説明

画像処理装置、画像形成装置、画像処理装置の制御方法、画像形成装置の制御方法、画像処理装置の制御プログラム、および画像形成装置の制御プログラム

【課題】ユーザに広告を見ることを促すことのできる画像処理装置、画像形成装置、画像処理装置の制御方法、および画像処理装置の制御プログラムを提供する。
【解決手段】画像処理装置は、第1および第2の面の画像を原稿から取得し(S1)、第1および第2の面の画像に対応するサイズよりも大きいサイズを、出力する用紙のサイズとして決定する(S9)。画像処理装置は、出力する用紙の表面の第1の領域に第1の面の画像が配置され、出力する用紙の裏面の第2の領域に第2の面の画像が配置されるように画像を処理する(S11およびS13)。画像処理装置は、出力する用紙の表面の第1の領域以外の領域、および出力する用紙の裏面の第2の領域以外の領域に広告画像が配置されるように画像を処理する(S15)。第1および第2の領域は、用紙を透かして見たときに重なり合う領域である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像形成装置、画像処理装置の制御方法、画像形成装置の制御方法、画像処理装置の制御プログラム、および画像形成装置の制御プログラムに関し、より特定的には、ユーザに広告を見ることを促すことのできる画像処理装置、画像形成装置、画像処理装置の制御方法、画像形成装置の制御方法、画像処理装置の制御プログラム、および画像形成装置の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真式の画像形成装置には、スキャナ機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンタとしての機能、データ通信機能、およびサーバ機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)、ファクシミリ装置、複写機、プリンタなどがある。これらの画像形成装置のうち特にMFPにおいて、ユーザが原稿をコピーする際に、コピー用紙にカラー広告や様々な情報を掲載することでコピー料金を無料にする(または通常の料金より安くする)というサービスがある。このコピー無料サービスでは多くの場合、用紙の表面に原稿のコピーがプリントされる一方で、裏面には広告が付加されてプリントされる。あるいは、用紙における原稿のコピー画像の余白部分に広告が付加されてプリントされる。
【0003】
しかし、このコピー無料サービスでは、ユーザが両面コピーを行う場合に問題が生じる。用紙の両面に原稿の画像が形成されると用紙の裏面に広告を付加することができないためであり、逆に用紙の裏面に広告を付加する場合は両面コピーができないためである。
【0004】
ここで、原稿の画像を形成する用紙に広告を付加する技術が、たとえば下記特許文献1および2などに提案されている。下記特許文献1には、読み取った原稿画像から余白領域を検出し、この余白領域の領域形状に最も近い形状の広告画像を、原稿画像の余白領域に合成して出力する画像形成装置が開示されている。
【0005】
下記特許文献2には、余白に広告を載せる形態において余白がない場合に、原稿画像を縮小して移動し、空いた余白に広告を追加する画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3470444号公報(特開平8−256256号公報)
【特許文献2】特開2004―172652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の技術では、原稿の画像と広告の画像とを合成した合成画像を出力するため、広告が付加されることで元の原稿の画像とは異なる画像が出力され、原稿の画像が改変されてしまうという問題があった。また特許文献2の技術では、広告を配置する余白を生み出すために原稿画像を縮小するので、元の原稿の画像とは異なる画像が出力され、原稿の画像が改変されてしまうという問題があった。このように、従来の技術では、ユーザが両面コピーを行うと、元の原稿の画像に変更が加えられて出力されるという問題があった。
【0008】
また、上記従来の技術とは別に、用紙の両面にはユーザの原稿のコピーだけを出力し、別の用紙に広告の画像だけをプリントしてこの用紙を出力する方法が考えられる。しかしこの方法では、広告はユーザにとって必要なものとは限らないので、広告の画像のみがプリントされた用紙が置き去りにされるおそれがあり、ユーザに広告を見ることを促すことができなかった。
【0009】
本発明は上記課題を解決するものであり、その目的は、ユーザに広告を見ることを促すことのできる画像処理装置、画像形成装置、画像処理装置の制御方法、および画像処理装置の制御プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一の局面に従う画像処理装置は、それぞれが第1のサイズの用紙に対応する第1および第2の画像を取得する取得手段と、第1のサイズよりも大きい第2のサイズの用紙の表面の第1の領域に第1の画像が配置され、第2のサイズの用紙の裏面の第2の領域に第2の画像が配置されるように画像を処理する第1の処理手段と、第2のサイズの用紙の表面の第1の領域以外の領域、および第2のサイズの用紙の裏面の第2の領域以外の領域のいずれか一方の領域、または双方の領域に広告画像が配置されるように画像を処理する第2の処理手段とを備え、第1および第2の領域は、第2のサイズの用紙を透かして見たときに重なり合う領域である。
【0011】
上記画像処理装置において好ましくは、第1のサイズの設定をユーザから受け付けるサイズ受付手段と、サイズ受付手段にてユーザから受け付けた設定に基づいて、第2のサイズを決定するサイズ決定手段とをさらに備えている。
【0012】
上記画像処理装置において好ましくは、第1の領域と広告画像が配置される領域との境界、および第2の領域と広告画像が配置される領域との境界のうち少なくともいずれか一方に境界線の画像が配置されるように画像を処理する第3の処理手段をさらに備えている。
【0013】
上記画像処理装置において好ましくは、第3の処理手段は、第2のサイズの用紙の表面および裏面の各々における一方の端部から他方の端部まで境界が延在している場合に、第1の領域と広告画像が配置される領域との境界に、一方の端部から延在してある部分で途切れた境界線の画像が配置され、かつ第2の領域と広告画像が配置される領域との境界に、他方の端部から延在してある部分で途切れた境界線の画像が配置されるように画像を処理する。
【0014】
上記画像処理装置において好ましくは、第2の処理手段は、広告画像が第1および第2の領域の各々を挟むように画像を処理する。
【0015】
本発明の他の局面に従う画像形成装置は、上述のいずれかの画像処理装置と、画像処理装置にて処理された画像を第2のサイズの用紙に形成する画像形成手段と、画像形成手段にて画像が形成された用紙を折る折り手段とを備え、折り手段は、折り手段にて折られた後で出力された用紙において、外部から見える位置に広告画像が配置されるように用紙を折る。
【0016】
上記画像形成装置において好ましくは、第2の処理手段は複数の広告画像が配置されるように画像を処理し、かつ折り手段は、折り手段にて折られた後で出力された用紙において、複数の広告画像が一の画像を構成するように用紙を折る。
【0017】
本発明のさらに他の局面に従う画像形成装置は、それぞれが第1のサイズの用紙に対応する第1および第2の画像を取得する取得手段と、第1のサイズよりも大きい第2のサイズの用紙の表面の第1の領域に第1の画像が配置され、第2のサイズの用紙の表面の第1の領域以外の第2の領域に第2の画像が配置されるように画像を処理する第1の処理手段と、第2のサイズの用紙の裏面の領域に広告画像が配置されるように画像を処理する第2の処理手段と、第1および第2の処理手段にて処理された画像を第2のサイズの用紙に形成する画像形成手段と、画像形成手段にて画像が形成された用紙を折る折り手段とを備え、折り手段は、折り手段にて折られた後で出力された用紙において、外部から見える位置に広告画像が配置されるように用紙を折る。
【0018】
上記画像形成装置において好ましくは、用紙の折りに関する出力形態の設定をユーザから受け付ける出力形態受付手段をさらに備え、折り手段は、出力形態受付手段にて受け付けた出力形態に従って用紙を折る。
【0019】
本発明のさらに他の局面に従う画像処理装置の制御方法は、それぞれが第1のサイズの用紙に対応する第1および第2の画像を取得する取得ステップと、第1のサイズよりも大きい第2のサイズの用紙の表面の第1の領域に第1の画像が配置され、第2のサイズの用紙の裏面の第2の領域に第2の画像が配置されるように画像を処理する第1の処理ステップと、第2のサイズの用紙の表面の第1の領域以外の領域、および第2のサイズの用紙の裏面の第2の領域以外の領域のいずれか一方の領域、または双方の領域に広告画像が配置されるように画像を処理する第2の処理ステップとを備え、第1および第2の領域は、第2のサイズの用紙を透かして見たときに重なり合う領域である。
【0020】
本発明のさらに他の局面に従う画像形成装置の制御方法は、それぞれが第1のサイズの用紙に対応する第1および第2の画像を取得する取得ステップと、第1のサイズよりも大きい第2のサイズの用紙の表面の第1の領域に第1の画像が配置され、第2のサイズの用紙の表面の第1の領域以外の第2の領域に第2の画像が配置されるように画像を処理する第1の処理ステップと、第2のサイズの用紙の裏面の領域に広告画像が配置されるように画像を処理する第2の処理ステップと、第1および第2の画像処理ステップにて処理された画像を第2のサイズの用紙に形成する画像形成ステップと、画像形成ステップにて画像が形成された用紙を折る折りステップとを備え、折りステップにおいて、折りステップにて折られた後で出力された用紙において、外部から見える位置に広告画像が配置されるように用紙を折る。
【0021】
本発明のさらに他の局面に従う画像処理装置の制御プログラムは、それぞれが第1のサイズの用紙に対応する第1および第2の画像を取得する取得ステップと、第1のサイズよりも大きい第2のサイズの用紙の表面の第1の領域に第1の画像が配置され、第2のサイズの用紙の裏面の第2の領域に第2の画像が配置されるように画像を処理する第1の処理ステップと、第2のサイズの用紙の表面の第1の領域以外の領域、および第2のサイズの用紙の裏面の第2の領域以外の領域のいずれか一方の領域、または双方の領域に広告画像が配置されるように画像を処理する第2の処理ステップとをコンピュータに実行させ、第1および第2の領域は、第2のサイズの用紙を透かして見たときに重なり合う領域である。
【0022】
本発明のさらに他の局面に従う画像形成装置の制御プログラムは、それぞれが第1のサイズの用紙に対応する第1および第2の画像を取得する取得ステップと、第1のサイズよりも大きい第2のサイズの用紙の表面の第1の領域に第1の画像が配置され、第2のサイズの用紙の表面の第1の領域以外の第2の領域に第2の画像が配置されるように画像を処理する第1の処理ステップと、第2のサイズの用紙の裏面の領域に広告画像が配置されるように画像を処理する第2の処理ステップと、第1および第2の画像処理ステップにて処理された画像を第2のサイズの用紙に形成する画像形成ステップと、画像形成ステップにて画像が形成された用紙を折る折りステップとをコンピュータに実行させ、折りステップにおいて、折りステップにて折られた後で出力された用紙において、外部から見える位置に広告画像が配置されるように用紙を折る。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、ユーザに広告を見ることを促すことのできる画像処理装置、画像形成装置、画像処理装置の制御方法、および画像処理装置の制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるMFPを含むシステムの構成を示す概念図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるMFPを含むシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるMFP100の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態において得られた、広告画像が付加された用紙の一例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態において得られた、広告画像が付加された用紙の他の例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態において得られた、広告画像が付加された用紙のさらに他の例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるMFP100の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態において得られた、広告画像が付加された用紙であって、後処理にてZ字折りが施された用紙の一例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態において得られた、広告画像が付加された用紙であって、後処理にて観音折りが施された用紙の一例を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態におけるMFP100の動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の第3の実施の形態において得られた、広告画像が付加された用紙である。
【図12】本発明の第4の実施の形態におけるMFP100の動作を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0026】
[第1の実施の形態]
【0027】
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるMFPを含むシステムの構成を示す概念図である。
【0028】
図1を参照して、本実施の形態におけるシステムは、画像形成装置である複数のMFP100と、管理サーバ110と、外部PC(Personal Computer)120とを備える。複数のMFP100と、管理サーバ110と、外部PC120とは、インターネット140により相互に接続されている。複数のMFP100の各々は画像処理装置を備えている。なお、図1においては複数のMFP100がインターネット140に接続されている場合について示したが、1台のみのMFP100が接続されていてもよい。
【0029】
インターネット140では、たとえばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)のプロトコルが用いられており、インターネット140に接続された機器は、お互いに各種データのやり取りが可能となっている。なお、インターネット140の代わりに、有線または無線のLAN(Local Area Network)などで各機器が接続されていてもよい。
【0030】
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるMFPを含むシステムの構成を示すブロック図である。
【0031】
図2を参照して、MFP100は、たとえばCPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13と、HDD(Hard disk drive)14と、通信I/F15と、操作パネル16と、エンジン部17と、スキャナ18と、後処理部19とを含んでいる。
【0032】
CPU11は、スキャンジョブ、コピージョブ、メール送信ジョブ、およびプリントジョブなどの各種ジョブについて、MFP100全体の制御を行なう。またCPU11は、ROM13に記憶された制御プログラムを実行する。CPU11は、所定の処理を行なうことにより、RAM12、ROM13のデータの読み込みや、RAM12、ROM13へのデータの書き込みを行なう。
【0033】
RAM12は、CPU11のメインメモリである。RAM12は、CPU11が制御プログラムを実行するときに必要なデータを記憶するためなどに用いられる。
【0034】
ROM13は、たとえばフラッシュROM(Flash Memory)である。ROM13には、MFP100の動作を行なうための各種プログラムと、各種固定データとが格納されている。ROM13は、書換え不可能なものであってもよい。
【0035】
HDD14は、通信I/F15を介して外部から送られたプリントデータなどのデータや、スキャナ18で読み取った画像データなどを記憶する記憶装置である。
【0036】
通信I/F15は、CPU11からの指示に従って、TCP/IPなどの通信プロトコルによって、インターネット140を介して管理サーバ110や外部PC120などの外部機器との通信を行なう。特に通信I/F15は、インターネット140を介して管理サーバ110に対して広告画像の送信を要求し、管理サーバ110から送信されてきた広告画像を受信する。
【0037】
操作パネル16は、テンキーやスタートキーなどからなるキー入力部(図示無し)と、液晶タッチパネルなどからなる表示部(図示無し)とを有しており、ユーザによる各種ジョブの実行や、ログアウトなど、各種入力操作などに使用される。
【0038】
エンジン部17は、おおまかに、トナー像形成部、定着装置、および用紙搬送部などで構成される。エンジン部17は、たとえば電子写真方式で用紙に画像を形成する(プリントする)。エンジン部17は、いわゆるタンデム方式で4色の画像を合成し、用紙にカラー画像を形成可能に構成される。トナー像形成部は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色について設けられた感光体と、感光体からトナー像が転写(1次転写)される中間転写ベルトと、中間転写ベルトから用紙に画像を転写(2次転写)する転写部などで構成される。定着装置は、加熱ローラおよび加圧ローラを有する。定着装置は、加熱ローラと加圧ローラとでトナー像が形成された用紙を挟みながら搬送し、その用紙に加熱及び加圧を行なう。これにより、定着装置は、用紙に付着したトナーを溶融させて用紙に定着させ、用紙に画像を形成する。用紙搬送部は、給紙ローラ、搬送ローラ、およびそれらを駆動するモータなどで構成されている。用紙搬送部は、用紙を給紙カセットから給紙して、MFP100の筐体の内部で搬送する。また、用紙搬送部は、画像が形成された用紙をMFP100の筐体から排紙トレイなどに排出する。
【0039】
スキャナ18は、原稿の画像を読み取って電子データである画像データに変換する。
【0040】
後処理部19は、画像が形成された用紙に対して折り処理、切れ目形成処理、ステープル処理、またはパンチ処理などの後処理を行なう。
【0041】
管理サーバ110は、PCであり、CPU111と、RAM112と、ROM113と、HDD114と、通信I/F115と、モニタなどの表示部116と、キーボードやマウスなどの入力部117とを含む。
【0042】
CPU111は、MFP100と通信し、その結果に応じて、種々の制御プログラムを実行する。特にCPU111は、HDD114に記憶している広告画像を、MFP100からの要求に従ってMFP100へ送信する。またCPU111は、所定の処理を行なうことにより、RAM112、ROM113のデータの読み込みや、RAM112、ROM113へのデータの書き込みを行なう。
【0043】
RAM112は、CPU111のメインメモリである。RAM112は、CPU111が制御プログラムを実行するときに必要なデータを記憶するためなどに用いられる。
【0044】
ROM113は、たとえばフラッシュROMである。ROM113には、管理サーバ110の動作を行なうための各種プログラムと、各種固定データとが格納されている。ROM113は、書換え不可能なものであってもよい。
【0045】
HDD114は、たとえばMFP100へ送信するための広告画像を記憶している。
【0046】
通信I/F115は、CPU111からの指示に従って、TCP/IPなどの通信プロトコルによって、インターネットなどを介してMFP100などの外部機器との通信を行なう。
【0047】
なお、広告画像は、管理サーバ110のHDD114に記憶される代わりに、MFP100のHDD14に予め記憶されてもよい。
【0048】
外部PC120は、CPU121と、RAM122と、ROM123と、HDD124と、通信I/F125と、モニタなどの表示部126と、キーボードやマウスなどの入力部127とを含む。外部PC120は、外部PC120において作成した画像を通信I/F125を用いてMFP100に送信し、MFP100を用いてその画像を用紙に形成することができる。
【0049】
本実施の形態におけるMFP100は、ユーザから原稿のコピーの指示を受けると、原稿の画像(以降、原稿から取得した画像を入力画像と記すことがある)を読み取って、読み取った原稿の画像とともに広告画像を用紙に形成することにより、コピー料金を無料にするサービス(または広告画像を形成する代わりにコピー料金を安くするサービス)を実行するものである。また、読み取った画像だけでなく、外部PC120から送られてきた画像、通信I/Fを介してファクシミリ受信した画像、HDD14やHDD114に記憶された画像を「入力画像」としてもよい。続いて、本実施の形態におけるMFP100の動作について説明する。
【0050】
図3は、本発明の第1の実施の形態におけるMFP100の動作を説明するためのフローチャートである。
【0051】
図3を参照して、操作パネル16を通じてコピージョブの実行の指示をユーザから受けると、CPU111は、スキャナ18を通じて原稿の画像を読み取る(S1)。ステップS1において、ユーザが両面プリントのジョブを実行しようとしている場合には、入力画像として少なくとも原稿の第1および第2の面のたとえば矩形状の画像(第1および第2の画像の一例)が読み取られる。この場合、第1の面と第2の面とは1枚の原稿の両面であってもよいし、別々の原稿の面であってもよい。続いてCPU111は、MFP100の使用モードが広告を付加するモードに設定されているか否かを判別する(S3)。このMFPの使用モードは、MFPの設置時に管理者が設定してもよいし、ユーザがMFPを使用する時に出力紙に広告を付加してもよいか否かをユーザに選択させ、ユーザの選択に従って設定されてもよい。ユーザによる選択が行われる場合には、操作パネル16を通じて選択が行われてもよい。
【0052】
ステップS3において広告を付加するモードが設定されている場合には(S3でYES)、ユーザからジョブの設定情報を取得し(S5)、ステップS7の処理へ進む。ステップS5においては、たとえば操作パネル16などを通じて、原稿の入力画像をプリントする用紙のサイズ(出力紙のサイズ)や、片面プリントか両面プリントかなどの設定に関する情報を取得する。
【0053】
一方、ステップS3において広告を付加するモードが設定されていない場合には(S3でNO)、CPU111は、その後ユーザから取得したジョブ設定に従って、通常のプリント動作(広告を付加しないプリント動作)で原稿の画像を用紙へプリント出力し(S21)、処理を終了する。
【0054】
ステップS7においてCPU111は、ユーザが両面プリントを選択したか否かを判別する(S7)。ステップS7において、取得したジョブが両面プリントのジョブであると判別した場合には(S7でYES)、CPU111は、ステップS5にて取得したジョブの設定情報から、原稿の入力画像をプリントする用紙のサイズ(第1のサイズの一例)を取得し、出力する用紙のサイズとして、原稿の入力画像をプリントする用紙のサイズよりも大きいサイズ(第2のサイズの一例)を決定(用紙サイズを変更)する(S9)。
【0055】
ここで、ステップS9において取得する、原稿の入力画像をプリントする用紙のサイズについては、操作パネル16を通じてユーザから受け付ける代わりに、読み取った原稿のサイズに基づいてMFP100が自動的に判別してもよい。たとえば、読み取った原稿のサイズがA4サイズであり、かつ等倍印刷を行なう場合には、原稿の入力画像をプリントする用紙のサイズはA4サイズであると判別される。
【0056】
続いてCPU111は、用紙の表面および裏面に配置するための画像データを作成する(画像を処理する)。すなわちCPU111は、決定したサイズの用紙の表面の第1の領域に、原稿の第1の面の入力画像を配置するように画像データを作成し(画像を処理し)(S11)、用紙の裏面の第2の領域に、原稿の第2の面の入力画像を配置するように画像データを作成する(S13)。ステップS11およびS13においては、第1および第2の領域が用紙を透かして見たときに重なり合う領域であるように、それぞれの画像が配置される。言い換えれば、表面における第1の面の入力画像が配置される位置およびサイズと、裏面における第2の面の入力画像が配置される位置およびサイズとが互いに等しくなるように、それぞれの画像が配置される。続いてCPU111は、管理サーバ110に対して広告画像の送信を要求して、管理サーバ110から広告画像を取得し(S14)、用紙の表面の第1の領域以外の領域および用紙の裏面の第2の領域以外の領域に、広告画像(広告となる付加画像)を配置するように画像データを作成する(S15)。このとき広告画像は、第1および第2の面の矩形状の入力画像の外部に配置され、第1および第2の面の矩形状の入力画像の内部における余白部分には配置されない。また、ステップS15において広告画像を配置する際に、後述する裁断ガイド線(図5および図6)の画像をあわせて配置してもよい。その後CPU111は、作成された表面および裏面の画像データに基づく画像を、ステップS9にて決定されたサイズの用紙にプリント出力(画像形成)し(S17)、処理を終了する。
【0057】
ステップS7において、取得したジョブが両面プリントのジョブでないと判別した場合には(S7でNO)、従来のコピー料金を無料にするサービスと同様に、用紙の表面に原稿の画像(入力画像)を配置するように画像データを作成し(S23)、管理サーバから広告画像を取得し(S24)、用紙の裏面に取得した広告画像を配置するように画像データを作成する(S25)。その後CPU111は、作成された表面および裏面の画像データに基づく画像を用紙にプリント出力し(S17)、処理を終了する。
【0058】
図4は、本発明の第1の実施の形態において得られた、広告画像が付加された用紙の一例を示す図である。(A)は用紙の表面側から見た図であり、(B)は用紙の裏面側から見た図である。なお図4〜図6では、入力画像を白抜きで示しており、広告画像をハッチングで示しており、入力画像と広告画像との境界線の各々を細い点線で示している。細い点線で示した境界線は仮想線である。
【0059】
図4を参照して、実際に両面プリントされた用紙である用紙200のサイズは、ユーザが希望した出力紙のサイズよりも大きいサイズとなっている。たとえばユーザが希望した出力紙のサイズがA4サイズである場合には、用紙200のサイズは、A4サイズの倍のサイズであるA3サイズとなっている。用紙200の表面200aには、原稿の第1の面の入力画像IM1と、付加画像である広告画像AD1およびAD2とが配置されている。表面200aの中央部には入力画像IM1が配置されている。入力画像IM1は、ユーザによって入力された原稿の第1の面を、ユーザが設定したサイズ(倍率・大きさ)でプリントしたものである。入力画像IM1の両側には、入力画像IM1を挟むように広告画像AD1およびAD2の各々が配置されている。入力画像IM1と広告画像AD1とは境界線L1を隔てて隣接しており、入力画像IM1と広告画像AD2とは境界線L2を隔てて隣接している。境界線L1およびL2は、表面200aにおける上端から下端まで延在している。
【0060】
用紙200の裏面200bには、原稿の第2の面の入力画像IM2と、付加画像である広告画像AD3およびAD4とが配置されている。裏面200bの中央部には入力画像IM2が配置されている。入力画像IM2は、ユーザによって入力された原稿の第2の面を、ユーザが設定したサイズ(倍率・大きさ)でプリントしたものである。入力画像IM2の両側には、入力画像IM2を挟むように広告画像AD3およびAD4の各々が配置されている。表面200aにおける入力画像IM1が配置されている位置およびサイズと、裏面200bにおける入力画像IM2が配置されている位置およびサイズとは互いに等しくなっている。また、表面200aにおける広告画像AD1が配置されている位置およびサイズと、裏面200bにおける広告画像AD4が配置されている位置およびサイズとは互いに等しくなっており、表面200aにおける広告画像AD2が配置されている位置およびサイズと、裏面200bにおける広告画像AD3が配置されている位置およびサイズとは互いに等しくなっている。より詳しくは、用紙を透かして見たときに、入力画像IM1と入力画像IM2とは重なり合う領域であり、広告画像AD1と広告画像AD4とは重なり合う領域であり、広告画像AD2と広告画像AD3とは重なり合う領域である。
【0061】
なお、広告画像AD1〜AD4は、それぞれが異なる広告画像であってもよいし、2つ以上が同じ広告画像であってもよい。また、広告画像AD1〜AD4の各々の位置に関して、用紙を透かして見たときに、広告画像AD1と広告画像AD3とが重なり合う領域であり、広告画像AD2と広告画像AD4とが重なり合う領域であってもよい。
【0062】
また、入力画像IM2と広告画像AD3とは境界線L3を隔てて隣接しており、入力画像IM2と広告画像AD4とは境界線L4を隔てて隣接している。境界線L3およびL4は、裏面200bにおける上端から下端まで延在している。
【0063】
本実施の形態によれば、入力画像IM1およびIM2が配置される領域以外の領域に広告画像AD1〜AD4が配置されるので、原稿の画像に変更を加えることなく原稿の画像を用紙に形成することができる。また、入力画像IM1およびIM2と広告画像AD1〜AD4とが同一の用紙に形成されるので、広告画像のみがプリントされた用紙が置き去りされることがなく、ユーザに広告を見ることを促すことができる。
【0064】
また、入力画像IM1およびIM2と、広告画像AD1〜AD4とを図4のように配置することにより、境界線L1(L4)およびL2(L3)に沿って用紙を裁断した場合に、入力画像IM1を表、入力画像IM2を裏とする用紙SAと、広告画像AD1を表、広告画像AD4を裏とする用紙SBと、広告画像AD2を表、広告画像AD3を裏とする用紙SCとに分けることができる。用紙SAは、図3のステップS5にてユーザが設定したサイズになっている。したがってユーザは、境界線L1(L4)およびL2(L3)に沿って用紙を裁断することにより、広告画像のみが両面に配置された用紙SBおよびSCから、表裏がユーザによる入力画像のみとなる用紙SAを切り離すことができ、希望のプリント物である用紙SAを入手することができる。
【0065】
なお、図4に示す境界線L1〜L4の各々は仮想線であってもよいが、境界線L1〜L4の少なくとも一部は用紙に実際にプリントされた線(裁断ガイド線)であることが好ましい。特に境界線L1〜L4を用紙に実際にプリントする場合には、境界線L1〜L4(裁断ガイド線)は以下の図5または図6に示す態様でプリントすることが好ましい。
【0066】
また図4において、広告画像AD1と広告画像AD4、広告画像AD2と広告画像AD3とがそれぞれ表裏の関係となるので、広告画像AD1およびAD4(または広告画像AD2およびAD3)には関連する広告(同じ会社の広告、同じ業種の広告など)をプリントするように装置を構成することが望ましい。
【0067】
図5は、本発明の第1の実施の形態において得られた、広告画像が付加された用紙の他の例を示す図である。図6は、本発明の第1の実施の形態において得られた、広告画像が付加された用紙のさらに他の例を示す図である。図5および図6において、(A)は用紙の表面側から見た図であり、(B)は用紙の裏面側から見た図である。また図5および図6において、細い点線で示す境界線は仮想線であり、太い点線で示す裁断ガイド線は実際に用紙にプリントされた線である。
【0068】
図5に示す用紙200では、表面200aの上半分に裁断ガイド線がプリントされており、裏面200bの下半分に裁断ガイド線がプリントされている。具体的には、表面200aには境界線L1およびL2の各々に沿って、裁断ガイド線D1およびD2の各々がプリントされている。裁断ガイド線D1およびD2の各々は、用紙上端から用紙中央部に向かって延在しており、用紙中央部において途切れている。一方、裏面200bには、境界線L3およびL4の各々に沿って、裁断ガイド線D3およびD4の各々がプリントされている。裁断ガイド線D3およびD4の各々は、用紙下端から用紙中央部に向かって延在しており、用紙中央部において途切れている。用紙を透かして見たときに、裁断ガイド線D1と裁断ガイド線D4とが繋がった線となり、裁断ガイド線D2と裁断ガイド線D3とが繋がった線となる。
【0069】
図6に示す用紙200の表面200aには、境界線L1およびL2の各々に沿って、裁断ガイド線D1およびD2の各々がプリントされている。裁断ガイド線D1は、用紙上端から用紙中央部に向かって延在しており、用紙中央部において途切れている。裁断ガイド線D2は、用紙下端から用紙中央部に向かって延在しており、用紙中央部において途切れている。一方、用紙200の裏面200bには、境界線L3およびL4の各々に沿って、裁断ガイド線D3およびD4の各々がプリントされている。裁断ガイド線D3は、用紙上端から用紙中央部に向かって延在しており、用紙中央部において途切れている。裁断ガイド線D4は、用紙下端から用紙中央部に向かって延在しており、用紙中央部において途切れている。用紙を透かして見たときに、裁断ガイド線D1と裁断ガイド線D4とが繋がった線となり、裁断ガイド線D2と裁断ガイド線D3とが繋がった線となる。
【0070】
なお図5および図6において、裁断ガイド線D1〜D4の各々が途切れる位置は任意である。また裁断ガイド線を用紙にプリントする代わりに、または裁断ガイド線を用紙にプリントするとともに、裁断するための切れ目(ミシン目など)を裁断ガイド線に形成してもよい。このような切れ目は、図3に示すステップS17の後で、後処理部19を用いて形成することができる。
【0071】
たとえば図4のように、裁断ガイド線をプリントしない場合には、ユーザは広告画像を手で押さえるなどして固定しつつ、用紙SBおよびSCから用紙SAを切り離すおそれがある。このような方法で裁断されたのでは、ユーザに広告を見ることを促す効果が小さくなり、本コピーサービスの形態が成立し難くなるおそれがある。一方、図5または図6のように裁断ガイド線をプリントした場合には、ユーザは、裁断ガイド線に沿って用紙を切断する際に、用紙の表面と裏面との両方に目を向ける必要がある。すなわちユーザは、表面200aを上にした状態で、裁断ガイド線D1およびD2に従って用紙200の上端または下端から中央部まで用紙を切断する際に、広告画像AD1およびAD2に目を向ける必要があり、続いて裏面200bを上にした状態で裁断ガイド線D3およびD4に従って用紙200の残りの部分を切断する際に、広告画像AD3およびAD4に目を向ける必要がある。その結果、ユーザが用紙を切断する際に、用紙の両面に配置された広告画像を見ることをユーザに促すことができる。
【0072】
[第2の実施の形態]
【0073】
本実施の形態におけるMFP100の動作は、入力画像に広告画像を付加した用紙を折り畳んで(Z字折りまたは観音折りして)出力する点において、第1の実施の形態における動作とは異なっている。MFP100およびMFP100を含むシステムの構成は、第1の実施の形態の場合の構成と同様であるため、その説明は繰り返さない。以下、本実施の形態におけるMFP100の動作について説明する。
【0074】
図7は、本発明の第2の実施の形態におけるMFP100の動作を説明するためのフローチャートである。
【0075】
図7を参照して、始めにCPU111は、図3に示すステップS1およびS3と同様の方法により、原稿の入力画像を読み取り(S101)、MFP100の使用モードが広告を付加するモードに設定されているか否かを判別する(S103)。
【0076】
ステップS103において広告を付加するモードが設定されている場合には(S103でYES)、ユーザからジョブの設定情報を取得し(S105)、ステップS107の処理へ進む。ステップS105においては、原稿の入力画像をプリントする用紙のサイズや、片面プリントか両面プリントかなどの設定に関する情報を、図3に示すステップS5と同様の方法により取得する。またこれらの情報の他、たとえば操作パネル16などを通じて、用紙を折り処理するか否かの設定(折り設定)に関する情報を取得する。一方、ステップS103において広告を付加するモードが設定されていない場合には(S103でNO)、CPU111は、その後ユーザから取得したジョブ設定に従って、通常のプリント動作(広告を付加しないプリント動作)で原稿の入力画像を用紙へプリント出力し(S121)、処理を終了する。
【0077】
ステップS107においてCPU111は、ユーザが両面プリントを選択したか否かを判別する(S107)。ステップS107において、取得したジョブが両面プリントのジョブであると判別した場合には(S107でYES)、図3に示すステップS9と同様の方法により、出力する用紙のサイズを決定する(S109)。続いてCPU111は、ユーザが設定したジョブに折り処理が含まれているか否か(折り設定されているか否か)を判別する(S111)。
【0078】
ここで、ステップS111については、上述のように、ユーザによって両面プリントが設定された場合にユーザによって折りの設定の有無が選択されてもよいし、ユーザによって両面プリントが設定された場合には常に折り処理が設定されるように、管理者によって予め設定されていてもよい。また、折り設定されている場合には、用紙の折りに関する出力形態(本実施の形態ではZ字折りまたは観音折り)は、ユーザによって選択されてもよいし、管理者によって予め設定されてもよい。折りの設定の有無や用紙の出力形態などの条件が管理者によって予め設定される場合には、予め設定された条件は、たとえばMFP110のHDD14やROM13などに記憶されてもよいし、管理サーバ110のHDD114またはROM113に記憶されてもよい。管理者によって設定された条件が管理サーバ110内に記憶される場合には、管理サーバ110はMFP100からの要求に従って設定された条件をMFP100に送信してもよい。
【0079】
ステップS107において、取得したジョブが両面プリントのジョブでないと判別した場合には(S107でNO)、CPU111は、図3に示すステップS23〜S25と同様の処理であるステップS131〜S133の処理を行ない、作成された表面および裏面の画像データに基づく画像を用紙にプリント出力し(S135)、処理を終了する。
【0080】
ステップS111において、取得したジョブに折り処理が含まれていると判別された場合(S111でYES)、CPU111は、決定したサイズの用紙の表面の第1の領域に、原稿の第1の面の入力画像を配置するように画像データを作成し(S113)、用紙の裏面の第2の領域に、原稿の第2の面の入力画像を配置するように画像データを作成する(S115)。ステップS113およびS115においては、第1および第2の領域が用紙を透かして見たときに重なり合う領域であるように、それぞれの画像が配置される。続いてCPU111は、管理サーバ110から広告画像を取得し(S116)、用紙の表面の第1の領域以外の領域および用紙の裏面の第2の領域以外の領域に、広告画像(広告となる付加画像)を配置するように画像データを作成する(S117)。その後CPU111は、作成された表面および裏面の画像データに基づく画像を、ステップS109にて決定されたサイズの用紙にプリント出力(画像形成)し(S119)、画像をプリントした用紙に対して折り処理(後処理)を施し(S120)、処理を終了する。ステップS120においては、図8および図9を用いて後述するように、折り処理後の用紙において、外部から見える位置に広告画像が配置されるように折り処理が施される。
【0081】
一方、ステップS111において、取得したジョブに折り処理が含まれていないと判別された場合(S111でNO)、CPU111は、図3に示すステップS11〜S15の処理と同様の処理であるステップS141〜S145の処理を行ない、用紙の表面および裏面の画像データを作成する。その後CPU111は、作成された表面および裏面の画像データに基づく画像を、ステップS9にて決定されたサイズの用紙にプリント出力し(S135)、処理を終了する。
【0082】
図8は、本発明の第2の実施の形態において得られた、広告画像が付加された用紙であって、後処理にてZ字折りが施された用紙の一例を示す図である。(A)は用紙の表面側から見た図であり、(B)は用紙の裏面側から見た図である。なお図8においては、用紙の状態がより明らかになるように、完全に畳んだ状態ではなく少し開いた状態で用紙を示している。図8および図9では、入力画像を白抜きで示しており、広告画像をハッチングで示している。実線で示した境界線は仮想線である。
【0083】
図8を参照して、ユーザが希望した出力紙のサイズ(たとえばA4サイズ)よりも大きいサイズ(たとえばA3サイズ)である用紙200の表面200aは、図4(A)に示す用紙の表面のレイアウトと同様のレイアウトになっている。図8(A)側から見た場合には、入力画像IM1と広告画像AD2との境界線L2に沿って用紙200は山折りされており、入力画像IM1の幅方向の中央線CLに沿って用紙200は谷折りされている。また用紙200は、入力画像IM1と広告画像AD1との境界線L1と、境界線L2とが重なるように折られている。これにより、広告画像AD2によって入力画像IM1が隠れた状態となり、広告画像AD1と広告画像AD2とによって構成された1つの広告画像が、外部から見える位置に配置される。
【0084】
用紙200の裏面200bは、図4(B)に示す用紙の裏面のレイアウトと同様のレイアウトになっている。図8(B)側から見た場合には、入力画像IM2の一部および広告画像AD4が外部から見える位置に配置され、入力画像IM2の一部によって入力画像IM2の残りの部分と、広告画像AD3とが隠れた状態となる。
【0085】
図8に示す用紙200においては、広告画像AD1、AD2、およびAD4が外部から見える位置に配置されている。特に用紙200をMFP100から排出する際に図8(A)に示される面を上面にして排出することにより、用紙を受け取るユーザ(プリント物取得者)から広告画像AD1と広告画像AD2とで構成された広告画像が見え易くなる。用紙200のZ字折りを開くことによって、ユーザは、入力画像IM1と、入力画像IM2の隠れていた部分と、広告画像AD3とを目にすることができる。
【0086】
図9は、本発明の第2の実施の形態において得られた、広告画像が付加された用紙であって、後処理にて観音折りが施された用紙の一例を示す図である。(A)は用紙の表面側から見た図であり、(B)は用紙の裏面側から見た図である。なお図9においては、用紙の状態がより明らかになるように、完全に畳んだ状態ではなく少し開いた状態で用紙が示されている。
【0087】
図9を参照して、ユーザが希望した出力紙のサイズ(たとえばA4サイズ)よりも大きいサイズ(たとえばA3サイズ)である用紙200の表面200aは、図4(A)に示す用紙の表面のレイアウトと同様のレイアウトになっており、用紙200の裏面200bは、図4(B)に示す用紙の表面のレイアウトと同様のレイアウトになっている。図9(A)側から見た場合には、入力画像IM1と広告画像AD1との境界線L1と、入力画像IM1と広告画像AD2との境界線L2とに沿って用紙200は谷折りされている。また用紙200は、用紙200を折った状態で広告画像AD4の端部(用紙200の左端部)ED1と広告画像AD3の端部(用紙200の右端部)ED2とが合うように(または広告画像AD3とAD4とが互いに重なるように)折られている。これにより、広告画像AD3およびAD4によって入力画像IM1が隠れた状態となり、広告画像AD3と広告画像AD4とによって構成された1つの広告画像が、外部から見える位置に配置される。
構成される。
【0088】
図9(B)側から見た場合には、入力画像IM2のみが外部から見える状態となり、入力画像IM2によって広告画像AD1およびAD2が隠れた状態となる。
【0089】
図9に示す用紙200においては、入力画像IM2と、広告画像AD3およびAD4とが外部から見える位置に配置されている。特に用紙200をMFP100から排出する際に図9(A)に示される面を上面にして排出することにより、用紙を受け取るユーザから広告画像AD3と広告画像AD4とで構成された広告画像が見え易くなる。用紙200の観音折りを開くことによって、ユーザは、入力画像IM1、広告画像AD1およびAD2を目にすることができる。
【0090】
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、ユーザが用紙を開いて入力画像IM1を見る際に、入力画像IM1を覆っている広告画像を見ることをユーザに促すことができる。
【0091】
[第3の実施の形態]
【0092】
本実施の形態におけるMFP100の動作は、入力画像に広告画像を付加した用紙を中折り(2つ折り)にして排出する点において、第2の実施の形態における動作とは異なっている。MFP100およびMFP100を含むシステムの構成は、第1の実施の形態の場合の構成と同様であるため、その説明は繰り返さない。以下、本実施の形態におけるMFP100の動作について説明する。
【0093】
図10は、本発明の第3の実施の形態におけるMFP100の動作を説明するためのフローチャートである。
【0094】
図10を参照して、本実施の形態におけるMFP100の動作は、図7に示すステップS111において、ユーザから取得したジョブに折り処理が含まれていると判別された場合(S111でYES)のその後の処理が、図7に示すフローチャートにおける処理とは異なっている。これ以外の動作は図7に示すフローチャートと同様であるため、その説明は繰り返さない。
【0095】
ステップS111において、ユーザから取得したジョブに折り処理が含まれていると判別された場合(S111でYES)には、CPU111は、決定したサイズの用紙の表面の第1の領域に、原稿の第1の面の入力画像を配置するように画像データを作成し、用紙の表面の第1の領域以外の第2の領域に、原稿の第2の面の入力画像を配置するように画像データを作成する(S201)。続いてCPU111は、管理サーバ110から広告画像を取得し(S203)、用紙の裏面に広告画像を配置するように画像データを作成する(S205)。その後CPU111は、作成された表面および裏面の画像データに基づく画像を、ステップS109にて決定されたサイズの用紙にプリント出力し(S207)、画像をプリントした用紙に対して折り処理(後処理)を施し(S209)、処理を終了する。ステップS209においては、図11を用いて後述するように、折り処理後の用紙において、外部から見える位置に広告画像が配置されるように折り処理が施される。
【0096】
図11は、本発明の第3の実施の形態において得られた、広告画像が付加された用紙である。(A)は中折りする前の用紙を表面側から見た図であり、(B)は中折りする前の用紙を裏面側から見た図であり、(C)は、中折りした用紙を示す斜視図である。なお(C)においては、用紙の状態がより明らかになるように、完全に畳んだ状態ではなく少し開いた状態で用紙が示されている。図11では、入力画像を白抜きで示しており、広告画像をハッチングで示しており、境界線を点線で示している。境界線は仮想線である。
【0097】
図11を参照して、ユーザが希望した出力紙のサイズ(たとえばA4サイズ)よりも大きいサイズ(たとえばA3サイズ)である用紙200の表面200a(図11中(A))には、原稿の第1の面の入力画像IM1と、原稿の第2の面の入力画像IM2とが並んで配置されている。紙面の左側には入力画像IM1が配置されており、紙面の右側には入力画像IM2が配置されている。入力画像IM1と入力画像IM2とは境界線L5を隔てて隣接している。
【0098】
用紙200の裏面200b(図11中(B))には、広告画像AD1およびAD2が配置されている。紙面の左側には広告画像AD1が配置されており、紙面の右側には広告画像AD2が配置されている。広告画像AD1と広告画像AD2とは境界線L6を隔てて隣接している。表面200aにおける入力画像IM1が配置されている位置およびサイズと、裏面200bにおける広告画像AD2が配置されている位置およびサイズとは互いに等しくなっており、表面200aにおける入力画像IM2が配置されている位置およびサイズと、裏面200bにおける広告画像AD1が配置されている位置およびサイズとは互いに等しくなっている。より詳しくは、用紙を透かして見たときに、入力画像IM1と広告画像AD2とは重なり合う領域であり、入力画像IM2と広告画像AD1とは重なり合う領域である。広告画像AD1およびAD2は、それぞれが異なる広告画像であってもよいし、同一の広告画像であってもよい。また、入力画像IM1およびIM2と、広告画像AD1およびAD2との各々の位置に関して、用紙を透かして見たときに、入力画像IM1と広告画像AD1とが重なり合う領域であり、入力画像IM2と広告画像AD2とが重なり合う領域であってもよい。
【0099】
用紙200を中折りした状態(図11中(C))では、図11(B)側から見た場合には、広告画像AD1と広告画像AD2との境界線L6に沿って用紙200は山折りされている。これにより、広告画像AD1およびAD2が折り外側に配置され、広告画像AD1およびAD2によって入力画像IM1およびIM2が隠れた状態となる。
【0100】
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、広告画像AD1およびAD2が外部から見える位置に配置されているので、用紙を受け取るユーザ(プリント物取得者)から広告画像AD1と広告画像AD2とで構成された画像が見え易くなる。用紙200を開くことによって、ユーザは、入力画像IM1およびIM2を目にすることができる。
【0101】
[第4の実施の形態]
【0102】
本実施の形態におけるMFP100の動作は、用紙の折りに関する出力形態(折り無し、Z字折り、観音折り、中折り)をユーザに選択させ、選択された出力形態に従って用紙に折り処理を行なう点において、第2の実施の形態における動作とは異なっている。MFP100およびMFP100を含むシステムの構成は、第1の実施の形態の場合の構成と同様であるため、その説明は繰り返さない。以下、本実施の形態におけるMFP100の動作について説明する。
【0103】
図12は、本発明の第4の実施の形態におけるMFP100の動作を説明するためのフローチャートである。
【0104】
図12を参照して、本実施の形態におけるMFP100の動作は、図7に示すステップS109以降の処理が、図7に示すフローチャートの場合とは異なっている。これ以外の動作は図7に示すフローチャートと同様であるため、その説明は繰り返さない。
【0105】
ステップS109において出力する用紙のサイズを決定した後、CPU111は、用紙の折りに関する出力形態が管理者によって予め設定されているか否かを判別する(S301)。ステップS301において、用紙の折りに関する出力形態が予め設定されている場合(S301でYES)、CPU111は、上述の第1〜第3の実施の形態のいずれかで説明した方法で、設定された出力形態に適した用紙の表面および裏面の画像データを作成する(S303)。設定される出力形態には、たとえば「折り無し」、「Z折り」、「観音折り」、または「中折り」などがある。その後CPU111は、作成された表面および裏面の画像データに基づく画像を、ステップS109にて決定されたサイズの用紙にプリント出力し(S305)、画像をプリントした用紙に対して必要に応じて折り処理(後処理)を施し(S307)、処理を終了する。ステップS307では、上述の第1〜第3の実施の形態のいずれかで説明した方法で、設定された出力形態に適した折り処理が行われる。
【0106】
ステップS301において、用紙の折りに関する出力形態が予め設定されていない場合(S301でNO)、用紙の折りに関する出力形態をユーザに対して選択させる画面をMFP110の操作パネル16に表示する(S331)。出力形態の選択肢としては、たとえば「折り無し」、「Z折り」、「観音折り」、または「中折り」などが表示される。そして、用紙の出力形態の選択をユーザから受け付けると(S333)、CPU111は、上述の第1〜第3の実施の形態のいずれかで説明した方法で、ユーザによって選択された出力形態に適した用紙の表面および裏面の画像データを作成する(S335)。その後CPU111は、作成された表面および裏面の画像データに基づく画像を、ステップS109にて決定されたサイズの用紙にプリント出力し(S305)、画像をプリントした用紙に対して必要に応じて折り処理(後処理)を施し(S307)、処理を終了する。ステップS307では、上述の第1〜第3の実施の形態のいずれかで説明した方法で、ユーザによって選択された出力形態に適した折り処理が行われる。
【0107】
本実施の形態によれば、ユーザがプリント出力実行時に用紙の折りに関する出力形態を設定することができ、ユーザは自らが望む形態のプリント用紙を取得することができる。
【0108】
[その他]
【0109】
上述の第1〜第4の実施の形態において、広告画像が配置される領域は用紙の両面である必要はなく、少なくとも、用紙の表面の第1の領域以外の領域および用紙の裏面の第2の領域以外の領域のいずれか一方の領域、または双方の領域に広告画像が配置されればよい。また、用紙の表面および裏面に配置するための画像データを作成する際に、第1または第2の面の画像を配置する前に広告画像を配置してもよい。また用紙の表面および裏面に配置するための画像データは、モノクロの画像データであってもカラーの画像データであってもよい。
【0110】
付加される広告画像は、ユーザが設定した用紙のサイズまたは実際に出力する用紙のサイズなどに応じて適宜変更されてもよい。この場合、MFPが管理サーバに対して広告画像の送信を要求する際に、MFPはユーザが設定した用紙のサイズや実際に出力する用紙のサイズなどの情報を管理サーバへ送信し、管理サーバはこの情報に基づいて送信する広告画像を決定してもよい。
【0111】
付加される広告画像は、装置の待機時などに管理サーバから取得しておき、MFPのHDDに予め記憶されていてもよい。この場合には、図3のステップS14などにおいてMFPが広告画像を取得するのにネットワークを介して通信する必要がなくなり、広告画像を迅速に取得することができる。
【0112】
上述の第1〜第4の実施の形態は適宜組み合わせることができる。たとえば第2の実施の形態の処理と第4の実施の形態の処理とを組み合わせることにより、用紙の折りに関する出力形態をZ字折りと観音折りとの間でユーザに選択させ、ユーザによって選択された出力形態に従って折り処理を施すことも可能である。
【0113】
上述の実施の形態における画像形成装置は、MFPの他、たとえば複写機、プリンタなどであってもよい。また原稿の第1および第2の面の画像を取得する方法としては、スキャナ18を通じて原稿の画像を読み取る方法の他、画像形成装置に接続された外部PCから原稿の第1および第2の面の画像データを受信する方法であってもよい。
【0114】
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアにより行なっても、ハードウェア回路を用いて行なってもよい。また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。プログラムは、CPUなどのコンピュータにより実行される。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
【0115】
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0116】
11,111,121 CPU
12,112,122 RAM
13,113,123 ROM
14,114,124 HDD
15,115,125 通信I/F
16 操作パネル
17 エンジン部
18 スキャナ
19 後処理部
100 MFP
110 管理サーバ
116,126 表示部
117,127 入力部
120 外部PC
140 インターネット
200 用紙
200a 表面
200b 裏面
AD1〜AD6 広告画像
CL 中央線
D1〜D4 裁断ガイド線
IM1,IM2 入力画像
L1〜L6 境界線
SA〜SC 用紙


【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが第1のサイズの用紙に対応する第1および第2の画像を取得する取得手段と、
前記第1のサイズよりも大きい第2のサイズの用紙の表面の第1の領域に前記第1の画像が配置され、前記第2のサイズの用紙の裏面の第2の領域に前記第2の画像が配置されるように画像を処理する第1の処理手段と、
前記第2のサイズの用紙の表面の第1の領域以外の領域、および前記第2のサイズの用紙の裏面の第2の領域以外の領域のいずれか一方の領域、または双方の領域に広告画像が配置されるように画像を処理する第2の処理手段とを備え、
前記第1および第2の領域は、前記第2のサイズの用紙を透かして見たときに重なり合う領域である、画像処理装置。
【請求項2】
前記第1のサイズの設定をユーザから受け付けるサイズ受付手段と、
前記サイズ受付手段にてユーザから受け付けた設定に基づいて、前記第2のサイズを決定するサイズ決定手段とをさらに備えた、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記第1の領域と前記広告画像が配置される領域との境界、および前記第2の領域と前記広告画像が配置される領域との境界のうち少なくともいずれか一方に境界線の画像が配置されるように画像を処理する第3の処理手段をさらに備えた、請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記第3の処理手段は、前記第2のサイズの用紙の表面および裏面の各々における一方の端部から他方の端部まで前記境界が延在している場合に、前記第1の領域と前記広告画像が配置される領域との境界に、前記一方の端部から延在してある部分で途切れた境界線の画像が配置され、かつ前記第2の領域と前記広告画像が配置される領域との境界に、前記他方の端部から延在してある部分で途切れた境界線の画像が配置されるように画像を処理する、請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記第2の処理手段は、前記広告画像が前記第1および第2の領域の各々を挟むように画像を処理する、請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の画像処理装置と、
前記画像処理装置にて処理された画像を前記第2のサイズの用紙に形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段にて画像が形成された用紙を折る折り手段とを備え、
前記折り手段は、前記折り手段にて折られた後で出力された用紙において、外部から見える位置に前記広告画像が配置されるように用紙を折る、画像形成装置。
【請求項7】
前記第2の処理手段は複数の広告画像が配置されるように画像を処理し、かつ前記折り手段は、前記折り手段にて折られた後で出力された用紙において、前記複数の広告画像が一の画像を構成するように用紙を折る、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
それぞれが第1のサイズの用紙に対応する第1および第2の画像を取得する取得手段と、
前記第1のサイズよりも大きい第2のサイズの用紙の表面の第1の領域に前記第1の画像が配置され、前記第2のサイズの用紙の表面の前記第1の領域以外の第2の領域に前記第2の画像が配置されるように画像を処理する第1の処理手段と、
前記第2のサイズの用紙の裏面の領域に広告画像が配置されるように画像を処理する第2の処理手段と、
前記第1および第2の処理手段にて処理された画像を前記第2のサイズの用紙に形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段にて画像が形成された用紙を折る折り手段とを備え、
前記折り手段は、前記折り手段にて折られた後で出力された用紙において、外部から見える位置に前記広告画像が配置されるように用紙を折る、画像形成装置。
【請求項9】
用紙の折りに関する出力形態の設定をユーザから受け付ける出力形態受付手段をさらに備え、
前記折り手段は、前記出力形態受付手段にて受け付けた出力形態に従って用紙を折る、請求項6〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項10】
それぞれが第1のサイズの用紙に対応する第1および第2の画像を取得する取得ステップと、
前記第1のサイズよりも大きい第2のサイズの用紙の表面の第1の領域に前記第1の画像が配置され、前記第2のサイズの用紙の裏面の第2の領域に前記第2の画像が配置されるように画像を処理する第1の処理ステップと、
前記第2のサイズの用紙の表面の第1の領域以外の領域、および前記第2のサイズの用紙の裏面の第2の領域以外の領域のいずれか一方の領域、または双方の領域に広告画像が配置されるように画像を処理する第2の処理ステップとを備え、
前記第1および第2の領域は、前記第2のサイズの用紙を透かして見たときに重なり合う領域である、画像処理装置の制御方法。
【請求項11】
それぞれが第1のサイズの用紙に対応する第1および第2の画像を取得する取得ステップと、
前記第1のサイズよりも大きい第2のサイズの用紙の表面の第1の領域に前記第1の画像が配置され、前記第2のサイズの用紙の表面の前記第1の領域以外の第2の領域に前記第2の画像が配置されるように画像を処理する第1の処理ステップと、
前記第2のサイズの用紙の裏面の領域に広告画像が配置されるように画像を処理する第2の処理ステップと、
前記第1および第2の画像処理ステップにて処理された画像を前記第2のサイズの用紙に形成する画像形成ステップと、
前記画像形成ステップにて画像が形成された用紙を折る折りステップとを備え、
前記折りステップにおいて、前記折りステップにて折られた後で出力された用紙において、外部から見える位置に前記広告画像が配置されるように用紙を折る、画像形成装置の制御方法。
【請求項12】
それぞれが第1のサイズの用紙に対応する第1および第2の画像を取得する取得ステップと、
前記第1のサイズよりも大きい第2のサイズの用紙の表面の第1の領域に前記第1の画像が配置され、前記第2のサイズの用紙の裏面の第2の領域に前記第2の画像が配置されるように画像を処理する第1の処理ステップと、
前記第2のサイズの用紙の表面の第1の領域以外の領域、および前記第2のサイズの用紙の裏面の第2の領域以外の領域のいずれか一方の領域、または双方の領域に広告画像が配置されるように画像を処理する第2の処理ステップとをコンピュータに実行させ、
前記第1および第2の領域は、前記第2のサイズの用紙を透かして見たときに重なり合う領域である、画像処理装置の制御プログラム。
【請求項13】
それぞれが第1のサイズの用紙に対応する第1および第2の画像を取得する取得ステップと、
前記第1のサイズよりも大きい第2のサイズの用紙の表面の第1の領域に前記第1の画像が配置され、前記第2のサイズの用紙の表面の前記第1の領域以外の第2の領域に前記第2の画像が配置されるように画像を処理する第1の処理ステップと、
前記第2のサイズの用紙の裏面の領域に広告画像が配置されるように画像を処理する第2の処理ステップと、
前記第1および第2の画像処理ステップにて処理された画像を前記第2のサイズの用紙に形成する画像形成ステップと、
前記画像形成ステップにて画像が形成された用紙を折る折りステップとをコンピュータに実行させ、
前記折りステップにおいて、前記折りステップにて折られた後で出力された用紙において、外部から見える位置に前記広告画像が配置されるように用紙を折る、画像形成装置の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−90030(P2012−90030A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−234373(P2010−234373)
【出願日】平成22年10月19日(2010.10.19)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】