物品整列方法
【課題】 物品整列方法において、簡素な構成により、首部が中央部からずれている物品、又は物品の断面が高さ方向で大きく変化する円錐状物品等の、一端が細く、他端が太い長尺物を整列可能にし、更に物品の寸法変更にも容易に対応可能にすること。
【解決手段】 一端が細く、他端が太い長尺物1の向きを揃える物品整列方法であって、長尺物1を樋状搬送部40にて搬送させ、樋状搬送部40の終端から送り出される長尺物1の一端を、樋状搬送部40の終端から物品送り出し方向に離れて配置されている掛具55に掛け、該長尺物1の他端を下方に向けて整列させるもの。
【解決手段】 一端が細く、他端が太い長尺物1の向きを揃える物品整列方法であって、長尺物1を樋状搬送部40にて搬送させ、樋状搬送部40の終端から送り出される長尺物1の一端を、樋状搬送部40の終端から物品送り出し方向に離れて配置されている掛具55に掛け、該長尺物1の他端を下方に向けて整列させるもの。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は物品整列方法に関する。
【背景技術】
【0002】
物品整列方法として、特許文献1、2に記載のものがある。
特許文献1に記載の物品整列方法は、容器の首部を上方に向けて揃える物品整列方法であって、コンベアにより搬送される容器の首部が先行するときには、コンベアの終端から送り出される容器の首部を、コンベアの終端から容器送り出し方向に離れて配置されている容器反転用フックに掛け、容器の底部を下方へ向けて落下させるものである。容器の底部が先行するときには、コンベアの終端から送り出される容器の底部が上記フックに掛かることがなく、容器の底部をそのまま下方へ向けて落下させる。
【0003】
特許文献2に記載の物品整列方法は、容器を移送手段の上部に設けてある旋回手段に対応させ、検出手段が検出した容器の向きが設定向きでないときに旋回手段を作動させ、物品をその移送状態において180度反転させてその方向を揃えるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特公昭46-11729
【特許文献2】特開平8-127416
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の物品整列方法では、容器の首部が中央部からずれているとき、コンベアから搬送されてくる容器の首部を前記フックに安定的に掛けることが難しく、整列困難になる。
【0006】
特許文献2に記載の物品整列方法では、首部が中央部からずれている容器を整列できるが、検出手段等を必要とし、複雑になる。
【0007】
また、特許文献1、2に記載の物品整列方法では、容器の最大幅、首部幅、全体長さ、首部長さ等が大きく変化すると、大規模な装置の改造が必要になる。
【0008】
本発明の課題は、物品整列方法において、簡素な構成により、首部が中央部からずれている物品、又は物品の断面が高さ方向で大きく変化する円錐状物品等の、一端が細く、他端が太い長尺物を整列可能にし、更に物品の寸法変更にも容易に対応可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、一端が細く、他端が太い長尺物の向きを揃える物品整列方法であって、長尺物を樋状搬送部にて搬送させ、樋状搬送部の終端から送り出される長尺物の一端を、樋状搬送部の終端から物品送り出し方向に離れて配置されている掛具に掛け、該長尺物の他端を下方に向けて整列させるようにしたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、物品整列方法において、簡素な構成により、首部が中央部からずれている物品、又は物品の断面が高さ方向で大きく変化する円錐状物品等の、一端が細く、他端が太い長尺物を整列可能にし、更に物品の寸法変更にも容易に対応可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は物品整列装置を示す斜視図である。
【図2】図2は物品切離し工程を示す模式図である。
【図3】図3は物品押込み工程を示す模式図である。
【図4】図4は物品整列工程を示す模式図である。
【図5】図5は物品挿入工程を示す模式図である。
【図6】図6は首部が先行してくる物品の整列動作を示す模式図である。
【図7】図7は底部が先行してくる物品の整列動作を示す模式図である。
【図8】図8は大型円錐状ボトルの整列動作を示す模式図である。
【図9】図9は小型円柱状ボトルの整列動作を示す模式図である。
【図10】図10は樋状搬送部の変形例を示す斜視図である。
【図11】図11は押込プレートと掛具の変形例を示す模式図である。
【図12】図12は首部が先行してくる物品の整列動作を示す模式図である。
【図13】図13は底部が先行してくる物品の整列動作を示す模式図である。
【図14】図14は物品整列装置の取扱い対象ボトルを示す模式図である。
【図15】図15はキャップ付ボトルを示す模式図である。
【図16】図16はボトル以外の取扱い対象物品を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1に示す物品整列装置10は、物品供給コンベア11から供給されてくる、一端が細く、他端が太い長尺物1の向きを揃える。物品整列装置10が取扱う長尺物1は、例えばボトルのような首部1Aを有するものである。ボトル1の首部1Aとは、キャップねじ込みのためのねじ部を外周に有する、ボトル1の全体長さLに対して短い長さNlの円筒部や、キャップ打込みのための打込みキャップ抜け防止部を有する短い長さNlの円筒部を指す。首部1Aの幅Nwは、ボトル1の最大幅Wより小さいものが取扱い可能である。ボトル1はキャップ2が取付けられていても、キャップ2の幅Nwがボトル1の最大幅Wより小さいものは取扱い可能である。ボトル1以外の長尺物でも、全体の最大幅Wよりも細い幅Nwで、全体長さLに対して短い長さNlの首部1Aを有するものは取扱い可能である。長尺物1の材質は特に限定されず、例えば、樹脂、金属、木材、ゴム、ガラス等が挙げられる。
【0013】
従って、物品整列装置10は、図14(A)〜(F)に示した各種ボトルを取扱い対象長尺物1(1Aは首部、1Bは底部)とする。(A)は円柱状ボトル、(B)は楕円状ボトル、(C)は底部を小断面とする円錐状ボトル、(D)は底部を大断面とする円錐状ボトル、(E)は底部を概ね球状とするボトル、(F)は底部を大断面とする非対称長円状ボトルであり、それらの物品最大幅W、首部幅Nw、物品全体長さL、首部長さNlを図示の如くに定義する。尚、(A)〜(D)のように、首部にネックリングNrと呼ばれる環状構造部を有するボトルの場合、首部幅NwはネックリングNrの直径でなく、ネックリングNrより上側の細い部分の直径とする。また、首部長さNlもネックリングNrより上側の細い部分の長さとする。
【0014】
また、物品整列装置10は、図15に示したキャップ付ボトルの取扱い長尺物1(1Aは首部、1Bは底部、2はキャップ)とし、それらの物品最大幅W、首部幅Nw、物品全体長さL、首部長さNlを図示の如くに定義する。ボトル1は飲料や洗剤等の内容物が充填されたものであっても良い。
【0015】
また、物品整列装置10は、図16(A)、(B)に示したボトル以外の長尺物1も取扱い対象とし、それらの物品最大幅W、首部幅Nw、物品全体長さL、首部長さNlを図示の如くに定義する。
【0016】
物品整列装置10は、物品供給コンベア11、物品切出し手段20、物品押込み手段30、樋状搬送部40、物品投入手段50を有する。
【0017】
物品供給コンベア11は、駆動部12により駆動される例えばV型コンベアからなり、ボトル1をそれらの首部1Aと底部1Bの向きがランダムな1列状態で物品切出し手段20へと供給する。V型コンベアとは、2つのコンベアを概ね水平方向に上面側開放となるように、配置させたものである。2つのコンベア面が成す内角は、好ましくは60〜120度に、特に好ましくは80〜100度となるように配置される。また、2つのコンベアは好ましくは概ね対称に設置され、速度も好ましくは概ね同一速度に設定される。
【0018】
物品切出し手段20は、駆動部22により駆動される循環コンベア21を有し、ボトル1を収容する多数のバケット23を循環コンベア21の外周の周方向に一定ピッチを介して並列配置して設ける。循環コンベア21の上面搬送路の最上流部でバケット23が位置する位置を物品搬入ゾーン24とし、循環コンベア21の上面搬送路の物品搬入ゾーン24に対する下流側で他のバケット23が停止する位置を物品切出しゾーン25とする。物品供給コンベア11の物品供給方向の出側に上述の物品搬入ゾーン24が配置され、物品搬入ゾーン24の側傍には物品検知センサ26が配置される。物品供給コンベア11から物品搬入ゾーン24のバケット23にボトル1が搬入されたバケット23を物品検知センサ26が検知すると、循環コンベア21が物品切出しゾーン25におけるバケット23の1ピッチ分間欠移動することを繰り返し、物品切出しゾーン25の全てのバケット23にボトル1がセットされる。
【0019】
物品押込み手段30は、物品切出し手段20の物品切出しゾーン25に位置する各バケット23にセットされたボトル1を樋状搬送部40の後述する各V型プレート41、ひいては物品投入手段50の後述する各掛具55に向けて押し込む。物品押込み手段30は、物品切出し手段20の物品切出し方向(樋状搬送部40の物品送り出し方向でもある)に沿って物品切出し手段20の物品切出しゾーン25及び樋状搬送部40の側傍に延在される搬送スライダ31に架設される移動体33を駆動部32により往復動可能に備えるとともに、この移動体33にプレート昇降装置34により昇降される昇降体34Aを介して複数の押込プレート35を吊下げ支持している。各押込プレート35は、物品切出しゾーン25の各バケット23に臨む原位置において、プレート昇降装置34により押込み高さ位置に設定された後、駆動部32により搬送スライダ31に沿って前進され、物品切出しゾーン25に位置する各バケット23にセットされたボトル1を同時に、樋状搬送部40、ひいては物品投入手段50の側に向けて後述する如くに押込む。各押込プレート35は、各バケット23のボトル1を押込み完了後、プレート昇降装置34により上昇位置に引き上げられるとともに、駆動部32により搬送スライダ31に沿って後退され、物品切出し手段20の物品切出しゾーン25に補給済の新たなボトル1に干渉することなく該物品切出しゾーン25の上方をその後退端まで後退され、プレート昇降装置34により再び押込み高さ位置に設定されて原位置に復帰せしめられる。
【0020】
尚、押込プレート35は、当該押込プレート35に臨むボトル1の首部1Aを挿入できる孔35Aを備えており、孔35Aの下部を外界に開放する形状とすることで、各種形状のボトル1の首部1Aに対応できる。
【0021】
樋状搬送部40は、ボトル1をその長手方向両側面において支持して搬送可能にするものであり、本実施形態においてはV型プレート41からなる。本実施例では、物品切出し手段20の循環コンベア21の物品切出しゾーン25に位置付けられた複数のバケット23の物品切出し方向のそれぞれに、複数のV型プレート41のそれぞれを並列配置して構成される。本実施例では、物品押込み手段30の駆動部32により前進せしめられる前述の各押込プレート35により押込まれる各ボトル1が各V型プレート41上を滑って搬送され、各V型プレート41の終端から物品送り出し方向に沿う物品投入手段50の側に送り出される。このとき、各ボトル1の首部1AはV型プレート41のV型断面の底に位置付けられ、換言すればV型プレート41の幅方向中心部に位置付けられて搬送される。V型プレートの2つのプレート面が成す内角は、好ましくは80〜160度に、特に好ましくは95〜145度となるように配置される。また、2つのプレート面は好ましくは概ね対称に設置される。V型プレートの2つのプレート面は低摩擦のものが好ましく、例えば磨き処理を施した金属板、低摩擦コーティングを施した金属板、滑りの良い樹脂等が選択される。
【0022】
物品投入手段50は、樋状搬送部40の物品送り出し方向に沿って樋状搬送部40のV型プレート41の側傍に延在される搬送スライダ51に架設される移動体53を駆動部52により往復動可能に備えるとともに、この移動体53により掛具昇降装置54により昇降される昇降体54Aを介して複数の掛具55を吊下げ支持している。各掛具55は、各V型プレート41の終端から物品送り出し方向に離れて該V型プレート41に臨む待機位置に配置され、ボトル1の一端首部1Aを掛ける掛具55の下部に首部1Aの幅Nwより大きい幅のV型孔55Aを有す。または、ボトル1の首部1Aの幅Nwより大きく、かつ底部1Bの幅、即ち、物品最大幅Wより小さい孔55Aを備える。
【0023】
物品押込み手段30の駆動部32により前進する各押込プレート35により各V型プレート41に押込まれるボトル1であって、長尺物の一端、即ち、首部1Aから先行してくるボトル1は、図6(A)に示す如く、各V型プレート41の終端に臨む待機位置に待機している各掛具55の孔55Aにその首部1Aを挿入し、その後それらの押込プレート35と、駆動部52によりそれらの押込プレート35と同一速度で同期して平行移動するように前進開始せしめられる各掛具55との間に挟まれてそれらのV型プレート41上を搬送される。各押込プレート35と各掛具55により挟まれて搬送される各ボトル1の搬送が進み、それらのボトル1が各V型プレート41の終端から送り出されると、図6(B)に示す如く、それらのボトル1は支えがなくなり、先行している首部1Aを掛具55の孔55Aに挿入保持されたまま反転し、底部1Bから落下する。
【0024】
他方、物品押込み手段30の駆動部32により前述する各押込プレート35により各V型プレート41に押し込まれたボトル1であって、長尺物の他端、即ち、底部1Bを先行してくるボトル1は、図7(A)に示す如く、各V型プレート41の終端に臨む待機位置に待機している各掛具55の孔55Aにその底部1Bを挿入することなく(ボトル1の首部1Aは押込プレート35の孔35Aに挿入されている)、その後それらの押込プレート35と、駆動部52によりそれらの押込プレート35と同一速度で同期して平行移動するように前進待機せしめられる各掛具55との間に挟まれてそれらのV型プレート41上を搬送される。各押込プレート35と各掛具55により挟まれて搬送される各ボトル1の搬送が進み、それらのボトル1が各V型プレート41の終端から送り出されると、図7(B)に示す如く、それらのボトル1は支えがなくなり、先行している底部1Bからそのまま落下する。孔35Aの下部を外界に開放する形状としているため、落下の際にボトル1の首部1Aが孔35Aに引っ掛かることはない。
【0025】
掛具昇降装置54は、掛具55の孔55Aの位置をV型プレート41が送り出されてくるボトル1の首部1Aの位置に合致するように調整する。孔55Aの下部はV字枠状をなしているため、掛具昇降装置54の上下位置調整機能にて掛具55の高さ位置を調整することで、ボトル1の首部1Aが掛具55の孔55Aに挿入される。掛具55の孔55Aが低すぎると、首部1Aが先行してくるボトル1においても、底部1Bが先行してくるボトル1においても、掛具55の孔55Aにボトル1の全体が挿入してしまうことがある。掛具55の孔の幅がボトル1の物品最大幅Wより小さい場合でも、図14(D)、(E)、(F)のように首部1Aから底部1Bに向かって、幅が大きくなるボトル1では、首部1Aが先行してくる場合、首部1Aよりボトルの中心寄り位置まで、掛具55の孔55Aにボトル1が挿入されてしまう。掛具55の孔55Aが高すぎると、首部1Aが先行してくるボトル1の首部1Aを掛具55の孔55Aに挿入できなくなる。
【0026】
物品投入手段50は、各掛具55の下部に各物品シュート56を配置し、各掛具55の側から落下してくる各ボトル1を、各物品シュート56によりガイドしてその下方の各物品搬送用袴57に投入し、下工程へと搬出可能にする。各物品シュート56は物品押入れ装置58を付帯して備えており、各物品シュート56に落下してきたボトル1を物品押入れ装置58により対応する袴57へ押入れ可能にしており、これによってボトル1を隙間なく収容しようとする袴57への物品投入作業性を確実化できる。
【0027】
以下、物品整列装置10によるボトル1の整列動作について説明する(図2〜図5)。
(1)物品供給コンベア11が搬送してくるボトル1を物品切出し手段20の循環コンベア21が備える各バケット23に供給し、物品切出しゾーン25の全てのバケット23にボトル1をセットする(図2)。
【0028】
(2)物品押込み手段30の原位置から押込み高さ位置にて前進開始する各押込プレート35により上述(1)の各バケット23のボトル1を樋状搬送部40の各V型プレート41、ひいては物品投入手段50の各掛具55の側に押込む(図3)。
【0029】
(3)各V型プレート41上を上述(2)で首部1Aから先行してくるボトル1は、各押込プレート35と、各押込プレート35に同期して待機位置から前進開始する各掛具55に挟まれて各V型プレート41の終端から送り出され、その首部1Aが掛具55の孔55Aに挿入されて反転し、底部1Bから各物品シュート56へ落下する(図4)。各V型プレート41上を上述(2)で底部1Bから先行してくるボトル1は、各押込プレート35と、各押込プレート35に同期して待機位置から前進開始する各掛具55に挟まれて各V型プレート41の終端から送り出され、先行してくる底部1Bからそのまま各物品シュート56へ落下する(図4)。
【0030】
(4)各物品シュート56に落下した上述(3)のボトル1が物品押入れ装置58により対応する袴57に押入れ投入される(図5)。物品押込み手段30の各押込プレート35はプレート昇降装置34により引き上げられ、物品切出し手段20の物品切出しゾーン25に補給済の新たなボトル1に干渉することなくその後退端まで後退され、プレート昇降装置34により再び押込み高さ位置に設定されて原位置にて待機する(図5)。
【0031】
次に、物品押込み手段30の押込プレート35と物品投入手段50の掛具55の相対関係について説明する(図8)。物品押込み手段30の押込プレート35と物品投入手段50の掛具55は、前述の如く、ボトル1を挟み同期して平行移動し、ボトル1をV型プレート41の終端から送り出す。押込プレート35と掛具55がボトル1を挟む間隔Kは、ボトル1の全体長さLから首部1Aの長さNlを差し引いた長さ(L−Nl)に概ね等しくする。好ましくは、(L−Nl)の0.9〜1.3倍とし、平行移動時に首部1Aが必ず押込プレート35の孔35A又は掛具55の孔55Aに挿入し得るように設定する。
【0032】
押込プレート35と掛具55のそれぞれは前述の互いに独立した搬送スライダ31と搬送スライダ51のそれぞれに支持されて移動可能に構成されるものに限らず、図8に示す如く、単一のスライダ31に支持されて移動可能に構成されても良い。
【0033】
押込プレート35と掛具55は互いに独立して移動できることが好ましい。押込プレート35と掛具55の前述の間隔Kは、ボトル1の寸法変更に応じて調整でき、しかもその間隔Kを概ね一定に保って同期移動できることが好ましい。
【0034】
押込プレート35と掛具55を同一駆動部により駆動可能にするときには、押込プレート35と掛具55の間隔Kを調整できる機構、押込プレート35を後退時にボトル1と干渉しない高さまで上昇させる機構を備える。
【0035】
押込プレート35の駆動部32と掛具55の駆動部52は、押込プレート35と掛具55の停止位置、移動速度を制御できるものであればその種類を限定されず、例えば圧力や流量で速度制御できる空圧シリンダや油圧シリンダを用い、それらの停止位置をセンサやストッパで定めることができ、特に、サーボモータやステッピングモータ等による速度や加速度の設定可能な電動駆動装置が、押込プレート35と掛具55の同期移動を正確に実行できるため好ましい。
【0036】
尚、図8は押込プレート35と掛具55により大型円錐状ボトル1を挟んでV型プレート41上を搬送する状態を示し、図9は押込プレート35と掛具55により小型円柱状ボトル1を挟んでV型プレート41上を搬送する状態を示す。ボトル1の寸法形状に応じて押込プレート35と掛具55の間隔Kを調整することにより、各種寸法のボトル1に対応できる。また図8(C)、図9(C)の如く、ボトル1の首部1Aを必ずV型プレート41のV型断面の底に位置付け、換言すればV型プレート41によって、V型プレート41の幅方向中心底部に位置付けることにより、ボトル1の首部1Aを押込プレート35の孔35A又は掛具55の孔55Aに確実に挿入でき、これによって各種形状のボトル1に対応できる。
【0037】
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)本発明が取扱う長尺物としてのボトル1は樋状搬送部40により掛具55に向けて送り出されるとき、その一端の首部1Aを樋としてのV型プレート41のV型断面の底(又は樋の円弧断面の底)に位置付けられ、換言すればV型プレート41の幅方向中心部に位置付けられる。従って、簡素な構成により、首部1Aが中央部からずれているボトル、又はボトルの断面が高さ方向で大きく変化する円錐状ボトル等であっても、V型プレート41の終端から送り出されるボトル1の首部1Aが先行するとき、その首部1Aを確実に掛具55の孔55Aに掛け、ボトル1の底部1Bを下方へ向けるように反転して落下させるように整列処理できる。ボトル1の底部1Bが先行して送り出されるときには、その底部1Bを掛具55の孔55Aに掛けることなく、ボトル1の底部1Bをそのまま下方へ向けて落下させるように整列処理できる。
【0038】
(b)ボトル1の一端首部1Aを掛ける掛具55の下部に首部1Aの幅Nwより大きい幅のV型孔55Aを有し、かつ上下位置調整機能を有すことで取扱い対象となるボトル1の寸法変更に容易に対応できる。また、ボトル1の一端首部1Aを掛ける掛具55の孔55Aがその首部1Aの幅Nwより大きく、かつ該ボトル1の最大幅Wより小さくすることだけで、取扱い対象となるボトル1の寸法変更に容易に対応できる。
【0039】
(c)筒状のボトル1を取扱い対象とすることができる。飲料や洗剤等の内容物が充填され、キャップ2を施されたボトル1も取扱い対象とすることができる。
【0040】
(d)押込手段30によりボトル1を確実に樋状搬送部40の終端から掛具55に押込み、前述(a)の先行する首部1Aを確実に掛具55の孔55Aに掛けて反転落下させ、先行する底部1Bを掛具55の手前からそのまま確実に落下させることができる。
【0041】
(e)循環コンベア21の物品切出しゾーン25に位置付けられる複数のバケット23の物品切出し方向に複数の樋状搬送部40を並列配置することにより、複数のバケット23に供給された複数のボトル1を同時に切り出して搬送させ、それら複数のボトル1に前述(a)の整列処理を同時に並行して施すことができる。
【0042】
図10は、図1に示した物品整列装置10における樋状搬送部40のV型プレート41をV型コンベア60に変更した変形例を示すものである。V型コンベアとは、2つのコンベアを概水平方向に上面側開放となるように、配置させたものである。2つのコンベア面が成す内角は、好ましくは60〜120度に、特に好ましくは80〜100度となるように配置される。また、2つのコンベアは好ましくは概ね対称に設置され、速度も好ましくは概ね同一速度に設定される。
【0043】
V型コンベア60は駆動部61により駆動され、V型プレート41上を滑りにくいボトル1を搬送容易にする。V型コンベア60は連続的に駆動されても良いが、物品押込み手段30の押込プレート35により押込まれたボトル1の搬送時にだけ間欠駆動されても良い。間欠駆動されるV型コンベア60は、押込プレート35や掛具55の移動速度と概ね同一速度で同期して駆動されるように制御することで、ボトル1をその送り出し方向に一層安定的に搬送できる。
【0044】
尚、押込プレート35は物品切出しゾーン25に位置する各バケット23にセットされたボトル1をV型プレート41に押込んだ以後、ボトル1を掛具55との間に挟んで押込み続けることを必須とせず、物品切出しゾーン25に臨む原位置に復帰しても良い。このとき、V型コンベア60の搬送力がボトル1を物品投入手段50の掛具55の側に押込むものになる。
【0045】
図11は、図1に示した物品整列装置10における物品押込み手段30の押込プレート35を孔35Aのないものに変更し、物品投入手段50の掛具55が逃げ機構部70を備えるものに変更した変形例を示すものである。
【0046】
逃げ機構部70は、掛具55を掛具昇降装置54に対しピン54Bによりスイング可能に連結する。逃げ機構部70は、掛具55に押込み力の作用のない通常時に該掛具55を鉛直方向に沿う基準吊下げ位置に保持し、押込み力が付与された掛具55を基準吊下げ位置から押込み方向に逃がし、押込み力の解除により掛具55を再び基準吊下げ位置に復元させる習性を備える。逃げ機構部70は、本実施例では、掛具昇降装置54の昇降体54Aと掛具55の間に介装されるコイルばね71からなるが、板ばねによるものの他、空圧力を利用するもの、永久磁石や電磁石の磁力を利用するもの等であっても良い。
【0047】
図12に示す如く、V型プレート41上を長尺物の一端、即ち、首部1Aから先行してくるボトル1は、前述と同様に、その首部1Aが基準吊下げ位置にある掛具55の孔55Aに挿入されて反転し、底部1Bから落下する(図12(B))。
【0048】
図13に示す如く、押込プレート35により押込まれてV型プレート41上を長尺物の他端、即ち、底部1Bから先行してくるボトル1は、孔35Aのない押込プレート35が首部1Aを介して掛具55を押込み、逃げ機構部70のばね71を自由長から伸ばし、掛具55を首部1Aの長さNl分だけ基準吊下げ位置から押込み方向に逃がす。ばね71はこの伸び状態でボトル1を弾き飛ばすことのない程度のばね定数のものとする。このボトル1が押込プレート35によりV型プレート41の終端から送り出されると、ボトル1はV型プレート41による支えがなくなり、先行している底部1Bから落下しようとする。更に、逃げ機構部70のばね71の自由長への復元力により基準吊下げ位置に復元する掛具55がボトル1の底部1BをV型プレート41寄りに押し戻し、結果としてそのボトル1を起立させる方向に回動させ、確実にその底部1Bから落下させる(図13(B))。図8と同様に、押込プレート35と掛具55がボトル1を挟む間隔Kは、ボトル1の全体長さLから首部1Aの長さNlを差し引いた長さ(L−Nl)に概ね等しくする。好ましくは、(L−Nl)の0.9〜1.3倍とし、平行移動時に図12(A)の如く首部1Aが掛具55の孔55Aに挿入し得るように、また、平行移動時の底部1Bが先行時、図13(A)の如くばね71がボトル1を弾き飛ばさないように設定する。
【0049】
逃げ機構部70を用いる物品整列装置10にあっては、押込プレート35が孔35Aを有しないから、底部1Bから先行してくるボトル1がV型プレート41の終端から落下しようとするとき、その首部1Aが押込プレート35の孔35Aに嵌まってそのスムースな落下を損なう如くを防止できる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明によれば、物品整列方法において、簡素な構成により、首部が中央部からずれている物品、又は物品の断面が高さ方向で大きく変化する円錐状物品等の、一端が細く、他端が太い長尺物を整列可能にし、更に物品の寸法変更にも容易に対応可能にすることができる。
【符号の説明】
【0051】
1 ボトル(長尺物)
1A 首部
1B 底部
10 物品整列装置
11 物品供給コンベア
20 物品切出し手段
21 循環コンベア
23 バケット
25 物品切出しゾーン
30 物品押込み手段
35 押込プレート
35A 孔
40 樋状搬送部
41 V型プレート
50 物品投入手段
55 掛具
55A 孔
60 V型コンベア
【技術分野】
【0001】
本発明は物品整列方法に関する。
【背景技術】
【0002】
物品整列方法として、特許文献1、2に記載のものがある。
特許文献1に記載の物品整列方法は、容器の首部を上方に向けて揃える物品整列方法であって、コンベアにより搬送される容器の首部が先行するときには、コンベアの終端から送り出される容器の首部を、コンベアの終端から容器送り出し方向に離れて配置されている容器反転用フックに掛け、容器の底部を下方へ向けて落下させるものである。容器の底部が先行するときには、コンベアの終端から送り出される容器の底部が上記フックに掛かることがなく、容器の底部をそのまま下方へ向けて落下させる。
【0003】
特許文献2に記載の物品整列方法は、容器を移送手段の上部に設けてある旋回手段に対応させ、検出手段が検出した容器の向きが設定向きでないときに旋回手段を作動させ、物品をその移送状態において180度反転させてその方向を揃えるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特公昭46-11729
【特許文献2】特開平8-127416
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の物品整列方法では、容器の首部が中央部からずれているとき、コンベアから搬送されてくる容器の首部を前記フックに安定的に掛けることが難しく、整列困難になる。
【0006】
特許文献2に記載の物品整列方法では、首部が中央部からずれている容器を整列できるが、検出手段等を必要とし、複雑になる。
【0007】
また、特許文献1、2に記載の物品整列方法では、容器の最大幅、首部幅、全体長さ、首部長さ等が大きく変化すると、大規模な装置の改造が必要になる。
【0008】
本発明の課題は、物品整列方法において、簡素な構成により、首部が中央部からずれている物品、又は物品の断面が高さ方向で大きく変化する円錐状物品等の、一端が細く、他端が太い長尺物を整列可能にし、更に物品の寸法変更にも容易に対応可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、一端が細く、他端が太い長尺物の向きを揃える物品整列方法であって、長尺物を樋状搬送部にて搬送させ、樋状搬送部の終端から送り出される長尺物の一端を、樋状搬送部の終端から物品送り出し方向に離れて配置されている掛具に掛け、該長尺物の他端を下方に向けて整列させるようにしたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、物品整列方法において、簡素な構成により、首部が中央部からずれている物品、又は物品の断面が高さ方向で大きく変化する円錐状物品等の、一端が細く、他端が太い長尺物を整列可能にし、更に物品の寸法変更にも容易に対応可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は物品整列装置を示す斜視図である。
【図2】図2は物品切離し工程を示す模式図である。
【図3】図3は物品押込み工程を示す模式図である。
【図4】図4は物品整列工程を示す模式図である。
【図5】図5は物品挿入工程を示す模式図である。
【図6】図6は首部が先行してくる物品の整列動作を示す模式図である。
【図7】図7は底部が先行してくる物品の整列動作を示す模式図である。
【図8】図8は大型円錐状ボトルの整列動作を示す模式図である。
【図9】図9は小型円柱状ボトルの整列動作を示す模式図である。
【図10】図10は樋状搬送部の変形例を示す斜視図である。
【図11】図11は押込プレートと掛具の変形例を示す模式図である。
【図12】図12は首部が先行してくる物品の整列動作を示す模式図である。
【図13】図13は底部が先行してくる物品の整列動作を示す模式図である。
【図14】図14は物品整列装置の取扱い対象ボトルを示す模式図である。
【図15】図15はキャップ付ボトルを示す模式図である。
【図16】図16はボトル以外の取扱い対象物品を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1に示す物品整列装置10は、物品供給コンベア11から供給されてくる、一端が細く、他端が太い長尺物1の向きを揃える。物品整列装置10が取扱う長尺物1は、例えばボトルのような首部1Aを有するものである。ボトル1の首部1Aとは、キャップねじ込みのためのねじ部を外周に有する、ボトル1の全体長さLに対して短い長さNlの円筒部や、キャップ打込みのための打込みキャップ抜け防止部を有する短い長さNlの円筒部を指す。首部1Aの幅Nwは、ボトル1の最大幅Wより小さいものが取扱い可能である。ボトル1はキャップ2が取付けられていても、キャップ2の幅Nwがボトル1の最大幅Wより小さいものは取扱い可能である。ボトル1以外の長尺物でも、全体の最大幅Wよりも細い幅Nwで、全体長さLに対して短い長さNlの首部1Aを有するものは取扱い可能である。長尺物1の材質は特に限定されず、例えば、樹脂、金属、木材、ゴム、ガラス等が挙げられる。
【0013】
従って、物品整列装置10は、図14(A)〜(F)に示した各種ボトルを取扱い対象長尺物1(1Aは首部、1Bは底部)とする。(A)は円柱状ボトル、(B)は楕円状ボトル、(C)は底部を小断面とする円錐状ボトル、(D)は底部を大断面とする円錐状ボトル、(E)は底部を概ね球状とするボトル、(F)は底部を大断面とする非対称長円状ボトルであり、それらの物品最大幅W、首部幅Nw、物品全体長さL、首部長さNlを図示の如くに定義する。尚、(A)〜(D)のように、首部にネックリングNrと呼ばれる環状構造部を有するボトルの場合、首部幅NwはネックリングNrの直径でなく、ネックリングNrより上側の細い部分の直径とする。また、首部長さNlもネックリングNrより上側の細い部分の長さとする。
【0014】
また、物品整列装置10は、図15に示したキャップ付ボトルの取扱い長尺物1(1Aは首部、1Bは底部、2はキャップ)とし、それらの物品最大幅W、首部幅Nw、物品全体長さL、首部長さNlを図示の如くに定義する。ボトル1は飲料や洗剤等の内容物が充填されたものであっても良い。
【0015】
また、物品整列装置10は、図16(A)、(B)に示したボトル以外の長尺物1も取扱い対象とし、それらの物品最大幅W、首部幅Nw、物品全体長さL、首部長さNlを図示の如くに定義する。
【0016】
物品整列装置10は、物品供給コンベア11、物品切出し手段20、物品押込み手段30、樋状搬送部40、物品投入手段50を有する。
【0017】
物品供給コンベア11は、駆動部12により駆動される例えばV型コンベアからなり、ボトル1をそれらの首部1Aと底部1Bの向きがランダムな1列状態で物品切出し手段20へと供給する。V型コンベアとは、2つのコンベアを概ね水平方向に上面側開放となるように、配置させたものである。2つのコンベア面が成す内角は、好ましくは60〜120度に、特に好ましくは80〜100度となるように配置される。また、2つのコンベアは好ましくは概ね対称に設置され、速度も好ましくは概ね同一速度に設定される。
【0018】
物品切出し手段20は、駆動部22により駆動される循環コンベア21を有し、ボトル1を収容する多数のバケット23を循環コンベア21の外周の周方向に一定ピッチを介して並列配置して設ける。循環コンベア21の上面搬送路の最上流部でバケット23が位置する位置を物品搬入ゾーン24とし、循環コンベア21の上面搬送路の物品搬入ゾーン24に対する下流側で他のバケット23が停止する位置を物品切出しゾーン25とする。物品供給コンベア11の物品供給方向の出側に上述の物品搬入ゾーン24が配置され、物品搬入ゾーン24の側傍には物品検知センサ26が配置される。物品供給コンベア11から物品搬入ゾーン24のバケット23にボトル1が搬入されたバケット23を物品検知センサ26が検知すると、循環コンベア21が物品切出しゾーン25におけるバケット23の1ピッチ分間欠移動することを繰り返し、物品切出しゾーン25の全てのバケット23にボトル1がセットされる。
【0019】
物品押込み手段30は、物品切出し手段20の物品切出しゾーン25に位置する各バケット23にセットされたボトル1を樋状搬送部40の後述する各V型プレート41、ひいては物品投入手段50の後述する各掛具55に向けて押し込む。物品押込み手段30は、物品切出し手段20の物品切出し方向(樋状搬送部40の物品送り出し方向でもある)に沿って物品切出し手段20の物品切出しゾーン25及び樋状搬送部40の側傍に延在される搬送スライダ31に架設される移動体33を駆動部32により往復動可能に備えるとともに、この移動体33にプレート昇降装置34により昇降される昇降体34Aを介して複数の押込プレート35を吊下げ支持している。各押込プレート35は、物品切出しゾーン25の各バケット23に臨む原位置において、プレート昇降装置34により押込み高さ位置に設定された後、駆動部32により搬送スライダ31に沿って前進され、物品切出しゾーン25に位置する各バケット23にセットされたボトル1を同時に、樋状搬送部40、ひいては物品投入手段50の側に向けて後述する如くに押込む。各押込プレート35は、各バケット23のボトル1を押込み完了後、プレート昇降装置34により上昇位置に引き上げられるとともに、駆動部32により搬送スライダ31に沿って後退され、物品切出し手段20の物品切出しゾーン25に補給済の新たなボトル1に干渉することなく該物品切出しゾーン25の上方をその後退端まで後退され、プレート昇降装置34により再び押込み高さ位置に設定されて原位置に復帰せしめられる。
【0020】
尚、押込プレート35は、当該押込プレート35に臨むボトル1の首部1Aを挿入できる孔35Aを備えており、孔35Aの下部を外界に開放する形状とすることで、各種形状のボトル1の首部1Aに対応できる。
【0021】
樋状搬送部40は、ボトル1をその長手方向両側面において支持して搬送可能にするものであり、本実施形態においてはV型プレート41からなる。本実施例では、物品切出し手段20の循環コンベア21の物品切出しゾーン25に位置付けられた複数のバケット23の物品切出し方向のそれぞれに、複数のV型プレート41のそれぞれを並列配置して構成される。本実施例では、物品押込み手段30の駆動部32により前進せしめられる前述の各押込プレート35により押込まれる各ボトル1が各V型プレート41上を滑って搬送され、各V型プレート41の終端から物品送り出し方向に沿う物品投入手段50の側に送り出される。このとき、各ボトル1の首部1AはV型プレート41のV型断面の底に位置付けられ、換言すればV型プレート41の幅方向中心部に位置付けられて搬送される。V型プレートの2つのプレート面が成す内角は、好ましくは80〜160度に、特に好ましくは95〜145度となるように配置される。また、2つのプレート面は好ましくは概ね対称に設置される。V型プレートの2つのプレート面は低摩擦のものが好ましく、例えば磨き処理を施した金属板、低摩擦コーティングを施した金属板、滑りの良い樹脂等が選択される。
【0022】
物品投入手段50は、樋状搬送部40の物品送り出し方向に沿って樋状搬送部40のV型プレート41の側傍に延在される搬送スライダ51に架設される移動体53を駆動部52により往復動可能に備えるとともに、この移動体53により掛具昇降装置54により昇降される昇降体54Aを介して複数の掛具55を吊下げ支持している。各掛具55は、各V型プレート41の終端から物品送り出し方向に離れて該V型プレート41に臨む待機位置に配置され、ボトル1の一端首部1Aを掛ける掛具55の下部に首部1Aの幅Nwより大きい幅のV型孔55Aを有す。または、ボトル1の首部1Aの幅Nwより大きく、かつ底部1Bの幅、即ち、物品最大幅Wより小さい孔55Aを備える。
【0023】
物品押込み手段30の駆動部32により前進する各押込プレート35により各V型プレート41に押込まれるボトル1であって、長尺物の一端、即ち、首部1Aから先行してくるボトル1は、図6(A)に示す如く、各V型プレート41の終端に臨む待機位置に待機している各掛具55の孔55Aにその首部1Aを挿入し、その後それらの押込プレート35と、駆動部52によりそれらの押込プレート35と同一速度で同期して平行移動するように前進開始せしめられる各掛具55との間に挟まれてそれらのV型プレート41上を搬送される。各押込プレート35と各掛具55により挟まれて搬送される各ボトル1の搬送が進み、それらのボトル1が各V型プレート41の終端から送り出されると、図6(B)に示す如く、それらのボトル1は支えがなくなり、先行している首部1Aを掛具55の孔55Aに挿入保持されたまま反転し、底部1Bから落下する。
【0024】
他方、物品押込み手段30の駆動部32により前述する各押込プレート35により各V型プレート41に押し込まれたボトル1であって、長尺物の他端、即ち、底部1Bを先行してくるボトル1は、図7(A)に示す如く、各V型プレート41の終端に臨む待機位置に待機している各掛具55の孔55Aにその底部1Bを挿入することなく(ボトル1の首部1Aは押込プレート35の孔35Aに挿入されている)、その後それらの押込プレート35と、駆動部52によりそれらの押込プレート35と同一速度で同期して平行移動するように前進待機せしめられる各掛具55との間に挟まれてそれらのV型プレート41上を搬送される。各押込プレート35と各掛具55により挟まれて搬送される各ボトル1の搬送が進み、それらのボトル1が各V型プレート41の終端から送り出されると、図7(B)に示す如く、それらのボトル1は支えがなくなり、先行している底部1Bからそのまま落下する。孔35Aの下部を外界に開放する形状としているため、落下の際にボトル1の首部1Aが孔35Aに引っ掛かることはない。
【0025】
掛具昇降装置54は、掛具55の孔55Aの位置をV型プレート41が送り出されてくるボトル1の首部1Aの位置に合致するように調整する。孔55Aの下部はV字枠状をなしているため、掛具昇降装置54の上下位置調整機能にて掛具55の高さ位置を調整することで、ボトル1の首部1Aが掛具55の孔55Aに挿入される。掛具55の孔55Aが低すぎると、首部1Aが先行してくるボトル1においても、底部1Bが先行してくるボトル1においても、掛具55の孔55Aにボトル1の全体が挿入してしまうことがある。掛具55の孔の幅がボトル1の物品最大幅Wより小さい場合でも、図14(D)、(E)、(F)のように首部1Aから底部1Bに向かって、幅が大きくなるボトル1では、首部1Aが先行してくる場合、首部1Aよりボトルの中心寄り位置まで、掛具55の孔55Aにボトル1が挿入されてしまう。掛具55の孔55Aが高すぎると、首部1Aが先行してくるボトル1の首部1Aを掛具55の孔55Aに挿入できなくなる。
【0026】
物品投入手段50は、各掛具55の下部に各物品シュート56を配置し、各掛具55の側から落下してくる各ボトル1を、各物品シュート56によりガイドしてその下方の各物品搬送用袴57に投入し、下工程へと搬出可能にする。各物品シュート56は物品押入れ装置58を付帯して備えており、各物品シュート56に落下してきたボトル1を物品押入れ装置58により対応する袴57へ押入れ可能にしており、これによってボトル1を隙間なく収容しようとする袴57への物品投入作業性を確実化できる。
【0027】
以下、物品整列装置10によるボトル1の整列動作について説明する(図2〜図5)。
(1)物品供給コンベア11が搬送してくるボトル1を物品切出し手段20の循環コンベア21が備える各バケット23に供給し、物品切出しゾーン25の全てのバケット23にボトル1をセットする(図2)。
【0028】
(2)物品押込み手段30の原位置から押込み高さ位置にて前進開始する各押込プレート35により上述(1)の各バケット23のボトル1を樋状搬送部40の各V型プレート41、ひいては物品投入手段50の各掛具55の側に押込む(図3)。
【0029】
(3)各V型プレート41上を上述(2)で首部1Aから先行してくるボトル1は、各押込プレート35と、各押込プレート35に同期して待機位置から前進開始する各掛具55に挟まれて各V型プレート41の終端から送り出され、その首部1Aが掛具55の孔55Aに挿入されて反転し、底部1Bから各物品シュート56へ落下する(図4)。各V型プレート41上を上述(2)で底部1Bから先行してくるボトル1は、各押込プレート35と、各押込プレート35に同期して待機位置から前進開始する各掛具55に挟まれて各V型プレート41の終端から送り出され、先行してくる底部1Bからそのまま各物品シュート56へ落下する(図4)。
【0030】
(4)各物品シュート56に落下した上述(3)のボトル1が物品押入れ装置58により対応する袴57に押入れ投入される(図5)。物品押込み手段30の各押込プレート35はプレート昇降装置34により引き上げられ、物品切出し手段20の物品切出しゾーン25に補給済の新たなボトル1に干渉することなくその後退端まで後退され、プレート昇降装置34により再び押込み高さ位置に設定されて原位置にて待機する(図5)。
【0031】
次に、物品押込み手段30の押込プレート35と物品投入手段50の掛具55の相対関係について説明する(図8)。物品押込み手段30の押込プレート35と物品投入手段50の掛具55は、前述の如く、ボトル1を挟み同期して平行移動し、ボトル1をV型プレート41の終端から送り出す。押込プレート35と掛具55がボトル1を挟む間隔Kは、ボトル1の全体長さLから首部1Aの長さNlを差し引いた長さ(L−Nl)に概ね等しくする。好ましくは、(L−Nl)の0.9〜1.3倍とし、平行移動時に首部1Aが必ず押込プレート35の孔35A又は掛具55の孔55Aに挿入し得るように設定する。
【0032】
押込プレート35と掛具55のそれぞれは前述の互いに独立した搬送スライダ31と搬送スライダ51のそれぞれに支持されて移動可能に構成されるものに限らず、図8に示す如く、単一のスライダ31に支持されて移動可能に構成されても良い。
【0033】
押込プレート35と掛具55は互いに独立して移動できることが好ましい。押込プレート35と掛具55の前述の間隔Kは、ボトル1の寸法変更に応じて調整でき、しかもその間隔Kを概ね一定に保って同期移動できることが好ましい。
【0034】
押込プレート35と掛具55を同一駆動部により駆動可能にするときには、押込プレート35と掛具55の間隔Kを調整できる機構、押込プレート35を後退時にボトル1と干渉しない高さまで上昇させる機構を備える。
【0035】
押込プレート35の駆動部32と掛具55の駆動部52は、押込プレート35と掛具55の停止位置、移動速度を制御できるものであればその種類を限定されず、例えば圧力や流量で速度制御できる空圧シリンダや油圧シリンダを用い、それらの停止位置をセンサやストッパで定めることができ、特に、サーボモータやステッピングモータ等による速度や加速度の設定可能な電動駆動装置が、押込プレート35と掛具55の同期移動を正確に実行できるため好ましい。
【0036】
尚、図8は押込プレート35と掛具55により大型円錐状ボトル1を挟んでV型プレート41上を搬送する状態を示し、図9は押込プレート35と掛具55により小型円柱状ボトル1を挟んでV型プレート41上を搬送する状態を示す。ボトル1の寸法形状に応じて押込プレート35と掛具55の間隔Kを調整することにより、各種寸法のボトル1に対応できる。また図8(C)、図9(C)の如く、ボトル1の首部1Aを必ずV型プレート41のV型断面の底に位置付け、換言すればV型プレート41によって、V型プレート41の幅方向中心底部に位置付けることにより、ボトル1の首部1Aを押込プレート35の孔35A又は掛具55の孔55Aに確実に挿入でき、これによって各種形状のボトル1に対応できる。
【0037】
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)本発明が取扱う長尺物としてのボトル1は樋状搬送部40により掛具55に向けて送り出されるとき、その一端の首部1Aを樋としてのV型プレート41のV型断面の底(又は樋の円弧断面の底)に位置付けられ、換言すればV型プレート41の幅方向中心部に位置付けられる。従って、簡素な構成により、首部1Aが中央部からずれているボトル、又はボトルの断面が高さ方向で大きく変化する円錐状ボトル等であっても、V型プレート41の終端から送り出されるボトル1の首部1Aが先行するとき、その首部1Aを確実に掛具55の孔55Aに掛け、ボトル1の底部1Bを下方へ向けるように反転して落下させるように整列処理できる。ボトル1の底部1Bが先行して送り出されるときには、その底部1Bを掛具55の孔55Aに掛けることなく、ボトル1の底部1Bをそのまま下方へ向けて落下させるように整列処理できる。
【0038】
(b)ボトル1の一端首部1Aを掛ける掛具55の下部に首部1Aの幅Nwより大きい幅のV型孔55Aを有し、かつ上下位置調整機能を有すことで取扱い対象となるボトル1の寸法変更に容易に対応できる。また、ボトル1の一端首部1Aを掛ける掛具55の孔55Aがその首部1Aの幅Nwより大きく、かつ該ボトル1の最大幅Wより小さくすることだけで、取扱い対象となるボトル1の寸法変更に容易に対応できる。
【0039】
(c)筒状のボトル1を取扱い対象とすることができる。飲料や洗剤等の内容物が充填され、キャップ2を施されたボトル1も取扱い対象とすることができる。
【0040】
(d)押込手段30によりボトル1を確実に樋状搬送部40の終端から掛具55に押込み、前述(a)の先行する首部1Aを確実に掛具55の孔55Aに掛けて反転落下させ、先行する底部1Bを掛具55の手前からそのまま確実に落下させることができる。
【0041】
(e)循環コンベア21の物品切出しゾーン25に位置付けられる複数のバケット23の物品切出し方向に複数の樋状搬送部40を並列配置することにより、複数のバケット23に供給された複数のボトル1を同時に切り出して搬送させ、それら複数のボトル1に前述(a)の整列処理を同時に並行して施すことができる。
【0042】
図10は、図1に示した物品整列装置10における樋状搬送部40のV型プレート41をV型コンベア60に変更した変形例を示すものである。V型コンベアとは、2つのコンベアを概水平方向に上面側開放となるように、配置させたものである。2つのコンベア面が成す内角は、好ましくは60〜120度に、特に好ましくは80〜100度となるように配置される。また、2つのコンベアは好ましくは概ね対称に設置され、速度も好ましくは概ね同一速度に設定される。
【0043】
V型コンベア60は駆動部61により駆動され、V型プレート41上を滑りにくいボトル1を搬送容易にする。V型コンベア60は連続的に駆動されても良いが、物品押込み手段30の押込プレート35により押込まれたボトル1の搬送時にだけ間欠駆動されても良い。間欠駆動されるV型コンベア60は、押込プレート35や掛具55の移動速度と概ね同一速度で同期して駆動されるように制御することで、ボトル1をその送り出し方向に一層安定的に搬送できる。
【0044】
尚、押込プレート35は物品切出しゾーン25に位置する各バケット23にセットされたボトル1をV型プレート41に押込んだ以後、ボトル1を掛具55との間に挟んで押込み続けることを必須とせず、物品切出しゾーン25に臨む原位置に復帰しても良い。このとき、V型コンベア60の搬送力がボトル1を物品投入手段50の掛具55の側に押込むものになる。
【0045】
図11は、図1に示した物品整列装置10における物品押込み手段30の押込プレート35を孔35Aのないものに変更し、物品投入手段50の掛具55が逃げ機構部70を備えるものに変更した変形例を示すものである。
【0046】
逃げ機構部70は、掛具55を掛具昇降装置54に対しピン54Bによりスイング可能に連結する。逃げ機構部70は、掛具55に押込み力の作用のない通常時に該掛具55を鉛直方向に沿う基準吊下げ位置に保持し、押込み力が付与された掛具55を基準吊下げ位置から押込み方向に逃がし、押込み力の解除により掛具55を再び基準吊下げ位置に復元させる習性を備える。逃げ機構部70は、本実施例では、掛具昇降装置54の昇降体54Aと掛具55の間に介装されるコイルばね71からなるが、板ばねによるものの他、空圧力を利用するもの、永久磁石や電磁石の磁力を利用するもの等であっても良い。
【0047】
図12に示す如く、V型プレート41上を長尺物の一端、即ち、首部1Aから先行してくるボトル1は、前述と同様に、その首部1Aが基準吊下げ位置にある掛具55の孔55Aに挿入されて反転し、底部1Bから落下する(図12(B))。
【0048】
図13に示す如く、押込プレート35により押込まれてV型プレート41上を長尺物の他端、即ち、底部1Bから先行してくるボトル1は、孔35Aのない押込プレート35が首部1Aを介して掛具55を押込み、逃げ機構部70のばね71を自由長から伸ばし、掛具55を首部1Aの長さNl分だけ基準吊下げ位置から押込み方向に逃がす。ばね71はこの伸び状態でボトル1を弾き飛ばすことのない程度のばね定数のものとする。このボトル1が押込プレート35によりV型プレート41の終端から送り出されると、ボトル1はV型プレート41による支えがなくなり、先行している底部1Bから落下しようとする。更に、逃げ機構部70のばね71の自由長への復元力により基準吊下げ位置に復元する掛具55がボトル1の底部1BをV型プレート41寄りに押し戻し、結果としてそのボトル1を起立させる方向に回動させ、確実にその底部1Bから落下させる(図13(B))。図8と同様に、押込プレート35と掛具55がボトル1を挟む間隔Kは、ボトル1の全体長さLから首部1Aの長さNlを差し引いた長さ(L−Nl)に概ね等しくする。好ましくは、(L−Nl)の0.9〜1.3倍とし、平行移動時に図12(A)の如く首部1Aが掛具55の孔55Aに挿入し得るように、また、平行移動時の底部1Bが先行時、図13(A)の如くばね71がボトル1を弾き飛ばさないように設定する。
【0049】
逃げ機構部70を用いる物品整列装置10にあっては、押込プレート35が孔35Aを有しないから、底部1Bから先行してくるボトル1がV型プレート41の終端から落下しようとするとき、その首部1Aが押込プレート35の孔35Aに嵌まってそのスムースな落下を損なう如くを防止できる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明によれば、物品整列方法において、簡素な構成により、首部が中央部からずれている物品、又は物品の断面が高さ方向で大きく変化する円錐状物品等の、一端が細く、他端が太い長尺物を整列可能にし、更に物品の寸法変更にも容易に対応可能にすることができる。
【符号の説明】
【0051】
1 ボトル(長尺物)
1A 首部
1B 底部
10 物品整列装置
11 物品供給コンベア
20 物品切出し手段
21 循環コンベア
23 バケット
25 物品切出しゾーン
30 物品押込み手段
35 押込プレート
35A 孔
40 樋状搬送部
41 V型プレート
50 物品投入手段
55 掛具
55A 孔
60 V型コンベア
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端が細く、他端が太い長尺物の向きを揃える物品整列方法であって、
長尺物を樋状搬送部にて搬送させ、
樋状搬送部の終端から送り出される長尺物の一端を、樋状搬送部の終端から物品送り出し方向に離れて配置されている掛具に掛け、該長尺物の他端を下方に向けて整列させる物品整列方法。
【請求項2】
前記樋状搬送部がV型プレートである請求項1に記載の物品整列方法。
【請求項3】
前記樋状搬送部がV型コンベアである請求項1に記載の物品整列方法。
【請求項4】
前記掛具が下部に長尺物の一端より大きい幅のV型孔を有し、かつ上下位置調整機能を有する請求項1〜3のいずれかに記載の物品整列装置。
【請求項5】
前記長尺物を掛具に押込む押込み手段を有する請求項1〜4のいずれかに記載の物品整列装置。
【請求項6】
前記押し込み手段と掛具との間隔を任意の一定長さにし、それらの押し込み手段と掛具を同一速度で同期して平行移動可能とする機構を有する請求項5に記載の物品整列装置。
【請求項7】
前記長尺物を収容する多数のバケットを循環コンベアの外周に並列配置し、
循環コンベアの物品切出しゾーンに位置付けられた複数のバケットの物品切出し方向に複数の樋状搬送部を並列配置してなる請求項1〜6のいずれかに記載の物品整列装置。
【請求項1】
一端が細く、他端が太い長尺物の向きを揃える物品整列方法であって、
長尺物を樋状搬送部にて搬送させ、
樋状搬送部の終端から送り出される長尺物の一端を、樋状搬送部の終端から物品送り出し方向に離れて配置されている掛具に掛け、該長尺物の他端を下方に向けて整列させる物品整列方法。
【請求項2】
前記樋状搬送部がV型プレートである請求項1に記載の物品整列方法。
【請求項3】
前記樋状搬送部がV型コンベアである請求項1に記載の物品整列方法。
【請求項4】
前記掛具が下部に長尺物の一端より大きい幅のV型孔を有し、かつ上下位置調整機能を有する請求項1〜3のいずれかに記載の物品整列装置。
【請求項5】
前記長尺物を掛具に押込む押込み手段を有する請求項1〜4のいずれかに記載の物品整列装置。
【請求項6】
前記押し込み手段と掛具との間隔を任意の一定長さにし、それらの押し込み手段と掛具を同一速度で同期して平行移動可能とする機構を有する請求項5に記載の物品整列装置。
【請求項7】
前記長尺物を収容する多数のバケットを循環コンベアの外周に並列配置し、
循環コンベアの物品切出しゾーンに位置付けられた複数のバケットの物品切出し方向に複数の樋状搬送部を並列配置してなる請求項1〜6のいずれかに記載の物品整列装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2011−168395(P2011−168395A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−36602(P2010−36602)
【出願日】平成22年2月22日(2010.2.22)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月22日(2010.2.22)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]