説明

物体の位置の特定

本発明は、物体(MOB)の位置を特定する方法に関し、物体の位置を特定するステップと、物体の位置と、物体(MOB)と関連する少なくとも1つの場所(S1, S2)との間の予め設定された関係の存在を検証するステップとを有している。検証結果が肯定である場合に、検証ステップから生じる少なくとも1つの場所(S1, S2)に依る情報項目(I1, I2)を提供するステップを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物体の位置を特定すること(locating)に関し、特に移動物体の位置を特定することに関する。当該移動物体は、少なくとも1つの位置手段(location means)によって地理的な位置を特定され得る任意のデバイスである。物体は、携帯電話、電子携帯情報端末(PDA)、車両内に設置されたナビゲーション装置、非接触カード、バッジ、ラップトップコンピュータなどであり得る。
【0002】
以下の任意の位置手段が用いられ得る。すなわち、GPS(全地球測位システム)衛星ベース測位システムを用いる位置手段、移動電話網を用いる位置手段、例えばEOTD(Enhanced Observed Time Difference)位置手段、GSMセル識別システム、三角測量、など。さらに一般的にいえば、位置手段は、計算によって、または位置を知っているユーザから直接に位置を得ることができる。
【背景技術】
【0003】
説明の残りにおいて、位置は、所定の量だけ現実の位置から離れていれば、不正確であると判断される。逆にいえば、測定された位置と現実の位置との間の差が所定の値より小さいときに、位置は正確であると判断される。当該値は、任意であり、通常、必要な精度(degree of precision)の関数(function)として選択される。
【0004】
地理的な地図上で物体の位置を視覚化するためのプログラムが、現在、存在する。地図は、デフォルトで定められているズームレベルで画面上に現れる。画面上に表示される地図は、ユーザが近づく動き(moving toward)または離れる動き(moving away)の効果を得るために選択することができる複数のズームレベルを伴っている。このように、ユーザが画面上の地図および物体の位置を受け取るときに、ズームレベルは、近づく動きの効果を得るために増加され、または離れる動きの効果を得るために減少され得る。
【0005】
多くの位置手段が存在し、このような各手段は、多少正確な位置を供給することができる。差、時々非常に大きな差が、位置手段によって得られた位置と物体の現実の位置との間に、しばしば観察される。さらに、ユーザが近づく動きの効果を示すズームレベルを選択すると、得られた位置と現実の位置との間のこの差は強調される。従って、提供される位置が不正確な場合、ユーザは、満足な近づく動きの効果を示すズームレベルを選択することはできない。
【0006】
誤った位置を得ることは、サービスユーザにとって容認できないのと同様に、最適なサービスの品質を提供することを望む位置サービスプロバイダにとっても容認できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記の欠点がない解決策を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このため、本発明は、物体の位置を特定するステップと、物体の位置(location)と、物体と関連する少なくとも1つの場所(place)との間の関係(connection)の存在を検証するステップと、存在が検証された場合に、検証ステップから生じている少なくとも1つの場所の関数としての情報項目を提供するステップとを有する物体の位置を特定する方法を提供する。
【0009】
従って、本発明は、特に位置手段が不正確な位置を提供する場合に、位置手段によって得られた位置に関する、より正確には物体の位置にリンクする少なくとも1つの場所に関する情報を得る可能性を提供する。従って、本発明が、位置手段の精度に対して比較的鈍感な解決策を提供することは明らかである。なぜなら、与えられた場所に対して、たとえどんな位置手段が用いられても、得られる情報は同じだからである。従って、本発明は、いくつかの位置手段の精度の不足を補償する。
【0010】
当該情報は、位置手段によって得られた位置を完了するか又は交換する。
【0011】
一変形例において、関係は、重なり(overlap)に関する。この変形例において、位置と、物体と関連する前記少なくとも1つの場所との間に少なくとも部分的な重なりがある時、関係が存在する。従って、本発明は、位置または場所が、交換可能に(interchangeably)、座標点またはn次元空間(ここでnは整数である)すなわち面積、体積などである状況をカバーする。
【0012】
方法の一変形例において、情報は、地理的情報を含んでいる。この地理的情報は、位置手段によって得られた位置を完了するか又は交換する。この特徴は、地理的情報が、位置を提供する位置手段の精度とは無関係な、予め選択された地理的位置を提供するので、位置手段によって得られる位置が不正確な場合に、特に有益である。例えば、位置が特定される物体のユーザは、前もって、それが所定の場所にある場合に、提供されるべき位置情報が、ユーザが選んだ位置になることを設定しておくことができる。換言すれば、位置手段から来ている位置は、物体の地理的位置を示す地理的情報に変換される。これは、現実の地理的位置ではなく、場所の関数である予め定義された場所である。これに対しては、物体の現在位置との関係、特に重なりが存在する。
【0013】
方法の一変形例において、情報は、状況(contextual)情報を含んでいる。この状況情報は、位置手段によって得られた位置を完了するか又は交換する。このような方法で、特にその位置が不正確な場合には、地理的地図と関連する位置の表示は、もはや必要ない。状況情報は、「X氏は仕事中である」のようなタイプであってもよい。
【0014】
地理的であるか状況であるかにせよ、情報は、交換可能に、視覚(文字、幾何学的)情報、音声情報、または視覚情報と音声情報を組み合わせた視聴覚情報である。
【0015】
本発明のハードウェア態様は、位置を特定され得る物体を含むデータ処理システムを提供する。このシステムは、以下の手段を備えることを特徴とする。
・物体の位置を特定するための手段と、
・位置と、物体と関連する少なくとも1つの場所との間の関係の存在を検証するための手段と、
・少なくとも1つの場所の関数としての情報項目を供給するための手段。
【0016】
本発明の他のハードウェア態様は、位置を特定される物体に関する情報項目を提供するための手段を備えていて、前記情報項目は、物体の位置にリンクした少なくとも1つの予め定義された場所の関数であることを特徴とする通信端末を提供する。
【0017】
一変形例において、端末は、位置と、物体と関連する前記少なくとも1つの予め定義された場所との間の関係の存在を検証するための手段を備えている。検証手段は、端末の中、または端末と通信するのに適合されたデータ処理装置の中にある。
【0018】
本発明の他のハードウェア態様は、例えばサーバのようなデータ処理装置を提供する。この装置は、以下の手段を備えることを特徴とする。
・物体の位置と、物体と関連する少なくとも1つの場所との間の関係の存在を検証するための手段と、
・検証結果を提供するための手段。
一変形例において、装置は、位置を特定される物体に関する情報項目を提供するための手段を備えていて、前記情報項目は、少なくとも1つの場所の関数である。
【0019】
なお、本願において、用語「端末」および「データ処理装置」は、同じ構造、すなわち、少なくとも1つのプログラムを実行するのに適合された、少なくとも1つのプロセッサを含む構造を示していることに注意されたい。本願において、2つの異なる用語によって同じ構造を示すことは、本発明を理解するのを容易にする。
【0020】
本発明は、更に、プログラムがプロセッサによって実行される時に、上記で定義されたような方法における情報を提供するステップを実行するコード命令を含む第1のコンピュータプログラムを提供する。
【0021】
本発明は、更に、プログラムがプロセッサによって実行される時に、本発明の方法における検証ステップおよび検証結果を提供するステップを実行するコード命令を含むコンピュータプログラムを提供する。
【0022】
本発明は、例として与えられた、添付の図面を参照する以下の説明を読んだ後に、より良く理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】物体の位置を特定するための本発明の一実施形態の方法を示しているデータ処理システムを表している。
【図2a】地理的地図であって、位置が従来技術の方法によって表示されている地図である。
【図2b】地理的地図であって、本発明の方法によって提供される情報の一例が表示されている同じ地図である。
【図3】本発明の一実施形態の方法におけるステップを示しているフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、位置を特定されるべき物体MOBを含むシステムSYSを示していて、位置手段MLOCと、端末、例えば、地図および位置手段によって供給される位置を表示するように適合された画面ECRを有するコンピュータORDとを示している。この例では、物体MOBは、移動式である。さりとて、移動式ではない物体を伴う本発明の利用を妨げるものはない。この例では、物体MOBは、第1のユーザUT1が所有している。
【0025】
システムSYSは、サーバSRVによって例示されるデータ処理装置を備えている。サーバSRVは、位置手段MLOCから物体の位置を要求することが可能な、従って間接的に彼らが動き回る時の第1のユーザUT1の位置を要求することが可能な位置アプリケーションAPPを格納している。
【0026】
なお、データ処理装置は、データを処理することが可能な、少なくとも1つのマイクロプロセッサと、物理的および/または論理的資源とを有していることに注意されたい。
【0027】
この例では、サーバSRVは、移動物体MOBの関係する位置を得るために、第1のネットワークRES1を介して、位置手段MLOCと通信する。この例では、物体の位置は、地理的地図と関連する座標点に対応する。
【0028】
サーバSRVは、任意のタイプの第2の通信ネットワークRES2を介して、コンピュータORDと通信するが、それは第1のネットワークRES1であってもよい。この例では、ネットワークRES1およびRES2は、インターネットタイプである。
【0029】
図2aおよび2bは、同じ地理的地図の2つのビュー(view)を示している。第1のビューである図2aは、従来技術を示していて、第2のビューは、本発明の方法による位置の視覚化を示している。この例では、位置は、空間軸(spatial axes)のシステムに基づく。この目的のために、地理的地図は、原点と呼ばれる点0、並びに、点0を通り、それぞれ単位並びに「左右」及び「上下」の方向を定めている3つのベクトルの表現
【0030】
【数1】

【0031】
を含む直交軸システムと関係している。この軸システム
【0032】
【数2】

【0033】
において、任意の点Aに対して、座標点と呼ばれるユニークなダブレット(Xn, Yn)が対応している。
【0034】
従来技術においては、座標(XL, YL)を有する位置LOCが画面ECR上に見えるが、通常、画面上に表示された位置の精度に関する表示はない。用いられた位置手段が不正確な場合、測定された位置と現実の位置との間の差は、大きい可能性がある。そして、ユーザが気づかない可能性がある。
【0035】
図2bにおいて、示された位置は、位置手段によって提供された位置ではなく、本発明の方法を適用した結果である情報であり、その実施形態が、図3を参照して説明される。図3のフローチャートは、本発明の方法におけるステップを示していて、それは、位置手段によって測定された位置を情報に変換する。
【0036】
第1段階PH1は、1つ以上の場所を定義すること、および情報の少なくとも1つの項目をそれぞれの場所と関連付けることに関する。この第1段階PH1は、位置を特定され得る任意の数の物体に対して実行される。この例では、本発明の説明を単純化するために、物体MOBと関連する2つの場所を定義するように選択がなされ、これらに対して、それぞれの情報項目I1およびI2が対応するものとする。もちろん、任意の数の場所が、物体に対して定義され得る。本発明の説明は、単一の物体に限られている。
【0037】
例えば、物体MOBに対して定義された2つの場所が、それぞれ座標(X1, Y1)および(X2, Y2)の点を中心とする半径R1およびR2の円によって表される領域S1およびS2であると考えて下さい。
【0038】
予め定義された場所および関連する情報項目は、下記の表のように分類され得る。
【0039】
【表1】

【0040】
上記の表において、関係が物体MOBの位置と領域S1との間に存在する場合、情報項目I1が第2のユーザUT2に供給される。関係が物体MOBの位置と領域S2との間に存在する場合、情報項目I2が第2のユーザUT2に供給される。
【0041】
この例では、この表は、サーバSRVに接続されたデータベースBDDに格納されている。
【0042】
この例では、場所は、第1のユーザUT1が発見されがちなどこかである。この場所は、仕事場、ユーザの家、レストランなどであり得る。
【0043】
情報は、交換可能に、視覚(文字、幾何学的などの)情報、音声情報、または視覚情報と音声情報を組み合わせた視聴覚情報である。この例では、場所と関連する地理的座標に置かれ、かつ、やはり場所と関連する「仕事場」タイプの文字情報TXを伴う人物FGによって情報を表す選択がなされた。
【0044】
第2段階PH2は、物体MOBの位置を特定することに関する。この第2段階PH2は、第1段階PH1に基づいていて、複数のステップを有している。
【0045】
以下、物体の位置LOCは座標点によって表され、かつ物体の位置は領域S1に含まれている。
【0046】
第1ステップET1において、第2のユーザUT2は、サーバSRVから物体MOBの位置を要求する。
【0047】
第2ステップET2の間、サーバは、位置手段MLOCに問い合わせて、返事として物体MOBの位置LOCを得る。
【0048】
第3ステップET3において、コンピュータORDは、サーバSRVから位置を受信する。
【0049】
第4ステップET4の間、この例ではコンピュータ内に格納されているプログラムが、位置と、物体と関連する予め定義された場所との間の関係の存在を検証する。この例では、関係は、第2ステップET2の間に得られた座標(XL, YL)を有する位置LOCと、第1段階PH1の間に予め定義された場所(領域S1またはS2)との間に、少なくとも部分的な重なりがあるかどうかを検証することにある。ない場合には、第4ステップET4の後にステップET51が続き、この間、位置は、図2aと同じ方法で画面ECR上に表示される。
【0050】
この第4ステップET4は、
・サーバSRV上のアプリケーションAPPによって、または
・コンピュータORDによって、または
・ネットワークの任意の他の装置によって
遂行され得ることに注意されたい。
【0051】
この例では、この第4ステップは、コンピュータ上で遂行され、第1段階の間に予め定義された1つ以上の場所を送信する第2段階の実行へ進むための準備がなされる。
【0052】
この例では、得られた座標(XL, YL)を有する位置LOCは、第1の領域S1に含まれているので、位置LOCと領域S1との間には重なりがある。この例では、第4ステップET4の後にステップET52が続き、この間、当該領域S1と関連する情報項目I1が、第2のユーザUT2に供給される。図2bは、結果として生じるビューの一例を示している。情報項目I1が、このビューの中に見える。この例では、情報項目I1は、人物FGと関連付けられていて、吹き出しBLが文字TXを含んでいる。例えば、文字TXは「仕事場」であり、物体、従って間接的に第1のユーザUT1が、ユーザの仕事場にいることを示している。この例では、人物の位置は、段階PH1の間に予め決められている。この位置は、物体MOBのユーザによって定義され得る。情報項目I1は、人物の代わりに、第1のユーザがオフィスにいることを示す写真と関連付けられていてもよい。
【0053】
本発明は、上記のような画面上の表示に限られず、情報を含むSMS文字メッセージ、音声メッセージ、または情報を再生することができる任意の他の手段を送信してもよい。再生手段は、場所と関連する情報の一部を形成してもよい。
【0054】
一変形例において、ステップET51で、提供された位置が不正確であることをユーザに忠告することもでき、必要に応じて、許容できる精度を提供するズームのレベルを指定することもできる。
【0055】
一変形例において、ステップET51で、位置サービスが利用できないことをユーザに知らせることもできる。
【0056】
情報は、任意の手段によって、すなわち、例えば画面またはホログラムによって視覚的に、または例えば音声メッセージなどによって音声で、提供され得る。情報再生手段は、情報項目の少なくとも一部を理解することができる。
【0057】
一変形例において、同一の場所が、第1段階PH1の間に、複数の情報項目と関連付けられ得る。第2段階PH2の間に、表示すべき情報項目の選択は、状況データ、例えば、第1のユーザの約束日誌、天気、物体が移動する速度などの関数であってもよい。状況データ項目は、1つの場所であって他方ではない場所に、ユーザの位置を特定する確率に関する指数を提供する。例えば、第1のユーザUT1の約束日誌が、会議が所定の会議室で所定の時間に予定されていることを示していて、かつ、位置が、会議の間、遂行される場合、当該場所に関連する情報項目の全ての中から提供されるべき情報項目の選択は、その状況の関数である。例えば、この場所が、タイプ「彼の机で」または「会議中」の2つの位置情報項目と関連している場合、上記の例において、画面に表示される情報項目は「会議中」である。
【0058】
他の変形例において、重なりは、位置と複数の場所との間に存在してもよい。例えば、不正確な位置は、複数の場所をカバーし得る。第2のユーザUT2に供給されるべき情報項目は、位置をカバーしている場所のうちのいくつかまたは全ての関数である。
【0059】
上記のように、位置と場所の間に存在している関係の例を示している方法の第4ステップET4では、位置と、物体と関連する予め定義された場所との間に、少なくとも部分的な重なりの存在を検証する。複数の重なり状況が想定され得る。
【0060】
第1の状況では、場所はn次元空間に対応し、位置は座標点である。この第1の状況においては、場所が位置をカバーすれば、重なりが存在する。
【0061】
第2の状況では、場所は座標点であり、位置はn次元空間である。この第2の状況においては、位置が場所をカバーすれば、重なりがある。
【0062】
第3の状況では、場所および位置は、2つのn次元空間である。この第3の状況においては、少なくとも1つの交差が2つの空間の間に存在すれば、重なりがある。
【0063】
重なりの程度は、予め定義され、1つのアプリケーションと他のアプリケーションとで異なっていてもよい。例えば、位置と場所の間に存在する関係は、位置が、物体に関連する予め定義された場所を完全にカバーすることの検証にあるかもしれない。また、位置と場所の間に存在する関係は、物体に関連する予め定義された場所が、位置を完全にカバーすることを検証することにあるかもしれない。
【0064】
本発明の他の変形例において、情報項目は、存在状態を含んでいてもよい。例えば、第1のユーザがレストランの中にいる場合、状況情報は「じゃまをしないで下さい」タイプの存在状態を含み得る。存在情報を提供するために用いられる手段は、当業者に知られている存在演算サーバ(presence server of operation)である。
【0065】
また、関係は、重なりの例に限られないことに注意すべきである。例えば、位置と場所が異なる場合に、位置と場所の間に関係があってもよい。さらに一般的にいえば、関係は、いかなる種類であってもよく、パラメータ化が可能(parameterable)である。
【0066】
一変形例において、上記の方法における第1段階PH1の間に、物体の位置と、物体に関連する少なくとも1つの場所との間の予め設定される関係が、訓練方法によって生成されてもよい。例えば、物体が、複数の連続する機会に、同じ領域内に位置する場合、この方法は、その領域にリンクされた情報項目を提案するために物体のユーザを促すことによって、または、例えば位置が得られた時間のようなパラメータの関数として自動的にその関係を生成することによって、関係を生成する。例えば、物体が、毎日、勤務時間の間、同じ位置にある場合、訓練方法は、当該領域と、物体MOBのユーザの仕事にリンクされた情報項目を関連付ける。例えば、この情報項目は「…氏は仕事中である」である。
【符号の説明】
【0067】
MOB 物体
SYS システム
MLOC 位置手段
ECR 画面
ORD 端末、コンピュータ
UT1 第1のユーザ
UT2 第2のユーザ
SRV データ処理装置、サーバ
APP 位置アプリケーション
RES1 第1のネットワーク
RES2 第2のネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体(MOB)の位置を特定する方法において、
物体の位置を特定するステップと、
物体の位置と、物体(MOB)に関連する少なくとも1つの場所(S1, S2)との間の関係の存在を検証するステップと、
存在が検証された場合に、前記検証ステップから生じる少なくとも1つの場所(S1, S2)の関数としての情報項目(I1, I2)を提供するステップと
を有していることを特徴とする方法。
【請求項2】
位置と、物体(MOB)に関連する前記少なくとも1つの場所(S1, S2)との間に、少なくとも部分的な重なりがある場合に、関係が存在することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記情報は、地理的情報を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記情報は、状況情報を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
位置が特定され得る物体(MOB)を含んでいるデータ処理システム(SYS)において、
・物体の位置を特定するための手段と、
・位置と、物体と関連する少なくとも1つの場所(S1, S2)との間の関係の存在を検証するための手段と、
・少なくとも1つの場所の関数としての情報項目(I1, I2)を供給するための手段と
を備えていることを特徴とするデータ処理システム(SYS)。
【請求項6】
位置を特定される物体(MOB)に関する情報項目(I1, I2)を提供するための手段を備えていて、前記情報項目は、物体(MOB)の位置にリンクした少なくとも1つの予め定義された場所(S1, S2)の関数であることを特徴とする通信端末(ORD)。
【請求項7】
位置と、物体と関連する前記少なくとも1つの予め定義された場所との間の関係の存在を検証するための手段を備えていることを特徴とする請求項6に記載の端末(ORD)。
【請求項8】
・物体の位置(LOC)と、物体と関連する少なくとも1つの場所(S1, S2)との間の関係の存在を検証するための手段と、
・検証結果を提供するための手段と
を備えていることを特徴とするデータ処理装置(SRV)。
【請求項9】
位置を特定される物体に関する情報項目を提供するための手段を備えていて、前記情報項目は、少なくとも1つの場所の関数であることを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
コード命令を含んでいるコンピュータプログラムにおいて、プログラムがプロセッサによって実行される時に、請求項1に記載の方法における情報提供ステップを実行することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項11】
コード命令を含んでいるコンピュータプログラムにおいて、プログラムがプロセッサによって実行される時に、請求項1に記載の方法における検証ステップおよび検証結果を提供するステップを実行することを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【公表番号】特表2011−520307(P2011−520307A)
【公表日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−547225(P2010−547225)
【出願日】平成21年2月6日(2009.2.6)
【国際出願番号】PCT/FR2009/050191
【国際公開番号】WO2009/103918
【国際公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(591034154)フランス・テレコム (290)
【Fターム(参考)】