説明

物品スタッカー装置及び物品スタッカー方法

【課題】回収作業用搬送面上において複数個の物品を一括して取り上げて回収可能にして、回収作業能率を向上させることができる物品スタッカー装置及び物品スタッカー方法を提供することである。
【解決手段】ベルト搬送面に投入、載置された物品を無端ベルト1により投入位置から回収位置まで搬送する。ベルト搬送面の端部に配置した可動台2に載置された投入物品にエアー圧を加えてベルト搬送面上に物品を投入する。ついで、搬送方向に沿った物品長さより短い距離だけベルト搬送面を回収位置側に定寸移動させる。更に、所定数の物品を逐次投入して搬送面の定寸移動を繰り返し、隣接する物品の一部が相互に重合するように、物品どうしを一部重合配置させて、その重合物品群を回収位置側に移動して積層状態で寄せ集めて一括回収可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定個数の物品群を一まとめにして一括回収する回収作業に使用する物品スタッカー装置及び物品スタッカー方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この種物品の一例として、例えば、レンタル用品のモップ清掃用具がある。モップ清掃用具は基布の表面に多数のパイル糸を植設したモップを有し、レンタル期間が経過するとレンタル提供者に回収され、再度貸し出すために、クリーニングされて再包装される。
【0003】
モップクリーニングは、処理施設において洗浄処理又はパイル面に薬剤などを塗布処理されて行われ、その後包装工程に送られる。包装処理においては例えば、特許文献1に開示された自動製袋装置を用いてモップの袋詰めが行われる。前記包装工程において包装された包装済みモップは回収されて、輸送ケースに多数個収容され、搬出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−310107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記モップクリーニング工程においては、洗浄等の処理から包装処理までコンベア搬送によりモップ個々を流通させて自動化ラインを構成することができる。一方、ケース収容のための回収工程では、収容装置の自動化にコストがかかるため人手による包装済みモップの回収作業を行っている。しかしながら、従来は、コンベアライン上に包装済みモップを一定間隔を明けて流しながら、作業者が一つ一つ取り上げて輸送ケースに収容していたため、回収作業能率が向上しないといった問題があった。
【0006】
従って、本発明の目的は、回収作業用搬送面上において複数個の物品を一括して取り上げて回収可能にして、回収作業能率を向上させることができる物品スタッカー装置及び物品スタッカー方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を達成するためになされたものであり、本発明の第1の形態は、搬送面に投入、載置された物品を投入位置から回収位置まで搬送する搬送装置と、前記搬送面に1物品ずつ投入する物品投入装置と、前記搬送面に1物品が投入されたとき、搬送方向に沿った物品長さより短い距離だけ前記搬送面を前記回収位置側に定寸移動させる移動制御装置とを有し、所定数の物品を逐次投入して前記搬送面の定寸移動を繰り返し、隣接する物品の一部が相互に重合するように前記所定数の物品を一部重合配置させて、前記重合物品群を前記回収位置側に移動させ、前記重合物品群を積層状態で回収可能にした物品スタッカー装置である。
【0008】
本発明の第2の形態は、第1の形態において、前記物品投入装置は、前記物品を載置する載置台と、前記載置台から前記搬送面に向けて前記物品を送り出す送出機構からなり、前記搬送面の定寸移動を行ったとき、前記送出機構を駆動して前記載置台上の物品を前記搬送面上に送出して投入する物品スタッカー装置である。
【0009】
本発明の第3の形態は、第2の形態において、前記送出機構は、前記載置台上の物品にエアー圧を与えて送出するエアーノズルからなる物品スタッカー装置である。
【0010】
本発明の第4の形態は、第3の形態において、前記載置台を前記搬送面に対して移動自在に配置し、前記エアーノズルからエアーを噴射させるとき、前記載置台を前記搬送面より離間した位置に移動させる物品スタッカー装置である。
【0011】
本発明の第5の形態は、第1〜第4の形態のいずれかにおいて、前記搬送面は、長手方向に沿った一端側を高くして搬送断面方向に傾斜して配置された物品スタッカー装置である。
【0012】
本発明の第6の形態は、第5の形態において、前記搬送面の低い端部に、物品の落下防止板を前記長手方向に沿って配置した物品スタッカー装置である。
【0013】
本発明の第7の形態は、第1〜第6の形態のいずれかにおいて、前記物品が収容袋に収納された清掃用具からなり、前記物品投入装置の前段に配置された袋詰めシール装置と、前記袋詰めシール装置により前記収容袋の袋詰めシールをした前記物品を前記載置台上に移送する移送装置とを有する物品スタッカー装置である。
【0014】
本発明の第8の形態は、前記搬送面に1物品ずつ投入し、且つ、搬送方向に沿った物品長さより短い距離だけ前記搬送面を前記回収位置側に定寸移動させ、所定数の物品を逐次投入して前記搬送面の定寸移動を繰り返し、隣接する物品の一部が相互に重合するように前記所定数の物品を一部重合配置させて、前記重合物品群を前記回収位置側に移動させ、前記重合物品群を積層状態で回収可能にした物品スタッカー方法である。
【0015】
本発明の第9の形態は、第8の形態において、前記物品が収容袋に収納された清掃用具からなり、前記収容袋の袋詰めシールを行いながら前記物品を逐次、前記搬送面に投入して、2〜10個の前記物品を前記一部重合して、回収する物品スタッカー方法である。
【発明の効果】
【0016】
本発明の第1の形態によれば、前記物品投入装置により前記搬送面に1物品ずつ投入し、且つ、前記移動制御装置により搬送方向に沿った物品長さより短い距離だけ前記搬送面を前記回収位置側に定寸移動させ、所定数の物品を逐次投入して前記搬送面の定寸移動を繰り返し、隣接する物品の一部が相互に重合するように前記所定数の物品を一部重合配置させて、前記重合物品群を前記回収位置側に移動させ、前記重合物品群を積層状態で回収可能にしたので、複数個の物品を一括して取り上げて回収可能となり、逐次回収物品が送り込まれる回収作業場における物品回収作業能率を向上させることができる。本発明は、上記モップ清掃用具に限らず複数個を抱えて持ち運べる物品に適用することができ、また、包装物品に限らず非包装物品にも適用することができる。
【0017】
本発明の第2の形態によれば、前記物品投入装置は、前記物品を載置する載置台と、前記載置台から前記搬送面に向けて前記物品を送り出す送出機構からなり、前記搬送面の定寸移動を行ったとき、前記送出機構を駆動して前記載置台上の物品を前記搬送面上に送出して投入するので、物品を前記載置台に一旦載せてから前記搬送面に向けて送り出すことができ、所定数の物品を逐次投入しながら前記重合物品群の積層状態が乱雑になることなく、前記一部重合配置を確実に行って、回収作業を適切に行うことができる。
【0018】
前記送出機構に物品を把持するロボットアームを用い、物品送出を行ってよいが、本発明の第3の形態によれば、前記エアーノズルからの噴出エアーを前記載置台上の物品に吹き付けて、エアー圧により前記載置台上の物品を前記搬送面上に送出して投入するので、可撓性の物品でも前記搬送面に向けて円滑に送り出すことができる。
【0019】
本発明の第4の形態によれば、前記載置台を前記搬送面に対して移動自在に配置し、前記エアーノズルからエアーを噴射させるとき、前記載置台を前記搬送面より離間した位置に移動させるので、前記載置台を前記搬送面上方に配置して、物品送出時に前記載置台を前記搬送面より離間した位置に移動させることにより、前記搬送面に物品投入位置を確保して、前記搬送面に対して最短距離で物品投入を行うことができる。従って、前記載置台を前記搬送面に対して移動自在に配置するだけで、前記一部重合配置を確実に行える前記送出機構をコンパクトに構成することができる。
【0020】
本発明の第5の形態によれば、前記搬送面は、長手方向に沿った一端側を高くして搬送断面方向に傾斜して配置されているので、作業者が前記搬送面側に前屈みなって窮屈な姿勢で回収しなくて済み、前記搬送面から前記重合物品群を一括して取り上げる回収作業を円滑に行うことができる。
【0021】
本発明の第6の形態によれば、前記搬送面の低い端部に、物品の落下防止板を前記長手方向に沿って配置しているので、作業者が前記重合物品群を前記落下防止板に沿わせて整列させることができ、一括回収作業をより円滑に行うことができる。
【0022】
本発明の第7の形態によれば、前記袋詰めシール装置により前記収容袋の袋詰めシールをした前記物品を前記移送装置により前記載置台上に移送するので、袋詰め物品を前記載置台を経由して一括回収可能な回収作業場に送り出すことができ、物品搬送効率の向上を図ることができる。
【0023】
本発明の第8の形態によれば、前記搬送面に1物品ずつ投入し、且つ、搬送方向に沿った物品長さより短い距離だけ前記搬送面を前記回収位置側に定寸移動させ、所定数の物品を逐次投入して前記搬送面の定寸移動を繰り返し、隣接する物品の一部が相互に重合するように前記所定数の物品を一部重合配置させて、前記重合物品群を前記回収位置側に移動させ、前記重合物品群を積層状態で回収可能にしたので、複数個の物品を一括して取り上げて回収可能となり、回収作業能率を向上させることができる。
【0024】
本発明の第9の形態によれば、モップ、タオル等の前記清掃用具の袋詰めシールを行いながら前記清掃用具を逐次前記搬送面に投入し、2〜10個の前記清掃用具を前記一部重合して、一まとめにして一括回収するので、前記搬送面上に前記清掃用具を一定間隔を明けて流しながら、作業者が一つ一つ取り上げる従来作業と比較して、前記一括回収により回収作業能率を格段に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施形態に係る、袋詰めモップスタッカー装置を示す外観斜視図である。
【図2】前記スタッカー装置の側面図である。
【図3】前記スタッカー装置の上面図である。
【図4】前記スタッカー装置の制御ブロック図である。
【図5】前記スタッカー装置のスタッカー制御処理を示すフローチャートである。
【図6】前記スタッカー装置のスタッカー制御動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明に係る、モップ清掃用具の袋詰めモップのスタッカー装置及びこれを用いたスタッカー方法の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態に係るスタッカー装置は、クリーニング処理を終えたモップの袋詰めシールを行って、それを輸送ケースに収容する回収作業場に設置される。
図1は、本実施形態に係るスタッカー装置を示す外観斜視図であり、図2は、同スタッカー装置の側面構成を示す側面図であり、更に、図3は、同スタッカー装置の上面構成を示す上面図である。
【0027】
このスタッカー装置のスタッカー機構は、搬送面に投入、載置された物品投入位置から回収位置まで搬送する無端ベルト(搬送コンベア装置)1と、ベルト搬送面に1物品(袋詰めモップ)ずつ投入する物品投入用可動板2からなる。図1において、搬送面の右端側に物品投入位置が設定され、また左端側に物品回収位置が設定されている。
【0028】
前記物品投入位置には、搬送面の横側から物品を送り込むための搬送ベルト3が配設されている。搬送ベルト3の始端側には、モップ収容袋を封止するシール装置4が配置されている。シール装置4に処理済みモップを投入することにより、自動的に製袋され、モップB入り袋にシールを施した物品Aが搬送ベルト3始端側に搬出される。
【0029】
物品投入用可動板2は、略L字形に屈曲された形状を有し、その傾斜上面が搬送面の右端上部に臨むように、側面部で支持腕部5に固定されている。支持腕部5は無端ベルト1のベルト長手方向に延設されたスライド軸部6に前記ベルト長手方向に移動自在に連結されている。スライド軸部6はエアーシリンダ(図示せず)のスライド機構を構成し、支持腕部5を前記ベルト長手方向に可逆的にスライドさせて、可動板2を進退自在にしている。可動板2の上面は、前記物品投入位置に向けて下方に傾斜し、物品の外観形状より3割程度小さい平坦面からなる。
【0030】
無端ベルト1は図2に示すように、前後の支持脚7に高さの異なる取付部8、9に設置されて、搬送面の一端側が搬送ベルト3側に高くなるように、約20°傾斜配置されている。搬送ベルト3は設置台11に収設されている。設置台11の脚部12長さは、搬送ベルト3のベルト面が可動板2の上端縁とほぼ同じ高さになるように調整されている。無端ベルト1のベルト搬送面の低い端部には、物品の落下防止板16がベルト長手方向に沿って配置している。落下防止板16は無端ベルト1の右端投入位置で2個分の物品の厚みに、また左端の回収位置で4個分の厚みに形成されている。
【0031】
可動板2の傾斜上面は、搬送ベルト3から送り込まれた物品Aが搬送面に滑り落ちやすくなるように、支持腕部5による可動板2の支持、固定によって、無端ベルト1の搬送面に平行に傾斜して物品載置台を形成している。可動板2周辺の上部空間、つまり搬送面の右端側は、支持腕部5の移動機構を保護すると共に作業の安全のためにアクリル製透明カバー体13で覆われている。カバー体13は支持脚7にビス止めされた骨枠14に固定配置されている。
【0032】
支持腕部5には、可動板2の傾斜上面から物品を滑落させるためのエアーを噴出するエアーノズル機構が収設されている。エアー供給装置(図示せず)のエアー配管と連結するコネクタ部10が支持腕部5に取り付けられている。図3に示すように、コネクタ部10を介して前記エアー配管に連通するエアー供給管20が支持腕部5に設置され、その噴射ノズル口21が可動板2の傾斜上面の表面近くに臨むように支持腕部5上端に設置されている。噴射ノズル口21はベルト長手方向にエアー圧が加える方向に配設されている。可動板2の傾斜上面は、物品Aを受け入れるとき、物品形状の半分を超える面積で載置される大きさを有する。
【0033】
図4は本実施形態におけるスタッカー制御装置を示す。スタッカー制御装置は、マイクロプロセッサで構成されたコンピュータ装置100と、スタッカー制御プログラムを記憶したROM101と、ワーキングメモリ102からなる。コンピュータ装置100には、シール装置4の制御部103からのシール完了信号(物品搬出信号)が入力される。コンピュータ装置100は、搬送ベルト3の駆動制御部104に駆動制御信号を出力し、また、前記エアー供給装置搬のエアー供給弁105の開閉信号を出力し、更に、無端ベルト1の駆動制御部104に駆動制御信号を出力する。
【0034】
図5はスタッカー制御装置によるスタッカー制御動作の概略を示す。図6はスタッカー制御動作を模式的に示す。以下、図3、図5及び図6に基づき、スタッカー制御動作を具体的に説明する。
袋詰めする中身のモップBを送り搬送ベルト15を通じてシール装置4に送り込むと、シール装置4による自動包装・シールが行われる。シールされた物品Aはシール装置4から搬送ベルト3側に搬出される。このとき、シール装置4の制御部103からシール完了信号(物品搬出信号)が出力され(ステップST1)、搬送ベルト3の送り駆動動作が一定時間、実行される(ステップST2)。
【0035】
可動台2は最初、搬送ベルト3からの物品の受入、載置が可能にするために、無端ベルト1の右端部上方の物品投入位置に配置されている。搬送ベルト3を通じて物品Aが送り込まれると、可動台2の傾斜上面に一旦載置され、図3のA1に示すように、物品の下端は自重により落下防止板16側にはみ出す。この物品Aの送出時に、スライド軸部6に沿って支持腕部5が移動し、可動台2が無端ベルト1よりベルト長手方向、且つ搬送面より離間する方向に後退する(ステップST3)。更に、同時に前記エアー供給装置が作動し、噴射ノズル口21から噴射エアーが送出され、前記傾斜上面の載置物品A1にベルト長手方向にエアー圧が加えられる(ステップST4)。
【0036】
上記のエアー加圧作用と可動台2の後退シフト動作により、図6の(6A)に示すように、載置物品A1は可動台2よりベルト長手方向に向けて滑落し、無端ベルト1の右端側に落下して、搬送面への投入を完了する。搬送面に1物品が投入されたとき、図6の(6B)に示すように、無端ベルト1を回収端側に定寸移動させて(ステップST5)、搬送面上の投入物品A2を所定距離移動させる。この移動距離はベルト搬送方向に沿った物品長さより短い距離、例えば、当該物品長さの約1/3である。A3は投入物品A2が定寸シフトした物品位置を示す。上記定寸シフトを行うと、RAM102のスタッカーカウント値メモリに1を加算する(ステップST6)。スタッカーカウント値は重合物品群のスタッカー個数に対応する。
【0037】
続いて、新たな物品投入が行われると、上記のエアー加圧と可動台2の後退シフト動作が実行される。これにより、図6の(6C)に示すように、新たな投入物品A2が前回の定寸シフト物品A3の一部が相互に重合して一部重合配置される。物品を逐次投入し、一部重合配置を3回繰り返すことにより、図6の(6D)に示すように、4個の重合物品群(M1〜M4)が一部重合状態で搬送面上に堆積する。
【0038】
本実施形態においては、4個の重合物品群を一括回収するようにスタッカー個数を設定している。従って、スタッカーカウント値が4になると(ステップST7)、重合物品群(M1〜M4)の回収位置への搬送が実行される(ステップST8)。図6の(6E)に示すように、将棋倒し様に積層状態となった重合物品群(M1〜M4)がベルト左端の回収位置に搬送されると、作業者17が両手で挟みこむようにして、簡易に持ち上げて、一括回収を行うことができる。このとき、重合物品群を落下防止板16に沿わせて当接して整列させることができ、一括回収作業を円滑に行うことができる。一括回収して取り出した重合物品群は、作業者17の近くに配設した輸送ケース18にまとまった積層状態19のまま投入、収納することができる。以上の物品の逐次投入、一部重合配置、重合物品群の回収搬送を繰り返すことにより、一括回収を繰り返し行え、回収作業能率を格段に向上させることができる。従って、処理施設末端の回収能率が向上して処理施設全体における処理能率を高めて、処理施設全体の処理能力の向上に寄与することができる。なお、手作業と同様の動きをする、一対の回収板からなるロボットハンドを駆動して重合物品群を挟持するようにすれば、一括回収の自動化を行うことができる。
【0039】
本発明は、上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における種々変形例、設計変更などをその技術的範囲内に包含するものであることは云うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明によれば、モップ、タオル等の腰折れしやすい物品であっても、積層状態の重合物品群を一括回収可能にして、回収作業能率を向上させることができる物品スタッカー装置及び又は物品スタッカー方法を提供することができる。
【符号の説明】
【0041】
1 無端ベルト
2 可動板
3 搬送ベルト
4 シール装置
5 支持腕部
6 スライド軸部
7 支持脚
8 取付部
9 取付部
10 コネクタ部
11 設置台
12 脚部
13 カバー体
14 骨枠
15 送り搬送ベルト
16 落下防止版
17 作業者
18 輸送ケース
19 積層状態
20 エアー供給管
21 噴射ノズル口
100 コンピュータ装置
101 ROM
102 ワーキングメモリ
103 制御部
104 駆動制御部
105 エアー供給弁
A 物品
A1 物品
A2 物品
A3 物品
B モップ
M1 物品
M2 物品
M3 物品
M4 物品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送面に投入、載置された物品を投入位置から回収位置まで搬送する搬送装置と、前記搬送面に1物品ずつ投入する物品投入装置と、前記搬送面に1物品が投入されたとき、搬送方向に沿った物品長さより短い距離だけ前記搬送面を前記回収位置側に定寸移動させる移動制御装置とを有し、所定数の物品を逐次投入して前記搬送面の定寸移動を繰り返し、隣接する物品の一部が相互に重合するように前記所定数の物品を一部重合配置させて、前記重合物品群を前記回収位置側に移動させ、前記重合物品群を積層状態で回収可能にしたことを特徴とする物品スタッカー装置。
【請求項2】
前記物品投入装置は、前記物品を載置する載置台と、前記載置台から前記搬送面に向けて前記物品を送り出す送出機構からなり、前記搬送面の定寸移動を行ったとき、前記送出機構を駆動して前記載置台上の物品を前記搬送面上に送出して投入する請求項1に記載の物品スタッカー装置。
【請求項3】
前記送出機構は、前記載置台上の物品にエアー圧を与えて送出するエアーノズルからなる請求項2に記載の物品スタッカー装置。
【請求項4】
前記載置台を前記搬送面に対して移動自在に配置し、前記エアーノズルからエアーを噴射させるとき、前記載置台を前記搬送面より離間した位置に移動させる請求項3に記載の物品スタッカー装置。
【請求項5】
前記搬送面は、長手方向に沿った一端側を高くして搬送断面方向に傾斜して配置された請求項1〜4のいずれかに記載の物品スタッカー装置。
【請求項6】
前記搬送面の低い端部に、物品の落下防止板を前記長手方向に沿って配置した請求項5に記載の物品スタッカー装置。
【請求項7】
前記物品が収容袋に収納された清掃用具からなり、前記物品投入装置の前段に配置された袋詰めシール装置と、前記袋詰めシール装置により前記収容袋の袋詰めシールをした前記物品を前記載置台上に移送する移送装置とを有する請求項1〜6のいずれかに記載の物品スタッカー装置。
【請求項8】
前記搬送面に1物品ずつ投入し、且つ、搬送方向に沿った物品長さより短い距離だけ前記搬送面を前記回収位置側に定寸移動させ、所定数の物品を逐次投入して前記搬送面の定寸移動を繰り返し、隣接する物品の一部が相互に重合するように前記所定数の物品を一部重合配置させて、前記重合物品群を前記回収位置側に移動させ、前記重合物品群を積層状態で回収可能にしたことを特徴とする物品スタッカー方法。
【請求項9】
前記物品が収容袋に収納された清掃用具からなり、前記収容袋の袋詰めシールを行いながら前記物品を逐次、前記搬送面に投入して、2〜10個の前記物品を前記一部重合して、回収する請求項8に記載の物品スタッカー方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−189112(P2010−189112A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−33984(P2009−33984)
【出願日】平成21年2月17日(2009.2.17)
【出願人】(000133445)株式会社ダスキン (119)
【Fターム(参考)】