説明

画像処理装置および画像処理システム

【課題】認証機能を備えた画像処理装置について、多くの利用者に利用機会を提供する場合であっても、利用者が煩わしさを感じてしまうのを回避することを可能にする。
【解決手段】複数種類の画像処理機能を用いて画像処理を実行する画像処理手段11〜15と、認証用媒体42および委譲媒体43からの情報読み出しを行う情報取得手段16と、前記情報取得手段16が前記認証用媒体42からの情報読み出しに加えて前記委譲媒体43からの情報読み出しを行うと、前記認証用媒体42からの読み出し情報によって特定される利用者に対して、当該読み出し情報によって特定される種類の画像処理機能の他に、前記委譲媒体43からの読み出し情報によって特定される種類の画像処理機能の利用権限を与える利用機能制限手段18bと、を備えて画像処理装置10を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置および画像処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像データを処理する画像処理装置としては、例えば複写機能、プリント機能、ファクシミリ機能等といった複数種類の画像処理機能を用いて画像処理を実行するものが知られているが、近年、このような画像処理装置の中には、認証機能を備えて利用者を区別し、各機能の使用状況を管理したり、利用者毎に使用できる機能を制限したりすることが可能なものがある。また、最近では、認証機能を備えた画像処理装置について、利用権限を有する第1のユーザを認証した後に、権限を有さない第2のユーザに付与する一時的な利用権限の設定画面を表示して、第2のユーザに一時的に与える利用権限を第1のユーザに設定させ、その後、その設定画面を介して設定された範囲内で、一時的な利用権限を第2のユーザに付与することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2006−235757号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来技術では、一時的な利用権限を第2のユーザに付与することで、多くの利用者に利用機会を提供することが可能となるが、そのために第1のユーザの認証および当該第1のユーザによる設定操作が必要なため、当該第1のユーザが煩わしさを感じてしまうおそれがある。つまり、必ずしも利用者にとっての利便性が優れているとはいえない。
【0005】
そこで、本発明は、多くの利用者に利用機会を提供する場合であっても、利用者が煩わしさを感じてしまうのを回避して、当該利用者にとっての利便性を優れたものとすることのできる画像処理装置および画像処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するために案出された画像処理装置である。
請求項1に係る発明は、複数種類の画像処理機能を用いて画像処理を実行する画像処理手段と、利用者を特定する情報および当該利用者が利用権限を有する画像処理機能に関する情報を記憶した認証用媒体からの情報読み出しと、ある利用者が他の利用者に利用権限を委譲する画像処理機能に関する情報を記憶した委譲媒体からの情報読み出しとを行う情報取得手段と、前記情報取得手段が前記認証用媒体からの情報読み出しに加えて前記委譲媒体からの情報読み出しを行うと、前記認証用媒体からの読み出し情報によって特定される利用者に対して、当該読み出し情報によって特定される種類の画像処理機能の他に、前記委譲媒体からの読み出し情報によって特定される種類の画像処理機能の利用権限を与える利用機能制限手段とを備えることを特徴とする画像処理装置である。
請求項2に係る発明は、前記利用機能制限手段が、前記情報取得手段が前記認証用媒体からの情報読み出しに加えて複数の前記委譲媒体からの情報読み出しを行うと、各委譲媒体からの読み出し情報によって特定される画像処理機能を組み合わせて、前記認証用媒体からの読み出し情報によって特定される利用者に利用権限を与えることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
請求項3に係る発明は、前記画像処理手段による画像処理機能の実行履歴に関する情報を生成して所定記憶領域に記憶させる履歴情報管理手段を備えるとともに、前記履歴情報管理手段は、前記利用機能制限手段が前記委譲媒体からの読み出し情報に基づいて前記他の利用者に利用権限を与えた場合には、前記ある利用者の権限で画像処理機能を利用させた旨の情報、または前記ある利用者が画像処理機能を利用したと擬制する旨の情報を、前記実行履歴に関する情報に含めることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置である。
請求項4に係る発明は、前記履歴情報管理手段が、前記ある利用者の権限で画像処理機能を利用させた旨の情報、または前記ある利用者が画像処理機能を利用したと擬制する旨の情報、を含む前記実行履歴に関する情報を生成すると、当該情報を前記ある利用者が用いる利用者端末装置へ送信することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置である。
請求項5に係る発明は、前記画像処理手段が実行した画像処理への課金を行う課金制御手段を備えるとともに、前記課金制御手段は、前記利用機能制限手段が前記委譲媒体からの読み出し情報に基づいて前記他の利用者に利用権限を与えた場合に、当該利用権限により前記他の利用者が実行を指示した画像処理については、前記ある利用者に対して課金を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置である。
請求項6に係る発明は、利用者を特定する情報、当該利用者が利用権限を有する画像処理機能に関する情報、および、ある利用者が他の利用者に利用権限を委譲する画像処理機能に関する情報を記憶した認証サーバ装置と通信可能に接続する通信インタフェース手段を備えるとともに、前記通信インタフェース手段は、前記情報取得手段が前記認証用媒体または前記委譲媒体からの情報読み出しを行うと、当該情報取得手段による読み出し情報に基づき、必要となる情報の前記認証サーバ装置からの取得を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置である。
請求項7に係る発明は、複数種類の画像処理機能を用いて画像処理を実行する画像処理手段と、利用者を特定する情報および当該利用者が利用権限を有する画像処理機能に関する情報を記憶した認証用媒体からの情報読み出しと、ある利用者が他の利用者に利用権限を委譲する画像処理機能に関する情報を記憶した委譲媒体からの情報読み出しとを行う情報取得手段と、を有する画像処理装置と、前記情報取得手段が前記認証用媒体からの情報読み出しに加えて前記委譲媒体からの情報読み出しを行うと、前記認証用媒体からの読み出し情報によって特定される利用者に対して、当該読み出し情報によって特定される種類の画像処理機能の他に、前記委譲媒体からの読み出し情報によって特定される種類の画像処理機能の利用権限を与える利用機能制限手段を有し、前記画像処理装置とネットワークを介して接続される装置と、を備えて構成されることを特徴とする画像処理システムである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に係る発明および請求項7に係る発明によれば、ある利用者から委譲媒体を借り受けた他の利用者が、自身の認証用媒体からの情報読み出しを情報取得手段に行わせた後に、借り受けた委譲媒体からの情報読み出しを情報取得手段に行わせると、当該委譲媒体からの読み出し情報によって特定される種類の画像処理機能、すなわちある利用者により利用権限が委譲された種類の画像処理機能であれば、他の利用者が本来は利用権限を有していない種類の画像処理機能であっても、当該他の利用者が利用できるようになる。しかも、その場合に、ある利用者は他の利用者に委譲媒体を貸し渡すだけでよく、画像処理装置の設置箇所に赴いて当該画像処理装置での設定操作を行う必要がない。したがって、多くの利用者に利用機会を提供する場合であっても、各利用者が煩わしさを感じてしまうのを回避でき、その結果として利用権限委譲のための設定操作等が必要な場合に比べて各利用者にとっての利便性を向上させることができる。その上、ある利用者は利用権限委譲のための委譲媒体を他の利用者に貸し渡すが、自身の認証用媒体を貸し渡すわけではなく、また委譲媒体のみで画像処理装置が利用可能になることもない(他の利用者も自身の認証用媒体が必要である)ので、認証用媒体を用いた認証処理を行う意義が失われてしまうこともない。
請求項2に係る発明によれば、複数の委譲媒体からの情報読み出しを行った場合には、各委譲媒体からの読み出し情報によって特定される画像処理機能を組み合わせて利用することが可能となる。また、複数の委譲媒体を存在させることによって、各委譲媒体別に異なる態様の利用権限委譲を行うこと、すなわち画像処理手段が様々な種類の画像処理機能に対応している場合に各画像処理機能についての利用権限委譲を様々な態様で行うことが実現可能となり、その結果として各利用者にとっての利便性が非常に優れたものとなる。
請求項3に係る発明によれば、実行履歴に関する情報として、利用権限の委譲元の利用者に関する情報が残ることになる。具体的には、例えばある利用者が画像処理装置の操作を他の利用者に依頼したときに、当該ある利用者の依頼により当該他の利用者が操作したという履歴が、当該画像処理装置での実行履歴に関する情報として残ることになる。したがって、多くの利用者に利用機会を提供すべく、委譲媒体による利用権限の委譲を行う場合であっても、その委譲の事実や内容等を事後的に認識し得るようになり、画像処理装置を用いた機密漏洩の防止等を図る上で有効なものとなる。
請求項4に係る発明によれば、実行履歴に関する情報の利用者端末装置への送信を通じて、当該利用者端末装置を用いる利用者が、当該利用者が利用権限を委譲した種類の画像処理機能を用いて画像処理が実行されたことを知り得るようになる。つまり、当該画像処理が正当なものか否かを、利用権限の委譲元の利用者が判断し得るようになるので、画像処理装置を用いた機密漏洩の防止等を図る上で有効なものとなる。
請求項5に係る発明によれば、委譲媒体による利用権限の委譲を行った場合には、当該利用権限に基づいて実行された画像処理についての課金が、当該利用権限の委譲元の利用者に対して行われることになる。したがって、多くの利用者に利用機会を提供すべく、委譲媒体による利用権限の委譲を行う場合であっても、その委譲後における課金処理を明確かつ円滑に行うことが可能となる。
請求項6に係る発明によれば、認証用媒体または委譲媒体からの読み出し情報を基にして、必要となる情報の認証サーバ装置からの取得を行うので、例えば利用権限を委譲する画像処理機能に関する情報の情報量が大きい場合であっても、認証用媒体または委譲媒体が記憶すべき情報の情報量は小さくて済む。したがって、認証サーバ装置からの情報取得を介せば、利用権限を委譲するために必要となる情報の情報量が大きい場合、すなわち様々な態様での利用権限委譲を実現する場合であっても、これに対応すること可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面に基づき本発明に係る画像処理装置および画像処理システムについて説明する。
【0009】
先ず、画像処理装置を含むシステム構成について説明する。
図1は、本発明に係る画像処理装置を含むシステム構成例を示すブロック図である。
【0010】
図例のシステムは、画像処理装置10の他に、利用者端末装置20と、これらを接続する通信回線30と、を備えて構成されている。
画像処理装置10は、画像データの処理を実行するものである。さらに詳しくは、複写機能、プリント機能、ファクシミリ機能等といった複数種類の画像処理機能を用いて、原稿画像から読み取った画像データを用紙上に印刷出力したり、通信回線30を介して受け取った画像データを用紙上に印刷出力したり、原稿画像から読み取った画像データのファクシミリ送信を行う、といった処理を実行するものである。なお、ここでいう「画像データ」には、ページ記述言語(Page Description Language)により記述された描画データやビットマップ形式のイメージデータ等が含まれるものとする。すなわち、ここでは、画像を特定するデータを総称して「画像データ」という。したがって、本明細書において「画像データ」という場合には、そのデータ形式が特に限定されることはない。
利用者端末装置20は、画像処理装置10の利用者が使用する情報端末装置である。ここでいう「情報端末装置」は、情報通信機能、さらに具体的には電子メールによる通信機能を具備したものであれば、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ装置からなるものであっても、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯情報端末からなるものであってもよい。
通信回線30は、画像処理装置10と利用者端末装置20の間を通信可能に接続するものであり、通信可能であれば有線または無線を問わない。
なお、画像処理装置10および利用者端末装置20は、通信回線30上に複数のものが存在していても構わない。さらに、通信回線30上には、他のコンピュータ装置、ファクシミリ装置、利用者の認証情報を一括管理する認証サーバ装置等(ただし、いずれも不図示)が存在していても構わない。
【0011】
このようなシステムにて用いられる画像処理装置10は、通信インタフェース(以下、インタフェースを「I/F」と略す)11と、画像入力部12と、画像処理部13と、記憶部14と、画像出力部15と、カードリーダ部16と、操作部17と、制御部18と、を備えて構成されている。
【0012】
通信I/F11は、通信回線30を介して、当該通信回線30上の利用者端末装置20または他のコンピュータ装置、ファクシミリ装置、認証サーバ装置等との間の通信を行うためのものである。なお、通信手法(プロトコル等)の詳細については、公知技術を利用して行えばよいため、ここではその説明を省略する。
画像入力部12は、画像処理装置10での処理対象となる画像データを取得するものである。具体的には、原稿に描かれた画像を光学的に読み取ってビットマップ形式のイメージデータを取得し、または通信回線30を通じて送信されるPDLによる描画データを取得するようになっている。
画像処理部13は、必要に応じて、画像入力部12が取得した画像データに対する画像処理を行うものである。具体的には、データ取得部13がPDLによる描画データを取得した場合であれば、これを画像出力部12で出力可能なビットマップ形式のイメージデータに展開したり、あるいは拡縮や回転等の編集処理や解像度の変換や色情報の変換といった変換処理をするようになっている。
記憶部14は、画像入力部12が取得した画像データまたは画像処理部13による画像処理後の画像データについて、その記憶蓄積を行うものである。
画像出力部15は、例えば公知の電子写真方式を利用して、画像データを可視画像化して印刷用紙等の記録媒体上への印刷出力を行うものである。
これらの各部11〜15を備えることによって、画像処理装置10では、複写機能、プリント機能、ファクシミリ機能等といった複数種類の画像処理機能による画像データの処理を実行し得るようになっている。
【0013】
カードリーダ部16は、画像処理装置10の利用者に対する認証処理を行うために、当該利用者が所持する認証用カード41,42…または委譲カード43…からの情報読み取りを行うものである。
認証用カード41,42…は、磁気カードやICカード等からなるもので、利用者を特定する情報および当該利用者が利用権限を有する画像処理機能に関する情報を予め記憶しているものである。
委譲カード43…は、認証用カード41,42…と同様に磁気カードやICカード等からなるもので、ある利用者が他の利用者に利用権限を委譲する画像処理機能に関する情報を予め記憶しているものである。。
なお、ここでは、認証用媒体および委譲媒体の一具体例として、カード状の記憶媒体を用いる場合を例に挙げるが、他の記憶媒体を用いるようにしても構わない。
【0014】
操作部17は、画像処理装置10の利用者が操作するものであり、当該利用者が各種情報を入力したり、当該利用者への各種情報の出力を行うためのものである。この操作部17で入力される各種情報としては、実行すべき画像データの処理内容を指示する情報や、出力部数や出力サイズ等といった画像データの処理に必要となる情報等が挙げられる。
【0015】
制御部18は、上述した各部11〜17に対する動作制御、すなわち画像処理装置10が実行する一連の処理動作の制御を行うものである。そのために、制御部18は、認証処理手段18a、利用機能制限手段18b、履歴情報管理手段18cおよび課金制御手段18dとしての機能を備えている。
【0016】
認証処理手段18aは、カードリーダ部16での読み取り情報、または当該読み取り情報から特定可能な情報(例えば、カードリーダ部16での読み取り情報を基にして、認証サーバ装置から取得した情報)に基づき、画像処理装置10の利用者に対する認証処理を行うものである。すなわち、認証処理手段18aでは、画像処理装置10の利用者が正当な利用権限を有した者であるか否か等を判定するようになっている。なお、認証処理手段18aが行う認証処理の詳細については、公知技術を利用して行えばよいため、ここではその説明を省略する。
【0017】
利用機能制限手段18bは、カードリーダ部16での読み取り情報、または当該読み取り情報から特定可能な情報に基づき、画像処理装置10の利用者に対して利用権限を与える画像処理機能の種類を判定するものである。そして、利用権限を与える種類の画像処理機能については当該利用者が利用可能な状態とし、利用権限を与えない種類の画像処理機能については当該利用者が利用し得ない状態となるように、画像処理手段としての機能を構成する各部11〜15に対して動作指示を与えるようになっている。この利用機能制限手段18bは、画像処理装置10自身で備えても良いし、画像処理装置10とネットワークを介して接続される装置(例えば、利用機能制限サーバ装置)に備えるようにしてもよい。画像処理装置10と、これにネットワークを介して接続される装置とによって、画像処理システムを構成する場合には、当該システム内のいずれかの装置が、利用機能制限手段18bを備えていればよい。画像処理装置10とネットワークを介して接続される装置に利用機能制限手段を設ける場合、画像処理装置10からカードリーダ部16での読み取り情報、または当該読み取り情報から特定可能な情報を取得し、この画像処理装置10の利用者に対する認証処理を行い、利用権限を与える種類の画像処理機能に関する情報を画像処理装置10に送信し、画像処理装置10ではこの情報に基づき利用できる画像処理機能の制御を行うことになる。
なお、利用機能制限手段18bによる判定の対象となる画像処理機能の種類としては、例えば、各部11〜15により実現される画像処理機能のうち、どの画像処理機能を利用可能な状態とし、どの画像処理機能を利用し得ない状態とするかの他に、どの利用者に対して利用許可を与えるか、どの量(例えば印刷出力部数)だけ利用許可を与えるか、いわゆる親展ボックス機能を備える場合であればどの親展ボックスまたはどの文書番号について利用許可を与えるか、ファクシミリ機能を実現する場合であればどの送信先番号について送信許可を与えるか等、も含まれるものとする。ただし、これらの必ずしもこれらの例示内容に限定されないことは勿論である。
【0018】
履歴情報管理手段18cは、画像処理手段としての機能を構成する各部11〜15が実行した画像データの処理についての実行履歴に関する情報(例えば、いつ、誰が、どのような画像処理を実行したかを特定する情報)を生成して、その生成情報をログ情報として所定記憶領域に記憶させるものである。なお、履歴情報管理手段18cが生成するログ情報は、画像データを含む、いわゆるイメージログ情報であってもよいし、画像データを含まない、いわゆるテキストログ情報であってもよい。
【0019】
課金制御手段18dは、画像処理手段としての機能を構成する各部11〜15が実行した画像データの処理への課金を行うものである。課金処理自体については、公知技術を利用して行えばよいため、ここではその説明を省略する。
【0020】
なお、制御部18における各手段18a〜18dは、外部記憶装置やROM(Read Only Memory)等における所定記憶領域に記憶されたプログラムが、CPU(Central Processing Unit)等からなる制御部18により実行されることによって実現されるものである。したがって、これら各手段18a〜18dとして機能する制御部18を備えた画像処理装置10は、コンピュータにこれら各手段としての機能を実行させるプログラムによっても実現可能であるといえる。その場合において、当該プログラム(すなわち、画像形成プログラム)は、所定記憶領域内へのインストールに先立ち、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されて提供されるものであっても、または通信回線30を介して配信されるものであってもよい。
【0021】
次に、以上のように構成されたシステムにおける処理動作例、特に当該システムを構成する画像処理装置10が画像データの処理を実行するのに先だって利用者の認証処理を行う場合における処理動作例について説明する。
【0022】
ここでは、画像処理装置10の利用者として、第1のユーザと第2のユーザがおり、第1のユーザが第2のユーザに画像処理装置10の利用を依頼する場合を例に挙げて説明する。
なお、第1のユーザおよび第2のユーザは、いずれも画像処理装置10の利用者であるから、それぞれが自身の認証用カード41,42を所持しているものとする。すなわち、第1のユーザは、当該第1のユーザを特定する情報および当該第1のユーザが利用権限を有する画像処理機能に関する情報を予め記憶している認証用カード(以下「第1ユーザ認証用カード」という)41を所持しており、第2のユーザは、当該第2のユーザを特定する情報および当該第2のユーザが利用権限を有する画像処理機能に関する情報を予め記憶している認証用カード(以下「第2ユーザ認証用カード」という)42を所持しているものとする。
また、第1のユーザが第2のユーザに画像処理装置10の利用を依頼することから、第1のユーザは、当該第1のユーザが利用権限を有する画像処理機能のうちで、当該第1のユーザが他の利用者に利用権限を委譲する画像処理機能に関する情報を、予め記憶している委譲カード(以下「第1ユーザ委譲カード」という)43を所有しており、これを第2のユーザに貸し渡しているものとする。
【0023】
図2は、本発明に係る画像処理装置を含むシステムにおける処理動作例を示すフローチャートである。
【0024】
図例のように、画像処理装置10では、第2のユーザが当該画像処理装置10の利用をすべく、カードリーダ部16への第2ユーザ認証用カード42の挿入を行うと(ステップ101、以下ステップを「S」と略す)、カードリーダ部16が第2ユーザ認証用カード42からの情報読み取りを行うとともに、その読み取り情報に基づいて制御部18の認証処理手段18aが第2のユーザに対する認証処理を行う(S102)。また、通信回線30上の認証サーバ装置を利用する場合であれば、カードリーダ部16が第2ユーザ認証用カード42からの情報読み取りを行うと、当該カードリーダ部16による読み出し情報に基づき、通信I/F11が、認証サーバ装置への問い合わせを行うとともに、必要となる情報の認証サーバ装置からの取得を行う。そして、通信I/F11を介して取得した情報に基づき、制御部18の認証処理手段18aが第2のユーザに対する認証処理を行う(S102)。この認証処理により、第2のユーザが画像処理装置10の正当な利用権限を有した者であるか否か等が判定され、正当な利用権限を有した者であれば、引き続き以下に述べる処理動作が行われることになる。
【0025】
第2ユーザ認証用カード42に基づく認証処理の後、画像処理装置10では、第2ユーザ認証用カード42に代わって、第1ユーザ委譲カード43のカードリーダ部16への挿入があるか否かを判断する(S103)。
【0026】
第1ユーザ委譲カード43のカードリーダ部16への挿入がなければ、画像処理装置10では、制御部18の利用機能制限手段18bが、第2ユーザ認証用カード42からの読み取り情報または当該読み取り情報を基に認証サーバ装置から取得した情報に基づいて、第2のユーザに対して利用権限を与える画像処理機能の種類を判定する。すなわち、利用機能制限手段18bは、第2のユーザが利用可能な画像処理機能の種類を、第2ユーザ認証用カード42によって特定される種類の画像処理機能のみに制限することを決定する(S104)。
【0027】
ただし、第2ユーザ認証用カード42に代わって第1ユーザ委譲カード43が挿入された場合には、カードリーダ部16が第1ユーザ委譲カード43からの情報読み取りを行うとともに、その読み取り情報に基づいて制御部18の認証処理手段18aが利用権限委譲元である第1のユーザに対する認証処理を行う(S105)。また、通信回線30上の認証サーバ装置を利用する場合であれば、カードリーダ部16が第1ユーザ委譲カード43からの情報読み取りを行うと、当該カードリーダ部16による読み出し情報に基づき、通信I/F11が、認証サーバ装置への問い合わせを行うとともに、必要となる情報の認証サーバ装置からの取得を行う。そして、通信I/F11を介して取得した情報に基づき、制御部18の認証処理手段18aが利用権限委譲元である第1のユーザに対する認証処理を行う(S105)。この認証処理により、第1のユーザが正当な利用権限委譲元であるか否か等が判定され、正当な利用権限委譲元であれば、引き続き以下に述べる処理動作が行われることになる。
すなわち、画像処理装置10では、制御部18の利用機能制限手段18bが、第2ユーザ認証用カード42からの読み取り情報とおよび第1ユーザ委譲カード43からの読み取り情報、またはこれらの情報を基に認証サーバ装置から取得した情報に基づいて、第2のユーザに対して利用権限を与える画像処理機能の種類を判定する。具体的には、利用機能制限手段18bは、第2のユーザが利用可能な画像処理機能の種類を、第2ユーザ認証用カード42によって特定される種類の画像処理機能に加えて、第1ユーザ委譲カード43によって特定される種類の画像処理機能が含まれるように、当該第2のユーザに対する制限を緩和することを決定する(S106)。つまり、当該第2のユーザに対して、第1ユーザ委譲カード43によって特定される種類の画像処理機能の利用権限を与えるのである。
【0028】
その後、さらに、他の委譲カード(例えば、第3ユーザ委譲カード)のカードリーダ部16への挿入があると、画像処理装置10では、制御部18の利用機能制限手段18bが、当該他の委譲カードによって特定される種類の画像処理機能の利用権限についても、第2のユーザに対して与えることを決定する。すなわち、カードリーダ部16が複数の委譲カードからの情報読み出しを行った場合には、利用機能制限手段18bは、各委譲カードからの読み出し情報によって特定される画像処理機能を組み合わせて、第2のユーザに対してその利用権限を与えるのである。
【0029】
このように、画像処理装置10では、第2のユーザが第2ユーザ認証用カード42での認証を行った後に、第1のユーザから借り受けた第1ユーザ委譲カード43による認証を行うと、当該第2のユーザが第1のユーザから委譲された利用権限で、各種の画像処理機能を利用し得るようになる。ただし、その前提条件として、第2ユーザ認証用カード42での認証が必要であり、第1ユーザ委譲カード43のみではユーザ認証も利用権限の委譲も行うことができない。
【0030】
利用機能制限手段18bが第2のユーザに利用権限を与える画像処理機能の種類についての決定を行った後、画像処理装置10では、第2のユーザが操作部17の操作を通じて画像処理の実行を指示すると、その指示された内容の画像処理を画像処理手段としての機能を構成する各部11〜15が実行する(S107)。このとき、第2のユーザに利用権限が与えられなかった画像処理機能については、操作部17での画像処理実行指示が行えないようにすることが考えられる。
【0031】
第2のユーザによって指示された内容の画像処理を実行すると、画像処理装置10では、制御部18の履歴情報管理手段18cが、その実行履歴に関する情報(例えば、いつ、誰が、どのような画像処理を実行したかを特定する情報)を生成して、その生成情報をログ情報として所定記憶領域に記憶させる(S108)。このとき、履歴情報管理手段18cは、利用機能制限手段18bが第1ユーザ委譲カード43からの読み出し情報に基づいて第2のユーザに利用権限を与えた場合には、その利用権限の委譲元である第1のユーザの権限で画像処理機能を利用させた旨の情報、またはその利用権限の委譲元である第1のユーザが画像処理機能を利用したと擬制する旨の情報を、ログ情報に含めるようにする。これらの情報のどちらをログ情報に含めるかについては予め設定しておけばよいが、操作部17または通信回線30上のコンピュータ装置等から切り替え得るようにすることも考えられる。
【0032】
さらに、履歴情報管理手段18cは、利用機能制限手段18bが第1ユーザ委譲カード43からの読み出し情報に基づいて第2のユーザに利用権限を与えた場合には、生成したログ情報について、所定記憶領域に記憶させるだけでなく、その利用権限の委譲元である第1のユーザが用いる利用者端末装置20への送信も行う(S108)。この送信は、利用者端末装置20を用いる第1のユーザ宛の電子メールを利用して行うことが考えられる。すなわち、第1ユーザ委譲カード43からの情報読み取り結果(特に、第1のユーザに関する情報についての読み取り結果)から第1のユーザ宛の電子メールアドレスを特定し、その特定した電子メールアドレス宛にログ情報を内容とする電子メールを生成して送信して、第1のユーザに対して第2のユーザによる利用履歴を通知するのである。ただし、第1のユーザへのログ情報(第2のユーザによる利用履歴)の通知が行えれば、他の送信手法を利用しても構わない。
【0033】
また、画像処理手段としての機能を構成する各部11〜15が第2のユーザによって指示された内容の画像処理を実行すると、画像処理装置10では、制御部18の課金制御手段18dが、その実行された画像処理に対して課金を行う(S109)。ただし、このとき、課金制御手段18dは、利用機能制限手段18bが第1ユーザ委譲カード43からの読み出し情報に基づいて第2のユーザに利用権限を与えた場合に、当該利用権限により第2のユーザが実行を指示した画像処理については、当該利用権限の委譲元である第1のユーザに対して課金を行うようにする。
【0034】
以上のように、本実施形態における画像処理装置10では、上述した一連の手順による処理動作を実行するようになっており、これにより第1のユーザから第1ユーザ委譲カード43を借り受けた第2のユーザが、自身の第2ユーザ認証用カード42からの情報読み出しをカードリーダ部16に行わせた後に、借り受けた第1ユーザ委譲カード43からの情報読み出しをカードリーダ部16に行わせると、当該第1ユーザ委譲カード43からの読み出し情報によって特定される種類の画像処理機能、すなわち第1のユーザにより利用権限が委譲された種類の画像処理機能であれば、第2のユーザが本来は利用権限を有していない種類の画像処理機能であっても、当該第2のユーザが一時的に利用できるようになる。しかも、その場合に、第1のユーザは第2のユーザに第1ユーザ委譲カード43を貸し渡すだけでよく、画像処理装置10の設置箇所に赴いて当該画像処理装置10での設定操作を行う必要がない。さらに、第1のユーザは利用権限委譲のための第1ユーザ委譲カード43を他の利用者に貸し渡すが、自身の第1ユーザ認証用カード41を貸し渡すわけではなく、また第1ユーザ委譲カード43のみで画像処理装置10が利用可能になることもない(第2のユーザも自身の第2ユーザ認証用カード42が必要である)ので、認証用カードを用いた認証処理を行う意義が失われてしまうこともない。
【0035】
ここで、以上のような処理動作を実行する画像処理装置10の利用形態について、具体例を挙げて説明する。
【0036】
画像処理装置10の利用形態としては、例えば、第1のユーザが行ったセキュリティプリントを、第2のユーザに第1ユーザ委譲カード43を貸し渡して取りに行くのを依頼する、といったことが挙げられる。その場合に、第1のユーザは、利用者端末装置20を操作して、当該利用者端末装置20から画像処理装置10に対してセキュリティプリントを依頼するとともに、認証サーバ装置にアクセスして当該セキュリティプリントを依頼した文書についての出力許可を第1ユーザ委譲カード43によって第2のユーザに委譲する旨の登録を行っておく。そして、第1ユーザ委譲カード43を借り受けた第2のユーザが画像処理装置10の設置箇所へ赴き、自身の第2ユーザ認証用カード42での認証を行った後に、第1ユーザ委譲カード43での認証を行い、第1のユーザから指定された文書の出力を指示する操作を行うと、当該画像処理装置10が認証サーバ装置に委譲内容を問い合わせ、許可されていれば当該文書の印刷出力を行う。つまり、第1のユーザが依頼したセキュリティプリントであっても、第2のユーザが当該セキュリティプリントによる印刷出力結果を、画像処理装置10から取り出し得るようになるのである。その場合に、利用履歴に関するログ情報としては、例えば、第1のユーザの依頼を受けて第2のユーザが印刷出力を行った旨の内容が残ることになる。
【0037】
また、画像処理装置10の他の利用形態としては、例えば、白黒複写の利用権限しか持たない第2のユーザに、カラー複写の利用権限を有する第1のユーザが、予めカラー複写の利用権限を委譲するように設定してある第1ユーザ委譲カード43を貸し渡して、文書のカラー複写を依頼する、といったことが挙げられる。その場合に、依頼を受けた第2のユーザは、先ず、自身の第2ユーザ認証用カード42での認証を行うが、その時点では白黒複写を行う指示しか操作部17での操作を行うことができない。ただし、その後に、第1のユーザから借り受けた第1ユーザ委譲カード43での認証を行うと、カラー複写の利用権限が委譲されて、カラー複写を行う指示を操作部17にて行うことができるようになる。そして、第2のユーザが画像処理装置10にカラー複写を行わせた後は、ログ情報を参照することで、第2のユーザが第1のユーザから利用権限を委譲されて行った画像処理内容(具体的には、カラー複写の文書内容、実行日時、出力部数等)を認識し得るようになる。
【0038】
なお、上述した各実施形態では、本発明の好適な実施具体例について説明したが、本発明はその内容に限定されるものではない。
【0039】
例えば、本実施形態では、主に、第1のユーザから委譲された利用権限により第2のユーザが画像処理の実行を要求する場合を例に挙げたが、利用者数や委譲権限の内容等については特に限定されるものではなく、例えば第3のユーザや第4のユーザ等が存在している場合であっても、全く同様に本発明を適用することが考えられる。
【0040】
すなわち、本発明は、本実施形態で説明した内容に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明に係る画像処理装置を含むシステム構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る画像処理装置を含むシステムにおける処理動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0042】
10…画像処理装置、11…通信I/F、12…画像入力部、13…画像処理部、14…記憶部、15…画像出力部、16…カードリーダ部、17…操作部、18…制御部、18a…認証処理手段、18b…利用機能制限手段、18c…履歴情報管理手段、18d…課金制御手段、20…利用者端末装置、30…通信回線、41…第1ユーザ認証用カード、42…第2ユーザ認証用カード、43…第1ユーザ委譲カード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の画像処理機能を用いて画像処理を実行する画像処理手段と、
利用者を特定する情報および当該利用者が利用権限を有する画像処理機能に関する情報を記憶した認証用媒体からの情報読み出しと、ある利用者が他の利用者に利用権限を委譲する画像処理機能に関する情報を記憶した委譲媒体からの情報読み出しとを行う情報取得手段と、
前記情報取得手段が前記認証用媒体からの情報読み出しに加えて前記委譲媒体からの情報読み出しを行うと、前記認証用媒体からの読み出し情報によって特定される利用者に対して、当該読み出し情報によって特定される種類の画像処理機能の他に、前記委譲媒体からの読み出し情報によって特定される種類の画像処理機能の利用権限を与える利用機能制限手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記利用機能制限手段は、前記情報取得手段が前記認証用媒体からの情報読み出しに加えて複数の前記委譲媒体からの情報読み出しを行うと、各委譲媒体からの読み出し情報によって特定される画像処理機能を組み合わせて、前記認証用媒体からの読み出し情報によって特定される利用者に利用権限を与える
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記画像処理手段による画像処理機能の実行履歴に関する情報を生成して所定記憶領域に記憶させる履歴情報管理手段を備えるとともに、
前記履歴情報管理手段は、前記利用機能制限手段が前記委譲媒体からの読み出し情報に基づいて前記他の利用者に利用権限を与えた場合には、前記ある利用者の権限で画像処理機能を利用させた旨の情報、または前記ある利用者が画像処理機能を利用したと擬制する旨の情報を、前記実行履歴に関する情報に含める
ことを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記履歴情報管理手段は、前記ある利用者の権限で画像処理機能を利用させた旨の情報、または前記ある利用者が画像処理機能を利用したと擬制する旨の情報、を含む前記実行履歴に関する情報を生成すると、当該情報を前記ある利用者が用いる利用者端末装置へ送信する
ことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記画像処理手段が実行した画像処理への課金を行う課金制御手段を備えるとともに、
前記課金制御手段は、前記利用機能制限手段が前記委譲媒体からの読み出し情報に基づいて前記他の利用者に利用権限を与えた場合に、当該利用権限により前記他の利用者が実行を指示した画像処理については、前記ある利用者に対して課金を行う
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
利用者を特定する情報、当該利用者が利用権限を有する画像処理機能に関する情報、および、ある利用者が他の利用者に利用権限を委譲する画像処理機能に関する情報を記憶した認証サーバ装置と通信可能に接続する通信インタフェース手段を備えるとともに、
前記通信インタフェース手段は、前記情報取得手段が前記認証用媒体または前記委譲媒体からの情報読み出しを行うと、当該情報取得手段による読み出し情報に基づき、必要となる情報の前記認証サーバ装置からの取得を行う
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
複数種類の画像処理機能を用いて画像処理を実行する画像処理手段と、
利用者を特定する情報および当該利用者が利用権限を有する画像処理機能に関する情報を記憶した認証用媒体からの情報読み出しと、ある利用者が他の利用者に利用権限を委譲する画像処理機能に関する情報を記憶した委譲媒体からの情報読み出しとを行う情報取得手段と、
を有する画像処理装置と、
前記情報取得手段が前記認証用媒体からの情報読み出しに加えて前記委譲媒体からの情報読み出しを行うと、前記認証用媒体からの読み出し情報によって特定される利用者に対して、当該読み出し情報によって特定される種類の画像処理機能の他に、前記委譲媒体からの読み出し情報によって特定される種類の画像処理機能の利用権限を与える利用機能制限手段を有し、前記画像処理装置とネットワークを介して接続される装置と、
を備えて構成されることを特徴とする画像処理システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−151510(P2009−151510A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−328231(P2007−328231)
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】