説明

画像形成装置、給電制御方法およびプログラム

【課題】二次電池の劣化を検出することにより、消費電力の抑制の効果を持続すること。
【解決手段】装置本体の各部へ電力を供給する主電源101と、主電源101および太陽電池111の電力によって充電される二次電池102と、二次電池102の充電電圧の低下を監視し、二次電池102の劣化を検出する二次電池劣化検出部10と、省エネモード時、二次電池102の劣化を検出したときに二次電池102を充電する補充電回路103と、省エネモード時、二次電池102の劣化を検出したとき、二次電池102から主電源101に動作を切り替えて省エネモードを続行する省エネモード制御部11と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、給電制御方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置において、消費電力の削減は地球環境問題・ユーザのランニングコストを削減するための必須課題である。消費電力を削減する方法としては、画像形成装置の稼動時に太陽電池を使用して二次電池に蓄電し、省エネモード時、その二次電池を使用して待機電力を0Wにするシステムが知られている。なお、本明細書では、省エネルギーモードを単に「省エネモード」と略記する。
【0003】
たとえば、特許文献1には、省エネモード時の消費電力を低減することを目的として、主電源または太陽電池から充電される二次電池を備え、省エネモード時には主電源の動作を停止し、二次電池から装置本体の各部へ電力を供給する制御する技術が開示されている。また、この特許文献1では、二次電池の給電状態を監視する電源閾値検出手段を備え、省エネモード時に二次電池の電圧が降下して、ある閾値以下になったことが電源閾値検出手段によって検出された場合は二次電池から装置本体の各部へ電力を供給することを遮断し、主電源に動作を切り替えて省エネモードを続行させる手段が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記に示されるような従来の技術にあっては、太陽電池が一定量以上発電し、二次電池に蓄電したにも関わらず、省エネモード時に使用する二次電池の使用可能時間が短い場合、二次電池の劣化が進行することになり、この劣化事態を考慮するものではなかった。このため、上記従来の技術では、二次電池の劣化が進んでいると省エネモード中の二次電池の使用時間が短くなり、結果として省エネルギー性能が低下するという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、二次電池の劣化を検出し、二次電池の劣化を考慮した制御を行うことにより、消費電力の抑制の効果を持続することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、装置本体の各部へ電力を供給する主電源と、前記主電源および太陽電池の電力によって充電される二次電池と、前記二次電池の充電電圧の低下を監視し、前記二次電池の劣化を検出する二次電池劣化検出手段と、省エネモード時、前記二次電池劣化検出手段が前記二次電池の劣化を検出したときに前記二次電池を充電する二次電池充電手段と、省エネモード時、前記二次電池劣化検出手段が前記二次電池の劣化を検出したとき、前記二次電池から前記主電源に動作を切り替えて省エネモードを続行する省エネモード制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、二次電池の劣化を検出して、二次電池の劣化を考慮した制御を行うため、消費電力の抑制の効果を持続することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、この実施の形態にかかる電源回路部を含む画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、図1における電源閾値検出回路による二次電池の閾値電圧の検出および制御の様子を示すグラフである。
【図3】図3は、二次電池の強制充電の回数を監視して二次電池の劣化を判断する様子を示すグラフである。
【図4】図4は、二次電池の使用可能時間のばらつきの様子を示すグラフである。
【図5】図5は、二次電池の充電完了時間のばらつきの様子を示すグラフである。
【図6】図6は、省エネモード時の二次電池の突発的な電圧低下の様子を示すグラフである。
【図7】図7は、この実施の形態にかかる省エネモード時の二次電池に対する制御動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置、給電制御方法およびプログラムの一実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
(実施の形態)
図1は、この実施の形態にかかる電源回路部を含む画像形成装置の構成を示すブロック図である。図1において、電源回路部100は、主電源101、二次電池102、補充電回路103、電源閾値検出回路104、制御回路105、駆動系電源出力106、エンジン制御系電源出力部107、コントローラ系電源出力部108などを備える。補充電回路103は強制充電の機能を有する。また、コントローラユニット(CTL)120は、後述する二次電池劣化検出部10、省エネモード制御部11の機能を有するCPU121、電池情報12を記憶する記憶ユニット122、外部I/F(インターフェイス)部123を有する。また、図1において、符号110は商用電源、符号111は太陽電池、符号124はOPU(オペレーションパネルユニット)である。
【0011】
図1において、CPU121は、後述する二次電池劣化検出部10、省エネモード制御部11の機能を有する。二次電池劣化検出部10は、電源閾値回路104の検出値から、二次電池102の給電による充電電圧の低下を監視し、二次電池102の劣化を検出する。省エネモード制御部11は、省エネモード時、二次電池劣化検出部10が二次電池102の劣化を検出したとき、二次電池102から主電源101に動作を切り替えて省エネモードを続行する。また、記憶ユニット122は上述した電池情報11を保存する機能を有する。また、OPU124は劣化通知表示の機能を有し、二次電池102の劣化が発生した場合に、コントローラユニット120からの指示にしたがってユーザに対して、二次電池102の劣化に関する通知を行う。
【0012】
主電源101は、商用電源110からの交流電圧を整流し、本体各部に供給するための直流電圧を発生させる。二次電池102は、太陽電池111および補充電回路103を介して主電源101から充電され、画像形成装置の省エネモード時に直流電圧を出力する。補充電回路103は、主電源101を介して二次電池102を充電する。電源閾値検出回路104は、二次電池102から給電された電圧値を読み取って二次電池102の充電状態(充電電圧容量)を検出する。制御回路105は、本電源回路部100の主電源101と二次電池102からの給電制御および切替制御などを実行する。
【0013】
駆動系電源出力部106は、CPU121の指示信号により駆動系へDC24Vの電圧を出力する。エンジン制御系電源出力部107は、CPU121の指示信号によりエンジン制御系へDC5Vの電圧を出力する。コントローラ系電源出力部108は、CPU121の指示信号によりコントローラ系へDC3.3Vの電圧を出力する。
【0014】
コントローラユニット120は、画像形成装置全体の制御、本例では特に後述する電源回路部100に対する各制御を実行する。コントローラユニット120の記憶ユニット122は、二次電池102に関する電池情報12を記憶する。OPU(オペレーションパネルユニット)124は、たとえば液晶操作表示パネルを有し、ユーザに対して二次電池102の寿命、交換などに関する表示を行う。
【0015】
主電源101は、商用電源110に接続され、装置本体の各部へ電力を供給する。二次電池102は、主電源101および太陽電池111によって充電される。省エネモード制御部11は、省エネモード時、二次電池劣化検出部10が二次電池102の劣化を検出したときに、補充電回路103により強制的に二次電池102を充電する。また、省エネモード制御部11は、省エネモード時、二次電池劣化検出部10が二次電池102の劣化を検出したとき、二次電池102から主電源101に給電動作を切り替えて省エネモードを続行する。OPU124は、二次電池102の劣化が発生した場合に、コントローラユニット120からの指示にしたがってユーザに対して、二次電池102の劣化に関する通知を行うものである。
【0016】
太陽電池111は、昼間時あるいは室内照明時において太陽光/照明光の強度に応じた電力を発電し、この発電された電力が二次電池102の充電として利用される。記憶ユニット122に記憶される電池情報には、たとえば、二次電池102の強制充電回数とその基準回数、省エネモード時の二次電池102の使用可能時間、充電完了時間、電圧低下回数などが含まれる。
【0017】
図2は、図1における電源閾値検出回路104による二次電池102の閾値電圧の検出および制御の様子を示すグラフである。このグラフでは、省エネモード経過時間(t)における二次電池102の閾値電圧Vt1,Vt2の関係を示す。図2において、「A」で示す部分では、電源閾値検出回路104は、閾値電圧Vt1以下の電圧を検出する。省エネモード制御部11は、電源閾値検出回路104により閾値電圧Vt1以下の電圧が検出されると、補充電回路103による二次電池102の強制充電を開始する。また、「B」で示す部分では、電源閾値検出回路104は、閾値電圧Vt2以上の電圧を検出する。省エネモード制御部11は、この検出結果を受けて商用電源110から二次電池102に切り替える。また、「C」で示す部分では、電源閾値検出回路104がない場合には二次電池102は降下し続ける。
【0018】
図1に示す電源閾値検出回路104が、図2のように二次電池102の電圧が閾値電圧Vt1以下になることを検出すると、制御回路105が装置本体の各部へ電力を供給する経路を遮断するとともに、補充電回路103が二次電池102の強制充電を開始する。省エネモード制御部11は、省エネモードを持続させるために、補充電回路103により強制充電を開始すると同時に二次電池102から主電源101に給電動作を切り替えて省エネモードを続行させる。また、省エネモード制御部11は、補充電回路103により強制充電が完了すると電圧が上昇し、閾値電圧Vt2を超えるので、再び二次電池102に動作を切り替える。
【0019】
補充電回路103による二次電池102への強制充電は、電源供給は商用電源110から行い、稼動時には二次電池102への充電は太陽電池111から行う。この強制充電は省エネモードにおいて、二次電池102の充電レベルが上記閾値電圧以下になると二次電池102が使用できなくなる事態を回避するために行なう。すなわち、太陽電池111は天気や照明に左右されることを考慮し、どのような状況下においても緊急充電が可能な商用電源110からの充電を行うものである。
【0020】
図3は、二次電池102の強制充電の回数を監視して二次電池102の劣化を判断する様子を示すグラフである。このグラフは、省エネモード中において、省エネモードの一定期間中に補充電回路103による二次電池102の強制充電の回数をカウントする様子を示したものである。図3において、[1]、[2]、[3]は、二次電池102の強制充電期間で、商用電源110から給電される状態での消費電力(W)を示し、[1]、[2]、[3]の下部分は二次電池102からの給電を行っている状態消費電力(W)を示している。この図3に示すように、二次電池劣化検出部10は、省エネモードの一定期間中に、二次電池102の強制充電が行われた回数(図3の例では、[1]、[2]、[3]の3回)をカウントする。そして、そのカウント数と、電池情報12として予め記憶ユニット122に保存しておいた正常な電池の上記一定期間に強制充電が行われる回数と比較する。二次電池劣化検出部10は、その強制充電の実行回数のデータを比較した結果、二次電池102の強制充電回数が多い場合は、二次電池102の劣化の可能性があると判断する。
【0021】
図4は、二次電池102の使用可能時間のばらつきの様子を示すグラフである。ここでは、商用電源110から給電を行う[1]、[2]、[3]の強制充電期間での給電に対して、省エネモード中において二次電池102から給電を行う時間Ta,Tb,Tcのばらつきの様子を示している。なお、コントローラユニット120の記憶ユニット122の電池情報12には二次電池102の使用可能時間および充電完了時間それぞれのばらつきを考慮した一定値が保存されている。この図4に示すように、省エネモード制御部11は、省エネモードの一定期間中に、二次電池102の使用可能時間(Ta,Tb,Tc)を記憶ユニット122内に保存する。そして、二次電池劣化検出部10は、そのデータのばらつきが、記憶ユニット122に保存したある一定値以上である場合、二次電池102の劣化の可能性があると判断する。
【0022】
すなわち、本例では、二次電池劣化検出部10は、二次電池102は使用時間が経過していくにしたがって放電時間に毎回変化が生じ、使用可能時間に毎回、異常に開きがある場合、このデータのばらつきから、二次電池102が劣化状態にあると判断する。図4において、省エネモード制御部11は、省エネモード時に、記憶ユニット122に二次電池102からの給電時間Taを記憶しておき、それに対して、Tb,Tcの誤差を何パーセントと設定しておくことで、本誤差のレベルから二次電池102の劣化の可能性があると判断する。
【0023】
図5は、二次電池102の充電完了時間のばらつきの様子を示すグラフである。ここでは、商用電源110から給電を行う[Td]、[Te]、[Tf]の充電完了時間がばらつく様子を示している。この図5に示すように、省エネモード制御部11は、省エネモードの一定期間中に、二次電池102の充電完了時間(Td,Te,Tf)を記憶ユニット122内に保存する。そして、二次電池劣化検出部10は、そのデータのばらつきが、ある一定値以上である場合、二次電池102の劣化の可能性があると判断する。
【0024】
すなわち、本例では、二次電池劣化検出部10は、上述したように二次電池102は使用時間が経過していくにしたがって充電完了時間(Td,Te,Tf)に毎回変化が生じ、二次電池102の充電完了時間が、予め定めた誤差に対して超えている場合に二次電池102の劣化の可能性があると判断する。
【0025】
図6は、省エネモード時の二次電池102の突発的な電圧低下の様子を示すグラフである。このグラフでは、省エネモード経過時間(t)における二次電池102の閾値電圧Vt1,Vt2の関係を示し、特に、省エネモード経過時間(t)に二次電池102の突発的な電圧降下が生じる様子を示している。この図6に示すように、二次電池劣化検出部10は、電源閾値検出回路104により、省エネモードの一定期間中に、閾値電圧Vt1以下になることを検出する。二次電池劣化検出部10は、この検出後、電源閾値検出回路104により一定時間以内に閾値電圧Vt2以上の上昇を検出した場合、二次電池102に突発的に電圧降下が起きていると判断する。つまり、二次電池劣化検出部10は、急減な電圧降下が発生した場合、二次電池102が不安定になっていると判断する。
【0026】
また、本例では、二次電池劣化検出部10は、図6に示すように、二次電池102の突発的な電圧降下が生じると、その回数を記憶ユニット122にカウントして保存する。二次電池劣化検出部10は、たとえば、一度の省エネモードのときに上記電圧降下の回数が3回以上発生した場合、二次電池102の劣化の可能性があると判断する。なお、この突発的な電圧降下が発生した場合、図1の電源回路部100にリセットがかかる。
【0027】
図7は、この実施の形態にかかる省エネモード時の二次電池102に対する制御動作を示すフローチャートである。本制御動作は図1に示す電源回路部100に対してコントローラユニット120(CPU121)が統括的に実行するものである。まず、省エネモードを開始し(ステップS101)、商用電源110から二次電池102に動作を切り替える(ステップS102)。続いて、二次電池劣化検出部10は、二次電池102の電圧値Vを検出し、この電圧値Vが閾値電圧Vt1に対してV<Vt1であるか否かを判断する(ステップS103)。ここで、電圧値Vが図2に示す閾値電圧Vt1より小さい値として電源閾値検出回路104が検出する(判断Yes)と、省エネモード制御部11は、省エネモードを続行させるために、二次電池102から商用電源210に切り替える。またそれと同時にCPU121が補充電回路103に二次電池102を強制充電するコマンドを出すこととする(ステップS104)。一方、省エネモード制御部11は、ステップS103において電圧値Vが閾値電圧Vt1より大きい値を電源閾値検出回路204が検出した(判断No)場合、このステップS103の判断処理を閾値電圧Vt1以下となるまで実行する。
【0028】
つぎに、省エネモード制御部11は、二次電池102の電圧値Vを検出し、この電圧値Vが閾値電圧Vt2に対してV>Vt2であるか否かを判断する(ステップS105)。ここで、省エネモード制御部11は、二次電池102の強制充電が図2の閾値電圧Vt2より大きいことを検出する(判断Yes)と、商用電源110から二次電池102の動作に切り替える(ステップS106)。一方、ステップS105において閾値電圧Vt2より小さいことを電源閾値検出回路104が検出した場合(判断No)、省エネモード制御部11は、このステップS105の判断処理を閾値電圧Vt2以上となるまで実行する。
【0029】
したがって、上述したように、二次電池102の強制充電を行うことにより、省エネモード時に商用電源110の使用を少なくすることができ、消費電力を低減できる。
【0030】
ところで、本実施の形態で実行されるプログラムは、記憶ユニット122に予め組み込まれて提供するものとしているが、これに限定されるものではない。本実施の形態で実行されるプログラムを、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータプログラムプロダクトとして提供してもよい。
【0031】
また、本実施の形態で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施の形態で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0032】
本実施の形態で実行されるプログラムは、上述した二次電池劣化検出部10、省エネモード制御部11を含むCPU121によるモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU121(プロセッサ)が上記記録媒体からプログラムを読み出して実行することにより記憶ユニット122等の主記憶装置上にロードされ、二次電池劣化検出部10が主記憶装置上に主記憶装置上に生成されるようになっている。
【符号の説明】
【0033】
10 二次電池劣化検出部
11 省エネモード制御部
12 電池情報
100 電源回路部
101 主電源
102 二次電池
103 補充電回路
104 電源閾値検出回路
105 制御回路
110 商用電源
111 太陽電池
120 コントローラユニット
121 CPU
122 記憶ユニット
124 OPU
【先行技術文献】
【特許文献】
【0034】
【特許文献1】特許第4365052号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体の各部へ電力を供給する主電源と、
前記主電源および太陽電池の電力によって充電される二次電池と、
前記二次電池の充電電圧の低下を監視し、前記二次電池の劣化を検出する二次電池劣化検出手段と、
省エネモード時、前記二次電池劣化検出手段が前記二次電池の劣化を検出したときに前記二次電池を充電する二次電池充電手段と、
省エネモード時、前記二次電池劣化検出手段が前記二次電池の劣化を検出したとき、前記二次電池から前記主電源に動作を切り替えて省エネモードを続行する省エネモード制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
さらに、省エネモード時の一定期間に、前記二次電池充電手段により前記二次電源の充電を行った回数と、予め記憶される正常な電池の一定期間に強制充電が行われる基準回数と、を記憶する記憶手段を有し、
前記二次電池劣化検出手段は、前記記憶手段に記憶されている省エネモード時の一定期間に前記二次電源を充電する回数と前記基準回数とを比較し、前記二次電池の劣化を検出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
さらに、省エネモード時の一定期間中に、充電完了後から充電されるまでの前記二次電池の使用可能時間を記憶する記憶手段を有し、
前記二次電池劣化検出手段は、前記記憶手段に記憶されている前記二次電池の使用可能時間が、予め定めた前記二次電池の使用可能時間の許容範囲を超えた場合、前記二次電池が劣化状態であると判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
さらに、省エネモード時の一定期間中に、充電開始から充電完了までの前記二次電池の充電完了時間を記憶する記憶手段を有し、
前記二次電池劣化検出手段は、前記記憶手段に記憶されている充電完了時間が、予め定めた前記二次電池の充電完了時間の許容範囲を超えた場合、前記二次電池が劣化状態であると検出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
さらに、省エネモード時の一定期間中に、前記二次電池に突発的な電圧降下が生じた回数を記憶する記憶手段を有し、
前記二次電池劣化検出手段は、前記記憶手段に記憶されている前記二次電池の突発的な電圧降下の回数が、予め定めた一定数以上を検出した場合、前記二次電池が劣化状態であると検出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
さらに、前記二次電池劣化検出手段により前記二次電池が劣化であると検出した場合、当該二次電池の適切な交換時期をユーザに通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の画像形成装置。
【請求項7】
装置本体の各部へ電力を供給する主電源と、前記主電源および太陽電池の電力によって充電される二次電池と、を有する画像形成装置で実行される給電制御方法であって、
前記二次電池の充電電圧の低下を監視し、前記二次電池の劣化を検出する二次電池劣化検出工程と、
省エネモード時、前記二次電池劣化検出工程において前記二次電池の劣化を検出したときに前記二次電池を充電する二次電池充電工程と、
省エネモード時、前記二次電池劣化検出工程において前記二次電池の劣化を検出したとき、前記二次電池から前記主電源に動作を切り替えて省エネモードを続行する省エネモード制御工程と、
を含むことを特徴とする給電制御方法。
【請求項8】
装置本体の各部へ電力を供給する主電源と、前記主電源および太陽電池の電力によって充電される二次電池と、を有するコンピュータで実行されるプログラムであって、
前記二次電池の充電電圧の低下を監視し、前記二次電池の劣化を検出する二次電池劣化検出ステップと、
省エネモード時、前記二次電池劣化検出ステップにおいて前記二次電池の劣化を検出したときに前記二次電池を充電する二次電池充電ステップと、
省エネモード時、前記二次電池劣化検出ステップにおいて前記二次電池の劣化を検出したとき、前記二次電池から前記主電源に動作を切り替えて省エネモードを続行する省エネモード制御ステップと、
を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−35143(P2013−35143A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−170545(P2011−170545)
【出願日】平成23年8月3日(2011.8.3)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】