画像出力装置
【課題】バックアップされたデータに基づいて再印刷することができる画像出力装置を提供する。
【解決手段】本発明の画像出力装置は、消耗品の残量を検出する消耗品残量検出手段と、印刷出力をカウントする印刷出力カウント手段と、印刷出力ジョブのジョブ属性を判断するジョブ属性判断手段と、前記消耗品残量検出手段によって前記消耗品が所定量以下であることが検出されたき、前記印刷出力カウント手段によるカウント及び前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、単に印刷出力を実行するか、又は、印刷出力ジョブのデータの保存を行いつつ印刷出力を実行するか、を判断する出力可否判断手段と、を有することを特徴とする。
【解決手段】本発明の画像出力装置は、消耗品の残量を検出する消耗品残量検出手段と、印刷出力をカウントする印刷出力カウント手段と、印刷出力ジョブのジョブ属性を判断するジョブ属性判断手段と、前記消耗品残量検出手段によって前記消耗品が所定量以下であることが検出されたき、前記印刷出力カウント手段によるカウント及び前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、単に印刷出力を実行するか、又は、印刷出力ジョブのデータの保存を行いつつ印刷出力を実行するか、を判断する出力可否判断手段と、を有することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スキャナ装置、コピー装置やファクシミリ装置、或いはスキャナ部及びプリンタ部を備えたデジタル複合機などの画像出力装置に係り、特に、消耗品の使用状況に応じた印刷出力を可能とする画像出力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
周知の通り、電子写真複写機、電子写真プリンタ、電子写真ファクシミリ、電子写真複合機、インクジェットプリンタ、インクジェット複合機などの画像出力装置においては、トナーまたはインクなどの消耗品が充填されたカートリッジが着脱自在に設けられ、トナーまたはインクがなくなると、消耗品カートリッジごと新しいものと交換して、前記のような画像出力装置に消耗品を供給することが行われる。また、このような画像出力装置においては、直接的に画像を形成する材料である上記のような消耗品のみならず、感光体なども所定の耐久期間が存在することから、広義の意味で消耗品として扱うことができる。
【0003】
以上のような消耗品については、残量等が不確かな場合には、これを速やかに交換し、印刷出力結果を保証したい、というニーズが存在する。その一方で、消耗品を残量のぎりぎりまで可能な限り使い切るようにしたい、というニーズも存在する。そこで、画像処理装置において、消耗品がある程度の消耗状態となってしまっても、消耗品を使用し続け、印刷出力を継続することを可能とする技術が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1(特開2005―121931号公報)には、消耗品を用いて印刷を行なう印刷装置であって、ユーザからの指示を受け付ける入力手段と、消耗品の使用程度の指標値を算出する指標値算出手段と、指標値に基づいて消耗品の消耗状態を、消耗程度が少ない第1の状態、消耗の程度が進んだ第2の状態に区分ける消耗状態決定手段と、消耗品の消耗状態が第1の状態から第2の状態に遷移した場合であっても、前記入力手段から指示を受け付けた場合には印刷の継続を可能とする制御手段とを備えることを特徴とする印刷装置が開示されている。
【特許文献1】特開2005―121931号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のように、消耗品の消耗状態が第1の状態から第2の状態に遷移した場合であっても、入力手段から指示を受け付けた場合、印刷の継続を可能とすると、高いクオリティーで印刷したいとユーザーが考えている重要度の高い印刷出力ジョブについても、不十分な消耗品量で低いクオリティーの印刷を実行してしまうこととなり、結果的にユーザーが満足する印刷出力結果を得ることができない、という問題がある。
【0006】
特に、画像出力装置がファクシミリである場合には、通常、一度用紙に対して印刷出力したデータについては消去するようになっているので、不十分な消耗品量による低いクオリティーの印刷を実行し、この印刷結果が読み取れないようなことなってしまうと、送信者に連絡をとり再度ファクシミリ送信を依頼する、などという手間のかかる事態が発生する、という問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記のような問題に対処するために、本発明に係る画像出力装置は、消耗品の残量を検出する消耗品残量検出手段と、印刷出力ジョブのジョブ属性を判断するジョブ属性判断手
段と、出力の可否に関する判断を行う出力可否判断手段とを有し、前記出力可否判断手段は、前記消耗品残量検出手段によって前記消耗品が所定量以下であることが検出されたき、前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、単に印刷出力を実行するか、又は、印刷出力ジョブのデータの保存を行いつつ印刷出力を実行するか、を判断する第1の判断を行うことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る画像出力装置は、印刷出力ジョブに係るデータをメールに添付して送信するメール送信手段を有し、前記出力可否判断手段は前記消耗品残量検出手段によって前記消耗品が所定量以下であることが検出されたき、前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、単に印刷出力を実行するか、又は、前記メール送信手段によって印刷出力ジョブに係るデータをメールで送信しつつ印刷出力を実行するか、を判断する第2の判断手段を行うことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る画像出力装置は、消耗品の耐久残量を算出する消耗品耐久残量算出手段を有し、前記出力可否判断手段は前記消耗品耐久残量算出手段によって前記消耗品の耐久残量が所定量以下であることが検出されたき、前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、単に印刷出力を実行するか、又は、印刷出力ジョブのデータの保存を行いつつ印刷出力を実行するか、を判断する第3の判断を行うことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る画像出力装置は、前記出力可否判断手段は、前記消耗品耐久残量算出手段によって前記消耗品の耐久残量が所定量以下であることが検出されたき、前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、単に印刷出力を実行するか、又は、前記メール送信手段によって印刷出力ジョブに係るデータをメールで送信しつつ印刷出力を実行するか、を判断する第4の判断を行うことを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る画像出力装置は、印刷出力をカウントする印刷出力カウント手段をさらに有し、前記出力可否判断手段は、前記印刷出力カウント手段によるカウント及び前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、第1乃至第4の判断を行うことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る画像出力装置は、前記ジョブ属性判断手段は、印刷出力ジョブの送信元に係る属性、印刷出力ジョブの画質に係る属性、印刷出力ジョブの色に係る属性、のいずれか一つ又は任意の組み合わせにより判断することを特徴とする。
【0013】
本発明に係る画像出力装置によれば、消耗品残量検出手段によって消耗品が所定量以下であることが検出されたときや、消耗品耐久残量算出手段によって消耗品の耐久残量が所定量以下であることが検出されたききには、ジョブ属性判断手段により重要度が高いと判断し得る印刷出力ジョブについては、印刷出力ジョブのデータの保存を行いつつ印刷出力を実行したり、或いは、メール送信手段によって印刷出力ジョブに係るデータをメールで送信しつつ印刷出力を実行したりする、所謂データバックアップをとる制御を行うものであるので、不十分な消耗品量による低いクオリティーの印刷を実行して、この印刷結果が読み取れないようなことがあっても、バックアップされたデータに基づいて再印刷することができ、送信者に連絡をとり再度ファクシミリの送信を依頼する、などという手間のかかる事態を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態においては画像出力装置として複合機を例にとり説明するが、本発明はこのような複合機に限らず単体としての、複写装置、プリンタ専用機などの画像出力装置にも適用可能なものである。
【0015】
図1は本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置(複合機)及びその周辺のシステム構成を示す図である。図1において、10はLAN、WANなどのネットワーク、20は電話回線、100は複合機、110は複合機の主制御を行う制御部、120はファクシミリ文書の送受信を行うファクシミリ部、130は記録媒体への印刷を行うプリンタ部、140は原稿の読み取りを行うスキャナ部、150はユーザーとのインターフェイスとなる操作パネル部、160はネットワークI/F、170はUSB I/F、180は消耗品管理部、181は消耗品交換検知部、182は消耗品残量検出部、183は消耗品耐久残量算出部、190は記憶部、200、200’、200’’はパーソナルコンピュータ、300は外部機器をそれぞれ示している。
【0016】
図1に示される画像出力装置(複合機)周辺のシステムでは、クライアントなどのパーソナルコンピュータ200、200’、200’’と複合機100とが、ネットワーク10を介して接続される構成となっている。また、複合機100のファクシミリ部120が電話回線20と、USB I/F170が、携帯電話やデジタルカメラなどの外部機器300と接続されるような構成とされている。
【0017】
複合機100は、情報処理装置からなる複合機本体の主制御を行う制御部110と、ユーザーの入力操作を受け付ける入出力装置である操作パネル部150と、原稿・画像をスキャンしてカラーで読み込むスキャナ部140と、印刷用紙等に印刷を行うプリンタ部130と、ファクシミリ送受信を行うファクシミリ部120とを備える。つまり、複合機100は、スキャナ機能、印刷機能、スキャナ機能と印刷機能を組み合わせたコピー機能及びファクシミリ送受信機能を備えるものである。
【0018】
複合機100の情報処理機構は、いずれも例えば汎用的なコンピュータシステムにより構成され、個々の構成要素または機能は、例えば、記憶手段に書き込まれたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
【0019】
スキャナ部140は、原稿を載置可能な不図示の原稿台とこれを読み取る光学系からなる。スキャナ部140の原稿台には、原稿台に載置した原稿のサイズを検知することができる原稿サイズ検知センサが設けられている。また、複合機に100には、スキャナ部140に自動的に連続的に原稿を送致する構成である自動原稿搬送装置(ADF:Automatic Document Feeder)が設けられている。
【0020】
スキャナ部140によって読み取られた制御部110の不図示の記憶手段に一度取り込まれる。操作パネル部150などからの指定によって制御部110は、スキャナ部140で読み取られた原稿画像データを、そのまま、或いは設定された倍率でプリンタ部130から紙出力したり(複合機100のコピー機能)、ファクシミリ部120から電話回線を通じて送信したり(複合機100のファクシミリ機能)、ネットワークI/F160、ネットワーク10を介して、パーソナルコンピュータ200、200’、200’’に向けて送信したり(複合機100のスキャナ機能)する。
【0021】
プリンタ部130は、記録用紙上に画像を形成するものであり、レーザーやLEDラインヘッドによって感光体上に潜像を形成する方式を採用した電子写真方式や、記録用紙上に直接インクを射出する方式を採用したインクジェット方式などの周知のハードウエア構成を用いることができる。制御部110は、操作パネル部150やパーソナルコンピュータ200、200’、200’’或いは、携帯電話、デジタルカメラなどの外部機器300からの指示に基づいて、プリンタ部130に所定の紙出力を行わせるものである。すなわち、プリンタ部130は、スキャナ部140によって読み取られた画像データやファクシミリ部210で受信されたファクシミリデータや、パーソナルコンピュータ200、200’、200’’のアプリケーションソフトウエアからのデータや外部機器300から
の画像データなどを紙出力するものである。
【0022】
ファクシミリ部120は、電話回線20と接続されていて、ファクシミリの送受信を行うファクシミリ送受信部(不図示)と、ファクシミリ送受信部が送信するための送信データを一時記憶する送信バッファ及びファクシミリ送受信部が受信した受信データを一時記憶する受信バッファを構成するためのファクシミリ部用のメモリを備えている。
【0023】
また、ファクシミリ部120は、電話回線20からファクシミリ送信されてきたデータを受信すると、その受信データを一旦格納する。そして、格納された受信データは、制御部110へ送られて、プリンタ部130で印刷される。ファクシミリ部120は、複合機100内の他の構成とは独立にファクシミリ送受信を行う。つまり、ファクシミリ部120は、複合機100から送信データを受け付けると、複合機100とは独立にファクシミリ送信を行うし、電話回線20からファクシミリデータが送信されてくれば、それを受信する。
【0024】
複合機100のコピー機能は、ユーザーの操作パネル部150の操作によって制御部110に設定される。操作パネル部150からは、コピー機能の実行、コピー機能に係るコピー倍率の設定、原稿画像サイズの設定、出力用紙のサイズの設定を行うことができ、制御部110はこれらの設定に基づいて、複合機100のコピー各機能を実行する。複合機100のコピー機能は、スキャナ部140にて読み取った原稿の原稿画像データに、コピー倍率処理を施し、これをプリンタ部130で指定されたサイズの用紙に紙出力する。
【0025】
操作パネル部150のハードウエアは、操作に係わる表示を行うLCDからなる表示部と、指などによる押圧で入力が行えるタッチパネル部とから概略構成される。これらの表示部とタッチパネル部とは重ねて構成されており、ユーザーは表示部の表示を参照しつつ、指でタッチパネル部を操作することで複合機100の各種設定を行うことができるようになっている。タッチパネル部による入力機構、表示部による表示機構の具体的な構成については、周知の技術を用いることができる。この操作パネル部150で行うことができるのは、複合機100のファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能といった各種機能の選択、画像のプレビュー表示などである。
【0026】
トナーを用いる電子写真方式であるにしても、インクを用いるインクジェット方式であるにしても、画像出力装置(複合機)100では、トナーやインクなどの画像形成材としての消耗品や、耐用期間を有する感光体などの消耗品を適切なタイミングで交換しなければ、所定のクオリティーの印刷出力を得ることができない。消耗品管理部180は、上記のような画像形成のためのエンジン部における消耗品(感光体、転写ユニット、現像ユニットなどの広義の消耗品を含む)の管理を行うものであり、消耗品交換検知部181、消耗品残量検出部182、消耗品耐久残量算出部183とから構成されている。
【0027】
消耗品交換検知部181は、例えば機械式スイッチ(不図示)などからなり、消耗品が交換されたことを検知するものである。また、消耗品残量検出部182は、トナーやインクなどのカートリッジ(不図示)中の画像形成材の残量を検出するものである。また、消耗品耐久残量算出部183は、耐用期間を有する感光体や転写ユニット、現像ユニットなどの消耗品について、後どの程度の期間使用することが可能であるかに係る耐久残量を算出するものである。
【0028】
ここで、電子写真方式の画像出力装置におけるトナー、感光体、転写ユニット、現像ユニットなどの消耗品の残量、耐久残量の検出・算出、及び、電子写真方式の画像出力装置におけるトナーの残量の検出の詳細な方法についてまとめた表を図2に示す。図2は消耗品種別毎の残量検出、耐久残量算出方法の一例をまとめた図である。なお、図2に示され
た残量検出、耐久残量算出の方法の説明については、あくまで一例の説明に過ぎず、本発明の画像処理装置においては、他の種々の方法を用いることが可能である。
【0029】
なお、消耗品管理部180を構成する消耗品交換検知部181、消耗品残量検出部182、消耗品耐久残量算出部183については、いずれも周知のものを用いることが可能である。
【0030】
記憶部190は、制御部110に設けられる記憶手段とは異なる、例えばハードディスクドライブやフラッシュメモリーなどの不揮発性であり、所定以上の記憶容量を有する記憶部であり、必要に応じて送信されてきたファクシミリ受信データを記憶しておくための構成である。
【0031】
次に、本発明で用いられる画像出力装置(複合機)100の画像出力処理について説明する。図3は本発明の実施の形態に係る画像出力装置の画像出力処理のフローチャートを示す図である。なお、以下のフローチャートにおいては、消耗品とは広義の意味におけるものを含むものとする。
【0032】
図3に示されるフローチャートは、画像出力装置(複合機)100が、印刷出力ジョブを、クライアントなどのパーソナルコンピュータ200、200’、200’’から受信したときや、操作パネル部150から、ユーザーによるコピー機能の実行命令が発せられたときを契機に開始される。また、画像出力装置(複合機)100がファクシミリ受信を行い、受信したデータを印刷出力するときを契機として、図3のフローチャートをスタートするようにしてもよい。また、図3に示されるフローチャートは、印刷出力ジョブ(コピー機能によるジョブも含む)のプリントアウトを実行するために実行処理されるフローチャートである。なお、画像出力装置(複合機)100で扱うジョブには、それぞれ後述するような属性が付されている。
【0033】
図3において、ステップS100で画像出力処理が開始されると、次にステップS101に進み、消耗品交換検出処理のサブルーチンが実行される。
【0034】
続いて、ステップS102では、残量チェック処理のサブルーチンが実行される。
【0035】
次のステップS103では、E=1であるか否か判定される。ここで、本発明の画像出力処理のフローチャートで用いられるフラグやカウンタについて説明する。図4は本発明の実施の形態に係る画像出力装置の各処理のフローチャートで用いられるフラグ、カウンタ毎の意味を説明する図である。なお、これらのフラグやカウンタについては、装置の電源を切った場合においても不揮発性の記憶手段に保持されてなるものである。
【0036】
Eはフラグであり、E=0でるときには消耗品残量が20%より多い状態を示し、E=1であるときには消耗品残量が20%以下である状態を示す。なお、ここで、本実施形態においては、仮に消耗品残量が20%であることを一つの基準として考えるようにしているが、基準をどの程度の残量とするかは適宜選択することが可能である。
【0037】
また、Fはフラグであり、F=0であるときにはエラー表示を非表示とし、F=1であるときには、エラー表示を表示とする。なお、エラー表示の表示は、操作パネル部150に表示することを言っている。
【0038】
また、Mはカウンタであり、エラー表示を行った回数をカウントするものである。
【0039】
また、Nはカウンタである。このカウンタは、カウンタMが1繰り上がった後の印刷枚
数をカウントするカウンタである。
【0040】
再び図3のフローチャートに戻る。ステップS103における判定結果がNOであるときには、十分な消耗品残量がある場合であるので、ステップS110に進み、ステップS110で、通常モードでの画像出力を実行し、続いてステップS111で画像出力処理を終了する。また、ステップS103における判定結果がYESであるときには、ステップS104に進む。
【0041】
ステップS104では、フラグFがF=1であるか否かが判定される。このフラグは前述したようにエラー表示の表示/非表示を示すものである。
【0042】
ステップS104における判定結果がNOであるときには、ステップS105乃至ステップS107の各ステップ(エラー表示を行うためのステップ)をスキップし、ステップS108へと進む。ステップS104における判定結果がYESであるときには、エラー表示を行うためにステップS105へと進む。
【0043】
ステップS105では、操作パネル部150において、「消耗品を交換して下さい。」なるエラー表示を行う。ここで、本実施形態に係る画像出力装置(複合機)100は、操作パネル部150において行うユーザーに対する警告的報知としては、「エラー表示」と「ワーニング表示」の2種類を有している。前者の表示による警告的報知の方が、後者の表示による警告的報知より重大なものを示すようになっている。また、前者の表示は操作パネル部150などにおけるユーザーの操作なしには解除することができないのに対して、後者の表示は操作パネル部150におけるその他の表示と混在して示され、かつ、特段のユーザーによる解除操作などを要しないようになっている。
【0044】
図10は本発明の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)100の操作パネル部における表示例を示す図である。図10に示すように、「消耗品を交換して下さい。」なるエラー表示は、その他の表示の上に重なるようにして、ポップアップ表示され、当該図中の「解除」ボタンを押下するか、実際に消耗品を交換するまでは、前記エラー表示が消えないようになっている。
【0045】
ステップS106では、図10の「解除」ボタンがユーザーによって押下されたか否かが判定される。ステップS106における判定結果がYESであるときにはステップS107に進み、NOであるときにはステップS101に戻る。
【0046】
ステップS106で「解除」ボタンが押下されず、かつ、有効な消耗品の交換がなされない限り、ステップS101〜ステップS106をループすることになる。このループ途中に、有効な消耗品の交換がなされれば、ステップS101、ステップS102でフラグの設定が変更され、ステップS101〜ステップS106のループから抜けることができる。
【0047】
また、ステップS106における判定結果がYESであるとき、すなわちユーザーによって「解除」ボタンが押下されたときには、ステップS107に進み、ループを抜ける。ただし、この場合においては、消耗品が実際に交換されたわけではないことは言うまでもない。
【0048】
ステップS107では、フラグFをF=0に設定する。F=0であるときにはエラー表示を非表示とするものである。
【0049】
ステップS108では、「消耗品を交換して下さい。」なる第2ワーニング表示を操作
パネル部150に表示する。図11は本発明の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)100の操作パネル部150における、この第2ワーニング表示の表示例を示す図である。このようなワーニング表示は、その他のメッセージである「印刷できます」と共に、併記的に表示される。また、このようなワーニング表示は、「印刷できます」メッセージと共に常時現出するようになっている。
【0050】
続く、ステップS109においては、出力可否判断処理のサブルーチンが実行される。当該サブルーチンからリターンすると、ステップS111で画像出力処理を終了する。
【0051】
次に、以上のような画像出力処理のメインルーチンのフローチャートに登場するそれぞれのサブルーチンについて説明する。図5は本発明の実施の形態に係る画像出力装置の消耗品交換検出処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。
【0052】
消耗品交換検出処理のサブルーチンは、消耗品の検知を行ったとき、カウンタやフラグをリセットする処理を行う。ステップS200において、消耗品交換検出処理のサブルーチンが開始されると、ステップS201に進み、消耗品管理部180の消耗品交換検知部181で消耗品の交換がされたか否かが判定される。
【0053】
ステップS201の判定がNOであるときには、ステップS203に進み、メインルーチンにリターンする。ステップS201の判定がYESであるときには、消耗品の交換に伴い、ステップS202に進み、カウンタMをM=0に、カウンタNをN=0に、フラグFをF=0にリセットする。続いて、ステップS203に進みリターンする。
【0054】
次に、ステップS102における残量チェック処理のサブルーチンについて説明する。図6は本発明の実施の形態に係る画像出力装置の残量チェック処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。なお、以下のサブルーチンにおいては、消耗品の残量としては、トナーなどの画像形成材が想定されているが、感光体などの消耗品についても図6に係るフローチャートを用いることができる。感光体などの耐用期間が定められた消耗品についてフローチャートを適用する場合においては、消耗品残量検出部182の残量検出に代え、消耗品耐久残量算出部183の耐久残量算出を用いればよいし、「残量」は「耐久残量」として読み替えるとよい。また、図6のフローチャートにおいては、残量30%や残量20%などの基準となる数値が例示されているが、これはあくまで一つの例示に過ぎない。また、このような基準となる数値は、消耗品の品目毎に変わり得るものである。
【0055】
図6のフローチャートにおいて、ステップS300で残量チェック処理のサブルーチンが開始されると、続いてステップS301に進み、まずフラグEがE=0にセットされる。
【0056】
続くステップS302においては、消耗品残量検出部182(消耗品耐久残量算出部183)から消耗品の残量(耐久残量)を取得する。
【0057】
ステップS303では、消耗品の残量が30%以下であるか否かが判定される。ステップS303の判定がNOである場合、すなわち消耗品の残量がまだ十分であるときには、ステップS310に進み、メインルーチンリターンする。ステップS303における判定結果がYESであるときにはステップS304に進む。
【0058】
ステップS304では、消耗品の残量が20%以下であるか否かが判定される。ステップS304の判定がNOである場合、すなわち消耗品の残量が20%より多く30%以下であるときには、ステップS309に進み、操作パネル部150において、「消耗品の交換時期が近付きました。消耗品の準備をして下さい。」なる第1ワーニング表示を行う。
図9は本発明の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)100の操作パネル部150における第1ワーニング表示の表示例を示す図である。本実施形態では、このような表示により、消耗品の残量が20%より多く30%以下であるときに、ユーザーに消耗品の準備を促す。
【0059】
ステップS304の判定がNOである場合、すなわち消耗品の残量が20%以下となっている場合には、ステップS305で、M=0であるか否かが判定される。これは消耗品がセットされてから、初めて残量20%以下となったか否かを判定するステップである。初めて残量20%以下となった場合には、M=0であるので、判定はYESとなり、ステップS306に進む。また、初めてでない場合にはM≧1でるので、判定はNOとなりステップS308に進む。
【0060】
ステップS306では、カウンタMとしてM=1がセットされる。このカウンタMは、エラー表示を行った回数をカウントするものである。
【0061】
また、ステップS307で、フラグFにF=1がセットされる。これは、操作パネル部150でエラー表示を表示するための設定である。
【0062】
ステップS308では、フラグEにE=1がセットされる。E=1は消耗品残量が20%以下である状態を示している。
【0063】
ステップS310でメインルーチンにリターンする。
【0064】
次に、ステップS109における出力可否判断処理のサブルーチンについて説明する。図7は本発明の実施の形態に係る画像出力装置の出力可否判断処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。図7(A)はカウンタM、Nの値に基づいて出力可否判断を詳細に行う場合の例を示しており、図7(B)はカウンタの値によらず出力可否判断を行う場合の例を示している。
【0065】
まず図7(A)に示すフローチャートについて説明する。図7(A)に示すフローチャートにおいて、ステップS400で、出力可否判断処理のサブルーチンが開始されると、次にステップS401に進み、カウンタMの値の判定が行われる。M=1と判定されるとき、すなわちエラー表示が1回目のときはステップS404に進む。また、M=2と判定されるとき、すなわちエラー表示が2回目のときはステップS402に進む。M≧3と判定されるとき、すなわちエラー表示が3回目以上のときはステップS403に進む。
【0066】
ステップS402では、カウンタNの値の判定が行われる。カウンタNの値が80以下であると判定されるとステップS404に進み、カウンタNの値が80よい大きいと判定されると、ステップS403に進む。
【0067】
以上のステップS401、S402は、カウンタ(M,N)の値によって、ステップS403の判定をスキップするか否かを決めるものである。
【0068】
ステップS403では、印刷出力ジョブのジョブ属性が第1種に属するものであるのか、第2種に属するものであるのかが判定される。ここで、第1種のジョブ属性は、それが付された印刷出力ジョブが重要なジョブであると推測されるものであり、第2種のジョブ属性は、それが付された印刷出力ジョブがそれほど重要でないジョブであると推測されるものである。これら第1種、第2種のジョブ属性のそれぞれには明確な定義はないが、後述するような例によって、第1種、第2種のジョブ属性の間の線引きを行うことは可能である。しかし、本発明の概念は、後述するような例にとらわれるものではない。
【0069】
ステップS403の判定で当該ジョブの属性が第1種であると判明したときには、ステップS406に進む。ステップS406では、節約モードでの画像出力実行を実行して、印刷結果を出力する。続く、ステップS407では、記憶部190への印刷出力ジョブをバックアップ処理する。
【0070】
ここで、印刷出力ジョブがファクシミリ受信データの出力に係るものであった場合を考えると、このような処理は、所謂データバックアップをとる制御を行うものであるので、不十分な消耗品量による低いクオリティーの印刷を実行して、この印刷結果が読み取れないようなことがあっても、バックアップされたデータに基づいて再印刷することができ、送信者に連絡をとり再度ファクシミリの送信を依頼する、などという手間のかかる事態を防止することができる。
【0071】
また、ステップS403の判定で当該ジョブの属性が第2種であると判明したときには、ステップS404に進み、節約モードで画像出力を実行する。次のステップS405では(M,N)カウント処理のサブルーチンが実行され、ステップS408でサブルーチンを終了し、メインルーチンに戻る。
【0072】
メインルーチンにおいて「通常モード」の画像出力について記載され、ステップ404においては「節約モード」の画像出力について記載されているが、これらの各モードについて説明する。本発明の画像処理装置は、通常の画像出力に比べて、消耗品の消費を節約しつつ画像出力を行うことが可能なモードを備えており、そのような画像出力を行い得るモードが「節約モード」である。また、十分な消耗品をもって行う通常の画像出力を行うモードが「通常モード」である。これらの「通常モード」、「節約モード」の各印刷出力については、従来の周知の技術を用いることができる。なお、このような「節約モード」の画像出力を行えない場合には、通常の画像出力をおこなっても構わない。なお、消耗品の種類によっては節約モードを設定することができない場合があるので、そのような場兄は通常モードとして画像出力を実行すればよい。
【0073】
次に、図7(B)に示すフローチャートについて説明する。カウンタ(M,N)の値によらず出力可否判断を行う場合を示している。図7(B)に示すフローチャートにおいて、ステップS500で、出力可否判断処理のサブルーチンが開始されると、続いてステップS501で、当該印刷出力ジョブのジョブ属性が判定される。
【0074】
ステップS501の判定で当該ジョブのジョブ属性が第1種であると判定されるとステップS504に進み、また判定でジョブ属性が第2種であると判定されるとステップS502に進む。
【0075】
ステップS504では、節約モードでの画像出力実行を実行して、印刷結果を出力する。続く、ステップ505では、記憶部190への印刷出力ジョブをバックアップ処理する。
【0076】
ステップS502においては、画像処理装置において節約モードで画像出力が実行される。
【0077】
ステップS503では、(M,N)カウント処理のサブルーチンが実行され、ステップS506で、メインルーチンにリターンする。
【0078】
以上のような図7(B)に示すフローチャートに基づく制御処理によっても、所謂データバックアップをとる制御を行うものであるので、不十分な消耗品量による低いクオリテ
ィーの印刷を実行して、この印刷結果が読み取れないようなことがあっても、バックアップされたデータに基づいて再印刷することができ、送信者に連絡をとり再度ファクシミリの送信を依頼する、などという手間のかかる事態を防止することができる。
【0079】
次に、カウンタ(M,N)のカウント処理のサブルーチンについて説明する。図8は本発明の実施の形態に係る画像出力装置の(M,N)カウント処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。このようなカウント処理は、消耗品が20%以下となった後、画像出力装置(複合機)100が1枚印刷出力する毎に実行されるものである。
【0080】
図8において、ステップS600で(M,N)カウント処理のサブルーチンが開始されると、続いてステップS601で、カウンタNが1インクリメントされる。
【0081】
ステップS602では、N=100であるか否かが判定される。ステップS602の判定結果がNOであるときにはステップS605に進み、メインルーチンにリターンする。ステップS602の判定結果がYESであるときにはステップS603に進み、ステップS603においてカウンタMが1インクリメントされる。このように、MはNが100をカウントする毎に1インクリメントされる。そして、Mが1インクリメントされるのに伴い、ステップS604でフラグFがF=1にセットされる。このようにフラグFを設定することによって、エラー表示を実行するものである。ステップS605で、メインルーチンにリターンする。
【0082】
次に、印刷出力ジョブのジョブ属性について説明する。図12は本発明の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)100におけるジョブ属性分類の一例を示す図である。図12は画像出力装置(複合機)100をファクシミリとして用いる場合のジョブ属性例を示す図である。
【0083】
前述したとおり、印刷出力ジョブにはジョブ属性が付されており、ジョブ属性には第1種に属するものと、第2種に属するものとがある。第1種のジョブ属性はジョブの重要度が高いと予想することが可能な属性であり、第2種のジョブ属性はジョブの重要度が低いと予想することが可能な属性である。
【0084】
画像出力装置(複合機)100をファクシミリとして用いる場合には、図12に示すように、印刷出力ジョブの送信元に係る属性、印刷出力ジョブの画質に係る属性、印刷出力ジョブの色に係る属性によって、第1種、第2種の別を判断することができる。なお、判断においてはいずれか一つの属性を用いても、これらを任意に組み合わせて用いても構わない。
【0085】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。他の実施形態においては、画像出力装置のブロック構成が先の実施形態と異なっている。また、他の実施形態においては、ステップS109における出力可否判断処理のサブルーチンが先の実施形態と異なる。以下、これらの相違点を中心に説明する。
【0086】
図13は本発明の他の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)及びその周辺のシステム構成を示す図であり、図14は本発明の他の実施の形態に係る画像出力装置の出力可否判断処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。
【0087】
図13のシステム構成図において先の実施形態と相違するところは、先の実施形態では記憶部190を有しており、これにファクシミリ受信データなどの印刷出力ジョブを直接的にバックアップしていなのに対して、本実施形態ではメール作成送信部195が設けられ、メール作成送信部195でファクシミリ受信データなどの印刷出力ジョブをPDFデ
ータなどに変換して、これを電子メールに添付の上、あらかじめ定められたパーソナルコンピュータ200、200’、200’’に対して送信することによって、間接的にバックアップする点で相違している。
【0088】
このような構成を有する場合の出力可否判断処理のサブルーチンの相違について説明する。先の実施形態と本実施形態の出力可否判断処理のサブルーチンで異なるところは、ステップS703で、印刷出力ジョブのジョブ属性が第1種に属するものであると判定されたとき以降のフローである。
【0089】
ステップS703でジョブ属性が第1種に属するものであると判定されると、続いてステップS706に進む。そしてステップS706では、節約モードでの画像出力実行を実行して、印刷結果を出力する。続く、ステップ707では、メール作成送信部195でファクシミリ受信データなどの印刷出力ジョブをPDFデータなどに変換して、これを電子メールに添付して、所定のパーソナルコンピュータ200、200’、200’’に対してバックアップメールを送信する。
【0090】
以上のような本実施形態によれば、バックアップメールを所定のパーソナルコンピュータに送信する形で、バックアップ制御を行うものであるので、不十分な消耗品量による低いクオリティーの印刷を実行して、この印刷結果が読み取れないようなことがあっても、バックアップされたデータに基づいて再印刷することができ、送信者に連絡をとり再度ファクシミリの送信を依頼する、などという手間のかかる事態を防止することができる。
【0091】
以上、種々の実施形態について説明したが、それぞれの実施形態の個々を任意に組み合わせて作り上がられる実施形態についても本発明の範疇に入るものである。
【0092】
以上、本発明に係る画像出力装置によれば、消耗品残量検出手段によって消耗品が所定量以下であることが検出されたときや、消耗品耐久残量算出手段によって消耗品の耐久残量が所定量以下であることが検出されたききには、ジョブ属性判断手段により重要度が高いと判断し得る印刷出力ジョブについては、印刷出力ジョブのデータの保存を行いつつ印刷出力を実行したり、或いは、メール送信手段によって印刷出力ジョブに係るデータをメールで送信しつつ印刷出力を実行したりする、所謂データバックアップをとる制御を行うものであるので、不十分な消耗品量による低いクオリティーの印刷を実行して、この印刷結果が読み取れないようなことがあっても、バックアップされたデータに基づいて再印刷することができ、送信者に連絡をとり再度ファクシミリの送信を依頼する、などという手間のかかる事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)及びその周辺のシステム構成を示す図である。
【図2】消耗品種別毎の残量検出、耐久残量算出方法の一例をまとめた図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る画像出力装置の画像出力処理のフローチャートを示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る画像出力装置の各処理のフローチャートで用いられるフラグ、カウンタ毎の意味を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る画像出力装置の消耗品交換検出処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る画像出力装置の残量チェック処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る画像出力装置の出力可否判断処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る画像出力装置の(M,N)カウント処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)の操作パネル部における表示例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)の操作パネル部における表示例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)の操作パネル部における表示例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)におけるジョブ属性分類の一例を示す図である。
【図13】本発明の他の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)及びその周辺のシステム構成を示す図である。
【図14】本発明の他の実施の形態に係る画像出力装置の出力可否判断処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
【0094】
10・・・ネットワーク、20・・・電話回線、100・・・複合機、110・・・制御部、120・・・ファクシミリ部、130・・・プリンタ部、140・・・スキャナ部、150・・・操作パネル部、160・・・ネットワークI/F、170はUSB I/F、180・・・消耗品管理部、181・・・消耗品交換検知部、182・・・消耗品残量検出部、183・・・消耗品耐久残量算出部、190・・・記憶部、195・・・メール作成送信部、200、200’、200’’ ・・・パーソナルコンピュータ、300・・・外部機器
【技術分野】
【0001】
本発明は、スキャナ装置、コピー装置やファクシミリ装置、或いはスキャナ部及びプリンタ部を備えたデジタル複合機などの画像出力装置に係り、特に、消耗品の使用状況に応じた印刷出力を可能とする画像出力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
周知の通り、電子写真複写機、電子写真プリンタ、電子写真ファクシミリ、電子写真複合機、インクジェットプリンタ、インクジェット複合機などの画像出力装置においては、トナーまたはインクなどの消耗品が充填されたカートリッジが着脱自在に設けられ、トナーまたはインクがなくなると、消耗品カートリッジごと新しいものと交換して、前記のような画像出力装置に消耗品を供給することが行われる。また、このような画像出力装置においては、直接的に画像を形成する材料である上記のような消耗品のみならず、感光体なども所定の耐久期間が存在することから、広義の意味で消耗品として扱うことができる。
【0003】
以上のような消耗品については、残量等が不確かな場合には、これを速やかに交換し、印刷出力結果を保証したい、というニーズが存在する。その一方で、消耗品を残量のぎりぎりまで可能な限り使い切るようにしたい、というニーズも存在する。そこで、画像処理装置において、消耗品がある程度の消耗状態となってしまっても、消耗品を使用し続け、印刷出力を継続することを可能とする技術が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1(特開2005―121931号公報)には、消耗品を用いて印刷を行なう印刷装置であって、ユーザからの指示を受け付ける入力手段と、消耗品の使用程度の指標値を算出する指標値算出手段と、指標値に基づいて消耗品の消耗状態を、消耗程度が少ない第1の状態、消耗の程度が進んだ第2の状態に区分ける消耗状態決定手段と、消耗品の消耗状態が第1の状態から第2の状態に遷移した場合であっても、前記入力手段から指示を受け付けた場合には印刷の継続を可能とする制御手段とを備えることを特徴とする印刷装置が開示されている。
【特許文献1】特開2005―121931号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のように、消耗品の消耗状態が第1の状態から第2の状態に遷移した場合であっても、入力手段から指示を受け付けた場合、印刷の継続を可能とすると、高いクオリティーで印刷したいとユーザーが考えている重要度の高い印刷出力ジョブについても、不十分な消耗品量で低いクオリティーの印刷を実行してしまうこととなり、結果的にユーザーが満足する印刷出力結果を得ることができない、という問題がある。
【0006】
特に、画像出力装置がファクシミリである場合には、通常、一度用紙に対して印刷出力したデータについては消去するようになっているので、不十分な消耗品量による低いクオリティーの印刷を実行し、この印刷結果が読み取れないようなことなってしまうと、送信者に連絡をとり再度ファクシミリ送信を依頼する、などという手間のかかる事態が発生する、という問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記のような問題に対処するために、本発明に係る画像出力装置は、消耗品の残量を検出する消耗品残量検出手段と、印刷出力ジョブのジョブ属性を判断するジョブ属性判断手
段と、出力の可否に関する判断を行う出力可否判断手段とを有し、前記出力可否判断手段は、前記消耗品残量検出手段によって前記消耗品が所定量以下であることが検出されたき、前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、単に印刷出力を実行するか、又は、印刷出力ジョブのデータの保存を行いつつ印刷出力を実行するか、を判断する第1の判断を行うことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る画像出力装置は、印刷出力ジョブに係るデータをメールに添付して送信するメール送信手段を有し、前記出力可否判断手段は前記消耗品残量検出手段によって前記消耗品が所定量以下であることが検出されたき、前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、単に印刷出力を実行するか、又は、前記メール送信手段によって印刷出力ジョブに係るデータをメールで送信しつつ印刷出力を実行するか、を判断する第2の判断手段を行うことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る画像出力装置は、消耗品の耐久残量を算出する消耗品耐久残量算出手段を有し、前記出力可否判断手段は前記消耗品耐久残量算出手段によって前記消耗品の耐久残量が所定量以下であることが検出されたき、前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、単に印刷出力を実行するか、又は、印刷出力ジョブのデータの保存を行いつつ印刷出力を実行するか、を判断する第3の判断を行うことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る画像出力装置は、前記出力可否判断手段は、前記消耗品耐久残量算出手段によって前記消耗品の耐久残量が所定量以下であることが検出されたき、前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、単に印刷出力を実行するか、又は、前記メール送信手段によって印刷出力ジョブに係るデータをメールで送信しつつ印刷出力を実行するか、を判断する第4の判断を行うことを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る画像出力装置は、印刷出力をカウントする印刷出力カウント手段をさらに有し、前記出力可否判断手段は、前記印刷出力カウント手段によるカウント及び前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、第1乃至第4の判断を行うことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る画像出力装置は、前記ジョブ属性判断手段は、印刷出力ジョブの送信元に係る属性、印刷出力ジョブの画質に係る属性、印刷出力ジョブの色に係る属性、のいずれか一つ又は任意の組み合わせにより判断することを特徴とする。
【0013】
本発明に係る画像出力装置によれば、消耗品残量検出手段によって消耗品が所定量以下であることが検出されたときや、消耗品耐久残量算出手段によって消耗品の耐久残量が所定量以下であることが検出されたききには、ジョブ属性判断手段により重要度が高いと判断し得る印刷出力ジョブについては、印刷出力ジョブのデータの保存を行いつつ印刷出力を実行したり、或いは、メール送信手段によって印刷出力ジョブに係るデータをメールで送信しつつ印刷出力を実行したりする、所謂データバックアップをとる制御を行うものであるので、不十分な消耗品量による低いクオリティーの印刷を実行して、この印刷結果が読み取れないようなことがあっても、バックアップされたデータに基づいて再印刷することができ、送信者に連絡をとり再度ファクシミリの送信を依頼する、などという手間のかかる事態を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態においては画像出力装置として複合機を例にとり説明するが、本発明はこのような複合機に限らず単体としての、複写装置、プリンタ専用機などの画像出力装置にも適用可能なものである。
【0015】
図1は本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置(複合機)及びその周辺のシステム構成を示す図である。図1において、10はLAN、WANなどのネットワーク、20は電話回線、100は複合機、110は複合機の主制御を行う制御部、120はファクシミリ文書の送受信を行うファクシミリ部、130は記録媒体への印刷を行うプリンタ部、140は原稿の読み取りを行うスキャナ部、150はユーザーとのインターフェイスとなる操作パネル部、160はネットワークI/F、170はUSB I/F、180は消耗品管理部、181は消耗品交換検知部、182は消耗品残量検出部、183は消耗品耐久残量算出部、190は記憶部、200、200’、200’’はパーソナルコンピュータ、300は外部機器をそれぞれ示している。
【0016】
図1に示される画像出力装置(複合機)周辺のシステムでは、クライアントなどのパーソナルコンピュータ200、200’、200’’と複合機100とが、ネットワーク10を介して接続される構成となっている。また、複合機100のファクシミリ部120が電話回線20と、USB I/F170が、携帯電話やデジタルカメラなどの外部機器300と接続されるような構成とされている。
【0017】
複合機100は、情報処理装置からなる複合機本体の主制御を行う制御部110と、ユーザーの入力操作を受け付ける入出力装置である操作パネル部150と、原稿・画像をスキャンしてカラーで読み込むスキャナ部140と、印刷用紙等に印刷を行うプリンタ部130と、ファクシミリ送受信を行うファクシミリ部120とを備える。つまり、複合機100は、スキャナ機能、印刷機能、スキャナ機能と印刷機能を組み合わせたコピー機能及びファクシミリ送受信機能を備えるものである。
【0018】
複合機100の情報処理機構は、いずれも例えば汎用的なコンピュータシステムにより構成され、個々の構成要素または機能は、例えば、記憶手段に書き込まれたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
【0019】
スキャナ部140は、原稿を載置可能な不図示の原稿台とこれを読み取る光学系からなる。スキャナ部140の原稿台には、原稿台に載置した原稿のサイズを検知することができる原稿サイズ検知センサが設けられている。また、複合機に100には、スキャナ部140に自動的に連続的に原稿を送致する構成である自動原稿搬送装置(ADF:Automatic Document Feeder)が設けられている。
【0020】
スキャナ部140によって読み取られた制御部110の不図示の記憶手段に一度取り込まれる。操作パネル部150などからの指定によって制御部110は、スキャナ部140で読み取られた原稿画像データを、そのまま、或いは設定された倍率でプリンタ部130から紙出力したり(複合機100のコピー機能)、ファクシミリ部120から電話回線を通じて送信したり(複合機100のファクシミリ機能)、ネットワークI/F160、ネットワーク10を介して、パーソナルコンピュータ200、200’、200’’に向けて送信したり(複合機100のスキャナ機能)する。
【0021】
プリンタ部130は、記録用紙上に画像を形成するものであり、レーザーやLEDラインヘッドによって感光体上に潜像を形成する方式を採用した電子写真方式や、記録用紙上に直接インクを射出する方式を採用したインクジェット方式などの周知のハードウエア構成を用いることができる。制御部110は、操作パネル部150やパーソナルコンピュータ200、200’、200’’或いは、携帯電話、デジタルカメラなどの外部機器300からの指示に基づいて、プリンタ部130に所定の紙出力を行わせるものである。すなわち、プリンタ部130は、スキャナ部140によって読み取られた画像データやファクシミリ部210で受信されたファクシミリデータや、パーソナルコンピュータ200、200’、200’’のアプリケーションソフトウエアからのデータや外部機器300から
の画像データなどを紙出力するものである。
【0022】
ファクシミリ部120は、電話回線20と接続されていて、ファクシミリの送受信を行うファクシミリ送受信部(不図示)と、ファクシミリ送受信部が送信するための送信データを一時記憶する送信バッファ及びファクシミリ送受信部が受信した受信データを一時記憶する受信バッファを構成するためのファクシミリ部用のメモリを備えている。
【0023】
また、ファクシミリ部120は、電話回線20からファクシミリ送信されてきたデータを受信すると、その受信データを一旦格納する。そして、格納された受信データは、制御部110へ送られて、プリンタ部130で印刷される。ファクシミリ部120は、複合機100内の他の構成とは独立にファクシミリ送受信を行う。つまり、ファクシミリ部120は、複合機100から送信データを受け付けると、複合機100とは独立にファクシミリ送信を行うし、電話回線20からファクシミリデータが送信されてくれば、それを受信する。
【0024】
複合機100のコピー機能は、ユーザーの操作パネル部150の操作によって制御部110に設定される。操作パネル部150からは、コピー機能の実行、コピー機能に係るコピー倍率の設定、原稿画像サイズの設定、出力用紙のサイズの設定を行うことができ、制御部110はこれらの設定に基づいて、複合機100のコピー各機能を実行する。複合機100のコピー機能は、スキャナ部140にて読み取った原稿の原稿画像データに、コピー倍率処理を施し、これをプリンタ部130で指定されたサイズの用紙に紙出力する。
【0025】
操作パネル部150のハードウエアは、操作に係わる表示を行うLCDからなる表示部と、指などによる押圧で入力が行えるタッチパネル部とから概略構成される。これらの表示部とタッチパネル部とは重ねて構成されており、ユーザーは表示部の表示を参照しつつ、指でタッチパネル部を操作することで複合機100の各種設定を行うことができるようになっている。タッチパネル部による入力機構、表示部による表示機構の具体的な構成については、周知の技術を用いることができる。この操作パネル部150で行うことができるのは、複合機100のファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能といった各種機能の選択、画像のプレビュー表示などである。
【0026】
トナーを用いる電子写真方式であるにしても、インクを用いるインクジェット方式であるにしても、画像出力装置(複合機)100では、トナーやインクなどの画像形成材としての消耗品や、耐用期間を有する感光体などの消耗品を適切なタイミングで交換しなければ、所定のクオリティーの印刷出力を得ることができない。消耗品管理部180は、上記のような画像形成のためのエンジン部における消耗品(感光体、転写ユニット、現像ユニットなどの広義の消耗品を含む)の管理を行うものであり、消耗品交換検知部181、消耗品残量検出部182、消耗品耐久残量算出部183とから構成されている。
【0027】
消耗品交換検知部181は、例えば機械式スイッチ(不図示)などからなり、消耗品が交換されたことを検知するものである。また、消耗品残量検出部182は、トナーやインクなどのカートリッジ(不図示)中の画像形成材の残量を検出するものである。また、消耗品耐久残量算出部183は、耐用期間を有する感光体や転写ユニット、現像ユニットなどの消耗品について、後どの程度の期間使用することが可能であるかに係る耐久残量を算出するものである。
【0028】
ここで、電子写真方式の画像出力装置におけるトナー、感光体、転写ユニット、現像ユニットなどの消耗品の残量、耐久残量の検出・算出、及び、電子写真方式の画像出力装置におけるトナーの残量の検出の詳細な方法についてまとめた表を図2に示す。図2は消耗品種別毎の残量検出、耐久残量算出方法の一例をまとめた図である。なお、図2に示され
た残量検出、耐久残量算出の方法の説明については、あくまで一例の説明に過ぎず、本発明の画像処理装置においては、他の種々の方法を用いることが可能である。
【0029】
なお、消耗品管理部180を構成する消耗品交換検知部181、消耗品残量検出部182、消耗品耐久残量算出部183については、いずれも周知のものを用いることが可能である。
【0030】
記憶部190は、制御部110に設けられる記憶手段とは異なる、例えばハードディスクドライブやフラッシュメモリーなどの不揮発性であり、所定以上の記憶容量を有する記憶部であり、必要に応じて送信されてきたファクシミリ受信データを記憶しておくための構成である。
【0031】
次に、本発明で用いられる画像出力装置(複合機)100の画像出力処理について説明する。図3は本発明の実施の形態に係る画像出力装置の画像出力処理のフローチャートを示す図である。なお、以下のフローチャートにおいては、消耗品とは広義の意味におけるものを含むものとする。
【0032】
図3に示されるフローチャートは、画像出力装置(複合機)100が、印刷出力ジョブを、クライアントなどのパーソナルコンピュータ200、200’、200’’から受信したときや、操作パネル部150から、ユーザーによるコピー機能の実行命令が発せられたときを契機に開始される。また、画像出力装置(複合機)100がファクシミリ受信を行い、受信したデータを印刷出力するときを契機として、図3のフローチャートをスタートするようにしてもよい。また、図3に示されるフローチャートは、印刷出力ジョブ(コピー機能によるジョブも含む)のプリントアウトを実行するために実行処理されるフローチャートである。なお、画像出力装置(複合機)100で扱うジョブには、それぞれ後述するような属性が付されている。
【0033】
図3において、ステップS100で画像出力処理が開始されると、次にステップS101に進み、消耗品交換検出処理のサブルーチンが実行される。
【0034】
続いて、ステップS102では、残量チェック処理のサブルーチンが実行される。
【0035】
次のステップS103では、E=1であるか否か判定される。ここで、本発明の画像出力処理のフローチャートで用いられるフラグやカウンタについて説明する。図4は本発明の実施の形態に係る画像出力装置の各処理のフローチャートで用いられるフラグ、カウンタ毎の意味を説明する図である。なお、これらのフラグやカウンタについては、装置の電源を切った場合においても不揮発性の記憶手段に保持されてなるものである。
【0036】
Eはフラグであり、E=0でるときには消耗品残量が20%より多い状態を示し、E=1であるときには消耗品残量が20%以下である状態を示す。なお、ここで、本実施形態においては、仮に消耗品残量が20%であることを一つの基準として考えるようにしているが、基準をどの程度の残量とするかは適宜選択することが可能である。
【0037】
また、Fはフラグであり、F=0であるときにはエラー表示を非表示とし、F=1であるときには、エラー表示を表示とする。なお、エラー表示の表示は、操作パネル部150に表示することを言っている。
【0038】
また、Mはカウンタであり、エラー表示を行った回数をカウントするものである。
【0039】
また、Nはカウンタである。このカウンタは、カウンタMが1繰り上がった後の印刷枚
数をカウントするカウンタである。
【0040】
再び図3のフローチャートに戻る。ステップS103における判定結果がNOであるときには、十分な消耗品残量がある場合であるので、ステップS110に進み、ステップS110で、通常モードでの画像出力を実行し、続いてステップS111で画像出力処理を終了する。また、ステップS103における判定結果がYESであるときには、ステップS104に進む。
【0041】
ステップS104では、フラグFがF=1であるか否かが判定される。このフラグは前述したようにエラー表示の表示/非表示を示すものである。
【0042】
ステップS104における判定結果がNOであるときには、ステップS105乃至ステップS107の各ステップ(エラー表示を行うためのステップ)をスキップし、ステップS108へと進む。ステップS104における判定結果がYESであるときには、エラー表示を行うためにステップS105へと進む。
【0043】
ステップS105では、操作パネル部150において、「消耗品を交換して下さい。」なるエラー表示を行う。ここで、本実施形態に係る画像出力装置(複合機)100は、操作パネル部150において行うユーザーに対する警告的報知としては、「エラー表示」と「ワーニング表示」の2種類を有している。前者の表示による警告的報知の方が、後者の表示による警告的報知より重大なものを示すようになっている。また、前者の表示は操作パネル部150などにおけるユーザーの操作なしには解除することができないのに対して、後者の表示は操作パネル部150におけるその他の表示と混在して示され、かつ、特段のユーザーによる解除操作などを要しないようになっている。
【0044】
図10は本発明の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)100の操作パネル部における表示例を示す図である。図10に示すように、「消耗品を交換して下さい。」なるエラー表示は、その他の表示の上に重なるようにして、ポップアップ表示され、当該図中の「解除」ボタンを押下するか、実際に消耗品を交換するまでは、前記エラー表示が消えないようになっている。
【0045】
ステップS106では、図10の「解除」ボタンがユーザーによって押下されたか否かが判定される。ステップS106における判定結果がYESであるときにはステップS107に進み、NOであるときにはステップS101に戻る。
【0046】
ステップS106で「解除」ボタンが押下されず、かつ、有効な消耗品の交換がなされない限り、ステップS101〜ステップS106をループすることになる。このループ途中に、有効な消耗品の交換がなされれば、ステップS101、ステップS102でフラグの設定が変更され、ステップS101〜ステップS106のループから抜けることができる。
【0047】
また、ステップS106における判定結果がYESであるとき、すなわちユーザーによって「解除」ボタンが押下されたときには、ステップS107に進み、ループを抜ける。ただし、この場合においては、消耗品が実際に交換されたわけではないことは言うまでもない。
【0048】
ステップS107では、フラグFをF=0に設定する。F=0であるときにはエラー表示を非表示とするものである。
【0049】
ステップS108では、「消耗品を交換して下さい。」なる第2ワーニング表示を操作
パネル部150に表示する。図11は本発明の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)100の操作パネル部150における、この第2ワーニング表示の表示例を示す図である。このようなワーニング表示は、その他のメッセージである「印刷できます」と共に、併記的に表示される。また、このようなワーニング表示は、「印刷できます」メッセージと共に常時現出するようになっている。
【0050】
続く、ステップS109においては、出力可否判断処理のサブルーチンが実行される。当該サブルーチンからリターンすると、ステップS111で画像出力処理を終了する。
【0051】
次に、以上のような画像出力処理のメインルーチンのフローチャートに登場するそれぞれのサブルーチンについて説明する。図5は本発明の実施の形態に係る画像出力装置の消耗品交換検出処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。
【0052】
消耗品交換検出処理のサブルーチンは、消耗品の検知を行ったとき、カウンタやフラグをリセットする処理を行う。ステップS200において、消耗品交換検出処理のサブルーチンが開始されると、ステップS201に進み、消耗品管理部180の消耗品交換検知部181で消耗品の交換がされたか否かが判定される。
【0053】
ステップS201の判定がNOであるときには、ステップS203に進み、メインルーチンにリターンする。ステップS201の判定がYESであるときには、消耗品の交換に伴い、ステップS202に進み、カウンタMをM=0に、カウンタNをN=0に、フラグFをF=0にリセットする。続いて、ステップS203に進みリターンする。
【0054】
次に、ステップS102における残量チェック処理のサブルーチンについて説明する。図6は本発明の実施の形態に係る画像出力装置の残量チェック処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。なお、以下のサブルーチンにおいては、消耗品の残量としては、トナーなどの画像形成材が想定されているが、感光体などの消耗品についても図6に係るフローチャートを用いることができる。感光体などの耐用期間が定められた消耗品についてフローチャートを適用する場合においては、消耗品残量検出部182の残量検出に代え、消耗品耐久残量算出部183の耐久残量算出を用いればよいし、「残量」は「耐久残量」として読み替えるとよい。また、図6のフローチャートにおいては、残量30%や残量20%などの基準となる数値が例示されているが、これはあくまで一つの例示に過ぎない。また、このような基準となる数値は、消耗品の品目毎に変わり得るものである。
【0055】
図6のフローチャートにおいて、ステップS300で残量チェック処理のサブルーチンが開始されると、続いてステップS301に進み、まずフラグEがE=0にセットされる。
【0056】
続くステップS302においては、消耗品残量検出部182(消耗品耐久残量算出部183)から消耗品の残量(耐久残量)を取得する。
【0057】
ステップS303では、消耗品の残量が30%以下であるか否かが判定される。ステップS303の判定がNOである場合、すなわち消耗品の残量がまだ十分であるときには、ステップS310に進み、メインルーチンリターンする。ステップS303における判定結果がYESであるときにはステップS304に進む。
【0058】
ステップS304では、消耗品の残量が20%以下であるか否かが判定される。ステップS304の判定がNOである場合、すなわち消耗品の残量が20%より多く30%以下であるときには、ステップS309に進み、操作パネル部150において、「消耗品の交換時期が近付きました。消耗品の準備をして下さい。」なる第1ワーニング表示を行う。
図9は本発明の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)100の操作パネル部150における第1ワーニング表示の表示例を示す図である。本実施形態では、このような表示により、消耗品の残量が20%より多く30%以下であるときに、ユーザーに消耗品の準備を促す。
【0059】
ステップS304の判定がNOである場合、すなわち消耗品の残量が20%以下となっている場合には、ステップS305で、M=0であるか否かが判定される。これは消耗品がセットされてから、初めて残量20%以下となったか否かを判定するステップである。初めて残量20%以下となった場合には、M=0であるので、判定はYESとなり、ステップS306に進む。また、初めてでない場合にはM≧1でるので、判定はNOとなりステップS308に進む。
【0060】
ステップS306では、カウンタMとしてM=1がセットされる。このカウンタMは、エラー表示を行った回数をカウントするものである。
【0061】
また、ステップS307で、フラグFにF=1がセットされる。これは、操作パネル部150でエラー表示を表示するための設定である。
【0062】
ステップS308では、フラグEにE=1がセットされる。E=1は消耗品残量が20%以下である状態を示している。
【0063】
ステップS310でメインルーチンにリターンする。
【0064】
次に、ステップS109における出力可否判断処理のサブルーチンについて説明する。図7は本発明の実施の形態に係る画像出力装置の出力可否判断処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。図7(A)はカウンタM、Nの値に基づいて出力可否判断を詳細に行う場合の例を示しており、図7(B)はカウンタの値によらず出力可否判断を行う場合の例を示している。
【0065】
まず図7(A)に示すフローチャートについて説明する。図7(A)に示すフローチャートにおいて、ステップS400で、出力可否判断処理のサブルーチンが開始されると、次にステップS401に進み、カウンタMの値の判定が行われる。M=1と判定されるとき、すなわちエラー表示が1回目のときはステップS404に進む。また、M=2と判定されるとき、すなわちエラー表示が2回目のときはステップS402に進む。M≧3と判定されるとき、すなわちエラー表示が3回目以上のときはステップS403に進む。
【0066】
ステップS402では、カウンタNの値の判定が行われる。カウンタNの値が80以下であると判定されるとステップS404に進み、カウンタNの値が80よい大きいと判定されると、ステップS403に進む。
【0067】
以上のステップS401、S402は、カウンタ(M,N)の値によって、ステップS403の判定をスキップするか否かを決めるものである。
【0068】
ステップS403では、印刷出力ジョブのジョブ属性が第1種に属するものであるのか、第2種に属するものであるのかが判定される。ここで、第1種のジョブ属性は、それが付された印刷出力ジョブが重要なジョブであると推測されるものであり、第2種のジョブ属性は、それが付された印刷出力ジョブがそれほど重要でないジョブであると推測されるものである。これら第1種、第2種のジョブ属性のそれぞれには明確な定義はないが、後述するような例によって、第1種、第2種のジョブ属性の間の線引きを行うことは可能である。しかし、本発明の概念は、後述するような例にとらわれるものではない。
【0069】
ステップS403の判定で当該ジョブの属性が第1種であると判明したときには、ステップS406に進む。ステップS406では、節約モードでの画像出力実行を実行して、印刷結果を出力する。続く、ステップS407では、記憶部190への印刷出力ジョブをバックアップ処理する。
【0070】
ここで、印刷出力ジョブがファクシミリ受信データの出力に係るものであった場合を考えると、このような処理は、所謂データバックアップをとる制御を行うものであるので、不十分な消耗品量による低いクオリティーの印刷を実行して、この印刷結果が読み取れないようなことがあっても、バックアップされたデータに基づいて再印刷することができ、送信者に連絡をとり再度ファクシミリの送信を依頼する、などという手間のかかる事態を防止することができる。
【0071】
また、ステップS403の判定で当該ジョブの属性が第2種であると判明したときには、ステップS404に進み、節約モードで画像出力を実行する。次のステップS405では(M,N)カウント処理のサブルーチンが実行され、ステップS408でサブルーチンを終了し、メインルーチンに戻る。
【0072】
メインルーチンにおいて「通常モード」の画像出力について記載され、ステップ404においては「節約モード」の画像出力について記載されているが、これらの各モードについて説明する。本発明の画像処理装置は、通常の画像出力に比べて、消耗品の消費を節約しつつ画像出力を行うことが可能なモードを備えており、そのような画像出力を行い得るモードが「節約モード」である。また、十分な消耗品をもって行う通常の画像出力を行うモードが「通常モード」である。これらの「通常モード」、「節約モード」の各印刷出力については、従来の周知の技術を用いることができる。なお、このような「節約モード」の画像出力を行えない場合には、通常の画像出力をおこなっても構わない。なお、消耗品の種類によっては節約モードを設定することができない場合があるので、そのような場兄は通常モードとして画像出力を実行すればよい。
【0073】
次に、図7(B)に示すフローチャートについて説明する。カウンタ(M,N)の値によらず出力可否判断を行う場合を示している。図7(B)に示すフローチャートにおいて、ステップS500で、出力可否判断処理のサブルーチンが開始されると、続いてステップS501で、当該印刷出力ジョブのジョブ属性が判定される。
【0074】
ステップS501の判定で当該ジョブのジョブ属性が第1種であると判定されるとステップS504に進み、また判定でジョブ属性が第2種であると判定されるとステップS502に進む。
【0075】
ステップS504では、節約モードでの画像出力実行を実行して、印刷結果を出力する。続く、ステップ505では、記憶部190への印刷出力ジョブをバックアップ処理する。
【0076】
ステップS502においては、画像処理装置において節約モードで画像出力が実行される。
【0077】
ステップS503では、(M,N)カウント処理のサブルーチンが実行され、ステップS506で、メインルーチンにリターンする。
【0078】
以上のような図7(B)に示すフローチャートに基づく制御処理によっても、所謂データバックアップをとる制御を行うものであるので、不十分な消耗品量による低いクオリテ
ィーの印刷を実行して、この印刷結果が読み取れないようなことがあっても、バックアップされたデータに基づいて再印刷することができ、送信者に連絡をとり再度ファクシミリの送信を依頼する、などという手間のかかる事態を防止することができる。
【0079】
次に、カウンタ(M,N)のカウント処理のサブルーチンについて説明する。図8は本発明の実施の形態に係る画像出力装置の(M,N)カウント処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。このようなカウント処理は、消耗品が20%以下となった後、画像出力装置(複合機)100が1枚印刷出力する毎に実行されるものである。
【0080】
図8において、ステップS600で(M,N)カウント処理のサブルーチンが開始されると、続いてステップS601で、カウンタNが1インクリメントされる。
【0081】
ステップS602では、N=100であるか否かが判定される。ステップS602の判定結果がNOであるときにはステップS605に進み、メインルーチンにリターンする。ステップS602の判定結果がYESであるときにはステップS603に進み、ステップS603においてカウンタMが1インクリメントされる。このように、MはNが100をカウントする毎に1インクリメントされる。そして、Mが1インクリメントされるのに伴い、ステップS604でフラグFがF=1にセットされる。このようにフラグFを設定することによって、エラー表示を実行するものである。ステップS605で、メインルーチンにリターンする。
【0082】
次に、印刷出力ジョブのジョブ属性について説明する。図12は本発明の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)100におけるジョブ属性分類の一例を示す図である。図12は画像出力装置(複合機)100をファクシミリとして用いる場合のジョブ属性例を示す図である。
【0083】
前述したとおり、印刷出力ジョブにはジョブ属性が付されており、ジョブ属性には第1種に属するものと、第2種に属するものとがある。第1種のジョブ属性はジョブの重要度が高いと予想することが可能な属性であり、第2種のジョブ属性はジョブの重要度が低いと予想することが可能な属性である。
【0084】
画像出力装置(複合機)100をファクシミリとして用いる場合には、図12に示すように、印刷出力ジョブの送信元に係る属性、印刷出力ジョブの画質に係る属性、印刷出力ジョブの色に係る属性によって、第1種、第2種の別を判断することができる。なお、判断においてはいずれか一つの属性を用いても、これらを任意に組み合わせて用いても構わない。
【0085】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。他の実施形態においては、画像出力装置のブロック構成が先の実施形態と異なっている。また、他の実施形態においては、ステップS109における出力可否判断処理のサブルーチンが先の実施形態と異なる。以下、これらの相違点を中心に説明する。
【0086】
図13は本発明の他の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)及びその周辺のシステム構成を示す図であり、図14は本発明の他の実施の形態に係る画像出力装置の出力可否判断処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。
【0087】
図13のシステム構成図において先の実施形態と相違するところは、先の実施形態では記憶部190を有しており、これにファクシミリ受信データなどの印刷出力ジョブを直接的にバックアップしていなのに対して、本実施形態ではメール作成送信部195が設けられ、メール作成送信部195でファクシミリ受信データなどの印刷出力ジョブをPDFデ
ータなどに変換して、これを電子メールに添付の上、あらかじめ定められたパーソナルコンピュータ200、200’、200’’に対して送信することによって、間接的にバックアップする点で相違している。
【0088】
このような構成を有する場合の出力可否判断処理のサブルーチンの相違について説明する。先の実施形態と本実施形態の出力可否判断処理のサブルーチンで異なるところは、ステップS703で、印刷出力ジョブのジョブ属性が第1種に属するものであると判定されたとき以降のフローである。
【0089】
ステップS703でジョブ属性が第1種に属するものであると判定されると、続いてステップS706に進む。そしてステップS706では、節約モードでの画像出力実行を実行して、印刷結果を出力する。続く、ステップ707では、メール作成送信部195でファクシミリ受信データなどの印刷出力ジョブをPDFデータなどに変換して、これを電子メールに添付して、所定のパーソナルコンピュータ200、200’、200’’に対してバックアップメールを送信する。
【0090】
以上のような本実施形態によれば、バックアップメールを所定のパーソナルコンピュータに送信する形で、バックアップ制御を行うものであるので、不十分な消耗品量による低いクオリティーの印刷を実行して、この印刷結果が読み取れないようなことがあっても、バックアップされたデータに基づいて再印刷することができ、送信者に連絡をとり再度ファクシミリの送信を依頼する、などという手間のかかる事態を防止することができる。
【0091】
以上、種々の実施形態について説明したが、それぞれの実施形態の個々を任意に組み合わせて作り上がられる実施形態についても本発明の範疇に入るものである。
【0092】
以上、本発明に係る画像出力装置によれば、消耗品残量検出手段によって消耗品が所定量以下であることが検出されたときや、消耗品耐久残量算出手段によって消耗品の耐久残量が所定量以下であることが検出されたききには、ジョブ属性判断手段により重要度が高いと判断し得る印刷出力ジョブについては、印刷出力ジョブのデータの保存を行いつつ印刷出力を実行したり、或いは、メール送信手段によって印刷出力ジョブに係るデータをメールで送信しつつ印刷出力を実行したりする、所謂データバックアップをとる制御を行うものであるので、不十分な消耗品量による低いクオリティーの印刷を実行して、この印刷結果が読み取れないようなことがあっても、バックアップされたデータに基づいて再印刷することができ、送信者に連絡をとり再度ファクシミリの送信を依頼する、などという手間のかかる事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)及びその周辺のシステム構成を示す図である。
【図2】消耗品種別毎の残量検出、耐久残量算出方法の一例をまとめた図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る画像出力装置の画像出力処理のフローチャートを示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る画像出力装置の各処理のフローチャートで用いられるフラグ、カウンタ毎の意味を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る画像出力装置の消耗品交換検出処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る画像出力装置の残量チェック処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る画像出力装置の出力可否判断処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る画像出力装置の(M,N)カウント処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)の操作パネル部における表示例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)の操作パネル部における表示例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)の操作パネル部における表示例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)におけるジョブ属性分類の一例を示す図である。
【図13】本発明の他の実施の形態に係る画像出力装置(複合機)及びその周辺のシステム構成を示す図である。
【図14】本発明の他の実施の形態に係る画像出力装置の出力可否判断処理のサブルーチンのフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
【0094】
10・・・ネットワーク、20・・・電話回線、100・・・複合機、110・・・制御部、120・・・ファクシミリ部、130・・・プリンタ部、140・・・スキャナ部、150・・・操作パネル部、160・・・ネットワークI/F、170はUSB I/F、180・・・消耗品管理部、181・・・消耗品交換検知部、182・・・消耗品残量検出部、183・・・消耗品耐久残量算出部、190・・・記憶部、195・・・メール作成送信部、200、200’、200’’ ・・・パーソナルコンピュータ、300・・・外部機器
【特許請求の範囲】
【請求項1】
消耗品の残量を検出する消耗品残量検出手段と、
印刷出力ジョブのジョブ属性を判断するジョブ属性判断手段と、
出力の可否に関する判断を行う出力可否判断手段とを有し、
前記出力可否判断手段は、前記消耗品残量検出手段によって前記消耗品が所定量以下であることが検出されたき、前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、単に印刷出力を実行するか、又は、印刷出力ジョブのデータの保存を行いつつ印刷出力を実行するか、を判断する第1の判断を行うことを特徴とする画像出力装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像出力装置であって、
印刷出力ジョブに係るデータをメールに添付して送信するメール送信手段を有し、
前記出力可否判断手段は前記消耗品残量検出手段によって前記消耗品が所定量以下であることが検出されたき、前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、単に印刷出力を実行するか、又は、前記メール送信手段によって印刷出力ジョブに係るデータをメールで送信しつつ印刷出力を実行するか、を判断する第2の判断手段を行うことを特徴とする画像出力装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の画像出力装置であって、
消耗品の耐久残量を算出する消耗品耐久残量算出手段を有し、
前記出力可否判断手段は前記消耗品耐久残量算出手段によって前記消耗品の耐久残量が所定量以下であることが検出されたき、前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、単に印刷出力を実行するか、又は、印刷出力ジョブのデータの保存を行いつつ印刷出力を実行するか、を判断する第3の判断を行うことを特徴とする画像出力装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像出力装置であって、
前記出力可否判断手段は、前記消耗品耐久残量算出手段によって前記消耗品の耐久残量が所定量以下であることが検出されたき、前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、単に印刷出力を実行するか、又は、前記メール送信手段によって印刷出力ジョブに係るデータをメールで送信しつつ印刷出力を実行するか、を判断する第4の判断を行うことを特徴とする画像出力装置。
【請求項5】
請求項1乃至4記載の画像出力装置であって、
印刷出力をカウントする印刷出力カウント手段をさらに有し、
前記出力可否判断手段は、前記印刷出力カウント手段によるカウント及び前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、第1乃至第4の判断を行うことを特徴とする画像出力装置。
【請求項6】
前記ジョブ属性判断手段は、印刷出力ジョブの送信元に係る属性、印刷出力ジョブの画質に係る属性、印刷出力ジョブの色に係る属性、のいずれか一つ又は任意の組み合わせにより判断することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像出力装置。
【請求項1】
消耗品の残量を検出する消耗品残量検出手段と、
印刷出力ジョブのジョブ属性を判断するジョブ属性判断手段と、
出力の可否に関する判断を行う出力可否判断手段とを有し、
前記出力可否判断手段は、前記消耗品残量検出手段によって前記消耗品が所定量以下であることが検出されたき、前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、単に印刷出力を実行するか、又は、印刷出力ジョブのデータの保存を行いつつ印刷出力を実行するか、を判断する第1の判断を行うことを特徴とする画像出力装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像出力装置であって、
印刷出力ジョブに係るデータをメールに添付して送信するメール送信手段を有し、
前記出力可否判断手段は前記消耗品残量検出手段によって前記消耗品が所定量以下であることが検出されたき、前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、単に印刷出力を実行するか、又は、前記メール送信手段によって印刷出力ジョブに係るデータをメールで送信しつつ印刷出力を実行するか、を判断する第2の判断手段を行うことを特徴とする画像出力装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の画像出力装置であって、
消耗品の耐久残量を算出する消耗品耐久残量算出手段を有し、
前記出力可否判断手段は前記消耗品耐久残量算出手段によって前記消耗品の耐久残量が所定量以下であることが検出されたき、前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、単に印刷出力を実行するか、又は、印刷出力ジョブのデータの保存を行いつつ印刷出力を実行するか、を判断する第3の判断を行うことを特徴とする画像出力装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像出力装置であって、
前記出力可否判断手段は、前記消耗品耐久残量算出手段によって前記消耗品の耐久残量が所定量以下であることが検出されたき、前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、単に印刷出力を実行するか、又は、前記メール送信手段によって印刷出力ジョブに係るデータをメールで送信しつつ印刷出力を実行するか、を判断する第4の判断を行うことを特徴とする画像出力装置。
【請求項5】
請求項1乃至4記載の画像出力装置であって、
印刷出力をカウントする印刷出力カウント手段をさらに有し、
前記出力可否判断手段は、前記印刷出力カウント手段によるカウント及び前記ジョブ属性判断手段により判断されたジョブ属性に応じて、第1乃至第4の判断を行うことを特徴とする画像出力装置。
【請求項6】
前記ジョブ属性判断手段は、印刷出力ジョブの送信元に係る属性、印刷出力ジョブの画質に係る属性、印刷出力ジョブの色に係る属性、のいずれか一つ又は任意の組み合わせにより判断することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像出力装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−26408(P2010−26408A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−190461(P2008−190461)
【出願日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
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