画像保管・表示システム及び画像データ表示方法
【課題】 当該被検者から得られたキー画像データに基づくプレゼンテーション用データ(プレゼンデータ)の作成を効率よく行なう。
【解決手段】 画像データサーバ1の画像データ保管部11に保管された当該被検者のキー画像データを用いてプレゼンデータを作成する際、画像データサーバ1のプレゼンデータ生成部13は、ネットワーク2を介して前記画像データサーバ1と接続された画像表示端末3の入力部31から供給されるキー画像データの使用目的情報に基づきデータフォーマット情報保管部12に予め保管されている前記使用目的に対応したデータフォーマット情報を読み出す。次いで、画像データ保管部11から読み出したキー画像データを前記データフォーマット情報に基づいて編集することによりプレゼンデータを生成し、画像表示端末3のデータ表示部32に表示する。
【解決手段】 画像データサーバ1の画像データ保管部11に保管された当該被検者のキー画像データを用いてプレゼンデータを作成する際、画像データサーバ1のプレゼンデータ生成部13は、ネットワーク2を介して前記画像データサーバ1と接続された画像表示端末3の入力部31から供給されるキー画像データの使用目的情報に基づきデータフォーマット情報保管部12に予め保管されている前記使用目的に対応したデータフォーマット情報を読み出す。次いで、画像データ保管部11から読み出したキー画像データを前記データフォーマット情報に基づいて編集することによりプレゼンデータを生成し、画像表示端末3のデータ表示部32に表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像保管・表示システム及び画像データ表示方法に係り、特に、被検者に対して予め収集された医用画像データの参照を行なうための画像保管・表示システム及び画像データ表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
X線診断装置、X線CT装置あるいはMRI装置等を用いた医用画像診断は、コンピュータ技術の発展に伴って急速な進歩を遂げ、今日の医療において必要不可欠なものとなっている。
【0003】
上述の医用画像診断装置を備えた医療施設の医療従事者(検査技師あるいは医師等)は、通常、これらの装置を用いて得られた被検者の画像データを、ネットワークを介して院内あるいは院外の画像データサーバに一旦保存し、当該被検者の担当医は、ネットワークを介して接続された最寄の画像表示端末にて前記画像データを読み出して読影を行なっている。
【0004】
この場合、画像データサーバに対してログインが可能な医療従事者は、この画像データサーバに保管されている全ての画像データ、あるいは、これらの画像データの付帯情報である被検者の個人情報(以下では、被検者情報と呼ぶ。)等を特別な制約を受けることなく参照することが可能であった。このため、参照対象者を厳しく限定すべき被権者情報を、如何なる医療従事者も容易に参照することができ、被検者のプライバシー侵害に繋がる可能性を有していた。
【0005】
このような従来の問題点に対し、画像診断装置から画像データサーバに画像データを供給する際に画像データに付加されている被検者情報等の個人情報をマスキングする方法が行なわれている。
【0006】
更に、画像データに対して、収集直後の画像データ、画質確認済みの画像データ、読影後の画像データ等の属性を設定し、各々の属性の画像データ及びこの画像データに付加されている被検者情報に対するアクセス権を医療従事者の職務レベル(例えば、医師、看護師、検査技師)に基づいて設定することにより被検者の個人情報の漏洩を防止する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
一方、当該被検者の担当医は、一旦読影した画像データの中から特に臨床的に重要な画像データ(以下では、キー画像データと呼ぶ。)を1枚あるいは複数枚選択し、これらのキー画像データを所望の形態に合成して被検者に対する検査結果説明(所謂、インフォームドコンセント)やカンファレンス、更には、学会発表等を目的としたプレゼンテーション用のデータ(以下では、プレゼンデータと呼ぶ。)を作成している。
【0008】
そして、近年では、医療施設におけるインターネットやイントラネットが普及し、画像データサーバからネットワークを介して供給される画像データを用いたプレゼンデータの作成や参照を、時間や場所に制約されることなく効率よく行ないたいという要求が高まっている。
【特許文献1】特開2002−140685号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来、上述のプレゼンデータを作成する際のデータフォーマット(GUI:Graphic User Interface )は予め定められていなかったため、当該被検者の担当医は、得られた複数枚のキー画像データをインフォームドコンセントやカンファレンス、更には、学会発表等の使用目的に応じてその都度所望の形態に編集しプレゼンデータを作成する必要があった。このため、プレゼンデータの作成作業に多くの時間を要し担当医に多大な負担を課していた。
【0010】
又、プレゼンデータの作成あるいは参照におけるアクセス権は、キー画像データの使用目的別に設定されていなかったため、被検者のセキュリティを十分確保した状態で有効なプレゼンデータを作成あるいは参照することが困難であった。
【0011】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、当該被検者から得られたキー画像データを用いてプレゼンデータを作成する際、キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたデータフォーマットを用いることにより、プレゼンデータの作成を効率よく行なうことが可能な画像保管・表示システム及び画像データ表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述の課題を解決するために、請求項1に係る本発明の画像保管・表示システムは、被検者から収集された画像データをその付帯情報と共に保管する画像データ保管手段と、前記画像データの中からキー画像データを選択するキー画像データ選択手段と、前記キー画像データの使用目的を設定する使用目的設定手段と、キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたデータフォーマットに基づき前記キー画像データを用いてプレゼンテーションデータを生成するプレゼンデータ生成手段と、前記プレゼンテーションデータ及びこのプレゼンテーションデータの生成条件の少なくとも何れかを前記キー画像データとリンクして保管するプレゼンデータ保管手段を備えたことを特徴としている。
【0013】
一方、請求項9に係る本発明の画像データ表示方法は、キー画像データ選択手段が、付帯情報と共に予め保管された画像データの中からキー画像データを選択するステップと、使用目的設定手段が、前記キー画像データの使用目的を設定するステップと、プレゼンデータ生成手段が、キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたデータフォーマットに基づき前記キー画像データ選択手段が選択した前記キー画像データを用いてプレゼンテーションデータを生成するステップと、プレゼンデータ保管手段が、前記プレゼンテーションデータを保管するステップと、識別情報入力手段が、前記プレゼンテーションデータの参照者に関する識別情報を入力するステップと、アクセス権判定手段が、前記キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたアクセス権と前記識別情報に基づいて前記プレゼンテーションデータの参照者に対するアクセス権を判定するステップと、データ表示手段が、前記アクセス権判定手段の判定結果に基づいて前記プレゼンデータ保管手段に保管されている前記プレゼンテーションデータを表示するステップを有することを特徴としている。
【0014】
又、請求項10に係る本発明の画像データ表示方法は、キー画像データ選択手段が、付帯情報と共に予め保管された画像データの中からキー画像データを選択するステップと、使用目的設定手段が、前記キー画像データの使用目的を設定するステップと、プレゼンデータ生成手段が、キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたデータフォーマットに基づき前記キー画像データ選択手段が選択した前記キー画像データを用いてプレゼンテーションデータを生成するステップと、プレゼンデータ保管手段が、前記プレゼンテーションデータの生成条件を保管するステップと、識別情報入力手段が、前記プレゼンテーションデータの参照者に関する識別情報を入力するステップと、アクセス権判定手段が、前記キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたアクセス権と前記識別情報に基づいて前記プレゼンテーションデータの参照者に対するアクセス権を判定するステップと、前記プレゼンデータ生成手段が、前記アクセス権判定手段の判定結果に従い、前記プレゼンデータ保管手段に保管されている前記プレゼンテーションデータの生成条件に基づいてプレゼンテーションデータを生成するステップと、データ表示手段が、前記プレゼンテーションデータを表示するステップを有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、当該被検者から得られたキー画像データを用いてプレゼンデータを作成する際、キー画像データの使用目的に応じ予め設定されたデータフォーマット情報に基づいてプレゼンデータの作成が行なわれるため、作成効率が向上すると共に作成における担当医らの負担を大幅に軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【実施例】
【0017】
以下に述べる本発明の実施例の第1の特徴は、画像データサーバの画像データ保管部に保管された当該被検者の画像データの中から選択したキー画像データを用いてプレゼンデータを作成する際、キー画像データの使用目的別に予め設定されたデータフォーマットに基づいてキー画像データを編集し所望のプレゼンデータを作成することにある。
【0018】
又、本実施例の第2の特徴は、前記被検者の担当医以外の医療従事者が前記プレゼンデータを参照する際のアクセス権をキー画像データの使用目的に応じて設定することにある。
【0019】
(システムの構成)
本発明の実施例における画像保管・表示システムの構成につき図1乃至図3を用いて説明する。尚、図1は、画像保管・表示システムの全体構成を示すブロック図である。
【0020】
図1に示した画像保管・表示システム100は、ネットワーク2を介して接続された画像データサーバ1と、1つあるいは複数の画像表示端末3を備えている。そして、画像データサーバ1は、例えば、ネットワーク2を介して接続された画像診断装置から供給される画像データやその付帯情報を保管し、更に、これらの画像データの中から選択したキー画像データを用いキー画像データの使用目的に応じてプレゼンデータを生成して画像表示端末3に供給する。一方、画像表示端末3は、画像データサーバ1に対しキー画像データの選択情報やキー画像データの使用目的情報、更には、リスト要求信号等の各種コマンド信号を供給し、画像データサーバ1から供給された画像データやプレゼンデータの表示を行なう。
【0021】
画像データサーバ1は、画像データ保管部11と、データフォーマット情報保管部12と、プレゼンデータ生成部13と、アクセス権データ保管部14と、アクセス権判定部15と、リスト生成部16を備えている。
【0022】
画像データ保管部11は、ネットワーク2を介して各種画像診断装置から供給された画像データとその付帯情報を検査単位で保管している。図2は、この画像データ保管部11の図示しない記憶回路に保管された画像データの付帯情報を模式的に示したものであり、例えば、画像データの登録年月日、被検者IDあるいは被検者名、画像データID、画像診断装置(モダリティ)、担当医IDあるいは担当医名、当該検査によって得られたキー画像データの学会発表や科内閲覧に対する被検者同意の有無、被検者IDあるいは被検者名以外の被検者情報(例えば、性別、年齢等)、疾患名や診断情報等の医療情報が付帯情報として画像データと共に画像データ保管部11に保管されている。
【0023】
更に、画像表示端末3から供給された選択信号に基づいて前記画像データの中から選択されたキー画像データにはマーキングが施され、キー画像データ名、キー画像データの使用目的、プレゼンデータ名等の情報が付加される。
【0024】
図1に戻って、データフォーマット情報保管部12は、画像データ保管部11に保管された複数検査の画像データの中から指定された検査の画像データを一覧表示するための表示データフォーマット情報や、一覧表示された画像データの中から選択されたキー画像データを用いてプレゼンデータを生成するためのデータフォーマット情報が予め保管されている。
【0025】
但し、プレゼンデータの生成に用いられるデータフォーマット情報は、キー画像データの使用目的に応じて独立に設定されており、例えば、インフォームドコンセント、カンファレンス、学会発表、更には、科内閲覧等を目的としたプレゼンデータを生成するためのデータフォーマット情報が保管されている。尚、画像データを一覧表示する替わりにこれらの画像データに対するサムネール画像データを表示するための表示データフォーマット情報であっても構わない。
【0026】
プレゼンデータ生成部13は、プレゼンデータの作成に際し、画像データ保管部11に保管されている当該被検者の画像データの中からマーキングが付加されている1枚あるいは複数枚の画像データをキー画像データとして読み出し、次いで、画像表示端末3から供給されたキー画像データの使用目的情報に基づいて所定のデータフォーマット情報をデータフォーマット情報保管部12から読み出す。
【0027】
次いで、このデータフォーマット情報に基づいて前記キー画像データを配列し、更に、必要に応じ参照用キー画像データや過去の診断情報等を追加してプレゼンデータを生成する。そして、このプレゼンデータの生成条件をキー画像データの付帯情報として画像データ保管部11に保管する。尚、参照用キー画像データとして、当該被検者の過去の検査において収集された画像データや同一症例の他の被検者から収集された画像データの中から予め選択されたキー画像データが用いられる。
【0028】
一方、プレゼンデータの参照に際し、プレゼンデータ生成部13は、画像表示端末3から供給されたプレゼンデータの指定情報に従い、キー画像データの付帯情報として画像データ保管部11に保管されている前記プレゼンデータの生成条件を読み出す。次いで、この生成条件に基づいて前記プレゼンデータの生成に必要なキー画像データや診断情報等を読み出し、更に、読み出されたキー画像データに付加されている使用目的情報に基づいてデータフォーマット情報保管部12から所定のデータフォーマット情報を読み出す。そして、このデータフォーマット情報に従って上述のキー画像データや診断情報等を所定位置に配列してプレゼンデータを生成する。尚、キー画像データの使用目的別に生成されるプレゼンデータの具体例については後述する。
【0029】
一方、アクセス権データ保管部14にはプレゼンデータの参照に対するアクセス権とプレゼンデータの生成に対する被検者同意の要否の情報がキー画像データの使用目的別に予め保管されている。図3は、アクセス権データ保管部14に保管されている上述のアクセス権の情報と被検者同意の要否に関する情報の具体例を示したものである。
【0030】
この具体例におけるプレゼンデータ参照のアクセス権は、キー画像データの使用目的がインフォームドコンセントにおける説明用データ、あるいは、カンファレンスや学会発表における報告用データの作成にある場合には、このプレゼンデータを作成した当該被検者の担当医にのみ設定されるが、前記使用目的が科内医師に対する閲覧(科内閲覧)用データの作成にある場合には、上記担当医の他にこの担当医と同一科に所属する他の医師に対しても設定される。
【0031】
又、インフォームドコンセントにおける説明用データあるいはカンファレンスにおける報告用データの作成をキー画像データの使用目的とする場合には、プレゼンデータ生成に対する当該被検者の同意は不要であるが、学会発表の報告用データや科内閲覧用データの作成を使用目的とする場合には同意が必要であることが予め設定されている。
【0032】
尚、インフォームドコンセントの説明用データに用いられるプレゼンデータは、被検者単位(例えば、同一被検者に対して得られた最新のキー画像データと過去のキー画像データ)で構成され、学会発表の報告用データに用いられるプレゼンデータは、症例(疾患名)単位、即ち、同一の疾患をもつ異なる被検者の各々から得られたキー画像データによって構成されることが好適であるが、特に限定されるものではない。又、カンファレンスにおける報告用データ及び科内医師への閲覧用データに用いられるプレゼンデータは、被検者単位のキー画像データあるいは症例単位のキー画像データによって構成される場合が多いが、これらも特に限定されない。
【0033】
再び図1に戻って、アクセス権判定部15は、選択されたキー画像データを用いてプレゼンデータを生成する際、画像表示端末3から供給されたキー画像データの使用目的情報に基づいて前記キー画像データに対するアクセス権を判定する。例えば、アクセス権判定部15は、画像表示端末3から供給されたキー画像データの使用目的情報に基づいて上述のアクセス権データ保管部14に予め設定されている被検者同意の要否を検索する。そして、被検者同意が不要な場合には、プレゼンデータ生成部13に対し前記キー画像データを用いたプレゼンデータの生成を許可する。
【0034】
一方、被検者同意が必要な場合には、更に、選択された前記キー画像データの付帯情報である被検者同意の有無を検索し、被検者同意が得られている場合には上述と同様に前記キー画像データを用いたプレゼンデータの生成を許可する。又、被検者同意が得られていない場合には、前記キー画像データを用いたプレゼンデータの生成を拒否し、その旨を示す情報を画像表示端末3に供給する。
【0035】
次に、リスト生成部16は、画像表示端末3から供給されたコマンド信号に基づいて各種リストを生成し、そのリスト情報を画像表示端末3に供給する。この場合、リスト生成部16は、画像データ保管部11に保管されている画像データあるいはキー画像データの付帯情報の中から必要な情報を読み出し、前記コマンド信号に対応したリストを生成する。このリスト生成部16が生成するリストとして、検査リストとプレゼンデータリストがあるが、これらの具体例については後述する。
【0036】
一方、ネットワーク2を介して上述の画像データサーバ1と接続された画像表示端末3は、入力部31とデータ表示部32を備えている。
【0037】
入力部31は、操作パネル上にキーボード、マウス、各種選択ボタン等の入力デバイスと表示パネルを備えたインタラクティブなインターフェースであり、検査リストやプレゼンデータリストを表示するためのコマンド信号の入力、検査リストにおける検査の指定、この検査よって得られた画像データに対するキー画像データの選択、キー画像データの使用目的の選択等を行なう。又、画像保管・表示システム100へのログインに際し、プレゼンデータを作成する担当医師あるいはこのプレゼンデータを参照する医師の識別情報(例えば、医師IDやパスワード)の入力が行なわれる。
【0038】
一方、データ表示部32は、CRTや液晶パネル等のモニタを備え、リスト生成部16から供給された検査リストやプレゼンデータリストの表示、この検査リストにて指定された検査において収集された画像データの一覧表示、キー画像データの使用目的の選択における選択覧の表示、選択されたキー画像データの使用目的に基づいて生成されたプレゼンデータの表示等を行なう。尚、上述のリスト生成部16から供給された検査リストやプレゼンデータリスト、更には、キー画像データの使用目的の選択覧は、入力部31に設けられた表示パネルを用いて表示してもよい。
【0039】
(プレゼンデータの作成手順)
次に、本実施例の画像保管・表示システム100によるプレゼンデータの作成手順につき図4のフローチャートを用いて説明する。この場合、当該被検者に対して収集された画像データは、図2に示した付帯情報と共に画像データサーバ1の画像データ保管部11に予め保管され、更に、画像データ保管部11には、当該被検者の過去の検査において得られた画像データや他の被検者の検査において得られた画像データもその付帯情報と共に保管されている。
【0040】
当該被検者の担当医は、先ず、画像保管・表示システム100の画像表示端末3に設けられた入力部31において医師の識別情報(例えば、担当医師ID「D−05」)を入力して画像保管・表示システム100に「ログイン」し(図4のステップS1)、次いで、検査リストを要求するためのコマンド信号(検査リスト要求信号)を入力する。
【0041】
ネットワーク2を介して検査リスト要求信号を受信した画像データサーバ1のリスト生成部16は、画像データ保管部11に保管されている画像データの付帯情報を読み出し、これらの付帯情報に基づき検査リストを生成して画像表示端末3のデータ表示部32に表示する。
【0042】
図5は、データ表示部32に表示された検査リストの具体例を示したものであり、画像データ保管部11に保管されている画像データの付帯情報に基づいて生成された検査リストが表示される。この検査リストは、後述の検査指定において有効な情報となり得る「検査番号」、「被検者ID」、「被検者名」、「モダリティ」、「画像数」、画像データの「登録年月日」等によって構成されている。
【0043】
次いで、担当医は、データ表示部32に表示された検査リストの中から所望の検査、即ち、プレゼンデータの作成に必要な画像データが収集された、例えば、検査番号20の検査を入力部31の入力デバイスを用いて指定する(図4のステップS2)。
【0044】
この検査指定信号を受信した画像データサーバ1の画像データ保管部11及びデータフォーマット情報保管部12は、検査番号20における複数枚(24枚)の画像データとこれらの画像データを一覧表示するための表示データフォーマット情報を画像表示端末3に供給し、前記画像データをデータ表示部32に一覧表示する(図4のステップS3)。
【0045】
図6は、データ表示部32のモニタ上に一覧表示された24枚の画像データDA−1乃至DA−24を示したものであり、各画像データの左下には、キー画像データとして選択するための選択欄S−1乃至S24が設けられている。
【0046】
一覧表示された画像データDA−1乃至DA−24を観察した担当医は、これらの画像データの中から特に臨床的に重要な、例えば、3枚の画像データDA−4、DA−7及びDA−16の各々に設けられた選択欄S−4、S−7、S−16に対して「レ」のマーキングを行ない、キー画像データとして選択する。そして、このキー画像データに対し、例えば「2004年検診」のキー画像データ名を付加する(図4のステップS4)。
【0047】
更に、担当医は、キー画像データの選択に引き続きデータ表示部32における図示しないキー画像データの使用目的選択欄において、例えば「インフォームドコンセント」を選択する(図4のステップS5)。そして、上述のマーキング情報、キー画像データ名及び使用目的選択情報は、前記キー画像データの付帯情報として画像データ保管部11に保存される。
【0048】
一方、キー画像データの使用目的として「インフォームドコンセント」の情報を受信したプレゼンデータ生成部13は、画像データ保管部11に保管されている当該被検者の画像データの中からキー画像データのマーキングが付加されている画像データを読み出し、次いで、画像表示端末3から供給された前記キー画像データの使用目的情報に基づいてインフォームドコンセント用のデータフォーマット情報を読み出す。
【0049】
そして、このデータフォーマット情報に基づいて前記キー画像データを配列してインフォームドコンセント用のプレゼンデータを生成し、画像表示端末3のデータ表示部32は、プレゼンデータ生成部13が生成したプレゼンデータをモニタに表示する。
【0050】
図7は、プレゼンデータ生成部13によって生成されデータ表示部32に表示されたプレゼンデータの具体例を示したものであり、このプレゼンデータは、データフォーマット情報保管部12から読み出されたインフォームドコンセント用のデータフォーマット情報に基づいて、例えば、当該被検者に対する最新の検査にて得られた「2004年検診」のキー画像データが表示されるキー画像データ表示領域Ra−1と、同一被検者に対する過去の検査にて得られたキー画像データのリストが表示されるキー画像データリスト表示領域Ra−2と、このキー画像データリストにおいて選択されたキー画像データが比較表示されるキー画像データ表示領域Ra−3と、被検者IDあるいは被検者名等の被検者情報が表示される被検者情報表示領域Ra−4を備えている。そして、上述の検査番号20によって得られたキー画像データは、図7のキー画像データ表示領域Ra−1に表示される。
【0051】
更に、プレゼンデータ生成部13は、画像データ保管部11をアクセスして被検者ID「P−11」の当該被検者に対して過去に行なわれた検査(即ち、図2に示した検査番号1及び検査番号5)にて得られたキー画像データの付帯情報を読み出し、モニタ上のキー画像データリスト表示領域Ra−2に表示する。この場合、例えば、キー画像データの選択情報を保存する際に付加されたキー画像データ名「2002年検診」及び「2003年検診」が表示される。
【0052】
次いで、担当医は、キー画像データリスト表示領域Ra−2に表示されたキー画像データリストの中から好適なキー画像データ(例えば、「2002年検診」)を入力部31の入力デバイスを用いて選択する。一方、この選択情報を受信したプレゼンデータ生成部13は、検査番号1の画像データの中から既に選択されているキー画像データを読み出し、上述のキー画像データ表示領域Ra−3に配置してプレゼンデータを更新する。そして、更新されたプレゼンデータはデータ表示部32のモニタに表示される(図4のステップS6)。
【0053】
次に、担当医は、データ表示部32において所望のプレゼンデータが生成されたことを確認したならば「プレゼンデータA」の名称を付加して保存のためのコマンド信号を入力する。そして、プレゼンデータ生成部13は、前記プレゼンデータの生成条件を検査番号20のキー画像データにリンクさせて画像データ保管部11に保存する(図4のステップS7)。
【0054】
又、上述のステップS5において「カンファレンス」がキー画像データの使用目的選択欄において選択された場合、プレゼンデータ生成部13は、画像データ保管部11に保管されている検査番号20のキー画像データを読み出し、次いで、画像表示端末3から供給された前記キー画像データの使用目的情報に基づきカンファレンス用のデータフォーマット情報を読み出してプレゼンデータを生成する。そして、画像表示端末3のモニタに表示するとともにこのプレゼンデータの生成条件を画像データ保管部11に保存する(図4のステップS6及びステップS7)。
【0055】
更に、ステップS5において「学会発表」あるいは「科内閲覧」がキー画像データの使用目的選択欄において選択された場合、プレゼンデータ生成部13は、アクセス権データ保管部14に保管されている被検者同意の要否情報に基づき、画像データ保管部11に保管されている画像データの付帯情報の中から被検者同意の有無を検索する。そして、被検者同意が得られている場合には上述と同様の手順によって学会発表用のプレゼンデータあるいは科内閲覧用のプレゼンデータを生成してデータ表示部32のモニタに表示し、プレゼンデータ生成条件を画像データ保管部11に保存する(図4のステップS6及びステップS7)。
【0056】
一方、被検者同意が得られていない場合には、プレゼンデータの生成が不可である旨をデータ表示部32に表示する(図4のステップS8)。
【0057】
図8及び図9を用いて学会用プレゼンデータと科内閲覧用プレゼンデータの具体例を示す。図8に示した学会用プレゼンデータは、当該被検者から得られた最新のキー画像データ「2004検診」が表示されるキー画像表示領域Rb−1と同一被検者に対する過去のキー画像データのリストが表示されるリスト表示領域Rb−2と、このキー画像データリストにて選択された過去のキー画像データ「2002年検診」が表示されるキー画像データ表示領域Rb−3と同一症例の他の被検者から得られたキー画像データが表示されるキー画像データ表示領域Rb−4と、症例名が表示される症例名表示領域Rb−5を備えている。
【0058】
一方、図9に示した科内閲覧用のプレゼンデータは、上述のキー画像データ表示領域Rb−4の替わりに、当該被検者の診断情報が表示される診断情報表示領域Rc−4が設けられている。一方、カンファレンス用のプレゼンデータは、図8あるいは図9のフォーマットで生成することが好適である。
【0059】
尚、上述の学会、カンファレンス及び科内閲覧に対するプレゼンデータの生成手順は既に述べたインフォームドコンセントの場合と略同様であるため詳細な説明は省略する。
【0060】
(プレゼンデータの参照手順)
次に、本実施例におけるプレゼンデータの参照手順につき図10のフローチャートを用いて説明する。
【0061】
当該被検者の担当医あるいはこの担当医が作成したプレゼンデータの参照を希望する医師(以下で、これらを纏めて医師と呼ぶ。)は、画像保管・表示システム100の画像表示端末3に設けられた入力部31において医師識別情報(例えば、医師ID)を入力して画像保管・表示システム100に「ログイン」し(図10のステップS11)、次いで、「検査リスト」を要求するためのコマンド信号(検査リスト要求信号)を入力する。
【0062】
ネットワーク2を介して検査リスト要求信号を受信した画像データサーバ1のリスト生成部16は、画像データ保管部11に保管されている画像データの付帯情報を読み出し、これらの付帯情報に基づいて検査リストを生成して画像表示端末3のデータ表示部32に表示する。
【0063】
次いで、当該医師は、データ表示部32に表示された検査リストの中から所望の検査、即ち、プレゼンデータに関連した、例えば、検査番号20の検査を入力部31の入力デバイスを用いて指定する(図10のステップS12)。
【0064】
この検査指定信号を受信した画像データサーバ1の画像データ保管部11及びデータフォーマット情報保管部12は、検査番号20における複数枚(24枚)の画像データとこれらの画像データを一覧表示するための表示データフォーマット情報を画像表示端末3に供給し、前記画像データをデータ表示部32に一覧表示する(図10のステップS13)。
【0065】
次に、医師は、入力部31において、前記画像データに関するプレゼンデータリストの要求コマンドを入力する(図10のステップS14)。一方、このコマンド信号を受信したアクセス権判定部15は、キー画像データの付帯情報からキー画像データの使用目的情報を読み出し、更に、この使用目的情報に基づいてアクセス権データ保管部14に保管されているアクセス権を検索する。そして、当該医師に対するアクセス権が設定されている場合、リスト生成部16はプレゼンデータリストを生成してデータ表示部32に表示する(図10のステップS15)。
【0066】
図11は、このときデータ表示部32に表示されるプレゼンデータリストの具体例を示したものであり、プレゼンデータ名、キー画像データの使用目的、担当医師ID等のデータが表示される。
【0067】
次いで、当該医師は、データ表示部32に表示されたプレゼンデータリストにおいて所望のプレゼンデータを指定し(図10のステップS16)、この指定信号を受信したプレゼンデータ生成部13は、キー画像データの付帯情報として画像データ保管部11に保管されている前記プレゼンデータの生成条件を読み出し、更に、この生成条件に基づいてプレゼンデータの生成に必要なキー画像データや診断情報等を読み出す。
【0068】
そして、前記プレゼンデータにおけるキー画像データの使用目的に基づいてデータフォーマット情報保管部12からデータフォーマット情報を読み出し、このデータフォーマット情報に基づいて上述のキー画像データや診断情報等を所定の位置に配置してプレゼンデータを生成する(図10のステップS17)。
【0069】
即ち、上述の手順により、図4のステップS6において生成されたプレゼンデータと同一のプレゼンデータが再度生成される。そして、生成されたプレゼンデータはデータ表示部32のモニタに表示される(図10のステップS18)。
【0070】
一方、ステップS14の当該医師によるプレゼンデータリストの要求に対し、この医師に対するアクセス権が設定されていない場合には、アクセス権判定部15は、プレゼンデータ生成部13によるプレゼンデータの生成を止め、生成が不可である旨をデータ表示部32に表示する。
【0071】
以上述べた本発明の実施例によれば、被検者から得られたキー画像データを用いて各種のプレゼンデータを作成する際、キー画像データの使用目的に応じ予め設定されたデータフォーマット情報に基づいてプレゼンデータの作成が行なわれるため作成効率が向上し、更に、これらのプレゼンデータの作成を行なう当該被検者の担当医らの負担を大幅に軽減することができる。
【0072】
又、前記プレゼンデータの参照を行なう際のアクセス権がキー画像データの使用目的に応じて設定されているため、被検者の個人情報等に対するセキュリティ管理を精度よく行なうことが可能となる。
【0073】
以上、本発明の実施例について述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定されるものでは無く、変形して実施することが可能である。例えば、上述の実施例ではプレゼンデータの生成に対する被検者合意が得られない場合、プレゼンデータの生成を不可とする場合について述べたが、データ開示の被験者合意が得られない被検者情報、画像情報及び診断情報のみを削除あるいはマスキングした状態でプレゼンデータを生成してもよい。
【0074】
又、開示可能な情報と開示不可能な情報を被検者同意に基づいて区分し、開示可能な情報のみを用いてプレゼンデータを生成してもよい。更に、被検者合意に基づき被検者名をイニシャル等に変更してプレゼンデータを生成することも可能である。
【0075】
一方、上述の実施例では、例えば、院内あるいは科内等で予め設定されたアクセス権に基づいてプレゼンデータの参照を行なう場合について述べたが、このアクセス権は、このプレゼンデータの作成を行なう当該被検者の担当医が事前に、あるいは前記プレゼンデータの生成時に設定してもよい。
【0076】
又、前記アクセス権は、担当医や科内の医師のみならず院内や提携病院の医師に対して設定してもよい。この場合、プレゼンデータの参照を不可とする場合や一部の情報を削除あるいはマスキングして参照可能とする場合等を被検者合意に基づいてキー画像データの使用目的別及びプレゼンデータの参照者別に設定してもよい。
【0077】
更に、上述の実施例では、プレゼンデータの作成においてプレゼンデータ生成部13が生成したプレゼンデータの生成条件をキー画像データにリンクさせて画像データ保管部11に保管し、プレゼンデータの参照において前記プレゼンデータ生成部13は、前記生成条件に基づいてプレゼンデータを再度生成してデータ表示部32に表示する場合について述べたが、これに限定されるものではない。例えば、プレゼンデータの作成においてプレゼンデータ生成部13が生成したプレゼンデータをそのまま画像データ保管部11に保管し、プレゼンデータの参照においてはこのプレゼンデータを直接読み出してデータ表示部32に表示してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の実施例における画像保管・表示システムの全体構成を示すブロック図。
【図2】同実施例の画像データ保管部に保管された画像データの付帯情報を模式的に示す図。
【図3】同実施例のアクセス権データ保管部に保管されたアクセス権情報の具体例を示す図。
【図4】同実施例におけるプレゼンデータの生成手順を示すフローチャート。
【図5】同実施例のデータ表示部に表示された検査リストの具体例を示す図。
【図6】同実施例のデータ表示部に一覧表示された画像データを説明するための図。
【図7】同実施例のデータ表示部に表示されたインフォームドコンセント用プレゼンデータの具体例を示す図。
【図8】同実施例のデータ表示部に表示された学会発表用プレゼンデータの具体例を示す図。
【図9】同実施例のデータ表示部に表示された科内閲覧用プレゼンデータの具体例を示す図。
【図10】同実施例におけるプレゼンデータの参照手順を示すフローチャート。
【図11】同実施例のデータ表示部に表示されたプレゼンデータリストの具体例を示す図。
【符号の説明】
【0079】
1…画像データサーバ
2…ネットワーク
3…画像表示端末
11…画像データ保管部
12…データフォーマット情報保管部
13…プレゼンデータ生成部
14…アクセス権データ保管部
15…アクセス権判定部
16…リスト生成部
31…入力部
32…データ表示部
100…画像保管・表示システム
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像保管・表示システム及び画像データ表示方法に係り、特に、被検者に対して予め収集された医用画像データの参照を行なうための画像保管・表示システム及び画像データ表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
X線診断装置、X線CT装置あるいはMRI装置等を用いた医用画像診断は、コンピュータ技術の発展に伴って急速な進歩を遂げ、今日の医療において必要不可欠なものとなっている。
【0003】
上述の医用画像診断装置を備えた医療施設の医療従事者(検査技師あるいは医師等)は、通常、これらの装置を用いて得られた被検者の画像データを、ネットワークを介して院内あるいは院外の画像データサーバに一旦保存し、当該被検者の担当医は、ネットワークを介して接続された最寄の画像表示端末にて前記画像データを読み出して読影を行なっている。
【0004】
この場合、画像データサーバに対してログインが可能な医療従事者は、この画像データサーバに保管されている全ての画像データ、あるいは、これらの画像データの付帯情報である被検者の個人情報(以下では、被検者情報と呼ぶ。)等を特別な制約を受けることなく参照することが可能であった。このため、参照対象者を厳しく限定すべき被権者情報を、如何なる医療従事者も容易に参照することができ、被検者のプライバシー侵害に繋がる可能性を有していた。
【0005】
このような従来の問題点に対し、画像診断装置から画像データサーバに画像データを供給する際に画像データに付加されている被検者情報等の個人情報をマスキングする方法が行なわれている。
【0006】
更に、画像データに対して、収集直後の画像データ、画質確認済みの画像データ、読影後の画像データ等の属性を設定し、各々の属性の画像データ及びこの画像データに付加されている被検者情報に対するアクセス権を医療従事者の職務レベル(例えば、医師、看護師、検査技師)に基づいて設定することにより被検者の個人情報の漏洩を防止する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
一方、当該被検者の担当医は、一旦読影した画像データの中から特に臨床的に重要な画像データ(以下では、キー画像データと呼ぶ。)を1枚あるいは複数枚選択し、これらのキー画像データを所望の形態に合成して被検者に対する検査結果説明(所謂、インフォームドコンセント)やカンファレンス、更には、学会発表等を目的としたプレゼンテーション用のデータ(以下では、プレゼンデータと呼ぶ。)を作成している。
【0008】
そして、近年では、医療施設におけるインターネットやイントラネットが普及し、画像データサーバからネットワークを介して供給される画像データを用いたプレゼンデータの作成や参照を、時間や場所に制約されることなく効率よく行ないたいという要求が高まっている。
【特許文献1】特開2002−140685号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来、上述のプレゼンデータを作成する際のデータフォーマット(GUI:Graphic User Interface )は予め定められていなかったため、当該被検者の担当医は、得られた複数枚のキー画像データをインフォームドコンセントやカンファレンス、更には、学会発表等の使用目的に応じてその都度所望の形態に編集しプレゼンデータを作成する必要があった。このため、プレゼンデータの作成作業に多くの時間を要し担当医に多大な負担を課していた。
【0010】
又、プレゼンデータの作成あるいは参照におけるアクセス権は、キー画像データの使用目的別に設定されていなかったため、被検者のセキュリティを十分確保した状態で有効なプレゼンデータを作成あるいは参照することが困難であった。
【0011】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、当該被検者から得られたキー画像データを用いてプレゼンデータを作成する際、キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたデータフォーマットを用いることにより、プレゼンデータの作成を効率よく行なうことが可能な画像保管・表示システム及び画像データ表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述の課題を解決するために、請求項1に係る本発明の画像保管・表示システムは、被検者から収集された画像データをその付帯情報と共に保管する画像データ保管手段と、前記画像データの中からキー画像データを選択するキー画像データ選択手段と、前記キー画像データの使用目的を設定する使用目的設定手段と、キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたデータフォーマットに基づき前記キー画像データを用いてプレゼンテーションデータを生成するプレゼンデータ生成手段と、前記プレゼンテーションデータ及びこのプレゼンテーションデータの生成条件の少なくとも何れかを前記キー画像データとリンクして保管するプレゼンデータ保管手段を備えたことを特徴としている。
【0013】
一方、請求項9に係る本発明の画像データ表示方法は、キー画像データ選択手段が、付帯情報と共に予め保管された画像データの中からキー画像データを選択するステップと、使用目的設定手段が、前記キー画像データの使用目的を設定するステップと、プレゼンデータ生成手段が、キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたデータフォーマットに基づき前記キー画像データ選択手段が選択した前記キー画像データを用いてプレゼンテーションデータを生成するステップと、プレゼンデータ保管手段が、前記プレゼンテーションデータを保管するステップと、識別情報入力手段が、前記プレゼンテーションデータの参照者に関する識別情報を入力するステップと、アクセス権判定手段が、前記キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたアクセス権と前記識別情報に基づいて前記プレゼンテーションデータの参照者に対するアクセス権を判定するステップと、データ表示手段が、前記アクセス権判定手段の判定結果に基づいて前記プレゼンデータ保管手段に保管されている前記プレゼンテーションデータを表示するステップを有することを特徴としている。
【0014】
又、請求項10に係る本発明の画像データ表示方法は、キー画像データ選択手段が、付帯情報と共に予め保管された画像データの中からキー画像データを選択するステップと、使用目的設定手段が、前記キー画像データの使用目的を設定するステップと、プレゼンデータ生成手段が、キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたデータフォーマットに基づき前記キー画像データ選択手段が選択した前記キー画像データを用いてプレゼンテーションデータを生成するステップと、プレゼンデータ保管手段が、前記プレゼンテーションデータの生成条件を保管するステップと、識別情報入力手段が、前記プレゼンテーションデータの参照者に関する識別情報を入力するステップと、アクセス権判定手段が、前記キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたアクセス権と前記識別情報に基づいて前記プレゼンテーションデータの参照者に対するアクセス権を判定するステップと、前記プレゼンデータ生成手段が、前記アクセス権判定手段の判定結果に従い、前記プレゼンデータ保管手段に保管されている前記プレゼンテーションデータの生成条件に基づいてプレゼンテーションデータを生成するステップと、データ表示手段が、前記プレゼンテーションデータを表示するステップを有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、当該被検者から得られたキー画像データを用いてプレゼンデータを作成する際、キー画像データの使用目的に応じ予め設定されたデータフォーマット情報に基づいてプレゼンデータの作成が行なわれるため、作成効率が向上すると共に作成における担当医らの負担を大幅に軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【実施例】
【0017】
以下に述べる本発明の実施例の第1の特徴は、画像データサーバの画像データ保管部に保管された当該被検者の画像データの中から選択したキー画像データを用いてプレゼンデータを作成する際、キー画像データの使用目的別に予め設定されたデータフォーマットに基づいてキー画像データを編集し所望のプレゼンデータを作成することにある。
【0018】
又、本実施例の第2の特徴は、前記被検者の担当医以外の医療従事者が前記プレゼンデータを参照する際のアクセス権をキー画像データの使用目的に応じて設定することにある。
【0019】
(システムの構成)
本発明の実施例における画像保管・表示システムの構成につき図1乃至図3を用いて説明する。尚、図1は、画像保管・表示システムの全体構成を示すブロック図である。
【0020】
図1に示した画像保管・表示システム100は、ネットワーク2を介して接続された画像データサーバ1と、1つあるいは複数の画像表示端末3を備えている。そして、画像データサーバ1は、例えば、ネットワーク2を介して接続された画像診断装置から供給される画像データやその付帯情報を保管し、更に、これらの画像データの中から選択したキー画像データを用いキー画像データの使用目的に応じてプレゼンデータを生成して画像表示端末3に供給する。一方、画像表示端末3は、画像データサーバ1に対しキー画像データの選択情報やキー画像データの使用目的情報、更には、リスト要求信号等の各種コマンド信号を供給し、画像データサーバ1から供給された画像データやプレゼンデータの表示を行なう。
【0021】
画像データサーバ1は、画像データ保管部11と、データフォーマット情報保管部12と、プレゼンデータ生成部13と、アクセス権データ保管部14と、アクセス権判定部15と、リスト生成部16を備えている。
【0022】
画像データ保管部11は、ネットワーク2を介して各種画像診断装置から供給された画像データとその付帯情報を検査単位で保管している。図2は、この画像データ保管部11の図示しない記憶回路に保管された画像データの付帯情報を模式的に示したものであり、例えば、画像データの登録年月日、被検者IDあるいは被検者名、画像データID、画像診断装置(モダリティ)、担当医IDあるいは担当医名、当該検査によって得られたキー画像データの学会発表や科内閲覧に対する被検者同意の有無、被検者IDあるいは被検者名以外の被検者情報(例えば、性別、年齢等)、疾患名や診断情報等の医療情報が付帯情報として画像データと共に画像データ保管部11に保管されている。
【0023】
更に、画像表示端末3から供給された選択信号に基づいて前記画像データの中から選択されたキー画像データにはマーキングが施され、キー画像データ名、キー画像データの使用目的、プレゼンデータ名等の情報が付加される。
【0024】
図1に戻って、データフォーマット情報保管部12は、画像データ保管部11に保管された複数検査の画像データの中から指定された検査の画像データを一覧表示するための表示データフォーマット情報や、一覧表示された画像データの中から選択されたキー画像データを用いてプレゼンデータを生成するためのデータフォーマット情報が予め保管されている。
【0025】
但し、プレゼンデータの生成に用いられるデータフォーマット情報は、キー画像データの使用目的に応じて独立に設定されており、例えば、インフォームドコンセント、カンファレンス、学会発表、更には、科内閲覧等を目的としたプレゼンデータを生成するためのデータフォーマット情報が保管されている。尚、画像データを一覧表示する替わりにこれらの画像データに対するサムネール画像データを表示するための表示データフォーマット情報であっても構わない。
【0026】
プレゼンデータ生成部13は、プレゼンデータの作成に際し、画像データ保管部11に保管されている当該被検者の画像データの中からマーキングが付加されている1枚あるいは複数枚の画像データをキー画像データとして読み出し、次いで、画像表示端末3から供給されたキー画像データの使用目的情報に基づいて所定のデータフォーマット情報をデータフォーマット情報保管部12から読み出す。
【0027】
次いで、このデータフォーマット情報に基づいて前記キー画像データを配列し、更に、必要に応じ参照用キー画像データや過去の診断情報等を追加してプレゼンデータを生成する。そして、このプレゼンデータの生成条件をキー画像データの付帯情報として画像データ保管部11に保管する。尚、参照用キー画像データとして、当該被検者の過去の検査において収集された画像データや同一症例の他の被検者から収集された画像データの中から予め選択されたキー画像データが用いられる。
【0028】
一方、プレゼンデータの参照に際し、プレゼンデータ生成部13は、画像表示端末3から供給されたプレゼンデータの指定情報に従い、キー画像データの付帯情報として画像データ保管部11に保管されている前記プレゼンデータの生成条件を読み出す。次いで、この生成条件に基づいて前記プレゼンデータの生成に必要なキー画像データや診断情報等を読み出し、更に、読み出されたキー画像データに付加されている使用目的情報に基づいてデータフォーマット情報保管部12から所定のデータフォーマット情報を読み出す。そして、このデータフォーマット情報に従って上述のキー画像データや診断情報等を所定位置に配列してプレゼンデータを生成する。尚、キー画像データの使用目的別に生成されるプレゼンデータの具体例については後述する。
【0029】
一方、アクセス権データ保管部14にはプレゼンデータの参照に対するアクセス権とプレゼンデータの生成に対する被検者同意の要否の情報がキー画像データの使用目的別に予め保管されている。図3は、アクセス権データ保管部14に保管されている上述のアクセス権の情報と被検者同意の要否に関する情報の具体例を示したものである。
【0030】
この具体例におけるプレゼンデータ参照のアクセス権は、キー画像データの使用目的がインフォームドコンセントにおける説明用データ、あるいは、カンファレンスや学会発表における報告用データの作成にある場合には、このプレゼンデータを作成した当該被検者の担当医にのみ設定されるが、前記使用目的が科内医師に対する閲覧(科内閲覧)用データの作成にある場合には、上記担当医の他にこの担当医と同一科に所属する他の医師に対しても設定される。
【0031】
又、インフォームドコンセントにおける説明用データあるいはカンファレンスにおける報告用データの作成をキー画像データの使用目的とする場合には、プレゼンデータ生成に対する当該被検者の同意は不要であるが、学会発表の報告用データや科内閲覧用データの作成を使用目的とする場合には同意が必要であることが予め設定されている。
【0032】
尚、インフォームドコンセントの説明用データに用いられるプレゼンデータは、被検者単位(例えば、同一被検者に対して得られた最新のキー画像データと過去のキー画像データ)で構成され、学会発表の報告用データに用いられるプレゼンデータは、症例(疾患名)単位、即ち、同一の疾患をもつ異なる被検者の各々から得られたキー画像データによって構成されることが好適であるが、特に限定されるものではない。又、カンファレンスにおける報告用データ及び科内医師への閲覧用データに用いられるプレゼンデータは、被検者単位のキー画像データあるいは症例単位のキー画像データによって構成される場合が多いが、これらも特に限定されない。
【0033】
再び図1に戻って、アクセス権判定部15は、選択されたキー画像データを用いてプレゼンデータを生成する際、画像表示端末3から供給されたキー画像データの使用目的情報に基づいて前記キー画像データに対するアクセス権を判定する。例えば、アクセス権判定部15は、画像表示端末3から供給されたキー画像データの使用目的情報に基づいて上述のアクセス権データ保管部14に予め設定されている被検者同意の要否を検索する。そして、被検者同意が不要な場合には、プレゼンデータ生成部13に対し前記キー画像データを用いたプレゼンデータの生成を許可する。
【0034】
一方、被検者同意が必要な場合には、更に、選択された前記キー画像データの付帯情報である被検者同意の有無を検索し、被検者同意が得られている場合には上述と同様に前記キー画像データを用いたプレゼンデータの生成を許可する。又、被検者同意が得られていない場合には、前記キー画像データを用いたプレゼンデータの生成を拒否し、その旨を示す情報を画像表示端末3に供給する。
【0035】
次に、リスト生成部16は、画像表示端末3から供給されたコマンド信号に基づいて各種リストを生成し、そのリスト情報を画像表示端末3に供給する。この場合、リスト生成部16は、画像データ保管部11に保管されている画像データあるいはキー画像データの付帯情報の中から必要な情報を読み出し、前記コマンド信号に対応したリストを生成する。このリスト生成部16が生成するリストとして、検査リストとプレゼンデータリストがあるが、これらの具体例については後述する。
【0036】
一方、ネットワーク2を介して上述の画像データサーバ1と接続された画像表示端末3は、入力部31とデータ表示部32を備えている。
【0037】
入力部31は、操作パネル上にキーボード、マウス、各種選択ボタン等の入力デバイスと表示パネルを備えたインタラクティブなインターフェースであり、検査リストやプレゼンデータリストを表示するためのコマンド信号の入力、検査リストにおける検査の指定、この検査よって得られた画像データに対するキー画像データの選択、キー画像データの使用目的の選択等を行なう。又、画像保管・表示システム100へのログインに際し、プレゼンデータを作成する担当医師あるいはこのプレゼンデータを参照する医師の識別情報(例えば、医師IDやパスワード)の入力が行なわれる。
【0038】
一方、データ表示部32は、CRTや液晶パネル等のモニタを備え、リスト生成部16から供給された検査リストやプレゼンデータリストの表示、この検査リストにて指定された検査において収集された画像データの一覧表示、キー画像データの使用目的の選択における選択覧の表示、選択されたキー画像データの使用目的に基づいて生成されたプレゼンデータの表示等を行なう。尚、上述のリスト生成部16から供給された検査リストやプレゼンデータリスト、更には、キー画像データの使用目的の選択覧は、入力部31に設けられた表示パネルを用いて表示してもよい。
【0039】
(プレゼンデータの作成手順)
次に、本実施例の画像保管・表示システム100によるプレゼンデータの作成手順につき図4のフローチャートを用いて説明する。この場合、当該被検者に対して収集された画像データは、図2に示した付帯情報と共に画像データサーバ1の画像データ保管部11に予め保管され、更に、画像データ保管部11には、当該被検者の過去の検査において得られた画像データや他の被検者の検査において得られた画像データもその付帯情報と共に保管されている。
【0040】
当該被検者の担当医は、先ず、画像保管・表示システム100の画像表示端末3に設けられた入力部31において医師の識別情報(例えば、担当医師ID「D−05」)を入力して画像保管・表示システム100に「ログイン」し(図4のステップS1)、次いで、検査リストを要求するためのコマンド信号(検査リスト要求信号)を入力する。
【0041】
ネットワーク2を介して検査リスト要求信号を受信した画像データサーバ1のリスト生成部16は、画像データ保管部11に保管されている画像データの付帯情報を読み出し、これらの付帯情報に基づき検査リストを生成して画像表示端末3のデータ表示部32に表示する。
【0042】
図5は、データ表示部32に表示された検査リストの具体例を示したものであり、画像データ保管部11に保管されている画像データの付帯情報に基づいて生成された検査リストが表示される。この検査リストは、後述の検査指定において有効な情報となり得る「検査番号」、「被検者ID」、「被検者名」、「モダリティ」、「画像数」、画像データの「登録年月日」等によって構成されている。
【0043】
次いで、担当医は、データ表示部32に表示された検査リストの中から所望の検査、即ち、プレゼンデータの作成に必要な画像データが収集された、例えば、検査番号20の検査を入力部31の入力デバイスを用いて指定する(図4のステップS2)。
【0044】
この検査指定信号を受信した画像データサーバ1の画像データ保管部11及びデータフォーマット情報保管部12は、検査番号20における複数枚(24枚)の画像データとこれらの画像データを一覧表示するための表示データフォーマット情報を画像表示端末3に供給し、前記画像データをデータ表示部32に一覧表示する(図4のステップS3)。
【0045】
図6は、データ表示部32のモニタ上に一覧表示された24枚の画像データDA−1乃至DA−24を示したものであり、各画像データの左下には、キー画像データとして選択するための選択欄S−1乃至S24が設けられている。
【0046】
一覧表示された画像データDA−1乃至DA−24を観察した担当医は、これらの画像データの中から特に臨床的に重要な、例えば、3枚の画像データDA−4、DA−7及びDA−16の各々に設けられた選択欄S−4、S−7、S−16に対して「レ」のマーキングを行ない、キー画像データとして選択する。そして、このキー画像データに対し、例えば「2004年検診」のキー画像データ名を付加する(図4のステップS4)。
【0047】
更に、担当医は、キー画像データの選択に引き続きデータ表示部32における図示しないキー画像データの使用目的選択欄において、例えば「インフォームドコンセント」を選択する(図4のステップS5)。そして、上述のマーキング情報、キー画像データ名及び使用目的選択情報は、前記キー画像データの付帯情報として画像データ保管部11に保存される。
【0048】
一方、キー画像データの使用目的として「インフォームドコンセント」の情報を受信したプレゼンデータ生成部13は、画像データ保管部11に保管されている当該被検者の画像データの中からキー画像データのマーキングが付加されている画像データを読み出し、次いで、画像表示端末3から供給された前記キー画像データの使用目的情報に基づいてインフォームドコンセント用のデータフォーマット情報を読み出す。
【0049】
そして、このデータフォーマット情報に基づいて前記キー画像データを配列してインフォームドコンセント用のプレゼンデータを生成し、画像表示端末3のデータ表示部32は、プレゼンデータ生成部13が生成したプレゼンデータをモニタに表示する。
【0050】
図7は、プレゼンデータ生成部13によって生成されデータ表示部32に表示されたプレゼンデータの具体例を示したものであり、このプレゼンデータは、データフォーマット情報保管部12から読み出されたインフォームドコンセント用のデータフォーマット情報に基づいて、例えば、当該被検者に対する最新の検査にて得られた「2004年検診」のキー画像データが表示されるキー画像データ表示領域Ra−1と、同一被検者に対する過去の検査にて得られたキー画像データのリストが表示されるキー画像データリスト表示領域Ra−2と、このキー画像データリストにおいて選択されたキー画像データが比較表示されるキー画像データ表示領域Ra−3と、被検者IDあるいは被検者名等の被検者情報が表示される被検者情報表示領域Ra−4を備えている。そして、上述の検査番号20によって得られたキー画像データは、図7のキー画像データ表示領域Ra−1に表示される。
【0051】
更に、プレゼンデータ生成部13は、画像データ保管部11をアクセスして被検者ID「P−11」の当該被検者に対して過去に行なわれた検査(即ち、図2に示した検査番号1及び検査番号5)にて得られたキー画像データの付帯情報を読み出し、モニタ上のキー画像データリスト表示領域Ra−2に表示する。この場合、例えば、キー画像データの選択情報を保存する際に付加されたキー画像データ名「2002年検診」及び「2003年検診」が表示される。
【0052】
次いで、担当医は、キー画像データリスト表示領域Ra−2に表示されたキー画像データリストの中から好適なキー画像データ(例えば、「2002年検診」)を入力部31の入力デバイスを用いて選択する。一方、この選択情報を受信したプレゼンデータ生成部13は、検査番号1の画像データの中から既に選択されているキー画像データを読み出し、上述のキー画像データ表示領域Ra−3に配置してプレゼンデータを更新する。そして、更新されたプレゼンデータはデータ表示部32のモニタに表示される(図4のステップS6)。
【0053】
次に、担当医は、データ表示部32において所望のプレゼンデータが生成されたことを確認したならば「プレゼンデータA」の名称を付加して保存のためのコマンド信号を入力する。そして、プレゼンデータ生成部13は、前記プレゼンデータの生成条件を検査番号20のキー画像データにリンクさせて画像データ保管部11に保存する(図4のステップS7)。
【0054】
又、上述のステップS5において「カンファレンス」がキー画像データの使用目的選択欄において選択された場合、プレゼンデータ生成部13は、画像データ保管部11に保管されている検査番号20のキー画像データを読み出し、次いで、画像表示端末3から供給された前記キー画像データの使用目的情報に基づきカンファレンス用のデータフォーマット情報を読み出してプレゼンデータを生成する。そして、画像表示端末3のモニタに表示するとともにこのプレゼンデータの生成条件を画像データ保管部11に保存する(図4のステップS6及びステップS7)。
【0055】
更に、ステップS5において「学会発表」あるいは「科内閲覧」がキー画像データの使用目的選択欄において選択された場合、プレゼンデータ生成部13は、アクセス権データ保管部14に保管されている被検者同意の要否情報に基づき、画像データ保管部11に保管されている画像データの付帯情報の中から被検者同意の有無を検索する。そして、被検者同意が得られている場合には上述と同様の手順によって学会発表用のプレゼンデータあるいは科内閲覧用のプレゼンデータを生成してデータ表示部32のモニタに表示し、プレゼンデータ生成条件を画像データ保管部11に保存する(図4のステップS6及びステップS7)。
【0056】
一方、被検者同意が得られていない場合には、プレゼンデータの生成が不可である旨をデータ表示部32に表示する(図4のステップS8)。
【0057】
図8及び図9を用いて学会用プレゼンデータと科内閲覧用プレゼンデータの具体例を示す。図8に示した学会用プレゼンデータは、当該被検者から得られた最新のキー画像データ「2004検診」が表示されるキー画像表示領域Rb−1と同一被検者に対する過去のキー画像データのリストが表示されるリスト表示領域Rb−2と、このキー画像データリストにて選択された過去のキー画像データ「2002年検診」が表示されるキー画像データ表示領域Rb−3と同一症例の他の被検者から得られたキー画像データが表示されるキー画像データ表示領域Rb−4と、症例名が表示される症例名表示領域Rb−5を備えている。
【0058】
一方、図9に示した科内閲覧用のプレゼンデータは、上述のキー画像データ表示領域Rb−4の替わりに、当該被検者の診断情報が表示される診断情報表示領域Rc−4が設けられている。一方、カンファレンス用のプレゼンデータは、図8あるいは図9のフォーマットで生成することが好適である。
【0059】
尚、上述の学会、カンファレンス及び科内閲覧に対するプレゼンデータの生成手順は既に述べたインフォームドコンセントの場合と略同様であるため詳細な説明は省略する。
【0060】
(プレゼンデータの参照手順)
次に、本実施例におけるプレゼンデータの参照手順につき図10のフローチャートを用いて説明する。
【0061】
当該被検者の担当医あるいはこの担当医が作成したプレゼンデータの参照を希望する医師(以下で、これらを纏めて医師と呼ぶ。)は、画像保管・表示システム100の画像表示端末3に設けられた入力部31において医師識別情報(例えば、医師ID)を入力して画像保管・表示システム100に「ログイン」し(図10のステップS11)、次いで、「検査リスト」を要求するためのコマンド信号(検査リスト要求信号)を入力する。
【0062】
ネットワーク2を介して検査リスト要求信号を受信した画像データサーバ1のリスト生成部16は、画像データ保管部11に保管されている画像データの付帯情報を読み出し、これらの付帯情報に基づいて検査リストを生成して画像表示端末3のデータ表示部32に表示する。
【0063】
次いで、当該医師は、データ表示部32に表示された検査リストの中から所望の検査、即ち、プレゼンデータに関連した、例えば、検査番号20の検査を入力部31の入力デバイスを用いて指定する(図10のステップS12)。
【0064】
この検査指定信号を受信した画像データサーバ1の画像データ保管部11及びデータフォーマット情報保管部12は、検査番号20における複数枚(24枚)の画像データとこれらの画像データを一覧表示するための表示データフォーマット情報を画像表示端末3に供給し、前記画像データをデータ表示部32に一覧表示する(図10のステップS13)。
【0065】
次に、医師は、入力部31において、前記画像データに関するプレゼンデータリストの要求コマンドを入力する(図10のステップS14)。一方、このコマンド信号を受信したアクセス権判定部15は、キー画像データの付帯情報からキー画像データの使用目的情報を読み出し、更に、この使用目的情報に基づいてアクセス権データ保管部14に保管されているアクセス権を検索する。そして、当該医師に対するアクセス権が設定されている場合、リスト生成部16はプレゼンデータリストを生成してデータ表示部32に表示する(図10のステップS15)。
【0066】
図11は、このときデータ表示部32に表示されるプレゼンデータリストの具体例を示したものであり、プレゼンデータ名、キー画像データの使用目的、担当医師ID等のデータが表示される。
【0067】
次いで、当該医師は、データ表示部32に表示されたプレゼンデータリストにおいて所望のプレゼンデータを指定し(図10のステップS16)、この指定信号を受信したプレゼンデータ生成部13は、キー画像データの付帯情報として画像データ保管部11に保管されている前記プレゼンデータの生成条件を読み出し、更に、この生成条件に基づいてプレゼンデータの生成に必要なキー画像データや診断情報等を読み出す。
【0068】
そして、前記プレゼンデータにおけるキー画像データの使用目的に基づいてデータフォーマット情報保管部12からデータフォーマット情報を読み出し、このデータフォーマット情報に基づいて上述のキー画像データや診断情報等を所定の位置に配置してプレゼンデータを生成する(図10のステップS17)。
【0069】
即ち、上述の手順により、図4のステップS6において生成されたプレゼンデータと同一のプレゼンデータが再度生成される。そして、生成されたプレゼンデータはデータ表示部32のモニタに表示される(図10のステップS18)。
【0070】
一方、ステップS14の当該医師によるプレゼンデータリストの要求に対し、この医師に対するアクセス権が設定されていない場合には、アクセス権判定部15は、プレゼンデータ生成部13によるプレゼンデータの生成を止め、生成が不可である旨をデータ表示部32に表示する。
【0071】
以上述べた本発明の実施例によれば、被検者から得られたキー画像データを用いて各種のプレゼンデータを作成する際、キー画像データの使用目的に応じ予め設定されたデータフォーマット情報に基づいてプレゼンデータの作成が行なわれるため作成効率が向上し、更に、これらのプレゼンデータの作成を行なう当該被検者の担当医らの負担を大幅に軽減することができる。
【0072】
又、前記プレゼンデータの参照を行なう際のアクセス権がキー画像データの使用目的に応じて設定されているため、被検者の個人情報等に対するセキュリティ管理を精度よく行なうことが可能となる。
【0073】
以上、本発明の実施例について述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定されるものでは無く、変形して実施することが可能である。例えば、上述の実施例ではプレゼンデータの生成に対する被検者合意が得られない場合、プレゼンデータの生成を不可とする場合について述べたが、データ開示の被験者合意が得られない被検者情報、画像情報及び診断情報のみを削除あるいはマスキングした状態でプレゼンデータを生成してもよい。
【0074】
又、開示可能な情報と開示不可能な情報を被検者同意に基づいて区分し、開示可能な情報のみを用いてプレゼンデータを生成してもよい。更に、被検者合意に基づき被検者名をイニシャル等に変更してプレゼンデータを生成することも可能である。
【0075】
一方、上述の実施例では、例えば、院内あるいは科内等で予め設定されたアクセス権に基づいてプレゼンデータの参照を行なう場合について述べたが、このアクセス権は、このプレゼンデータの作成を行なう当該被検者の担当医が事前に、あるいは前記プレゼンデータの生成時に設定してもよい。
【0076】
又、前記アクセス権は、担当医や科内の医師のみならず院内や提携病院の医師に対して設定してもよい。この場合、プレゼンデータの参照を不可とする場合や一部の情報を削除あるいはマスキングして参照可能とする場合等を被検者合意に基づいてキー画像データの使用目的別及びプレゼンデータの参照者別に設定してもよい。
【0077】
更に、上述の実施例では、プレゼンデータの作成においてプレゼンデータ生成部13が生成したプレゼンデータの生成条件をキー画像データにリンクさせて画像データ保管部11に保管し、プレゼンデータの参照において前記プレゼンデータ生成部13は、前記生成条件に基づいてプレゼンデータを再度生成してデータ表示部32に表示する場合について述べたが、これに限定されるものではない。例えば、プレゼンデータの作成においてプレゼンデータ生成部13が生成したプレゼンデータをそのまま画像データ保管部11に保管し、プレゼンデータの参照においてはこのプレゼンデータを直接読み出してデータ表示部32に表示してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の実施例における画像保管・表示システムの全体構成を示すブロック図。
【図2】同実施例の画像データ保管部に保管された画像データの付帯情報を模式的に示す図。
【図3】同実施例のアクセス権データ保管部に保管されたアクセス権情報の具体例を示す図。
【図4】同実施例におけるプレゼンデータの生成手順を示すフローチャート。
【図5】同実施例のデータ表示部に表示された検査リストの具体例を示す図。
【図6】同実施例のデータ表示部に一覧表示された画像データを説明するための図。
【図7】同実施例のデータ表示部に表示されたインフォームドコンセント用プレゼンデータの具体例を示す図。
【図8】同実施例のデータ表示部に表示された学会発表用プレゼンデータの具体例を示す図。
【図9】同実施例のデータ表示部に表示された科内閲覧用プレゼンデータの具体例を示す図。
【図10】同実施例におけるプレゼンデータの参照手順を示すフローチャート。
【図11】同実施例のデータ表示部に表示されたプレゼンデータリストの具体例を示す図。
【符号の説明】
【0079】
1…画像データサーバ
2…ネットワーク
3…画像表示端末
11…画像データ保管部
12…データフォーマット情報保管部
13…プレゼンデータ生成部
14…アクセス権データ保管部
15…アクセス権判定部
16…リスト生成部
31…入力部
32…データ表示部
100…画像保管・表示システム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検者から収集された画像データをその付帯情報と共に保管する画像データ保管手段と、
前記画像データの中からキー画像データを選択するキー画像データ選択手段と、
前記キー画像データの使用目的を設定する使用目的設定手段と、
キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたデータフォーマットに基づき前記キー画像データを用いてプレゼンテーションデータを生成するプレゼンデータ生成手段と、
前記プレゼンテーションデータ及びこのプレゼンテーションデータの生成条件の少なくとも何れかを前記キー画像データとリンクして保管するプレゼンデータ保管手段を
備えたことを特徴とする画像保管・表示システム。
【請求項2】
前記プレゼンテーションデータの参照者に関する識別情報を入力する識別情報入力手段と、
前記キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたアクセス権と前記識別情報に基づき前記プレゼンテーションデータの参照者に対するアクセス権を判定するアクセス権判定手段と、
このアクセス権判定手段による判定結果に基づいて前記プレゼンデータ保管手段に保管されている前記プレゼンテーションデータを表示するデータ表示手段を
備えたことを特徴とする請求項1記載の画像保管・表示システム。
【請求項3】
前記プレゼンテーションデータの参照者に関する識別情報を入力する識別情報入力手段と、
前記キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたアクセス権と前記識別情報に基づき前記プレゼンテーションデータの参照者に対するアクセス権を判定するアクセス権判定手段と、
このアクセス権判定手段による判定結果に従い、前記プレゼンデータ生成手段が前記生成条件に基づいて生成したプレゼンテーションデータを表示するデータ表示手段を
備えたことを特徴とする請求項1記載の画像保管・表示システム。
【請求項4】
前記キー画像データの使用目的は、インフォームドコンセント、カンファレンス、学会発表、科内閲覧、院内閲覧及び提携病院内閲覧の少なくとも何れかであることを特徴とする請求項1記載の画像保管・表示システム。
【請求項5】
前記プレゼンデータ生成手段は、前記画像データの付帯情報として保管されている前記被検者のデータ開示に対する合意情報に基づいて前記プレゼンデータの生成を実行あるいは拒否することを特徴とする請求項1記載の画像保管・表示システム。
【請求項6】
前記プレゼンデータ生成手段は、前記画像データの付帯情報として保管されている前記被検者のデータ開示に対する合意情報に基づき、合意が得られていない被検者情報や医療情報を削除あるいはマスキングして前記プレゼンテーションデータを生成することを特徴とする請求項1記載の画像保管・表示システム。
【請求項7】
前記プレゼンデータ生成手段によって生成されるプレゼンテーションデータは、前記被検者に対する最新の検査から得られたキー画像データ、前記被検者に対する過去の検査から得られたキー画像データ、他の被検者の検査から得られた同一症例のキー画像データ及び前記被検者の診断情報の少なくとも何れかを含むことを特徴とする請求項1記載の画像保管・表示システム。
【請求項8】
前記アクセス権は、前記被検者の担当医と同一の診療科あるいは同一の医療施設に属する医療従事者や提携医療施設の医療従事者の少なくとも何れかに対し前記キー画像データの使用目的に応じて設定されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載した画像保管・表示システム。
【請求項9】
キー画像データ選択手段が、付帯情報と共に予め保管された画像データの中からキー画像データを選択するステップと、
使用目的設定手段が、前記キー画像データの使用目的を設定するステップと、
プレゼンデータ生成手段が、キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたデータフォーマットに基づき前記キー画像データ選択手段が選択した前記キー画像データを用いてプレゼンテーションデータを生成するステップと、
プレゼンデータ保管手段が、前記プレゼンテーションデータを保管するステップと、
識別情報入力手段が、前記プレゼンテーションデータの参照者に関する識別情報を入力するステップと、
アクセス権判定手段が、前記キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたアクセス権と前記識別情報に基づいて前記プレゼンテーションデータの参照者に対するアクセス権を判定するステップと、
データ表示手段が、前記アクセス権判定手段の判定結果に基づいて前記プレゼンデータ保管手段に保管されている前記プレゼンテーションデータを表示するステップを
有することを特徴とする画像データ表示方法。
【請求項10】
キー画像データ選択手段が、付帯情報と共に予め保管された画像データの中からキー画像データを選択するステップと、
使用目的設定手段が、前記キー画像データの使用目的を設定するステップと、
プレゼンデータ生成手段が、キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたデータフォーマットに基づき前記キー画像データ選択手段が選択した前記キー画像データを用いてプレゼンテーションデータを生成するステップと、
プレゼンデータ保管手段が、前記プレゼンテーションデータの生成条件を保管するステップと、
識別情報入力手段が、前記プレゼンテーションデータの参照者に関する識別情報を入力するステップと、
アクセス権判定手段が、前記キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたアクセス権と前記識別情報に基づいて前記プレゼンテーションデータの参照者に対するアクセス権を判定するステップと、
前記プレゼンデータ生成手段が、前記アクセス権判定手段の判定結果に従い、前記プレゼンデータ保管手段に保管されている前記プレゼンテーションデータの生成条件に基づいてプレゼンテーションデータを生成するステップと、
データ表示手段が、前記プレゼンテーションデータを表示するステップを
有することを特徴とする画像データ表示方法。
【請求項1】
被検者から収集された画像データをその付帯情報と共に保管する画像データ保管手段と、
前記画像データの中からキー画像データを選択するキー画像データ選択手段と、
前記キー画像データの使用目的を設定する使用目的設定手段と、
キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたデータフォーマットに基づき前記キー画像データを用いてプレゼンテーションデータを生成するプレゼンデータ生成手段と、
前記プレゼンテーションデータ及びこのプレゼンテーションデータの生成条件の少なくとも何れかを前記キー画像データとリンクして保管するプレゼンデータ保管手段を
備えたことを特徴とする画像保管・表示システム。
【請求項2】
前記プレゼンテーションデータの参照者に関する識別情報を入力する識別情報入力手段と、
前記キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたアクセス権と前記識別情報に基づき前記プレゼンテーションデータの参照者に対するアクセス権を判定するアクセス権判定手段と、
このアクセス権判定手段による判定結果に基づいて前記プレゼンデータ保管手段に保管されている前記プレゼンテーションデータを表示するデータ表示手段を
備えたことを特徴とする請求項1記載の画像保管・表示システム。
【請求項3】
前記プレゼンテーションデータの参照者に関する識別情報を入力する識別情報入力手段と、
前記キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたアクセス権と前記識別情報に基づき前記プレゼンテーションデータの参照者に対するアクセス権を判定するアクセス権判定手段と、
このアクセス権判定手段による判定結果に従い、前記プレゼンデータ生成手段が前記生成条件に基づいて生成したプレゼンテーションデータを表示するデータ表示手段を
備えたことを特徴とする請求項1記載の画像保管・表示システム。
【請求項4】
前記キー画像データの使用目的は、インフォームドコンセント、カンファレンス、学会発表、科内閲覧、院内閲覧及び提携病院内閲覧の少なくとも何れかであることを特徴とする請求項1記載の画像保管・表示システム。
【請求項5】
前記プレゼンデータ生成手段は、前記画像データの付帯情報として保管されている前記被検者のデータ開示に対する合意情報に基づいて前記プレゼンデータの生成を実行あるいは拒否することを特徴とする請求項1記載の画像保管・表示システム。
【請求項6】
前記プレゼンデータ生成手段は、前記画像データの付帯情報として保管されている前記被検者のデータ開示に対する合意情報に基づき、合意が得られていない被検者情報や医療情報を削除あるいはマスキングして前記プレゼンテーションデータを生成することを特徴とする請求項1記載の画像保管・表示システム。
【請求項7】
前記プレゼンデータ生成手段によって生成されるプレゼンテーションデータは、前記被検者に対する最新の検査から得られたキー画像データ、前記被検者に対する過去の検査から得られたキー画像データ、他の被検者の検査から得られた同一症例のキー画像データ及び前記被検者の診断情報の少なくとも何れかを含むことを特徴とする請求項1記載の画像保管・表示システム。
【請求項8】
前記アクセス権は、前記被検者の担当医と同一の診療科あるいは同一の医療施設に属する医療従事者や提携医療施設の医療従事者の少なくとも何れかに対し前記キー画像データの使用目的に応じて設定されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載した画像保管・表示システム。
【請求項9】
キー画像データ選択手段が、付帯情報と共に予め保管された画像データの中からキー画像データを選択するステップと、
使用目的設定手段が、前記キー画像データの使用目的を設定するステップと、
プレゼンデータ生成手段が、キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたデータフォーマットに基づき前記キー画像データ選択手段が選択した前記キー画像データを用いてプレゼンテーションデータを生成するステップと、
プレゼンデータ保管手段が、前記プレゼンテーションデータを保管するステップと、
識別情報入力手段が、前記プレゼンテーションデータの参照者に関する識別情報を入力するステップと、
アクセス権判定手段が、前記キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたアクセス権と前記識別情報に基づいて前記プレゼンテーションデータの参照者に対するアクセス権を判定するステップと、
データ表示手段が、前記アクセス権判定手段の判定結果に基づいて前記プレゼンデータ保管手段に保管されている前記プレゼンテーションデータを表示するステップを
有することを特徴とする画像データ表示方法。
【請求項10】
キー画像データ選択手段が、付帯情報と共に予め保管された画像データの中からキー画像データを選択するステップと、
使用目的設定手段が、前記キー画像データの使用目的を設定するステップと、
プレゼンデータ生成手段が、キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたデータフォーマットに基づき前記キー画像データ選択手段が選択した前記キー画像データを用いてプレゼンテーションデータを生成するステップと、
プレゼンデータ保管手段が、前記プレゼンテーションデータの生成条件を保管するステップと、
識別情報入力手段が、前記プレゼンテーションデータの参照者に関する識別情報を入力するステップと、
アクセス権判定手段が、前記キー画像データの使用目的に応じて予め設定されたアクセス権と前記識別情報に基づいて前記プレゼンテーションデータの参照者に対するアクセス権を判定するステップと、
前記プレゼンデータ生成手段が、前記アクセス権判定手段の判定結果に従い、前記プレゼンデータ保管手段に保管されている前記プレゼンテーションデータの生成条件に基づいてプレゼンテーションデータを生成するステップと、
データ表示手段が、前記プレゼンテーションデータを表示するステップを
有することを特徴とする画像データ表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−65862(P2007−65862A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−249439(P2005−249439)
【出願日】平成17年8月30日(2005.8.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月30日(2005.8.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】
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