説明

画像出力装置および方法並びにプログラム

【課題】ユーザの意志を反映させてインデックスプリントを作成したり、CDを作成したりできるようにする。
【解決手段】メモリカード2から読み出された複数の画像から、画像属性取得部32が画像属性を取得する。出力態様変更部34が、各画像の画像属性に基づいて、複数の画像をインデックスプリントする際のプリントの態様および/または複数の画像をCD等の記録媒体に記録する際の記録の態様を変更する。プリンタ10が、プリントの態様が変更された場合には変更された態様にて複数の画像を並べたインデックスプリントを出力する。記録の態様が変更された場合には、CDドライブ8が、変更された態様にて画像属性とともに複数の画像を記録媒体に記録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の画像を並べたインデックスプリントをプリント出力したり、複数の画像をCDやDVD等の記録媒体に記録する画像出力装置および方法並びに画像出力方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラにより取得した画像をプリント出力するプリントサービスが提供されている。このようなプリントサービスにおいては、例えば特許文献1に記載されているようにプリントが行われる。すなわち、ユーザが自身のパソコンにおいて、ビューアソフトを用いてプリント出力する画像を指定するとともに、プリント枚数およびプリントサイズ等の注文内容を表す注文情報を作成し、注文情報をプリント出力する画像とともにメモリカード等のメディアに記録して写真店に持参する。写真店においては、写真店の店頭に設置された注文受付装置にメディアをセットし、画面に現れる指示にしたがって操作を行うことにより、写真店のプリンタから注文情報により表される注文内容したがって画像がプリント出力される。
【0003】
また、メディアに記録されている画像をCDに記録する注文を行うことにより、画像のバックアップを行うことも可能である。このような場合、メディアに記録されたすべての画像の一覧を並べたインデックスプリントが作成される場合がある。この場合、インデックスプリントを参照すれば、CDにどのような画像が記録されているかを一見して知ることができる。
【特許文献1】特開2004−34597号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したプリントサービスにおいて、注文情報により表される注文内容が反映されるのはプリント出力に関してのみであり、インデックスプリントに含められたり、CDに記録されるのはメディアに記録されているすべての画像となっている。このため、ユーザが他人に見られたくないような画像や、撮影に失敗した画像もインデックスプリントに含められたりCDに記録されたりしてしまうことから、ユーザが所望とするようにインデックスプリントを作成したり、CDを作成したりすることができなかった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、ユーザの意志を反映させてインデックスプリントを作成したり、CDを作成できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による画像出力装置は、複数の画像の入力を受け付ける画像入力手段と、
前記複数の画像のそれぞれに付与された画像属性を取得する画像属性取得手段と、
前記各画像の画像属性に基づいて、前記複数の画像をインデックスプリントする際のプリントの態様および/または前記複数の画像を記録媒体に記録する際の記録の態様を変更する出力態様変更手段と、
前記プリントの態様が変更された場合には前記変更された態様にて前記複数の画像を並べたインデックスプリントを出力し、前記プリントの態様が変更されなかった場合には前記複数の画像を並べたインデックスプリントを出力するインデックスプリント手段と、
前記記録の態様が変更された場合には、前記変更された態様にて前記画像属性とともに前記複数の画像を記録媒体に記録し、前記記録の態様が変更されなかった場合には前記複数の画像を前記記録媒体に記録する画像記録手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0007】
なお、本発明による画像出力装置においては、前記画像属性が画像の隠し属性を含む場合において、前記出力態様変更手段を、前記隠し属性が付与された画像について、前記インデックスプリントには含めないように前記プリントの態様を変更する手段としてもよい。
【0008】
また、本発明による画像出力装置においては、前記画像属性が画像の隠し属性を含む場合において、前記出力態様変更手段を、前記隠し属性が付与された画像について、前記記録媒体への記録には含めないように前記記録の態様を変更する手段としてもよい。
【0009】
また、本発明による画像出力装置においては、前記画像属性が過去に行われたプリント出力結果を表すプリント属性を含む場合において、前記出力態様変更手段を、前記プリント属性が付与された画像を拡大して前記インデックスプリントに含めるよう、前記プリントの態様を変更する手段としてもよい。
【0010】
また、本発明による画像出力装置においては、前記画像属性が画像の回転を表す回転属性を含む場合において、前記出力態様変更手段を、前記回転属性が付与された画像を回転して前記インデックスプリントに含めるよう、前記プリントの態様を変更する手段としてもよい。
【0011】
また、本発明による画像出力装置においては、前記画像属性が画像の回転を表す回転属性を含む場合において、前記出力態様変更手段を、前記回転属性が付与された画像を回転して前記記録媒体に記録するよう前記記録の態様を変更する手段としてもよい。
【0012】
また、本発明による画像出力装置においては、前記画像属性が画像の隠し属性を含む場合において、前記画像記録手段を、前記隠し属性が付与された画像について、あらかじめ指定された、該隠し属性を解除するパスワードとともに前記記録媒体に記録する手段としてもよい。
【0013】
本発明による画像出力方法においては、複数の画像の入力を受け付け、
前記複数の画像のそれぞれに付与された画像属性を取得し、
前記各画像の画像属性に基づいて、前記複数の画像をインデックスプリントする際のプリントの態様および/または前記複数の画像を記録媒体に記録する際の記録の態様を変更し、
前記プリントの態様が変更された場合には前記変更された態様にて前記複数の画像を並べたインデックスプリントを出力し、前記プリントの態様が変更されなかった場合には前記複数の画像を並べたインデックスプリントを出力し、
前記記録の態様が変更された場合には、前記変更された態様にて前記画像属性とともに前記複数の画像を記録媒体に記録し、前記記録の態様が変更されなかった場合には前記複数の画像を前記記録媒体に記録することを特徴とするものである。
【0014】
なお、本発明による画像出力方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、画像に付与された画像属性に基づいて、複数の画像をインデックスプリントする際のプリントの態様および/または複数の画像を記録媒体に記録する際の記録の態様を変更し、プリントの態様が変更された場合には変更された態様にて複数の画像を並べたインデックスプリントを出力し、記録の態様が変更された場合には変更された態様にて画像属性とともに複数の画像を記録媒体に記録するようにしたものである。このため、画像を所有するユーザは画像の画像属性を指定しておくことにより、ユーザの意志を反映させて、インデックスプリントを作成したり、CDを作成したりすることができる。
【0016】
とくに、画像属性を画像の隠し属性を含むものとした場合において、隠し属性が付与された画像については、インデックスプリントに含めないようにプリントの態様を変更することにより、撮影に失敗した画像や他人に見せたくない画像に隠し属性を付与しておけば、そのような画像がインデックスプリントに含められることがなくなり、その結果、そのような画像が他人に見られてしまうことを防止することができる。
【0017】
また、画像属性を画像の隠し属性を含むものとした場合において、隠し属性が付与された画像については、記録媒体の記録に含めないように記録の態様を変更することにより、撮影に失敗した画像や他人に見せたくない画像に隠し属性を付与しておけば、そのような画像が記録媒体に記録されてしまうことがなくなり、その結果、画像を再生した際にそのような画像が他人に見られてしまうことを防止することができる。
【0018】
ところで、過去にプリント出力を行った画像は、ユーザが重要であると考えている画像であることが多い。このため、画像属性を過去に行われたプリント出力結果を表すプリント属性を含むものとした場合において、プリント属性が付与された画像を拡大してインデックスプリントに含めるようにプリントの態様を変更することにより、ユーザが重要と考える画像が目立つようにインデックスプリントを作成することができる。
【0019】
また、縦長の画像については正視できるように回転することが多い。このため、画像属性を画像の回転を表す回転属性を含むものとした場合において、回転属性が付与された画像を回転してインデックスプリントに含めるようにプリントの態様を変更することにより、縦長の画像であってもインデックスプリントにおいて正視することが可能となる。
【0020】
また、画像属性を画像の回転を表す回転属性を含むものとした場合において、回転属性が付与された画像を回転して記録媒体に記録するよう記録の態様を変更することにより、縦長の画像であっても記録媒体に記録された画像を再生した際に、回転する作業を行うことなく、正視することが可能となる。
【0021】
ところで、本発明においては、画像属性が画像の隠し属性を含む場合において、記録の態様が変更されなかった場合には画像属性とともに複数の画像が記録媒体に記録される。このため、記録媒体に記録された画像を再生する際に画像属性を参照することにより、隠し属性が付与された画像については、再生を行わないようにすることができる。その一方で隠し属性が付与された画像について、隠し属性を解除して再生を行うようにすることも可能であるが、自由に隠し属性を解除できるようにしてしまうと、他人に見せたくない画像が他人に見られてしまう可能性がある。
【0022】
このため、隠し属性が付与された画像については、あらかじめ指定された隠し属性を解除するパスワードとともに記録媒体に記録することにより、パスワードを知る者のみが隠し属性を解除できることとなるため、ユーザが隠し属性を指定した画像が他人に見られてしまうことを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形態による画像出力装置を適用した注文受付装置の外観斜視図である。図1に示すように、本実施形態による注文受付装置1は、ユーザによる画像のCDへの記録およびプリント出力等の注文を受け付けるために写真店の店頭に設置されてなるものであり、画像が記録された各種メモリカード2を装填し、メモリカード2から画像を読み出したり、メモリカード2に画像を記録したりするための複数種類のカードスロット4と、注文のための各種表示を行う表示部6とを備え、写真店に設置されたCDドライブ8およびプリンタ10と接続されている。なお、表示部6はタッチパネル式の入力部を備え、ユーザはモニタ6の表示にしたがって表示部6にタッチすることにより、注文に必要な入力を行うことができる。
【0024】
ここで、本実施形態においては、写真店は、ユーザが画像のCDへの記録の注文を行った場合に、CDに記録した画像のサムネイル画像を並べたインデックスプリントをプリント出力して、画像を記録したCDとともにユーザに渡すサービスを提供するものである。
【0025】
図2は本発明の実施形態による注文受付装置の構成を示す概略ブロック図である。図2に示すように、注文受付装置1は、画像を表す画像データの記録制御および表示制御等の各種制御を行うとともに、装置1を構成する各部の制御を行うCPU12と、装置1を動作させるための基本的なプログラムおよび各種定数が記録されているROM並びにCPU12が処理を実行する際の作業領域となるRAMにより構成されるシステムメモリ14と、種々の指示を装置1に対して行うためのタッチパネル式の入力部16と、上述した表示部6とを備える。
【0026】
また、注文受付装置1は、上述したカードスロット4と、画像データをJPEGに代表される手法で圧縮したり、圧縮した画像データを解凍する圧縮解凍部22と、メモリカード2から読み出した画像データが表す画像のCDへの記録等の注文を行うための注文プログラム等のCPU12が実行する各種プログラム等を記録するハードディスク24と、システムメモリ14、カードスロット4およびハードディスク24を制御するメモリ制御部26と、表示部6の表示を制御する表示制御部28と、CDドライブ8およびプリンタ10を装置1に接続するためのインターフェース(I/F)30とを備える。
【0027】
なお、カードスロット4はメモリカード2の種類に応じて複数用意されているが、図2においては1つのカードスロット4のみを示している。
【0028】
また、注文受付装置1は、後述するようにメモリカード2に記録された複数の画像のそれぞれから、ユーザがあらかじめパソコンを用いて画像に付与した画像属性を取得する画像属性取得部32と、後述するように画像の画像属性に基づいて、画像をインデックスプリントする際のプリントの態様および/または画像をCDに記録する際の記録の態様を変更する出力態様変更部34とを備える。
【0029】
図3は画像を表す画像データのファイル構造を示す図である。図3に示すように画像を表す画像データの画像ファイル100は、タグ情報102と画像データそのものを表す主画像104とからなる。
【0030】
タグ情報102には、撮影日を表す撮影日情報、画像の隠し属性、および画像の回転の有無を表す回転属性が記述されている。
【0031】
撮影日情報は画像を取得したデジタルカメラ等の撮像装置によりタグ情報102に記述される。
【0032】
画像の隠し属性は、画像を所持するユーザが自身のパソコンにおいてタグ情報102に記述する。なお、画像の隠し属性は隠し属性が設定された場合に「1」が記述され、設定されていない場合には空欄とされる。また、隠し属性にはパスワードが記述されている。このパスワードについては後述する。なお、本実施形態においては、隠し属性に「1」が記述されている場合に、画像に隠し属性が付与されているものとして説明を行う。
【0033】
ここで、撮像装置を縦に構えて撮影を行うことにより取得した画像をビューアソフトにて再生した場合、横長の状態にて再生されるため、画像が見にくいものとなる。このため、このような画像についてはユーザはビューアソフトを用いて画像を回転することが多い。回転属性は、縦長にて撮影された画像をユーザがパソコンで90度回転した場合に記述されるものであり、回転された場合に「1」が記述される。なお、本実施形態においては、回転属性に「1」が記述されている場合に、画像に回転属性が付与されているものとして説明を行う。
【0034】
以下、画像属性取得部32および出力態様変更部34の機能について、第1の実施形態において行われる処理と併せて説明する。
【0035】
図4は第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。ユーザがメモリカード2をカードスロット4に装填し、メモリカード2に記録された画像のCDへの記録の注文の指示を入力部16から行うことによりCPU12が処理を開始し、メモリカード2に記録された複数の画像を読み込む(ステップST1)。次いで、画像属性取得部32が読み込んだすべての画像のタグ情報102に記述された画像属性を取得する(ステップST2)。
【0036】
さらに、出力態様変更部34が、隠し属性が付与された画像について、インデックスプリントには含めないように出力態様を変更する(ステップST3)。次いで、出力態様変更部34は、隠し属性が付与された画像以外の画像のサムネイル画像をファイル名順に並べたインデックスプリント用のプリントデータを生成し(ステップST4)、これをプリンタ10に送信する(ステップST5)。この際、回転属性が付与された画像は、回転してインデックスプリントに含めるようにする。
【0037】
また、出力態様変更部34は、メモリカード2から読み出したすべての画像をCDドライブ8に送信する(ステップST6)。この際、回転属性が付与された画像については回転してCDドライブ8に送信する。これにより、プリンタ10は、隠し属性が付与された画像以外の画像のサムネイル画像をファイル名順に並べたインデックスプリントをプリント出力し(ステップST7)、CDドライブ8は、メモリカード2から読み出されたすべての画像をCDに記録し(ステップST8)、処理を終了する。なお、画像をCDに記録する際にはタグ情報102についてもそのまま記録される。
【0038】
ここで、図5(a)に示すように10の画像G1〜G10がメモリカード2から読み出された場合において、画像G2〜G4に隠し属性が付与されていたとすると、インデックスプリントには、図5(b)に示すように、画像G2〜G4を除いた画像のサムネイル画像が含まれることとなる。
【0039】
ユーザは、画像が記録されたCDおよびインデックスプリントを受け取り、CDに記録された画像をパソコンにおいてビューアソフトを用いて再生したり、インデックスプリントを見て楽しむことができる。ここで、CDに記録された画像をパソコンにおいて再生するに際し、隠し属性が付与された画像については、再生しないようにビューアソフトを設定することができる。この場合、パスワードを入力することにより、隠し属性が付与された画像を再生するようにビューアソフトを設定することもできる。
【0040】
このように、本実施形態によれば、画像に付与された画像属性に基づいて、複数の画像をインデックスプリントする際のプリントの態様および/または複数の画像を記録媒体に記録する際の記録の態様を変更し、変更された態様にて複数の画像を並べたインデックスプリントを出力するようにしたものである。このため、画像を所有するユーザは画像の画像属性を指定しておくことにより、ユーザの意志を反映させて、インデックスプリントを作成することができる。
【0041】
とくに、画像属性を画像の隠し属性を含むものとした場合において、隠し属性が付与された画像については、インデックスプリントに含めないようにプリントの態様を変更することにより、撮影に失敗した画像や他人に見せたくない画像に隠し属性を付与しておけば、そのような画像がインデックスプリントに含められることがなくなり、その結果、そのような画像が他人に見られてしまうことを防止することができる。
【0042】
次いで、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態においては、出力態様変更部34において行われる処理が第1の実施形態と異なるのみであり、装置の構成については第1の実施形態と同一であるため、ここでは詳細な説明は省略する。上記第1の実施形態においては、隠し属性が付与された画像をインデックスプリントに含めないようにしているが、第2の実施形態においては、インデックスプリントに含めないようにするとともに、CDにも記録しないようにした点が第1の実施形態と異なる。
【0043】
図6は第2の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。ユーザがメモリカード2をカードスロット4に装填し、メモリカード2に記録された画像のCDへの記録の注文の指示を入力部16から行うことによりCPU12が処理を開始し、メモリカード2に記録された複数の画像を読み込む(ステップST11)。次いで、画像属性取得部32が読み込んだすべての画像のタグ情報102に記述された画像属性を取得する(ステップST12)。
【0044】
さらに、出力態様変更部34が、隠し属性が付与された画像について、CDに記録しないようにするとともに、インデックスプリントにも含めないように出力態様を変更する(ステップST13)。次いで、出力態様変更部34は、隠し属性が付与された画像以外の画像のサムネイル画像をファイル名順に並べたインデックスプリント用のプリントデータを生成し(ステップST14)、これをプリンタ10に送信する(ステップST15)。この際、回転属性が付与された画像は、回転してインデックスプリントに含めるようにする。
【0045】
また、出力態様変更部34は、メモリカード2から読み出した画像のうち、隠し属性が付与された画像以外の画像をCDドライブ8に送信する(ステップST16)。この際、回転属性が付与された画像については回転してCDドライブ8に送信するようにする。これにより、プリンタ10は、隠し属性が付与された画像以外の画像のサムネイル画像をファイル名順に並べたインデックスプリントをプリント出力し(ステップST17)、CDドライブ8は、メモリカード2から読み出された画像のうち、隠し属性が付与された画像以外の画像をCDに記録し(ステップST18)、処理を終了する。なお、画像をCDに記録する際にはタグ情報102についてもそのまま記録される。
【0046】
このように、第2の実施形態においては、隠し属性が付与された画像については、CDの記録に含めないように記録の態様を変更するようにしたため、撮影に失敗した画像や他人に見せたくない画像に隠し属性を付与しておけば、そのような画像が記録媒体に記録されてしまうことがなくなり、その結果、画像を再生した際にそのような画像が他人に見られてしまうことを防止することができる。
【0047】
次いで、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態においては、出力態様変更部34において行われる処理が第1の実施形態と異なるのみであり、装置の構成については第1の実施形態と同一であるため、ここでは詳細な説明は省略する。上記第1の実施形態においては、隠し属性が付与された画像をインデックスプリントに含めないようにしているが、第3の実施形態においては、隠し属性が付与された画像をCDに記録しないようにした点が第1の実施形態と異なる。
【0048】
図7は第3の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。ユーザがメモリカード2をカードスロット4に装填し、メモリカード2に記録された画像のCDへの記録の注文の指示を入力部16から行うことによりCPU12が処理を開始し、メモリカード2に記録された複数の画像を読み込む(ステップST21)。次いで、画像属性取得部32が読み込んだすべての画像のタグ情報102に記述された画像属性を取得する(ステップST22)。
【0049】
さらに、出力態様変更部34が、隠し属性が付与された画像について、CDに記録しないように出力態様を変更する(ステップST23)。次いで、出力態様変更部34は、メモリカード2から読み出したすべての画像のサムネイル画像をファイル名順に並べたインデックスプリント用のプリントデータを生成し(ステップST24)、これをプリンタ10に送信する(ステップST25)。この際、回転属性が付与された画像は、回転してインデックスプリントに含めるようにする。
【0050】
また、出力態様変更部34は、メモリカード2から読み出した画像のうち、隠し属性が付与された画像以外の画像をCDドライブ8に送信する(ステップST26)。この際、回転属性が付与された画像については回転してCDドライブ8に送信するようにする。これにより、プリンタ10は、メモリカード2から読み出したすべての画像のサムネイル画像をファイル名順に並べたインデックスプリントをプリント出力し(ステップST27)、CDドライブ8は、メモリカード2から読み出された画像のうち、隠し属性が付与された画像以外の画像をCDに記録し(ステップST28)、処理を終了する。なお、画像をCDに記録する際にはタグ情報102についてもそのまま記録される。
【0051】
なお、上記第1から第3の実施形態において、インデックスプリント用の隠し属性と、CD書き込み用の隠し属性とを別個に記述するようにしてもよい。具体的には、図8に示すように、タグ情報102にインデックスプリント用の隠し属性1と、CD書き込み用の隠し属性2とを記述できるようにすればよい。この場合、隠し属性1,2のそれぞれに「1」が記述されているか否かに応じて、隠し属性が付与された画像をインデックスプリントに含めないようにしたり、CDに記録しないように出力態様を変更すればよい。
【0052】
また、上記実施形態においては、ユーザがあらかじめパソコンにおいて画像に画像属性を付与しているが、注文受付装置1において画像属性を画像に付与するようにしてもよい。具体的には、メモリカード2から読み出したすべての画像の一覧を表示部6に表示し、ユーザが選択した画像に隠し属性を付与したり、一覧において回転した画像に回転属性を付与すればよい。
【0053】
ここで、上述した注文受付装置1においては、メモリカード2から読み出した画像のプリント出力の注文を行うことも可能である。また、プリント出力の注文と画像のCDへの記録の注文の双方を同時に行うことも可能である。このような場合、プリント出力を行った画像については、画像属性として、プリント出力結果を表すプリント属性を記述してCDに記録するようにしてもよい。
【0054】
図9はタグ情報102にプリント属性が記述された画像ファイルのファイル構造を示す図である。図9に示すように、タグ情報102には、撮影日を表す撮影日情報、画像の隠し属性、過去に行われたプリント出力結果を表すプリント属性、および画像の回転の有無を表す回転属性が含まれている。
【0055】
プリント属性はプリントが行われた場合に「1」が記述される。また、プリント枚数およびプリントサイズを記述してもよい。なお、本実施形態においてはプリント属性に「1」が記述されている場合に、画像にプリント属性が付与されているものとして説明を行う。
【0056】
ここで、例えば複数のCDに記録された画像から選択した画像をまとめて1枚のCDに記録したい場合には、ユーザはメモリカード2に複数のCDから選択した画像を記録し、注文受付装置1を用いてメモリカード2から読み出した画像をCDに記録すればよい。
【0057】
このような場合において、インデックスプリントを出力する際に、プリント属性が付与された画像については、サムネイル画像のサイズを大きくしてインデックスプリントに含めるようにしてもよい。以下、これを第4の実施形態として説明する。
【0058】
なお、第4の実施形態においては、出力態様変更部34において行われる処理が第1の実施形態と異なるのみであり、装置の構成については第1の実施形態と同一であるため、ここでは詳細な説明は省略する。図10は第4の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。ユーザがメモリカード2をカードスロット4に装填し、メモリカード2に記録された画像のCDへの記録の注文の指示を入力部16から行うことによりCPU12が処理を開始し、メモリカード2に記録された複数の画像を読み込む(ステップST31)。次いで、画像属性取得部32が読み込んだすべての画像のタグ情報102に記述された画像属性を取得する(ステップST32)。
【0059】
さらに、出力態様変更部34が、プリント属性が付与された画像については、インデックスプリントに拡大して含めるように出力態様を変更する(ステップST33)。次いで、出力態様変更部34は、プリント属性が付与された画像については拡大したサムネイル画像をファイル名順に並べたインデックスプリント用のプリントデータを生成し(ステップST34)、これをプリンタ10に送信する(ステップST35)。この際、回転属性が付与された画像は、回転してインデックスプリントに含めるようにする。
【0060】
また、出力態様変更部34は、メモリカード2から読み出したすべての画像をCDドライブ8に送信する(ステップST36)。この際、回転属性が付与された画像については回転してCDドライブ8に送信するようにする。これにより、プリンタ10は、プリント属性が付与された画像のサムネイル画像が拡大されたインデックスプリントをプリント出力し(ステップST37)、CDドライブ8は、メモリカード2から読み出されたすべての画像をCDに記録し(ステップST38)、処理を終了する。なお、画像をCDに記録する際にはタグ情報102についてもそのまま記録される。
【0061】
ここで、図11(a)に示すように10の画像G1〜G10がメモリカード2から読み出された場合において、画像G2,G8にプリント属性が付与されていたとすると、インデックスプリントには図11(b)に示すように、画像G2,G8のみが拡大されたサムネイル画像が含まれることとなる。
【0062】
ここで、過去にプリント出力を行った画像は、ユーザが重要であると考えている画像であることが多い。このため、プリント属性が付与された画像を拡大してインデックスプリントに含めるようにプリントの態様を変更することにより、ユーザが重要と考える画像が目立つようにインデックスプリントを作成することができる。
【0063】
なお、上記第4の実施形態においては、プリント属性にプリント枚数が記述されている場合には、プリント枚数が多いほどインデックスプリントに含めるサムネイル画像のサイズを大きくするようにしてもよい。
【0064】
また、上記第1から第4の実施形態においては、本発明による画像出力装置を注文受付装置に用いているが、本発明による画像出力装置を単体で用いてもよい。
【0065】
また、上記第1から第4の実施形態においては、画像をCDに記録しているが、DVDや他のメモリカード等、他の光学的あるいは磁気的な記録媒体に画像を記録するようにしてもよい。
【0066】
以上、本発明の実施形態に係る装置について説明したが、コンピュータを、上記の画像属性取得部32および出力態様変更部34に対応する手段として機能させ、図4,6,7,10に示すような処理を行わせるプログラムも、本発明の実施形態の1つである。また、そのようなプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も、本発明の実施形態の1つである。また、このようなプログラムを、画像を閲覧するためのビューアソフトに組み込むようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の第1の実施形態による画像出力装置を適用した注文受付装置の外観斜視図
【図2】本発明の第1の実施形態による注文受付装置の構成を示す概略ブロック図
【図3】画像を表す画像データのファイル構造を示す図(その1)
【図4】第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャート
【図5】第1の実施形態におけるインデックスプリントの態様を示す図
【図6】第2の実施形態において行われる処理を示すフローチャート
【図7】第3の実施形態において行われる処理を示すフローチャート
【図8】画像を表す画像データのファイル構造を示す図(その2)
【図9】画像を表す画像データのファイル構造を示す図(その3)
【図10】第4の実施形態において行われる処理を示すフローチャート
【図11】第4の実施形態におけるインデックスプリントの態様を示す図
【符号の説明】
【0068】
1 注文受付装置
2 メモリカード
4 カードスロット
6 表示部
8 CDドライブ
10 プリンタ
12 CPU
14 システムメモリ
16 入力部
22 圧縮解凍部
24 ハードディスク
26 メモリ制御部
28 表示制御部
30 インターフェース
32 画像属性取得部
34 出力態様変更部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像の入力を受け付ける画像入力手段と、
前記複数の画像のそれぞれに付与された画像属性を取得する画像属性取得手段と、
前記各画像の画像属性に基づいて、前記複数の画像をインデックスプリントする際のプリントの態様および/または前記複数の画像を記録媒体に記録する際の記録の態様を変更する出力態様変更手段と、
前記プリントの態様が変更された場合には前記変更された態様にて前記複数の画像を並べたインデックスプリントを出力し、前記プリントの態様が変更されなかった場合には前記複数の画像を並べたインデックスプリントを出力するインデックスプリント手段と、
前記記録の態様が変更された場合には、前記変更された態様にて前記画像属性とともに前記複数の画像を記録媒体に記録し、前記記録の態様が変更されなかった場合には前記複数の画像を前記記録媒体に記録する画像記録手段とを備えたことを特徴とする画像出力装置。
【請求項2】
前記画像属性が画像の隠し属性を含む場合において、前記出力態様変更手段は、前記隠し属性が付与された画像について、前記インデックスプリントには含めないように前記プリントの態様を変更する手段であることを特徴とする請求項1記載の画像出力装置。
【請求項3】
前記画像属性が画像の隠し属性を含む場合において、前記出力態様変更手段は、前記隠し属性が付与された画像について、前記記録媒体への記録には含めないように前記記録の態様を変更する手段であることを特徴とする請求項1または2記載の画像出力装置。
【請求項4】
前記画像属性が過去に行われたプリント出力結果を表すプリント属性を含む場合において、前記出力態様変更手段は、前記プリント属性が付与された画像を拡大して前記インデックスプリントに含めるよう、前記プリントの態様を変更する手段であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の画像出力装置。
【請求項5】
前記画像属性が画像の回転を表す回転属性を含む場合において、前記出力態様変更手段は、前記回転属性が付与された画像を回転して前記インデックスプリントに含めるよう、前記プリントの態様を変更する手段であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の画像出力装置。
【請求項6】
前記画像属性が画像の回転を表す回転属性を含む場合において、前記出力態様変更手段は、前記回転属性が付与された画像を回転して前記記録媒体に記録するよう前記記録の態様を変更する手段であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の画像出力装置。
【請求項7】
前記画像属性が画像の隠し属性を含む場合において、前記画像記録手段は、前記隠し属性が付与された画像について、あらかじめ指定された、該隠し属性を解除するパスワードとともに前記記録媒体に記録する手段であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の画像出力装置。
【請求項8】
複数の画像の入力を受け付け、
前記複数の画像のそれぞれに付与された画像属性を取得し、
前記各画像の画像属性に基づいて、前記複数の画像をインデックスプリントする際のプリントの態様および/または前記複数の画像を記録媒体に記録する際の記録の態様を変更し、
前記プリントの態様が変更された場合には前記変更された態様にて前記複数の画像を並べたインデックスプリントを出力し、前記プリントの態様が変更されなかった場合には前記複数の画像を並べたインデックスプリントを出力し、
前記記録の態様が変更された場合には、前記変更された態様にて前記画像属性とともに前記複数の画像を記録媒体に記録し、前記記録の態様が変更されなかった場合には前記複数の画像を前記記録媒体に記録することを特徴とする画像出力方法。
【請求項9】
複数の画像の入力を受け付ける手順と、
前記複数の画像のそれぞれに付与された画像属性を取得する手順と、
前記各画像の画像属性に基づいて、前記複数の画像をインデックスプリントする際のプリントの態様および/または前記複数の画像を記録媒体に記録する際の記録の態様を変更する手順と、
前記プリントの態様が変更された場合には前記変更された態様にて前記複数の画像を並べたインデックスプリントを出力し、前記プリントの態様が変更されなかった場合には前記複数の画像を並べたインデックスプリントを出力する手順と、
前記記録の態様が変更された場合には、前記変更された態様にて前記画像属性とともに前記複数の画像を記録媒体に記録し、前記記録の態様が変更されなかった場合には前記複数の画像を前記記録媒体に記録する手順とを有することを特徴とする画像出力方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−216487(P2007−216487A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−38911(P2006−38911)
【出願日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】