説明

生産管理プログラム

【課題】資源の有効活用をし、納期厳守を考慮した生産計画をガントチャート表現で立てて、製造工程を管理する機能をコンピュータ上で実現する生産管理プログラムを提供する。
【解決手段】入力手段から入力されたロット情報に基づいて製造プランチャート11を表示し、外部データベースに登録された機械設備情報に基づいて機械プランチャート12表示する。製造プランチャート11上の工程ガントバー44を、機械プランチャート12又は作業者プランチャート上にドラッグ・アンド・ドロップするだけで、各製造工程に機械設備又は作業者を簡単に割り付けることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生産計画をガントチャート表現で立てて、製造工程を管理する機能をコンピュータ上で実現する生産管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、生産管理手法として周知のMRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画)を導入した生産管理用プログラムが知られている(例えば特許文献1)。MRPでは、基準生産計画(MPS)を基本に、部品表(BOM)と在庫情報から発注すべき資材の受容とその発注時期を算出する。
【特許文献1】特開2006−139749号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の生産管理現場においては、製品生産に必要な資源(機械設備・人・部材・時間)を予め確保した上で、生産計画を立案することが多く、例えば機械設備や作業者の空き時間発生や、在庫リスクの発生など資源を無駄に消費するという問題があった。
【0004】
このような状況から、新規の製品作業を計画するときに、資源の有効活用をし、納期厳守を考慮した計画を視覚的に確認しながら立てることができる、安価で使い勝手の良い生産管理システムを実現可能な生産管理プログラムが望まれていた。
【0005】
そこで本発明は上記問題点に鑑み、資源(機械設備・人・部材・時間)の有効活用をし、納期厳守を考慮した生産計画をガントチャート表現で立てて、製造工程を管理する機能をコンピュータ上で実現する生産管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明における請求項1の生産管理プログラムでは、コンピュータに、入力手段から入力されたロット情報に基づいてロット別のガントチャートを表示手段に表示する機能と、製造工程に対応するガントバーを前記ロット別のガントチャート上に生成する機能と、記憶手段のデータベースに登録された機械設備情報又は作業者情報に基づいて機械設備別又は作業者別のガントチャートを前記表示手段に表示する機能と、入力手段の操作により、前記ガントバーが前記機械設備別又は作業者別のガントチャートにドラッグ・アンド・ドロップされることで、前記ガントバーを前記機械設備別又は作業者別のガントチャート上へ複製する機能と、前記ロット別のガントチャート上に配置された前記ガントバーと前記機械設備別又は作業者別のガントチャート上に複製された前記ガントバーとを連動させる機能とを実現させる。
【0007】
このようにすると、ロット別のガントチャート上のガントバーを、機械設備別又は作業者別のガントチャート上にドラッグ・アンド・ドロップするだけで、各製造工程に機械設備又は作業者を簡単に割り付けることができる。
【0008】
本発明における請求項2の生産管理プログラムでは、前記ガントバーは、前記ロット情報に基づいて、少なくとも、記憶手段のデータベースに登録された当該ロットの生産に必要な製造工程数に従った数と、その製造工程に要する作業時間に対応する長さとで生成されるものであることを特徴とする。
【0009】
このようにすると、そのロットに適切なガントバーを簡単に配置することができる。
【0010】
本発明における請求項3の生産管理プログラムでは、少なくとも前記ロット情報に基づいて当該ロットの生産に使用する部材の使用数を算出する機能と、前記ロット別のガントチャート上における前記ロットについて生成された前記ガントバーの始点位置を検出し、当該始点位置に対応する日の在庫数から前記使用数を減算することにより、各日毎の在庫数を算出する機能と、在庫割れした部材を発注するための出力を行う機能とをさらに実現させる。
【0011】
このようにすると、受注した製品の生産に最低限必要な部材のみを発注することができる。
【0012】
本発明における請求項4の生産管理プログラムでは、前記機械設備情報又は前記作業者情報に基づいて機械設備又は作業者の各日毎の稼働率を示す機械設備別又は作業者別の負荷状況表を前記表示手段に表示する機能と、入力手段の操作により、前記ガントバーが前記機械設備別又は作業者別の負荷状況表にドラッグ・アンド・ドロップされることで、当該ドロップ操作の該当日における前記稼働率を前記ガントバーの長さに応じて増加させると共に、前記ガントバーを前記機械設備別又は作業者別のガントチャートにおける前記該当日上へ複製する機能とをさらに実現させる。
【0013】
このようにすると、ロット別のガントチャート上のガントバーを、機械設備別又は作業者別の負荷状況表上にドラッグ・アンド・ドロップするだけで、各製造工程に機械設備又は作業者を簡単に割り付けることができる。
【0014】
本発明における請求項5の生産管理プログラムでは、前記負荷状況表は、稼働率の低い機械設備又は作業者から順に並べて表示するものであることを特徴とする。
【0015】
このようにすると、空き時間が多い機械設備又は作業者に優先して製造工程を割り付けることができる。
【0016】
本発明における請求項6の生産管理プログラムでは、前記ロット別のガントチャートに基づいて製造工程毎に少なくともその製造工程の識別情報を示すと共に光学読取手段で読み込み可能な符号を記載した作業指示書を印刷手段で発行させる機能と、前記光学読取手段により読み込まれた前記識別情報と当該読み込み時の時刻とに基づいて作業実績を示すガントバーを前記ロット別のガントチャート上に生成する機能とをさらに実現させる。
【0017】
このようにすると、作業指示書に印刷された符号を光学読取手段により読み取ることで作業実績を簡単に入力することができる。
【0018】
本発明における請求項7の生産管理プログラムでは、前記作業実績の履歴を記憶手段に記録する機能をさらに実現させる。
【0019】
このようにすると、作業実績の履歴を解析することで、各種の情報を得ることができる。
【0020】
本発明における請求項8の生産管理プログラムでは、前記作業実績の履歴を記憶手段に記録する機能をさらに実現させる。
【0021】
このようにすると、シミュレーションされた最適な工程計画が工程計画グラフとして表示され、この工程計画グラフから各製造工程および全製造工程の所用時間と、利用可能な機械設備又は作業者が一目で認識できる。
【0022】
本発明における請求項9の生産管理プログラムでは、前記ロット別に区画されるガントチャートと、前記機械設備別又は作業者別に区画されるガントチャートとを、共通の時間軸で上下に並設して前記表示手段に表示する機能と、これらの前記ガントチャートを表示した状態で、前記入力手段の操作によりその交差点が移動可能であり、前記時間軸と平行および垂直な十字スケールを、前記表示手段に表示する機能とをさらに実現させる。
【0023】
このようにすると、ロット別のガントチャートと、機械設備別又は作業者別のガントチャート上に複数のガントバーが点在していても、どのロットの製造工程にどの機械設備または作業者が対応しているのかを、明確に理解することができる。
【0024】
本発明における請求項10の生産管理プログラムでは、前記入力手段により一つの製造工程に対応するガントバーを特定し、その製造工程について使用する複数の機械設備または作業者と、製造すべき数および/または期間とを条件として入力すると、その条件に合致する複数の機械設備または作業者が存在するか否かを判断する機能と、前記条件に合致した複数の機械設備または作業者毎に、前記ガントバーを分割して前記表示手段に表示する機能とをさらに実現させる。
【0025】
このようにすると、一つの製造工程について、複数の機械設備または作業者を同時に使用することを想定したガントバーを、表示手段に表示させることができ、より柔軟な工程計画を立案することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明の請求項1によると、資源(機械設備・人・部材・時間)の有効活用をし、納期厳守を考慮した生産計画をガントチャート表現で立てて、製造工程を管理する機能をコンピュータ上で実現する生産管理プログラムを提供することができる。
【0027】
本発明の請求項2によると、ガントバーが自動生成されるため、操作性を向上させることができる。
【0028】
本発明の請求項3によると、在庫リスクを減らすことができる。
【0029】
本発明の請求項4によると、稼働率の低い資源を有効活用すると共に操作性を向上させることができる。
【0030】
本発明の請求項5によると、稼働率の低い資源を有効活用すると共に操作性をさらに向上させることができる。
【0031】
本発明の請求項6によると、作業実績入力時の現場側の負担を減らすことができる。
【0032】
本発明の請求項7によると、資源の有効活用に資する情報を得ることができる。
【0033】
本発明の請求項8によると、シミュレーションされた最適な工程計画を提示して、各製造工程および全製造工程の所用時間と、利用可能な機械設備又は作業者を一目で認識することができる。
【0034】
本発明の請求項9によると、ロットと機械設備または作業者との関連性を明確に把握できる。
【0035】
本発明の請求項10によると、複数の機械設備や作業者が同時に使用することを想定した、より柔軟な工程計画を立案することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、添付図面を参照しながら、本発明における生産管理プログラムの好ましい実施例を説明する。
【0037】
図1Aは、本実施例における生産管理システムをコンピュータ上で実現させるための生産管理プログラムの機能ブロック図である。同図において、生産管理プログラム1は、例えば、ハードディスク等の記憶手段や、CPU等の演算手段や、ディスプレイ装置等の表示手段や、キーボード,マウス等の入力手段などを備えたコンピュータにインストールされるものであり、ユーザが図示しない入力手段と表示手段を用いて後述する生産計画立案等の各種業務を行うためのマンマシンインターフェースを提供する業務画面2と、例えばOracle(登録商標),MSDE(Microsoft(登録商標) SQL Server 2000 Desktop Engine),SQL(Structured Query Language)サーバなどの外部データベース4との間で必要データをやりとりするデータベースI/Oモジュール3とを備えている。業務画面2を通じて入力されたデータは、データベースI/Oモジュール3を介して外部データベース4へ登録される一方、外部データベース4に登録されたデータは、データベースI/Oモジュール3を介してユーザの操作内容に応じて適宜読み出され、業務画面2上に反映されることとなる。外部データベース4は、ネットワークで接続された例えばデータベースサーバなどの別のコンピュータが具備する記憶手段に構築されることが多いが、生産管理プログラム1がインストールされたコンピュータ自身の記憶手段に構築してもよい。
【0038】
業務画面2は、生産管理プログラム1により前記入力手段や表示手段の他、記憶手段,演算手段などといったハードウェア資源を有機的に協働させることにより提供されるものであり、当該業務画面を通じて、ユーザからの操作入力に応じた情報処理が適宜コンピュータにより実行される。業務画面2は、大きく分けて、生産計画立案時にユーザが操作するメイン画面10と、その他の画面20〜27とから構成される。
【0039】
メイン画面10の構成について説明する。11は、製造プランチャート(ロット別ガントチャート)であり、受注した製品のロット別に各種製造工程に関する工程表(日程)をガントチャート形式で表示する。12は、機械プランチャート(機械別ガントチャート)であり、工場が有する機械設備別にその機械設備に割り付けられた各種製造工程に関する工程表(日程)をガントチャート形式で表示する。13は、機械負荷状況表であり、機械プランチャート12と相互に関連して、割り付けられた工程に対応する機械設備の負荷状況を例えばグラフや数値などで表示する。14は、作業者プランチャート(作業者別ガントチャート)であり、工場に所属する作業者別にその作業者に割り付けられた各種製造工程に関する工程表(日程)をガントチャート形式で表示する。15は、作業者負荷状況表であり、作業者プランチャート14と相互に関連して、割り付けられた工程に対応する作業者の負荷状況を例えばグラフや数値などで表示する。16は、在庫一覧表(兼 入出庫予定表)であり、工場における製品在庫や部材在庫を現時点のみでなく、例えば製品の生産見込み,製品出荷予定,部材の払出予定,部材の受入予定など入出庫による将来的な変動分をも考慮した日程表の形で一覧表示する。17は、警告一覧表であり、製造プランチャート11,機械プランチャート12,作業者プランチャート14を用いた生産計画立案時に発生した警告を一覧表示する。
【0040】
次に、他の画面20〜27の構成について説明する。20は、受入処理画面であり、部品メーカーから納入された部材の受入登録を行う画面である。21は、発注手配画面であり、在庫一覧表16上で在庫割れする部材を少なくとも不足分発注するための注文書30を出力する画面である。22は、作業指示書画面であり、製造現場に指示を与えるための作業指示書31を出力する画面である。23は、作業実績収集画面であり、製造現場に配備された例えばバーコードリーダ,タッチパネルなどの実績入力端末32から作業指示書31に基づいて入力された作業実績を例えばネットワーク経由などで収集する画面である。24は、機械登録画面であり、工場が有する機械設備に関するデータを登録する画面である。25は、出荷指示/売上計上画面であり、出荷指示をするための出荷指示一覧表33を出力すると共に、当該出荷指示に基づいて売上計上を行う画面である。26は、ロット登録兼詳細情報画面であり、受注した製品のロット登録をすると共に詳細情報を表示する画面である。27は、作業者登録画面であり、工場に所属する作業者に関するデータを登録する画面である。
【0041】
図1Bは、生産管理システムのハードウェア構成の一例を示したものである。同図において、101はCPU等の処理機能を有する演算手段102を含む制御手段、103は制御手段101との間で読出しおよび書込みが可能な記憶手段で、ここには記憶媒体(図示せず)からインストールされた生産管理プログラム1や、この生産管理プログラム1の実行中に使用される各種情報などが記憶される。制御手段101の入力側ポートには、キーボードやマウス等のオペレータが操作可能な入力手段104が接続され、また制御手段101の出力側には、ディスプレイ装置等の表示手段105が接続される。そして、制御手段101が生産管理プログラム1を実行する間は、入力手段104による操作が表示手段105にあらわれる画面に反映されるようになっている。
【0042】
なお、この図1Bでは、便宜的に1台のコンピュータ111で生産管理システムを構築した例を示している。つまり、記憶手段103は前述した外部データベース4としての機能を含んでいるが、これはネットワークを介して接続される別なコンピュータの記憶手段に構築してもよい。
【0043】
図1Cは、生産管理プログラム1の実行中に動作する各機能構成を示したものである。同図において、記憶手段103に格納される外部データベース4は、個々の製品について、当該製品を何時まで何個生産すべきかを、ロット情報として記憶するロット情報記憶部121と、各製品に関連付けられた部材や製造工程に関する情報を、製品工程マスタとして記憶する製品工程マスタ記憶部122と、各ロット情報ごとに、必要とする製造工程や、その開始および終了時間や、進捗状況などの生産処理情報を記憶する生産情報記憶部123と、各製品の製造工程で使用する機械設備や、その機械設備の能力および稼動状況(稼働率)などを、機械設備情報として記憶する機械設備情報記憶部124と、各製品の製造工程で使用する作業者や、その作業者の能力および稼動状況(稼働率)などを、作業者情報として記憶する作業者情報記憶部125と、をそれぞれ備えている。
【0044】
前記ロット情報には、製品の品名,受注数,製造数,納期などが含まれている。製品が繰り返し生産される場合、同じ製品で異なるロット情報が存在する。また、製品工程マスタには、それぞれの製品について、例えば生産する上で必要な全ての製造工程および部材と、各々の製造工程を行う順番と、単位製品数当りの各製造工程の所要時間(「段取時間」と「標準時間」)、使用する各部材の部品表(単価や使用数など)が含まれている。さらに、生産処理情報には、各製造工程で使用する機械設備と、担当する作業者の各情報が含まれている。
【0045】
また、ここでの制御手段101は、入力手段104からの操作入力を受けて、新規のロット情報をロット情報記憶部121に書込むロット情報登録手段151と、前記新規のロット情報に関する各製造工程毎のガントバーを、表示手段105に表示されたロット別のガントチャート上に生成させるガントチャート生成手段152と、生産情報記憶部123に記憶されるロット情報の各製造工程と、機械設備情報記憶部124に記憶される使用可能な機械設備の稼動状況とから、各ロット情報の製造工程毎に利用する機械設備を特定する工程−機械割り付け手段153と、生産情報記憶部123に記憶されるロット情報の各製造工程と、作業者情報記憶部125に記憶される作業可能な作業者の稼動状況とから、各ロット情報の製造工程毎に担当の作業者を特定する工程−作業者割り付け手段154と、ロット製品に必要な部材の一覧を出力する部材発注手段155と、ロットの作業指示を出力したり、ロットの作業実績を収集して閲覧できるようにする作業情報管理手段156と、を備えている。
【0046】
以下、表示手段105に表示される業務画面2に関して、表示手段で実際に表示される画面例を示した図2乃至図24を参照しながら、業務画面2を構成する各画面の詳細と共に、生産管理業務を行うための操作手順について説明する。
【0047】
1 顧客からの受注に従い、新規受注ロットを登録する。
【0048】
入力手段104により「ロット追加」メニューを選ぶ(図2)。これにより、生産管理プログラム1はロット情報登録手段151を起動させる。
【0049】
当該ロット情報登録手段151により、ロット登録兼詳細情報画面26としての「ロット情報追加」画面が表示されるので、入力手段104を利用して、当該画面の入力ボックス40に、例えば納品先(得意先),品名,受注数,製造数,納期などの、個々の部品に関するロット情報を入力する(図3)。品名は項目選択リストから選択するようになっており、当該品名に対応する全製造工程が矩形領域41に表示される。矩形領域41に表示される製造工程は、予め品名に関連付けられて外部データベース4の製造工程マスタ記憶部122に製造工程マスタとして登録されている。また、入力した新規のロット情報は、ロット情報記憶部121に記憶される。
【0050】
次にロット情報登録手段151は、製造プランチャート11のガントチャートに新規のロット情報に関する受注ロット行を追加する(図4)。受注ロット行は、左側に配置された項目情報表示欄42と、右側に配置されたガントチャート表示欄43とから構成される。項目情報表示欄42には、ガントチャート表示欄43で表示する日程に対応する情報が表示され、ここでは前述のロット登録の際に入力されたロット情報の中で、品名,受注数および納期が表示される。項目情報表示欄42は、ロット情報に含まれている対応するロットの工程進捗状況に応じて色分け表示等するのが好ましく、例えば、ピンク色は計画未定、青色は未着手、黄色は仕掛り、緑色は完了などとすればよい。これにより、項目情報表示欄42を見れば、ガントチャート表示欄43の実績表示を見なくても、ロットの工程進捗状況を一目で把握することができる。ガントチャート表示欄43は、横軸に日時が割り付けられており、その横軸に対する長さが各製造工程に要する作業の時間幅を表す工程ガントバー44が配置される。作業の時間幅は、製品工程マスタ記憶部122に記憶される製品工程マスタから、その製品に関する単位数当りの各製品工程の所要時間を読み出すことで可能になる。
【0051】
2 追加した受注ロットのロット工程計画を立てる。
【0052】
入力手段104により、製造プランチャート11において「終了点から工程割付」メニューを選ぶ(図5)。これにより、生産管理プログラム1はガントチャート生成手段152を起動させる。
【0053】
ここでは、表示手段105に表示されるガントチャート表示欄43上のポインタを、入力手段104によって適宜移動させてマウスクリックすると、ガントチャート生成手段152は、そのマウスクリックした点を終了点とするように、ロットの製造工程を示す工程ガントバー44を割り付けて、これをガントチャート表示欄43に表示する(図6)。このとき、ガントチャート生成手段152は、受注ロット行に対応する製造工程分(図6の場合は7工程分)の工程ガントバー44(44a〜44g)を自動生成するが、これは外部データベース4の製品工程マスタに予め登録された単位製品数当りの「段取時間」および「標準時間」と受注数との積算によって、各製造工程の作業時間、すなわち工程ガントバー44a〜44gの長さが設定される。従って、自動生成された工程ガントバー44の長さを調整しなくてもそのまま利用することができる。なお、入力手段104により、図5に示す「開始点から工程割付」メニューを選んだ場合には、開始点を指定して工程割り付けすることも可能である。
【0054】
納期表示45より前(左側)に全工程が終了するように、ガントチャート表示欄43に配置された工程ガントバー44を、入力手段104であるマウスでドラッグして、その位置を調整する(図7)。このとき、製品工程マスタに含まれる製造工程の順序が変わらないように、ドラッグした工程に係るガントバーだけでなく、それに合わせて前後の工程に係るガントバーも時間軸方向に玉突きで移動する。また、例えば機械設備情報記憶部124に記憶される機械設備の性能や、作業者情報記憶部125に記憶される作業者の技能に合わせて、マウスによるドラッグにより工程ガントバー44の長さを伸縮調整することも可能である。なお、外部データベース4に予め記憶した日々の就業時間に関する情報から、就業時間内か就業時間外かでガントチャート表示欄43の領域を色分け表示等してもよく、工程ガントバー44が就業時間外に架かったら、就業時間外領域に架かった分に相当する工程ガントバー44の一部を、マウスのドラッグ操作により翌日の就業時間内に繰り越してもよい。このようにすれば、工場の就業形態に沿った形で生産工程を立案することができる。
【0055】
3 ロットの各製造工程を、どの機械設備で作業するかを決める(工程に機械を割り付ける)。
【0056】
(1)機械別ガントチャートへドラッグ・アンド・ドロップして割り付ける方法。
【0057】
入力手段104により、「ロット別+機械別 表示」メニューを選ぶ(図8)。これにより、生産管理プログラム1は工程−機械割り付け手段153を起動させる。
【0058】
当該工程−機械割り付け手段153により、ウィンドウが2分割され、上に「ロット別ガントチャート」表示となる製造プランチャート11、下に「機械別ガントチャート」表示となる機械プランチャート12が、同一の表示画面105上に表示される(図9)。機械プランチャート12は、製造プランチャート11と同様の構成になっている。具体的には、左側に配置された項目情報表示欄46と、右側に配置されたガントチャート表示欄47とから構成された機械設備行が縦に複数配置された表からなる。項目情報表示欄46には、ガントチャート表示欄47で表示する日程に対応する情報が表示され、ここでは機械登録画面24から、予め外部データベース4の機械設備情報記憶部124に登録された機械設備情報が表示される。ガントチャート表示欄47は、横軸に日時が割り付けられており、その横軸に対する長さが各製造工程に要する作業の時間幅を表す工程ガントバー44が配置される。なお、上下に分割表示された製造プランチャート11と機械プランチャート12とは、入力手段104の操作によって連動できるようになっており、ガントチャート表示欄43,47のどちらを横スクロールさせても、上下のウィンドウで同時にスクロールする。
【0059】
ここで入力手段104によって、製造プランチャート11上の工程ガントバー44を、機械プランチャート12上の、その工程作業を行なう機械設備にドラッグ・アンド・ドロップして、各製造工程に機械を割り付ける。同図では、製造プランチャート11のガントチャート表示欄43にある「ブランク」工程に対応する工程ガントバー44aを、「プレス80t」機械で11月24日に作業するように機械プランチャート12のガントチャート表示欄43にドラッグ・アンド・ドロップしている。その際、誤割り付けを防止するために、当該工程を作業可能な機械にのみ割り付け可能である。具体的には、例えば、選択した製造プランチャート11の工程ガントバー44の製造工程に応じて、その製造工程に対応する機械のみ機械プランチャート12で選択的に表示する、又は、その製造工程に対応する機械を強調表示すると共に作業不可の機械には割り付け禁止とすればよい。これは、工程−機械割り付け手段153が、指定した工程ガントバー44の製造工程を条件として、機械設備情報記憶部124から使用できる機械設備を抽出することで実現可能となる。
【0060】
当該入力手段104で対象となる工程ガントバー44をドラッグ・アンド・ドロップ操作すると、工程−機械割り付け手段153は、操作先のガントチャート表示欄43に対応する機械設備が使用可能なもので、且つその時間帯で稼動可能であるか否かを、機械設備情報記憶部124に記憶された機械設備情報を読み出して判断する。もし、それが使用可能な機械設備で、且つその時間帯で稼動可能なものであれば、工程−機械割り付け手段153による機械割り付けが行なわれ、製造プランチャート11のガントチャート表示欄43と同じ工程ガントバー44aが複製されて、機械プランチャート12のガントチャート表示欄47にも表示される。また、その機械設備に関し、複製された工程ガントバー44aの時間帯の稼働率が算出され、当該稼働率を含む機械設備情報が機械設備情報記憶部124と共に、当該工程ガントバー44aに関する製品の製造工程で、使用する機械設備が特定され、その製品の製造工程と使用する機械設備を関連付けた生産処理情報が生産情報記憶部123に書換え更新される。そして、機械割り付けが完了した製造プランチャート11の工程ガントバー44aの輪郭線が、未割り付けを示す点線から実線に変わる。もちろん、当該割り付け状態を示す表示形式はどのようなものでもよい。このように、製造プランチャート11上の工程ガントバー44を、機械プランチャート12上にドラッグ・アンド・ドロップするだけで、各製造工程に機械を簡単に割り付けることができる。
【0061】
工程ガントバー44は、機械プランチャート12上において同一ロットに属するもの毎に関連付けられており、工程ガントバー44を構成する各ガントバー間のつながりを接続線で表示することもできる。この実際の例は、後程説明する。
【0062】
機械プランチャート12で機械工程(工程ガントバー44)を製造プランチャート11と違う日時に割り付けると(図10)、それに従い製造プランチャート11の工程ガントバー44も移動し、前後の工程ガントバー44も玉突きで移動する(図11)。図10及び図11では、製造プランチャート11のガントチャート表示欄43にある「ベンド」工程に対応する工程ガントバー44bを、「プレス80t」機械で11月28日に作業するように機械プランチャート12のガントチャート表示欄43にドラッグ・アンド・ドロップしている。それに伴い、製造プランチャート11でも、「ベンド」工程(工程ガントバー44b)が11月28日に移動し、各工程の順番が入れ替わらないように、それ以後の工程ガントバー44c〜44gも玉突きで移動する。こうして、工程−機械割り付け手段153による機械割り付けが行なわれると、ロット情報ごとに、必要とする製造工程の開始時間や終了時間も特定される。こうした開始時間や終了時間は、生産処理情報の一部として生産情報記憶部123に書換え更新される。
【0063】
その他、1つの製造工程が複数台の機械を使用して同時並行で作業可能な場合には、工程ガントバー44を分割して複数の機械設備行に割り付けることもできる。この実際の例も、後程説明する。
【0064】
(2)機械負荷状況表へドラッグ・アンド・ドロップして割り付ける方法。
【0065】
表示手段105で製造プランチャート11を表示した状態で、入力手段104により「機械毎負荷状況」メニューを選ぶ(図12)。これにより、生産管理プログラム1は工程−機械割り付け手段153を起動させる。
【0066】
すると工程−機械割り付け手段153は、同一の表示手段105において、製造プランチャート11の下に機械負荷状況表13を別ウィンドウで表示させる(図13)。機械負荷状況表13は、左側に配置された項目情報表示欄48と、右側に配置された負荷状況表示欄49とから構成された機械設備行が縦に複数配置された表からなる。項目情報表示欄48には、負荷状況表示欄49で表示する日程に対応する情報が表示され、ここでは機械プランチャート12と同様の機械設備情報が表示されている。負荷状況表示欄49は、日毎に複数のセルが並設されてなり、当該セルにその機械設備における1日の負荷状況が棒グラフで表示される。この負荷状況は、機械設備情報に含まれる各々の機械設備の能力および稼動状況を、工程−機械割り付け手段153が機械設備情報記憶部124から読み出すことで表示できる。
【0067】
50は過負荷注意線であり、これは工程−機械割り付け手段153が予め機械設備情報に含まれる単位時間毎の機械設備の稼動率を読み出して、この稼働率が予め設定された閾値をどの程度越えているかを算出することで、表示手段105に表示させるものである。この過負荷注意線は、閾値となる所定の負荷に合わせて設けられ、当該棒グラフは過負荷注意線50を超えると、例えばその超過分が赤色等に表示色が変化するなどして注意を促す。もちろん、負荷状況の表示形式は、例えばパーセントによる数値表示などどのようなものでもよい。工程を機械設備へ割り付ける際に機械設備の負荷状況を表示することにより、機械設備を有効利用することができる。なお、工程−機械割り付け手段153が、前記機械設備行を稼働率の低い(負荷の少ない)機械設備から順に並べ替えて、その順で表示手段105に表示させるようにしてもよい。
【0068】
入力手段104によって、対象となる製造プランチャート11の工程ガントバー44を、機械負荷状況表13の空いている機械・日付セル(負荷状況表示欄49)にドラッグ・アンド・ドロップする。同図では、製造プランチャート11のガントチャート表示欄43にある「ブランク」工程に対応する工程ガントバー44aを、「プレス80t」機械の11月21日のセルに割り付けている。すると、工程−機械割り付け手段153は、ドラッグ・アンド・ドロップ操作した先の機械設備について、機械設備情報記憶部124に記憶された機械設備情報から、その機械設備の同日における稼働率を読み出す。そして、その機械設備が1日空いている場合には、その日の所定の始業時間から工程ガントバー44aを割り付け、先に予約が入っている場合には、空いている時間に自動的に工程ガントバー44aを割り付ける。こうした割り付けが行なわれると、工程−機械割り付け手段153は、製造プランチャート11のガントチャート表示欄43と同じ工程ガントバー44aを、機械プランチャート12のガントチャート表示欄47にも複製表示する。なお、工程−機械割り付け手段153は、工程ガントバー44aの割り付けによって、その稼動時間帯で稼働率が過負荷注意線50を超過すると判断した場合には、その超過分について、翌日以降の空いている時間にも工程ガントバー44aを分割して、自動的に複数の工程ガントバー44aを割り付けるように構成してもよい。もちろん、入力手段104によって、割り付け前に作業時間の指定を行ない、その作業時間にドラッグ・アンド・ドロップ操作した先の機械設備が空いていることを、機械設備情報記憶部124に記憶された機械設備情報から判断したら、当該機械設備についてその作業時間帯に工程ガントバー44aを割り付けてもよい。
【0069】
ドロップした機械・日付に工程ガントバー44が割り付けられ、工程ガントバー44を割り付けた機械・日付の負荷(稼働率)が増加し、その割り付け結果が製造プランチャート11及び機械プランチャート12へ反映される(図14)。またこの場合も、割り付けた機械設備に関し、複製された工程ガントバー44aの時間帯の稼働率が算出され、当該稼働率を含む機械設備情報が機械設備情報記憶部124と共に、当該工程ガントバー44aに関する製品の製造工程で、使用する機械設備が特定され、その製品の製造工程と使用する機械設備を関連付けた生産処理情報が生産情報記憶部123に書換え更新される。
【0070】
4 ロットの各製造工程を、どの作業者が作業するかを決める(工程に作業者を割り付ける)。
【0071】
前節の機械割り付けと同様の方法で、今度は工程−機械割り付け手段153に代わって工程−作業者割り付け手段154が、製造工程毎に作業者を割り付ける(図15)。すなわち、機械プランチャート12の代わりが「作業者別ガントチャート」表示となる作業者プランチャート14であり、機械負荷状況表13の代わりが作業者負荷状況表15であり、これらの操作方法に関しても図8乃至図14に対応する説明と略同じである。
【0072】
前記図8において、入力手段104により、「ロット別+作業者別 表示」メニューを選ぶ。これにより、生産管理プログラム1は工程−作業者割り付け手段154を起動させる。
【0073】
当該工程−作業者割り付け手段154により、表示手段105に表示される作業者プランチャート14は、機械プランチャート12と同様の構成になっており、左側に配置された項目情報表示欄51と、右側に配置されたガントチャート表示欄52とから構成された作業者行が縦に複数配置された表からなる。項目情報表示欄51には、ガントチャート表示欄52で表示する日程に対応する情報が表示され、ここでは作業者登録画面27から予め外部データベース4の作業者情報記憶部125に登録された作業者情報が表示されている。また、作業者負荷状況表15は、左側に配置された項目情報表示欄53と、右側に配置された負荷状況表示欄54とから構成された作業者行が縦に複数配置された表からなる。項目情報表示欄53には、負荷状況表示欄54で表示する日程に対応する情報が表示され、ここでは作業者プランチャート14と同様の作業者情報が表示されている。上下に分割表示された製造プランチャート11と作業者プランチャート14とは、入力手段104の操作によって連動できるようになっており、ガントチャート表示欄43,52のどちらを横スクロールさせても、上下のウィンドウで同時にスクロールするようになっている。
【0074】
入力手段104による工程ガントバー44のドラッグ・アンド・ドロップ操作による工程計画の立案中に、同一の機械設備や作業者に複数の製造工程が重なったら、工程−機械割り付け手段153や工程−作業者割り付け手段154は、表示手段105により工程計画表上に警告を表示する(図16)。同図では、異なる製品の「ドロー」工程ガントバー60と「ブランク」工程ガントバー61が、同一の「プレス80t」機械に割り付けられており、11月27日の11時から15時までの時間帯で、2つの製造工程が重なっている。このように、同一の機械設備を使用する製造工程計画が重なっている場合には、例えば背景色をピンク色に変化させるなどのガントチャート表示欄47(作業者プランチャート14の場合は、ガントチャート表示欄52)の該当部分に対する強調表示やアラーム数表示62により警告が報知される。
【0075】
表示手段105に警告一覧表画面に警告のリスト65が表示された状態で、警告項目行の特定セルを入力手段104でクリックすると、工程−機械割り付け手段153や工程−作業者割り付け手段154は、表示手段105により工程計画表画面の警告箇所を表示する(図17)。例えば、機械名を入力手段104でクリックすると、前述した機械プランチャート12が開き(表示され)、作業者名を入力手段104でクリックすると、作業者プランチャート14が開くなどである。
【0076】
5 ロットの製造に必要な部材を発注手配する。
【0077】
(1)ロットに必要な部材をロット毎に個別に発注する。
【0078】
表示手段105に表示される製造プランチャート11の項目情報表示欄46から、入力手段104により発注手配すべきロットを選び、「発注書印刷」メニューをクリックすると、生産管理プログラム1は部材発注手段155を起動させる(図18)。こうなると、部材発注手段155は表示手段105により発注手配画面21を表示し、外部データベース4の製品工程マスタ記憶部122に予め登録された製品工程マスタの中から、入力手段104で選択したロット製品に関する部品表を読み出して、そのロット製品に必要な部材の注文書30を例えばプリンタなどの図示しない印刷装置に出力(発行)させる。なお、ネットワーク経由で注文書30が部材の仕入先の端末へ直接データ伝送されるように構成してもよい。
【0079】
(2)在庫一覧表と入出庫予定を見て、共通使用部材を発注手配する。
【0080】
表示手段105に表示される製造プランチャート11の項目情報表示欄46から、入力手段104により特定のロットを選択し、「在庫問い合わせ」メニューをクリックすると、生産管理プログラム1は部材発注手段155を起動させる(図19)。
【0081】
こうなると、部材発注手段155は表示手段105により必要部材の在庫一覧と入出庫予定が記載された在庫一覧表16を表示し、この在庫一覧表16により在庫割れが分かるようにする(図20)。在庫一覧表16は、左側に配置された項目情報表示欄66と、右側に配置された在庫状況表示欄67とから構成された在庫品行が縦に複数配置された表からなる。当該在庫品行は、外部データベース4の製品工程マスタ記憶部122に予め登録された製品工程マスタの中から、入力手段104で選択したロット製品とその製品の製造に必要な部材についての部品表を読み出して、自動的に設けられる。項目情報表示欄66には、在庫状況表示欄67で表示する日程に対応する情報が表示され、ここでは在庫となる製品又は部材に関する在庫品情報が表示されている。在庫状況表示欄67は、日毎に複数のセルが2段に並設されてなり、当該1段目のセルにその製品又は部材における在庫数が表示され、当該2段目のセルに在庫割れ数(不足数)が表示される。
【0082】
在庫状況表示欄67に表示される在庫数は、製造プランチャート11で立案された生産計画、すなわちロット情報記憶部121に記憶されたロット情報に含まれる製品又は部材の入出庫に基づいて自動計算される。すなわち、製品については工程ガントバー44の最終工程を示すガントバーの終点位置に対応する日が入庫日に相当し、部材については工程ガントバー44を構成する各ガントバーの始点位置に対応する日が出庫日に相当する。そして、部材発注手段155は、製品の入庫日に対応するセルの在庫数から製品のロット数を加算し、部材の出庫日に対応するセルの在庫数から製品のロット数に製品1個当たりにおける部材の使用数を乗じた数を減算することで、各日の在庫数を算出する。
【0083】
表示手段105で在庫一覧表16を表示しながら、入力手段104で操作入力を行うことにより、部材発注手段155は部材が在庫割れする前に仕入れるための注文書30を、例えばプリンタなどの図示しない印刷装置で発行する。これにより、受注した製品の生産に最低限必要な部材のみが発注されるため、在庫リスクを減らすことができる。なお、ネットワーク経由で注文書30が部材の仕入先の端末へ直接データ伝送されるように、部材発注手段155を構成してもよい。
【0084】
6 ロットの作業指示書を発行する。
【0085】
表示手段105に表示される製造プランチャート11の項目情報表示欄46から、入力手段104により作業指示を行なうべきロットを選択し、「作業指示書印刷」メニューをクリックすると、生産管理プログラム1は作業情報管理手段156を起動させる(図21)。
【0086】
こうなると作業情報管理手段156は、選択したロット製品を製造するための作業指示書31を例えばプリンタなどの印刷装置で発行する(図22)。作業指示書31には、例えば、作業情報管理手段156がロット情報記憶部121から読み出した品名,納期,数量,製造工程名,作業予定日などのロット情報が適宜記載されるが、同図で示す作業指示書31には、生産現場に配備された実績入力端末32で読み取り可能な符号としてのバーコード68が、各製造工程に対応して各々印刷されている点が注目される。
【0087】
7 ロットの作業実績を収集する。
【0088】
作業指示書31は生産現場に投入され、バーコード作業進捗入力画面となる作業実績収集画面23(図23)で、例えば、作業開始/完了、作業した機械と作業者、完成した良品数と不良数・不良原因などを入力する。なお、この作業実績収集画面23は、作業情報管理手段156が生産現場に配置された端末装置(図示せず)の表示手段に表示するもので、作業の開始や完了に関しては、作業指示書31に印刷されたバーコード68を実績入力端末32、すなわち光学読取手段としてのバーコードリーダにより読み取ることで、作業実績を簡単に入力することができる。作業情報管理手段156は、当該入力時の現時刻を作業開始や作業完了の時間として自動取得する。本実施例では、バーコードを用いて実績入力を行っているが、オプションで端末装置に備えたタッチパネルからの入力も可能である。
【0089】
8 作業実績はガントチャート上に表示される。
【0090】
生産現場の端末装置から入力した作業実績を受けて、作業情報管理手段156は、ロット製品別の製造プランチャート11,機械設備別の機械プランチャート12,作業者別の作業者プランチャート14に、当該作業実績を随時表示する(図24)。このとき、製造プランチャート11では、同一のロット製品に関するガントチャート表示欄43内で、上に工程計画を示す工程ガントバー44、下に実績バー70が表示される。機械プランチャート12,作業者プランチャート14では、ガントチャート表示欄47,52に実績バー70のみ表示される。このようにして収集された作業実績を、作業情報管理手段156は、逐次生産処理情報記憶部123に作業実績の履歴として記録する。生産情報の一部をなす作業実績の履歴を解析することで、例えば、外部データベース4の製品工程マスタに予め登録された作業時間を更新したり、作業者の標準作業時間を算出して作業者の技能(能力)を評価したりすることもできる。
【0091】
次に、制御手段101の別な機能構成を図25〜図34に基づいて説明する。図25は、工程−機械割り付け手段153による工程計画シミュレーション機能の手順を図で示したものである。先ず、入力手段104によりシミュレーションすべきロット製品をクリック操作などで特定し、その製品の着手日時を入力する。一例として、ここでは、表示手段105に製造プランチャート11を表示した状態で、「MS−100」なる製品名の項目情報表示欄42をクリック操作し、その着手日時を「7月6日 8:00」に入力した場合を示している(図25の左上欄を参照)。
【0092】
こうした入力を受けると、工程−機械割り付け手段153は、特定したロット製品の製造工程と、それに関連する所要時間の各情報を、製品工程マスタ記憶部122に記憶された製品工程マスタの中から抽出する。次いで、この抽出した各製造工程について、処理できる使用可能な機械設備を、機械設備情報記憶部124に記憶された機械設備情報の中から探し出す。一例として、前記「MS−100」なる製品名は、製品工程マスタ記憶部122に記憶された製品工程マスタにより、「切断」→「ブランク」→「曲げ」→「溶接」の順に製造工程が行なわれる。工程−機械割り付け手段153は、この情報を抽出すると、それぞれの製造工程について、最短の時間で作業が開始し終了できる機械設備を、機械設備情報記憶部124に記憶された機械設備情報の中から探し出す。ここで、各機械設備の作業時間は、製品工程マスタ記憶部122に記憶された製造工程の所要時間と、機械設備情報記憶部124に記憶された機械設備の能力とにより、工程−機械割り付け手段153が算出する。つまり、先に作業が開始できる機械設備であっても、その能力が別な機械設備よりも低く作業終了時間が遅くなる場合には、作業終了時間が早い別な機械設備が優先的に選択される。
【0093】
図25の例では、「切断」の製造工程に関し、最短の時間で作業終了する「シャーリング1号」なる機械設備が選択され(作業時間は、8:00〜8:40)、続く「ブランク」の製造工程に関し、最短の時間で作業終了する「タレパン1号」なる機械設備が選択されている。ここで、次の「曲げ」の製造工程に関し、その製造工程をこなせる3台の機械設備が、機械設備情報記憶部124から抽出されたとする。これらの各機械設備について、機械設備情報に含まれる稼働状況を機械プランチャート12で表示すると、「ベンダー1号」および「ベンダー2号」は、何れも9:45〜12:00までが空時間となっており、「ベンダー3号」は9:45〜11:00までが空時間となっている(図25の右下欄を参照)。工程−機械割り付け手段153は、これらの空時間と、機械設備情報に含まれる各機械設備の能力とから、最も能力の高い「ベンダー1号」を選択し、その作業開始と終了時刻を算出する。
【0094】
図25の右上欄に示すように、「曲げ」の製造工程を「ベンダー1号」で行なうとすると、10:00に作業を開始して、10:50に作業が終了することが、工程−機械割り付け手段153により算出される。工程−機械割り付け手段153は、次の「溶接」の製造工程に関し、最短の時間で作業終了する「YAGレーザ1号」なる機械設備を選択する。こうして、入力手段104から特定のロット製品に関連して作業開始日時を入力すると、工程−機械割り付け手段153はその製品のロット情報と機械設備情報とに基づいて、当該製品に関する各製造工程の順に最短の作業時間で利用できる機械設備を抽出する。
【0095】
次に、工程−機械割り付け手段153は、抽出したそれぞれの機械設備について、製造工程の順に時系列に積み上げた工程計画グラフ201を、表示手段105に表示させる。この工程計画グラフ201では、製造工程名と使用する機械設備を記した要素202a〜202dが、所用時間を示す時間軸表示部206に沿って表示される。各要素202a〜202dの一側には、それぞれの製造工程における開始時間と終了時間が時刻表示部207として表示され、左側の工程計画グラフ201に示すように、シミュレーションされた最適な工程計画について、各製造工程および全製造工程の所用時間と、最短の作業時間で利用可能な機械設備又は作業者が一目で認識できるようになっている。
【0096】
また、工程計画グラフ201を示した状態から、入力手段104によって別な機械設備を選択することができる。例えば、左側の工程計画グラフ201を表示した状態で、入力手段104によって「ベンダー1号」を選択した要素202cをクリック操作し、別な「ベンダー2号」の機械設備を選択させるように指示すると、工程−機械割り付け手段153は、「ベンダー2号」についてその作業開始時間と終了時間を算出し、工程計画グラフ201に展開する。中央の工程計画グラフ201は、その表示結果を示している。「ベンダー2号」は「ベンダー1号」よりも能力が低いことから、作業終了時間が11:40に延びていることが、要素202cの表示から理解できる。これにより、「MS−100」なる製品名の工程計画について、作業に時間を要するボトルネックを一目瞭然で認識することができる。
【0097】
さらにここでは、工程計画グラフ201を示した状態から、入力手段104によって一つの製造工程について複数の機械設備を選択することもできる。具体的には、中央の工程計画グラフ201を表示した状態で、入力手段104によって「ベンダー2号」を選択した要素202cをクリック操作し、例えば「ベンダー2号」と「ベンダー3号」の機械設備を選択させるように指示すると、工程−機械割り付け手段153は、2台の機械設備により最短の時間で処理できる「ベンダー2号」と「ベンダー3号」について、それらの作業開始時間と終了時間を算出し、工程計画グラフ201に展開する。ここでは、「ベンダー2号」と「ベンダー3号」の2台を同時稼動させることで、作業終了時間が10:20に短縮されることが要素202cの表示から理解できる。こうして工程−機械割り付け手段153は、使用する機械設備について複数台の稼動を考慮した横展開を工程計画グラフ201上で自動的に表示させることで、ユーザに対しボトルネックの解消や製造時間の変動を明確に把握させることができる。
【0098】
ロットの工程計画に関するシミュレーション結果を示す工程計画グラフ201は、特定の入力手段104の操作により、製造プランチャート11上の工程ガントバー44に反映させることができる。この操作が行なわれると、工程−機械割り付け手段153により特定された各々の製造工程の開始時間や終了時間に基づき、ガントチャート生成手段152は工程ガントバー44の長さを設定し、これをガントチャート表示欄43上に表示させる。図25の左下欄には、同図右上欄の右側に示す工程計画グラフ201に基づいて、製造プランチャート11上に展開させた各工程ガントバー44a〜44dを示している。ここでは、2台の機械設備で曲げ加工を行なっていることから、曲げの製造工程に対応する工程ガントバー44cが上下2段に表示される。これにより、ユーザは複数の機械設備による製造工程であることを直ぐに理解できる。また逆に、ガントチャート表示欄43に各工程ガントバー44a〜44dを表示した状態から、特定の入力手段104を操作すると、前述した工程計画グラフ201が表示できるようにもなっている。
【0099】
なお、上述した一連の手順で、特定の製造工程をこなせる機械設備が、一度に作業を行なうのに十分な空時間を持たない場合には、当該製造工程について、その空時間と次の空時間に作業時間を分割させるか、或いは一度に作業を行なえる次の空時間に作業時間を集中させるのかを、入力手段104で選択させるようにしてもよい。また、図25は機械設備について説明したが、工程−作業者割り付け手段154に同様の機能を持たせれば、作業者についても最適な計画シミュレーションを行なうことができる。この場合、上述の説明で、機械設備を作業者に置き換えればよい。
【0100】
図26および図27は、工程−機械割り付け手段153や工程−作業者割り付け手段154による十字スケール表示機能の具体例を示したものである。先ず、図26の例から説明すると、ここでは、表示手段105に表示されるウィンドウが2分割され、上に「ロット別ガントチャート」表示となる製造プランチャート11が表示され、下に「機械別ガントチャート」表示となる機械プランチャート12が表示される。また、共通の時間軸220で上下に並設して表示された製造プランチャート11と機械プランチャート12とは、入力手段104の操作によって時間軸220の方向に連動できるようになっており、入力手段104の操作により、ガントチャート表示欄43,47のどちらを横スクロールさせても、時間軸220を共有に保ったまま上下のウィンドウで同時にスクロールすることができる。
【0101】
この例では、入力手段104により特定のクリック操作を行なうと、製造プランチャート11と機械プランチャート12を同時に表示した状態で、ポインタ210を表示した位置が交差点211aとなるように、工程−機械割り付け手段153が十字スケール211を表示することにある。この十字スケール211は、時間軸210と平行で、一つのロットまたは機械設備に対応するガントチャート表示欄43,47に沿って延びる水平ライン211bと、時間軸220と垂直で、ロットおよび機械設備のガントチャート表示欄43,47に跨って延びる垂直ライン211cとからなり、入力手段104の操作によって、その交差点211aが任意の位置に移動できるようになっている。因みに、図26では水平ライン211bが、特定のロット製品のガントチャート表示欄43に沿って表示されているが、交差点211aを動かすことによって、特定の機械設備のガントチャート表示欄47に沿って、水平ライン211bを表示させることもできる。
【0102】
こうして、十字スケール211の水平ライン211bによって、どのロットまたは機械設備のガントチャート表示欄43,47を示しているのかが明確になり、それと共に十字スケール211の垂直ライン211cによって、製造プランチャート11と機械プランチャート12上の時刻が明確に分かる。また、この垂直ライン211cは製造プランチャート11から機械プランチャート12に突き抜けて表示されるので、製造プランチャート11と機械プランチャート12上に複数の工程ガントバー44が点在していても、どのロットの製造工程にどの機械設備が対応しているのかを、明確に理解できる。
【0103】
なお、こうした十字スケール211は、共通の時間軸220を横軸として、製造プランチャート11と作業者プランチャート14を上下に並設して表示手段105に表示させた場合にも適用できる。図27はその一例を示している。入力手段104の操作によって、その交差点211aが任意の位置に移動できるようになっている点は同じであり、十字スケール211の水平ライン211bによって、どのロットまたは作業者のガントチャート表示欄43,47を示しているのかが明確になり、それと共に十字スケール211の垂直ライン211cによって、製造プランチャート11と作業者プランチャート14上の時刻が明確に分かる。また、この垂直ライン211cは製造プランチャート11から作業者プランチャート14に突き抜けて表示されるので、製造プランチャート11と作業者プランチャート14上に複数の工程ガントバー44が点在していても、どのロットの製造工程にどの作業者が対応しているのかを、明確に理解できる。
【0104】
また、十字スケール211は入力手段104の操作によって表示または非表示に切替えることができる。こうすれば、必要なときにのみ十字スケール211を表示させることができる。
【0105】
次に、一つの製造工程について、機械設備や作業者などの負荷を複数使用できるようにする横展開の機能について、図28〜図30を参照しながら説明する。こうした機能は、工程−機械割り付け手段153や工程−作業者割り付け手段154によって実現する。
【0106】
具体的な手順を説明すると、図28では、表示手段105に表示されるウィンドウが2分割され、上に「ロット別ガントチャート」表示となる製造プランチャート11が表示され、下に「機械別ガントチャート」表示となる機械プランチャート12が表示される。また、各ロット製品の製造工程に対応した工程ガントバー44が、製造プランチャート11と機械プランチャート12の双方に表示される。つまりここでは、製造工程と機械設備との割り付けが完了し、ロットの各製造工程を、どの機械設備で作業するのかが決められている。
【0107】
ここで、入力手段104の操作により、一つの製造工程「溶接」に対応した工程ガントバー44a上にカーソル(ポインタ)を移動させ、そこで特定の操作(マウス右クリック)を行なうと、工程−機械割り付け手段153が起動して、図28に示すようなメニュー選択画面231が表示手段105に表示される。そして、メニュー選択画面231の中で、「工程横展開画面表示」に対応する表示部231aを、入力手段104によりクリック操作すると、工程−機械割り付け手段153は、図29に示すような横展開表示画面233を表示手段105に表示させる。
【0108】
横展開表示画面233には、工程ガントバー44aに含まれる諸情報として、得意先名,図番/品番,版数,品名,(製造)工程名,製造数,指示数などの各項目を表示するロット・工程表示部235と、使用する機械名,指示数,外注先名などの項目を表示する横展開先表示部236が表示される。ロット・工程表示部235の各項目は、工程ガントバー44aのロット製品に関連したロット情報を、ロット情報記憶部121から読み出すことで表示され、この横展開表示画面233からは、当該各項目を入力できないようになっている。一方、横展開先表示部236は、工程ガントバー44aに対応する製造工程に関し、どの機械設備に対して幾つの製造数(指示数)割り当てたいのかを指示する条件入力部に相当する。ここでの機械設備は、2以上複数指定することができる。また指示数は、最終的にその合計数が製造数と一致するように指定する。指示数の合計と製造数が一致しなければ、アラーム表示を行なって、再入力を促すように構成してもよい。
【0109】
例として、ここでは入力手段104からの入力により、「レーザ溶接機2」なる機械設備に400個の指示数を指定し、別な「レーザ溶接機1」なる機械設備に400個の指示数を指定する。各機械設備の指示数の合計が製造数と一致したところで、登録ボタン237をクリック操作すると、工程−機械割り付け手段153は、これらの各機械設備についての能力や稼動状況(稼働率)を、機械設備情報記憶部124に記憶された機械設備情報から読み出し、条件として入力した指示数に対して作業ができる時間帯を探し出す。
【0110】
なお、ここでは指示数だけでなく、その製造工程を行ないたい期間、すなわち作業期間(例えば図29では、3月15日〜3月20日)を条件として入力してもよい。また、指示数を入力せず、作業期間だけを条件としてもよい。いずれにせよ、使用する複数の機械設備と、それらの各機械設備で製造すべき数および/または期間とを条件として入力すると、工程−機械割り付け手段153はこうした条件に合致するか否かを判断し、条件に合致すれば、各々の機械設備について、その作業開始および終了時間を特定した横展開の工程ガントバー244a,244bを、製造プランチャート11および機械プランチャート12の対応する箇所に表示させる。
【0111】
図30は、その表示結果を示したものであり、図28に示す横展開前は、3月20日の8:30〜17:30に、単独の「レーザ溶接機1」の機械設備を用いて、800個の製造数で「溶接」の製造工程を行なう計画になっているが、図30に示す横展開後は、それよりも早い3月19日の10:15〜17:00に、「レーザ溶接機1」の機械設備を用いて、400個の製造数で「溶接」の製造工程を行なうと共に、同日の11:30〜18:15に、別な「レーザ溶接機2」の機械設備を用いて、400個の製造数で「溶接」の製造工程を同時に行なう計画を立てることができる。なお、横展開後は、同じロット製品のガントチャート表示欄43に、複数の工程ガントバー244a,244bが並んで表示されるため、そのロット製品のガントチャート表示欄43は、上下方向の幅を自動的に広げるのが好ましい。
【0112】
再度図28に戻り、別な横展開の手順を説明する。この図に表示されるメニュー選択画面231の中で、「工程の横展開」に対応する表示部231bを、入力手段104によりクリック操作すると、工程−機械割り付け手段153は、指定した工程ガントバー44aだけが入力手段104によりドラッグ・アンド・ドロップ操作できるようにする一方で、他の工程ガントバー44はドラッグ・アンド・ドロップ操作できないように、ソフトウェア上で処理する。この場合、指定した工程ガントバー44aを別な表示形態(例えば赤太点線枠)にすることで、操作できる工程ガントバー44aを明確化させてもよい。
【0113】
工程ガントバー44aを機械プランチャート12にドラッグ・アンド・ドロップ操作すると、工程−機械割り付け手段153は、その操作先の機械設備について、製造数(指示数)の入力を促す指示数入力画面261を表示手段105に表示する。図31は、指示数入力画面261の一例を示したものであり、ここでは、得意先名,工程名,部品名の他に、指示数を入力するボックス261aが含まれている。
【0114】
次いで、入力手段104によりボックス261aに指示数を入力し、登録ボタン237をクリック操作すると、工程−機械割り付け手段153は、当該機械設備についての能力や稼動状況(稼働率)を、機械設備情報記憶部124に記憶された機械設備情報から読み出し、条件として入力した指示数に対して作業ができる時間帯を探し出す。なお、ここでも各機械設備で製造すべき数および/または期間を条件として入力してもよい。工程−機械割り付け手段153はこうした条件に合致するか否かを判断し、条件に合致すれば、その機械設備について作業開始および終了時間を特定した横展開の工程ガントバー244aを、製造プランチャート11および機械プランチャート12の対応する箇所に表示させる。図32は、その表示例を示しているが、工程ガントバー244aについては機械設備が決まったものとして、その表示形態が赤太点線枠から別な例えば赤太実線枠に切り換わる。また、製品の製造数から前記ボックス261aで指定した指示数を差し引いた残りの指示数について、機械設備が未決定である旨を示す表示形態が赤太点線枠の工程ガントバー244bが、製造プランチャート11に二分割表示される。この工程ガントバー244bについても、上述したドラック・アンド・ドロップ操作と、指示数の入力により、使用する機械設備を決定することができ、最終的には図30のような表示状態とすることができる。
【0115】
この場合、使用する機械設備の入力をドラック・アンド・ドロップ操作で行なうことができ、操作性を向上させることができる。なお、製造工程に対応しない機械設備を入力またはドラック・アンド・ドロップ操作した場合には、そうした入力や操作を受け付けないように工程−機械割り付け手段153を構成すればよい。
【0116】
こうして、一つの製造工程に対して複数の機械設備の横展開が行なわれると、それらの機械設備に関し、複製された工程ガントバー244a,244bの時間帯における稼働率が算出され、当該稼働率を含む機械設備情報が機械設備情報記憶部124と共に、当該工程ガントバー44aに関する製品の製造工程で、使用する機械設備が特定され、その製品の製造工程と使用する機械設備を関連付けた生産処理情報が生産情報記憶部123に書換え更新される。
【0117】
なお、図28〜図32に関連した横展開の説明では、他に一つの製造工程と複数の作業者との組み合わせについても、同様に考慮してよい。つまり、工程−作業者割り付け手段154に同様の機能を持たせてもよく、その場合は、上述の説明で機械設備を作業者に置き換えればよい。
【0118】
その他、上記実施例に関連した機能構成について説明する。図33は、同一の機械設備の同一時間帯に、複数のロット製品の製造工程が重複している場合の表示例を示している。このような場合、工程−機械割り付け手段153は、製造プランチャート11のガントチャート表示欄43にある工程ガントバー344a〜344dと、それに対応して複製表示された機械プランチャート12のガントチャート表示欄47にある工程ガントバー344a〜344dの近傍に、例えば「機械の取り合い」なる表示部345を設けて、その旨を明確化している。また、この図では、ロット製品毎の納期が、納期表示部346で表示される。この納期表示部346は時間軸220に対応した位置に設けられており、各ロットについて何時が納期であるかを直感的に知ることができる。また、納期を過ぎて工程ガントバー354aが存在する場合には、その工程ガントバー354aの近傍に、「納期遅れ」なる表示部355を設けることで、現状の計画では納期に間に合わないことを直感的に知らせることができる。
【0119】
また、図34は工程ガントバー44を構成する各ガントバー間のつながりを接続線で表示した例を示している。入力手段104の操作により、項目情報表示欄42に表示される一つのロット上にカーソル(ポインタ)を移動させ、そこで特定の操作を行なうと、工程−機械割り付け手段153は、入力手段104で指定したロットがどの様な製造工程を含むのかを、生産情報記憶部123に記憶された生産処理情報から抽出する。そして、そのロットについて一連の製造工程を特定し、その製造工程に対応した機械プランチャート12上の工程ガントバー444a〜444e間に、リンクバー450を表示させる。こうすることで、そのロットに関ついて、どのような機械設備を使用するのかが理解でき、またどこに仕掛品があるのかを理解することができる。
【0120】
なお、入力手段104の操作により、項目情報表示欄42に表示される一つのロット上にカーソル(ポインタ)を移動させる代わりに、リンクバー450を表示させたい例えば一つの工程ガントバー444c上に、カーソル(ポインタ)を移動させ、そこで特定の操作を行なってもよい。工程−機械割り付け手段153は、入力手段104で指定した工程ガントバー444cに関連するロットがどの様な製造工程を含むのかを、生産情報記憶部123に記憶された生産処理情報から抽出する。そして、そのロットについて一連の製造工程を特定し、その製造工程に対応した機械プランチャート12上の工程ガントバー444a〜444e間に、リンクバー450を表示させる。
【0121】
以上のように本実施例の生産管理プログラム1では、コンピュータに、入力手段104から入力されたロット情報に基づいてロット別のガントチャートとしての製造プランチャート11を表示手段105に表示する機能と、製造工程に対応する工程ガントバー44を製造プランチャート11上に生成する機能と、記憶手段の外部データベース4に登録された機械設備情報又は作業者情報に基づいて機械設備別又は作業者別のガントチャートとしての機械プランチャート12又は作業者プランチャート14を前記表示手段105に表示する機能と、入力手段104の操作により、工程ガントバー44が機械プランチャート12又は作業者プランチャート14にドラッグ・アンド・ドロップされることで、工程ガントバー44を機械プランチャート12又は作業者プランチャート14上へ複製する機能と、製造プランチャート11上に配置された工程ガントバー44と機械プランチャート12又は作業者プランチャート14上に複製された工程ガントバー44とを連動させる機能とを実現させる。
【0122】
このようにすると、製造プランチャート11上の工程ガントバー44を、機械プランチャート12又は作業者プランチャート14上にドラッグ・アンド・ドロップするだけで、各製造工程に機械設備又は作業者を簡単に割り付けることができる。以上により、資源(機械設備・人・部材・時間)の有効活用をし、納期厳守を考慮した生産計画をガントチャート表現で立てて、製造工程を管理する機能をコンピュータ上で実現する生産管理プログラムを提供することができる。
【0123】
また本実施例の生産管理プログラム1では、工程ガントバー44が、前記ロット情報に基づいて、少なくとも、記憶手段の外部データベース4に登録された当該ロットの生産に必要な製造工程数に従った数と、その製造工程に要する作業時間に対応する長さとで生成されるものであることを特徴とする。
【0124】
このようにすると、そのロットに適切な工程ガントバー44を簡単に配置することができる。従って、ガントバーが自動生成されるため、操作性を向上させることができる。
【0125】
さらに本実施例の生産管理プログラム1では、少なくとも前記ロット情報に基づいて当該ロットの生産に使用する部材の使用数を算出する機能と、前記ロット別のガントチャート上における前記ロットについて生成された工程ガントバー44の始点位置を検出し、当該始点位置に対応する日の在庫数から前記使用数を減算することにより、各日毎の在庫数を算出する機能と、在庫割れした部材を発注するための出力に相当する注文書30の発行を行う機能とをさらに実現させる。
【0126】
このようにすると、受注した製品の生産に最低限必要な部材のみを発注することができる。従って、在庫リスクを減らすことができる。
【0127】
また本実施例の生産管理プログラム1では、前記機械設備情報又は前記作業者情報に基づいて機械設備又は作業者の各日毎の稼働率を示す機械設備別又は作業者別の負荷状況表としての機械負荷状況表13又は作業者負荷状況表15を前記表示手段に表示する機能と、入力手段104の操作により、工程ガントバー44が機械負荷状況表13又は作業者負荷状況表15にドラッグ・アンド・ドロップされることで、当該ドロップ操作の該当日における前記稼働率を工程ガントバー44の長さに応じて増加させると共に、工程ガントバー44を機械プランチャート12又は作業者プランチャート14における前記該当日上へ複製する機能とをさらに実現させる。
【0128】
このようにすると、製造プランチャート11上の工程ガントバー44を、機械負荷状況表13又は作業者負荷状況表15上にドラッグ・アンド・ドロップするだけで、各製造工程に機械設備又は作業者を簡単に割り付けることができる。従って、稼働率の低い資源を有効活用すると共に操作性を向上させることができる。
【0129】
さらに本実施例の生産管理プログラム1では、機械負荷状況表13又は作業者負荷状況表15は、稼働率の低い機械設備又は作業者から順に並べて表示するものであることを特徴とする。
【0130】
このようにすると、空き時間が多い機械設備又は作業者に優先して製造工程を割り付けることができる。従って、稼働率の低い資源を有効活用すると共に操作性をさらに向上させることができる。
【0131】
また本実施例の生産管理プログラム1では、製造プランチャート11に基づいて製造工程毎に少なくともその製造工程の識別情報を示すと共に光学読取手段としての実績入力端末32で読み込み可能な符号としてのバーコード68を記載した作業指示書31を印刷手段で発行させる機能と、実績入力端末32により読み込まれた前記識別情報と当該読み込み時の時刻とに基づいて作業実績を示すガントバーとしての実績バー70を製造プランチャート11上に生成する機能とをさらに実現させる。
【0132】
このようにすると、作業指示書31に印刷されたバーコード68を実績入力端末32により読み取ることで作業実績を簡単に入力することができる。従って、作業実績入力時の現場側の負担を減らすことができる。
【0133】
さらに本実施例の生産管理プログラム1では、前記作業実績の履歴を記憶手段103に記録する機能をさらに実現させる。
【0134】
このようにすると、作業実績の履歴を解析することで、各種の情報を得ることができる。従って、資源の有効活用に資する情報を得ることができる。
【0135】
また、本実施例の生産管理プログラム1は、入力手段104からロットに関連して作業開始日時を入力すると、ロット情報と機械設備情報又は作業者情報とに基づいて、各製造工程の順に利用可能な機械設備又は作業者を抽出する機能と、抽出した機械設備又は作業者を時系列に並べた工程計画グラフ201を、表示手段104に表示する機能と、をさらに実現させている。
【0136】
こうすると、シミュレーションされた最適な工程計画が工程計画グラフ201として表示され、この工程計画グラフ201から各製造工程および全製造工程の所用時間と、利用可能な機械設備又は作業者が一目で認識できる。
【0137】
また、本実施例の生産管理プログラム1は、ロット毎に別々に区画される製造プランチャート11と、機械設備別又は作業者毎に別々に区画される機械プランチャート12や作業者プランチャート14とを、共通の時間軸220を横軸として上下に並設して表示手段105に表示する機能と、製造プランチャート11と、機械プランチャート12または作業者プランチャート14を表示した状態で、入力手段104の操作によりその交差点211aが移動可能であり、時間軸220と平行および垂直な十字スケール211を、表示手段105に表示する機能と、をさらに実現させている。
【0138】
こうすると、共通の時間をあらわす垂直ライン211cが、製造プランチャート11から機械プランチャート12または作業者プランチャート14に突き抜けて表示されるので、製造プランチャート11と機械プランチャート12または作業者プランチャート14上に複数の工程ガントバー44が点在していても、どのロットの製造工程にどの機械設備または作業者が対応しているのかを、明確に理解することができる。
【0139】
また、本実施例の生産管理プログラム1は、入力手段104により一つの製造工程に対応する工程ガントバー44を特定し、その製造工程について使用する複数の機械設備または作業者と、製造すべき数および/または期間とを条件として入力すると、その条件に合致する複数の機械設備または作業者が存在するか否かを判断する機能と、条件に合致した複数の機械設備または作業者毎に、工程ガントバー44を上下並列に分割して表示手段105に表示する機能と、をさらに実現させている。
【0140】
このようにすると、一つの製造工程について、複数の機械設備または作業者を同時に使用することを想定した工程ガントバー44を、表示手段105に表示させることができ、より柔軟な工程計画を立案することができる。
【0141】
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。所謂アプリケーションサービスプロバイダ(ASP)サービスを利用することにより、ASPの保有するサーバから各ユーザのクライアントへ生産管理プログラム1の情報処理結果のみを提供することもできる。もちろん、本発明における生産管理プログラムをインストールしたコンピュータと同等の機能を有する専用装置として構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0142】
【図1A】本発明の生産管理プログラムにおける機能構成の一実施態様を示すブロック図である。
【図1B】同上、生産管理システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図1C】同上、生産管理システムの機能構成を示すブロック図である。
【図2】同上、コンピュータの表示手段に表示されるロット追加に関する画面例を示す説明図である。
【図3】同上、コンピュータの表示手段に表示されるロット追加に関する別の画面例を示す説明図である。
【図4】同上、コンピュータの表示手段に表示されるロット追加に関する別の画面例を示す説明図である。
【図5】同上、コンピュータの表示手段に表示されるロット工程計画に関する画面例を示す説明図である。
【図6】同上、コンピュータの表示手段に表示されるロット工程計画に関する別の画面例を示す説明図である。
【図7】同上、コンピュータの表示手段に表示されるロット工程計画に関する別の画面例を示す説明図である。
【図8】同上、コンピュータの表示手段に表示される製造工程の機械設備割り付けに関する画面例を示す説明図である。
【図9】同上、コンピュータの表示手段に表示される製造工程の機械設備割り付けに関する別の画面例を示す説明図である。
【図10】同上、コンピュータの表示手段に表示される製造工程の機械設備割り付けに関する別の画面例を示す説明図である。
【図11】同上、コンピュータの表示手段に表示される製造工程の機械設備割り付けに関する別の画面例を示す説明図である。
【図12】同上、コンピュータの表示手段に表示される製造工程の機械設備割り付けに関する別の画面例を示す説明図である。
【図13】同上、コンピュータの表示手段に表示される製造工程の機械設備割り付けに関する別の画面例を示す説明図である。
【図14】同上、コンピュータの表示手段に表示される製造工程の機械設備割り付けに関する別の画面例を示す説明図である。
【図15】同上、コンピュータの表示手段に表示される製造工程の作業者割り付けに関する画面例を示す説明図である。
【図16】同上、コンピュータの表示手段に表示される工程計画表上の警告表示に関する画面例を示す説明図である。
【図17】同上、コンピュータの表示手段に表示される警告一覧表の画面例を示す説明図である。
【図18】同上、コンピュータの表示手段に表示される部材発注に関する画面例を示す説明図である。
【図19】同上、コンピュータの表示手段に表示される部材発注に関する別の画面例を示す説明図である。
【図20】同上、コンピュータの表示手段に表示される部材発注に関する別の画面例を示す説明図である。
【図21】同上、コンピュータの表示手段に表示される作業指示書の発行に関する画面例を示す説明図である。
【図22】同上、作業指示書の印字構成例を示す説明図である。
【図23】同上、コンピュータの表示手段に表示される作業実績の収集に関する画面例を示す説明図である。
【図24】同上、コンピュータの表示手段に表示される作業実績の収集に関する別の画面例を示す説明図である。
【図25】同上、工程計画シミュレーション機能の手順を示す説明図である。
【図26】同上、十字スケール表示機能の具体例を示す説明図である。
【図27】同上、十字スケール表示機能の別な具体例を示す説明図である。
【図28】同上、横展開前の画面例を示す説明図である。
【図29】同上、横展開中の画面例を示す説明図である。
【図30】同上、横展開後の画面例を示す説明図である。
【図31】同上、別な手順による横展開中の画面例を示す説明図である。
【図32】同上、別な手順による横展開後の画面例を示す説明図である。
【図33】同上、別な画面例を示す説明図である。
【図34】同上、さらに別な画面例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0143】
1 生産管理プログラム
4 外部データベース
11 製造プランチャート(ロット別のガントチャート)
12 機械プランチャート(機械設備別のガントチャート)
13 機械負荷状況表(機械設備別の負荷状況表)
14 作業者プランチャート(作業者別のガントチャート)
15 作業者負荷状況表(作業者別の負荷状況表)
30 注文書(発注するための出力)
31 作業指示書
32 実績入力端末(光学読取手段)
44 工程ガントバー
68 バーコード(符号)
70 実績バー(実績を示すガントバー)
103 記憶手段
104 入力手段
105 表示手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
入力手段から入力されたロット情報に基づいてロット別のガントチャートを表示手段に表示する機能と、
製造工程に対応するガントバーを前記ロット別のガントチャート上に生成する機能と、
記憶手段のデータベースに登録された機械設備情報又は作業者情報に基づいて機械設備別又は作業者別のガントチャートを前記表示手段に表示する機能と、
入力手段の操作により、前記ガントバーが前記機械設備別又は作業者別のガントチャートにドラッグ・アンド・ドロップされることで、前記ガントバーを前記機械設備別又は作業者別のガントチャート上へ複製する機能と、
前記ロット別のガントチャート上に配置された前記ガントバーと前記機械設備別又は作業者別のガントチャート上に複製された前記ガントバーとを連動させる機能と
を実現させるための生産管理プログラム。
【請求項2】
前記ガントバーは、前記ロット情報に基づいて、少なくとも、記憶手段のデータベースに登録された当該ロットの生産に必要な製造工程数に従った数と、その製造工程に要する作業時間に対応する長さとで生成されるものであることを特徴とする請求項1記載の生産管理プログラム。
【請求項3】
少なくとも前記ロット情報に基づいて当該ロットの生産に使用する部材の使用数を算出する機能と、
前記ロット別のガントチャート上における前記ロットについて生成された前記ガントバーの始点位置を検出し、当該始点位置に対応する日の在庫数から前記使用数を減算することにより、各日毎の在庫数を算出する機能と、
在庫割れした部材を発注するための出力を行う機能と
をさらに実現させることを特徴とする請求項1または2記載の生産管理プログラム。
【請求項4】
前記機械設備情報又は前記作業者情報に基づいて機械設備又は作業者の各日毎の稼働率を示す機械設備別又は作業者別の負荷状況表を前記表示手段に表示する機能と、
入力手段の操作により、前記ガントバーが前記機械設備別又は作業者別の負荷状況表にドラッグ・アンド・ドロップされることで、当該ドロップ操作の該当日における前記稼働率を前記ガントバーの長さに応じて増加させると共に、前記ガントバーを前記機械設備別又は作業者別のガントチャートにおける前記該当日上へ複製する機能と
をさらに実現させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の生産管理プログラム。
【請求項5】
前記負荷状況表は、稼働率の低い機械設備又は作業者から順に並べて表示するものであることを特徴とする請求項4記載の生産管理プログラム。
【請求項6】
前記ロット別のガントチャートに基づいて製造工程毎に少なくともその製造工程の識別情報を示すと共に光学読取手段で読み込み可能な符号を記載した作業指示書を印刷手段で発行させる機能と、
前記光学読取手段により読み込まれた前記識別情報と当該読み込み時の時刻とに基づいて作業実績を示すガントバーを前記ロット別のガントチャート上に生成する機能と
をさらに実現させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の生産管理プログラム。
【請求項7】
前記作業実績の履歴を記憶手段に記録する機能をさらに実現させることを特徴とする請求項6記載の生産管理プログラム。
【請求項8】
前記入力手段から前記ロットに関連して作業開始日時を入力すると、前記ロット情報と前記機械設備情報又は前記作業者情報とに基づいて、各製造工程の順に利用可能な前記機械設備又は作業者を抽出する機能と、
前記抽出した機械設備又は作業者を時系列に並べた工程計画グラフを、前記表示手段に表示する機能と
をさらに実現させることを特徴とする請求項1記載の生産管理プログラム。
【請求項9】
前記ロット別に区画されるガントチャートと、前記機械設備別又は作業者別に区画されるガントチャートとを、共通の時間軸で上下に並設して前記表示手段に表示する機能と、
これらの前記ガントチャートを表示した状態で、前記入力手段の操作によりその交差点が移動可能であり、前記時間軸と平行および垂直な十字スケールを、前記表示手段に表示する機能と
をさらに実現させることを特徴とする請求項1記載の生産管理プログラム。
【請求項10】
前記入力手段により一つの製造工程に対応するガントバーを特定し、その製造工程について使用する複数の機械設備または作業者と、製造すべき数および/または期間とを条件として入力すると、その条件に合致する複数の機械設備または作業者が存在するか否かを判断する機能と、
前記条件に合致した複数の機械設備または作業者毎に、前記ガントバーを分割して前記表示手段に表示する機能と
をさらに実現させることを特徴とする請求項1記載の生産管理プログラム。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【公開番号】特開2008−299762(P2008−299762A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−147481(P2007−147481)
【出願日】平成19年6月1日(2007.6.1)
【出願人】(503176712)
【Fターム(参考)】