画像処理装置及び画像処理装置の制御方法
【課題】DPOF印刷の設定がされた画像について、写真印刷指示シートからでも印刷命令指示を選択できる画像処理装置及び画像処理装置の制御方法を提供することを目的とする。
【解決手段】画像ファイルを蓄積する蓄積手段と、上記蓄積手段に蓄積されている画像ファイルについて印刷指示情報の有無を検出する検出手段と、上記蓄積手段に蓄積されている画像ファイルを印刷するための写真印刷指示シートを作成する作成手段であって、上記検出手段の検出結果に対応している指示シートを作成する作成手段とを有する画像処理装置である。
【解決手段】画像ファイルを蓄積する蓄積手段と、上記蓄積手段に蓄積されている画像ファイルについて印刷指示情報の有無を検出する検出手段と、上記蓄積手段に蓄積されている画像ファイルを印刷するための写真印刷指示シートを作成する作成手段であって、上記検出手段の検出結果に対応している指示シートを作成する作成手段とを有する画像処理装置である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真印刷指示シートを、印刷し、解析する画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、読取部と記録部とを具備する複合機(以下、「MFP」という)の多機能化が進んでいる。そのなかの1つに、デジタルスチルカメラで撮影した写真を、PCを使わずに容易に印刷する機能(以下、「ダイレクト写真印刷」という)がある。ダイレクト写真印刷は、たとえば、MFPのカードスロットにメモリカードを装着し、MFPのキー操作によって、LCD表示画面を確認しながら、所望の写真を選択して印刷する方法(以下、「キー操作方式」という)で実行される。
【0003】
ところで、価格やデザイン等の理由から、LCDや豊富なキーデバイスを備えないMFPも提案されている。そのようなMFPでは、キー操作方式でダイレクト写真印刷を行なうことが困難であるので、表示デバイスやキーデバイスに影響され難いシートスキャン方式でダイレクト写真印刷を実現している。
【0004】
シートスキャン方式は、ユーザが鉛筆やペン等で記入したマークシートを読み取り、解析した印刷制御命令を実行することによって、所望の写真を印刷する方法である。様々な画像処理を、シートスキャン方式によって実現する提案がされている(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
また、デジタルスチルカメラで撮影した写真について、デジタルスチルカメラで印刷設定を行なうDPOF印刷という機能がある。このDPOF印刷が設定された時点で、ユーザが印刷を所望するという意志が働いているので、わざわざLCD画面でユーザが確認する必要がない。
【特許文献1】特開2005−236983号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方で、DPOF印刷が設定された写真を、印刷するときに再度確認することを望む場合、プリンタのLCD画面が、その写真を確認できる程度の大きさがなければ、ユーザが確認してから印刷することができないという問題がある。つまり、DPOF印刷のように、デジタルスチルカメラで設定されメモリカード上に存在する印刷命令に関連付けられた写真を、ユーザが確認してから印刷することができないという問題がある。
【0007】
また、特許文献1に開示されているシートスキャン方式でのダイレクト写真印刷では、DPOF印刷の設定がされたメモリカードの画像について、写真印刷指示シートを使用して、新規の印刷命令を、再度作成しなければならないという問題がある。
【0008】
本発明は、DPOF印刷の設定がされた画像について、写真印刷指示シートからでも印刷命令指示を選択できる画像処理装置及び画像処理装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、画像ファイルを蓄積する蓄積手段と、上記蓄積手段に蓄積されている画像ファイルについて印刷指示情報の有無を検出する検出手段と、上記蓄積手段に蓄積されている画像ファイルを印刷するための写真印刷指示シートを作成する作成手段であって、上記検出手段の検出結果に対応している指示シートを作成する作成手段とを有する画像処理装置である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、DPOF印刷の設定がされた画像について、写真印刷指示シートからでも印刷命令指示を選択できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
発明を実施するための最良の形態は次の実施例である。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明の実施例1である画像処理装置100の外観を示す斜視図である。
【0013】
画像処理装置100は、読取部と記録部とを具備する複合機であり、操作部1と、カードインタフェース2と、読取部3と、記録部4とを有する。
【0014】
通常は、図1(1)に示すように、読取部3、記録部4を閉じた状態で設置する。そして、コピーするときや、実施例1のシートスキャン方式によるダイレクト写真印刷をするときには、図1(2)に示すように、読取部3、記録部4を開いて、ユーザが所望する機能を実行する。
【0015】
図2は、画像処理装置100の構成を示すブロック図である。
【0016】
画像処理装置100は、操作部1と、カードインタフェース2と、読取部3と、記録部4と、CPU10と、ROM11と、RAM12と、不揮発性RAM13と、画像処理部14と、駆動部15と、センサ部16とを有する。
【0017】
CPU10は、画像処理装置100が具備している様々な機能を制御し、操作部1における所定の操作に従い、ROM11に記憶されている画像処理のプログラムを実行する。ROM11は、画像処理装置100の制御命令プログラム等を格納している。
【0018】
読取部3は、CCDを備え、このCCDは、原稿画像を読み取り、赤(R)、緑(G)及び青(B)色のアナログ輝度データを出力する。なお、読取部3は、CCDの代わりに、密着型イメージセンサ(CIS)を使用するようにしてもよい。また、読取部3は、後述する写真印刷指示シートの読み取りにも使用される。
【0019】
カードインタフェース2は、たとえばデジタルスチルカメラで撮影され、メモリカード等に記録されている画像データを、操作部1の所定の操作に応じて読み込む。なお、カードインタフェース2を介して読み込まれた画像データの色空間は、必要ならば、デジタルスチルカメラの色空間(たとえばYCbCr)から、標準的なRGB色空間(たとえばNTSC−RGBやsRGB)に変換される。また、画像データを包括する画像ファイルに含まれているヘッダ情報に基づいて、読み込まれた画像データは、有効な画素数への解像度変換等、アプリケーションに必要な様々な処理が必要に応じて施される。
【0020】
画像処理部14は、画像解析、サムネイル作成、サムネイル補正、出力画像補正等の画像処理を行い、これらの画像処理によって得られた印刷データは、RAM12に格納される。RAM12に格納された印刷データが、記録部4で記録する場合に必要な所定量に達すると、記録部4が記録動作を実行する。
【0021】
なお、上記画像処理では、記録用紙サイズや、記録用紙タイプ、日付を付与する/しない、フチなし印刷する/しない等、様々な印刷設定によって、異なる印刷データが作成される。
【0022】
また、不揮発性RAM13は、バッテリバックアップされたSRAM等であり、画像処理装置100に固有のデータ等を記憶する。操作部1は、記憶媒体に記憶された画像データを選択し、記録をスタートするために、ダイレクト写真印刷スタートキー、モノクロコピー時やカラーコピー時におけるモノクロコピースタートキー、カラーコピースタートキーを有する。
【0023】
操作部1は、カラーコピースタートキー、コピー解像度や画質等、モードを指定するモードキー、コピー動作等を停止するためのストップキー、コピー数を入力するテンキーや登録キー、印刷する画像ファイル選択手段を指定するカーソルキー等を有する。CPU10は、これらのキーの押下状態を検出し、この押下状態に応じて、各部を制御する。
【0024】
記録部4は、インクジェット方式のインクジェットヘッド、汎用IC等によって構成され、CPU10の制御によって、RAM12に格納されている記録データを読み出し、ハードコピーとして印刷出力する。
【0025】
駆動部15は、読取部3、記録部4のそれぞれの動作において、給排紙ローラを駆動するためのステッピングモータと、ステッピングモータの駆動力を伝達するギヤと、ステッピングモータを制御するドライバ回路等によって構成されている。
【0026】
センサ部16は、記録紙幅センサ、記録紙有無センサ、原稿幅センサ、原稿有無センサ、記録媒体検知センサ等によって構成されている。CPU10は、これらのセンサから得た情報に基づいて、原稿と記録紙との状態を検知する。
【0027】
なお、実施例1で説明する画像処理装置100は、図2に示す構成であるが、本発明はMFPの構成について特に限定しない。たとえば、実施例1の画像処理装置100は、表示部を具備しないが、表示部を具備するようにしてもよい。
【0028】
RAM12は、画像ファイルを蓄積する蓄積手段の例である。CPU10は、蓄積手段に蓄積されている画像ファイルについて印刷指示情報の有無を検出する検出手段の例である。
【0029】
また、CPU10は、蓄積手段に蓄積されている画像ファイルを印刷するための写真印刷指示シートを作成する作成手段であって、上記検出手段の検出結果に対応している指示シートを作成する作成手段の例である。この作成手段は、上記印刷指示情報が有ることを、上記検出手段が検出すると、上記印刷指示情報に従った印刷指示をするためのマークを含む写真印刷指示シートを作成する手段である。さらに、上記作成手段は、蓄積手段に蓄積されている画像ファイルと、上記画像ファイルを指定するマークが配置される領域に印刷指示をするためのマークが配置されている写真印刷指示シートとを作成する手段である。
【0030】
そして、上記実施例では、蓄積手段に蓄積されている画像ファイルと、この画像ファイルを指定するマークとを対応付けている情報と印刷指示情報との有無をコード化する生成手段が設けられている。また、上記作成手段は、上記生成手段が生成したコードと、印刷を指示するマークとを構成する写真印刷指示シートを作成する手段である。さらに、上記作成手段は、上記検出手段による検出結果に応じて、上記蓄積手段に蓄積されている画像ファイルと上記画像ファイルを指定するマークを配列した写真印刷指示シートとを作成する手段である。
【0031】
次に、実施例1の動作の概要について説明する。
【0032】
図3は、実施例1において、写真印刷指示シートSH1を印刷する場合における説明図である。
【0033】
図4は、実施例1において、写真印刷指示シートSH1を読み取る場合における説明図である。
【0034】
シートスキャン方式によるダイレクト写真印刷機能は、図3に示す写真印刷指示シートSH1を印刷し、図4に示す写真印刷指示シートSH1を解析することによって、ユーザが所望の写真を印刷する機能である。
【0035】
画像処理装置100に接続されたメモリカードに記録されている画像データ21と、印刷命令ファイル22とに基づいて、予め決められているレイアウト(後述する)に従って、記録部4が、写真印刷指示シートSH1を印刷する。
【0036】
写真印刷指示シートSH1を、読取部3が、スキャンし、解析することによって、印刷結果24を得る。
【0037】
図5は、実施例1において、シートスキャン方式のダイレクト写真印刷の処理開始から処理終了までの全体的な動作を示すフローチャートである。
【0038】
シートスキャン方式のダイレクト写真印刷処理は、次の4つのステップに大別される。すなわち、写真印刷指示シート印刷(S1)、写真印刷指示シート記入(S2)、写真印刷指示シート解析(S3)、写真印刷(S4)である。
【0039】
写真印刷指示シート記入(S2)は、ユーザによって実行される。
【0040】
実施例1の主な動作は、写真印刷指示シート印刷(S1)と、写真印刷指示シート解析と(S3)である。
【0041】
次に、写真印刷指示シートSH1について説明する。
【0042】
図6は、画像処理装置100が印刷する写真印刷指示シートSH1を模式的に示す図である。
【0043】
写真印刷指示シートSH1は、たとえば、A4サイズの記録紙にレイアウトされた印刷物である。まず、写真印刷指示シートSH1の責務について説明する。写真印刷指示シートSH1は、ダイレクト写真印刷を行なう場合に必要な設定を、シートスキャン方式によって実行するためのシートである。
【0044】
写真印刷指示シートSH1が指示する内容は、次の2つの指示に大別される。すなわち、第1の指示は、記録部4が印刷データを印刷するために必要な印刷制御の内容を指示する印刷制御指示である。第2の指示は、メモリに記録されている画像データのどれを印刷対象とするかを指示する画像選択指示である。
【0045】
次に、写真印刷指示シートの構成について説明する。
【0046】
メモリにDPOFファイルが存在するか否かによって、写真印刷指示シートのレイアウトが異なる。そこで、まず、メモリにDPOFファイルが存在しないときに作成される写真印刷指示シートSH1の構成を説明する。なお、上記DPOF印刷は、デジタルスチルカメラで印刷設定をした後に行なう印刷である。
【0047】
写真印刷指示シートSH1は、メモリにDPOFファイルが存在しないときの写真印刷指示シートであり、ヘッダー部31、画像選択部32、フッター部33、バーコード部34を有する。
【0048】
ヘッダー部31は、上記印刷制御指示をマークによって入力するためのエリアである。ここで指示することができる印刷制御指示は、画像処理装置100の記録部4と、画像処理部14の仕様とに依存する。したがって、ユーザは、画像処理装置100の仕様に合致して予め与えられている選択肢の中から、所望の設定を選ぶ方法に適したマークシート方式を採用している。具体的には、図6に示すヘッダー部31の「印刷の設定」項目は、L判サイズ、2L判サイズ、A4サイズ、LTRサイズのうちから、1つを選択できる仕様である。
【0049】
また、ヘッダー部31の「オプション設定」の項目として、印刷する画像の効果処理に関する選択肢が提供されている。図6に示す写真印刷指定シートSH1では、日付、自動補正、顔明るく補正、赤目補正をいくつでも選択できる。
【0050】
なお、実施例1では、ヘッダー部31で設定する印刷制御の内容については、特に限定しない。「印刷の設定」や「オプション設定」は、図6に示す設定以外の設定内容であってもよい。
【0051】
画像選択部32は、メモリに記憶されている画像データのうちで、印刷したい対象を、マークによって入力するエリアである。ここで選択できる画像は、メモリに記憶され、かつ写真印刷指示シートSH1で縮小画像がレイアウトされている画像である。画像選択部32では、画像「1」〜「30」までの合計30枚の画像を選択できる。したがって、31枚以上の画像データがメモリに記憶されている場合、写真印刷指示シートを2枚以上印刷する。ただし、実施例1では、写真印刷指示シートSH1の画像選択部32にレイアウト可能な画像枚数を30画像としているが、レイアウト可能な画像枚数を特に規定しない。
【0052】
フッター部33には、写真印刷指示シートSH1にユーザがマーク記入した後の操作手順が記載されている。実施例1の写真印刷指示シートSH1には、フッター部33を設けているが、フッター部33を設けないようにしてもよい。
【0053】
バーコード部34には、ヘッダー部31で指定された印刷制御指示以外に、ダイレクト写真印刷に必要な情報が含まれている。たとえば、写真印刷指示シートSH1に含まれている画像データの総数(図6では30画像)が、バーコード部34に含まれている。また、DPOFファイルがメモリに存在しているか否かの情報も、バーコード部34に含まれている。なお、実施例1では、バーコード部34の形式について特に限定していない。
【0054】
なお、実施例1では、ヘッダー部31、画像選択部32、フッター部33、バーコード部34のレイアウト位置については特に規定していないので、図6に示すレイアウト以外の仕様によって、写真印刷指示シートSH1を構成するようにしてもよい。
【0055】
図7は、DPOFファイルがメモリに存在するときの写真印刷指示シートSH2を模式的に示す図である。
【0056】
写真印刷指示シートSH2は、DPOFファイルがメモリに存在するときの写真印刷指示シートであり、ヘッダー部31、画像選択部42、フッター部33、バーコード部44で構成されている。
【0057】
画像選択部42は、メモリの画像データのうちで印刷したい対象を、マークによって入力するエリアである。ここで選択することができる画像は、メモリに記憶され、かつ写真印刷指示シートSH2で縮小画像がレイアウトされている画像である。
【0058】
また、DPOF印刷指示部45は、画像選択部42に印刷されている指示部であって、DPOF印刷を実行する旨を説明する部分であり、画像選択部42にレイアウトされている。DPOF印刷指示部45がマークされると、DPOF印刷を実行する。
【0059】
画像選択部42では、DPOF印刷指示部45がレイアウトされているので、選択可能な画像データは、図6に示す写真印刷指示シートSH1に表示されている30枚よりも、1枚少ない29枚である。つまり、画像「1」〜「29」までの合計29枚の画像を選択することができる。したがって、30枚以上の画像データがメモリに存在すると、写真印刷指示シートSH2を2枚以上印刷する。
【0060】
また、写真印刷指示シートSH2の2枚目以降には、DPOF印刷指示部45をレイアウトしなくてもよいので、2枚目以降の写真印刷指示シートに、レイアウト可能な画像枚数は30枚である。
【0061】
また、写真印刷指示シートSH2では、画像選択部42にレイアウト可能な画像枚数が29画像であるが、レイアウト可能な画像枚数を特には規定しない。
【0062】
バーコード部44には、ヘッダー部31で指定された印刷制御指示以外に、ダイレクト写真印刷に必要な情報が含まれている。たとえば、写真印刷指示シートに含まれている画像データの総数(図7では29画像)が、バーコード部44に含まれている。また、後述するが、DPOFファイルがメモリに存在するか否かの情報も、バーコード部44に含まれている。なお、バーコード部44の形式について、特に限定しない。
【0063】
なお、写真印刷指示シートSH2では、ヘッダー部31、画像選択部42、フッター部33、バーコード部44のレイアウト位置については特に規定していないので、図7に示すレイアウト以外の仕様で、写真印刷指示シートSH2を構成するようにしてもよい。
【0064】
<写真印刷指示シートの印刷>
次に、写真印刷指示シートSH1、SH2を、条件によって切り替える動作について説明する。
【0065】
図8は、写真印刷指示シートSH1、SH2を印刷する動作を示すフローチャートである。
【0066】
写真印刷指示シートを印刷することが指示されると、S11で、ヘッダー部31が作成され、S12で、メモリ解析が行われ、画像選択部32、42に印刷する画像データの確認と、DPOFファイルが存在するか否かについて解析される。S12での解析の結果、S13で、DPOFファイルが存在すると判定されたら、S14で、DPOF印刷指示部45を作成する。DPOF印刷指示部45は、画像選択部42に印刷される縮小された画像ファイルに類似したものである。したがって、このときは、写真印刷指示シートSH2を印刷する。
【0067】
S12での解析の結果、S13で、DPOFファイルが存在しないと判定されたら、なにもせずに、S15へ進む。S15で、画像選択部32、42を作成する。
【0068】
次に、S16で、フッター部33を作成する。
【0069】
次に、S17で、再度DPOFファイルがメモリに存在するか否かを判定し、メモリにDPOFファイルが存在すれば、S18で、DPOFバーコード設定を有効にし、S20で、バーコード部44を作成する。一方、DPOFファイルが存在しなければ、S19で、DPOFバーコード設定を無効にして、S20で、バーコード部34を作成する。
【0070】
画像選択部32と画像選択部42とでは、印刷される縮小画像の配置が異なる。そのため、バーコード化されるメモリの画像とマーク位置の対応付け情報も変更される。
【0071】
S11〜S20の処理によって、写真印刷指示シートSH1またはSH2が作成され、S21で、印刷する。
【0072】
<写真印刷指示シートへの記入>
次に、印刷された写真印刷指示シートSH1またはSH2に、ユーザが記入する。
【0073】
図9は、DPOFファイルがないときに印刷される写真印刷指示シートSH1をマーキングした例を示す図である。
【0074】
ヘッダー部31の「印刷の設定」は、2L判にマークされ、「オプション設定」は、日付、自動補正、赤目補正にマークされている。また、画像選択部32は、「2」「7」「8」「15」「21」「28」「29」の合計7画像がマークされている。
【0075】
図10は、DPOFファイルがあるときに印刷される写真印刷指示シートSH2をマーキングした例を示す図である。
【0076】
ヘッダー部31の「印刷の設定」は、L判にマークされ、「オプション設定」は、自動補正にマークされている。また、画像選択部42は、DPOF印刷指示部45と、「2」「3」「4」「9」「20」「24」「27」の合計7画像とがマークされている。
【0077】
<写真印刷指示シート解析印刷>
次に、マーク記入した記入済み写真印刷指示シートSH1、SH2を、画像処理装置100が解析処理し、解析した内容に従って印刷する。
【0078】
図11は、写真印刷指示シートSH1、SH2を解析する動作を示すフローチャートである。
【0079】
S31で、写真印刷指示シートSH1、SH2を読取部3が読み取る。写真印刷指示シートSH1、SH2の詳細な読み取り動作については、本発明では限定していない。
【0080】
次に、S32で、読み取った写真印刷指示シートSH1、SH2のヘッダー部31を解析する。ヘッダー部31は、マークシート方式が採用されているので、予め決められた座標のマークエリアに、一定以上の濃度の画素が検出された数量に応じて、マークの塗りつぶしの有無を判別する。
【0081】
S33で、フッター部33を解析する。なお、実施例1では、フッター部33に解析する情報がないので、S33の処理を省略するようにしてもよい。
【0082】
S34で、バーコード部34、44を解析する。バーコード部34、44の解析の結果、S35でDPOFファイルがあると判定されたら、解析している写真印刷指示シートはDPOF印刷に対応したレイアウトであるので、S36で、DPOF印刷指示部45を解析する。なお、DPOF印刷指示部45は、画像選択部42の所定の位置に配置されているものとする。
【0083】
写真印刷指示シートSH2において、バーコード部44にDPOFファイルが存在すると判定されたら、DPOF印刷指示部45の左上に位置されているマークを解析する。この解析の結果、S37で、ユーザのマーキングによってDPOF印刷が指定されていたら、S38で、メモリに記録されているDPOFファイルを参照し、DPOFファイルを解析する。この結果、S39で、DPOF指定された画像データを印刷対象とする。続けて、S40で、画像選択部42を解析する。ここで解析された画像データを、S41で、印刷対象の画像データとする。
【0084】
なお、S40とS41とは、DPOF印刷のみを受け付ける仕様であれば、省略するようにしてもよい。
【0085】
S35又はS37で、DPOF印刷の指定がないことが判定されれば、S42で、画像選択部32を解析し、この解析された画像データを、S43で、印刷対象の画像データとする。
【0086】
以上、S31〜S43の処理で決定された印刷設定に従って、印刷対象となった画像データを、S44で、印刷する。
【0087】
なお、塗りつぶした写真印刷指示シートSH1を、図11に示すフローチャートに従って解析処理すると、画像「2」「7」「8」「15」「21」「28」「29」が、日付、自動補正、赤目補正が有効な印刷設定で2L判の記録用紙に印刷される。
【0088】
なお、塗りつぶした写真印刷指示シートSH2を、図11に示すフローチャートに従って解析処理すると、次の画像データが選択される。すなわち、DPOFファイルで設定されている画像「4」「5」「10」「13」「15」「16」「17」「25」「26」と、通常の画像選択によって指定されている画像「2」「3」「4」「9」「20」「24」「27」が選択される。そして、これらの選択画像は、L判の記録用紙に、自動補正が有効な印刷設定で印刷される。なお、画像「4」については、DPOFファイルと画像選択マーキングともに指定されているので、画像「4」を1枚だけ印刷するようにしてもよく、また、DPOF指定、画像選択マーク指定のそれぞれを有効に解釈し、画像「4」を2枚印刷するようにしてもよい。
【実施例2】
【0089】
本発明の実施例2は、DPOFファイルの印刷対象を、写真印刷指示シートで明示する実施例である。
【0090】
つまり、実施例1では、DPOFファイルの印刷対象画像を、写真印刷指示シートから知ることはできないが、実施例2は、図12に示すように、DPOFファイルの印刷対象画像を写真印刷指示シートから知ることができる。
【0091】
図12は、メモリにDPOFファイルが存在するときにおける写真印刷指示シートSH3を模式的に説明する模式図である。
【0092】
図12の写真印刷指示シートSH3は、ヘッダー部31、画像選択部52、フッター部33、バーコード部44を有する。
【0093】
DPOFファイルで選択されている画像を、DPOF印刷指示部35に続けて画像選択部52にレイアウトする。実施例2では、画像「4」「5」「10」「13」「15」「16」「17」「25」「26」が、DPOFファイルで指定されているとする。
【0094】
次に、DPOFファイルで選択されていない画像群である旨を説明する通常画像印刷指示部36が、続けて画像選択部52にレイアウトされる。
【0095】
実施例2では、通常画像印刷指示部36がマークされると、DPOF指定されていない画像データ全てを印刷する。
【0096】
通常画像印刷指示部36に続いて、DPOF指定されていない画像データが画像選択部52にレイアウトされる。
【0097】
実施例2では画像「1」「2」「3」「6」「7」「8」「9」「11」「12」「14」「18」「19」「20」「21」「22」「23」「24」「27」「28」が、DPOFファイルで指定されていないとする。
【0098】
画像選択部52では、DPOF印刷指示部35と通常画像印刷指示部36とがレイアウトされているので、選択可能な画像データは、図6に示す例の場合である30枚から2枚減る。具体的には、画像「1」〜「28」までの合計28枚の画像を選択できる。したがって、メモリに29枚以上の画像データが存在する場合、写真印刷指示シートを2枚以上印刷する。
【0099】
また、DPOF印刷指示部35と通常画像印刷指示部36とは、1回の操作で出力される写真印刷指示シートのうちで、1回ずつレイアウトされていれば足りる。したがって、1枚目にDPOF印刷指示部35と通常画像印刷指示部36とが印刷されていれば、2枚目以降の写真印刷指示シートにレイアウト可能な画像枚数は、30枚である。
【0100】
<写真印刷指示シート印刷>
次に、写真印刷指示シートSH3を印刷する動作について説明する。
【0101】
図13は、実施例2において、写真印刷指示シートを印刷する動作を示すフローチャートである。
【0102】
ここで、図13の処理フローは図8で説明した処理フローとの差分のみ説明する。
【0103】
S53で、DPOFファイルが存在すると判定されると、図12に示す写真印刷指示シートSH3を作成するために、S54で、DPOF印刷指定部を作成する。S55で、DPOFファイルで指定されている画像データを、順にレイアウトする。S56で、通常画像印刷指示部36を作成し、S57で、DPOFファイルで指定されていない画像データを順にレイアウトする。
【0104】
また、S60で、DPOFファイルが存在すると判定されると、S54、S55の処理で作成されているレイアウトの位置関係を、S61で、バーコードに記録する。
【0105】
以上、S11、S12、S53〜S63の処理によって、図6に示す写真印刷指示シートまたは、図12に示す写真印刷指示シートSH3が作成され、この作成されたシートを、S64で印刷する。
【0106】
<写真印刷指示シート記入>
次に、印刷された写真印刷指示シートSH3に、ユーザが記入する。
【0107】
図14は、実施例2において、DPOFファイルがあるときに印刷された写真印刷指示シートSH3であって、ユーザがマーキングした写真印刷指示シートSH3を示す図である。
【0108】
ヘッダー部31の「印刷の設定」は、L判がマークされ、「オプション設定」は、自動補正にマークされている。また、画像選択部52は、DPOF印刷で指定されている画像「25」、及び、画像「2」「3」「11」「12」「19」「20」「22」の合計8画像がマークされている。
【0109】
<写真印刷指示シート解析印刷>
図14は、写真印刷指示シートSH3にユーザがマークした状態を示す図である。
【0110】
次に、マーク記入した記入済み写真印刷指示シートSH3を、画像処理装置100が解析処理し、解析した内容に従って印刷する。
【0111】
実施例2における解析処理は、実施例1で説明した図11に示すフローチャートと基本的には同様であるので、差分のみについて説明する。
【0112】
図11に示すS34のバーコード解析によって、図13に示すS61で記録されたレイアウト情報が検出されると、検出されたレイアウト情報の内容に従って解析処理する。
【0113】
図11に示すフローチャートによれば、図14に示す写真印刷指示シートSH3のようにマーキングした内容を解析した結果、画像「2」「3」「11」「12」「19」「20」「22」「25」が、L判の記録用紙に、自動補正された状態で印刷される。
【0114】
なお、実施例1、実施例2では、写真の印刷命令をDPOFを例にして説明したが、本発明は印刷命令のフォーマットは、DPOFでなくてもよい。
【0115】
上記実施例において、手段を工程に置き換えれば、上記実施例を、方法の発明として把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】画像処理装置100の外観を示す外観図である。
【図2】画像処理装置100の構成を示すブロック図である。
【図3】実施例の機能の概要を示す図である。
【図4】実施例の機能の概要を示す図である。
【図5】実施例の全体処理フローを示すフローチャートである。
【図6】実施例1において画像処理装置100で印刷される写真印刷指示シートの内容を示す模式図である。
【図7】実施例1において画像処理装置100で印刷される写真印刷指示シートの内容を示す模式図である。
【図8】実施例1において写真印刷指示シートを印刷するフローを示すフローチャートである。
【図9】実施例1の写真印刷指示シート1の記入例である。
【図10】実施例1の写真印刷指示シート2の記入例である。
【図11】実施例1において写真印刷指示シートを解析するフローを示すフローチャートである。
【図12】メモリにDPOFファイルが存在するときにおける写真印刷指示シートSH3を模式的に説明する模式図である。
【図13】実施例2において、写真印刷指示シートを印刷する動作を示すフローチャートである。
【図14】実施例2において、DPOFファイルがあるときに印刷された写真印刷指示シートSH3であって、ユーザがマーキングした写真印刷指示シートSH3を示す図である。
【符号の説明】
【0117】
100…画像処理装置(MFP)、
1…操作部、
2…カードインタフェース、
3…読取部、
4…記録部、
11…ROM、
12…RAM、
13…不揮発性RAM、
14…画像処理部、
15…駆動部、
16…センサ部、
31…ヘッダー部、
32、42、52…画像選択部、
33…フッター部、
34、44…バーコード部、
35、45…DPOF印刷指示部、
36…通常画像印刷指示部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真印刷指示シートを、印刷し、解析する画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、読取部と記録部とを具備する複合機(以下、「MFP」という)の多機能化が進んでいる。そのなかの1つに、デジタルスチルカメラで撮影した写真を、PCを使わずに容易に印刷する機能(以下、「ダイレクト写真印刷」という)がある。ダイレクト写真印刷は、たとえば、MFPのカードスロットにメモリカードを装着し、MFPのキー操作によって、LCD表示画面を確認しながら、所望の写真を選択して印刷する方法(以下、「キー操作方式」という)で実行される。
【0003】
ところで、価格やデザイン等の理由から、LCDや豊富なキーデバイスを備えないMFPも提案されている。そのようなMFPでは、キー操作方式でダイレクト写真印刷を行なうことが困難であるので、表示デバイスやキーデバイスに影響され難いシートスキャン方式でダイレクト写真印刷を実現している。
【0004】
シートスキャン方式は、ユーザが鉛筆やペン等で記入したマークシートを読み取り、解析した印刷制御命令を実行することによって、所望の写真を印刷する方法である。様々な画像処理を、シートスキャン方式によって実現する提案がされている(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
また、デジタルスチルカメラで撮影した写真について、デジタルスチルカメラで印刷設定を行なうDPOF印刷という機能がある。このDPOF印刷が設定された時点で、ユーザが印刷を所望するという意志が働いているので、わざわざLCD画面でユーザが確認する必要がない。
【特許文献1】特開2005−236983号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方で、DPOF印刷が設定された写真を、印刷するときに再度確認することを望む場合、プリンタのLCD画面が、その写真を確認できる程度の大きさがなければ、ユーザが確認してから印刷することができないという問題がある。つまり、DPOF印刷のように、デジタルスチルカメラで設定されメモリカード上に存在する印刷命令に関連付けられた写真を、ユーザが確認してから印刷することができないという問題がある。
【0007】
また、特許文献1に開示されているシートスキャン方式でのダイレクト写真印刷では、DPOF印刷の設定がされたメモリカードの画像について、写真印刷指示シートを使用して、新規の印刷命令を、再度作成しなければならないという問題がある。
【0008】
本発明は、DPOF印刷の設定がされた画像について、写真印刷指示シートからでも印刷命令指示を選択できる画像処理装置及び画像処理装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、画像ファイルを蓄積する蓄積手段と、上記蓄積手段に蓄積されている画像ファイルについて印刷指示情報の有無を検出する検出手段と、上記蓄積手段に蓄積されている画像ファイルを印刷するための写真印刷指示シートを作成する作成手段であって、上記検出手段の検出結果に対応している指示シートを作成する作成手段とを有する画像処理装置である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、DPOF印刷の設定がされた画像について、写真印刷指示シートからでも印刷命令指示を選択できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
発明を実施するための最良の形態は次の実施例である。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明の実施例1である画像処理装置100の外観を示す斜視図である。
【0013】
画像処理装置100は、読取部と記録部とを具備する複合機であり、操作部1と、カードインタフェース2と、読取部3と、記録部4とを有する。
【0014】
通常は、図1(1)に示すように、読取部3、記録部4を閉じた状態で設置する。そして、コピーするときや、実施例1のシートスキャン方式によるダイレクト写真印刷をするときには、図1(2)に示すように、読取部3、記録部4を開いて、ユーザが所望する機能を実行する。
【0015】
図2は、画像処理装置100の構成を示すブロック図である。
【0016】
画像処理装置100は、操作部1と、カードインタフェース2と、読取部3と、記録部4と、CPU10と、ROM11と、RAM12と、不揮発性RAM13と、画像処理部14と、駆動部15と、センサ部16とを有する。
【0017】
CPU10は、画像処理装置100が具備している様々な機能を制御し、操作部1における所定の操作に従い、ROM11に記憶されている画像処理のプログラムを実行する。ROM11は、画像処理装置100の制御命令プログラム等を格納している。
【0018】
読取部3は、CCDを備え、このCCDは、原稿画像を読み取り、赤(R)、緑(G)及び青(B)色のアナログ輝度データを出力する。なお、読取部3は、CCDの代わりに、密着型イメージセンサ(CIS)を使用するようにしてもよい。また、読取部3は、後述する写真印刷指示シートの読み取りにも使用される。
【0019】
カードインタフェース2は、たとえばデジタルスチルカメラで撮影され、メモリカード等に記録されている画像データを、操作部1の所定の操作に応じて読み込む。なお、カードインタフェース2を介して読み込まれた画像データの色空間は、必要ならば、デジタルスチルカメラの色空間(たとえばYCbCr)から、標準的なRGB色空間(たとえばNTSC−RGBやsRGB)に変換される。また、画像データを包括する画像ファイルに含まれているヘッダ情報に基づいて、読み込まれた画像データは、有効な画素数への解像度変換等、アプリケーションに必要な様々な処理が必要に応じて施される。
【0020】
画像処理部14は、画像解析、サムネイル作成、サムネイル補正、出力画像補正等の画像処理を行い、これらの画像処理によって得られた印刷データは、RAM12に格納される。RAM12に格納された印刷データが、記録部4で記録する場合に必要な所定量に達すると、記録部4が記録動作を実行する。
【0021】
なお、上記画像処理では、記録用紙サイズや、記録用紙タイプ、日付を付与する/しない、フチなし印刷する/しない等、様々な印刷設定によって、異なる印刷データが作成される。
【0022】
また、不揮発性RAM13は、バッテリバックアップされたSRAM等であり、画像処理装置100に固有のデータ等を記憶する。操作部1は、記憶媒体に記憶された画像データを選択し、記録をスタートするために、ダイレクト写真印刷スタートキー、モノクロコピー時やカラーコピー時におけるモノクロコピースタートキー、カラーコピースタートキーを有する。
【0023】
操作部1は、カラーコピースタートキー、コピー解像度や画質等、モードを指定するモードキー、コピー動作等を停止するためのストップキー、コピー数を入力するテンキーや登録キー、印刷する画像ファイル選択手段を指定するカーソルキー等を有する。CPU10は、これらのキーの押下状態を検出し、この押下状態に応じて、各部を制御する。
【0024】
記録部4は、インクジェット方式のインクジェットヘッド、汎用IC等によって構成され、CPU10の制御によって、RAM12に格納されている記録データを読み出し、ハードコピーとして印刷出力する。
【0025】
駆動部15は、読取部3、記録部4のそれぞれの動作において、給排紙ローラを駆動するためのステッピングモータと、ステッピングモータの駆動力を伝達するギヤと、ステッピングモータを制御するドライバ回路等によって構成されている。
【0026】
センサ部16は、記録紙幅センサ、記録紙有無センサ、原稿幅センサ、原稿有無センサ、記録媒体検知センサ等によって構成されている。CPU10は、これらのセンサから得た情報に基づいて、原稿と記録紙との状態を検知する。
【0027】
なお、実施例1で説明する画像処理装置100は、図2に示す構成であるが、本発明はMFPの構成について特に限定しない。たとえば、実施例1の画像処理装置100は、表示部を具備しないが、表示部を具備するようにしてもよい。
【0028】
RAM12は、画像ファイルを蓄積する蓄積手段の例である。CPU10は、蓄積手段に蓄積されている画像ファイルについて印刷指示情報の有無を検出する検出手段の例である。
【0029】
また、CPU10は、蓄積手段に蓄積されている画像ファイルを印刷するための写真印刷指示シートを作成する作成手段であって、上記検出手段の検出結果に対応している指示シートを作成する作成手段の例である。この作成手段は、上記印刷指示情報が有ることを、上記検出手段が検出すると、上記印刷指示情報に従った印刷指示をするためのマークを含む写真印刷指示シートを作成する手段である。さらに、上記作成手段は、蓄積手段に蓄積されている画像ファイルと、上記画像ファイルを指定するマークが配置される領域に印刷指示をするためのマークが配置されている写真印刷指示シートとを作成する手段である。
【0030】
そして、上記実施例では、蓄積手段に蓄積されている画像ファイルと、この画像ファイルを指定するマークとを対応付けている情報と印刷指示情報との有無をコード化する生成手段が設けられている。また、上記作成手段は、上記生成手段が生成したコードと、印刷を指示するマークとを構成する写真印刷指示シートを作成する手段である。さらに、上記作成手段は、上記検出手段による検出結果に応じて、上記蓄積手段に蓄積されている画像ファイルと上記画像ファイルを指定するマークを配列した写真印刷指示シートとを作成する手段である。
【0031】
次に、実施例1の動作の概要について説明する。
【0032】
図3は、実施例1において、写真印刷指示シートSH1を印刷する場合における説明図である。
【0033】
図4は、実施例1において、写真印刷指示シートSH1を読み取る場合における説明図である。
【0034】
シートスキャン方式によるダイレクト写真印刷機能は、図3に示す写真印刷指示シートSH1を印刷し、図4に示す写真印刷指示シートSH1を解析することによって、ユーザが所望の写真を印刷する機能である。
【0035】
画像処理装置100に接続されたメモリカードに記録されている画像データ21と、印刷命令ファイル22とに基づいて、予め決められているレイアウト(後述する)に従って、記録部4が、写真印刷指示シートSH1を印刷する。
【0036】
写真印刷指示シートSH1を、読取部3が、スキャンし、解析することによって、印刷結果24を得る。
【0037】
図5は、実施例1において、シートスキャン方式のダイレクト写真印刷の処理開始から処理終了までの全体的な動作を示すフローチャートである。
【0038】
シートスキャン方式のダイレクト写真印刷処理は、次の4つのステップに大別される。すなわち、写真印刷指示シート印刷(S1)、写真印刷指示シート記入(S2)、写真印刷指示シート解析(S3)、写真印刷(S4)である。
【0039】
写真印刷指示シート記入(S2)は、ユーザによって実行される。
【0040】
実施例1の主な動作は、写真印刷指示シート印刷(S1)と、写真印刷指示シート解析と(S3)である。
【0041】
次に、写真印刷指示シートSH1について説明する。
【0042】
図6は、画像処理装置100が印刷する写真印刷指示シートSH1を模式的に示す図である。
【0043】
写真印刷指示シートSH1は、たとえば、A4サイズの記録紙にレイアウトされた印刷物である。まず、写真印刷指示シートSH1の責務について説明する。写真印刷指示シートSH1は、ダイレクト写真印刷を行なう場合に必要な設定を、シートスキャン方式によって実行するためのシートである。
【0044】
写真印刷指示シートSH1が指示する内容は、次の2つの指示に大別される。すなわち、第1の指示は、記録部4が印刷データを印刷するために必要な印刷制御の内容を指示する印刷制御指示である。第2の指示は、メモリに記録されている画像データのどれを印刷対象とするかを指示する画像選択指示である。
【0045】
次に、写真印刷指示シートの構成について説明する。
【0046】
メモリにDPOFファイルが存在するか否かによって、写真印刷指示シートのレイアウトが異なる。そこで、まず、メモリにDPOFファイルが存在しないときに作成される写真印刷指示シートSH1の構成を説明する。なお、上記DPOF印刷は、デジタルスチルカメラで印刷設定をした後に行なう印刷である。
【0047】
写真印刷指示シートSH1は、メモリにDPOFファイルが存在しないときの写真印刷指示シートであり、ヘッダー部31、画像選択部32、フッター部33、バーコード部34を有する。
【0048】
ヘッダー部31は、上記印刷制御指示をマークによって入力するためのエリアである。ここで指示することができる印刷制御指示は、画像処理装置100の記録部4と、画像処理部14の仕様とに依存する。したがって、ユーザは、画像処理装置100の仕様に合致して予め与えられている選択肢の中から、所望の設定を選ぶ方法に適したマークシート方式を採用している。具体的には、図6に示すヘッダー部31の「印刷の設定」項目は、L判サイズ、2L判サイズ、A4サイズ、LTRサイズのうちから、1つを選択できる仕様である。
【0049】
また、ヘッダー部31の「オプション設定」の項目として、印刷する画像の効果処理に関する選択肢が提供されている。図6に示す写真印刷指定シートSH1では、日付、自動補正、顔明るく補正、赤目補正をいくつでも選択できる。
【0050】
なお、実施例1では、ヘッダー部31で設定する印刷制御の内容については、特に限定しない。「印刷の設定」や「オプション設定」は、図6に示す設定以外の設定内容であってもよい。
【0051】
画像選択部32は、メモリに記憶されている画像データのうちで、印刷したい対象を、マークによって入力するエリアである。ここで選択できる画像は、メモリに記憶され、かつ写真印刷指示シートSH1で縮小画像がレイアウトされている画像である。画像選択部32では、画像「1」〜「30」までの合計30枚の画像を選択できる。したがって、31枚以上の画像データがメモリに記憶されている場合、写真印刷指示シートを2枚以上印刷する。ただし、実施例1では、写真印刷指示シートSH1の画像選択部32にレイアウト可能な画像枚数を30画像としているが、レイアウト可能な画像枚数を特に規定しない。
【0052】
フッター部33には、写真印刷指示シートSH1にユーザがマーク記入した後の操作手順が記載されている。実施例1の写真印刷指示シートSH1には、フッター部33を設けているが、フッター部33を設けないようにしてもよい。
【0053】
バーコード部34には、ヘッダー部31で指定された印刷制御指示以外に、ダイレクト写真印刷に必要な情報が含まれている。たとえば、写真印刷指示シートSH1に含まれている画像データの総数(図6では30画像)が、バーコード部34に含まれている。また、DPOFファイルがメモリに存在しているか否かの情報も、バーコード部34に含まれている。なお、実施例1では、バーコード部34の形式について特に限定していない。
【0054】
なお、実施例1では、ヘッダー部31、画像選択部32、フッター部33、バーコード部34のレイアウト位置については特に規定していないので、図6に示すレイアウト以外の仕様によって、写真印刷指示シートSH1を構成するようにしてもよい。
【0055】
図7は、DPOFファイルがメモリに存在するときの写真印刷指示シートSH2を模式的に示す図である。
【0056】
写真印刷指示シートSH2は、DPOFファイルがメモリに存在するときの写真印刷指示シートであり、ヘッダー部31、画像選択部42、フッター部33、バーコード部44で構成されている。
【0057】
画像選択部42は、メモリの画像データのうちで印刷したい対象を、マークによって入力するエリアである。ここで選択することができる画像は、メモリに記憶され、かつ写真印刷指示シートSH2で縮小画像がレイアウトされている画像である。
【0058】
また、DPOF印刷指示部45は、画像選択部42に印刷されている指示部であって、DPOF印刷を実行する旨を説明する部分であり、画像選択部42にレイアウトされている。DPOF印刷指示部45がマークされると、DPOF印刷を実行する。
【0059】
画像選択部42では、DPOF印刷指示部45がレイアウトされているので、選択可能な画像データは、図6に示す写真印刷指示シートSH1に表示されている30枚よりも、1枚少ない29枚である。つまり、画像「1」〜「29」までの合計29枚の画像を選択することができる。したがって、30枚以上の画像データがメモリに存在すると、写真印刷指示シートSH2を2枚以上印刷する。
【0060】
また、写真印刷指示シートSH2の2枚目以降には、DPOF印刷指示部45をレイアウトしなくてもよいので、2枚目以降の写真印刷指示シートに、レイアウト可能な画像枚数は30枚である。
【0061】
また、写真印刷指示シートSH2では、画像選択部42にレイアウト可能な画像枚数が29画像であるが、レイアウト可能な画像枚数を特には規定しない。
【0062】
バーコード部44には、ヘッダー部31で指定された印刷制御指示以外に、ダイレクト写真印刷に必要な情報が含まれている。たとえば、写真印刷指示シートに含まれている画像データの総数(図7では29画像)が、バーコード部44に含まれている。また、後述するが、DPOFファイルがメモリに存在するか否かの情報も、バーコード部44に含まれている。なお、バーコード部44の形式について、特に限定しない。
【0063】
なお、写真印刷指示シートSH2では、ヘッダー部31、画像選択部42、フッター部33、バーコード部44のレイアウト位置については特に規定していないので、図7に示すレイアウト以外の仕様で、写真印刷指示シートSH2を構成するようにしてもよい。
【0064】
<写真印刷指示シートの印刷>
次に、写真印刷指示シートSH1、SH2を、条件によって切り替える動作について説明する。
【0065】
図8は、写真印刷指示シートSH1、SH2を印刷する動作を示すフローチャートである。
【0066】
写真印刷指示シートを印刷することが指示されると、S11で、ヘッダー部31が作成され、S12で、メモリ解析が行われ、画像選択部32、42に印刷する画像データの確認と、DPOFファイルが存在するか否かについて解析される。S12での解析の結果、S13で、DPOFファイルが存在すると判定されたら、S14で、DPOF印刷指示部45を作成する。DPOF印刷指示部45は、画像選択部42に印刷される縮小された画像ファイルに類似したものである。したがって、このときは、写真印刷指示シートSH2を印刷する。
【0067】
S12での解析の結果、S13で、DPOFファイルが存在しないと判定されたら、なにもせずに、S15へ進む。S15で、画像選択部32、42を作成する。
【0068】
次に、S16で、フッター部33を作成する。
【0069】
次に、S17で、再度DPOFファイルがメモリに存在するか否かを判定し、メモリにDPOFファイルが存在すれば、S18で、DPOFバーコード設定を有効にし、S20で、バーコード部44を作成する。一方、DPOFファイルが存在しなければ、S19で、DPOFバーコード設定を無効にして、S20で、バーコード部34を作成する。
【0070】
画像選択部32と画像選択部42とでは、印刷される縮小画像の配置が異なる。そのため、バーコード化されるメモリの画像とマーク位置の対応付け情報も変更される。
【0071】
S11〜S20の処理によって、写真印刷指示シートSH1またはSH2が作成され、S21で、印刷する。
【0072】
<写真印刷指示シートへの記入>
次に、印刷された写真印刷指示シートSH1またはSH2に、ユーザが記入する。
【0073】
図9は、DPOFファイルがないときに印刷される写真印刷指示シートSH1をマーキングした例を示す図である。
【0074】
ヘッダー部31の「印刷の設定」は、2L判にマークされ、「オプション設定」は、日付、自動補正、赤目補正にマークされている。また、画像選択部32は、「2」「7」「8」「15」「21」「28」「29」の合計7画像がマークされている。
【0075】
図10は、DPOFファイルがあるときに印刷される写真印刷指示シートSH2をマーキングした例を示す図である。
【0076】
ヘッダー部31の「印刷の設定」は、L判にマークされ、「オプション設定」は、自動補正にマークされている。また、画像選択部42は、DPOF印刷指示部45と、「2」「3」「4」「9」「20」「24」「27」の合計7画像とがマークされている。
【0077】
<写真印刷指示シート解析印刷>
次に、マーク記入した記入済み写真印刷指示シートSH1、SH2を、画像処理装置100が解析処理し、解析した内容に従って印刷する。
【0078】
図11は、写真印刷指示シートSH1、SH2を解析する動作を示すフローチャートである。
【0079】
S31で、写真印刷指示シートSH1、SH2を読取部3が読み取る。写真印刷指示シートSH1、SH2の詳細な読み取り動作については、本発明では限定していない。
【0080】
次に、S32で、読み取った写真印刷指示シートSH1、SH2のヘッダー部31を解析する。ヘッダー部31は、マークシート方式が採用されているので、予め決められた座標のマークエリアに、一定以上の濃度の画素が検出された数量に応じて、マークの塗りつぶしの有無を判別する。
【0081】
S33で、フッター部33を解析する。なお、実施例1では、フッター部33に解析する情報がないので、S33の処理を省略するようにしてもよい。
【0082】
S34で、バーコード部34、44を解析する。バーコード部34、44の解析の結果、S35でDPOFファイルがあると判定されたら、解析している写真印刷指示シートはDPOF印刷に対応したレイアウトであるので、S36で、DPOF印刷指示部45を解析する。なお、DPOF印刷指示部45は、画像選択部42の所定の位置に配置されているものとする。
【0083】
写真印刷指示シートSH2において、バーコード部44にDPOFファイルが存在すると判定されたら、DPOF印刷指示部45の左上に位置されているマークを解析する。この解析の結果、S37で、ユーザのマーキングによってDPOF印刷が指定されていたら、S38で、メモリに記録されているDPOFファイルを参照し、DPOFファイルを解析する。この結果、S39で、DPOF指定された画像データを印刷対象とする。続けて、S40で、画像選択部42を解析する。ここで解析された画像データを、S41で、印刷対象の画像データとする。
【0084】
なお、S40とS41とは、DPOF印刷のみを受け付ける仕様であれば、省略するようにしてもよい。
【0085】
S35又はS37で、DPOF印刷の指定がないことが判定されれば、S42で、画像選択部32を解析し、この解析された画像データを、S43で、印刷対象の画像データとする。
【0086】
以上、S31〜S43の処理で決定された印刷設定に従って、印刷対象となった画像データを、S44で、印刷する。
【0087】
なお、塗りつぶした写真印刷指示シートSH1を、図11に示すフローチャートに従って解析処理すると、画像「2」「7」「8」「15」「21」「28」「29」が、日付、自動補正、赤目補正が有効な印刷設定で2L判の記録用紙に印刷される。
【0088】
なお、塗りつぶした写真印刷指示シートSH2を、図11に示すフローチャートに従って解析処理すると、次の画像データが選択される。すなわち、DPOFファイルで設定されている画像「4」「5」「10」「13」「15」「16」「17」「25」「26」と、通常の画像選択によって指定されている画像「2」「3」「4」「9」「20」「24」「27」が選択される。そして、これらの選択画像は、L判の記録用紙に、自動補正が有効な印刷設定で印刷される。なお、画像「4」については、DPOFファイルと画像選択マーキングともに指定されているので、画像「4」を1枚だけ印刷するようにしてもよく、また、DPOF指定、画像選択マーク指定のそれぞれを有効に解釈し、画像「4」を2枚印刷するようにしてもよい。
【実施例2】
【0089】
本発明の実施例2は、DPOFファイルの印刷対象を、写真印刷指示シートで明示する実施例である。
【0090】
つまり、実施例1では、DPOFファイルの印刷対象画像を、写真印刷指示シートから知ることはできないが、実施例2は、図12に示すように、DPOFファイルの印刷対象画像を写真印刷指示シートから知ることができる。
【0091】
図12は、メモリにDPOFファイルが存在するときにおける写真印刷指示シートSH3を模式的に説明する模式図である。
【0092】
図12の写真印刷指示シートSH3は、ヘッダー部31、画像選択部52、フッター部33、バーコード部44を有する。
【0093】
DPOFファイルで選択されている画像を、DPOF印刷指示部35に続けて画像選択部52にレイアウトする。実施例2では、画像「4」「5」「10」「13」「15」「16」「17」「25」「26」が、DPOFファイルで指定されているとする。
【0094】
次に、DPOFファイルで選択されていない画像群である旨を説明する通常画像印刷指示部36が、続けて画像選択部52にレイアウトされる。
【0095】
実施例2では、通常画像印刷指示部36がマークされると、DPOF指定されていない画像データ全てを印刷する。
【0096】
通常画像印刷指示部36に続いて、DPOF指定されていない画像データが画像選択部52にレイアウトされる。
【0097】
実施例2では画像「1」「2」「3」「6」「7」「8」「9」「11」「12」「14」「18」「19」「20」「21」「22」「23」「24」「27」「28」が、DPOFファイルで指定されていないとする。
【0098】
画像選択部52では、DPOF印刷指示部35と通常画像印刷指示部36とがレイアウトされているので、選択可能な画像データは、図6に示す例の場合である30枚から2枚減る。具体的には、画像「1」〜「28」までの合計28枚の画像を選択できる。したがって、メモリに29枚以上の画像データが存在する場合、写真印刷指示シートを2枚以上印刷する。
【0099】
また、DPOF印刷指示部35と通常画像印刷指示部36とは、1回の操作で出力される写真印刷指示シートのうちで、1回ずつレイアウトされていれば足りる。したがって、1枚目にDPOF印刷指示部35と通常画像印刷指示部36とが印刷されていれば、2枚目以降の写真印刷指示シートにレイアウト可能な画像枚数は、30枚である。
【0100】
<写真印刷指示シート印刷>
次に、写真印刷指示シートSH3を印刷する動作について説明する。
【0101】
図13は、実施例2において、写真印刷指示シートを印刷する動作を示すフローチャートである。
【0102】
ここで、図13の処理フローは図8で説明した処理フローとの差分のみ説明する。
【0103】
S53で、DPOFファイルが存在すると判定されると、図12に示す写真印刷指示シートSH3を作成するために、S54で、DPOF印刷指定部を作成する。S55で、DPOFファイルで指定されている画像データを、順にレイアウトする。S56で、通常画像印刷指示部36を作成し、S57で、DPOFファイルで指定されていない画像データを順にレイアウトする。
【0104】
また、S60で、DPOFファイルが存在すると判定されると、S54、S55の処理で作成されているレイアウトの位置関係を、S61で、バーコードに記録する。
【0105】
以上、S11、S12、S53〜S63の処理によって、図6に示す写真印刷指示シートまたは、図12に示す写真印刷指示シートSH3が作成され、この作成されたシートを、S64で印刷する。
【0106】
<写真印刷指示シート記入>
次に、印刷された写真印刷指示シートSH3に、ユーザが記入する。
【0107】
図14は、実施例2において、DPOFファイルがあるときに印刷された写真印刷指示シートSH3であって、ユーザがマーキングした写真印刷指示シートSH3を示す図である。
【0108】
ヘッダー部31の「印刷の設定」は、L判がマークされ、「オプション設定」は、自動補正にマークされている。また、画像選択部52は、DPOF印刷で指定されている画像「25」、及び、画像「2」「3」「11」「12」「19」「20」「22」の合計8画像がマークされている。
【0109】
<写真印刷指示シート解析印刷>
図14は、写真印刷指示シートSH3にユーザがマークした状態を示す図である。
【0110】
次に、マーク記入した記入済み写真印刷指示シートSH3を、画像処理装置100が解析処理し、解析した内容に従って印刷する。
【0111】
実施例2における解析処理は、実施例1で説明した図11に示すフローチャートと基本的には同様であるので、差分のみについて説明する。
【0112】
図11に示すS34のバーコード解析によって、図13に示すS61で記録されたレイアウト情報が検出されると、検出されたレイアウト情報の内容に従って解析処理する。
【0113】
図11に示すフローチャートによれば、図14に示す写真印刷指示シートSH3のようにマーキングした内容を解析した結果、画像「2」「3」「11」「12」「19」「20」「22」「25」が、L判の記録用紙に、自動補正された状態で印刷される。
【0114】
なお、実施例1、実施例2では、写真の印刷命令をDPOFを例にして説明したが、本発明は印刷命令のフォーマットは、DPOFでなくてもよい。
【0115】
上記実施例において、手段を工程に置き換えれば、上記実施例を、方法の発明として把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】画像処理装置100の外観を示す外観図である。
【図2】画像処理装置100の構成を示すブロック図である。
【図3】実施例の機能の概要を示す図である。
【図4】実施例の機能の概要を示す図である。
【図5】実施例の全体処理フローを示すフローチャートである。
【図6】実施例1において画像処理装置100で印刷される写真印刷指示シートの内容を示す模式図である。
【図7】実施例1において画像処理装置100で印刷される写真印刷指示シートの内容を示す模式図である。
【図8】実施例1において写真印刷指示シートを印刷するフローを示すフローチャートである。
【図9】実施例1の写真印刷指示シート1の記入例である。
【図10】実施例1の写真印刷指示シート2の記入例である。
【図11】実施例1において写真印刷指示シートを解析するフローを示すフローチャートである。
【図12】メモリにDPOFファイルが存在するときにおける写真印刷指示シートSH3を模式的に説明する模式図である。
【図13】実施例2において、写真印刷指示シートを印刷する動作を示すフローチャートである。
【図14】実施例2において、DPOFファイルがあるときに印刷された写真印刷指示シートSH3であって、ユーザがマーキングした写真印刷指示シートSH3を示す図である。
【符号の説明】
【0117】
100…画像処理装置(MFP)、
1…操作部、
2…カードインタフェース、
3…読取部、
4…記録部、
11…ROM、
12…RAM、
13…不揮発性RAM、
14…画像処理部、
15…駆動部、
16…センサ部、
31…ヘッダー部、
32、42、52…画像選択部、
33…フッター部、
34、44…バーコード部、
35、45…DPOF印刷指示部、
36…通常画像印刷指示部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像ファイルを蓄積する蓄積手段と;
上記蓄積手段に蓄積されている画像ファイルについて印刷指示情報の有無を検出する検出手段と;
上記蓄積手段に蓄積されている画像ファイルを印刷するための写真印刷指示シートを作成する作成手段であって、上記検出手段の検出結果に対応している指示シートを作成する作成手段と;
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
請求項1において、
上記印刷指示情報が有ることを、上記検出手段が検出すると、上記作成手段は、上記印刷指示情報に従った印刷指示をするためのマークを含む写真印刷指示シートを作成する手段であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
請求項2において、
上記作成手段は、蓄積手段に蓄積されている画像ファイルと、上記画像ファイルを指定するマークが配置される領域に印刷指示をするためのマークが配置されている写真印刷指示シートとを作成する手段であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
請求項2において、
上記蓄積手段に蓄積されている画像ファイルと、この画像ファイルを指定するマークとを対応付けている情報と印刷指示情報との有無をコード化する生成手段を有し、
上記作成手段は、上記生成手段が生成したコードと、印刷を指示するマークとを構成する写真印刷指示シートを作成する手段であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
請求項1において、
上記作成手段は、上記検出手段による検出結果に応じて、上記蓄積手段に蓄積されている画像ファイルと上記画像ファイルを指定するマークを配列した写真印刷指示シートとを作成する手段であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
画像ファイルを蓄積する蓄積工程と;
上記蓄積工程で蓄積された画像ファイルについて印刷指示情報の有無を検出する検出工程と;
上記蓄積工程で蓄積された画像ファイルを印刷するための写真印刷指示シートを作成する作成工程であって、上記検出工程での検出結果に対応している指示シートを作成する作成工程と;
を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項1】
画像ファイルを蓄積する蓄積手段と;
上記蓄積手段に蓄積されている画像ファイルについて印刷指示情報の有無を検出する検出手段と;
上記蓄積手段に蓄積されている画像ファイルを印刷するための写真印刷指示シートを作成する作成手段であって、上記検出手段の検出結果に対応している指示シートを作成する作成手段と;
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
請求項1において、
上記印刷指示情報が有ることを、上記検出手段が検出すると、上記作成手段は、上記印刷指示情報に従った印刷指示をするためのマークを含む写真印刷指示シートを作成する手段であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
請求項2において、
上記作成手段は、蓄積手段に蓄積されている画像ファイルと、上記画像ファイルを指定するマークが配置される領域に印刷指示をするためのマークが配置されている写真印刷指示シートとを作成する手段であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
請求項2において、
上記蓄積手段に蓄積されている画像ファイルと、この画像ファイルを指定するマークとを対応付けている情報と印刷指示情報との有無をコード化する生成手段を有し、
上記作成手段は、上記生成手段が生成したコードと、印刷を指示するマークとを構成する写真印刷指示シートを作成する手段であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
請求項1において、
上記作成手段は、上記検出手段による検出結果に応じて、上記蓄積手段に蓄積されている画像ファイルと上記画像ファイルを指定するマークを配列した写真印刷指示シートとを作成する手段であることを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
画像ファイルを蓄積する蓄積工程と;
上記蓄積工程で蓄積された画像ファイルについて印刷指示情報の有無を検出する検出工程と;
上記蓄積工程で蓄積された画像ファイルを印刷するための写真印刷指示シートを作成する作成工程であって、上記検出工程での検出結果に対応している指示シートを作成する作成工程と;
を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2009−246616(P2009−246616A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−89572(P2008−89572)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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