説明

画像形成ユニット及び画像形成装置

【課題】像担持体と現像材担持体との当接圧を調整することによって、画像品位を向上させることができるようにする。
【解決手段】像担持体と、現像剤担持体と、現像剤供給部材と、前記現像剤担持体と像担持体との軸間距離を調整する軸間距離調整部材と、現像剤担持体ギヤと、現像剤供給部材ギヤと、アイドルギヤ56と、前記現像剤供給部材ギヤとアイドルギヤ56との軸間距離を一定にする第1のリンク部材55と、前記現像剤担持体ギヤとアイドルギヤ56との軸間距離を一定にする第2のリンク部材57と、前記第1、第2のリンク部材55、57を連結する連結部材とを有する。像担持体と現像剤担持体との軸間距離が調整されても、第1、第2のリンク部材55、57が回転させられるので、アイドルギヤ56と現像剤担持体ギヤ及びトナー供給部材ギヤとの噛合にずれが生じることがない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成ユニット及び画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置、例えば、プリンタにおいては、帯電ローラによって均一に帯電させられた像担持体としての感光体ドラムの表面を、LEDヘッドによって露光して静電潜像を形成し、現像器によって静電潜像を現像して感光体ドラム上にトナー像を形成した後、転写ローラによって前記トナー像を用紙に転写し、定着器においてトナー像を用紙に定着させるようになっている。
【0003】
そして、前記現像器においては、トナーを静電潜像に付着させる現像剤担持体としての現像ローラ、該現像ローラにトナーを供給するトナー供給ローラ等が配設され、接触現像方式によってトナー像が形成される。
【0004】
ところで、接触現像方式のプリンタにおいては、感光体ドラムと現像ローラとが当接する圧力、すなわち、当接圧(接触量)を適正にする必要があり、当接圧が十分ではない場合、かぶり、画像抜け等が発生し、当接圧が過剰である場合、フィルミング、トナーの劣化等が発生し、画像品位が低下してしまう。
【0005】
したがって、感光体ドラム、現像ローラ、支持部材等の各部品の寸法精度及び組立精度を高くして、感光体ドラムと現像ローラとの当接圧を適正にすることが考えられるが、各部品の寸法精度及び組立精度を高くすると、プリンタの生産性が低くなるだけでなく、コストが高くなってしまう。
【0006】
そこで、感光体ドラムと現像ローラとの軸間距離を調整するための軸間距離調整部材を配設し、製造過程において、感光体ドラム、帯電ローラ、現像器等から成る画像形成ユニットを組み立てた後に、感光体ドラムと現像ローラとの接触部に薄肉のフィルムを挿入し、画像形成ユニットを動作させたときの感光体ドラム及び現像ローラの表面の摩擦抵抗によって発生するフィルムの引張力を測定し、該引張力が適正な値になるように、軸間距離調整部材によって現像ローラの回転軸を感光体ドラムの回転軸に対して相対的に移動させ、感光体ドラムと現像ローラとの当接圧を調整するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−48018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来のプリンタにおいては、現像ローラの回転軸を移動させた分だけ、現像ローラに取り付けられた現像ローラギヤとアイドルギヤとの噛合にずれが生じてしまう。
【0009】
その結果、現像ローラの回転に変動が生じ、トナー像の品質が低下し、画像品位が低下してしまう。
【0010】
本発明は、前記従来のプリンタの問題点を解決して、像担持体と現像材担持体との当接圧を調整することによって、画像品位を向上させることができる画像形成ユニット及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
そのために、本発明の画像形成ユニットにおいては、静電潜像を担持する像担持体と、該像担持体に形成された潜像を現像する現像剤担持体と、該現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給部材と、前記現像剤担持体と像担持体との軸間距離を調整する軸間距離調整部材と、前記現像剤担持体に取り付けられた現像剤担持体ギヤと、前記現像剤供給部材に取り付けられた現像剤供給部材ギヤと、前記現像剤担持体ギヤ及び現像剤供給部材ギヤと噛合させられるアイドルギヤと、前記現像剤供給部材ギヤとアイドルギヤとの軸間距離を一定にする第1のリンク部材と、前記現像剤担持体ギヤとアイドルギヤとの軸間距離を一定にする第2のリンク部材と、前記第1、第2のリンク部材を連結する連結部材とを有する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、画像形成ユニットにおいては、静電潜像を担持する像担持体と、該像担持体に形成された潜像を現像する現像剤担持体と、該現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給部材と、前記現像剤担持体と像担持体との軸間距離を調整する軸間距離調整部材と、前記現像剤担持体に取り付けられた現像剤担持体ギヤと、前記現像剤供給部材に取り付けられた現像剤供給部材ギヤと、前記現像剤担持体ギヤ及び現像剤供給部材ギヤと噛合させられるアイドルギヤと、前記現像剤供給部材ギヤとアイドルギヤとの軸間距離を一定にする第1のリンク部材と、前記現像剤担持体ギヤとアイドルギヤとの軸間距離を一定にする第2のリンク部材と、前記第1、第2のリンク部材を連結する連結部材とを有する。
【0013】
この場合、軸間距離調整部材によって現像剤担持体と像担持体との軸間距離が調整されるので、現像剤担持体と像担持体との当接圧を調整することができる。また、第1のリンク部材によって現像剤供給部材ギヤとアイドルギヤとの軸間距離が一定にされ、第2のリンク部材によって現像剤担持体ギヤとアイドルギヤとの軸間距離が一定にされ、第1、第2のリンク部材が連結部材によって連結されるので、像担持体と現像剤担持体との軸間距離が調整されても、それに伴って、第1、第2のリンク部材が回転させられ、アイドルギヤの回転軸が移動させられる。したがって、現像剤担持体ギヤとアイドルギヤとの噛合、及びアイドルギヤと前記現像剤供給部材ギヤとの噛合にずれが生じることがないだけでなく、回転伝達系において、現像剤担持体ギヤとアイドルギヤとの間、及びアイドルギヤと前記現像剤供給部材ギヤとの間にジッタが発生したり、現像剤担持体ギヤ、アイドルギヤ及び現像剤供給部材ギヤの耐久性が低下したりすることがなくなる。
【0014】
したがって、画像品位を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1の実施の形態における画像形成ユニットの一端側の分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概念図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における画像形成ユニットの概念図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における画像形成ユニットの他端側の分解斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるリンク機構の斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるリンク機構の分解斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるリンク機構の動作を説明するための図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における感光体ドラムと現像ローラとの軸間距離を説明するための第1の図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における感光体ドラムと現像ローラとの軸間距離を説明するための第2の図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態における画像形成ユニットの一端側の分解斜視図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態における画像形成ユニットの他端側の分解斜視図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態におけるリンク機構の動作を説明する図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態における感光体ドラムと現像ローラとの軸間距離を説明するための図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態におけるトナー供給ローラの回転軸の移動を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像形成装置としてのプリンタについて説明する。
【0017】
図2は本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概念図である。
【0018】
図に示されるように、プリンタの下部に媒体収容部としての給紙カセット11が配設され、該給紙カセット11内に媒体としての図示されない用紙が収容される。そして、前記給紙カセット11の前端に隣接させて、用紙を1枚ずつ分離させて給紙するための給紙機構が配設される。該給紙機構は、給紙ローラ12及び分離ローラ13を備え、給紙機構によって給紙された用紙は、上方に配設された搬送ローラ14に送られ、更に搬送ローラ15に送られた後、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色の画像を形成する画像形成部としての画像形成ユニット16Bk、16Y、16M、16Cに順次供給される。
【0019】
該画像形成ユニット16Bk、16Y、16M、16Cには、潜像としての静電潜像を担持する像担持体としての感光体ドラム31Bk、31Y、31M、31Cが配設され、該感光体ドラム31Bk、31Y、31M、31Cの表面を露光して静電潜像を形成するための露光装置としてのLEDヘッド22Bk、22Y、22M、22Cが、それぞれ、画像形成ユニット16Bk、16Y、16M、16Cに隣接させて、かつ、感光体ドラム31Bk、31Y、31M、31Cと対向させて配設される。
【0020】
また、前記画像形成ユニット16Bk、16Y、16M、16Cに沿って、転写ユニットu1が配設され、該転写ユニットu1は、駆動ローラr1、従動ローラr2、駆動ローラr1と従動ローラr2とによって張設され、走行自在に配設された搬送部材としての搬送ベルト17、及び該搬送ベルト17を挟み、前記感光体ドラム31Bk、31Y、31M、31Cと対向させて配設された転写部材としての転写ローラ21Bk、21Y、21M、21Cを備える。
【0021】
前記用紙は、前記搬送ベルト17が走行させられるのに伴って搬送され、画像形成ユニット16Bk、16Y、16M、16Cと転写ローラ21Bk、21Y、21M、21Cとの間を通過し、その間に、該転写ローラ21Bk、21Y、21M、21Cは、画像形成ユニット16Bk、16Y、16M、16Cにおいて形成された各色の現像剤像としてのトナー像を、用紙に順次重ねて転写し、カラーのトナー像を形成する。
【0022】
続いて、用紙は、定着装置としての定着器18に送られ、該定着器18においてカラーのトナー像が用紙に定着させられ、カラーの画像が形成される。そして、定着器18から排出された用紙は、搬送ローラ19によって搬送された後、排出搬送ローラ20によってプリンタ外に排出される。
【0023】
次に、前記画像形成ユニット16Bk、16Y、16M、16Cについて説明する。なお、該画像形成ユニット16Bk、16Y、16M、16Cは、いずれも構造が同じであるので、画像形成ユニット16Bkについて説明し、画像形成ユニット16Y、16M、16Cについては、説明を省略する。
【0024】
図3は本発明の第1の実施の形態における画像形成ユニットの概念図である。
【0025】
図に示されるように、前記画像形成ユニット16Bkにおいて、画像形成ユニット16Bkの本体、すなわち、画像形成ユニット本体37に対して、現像剤としての図示されないトナーを収容した現像剤収容器としてのトナーカートリッジ41が着脱自在に配設され、該トナーカートリッジ41から前記画像形成ユニット本体37内に配設された現像器30にトナーが供給される。そのために、トナーカートリッジ41における現像剤収容体としてのケース43の下面に現像剤供給口としてのトナー供給口44が形成され、該トナー供給口44を開閉するために、開閉部材としてのシャッタ42が移動自在に、本実施の形態においては、回動自在に配設される。該シャッタ42には開口部42aが形成され、シャッタ42と一体に形成された操作部としての図示されない操作レバーを回動させ、シャッタ42を移動、本実施の形態においては、シャッタ42を回動させ、前記トナー供給口44と開口部42aとを合わせることによって、トナー供給口44を開放することができる。また、操作レバーを回動させ、シャッタ42を回動させ、前記トナー供給口44と開口部42aとをずらすことによって、トナー供給口44を閉鎖することができる。
【0026】
一方、画像形成ユニット本体37には、トナーカートリッジ41をセットするために、凹面から成る図示されない取付面が形成され、該取付面に前記トナー供給口44と対応させて現像剤補給口としてのトナー補給口45が形成される。したがって、トナー供給口44が開放されると、トナーカートリッジ41内のトナーがトナー補給口45を介して画像形成ユニット本体37内に供給される。
【0027】
ところで、画像形成ユニット16Bkは、感光体ドラム31Bk、該感光体ドラム31Bkの表面を一様に帯電させる帯電装置としての帯電ローラ32、トナーを保持し、感光体ドラム31Bkに供給し、静電潜像を現像してトナー像を形成する現像剤担持体としての現像ローラ33、該現像ローラ33にトナーを供給する現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ34、前記現像ローラ33上に供給されたトナーを薄層化する現像剤層規制部材としての現像ブレード35、及びトナー像の転写後に感光体ドラム31Bkに残留したトナーを掻き取るクリーニング部材としてのクリーニングブレード36を備える。なお、前記現像ローラ33、トナー供給ローラ34、現像ブレード35等によって前記現像器30が構成される。
【0028】
前記感光体ドラム31Bkは、アルミニウム等から成る中空ローラ(導電性基層)に、有機感光体から成る表層を被覆して形成され、前記帯電ローラ32は、導電性を有する金属製の芯金にエピクロルヒドリンゴム等の半導電性を有するゴムを被覆して形成され、前記現像ローラ33は、導電性を有する金属製の芯金にシリコーンゴム等の半導電性を有するゴムを被覆して形成され、トナー供給ローラ34は、導電性を有する金属製の芯金に、トナーの搬送性を向上させるために、混練時に、発泡剤を添加して形成されたゴムを被覆して形成される。
【0029】
前記帯電ローラ32、現像ローラ33及びクリーニングブレード36は前記感光体ドラム31Bkと接触させて配設され、前記トナー供給ローラ34及び現像ブレード35は現像ローラ33と接触させて配設される。また、図示されない現像ローラ用の電源、トナー供給ローラ用の電源及び現像ブレード用の電源がそれぞれ前記現像ローラ33、トナー供給ローラ34及び現像ブレード35と接続され、現像ローラ33、トナー供給ローラ34及び現像ブレード35にバイアス電圧を印加する。
【0030】
前記構成のプリンタにおいて、印刷時に、前記現像ローラ33及びトナー供給ローラ34は、現像剤供給用の駆動部としての図示されない駆動モータによって、いずれも反時計回りに回転させられ、トナー供給ローラ34によって現像ローラ33にトナーが供給される。そして、前記現像ローラ33に供給されたトナーは、現像ローラ33の回転に伴って現像ローラ33と前記現像ブレード35との接触部に送られ、現像ブレード35によって余剰のトナーが掻き落とされ、薄層化され、その後、現像ローラ33の回転に伴って感光体ドラム31Bkに送られる。
【0031】
一方、該感光体ドラム31Bkは、画像形成用の駆動部としての図示されない駆動モータを駆動することによって所定の方向に回転させられ、回転に伴って、表面が帯電ローラ32によって一様に帯電させられ、LEDヘッド22Bkによって露光されて静電潜像が形成され、該静電潜像に前記現像ローラ33上のトナーが静電的に付着させられてトナー像が形成される。
【0032】
次に、前記画像形成ユニット16Bk内の感光体ドラム31Bk、帯電ローラ32、現像ローラ33、トナー供給ローラ34等の各ローラの支持方法、及び回転伝達系の回転伝達方式について説明する。
【0033】
図1は本発明の第1の実施の形態における画像形成ユニットの一端側の分解斜視図、図4は本発明の第1の実施の形態における画像形成ユニットの他端側の分解斜視図、図5は本発明の第1の実施の形態におけるリンク機構の斜視図、図6は本発明の第1の実施の形態におけるリンク機構の分解斜視図である。
【0034】
図に示されるように、感光体ドラム31Bkは、中空のローラ31R、該ローラ31Rの一端において、ローラ31Rと同心状に取り付けられ(嵌合され)た第1のギヤとしての、かつ、像担持体ギヤとしての感光体ドラムギヤ31Bka、及び前記ローラ31Rの他端において、ローラ31Rと同心状に取り付けられ(嵌合され)た図示されないフランジを備える。そして、前記感光体ドラム31Bkは、両端部において、前記画像形成ユニット本体37(図3)の筐体を構成する第1のフレームとしてのサイドフレーム51、58に対して回転自在に支持される。
【0035】
そのために、前記サイドフレーム51、58の所定の位置に嵌合穴h1、h2が形成され、前記感光体ドラムギヤ31Bka及びフランジにそれぞれ図示されない係止穴が形成され、前記嵌合穴h1、h2に金属製のシャフト52の一端が取り付けられ(嵌合され)、他端が、前記感光体ドラムギヤ31Bka及びフランジの係合穴に相対回転自在に係合させられる。
【0036】
また、現像ローラ33は、芯金から成るシャフト部材33a、該シャフト部材33aに被覆されるゴムから成るゴム部材33b、及びシャフト部材33aの一端において、シャフト部材33aと同心状に取り付けられ(嵌合され)た第2のギヤとしての、かつ、現像剤担持体ギヤとしての現像ローラギヤ33cを備える。
【0037】
該現像ローラギヤ33cは、アイドルギヤ56を介してトナー供給ローラ34と噛合させられ、現像ローラ33の回転を減速させてトナー供給ローラ34に伝達する。そのために、現像ローラギヤ33cは、二段ギヤによって形成され、アイドルギヤ56より歯数が少なく、アイドルギヤ56と噛合する小ギヤg1、及び小ギヤg1より歯数が多く、感光体ドラムギヤ31Bkaと噛合する大ギヤg2を備える。
【0038】
なお、前記現像ローラ33は、回転軸が感光体ドラム31Bkの回転軸と平行になるように、感光体ドラム31Bkと現像ローラ33とが所定の当接圧で当接する位置に配設される。
【0039】
そして、前記サイドフレーム51、58の所定の位置に、現像ローラ33用の軸受けである軸間距離調整部材53a、53bが揺動自在に配設され、該軸間距離調整部材53a、53bに形成された穴h3、h4によって前記シャフト部材33aが回転自在に支持される。この場合、前記軸間距離調整部材53a、53bの中心軸と穴h3、h4の中心軸とが偏心させられているので、軸間距離調整部材53a、53bを揺動させると、サイドフレーム51、58に対する前記穴h3、h4の位置が変化し、現像ローラ33の回転軸が移動させられる。その結果、感光体ドラム31Bkの回転軸と現像ローラ33の回転軸との距離、すなわち、感光体ドラム31Bkと現像ローラ33との軸間距離が調整されて変更され、感光体ドラム31Bkと現像ローラ33との当接圧が調整される。
【0040】
また、トナー供給ローラ34は、芯金から成るシャフト部材34a、該シャフト部材34aに被覆されるゴムから成るゴム部材(スポンジ部)34b、及びシャフト部材34aの一端において、シャフト部材34aと同心状に取り付けられ(嵌合され)た第3のギヤとしての、かつ、現像剤供給部材ギヤとしてのトナー供給ローラギヤ34cを備え、該トナー供給ローラギヤ34cと前記アイドルギヤ56とが噛合させられる。
【0041】
なお、トナー供給ローラ34は、回転軸が現像ローラ33の回転軸と平行になるように、現像ローラ33とトナー供給ローラ34とが所定の当接圧で当接する位置に配設される。
【0042】
ところで、前記サイドフレーム51、58の内側に隣接させて、第2のフレームとしての内側フレーム54、59が配設され、前記サイドフレーム51と内側フレーム54とが、また、サイドフレーム58と内側フレーム59とが、図示されない位置規制ポストを位置規制穴に嵌合することによって互いに位置決めされ、固定される。
【0043】
そして、前記内側フレーム54、59の所定の位置に、トナー供給ローラ34用の軸受けである軸受部材54aが内側フレーム54、59に移動不能に(固定して)配設され、該軸受部材54aに形成された穴h5、h6によって前記シャフト部材34aが回転自在に支持される。
【0044】
このように、感光体ドラムギヤ31Bkaと現像ローラギヤ33cとが噛合させられ、現像ローラギヤ33cとアイドルギヤ56とが噛合させられ、アイドルギヤ56とトナー供給ローラギヤ34cとが噛合させられるので、前記駆動モータが駆動されると、プリンタの本体、すなわち、装置本体において、駆動モータと連結された図示されない駆動ギヤの回転が、感光体ドラムギヤ31Bka、現像ローラギヤ33c、アイドルギヤ56及びトナー供給ローラギヤ34cに伝達され、感光体ドラムギヤ31Bka及び感光体ドラム31Bkが矢印A方向に、現像ローラギヤ33c及び現像ローラ33が矢印B方向に、アイドルギヤ56が矢印C方向に、トナー供給ローラギヤ34c及びトナー供給ローラ34が矢印D方向に回転させられる。
【0045】
ところで、前記現像ローラギヤ33c、アイドルギヤ56及びトナー供給ローラギヤ34cはリンク機構Meによって連結される。該リンク機構Meは、アイドルギヤ56とトナー供給ローラギヤ34cとを連結する第1のリンク部材55、現像ローラギヤ33cとアイドルギヤ56とを連結する第2のリンク部材57、及び第1、第2のリンク部材55、57を連結するとともに、第2のリンク部材57を第1のリンク部材55に対して揺動自在に支持する連結部材としてのポスト部材64を備える。該ポスト部材64は、中心軸を現像ローラ33の回転軸及びトナー供給ローラ34の回転軸と平行に延在させて前記第1のリンク部材55に取り付けられ、2段の円柱体から成り、第1の支持部としての大径のポスト部64a、及びポスト部64aに隣接させて一体に形成され、第2の支持部としての小径のポスト部64bを備える。そして、該ポスト部64bによって前記アイドルギヤ56が回転自在に支持される。
【0046】
前記第1のリンク部材55には、一端に前記シャフト部材34aの外径よりわずかに大きい内径を有する穴55aが、他端に前記ポスト部64aを嵌合するための、ポスト部64bよりわずかに大きい内径を有する図示されない穴(説明の便宜上、符号を55bとする。)が形成され、前記第2のリンク部材57には、一端に前記シャフト部材33aの外径よりわずかに大きい内径を有する穴57aが、他端に前記ポスト部64bよりわずかに大きい内径を有する穴57bが形成される。
【0047】
前記第1のリンク部材55において、穴55a、55bの中心間の距離は、前記アイドルギヤ56とトナー供給ローラギヤ34cとが最適に噛合するようにあらかじめ設定され、前記第2のリンク部材57において、穴57a、57bの中心間の距離は、現像ローラギヤ33cとアイドルギヤ56とが最適に噛合するようにあらかじめ設定される。
【0048】
この場合、前記第1のリンク部材55は、前記穴55a、55bの中心間の距離を一定にすることによって、トナー供給ローラギヤ34cの回転軸とアイドルギヤ56の回転軸との間の距離、すなわち、トナー供給ローラギヤ34とアイドルギヤ56との軸間距離を一定にし、第2のリンク部材57は、穴57a、57bの中心間の距離を一定することによって、現像ローラギヤ33cの回転軸とアイドルギヤ56の回転軸との間の距離、すなわち、現像ローラギヤ33cとアイドルギヤ56との軸間距離を一定にする。
【0049】
したがって、軸間距離調整部材53a、53bを揺動させるのに伴って、感光体ドラム31Bkと現像ローラ33との軸間距離が調整されても、アイドルギヤ56は、常時、現像ローラギヤ33cとアイドルギヤ56とが最適に噛合し、アイドルギヤ56と前記トナー供給ローラギヤ34cとが最適に噛合する位置で、ポスト部材64によって支持されるので、現像ローラギヤ33cとアイドルギヤ56との噛合、及びアイドルギヤ56と前記トナー供給ローラギヤ34cとの噛合にずれが生じることはない。
【0050】
次に、プリンタの製造過程における、前記構成の画像形成ユニット16Bkにおける感光体ドラム31Bkと現像ローラ33との当接圧の調整方法について説明する。
【0051】
まず、作業者は、画像形成ユニット本体37内に感光体ドラム31Bk、帯電ローラ32、現像器30、クリーニングブレード36等を組み込み、画像形成ユニット16Bkを組み立てると、感光体ドラム31Bkと現像ローラ33との接触部に薄肉のフィルムを挿入し、画像形成ユニット16Bkを動作させたときの感光体ドラム31Bk及び現像ローラ33の表面の摩擦抵抗によって発生するフィルムの引張力を測定し、引張力が適切な値になるように、前記各軸間距離調整部材53a、53bを回転させ、現像ローラ33の回転軸を感光体ドラム31Bkの回転軸に対して相対的に移動させ、感光体ドラム31Bkと現像ローラ33との当接圧を調整する。
【0052】
このとき、現像ローラ33の回転軸の位置が変化すると、シャフト部材33aの位置が変化するので、第2のリンク部材57が回転しながら移動し、ポスト部材64を移動させる。これに伴って、ポスト部材64の位置が変化すると、第1のリンク部材55が回転しながら移動し、シャフト部材34aを移動させる。その結果、シャフト部材34aの位置が変化し、トナー供給ローラ34の回転軸を移動させる。
【0053】
この間、現像ローラギヤ33cとアイドルギヤ56とが最適に噛合し、アイドルギヤ56と前記トナー供給ローラギヤ34cとが最適に噛合する。したがって、現像ローラギヤ33cとアイドルギヤ56との噛合、及びアイドルギヤ56と前記トナー供給ローラギヤ34cとの噛合にずれが生じることはない。
【0054】
次に、前記感光体ドラム31Bkと現像ローラ33との軸間距離を小さくする場合及び大きくする場合のリンク機構Meの動作について説明する。
【0055】
図7は本発明の第1の実施の形態におけるリンク機構の動作を説明するための図、図8は本発明の第1の実施の形態における感光体ドラムと現像ローラとの軸間距離を説明するための第1の図、図9は本発明の第1の実施の形態における感光体ドラムと現像ローラとの軸間距離を説明するための第2の図である。
【0056】
トナー供給ローラ34の回転軸の位置が前記内側フレーム54、59に対して固定されているので、まず、前記感光体ドラム31Bkと現像ローラ33との軸間距離を小さくすると、図8に示されるように、現像ローラ33の回転軸は感光体ドラム31Bkの回転軸に向けて矢印a1方向に移動させられ、このとき、図7に示されるように、第2のリンク部材57は矢印b1方向に、第1のリンク部材55は矢印c1方向に回転させられ、ポスト部材64及びアイドルギヤ56の回転軸は矢印d1方向に移動させられる。
【0057】
また、前記感光体ドラム31Bkと現像ローラ33との軸間距離を大きくすると、図9に示されるように、現像ローラ33の回転軸は感光体ドラム31Bkの回転軸から離れる矢印a2方向に移動させられ、このとき、図7に示されるように、第2のリンク部材57は矢印b2方向に、第1のリンク部材55は矢印c2方向に回転させられ、ポスト部材64及びアイドルギヤ56の回転軸は矢印d2方向に移動させられる。
【0058】
このように、本実施の形態においては、前記各軸間距離調整部材53a、53b(図1及び4)を回転させることによって、前記感光体ドラム31Bkと現像ローラ33との軸間距離を調整することができるので、感光体ドラム31Bkと現像ローラ33との当接圧を適正にすることができ、その結果、かぶり、画像抜け等が発生したり、フィルミング、トナーの劣化が発生したりすることがなく、画像品位を向上させることができる。
【0059】
また、第1のリンク部材55によってトナー供給ローラギヤ34cとアイドルギヤ56との軸間距離が一定にされ、第2のリンク部材によって現像ローラギヤ33cとアイドルギヤ56との軸間距離が一定にされ、第1、第2のリンク部材55、57がポスト部材64によって連結されるので、前記感光体ドラム31Bkと現像ローラ33との軸間距離が調整されても、それに伴って、第1、第2のリンク部材55、57が回転させられ、アイドルギヤ56の回転軸が移動させられる。したがって、現像ローラギヤ33cとアイドルギヤ56との噛合、及びアイドルギヤ56と前記トナー供給ローラギヤ34cとの噛合にずれが生じることはない。
【0060】
そして、現像ローラギヤ33c、アイドルギヤ56及びトナー供給ローラギヤ34cを互いに噛合させることによって形成される回転伝達系において、現像ローラギヤ33cとアイドルギヤ56との間、及びアイドルギヤ56と前記トナー供給ローラギヤ34cとの間にジッタが発生したり、現像ローラギヤ33c、アイドルギヤ56及びトナー供給ローラギヤ34cの耐久性が低下したりすることがなくなる。
【0061】
ところで、長期間にわたって印刷が行われると、トナー供給ローラ34のゴム部材34bが摩耗し、トナー供給ローラ34の外径が小さくなるが、トナー供給ローラ34の回転軸の位置が内側フレーム54、59に対して固定されていると、トナー供給ローラ34を現像ローラ33に当接する圧力が変化してしまう。そこで、トナー供給ローラ34のゴム部材34bが摩耗し、トナー供給ローラ34の外径が小さくなっても、トナー供給ローラ34が現像ローラ33に当接する圧力が変化しないようにした本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
【0062】
図10は本発明の第2の実施の形態における画像形成ユニットの一端側の分解斜視図、図11は本発明の第2の実施の形態における画像形成ユニットの他端側の分解斜視図である。
【0063】
この場合、第1のフレームとしてのサイドフレーム51、58の内側に隣接させて、第2のフレームとしての内側フレーム60、63が配設され、前記サイドフレーム51と内側フレーム60とが、また、サイドフレーム58と内側フレーム63とが、図示されない位置規制ポストを位置規制穴に嵌合することによって互いに位置決めされ、固定される。
【0064】
前記内側フレーム60、63には、現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ34用の軸受けである軸受部材61aが、水平方向、本実施の形態においては、現像剤担持体としての現像ローラ33の回転軸とトナー供給ローラ34の回転軸とを結ぶ線上で移動自在に配設され、前記軸受部材61aに形成された穴h5、h6によってシャフト部材34aが回転自在に支持される。
【0065】
そのために、前記内側フレーム60、63の所定の箇所に、溝60a、63aが現像ローラ33の回転軸とトナー供給ローラ34の回転軸とを結ぶ線と平行に延在させて形成され、溝60a、63a内に、水平方向に移動自在に、かつ、溝60a、63aの内周面に対して摺動自在に軸受部材61aが配設され、該軸受部材61aと当接させて、付勢部材としてのスプリング62aが配設される。そして、溝60a、63a内において軸受部材61aを摺動させることができるように、溝60a、63aの高さは、前記各軸受け部材61aの第1の面である頂面と第2の面である底面との間の距離よりわずかに大きくされ、溝60a、63aの深さは、シャフト部材34aの軸方向における軸受部材61aの長さよりわずかに大きくされ、溝60a、63aの水平方向における長さは、軸受部材61a及びスプリング62aを収容し、かつ、軸受部材61aを水平方向に移動させることができるだけの値にされる。
【0066】
前記スプリング62aは、一端を軸受け部材61aの側面に接触させ、他端を溝60a、63aの内壁に接触させて配設され、軸受け部材61aを現像ローラ33の回転軸側に向けて付勢することによって、トナー供給ローラ34を現像ローラ33に所定の圧力で当接させる。なお、前記スプリング62aとしては、ばね定数が小さいコイルばねが使用され、変位に対する付勢力の変化が小さくされる。
【0067】
次に、プリンタの製造過程における、前記構成の画像形成ユニット16Bkにおける感光体ドラム31Bkと現像ローラ33との当接圧の調整方法について説明する。
【0068】
まず、作業者は、画像形成ユニット本体37(図3)内に感光体ドラム31Bk、帯電ローラ32、現像器30、クリーニングブレード36等を組み込み、画像形成ユニット16Bkを組み立てると、感光体ドラム31Bkと現像ローラ33との接触部に薄肉のフィルムを挿入し、画像形成ユニット16Bkを動作させたときの感光体ドラム31Bk及び現像ローラ33の表面の摩擦抵抗によって発生するフィルムの引張力を測定し、引張力が適切な値になるように、軸間距離調整部材53a、53bを回転させ、現像ローラ33の回転軸を感光体ドラム31Bkの回転軸に対して相対的に移動させ、感光体ドラム31Bkと現像ローラ33との当接圧を調整する。
【0069】
このとき、現像ローラ33の回転軸の位置が変化すると、シャフト部材33aの位置が変化するので、第2のリンク部材57が回転しながら移動し、ポスト部材64を移動させる。これに伴って、ポスト部材64の位置が変化すると、第1のリンク部材55が回転しながら移動し、シャフト部材34aを移動させる。その結果、シャフト部材34aの位置が変化し、トナー供給ローラ34の回転軸を移動させる。
【0070】
この間、現像剤担持体ギヤとしての現像ローラギヤ33cとアイドルギヤ56とが最適に噛合させられ、アイドルギヤ56と前記トナー供給ローラギヤ34cとが最適に噛合させられる。したがって、現像ローラギヤ33cとアイドルギヤ56との噛合、及びアイドルギヤ56と前記トナー供給ローラギヤ34cとの噛合にずれが生じることがない。
【0071】
ところで、各軸受け部材61aは、スプリング62aによって現像ローラ33の回転軸側に向けて付勢され、トナー供給ローラ34が現像ローラ33に所定の圧力で当接する位置で保持される。
【0072】
この場合、長期間にわたってプリンタが使用されると、トナー供給ローラ34のゴム部材34bが摩耗し、トナー供給ローラ34の外径が小さくなるが、前述されたように、各軸受け部材61aは、スプリング62aによって現像ローラ33の回転軸側に向けて付勢されるので、トナー供給ローラ34の回転軸は外径が小さくなる分だけ現像ローラ33の回転軸側に移動させられ、現像ローラ33とトナー供給ローラ34とが所定の圧力で接触する位置で保持される。なお、トナー供給ローラ34の回転軸が移動した分だけスプリング62aは伸びるが、前述されたように、スプリング62aとしてばね定数が小さいコイルばねが使用されるので、付勢力の変化は小さく、トナー供給ローラ34が現像ローラ33に当接する圧力はほとんど変わらない。
【0073】
次に、前記感光体ドラム31Bkと現像ローラ33との軸間距離を小さくする場合及び大きくする場合のリンク機構Meの動作について説明する。
【0074】
図12は本発明の第2の実施の形態におけるリンク機構の動作を説明するための図、図13は本発明の第2の実施の形態における感光体ドラムと現像ローラとの軸間距離を説明するための図、図14は本発明の第2の実施の形態におけるトナー供給ローラの回転軸の移動を説明するための図である。
【0075】
まず、前記感光体ドラム31Bkと現像ローラ33との軸間距離を小さくすると、図13に示されるように、現像ローラ33の回転軸は感光体ドラム31Bkの回転軸に向けて矢印a1方向に移動させられ、このとき、図12に示されるように、第2のリンク部材57は矢印b1方向に、第1のリンク部材55は矢印c1方向に回転させられ、ポスト部材64及びアイドルギヤ56の回転軸は矢印d1方向に移動させられる。
【0076】
また、前記感光体ドラム31Bkと現像ローラ33との軸間距離を大きくすると、第1の実施の形態と同様に、図9に示されるように、現像ローラ33の回転軸は感光体ドラム31Bkの回転軸から離れるように矢印a2方向に移動させられ、このとき、図7に示されるように、第2のリンク部材57は矢印b2方向に、第1のリンク部材55は矢印c2方向に回転させられ、ポスト部材64及びアイドルギヤ56の回転軸は矢印d2方向に移動させられる。
【0077】
そして、図14に示されるように、トナー供給ローラ34のゴム部材34b(図10)が摩耗し、トナー供給ローラ34の回転軸が、外径が小さくなる分だけ現像ローラ33の回転軸側に向けて矢印e方向に移動すると、第2のリンク部材57は矢印b3方向に、第1のリンク部材55は矢印c3方向に回転させられ、ポスト部材64及びアイドルギヤ56の回転軸は矢印d3方向に移動させられる。
【0078】
このように、本実施の形態においては、トナー供給ローラ34のゴム部材34bが摩耗すると、トナー供給ローラ34の回転軸が、外径が小さくなる分だけ現像ローラ33の回転軸側に向けて移動させられるので、トナー供給ローラ34が現像ローラ33に当接する圧力は変化しない。
【0079】
しかも、トナー供給ローラ34の回転軸が、外径が小さくなる分だけ現像ローラ33の回転軸側に向けて移動させられた状態で、前記感光体ドラム31Bkと現像ローラ33との軸間距離が調整されても、それに伴って、第1、第2のリンク部材55、57が回転させられ、アイドルギヤ56の回転軸が移動させられるので、現像ローラギヤ33cとアイドルギヤ56との噛合、及びアイドルギヤ56と前記トナー供給ローラギヤ34cとの噛合にずれが生じることがない。
【0080】
したがって、回転伝達系において、現像ローラギヤ33cとアイドルギヤ56との間、及びアイドルギヤ56と前記トナー供給ローラギヤ34cとの間にジッタが発生したり、現像ローラギヤ33c、アイドルギヤ56及びトナー供給ローラギヤ34cの耐久性が低下したりすることがなくなる。
【0081】
前記各実施の形態においては、画像形成装置としてのプリンタについて説明したが、本発明をファクシミリ、複写機、複合機等に適用することができる。
【0082】
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【符号の説明】
【0083】
16Bk、16Y、16M、16C 画像形成ユニット
31Bk、31Y、31M、31C 感光体ドラム
31Bka 感光体ドラムギヤ
33 現像ローラ
33c 現像ローラギヤ
34 トナー供給ローラ
34c トナー供給ローラギヤ
53a、53b 軸間距離調整部材
55 第1のリンク部材
56 アイドルギヤ
57 第2のリンク部材
64 ポスト部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)静電潜像を担持する像担持体と、
(b)該像担持体に形成された潜像を現像する現像剤担持体と、
(c)該現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給部材と、
(d)前記現像剤担持体と像担持体との軸間距離を調整する軸間距離調整部材と、
(e)前記現像剤担持体に取り付けられた現像剤担持体ギヤと、
(f)前記現像剤供給部材に取り付けられた現像剤供給部材ギヤと、
(g)前記現像剤担持体ギヤ及び現像剤供給部材ギヤと噛合させられるアイドルギヤと、
(h)前記現像剤供給部材ギヤとアイドルギヤとの軸間距離を一定にする第1のリンク部材と、
(i)前記現像剤担持体ギヤとアイドルギヤとの軸間距離を一定にする第2のリンク部材と、
(j)前記第1、第2のリンク部材を連結する連結部材とを有することを特徴とする画像形成ユニット。
【請求項2】
フレームにおける所定の位置に移動不能に配設され、前記現像剤供給部材をフレームに対して回転自在に支持する軸受部材を有する請求項1に記載の画像形成ユニット。
【請求項3】
(a)フレームにおける所定の位置に移動自在に配設され、前記現像剤供給部材をフレームに対して回転自在に支持する軸受部材と、
(b)該軸受部材を前記現像剤担持体の回転軸側に向けて付勢する付勢部材と有する請求項1に記載の画像形成ユニット。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成ユニットが搭載された画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−177875(P2012−177875A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−41935(P2011−41935)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】