説明

画像形成装置、画像形成システムおよび処理プログラム

【課題】発光ヘッドのズレを精度よく検出することのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】露光手段の各発光ヘッドによる露光に基づいて、各発光ヘッドに対応されて主走査方向のズレを検知するズレ検知画像を記録媒体に形成する形成手段と、該形成手段によって各ズレ検知画像が形成された記録媒体を主走査方向に対して直交する方向に回転させ、回転された記録媒体上の各ズレ検知画像の位置を読み取る読取手段と、該読取手段で読み取った各ズレ検知画像の位置に関する情報に基づいて、発光ヘッドの主走査方向のつなぎ目ズレ量を検出する検出手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成システムおよび処理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、複写機やプリンタ等の画像形成装置では、感光体を画像に応じて露光することにより静電潜像を形成し、該静電潜像をトナー現像することにより感光体上に形成されたトナー像を記録媒体(印刷用紙等)に転写することで画像を形成している。
【0003】
感光体に静電潜像を形成するための光源(露光手段)としては、従来からLD(Laser Diode)が用いられてきたが、近年では、高速で大量に印刷するレーザプリンタ等において、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)アレを主走査方向に多数、配列してなるLEDヘッド(発光ヘッド)が用いられる場合がある。
【0004】
ところで、A0やA1サイズ用の広幅プリンタの露光部には、比較的高価な長尺のLEDヘッドを1本を用いるより、汎用的なA3またはA4サイズのLEDヘッドを主走査方向に複数本つないで広幅の露光を行う方がコスト的なメリットがある。
【0005】
しかし、LEDヘッドを複数本つなぐ場合にはつなぎ目が生じ、そのつなぎ目の位置は振動や熱変形によりズレる場合がある。
【0006】
例えば、複数本のLEDヘッド間の相対位置が主走査方向(露光ライン方向)にズレると、画像の黒スジや白スジの原因となる。
【0007】
また、副走査方向(用紙搬送方向)にもズレが生じる場合があり、斜めラインに段差が生じるなどの画質不良の原因となる。
【0008】
そこで、一般的に広幅プリンタでは、主走査方向および副走査方向の補正についてはチャートを印刷用紙に出力し、ズレ量と標本を比較し、補正を行っていた。
【0009】
LEDヘッドのつなぎ目のズレに基づいて補正や調整を行う技術は種々提案されている。
【0010】
例えば、特開2001−219594号公報には、複数のLEDヘッドを千鳥状に配置した装置において、調整パターンを印刷し、表面電位センサーでパターンを読取ることにより、LEDヘッド間の位置ズレを検出して、LEDの発光タイミングを調整する技術が開示されている。
【0011】
また、特開平1−170961号公報には、複数のLEDアレイのつなぎ目部分をレンズを用いて、光検出手段上に結像させ、スリットを通った光量の変化を光検出手段で検出する技術が開示されている。
【0012】
また、特開平8−97981号公報には、調整モードが指示されたとき、先行するLEDアレイの出力と後行するLEDアレイの出力との出力タイミングを測定することにより、前記遅延させる所定量を再設定するよう制御する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2001−219594号公報
【特許文献2】特開平1−170961号公報
【特許文献3】特開平8−97981号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、発光ヘッドのズレを精度よく検出することのできる画像形成装置、画像形成システムおよび処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記課題を解決するため、請求項1の発明に係る画像形成装置は、複数の発光素子を備えた複数の発光ヘッドを主走査方向に沿って配列して像保持体に対して露光を行う露光手段と、前記露光手段の前記各発光ヘッドによる露光に基づいて、前記各発光ヘッドに対応されて前記主走査方向のズレを検知するズレ検知画像を記録媒体に形成する形成手段と、
【0016】
該形成手段によって前記各ズレ検知画像が形成された前記記録媒体を前記主走査方向に対して直交する方向に回転させた場合に、当該回転後の各ズレ検知画像の位置を読み取る読取手段と、該読取手段で読み取った前記各ズレ検知画像の位置に関する情報に基づいて、前記発光ヘッドの前記主走査方向のつなぎ目ズレ量を検出する検出手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
請求項2の発明に係る画像形成装置は、請求項1に記載の発明について、前記形成手段は、前記ズレ検知画像を複数形成し、前記検出手段は、前記複数のズレ検知画像のつなぎ目ズレ量の平均値を算出する算出手段を備えることを特徴とする。
【0018】
請求項3の発明に係る画像形成装置は、請求項1または請求項2の何れかに記載の発明について、前記検出手段で検出された前記発光ヘッドの前記主走査方向のつなぎ目ズレ量またはその平均値に基づいて、画像形成を行う際におけるつなぎ目ズレの補正を行う補正手段をさらに備えることを特徴とする。
【0019】
請求項4の発明に係る画像形成装置は、請求項1から請求項3の何れかに記載の発明について、前記形成手段は、前記各発光ヘッドに対応されて副走査方向のズレを検知するズレ検知画像を前記記録媒体に併せて形成することを特徴とする。
【0020】
請求項5の発明に係る画像形成装置は、請求項3または請求項4の何れかに記載の発明について、前記補正手段は、前記記録媒体の斜行を勘案して前記つなぎ目ズレの補正を行うことを特徴とする。
【0021】
請求項6の発明に係る画像形成装置は、請求項1から請求項5の何れかに記載の発明について、前記形成手段によって前記各ズレ検知画像が形成された前記記録媒体を前記主走査方向に対して直交する方向に回転させる回転手段をさらに備えることを特徴とする。
【0022】
請求項7の発明に係る画像形成システムは、請求項1から請求項6の何れかに記載の少なくとも1の画像形成装置と、通信手段を介して前記画像形成装置と接続される少なくとも1の情報処理装置とから構成されることを特徴とする。
【0023】
請求項8の発明に係る処理プログラムは、複数の発光素子を備えた複数の発光ヘッドを主走査方向に沿って配列して像保持体に対して露光を行う露光手段の各発光ヘッドによる露光に基づいて、前記各発光ヘッドに対応されて前記主走査方向のズレを検知するズレ検知画像を記録媒体に形成する形成過程と、該形成過程によって前記各ズレ検知画像が形成された前記記録媒体を前記主走査方向に対して直交する方向に回転させる回転過程と、前記回転過程で回転された前記記録媒体上の前記各ズレ検知画像の位置を読み取る読取過程と、該読取過程で読み取った前記各ズレ検知画像の位置に関する情報に基づいて、前記発光ヘッドの前記主走査方向のつなぎ目ズレ量を検出する検出過程とを演算手段に実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば以下の効果を奏することができる。
【0025】
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、発光ヘッドの主走査方向のズレを精度よく検出する画像形成装置を提供することができる。
【0026】
請求項2に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、発光ヘッドの主走査方向のズレをより高精度に検出する画像形成装置を提供することができる。
【0027】
請求項3に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、つなぎ目ズレの補正を精度よく行う画像形成装置を提供することができる。
【0028】
請求項4に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、発光ヘッドの副走査方向のズレも精度よく検出する画像形成装置を提供することができる。
【0029】
請求項5に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、記録媒体が斜行(スキュー)した場合にも発光ヘッドの主走査方向のズレを精度よく検出する画像形成装置を提供することができる。
【0030】
請求項6に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、ズレ検知画像が形成された記録媒体を回転する手間を軽減して利便性を向上させた画像形成装置を提供することができる。
【0031】
請求項7に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、発光ヘッドの主走査方向のズレを精度よく検出する画像形成システムを提供することができる。
【0032】
請求項8に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、発光ヘッドの主走査方向のズレを精度よく検出する処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】実施の形態に係る画像形成システムS1の概略構成を示す構成図である。
【図2】画像形成装置PR1の機能構成を示す機能ブロック図である。
【図3】LEDヘッドH1、H2と検知パターンの構成例を示す説明図である。
【図4】検知パターンを印刷した印刷用紙を90度回転させた状態を示す説明図である。
【図5】操作部を示す平面図である。
【図6】LEDヘッドH1〜H3と検知パターンの構成例を示す説明図である。
【図7】検知パターン位置読取器と検知パターンの位置を示す説明図である。
【図8】LEDヘッドH1〜H3の印刷調整の具体例を示す説明図である。
【図9】つなぎ目補正動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】検知パターン位置読取器の構成例を示す斜視図である。
【図11】受光素子部の構成例を示す平面図である。
【図12】検出電圧および比較器出力を示すグラフである。
【図13】オペアンプの構成例を示す回路図である。
【図14】検知パターン位置読取器と検知パターンの位置を示す説明図である。
【図15】検知パターンを印刷した印刷用紙を90度回転させた状態を示す説明図である。
【図16】つなぎ目補正動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図17】つなぎ目補正動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図18】印刷用紙Pがスキューした際のつなぎ目位置誤差補正についての説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の一例としての実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
【0035】
図1から図18を参照して、本発明についての実施の形態に係る画像形成システムS1および画像形成装置PR1について説明する。
【0036】
まず、図1のブロック図に示すように、本実施の形態に係る画像形成システムS1を構成する画像形成装置PR1は、複数の発行素子から構成される複数(本実施の形態では3本)のLEDヘッドH1、H2、H3を互いに露光領域がオーバーラップするよう水平千鳥状に配置し、それらLEDヘッドH1〜H3の各LEDを画像データに基づき通電駆動するLED駆動回路100、画像データを一時的に格納するラインメモリL1〜L3を内蔵し、LEDヘッドH1〜H3の点灯をASICやFPGAにより制御するLEDヘッド制御回路200と、LEDヘッドH1との副走査方向の位置ズレ分の画像データを一時的に格納するLEDヘッドH2用RAM101およびLEDヘッドH3用RAM102、画像位置検知パターンのデータを格納する格納用メモリ103とを備えるLEDヘッド制御部Cと、LEDヘッドH1〜H3間の主走査方向および副走査方向つなぎ目ズレ量等の補正データを格納しておく不揮発性メモリ300、画像を形成する際の印刷用紙の搬送、感光体150(像保持体の一例)の回転、LEDヘッドH1〜H3による感光体への書き込みなどのタイミングを形成する機能をCPU400等で実現する画像形成装置制御部401、パーソナルコンピュータ(パソコン)501、ワークステーション502、スキャナ503より入力された画像データを処理する画像処理部600、画像データを格納するページメモリ601およびタッチパネル等の操作部504からの指示で各種演算処理を行うCPU602で構成されたコントローラ部700とから構成されている。
【0037】
なお、画像データは、パソコン501、ワークステーション502、スキャナ503より入力され画像処理部600で画像処理が行われる。
【0038】
スキャナ503の操作などの各種設定は、操作部504によって行われる。
【0039】
画像形成装置制御部401のCPU400からの指示で画像処理部600よりLEDヘッド制御部Cに画像データがパラレル8ビットのラインデータとしてLEDヘッド制御回路200に転送され、LEDヘッドH1用ラインメモリL1、LEDヘッドH2用ラインメモリL2、LEDヘッドH3用ラインメモリL3にそれぞれ画像データの振り分けが行われる。
【0040】
振り分けられた画像データにより、LEDヘッドH1は、LED駆動回路100に転送され感光体150を露光する。
【0041】
LEDヘッドH2、LEDヘッドH3は、LEDヘッドH2用RAM101、LEDヘッドH3用RAM102にデータを一時的に格納する。
【0042】
LEDヘッドH1〜H3を3本互いに露光領域がオーバーラップするよう水平千鳥状に配置しているので、LEDヘッドH1に対して、LEDヘッドH2、LEDヘッドH3は副走査方向の位置ズレ量に相当する時間分だけ露光タイミングを遅らせて、画像データを読み込み、それぞれのLEDヘッドに書き込む。
【0043】
なお、LEDヘッドの配置は、水平千鳥状に限定されず、互いに露光領域がオーバーラップにていればよい。
【0044】
また、LEDヘッドH1〜H3により画像位置を検出するための画像位置検知パターンA(図3等参照)を感光体150に書き込み、印刷用紙に転写し、転写された画像位置検知パターンを光学的に読み取る検知パターン位置読取器800A、800Bを具備している。
【0045】
また、画像位置を検出するために書き込む画像位置検知パターンAは、画像位置検知パターン格納用メモリ103に格納されている。
【0046】
なお、図1においては、LEDヘッド制御回路200に画像位置検知パターン格納用メモリ103が接続されているが、コントローラ部700やパソコン501等のハードディスクに画像位置検知パターン格納用メモリデータを格納し、印刷の際、読み出しするようにしてもよい。
【0047】
画像形成装置PR1の通常の使用例としては、パソコン501やワークステーション502等の画像出力装置から入力された画像データ、またはCCDセンサ等の画像読取り装置を具備し、原稿を光学的に読取るスキャナ503等から入力された画像データはコントローラ部700に転送される。
【0048】
コントローラ部700では、画像をページ単位で格納することが可能なページメモリ601があり、また画像処理部600では、シェーディング補正、地肌除去、ガンマ補正、枠消し等の処理が施される。
【0049】
それら画像処理された画像データは、画像形成装置制御部401のCPU400からの画像出力指示により、コントローラ部700よりLEDヘッド制御部CのLEDヘッド制御回路200に画像データが転送される。
【0050】
LEDヘッド制御部Cには、画像をページ単位で格納する為のメモリがないので、用紙搬送タイミングをセンサ等で検出し、LEDヘッドH1〜H3での書き込みとタイミングが合わせられるようCPUが管理し、所望のタイミングで、コントローラ部700より、LEDヘッド制御部Cに画像データが1ライン単位で転送されるよう調整を行う。
【0051】
LEDヘッド制御回路200では、コントローラ部700より転送された画像データを、LEDヘッドH1、LEDヘッドH2、LEDヘッドH3の何れのLEDヘッドで印刷するかの振り分けがなされる。
【0052】
LEDヘッド制御回路200のFPGAにより、画像データ取得のためのCLK信号をコントローラ部700に対し出力する。
【0053】
コントローラ部700ではCLK信号を受け、8ドット分の画像データ(8ビット2値)をLEDヘッド制御回路200のFPGAに対し出力する。
【0054】
FPGA内蔵ラインメモリでは、8ビット単位の画像データを、LEDヘッドH1用ラインメモリL1、LEDヘッドH2用ラインメモリL2、LEDヘッドH3用ラインメモリL3へと振り分ける。
【0055】
ラインメモリL1、L2は、LEDヘッド毎に2ライン分確保し、1ライン目でコントローラからの画像データを取り込みラインメモリに書き込む、2ライン目はひとつ前のラインで格納された画像データを読み出しLEDヘッドH1に関してはLEDヘッド制御回路200へ転送し、LEDヘッドH2、LEDヘッドH3に関しては外部RAMへ転送する。
【0056】
次のラインでは、1ライン目と2ライン目のメモリの動作を逆にしてトグルでデータのラインメモリへの書き込み、読み出しを交互に繰り返す。
【0057】
LEDヘッドH1に対するLEDヘッドH2およびLEDヘッドH3の副走査方向位置ズレ量に相当する遅延ライン数(つなぎ目ズレ量)の情報が不揮発性メモリ300からCPU400を介してFPGAのレジスタに書き込まれ、その設定値に相当するタイミングでLEDヘッドH2およびLEDヘッドH3の画像データをRAMから読み出し、再度ラインメモリ(コントローラから取り込むラインメモリとは別途設けられる)に格納される。 さらに不揮発性メモリ300からCPU400を介し、FPGAレジスタに書き込まれたつなぎ目ズレ量の情報をもとにLEDヘッドH1〜H3間のつなぎ目ズレ補正が行われ、次のラインでLEDヘッド制御回路200へ画像データを転送する。
【0058】
LED駆動回路100では、LEDの露光が感光体150に対し行われ、感光体150には静電潜像が形成される。
【0059】
静電潜像が現像器を通過することにより、トナーが潜像に付着し現像が行われる。
【0060】
さらに現像されたトナー像は印刷用紙に転写され、その後に定着処理が行われて画像形成装置PR1の外部へと排出される。
【0061】
次に、図2の機能ブロックを参照して、画像形成装置PR1の機能構成について説明する。
【0062】
本実施の形態に係る画像形成装置PR1は、複数のLED(発光素子の一例)を備えた複数(本実施の形態で3本)のLEDヘッドH1〜H3(発光ヘッドの一例)を主走査方向に沿って配列して露光を行う露光部250(露光手段の一例)と、露光部250の各LEDヘッドH1〜H3による露光に基づいて、各LEDヘッドH1〜H3に対応されて主走査方向のズレを検知する検知パターンA1、A2(ズレ検知画像の一例:図3等参照)を印刷用紙P(記録媒体の一例)に形成する検知パターン形成部251(形成手段の一例)と、検知パターン形成部251によって各検知パターンA1、A2が形成された印刷用紙Pを主走査方向に対して直交する方向にユーザが回転(90度回転)させた場合に、回転後の各検知パターンA1、A2の位置を読み取る検知パターン位置読取器800A、800B(読取手段の一例)と、検知パターン位置読取器800A、800Bで読み取った各検知パターンA1、A2の位置に関する情報に基づいて、LEDヘッドH1〜H3の主走査方向のつなぎ目ズレ量を検出するつなぎ目ズレ量検出部253とを備える。
【0063】
また、本実施の形態において、前記検知パターン形成部251は、一枚の印刷用紙P上に検知パターンを複数形成し、検知パターン位置読取器800A、800Bは、複数の検知パターンのつなぎ目ズレ量の平均値を算出する平均値算出部254(算出手段の一例)を備える。
【0064】
また、つなぎ目ズレ量検出部253で検出されたLEDヘッドH1〜H3の主走査方向のつなぎ目ズレ量またはその平均値に基づいて、画像形成を行う際におけるつなぎ目ズレの補正を行う補正部255(補正手段の一例)を備える。
【0065】
なお、検知パターン形成部251は、各LEDヘッドH1〜H3に対応されて副走査方向のズレを検知する検知パターンを印刷用紙Pに併せて形成するようにしてもよい。
【0066】
また、補正部255は、印刷用紙Pの斜行を勘案してつなぎ目ズレの補正を行うようにしてもよい。
【0067】
さらに、検知パターン形成部251によって各検知パターンA1、A2が形成された印刷用紙Pを主走査方向に対して直交する方向に回転させるターンテーブル等で構成される回転装置252(回転手段の一例)を設けるようにしてもよい。
【0068】
ここで、図3および図4を参照して、本発明の原理について説明する。
【0069】
例えば、図3に示すような2本のLEDヘッドH1、H2を副走査方向に一定のギャップを持たせ印刷を行うLEDヘッド露光装置において、LEDヘッドギャップ分だけ印刷データタイミングを遅らせ露光、転写し、図4に示すような検知パターンを印刷用紙Pに定着させて出力する。
【0070】
図4の検知パターンA1、A2は主走査方向つなぎ目補正用であり、A1はLEDヘッドH1、A2はLEDヘッドH2でそれぞれ露光させたものである。
【0071】
その後、図4の(b)に示すように、印刷用紙Pの向きを90度回転させ、画像形成装置の手差し部に印刷用紙Pをセットし、図4(b)に示す検知パターンA1、A2を検知パターン位置読取器800A、800Bで読み取る。
【0072】
検知パターンA1、A2は、それぞれ決まったドットで印刷するように設定されている。 例えば、図3に示すように、通常プリント時のデフォルトと印刷位置は、LEDヘッドH1は1ドット目から7600ドット目、LEDヘッドH2は 81ドット目から7680ドット目とする。
【0073】
また、検知パターンA1はLEDヘッドH1の7401ドット目から7520ドット目まで、検知パターンA2は161ドット目から280ドット目と指定しておく。
【0074】
その場合に、LEDヘッドH1、LEDヘッドH2間につなぎ目ズレがないと仮定すると、検知パターン位置読取器800A、800Bで読み取った際の遅延時間は、160ドット分である。
【0075】
従って、画素数とプロセススピードより計算した160ドッド分に相当する時間よりも短い場合には、LEDヘッドH1、LEDヘッドH2間のつなぎ目は、重なる方向となり、形成した画像に黒スジを発生する原因となる。
【0076】
また反対に ドッド分に相当する時間よりも長い場合には、LEDヘッドH1、LEDヘッドH2間のつなぎ目は離れる方向となり、形成した画像に白スジを発生する原因となる。
【0077】
検知パターンA1、検知パターンA2間の時間により、デフォルトのつなぎ目位置に対して何ドット分にわたってLEDヘッド間のつなぎ目ズレが生じているかが分かる。
【0078】
例えばLEDヘッドが2本の場合で、LEDヘッドH1、LEDヘッドH2間がデフォルトより10ドット分重なっていると判断した場合には、本来LEDヘッドH2で85ドット目から300ドット目まで印刷するはずのラインは、10ドットシフトさせた95ドット目から310ドット目まで印刷することで、LEDヘッドH1、LEDヘッドH2間の主走査方向つなぎ目ズレが補正される。
【0079】
次に、図5から図9を参照して、主走査方向のつなぎ目補正の手順について説明する。
【0080】
なお、全体的な処理手順は図9のフローチャートに示す。
【0081】
まず、図5に示す操作部504において、つなぎ目補正動作1のキーK1が押される(ステップS10)と、コントローラ部700から画像形成装置制御部401、LEDヘッド制御部Cに信号が伝達され、印刷用紙に転写した際に、図6に示すような検知パターンA1a、A1b、A2a、A2bとなるような潜像を形成すべく、LEDヘッドH1〜H3で露光を行う(ステップS11)。
【0082】
検知パターンのデータは、画像位置検知パターン格納用メモリ103に格納されており、1ラインの画像データをLEDヘッド3本毎に分割すると共に、LEDヘッドH2、H3に関してはH1に対し副走査方向のギャップを持つので、一時的にLEDヘッドH2用RAM101、LEDヘッドH3用RAM202に画像データを退避させ、副走査方向ギャップに相当する時間経過後にRAM101、102より画像データを読み込み、その後LEDヘッド制御回路200および3本のLEDヘッドH1〜H3にデータが転送される。 感光体150に露光された潜像は、現像毎に印刷用紙Pへの転写が施され、定着後に画像形成装置PR1の外に排出される(ステップS12)。
【0083】
排出された印刷用紙Pは90度回転させ(図7参照)、再度手差し部にセットされる(ステップS13)。
【0084】
次いで、図5に示す操作部504よりつなぎ目補正動作2のキーK2を押す(ステップS14)。
【0085】
キーK2が押されると、挿入された印刷用紙Pが画像形成装置PR1内に取り込まれ、検知パターン位置読取器800A、800Bで検知パターンA1a、A1b、A2a、A2bを読み込む(ステップS15)。
【0086】
読み込まれた検知パターンA1a、A1b、A2a、A2bは、パターン間の時間が計測され(ステップS16)、印刷用紙Pは画像形成装置PR1の外へ排出される(ステップS17)。
【0087】
具体的には、図6において、LEDヘッドH1の7401ドット目〜7520ドット目で印刷した検知パターンA1aとLEDヘッドH2の161ドット目〜280ドット目で印刷した検知パターンA2a間の時間(仮にT1)およびLEDヘッドH2の7401ドット目〜7520ドット目で印刷した検知パターンA1bとLEDヘッドH3の161ドット目〜280ドット目で印刷した検知パターンA2bとの時間(仮にT2)がそれぞれ計測される。
【0088】
これらの時間とプロセススピード、解像度との関係から、LEDヘッドH1とLEDヘッドH2およびLEDヘッドH2とLEDヘッドH3のつなぎ目ズレ量が見積もられる。
【0089】
例えば、プロセススピード100mm/sec 解像度600dot/inchの場合に、
【0090】
LEDヘッドH1−LEDヘッドH2(つなぎ目量)=T1×100×600÷25.4−160dot(デフォルト)
【0091】
LEDヘッドH2−LEDヘッドH3(つなぎ目量)=T2×100×600÷25.4−160dot(デフォルト)
【0092】
と算出される。
【0093】
算出結果がプラスの場合には、つなぎ目離れ、算出結果がマイナスの場合にはつなぎ目重なりとなる。
【0094】
LEDヘッドH1〜H3間のつなぎ目ズレ量が判明すれば不揮発性メモリ300にその情報を格納し、必要時には読み出しを行い、そのつなぎ目ズレ量に応じて各LEDヘッドH1〜H3での印刷調整を行う。
【0095】
LEDヘッドH1〜H3の印刷調整の具体例として、図8の(a)に示すようにデフォルトでのLEDヘッドH1〜LEDヘッドH3の印刷領域は、それぞれLEDヘッドH1は1ドット目〜7600ドット目まで、LEDヘッドH2は81ドット目〜7600ドット目まで、LEDヘッドH3は81ドット目から7680ドット目までである。
【0096】
しかし、機械的な取り付け誤差等により、上記方法において、LEDヘッドH1とLEDヘッドH2のつなぎ目ズレ量が10ドット重なり(図8の(b)参照)、またLEDヘッドH2とLEDヘッドH3のつなぎ目ズレ量が8ドット離れ(図8の(c)参照)であったと仮定する。
【0097】
その際に、LEDヘッドH2の印刷領域は変更を加えず、LEDヘッドH1とLEDヘッドH3の印刷領域を変更することでつなぎ目ズレ量を補正する。
【0098】
LEDヘッドH2は印刷領域を変更しないので、印刷領域は81ドット目〜7600ドット目まで、LEDヘッドH1は10ドット重なり、補正のために、印刷領域は1ドット目〜7590ドット(7600−10ドット)目まで、LEDヘッドH3は8ドット離れ補正のために、印刷領域は73ドット(81−8ドット)目〜7680ドット目までとする。
【0099】
このようにすることで主走査方向のつなぎ目ズレ補正が行われる。
【0100】
なお、図6に示す例では、LEDヘッドのつなぎ目ズレ量を検出する検知パターンを2組(上段と下段)用意し、図7ではそれら2組のパターンを2個の検知パターン位置読取器800A、800Bで読み取り平均化することで、つなぎ目ズレ量の検出精度を上げているが、1組のパターンを1個の検知パターン位置読取器で読み取ることにしてもよいし、逆に検知パターンと検知パターン位置読取器の数を2つ以上に増やすようにしてもよい。
【0101】
次に、図10から図18を参照して、検知パターンの読み込みに使用される検知パターン位置読取器800A、800Bの詳細について説明する。
【0102】
図10に検知パターン位置読取器800A(800B)の構成例を示す。
【0103】
ここで、検知パターンA1、A2の検出精度は数μm〜数十μm以下の精度が求められる。
【0104】
検知パターンA1、A2を検知パターン位置読取器800A(800B)内にある発光素子900で露光し、トナー像の印刷部とトナーが付着していない非印刷部で反射光の強度が異なるので、その強度レベルの違いを受光素子部901により検出する。
【0105】
検知パターン位置読取器800A(800B)内の受光素子部901の構成例を図11に示す。
【0106】
受光素子部901は、受光素子901a、受光素子901bの2個のセルで構成されていて、各受光素子901a、901bからの出力は、図13に示すオペアンプを用いた増幅器902a、902bによって増幅される。
【0107】
その際、信号処理回路の増幅器周辺抵抗を2つの増幅器902a、902bで異なる定数にすることで出力電圧値が異なり、波形は図12のようになる。
【0108】
また、それら2つの信号を比較器903により、比較することにより図12に示すように波形が交差する部分で検知パターン位置読取器800A(800B)の出力の論理が反転する。
【0109】
この論理が反転した箇所の一方のエッジ(立上がり、または立下り)間の時間を計測することより、つなぎ目ズレ量が算出される。
【0110】
また、他の実施例として、上記では主走査方向のつなぎ目ズレ量の検出補正について説明したが、同時に副走査方向のつなぎ補正(段ズレ補正)も主走査つなぎ目補正の検知パターンと併用して行うようにしてもよい。
【0111】
この場合には、例えば図14に示すように、主走査方向のつなぎ目ズレの検知パターンA1a、A1b、A2a、A2bと副走査方向のつなぎ目ズレの検知パターンB1、B2、B3を一枚の印刷用紙Pに印刷する。
【0112】
主走査方向のつなぎ目ズレの検知パターンA1a、A1b、A2a、A2bは、通常のプリントモードと同様に副走査方向の段ズレが無い様に、つまりパターンがライン方向に一直線に並ぶようにLEDヘッドH2およびLEDヘッドH3の印刷データを遅延させて印刷を行うが、副走査方向のつなぎ目ズレの検知パターンは、印刷データを遅延させず、LEDヘッドを3本共に同タイミングで印刷を行う。
【0113】
ここで、全体的な処理手順を図16、図17のフローチャートに示す。
【0114】
まず、操作部504よりつなぎ目補正動作1のキーK1を押す(ステップS20)。
【0115】
キーK1が押されると、コントローラ部700から画像形成装置制御部401、LEDヘッド制御部Cに信号が伝達し、印刷用紙Pに転写した際、図14に示すような検知パターンA1a、A1b、A2a、A2b、B1、B2、B3となるような潜像を形成すべく、LEDヘッドH1〜H3で露光を行う(ステップS21)。
【0116】
その後、印刷用紙Pに転写(ステップS22)され、印刷用紙Pが搬送されると共に検知パターン位置読取器で副走査方向の検知パターンA1a、A1b、A2a、A2b、B1、B2、B3を検知パターン位置読取器800A、800Bで読み込み(ステップS23)、LEDヘッドH1とLEDヘッドH2およびLEDヘッドH2とLEDヘッドH3の副走査つなぎ目ズレ量を検出する(ステップS24)。
【0117】
検出の方法は、前述した主走査方向のつなぎ目ズレ補正量と基本的には同じである。
【0118】
但し、検出を容易にするために、主走査方向のつなぎ目ズレ補正では、図6のように160ドット分差し引いてつなぎ目ズレ補正を検出したが、副走査では、160ドットの代わりに、LEDヘッドH1とLEDヘッドH2のデフォルトのギャップ長、又はLEDヘッドH2とLEDヘッドH3のデフォルトのギャップ長を差し引いて、それぞれの副走査つなぎ目ズレ量(段ズレ量)を測定し、つなぎ目補正制御に用いる。
【0119】
副走査つなぎ目ズレ量の情報は、不揮発性メモリ300に格納する。
【0120】
副走査方向のつなぎ目ズレ量測定後、印刷用紙Pは画像形成装置PR1の外に排出される(ステップS25)。
【0121】
その後に行う主走査方向のつなぎ目ズレ量測定の仕方は、前述した方法と同じである。
【0122】
即ち、90度回転した印刷用紙Pを手差し部にセット(ステップS30)し、操作部504よりつなぎ目補正動作2の指示を行う(ステップS31)。
【0123】
次いで、図15の主走査方向の検知パターンA1a、A1b、A2a、A2bを検知パターン位置読取器800A、800Bで読み込み(ステップS32)、副走査方向のつなぎ目ズレ量を測定し、その測定値を用いた補正制御を行った(ステップS33)後、印刷用紙Pを画像形成装置PR1の外に排出する。
【0124】
次に、図18を参照して、印刷用紙Pがスキュー(斜行)した際のつなぎ目位置誤差補正について説明する。
【0125】
図18に示す様に検知パターン位置読取器800A(800B)に対し、検知パターンA1、A2が垂直ではなく、スキューする場合が考えられる。
【0126】
その回転角をθとすると、
【0127】
COSθ=L1/M1
【0128】
COSθ=(L1+L2)/(M1+M2) となる。
【0129】
ここで、M1、M2は検知パターン位置読取器800A(800B)の計測により判明し、L1は印刷ドット数が予め決まっている。
【0130】
COSθを消去すると、求めるL2=M2×L1/M1(dot)となる。
【0131】
主走査方向のつなぎ目ズレ補正の場合には、このL2にデフォルトでのLEDヘッド間の印刷量(図6では80ドット)を差し引くことで、つなぎ目ズレ量が計測される。
【0132】
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈すべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0133】
例えば、所定のプログラムをROMに格納しておき、CPUが、この所定のプログラムをこのROMから主記憶装置へローディングして実行するようにしてもよい。
【0134】
また、上記所定のプログラムを、DVD−ROM、CD−ROM、MO(光磁気ディスク)、フレキシブルディスク、などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布するようにしてもよい。
【0135】
さらには、画像形成装置等を通信回線(例えばインターネット)を介してサーバ装置あるいはホストコンピュータと接続するようにし、サーバ装置あるいはホストコンピュータから上記所定のプログラムをダウンロードした後、この所定のプログラムを実行するようにしてもよい。この場合、この所定のプログラムのダウンロード先としては、RAM等のメモリやハードディスクなどの記憶装置(記録媒体)が挙げられる。
【産業上の利用可能性】
【0136】
本発明による画像形成装置、画像形成システムおよび処理プログラムは、プリンタ、複合機等に適用することができる。
【符号の説明】
【0137】
S1 画像形成システム
PR1 画像形成装置
100 LED駆動回路
103 画像位置検知パターン格納用メモリ
150 感光体
200 LEDヘッド制御回路
250 露光部
251 検知パターン形成部
253 目ズレ量検出部
254 平均値算出部
255 補正部
300 不揮発性メモリ
401 画像形成装置制御部
501 パソコン
502 ワークステーション
503 スキャナ
504 操作部
600 画像処理部
601 ページメモリ
602 CPU
700 コントローラ部
800A、800B 検知パターン位置読取器
900 発光素子
901 受光素子部
901a、901b 受光素子
902a、902b 増幅器
903 比較器
A1a、A1b、A2a、A2b、B1、B2、B3 画像位置検知パターン
C LEDヘッド制御部
L1〜L3 ラインメモリ
P 印刷用紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の発光素子を備えた複数の発光ヘッドを主走査方向に沿って配列して像保持体に対して露光を行う露光手段と、
前記露光手段の前記各発光ヘッドによる露光に基づいて、前記各発光ヘッドに対応されて前記主走査方向のズレを検知するズレ検知画像を記録媒体に形成する形成手段と、
該形成手段によって前記各ズレ検知画像が形成された前記記録媒体を前記主走査方向に対して直交する方向に回転させた場合に、当該回転後の各ズレ検知画像の位置を読み取る読取手段と、
該読取手段で読み取った前記各ズレ検知画像の位置に関する情報に基づいて、前記発光ヘッドの前記主走査方向のつなぎ目ズレ量を検出する検出手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記形成手段は、前記ズレ検知画像を複数形成し、
前記検出手段は、前記複数のズレ検知画像のつなぎ目ズレ量の平均値を算出する算出手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記検出手段で検出された前記発光ヘッドの前記主走査方向のつなぎ目ズレ量またはその平均値に基づいて、画像形成を行う際におけるつなぎ目ズレの補正を行う補正手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記形成手段は、前記各発光ヘッドに対応されて副走査方向のズレを検知するズレ検知画像を前記記録媒体に併せて形成することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記補正手段は、
前記記録媒体の斜行を勘案して前記つなぎ目ズレの補正を行うことを特徴とする請求項3または請求項4の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記形成手段によって前記各ズレ検知画像が形成された前記記録媒体を前記主走査方向に対して直交する方向に回転させる回転手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6の何れかに記載の少なくとも1の画像形成装置と、
通信手段を介して前記画像形成装置と接続される少なくとも1の情報処理装置と、
から構成されることを特徴とする画像形成システム。
【請求項8】
複数の発光素子を備えた複数の発光ヘッドを主走査方向に沿って配列して像保持体に対して露光を行う露光手段の各発光ヘッドによる露光に基づいて、前記各発光ヘッドに対応されて前記主走査方向のズレを検知するズレ検知画像を記録媒体に形成する形成過程と、
該形成過程によって前記各ズレ検知画像が形成された前記記録媒体を前記主走査方向に対して直交する方向に回転させる回転過程と、
前記回転過程で回転された前記記録媒体上の前記各ズレ検知画像の位置を読み取る読取過程と、
該読取過程で読み取った前記各ズレ検知画像の位置に関する情報に基づいて、前記発光ヘッドの前記主走査方向のつなぎ目ズレ量を検出する検出過程と、
を演算手段に実行させることを特徴とする処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図9】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図3】
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【図6】
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【図8】
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【図10】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−20487(P2012−20487A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−160259(P2010−160259)
【出願日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】