスおよびドライセルと、無電解堆積アクセサリとを含み、メインフレームロボットはそれらの全てにアクセスすることができる。更に、メインフレームと連通する状態で、または基板インタフェース部と連通する状態で、アニールステーションを位置決めすることができる。
【0005】
[0005]本発明の実施形態は、一般的に流体処理プラットフォームを提供する。該流体処理プラットフォームは、基板搬送ロボットを有するメインフレームと、メインフレーム上に位置決めされた少なくとも1つの基板洗浄セルと、無電解堆積アセンブリを収容した少なくとも1つの処理エンクロージャとを含む。処理エンクロージャは、処理エンクロージャの内部と流体連通状態に位置決めされたガス供給アセンブリと、エンクロージャ内に位置決めされた第一流体処理セルと、第一流体処理セルにおける処理のために基板を支持するように位置決めされた第一基板ヘッドアセンブリと、エンクロージャ内に位置決めされた第二流体処理セルと、第二流体処理セルにおける処理のために基板を支持するように位置決めされた第二ヘッドアセンブリと、第一および第二流体処理セル間に位置決めされかつ基板を流体処理セルとメインフレームロボットとの間で基板を移送するように構成された基板シャトルとを含む。
【0006】
[0006]本発明の実施形態は、更に、基板上に金属を堆積するための方法を提供する。該方法は、一般的に、堆積エンクロージャ内に位置決めされたシャトル上に基板を位置決めするステップと、約100ppm未満のエンクロージャ内の酸素含有量を提供するように堆積エンクロージャ内に不活性ガスを流入させるステップと、活性化プロセスのためにシャトルで基板を第一処理セルに搬送するステップと、および無電解堆積プロセスのためにシャトルで基板を第二流体処理セルに搬送するステップとを含む。
【0007】
[0007]本発明の上記特徴を詳細に理解することができるように、簡単に要約された本発明のより具体的な説明が実施形態を参照して行われ、その実施形態のうちの一部が添付図面に示される。しかし、添付の図面は、本発明の典型的な実施形態を示すだけであり、したがって、本発明は他の同等に有効な実施形態を認めることができるので、その範囲の限定とみなすべきではないことに留意されたい。
【好ましい実施形態の詳細な説明】
【0008】
[0017]本発明の実施形態は、一般的に、一体型無電解堆積システムまたはプラットフォームを提供する。プラットフォームは、一般的に、ファクトリインタフェース(FI)と、FIと連通状態に位置決めされたメインフレーム処理部とを含む。メインフレーム処理部は、一般的に、基板洗浄セルと、無電解堆積アセンブリと、洗浄セルおよび無電解堆積アセンブリ内の処理セルにアクセスするように構成されたロボットとを含む。アニールステーションは、堆積および/または洗浄プロセスが完了した後または代替的に所望するならば堆積プロセス前に基板をアニールするために、メインフレームと連通状態に、または基板インタフェース部と連通状態に位置決めすることができる。
【0009】
[0018]図1は、本発明の例示的な処理システム100の平面図を示す。システム100は、基板収納カセットとインタフェースするように構成された、複数の基板搬入ステーション134を有するFI130を含む。ロボット132はFI130内に位置決めされ、搬入ステーション134に位置決めされたカセット内に収容されている基板にアクセスするように構成される。更に、ロボット132はまた、FI130を処理メインフレーム113に接続するリンクトンネル115内に延入する。ロボット132の位置は、搬入ステーション134にアクセスしてそこから基板を取り出し、かつその後、処理メインフレーム113上に位置決めされた処理位置114、116の1つに、または代替的にアニールステーション135に基板を送り出すことを可能にする。同様に、ロボット132は、基板処理シーケンスが完了した後、処理位置114、116またはアニールステーション135から基板を取り出すために使用することができる。この状況で、ロボット132は、基板をシステム100から取り出すために、搬入ステーション134に位置決めされたカセットの1つに戻すことができる。FI130は、処理ステップの前および/または後に基板を検査するために使用することのできる、計測/検査ステーション160を含むこともできる。計測/検査ステーションは、例えば基板のメッキ材の特性、例えば、厚さ、平坦性、粒状構造等を分析するために使用することができる。計測情報は、基板に行われるその後のプロセスの制御に使用するために、その後のプロセスハードウェアに通信することができ、あるいは代替的に、計測情報は、被測定基板が出てきた処理セルにおけるその後の処理ステップを制御するために使用することができる。本発明の実施形態で使用することのできる例示的な計測/検査ステーションは、BX−30 Advanced Interconnect Measurement SystemシステムおよびCD−SEMまたはDR−SEM検査ステーションを含み、それらは全てカリフォルニア州サンタクララのアプライドマテリアルズ社から市販されている。
【0010】
[0019]アニールステーション135は、一般的に、冷却プレート136および加熱プレート137が相互に隣接して位置決めされ、基板搬送ロボット140がそれらに近接して、例えば2つのステーションの間に位置決めされた、二位置アニールステーションを含む。ロボット140は、加熱プレート137および冷却プレート136それぞれの間で基板を移動させるように構成される。更に、アニールステーション135は、リンクトンネル115からアクセスされるように位置決めされるものとして示されているが、本発明の実施形態は特定の構成または配置に限定されない。したがって、アニールステーション135は、処理メインフレーム113と直接連通状態に、すなわちメインフレームロボット120によってアクセスされるように位置決めすることができ、あるいは代替的に、アニールステーション135は処理メインフレーム113と連通状態に位置決めすることができ、すなわちアニールステーションは処理メインフレーム113と同じシステムに位置決めすることができるが、処理メインフレーム113と直接接触しなくてもよく、つまりメインフレームロボット120からアクセス可能にするすることができる。例えば、図1に示すように、アニールステーション135はリンクトンネル115と直接連通状態に位置決めすることができ、それは処理メインフレーム113へのアクセスを可能にし、したがって、アニールチャンバ135は、処理メインフレーム113と連通している状態で図示されている。アニールステーション135の更なる説明は、本願と同一譲受人に譲渡された2003年4月18日に出願された「Two Position Anneal Chamber」と題する米国特許出願第60/463,860号に見ることができ、その全体を参照として本明細書に組み入れる。
【0011】
[0020]処理メインフレーム113は、中心に位置決めされた基板搬送ロボット120を含む。中心に位置決めされた基板搬送ロボット120は、一般的に、基板を支持しかつ処理メインフレーム113上の様々な位置と隣接する処理位置との間で移送するように構成された、1つ以上のアーム/ブレード122、124を含む。加えて、ロボット120および付随するブレード122、124は、一般的に、ロボット120が処理メインフレーム113に位置決めされた複数の処理位置102、104、106、108、110、112、114、116に基板を挿入したり取り出すことができるように、延長し、回転し、ジョイントを中心に枢動し(水平方向に移動し)、かつ垂直方向に移動するように構成される。ロボット120のブレード122、124は協働することができ、すなわち、それらは隣接する処理位置から基板を同時に移送することができ、あるいは代替的にブレードは個別に動作することができ、すなわち各ブレードがメインフレームの異なる側の異なる処理位置に同時にアクセスすることができる。同様に、ファクトリインタフェースロボット132もまた、ファクトリインタフェース130から処理メインフレーム113まで延びるロボットトラック150に沿って直線的に進むことができる一方、回転し、延長し、枢動し、かつその基板支持ブレードを垂直方向に移動させる能力を含む。一般的に、処理位置102、104、106、108、110、112、114、116は、基板処理システムで利用される任意の数の処理セルを含むことができる。更に詳しくは、処理セルは、電気化学メッキセル、リンスセル、ベベル洗浄セル、スピンリンスドライセル、基板表面洗浄セル(これは洗浄セル、リンスセル、およびエッチングセルを集合的に含む)、無電解堆積セル(これは前および後洗浄セル、リンスセル、活性化セル、堆積セル等を含む)、計測/検査ステーション、および/または堆積プラットフォームと共に有利に使用できる他の処理セルとして構成することができる。それぞれの処理セルおよびロボットは各々一般的にプロセスコントローラ111と連通し、該コントローラは、ユーザおよび/またはシステム100内に位置決めされた様々なセンサの両方からの入力を受け取るように構成されかつ入力に従ってシステム100の動作を適切に制御する、マイクロプロセッサベースの制御システムとすることができる。加えて処理セルは、処理中に必要な処理流体をそれぞれのセルの各々に供給するように構成された、流体送達システムとも連通する。例示的な処理流体送達システムは、本願と同一譲受人に譲渡された2003年5月14日に出願された「Multi−Chemistry Electrochemical Processing System」と題する米国特許出願第10/438,624号に見ることができ、その全体を参照として本明細書に組み入れる。
【0012】
[0021]図1に示す例示的な無電解堆積システムでは、処理位置は次のように構成することができる。処理位置114および116は、処理メインフレーム113上の湿式処理ステーションと、リンクトンネル115内の一般的に乾式の処理領域、アニールステーション135、およびFI130との間のインタフェースとして構成することができる。インタフェースセルに設置された処理セルは、例えばスピンリンスドライセルおよび/または基板洗浄セルとすることができる。更に詳しくは、各々の位置114および116は、スタック構成でスピンリンスドライセルおよび基板洗浄セルの両方を含むことができる。本発明の実施形態で使用できる例示的なスピンリンスドライセルの詳細な説明は、本願と同一譲受人に譲渡された2003年4月18日に出願された「Spin Rinse Dry Cell」と題する米国特許出願第60/463,862号に見ることができ、その全体を参照として本明細書に組み入れる。
【0013】
[0022]処理位置106、108はベベル洗浄セルとして、すなわち堆積プロセスが完了した後、基板の周縁から過剰堆積を除去するように構成されたセルとして構成することができる。例示的なベベル洗浄セルは、本願と同一譲受人に譲渡された2003年4月18日に出願された「Integrated Bevel Clean Chamber」と題する米国特許出願第60/463,970号に見ることができ、その全体を参照として本明細書に組み入れる。
【0014】
[0023]処理位置102、104、110、および112は、メッキまたはメッキ支持セルとして、例えば電気化学メッキセル、無電解堆積セル、活性化セル、および/または基板リンスまたは洗浄セルとして構成することができる。処理セルが無電解堆積セルである実施形態では、プラットフォーム100の各辺毎に一般的に1つのセルが活性化セルとなる、プラットフォームの同一辺のもう1つのセルは無電解堆積セルとなる。この構成は、一般的に、プラットフォーム100の対向辺で鏡像化される。例えば、処理位置102および112を活性化セル(これについては本明細書で更に説明する)として構成する一方、処理位置104および110は無電解堆積セル(これについても本明細書で更に説明する)として構成することができる。この実施形態では、処理される基板は、メインフレームロボット120によって一般的に活性化セル位置102、112に位置決めされ、そこで表面活性化液がその上に分配される。その後、基板は処理セル位置114、116でリンスまたは洗浄することができ、その後、メインフレームロボット120によって無電解堆積セル位置104、110に移送され、そこで無電解堆積液が活性化されかつ洗浄された表面上に分配される。代替的に、基板は処理セル位置102、104、110、112のうちの1つでリンスすることができる。その後、基板は処理セル位置114、116、122、124のうちの1つ以上で、または活性化セル位置102、112で洗浄および/またはリンスすることができる。
【0015】
[0024]図1に示した実施形態では、メインフレームロボット120は、処理のための基板をそれぞれの処理セル位置110、112、102、104に位置決めするために使用される。それぞれの処理セル位置は、それぞれのセルで処理するために基板を支持するように構成された基板支持アセンブリを含むことができ、したがって、ロボット120はそれぞれのセルのための基板支持体に基板を受け渡すために使用することができ、更に、ロボット120はその後の処理ステップのために1つのセルから別のセルへ基板を移送するために使用することができる。この実施形態で使用できる例示的な基板支持部材またはヘッドアセンブリについては、図2〜図7に関連して更に本明細書で説明する。この実施形態では、基板はフェースダウン構成で支持され、したがって、メインフレームロボット120から基板支持体への基板の受け渡しは、メインフレームロボット120が基板の製造表面に接触しない場合、中間支持ステップを一般的に必要とする。基板が処理のためにフェースアップ構成で支持される実施形態では、メインフレームロボット120は処理用のそれぞれのセルに基板を位置決めして後退することができる。使用できる例示的な処理セルは、本願と同一譲受人に譲渡された2001年7月10日に発行された「In−Situ Electroless Copper Seed Layer Enhancement in an Electroplating System」と題する米国特許第6,258,223号、および本願と同一譲受人に譲渡された2001年12月26日に出願された「Electroless Plating System」と題する米国特許出願第10/036,321号に見ることができ、それらを両方を参照として本明細書に組み入れる。
【0016】
[0025]図2は、本発明の無電解堆積プラットフォーム200の別の実施形態を示す。図2に示した実施形態は図1に示した実施形態と一般的に同様であり、したがって、適用可能な場合、共通の番号付けを使用した。しかし、プラットフォーム200は、処理セル位置102、104および処理セル位置110、112の各々の間に位置決めされた基板ヘッドアセンブリ202(これについては本明細書で更に論じる)を含む。ヘッドアセンブリ202は、点204に一般的に枢動可能に取り付けられ、そこから延びる基板支持アセンブリ206を有する。支持アセンブリ206は、矢印「A」によって示されるようにヘッドアセンブリ202の枢動を介して、隣接して位置決めされたセル位置(セル位置102、104またはセル位置110、112)の間で移動する。したがって、この構成では、メインフレームロボット120は基板をヘッドアセンブリ202に位置決めするために使用することができ、その後、それを使用して基板を活性化セル位置102、112と無電解堆積セル位置104、110との間で移送することができる。この構成は、活性化セル(例えばセル位置112)から無電解堆積セル(例えばセル位置110)への基板の効率的な移送、移送中の活性化層の最小限の汚染を達成し、メインフレームロボット120がメッキ液で汚されず、きれいな状態を維持することができる。
【0017】
[0026]図3は、本発明の無電解処理プラットフォーム300の別の実施形態を示す。プラットフォーム300は図2に示したプラットフォームと同様であり、したがって、適用可能な場合、共通の番号付けを使用した。プラットフォーム300は、活性化セル位置102、112および無電解堆積セル位104、110を密閉するように位置決めされた流体堆積処理エンクロージャ302を含む。処理エンクロージャ302は、一般的に、メインフレームロボット120がそれぞれのエンクロージャ302に選択的にアクセスして基板を出し入れすることができるように位置決めされた、スリットバルブのような少なくとも1つのアクセスポート304を有する、処理メインフレーム113に位置決めされた環境制御エンクロージャを含む。
【0018】
[0027]処理エンクロージャ302、それと流体連通状態に位置決めされた処理ガス源306に接続される。処理ガス源306は、処理エンクロージャ302の内部に処理ガスを提供するように構成される。更に詳しくは、ガス源306は、基板処理ステップの前、途中、および後に、窒素、ヘリウム、アルゴン、水素、それらの混合ガスのような不活性ガス、または半導体処理で一般的に使用される他のガスを処理エンクロージャ302の内部に提供するように構成することができる。更に詳しくは、例えば基板処理ステップの前に、処理ガスを連続的に処理エンクロージャ302に提供し、排出システムまたはポンプ(図示せず)によってそこから除去することができる。基板を処理エンクロージャ302に出し入れするためにアクセスポート304が開口されたときは、アクセスポート304からの処理ガスの正の外方流量が維持されるように、処理エンクロージャ302への処理ガスの流量を増大させることができる。処理ガスのこの正の外方流量は、エンクロージャへの基板の出し入れ中の処理エンクロージャ302への酸素の導入を最小化する。ひとたびアクセスポート304が閉じて、基板が例えば処理のために処理エンクロージャ302内に位置決めされると、処理ガスの流量を低減することができ、処理エンクロージャの内部をパージすることができる。パージプロセスは、処理ガスを処理エンクロージャ302内に連続的に流入させ、かつ排出システムまたはポンプによって処理エンクロージャ302から処理ガスを除去することを含む。処理ガスのこの連続的流入および除去は、処理エンクロージャから残留酸素をパージするように作動する。本発明の実施形態では、処理ガスの流動は、一般的に、処理エンクロージャ302の上部の処理位置の上に導入される。処理ガスはそれぞれの処理位置に向かって下方に流動し、それぞれの処理位置内またはその下の位置から処理エンクロージャから汲みだされまたは排出される。
【0019】
[0028]処理ガスを処理エンクロージャ302に供給するための一般的にプロセスは、約10slm〜約25slmの間、更に詳しくは約12slm〜約20slmとの間の流量で、不活性ガスを供給することを含むことができる。処理エンクロージャが閉鎖されているとき、つまりアクセスポート304が閉じているときには、不活性ガスの流量を低減させることができる。処理エンクロージャ302は、処理エンクロージャ302の内部容積と流体連通して位置決めされた真空ポンプ(図示せず)を更に含むことができる。真空ポンプは、パージポンピングプロセスを介して処理容積の望ましくないガスの存在を更に低減させるために使用することができる。処理エンクロージャ302の内部はまた、製造設備の排出システムと選択的に流体連通することもできる。したがって、排出システムは、処理エンクロージャ302の内部から処理ガスを排出しまたは汲み出して、密閉された容積内への処理ガスの導入の結果としてのエンクロージャの加圧を防止するために使用することができる。処理エンクロージャ302内の環境が制御されるように、システムコントローラ111を使用して、処理エンクロージャへの処理ガスの導入および除去を制御することができる。加えて、特定の処理技術が更なる環境制御を必要とする場合、加熱器、冷却器、エアフィルタまたは浄化装置、加湿器等のような他の制御機構を処理エンクロージャ302内に、またはそれに接続して含め、それをコントローラ111によって制御することができると、本発明者等は考える。
【0020】
[0029]図1〜図3に示した化学構成のプラットフォームに関しては、この構成のプラットフォームは、一般的に、一回使用型化学セルを利用する。すなわち、一回量のプロセス化学物質が単一の基板に使用され、その後、追加の基板を処理するために使用されることなく廃棄される。例えば、プラットフォーム200および300は共通のセルを利用して、基板を活性化、洗浄、および/または後処理することができる。これらのプロセスは各々異なる化学物質を利用する可能性があるので、セルは、一般的に、各々の要求される化学物質を必要なときに基板に供給するように構成される。しかし、単一のセルから異なる化学物質を回収することにより実質的な汚染の問題が提示されるので、セルは、一般的に、化学物質を回収するようには構成されない。
【0021】
[0030]例えば、処理セル位置102、112は活性化セルおよび洗浄セルとして構成することができる一方、処理セル位置104、110は無電解堆積セルとして構成することができる。この構成では、基板は最初に活性化/洗浄セル位置102、112に位置決めされ、そこで基板はその上に活性化前/洗浄液、リンス液、および/または活性化液の分配を受けることができる。活性化前/洗浄液を使用する実施形態では、基板は、一般的に、洗浄液が適用された後でリンスされ、活性化液が適用される前に基板表面に洗浄液が残らないようにする。活性化液が適用された後、基板は、一般的に、活性化/洗浄セル位置102、112から無電解堆積セル位置104、110へ移送される。セル位置104、110は無電解堆積液を基板上に分配して所望の層をその上に堆積するように構成される。無電解堆積プロセスが完了した後、基板は活性化/洗浄セルに戻すことができ、そこで基板はそれに対して行われる堆積後洗浄プロセスを受けることができる。堆積後洗浄プロセスが完了した後、基板はベベル洗浄セル位置106、108のうちの1つ、またはスピンリンスドライセル位置114、116のうちの1つに搬送することができる。無電解堆積セル位置104、110はこの実施形態では異なる化学物質を使用しないので、無電解セルは複数回使用化学セルとして構成することができる。例えば、セル用の化学物質を回収して、化学的性質がプロセスにとってもはや望ましくない状態になるまで、複数の基板に再使用することができる。しかし、所望する場合、堆積セルは堆積後洗浄プロセスのような追加のプロセスに使用することができる。この構成では、回収される溶液の組合せは、一般的に、連続処理に適さないので、堆積セルは、一般的に、一回使用型の化学セルとしてセットアップされる。
【0022】
[0031]図3Aは、本発明の無電解堆積プラットフォーム350の別の実施形態を示す。図3Aは図3と同様であり、したがって、適用可能な場合、2つの図の間で共通の番号付けが維持される。プラットフォーム350は、図3で説明したように、処理エンクロージャ302を含むが、エンクロージャ302内の構成部品は、この実施形態では異なるように構成される。例えば、考察のために図面の下部にあるエンクロージャ302を使用すると(プラットフォーム350の対向辺にあるエンクロージャ302は同一であるが鏡像化された構成を含む)、処理セル位置112は処理セル位置112に資するように構成された専用ヘッドアセンブリ353を含む。同様に、処理セル位置110は、処理セル位置110のみに資するように構成された専用ヘッドアセンブリ352を含む。したがって、この構成で、基板シャトル351は、メインフレームロボット120から基板を受け取るように位置決めされかつ構成される。基板はシャトル351に位置決めされ、シャトル351はヘッドアセンブリ352、353のうちの1つの下の位置に枢動される。それぞれのヘッドアセンブリ352、353はシャトル351上に位置決めされた基板のすぐ上の位置まで下降し、ヘッドアセンブリは、真空チャック、重力、または半導体処理技術で既知の他の基板固定プロセスにより、基板をそれに係合して固定する。基板がヘッドアセンブリ352、353に固定されると、シャトル351はヘッドアセンブリ352、353の下から枢動して離れる。
【0023】
[0032]その後、ヘッドアセンブリ352、353は、流体処理ステップのために基板をそれぞれの処理セル位置110、112まで下降させる。流体処理ステップが完了すると、基板を流体から外に引き上げることにより、基板はヘッドアセンブリ352、353によって流体から取り出される。その後、シャトル351は基板の下に位置決めされるように枢動することができ、ヘッドアセンブリ352、353は基板をシャトル351上に位置決めするように下降させ、真空チャック力を解除させて基板を解放させ、それがシャトル351によって支持されるようにする。ヘッドアセンブリ352、353は上昇し、シャトル351を隣接処理セルに枢動させ、そこで別の流体処理ステップを実行することができ、あるいは代替的に、シャトル351は、メインフレームロボット120が基板を処理エンクロージャ302から取り出すことができるように位置決めすることができる。
【0024】
[0033]図3Aに示したハードウェア構成は、無電解堆積プロセスに実現することができる。例えば、処理セル位置102および112は無電解予備洗浄プロセス、無電解活性化プロセス、および無電解活性化後/洗浄プロセスを実行するように構成することができる一方、処理セル位置104、110は無電解堆積セルおよび無電解堆積後洗浄セルとして構成することができる。この構成では、それぞれのプロセスからの化学物質の再利用が可能である。図3Aに示す構成の利点は、流体処理セル位置102、104、110、112用の処理空間が制御環境の処理エンクロージャ302内にあるので、つまり移送ステップ中にアクセスポート304が閉じているので、不活性環境で基板を活性化液から無電解堆積液へ移送することができることであり、したがって、処理エンクロージャ内の酸素含有量を制御して、低レベルに維持することができる。更に、ガス供給源306から処理エンクロージャ302に不活性ガスを溢流させ、したがって、処理エンクロージャ302の内部はかなり低減された百分率の酸素、例えば約100ppm未満の酸素、割合の酸素、または更に詳しくは、約50ppm未満の酸素、または更になお約10ppm未満の酸素を有する。更に、処理セル位置、シャトル351、およびヘッドアセンブリ352、353の構成は、活性化セルから無電解堆積セルへ約10秒未満で基板を移送させることを可能にする。これらのプロセスは両方とも、堆積プロセス自体の前に無電解プロセスによりメッキされる表面の酸化を実質的に防止するのに役立つ。
【0025】
[0034]一般的に、図3および図3Aに示した本発明の実施形態は、相溶性または不相溶性化学物質と共に使用することができる。例えば不相溶性化学物質、例えば酸性および塩基性溶液を利用する処理シーケンスでは、酸性溶液は、一般的に、1つのセルで排他的に使用される一方、塩基性溶液は別のセルで排他的に使用される。セルは隣接して位置決めすることができ、基板はシャトルの1つのよってそれぞれのセルの間で移送することができる。相溶性化学物質を使用する場合、単一の流体処理セルを使用してプロセスの各ステップを実行することができる。例えば、単一のセルを使用して、基板を予備洗浄し、基板を活性化し、活性化後に基板を洗浄し、無電解堆積プロセスを実行し、かつ堆積後洗浄プロセスを実行することができる。更に、不相溶性化学物質を使用する場合、基板を第一セル内で処理し、その後、第一セル内の化学物質とは不相溶性の化学物質を使用する別の流体処理セルに基板を移送する前に、そのセル内または別の隣接位置の洗浄セル内でリンスまたは洗浄することができる。リンスステップは、不相溶性化学物質が使用される後続セルで基板を処理する前に、基板の表面から不相溶性化学物質を除去することを可能にする。更に、この構成は処理システム内の他の要素、例えば基板シャトル351を、シャトル351に発生する他の汚染物質と後で反応する可能性がある化学元素で汚染する可能性を最小化するので、リンスステップはインシトゥで、つまり当初の化学物質の適用と同じセル内で行なうことが好ましいと本発明者等は考える。
【0026】
[0035]図4および図5は、本発明の無電解堆積プラットフォーム400の別の実施形態を示す。堆積プラットフォーム400は、一般的に、図1〜3Aに示したプラットフォームと同様のプラットフォームの特徴を含み、したがって、適用可能な場合、2つの図の間で共通の番号付けが維持される。しかし、プラットフォームはプラットフォーム400のセル位置102、104、110、112が部分的に異なる。更に詳しくは、プラットフォーム400は、前に図示したプラットフォームと同様に、ガス供給源406と連通したエンクロージャ402と、エンクロージャに基板を出し入れするためのアクセスポート404とを含む。しかし、プラットフォーム400は、例えばプラットフォーム300でエンクロージャ302に示された2つの処理位置とは対照的に、各エンクロージャ402内に4つの処理位置を含む。エンクロージャ402内の4つの処理位置は、セル位置414、416、418、420を含む。これらの処理位置は、活性化セル、洗浄セル、リンスセル、および無電解堆積セルの組合せとして構成することができる。例えばセル位置414および418は活性化セルとして構成することができ、セル位置416および420は無電解堆積セルとして構成することができる(これらのセルの構造および構成については本明細書で更に論じる)。この構成で、プラットフォーム400は、外側の処理セル位置414、418、つまりメインフレームロボット120に近接して位置決めされたセルの間で基板を搬送するように位置決めされた、第一基板移送シャトル408(図8にも示す)をも含む。この構成では、シャトル408はメインフレームロボット120から基板を受け取り、基板を処理のためにセル位置414、418の1つに移送するために使用することができる。同様に、該シャトルは、メインフレームロボット120がエンクロージャ402から基板を取り出すことができるように、セル位置414、418から基板を取り出すために使用することができる。
【0027】
[0036]図8により詳細に示す基板シャトル408は、一般的に、遠位基板支持面806を含む、枢着されたアーム部材804(枢着部802に装着された)を含む。基板支持面806は、基板の製造表面を損傷しないように、基板の外周との接触によりフェースダウン方式で基板を支持するように構成される。基板が基板支持面806上に位置決めされると、アームは処理セル位置414、418の1つの上の位置に枢動することができ、そこでヘッドアセンブリは処理のために基板を支持面806から摘み取ることができる。
【0028】
[0037]基板支持ヘッドアセンブリ410、412は、一般的に、それぞれの処理セル位置418と420との間、および414と416との間に位置決めされる。これらのヘッドアセンブリ410、412は、一般的に、ヘッドアセンブリ410、412の両側に位置決めされた処理セル間で基板を移送し、それぞれのセル内での処理中に基板を支持するように構成される。例えば、ヘッドアセンブリ420は処理セル418と処理セル420との間で基板を移送するように構成され、同様に、ヘッドアセンブリ412は処理セル414と処理セル416との間で基板を移送するように構成される。
【0029】
[0038]本明細書に示すヘッドアセンブリは、一般的に、フェースダウン型ヘッドアセンブリとして示されるが、本発明の実施形態をこの構成に限定するつもりはない。例えば、本発明のヘッドアセンブリは、当分野において既知の通り、フェースアップ構成で基板を支持するように構成することができる。同様に、本明細書に示す処理セルは、一般的に、基板をフェースダウン構成で受け取りかつ処理するように示されるが、処理セルはフェースアップ型またはフェースダウン型どちらの処理セルとしても構成することができるので、本発明の実施形態をこの構成に限定するつもりはない。
【0030】
[0039]図4および図5に示したプラットフォーム構成では、ヘッドアセンブリ410、412は、次のように単一化学物質無電解堆積構成をサポートするために使用することができる。例えば、処理セル位置414、418は活性化/リンスセルとして構成することができ、かつ処理セル位置416、420は無電解堆積セルとして構成することができる。この構成では、メインフレームロボット120によって基板を処理エンクロージャ402に送達することができる。その後、シャトル408によって基板を活性化およびリンスセル位置414、418の1つに搬送することができ、その後、ヘッドアセンブリ410、412の1つが処理のために基板を支持する。活性化リンスセル位置414、418で、基板は活性化の前に洗浄および/またはリンスすることができる。その後、無電解活性化液を基板表面上に分配することができる。基板表面が活性化されると、それをリンスおよび/または洗浄して、それぞれのヘッドアセンブリ410、412によって無電解堆積セル416、420に移送することができ、そこで基板表面は堆積のために無電解堆積液にさらされる。堆積プロセスが完了すると、基板は、所望する場合は別の活性化層のために、またはリンスプロセスのために、ヘッドアセンブリ410、412によって活性化/リンスセル位置414、418に戻すことができる。追加の堆積を所望する場合、活性化された基板を更なる処理のために別の堆積セルに搬送することができる。所望の堆積プロセスがこの時点で完了した場合、基板はシャトル408によって活性化セル位置414、418から取り出し、その後、メインフレーム処理ロボット120によってエンクロージャ402から取り出すことができる。この構成では、2つの基板をエンクロージャ402内で同時に処理することができる。つまり、1つの基板はセル位置414、416を利用する一方、第二の基板はセル位置418、420を利用する。
【0031】
[0040]しかし、本発明の別の実施形態で、図4および5に示したプラットフォームは、単一基板複数化学物質処理エンクロージャとして構成することができる。更に詳しくは、エンクロージャ402は、セル位置414、416、418、420の各々を使用して単一の基板を処理するように構成することができる。各々のセルは異なる化学物質を、例えば酸性無電解堆積および/または活性化化学物質および塩基性無電解および/または活性化化学物質を含むことができる。この実施形態では、基板を最初に、セル位置418に位置決めされた活性化セルに位置決めすることができ、そこで酸性反応予備洗浄化学物質が基板上に分配される間、温度低下または上昇ヘッドアセンブリを使用して基板を支持することができる。温度低下ヘッドアセンブリは、例えばヘッドアセンブリの内部に冷却流体を流動させて基板支持面の温度を低下させる、熱吸収部材として構成された基板支持面を含むことができる。温度上昇ヘッドアセンブリは、基板支持面の中に位置決めされ基板支持面の温度を制御するように構成された流体または抵抗加熱器を有する基板支持面を含むことができる。その後、基板は、セル位置420に位置決めされた無電解活性化セルに移送することができ、そこで酸性活性化液が基板上に分配される。その後、基板は活性化後洗浄プロセスのためにセル位置418に戻すことができ、その後、基板は(シャトル408およびヘッドアセンブリ412を介して)セル位置414のアルカリ性または塩基性予備洗浄セルへ移送することができ、そこでアルカリ性または塩基性洗浄液が基板表面に分配される。
【0032】
[0041]酸性活性化/洗浄または堆積プロセスのために基板を支持するのに使用されるヘッドアセンブリ412は、その中に位置決めされヘッドアセンブリの基板支持面を加熱するように構成され、その結果、活性化/洗浄または堆積プロセス中に基板を加熱する加熱器を含むことができる。加熱洗浄プロセスは、洗浄液を例えば約80℃〜約90℃の間の温度まで加熱すること、および/または基板と接触している支持部材を加熱温度まで加熱することを含むこともできる。その後、基板は、後処理つまり堆積後リンスおよび/または洗浄のために基板をセル位置414に戻す前に、セル位置402の無電解堆積セルに移送することができ、それもまた塩基性またはアルカリ性無電解液を含む。この実施形態では、各個別セルが特定の化学物質、例えば活性化化学物質、無電解化学物質、予備洗浄化学物質等を含むことができ、単一セル内の化学物質相互汚染に関係する問題が解消されるので、それはセル内の化学物質を2つ以上の基板に使用することを可能にする。
【0033】
[0042]図6は、例示的な流体処理セル600および本発明のヘッドアセンブリ604の下部の部分断面斜視図を示す。流体処理セル600は、本明細書に説明する実施形態のいずれかにおける無電解堆積セル、活性化セル、および/または洗浄/リンスセルとして使用することができる。流体処理セル600は、一般的に、セル本体602の上に移動可能に位置決めされたヘッドアセンブリ604を有するセル本体602を含む。セル本体は、流体処理(無電解またはECP)液と反応しないことが知られている、例えばプラスチック、ポリマ、およびセラミックスのような様々な物質から製造することができる。同じく図7に示されたヘッドアセンブリ604は、一般的に、回転し、水平に作動または枢動し、かつ垂直方向に作動するように構成されると共に、セル本体602の開口内に受容されるサイズに作られた、基板支持部材606を含む。基板支持部材606は、複数の真空アパーチャ610が形成され一般的にプラテンとも呼ばれる略平面状支持面608を含む。支持面608は、流体処理液と反応しないセラミックまたはプラスチックのような材料で被覆するか製造することができる。真空アパーチャ610は選択的に真空源(図示せず)と流体連通し、したがって真空アパーチャ610は基板614を支持面608に真空チャックするために使用することができる。例えばOリング型シールのような環状シール621が、基板支持面608の周縁付近に位置決めされる。シール621は、一般的に、流体が基板の裏側と接触するのを防止しながら、基板支持面608と基板614との間に真空密封を作成して真空チャックプロセスを促進すべく、基板支持面608に真空チャックされる基板614の裏側と係合するように構成される。
【0034】
[0043]基板支持部材606の内部は、複数の同心状に位置決めされた加熱帯612を備えることのできる加熱器アセンブリを含むことができる。加熱帯612は抵抗加熱器、被加熱流体が中を流動するように構成された流体流路、または半導体処理方法のために基板支持部材を加熱する別の方法を含むことができる。複数の加熱帯612は、所望するならば、処理中に基板温度をより正確に制御するために、個別に制御することができる。更に詳しくは、加熱帯612の個別制御は堆積温度の正確な制御を可能にし、それは無電解堆積プロセスにとって非常に重要である。基板支持部材606は更に、処理中にメガソニックまたは他の振動エネルギを基板614に与えるように構成されたアクチュエータまたは振動装置(図示せず)を含むことができる。
【0035】
[0044]セル本体602の底中心部は流体処理槽615を含む。槽615は、一般的に、槽面616を取り囲む環状流体堰618を有する略平面状槽面616を含む。流体堰618は、一般的に、約2mm〜約20mmの間の高さを有し、一般的に、処理流体を処理領域620の槽面616のパドル型構成内に維持するように構成される。槽面616はまた、そこに形成された複数の流体アパーチャ622をも含む。流体アパーチャ622は、一般的に、リンス液源、活性化液源、洗浄液源、無電解堆積液源、および無電解堆積プロセスで使用することのできる他の流体源のような複数の処理流体源と流体連通する。したがって、アパーチャ622は処理流体を処理領域620に供給するために使用することができる。処理流体は、一般的に、アパーチャ622内を上方に流動し、その後、矢印「B」で示すように、処理領域620内を外方に堰618に向かって流動する。流体ドレン624は、一般的に、セル本体602の外方下部、一般的に流体堰618の外側に位置決めされる。したがって、流体ドレン624は、堰618を溢流した流体を捕集するように構成される。
【0036】
[0045]同じく図7に示すヘッドアセンブリ604は、一般的に、一般的に2つの処理セルの間の位置で処理メインフレーム113に枢着される垂直取付柱714を含む。すなわち、ヘッドアセンブリ604は、柱部材714が軸704を中心に回転して、基板支持部材606を各々の隣接して位置決めされた処理セルの上に選択的に位置決めすることができるように、位置決めされる。ヘッドアセンブリ604は更に、柱部材714に取り付けられかつそこから延長する構造アーム部材716を含む。構造アーム部材716は柱部材714に移動可能に位置決めされる。すなわち、アーム部材716の垂直位置は、例えばギヤ装置を通して、柱部材714に対して調整することができる。ギヤ装置では、第一ギヤードモータ708が柱714の側部の垂直軌道706と係合して、軌道706に沿って垂直方向にアーム部材716を選択的に移動させる。第二モータ712はアーム部材716上に位置決めされ、基板支持部材606と連通する。第二モータは基板支持部材606に回転運動をもたらすように構成される。
【0037】
[0046]本発明の別の実施形態では、ヘッドアセンブリ604は更に、すなわち基板を垂直移動させ、枢動(水平移動)させ、かつ回転移動させることに加えて、基板支持部材606を傾斜させるように構成することができる。この実施形態では、第二モータ712の回転軸を基板支持部材606の回転軸に位置決めすることができ、モータ712および基板支持部材606の組合せを、軸718を中心にアーム部材716に枢着することができる。該構成は、処理ステップの前、間、または後に、例えば所望する場合傾斜浸漬プロセスを促進するために、基板の平面を水平から傾斜させることを可能にする。
【0038】
[0047]本発明の別の実施形態では、ヘッドアセンブリ604は、基板の裏側の複数のゾーンにおけるチャック力を制御するように構成された、マルチゾーン真空チャック型基板支持面を含むことができる。一般的に、この型のヘッドアセンブリは基板支持面上に位置決めされた膜を利用し、該膜は基板の裏側に位置決めされ、周縁をシールされる。その後、基板支持面と膜との間に真空がもたらされ、したがって膜は基板支持面に向かって、かつそこに形成された1つ以上の凹所内に引き付けられる。これにより膜と基板との間に真空が生成され、それは基板を膜および基板支持面にチャックさせるように動作する。膜を利用して基板をチャックするヘッドアセンブリについての詳細な説明は、本願と同一譲受人に譲渡された、2001年2月6日に発行された、1997年5月21日に出願された「Carrier Head with Flexible Membrane for a Chemical Mechanical Polishing System」と題する米国特許第6,183,354号に見ることができ、その全体を参照として本明細書に組み入れる。
【0039】
[0048]動作中、本発明の実施形態および特にプラットフォーム400は、無電解堆積プロセスにより基板にキャッピング層を堆積されるために使用することができる。このプロセスは、誘電体層を有し、該誘電体層に特徴が形成され、該特徴に導電性材料(一般的に銅)が充填され、基板をプラットフォーム400が受容することから開始される。更に、基板は、一般的に、フィールド領域で誘電体層を露出する略平面状の製造表面と、銅充填特徴の上面とを有する。一般的に、誘電体層および特徴の略平面状上面は、一般的に別の処理プラットフォームで実行される、化学機械的研磨プロセスまたは他の特徴充填後平坦化プロセスの完了の結果得られる。
【0040】
[0049]基板126は搬入ステーション134の1つを介してプラットフォーム400内に受容され、ロボット132によって処理セル位置114、116の1つに搬送される。一般的に基板スピンリンスドライセルとして構成される処理セル位置114、116で、基板126は最初にリンスし、かつ/または洗浄液により洗浄することができる。代替的に、基板126は単純にセル位置114、116を通過させ、メインフレームロボット120によって摘み上げることができる。メインフレームロボットは基板126と係合し、例えばアクセスバルブ404を介して基板を処理エンクロージャ402に移送する。移送プロセス中に、処理ガス源406は不活性ガス、一般的に窒素、または窒素と別のガス例えば水素との混合ガスを処理エンクロージャ402の内部に流入させる。このガス流は、一般的に、基板が受容されている間、処理エンクロージャ402の内部に不活性ガスを溢流させ、開いたアクセスバルブ404を介して処理エンクロージャ内に入る望ましくない酸素含有大気を最小限にするように動作する。
【0041】
[0050]基板126が処理エンクロージャ402内に挿入されると、基板126は、基板シャトル408上にフェースダウン配向に位置決めされる。メインフレームロボットブレード120は処理エンクロージャ402から後退し、アクセスバルブ404は閉じる。所望する場合、処理エンクロージャ402内の酸素含有量を更に最小化するために、処理ガス源は、しばらくの間、処理エンクロージャ402の内部容積に窒素を溢流させ続けることができる。これは、処理エンクロージャ402の内部を大気に連通させる1つ以上のベントまたは排出路を開くことによって達成することができる。
【0042】
[0051]基板126がシャトル408上に位置決めされ、処理エンクロージャに窒素が溢流する状態で、プロセスは、シャトル408による基板126のヘッドアセンブリ412への搬送に続く。更に詳しくは、シャトル408は基板126がヘッドアセンブリ412の下に位置決めされるように枢動し、ヘッドアセンブリ412は、基板126が基板シャトル408に着座したままで、基板支持面608を基板126の裏側に近接する位置まで下降させる。基板支持面608を基板126の裏側と接触させることができる。面608が基板126の裏側に近接して位置決めされると、真空アパーチャ610が作動し、基板126は支持面608に真空チャックされ、シールされる。その後、ヘッドアセンブリ412は基板126を垂直方向にシャトル408から離れるように上昇させ、シャトル408は基板126から離れるように枢動する。
【0043】
[0052]その後、基板126は処理セル位置414の流体槽620内まで下降され、そこで基板126は、誘電体洗浄液を基板126に適用することによって洗浄することができる。誘電体洗浄液は(クエン酸、HF、および/またはHClのような)1つ以上の酸を含むことができ、かつ1つ以上の腐食防止剤を含むことができる。腐食防止剤は様々な化学化合物のいずれか、例えばベンゾトリアゾール、メルカプトベンゾトリアゾール、または5−メチル−1−ベンゾトリアゾールのようなアゾール基を含む有機化合物を含むことができる。誘電体洗浄ステップは、基板温度が約20℃〜約60℃の間になるように加熱器612を作動させて、実行することができる。
【0044】
[0053]一般的に、誘電体洗浄液は、誘電体層の露出部から金属残留物を除去するように構成される。また、腐食防止剤も誘電体洗浄プロセス中に銅層の露出部を保護すると考えられる。金属残留物が除去されなければ、望ましくない無電解堆積が一般的に誘電体のこれらの金属残留物上に発生する。
【0045】
[0054]本発明の別の実施形態では、基板は、誘電体洗浄ステップが既に実行された状態で、処理プラットフォーム400に送り出される。この実施形態では、本発明のプロセスシーケンスは、単純に誘電体洗浄ステップを飛ばして、下述する銅洗浄ステップに進む。
【0046】
[0055]誘電体洗浄プロセスが完了すると、プロセスは銅洗浄プロセスに続く。プロセスのこの部分は、一般的に、処理セル414でも行われる。更に詳しくは、ヘッドアセンブリ412を上昇させて基板126を処理流体から取り出すことができ、その後、処理流体を誘電体洗浄液から銅洗浄液に切り替えることができる。銅洗浄液が処理容積620内に位置決めされた後、基板126を液中まで下降させることができる。適切な銅洗浄液の一例として、カリフォルニア州サンタクララのアプライドマテリアルズ社から市販されているElectra Clean(商標)がある。適切な銅洗浄液の別の例として硫酸およびHClがある。適切な銅洗浄液の更に別の例として、クエン酸と過酸化物との混合液がある。
【0047】
[0056]銅洗浄液は、一般的に、銅酸化物および残留誘電体洗浄液を除去するように構成される。例えば銅洗浄液は、銅層の露出部に残っている誘電体洗浄液の腐食防止剤を除去することができる。銅層の露出部に残っている誘電体洗浄液の腐食防止剤は、その後の処理ステップにおけるその上のキャッピング材の形成および/または付着を阻害する可能性がある。一実施形態では、銅層の約50Å未満、好ましくは約30Å未満の厚さ、および誘電体層の約50Å未満、好ましくは約30Å未満の厚さが銅洗浄液によってエッチングされる。
【0048】
[0057]銅洗浄ステップの後、基板はヘッドアセンブリ412によって処理セル416に移送され、そこで活性化液を基板構造に適用することができる。処理セル416は構造的に処理セル414と同様であり(図6に示す通り)、したがって、基板126を処理容積420内に浸漬するヘッドアセンブリ412の詳細は省略する。活性化セル位置416で使用できる活性化液の一例としてパラジウム塩がある。パラジウム塩の例として、塩化物、臭化物、フッ化物、フルオロホウ酸塩、ヨウ化物、硝酸塩、硫酸塩、カルボニル、金属酸の塩、およびそれらの組合せがある。好ましくは、パラジウム塩は、塩化パラジウム(PdCl)、塩化白金酸(HPtCl)、およびそれらの組合せのような塩化物である。銅洗浄液がセル位置414に適用される時間の終了から活性化液がセル位置416に適用されるときの開示時間までの待ち時間は、一般的に、約15秒未満であり、好ましくは約5秒未満である。したがって、ヘッドアセンブリ412は、セル位置414の銅洗浄液からセル位置416の活性化液へ遅延無く直接移動する。
【0049】
[0058]活性化液は、一般的に、特徴の露出銅上に活性化金属シード層を堆積するように働く。その結果、銅層の露出部の洗浄後の酸化は、銅酸化物は銅より高い電気抵抗率を有することが知られているので、銅層の露出部上の金属シード層の堆積にとって有害である。銅洗浄と活性化との間の短い待ち時間は酸化を最小化する一方、不活性ガス環境もまた銅層の露出部の酸化を防止するのに役立つ。
【0050】
[0059]活性化プロセスが完了すると、基板126をセル位置414またはセル位置418に戻すことができ、そこで、活性化後洗浄液を基板126に適用することによって、活性化後洗浄を実施することができる。活性化後洗浄液は1つ以上の酸(例えばクエン酸、HF、および/またはHCl)を含むことができる。活性化液が適用される時間の終了から活性化後洗浄液が加えられるときの開始までの待ち時間は、約15秒未満、好ましくは約5秒未満とすることができる。
【0051】
[0060]活性化後洗浄液は、一般的に、活性化金属シード層が銅層の露出部上にだけ残るように、誘電体層の露出部から活性化金属シード層のいずれかを除去するように働く。誘電体層の露出部上に残る活性化金属シード層は、その上に望ましくないキャッピング材の無電解堆積を引き起こす。
【0052】
[0061]活性化層が洗浄された後、基板はセル位置420に移送され、そこで、無電解堆積液を基板構造に適用することにより、露出銅層の活性化部の上の選択的無電解堆積によって、キャッピング層を堆積することができる。キャッピング層はCoP、CoWP、CoB、CoWB、CoWPB、NiB、またはNiWBを含むことができ、好ましくはCoWPまたはCoWPBを含む。無電解堆積液は、堆積するキャッピング層材に応じて、1つ以上の金属塩および1つ以上の還元剤を含むことができる。無電解堆積液はまた、当分野において既知の通り、酸または塩基のようなpH調整剤をも含むことができる。
【0053】
[0062]選択されたキャッピング層がコバルトを含む場合、無電解堆積液は、一般的に、コバルト塩を含む。コバルト塩の例として塩化物、臭化物、フッ化物、フルオロホウ酸塩、ヨウ化物、硝酸塩、硫酸塩、カルボニル、金属酸の塩、およびそれらの組合せがある。好ましくは、コバルト塩は硫酸コバルト、塩化コバルト、またはそれらの組合せを含む。タングステン含有キャッピング材を堆積する場合、無電解堆積液はタングステン塩を含む。タングステン塩の例として塩化物、臭化物、フッ化物、フルオロホウ酸塩、ヨウ化物、硝酸塩、硫酸塩、カルボニル、金属酸の塩、およびそれらの組合せがある。好ましくはタングステン塩は、タングステン酸アンモニウムまたはタングステン酸テトラメチルアンモニウムのようなタングステン酸の塩を含む。好ましくは、タングステン塩はタングステン酸アンモニウムを含む。ニッケル含有キャッピング材を堆積する場合、無電解液は、一般的に、ニッケル塩を含む。ニッケル塩の例として塩化物、臭化物、フッ化物、フルオロホウ酸塩、ヨウ化物、硝酸塩、硫酸塩、カルボニル、金属酸の塩、およびそれらの組合せがある。
【0054】
[0063]選択されたキャッピング材がCoP、CoWP、またはCoWPBのようにリンを含む場合、還元剤は、次亜リン酸ナトリウムのようなリン化合物を含むことが好ましい。キャッピング材がCoB、CoWB、CoWPBのようにホウ素を含む場合、還元剤は、一般的に、水素化ホウ素ナトリウム、ジメチルアミン−ボラン(DMAH)、またはそれらの組み合わせのようなホウ素化合物を含む。上記の還元剤に加えて、またはその代わりに、ヒドラジンのような他の還元剤も使用することができる。
【0055】
[0064]無電解堆積液および/または基板は、約40℃〜約85℃の間の温度に加熱することができる。一態様では、無電解堆積液および/または基板構造の加熱は、無電解堆積率を高める。一実施形態では、キャッピング材の堆積率は約100Å/分以上であり、好ましくは約200Å/分以上である。一実施形態では、キャッピング材は約100Åから200Åの間の厚さ、好ましくは約150Å堆積される。しかし、無電解プロセスの堆積率は温度に大きく依存することが知られているので、基板全体の温度を均一温度に維持することが重要である。したがって、図6に示す加熱器612の環状帯および/または温度制御プロセス流体供給源を使用することができる。
【0056】
[0065]所望の厚さのキャッピング層が無電解堆積プロセスによって形成された後、堆積後洗浄を基板構造に適用することによって、堆積後洗浄ステップを実施することができる。堆積後洗浄は、一般的に、セル418で実行され、したがって、基板はヘッドアセンブリ410によってそこに転送することができる。一実施形態では、堆積後洗浄は、(クエン酸、HF、および/またはHClのような)1つ以上の酸を含むことができる。堆積後洗浄は、一般的に、誘電体層の露出部に存在するキャッピング材を除去するように構成される。
【0057】
[0066]堆積後洗浄ステップが完了すると、基板126を処理エンクロージャ402から取り出すことができる。これは、一般的に、ヘッドアセンブリ410が基板126を基板シャトル408に移送し、メインフレームロボット120がエンクロージャ402内に入って基板126をシャトル408から取り出すことを含む。
【0058】
[0067]その後、メインフレームロボットは、ベベル洗浄プロセスのために基板を処理セル位置106、108の1つに移送することができ、そこで、ベベルエッジにエッチング液を提供することによって、基板126のベベルエッジを洗浄し、蓄積した材料(しばしばエッジビードと呼ばれる)をそこから除去することができる。エッチング液の一例として硫酸溶液、過酸化水素、および脱イオン水がある。エッチング液の別の例として硝酸溶液がある。本発明の一実施形態では、処理セル位置106、108はベベル洗浄ステーションを含まず、むしろ活性化および堆積に使用することのできる本明細書に記載した別の処理エンクロージャを、位置106、108に位置決めすることができる。
【0059】
[0068]ベベル洗浄プロセスが完了すると、基板126は、一般的に、メインフレームロボット120によって処理セル114、116の1つに移送され、そこで基板リンスおよび乾燥プロセスが実行される。一実施形態では基板構造はスピンリンスドライセル内で乾燥することができ、別の実施形態では基板構造は蒸気乾燥セル内で乾燥される。蒸気乾燥は、揮発性有機化合物(VOC)のような表面張力低減揮発性化合物を基板構造に導入することを含む。例えば、VOCは(窒素ガスのような)キャリアガスにより、基板構造に付着する液体の近傍に導入することができる。VOCの導入は結果的に表面張力勾配を生じ、それは液体を基板から流離させ、基板を乾燥状態に維持させる。一実施形態では、VOCはイソプロピルアルコール(IPA)である。一態様では、蒸気乾燥による基板構造の乾燥は、他の乾燥方法によって基板に残されたウォータマークの形成を低減する。
【0060】
[0069]基板126をリンスし乾燥した後、ロボット132を使用して基板126をアニールステーション135に移送する。その後、基板126をアニールして、誘電体層または金属層の細孔に吸収された水分または湿気を放出させるのを助ける。基板構造は、抵抗加熱器によって、または熱ランプによって、約200℃〜約350℃の間の温度に加熱することができる。
【0061】
[0070]上記は本発明の実施形態に向けられているが、その基本的範囲から逸脱することなく、本発明のその他および更なる実施形態を考案することができ、その範囲は添付される請求の範囲によって決定される。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の無電解堆積システムの一実施形態の平面図を示す。
【図2】本発明の無電解堆積プラットフォームの別の実施形態の平面図を示す。
【図3】本発明の無電解堆積プラットフォームの別の実施形態の平面図を示す。
【図3A】本発明の無電解堆積プラットフォームの別の実施形態の平面図を示す。
【図4】本発明の無電解堆積プラットフォームの別の実施形態の平面図を示す。
【図5】図4に示した無電解堆積エンクロージャの斜視図を示す。
【図6】本発明の流体処理セルの部分断面斜視図を示す。
【図7】本発明のヘッドアセンブリの斜視図を示す。
【図8】本発明の基板シャトルの斜視図を示す。
【符号の説明】
【0063】
100…半導体処理システム、102…処理位置、104…処理位置、120…メインフレームロボット、402…エンクロージャ、404…アクセスポート、408…基板シャトル、410…基板支持ヘッドアセンブリ、412…基板支持ヘッドアセンブリ、416…処理セル、420…処理セル、606…基板支持部材、608…基板支持面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体処理のための流体堆積システムであって、
基板移送ロボットが上部に位置決めされたメインフレームと、
前記メインフレーム上部に位置決めされかつ前記基板移送ロボットにアクセス可能な少なくとも2つの基板処理エンクロージャであって、各々がその中に位置決めされた少なくとも1つの基板流体処理セルを有する基板処理エンクロージャと、
を備える、流体堆積システム。
【請求項2】
前記少なくとも1つの基板流体処理セルが、前記基板処理エンクロージャ内に相互に隣接して位置決めされた無電解流体活性化セルと無電解流体堆積セルとを備える、請求項1に記載の流体堆積システム。
【請求項3】
前記無電解流体活性化セルと前記無電解流体堆積セルとの間に位置決めされた基板搬送シャトルを更に備え、前記基板搬送シャトルが前記無電解流体活性化セルと前記無電解流体堆積セルとの間で基板を移送するように構成される、請求項2に記載の流体堆積システム。
【請求項4】
前記無電解流体活性化セルおよび前記無電解流体堆積セルが各々、それぞれのセル内での流体処理中に基板を支持するように構成された基板支持部材を備え、前記基板支持部材が温度制御アセンブリを有する、請求項2に記載の流体堆積システム。
【請求項5】
前記温度制御アセンブリが前記基板支持部材に位置決めされた複数の個別制御される加熱素子を備える、請求項4に記載の流体堆積システム。
【請求項6】
前記基板処理エンクロージャと流体連通する処理ガス源および処理ガス排出システムを更に備える、請求項1に記載の流体堆積システム。
【請求項7】
前記メインフレーム上に位置決めされた基板洗浄セルを更に備える、請求項1に記載の流体堆積システム。
【請求項8】
前記処理ガス源および前記処理ガス排出システムの動作を制御して約100ppm未満の基板処理エンクロージャ内の酸素含有量を生成するように構成されたシステムコントローラを更に備える、請求項6に記載の流体堆積システム。
【請求項9】
前記処理ガス源が、窒素源、ヘリウム源、アルゴン源、および水素源のうちの少なくとも1つを備える、請求項6に記載の流体堆積システム。
【請求項10】
前記メインフレームと連通して位置決めされたアニールステーションを更に備える、請求項1に記載の流体堆積システム。
【請求項11】
基板処理システム上に位置決めされた基板処理エンクロージャであって、外部ロボットによる前記処理エンクロージャの内部へのアクセスを可能にするように構成されたアクセスポートを有する前記基板処理エンクロージャと、
前記処理エンクロージャの内部に位置決めされた無電解活性化セルと、
処理エンクロージャの内部に位置決めされた無電解堆積セルと、
処理エンクロージャの内部で前記無電解活性化セルと前記無電解堆積セルとの間に位置決めされた基板搬送シャトルと、
を備える、無電解流体処理アセンブリ。
【請求項12】
前記処理エンクロージャの内部と選択的に流体連通した処理ガス供給源と、
前記処理エンクロージャの内部と選択的に流体連通した処理ガス排出システムと、
前記処理ガス供給源および前記処理ガス排出システムと電気的に連通したコントローラと、
を更に備える、請求項11に記載の無電解流体処理アセンブリ。
【請求項13】
前記コントローラが前記処理ガス供給源および前記処理ガス排出システムの動作を協調制御して、基板処理中に前記処理エンクロージャの内部に約100ppm未満の酸素含有量を生成するように構成される、請求項12に記載の無電解流体処理アセンブリ。
【請求項14】
前記無電解活性化セルおよび前記無電解堆積セルの少なくとも1つが、被加熱基板支持部材を備える、請求項11に記載の無電解流体処理アセンブリ。
【請求項15】
前記被加熱基板支持部材が処理のために基板を支持するように構成された略平面状基板支持プラテンを備え、前記プラテンがその中に位置決めされた複数の個別制御される加熱源を有する、請求項14に記載の無電解流体処理アセンブリ。
【請求項16】
前記基板処理システムと連通して位置決めされたアニールステーションを更に備える、請求項11に記載の無電解流体処理アセンブリ。
【請求項17】
一層の半導体基板上に金属を無電解堆積するための方法であって、
基板処理エンクロージャ内に位置決めされた流体処理セル内に基板を位置決めするステップと、
前記基板処理エンクロージャ内に処理ガスを同時に流入させ、かつ同時に前記基板処理エンクロージャから処理ガスを排出させて、前記基板処理エンクロージャ内に約100ppm未満の酸素含有量を生成するステップと、
前記流体処理セル内の前記基板上に活性化液を分配するステップと、
前記流体処理セル内の前記基板上に無電解堆積液を分配するステップと、
前記基板処理エンクロージャから前記基板を取り出すステップと、
を備える、方法。
【請求項18】
活性化液を分配するステップが、
前記活性化液の前に洗浄液を前記基板上に分配する工程と、
前記活性化液の後でリンス液を前記基板上に分配する工程と、
を更に備える、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
無電解堆積液を前記基板上に分配するステップが、前記活性化液の後で洗浄液およびリンス液のうちの少なくとも1つを前記基板上に分配する工程を更に備える、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記活性化液の分配および前記無電解堆積液の分配のうちの少なくとも1つの間、被加熱基板支持部材により前記基板を支持して、それぞれの分配プロセス中の前記基板の温度を制御するステップを更に備える、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記活性化液を分配するステップが、前記基板処理エンクロージャ内に位置決めされた無電解活性化セル内に前記基板を位置決めする工程を備える、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
無電解堆積液を分配するステップが、前記基板処理エンクロージャ内で前記無電解活性化セルに隣接して位置決めされた無電解堆積セル内に基板を位置決めする工程を備える、請求項21に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図3A】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2007−509236(P2007−509236A)
【公表日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−535426(P2006−535426)
【出願日】平成16年10月15日(2004.10.15)
【国際出願番号】PCT/US2004/034456
【国際公開番号】WO2005/038094
【国際公開日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(390040660)アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド (1,346)
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【Fターム(参考)】