説明

特に、脂肪過多症(肥満)の症例での使用のための、食物の有効カロリー量を減少させるための、および治療的体重減少のための薬剤

フルクトースの5-ケト-D-フルクトースへの脱水素化に影響を与える化合物を含む、食物の使用可能カロリー量を減少させる薬剤を開示する。さらにまた、グルコースをフルクトースに変換する化合物を含む組合せ剤を開示する。これらの薬剤は、特に、脂肪過多症(肥満)の治療において使用し得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食物の有効カロリー量を減らすための薬剤に関する。薬剤は、フルクトースの5-ケト-D-フルクトースへの変換に影響し得る化合物を含む。5-ケト-D-フルクトースは、ヒトまたは動物身体で代謝できず、したがって、フルクトースよりもかなり低いカロリーである。本発明はまた、第1化合物に加えて、グルコースのフルクトースへの変換に影響し得る化合物を含む薬剤に関する。本発明にしたがって、“薬剤”なる用語は、医薬組成物、医療デバイス、食品および特定食品を含む。
【0002】
本発明にしたがって、“食物”および“食品”なる用語は、同義語として使用する。それらはまた、動物飼料の意味で、飼料を含むことを意味する。本願明細書の内容では、“特定食品”は、特定の栄養的使用のための食品、特定の医療目的のための食品、医療食品、食品栄養補助剤、栄養補助食品、ダイエット食品栄養補助剤、健康食品、栄養補給食品および食品添加剤である。本願明細書の内容では、食品なる用語は、本願明細書で使用するとき、適用可能なとき、特定食品を含むことを意味する。
【背景技術】
【0003】
フルクトースは、ケトヘキソースであり、食物の成分を提供する重要なエネルギーである。それは、多数の食品中で、多くのジおよびオリゴサッカライドの構成要素として、もしくは遊離フルクトースとして、またはその両方として存在する。グルコースとは対照に、フルクトースは、容易な担体仲介拡散により、小腸の粘膜細胞に吸収される。酵素分解は、アデノシントリホスフェート(ATP)依存性フルクトキナーゼの作用により、肝臓で開始し、ここで、フルクトースは反応して、フルクトース1-ホスフェートになる。肝臓および腎臓で、フルクトース1-ホスフェートは、アルドラーゼBにより、グリセリンアルデヒドおよびジヒドロキシアセトンホスフェートに切断される。
【0004】
果物および果物ジュースのような食物は、多量のフルクトース、特にまた、体内でフルクトースおよびグルコースに切断されるスクロースを含む。過去数十年間にわたって、遊離フルクトース(グルコースまたはスクロースよりも、約1.6倍甘い)の消費は、安い甘味料“高フルクトースコーンシロップ”(HFCS)が、多くの我々の飲料、ベーカリー製品および他の菓子食品に添加されたので、劇的に増加してきた。米国からのデータは、肥満の急激な増加と遊離フルクトースの添加剤間の並行した発生を示している。グルコースとは対照的に、フルクトースは、インスリンから独立して代謝される。インスリンは、間接的に、満腹(satiation)感の出現に影響を与え、すなわち、フルクトースは、食欲を解消しないので、肥満は、甘味料としてHFCSの過度の使用の結果として、容易に生じ得る。多量の遊離フルクトースは、また、高血圧を支持し得る。多量の遊離フルクトースは、また、それらが、脂質の合成を促進し、したがって、食後の血清トリグリセリドを増加させるので、都合の悪い方法で、脂質プロファイル(血中脂質)に影響を与える。メタボリック症候群を患う患者は、HFCSまたはスクロースで甘くした飲料を消費するべきではない。フルクトースはまた、メタボリック症候群の原因として議論される。
【0005】
したがって、フルクトースは、ヒト身体のためのカロリーの重要な源であり、食物中のカロリー量を減らすあらゆる努力においてある特別の考慮をしなければならない。下記において、“フルクトース含有”なる用語は、フルクトースを純型でまたはフルクトースを消化管内で遊離し得る形態で含む、あらゆる物質および食品のことを言う。物質および食品のフルクトース量は、そのような食物または物質中に含まれるすべての形態での(例えば、また、スクロースの一部として)、フルクトース含有食物もしくは物質中のすべてのフルクトースのことを言う。
【0006】
主に脂肪に比例した体重増加による正常な体重からの逸脱は、脂肪過多症(肥満)と呼ばれ、そこでは、通常および本願明細書の意味で、主に、グレード0 = 正常な体重、グレードI = 過体重、グレードII = 脂肪過多症およびグレードIII = 極度の脂肪過多症の4つのグレードに分類される。個々のグレードは、既知の肥満度指数(BMI)にしたがって、分類される。ある限界を超えた脂肪組織の増加およびしたがって体重の増加は、様々な疾患、例えば、高血圧の増加を生じ、平均余命を減らす。グレードIからグレードIIIの脂肪過多症を患うヒトの数は、過去数十年間、先進国で増加し続けており、使用される統計値および過体重もしくは肥満なる用語の定義に依存して、現在の全人口の30から50 %に達する。例えば、ドイツ連邦共和国では、2人に1人が過体重であり(脂肪過多症グレードI)、6人に1人が、脂肪過多症グレードIIまたはIIIを有する。脂肪が蓄積した子供の数は、また、粗悪な栄養および運動の欠如の結果として増加している。今日まで、治療は、食餌療法に限られていて、極端な場合には、外科的手段を用いた。一般に、継続した成功を生じない非常に多くの増加し続けている食餌療法およびダイエットが存在することは、既知の事実である。体重が、最初に減ったとしても、通常は、これは、いわゆるヨーヨー効果を生じ、すなわち、患者の体重は最初は減るが、ダイエットの終結後または終結前に再び戻る。しばしば、結局は、体重が、ダイエットを始める前よりもさらに重くなる。特に重篤な場合でのみ使用される外科的手段は、栄養の供給または栄養利用を減らす目的を有し、手術の高い危険および長期間に渡るマイナスの副作用と関連する。栄養欠損は、上記のように、吸収の障害および食物の不十分な供給のために生じ得る。これらは、ビタミン、ミネラルおよびタンパク質に関する。外科の患者の3分の1までが、葉酸欠乏症を示す。さらに、鉄、カリウム、マグネシウムおよびビタミンAの欠損が生じ得る。
【0007】
今日既知である脂肪過多症を処置するための薬物療法は、論争中である。製品は、しばしば、重篤な副作用のために市場から取り除かれている。今日でもまだ利用可能なあらゆる薬剤はまた、かなりの、不快なおよび頻度の高い副作用、例えば、脂肪便、便秘および不眠症を有する。副作用なく異なる型で、持続した成功および/もしくは脂肪過多症のための広く適用可能な治療を確実に生じる食事は、既知ではない。当然に、外科的手段の広範囲にわたる使用は、問題にならない。肥満を患っている人々およびそれらを処置する専門家は、そのすべての人々にとって、かなり希望のない失望した状況に直面していると言われている。
【0008】
身体ではなく食物中の炭水化物に影響を及ぼし、食物中の有効カロリー量を減少させる薬剤は、数十年間存在してきた、極端に広く、差し迫った必要性を満たすであろう。そのような薬剤はまた、専門家の世界で、および肥満を患っている人々の間で、広まっている、持続的な体重減少または体重増加の予防が、食習慣の重要な変化を被ることなく、およびそれらなしには可能ではないという偏見を克服するであろう。それは、脂肪過多症の処置のために利用可能な選択肢での劇的な改善を意味する。そのような薬剤はまた、広く、容易に、および長期間、副作用を引き起こすことなく投与し得る、脂肪過多症を処置する薬剤を発見するための、まだ実りのない専門家集団の努力に終止符を打つであろう。これは、さらに健康に悪影響を及ぼさない薬剤に対して、いっそう適用されるであろう。
【0009】
したがって、本発明の目的は、特に、また、脂肪過多症の症例において、体重の増加を生じることなく一般のフルクトースを含む食品の摂取を促進するために、食物の有効カロリー量を、顕著に減らす薬剤を提供することである。さらに、本発明の目的は、脂肪過多症を患っているヒトが、今まで、それらのフルクトース量のために彼らに許されていなかったか、またはその摂取が、患者の健康に対する悪影響に関連した食品を摂取するのを可能にすることである。他の目的は、フルクトースの摂取後、特に、脂肪過多症の症例での、体重および/または健康に対する関連した悪影響を減らすか、または予防し得る薬剤を提供することである。
【0010】
今のところ脂肪過多症を患っていないヒトが、フルクトース含有物質または食品を摂取した結果として体重が増えるのを予防する薬剤を提供することはまた、本発明の目的である。したがって、また、脂肪過多症を患っていないヒトが、他の体重増加の危険を生じ、その結果、これらのヒトに脂肪が蓄積し得る食品を摂取することを可能にすることは、本発明の目的である。
【発明の開示】
【0011】
これらの課題は、請求項1から262に記載した本発明により解決される。したがって、本発明の対象は、上記したあらゆる問題を解決し得る薬剤である。薬剤は、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼ(同義語:フルクトース5-デヒドロゲナーゼ)を含む。本発明に記載の薬剤は、脱水素化による食物中のフルクトースの5-ケト-D-フルクトースへの変換を生じる。したがって、フルクトースは、それが、もはやヒトまたは動物身体の代謝で利用可能ではないような方法で変わる。
【0012】
本発明の他の局面にしたがって、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを、脂肪過多症の処置のために、例えば、医薬組成物の形態で、所望により、グルコースイソメラーゼと組み合わせて使用する。脂肪過多症の処置は、治療的または予防的であり得る。また、脂肪過多症に付随するさらなる疾患を、本発明に記載の薬剤を使用することにより処置し得る。
【0013】
本発明の他の局面にしたがって、薬剤は、食物の有効なカロリー量を低下させるために使用する。
【0014】
本発明の対象物は、また、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼの助けで、ヒトまたは動物体内でのフルクトースのバイオアベイラビリティを減らす薬剤である。
【0015】
本発明の対象物は、また、グルコースイソメラーゼと組み合わせた5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼの助けで、ヒトまたは動物体内でのフルクトースおよびグルコースのバイオアベイラビリティを減らす薬剤である。
【0016】
本発明の対象物は、また、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼの助けで、食品中のフルクトースの量を減らす薬剤である。
【0017】
本発明の対象物は、また、グルコースイソメラーゼと組み合わせた5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼの助けで、食品中のフルクトースおよびグルコースの量を減らす薬剤である。
【0018】
本発明の対象物はさらに、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼのみまたはグルコースイソメラーゼとの組み合わせを含む食物のカロリー量を減らすための薬剤である。
【0019】
本発明に記載の薬剤は、脂肪過多症の症例での使用のために、および、場合によっては、通常、循環器系の疾患(例えば、高血圧、冠状動脈性心臓病、静脈不全、心不全、左室肥大、動脈硬化)、代謝およびホルモン機能の疾患(例えば、II型糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症、高リポタンパク血症)、呼吸器系の疾患(例えば、睡眠時無呼吸、ピックウィック症候群)、肝胆系の疾患(例えば、脂肪肝、胆嚢結石症)、運動系の疾患(例えば、変形性膝関節症、踵骨骨棘、足関節の関節症)、皮膚の疾患(例えば、間擦疹、多毛症、線条)を含む脂肪過多症と共に現れるさらなる疾患を伴う脂肪過多症の治療的または予防的処置のために、および脂肪過多症に付随する新生物(例えば、子宮内膜腫、乳癌、子宮頸部癌、胆嚢癌などの増加した危険)、性機能障害(例えば、減少した生殖能力、出産時の合併症)、心理社会的問題(例えば、減少した自信、社会的隔離、差別、配偶者との問題または仕事上の問題)、および他の問題、例えば、減少した運動性および持久力、手術中の増加したリスクおよびより困難な試験状態の場合での使用のために、適当である。
【0020】
あらゆるこれらの疾患および健康問題は、しばしば、脂肪過多症に付随する。
【0021】
本発明のさらなる対象物は、脂肪過多症の症例での、または脂肪過多症に関連する健康問題または疾患の症例での(上記を参照のこと)、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼのみまたはグルコースイソメラーゼとの組み合わせの使用である。
【0022】
本発明のさらなる対象物は、脂肪過多症もしくは脂肪過多症に関連する疾患の予防的または治療的処置のための(上記を参照のこと)、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼのみまたはさらなる酵素との組み合わせ、好ましくは、グルコースイソメラーゼとの組合せの使用である。
【0023】
本発明にしたがって、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼのみまたはグルコースイソメラーゼとの組み合わせは、また、食品中の有効カロリー量を減らすために使用し得る。
【0024】
本願明細書の内容で、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼは、フルクトースの5-ケト-D-フルクトースへの脱水素化を触媒し得る酵素である。
【0025】
考えられる5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼの製造法は、例えば、Ameyama et al., Journal of Bacteriology 1981, 814-823, “D-Fructose Dehydrogenase of Gluconobacter industrius: Purification, Characterization and Application of Enzymatic Microdetermination of D-Fructose”に記載されていて、その内容は、引用により本明細書の一部とする。
【0026】
食物の有効カロリー量を減らすためのそのような薬剤の実際的な意味は、フルクトースが、甘味料として、食品産業で非常に広く使用されることを考えると、より明らかになる。スクロースを含む食品の場合には、カロリー量は、酵素5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを含む本発明に記載の薬剤の使用により、約半分まで減らし得る。消化の間、スクロースは、酵素学的に、グルコースおよびフルクトースに切断される。フルクトース断片(スクロースに含まれるカロリーの50 %)は、次いで、該5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼにより5-ケト-D-フルクトースまで脱水素化され、したがって、もはや体内で利用できない。
【0027】
グルコースは、エネルギーおよび基質代謝の主要な炭水化物である。それは、多くのポリサッカライド(例えば、スターチ)の基本的な構成要素である。本願明細書の文脈では、“グルコース含有”なる用語は、純型でグルコースを含むか、またはグルコースが、消化管で放出され得る、あらゆる物質および食品のことを言う。物質および食品のグルコース量は、そのような食物または物質に含まれるあらゆる形態で(例えば、また、スクロースの一部として)、グルコース含有食物もしくは物質中のすべてのグルコースのことを言う。
【0028】
したがって、食物のカロリー量のさらなる減少は、グルコースイソメラーゼを追加の有効成分として含む薬剤により、本発明にしたがって達成し得る。本発明は、したがって、脂肪過多症の患者が、フルクトース含有食物またはフルクトースおよびグルコース含有食物を摂取するのを可能にするために使用し得る、組成物および方法を提供する。
【0029】
グルコースイソメラーゼは、本明細書の内容では、グルコースをフルクトースに変換することができる酵素である。この変換はまた、例えば、キシロースイソメラーゼにより生じ得る。したがって、そのようなキシロースイソメラーゼは、本発明の意味ではまた、グルコースイソメラーゼである。キシロースイソメラーゼの製造のために考えられる方法は、例えば、Yamanaka, Biochimica et Biophysika Acta, Volume 151 (3), 1968, 670-680, “Purification, Crystallization and Properties of the D-Xylose Isomerase from Lactobacillus brevis”およびYamanaka, Methods in Enzymology, Volume 41, 1971, 466-471, “D-Xylose Isomerase from Lactobacillus brevis”に記載されていて、その内容は、引用により本明細書の一部とする。
【0030】
そのような組合せ剤はまた、2つの別々の用量単位の形態で、例えば、1つがグルコースイソメラーゼを含み、もう1つが5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを含む2つの別々の錠剤で使用し得る。
【0031】
5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを酵素グルコースイソメラーゼと組合せることにより、摂取したグルコースおよび炭水化物の分解により放出された多量のグルコースは、主に、体内でのカロリーの代謝から除去される。グルコースイソメラーゼは、およそ50 %グルコースおよび50 %フルクトースの平衡濃度で、グルコースをフルクトースに変換する特性を有する(逆もまた然り)。5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼおよびグルコースイソメラーゼからなるそのような酵素の組合せは、例えば、デンプン含有食物、例えば、ポテトの、かなりのカロリー量を減らすために、理想的に適当である。消化の間、デンプンから放出されるグルコースは、該グルコースイソメラーゼによりフルクトースに変換され、それは、次いで、該5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼにより、顕著にバイオアベイラビリティが低い5-ケト-D-フルクトースに変換される。したがって、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼは、上記の平衡が確立されるのを妨げる。したがって、グルコースイソメラーゼは、グルコースをフルクトースに変換し、それ自身は、さらなるグルコースが、食物および食物パルプ中に存在しなくなるまで、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼにより、5-ケト-D-フルクトースまで脱水素化される。
【0032】
また、スクロースの場合には、増加したカロリーの減少は、組合せ剤と共に達成し得る。消化の間にスクロースから放出されるフルクトースは、上記したとおり、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼにより、5-ケト-D-フルクトースに変換される。したがって、グルコースイソメラーゼは、グルコースをフルクトースに変換することにより、上記平衡を再確立しようとする。この変換過程は、さらなるグルコースが、食物パルプ中に存在しなくなるまで続く。このようにして、スクロース含有料理の身体に利用可能なカロリー量を、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼをそれ自身に使用するとき、より高い程度まで減らす。
【0033】
したがって、本発明に記載の組合せ剤は、身体に提供されるか、または消化管で放出されフルクトースに変換される多くのグルコースを生じ、次いで、代謝のためにあまり重要ではない5-ケト-D-フルクトースに変換される。
【0034】
特に容易な方法では、本発明は、食品中のフルクトースの、体重増加を妨げ、そして体重減少を可能にする形態への変換を促進する。したがって、本発明はまた、脂肪過多症を患うヒトによる、今までは、フルクトースおよびグルコース量のために患者が避けなければならなかった食品の摂取を促進する。さらに、本発明は、脂肪過多症を患っていないヒトにより、彼らの体重および/または健康に悪影響を及ぼすことなく、フルクトースおよびグルコース含有食品の摂取を可能にする。
【0035】
本発明にしたがって、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを−単独で、またはグルコースイソメラーゼと組合せて−、さらに、医薬での、例えば、医薬組成物としての使用(最初の医療適応)のために記載する。したがって、本発明の対象はまた、医療目的で、特に、ヒトまたは動物身体の治療的処置のための方法での使用のために、1個またはそれ以上の他の有効成分に加えて − 単独で、またはグルコースイソメラーゼと組合せて − 5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼからなるか、または − 単独で、またはグルコースイソメラーゼと組合せて − 5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを含む製品である。本出願の文脈では、医薬組成物は、ヒトまたは動物身体の外科的または治療的処置のための方法での、およびヒトまたは動物身体で行われる診断的方法での使用のための、製品、特に、物質または物質混合物である。したがって、本明細書の文脈では、医薬組成物はまた、脂肪過多症を治療するか、軽減するか、緩和するか、もしくは決定することを意味するか、またはそれらのために適当な、製品、特に、物質または物質混合物である。
【0036】
上記の障害と連動して使用するとき、“処置する”なる用語は、これらの障害と関連する症状および/または影響の軽減、予防もしくは緩和を含み、そして該状態の可能性または重篤度を減らすための、酵素またはその混合物の予防的投与を含む。
【0037】
本発明のさらなる局面にしたがって、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを−単独で、またはグルコースイソメラーゼと組合せて−含む食品を提供する。さらに、本発明にしたがって、フルクトースを5-ケト-D-フルクトースに変換するのに十分な量で、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを−単独で、またはグルコースイソメラーゼと組合せて−含み、さらに、グルコースをフルクトースに変換するのに有効な量で、グルコースイソメラーゼを含む食品を提供する。そのような食品は、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼが、フルクトースを5-ケト-D-フルクトースに脱水素化し得る条件下、およびグルコースイソメラーゼが、グルコースをフルクトースに変換し得る条件下で、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼと−単独で、またはグルコースイソメラーゼと組合せて−接触させる、食品を処理する方法を用いて製造し得る。他の未処理食品とは対照的に、そのような食品は、減少した量のフルクトースを有するか、または薬剤が、両酵素を含むとき、減少した量のフルクトースおよびグルコースを有し、したがって、初めて、脂肪が蓄積したヒトを含む、体重を制御したいヒトに消費されるのに適当である。さらに、食品は、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを、該酵素または両酵素の作用が、食品の摂取後にのみ開始する方法で、食品に − 単独で、またはグルコースイソメラーゼと組合せて − 加える方法により製造し得る。5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼまたは5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼおよびグルコースイソメラーゼを含むそのような食品は、未処理食品と同じ味を有し、摂取後に確立されるフルクトースまたはフルクトースおよびグルコースの減少した量のために、初めて、脂肪が蓄積したヒトを含む体重を制御したいヒトによる消費のために適当である。
【0038】
さらなる局面にしたがって、本発明に記載の5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを−単独で、またはグルコースイソメラーゼと組合せて−、医療デバイスとして提供する。本発明の対象は、したがって、また、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼ−単独で、またはグルコースイソメラーゼと組合せて−からなるか、または1個またはそれ以上の他の有効成分に加えて、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを − 単独で、またはグルコースイソメラーゼと組合せて − 含む、医療デバイスである。
【0039】
下記で、本発明を、その様々な局面でさらに記載する。
【0040】
5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼは、ほぼ40年間既知であった化合物であり、今日まで分析目的以外で使用されたことがない。グルコースイソメラーゼは、40年間以上既知であった化合物であり、今日までデンプン糖化以外で使用されたことがない。工業的には、それは、グルコースのフルクトースへの変換のために、およびフルクトースのグルコースへの変換のために使用する。
【0041】
5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼ、特に、グルコースイソメラーゼと組合せた5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼは、今日まで、医療/医薬分野で、特に、ヒトまたは動物での脂肪過多症において使用されていない。したがって、本発明は、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼの最初の医療適応および2個の酵素の組合せのための最初の医療適応を開示する。現在まで、2個の酵素は、ヒトもしくは動物身体の治療的処置のために、またはヒトもしくは動物身体での診断目的のために使用されていなかった。
【0042】
本発明に記載の薬剤は、食前に、食事の直前に、食事と共に、または食事の直後に経口で摂取し得て、その結果、それは、フルクトースへの脱水素化効果を及ぼし得て、所望により、食物パルプ中のグルコースへの効果を変換する。本発明に記載の薬剤は、さらなる添加剤なしに酵素を含み得る。しかしながら、本発明に記載の薬剤が、さらに、薬学的に許容されるおよび/または食品のために許容される成分、例えば、増量剤、結合剤、安定剤、保存剤、香味剤などである添加剤を含むことが好ましい。そのような添加剤は、医薬組成物、医療デバイス、食品、および特定食品の製造のために通常使用され、および既知であり、そして量がある提供形態のために適当である添加剤は、当業者に既知である。特に好ましくは、本発明に記載の薬剤は、例えば、添加剤として、第二リン酸カルシウム、ラクトース、修飾スターチ、微結晶セルロース、マルトデキストリンおよび/またはファイバーソルを含み得る。
【0043】
本発明に記載の薬剤はまた、摂取前に食品に添加し得る。さらに、食品の摂取後にのみその効果を発現する目的で、製造段階で食品に添加し得る。これは、例えば、マイクロカプセル化により達成し得る。これと共に、使用可能な食品のフルクトースおよび/またはグルコース量は、その風味に悪影響を与えることなく、減らし得る。したがって、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを−単独で、またはグルコースイソメラーゼと組合せて−
含み、ヒトもしくは動物の消化管でのみこれらの酵素を放出するか、またはそれらを、他の方法で、特に胃もしくは小腸において有効にする調製物が、特に有用である。したがって、本発明は、例えば、菓子、果実製品(例えば、アップルソース)、ジャム、はちみつ、チョコレートおよびチョコレート製品、焼き製品(例えば、ビスケットおよびケーキ)、パン、パスタ、野菜料理、ジャガイモ料理、アイスクリーム、穀類、乳製品(例えば、果実ヨーグルトおよびプディング)、フルクトースおよび/またはグルコース含有飲料、フルクトースおよび/またはグルコース含有ソース(例えば、トマトケチャップ)ならびにフルクトースおよび/またはグルコース含有甘味料の製造で使用し得る。ゆでられた、または焼かれた料理のために、本発明に記載の薬剤を、例えば、冷却後に混合するか、またはそれらに混ぜ得る。
【0044】
フルクトースは、糖尿病患者のために特に製造される食品中で、甘味料として広く使用されるので、本発明に記載の薬剤の食前の糖尿病食物への添加または糖尿病食物の製造の間の本発明に記載の薬剤の添加は、脂肪過多症を患う糖尿病患者が、糖尿病食、例えば、糖尿病食として各々の形態で上記した食品を摂取するのを可能にする。
【0045】
本発明に記載の薬剤は、また、他の食品に由来するフルクトースに効果を及ぼし、そして両酵素を含有する薬剤の場合には、また、それらの消費後の他の食品に由来するグルコースへの効果を及ぼすために、食品に添加し得る。この例は、広い本発明に記載の薬剤の添加であり、その結果、パンに含まれるカロリーの減少および身体に利用し得るカロリーの減少が、パンの味の低下なしに、パンの摂取後に生じ得る。他の例は、スパイスおよびマヨネーズを、とりわけ、フライドポテトでの使用のために混合する。
【0046】
5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼおよび組合せ剤はまた、固定形態で使用し得る。これは、液体食品の処理のために有用である。例えば、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを、フルクトースを透過させるマトリックス中に埋め込み得る。フルクトース含有液体食品が、酵素含有マトリックスを通過して流れるとき、次いで、フルクトースを、酵素の作用により食品から抽出し、5-ケト-D-フルクトースに変換する。
【0047】
本発明の対象物はまた、他の有効成分に加えて、また、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを単独で、もしくはグルコースイソメラーゼとの組合せで含む薬剤である。
【0048】
薬剤は、意図する投与経路のために適当なあらゆる形態で製剤し得る。好ましい投与経路は、経口投与である。経口投与のために、薬剤は、例えば、粉末を含有するカプセル(被覆もしくは非被覆)、被覆もしくは非被覆ペレット、顆粒またはマイクロ/ミニ錠剤の形態で、または粉末から圧縮した錠剤(被覆もしくは非被覆)、被覆もしくは非被覆ペレット、糖衣錠またはマイクロ/ミニ錠剤の形態で製剤し得る。薬剤はまた、例えば、ジェルキャップの形態で、または溶液、液滴、懸濁液またはジェルのような液体形態で製剤し得る。薬剤はまた、例えば、乾燥または湿潤経口栄養補助剤として製剤し得る。粉末としての本発明に記載の薬剤の製剤は、特に、食品との混合のために適当である。粉末を食事に混ぜるか、またはパルプまたは飲料に混合し得る。それは、バルク粉末として提供する薬剤が、単一用量で、例えば、単一袋もしくはカプセルに詰められるときか、またはそれが、投与ディスペンサーで提供されるとき、特に有益である。
【0049】
経口投与のために、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを − 単独で、またはグルコースイソメラーゼと組合せて − 許容される賦形剤および/または担体と共に使用し得る。
【0050】
5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼまたは5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼおよびグルコースイソメラーゼを含む薬剤の担体/賦形剤の全量は、好ましくは、重量で5%から99.9%、より好ましくは、重量で10%から80%、および、さらにより好ましくは、組成物の重量で25%から60%である。
【0051】
適当な賦形剤および/または担体は、マルトデキストリン、炭酸カルシウム、第二リン酸カルシウム、第三リン酸カルシウム、微結晶セルロース、デキストロース、米粉、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスポビドン、スクロース、植物ガム、ラクトース、メチルセルロース、ポビドン、カルボキシメチルセルロース、コーンスターチ、修飾スターチ、ファイバーソル、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどを含む(その混合物を含む)。
【0052】
好ましい担体は、炭酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、マルトデキストリン、第二リン酸カルシウム、修飾スターチ、微結晶セルロース、ファイバーソル、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびその混合物を含む。
【0053】
様々な成分および賦形剤および/または担体は、当業者に既知の通常の方法を用いて、混合し、望む形態に製剤し得る。経口投与に適した本発明に記載の投与形態、例えば、錠剤またはカプセルは、低pH値に耐性があり(およそpH 1から2.5)、そしておよそ3.0から8.0のpH値で、好ましくは、3.0から6.5のpH値で、および、特に好ましくは、4.0から6.0のpH値で溶解する被覆で、覆い得る。所望により使用する被覆は、使用する酵素の最適pHおよび製剤が曝されるpH値でのその安定性にしたがうべきである。また、低pH値に耐性がないが、低pH値での酵素の放出を遅らせる被覆を使用し得る。本発明に記載の薬剤を、被覆または非被覆カプセルに充填し得るか、または被覆または非被覆錠剤に圧縮し得る、被覆(上記を参照のこと)ペレット、顆粒またはマイクロ/ミニ錠剤として製造することが、また、可能である。適当な被覆は、例えば、酢酸フタル酸セルロース、セルロース誘導体、セラック、ポリビニルピロリドン誘導体、アクリル酸、ポリアクリル酸誘導体およびポリメチルメタクリレート(PMMA)、例えば、Eudragit(登録商標)(Roehm GmbH, Darmstadt, Germanyから)、特に、Eudragit(登録商標) L30D-55である。被覆Eudragit(登録商標)L30D-55を、例えば、5.5およびそれより高いpH値で溶解する。酵素をすでにより低いpH値で放出することを望むとき、これは、例えば、水酸化ナトリウム溶液の被覆剤Eudragit(登録商標)L30D-55への添加により達成し得る(この場合には、メタクリル酸塩のカルボキシル基が中和されるので)。したがって、被覆は、例えば、すでに4.0のpH値で溶解する(ただし、5%のカルボキシル基が中和される)。約100 gの4 %水酸化ナトリウム溶液の1 kg Eudragit(登録商標) L30D-55への添加は、約6%のカルボキシル基の中和を生じる。製剤法および投与法に関するさらなる詳細は、Lippincott, Williams & Wilkins, Baltimore, USAによりthe Encyclopedia of Pharmaceutical Technology (Editor James Swarbrick)に2005年に公開された“Remington: The Science & Practice of Pharmacy”の第21版およびWissenschaftliche Verlagsgesellschaft (ISBN 3804-72222-9)で2006年に公開されたProf. Bauer “Lehrbuch der Pharmazeutischen Technologie”の第18版に見出し得る。これらの文献の内容は、引用により本明細書の一部とする。
【0054】
本発明での使用のための他の適当な許容される担体は、非限定的に、水、鉱油、エチレングリコール、プロピレングリコール、ラノリン、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸ソルビタン、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、アセトン、グリセリン、ホスファチジルコリン、コール酸ナトリウムまたはエタノールを含む。
【0055】
本発明での使用のための組成物はまた、非限定的に、オキシエチレン化モノステアリン酸ソルビタン、脂肪アルコール、例えば、ステアリルアルコールもしくはセチルアルコール、または脂肪酸およびポリオールのエステル、例えば、ステアリン酸グリセリルを含む、少なくとも1個の共乳化剤を含み得る。
【0056】
本発明に記載の薬剤は、安定化形態で提供し得る。一般に、本発明に記載の使用し得る安定化法および手順は、当分野で既知である化学的または生物学的物質の安定化のための任意のおよびすべての方法を含み、例えば、化学剤の添加、温度調節に基づく方法、放射線に基づく方法またはその組合せを含む。本発明にしたがって使用し得る化学剤は、とりわけ、保存剤、酸、塩基、塩、抗酸化剤、粘性促進剤、乳化剤、膠化剤、およびその混合物を含む。
【0057】
通常は、酵素の工業的製造は、適当な微生物(細菌、糸状菌類、真菌)を用いて、技術的な発酵工程で行う。通常は、菌株は、特別のスクリーニングプロトコールにしたがって、天然の生態系から回収し、純粋培養として単離し、そして酵素スペクトルおよび生合成能力(量/時間収率)に関してそれらの特性を改良する。酵素の製造はまた、将来的に開発される方法により行い得る。
【0058】
5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼは、商業的に入手可能であり(例えば、Sigma-Aldrich and Toyobo Enzymes)、通常は、微生物Gluconobacter industriusの助けで、微生物学的方法で製造する。しかしながら、本発明は、現在、商業的に入手可能な酵素に限定されず、一般に、フルクトースの5-ケト-D-フルクトースへの変換を、特異的または非特異的に触媒し得る酵素に関する。当業者は、現在当分野で既知の方法によるか、または将来開発され得る方法により、例えば、Gluconobacter industriusに存在する5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼのための遺伝子の突然変異生成により、さらに適当な酵素を製造し得る。酵素はまた、十分な量および必要な純度で、また、現在既知であるか、または将来開発され得る遺伝子工学の使用により、他の微生物、例えば、真菌の助けで製造し得る。例えば、他の微生物で酵素を産生することを望むとき、次いで、大規模なスクリーングにより最初に見出されて、望む特性を有する酵素の適当な起源であることが証明された微生物の遺伝学的な情報は、酵素の製造のために通常使用する微生物に移し得る。また、工業的酵素開発および酵素製造の領域で、例えば、遺伝子工学の領域で、現在既知であるか、または将来開発し得る方法による酵素自身の修飾および酵素の製造が可能である。特に、pH値に関する酵素の安定性(最適なpH値、温度安定性および最適温度に関する)の観点で、望む純度および活性ならびに望む特性を有する酵素を開発し、そして製造するためのこれらのあらゆる方法を行う使用および方法は、当業者に既知である。Springer Verlag 1997 (ISBN 3-540-61135-5)により公開されたHeinz Ruttloff, Juergen Proll and Andreas Leuchtenbergerのテキスト“Lebensmittel-Biotechnologie und Ernaehrung”の第2章(82頁から130頁)の説明は、これらの方法を詳細に記載している。さらなる情報を見出し得る。これらの方法は、また、Jan S. Tkacz, Lene Langeand (2004, ISBN 0-306-47866-8に公開された)による“Advances in Fungal Biotechnology for Industry, Agriculture, and Medicine”、Wolfgang Aehle (Editor)により2004, ISBN 3527295925に公開された“Enzymes in Industry: Production and Applications”およびJose-Luis Barredo (Humana Press 2005, ISBN 1588292533)による“Microbial Enzymes and Biotransformations”に記載されている。これらの文献は、引用により本明細書の一部とする。このすべてを、また、下記の酵素に適用し、所望により、本発明に記載の薬剤に添加し得る。
【0059】
5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼの活性は、単位(例えば、Sigma-Aldrichから利用可能なアッセイ)で定義され、それにより、1単位は、pH 4.5および37℃で1分あたり1マイクロモルのD-フルクトースを5-ケト-D-フルクトースに変換する5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼの量である。一般に、用量単位あたりの5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼの活性は、1000万から500万単位、好ましくは、2500万から250万単位および、特に好ましくは、5000万から100万単位であるべきである。
【0060】
また、グルコースイソメラーゼを含む本発明に記載の組合せ剤の場合には、組成物は、用量単位あたり0.01から100,000 GIU、好ましくは、0.05から10,000 GIUおよび、特に好ましくは、0.1から1,000 GIUの量でグルコースイソメラーゼを含むべきである。この酵素の1単位は、グルコースイソメラーゼ単位(GIU)として定義される。1 GIUは、6.0のpH値および37℃の温度で、最初の10%の溶液(重量での割合、すなわち、10 gのグルコース+90 gの水)から5分間、1 gのグルコースをフルクトースに変換する。
【0061】
上記用量の広い範囲は、本発明に記載の薬剤を、多くの使用のために、例えば、脂肪過多症の異なる類型ならびにそれに伴い生じる疾患として、または単に、正常な体重のヒトの、体重増加を予防するためのカロリーの摂取を制限する努力として、適用し得るという事実により説明し得る。さらに、異なる用量はまた、フルクトースおよびグルコースの大いに変更した量を、各々の食物に依存して、体内に投与するという事実から生じる。
【0062】
本発明に記載の薬剤は、1個またはそれ以上の追加の酵素、例えば、インベルターゼ(同義語:ベータ-フルクトフラノシダーゼまたはベータ-フルクトシダーゼ)、ラクターゼ(同義語:ベータ-ガラクトシダーゼ)、マルターゼ(同義語:アルファ-グリコシダーゼ)、アルファ-アミラーゼ、ベータ-アミラーゼ、グルコアミラーゼ、プルラナーゼ、イソアミラーゼ、アミログルコシダーゼ、シクロマルトデキストリングルコトランスフェラーゼ(CGTase)を含み得る。これらの酵素は、フルクトースおよび/またはグルコースを、フルクトースおよび/またはグルコース含有物質および食品から−単独で、または1個またはそれ以上のこれらの酵素と組合せて−放出する特性を有し、それにより、酵素プルラナーゼおよびイソアミラーゼはまた、グルコアミラーゼおよびベータ-アミラーゼの効率を増加させる。すべてのこれらの酵素は、商業的に入手可能であり(例えば、BioCat Inc., Troy, USAまたはNovozymes A/S, DenmarkまたはAmano Enzymes Inc., JapanまたはSigma-Aldrich)、現在までのところ、一度も、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを−単独で、またはグルコースイソメラーゼと組合せて−、医療/医薬分野で、特に、脂肪過多症の症例に、使用されていない。したがって、本願明細書は、これらの酵素のいずれかまたはすべてと組み合わせた5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを−単独で、またはグルコースイソメラーゼと組合せて−開示する。本発明に記載の薬剤の例は、下記を含む:インベルターゼと組み合わせた5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼ、またはグルコースイソメラーゼおよびインベルターゼと組み合わせた5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼ、またはグルコースイソメラーゼおよびラクターゼおよびインベルターゼと組み合わせた5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼ、またさらに、グルコースイソメラーゼ、インベルターゼ、アルファアミラーゼ、ベータアミラーゼ、グルコアミラーゼ、マルターゼ、イソ-アミラーゼおよびプルラナーゼ(9個の酵素の組合せ)と組み合わせた5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼ、またはグルコースイソメラーゼ、アルファアミラーゼ、ベータアミラーゼ、グルコアミラーゼ、マルターゼ、イソ-アミラーゼおよびプルラナーゼならびにインベルターゼおよびラクターゼ(10個の酵素の組合せ)と組合せた5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼ。
【0063】
例えば、該インベルターゼは、グルコースおよびフルクトースを、例えば、スクロースから放出し得て、該ラクターゼは、グルコースをラクトースから放出し得る。ベータ-アミラーゼは、例えば、デンプンの1,4-アルファ結合を壊し、ポリサッカライド鎖の非還元末端で開始し、マルトースを切断し、そしてグルコースを、マルターゼの作用によりマルトース上で放出する。1個またはそれ以上のこれらの酵素の、本発明に記載の薬剤への添加により、フルクトースおよび/またはグルコー含有物質もしくは食品、特に、スクロースおよびデンプンからのフルクトースおよび/またはグルコースの内因的放出は、また、促進および加速し得て、その結果、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼにより触媒されるフルクトースの5-ケト-D-フルクトースへの変換および/またはグルコースイソメラーゼにより影響を受けるグルコースのフルクトースへの変換は、より早く生じ得る。したがって、本発明に記載の薬剤への1個またはそれ以上のこれらの酵素の添加は、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼおよびグルコースイソメラーゼの必要な量を減らす利点を有し得る。
【0064】
インベルターゼの活性は、サムナー単位(例えば、Bio-Cat Inc., Troy, Virginia, USAから利用可能なアッセイであるSU)で測定する。SUは、5分以内、20℃で、および4.5のpH値の標準試験条件下で、1 mgのスクロースをグルコースおよびフルクトースに変換する酵素の量として定義する。本発明に記載の薬剤が、また、インベルターゼを含むとき、用量単位あたりのインベルターゼの活性は、用量単位あたり50から250,000 SU、好ましくは、100から150.000 SUおよび、特に好ましくは、150から100,000 SUであるべきである。
【0065】
ラクターゼの活性は、Food Chemical Codex (FCC)単位(アッセイは、Food Chemical Codex第15版で公開されていて、また、例えば、Bio Cat Inc. Troy, VirginiaまたはAmano Enzymes, JapanまたはSigma Aldrichから入手可能である)で与えられる。本発明に記載の薬剤がまた、ラクターゼを含むとき、用量単位あたりのラクターゼの活性は、50から200,000 FCC単位、好ましくは、100から100,000 FFC単位、および、特に好ましくは、150から50,000 FCC単位であるべきである。
【0066】
マルターゼの活性は、単位で定義し、ここで、1単位は、重量で10%マルトース溶液中、37℃およびpH 4.0で、1分あたり1ミリグラムの速度で、マルトースをD-グルコースに変換するマルターゼの量である。
【0067】
本発明に記載の薬剤が、また、マルターゼを含むとき、用量単位あたりの活性は、100から100,000単位、好ましくは、200から50,000単位および、特に好ましくは、500から20,000単位であるべきである。
【0068】
また、上記した他の酵素に関して、標準試験条件および酵素活性を決定する方法は既知であり、当業者は実施し得る。
【0069】
1個またはそれ以上の最適な酵素を、本発明に記載の薬剤に添加する場合には、それらは、 5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼおよびグルコースイソメラーゼの場合と同様 - 、それらが、意図する目的のために十分な酵素活性を発現し得るのに十分な量で、例えば、普通の食事で通常消化されるスクロースの量(例えば、15 g)を切断し得るのに十分なインベルターゼで、および/または普通の食事で通常消化されるラクトースの量(例えば、10 g)を切断し得るラクターゼで、使用すべきである。
【0070】
使用する酵素は、例えば、固体形態で、例えば、結晶性または非晶質の顆粒もしくは粉末として、ペーストとしてまたは液体として、および他の形態であり得る。ある態様では、酵素は、遊離酵素である。他の態様では、酵素を、例えば、基質に固定し得て、酵素を、本発明にしたがって使用する前に、所望により、粉末化し得る。
【0071】
本発明に記載の薬剤を、食前に、または製造の間に食品に加えるとき、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼの活性は、食品中、グラムフルクトースあたり10から250,000単位、好ましくは、25から150,000単位、および、特に好ましくは、50から100,000単位であるべきである。薬剤が、また、グルコースイソメラーゼを含み、本発明に記載の薬剤を、食前に、または製造の間に食品に加えるとき、グルコースイソメラーゼの活性は、食品中、グラムグルコースあたり0.01から20,000単位、好ましくは、0.05から10,000単位、および、特に好ましくは、0.1から1000単位であるべきである。
【0072】
本発明に記載の薬剤を、食前または製造の間に食品に添加し、薬剤が、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼおよびグルコースイソメラーゼを含むとき、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼの活性は、食品中に含まれる合わせたフルクトースおよびグルコースのグラムあたり10から250,000単位、好ましくは、25から150,000単位および、特に好ましくは、50から100,000単位であるべきである。
【0073】
本発明に記載の薬剤に、電子受容体を、例えば、1:1から1:1000 (受容体:基質)の割合で、好ましくは、1:2から1:200の割合で、より好ましくは、1:10から1:50の割合で加えることは有利であり得る。使用し得る適当な受容体の例は、非限定的に、NAD+、NADP+、FAD+、ビタミン、例えば、ビタミンC、ビタミンEもしくはビタミンA、フェリシアニド、ケトン、アルデヒド、2,6-ジ-クロロ-フェノリンドフェノール、フェナジンメチサルフェート、ニトロブルーテトラゾリウム(その混合物を含む)を含む。
【0074】
生理学的に存在する電解質は、グルコースイソメラーゼの機能のために十分であるべきである。しかしながら、また、例えば、基質(グルコース)の0.0001 %から0.1 %の量で電解質を本発明に記載の薬剤に加えるのが有利であり得る。電解質の例は、非限定的に、MgSO4、Na2CO3、NaHCO3、NaOH、Na2SO4、MgCO3、H2SO4、NaS2O3、NaS2O5を含む(その混合物を含む)。
【0075】
金属イオン、特にカチオン、例えば、Mn2+、Mg2+、Ca2+、Zn2+、Fe2+、Co2+またはCu2+(その混合物を含む)を、すなわち、好ましくは、10-6から10-2のモル比で、本発明に記載の薬剤に加えることは有利であり得る。Yamanakaにより記載された上記の(キシロース)グルコースイソメラーゼに関しては、特に、Mn2+が適当なカチオンである。
【0076】
下記のカプセルサイズは、Capsugel Belgium BVBA, Bornem, Belgiumにより使用されるサイズ定義のことを言う。カプセルのサイズは、薬剤の特定の製剤にしたがって選択すべきである。
【0077】
カプセル(例えば、サイズ00のカプセル)の製造のための本発明に記載の組成物は、カプセルあたり90単位/mgの活性を有する370 mgの5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼおよび100 mgの第二リン酸カルシウムからなり得る。
【0078】
本発明に記載の用量形のための他の例は、500 単位/mgの活性を有する110 mgの5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼおよび200 SU 単位/mgの活性を有する50 mgのインベルターゼおよび200 単位/mgの活性を有する50 mgのマルターゼならびに90 mgのマルトデキストリンを含む、カプセル(サイズ1)からなる。
【0079】
本発明に記載の用量形のための他の例は、500 単位/mgの活性を有する200 mgの5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼおよび200 SU 単位/mgの活性を有する100 mgのインベルターゼならびに150 mgの第二リン酸カルシウムを含む、サイズ00のカプセルからなる。
【0080】
5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼおよびグルコースイソメラーゼを使用する組合せ剤の場合には、サイズ0のカプセルは、90 単位/mgの活性を有する250 mgの5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼおよび1 GIU/mgの活性を有する20 mgのグルコースイソメラーゼならびに50 mgの第二リン酸カルシウムを含み得る。
【0081】
サイズ00のカプセルの製造のために5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼおよびグルコースイソメラーゼを有する組合せ製剤のさらなる例は、90 単位/mgの活性を有する370 mgの5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼおよび1 GIU/mgの活性を有する30 mgのグルコースイソメラーゼならびに70 mgの第二リン酸カルシウムを含み得る。
【0082】
サイズ00のカプセルの製造のために5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼおよびグルコースイソメラーゼを有する組合せ製剤のさらなる例は、500 単位/mgの活性を有する110 mgの5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼ、1 GIU/mgの活性を有する50 mgのグルコースイソメラーゼ、200 SU 単位/mgの活性を有する100 mgのインベルターゼ、100 FCC 単位/mgの活性を有する90 mgのラクターゼおよび120 mgの第二リン酸カルシウムを含み得る。
【0083】
カプセル(例えば、サイズ3のカプセル)の製造のために5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼおよびグルコースイソメラーゼを有する組合せ製剤のさらなる例は、カプセルあたり1000 単位/mgの活性を有する55 mgの5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼ、1 GIU/mgの活性を有する50 mgのグルコースイソメラーゼおよび55 mgの第二リン酸カルシウムからなり得る。
【0084】
本発明に記載の用量形のためのさらなる例は、カプセルあたり1000 単位/mgの活性を有する165 mgの5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼ、1 GIU/mgの活性を有する150 mgのグルコースイソメラーゼおよび155 mgの第二リン酸カルシウムを含む、カプセル(サイズ00)からなる。
【0085】
本発明は、例えば、用量単位あたり1000万から500万単位の5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを含む。さらに、必要な量での適当な添加剤を使用し得る。本発明はさらに、例えば、用量単位あたり0.01から100,000 GIU (= グルコースイソメラーゼ単位)で、グルコースイソメラーゼを含み得る。
【0086】
本発明は、医療目的および非医療目的のために、例えば、医薬組成物、医療デバイス、食品または特定食品として提供し得る。
【0087】
本発明に記載の薬剤を用いて、体内で利用し得る炭水化物含有食物のカロリー量は、炭水化物が豊富な食物の摂取に関わらず、著しい体重減少を達成し得るか、または体重増加を予防し得るような程度まで減らし得る。本発明に記載の薬剤は、したがって、ヒトまたは動物身体の治療的処置のための方法での使用のために適当であり、炭水化物に由来する食物カロリーの摂取の制限および減少は、例えば、循環系の疾患(例えば、高血圧、冠状動脈性心臓病、静脈不全、心不全、左室肥大、動脈硬化)、代謝およびホルモン機能の疾患(例えば、II型糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症、高リポタンパク血症)、呼吸器系の疾患(例えば、睡眠時無呼吸、ピックウィック症候群)、肝胆系の疾患(例えば、脂肪肝、胆嚢結石症)、運動系の疾患(例えば、変形性膝関節症、踵骨骨棘、足関節の関節症)、皮膚の疾患(例えば、間擦疹、多毛症、線条)の治療の場合に、新生物(例えば、子宮内膜腫、乳癌、子宮頸部癌、胆嚢癌などの増加した危険)の治療で、性機能障害(例えば、減少した生殖能力、出生時の合併症)の治療で、心理社会的問題(例えば、減少した自信、社会的隔離、差別、配偶者との問題または仕事上の問題)および他の問題、例えば、減少した運動性および持久力、手術中の増加したリスク、およびより困難な試験状態の治療で意図する。あらゆるこれらの疾患および健康問題は、しばしば、脂肪過多症と関連する。
【0088】
本発明に記載の薬剤は、特に、脂肪過多症の症例での使用のために、および脂肪過多症の治療的処置のために適当である。
【0089】
上記の請求項において、‘フルクトース同等物含有”なる用語は、(a)フルクトースそれ自体として、(b)フルクトースが、消化管で放出し得る形態で(例えば、少なくとも2個のサッカライド単量体を含むサッカライド鎖からの、フルクトースとしての切断により)、(c)フルクトースに変換し得る形態で、例えば、グルコースそれ自体として、または(d)消化管で放出され、フルクトースに変換し得る形態、例えば、少なくとも2個のサッカライド単量体を含むサッカライド鎖(少なくとも、そのうちの1個は、グルコースとしてサッカライド鎖から切断し得る)としてフルクトースを含む、あらゆる物質および食品のことを言う。
【0090】
上記の請求項において、“全フルクトース”なる用語は、(a)フルクトースそれ自体として、(b)消化管で放出し得るフルクトースの形態で(例えば、少なくとも2個のサッカライド単量体を含むサッカライド鎖からの、フルクトースとしての切断により)、(c)フルクトースに変換し得る形態で、例えば、グルコースそれ自体として、または(d)消化管で放出され、フルクトースに変換し得る形態、例えば、少なくとも2個のサッカライド単量体を含むサッカライド鎖(少なくとも、そのうちの1個は、グルコースとしてサッカライド鎖から切断し得る)として食品中のフルクトースの全量のことを言う。
【0091】
上記請求項において、項目の“有効なフルクトース量”なる用語は、品目に加えられたフルクトース変換酵素の重要な作用または品目に加えられたフルクトース変換酵素の将来的な作用を考慮して、該品目中の全フルクトースの有効量のことを言う。したがって、例えば、あるフルクトース量を有し、かつマイクロカプセル化されたそこに組み込まれた5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを有する食品は、摂取後の5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼの放出により、食品中のフルクトースの少なくとも一部が5-ケト-D-フルクトースに変換するので、マイクロカプセル化された5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを欠いてはいるが、他は同一である食品よりも低い有効量のフルクトースを有する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医薬での使用のための、所望により、グルコースイソメラーゼ、インベルターゼ、ラクターゼ、マルターゼ、アルファ-アミラーゼ、ベータ-アミラーゼ、グルコアミラーゼ、プルラナーゼ、イソアミラーゼ、アミログルコシダーゼおよびシクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼから選択される少なくとも1個またはそれ以上の酵素との組合せでの5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼ。
【請求項2】
5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを、所望により、グルコースイソメラーゼ、インベルターゼ、ラクターゼ、マルターゼ、アルファ-アミラーゼ、ベータ-アミラーゼ、グルコアミラーゼ、プルラナーゼ、イソアミラーゼ、アミログルコシダーゼおよびシクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼから選択される1個またはそれ以上の酵素との組合せで含む、医薬組成物。
【請求項3】
4未満、好ましくは、3未満のpH値で安定する被覆により保護される1個またはそれ以上の酵素を含む、請求項1および/または2に記載の組成物。
【請求項4】
経口投与のための形態での、請求項1から3のいずれか1項またはそれ以上に記載の組成物。
【請求項5】
食物にその製造段階でおよび/または食事前に添加するのに適した形態での、請求項1から4のいずれか1項またはそれ以上に記載の組成物。
【請求項6】
5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを、所望により、グルコースイソメラーゼ、インベルターゼ、ラクターゼ、マルターゼ、アルファ-アミラーゼ、ベータ-アミラーゼ、グルコアミラーゼ、プルラナーゼ、イソアミラーゼ、アミログルコシダーゼおよびシクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼから選択される1個またはそれ以上の酵素との組合せで含む、医療デバイス。
【請求項7】
4未満、好ましくは、3未満のpH値で安定する被覆により保護される1個またはそれ以上の酵素を含む、請求項6に記載の医療デバイス。
【請求項8】
経口投与のための形態での、請求項6および/または7に記載の医療デバイス。
【請求項9】
食物にその製造段階でおよび/または食事前に添加するのに適した形態での、請求項6から8のいずれか1項またはそれ以上に記載の医療デバイス。
【請求項10】
インベルターゼおよび/またはマルターゼおよび/またはラクターゼとの組合せでの5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを含む、食品。
【請求項11】
5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを、所望により、グルコースイソメラーゼ、インベルターゼ、ラクターゼ、マルターゼ、アルファ-アミラーゼ、ベータ-アミラーゼ、グルコアミラーゼ、プルラナーゼ、イソアミラーゼ、アミログルコシダーゼおよびシクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼから選択される1個またはそれ以上の酵素との組合せで含む、特定食品。
【請求項12】
4未満、好ましくは、3未満のpH値で安定する被覆により保護される1個またはそれ以上の酵素を含む、請求項11に記載の特定食品。
【請求項13】
経口投与のための形態での、請求項11および/または12に記載の特定食品。
【請求項14】
食物にその製造段階でおよび/または食事前に添加するのに適した形態での、請求項11から13のいずれか1項またはそれ以上に記載の食品。
【請求項15】
グルコースイソメラーゼとの組合せでの5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを含む、請求項1から5のいずれか1項もしくはそれ以上に記載の組成物、請求項6から9のいずれか1項もしくはそれ以上に記載の医療デバイスまたは請求項11から14のいずれか1項もしくはそれ以上に記載の食品。
【請求項16】
脂肪過多症の治療的または予防的処置のための、薬剤、好ましくは、医薬組成物の製造のための、所望により、グルコースイソメラーゼ、インベルターゼ、ラクターゼ、マルターゼ、アルファ-アミラーゼ、ベータ-アミラーゼ、グルコアミラーゼ、プルラナーゼ、イソアミラーゼ、アミログルコシダーゼおよびシクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼから選択される1個またはそれ以上の酵素との組合せでの5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼの使用。
【請求項17】
脂肪過多症が、循環系の障害および/または代謝およびホルモンに基づく機能の障害および/または呼吸器系の障害および/または肝胆系および/または運動系の障害および/または皮膚の疾患および/または新生物および/または性機能障害および/または心理社会的問題および/または減少した運動性および持久力および/または増加した手術リスクおよび/またはより困難な試験状態を伴う、請求項16に記載の使用。
【請求項18】
循環系の障害が、高血圧、冠状動脈性心臓病、静脈不全、心不全、左室肥大および/または動脈硬化である、請求項17に記載の使用。
【請求項19】
代謝またはホルモン機能の障害が、II型糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症および/または高リポタンパク血症である、請求項17に記載の使用。
【請求項20】
呼吸器系の障害が、睡眠時無呼吸および/またはピックウィック症候群である、請求項17に記載の使用。
【請求項21】
肝胆系の障害が、脂肪肝および/または胆嚢結石症である、請求項17に記載の使用。
【請求項22】
運動系の障害が、変形性膝関節症、踵骨骨棘および/または足関節の関節症である、請求項17に記載の使用。
【請求項23】
皮膚の障害が、間擦疹、多毛症および/または線条である、請求項17に記載の使用。
【請求項24】
新生物の症例では、これらは、子宮内膜の、乳房の、子宮頸部のおよび/または胆嚢の癌である、請求項17に記載の使用。
【請求項25】
性機能の障害が、減少した生殖能力および/または出産の症例では、増加した合併症のリスクである、請求項17に記載の使用。
【請求項26】
心理社会的問題が、減少した自信、社会的隔離、差別および/または、配偶者とのおよび/または仕事での問題である、請求項17に記載の使用。
【請求項27】
ヒトまたは動物体内でのフルクトースおよび/またはグルコースのバイオアベイラビリティを低下させるための、薬剤、好ましくは、医薬組成物の製造のための、所望により、グルコースイソメラーゼ、インベルターゼ、ラクターゼ、マルターゼ、アルファ-アミラーゼ、ベータ-アミラーゼ、グルコアミラーゼ、プルラナーゼ、イソアミラーゼ、アミログルコシダーゼおよびシクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼから選択される1個またはそれ以上の酵素との組合せでの5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼの使用。
【請求項28】
食品中のフルクトースおよび/またはグルコースの量を低下させるための、薬剤、好ましくは、医薬組成物の製造のための、所望により、グルコースイソメラーゼ、インベルターゼ、ラクターゼ、マルターゼ、アルファ-アミラーゼ、ベータ-アミラーゼ、グルコアミラーゼ、プルラナーゼ、イソアミラーゼ、アミログルコシダーゼおよびシクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼから選択される1個またはそれ以上の酵素との組合せでの5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼの使用。
【請求項29】
食物の有効なカロリー量を低下させるための、薬剤、好ましくは、医薬組成物の製造のための、所望により、グルコースイソメラーゼ、インベルターゼ、ラクターゼ、マルターゼ、アルファ-アミラーゼ、ベータ-アミラーゼ、グルコアミラーゼ、プルラナーゼ、イソアミラーゼ、アミログルコシダーゼおよびシクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼから選択される1個またはそれ以上の酵素との組合せでの5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼの使用。
【請求項30】
薬剤、好ましくは、医薬組成物が、経口投与のための形態である、請求項16から29のいずれか1項またはそれ以上に記載の使用。
【請求項31】
少なくとも2個の酵素が存在することにしたがう、請求項16から30のいずれか1項またはそれ以上に記載の使用。
【請求項32】
2個の酵素が、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼおよびグルコースイソメラーゼであることにしたがう、請求項31に記載の使用。
【請求項33】
薬剤が、医薬組成物、医療デバイス、食品または特定食品から選択される、請求項16から32のいずれか1項またはそれ以上に記載の使用。
【請求項34】
酵素が、4未満、好ましくは、3未満のpH値で安定する被覆により保護される、請求項16から33のいずれか1項またはそれ以上に記載の使用。
【請求項35】
薬剤が、経口使用のための形態である、請求項16から34のいずれか1項またはそれ以上に記載の使用。
【請求項36】
製品が、食物にその製造段階でおよび/または食事前に添加するのに適した、請求項16から35のいずれか1項またはそれ以上に記載の使用。
【請求項37】
製品が、固定化形態での使用のための形態である、請求項16から33のいずれか1項またはそれ以上に記載の使用。
【請求項38】
食品を、所望により、グルコースイソメラーゼ、インベルターゼ、ラクターゼ、マルターゼ、アルファ-アミラーゼ、ベータ-アミラーゼ、グルコアミラーゼ、プルラナーゼ、イソアミラーゼ、アミログルコシダーゼおよびシクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼから選択される1個またはそれ以上の酵素との組合せでの5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼと接触させ、食品のフルクトース量の減少および、所望により、グルコース量の減少を開始する工程を含む、食品の処理工程。
【請求項39】
さらなる工程として、開始前に食品の摂取が行われる、請求項37に記載の工程。
【請求項40】
D-フルクトースを、選択したほ乳類体内で生物学的に不活性な形態に変換する酵素またはそのような酵素の混合物を含む、ほ乳類が摂取可能な組成物。
【請求項41】
D-フルクトースを、選択したほ乳類消化管で消化することができない形態に変換する酵素を含む、ほ乳類が摂取可能な組成物。
【請求項42】
D-フルクトースを、選択したほ乳類体内で代謝できない形態に変換する酵素を含む、ほ乳類が摂取可能な組成物。
【請求項43】
該選択したほ乳類身体が、ヒト身体である、請求項40から42のいずれか1項に記載のほ乳類が摂取可能な組成物。
【請求項44】
該選択したほ乳類身体が、非ヒト身体である、請求項40から42のいずれか1項に記載のほ乳類が摂取可能な組成物。
【請求項45】
該形態が、5-ケト-D-フルクトースである、請求項40から44のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項46】
該酵素が、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼである、請求項40から45のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項47】
ヒト栄養補助食品または医薬組成物である、請求項40から46のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項48】
動物栄養補助食品または獣医組成物である、請求項40から46のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項49】
特定食品である、請求項40から46のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項50】
さらに、少なくとも1個の薬学的にまたは食餌療法的に許容される担体もしくは賦形剤を含む、請求項47から49のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項51】
少なくとも1個の獣医学的に許容される担体または賦形剤を含む、請求項48に記載の組成物。
【請求項52】
該組成物が、マイクロカプセル化形態で該酵素を含む、請求項47から51のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項53】
該組成物が、カプセルまたは錠剤の形態である、請求項47から52のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項54】
該組成物が、顆粒またはペレットの形態である、請求項47から52のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項55】
該組成物が、溶液の形態である、請求項47から51のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項56】
該組成物が、液体の形態である、請求項47から52のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項57】
該組成物が、ジェルまたは懸濁液の形態である、請求項47から52のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項58】
該組成物が、ジェルキャップの形態である、請求項57に記載の組成物。
【請求項59】
該組成物が、粉末の形態である、請求項47から52のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項60】
マイクロカプセル化された酵素5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼである、組成物。
【請求項61】
該組成物を、食物と混合して適合させる、請求項40から60のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項62】
ほ乳類が摂取可能な物質と混合した酵素5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを含む、組成物。
【請求項63】
該ほ乳類が摂取可能な物質が、ヒト摂取可能物質である、請求項62に記載の組成物。
【請求項64】
該ほ乳類が摂取可能な物質が、動物摂取可能物質である、請求項62に記載の組成物。
【請求項65】
該ほ乳類が摂取可能な物質が、薬学的にまたは食餌療法的に許容される担体もしくは賦形剤である、請求項62または63に記載の組成物。
【請求項66】
該ほ乳類が摂取可能な物質が、獣医学的に許容される担体または賦形剤である、請求項62または64に記載の組成物。
【請求項67】
該5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼが、マイクロカプセル化された、請求項62から64のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項68】
該酵素が、組成物の重量で5%から99.9%を構成する、請求項40から67のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項69】
該酵素が、組成物の重量で10%から80%を構成する、請求項68に記載の組成物。
【請求項70】
該酵素が、組成物の重量で25%から60%を構成する、請求項68に記載の組成物。
【請求項71】
該組成物が、1000万から500万単位の5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼ活性を含む、請求項40から70のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項72】
該単位用量が、2500万から250万単位の5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼ活性を含む、請求項71に記載の組成物。
【請求項73】
該単位用量が、5000万から100万単位の5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼ活性を含む、請求項71に記載の組成物。
【請求項74】
該組成物が、pH 3.0から8.0での水媒体で溶解する被覆を含む、請求項40から73のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項75】
該被覆が、pH 3.0以下の水媒体で溶解しない、請求項74に記載の組成物。
【請求項76】
該被覆が、pH 4.0以下の水媒体で溶解しない、請求項74に記載の組成物。
【請求項77】
該被覆が、pH 6.5を超える水媒体で溶解しない、請求項74から76のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項78】
該被覆が、pH 6.0を超える水媒体で溶解しない、請求項77に記載の組成物。
【請求項79】
該組成物が、徐放性または持続放出性製剤である、請求項40から73のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項80】
該徐放性または持続放出性製剤が、徐放性または持続放出性被覆を含む、請求項79に記載の組成物。
【請求項81】
該組成物がさらに、第2酵素を含む、請求項40から80のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項82】
該第2酵素が、少なくとも2個のサッカライド単量体を含む糖からフルクトースまたはグルコースを切断することができる、請求項81に記載の組成物。
【請求項83】
該第2酵素が、インベルターゼまたはマルターゼである、請求項82に記載の組成物。
【請求項84】
該第2酵素が、インベルターゼであり、該組成物が、単位用量形であり、そして各単位用量が、50から250,000のサムナー単位のインベルターゼ活性を含む、請求項83に記載の組成物。
【請求項85】
各単位用量が、100から150,000のサムナー単位のインベルターゼ活性を含む、請求項84に記載の組成物。
【請求項86】
各単位用量が、150から100,000のサムナー単位のインベルターゼ活性を含む、請求項84に記載の組成物。
【請求項87】
該第2酵素が、マルターゼであり、該組成物が、単位用量形であり、そして各単位用量が、100から100,000単位のマルターゼ活性を含む、請求項83に記載の組成物。
【請求項88】
各単位用量が、200から50,000単位のマルターゼ活性を含む、請求項87に記載の組成物。
【請求項89】
各単位用量が、500から20,000単位のマルターゼ活性を含む、請求項87に記載の組成物。
【請求項90】
該組成物が、インベルターゼおよびマルターゼの両方を含む、請求項83から89のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項91】
該組成物が、さらに、D-フルクトースを、D-フルクトースよりも腸から血流へより迅速に吸収される分子に変換する追加の酵素を含む、請求項40から90のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項92】
該分子が、D-グルコースである、請求項91に記載の組成物。
【請求項93】
該組成物が、さらに、D-グルコースをD-フルクトースに変換する追加の酵素を含む、請求項40から92のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項94】
該追加の酵素が、グルコースイソメラーゼである、請求項91から93のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項95】
該組成物が、単位用量形であり、そして各用量単位が、用量単位あたり0.01から100,000単位のグルコースイソメラーゼ活性を含む、請求項94に記載の組成物。
【請求項96】
各用量単位が、用量単位あたり0.05から10,000単位のグルコースイソメラーゼ活性を含む、請求項95に記載の組成物。
【請求項97】
各用量単位が、用量単位あたり0.1から1,000単位のグルコースイソメラーゼ活性を含む、請求項95に記載の組成物。
【請求項98】
該グルコースイソメラーゼが、キシロースイソメラーゼである、請求項94から97のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項99】
該組成物が、さらに、ラクターゼ、アルファ-アミラーゼ、ベータ-アミラーゼ、グルコアミラーゼ、プルラナーゼ、イソアミラーゼ、アミログルコシダーゼおよびシクロマルトデキストリングルカントランスフェラーゼ(CGTase)からなる群の1個またはそれ以上のメンバーを含む、請求項40から98のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項100】
該メンバーが、ラクターゼであり、該組成物が、単位用量形であり、そして各用量単位が、用量単位あたり50から200,000 FCC単位のラクターゼ活性を含む、請求項99に記載の組成物。
【請求項101】
各用量単位が、用量単位あたり100から100,000 FCC単位のラクターゼ活性を含む、請求項100に記載の組成物。
【請求項102】
各用量単位が、用量単位あたり150から50,000 FCC単位のラクターゼ活性を含む、請求項101に記載の組成物。
【請求項103】
該組成物が、さらに、少なくとも1個の電解質および金属イオンを含む、請求項91から99のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項104】
該電解質が、MgSO4、Na2CO3、NaHCO3、NaOH、Na2SO4、MgCO3、H2SO4、NaS2O3、NaS2O5およびその混合物からなる群から選択される、請求項103に記載の組成物。
【請求項105】
該金属イオンが、Mn2+、Mg2+、Ca2+、Zn2+、Fe2+、Co2+、Cu2+およびその混合物からなる群から選択される、請求項103または104に記載の組成物。
【請求項106】
食品であり、そして該酵素が、活性型である、請求項40から46のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項107】
該食品中の該酵素の量または濃度が、該食品中の該酵素の自然に生じる濃度または量よりも高い、請求項106に記載の組成物。
【請求項108】
該食品が、フルクトース同等物含有食品である、請求項106または107に記載の組成物。
【請求項109】
該食品が、フルクトース含有食品である、請求項108に記載の組成物。
【請求項110】
該食品が、グルコース含有食品である、請求項108に記載の組成物。
【請求項111】
該酵素が、食品中に、フルクトースのグラムあたり10から250,000単位の活性の量で存在する5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼである、請求項108または109に記載の組成物。
【請求項112】
該5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼが、該食品中に、フルクトースのグラムあたり25から150,000単位の活性の量で存在する、請求項111に記載の組成物。
【請求項113】
該5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼが、該食品中に、フルクトースのグラムあたり50から100,000単位の活性の量で存在する、請求項112に記載の組成物。
【請求項114】
該食品が、グルコース含有食品であり、そして該食品中に、グルコースのグラムあたり0.01から20,000単位の活性の量でグルコースイソメラーゼを含む、請求項106から113のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項115】
該グルコースイソメラーゼが、該食品中に、グルコースのグラムあたり0.05から10,000単位の活性の量で存在する、請求項114に記載の組成物。
【請求項116】
該グルコースイソメラーゼが、該食品中に、グルコースのグラムあたり0.1から1,000単位の活性の量で存在する、請求項115に記載の組成物。
【請求項117】
該酵素が、該食品中に、フルクトースのグラムあたり10から250,000単位の活性の量で存在する5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼである、請求項114から116のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項118】
該5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼが、該食品中に、全フルクトースのグラムあたり25から150,000単位の活性の量で存在する、請求項117に記載の組成物。
【請求項119】
該5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼが、該食品中に、全フルクトースのグラムあたり50から100,000単位の活性の量で存在する、請求項118に記載の組成物。
【請求項120】
該食品が、焼かれた食品である、請求項106から119のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項121】
該食品が、調理済みの食品である、請求項106から119のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項122】
該食品が、液体、ペーストまたはブロスである、請求項106から119のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項123】
該酵素が、マイクロカプセル化形態で存在する、請求項106から122のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項124】
該酵素が、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼである、請求項106から123のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項125】
該食品が、さらに、活性型で第2酵素を含む、請求項106から124のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項126】
該食品中の該第2酵素の濃度または量が、該食品中の該第2酵素の自然に生じる濃度または量よりも大きい、請求項125に記載の組成物。
【請求項127】
該第2酵素がインベルターゼ、マルターゼ、グルコースイソメラーゼ、ラクターゼ、アルファ-アミラーゼ、ベータ-アミラーゼ、グルコアミラーゼ、プルラナーゼ、イソアミラーゼ、アミログルコシダーゼおよびシクロマルトデキストリングルカントランスフェラーゼ(CGTase)またはその混合物からなる群から選択される、請求項126に記載の組成物。
【請求項128】
該第2酵素が、インベルターゼである、請求項127に記載の組成物。
【請求項129】
該第2酵素が、マルターゼである、請求項127に記載の組成物。
【請求項130】
該第2酵素が、ラクターゼである、請求項127に記載の組成物。
【請求項131】
該第2酵素が、アルファ-アミラーゼである、請求項127に記載の組成物。
【請求項132】
該第2酵素が、ベータ-アミラーゼである、請求項127に記載の組成物。
【請求項133】
該第2酵素が、グルコアミラーゼである、請求項127に記載の組成物。
【請求項134】
該第2酵素が、プルラナーゼである、請求項127に記載の組成物。
【請求項135】
該第2酵素が、イソアミラーゼである、請求項127に記載の組成物。
【請求項136】
該第2酵素が、アミログルコシダーゼである、請求項127に記載の組成物。
【請求項137】
該第2酵素が、CGTaseである、請求項127に記載の組成物。
【請求項138】
該第2酵素が、グルコースイソメラーゼである、請求項127に記載の組成物。
【請求項139】
該グルコースイソメラーゼが、キシロースイソメラーゼである、請求項138に記載の組成物。
【請求項140】
該組成物が、さらに、少なくとも1個の電解質および金属イオンを含む、請求項138または139に記載の組成物。
【請求項141】
該電解質が、MgSO4、Na2CO3、NaHCO3、NaOH、Na2SO4、MgCO3、H2SO4、NaS2O3、NaS2O5およびその混合物からなる群から選択される、請求項140に記載の組成物。
【請求項142】
該金属イオンが、Mn2+、Mg2+、Ca2+、Zn2+、Fe2+、Co2+、Cu2+およびその混合物からなる群から選択される、請求項140または141に記載の組成物。
【請求項143】
該第2酵素が、インベルターゼ、マルターゼおよびグルコースイソメラーゼからなる群の少なくとも2個の混合物である、請求項126から142のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項144】
該第2酵素が、インベルターゼ、マルターゼ、グルコースイソメラーゼ、ラクターゼ、アミラーゼ、ベータ-アミラーゼ、グルコアミラーゼ、プルラナーゼ、イソアミラーゼ、アミログルコシダーゼおよびCGTaseからなる群の少なくとも2個の混合物である、請求項126から142のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項145】
該第2酵素が、マイクロカプセル化形態である、請求項126から144のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項146】
D-フルクトースを、(a)選択したほ乳類体内で生物学的に不活性である、(b)該ほ乳類身体の消化管で消化できない、および(c)該ほ乳類体内で代謝できない形態の少なくとも1個に変換する酵素の混合物を含む、請求項40から145のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項147】
該組成物が、生地ではない食品である、請求項106から146のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項148】
D-フルクトースを、(a)選択したほ乳類体内で生物学的に不活性である、(b)該ほ乳類身体の消化管で消化できない、および(c)該ほ乳類体内で代謝できない形態の少なくとも1個に変換する該酵素が、無機に基づくゾル-ジェル生体適合マトリックスに含まれない、請求項40から147のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項149】
該組成物が、経口ヒト摂取のために許容されない物質を実質的に含まない、請求項40から148のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項150】
該組成物が、経口非ヒトほ乳類摂取のために許容されない物質を実質的に含まない、請求項40から149のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項151】
該組成物を、経口摂取のために適合させる、請求項40から150のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項152】
該組成物が、電子受容体を含む、請求項40から151のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項153】
該電子受容体が、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド+ (NAD+)、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドホスフェート+ (NADP+)、フラビンアデニンジヌクレオチド+ (FAD+)、ビタミンC、EもしくはA、フェリシアニド、ケトン、アルデヒド、2,6-ジ-クロロ-フェノリンドフェノール、フェナジンメチサルフェートおよびその混合物からなる群から選択される、請求項152に記載の組成物。
【請求項154】
全フルクトースの電子受容体のモル比が、1:1から1:1000である、請求項152または153に記載の組成物。
【請求項155】
全フルクトースの電子受容体のモル比が、1:2から1:200である、請求項154に記載の組成物。
【請求項156】
全フルクトースの電子受容体のモル比が、1:10から1:50である、請求項154に記載の組成物。
【請求項157】
フルクトースの電子受容体のモル比が、1:1から1:1000である、請求項152または153に記載の組成物。
【請求項158】
フルクトースの電子受容体のモル比が、1:2から1:200である、請求項157に記載の組成物。
【請求項159】
フルクトースの電子受容体のモル比が、1:10から1:50である、請求項157に記載の組成物。
【請求項160】
さらに、1個またはそれ以上の酵素安定剤を含む、請求項40から159のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項161】
該酵素安定剤が、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼを安定化する、請求項160に記載の組成物。
【請求項162】
該酵素安定剤が、グルコースイソメラーゼを安定化する、請求項160に記載の組成物。
【請求項163】
ほ乳類対象に、D-フルクトースを、(a)対象体内で生物学的に不活性である、(b)対象の消化管で消化できない、および(c)対象体内で代謝できない形態の少なくとも1個に変換する有効量の酵素または酵素の複合体を投与することを含む、ほ乳類対象身体での脂肪過多症を処置する方法。
【請求項164】
ほ乳類対象に、D-フルクトースを、(a)対象体内で生物学的に不活性である、(b)対象の消化管で消化できない、および(c)対象体内で代謝できない形態の少なくとも1個に変換する有効量の酵素または酵素の複合体を投与することを含む、ほ乳類対象身体へのD-フルクトースの効果を減少させる方法。
【請求項165】
ほ乳類対象に、D-フルクトースを、(a)対象体内で生物学的に不活性である、(b)対象の消化管で消化できない、および(c)対象体内で代謝できない形態の少なくとも1個に変換する有効量の酵素または酵素の複合体を投与することを含む、ほ乳類対象身体への全フルクトースの効果を減少させる方法。
【請求項166】
該ほ乳類対象が、ヒト対象である、請求項164または165に記載の方法。
【請求項167】
該ほ乳類対象が、非ヒト対象である、請求項164または165に記載の方法。
【請求項168】
該投与が、請求項40から162のいずれか1項に記載のほ乳類が摂取可能な組成物を投与することを含む、請求項164から167のいずれか1項に記載の方法。
【請求項169】
D-フルクトースまたは全フルクトースの該効果が、脂肪過多症である、請求項164から168のいずれか1項に記載の方法。
【請求項170】
D-フルクトースまたは全フルクトースの該効果が、フルクトース代謝によるカロリー摂取である、請求項164から168のいずれか1項に記載の方法。
【請求項171】
D-フルクトースまたは全フルクトースの該効果が、グルコース代謝によるカロリー摂取である、請求項164から168のいずれか1項に記載の方法。
【請求項172】
D-フルクトースまたは全フルクトースの該効果が、(a)体重増加(b)体重増加の加速(c)体重減少の防止および(d)体重減少の速度の緩和からなる群から選択される、請求項164から168のいずれか1項に記載の方法。
【請求項173】
D-フルクトースまたは全フルクトースの該効果が、該ほ乳類の体重または健康への悪影響である、請求項164から168のいずれか1項に記載の方法。
【請求項174】
該脂肪過多症が、事後処置される、請求項169に記載の方法。
【請求項175】
該脂肪過多症を、減少させるか、または予防的に防止する、請求項169に記載の方法。
【請求項176】
該組成物を、食前に投与する、請求項163から175のいずれか1項に記載の方法。
【請求項177】
該組成物を、食事の直前に投与する、請求項176に記載の方法。
【請求項178】
該組成物を、食事と同時に投与する、請求項163から175のいずれか1項に記載の方法。
【請求項179】
該組成物を、食後に投与する、請求項163から175のいずれか1項に記載の方法。
【請求項180】
該組成物を、食事の直後に投与する、請求項163から175のいずれか1項に記載の方法。
【請求項181】
該形態が、5-ケト-D-フルクトースである、請求項163から175のいずれか1項に記載の方法。
【請求項182】
該方法を、下記の脂肪過多症単独か、またはそれに付随する疾患:循環器疾患、代謝機能の疾患または障害、ホルモン機能の疾患または障害、呼吸器疾患または障害、肝胆系の疾患または障害、運動系の疾患または障害、皮膚の疾患または障害、脂肪過多症に関連する新生物、性機能の障害、心理社会的問題、減少した運動性、減少した持久力、および疲労の少なくとも1個の治療的または予防的処置のプログラムの一部として使用する、請求項163から181のいずれか1項に記載の方法。
【請求項183】
該循環器疾患が、高血圧、冠状動脈性心臓病、静脈不全、心不全、左室肥大および動脈硬化からなる群から選択される、請求項182に記載の方法。
【請求項184】
代謝機能の該疾患または障害が、II型糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症および高リポタンパク血症からなる群から選択される、請求項182に記載の方法。
【請求項185】
該呼吸器疾患または障害が、睡眠時無呼吸またはピックウィック症候群である、請求項182に記載の方法。
【請求項186】
肝胆系の該疾患または障害が、脂肪肝または胆嚢結石症である、請求項182に記載の方法。
【請求項187】
運動系の該疾患または障害が、変形性膝関節症、踵骨骨棘および足関節の関節症からなる群から選択される、請求項182に記載の方法。
【請求項188】
皮膚の該疾患または障害が、間擦疹、多毛症および線条からなる群から選択される、請求項182に記載の方法。
【請求項189】
該新生物が、子宮内膜の、乳房の、子宮頸部のおよび胆嚢の癌からなる群から選択される、請求項182に記載の方法。
【請求項190】
性機能の該障害が、減少した生殖能力または出産の間の増加した合併症のリスクである、請求項182に記載の方法。
【請求項191】
該心理社会的問題が、減少した自信、社会的隔離、差別、配偶者との問題および仕事上の問題からなる群から選択される、請求項182に記載の方法。
【請求項192】
さらに、該対象に、インベルターゼ、マルターゼ、グルコースイソメラーゼ、ラクターゼ、アルファ-アミラーゼ、ベータ-アミラーゼ、グルコアミラーゼ、プルラナーゼ、イソアミラーゼ、アミログルコシダーゼおよびシクロマルトデキストリングルカントランスフェラーゼ(CGTase)またはその混合物からなる群から選択される第2酵素を投与することを含む、請求項163から191のいずれか1項に記載の方法。
【請求項193】
D-フルクトースを、(a)選択したほ乳類体内で生物学的に不活性である、(b)該ほ乳類身体の消化管で消化できない、および(c)該ほ乳類体内で代謝できない形態の少なくとも1個に変換する酵素、またはそのような酵素の混合物、ならびに該ほ乳類体内でフルクトースの効果を減少させるための該酵素もしくはその混合物の使用法を説明する指示書を含む、キット。
【請求項194】
該指示書が、該ほ乳類体内での全フルクトースの効果を減少させるための該酵素またはその混合物の使用法を説明する、請求項193に記載のキット。
【請求項195】
該ほ乳類身体が、ヒト身体である、請求項193または194に記載のキット。
【請求項196】
該ほ乳類身体が、非ヒト身体である、請求項193または194に記載のキット。
【請求項197】
該酵素またはその混合物が、請求項40から162のいずれか1項に記載の組成物として存在する、請求項193から196のいずれか1項に記載のキット。
【請求項198】
該酵素または酵素の混合物が、D-フルクトースを5-ケト-D-フルクトースに変換させる、請求項193から197のいずれか1項に記載のキット。
【請求項199】
該酵素が、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼである、請求項193から198のいずれか1項に記載のキット。
【請求項200】
該キットが、さらに、第2酵素を含む、請求項193から198のいずれか1項に記載のキット。
【請求項201】
該第2酵素が、インベルターゼ、マルターゼ、グルコースイソメラーゼ、ラクターゼ、アルファ-アミラーゼ、ベータ-アミラーゼ、グルコアミラーゼ、プルラナーゼ、イソアミラーゼ、アミログルコシダーゼおよびシクロマルトデキストリングルカントランスフェラーゼ(CGTase)またはその混合物からなる群から選択される、請求項200に記載のキット。
【請求項202】
該第2酵素が、グルコースイソメラーゼである、請求項201に記載のキット。
【請求項203】
該指示書が、さらに、該第2酵素または該酵素との併用でのその混合物の使用法を説明する、請求項201または202に記載のキット。
【請求項204】
該指示書が、該第2酵素および該酵素の混合物の使用法を説明する、請求項203に記載のキット。
【請求項205】
還元された全フルクトース食品。
【請求項206】
還元されたフルクトース食品である、請求項205に記載の食品。
【請求項207】
還元されたグルコース食品である、請求項205または206に記載の食品。
【請求項208】
食品または食品前駆体を、D-フルクトースを、(a)選択したほ乳類体内で生物学的に不活性である、(b)該ほ乳類身体の消化管で消化できない、および(c)該ほ乳類体内で代謝できない形態の少なくとも1個に変換する酵素と接触させ、そして食品を製造するために必要なあらゆる追加の工程を達成することを含む、還元された全フルクトース食品を製造するための方法。
【請求項209】
該還元された全フルクトース食品が、還元されたフルクトース食品である、請求項208に記載の方法。
【請求項210】
該ほ乳類身体が、ヒト身体である、請求項208または209に記載の方法。
【請求項211】
該ほ乳類身体が、非ヒト身体である、請求項208または209に記載の方法。
【請求項212】
該酵素が、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼである、請求項208から211のいずれか1項に記載の方法。
【請求項213】
該食品が、焼かれた食品ではない、請求項208から212のいずれか1項に記載の方法。
【請求項214】
該食品が、パンではない、請求項208から212のいずれか1項に記載の方法。
【請求項215】
該食品が、生地ではない、請求項208から212のいずれか1項に記載の方法。
【請求項216】
該酵素が、D-フルクトースを5-ケト-D-フルクトースに変換させる、請求項208から215のいずれか1項に記載の方法。
【請求項217】
該方法がまた、該食品または食品前駆体を、グルコースをフルクトースに変換する第2酵素と接触させることを含む、請求項208から216のいずれか1項に記載の方法。
【請求項218】
該第2酵素が、グルコースイソメラーゼである、請求項217に記載の方法。
【請求項219】
該方法が、また、該食品または食品前駆体を、少なくとも2個のサッカライド単量体を有するサッカライド鎖からグルコースを切断する第3酵素と接触させることを含む、請求項217または218に記載の方法。
【請求項220】
該第3酵素が、インベルターゼ、マルターゼまたはその混合物である、請求項219に記載の方法。
【請求項221】
該方法が、また、該食品または食品前駆体を、少なくとも2個のサッカライド単量体を有するサッカライド鎖からフルクトースを切断する追加の酵素と接触させることを含む、請求項208から220のいずれか1項に記載の方法。
【請求項222】
該酵素が、該食品中に、フルクトースのグラムあたり10から250,000単位の活性の量で存在する5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼである、請求項208から221のいずれか1項に記載の方法。
【請求項223】
該5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼが、該食品中に、フルクトースのグラムあたり25から150,000単位の活性の量で存在する、請求項222に記載の方法。
【請求項224】
該5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼが、該食品中に、フルクトースのグラムあたり50から100,000単位の活性の量で存在する、請求項223に記載の方法。
【請求項225】
該食品または食品前駆体が、グルコース含有食品または食品前駆体であり、そして該食品または食品前駆体中に、グルコースのグラムあたり0.01から20,000単位の活性の量でグルコースイソメラーゼを含む、請求項208から224のいずれか1項に記載の方法。
【請求項226】
該グルコースイソメラーゼが、該食品または食品前駆体中に、グルコースのグラムあたり0.05から10,000単位の活性の量で存在する、請求項225に記載の方法。
【請求項227】
該グルコースイソメラーゼが、該食品または食品前駆体中に、グルコースのグラムあたり0.1から1,000単位の活性の量で存在する、請求項226に記載の方法。
【請求項228】
該酵素が、食品または食品前駆体中に、全フルクトースのグラムあたり10から250,000単位の活性の量で存在する5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼである、請求項225から227のいずれか1項に記載の方法。
【請求項229】
該5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼが、該食品または食品前駆体中に、全フルクトースのグラムあたり25から150,000単位の活性の量で存在する、請求項228に記載の方法。
【請求項230】
該5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼが、該食品または食品前駆体中に、全フルクトースのグラムあたり50から100,000単位の活性の量で存在する、請求項229に記載の方法。
【請求項231】
該食品または食品前駆体に、D-フルクトースを、(a)選択したほ乳類体内で生物学的に不活性である、(b)該ほ乳類身体の消化管で消化できない、および(c)該ほ乳類体内で代謝できない形態の少なくとも1個に変換する酵素または酵素の混合物を組み込み、そして該食品を製造するために必要なあらゆる追加の工程を達成し、ここで、該酵素が、該食品の摂取後、該酵素が、該D-フルクトースを該形態に変換するような方法で組み込まれることを含む、減少した有効量のフルクトース量を有する食品または食品前駆体を製造するための方法。
【請求項232】
該酵素が、5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼである、請求項231に記載の方法。
【請求項233】
該食品が、焼かれた食品ではない、請求項231または232に記載の方法。
【請求項234】
該食品が、パンではない、請求項231または232に記載の方法。
【請求項235】
該食品が、生地ではない、請求項231または232に記載の方法。
【請求項236】
該酵素が、D-フルクトースを5-ケト-D-フルクトースに変換する、請求項231から235のいずれか1項に記載の方法。
【請求項237】
該酵素または該酵素の混合物中の各酵素が、マイクロカプセル化された、請求項231から236のいずれか1項に記載の方法。
【請求項238】
さらに、該追加の酵素が、該ほ乳類体内に摂取後、そこで活性である方法で、該食品または食品前駆体に第2酵素を組み込むことを含む、請求項231から237のいずれか1項に記載の方法。
【請求項239】
該第2酵素が、インベルターゼ、マルターゼ、グルコースイソメラーゼ、ラクターゼ、アルファ-アミラーゼ、ベータ-アミラーゼ、グルコアミラーゼ、プルラナーゼ、イソアミラーゼ、アミログルコシダーゼおよびシクロマルトデキストリングルカントランスフェラーゼ(CGTase)またはその混合物からなる群から選択される、請求項238に記載の方法。
【請求項240】
該第2酵素が、グルコースイソメラーゼである、請求項239に記載の方法。
【請求項241】
該第2酵素が、グルコースイソメラーゼならびに少なくとも1個のマルターゼおよびインベルターゼの混合物である、請求項239に記載の方法。
【請求項242】
各該追加の酵素が、マイクロカプセル化された、請求項238から241のいずれか1項に記載の方法。
【請求項243】
さらに、該食品または食品前駆体に、D-フルクトースを、(a)選択したほ乳類体内で生物学的に不活性である、(b)該ほ乳類身体の消化管で消化できない、および(c)該ほ乳類体内で代謝できない形態の少なくとも1個に変換する追加の酵素または酵素の混合物を組み込み、そして該食品を製造するために必要なあらゆる追加の工程を達成し、ここで、該酵素が、該食品の摂取前、該追加の酵素が、該D-フルクトースを該形態に変換するような方法で組み込まれることを含む、請求項231から242のいずれか1項に記載の方法。
【請求項244】
該追加の酵素または酵素の混合物が、該酵素または酵素の混合物と同じである、請求項243に記載の方法。
【請求項245】
該追加の酵素または酵素の混合物が、該酵素または酵素の混合物と異なる、請求項243に記載の方法。
【請求項246】
さらに、該さらなる酵素または酵素の混合物が、該食品の摂取前に活性である方法で、該食品または食品前駆体に、さらなる酵素または酵素の混合物を組み込むことを含む、請求項231から244のいずれか1項に記載の方法。
【請求項247】
さらなる酵素が、インベルターゼ、マルターゼ、グルコースイソメラーゼ、ラクターゼ、アルファ-アミラーゼ、ベータ-アミラーゼ、グルコアミラーゼ、プルラナーゼ、イソアミラーゼ、アミログルコシダーゼおよびシクロマルトデキストリングルカントランスフェラーゼ(CGTase)またはその混合物からなる群から選択される、請求項246に記載の方法。
【請求項248】
該さらなる酵素が、グルコースイソメラーゼである、請求項247に記載の方法。
【請求項249】
該さらなる酵素が、グルコースイソメラーゼならびに少なくとも1個のマルターゼおよびインベルターゼの混合物である、請求項246に記載の方法。
【請求項250】
該さらなる酵素または酵素の混合物が、該第2酵素または酵素の混合物と同じである、請求項246から249のいずれか1項に記載の方法。
【請求項251】
該さらなる酵素または酵素の混合物が、該第2酵素または酵素の混合物と異なる、請求項246から249のいずれか1項に記載の方法。
【請求項252】
該酵素が、食品中に、フルクトースのグラムあたり10から250,000単位の活性の量で存在する5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼである、請求項231から251のいずれか1項に記載の方法。
【請求項253】
該5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼが、該食品中に、フルクトースのグラムあたり25から150,000単位の活性の量で存在する、請求項252に記載の方法。
【請求項254】
該5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼが、該食品中に、フルクトースのグラムあたり50から100,000単位の活性の量で存在する、請求項253に記載の方法。
【請求項255】
該食品または食品前駆体が、グルコース含有食品または食品前駆体であり、そして食品または食品前駆体中に、グルコースのグラムあたり0.01から20,000単位の活性の量でグルコースイソメラーゼを含む、請求項231から254のいずれか1項に記載の方法。
【請求項256】
該グルコースイソメラーゼが、該食品または食品前駆体中に、グルコースのグラムあたり0.05から10,000単位の活性の量で存在する、請求項255に記載の方法。
【請求項257】
該グルコースイソメラーゼが、該食品または食品前駆体中に、グルコースのグラムあたり0.1から1,000単位の活性の量で存在する、請求項256に記載の方法。
【請求項258】
該酵素が、食品または食品前駆体中に、全フルクトースのグラムあたり10から250,000単位の活性の量で存在する5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼである、請求項255から257のいずれか1項に記載の方法。
【請求項259】
該5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼが、該食品または食品前駆体中に、全フルクトースのグラムあたり25から150,000単位の活性の量で存在する、請求項258に記載の方法。
【請求項260】
該5-D-フルクトースデヒドロゲナーゼが、該食品または食品前駆体中に、全フルクトースのグラムあたり50から100,000単位の活性の量で存在する、請求項259に記載の方法。
【請求項261】
該ほ乳類身体が、ヒト身体である、請求項231から260のいずれか1項に記載の方法。
【請求項262】
該ほ乳類身体が、非ヒト身体である、請求項231から260のいずれか1項に記載の方法。

【公表番号】特表2009−519900(P2009−519900A)
【公表日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−541639(P2008−541639)
【出願日】平成18年11月23日(2006.11.23)
【国際出願番号】PCT/EP2006/011231
【国際公開番号】WO2007/059955
【国際公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【出願人】(508147968)プロ・ナトゥーラ・ゲゼルシャフト・ヒューア・ゲズンデ・エルネールング・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (2)
【氏名又は名称原語表記】PRO NATURA GESELLSCHAFT FUER GESUNDE ERNAEHRUNG MBH
【Fターム(参考)】