説明

照明一体型火災警報器

【課題】照明器具が消灯、または、点灯しないことで、利用者に火災警報器の電池切れを知らせ、電池切れを放置させないで電池交換を促す。
【解決手段】照明器具2へ電源を供給する引掛シーリング4に装着され、照明器具の引掛プラグ6が装着される筐体内に設けられ、火災検出回路10と、火災検出回路10の検出レベルから火災を判別する制御回路9と、警報回路と、各回路に電源を供給する電池7と、電池7の出力電圧が所定の電圧以下に低下したことを検出する電圧監視回路16と、照明器具2への電路を遮断する電路遮断手段17と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、住宅用の火災警報器を照明器具と一体化させるとともに、火災警報器に内蔵される電池電圧が低下したときに、照明器具が消灯または点灯しないようにして電池切れを知らせる照明一体型火災警報器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、戸建ての住宅火災対策として火災警報器が用いられている。この火災警報器は、熱や煙を検出する火災検出機能を備えるとともに、ブザーあるいは音声警報を行う火災報知機能を備えている。そして設置されている住宅で火災が発生すると、その火災を検出して警報音を鳴動させ、利用者が早期に火災に気が付くことによって火災による死者を防止する。
このような火災警報器を照明器具と組み合わせ、火災警報を照明の点灯等で行うものがある。このとき火災警報が警報音だけでなく、照明によって視覚に訴えることができ、高齢者や聴覚障害者であっても警報を理解できるというメリットがある(例えば、特許文献1参照)。
また、照明器具の引掛シーリングに火災感知器を一体化させることは、従来から多数提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2006−024542号公報(段落0022〜0040、図1)
【特許文献2】実開昭56−041390号公報(第1〜第3頁、第1図〜第3図)
【特許文献3】実開昭57−092290号公報(第1〜第3頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
住宅用の火災警報器は、取付時に配線作業を不要とし、災害等の停電に影響されないように内部電源としての電池で駆動している。この電池は容量に基づいて寿命があり、例えば5年ごとなど交換する必要がある。しかし、電池の交換時期は失念しやすく、また、電池電圧低下を注意警報しても、利用者が気付いて交換の作業をしなければならず、手間であることから忘れられて放置されるおそれがある。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、照明器具が消灯、または、点灯しないことで、利用者に火災警報器の電池切れを知らせ、電池切れを放置させないで電池交換を促すことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る照明一体型火災警報器は、上面側が照明器具へ電源を供給する引掛シーリングに装着され、下面側が前記照明器具の引掛プラグが装着される筐体と、この筐体内に設けられ、火災による熱または煙等を検出する火災検出回路と、該火災検出回路の検出レベルから火災を判別する制御回路と、該制御回路の出力に基づいて警報を発する警報回路と、前記各回路に電源を供給する電池と、を備えた照明一体型火災警報器において、前記電池の出力電圧が所定の電圧以下に低下したことを検出する電圧監視回路と、前記照明器具への電路を遮断する電路遮断手段と、を備え、前記制御回路は、前記電圧監視回路の検出出力に基づいて前記電路遮断手段によって前記照明器具への電路を遮断するものである。
【0007】
また、前記照明器具への通電を検出する通電検出回路を備え、前記制御回路は、前記通電検出回路の検出出力に基づいて、前記電路遮断手段をオンオフして、前記照明器具を一時的に点灯させる一時点灯制御、または、所定周期で前記電路遮断手段をオンオフして所定時間点滅させる点滅制御を行うものである。
【0008】
また、前記電路遮断手段は、前記照明器具への電源を整流して直流電源を供給する整流回路と、前記照明器具への電路をオンオフするリレー手段と、該リレー手段への前記整流回路からの通電を遮断する遮断回路と、を備え、前記制御回路は、前記電圧監視回路の検出出力に基づいて前記電路遮断手段を遮断することにより、前記リレー手段をオフし、前記照明器具への電路をオフするものである。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、前記電池の出力電圧が所定の電圧以下に低下したことを検出する電圧監視回路と、前記照明器具への電路を遮断する電路遮断手段と、を備え、前記電池の出力電圧が所定の電圧以下に低下したことを検出する電圧監視回路と、前記照明器具への電路を遮断する電路遮断手段と、を備え、前記制御回路は、前記電圧監視回路の検出出力に基づいて前記電路遮断手段によって前記照明器具への電路を遮断するので、照明器具が消えるか、または、点灯しないことで、利用者に火災警報器の電池切れを知らせ、電池切れを放置させないで電池交換を促すことができ、照明一体型火災警報器の機能ダウン状態を、電池交換によって回復させ、常に火災警報器を機能させることができる。
【0010】
また、前記照明器具への通電を検出する通電検出回路を備え、前記制御回路は、前記通電検出回路の検出出力に基づいて、前記電路遮断手段をオンオフして、前記照明器具を一時的に点灯させる一時点灯制御、または、所定周期で前記電路遮断手段をオンオフして所定時間点滅させる点滅制御を行うので、照明器具が正常と分かり、火災警報器の電池の交換が必要なことを分かるようにすることができる。
【0011】
また、前記電路遮断手段は、前記照明器具への電源を整流して直流電源を供給する整流回路と、前記照明器具への電路をオンオフするリレー手段と、該リレー手段への前記整流回路からの通電を遮断する遮断回路と、を備え、前記制御回路は、前記電圧監視回路の検出出力に基づいて前記電路遮断手段を遮断することにより、前記リレー手段をオフし、前記照明器具への電路をオフするので、リレー手段の維持を照明器具側の電路を電源とすることができ、火災警報器側の電池による電源を使用しないことから、電池の寿命を長く設定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1を示す照明一体型火災警報器の概略構成図、図2は、照明一体型火災警報器のブロック回路図である。
図1において、照明一体型火災警報器1は、照明器具2と同様に、筐体(図示せず)が上面側が天井面3に設けられた引掛シーリング4に装着可能な形状であり、その反対面の下面側にコード5に接続された照明器具2の引掛プラグ6が装着可能なように形成されている。これにより、照明一体型火災警報器1は、上面側が天井面3の引掛シーリング4に装着され、照明器具2のコードに接続された引掛プラグ6が照明一体型火災警報器1の下面側に装着され、照明一体型火災警報器1は、引掛シーリング4と照明一体型火災警報器1のコードに接続された引掛プラグ6の間に挟まれるように取り付けられる。そして、照明器具2への電源は、照明一体型火災警報器1を介して供給される。なお、図1では照明器具2がコード5に接続されているが、コードなしに引掛プラグ6が照明器具2に設けられたものでもよい。
【0013】
照明一体型火災警報器1の概略構成は、筐体の外周に気流が流入する開口と、その内部において、火災による熱または煙を検出する検出回路と、動作するための電源として電池とを備えている。そして、電池の寿命により電圧が低下したときに、天井面の引掛シーリング4から照明器具2へつながる電路23を、リレー接点r1によって遮断して、照明器具2が消灯、または、点灯しなくなるようにして利用者に照明一体型火災警報器1の電池切れを知らせる。
【0014】
図2において、照明一体型火災警報器1は、後述の各内部回路に電源を供給する電池7と、電池7からの電圧を所定電位にして供給する定電圧回路8と、マイコンにより構成され、火災判別や各回路の制御を行う制御回路9と、サーミスタ等の感熱素子を用いた熱、または、光電式等の煙を検出し、その出力を必要に応じて増幅し、制御回路9に出力する火災検出回路10と、火災検出時に制御回路9からの出力によりスピーカ11を介して音声警報を行う音声合成回路12と、音声合成回路12と同様に、火災検出時に制御回路9からの出力によってLED13を点灯する点灯回路14と、外部に露出する図示しない押しボタンによるスイッチによって操作入力され、制御回路9が火災検出時には音声合成回路12による音声警報の停止、または、通常状態では試験的に音声警報の出力の操作入力を行う入力回路15を備えている。なお、スピーカ11を介して音声警報を行う音声合成回路12、LED13を点灯する点灯回路14は警報回路を構成する。
【0015】
また、電池7からの電圧を監視し、所定の電圧以下になると制御回路9に入力を与える電圧監視回路16と、引掛シーリング4から照明器具2へつながる電路23をオンオフするリレー接点r1と、リレー接点rlのオフ、オンを切換えるリレーRlと、制御回路9からの出力によってリレーRlへの通電を遮断する遮断回路17とを備えている。なお、リレー接点r1と、リレーRlと、遮断回路17とで電路遮断手段を構成する。
【0016】
次に、この発明の実施の形態1に係る照明一体型火災警報器の動作について説明する。 通常は、各内部回路に電源を供給する電池7の電圧は定電圧回路8により所定電位に保たれる。そして、火災の発生が火災検出回路10により検出されると、火災検出回路10の検出レベルから制御回路9は火災かどうかを判別し、火災と判断したときに制御回路9からの火災信号により、音声合成回路12がスピーカ11を介して音声警報を行う。また、同時に、点灯回路14によりLED13を点灯させる。火災の発生を確認後に、音声警報の停止は押しボタンによるスイッチ操作によって入力回路15に入力されることによって行われる。また、電圧監視回路16は、電池7の電圧を監視している。
【0017】
電池7の寿命により所定の電圧以下に低下したときは、電圧監視回路16は制御回路9に電圧低下信号を入力し、制御回路9は遮断回路17により、リレーRlへの通電を遮断し、リレーRlをオフする。そして、リレーRlのオフによりリレー接点rlが開放され、電路23が遮断され、照明器具2が消灯あるいは点灯しなくなる。このことにより、利用者に照明一体型火災警報器1の電池切れを知らせる。
【0018】
以上のように、上面側が照明器具2へ電源を供給する引掛シーリング4に装着され、下面側が照明器具の引掛プラグ6が装着される筐体と、この筐体内に設けられ、火災による熱または煙等を検出する火災検出回路10と、火災検出回路10の検出レベルから火災を判別する制御回路9と、制御回路9の出力に基づいて警報を発する警報回路と、各回路に電源を供給する電池7と、を備えた照明一体型火災警報器1において、電池7の出力電圧が所定の電圧以下に低下したことを検出する電圧監視回路16と、照明器具2への電路をオンオフするリレー手段と、リレー手段への電池7からの通電を遮断する遮断回路17と、を備え、制御回路9は、電圧監視回路16の検出出力に基づいて遮断回路17を遮断することにより、リレー手段をオフし、照明器具2への電路をオフするので、照明器具2が消灯するか、または、点灯しないことで、利用者に電池7切れを知らせ、電池切れを放置させないで電池交換を促すことができ、照明一体型火災警報器1の機能ダウン状態を、電池交換によって回復させ、常に照明一体型火災警報器1を機能させることができる。
【0019】
実施の形態2.
実施の形態1では、照明器具が消えたり点灯しないだけでは、火災警報器の電源電圧低下なのか、照明器具の故障なのかが判別できないので、本実施の形態は、照明器具のスイッチをオンとした時に所定時間点滅させることによって、照明器具が正常であることを示すようにしたものである。
【0020】
図3は、この発明の実施の形態2を示す照明一体型火災警報器のブロック回路図である。図3は実施の形態1の図2にタイマー25を設けたもので他は同じなので説明を省略する。
この構成において、電池7の寿命により所定の電圧以下に低下したときは、電圧監視回路16は制御回路9に電圧低下信号を出力する。制御回路9は照明器具2の点灯しているときに、制御回路9はタイマー25の出力に基づいて所定周期で遮断回路17をオンオフして、リレーRlをオンオフさせて照明器具2を点滅させる点滅制御を行う。このタイマー25は、電気回路的に設けなくともよく、制御回路9内のマイコンがソフト的に処理してもよい。
【0021】
なお、照明器具2の点滅する場合には、その分の電池7の電圧が残った状態で照明器具2の電源遮断を行う必要があるので、電池7の電圧低下を判断する所定の電圧に余裕を持たせるように電圧低下を検出するようにする。また、点滅を長時間させないか、点灯時間を少なくする必要がある。
【0022】
以上のように、制御回路9は、遮断回路17をオンオフして、照明器具2を所定周期で遮断回路17をオンオフして所定時間点滅させる点滅制御を行うので、照明器具2の電灯が正常と分かり、照明一体型火災警報器1の電池7の交換が必要なことを分かるようにすることができる。
また、照明器具2がただ点灯しなくなるのではなく、電池の電圧に残り分を持たせて点滅することで所定期間ではあるが周囲が少しでも明るくなるので、まっ暗になることはなく便利である。
【0023】
実施の形態3.
実施の形態2では、照明器具2点灯の有無にかかわらず、電池7の電圧が所定の電圧以下となれば、制御回路9の出力により、所定の周期で遮断回路17をオンオフさせるが、照明器具2の消灯時にはオンオフが認識できないので、電池7が消耗するので、本実施の形態は照明器具の点灯時に、一時的に点灯、または、オンオフするようにしたものである。
【0024】
図4は、この発明の実施の形態3を示す照明一体型火災警報器のブロック回路図である。図4は実施の形態2の図3の照明器具2への電路23に通電がされているかどうか検出する通電検出回路26を設けたもので他は同じなので説明を省略する。なお、通電検出回路26の通電検出時には、図示しないが信号ラインによって、制御回路9に入力される。
【0025】
この構成において、電池7の寿命により所定の電圧以下に低下したときは、電圧監視回路16は制御回路9に電圧低下信号を出力する。通電検出回路26により照明器具2への電路23の通電が検出され照明器具2が点灯されたときに、制御回路9はタイマー25の出力に基づいて一時的に遮断回路17をオンして、リレーRlを一時的にオンさせて照明器具2を一時的に点灯させる一時点灯制御、または、制御回路9はタイマー25の出力に基づいて所定周期で遮断回路17をオンオフして、リレーRlをオンオフさせて照明器具2を点滅させる点滅制御を行う。
【0026】
以上のように、照明器具2への通電を検出する通電検出回路26を備え、通電検出回路26の検出出力に基づいて、一時点灯制御、または、点滅制御を行うので、照明器具2の異常でなく、電池切れであることを利用者に確実に認識させることができる。
【0027】
実施の形態4.
実施の形態1乃至3では、照明器具2への電路23の通電を維持させるため、リレーR1をオンするのに、電池7を消費してしまう。そのために、本実施の形態は電路23を遮断するために電路遮断手段が消費する電源を、照明器具2の電源として、火災報知器として使用する電池7の消耗を防ぐようにしたものである。
図5は、この発明の実施の形態4を示す照明一体型火災警報器のブロック回路図である。図5において、実施の形態1の図2と同一部分には同一の符号を付し説明を省略する。
照明器具2への電路23の交流電源を整流して直流電源を供給する整流回路24と、整流回路24とアースの間に接続され、整流回路24からの直流電源で常時オン状態であり、リレー接点r1を切替えるリレーR2と、制御回路9の消灯信号でオンされるスイッチング(SW)回路19及びスイッチング(SW)回路19によってオンオフされるフォトカプラ18と、フォトカプラ18とアースの間に接続されるとともに整流回路24に接続され、トランジスタ等の組み合わせにより、フォトカプラ18のオンが停止しても、フォトカプラ18側に流れる電流を維持し、照明一体型火災警報器1の電池7からの電流が停止しても、リレーR2のオフを維持させる保持回路21からなる遮断回路20とを備えている。
【0028】
この構成において、電池の寿命により所定の電圧以下に低下したときは、電圧監視回路16は制御回路9に電圧低下信号を入力し、制御回路9はスイッチング(SW)回路19を消灯信号によりオンさせる。スイッチング(SW)回路19のオンにより、フォトカプラ18がオンし、整流回路24からの直流電流がフォトカプラ18と保持回路21を介してアースに流れ、リレーR2への電流は接地され、リレーR2はオフとなる。そして、リレーR2のオフによりリレー接点rlがオフし、電路23が遮断され、照明器具2が消灯あるいは点灯しなくなる。このことにより、利用者に照明一体型火災警報器1の電池切れを知らせる。
このとき、一旦、整流回路24からの直流電流がフォトカプラ18と保持回路21を介してアースに、一旦、流れると、フォトカプラ18のオンが停止しても、整流回路24からの直流電流が保持回路21に流れ続け、リレーR2のオフが維持され、電路23が遮断されるので照明器具2が消灯あるいは点灯しなくなるのが維持される。
【0029】
以上のように、電路遮断手段は、照明器具2への電源を整流して直流電源を供給する整流回路24と、照明器具2への電路をオンオフするリレー手段と、リレー手段への整流回路24からの通電を遮断する遮断回路20と、を備え、制御回路9は、電圧監視回路16の検出出力に基づいて遮断回路20を遮断することにより、リレー手段をオフし、照明器具2への電路23をオフするので、照明器具2の電路23を通電させるリレーR2の維持を照明器具2側の電路23を電源とすることができ、照明一体型火災警報器1側の電池7による電源を使用しないことから、電池7の寿命を長く設定することができる。
また、照明器具2の電路23側と照明一体型火災警報器1側との電源を、フォトカプラ18を用いることで切り分けているので、照明一体型火災警報器1の動作の信頼性を向上させることができる。
【0030】
また、遮断回路20は、電圧監視回路16の検出出力に基づいてオンされるスイッチング回路19と、スイッチング回路19のオンによってオンし、整流回路24からの直流電流をアースに流し、リレー手段への通電を遮断するフォトカプラ18と、フォトカプラ18がオフしても、整流回路24からの直流電流をアースに流し、リレー手段への通電の遮断を保持する保持回路21と、を備えたので、照明器具2の電路23を通電させるリレーR2の維持を照明器具2側の電路23を電源とすることができ、照明一体型火災警報器1側の電池7による電源を使用しないことから、電池7の寿命を長く設定することができる。
【0031】
なお、保持回路21にタイマーを備え、タイマーの出力に基づいて、保持回路21による保持と解除を一時的に行い照明器具2を一時的に点灯させ、または、保持と解除を所定周期で行い所定時間点滅させるようにして、利用者に電池7切れを知らせ、電池切れを放置させないで電池交換を促すことができる。
また、上記実施の形態は、それぞれ必要な部分を組合わせて実施できることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】この発明の実施の形態1を示す照明一体型火災警報器の概略構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1を示す照明一体型火災警報器のブロック回路図である。
【図3】この発明の実施の形態2を示す照明一体型火災警報器のブロック回路図である。
【図4】この発明の実施の形態3を示す照明一体型火災警報器のブロック回路図である。
【図5】この発明の実施の形態3を示す照明一体型火災警報器のブロック回路図である。
【符号の説明】
【0033】
1 照明一体型火災警報器、2 照明器具、4 引掛シーリング、6 引掛プラグ、7 電池、9 制御回路、10 火災検出回路、12 音声合成回路、16 電圧監視回路、17 遮断回路、18 フォトカプラ、19 スイッチング回路、20 遮断回路、21 保持回路 、23 電路、24 整流回路、25 タイマー、26 通電検出回路、r1 リレー接点、R1、R2 リレー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面側が照明器具へ電源を供給する引掛シーリングに装着され、下面側が前記照明器具の引掛プラグが装着される筐体と、この筐体内に設けられ、火災による熱または煙等を検出する火災検出回路と、該火災検出回路の検出レベルから火災を判別する制御回路と、該制御回路の出力に基づいて警報を発する警報回路と、前記各回路に電源を供給する電池と、を備えた照明一体型火災警報器において、
前記電池の出力電圧が所定の電圧以下に低下したことを検出する電圧監視回路と、
前記照明器具への電路を遮断する電路遮断手段と、
を備え、
前記制御回路は、前記電圧監視回路の検出出力に基づいて前記電路遮断手段によって前記照明器具への電路を遮断することを特徴とする照明一体型火災警報器。
【請求項2】
前記照明器具への通電を検出する通電検出回路を備え、
前記制御回路は、前記通電検出回路の検出出力に基づいて、前記電路遮断手段をオンオフして、前記照明器具を一時的に点灯させる一時点灯制御、または、所定周期で前記電路遮断手段をオンオフして所定時間点滅させる点滅制御を行うことを特徴とする請求項1記載の照明一体型火災警報器。
【請求項3】
前記電路遮断手段は、前記照明器具への電源を整流して直流電源を供給する整流回路と、
前記照明器具への電路をオンオフするリレー手段と、
該リレー手段への前記整流回路からの通電を遮断する遮断回路と、
を備え、
前記制御回路は、前記電圧監視回路の検出出力に基づいて前記電路遮断手段を遮断することにより、前記リレー手段をオフし、前記照明器具への電路をオフすることを特徴とする請求項1記載の照明一体型火災警報器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−204309(P2008−204309A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−41650(P2007−41650)
【出願日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【出願人】(000233826)能美防災株式会社 (918)
【出願人】(507058421)株式会社第一防災 (1)
【Fターム(参考)】