説明

画像形成システム、画像形成装置、表示方法、及びプログラム

【課題】操作パネルを介して行うユーザに特有な設定を、簡便かつユーザの使用実績に基づいて行うことが可能な画像形成システム、画像形成装置、およびその表示方法を提供する。
【解決手段】ユーザからのプリントジョブを受けてプリントジョブ処理部23で処理するとともに、プリントジョブ分析部24で、コピージョブ時の設定に共通する設定項目のデータについてユーザごとにプリントジョブを分析する。ユーザ固有情報書き換え部25は、プリントジョブで頻出する設定項目のデータを、該当するユーザの固有設定データとして書き換える。その後、画像形成装置2でユーザが認証されてコピージョブを行う場合、コピージョブに係わる設定項目のデータが、対応するプリントジョブのデータに置き換わって表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作パネル上で多国語言語を切り換えて表示可能な画像形成装置に関し、特に、ユーザが頻繁に使用する操作パネル上の言語と、コピージョブなどの設定内容の切り換えの利便性を向上させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
コピー、ファックス、プリンタ、ボックス機能、ネットワーク接続などの多彩な機能を備えた画像形成装置、すなわち、複合機またはMFP(Multi Function Peripheral)と呼称される多機能機等が会社等のオフィスで複数のユーザによって使用されている。
【0003】
国際化が進む中、複数のユーザが日本語、英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語などの多言語環境でMFPを直接操作するとともに、ユーザ独自の言語環境のコンピュータを介してMFPでプリントなどのジョブを行うニーズが増加している。
【0004】
このような複数の言語が混在した環境でMFPを使用する場合、ユーザ個人が使用するコンピュータは、ユーザが通常使用する言語のシステムでセットアップされている。しかし、MFPにおいて、ユーザインタフェースとなる操作パネル上に複数の言語を同時に表示することは、表示される言語の文字などが小さくなり判読が困難になる結果、操作性が著しく損なわれる。さらに必要な数の言語を全て同時に表示することが不可能な場合が多い。
【0005】
また、MFPを直接操作してコピーなどの操作を行う場合、操作パネル上に表示される言語の上記の問題と相まって、例えば、片面/両面コピー、ページ割付、拡大/縮小コピー、カラー/モノクロコピーなどの様々な設定項目がある。よって、使いにくい。このように、MFPの操作パネルにおいて、言語と機能などの設定をユーザが所望する設定に簡単に行うことができないという問題がある。
【0006】
そのため、通信回線を介して画像形成装置に接続されたコンピュータ上で動作するウェブブラウザのウェブページに、ユーザIDとそのユーザの使用言語、フォントサイズ、表示形式(簡易、通常、詳細表示)を入力して、ユーザごとの表示設定を予め登録できる画像形成装置が特許文献1に開示されている。ユーザが画像形成装置を直接操作したい場合、その画像形成装置の操作パネルを介してユーザIDを入力する。すると、入力されたユーザIDに対応した言語、フォントサイズ、表示形式で操作パネル上に表示が行われる。
【0007】
また、プリンタに接続された情報処理装置において、ユーザ個人が頻繁に使用する複数の印刷設定情報を予め情報処理装置に登録しておき、実際の印刷時に登録された印刷設定情報から1つを選んで印刷を行うことが可能な情報処理装置が、特許文献2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−086611号公報
【特許文献2】特開2006−085253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、特許文献1に開示された画像形成装置では、ユーザが画像形成装置上で所望する表示形態を、コンピュータを介して予め登録する必要がある。そのため、全ユーザに徹底させる管理上の問題や、操作が煩雑なため登録ミスが発生する可能性がある。また、ユーザの言語環境が変わる場合、再登録が必要になる。また、特許文献1による登録は操作パネル上の言語とその表示形態に係わるもので、例えば、各ユーザに特有の、或いは頻繁に使用されるコピージョブなどを設定することはできない。
【0010】
特許文献1に開示された画像形成装置では、情報処理装置上で行う印刷設定を簡素化することはできるものの、MFPなどの画像形成装置上で行う操作の利便性を改善するものではない。
【0011】
本発明は、このような問題点に鑑み、画像形成システムや画像形成装置の操作パネルに係わるユーザに特有な設定を簡便に行うことが可能な画像形成装置およびその方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明の一形態に係る画像形成システムは、ユーザの直接操作によってジョブを行い、且つ、通信回線を介してプリントジョブのデータを受けてプリントジョブを行う画像形成手段と、直接操作を行うユーザを識別する識別手段と、ユーザごとのデフォルト言語を記憶する記憶手段と、前記画像形成手段が前記プリントジョブを行う場合に、該プリントジョブのデータ内の、ユーザを特定するデータと言語特定データとを分析して、該ユーザの使用言語を判断し、その判断結果に基づいて、該使用言語を該ユーザのデフォルト言語として前記記憶手段に記憶させる書き換え手段と、前記識別手段によって識別されたユーザのデフォルト言語によって表示を行う操作表示手段と、を備える。
【0013】
また、本発明の一形態に係る画像形成システムは、ユーザの直接操作によってコピージョブを行い、且つ、通信回線を介してプリントジョブのデータを受けてプリントジョブを行う画像形成手段と、直接操作を行うユーザを識別する識別手段と、ユーザのデフォルト設定項目の内容をユーザごとに記憶する記憶手段と、前記画像形成手段が前記プリントジョブを行う場合に、該プリントジョブのデータ内のユーザを特定するデータと該ユーザのプリント設定項目の内容を分析する分析手段と、その分析結果に応じて、前記記憶手段に記憶されている該ユーザのデフォルト設定項目の内容を、該ユーザのプリント設定項目の内容で書き換える書き換え手段と、前記画像形成手段を直接操作してコピージョブを行うユーザが、前記識別手段によって識別されると、識別されたユーザの前記デフォルト設定項目の内容を反映して表示を行う操作表示手段と、を備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、ユーザごとのプリントジョブに基づいて、ユーザごとのコピー設定を自動的に行うことができる。そのため、管理者の負担が大幅に軽減されるとともに、ユーザの作業の形態に則した設定が自動的に行われ、ユーザの作業効率も改善される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施形態の画像形成装置を用いた画像形成システムの全体的な構成例を示す図である。
【図2】画像形成装置の一例を示す外観図である。
【図3】MFPのハードウェア構成の例を示す図である。
【図4】ユーザが処理条件などを入力するために操作パネルに表示される画面の例である。
【図5】認証サーバ認証サーバと言語データサーバの機能的構成の例を示すブロック図である。
【図6】MFPのコピージョブ時に設定される項目の例を示す図である。
【図7】ユーザの固有設定情報の例を示す図である。
【図8】MFPが直接操作される場合の準備処理を示すフローチャートである。
【図9】ユーザ認証の入力画面の例を示す図である。
【図10】英語のOSとアプリケーションがインストールされたユーザ端末上に表示されるプリント設定画面の例を示す。
【図11】プリントのためにユーザ端末からMFPに送られるPJLの例をしめす図である。
【図12】MFPによるプリントジョブの処理とプリントジョブに含まれるユーザの固有設定情報の項目を分析する処理を機能的に示したブロック図である。
【図13】プリントジョブを分析することによってユーザ固有設定情報書き換える処理を示すフローチャートである。
【図14】プリントジョブに含まれる設定項目の各データの出現回数と所定のしきい値との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態について説明する。
【0017】
図1は本実施形態の画像形成装置2を用いた画像形成システム1の全体的な構成例を示す図である。
【0018】
画像形成システム1は、それぞれ通信回線6を介して接続された画像形成装置であるMFP2、認証サーバ3、言語データサーバ4、及びユーザ端末5によって構成される。
【0019】
MFP2は、一般に複合機と呼ばれ、コピー機能、ファックス機能、ネットワークプリンティング機能、スキャナ機能及びボックス機能等の機能を集約した装置である。
【0020】
認証サーバ3は、MFP2を使用しようとするユーザが、MFP2の使用許可が与えられているユーザであるか否かを判断する機能を有するサーバ装置である。
【0021】
言語データサーバ4は、例えば、MFP2の操作パネル上の表示メッセージや、MFP2から例えばユーザ端末5に送信されるメッセージの言語データを複数の言語で格納し、MFP2からの要求により、要求された言語の言語データをMFP2に渡す機能を有するサーバ装置である。
【0022】
ユーザ端末5は、例えば端末機能を果たすパソコンであり、ディスプレイ、キーボード、マウス等のインタフェースを備え、MFP2にプリントジョブを送信する等の通常の機能を有する端末装置である。
【0023】
また、図示しないが、図1に示した認証サーバ3と言語データサーバ4は、いずれか一方あるいは両方ともMFP2に内蔵することも可能である。
【0024】
図2は画像形成装置2の一例を示す外観図である。図2に示すように画像形成装置2は、原稿搬送部2a、スキャナ部2b、プリンタ部2cおよび給紙部2dを備える。
【0025】
このような画像形成装置2に対して、ユーザは直接の操作によって所望のコピージョブなどを実行させることができる。操作のためのユーザインタフェースとして、表示部2eと操作部2fとからなる操作パネル20fが配置されている。表示部は液晶表示装置などから構成され、操作部2fは表示部2eのディスプレイの前面に重ねられたタッチパネルなどから構成されている。
【0026】
次に、MFP2のハードウェア構成について説明する。図3は、MFP2のハードウェア構成の例を示す図である。
【0027】
MFP2は、CPU(Central Processing Unit)20a、RAM(Random Access Memory)20b、ROM(Read Only Memory)20c、ハードディスク20d、制御回路20e、操作パネル20f、通信インタフェース20g、印刷装置20h等によって構成される。
【0028】
制御回路20eは、ハードディスク20d、操作パネル20f、通信インタフェース20g、印刷装置20h、スキャナ20i等の装置を制御するための回路である。
【0029】
操作パネル20fは、ユーザに対してメッセージまたは指示を与えるための画面、ユーザが所望する処理の種類及び処理条件を入力するための画面、及びCPU20aで実行された処理の結果を示す画面などを表示部2eに表示する。また、ユーザは、操作パネル20fの操作部2fの所定の位置に触れることによってMFP2に対して指示を与えたり処理条件の指定を行ったりすることができる。このように、操作パネル20fは、MFP2を操作するユーザのユーザインタフェースの役割を果たしている。
【0030】
図4は、ユーザが処理条件などを入力するために操作パネル20fに表示される画面の例であり、(a)は日本語を使用するユーザのための画面20faで、(b)は英語を使用するユーザのための画面20fbである。その他、例えば、フランス語、ドイツ語、中国語、韓国語などの複数の言語から1つの言語が選択されて表示される。このようなユーザが所望する言語は、MFP2によるユーザの認証後にユーザが選択するか、管理者がユーザごとに設定するか、あるいは、後述するように本実施形態を実施することによって行うことができる。
【0031】
また、後述するように、本実施形態を実施することによって、コピージョブにおけるユーザのデフォルト設定が反映されて表示される。図4においては、表示文字の背景にハッチングで示された項目は、ユーザのデフォルト設定が反映されていることを示している。
【0032】
再び図3を参照すると、通信インタフェース20gは、通信回線6を介して認証サーバ3、言語データサーバ4等の他の装置と所定のプロトコル、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)で通信を行うためのNIC(Network Interface Card)またはモデムなどである。
【0033】
印刷装置20hは、ユーザ端末5から送信されてきた印刷ジョブに含まれる画像データに基づく画像、或いはスキャナ20iによって読み取られた原稿の画像データに基づく画像を印刷する装置である。前者の場合はいわゆるプリント機能であり、後者の場合はいわゆるコピー機能に相当する。
【0034】
スキャナ20iは、MFP2の図示しない原稿台に載置された原稿を読み取って画像データに変換する装置である。
【0035】
以下、図5を用いて、画像形成システム1を構成する認証サーバ3、及び言語データサーバ4について説明する。
【0036】
図5は、認証サーバ3と言語データサーバ4の機能的構成の例を示すブロック図である。
【0037】
認証サーバ3は、ユーザ情報登録部31、ユーザ認証部32、ユーザ情報記憶部33、及びユーザ情報送信部34を有する。以下に説明する認証サーバ3の各部の機能は、認証サーバ3のメモリに格納されているプログラムが、認証サーバ3の図示しないCPUにより実行されることで実現される。認証サーバ3がMFP2に内蔵される場合は、認証サーバ3の各部の機能は、MFP2のCPU20aやプログラムによって実現してもよい。
【0038】
認証サーバ3のユーザ情報登録部31は、MFP2を使用するユーザの認証に用いられる認証情報、ユーザがMFP2で行うコピージョブのために使用されるユーザの固有設定情報、ユーザのその他の情報(以下、総称してユーザ情報)を受けて、これらの情報をユーザ情報記憶部33に記憶させる登録処理を行う。
【0039】
ユーザ情報は、通常、MFP2の管理者が管理者権限を使用してMFP2の操作パネル20fを介して入力する。入力されたユーザ情報は、MFP2の通信インタフェース20gを介して認証サーバ3のユーザ情報登録部31に送られて登録処理が行われる。管理者は管理者権限を使用することにより、図示しない管理者の端末からMFP2を介して、或いは直接、認証サーバ3のユーザ情報登録部31にユーザ情報を送信して登録することも可能である。また、管理者は認証サーバ3の図示しない操作パネルを介してユーザ情報を入力してもよい。
【0040】
ユーザ情報記憶部33は、ユーザ情報登録部31の指示に基づいてユーザ情報を記憶する機能を備える。記憶しているユーザ情報は、管理者がMFP2の使用許可を与えているユーザについての情報である。
【0041】
また、MFP2を使用するユーザが、MFP2によって認証を求められた場合にMFP2に入力する認証情報を、MFP2が認証サーバ3のユーザ認証部32に送信する。その場合、ユーザ認証部32はユーザ情報記憶部33に記憶されているユーザの認証情報と照合して正当なユーザであるか否かを判断し、その結果をMFP2に返す。該当するユーザの認証情報を認証サーバ3から受けて、正当なユーザであるか否かの判断をMFP2が行う構成も可能である。
【0042】
ユーザ情報送信部34は、MFP2の要求に応じて、ユーザ情報記憶部33に記憶されているユーザの固有設定情報を含むユーザ情報をMFP2に送信する。
【0043】
言語データサーバ4は、言語データ要求受信部41、言語データ送信部42、及び言語データ記憶部43を有する。以下に説明する言語データサーバ4の各部の機能は、言語データサーバ4のメモリに格納されているプログラムが、言語データサーバ4の図示しないCPUにより実行されることで実現される。言語データサーバ4がMFP2に内蔵される場合は、言語データサーバ4の各部の機能は、MFP2のCPU20aやプログラムによって実現してもよい。
【0044】
なお、説明を分かりやすくするために、MFP2は、図4(a)で例示したように、日本語で操作パネル20fに表示を行うための日本語の言語データのみをデフォルト言語のデータとして、ROM20cまたはハードディスク20dに内蔵しているものとする。デフォルト言語以外の言語データが必要な場合は、その都度、言語データサーバ4に要求して必要な言語の言語データを言語データサーバ4から取得するものとする。
【0045】
言語データサーバ4の言語データ要求受信部41は、MFP2からデフォルト言語以外の、例えば、英語の言語データの要求を受ける。言語データ記憶部43は、デフォルト言語以外の言語の言語データを記憶している。言語データ送信部42は、言語データ要求受信部41が受けた言語データの要求に合致する言語データを言語データ記憶部43から取得してMFP2に送信する。
【0046】
次に、本実施形態のMFP2を直接操作して行うコピージョブ時に設定される項目について説明する。
【0047】
図6は、MFP2のコピージョブ時にデフォルトで設定され、ユーザの入力操作によって変更が可能な項目の例を示す図である。
【0048】
MFP2は、管理者によって別途設定されない状態では、その機能や動作の項目は工場出荷時のデフォルト状態に設定されている。図6のMFP2のデフォルトデータ100を参照すると、例えば、項目グループ101として、装置のデフォルト言語の項目は日本語に設定されている。項目グループ102はコピー機能の初期データの例で、カラー/モノクロ項目ではコピーは黒に設定されている。
【0049】
以下、他の項目として、片面/両面コピーは片面に、1枚以上の用紙に縮小してレイアウトするページ割付は1in1に、つまり、1ページを1枚の用紙にコピーすることに、拡大縮小率は100%に、使用する用紙のサイズはA4に、コピー時にコピーした日時を用紙の端に印刷するタイムスタンプは無しに、設定されている。
【0050】
なお、これらの項目のデータは管理者によって変更が可能であるが、以下の説明では、管理者によって変更されていない状態に基づいて説明する。また、初期データ100はMFP2の、例えば、ROM20c或いはハードディスク20dに記憶されている。
【0051】
また、本実施形態に係わる画像形成システム1では、上記の初期データ100に示される項目の一部に関するユーザごとのデフォルト値を、ユーザの固有設定情報として、ユーザの認証情報とともに認証サーバ3に格納しておくことが可能な構成となっている。
【0052】
図7は、ユーザの固有設定情報200の例を示す図である。
【0053】
ユーザIDは、認証に使用される各ユーザのIDである。使用言語は、初期データ100の項目グループ101に対応する。コピー機能は、初期データ100の項目グループ102に対応するとともに、各項目も項目グループ101の各項目に対応している。なお、ユーザの固有設定情報200の各項目の設定変更は、管理者が行うことも可能であるが、後述のように本実施形態を実施することによって自動的に行われる。図7に示す例は、管理者によって変更されていない状態を示す。そのため、各項目のデータは、図6に示すMFP2の初期データ100初期状態のデータがそのまま引き継がれている。
【0054】
また、ユーザの固有設定情報200の項目は、コピージョブ時に、ユーザによって変更される可能性のある項目から構成されている。そのため、MFP2の初期データ100の全ての項目には対応していない。すなわち、ユーザの固有設定情報200の項目が有効になっても、固有設定情報200に含まれていない項目は、初期データ100の項目のデータが自動的に適用される。詳細は後述する。
【0055】
次に、ユーザがコピー、ファックス、スキャンなどを行うため、MFP2を直接操作して作業を行う場合の処理について説明する。図8はMFP2が直接操作される場合の準備処理を示すフローチャートで、図9はユーザ認証の入力画面の例を示す図である
MFP2が起動すると、MFP2は初期データ100に基づいて初期設定される。ユーザが操作パネル20fを使用してMFP2を操作しようとすると、図8のステップS1に示すように、ユーザ認証画面300が操作パネル20fに表示される。MFP2を直接しようとするユーザは、例えば、図9に示すように、このユーザ認証画面300のユーザID入力ボックス301に自分のIDを入力し、続いてパスワードボックス302にパスワードを入力する。入力が終了するとOKボタンを押す。入力をやり直す場合はCancelボタンを押す。
【0056】
なお、上記したように、MFP2の言語はデフォルト言語である日本語に設定されているものとする。その場合、日本語の読めないユーザのため、ユーザ認証画面100の要部は日本語と同時に英語も併記されている。
【0057】
ユーザIDとパスワードの入力が終了すると(S2)、MFP2は入力されたユーザIDがユーザ情報記憶部33に記憶されている認証情報と一致するか否かを認証サーバ3に問い合わせる。一致する場合は(S3のYes)、当該ユーザIDとともに入力されたパスワードが、認証サーバ3が格納する当該ユーザIDのパスワードと一致するかが判定される(S4)。
【0058】
当該ユーザIDが一致しない場合(S3のNo)、またはパスワードが一致しない場合は(S4のNo)、認証処理が再度行われる。パスワードが一致する場合(S4のYes)、MFP2は認証サーバ3に要求して、当該ユーザIDに対応するユーザの固有設定情報200をユーザ情報記憶部33からユーザ情報送信部34を介して取得する(S5)。そして、その固有設定情報200に含まれるユーザ言語を使用してMFP2の操作用画面を操作パネル20f上に表示する(S6)。
【0059】
上記の例で、図7に示すユーザID「A01」のユーザが認証を行ったとすると、MFP2は起動時にデフォルト言語の日本語に設定されているが、S6の処理後、MFP2の言語はユーザID「A01」のユーザの使用言語に置き換わる。しかし、この例では、ユーザID「A01」の使用言語は管理者によって変更されていないためデフォルト言語である日本語のままである。結果として、MFP2の言語は日本語のままである。
【0060】
このように、通常は、管理者が各ユーザの固有設定情報の項目のデータを変更しない限り、MFP2の初期データ100の対応する項目と同じデータのままである。しかし、画像形成システム1が多数のユーザによって使用される場合、各ユーザの固有設定情報の項目のデータを変更することは管理者にとって膨大な作業となり、設定ミスも起こりやすくなる。また、一度管理者が変更しても、ユーザが画像形成システム1を使用する過程において、作業の内容によっては、項目データの変更が望まれる場合もしばしば起こりえる。
【0061】
そのため、本実施形態では、ユーザがユーザ端末5を使用してMFP2にプリントジョブを送って遠隔操作する場合と、操作パネル20fを介してMFP2でコピージョブを行う場合とに共通する設定項目に注目する。プリントジョブとコピージョブにおいて、それらの共通する設定項目では。しばしば同じ設定が使用される。例えば、前述の図7のユーザの固有設定情報200である。これらの共通する設定項目を、ユーザの作業履歴や指向に沿うように自動的に設定する方法を以下に説明する。
【0062】
図10〜図12を用いて、プリントジョブを分析してユーザの固有設定情報を自動的に書き換える方法を説明する。
【0063】
図10は、英語のOS(Operating System)とアプリケーションがインストールされたユーザ端末5上に表示されるプリント設定画面500の例を示す。
【0064】
このプリント設定画面500において設定された項目のデータが、プリントジョブ、具体的には、PJL(Print Job Language)に組み込まれて画像データとともにMFP2に送信されてプリントされる。例えば、Paper Size(用紙サイズ)はA4に、Color(印刷カラー)は黒に、Single/Duplex(片面/両面プリント)は両面に、Time Stamp(日付印刷)は有りに、Number of Sets(印刷部数)は1部に、Page Layout(ページ割付)は2頁/1枚に、Scaling(拡大縮小)は100%に設定されている。プリントを行う場合はPRINTボタン501を、キャンセルする場合はCANCELボタン502が押される。
【0065】
なお、詳細は後述するが、「MFP Display Language」と表示される部分は、MFP2の操作パネル20f上の表示言語を、プリント時に直接指定して変更するための操作パネル言語選択ボックス503である。
【0066】
図11は、プリントのためにユーザ端末5からMFP2に送られるPJLの例を示す図である。
【0067】
例えば、行番号11の命令はMFP2、又は認証サーバ3に対して、当該プリントジョブに対する認証処理を有効にさせるためのものである。行番号8は、ユーザ端末5にインストールされて当該プリントジョブを生成したプリントドライバの言語、すなわち、プリント設定画面500の言語を示している。
【0068】
行番号9は、図10に示した操作パネル言語選択ボックス503で選択された言語を示している。この例では、「NONE」となっているので、このPJL実行時に操作パネル20fの言語を強制的に変更しない。行番号12はユーザIDを通知するための命令である。行番号16はカラーに関する命令で、行番号17はページ割付に関する命令で、行番号19は片面/両面印刷に関する命令である。なお。図10で示したプリント設定はこのPJLに全て反映されるが、他の命令に関しては説明を省略する。
【0069】
図12は、MFP2によるプリントジョブの処理と、プリントジョブに含まれるユーザの固有設定情報の項目を分析する処理を機能的に示したブロック図である。
【0070】
MFP2は、外部との通信を行う通信部21と、全体の制御を行う制御部22と、ユーザ端末5から送信されてくるプリントジョブを処理するプリントジョブ処理部23と、プリントジョブの内容を分析するプリントジョブ分析部24と、プリントジョブ分析部24の分析結果に基づいてユーザの固有設定情報を書き換えるユーザ固有設定情報書き換え部25とを有する。これらの機能部は、MFP2のROM20cあるいはハードディスク20dに予め記憶されているプログラムが、CPU20aにより実行されることで実現される。
【0071】
図13は、プリントジョブを分析することによってユーザ固有設定情報書き換える処理を示すフローチャートである。
【0072】
ユーザ端末5からMFP2にプリントジョブが送信されてくると(S22)、プリントジョブに含まれる認証情報に基づいて認証が行われる(S23)。なお、プリント時の認証処理は、上記したように、操作パネル20fを介した認証処理と同様に行われるが、認証に成功しても、そのユーザの固有設定情報200に基づく操作パネル20fの表示は行われない。認証が不成功の場合(S24のNo)、プリントジョブ送信元のユーザ端末5に警告メッセージが送られる。
【0073】
一方、認証が成功した場合(S24のYes)、図12の制御部22を介してプリントジョブ処理部23にプリントジョブが送られてプリントジョブが処理され、プリントが行われる。同時に、プリントジョブ分析部24で、プリントジョブに含まれる、ユーザ固有設定情報200の項目と一致する項目のデータがユーザごとに分析される(S26)。
【0074】
分析は、ユーザ毎に過去のプリントジョブと比較して、同じ設定項目において、同じ設定の内容の頻度が所定のしきい値を超えた場合に、認証サーバ3に格納されているユーザ固有設定情報200の書き換えが必要と判断する(S26のYes)。
【0075】
この判断の詳細については後述する。その際、図12のプリントジョブ分析部24からユーザ固有設定情報書き換え部25に判断結果が送られ、ユーザ固有設定情報書き換え部25は、制御部22、通信部21を経由して、図5に示す認証サーバのユーザ情報登録部31に対して該当するユーザの固有設定情報を書き換える処理を行わせる(S27)。一方、書き換えが必要ないと判断された場合(S26のNo)、プリントジョブ分析部24にユーザごとの過去の実績データが蓄積されていく(S29)。
【0076】
次に、プリントジョブ分析部24による判断の例を、図14を参照して説明する。図14は、プリントジョブに含まれる設定項目の各データの出現回数と所定のしきい値との関係を示す図である。
【0077】
図14に示す例は、ユーザID「A01」のユーザに関するこれまでのプリントジョブを分析した結果であり、このような分析は認証サーバ3に登録されているユーザ毎に行われ、登録と同時に開始される。この例によると、当該ユーザは、これまでにMFP2で71回のプリントを行っている。項目名がユーザの固有設定情報200内の使用言語に相当するプリントドライバ言語を見ると、ユーザ端末5で英語のプリントドライバを使用した回数が50回、日本語は5回、フランス語は1回、その他は0である。
【0078】
使用言語に対する所定のしきい値として70%が設定されている。当該ユーザが英語のプリンタドライバを使用して直近のプリントジョブを行ったとすると、英語の出現回数が50回になると同時に、合計プリント回数、つまり71回に占める割合がちょうど70%を超えたことになる。そのため、この時点で、認証サーバ3に格納されている当該ユーザのユーザ固有設定情報200が書き換えられる。
【0079】
その際、本例のようにしきい値を超えた項目のデータ、つまり、使用言語のデータのみを書き換えてもよい。他の項目のデータにおいて、出現頻度の最も高いデータも同時に書き換えてもよい。その場合、用紙サイズの項目はA4に、片面/両面の項目は両面に設定される。
【0080】
また、しきい値を設定しない方法も可能である。その場合、ユーザごとに、或いは全ユーザに対して、所定のタイミングで判断を行う。その時、項目ごとに出現頻度の最も高いデータでユーザのユーザ固有設定情報200を書き換えても良い。
【0081】
また、図14では、全ての項目に70%のしきい値を設定しているが、項目毎に設定値を変えることも可能である。例えば、使用言語はユーザに特有なものなので、一度決まるとしばしば変更になるものではない。そのため、使用言語のしきい値を低く設定しておくことによって、ユーザ登録後、数回英語のプリントドライバが使用されると、自動的にユーザ固有設定情報200の使用言語の項目が英語に設定されて、便利である。
【0082】
さらに、しきい値として、合計プリント回数に占める割合ではなく、全項目一律の回数を、或いは項目毎に別々の回数を設定することも可能である。このようにすると、上記の使用言語の場合、しきい値を1回に設定しておくことによって、当該ユーザの最初のプリントジョブで使用されたプリントドライバ言語と同じ言語が使用言語に設定される。
【0083】
上記のように、しきい値を超えることにより、ユーザ固有設定情報200が書き換えられたあと、図14に示す全項目の出現回数をリセットするか、あるいは書き換えられた項目の出現回数のみリセットするかは、画像形成システム1の実際に使用状態に則して決定すればよい。
【0084】
このようなユーザに特有な使用言語のみを即座にユーザ固有設定情報200の項目データとして登録する他の手段として、図10のプリント設定画面500に示した、操作パネル言語選択ボックス503で所望する言語を選択することも可能である。
【0085】
図10の例では、操作パネル20fの言語選択ボックス503でNone、すなわち、何も選択されない状態になっているが、例えば、Englishを選択すると、PJLに操作パネル20fの言語を英語に変える命令が組み込まれ、MFP2にプリントジョブを送られると、その命令が即座に実行される。
【0086】
例えば、ユーザが英語のプリントドライバを使用しているとする。該ユーザが言語選択ボックス503でGerman(ドイツ語)を選択してプリントジョブをMFP2に行わせる。その後、該ユーザがコピージョブなどを行うためにMFP2を直接操作する場合、操作パネル20f上にドイツ語で各種の表示が行われる。
【0087】
図10〜図13に基づいて説明したように、一旦、ユーザ固有設定情報200の項目データの出現頻度がしきい値を超えるようなプリントジョブが行われると、認証サーバ3に格納されているユーザの固有設定情報200が、当該ユーザの実際のプリントジョブに適したデータに自動的に変更される。
【0088】
更に、ユーザ固有設定情報200の項目は、コピージョブにも共通する項目になっている。そのため、ユーザがコピージョブをおこなうため、MFP2を操作して図8を参照して説明した認証作業S2を行うと、ユーザの固有設定情報200の取得の処理S5が行われて、MFP2の設定が使用言語も含めて当該ユーザのコピージョブに便利なように自動設定される。
【0089】
また、本発明の実施形態によると、管理者の負担が大幅に軽減されるとともに、ユーザの作業の形態に則した設定が自動的に行われるため、ユーザ作業の効率も改善される。
【0090】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記形態に限らず、以下のようにしてもよい。
【0091】
実施形態では、プリントジョブとコピージョブとに共通で使用される設定項目について説明したが、このような設定項目に限らず、MFP2を直接操作して行う原稿スキャンジョブとユーザ端末5から行う遠隔原稿スキャンジョブに共通で使用される設定項目などの他の組み合わせにも適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0092】
本発明は、MFP等のディスプレイに表示する言語やコピージョブ時のユーザデフォルト設定を自動的に変える場合に適用することができる。
【符号の説明】
【0093】
2 MFP(画像形成装置、画像形成手段)
20a CPU(分析手段)
20f 操作パネル(操作表示手段)
23 プリントジョブ処理部
24 プリントジョブ分析部
25 ユーザ固有設定情報書き換え部(書き換え手段)
3 認証サーバ
31 ユーザ情報登録部(書き換え手段)
32 ユーザ認証部(識別手段)
33 ユーザ情報記憶部(記憶手段)
34 ユーザ情報送信部
4 言語データサーバ
41 言語データ要求受信部
42 言語データ送信部
43 言語データ記憶部
5 ユーザ端末
6 通信回線



【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの直接操作によってジョブを行い、且つ、通信回線を介してプリントジョブのデータを受けてプリントジョブを行う画像形成手段と、
直接操作を行うユーザを識別する識別手段と、
ユーザごとのデフォルト言語を記憶する記憶手段と、
前記画像形成手段が前記プリントジョブを行う場合に、該プリントジョブのデータ内の、ユーザを特定するデータと言語特定データとを分析して、該ユーザの使用言語を判断し、その判断結果に基づいて、該使用言語を該ユーザのデフォルト言語として前記記憶手段に記憶させる書き換え手段と、
前記識別手段によって識別されたユーザのデフォルト言語によって表示を行う操作表示手段と、
を備えることを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記書き換え手段は、同じユーザのプリントジョブのデータに含まれる、同じ言語特定データの出現頻度が所定のしきい値を超えた場合に、該言語特定データに示される言語を該ユーザの使用言語と判断し、該使用言語を該ユーザのデフォルト言語として前記記憶手段に記憶させる、
請求項1記載の画像形成システム。
【請求項3】
複数の言語のうちの1つの言語によって表示を行う表示部を備える画像形成装置で用いられる表示方法であって、
前記画像形成装置が受けるプリントジョブのデータ内のユーザを特定するデータと言語特定データとを分析して、該ユーザの使用言語を判断する分析ステップと、
前記分析結果に応じて、該使用言語を該ユーザのデフォルト言語として記憶手段に記憶させる記憶ステップと、
画像形成装置の直接操作を行うユーザの識別を行う識別ステップと、
識別されたユーザのデフォルト言語を前記記憶手段から取得する言語取得ステップと、
取得されたデフォルト言語によって前記表示部の表示を行う表示ステップと、
を備えることを特徴とする操作のための表示方法。
【請求項4】
前記分析ステップでは、同じユーザのプリントジョブのデータに含まれる、同じ言語特定データの出現頻度が所定のしきい値を超えたか否かを分析し、
前記記憶ステップでは、同じ言語特定データの出現頻度が所定のしきい値を超えたと判断された場合に、前記使用言語を前記ユーザのデフォルト言語として記憶させる、
請求項3記載の表示方法。
【請求項5】
画像形成装置が備えるとともに、該画像形成装置の操作のための表示を表示部上で行うコンピュータのためのコンピュータプログラムであって、
前記画像形成装置が受けるプリントジョブのデータ内のユーザを特定するデータと言語特定データとを分析させて、該ユーザの使用言語を判断させ、
前記分析結果に応じて、該使用言語を該ユーザのデフォルト言語として記憶手段に記憶させ、
画像形成装置の直接操作を行うユーザの識別を行わせ、
識別されたユーザのデフォルト言語を前記記憶手段から取得させ、
取得されたデフォルト言語によって前記表示部の表示を行わせる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項6】
ユーザの直接操作によってコピージョブを行い、且つ、通信回線を介してプリントジョブのデータを受けてプリントジョブを行う画像形成手段と、
直接操作を行うユーザを識別する識別手段と、
ユーザのデフォルト設定項目の内容をユーザごとに記憶する記憶手段と、
前記画像形成手段が前記プリントジョブを行う場合に、該プリントジョブのデータ内のユーザを特定するデータと該ユーザのプリント設定項目の内容を分析する分析手段と、
その分析結果に応じて、前記記憶手段に記憶されている該ユーザのデフォルト設定項目の内容を、該ユーザのプリント設定項目の内容で書き換える書き換え手段と、
前記画像形成手段を直接操作してコピージョブを行うユーザが、前記識別手段によって識別されると、識別されたユーザの前記デフォルト設定項目の内容を反映して表示を行う操作表示手段と、
を備えることを特徴とする画像形成システム。
【請求項7】
前記分析手段による分析は、同じユーザのプリントジョブのデータに含まれる前記プリント設定項目の各項目に対して行われ、
同じプリント設定項目に含まれる同じ内容の出現頻度が所定のしきい値を超えた場合、前記書き換え手段は、所定のしきい値を超えたプリント設定項目とその内容のみを書き換え対象として、前記ユーザの前記デフォルト設定項目の内容を書き換える、
請求項6記載の画像形成システム。
【請求項8】
前記分析手段による分析は、同じユーザのプリントジョブのデータに含まれる前記プリント設定項目の各項目に対して行われ、
プリント設定項目に関して、所定のタイミングにおいて項目ごとに出現頻度が一番高い内容を書き換え対象として、前記ユーザの前記デフォルト設定項目の内容を書き換える、
請求項6記載の画像形成システム。
【請求項9】
前記所定のしきい値を超えたプリント設定項目とその内容は、少なくとも前記プリントジョブのデータに示される使用言語であり、前記操作表示手段は、該使用言語をデフォルト言語として前記デフォルト設定項目の内容を表示する、
請求項6乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成システム。
【請求項10】
前記デフォルト設定項目は、前記コピージョブと前記プリントジョブとに共通して使用される設定項目である、
請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の画像形成システム。
【請求項11】
複数の言語のうちから選択された1つ種類の表示言語によって表示される表示部を備える画像形成装置で用いられる操作のための表示方法であって、
ユーザのデフォルト設定項目の内容をユーザごとに記憶するステップと、
前記画像形成装置が受けるプリントジョブのデータ内の、ユーザを特定するデータと該ユーザのプリント設定項目の内容とを分析する分析ステップと、
その分析結果に応じて、記憶されている前記ユーザのデフォルト設定項目の内容を、該ユーザのプリント設定項目の内容で書き換えるステップと、
前記画像形成装置の直接操作を行うユーザの識別を行う識別ステップと、
前記ユーザが認識された場合、認識されたユーザのデフォルト設定項目の内容を反映して、前記表示部の表示を行う表示ステップと、
を備えることを特徴とする操作のための表示方法。
【請求項12】
画像形成装置が備えるとともに、該画像形成装置の操作のための表示を表示部上で行うコンピュータのためのコンピュータプログラムであって、
ユーザのデフォルト設定項目の内容をユーザごとに記憶させ、
前記画像形成装置が受けるプリントジョブのデータ内の、ユーザを特定するデータと該ユーザのプリント設定項目の内容とを分析させ、
その分析結果に応じて、記憶されている前記ユーザのデフォルト設定項目の内容を、該ユーザのプリント設定項目の内容で書き換えさせ、
前記画像形成装置の直接操作を行うユーザの識別を行わせ、
前記ユーザが認識された場合、認識されたユーザのデフォルト設定項目の内容を反映して、前記表示部の表示を行わせる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−263396(P2010−263396A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−112469(P2009−112469)
【出願日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】