説明

画像形成装置、プロセスカートリッジ

【課題】像担持体のまわりに設けられる部品の配置を効率的に行い、画像形成装置の部品スペース効率を高めひいては装置の小型化を図ること。
【解決手段】クリーニングブレード42の像担持体1への当接位置P2から支持軸44までにつながった一連の部材構成部と対面する前記像担持体の表面間の対向領域を利用して、クリーニングブラシ23等、像担持体1のまわりに設けられクリーニング装置に隣接配置され得る部品を配置した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、印刷機、これらの複合装置などの画像形成装置及び該画像形成装置に使用されるプロセスカートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の作像システムは、エコロジーの観点からも高耐久、高寿命が要求され、また、4連タンデム方式のカラープリンタの作像システムはマシン全体の大きさからくる制約上小型化が必要とされている。このため、高寿命を達成するための部品、例えば像担持体に対する潤滑剤塗布手段等、を装備するためのスペースに限りがあり、従来からの設計ではプロセスカートリッジ等、作像ユニットの大型化、ひいては機械全体の大型化につながってしまう。
【0003】
4連タンデム方式の画像形成装置として、像担持体のまわりに設けられ該像担持体の機能を維持したり、画像を形成したりするのに寄与する複数の構成部品中の一つであるクリーニング装置が、該像担持体に接して汚れを除くクリーニングブレードと、このクリーニングブレードを回動可能に支持する支持軸と、前記クリーニングブレードを前記支持軸を中心に回動揺動させて該クリーグブレードの先端部を像担持体に圧接させる加圧手段を有する構成であり、また、該像担持体の表面の摩擦係数を低下させる潤滑剤塗布手段を有する画像形成装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
しかし、前記特許文献1は、感光体トルクを測定することにより、感光体上のステアリン酸亜鉛の不均一塗布による異常画像発生を防ぎ、形成される画像の状態、画像面積率によらず安定したクリーニング性能を初期から有する画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供することをその発明の本来の課題とするものであって、前記したような、部品のスペース効率を高め、作像ユニットの大型化、ひいては画像形成装置全体の大型化を回避しようとする課題については言及がない。
【0005】
【特許文献1】特開2005−181742号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
請求項1の発明は像担持体のまわりに設けられる部品の配置を効率的に行い、画像形成装置の部品スペース効率を高めひいては装置の小型化を図ることを目的とする。
請求項2の発明は、像担持体のまわりに設けられる部品として、像担持体の表面の摩擦係数を低下させるための固形潤滑剤の配置を効率的に行ない、画像形成装置の部品スペース効率を高めひいては装置の小型化を図ることを目的とする。
請求項3の発明は、像担持体のまわりに設けられる部品として、固形潤滑剤と、該固形潤滑剤を保持する保持部材、該保持部材に保持された前記固形潤滑剤を削るブラシローラの配置を効率的に行ない、画像形成装置の部品スペース効率を高めひいては装置の小型化を図ることを目的とする。
請求項4の発明は、像担持体のまわりに設けられる部品として、固体ステアリン酸亜鉛からなる固形潤滑剤の配置を効率的に行ない、画像形成装置の部品スペース効率を高めひいては装置の小型化を図ることを目的とする。
請求項5の発明は、像担持体のまわりに設けられる部品として、ブラシローラの配置条件を規定し、画像形成装置の部品スペース効率を高めひいては装置の小型化を図ることを目的とする。
請求項6の発明は、像担持体のまわりに設けられる部品として、潤滑剤塗布手段とブラシローラで削られた潤滑剤を該像担持体に均一塗布する塗布ブレードの配置を効率的に行ない、画像形成装置の部品スペース効率を高めひいては装置の小型化を図ることを目的とする。
請求項7の発明は、像担持体のまわりに設けられる部品の配置を効率的に行い、プロセスカーリッジが用いられる画像形成装置の部品スペース効率を高めひいては装置の小型化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を達成するため請求項1に係る発明は、像担持体のまわりに設けられたクリーニング装置が、該像担持体に接して汚れを除くクリーニングブレードと、このクリーニングブレードを揺動可能に支持する支持軸と、前記クリーニングブレードを前記支持軸を中心に回動揺動させて該クリーグブレードの先端部を前記像担持体に圧接させる加圧手段を有する画像形成装置において、前記像担持体の軸方向からみたとき、前記クリーニングブレードの前記像担持体への当接位置から前記支持軸までにつながった一連の部材構成部と対面する前記像担持体の表面間の対向領域を利用して、像担持体のまわりに設けられ前記クリーニング装置に隣接配置され得る部品を配置した。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、該像担持体の表面の摩擦係数を低下させる潤滑剤を該像担持体の表面に塗布する潤滑剤塗布手段を有し、前記対向領域に配置される前記部品が、前記像担持体の表面に塗布するための固形潤滑剤であることとした。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記対向領域に配置される前記部品が該像担持体の表面に塗布するための固形潤滑剤と、該固形潤滑剤を保持する保持部材、該保持部材に保持された前記固形潤滑剤を削るブラシローラからなることとした。
請求項4に係る発明は、請求項2又は3に記載の画像形成装置において、前記固形潤滑剤は固形ステアリン酸亜鉛とした。
請求項5に係る発明は、請求項3又は4の何れかに記載の画像形成装置において、前記クリーニングブレードが前記像担持体に当接する点から前記支持軸支持軸の中心までを結ぶ線分と、前記ブラシローラの中心から前記像担持体の中心までを結ぶ線分とが、が交差しないように前記ブラシローラの配置を定めた。
請求項6に係る発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記領域に配置される部品が潤滑剤塗布手段であり、これに加えて、前記ブラシローラで削られた潤滑剤を該像担持体に均一塗布する塗布ブレードを前記領域に配置した。
請求項7に係る発明は、画像形成装置に対して着脱可能で、少なくとも像担持体と、該像担持体のまわりに配置されて該像担持体の汚れを除くクリーニング装置とが一体に構成されているプロセスカートリッジであって、請求項1乃至6の何れかに記載の画像形成装置における前記対向領域に設けられる部品を一体化した。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明は像担持体のまわりに設けられる部品をクリーニング装置に重ねた配置とすることで画像形成装置の部品スペース効率を高めひいては装置の小型化を図ることができる。
請求項2の発明は、像担持体のまわりに設けられる部品として、像担持体の表面の摩擦係数を低下させるための潤滑剤をクリーニング装置に重ねた配置とすることで、画像形成装置の部品スペース効率を高めひいては装置の小型化を図ることができる。
請求項3の発明は、像担持体のまわりに設けられる部品として、潤滑剤と、該潤滑剤を保持する保持部材、該保持部材に保持された前記潤滑剤を削るブラシローラをクリーニング装置に重ねた配置とすることで、画像形成装置の部品スペース効率を高めひいては装置の小型化を図ることができる。
請求項4の発明は、像担持体のまわりに設けられる部品として、固体ステアリン酸亜鉛からなる潤滑剤をクリーニング装置に重ねた配置とすることで、画像形成装置の部品スペース効率を高めひいては装置の小型化を図ることができる。
請求項5の発明は、像担持体のまわりに設けられる部品としてブラシローラをクリーニング装置に重ねた配置とする配置条件を規定し、画像形成装置の部品スペース効率を高めひいては装置の小型化を図ることができる。
請求項6の発明は、潤滑剤塗布手段と、ブラシローラで削られた潤滑剤を該像担持体に均一塗布する塗布ブレードをクリーニング装置に重ねた配置とすることで、画像形成装置の部品スペース効率を高めひいては装置の小型化を図ることを目的とする。
請求項7の発明は、像担持体のまわりに設けられる部品をクリーニング装置に重ねた配置とすることで、プロセスカートリッジの利点を生かしつつ画像形成装置の部品スペース効率を高めひいては装置の小型化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の実施例を,添付図面を参照しながら説明する。
[1] 画像形成装置
本発明が適用されたカラー画像形成装置の例を図1を参照して説明する。
画像形成装置100において、像担持体としてのドラム状をした感光体は、イエロー用の感光体1Y、マゼンタ用の感光体1M、シアン用の感光体1C、ブラック用の感光体1Kの4つが、その周辺部品とともに並置された4連タンデム型の構造である。各感光体は色が異なるだけで、構成は同じであるので、ここでは単に感光体1としてその周辺部剤とともに説明する。以下の図2〜図6でも同様である。
【0010】
本例では、感光体1と、感光体1のまわりに設けられ、感光体1上に画像を形成したり、感光体を保護したりするのに寄与する部品を一体化して画像形成装置本体対して着脱可能とするプロセスカートリッジ方式を採用し、プロセスカートリッジ15は、各感光体1Y、1M、1C、1K毎に設けられている。
【0011】
感光体1のまわりには、矢印で示した感光体の回転方向順に、感光体1を帯電する帯電装置として帯電ローラ3、感光体1を露光する露光装置8、感光体1上の潜像をトナーで可視像化する現像装置5、感光体1上のトナー像が1次転写される転写媒体である中間転写媒体60、中間転写媒体60にトナー像を転写する転写装置としての転写ローラ6、および1次転写後に感光体表面に残留するトナーを除去するクリーニング4、感光体1に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段2等が感光体1の回転方向順に配置されている。
【0012】
プロセスカートリッジ15は、感光体1と少なくとも上記部品のうち、クリーニング4を一体した構成であり、他に、例えば、潤滑剤塗布手段2を一体化したり、そのほか、上記部品のいくつかを適宜一体化したりする構成も考えられる。
【0013】
画像形成の概要を説明する。
有機光導電層を有する感光体1は、除電ランプ(図示せず)等で除電され、帯電部材を有する帯電ローラ3で均一にマイナスに帯電される。帯電された感光体1は、レーザ光学系等の露光装置8から照射されるレーザ光で走査されて潜像形成が行なわれる。このようにして形成された潜像は、現像装置5によりトナーで可視像化される。
【0014】
各色に対応した感光体1上に形成されたトナー像は、転写ローラ6にてベルト状をした中間転写媒体60上に順次1次転写されてカラーの重ねトナー像が形成されたのち、該重ねトナー画像は給紙部200から給送されたシート状媒体(以下、用紙という。)上に2次転写される。2次転写によりカラートナー像が担持された用紙は定着装置70で定着され排紙される。
【0015】
一方、1次転写後に感光体1上に残存するトナー粒子は、プロセスカートリッジ15に含まれるクリーニング装置4によってクリーニングされ回収される。2次転写後に中間転写媒体60上に残存するトナー粒子についても図示しないクリーニング手段によりクリーニングされる。
【0016】
[2] 感光体まわりの構成
上記画像形成装置100における4つの感光体のうち、任意の感光体1について該感光体1のまわりに配置されたクリーニング装置4及び潤滑剤塗布手段2の構成について図2、図3により説明する。
【0017】
クリーニング装置4は、クリーニングの方式として、ファーブラシ41にカウンタ方式のクリーニングブレード42を組み合わせた方式を用いている。クリーニングブレード42は感光体1に接して表面の汚れを除くためのものである。クリーニングブレード42はブラケット43に保持固定され、ブラケット43自体はブラケットの形状の一部に設けられた回転支持軸44で位置が決められている。回転支持軸44は作像幅の両端に設けられプロセスカートリッジ15の側壁に軸支されている。よって、回転支持軸44はクリーニングブレード42を揺動可能に支持する支持軸である。
【0018】
クリーニングブレード42を、回転支持軸44を中心に回転揺動させて該クリーニングブレード42の先端部を感光体1に圧接させるため、加圧手段としての緊縮性のばね45が設けられている。このばね45によりクリーニングブレード42は感光体1に一定の加圧条件で当接させることが可能となる。
【0019】
感光体1に接しているクリーニングブレード42の先端部の下方には、感光体1に接して回転するファーブラシ47、回収した残留トナーを搬送する回収コイル48が位置し、さらにこれらファーブラシ47、回収コイル48を囲むようにケース46が設けられている。
【0020】
感光体1の回転方向上、クリーニングブレード42の下流であって、帯電ローラ3よりも上流の該感光体まわりには、潤滑剤塗布手段2が設けられている。潤滑剤塗布手段2はプロセスカートリッジ15に取り付けてもよいし、画像形成装置100の本体に取り付けてもよい。
【0021】
潤滑剤塗布手段2は、クリーニング装置4によるクリーニング後の感光体1の摩擦係数を一定以下に保つためのもので、一般的にはクリーニング装置4のケース内部に設ける例が多いが、そのようにすると感光体1に付着した残トナーの影響、クリーニングにより回収されたトナーの影響があるために、潤滑剤塗布効率が低下したり、塗布量のばらつきが生じたりする。このため、潤滑材塗布手段2をクリーニング装置4ケース外に独立させて塗布効率を上げ、高耐久化を図っている。
【0022】
潤滑剤塗布手段2は主に、固形潤滑剤21、固形潤滑剤を保持する保持部材22、保持部材22に保持された固形潤滑剤21を削るブラシローラ23からなる。感光体1の回転方向上、潤滑剤塗布手段2より下流側、帯電ローラより上流側の位置には、ブラシローラ23で削られた潤滑剤を感光体1に均一塗布する塗布ブレード50が支持部材51に保持され、設けられている。
【0023】
例1.
図2に示したように、クリーニングブレードをカウンタ方式で配置した例において、感光体1の軸方向からみたとき、クリーニングブレード50の感光体1への当接位置から回転支持軸44までにつながった一連の部材構成部(クリーニングブレード42及びブラケット43を含む。)から、この一連の部材構成部と対面する感光体1の表面間に対向領域ができてきることがわかる。
【0024】
本例のように、上記一連の部材構成部がLをなし、折曲された一端部がクリーニングブレード42の先端部、他端側に回転支持軸44があるような構成では、該一連の構成部が感光体1の周面を屋根型に覆う構成となるので、クリーニングブラシ44より下流側が感光体1との間で開いた略三角形上の空間からなる対向領域が形成される。
また、対向領域は、感光体1の外方に形成される、回転支持軸44と感光体1へのクリーニングブレード44の当接部の間のスペースともいえる。
【0025】
そこで、本例では、この対向領域を利用して、感光体1像担持体のまわりに設けられクリーニング装置4に隣接配置され得る、クエンチングランプ、帯電ローラ3或いは帯電ローラ3に代わる帯電チャージャの一部、帯電ブラシの一部、帯電ブラシのクリーニング機構の一部などを適宜配置することとした。
【0026】
感光体1のまわりに設けられるプロセス部品を対向領域に配置とすることで画像形成装置の部品スペース効率を高めひいては装置の小型化を図ることができることとなる。
【0027】
例2.
本例は、前記対向領域を利用して感光体1まわりに配置される部品のうち、クリーニング装置4に隣接配置される潤滑剤塗布手段のうち、固形潤滑剤21だけ、或いは固形潤滑剤21に加えて保持部材22を含めて配置する構成となし得る。感光体1のまわりに設けられる部品として、感光体1の表面の摩擦係数を低下させるための固形潤滑剤21を前記対向領域に配置とすることで、作像システムの長超寿命化、画像形成装置の部品の省ペース化、ひいては装置の小型化を図ることができる。
【0028】
例3.
図2、図3では、前記対向領域に、感光体1の表面に塗布するための固形潤滑剤21と、該固形潤滑剤を保持する保持部材22、該保持部材22に保持された固形潤滑剤21を削るブラシローラ23を配置した例を示している。
【0029】
図2、図3の構成を模視的に簡略して示した図4を参照するに、クリーニングブレード42をブラケット43を介して揺動回転可能に支持する回転支持軸44の中心をP1、クリーニングブレード42の感光体1との接触点をP2とした場合、通常、中心点P1と接触点P2を通るクリーニングブレード42の傾き角度θは感光体1の接線方向から10度〜15度程度の角度を持って配置される。このため、前記対向領域が大きくなり、本発明が意図する部品を配置することが可能な感光体1のスペースが大となる。この関係は前記例1、2でも同様である。
【0030】
表現を変えれば、本例では、感光体1上であって、このクリーニングブレードの回転支持軸44と、クリーニングブレード42の感光体1との当接位置との間に固形潤滑剤21と、保持部材22、ブラシローラ23を配置している。
【0031】
固形潤滑剤材21は該固形潤滑剤を削り感光体1に塗布するブラシローラ23により粉体化されて感光体1に運ばれ、後流に配置された塗布ブレード50によって、感光体1に均一塗布される。ここでの潤滑剤にはステアリン酸亜鉛を用いるのが一般的である。これにより、感光体1を含む作像システムの長寿命化を図る。
【0032】
また、図4において、中心点P1から接触点P2を結ぶ両点間の線分と、ブラシローラ23の中心点Q1と感光体1の中心点Q2とを結ぶ両点間の線分が交差していない。もちろん、ブラシローラ23の外径を大きくして交差させることも可能であるが、ブラシローラ23を大きくしてしまっては作像システムの小型化には不利である。よって、かかる線分非交差の要件により画像形成装置の部品の省ペース化、ひいては装置の小型化を図ることができる。
例4.
【0033】
図5では、前記対向領域に、感光体1の表面に塗布するための固形潤滑剤21と、該固形潤滑剤を保持する保持部材22、該保持部材22に保持された固形潤滑剤21を削るブラシローラ23に加え、ブラシローラ23で削られた潤滑剤を感光体1に塗布する塗布ブレード50或いは、塗布ブレード50にその支持部材51を加えて配置することができる。これにより、一層の画像形成装置の部品の省ペース化、ひいては装置の小型化を図ることができる。
【0034】
例5.
本例は、画像形成装置100に対して着脱可能で、少なくとも感光体1と、該感光体1のまわりに配置されて該感光体1の像担持体の汚れを除くクリーニング装置4とが一体に構成されているプロセスカートリッジであって、これまで説明した前記対向領域に設けられる部品についても当該プロセスカートリッジと一体化した。画像形成装置の部品の省ペース化、ひいては装置の小型化に加え、プロセスカートリッジに部品が付帯されることにより、部品のメンテナンス、交換作業が容易となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】画像形成装置の概略構成を説明した図である。
【図2】感光体まわりの部品配置を説明した図である。
【図3】感光体まわりの部品配置を説明した斜視図である。
【図4】ブラシローラとクリーニングブレードとの配置関係を説明した図である。
【図5】対向領域に配置する部品の配置例を説明した図である。
【符号の説明】
【0036】
1Y、1M、1C、1K 感光体
2 潤滑剤塗布手段
3 帯電ローラ
4 クリーンニング装置
5 現像装置
6 転写ローラ
8 露光装置
15 プロセスカートリッジ
21 固形潤滑剤
22 保持部材
23 ブラシローラ
41、47 ファーブラシ
42 クリーニングブレード
43 ブラケット
44 回転支持軸
45 ばね
46 ケース
48 回収コイル
50 塗布ブレード
51 支持部材
60 中間転写媒体
7 定着装置
100 画像形成装置
200 給紙部
P1、Q1、Q2 中心点
P2 接触点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
像担持体のまわりに設けられたクリーニング装置が、該像担持体に接して汚れを除くクリーニングブレードと、このクリーニングブレードを揺動可能に支持する支持軸と、前記クリーニングブレードを前記支持軸を中心に回動揺動させて該クリーグブレードの先端部を前記像担持体に圧接させる加圧手段を有する画像形成装置において、
前記像担持体の軸方向からみたとき、前記クリーニングブレードの前記像担持体への当接位置から前記支持軸までにつながった一連の部材構成部と対面する前記像担持体の表面間の対向領域を利用して、像担持体のまわりに設けられ前記クリーニング装置に隣接配置され得る部品を配置したことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、該像担持体の表面の摩擦係数を低下させる潤滑剤を該像担持体の表面に塗布する潤滑剤塗布手段を有し、前記対向領域に配置される前記部品が、前記像担持体の表面に塗布するための固形潤滑剤であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記対向領域に配置される前記部品が該像担持体の表面に塗布するための固形潤滑剤と、該固形潤滑剤を保持する保持部材、該保持部材に保持された前記固形潤滑剤を削るブラシローラからなることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の画像形成装置において、前記固形潤滑剤は固形ステアリン酸亜鉛であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項3又は4の何れかに記載の画像形成装置において、前記クリーニングブレードが前記像担持体に当接する点から前記支持軸支持軸の中心までを結ぶ線分と、前記ブラシローラの中心から前記像担持体の中心までを結ぶ線分とが、が交差しないように前記ブラシローラの配置を定めたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項3に記載の画像形成装置において、前記領域に配置される部品が潤滑剤塗布手段であり、これに加えて、前記ブラシローラで削られた潤滑剤を該像担持体に均一塗布する塗布ブレードを前記領域に配置したことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
画像形成装置に対して着脱可能で、少なくとも像担持体と、該像担持体のまわりに配置されて該像担持体の汚れを除くクリーニング装置とが一体に構成されているプロセスカートリッジであって、請求項1乃至6の何れかに記載の画像形成装置における前記対向領域に設けられる部品を一体化したことを特徴とするプロセスカートリッジ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−63731(P2009−63731A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−230218(P2007−230218)
【出願日】平成19年9月5日(2007.9.5)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】