説明

環境検出

装置の一実施形態は、環境センサ、データ記憶部を提供するメモリ、論理回路、インジケータ部、及び、論理回路とメモリのうちの少なくとも1つに電力を供給する電源を含む、電子アセンブリを備える。論理回路は、時間測定を行い、環境センサによって環境測定を行い、及び/あるいは、環境測定に基づいて算出されたアラームイベント時間が発生したときに、アラーム状態を開始するように構成されうる。インジケータ部は、アラーム状態を表示するために論理回路に接続されうる。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
背景
本開示の実施形態は、一般的には、環境状態を検出し、検出データを変換及び処理し、得られた情報を記憶し、現在の状態について利用者に知らせるため、得られた情報を伝達することに関する。本開示の複数の局面はまた、このようなデータを構築し、適用し、使用し、評価する方法に関する。
概要
製造業者、流通業者、卸売業者、及び、品質担当者、なかでも特に、例えば、ロジスティクスサプライチェーン内を移動する、傷みやすい、腐りやすい、あるいは高価な品物の担当者は、通常、自らの業務の責任の対象である品物の状態を知らなければならない。また、いくつかの業界においては、顧客が品質を認識することが有用であるため、顧客側にそうした品質を示すために、サプライチェーン内で製品をモニタリングすることが利用されることもある。
【0002】
さらに、保険料費用を低減したいと思っている企業もあり、サプライチェーン内での製品のモニタリングは保険料費用低減の1つの方法になりうる。運送される際の製品の環境をモニタリングすることは、いくつかある利点の中で、保険料費用を低減することの効率性を高め、トレーサビリティを向上させ、及び/あるいは、1つ以上の上述した状態の要因として影響を与えうる製品の品質及び安全性を提供する方法である。
【0003】
本開示の実施形態は、使用が簡単、低コスト、正確、使い捨て可能、且つ/あるいは再利用可能である装置を、モニタリングシステムの一要素として提供するために利用されうる。装置の実施形態は、例えばタグ、ラベル、あるいはパッケージ内に構築されるアセンブリとしてもよい。
【0004】
このような実施形態において、上記の装置は1つあるいは複数のセンサ、電源、及び/あるいは他の電子回路を含む回路アセンブリ(例えばプリント回路)を備えうる。本開示の実施形態は、柔軟性のない及び/あるいは柔軟性のある回路部品を含んでいてもよい。
【0005】
様々な実施形態において、上記装置は、約1.5インチ四方、高さ約0.1インチ程度に小さくして、例えば、この装置より大きい材料に嵌め込むこともできる。いくつかの実施形態は、回路アセンブリを覆う外層を形成する、透明、半透明あるいは不透明なパウチを使用する。こうしたパウチは、食品安全性基準等の業界基準を満たすように構成されている。このように、パウチが密閉されている場合、そのパウチは(例えば、食品と隣接して配置するのに安全であるとして)使用を許可されうる一方、中身は許可を受ける必要がない。この場合、いくつか利点はあるが、場合によっては、製造業者はパウチ内に配置する装置の許可を得る必要がないため、時間とお金を大幅に節約することができる。
【0006】
いくつかの実施形態においては、環境検出アセンブリ、及び/あるいは、電子機器アセンブリの一部あるいは全体が、食品安全性基準を満たす1つ以上の材料で製造されうる。ここで規定されるように、食品安全性基準は、食品と一緒に使用することを規制するために団体(例えば、米国食品医薬品局)により作成された任意の基準でありうる。
【0007】
このようなモニタ装置の様々な製造方法及び使用方法が、本開示中に説明されている。更に、本開示は、モニタ装置が対応しようとする用途に適する形で、そのようなモニタ装置と通信し、モニタ装置のデータを伝達するための方法の実施形態を提供する。
【0008】
本開示の上記及びその他の実施形態は、以下で更に詳細に説明される。特徴、機能、及び/あるいは利点は、本開示の様々な実施形態において、単独で実現されることが可能であり、あるいは、更に別の実施形態に組み込まれうる。
詳細な説明
本開示は、所定数の装置、システム、及び方法の実施形態について説明している。例えば、装置のいくつかの実施形態においては、装置は環境状態をモニタするラベル、タグ、あるいはパッケージに封入された、電子回路、及び、関連する実行可能命令(例えば、ソフトウェア、ファームウェア等)を備える。
【0009】
本開示の様々な実施形態は、所定数の異なった特徴や機能を備えることができる。例えば、いくつかの実施形態の装置は、装置の内部にある所定数の接点に接触するために装置の外側の被覆を貫通するリーダを用いることにより、読み取られうる。
【0010】
いくつかの実施形態おいては、接点が装置の外側に配置されており、それゆえに、リーダはその装置を貫通しない。様々な実施形態において、リーダはワイヤレスとなりうるので、リーダは、装置に接触することなく、その装置から情報を受信することができる。
【0011】
装置及びリーダがワイヤレスであるいくつかの実施形態は、近距離及び/あるいは遠距離で使用可能となりうる。例えば、いくつかの実施形態は、装置への及び/あるいは装置からの情報通信に、携帯用装置の通信フォーマット(例えば、GSM、ANSI等)を利用しうる。
【0012】
本開示はまた、種々の異なった機構により起動されうる実施形態も含んでいる。例えば、いくつかの実施形態は、他にも機構はあるが、装置の一部を折る、破断する、あるいは曲げることによって起動されうる。同様に、1つ以上の無線周波数(RF)信号によって起動が可能な実施形態もある。
【0013】
実施形態によっては、装置のディスプレイが様々な形態で備えられる。例えば、いくつかの実施形態においては、所定数のLEDを使用することが可能である。
様々な実施形態は、装置のディスプレイ機能の一部あるいは全てを提供するために、化学的変化を利用することもできる。例えば、実施形態によっては、少なくとも何らかのディスプレイ機能を提供するために、電気化学的な構成要素を利用してもよい。
【0014】
いくつかの実施形態は、様々な物理的な特徴を備えうる。例えば、種々の装置の実施形態は、折り畳まれる、ラミネート加工される、あるいはパウチ加工されるように構成されてもよく、さらに/または、再利用可能または使い捨て可能であるように構成されてもよい。
【0015】
実施形態は、時間や環境状態のデータのような、装置によって蓄積される種々のデータを記憶するためのメモリを備えていてもよい。実施形態によっては、この情報は、装置内に含まれていないデータベース(例えば、所定数の顧客によりアクセスを受けるウェブポータルを備えた、サーバ上のデータベース)に提供されうる。
【0016】
実施形態は、センサがしきい値を超えた回数あるいはセンサがしきい値を超えていた時間の長さではなく、時間及び温度を測定するように構成されうる。このような構成が重要になりうる場合もある。具体的には、しきい値を超えていた時間の長さが重要なだけでなく、環境状態がしきい値を超えた量も重要である場合(例えば、製品が曝される温度が高ければ高いほど、より速く腐敗するという食品安全性の状況において)である。
【0017】
本開示はまた、装置がより多くの情報を記憶できるようにするメモリ圧縮技術を取り入れた実施形態を含んでいる。例えば、装置の実施形態は、情報が変動しない場合、あるいは、情報の変動量が許容される限界を超えない場合にデータ点を廃棄しうる、変動量の限界に基づくデータ圧縮手段を備えていてもよい。
【0018】
実施形態によっては、許容可能と判断される特定の範囲内にデータ点がある場合、データ点が平均化されうる(例えば、データは毎分取られるが、全ての平均化されたデータが許容可能な範囲内にあるため、いくつかのデータ点は平均化されることが可能であり、平均化されたデータ点が記憶されうる)。実施形態によっては、このような変動量の限界、しきい値、及び/あるいは、平均化に関するパラメータが、例えば、装置が共に使用される製品の種類に基づいて、利用者、販売者、あるいは製造者により設定、及び/あるいは、調整されうる。
【0019】
実施形態によっては、予め定められた時間間隔で、環境を測定するために論理回路により実行可能な、実行可能命令が供給されうる。様々な実施形態においては、所定数の環境測定値の平均を取るために論理回路によって実行可能な、実行可能命令が供給されうる。例えば、これらの平均値は、環境測定値の所定数の組を用いて計算されうる。
【0020】
上記のように、実施形態によっては、実行可能命令が供給されうる。実行可能命令は、ある環境測定値が予め定められた値の範囲内にある、及び/あるいは、予め定められた値の変動量の範囲内にある場合、その環境測定値を記憶するために論理回路によって実行されうる。例えば、温度が華氏40度から70度の間である場合(こうした実施形態において、範囲は、40度のような1つのしきい値を有しており、第二の限界を有しないもととしてもよく、それゆえに、例えば、範囲は40度以上とされうる)、その温度は記憶されうる。
【0021】
本明細書で用いられる値の変動量に関し、値の変動量とは、ある特定の値からの変動量である。その特定の値は、変動量を測定するために用いられうる値のうち、上記の平均値に基づいて、また、最後に記憶された値または最後に測定された値に基づいて、予め設定されうる。
【0022】
本開示の実施形態は、様々な材料から製造することができる。例えば、装置の実施形態は、柔軟性の無い、または、柔軟性のある回路部品により製造されうる。いくつかの実施形態においては、これらの回路部品がプリント回路部品とされうる。本開示の様々な実施形態の上述した、及び、他の特徴と機能とが、以下において更に詳細に説明される。
【0023】
実施形態のうち、ある実施形態では、ラベル、タグ、あるいはパッケージが、種々の方法のうちの1つによって、情報を利用者に伝達する能力を備えうる。例えば、図1の実施形態に示されているように、ラベル、タグ、あるいはパッケージの回路は、マイクロコントローラ及び/あるいは他の論理回路(例えば、ステートマシン、ワイヤードロジック等)などの制御部1、プログラムメモリ2(例えば、読み出し専用、読み書き可能)、データメモリ3、ディスプレイ及び/あるいはインジケータ4、起動手段5、1つ以上の環境センサ6(例えば、温度センサ)、湿度、衝撃、傾き、振動、圧力、光、化学、等の自由に選択される1つ以上の他のセンサ7、及び/あるいは電源8を備えうる。
【0024】
起動手段5は、何種類かの手段のうち、分離タブスイッチ(breakway tab switch)、プルタブスイッチ(pull-tab switch)、赤外線スイッチ、磁気スイッチ、電磁スイッチ、あるいは、共振型RFスイッチ(radio frequency resonant switch)を含む、所定数の利用可能な回路及び構造物により提供されうる。例えば、分離タブスイッチあるいはプルタブスイッチに関しては、利用者が物理的に回路を起動することによって、起動が実行されうる。実施形態によっては、送信装置が、遠隔的に起動を実行するために用いられうる。
【0025】
通信手段が回路に組み込まれていてもよい。例えば、外部のプローブ装置と接触するために適した一組の対象接点9が利用されうると共に、一組の対象接点9は、装置内に配置されうるか、または、プローブが装置内に貫入せずに接触されるよう配置されうる。上述のように、赤外線あるいは電波の変調回路のような無線インタフェース10を利用できる実施形態もある。例えば、上記のハードウェアの目的は、環境変数を検出し、測定されたデータを記憶し、その測定されたデータを(例えば内蔵のソフトウェア制御下において)処理し、ディスプレイ表示を行い、且つ/あるいは、処理データのダウンロード及び/あるいはオフロード機能を提供するための機構を提供することとしてもよい。
【0026】
いくつかの実施形態においては、柔軟性のある、あるいは、柔軟性の無いプリント回路アセンブリが、電子機器用の基板あるいは実装面としての機能を果たしうる。例えば、電子部品が表面実装部品として設けられうる。図1に示されているような実施形態においては、電源8(例えば、タブ付きコイン電池式電源)をプリント回路アセンブリに組み込んでいる。
【0027】
図1の実施形態に更に備えられているのは、インジケータ4としての所定数の表示用発光ダイオード(LED)である。これらのインジケータは、例えばインジケータ4として上部の黄色、中間部の緑色、下部の黄色の光を表示するように配置されてもよい。本明細書で説明されているように、様々な実施形態において、その他のディスプレイインジケータが用いられうる。
【0028】
いくつかの実施形態においては、図2の実施形態に示されているように、(例えば、プラスチック及び/あるいは紙製フィルム等から)ラベル図形が構成されうる。例えば、ラベル図形を備えたカバーが、回路アセンブリを覆うために用いられうる。こうした実施形態において、そのカバーは、カバーの表面に印刷された特徴を備えうる。
【0029】
いくつかの実施形態においては、プリント回路アセンブリ(PCA)の表裏両面を覆うように折り曲げられるように、カバーが大きめに作られうる。様々な実施形態において、カバーの一部の領域は、1つ以上のインジケータが何を表示するのかを特定する説明情報(例えば、文字列及び/あるいは記号)と共に印刷されうる。いくつかの実施形態においては、ラベルは、半透明あるいは不透明な材料を含む任意の適切な材料から製造されることが可能であり、また、ラベルは、その上にオーバープリンティングされる透明な材料として提供されうる。
【0030】
いくつかの実施形態においては、プリント回路の一部あるいは全体が、ラベル材料の一部であるか、もしくはラベル材料に付着されるように、ラベル図形及びプリント回路アセンブリが一体化されうる。このような実施形態では、図形あるいはその一部が、プリント回路が形成される前に付着されうるように、ラベルが構成されていてもよい。いくつかの実施形態においては、図形あるいはその一部が、プリント回路が形成された後に付着されうるように、ラベルが構成されていてもよい。
【0031】
LED等の1つ以上の照明インジケータを用いる実施形態においては、インジケータは印刷されたレンズ11を、例えば、後方から照らすことができる。そのインジケータに関連する説明情報(例えば、図2においてはレンズ11に隣接している)は、測定及び/あるいはプログラミングされた警告パラメータに対応するように変更されうる。
【0032】
様々な実施形態で、インクジェット、レーザ、フレキソ印刷、及び/あるいはその他の適切な印刷処理により印刷されうるインクに対応可能な、プラスチックフィルムが用いられうる。いくつかの実施形態は、ヒューレット・パッカード、キャノン、あるいはプリメーラから入手可能なプリンタのような市販のプリンタを用いて、高解像度及び/あるいは高彩度を利用することが可能となりうる。
【0033】
図2の実施形態に示されているように、実施形態は、ロゴ、対象製品識別領域12、起動用破断箇所の図形13、及び/あるいは温度制限の図形14のような他の図形要素を含みうる。ロゴ及び対象製品識別領域12は、温度制限の図形14と共に、例えば、制御部のプログラムメモリ2及び/あるいはデータメモリ3内にプログラミングされたパラメータと適合する固有の図形と共に供給されるパッケージ、タグ、あるいはラベルを提供するために用いられうる。
【0034】
例えば、図形12及び13は、対象製品の識別表示と、その対象製品のパラメータを提供しうる。図2の実施形態の起動用破断箇所の図形13は、モニタリングを開始するときに回路を起動可能な箇所を利用者に示すため、分離用角部を有するプリント回路アセンブリの一領域を覆うように配置されている。柔軟性のある回路の実施形態のようないくつかの実施形態においては、このような起動手段は、この技術分野において周知のように、角部を切り取るか、または、折ることとしてもよい。
【0035】
いくつかの実施形態においては、図3に示されているように、回路アセンブリ(例えば、カバーラベル15を備えたプリント回路)が、パウチ16内に挿入されうる。パウチは適切であればどのような材料で作られていてもよく、任意の適切な方法で永久的あるいは再密封可能に密封されてもよい。例えば、パウチはヒートシールされてもよく、接着されていてもよく、または、パウチの材料から形成された物理的な密封構造を有していてもよい。
【0036】
上記のように、いくつかの実施形態においては、パウチは、特定の分野において1つ以上の要件を満たす材料から製造されうる。例えば、食品輸送の分野において、その材料は、食品の近傍に、あるいは食品に接触して置かれた場合に安全であると考えられる材料であればよい。
【0037】
このような材料の例は、それらに限定されるわけではないが、プラスチック、ビニル、ポリスチレン等の材料を含む。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)は、食品と共に用いるために適切なプラスチック材料での1つである。いくつかの実施形態においては、パウチの外側はこのような要件を満たすことが可能にされているが、パウチの内側は要件を満たしても、満たさなくてもよい。
【0038】
図4に示されているような様々な実施形態においては、回路アセンブリは、発泡体(例えば、クローズドセル型)、あるいは、プラスチック18のような1枚の材料の孔部21(例えば、打抜き加工されている)内に挿入され、その後、その材料の上面及び/あるいは下面が(例えば、印刷済みのプラスチックフィルムカバー17及び19で)ラミネート加工されうる。いくつかの実施形態においては、上下面に積層されるフィルムは発泡体にヒートシールされてもよく、発泡体に接着剤で接着されてもよい。このようにラミネート加工されたアセンブリを備える実施形態は、上面のフィルムカバー17の一部として図形情報及び/あるいはレンズ20を含んでいてもよい。上面のフィルムカバー17は、例えば、オーバープリンティングを有する半透明あるいは透明な材料を含んでいてもよく、あるいは、レンズを備えていてもよい。
【0039】
様々な実施形態において、タグあるいはラベル装置は、パッケージ材料内に挿入されうる。このような実施形態において、そのタグあるいはラベル装置は、タグあるいはラベル装置より大きいラベルあるいはパウチ内に形成されるかまたは取り付けられて、パッケージに接着されてもよく、あるいは、パッケージに挿入されてもよい。
【0040】
図5は、プリント回路アセンブリ24の上面及び下面を覆う上面カバー22及び下面カバー23を備えた、タグあるいはラベルの一実施形態を示している。このような実施形態は、上面フィルムカバー22の一部として図形情報及びレンズを備えうる。いくつかの実施形態においては、上面フィルムカバー22は、オーバープリンティングを有する半透明あるいは透明な材料を含んでもよく、且つ/あるいは、異なる材料としてはめ込まれたレンズを備える開口部を有していてもよい。
【0041】
図6は、同一の材料からなる上面ラベルの図形付きカバー22及び下面カバー23を有する(例えば、半分あるいは他の寸法/形状に折り畳まれるか、切断されている)一実施形態を示している。プリント回路アセンブリ24は、カバーの上半分の下方に実装されてレンズ25と並んで示されている。
【0042】
カバー22及び23をプリント回路アセンブリ24に接着するため、及び/あるいは、カバー同士を互いに接着するために接着剤が用いられている場合、アセンブリは、両側のラベル面と、インジケータの光を透過するためのレンズと、を有するカバー付きの電子アセンブリとして利用されうる。様々な実施形態において、図5及び/あるいは6のアセンブリは、図3に関して説明されたようなパウチ内に挿入されうる。
【0043】
データを処理及び/あるいは記憶する、様々なラベル、タグ、あるいはパッケージを基にする装置の実施形態が提供されうる。データのリーダへの伝達を容易にしうる実施形態もある。このような実施形態において、リーダは、任意の適切な直接接続(例えば、プローブピンの使用による)、もしくは、任意の適切な種類の無線接続によって、通信することが可能である。この技術分野において周知である多くの接続の種類のうちで、無線接続の適切な種類は、赤外線、LED(例えば、データ送信モードにおいてパルス状の可視光を発することが可能なもの)、及び/あるいは、電波の変調によるものを含んでいる。
【0044】
電波による通信接続を利用する実施形態に関して、電波式のリーダは、タグ、ラベル、あるいはリーダ装置に関連する一方向(送信のみ)あるいは双方向の無線手段を利用する。同様に、通信する対象であるタグ、ラベル、あるいはパッケージ装置に適応するために、一方向(受信のみ)あるいは双方向の無線接続が、リーダ装置により用いられうる。
【0045】
これらのデータ無線通信手段は、IEEE802.11bのような既存の規格に基づいていてもよく、他の独自の無線技術に基づいていてもよい。タグ、ラベル、あるいはパッケージ装置に関連する無線手段は、リーダと通信するためにネットワーク(例えば、メッシュネットワーク)あるいは同様なインタフェーススキームに加わるものでもよい。このような種類のネットワークは、いくつかある規格のうち、特にIEEE802.15.4の規格の展開に含まれるであろう。
【0046】
リーダが、タグ、ラベル、あるいはパッケージのそれぞれからデータを収集すると、リーダは、次に、データあるいはファイルを、データベースあるいは他の記憶場所に伝達することができる。いくつかの実施形態においては、他の種類のデータ装置を介して、データあるいはファイルの伝達を実行してもよい。例えば、こうした装置は、スタンドアローン・ゲートウェイ、ハブ、ルータ、あるいは、他の種類の演算装置を含みうる。他の種類の演算装置とは、パーソナルコンピュータ、携帯型演算装置、もしくはサーバ型演算装置等である。
【0047】
これらの装置は、インターネットあるいは他の接続形態を含む、有線あるいは無線のインタフェースによって、タグ、ラベル、あるいはパッケージリーダと通信することができる。これらの接続を介して、データは、多くの機能の中の記憶及び/あるいは分析のために、1つ以上のデータベースに転送される。ゲートウェイ装置あるいはハブ装置がデータベースと無線で通信する場合、ゲートウェイ装置あるいはハブ装置は、周辺の環境に対して独立させることができる。
【0048】
このような実施形態においては、ゲートウェイ装置あるいはハブ装置が、例えば、倉庫内、埠頭、あるいは工場地帯に配置されて、追加的な局所的情報技術インフラを利用することなく、それらの機能を果たすことができる。これは、例えば、現在所有しているコンピュータ及びIT機器のアップグレードを望まない利用者に対して、さらなる価値を示しうる。
【0049】
図7は、タグ、パッケージ、あるいはラベル装置26と通信する無線リーダ27及び無線ハブ28を示す概略ブロック図である。示されているように、各装置は固有の論理回路29、34、40をそれぞれ有する。このような実施形態において、これらの論理回路としては、プログラムメモリ及びデータメモリと通信するマイクロコントローラあるいはマイクロプロセッサ装置を利用しうると共に、状態機械の機能性(state machine functionality)、所定数のフリップ・フロップを使用する論理回路、あるいは、その他の論理要素を利用しうる。このような制御部は、それぞれの回路において他の装置の処理を制御することができる。
【0050】
図7の実施形態は、種々のフォーマットからなる所定数の多様な通信リンクを含む。通信リンクは、適切なフォーマットであればどのようなフォーマットでもよい。例えば、図7の実施形態では、アンテナ(例えば、コイル式アンテナ)31を介して、パルスまたは一連のパルスを送信するための通信リンクを形成するために、無線リーダ27において電磁(EM)通信用送信機35が採用されており、その結果、EMチャンネルを利用する。通信リンクの送信あるいは受信機能は、1つ以上の送信機、受信機、及び/あるいは送受信機によって提供されうる。図7の実施形態ではEM及びRF送信機及び受信機として指定されているが、当然のことながら、本開示の様々な実施形態において、適切であればどのような無線あるいは有線通信手段であっても利用可能である。
【0051】
EMチャンネルは、通常、近距離で動作し、データのアップロードを開始するために用いられうる。例えば、タグ、パッケージあるいはラベル装置26に対して、起動し、さらに、送信機32及びアンテナ33を用いて、アンテナ37を介して無線リーダ27の受信機36へのデータ送信を開始するように伝えるために用いられる。このような実施形態において、無線リーダは、制御部を用いてデータを受信し、処理することができる。装置はまた、送信機38、アンテナ39を用いて、アンテナ42を介してハブ28、送受信機41へと、無線ハブ28に処理済みのデータを送信するよう構成されていてもよい。ハブ28は、いくつかの実施形態においては、命令及びデータを含む信号を、アンテナ37を介して無線リーダの受信機36に送信するために利用することもできる。
【0052】
様々な実施形態において、無線リーダは、ラベルからのデータを、通信リンクを用いて、有線あるいは無線のネットワーク47を介して遠隔地(例えば、ハブや演算装置のような離れて配置された装置)に直接送信してもよく、あるいは、記憶及び/あるいは分析のための演算装置76に直接送信してもよい。こうした通信は、例えばデータモデム74及び通信リンク(例えば、通信インタフェース)75によって実現される。輸送中の製品が、固定電源及び/あるいは固定された演算装置の近くにはないかもしれないので、無線リーダは、利用分野によっては有益となりうる。
【0053】
無線リーダは、RFモデム及びグローバル・システム・フォー・モバイル(GSM)通信方式等によるネットワークを介して、データを転送することができる。無線リーダはまた、記憶及び/あるいは分析のために、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)等の有線接続を介して、ハブあるいはその他のネットワーク装置(例えば、演算装置)へと、データを転送することもできる。このようなハブ及び演算装置は、有線通信あるいは無線通信により、記憶及び/あるいは分析のため、遠隔地にデータを転送してもよい。
【0054】
図8に示されている概略ブロック図は、図7に示されている実施形態と類似の通信技術による他の実施形態を表している。本実施形態においては、タグ、パッケージ、あるいはラベル装置26、無線リーダ装置27、及び、無線ハブ装置28に関する通信の全てが、それぞれの装置内に、アンテナ33、37、及び、42のそれぞれと共に設けられた送受信機38、41及び43を用いて実行される。
【0055】
これらの送受信機は、図7に示されているシステムに対するものと同一あるいは同様の通信能力を実現する。送受信機は、いくつかある送受信機のうち、13MHzあるいはUHF帯の電波方式認識(RFID)送受信機、IEEE802.11規格、IEEE802.15.4規格に対応する装置を含む種々の標準プロトコルに対応する送受信機と、非標準で独自のプロトコルに対応する装置と、を含みうる。
【0056】
図7に示される実施形態の場合と同様に、図8に示されている各装置は、固有の論理回路34、40及び44を有する。これらの制御回路もまた、いくつかある論理回路のうちで、プログラムメモリ及びデータメモリと通信するマイクロコントローラあるいはマイクロプロセッサ装置を利用することができる。タグ、パッケージ、あるいはラベル装置26のそれぞれもまた、検出回路45を備えている。
【0057】
無線ハブは、インタフェース46を介し、インターネット47あるいは他のメディア経路(media conduit)経由で、有線あるいは無線によってデータベースと通信を行う。図7の実施形態と同様に、図8の無線リーダ27は、有線通信あるいは無線通信により遠隔地にデータを転送してもよい。これは、例えば、通信インタフェース96を介して実現してもよい。こうした実施形態は、データを転送するために、インターネットあるいは移動通信ネットワークを利用してもよい。
【0058】
図9は、互いに離れて配置された複数のタグ48、複数のパッケージ49、及び、複数のラベル50の全てを、異なる種類のリーダ51を用いてデータベース56に接続しうる方法の一例を示す接続図である。リーダは、固定されていてもよく(例えば、建物の入口に取り付けられていてもよく52)、ポータブル54であってもよい。
【0059】
リーダは、有線、及び/あるいは、無線方式53で通信しうる。様々な実施形態において、各リーダは、いくつかの位置に配置されるハブのうち、それぞれ特定の位置にあるハブ55と通信しうる。各ハブは、1つのデータベース56あるいは複数のデータベースに接続するように構成されうる。
【0060】
いくつかの実施形態においては、リーダが、ハブの機能をも提供してもよいし、リーダが、ネットワーク機器としてのハブであってもよい。このような実施形態においては、システムが、独立したハブ装置を利用しなくてもよく、むしろ、1つ以上のリーダが、ハブの機能をシステムに提供しうる。いくつかの実施形態においては、ハブ及びリーダの両方が、ハブの機能を提供するために利用されうる。本開示のタグ、ラベル、あるいはパッケージ装置においては、実行可能命令が、装置の制御部あるいは他の制御論理回路により読み込まれ、実行されうる。
【0061】
実行可能命令(例えば、読み込まれた、もしくは内蔵されたソフトウェア/ファームウェア)は、種々の方法のデータ圧縮を行うことができる。様々な実施形態において、センサの読取値は、過去の読取値と比較され、例えば、プログラム化された設定可能なパラメータ及び/あるいは新たなデータの値に基づいて、決定されうる。例えば、新たな読取値が前回の読取値と比較して、設定することが可能な1つ以上の設定可能な限界値の範囲内にある場合、新たな測定値は記憶されず、限界値の範囲外にある場合、新たな読取値が記憶される。
【0062】
実施形態によっては、2つの値の差(例えば、時間的に直前の値との差、直前に記憶された値との差、基準値からの差、等)を記憶することにより、データ圧縮が行われうる。
前回読取値を記憶してから設定可能な時間が経過した場合、新たな読取値も記憶されるように、別の記憶条件を用いてもよい。様々な実施形態において、このような基準(例えば、限界値及び時間の長さ)は、予めプログラム化されていてもよく、また/あるいは、その場でプログラム可能に構成されうる。
【0063】
いくつかの実施形態においては、上述したようなタグ、ラベル、及びパッケージ用の回路アセンブリを大量に製造できるようにするために、上記基準は、製造中に、調整パラメータと共に読み込まれると有利であろう。調整パラメータは、様々な利用者のモニタリングに関する要望を満足させるために、特定の用途、及び/あるいは、個別な要求に対する調整、機能性に適合することを可能とする。製造工程の最後に調整を行うために採用される方法の一例は、レイトステージカスタマイゼーション(late-stage customization)と呼ばれる。
【0064】
この方法は、プリント回路アセンブリ(PCA)を基本となるものとして形成することを含む。このような実施形態により、一定量のタグ、パッケージ、ラベル、あるいは、リーダ製品の注文が入り、その注文に応じるまで、PCAは、基本となる装置として管理されうる。
【0065】
注文は、基本となるプリント回路アセンブリをカスタマイズするために用いられる情報を含んでいてもよい。例えば、注文に応じる時点で、基本となる基板が、その基板にて実行可能な命令及びデータを受信できる。一旦、このようなプログラミングが終了すれば、電源8が回路に接続されてもよい。いくつかの実施形態においては、基本となるプリント回路アセンブリが、主要な、あるいはカスタマイズされた実行可能命令のプログラミングに先立って取り付けられた電源を有していてもよい。このような実施形態においては、プログラムが、電源投入セルフテスト手順を提供し、その後、スリープ状態に入って利用者による起動を待つように、装置が構成されていてもよい。
【0066】
いくつかの実施形態においては、電源(例えば、電池)が装着された後で電源が投入され次第、実行可能命令が、所定数の変数を設定し、EEPROMから設定値及び警告データを読み出した後、制御部をスリープモードにすることもできる。スリープモードにおいていくつか有利な点はあるが、特に有利なのは、電源8の寿命を保つため、例えば、まだ電源が投入されていても、制御部は命令を実行せず、それにより、電力レベルを非常に低くしうることである。
【0067】
いくつかの実施形態は、いくつかの用途のうち、例えば、タグ、ラベル、あるいはパッケージの特性を規定するために、そのタグやラベルの回路内に含まれるEEPROMの配列内に予め記憶された特定のパラメータを採用し、利用しうる。実行可能命令は、例えば、起動時にこれらの特性を規定するパラメータを読み出し、その後、読み出されたパラメータに従って、実行可能命令が機能することを可能にする。
【0068】
このパラメータは、例えば、超過温度、未達温度の限界、あるいは、時間と温度とを統合したしきい値の設定値を規定可能なデータでありうる。その他のパラメータは、いくつかのパラメータのうちで、シリアル番号、型番、時間、位置、及び/あるいはデータのサンプルレートを含んでもよい。この情報は、いくつかの機能のうちでも特に、特定の所望の動作を設定するために、表示及び警告モードが記憶され、読み出され、利用されることを可能にしうる。
【0069】
様々な実施形態は、例えば、製造中に印刷可能なパッケージ、タグ、あるいはラベルの表面及び/あるいは裏面に、印刷された情報を組み込むことを含んでいる。例えば、特定のコンパイルあるいはアセンブルされたプログラムコード及び/あるいは上記のパラメトリックデータもしくは特性データを含む実行可能命令は、タグ、ラベル、あるいはパッケージ内で完成される基本のPCAのプログラムメモリ及び/あるいは1つ以上のデータメモリ要素に(例えば、プログラミング装置を介して)書き込まれうる。
【0070】
図10に示されている処理フロー図において、予め製造されたPCA57は、装置58と接触させられる。この接触において、電気的な接触が、1つ以上のテストプローブ60を介して、1つ以上のテストパッド59に対して生じる。このプログラミング及びテスト装置58は、パッド59とプローブ60の接触を通して、1つ以上のメモリをプログラムし、アセンブリの機能をテストする。このプログラミング及びテスト機能は、市販のパーソナルコンピュータ(PC)61を利用することにより実現されうる。
【0071】
コンピュータ61は、特定のオブジェクトファイル62、及び/あるいはデータベースファイル63内で管理及び/あるいは保存されうるシリアル番号の記録等の装置情報を含みうる。いくつかの実施形態においては、シリアル番号と、リアルタイムの日付スタンプと及びタイムスタンプとが、データメモリに読み出されうる。いくつかの実施形態においては、処理工程を通して移動する一連のPCAの1つ毎に、シリアル番号が増加されうる。
【0072】
各PCA57がプログラミング及びテストされると、タグ、ラベル、あるいはパッケージの表面に表示されるべき、他の所望の文字列、バーコード、及び/あるいはその他の図形情報と共に、シリアル番号情報が、プリンタ64によりラベル上に印刷されうる。本明細書中で用いられているように、図形素材は、数字及び文字、グラフ、及びその他の結果及び/あるいは情報の図形表示を含むシンボルを含んでもよい。いくつかの実施形態においては、印刷及びテストが同時に実行されうる。様々な実施形態において、プリンタ64は印刷可能な材料65(例えばロールあるいはシート状のラベル材料)を供給される。そして、プリンタ64は、PCAがプログラミング及びテストされる度に、コンピュータ61の制御下で、シリアル番号が付与されたラベル68を放出する。留意すべきは、ラベル68が、インジケータあるいはディスプレイ要素がそれを通して見えるようなレンズを含みうることである。このレンズは、ラベルの材料65に予め形成されていてもよく、また/あるいはラベルの材料が透明あるいは半透明であってもよい。レンズは、レンズやのぞき窓等の形成を可能とするように選択された、多くのインク、パターニング及び材料にて印刷された機構としてもよい。
【0073】
図9の実施形態において、PCA57が完成し、且つ/あるいはテストに合格すると、PCA57は、取付装置66に進められうる。電源67が、PCA57の電気回路に関連付けられ、必要であれば電源が投入される。いくつかの実施形態においては、PCAのプログラミングに先立って、電源がPCAに取り付けられ、関連付けされうる。
【0074】
PCA57は、電源の入った状態で、貼付装置69を介して印刷済みのラベル68を受容することができる。他にも多くの機能があるが、留意すべきは、上述したプログラミング、テスト、電源の取り付け、及び、ラベルの貼り付けの組合せが、1つの処理位置において実現可能であり、空気圧制御、アクチュエータ、及び/あるいは機械加工装置を用いて自動化されうることである。
【0075】
いくつかの実施形態においては、完成したラベル付きのPCA70は、パウチ(例えば、透明なウェブ材料(web material)のロールストック71から形成されたもの)内に挿入することができる。パウチは、任意の適切な材料から構成されうる。例えば、エイブリィデニソン社製のSnackWebあるいは他のラピッドロール(Rapid-Roll)製品のような包装材料が用いられうる。
【0076】
図10の実施形態において、2つの構成要素70及び71が、フェニックスエンジニアリング社製のGo−Packer3000のようなパウチ機72、あるいはその他の適切なパウチ装置もしくはパウチ加工工程に供給される。こうしたパウチ技術は、ラベル付きのPCA70をパウチ72に封入するために用いられうる。それにより、このようなパウチ技術は、パウチ加工され、起動されることが可能であり、食品と接触しても安全で、且つ/あるいは耐水性がある製品73を提供する。製品73は、他のパッケージ、ラベル、二重パッケージ内に挿入されうる。他の実施形態においては、柔軟性のあるPCA57を用いることにより、アセンブリが更に柔軟に形成されうる。
【0077】
製造の後期におけるラベル図形の後印刷には、各製品の材料表に関連して利用されうる一式の構成要素を用いて、注文に応じた製品が構成されうるという利点がある。後印刷される製品のいくつかの実施形態においては、パウチ加工に用いられるウェブ材料71の内側及び/あるいは外側の表面上に直接印刷することも可能である。
【0078】
ウェブ材料71に直接印刷することによる利点は他にもあるが、パウチの内部にあるか、もしくは、PCAの外部に貼り付けられる別個のラベル材料65に印刷するよりも、ウェブ材料71に直接印刷する方が、工程数が少なく、より単純な製品となる。後印刷は、透明、半透明、不透明な材料、及び/あるいは不透明度の異なる複数の領域を有する材料のような、任意の適切なロール状のウェブ材料上に実現されうる。
【0079】
材料は1つ以上のレンズ機構及び/あるいは窓機構を備えていてもよい。例えば、不透明の金属箔のラミネート材あるいはプラスチック製のラミネート材が用いられ、この材料は、1つ以上のレンズ及び/あるいは窓を有するように製造されうる。
【0080】
図11に示されているフロー図を説明する以下の処理方法の実施形態において、製造されたPCA70は、装置78と接触させられる。この接触において、電気的な接触が、1つ以上のテストプローブ80を介して、1つ以上のパッド79をテストするために生じうる。このプログラミング及びテスト装置78は、パッド79とプローブ80との間の接触を通して、1つ以上のメモリをプログラミングし、アセンブリの機能をテストするために用いられうる。
【0081】
図10及び11に示されているものを含む様々な実施形態において、予めプログラミングされたプロセッサを備えたPCAが用いられうる。こうした実施形態では、特に、このようなプログラミングにより、無線及び/あるいは非接触通信を用いて、いくつかの情報のうち、特定の命令及び/あるいは特性情報を、PCA内に転送、及び/あるいはプログラミングすることが可能とされうる。
【0082】
プログラミング及びテスト機能は、例えば、市販のパーソナルコンピュータ(PC)81を利用することにより実現しうる。コンピュータ81は、特定のオブジェクトファイル82、及び、1つ以上のシリアル番号の記録を含みうる。1つ以上のシリアル番号の記録は、所定数のシリアル番号データベースファイル83内で管理及び保存される。シリアル番号と、リアルタイムの日付スタンプ及びタイムスタンプとは、データメモリに読み出されうる。そして、このような装置は、処理工程を通じて移動する一連の各PCA77にて用いられうるシリアル番号をインクリメントするための、実行可能命令を含みうる。
【0083】
各PCA77がプログラミング及びテストされる際、同時に、最終製品の表面に表示されるべき他の所望の文字列、バーコード、及び/あるいはその他の図形情報と共にシリアル番号情報がプリンタ84によりラベル上に印刷される。プリンタ84はロール状の上面カバー材料85を供給され、PCA77がプログラミング及びテストされる度に、コンピュータ81の制御下で、プリンタ84が、上面カバー88を放出する。
【0084】
いくつかの実施形態においては、留意すべきは、上面カバー88が、インジケータあるいはディスプレイ要素がそれを通して見えるようにされるレンズ及び/あるいは窓を含んでいてもよいことである。このレンズは、ラベルの材料85上に予め形成されていてもよく、あるいはラベルの材料が透明あるいは半透明であってもよく、レンズは、有効なレンズを形成可能に選択された、多くのインク、パターニング及び材料にて印刷された機構であってもよい。
【0085】
PCA77が完成してテストに合格すると、取付装置86に進められる。そして、取付装置86では、PCA77の電気回路に電源87が取り付けられる。一旦、電源が入れられると、PCA77はスペーサ90の打抜き孔に挿入され、PCA77は、スペーサ90と共に位置決めされた構造物91を形成する。いくつかの実施形態においては、電源は、PCAの最終的なプログラミング及び/あるいはテストに先立って、取り付けられうる。
【0086】
スペーサの材料は、適切であればどのような種類の材料でもよい。スペーサは、いくつかの材料のうち、例えば、発泡体、エラストマー、プラスチック、綿質あるいは木質の材料の一種であってもよい。スペーサの材料は、適切であればどのような厚さを有していてもよく、また、例えばPCAと同じ高さであってもよい。スペーサとPCAとの高さを同じにする配置により、いくつかの利点のうちでも、PCAの保護と、PCAへのアクセスのしやすさが提供される。この配置は、リール上に巻かれた打抜き部品として提供することもできる。留意すべきは、上述した工程の組合せが、空気圧制御、アクチュエータ、及び機械加工装置を用いて自動化されうることである。
【0087】
様々な実施形態において、位置決めされた構造物91は、上面カバー88及び底面カバー93と共にラミネート加工機92に挿入されうる。例えば、底面カバーの材料は、ロールから、もしくはシート状でラミネート加工機92に挿入されてもよい。
【0088】
いくつかの実施形態においては、結果として得られるタグ、ラベル、あるいはパッケージ装置94が、一定の高さの位置決めされた構造物を覆う、2枚のフィルム状カバーを有している。位置決めされた構造物91は、PCA77をより柔軟なPCAにすることにより、更に柔軟に形成されうる。結果として得られる装置94は、耐水性を有し、必要に応じて、他のパッケージ、ラベル、あるいは二重パッケージ内に挿入されうる。
【0089】
いくつかの実施形態において、いくつかのアセンブリ構成要素のうちの環境検出アセンブリは、環境センサ、メモリ、論理回路、インジケータ要素、及び電源を含む内側部を備えていてもよい。外側部は、内側部を封入するための封入材料を備えていてもよい。このような実施形態においては、外側部は、いくつかの材料のうち、プラスチック、ビニル、紙、及び/あるいはポリスチレン材料等の、任意の適切な材料から形成されうる。
【0090】
いくつかの実施形態においては、外側部が、内側部を封入するために接合されうる所定数の要素(例えば、上面カバー及び底面カバー)から形成されていてもよい。このような実施形態においては、外層(例えばパウチ)を外周に設けてもよい。様々な実施形態において、この外層は、透明、不透明、あるいは半透明な層としてもよい。
【0091】
このモニタ装置を他の物品に取り付ける様々な方法に関するいくつかの手法は、粘着性の裏張りの使用、物品の容器に対して取り付け、結束し、あるいは、吊すための装着タブあるいは孔の使用、もしくはモニタされる物品に直接取り付けることを含む。装置の実施形態は、段ボールあるいはプラスチックの梱包材、もしくは運搬用品、容器、あるいは他の製品コンテナもしくはアセンブリ内に直接構成されうる。
【0092】
本明細書中に記載のモニタ装置は、品質保証担当により設定された仕様書通りに形成されうる。未使用のタグ、ラベル、あるいはパッケージモニタ装置は、まずそのモニタを行う場所に配置され、所望の時間に起動される。装置は、プログラミングされた遅延、及び/あるいは、温度及び/あるいは湿度に関するしきい値到達あるいは超過といったイベントの発生後に記録を開始するような、遅延起動をするようにプログラミングされていてもよい。
【0093】
いくつかの実施形態においては、装置は警告するためにモニタする際、警告を遅らせるようにプログラムされうる。このような実施形態において、装置は、起動されるとデータの収集を開始するが、設定された時間の間はそのデータに反応しないように構成されうる。
【0094】
いくつかの実施形態においては、図12に示されたプリント基板95の説明に描かれているように、角部のタブが、プリント基板の製造時に予め切り込まれうる。このタブあるいはタブの一部は、分離起動スイッチを形成する細い部分としてもよい。様々な実施形態において、この角部には、容易に角部を弱くすると共に、装置を起動するための特有の機構を形成するために、ミシン目が設けられてもよい。
【0095】
起動させたいとき、利用者は角部を折る。すると、破断の境界部を横切る配線回路が開かれ、順にプロセッサを起動させるため、プロセッサはモニタを開始することができる。一旦起動されると、この実施形態のインジケータは、装置が起動されたことを知らせる(例えば、何度か点滅する)。
【0096】
作動中、図1に示されている実施形態のLEDは、レンズ領域を通して光る際に、装置の表面において上部に黄色、中間部に緑色、下部に黄色の光を表示するように構成されている。この構成では、上部の黄色のインジケータが上限超過状態インジケータとして、下部の黄色のインジケータが下限未達状態インジケータとして、そして中間部の緑色インジケータがOK状態インジケータとして機能しうる。
【0097】
このような実施形態において、LEDインジケータは、例えば数秒間に1回点滅してもよく、また具体的な用途に適合するようにプログラミングされた通りに、様々な状態を示すため2回点滅、3回点滅、あるいは規則化された点滅を行ってもよい。プログラムによる設定に反応することができ、且つ、取得したパラメータを表示することができるインジケータを有することの特徴は、時間に沿って発生するイベントの概略を提供できることである。実質的には、1つ以上のインジケータは、見る人に圧縮された形態のデータを提供することができる。
【0098】
様々な実施形態において、環境検出装置は、製造の後期に、顧客によってカスタマイズされるよう構成されうる。例えば、いくつかの実施形態においては、環境検出アセンブリを形成するために、環境検出部、論理回路、電源及び封入材料の構成が実現され、その後、1つ以上の顧客固有の項目が、その環境検出アセンブリに追加されうる。
【0099】
顧客固有の項目を環境検出アセンブリに追加することは、いくつかの事項のうち、例えば、顧客固有の項目を封入材料の外表面に印刷すること、受信した検出情報に基づいて動作すべきかを判断する論理回路により使用されるように、論理回路に項目のデータを提供すること、受信した検出情報、及び/または、他の顧客固有情報に基づいて動作すべきかを判断するために用いられるように、顧客固有の構成にて論理回路を形成すること、により実現される。このような項目は、顧客固有のロゴ、識別子(例えば、顧客の名前やその他の識別子)、ユニット固有の識別番号、しきい値情報、サンプリング期間等を含みうる。
【0100】
このような実施形態において、上記の項目の追加は、無線で実現することもできる。これにより、カスタム化が完了する前に、アセンブリの製造を完了させるか、もしくは、実質的に完了させることを可能としうる。このような実施形態は、カスタム化の実行のみを残した状態で顧客にアセンブリを送付することができるため、顧客がカスタム化をしうる場合には、特に有益である。
【0101】
いくつかの実施形態においては、カスタム化が行われる際に、まだ封入が行われていないこともありうる。顧客への発送直前にアセンブリに付けられるか、あるいは顧客によってアセンブリに印刷される情報を、アセンブリが備えることになっている場合、こうした実施形態は有益でありうる。このような実施形態においては、例えば、印刷項目及び/あるいはデータ項目を追加することができる。
【0102】
本明細書中では、特定の実施形態が図示及び説明されているが、当業者であれば、同様の技術を実現するために考案されたいかなる構成であっても、説明された特定の実施形態の代替となりうることは理解するであろう。本開示は、本開示の様々な実施形態の適応例あるいは変形例を網羅するよう意図されたものである。当然のことながら、上述した説明は例証的に行われたものであり、限定的なものではない。
【0103】
上述した実施形態の組合せ、及び本明細書中で具体的には説明されていない他の実施形態は、上述の説明を考慮すれば当業者には明らかであろう。本開示の様々な実施形態の範囲は、上述の構造及び方法が使用される様々な他の応用例を含む。従って、本開示の様々な実施形態の範囲は、添付された請求項を参照して、これらの請求項が、その範囲に対して権利を有する、同等な全範囲と共に判断されるべきである。
【0104】
更に、本開示及び請求項を読む際には、本文中で用いられている不定冠詞「a」あるいは「an」が、要素の数を1に限定するよう意図されていないことに留意しなければならない。従って、「a」あるいは「an」という語は、そのような限定が明記されているか、または、1以上という意味により形成された要素の構成に基づくと、1以上という意味が非論理的になるのでない限り、1以上を意味すると解釈されるべきである。更に、「所定数」という語は、1以上を意味すると解釈されるべきである。
【0105】
上述の「詳細な説明」においては、本開示を簡略化するために1つの実施形態中に様々な特徴が一緒に集められている。この開示の方法は、本開示の実施形態が、各請求項に明記された特徴より多くの特徴を必要とするという意図を示すものと解釈されるべきではない。
【0106】
更に、以下の請求項が示すように、発明の主題は、開示された1つの実施形態の全ての特徴に満たない特徴にありうる。従って、以下の請求項は、各請求項が個別の実施形態として示されることにて、「詳細な説明」に組み込まれている。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本開示の一実施形態の回路の概略的なブロック図である。
【図2】図形的特徴の詳細を示す、本開示の一実施形態のラベル付回路アセンブリの上面図である。
【図3】本開示の一実施形態のパウチ入りモニタ装置の上面図である。
【図4】本開示の一実施形態のモニタ装置の部分分解図である。
【図5】本開示の一実施形態のモニタ装置の部分分解図である。
【図6】本開示の一実施形態のモニタ装置のカバーの詳細である。
【図7】本開示の一実施形態のシステムにおける要素の接続性を示す、概略的なブロック図である。
【図8】本開示の一実施形態のシステムにおける要素の接続性を示す、概略的なブロック図である。
【図9】本開示の一実施形態のモニタリングシステムにおけるタグ、パッケージ、及びラベルの接続性の概要を示す、フローチャートである。
【図10】本開示の一実施形態の製造処理の一部についての処理フロー図である。
【図11】本開示の一実施形態の製造処理の一部についての処理フロー図である。
【図12】本開示の一実施形態のプリント基板の外形である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
環境センサと、
データ記憶部を提供するメモリと、
時間測定を実行し、且つ、環境センサにて環境測定を実行し、前記環境測定に基づいて、算出されたアラームイベント時間が生じたときに、アラーム状態を開始する、論理回路と、
前記アラーム状態を表示するために、前記論理回路に接続されたインジケータ部と、
前記論理回路、及び、前記メモリのうちの少なくとも1つに、電力を供給するための電源と、
を備える電子機器アセンブリ。
【請求項2】
前記論理回路が、所定数の実行可能命令が記憶された制御回路である
請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記実行可能命令が、アセンブリに内蔵されたソフトウェアである
請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記アセンブリが、
前記制御回路により実行可能な前記所定数の命令を含む個別のメモリと、
データ記憶部を提供するメモリと、
を備える、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記インジケータ部が、所定数のインジケータ要素を、その上に供給するディスプレイである
請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記インジケータ部が、電気化学的なインジケータ部である
請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記インジケータ部が、グラフィック・ディスプレイである
請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記インジケータ部が、グラフを表示する
請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記グラフが、電気化学的なインジケータ部にて形成される
請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記アセンブリが、このアセンブリの起動手段を備える
請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記起動手段が、タブを備え、
前記タブは、曲げられたときに電気回路を開く
請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記起動手段が、タブを備え、
前記タブは、破断されたときに電気回路を開く、
請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記起動手段が、無線信号を介して実現される
請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記アセンブリが、しきい値超過インジケータ部、しきい値未達インジケータ部、及び、しきい値内インジケータ部を備える
請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記アセンブリが、前記メモリからデータを取得するために実行可能な命令を含む
請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項16】
前記アセンブリが、
前記環境センサ、メモリ、論理回路、インジケータ部、及び、電源を含む内側部と、
前記内側部を封入する封入材料を含む外側部と、
を備える請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項17】
前記外側部が、食品との接触に関する食品安全性基準を満たす材料から形成される
請求項16に記載のアセンブリ。
【請求項18】
前記外側部が、プラスチック材料から形成される
請求項16に記載のアセンブリ。
【請求項19】
前記外側部が、ビニル材料から形成される
請求項16に記載のアセンブリ。
【請求項20】
前記外側部が、紙材料から形成される
請求項16に記載のアセンブリ。
【請求項21】
前記外側部が、ポリスチレン材料から形成される
請求項16に記載のアセンブリ。
【請求項22】
前記アセンブリが、無線通信リンクを備える
請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項23】
前記実行可能命令が、前記無線通信リンクを介して変更可能である
請求項22に記載のアセンブリ。
【請求項24】
前記アセンブリの前記メモリにデータを記憶することが可能な
請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項25】
前記データが、前記無線通信リンクを介して変更可能である
請求項24に記載のアセンブリ。
【請求項26】
前記データが、消費者固有の情報である
請求項25に記載のアセンブリ。
【請求項27】
環境検出アセンブリであって、
環境検出部と、
前記環境検出部から環境検出情報を受信し、前記受信した検出情報に基づいて、動作すべきかを判断する論理回路と、
前記環境検出情報を、前記アセンブリから、前記アセンブリとは離れて配置された装置に送信するための無線通信リンクと、
を備える環境検出アセンブリ。
【請求項28】
前記環境検出情報が、前記無線通信リンクを介して前記離れて配置された装置に送信される
請求項27に記載のアセンブリ。
【請求項29】
前記アセンブリが、無線送信機を介した無線通信が完了されうるまで、前記環境検出情報の少なくとも一部を記憶するためのメモリを備える
請求項27に記載のアセンブリ。
【請求項30】
前記アセンブリが、前記アセンブリの少なくとも1つの構成要素に電力を供給するための電源を備える
請求項27に記載のアセンブリ。
【請求項31】
前記アセンブリが、前記環境検出情報に基づいて状態を表示するための1つ以上のインジケータを備える
請求項27に記載のアセンブリ。
【請求項32】
前記1つ以上のインジケータが、オフ状態を有し、異なる起動状態を示す少なくとも2つの周波数を有する
請求項31に記載のアセンブリ。
【請求項33】
前記環境検出部が、湿度センサ、物理的位置を検出するセンサ、近接センサ、加速度センサ、大気圧センサ、分子化合物のセンサ、化学変化を検出するセンサ、衝撃センサ、振動センサ、光センサ、及びそれらの組合せを含むグループから選択された、1つ以上の検出素子を備える
請求項27に記載のアセンブリ。
【請求項34】
前記アセンブリが、前記環境検出情報を、前記アセンブリから、前記アセンブリとは離れて配置された装置に転送するために、電気的接続を形成するためのコンタクトパッドを備える
請求項27に記載のアセンブリ。
【請求項35】
前記アセンブリが、前記環境検出情報を、前記アセンブリから、前記アセンブリと離れて配置された装置に送信するための通信ポートを備える
請求項27に記載のアセンブリ。
【請求項36】
前記アセンブリが、前記環境検出部、前記論理回路、及び、前記無線送信機を取り囲むパウチを備える
請求項27に記載のアセンブリ。
【請求項37】
前記アセンブリが、前記無線通信リンクを介して受信した実行可能命令を含む
請求項27に記載のアセンブリ。
【請求項38】
前記アセンブリが、前記無線通信リンクを介して、顧客固有の情報を有するデータを受信するための実行可能命令を含む
請求項27に記載のアセンブリ。
【請求項39】
前記アセンブリが、予め定められた時間間隔で環境測定を行うために、前記論理回路により実行されうる実行可能命令を含む
請求項27に記載のアセンブリ。
【請求項40】
前記論理回路により実行されうる前記実行可能命令が、所定数の環境測定値の平均を取る命令を含む
請求項27に記載のアセンブリ。
【請求項41】
前記アセンブリが、所定数の環境測定値の組にて算出された1つ以上の平均値を記憶するための、前記論理回路により実行されうる実行可能命令を含む
請求項27に記載のアセンブリ。
【請求項42】
前記アセンブリが、環境測定値が、予め定められた値の範囲内にある場合に、前記環境測定値を記憶するための、前記論理回路により実行されうる実行可能命令を含む
請求項27に記載のアセンブリ。
【請求項43】
前記アセンブリが、環境測定値が、予め定められた値の変動量の範囲外にある場合に、前記環境測定値を記憶するための、前記論理回路により実行されうる実行可能命令を含む
請求項27に記載のアセンブリ。
【請求項44】
前記パウチが、食品の安全性をモニタするために用いることができるよう、食品安全性基準を満たす
請求項27に記載のアセンブリ。
【請求項45】
ラベル材料上に環境検出部を形成することと、
前記環境検出部から環境検出情報を受信し、この受信した検出情報に基づいて動作すべきかを判断する論理回路を、前記ラベル材料上に形成することと、
前記検出部及び前記論理回路のうちの少なくとも1つに電力を供給するために前記ラベル材料上に電源を設けることと、
を含む方法。
【請求項46】
前記方法が、
前記ラベルの第一の部分が、前記ラベルの第二の部分に接触して配置されたとき、前記ラベルを起動することを含む、
請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記環境検出部を形成することは、印刷処理により前記環境検出部を形成することにより実現される
請求項45に記載の方法。
【請求項48】
前記論理回路を形成することは、印刷処理により前記論理回路を形成することにより実現される
請求項45に記載の方法。
【請求項49】
前記電源を設けることは、印刷処理により前記ラベル材料上に前記電源を形成することにより実現される
請求項45に記載の方法。
【請求項50】
前記電源を設けることは、前記電源を前記ラベル材料に取り付けることにより実現される
請求項45に記載の方法。
【請求項51】
環境検出部を形成することと、
前記環境検出部から環境検出情報を受信し、この受信した検出情報に基づいて動作すべきかを判断する論理回路を形成することと、
前記検出部及び前記論理回路のうちの少なくとも1つに電力を供給するために電源を設けることと、
封入材料を備える環境検出アセンブリを形成するため、前記環境検出部、前記論理回路、及び前記電源を封入することと、
前記環境検出アセンブリに顧客固有の項目を追加することと、
を含む方法。
【請求項52】
前記環境検出アセンブリに顧客固有の項目を追加することは、前記封入材料の外表面に顧客固有の項目を印刷することにより実現される
請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記環境検出アセンブリに顧客固有の項目を追加することは、項目のデータを提供することにより実現される
請求項51に記載の方法。
【請求項54】
提供される前記項目のデータは、前記受信した検出情報に基づいて動作すべきかを判断する際に、前記論理回路により用いられるデータを含む
請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記環境検出アセンブリに顧客固有の項目を追加することは、前記受信した検出情報に基づいて動作すべきかを判断する際に用いられる顧客固有の構成にて、前記論理回路を構成することにより実現される
請求項51に記載の方法。

【図1】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図12】
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【図2】
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【図3】
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【図7】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2009−528629(P2009−528629A)
【公表日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−557347(P2008−557347)
【出願日】平成19年2月28日(2007.2.28)
【国際出願番号】PCT/US2007/005173
【国際公開番号】WO2007/100856
【国際公開日】平成19年9月7日(2007.9.7)
【出願人】(508261253)パクセンス インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】