説明

画像形成装置及びその管理システム

【課題】 画像形成装置の詳細な構成情報を低コスト、省スペースで収集でき、装置を止めずに部品番号等の確認が行え、保守運用の効率化が図れるようにする。
【解決手段】 画像形成装置10内に搭載される各構成ユニットと構成部品とには、それぞれ、該当する各構成ユニットまたは構成部品の固有情報を記憶した無線タグ31が付加される。構成情報取得部17は、無線タグ31から該無線タグ31に記憶された各構成ユニットあるいは部品固有の情報を無線通信により受信することにより構成情報を取得する。構成情報管理制御部163は、構成情報取得部17により取得された構成情報を通信I/F部11を通じて管理装置に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユニットまたは部品の少なくともいずれか一方を構成要素として複数備える画像形成装置及びその管理システムに係わり、詳しくは、画像形成装置の構成要素毎に各々の固有情報を記憶した無線タグまたは情報タグを付加して該無線タグまたは情報タグを通じて固有情報を収集して登録することにより、画像形成装置を止めることなく構成情報を取得して保守運用の効率化を図るようにした画像形成装置及びその管理システムシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置等の機器を管理する目的で当該機器の構成情報を取得する従来の技術として、下記特許文献1には、画像形成装置のハードウェア構成に応じて更新用のファームウェアをダウンロードする技術が開示されている。
【0003】
また、下記特許文献2には、画像出力装置のユニット構成情報をセンタへ送信し、画像出力装置とユニットの整合性、または、ユニット間の整合性を判断する技術が開示されている。
【0004】
また、下記特許文献3には、消耗品に不揮発性メモリを有する無線モジュールを設け、消耗品のID、使用状態などを管理装置に送信する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2002−91719号公報
【特許文献2】特開2003−162401号公報
【特許文献3】特開2002−111943号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1、特許文献2に記載の技術では、構成情報をROMに格納するため、コスト高を招来すると共に、ROMを付加できるユニットには限りがあり、詳細な構成情報を取得することができないという問題点があった。
【0006】
また、特許文献3記載の技術では、無線モジュールを用いた情報収集の対象が消耗品に限られており、消耗品の在庫管理の効率化が目的であり、構成情報を収集する方法については記載されておらず、構成情報を容易に収集して保守運用等をやり易くするができないという問題点があった。
【0007】
本発明は、上記問題点を解消し、画像形成装置の詳細な構成情報を低コスト、省スペースで収集できると共に、画像形成装置を止めることなくユニット番号や部品番号等の確認が行え、保守運用の効率化が図れる画像形成装置及びその管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ユニットまたは部品の少なくともいずれか一方を構成要素として複数備える画像形成装置において、前記構成要素毎に付加され、当該構成要素の固有情報を記憶した無線タグと、前記無線タグから前記固有情報を無線受信して当該画像形成装置の構成情報を取得する構成情報取得手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記無線タグは、付加先の構成要素に対応する前記固有情報として、該構成要素の構成要素名、構成要素の種類を示す部品番号、構成要素識別番号を記憶することを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、上記請求項2記載の発明において、前記無線タグは、付加先の構成要素に対応する前記固有情報として、当該構成要素の製造会社名、製造ロット番号、製造年月日のうちの少なくともいずれか1つを更に記憶することを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、上記請求項3記載の発明において、前記無線タグは、前記固有情報のうち、前記構成要素の製造会社名、製造ロット番号、製造年月日を暗号化して記憶することを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記構成情報取得手段により前記構成情報として取得された前記構成要素毎の固有情報を当該画像形成装置の表示部に表示する表示制御手段を具備することを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記構成情報取得手段により前記構成情報として取得された前記構成要素毎の固有情報を印刷出力する印刷出力手段を具備することを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、外部処理装置を接続する接続手段と、前記構成情報取得手段により前記構成情報として取得された前記構成要素毎の固有情報を前記接続手段を通じて前記外部処理装置に送出する処理手段とを具備することを特徴とする。
【0015】
請求項8記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、複数の画像形成装置を遠隔管理する管理装置と通信回線を介して接続され、前記構成情報取得手段により取得した前記構成情報を前記管理装置に送信する構成情報送信手段を具備することを特徴とする。
【0016】
請求項9記載の発明は、上記請求項8記載の発明において、前記構成情報送信手段に対して、前記構成情報を自動送信する自動送信モード、半自動送信する半自動送信モード及び手動送信する手動送信モードのうちのいずれかを選択的に設定する送信モード設定手段を具備することを特徴とする。
【0017】
請求項10記載の発明は、上記請求項1または9記載の発明において、前記構成情報取得手段は、当該画像形成装置が最初に稼動を開始した時に前記構成情報を取得する手段を有することを特徴とする。
【0018】
請求項11記載の発明は、上記請求項1または9記載の発明において、前記構成情報取得手段は、当該画像形成装置の前記構成要素の交換、追加、取り外しのいずれかがなされた後の立ち上げ直後に前記構成情報を取得する手段を有することを特徴とする。
【0019】
請求項12記載の発明は、上記請求項1または9記載の発明において、前記構成情報取得手段は、当該画像形成装置の電源ON時またはウォームアップ時に前記構成情報を取得する手段を有することを特徴とする。
【0020】
請求項13記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記構成情報取得手段により取得した前記構成情報を保持する保持手段と、前記構成情報取得手段による構成情報の取得時、該取得した構成情報と、前記保持手段に保持されている構成情報とが異なっているか否かを比較する比較手段と、前記比較の結果、構成情報が異なっている場合、前記取得した構成情報を前記管理装置に送信する送信手段とを具備することを特徴とする。
【0021】
請求項14記載の発明は、ユニットまたは部品の少なくともいずれか一方を構成要素として複数備える画像形成装置において、前記構成要素毎に付加され、当該構成要素の固有情報を記憶した情報タグと、前記情報タグから前記固有情報を読み取るタグ情報読取手段と、前記タグ情報読取手段により読み取られた前記固有情報を当該画像形成装置の構成情報を取得する構成情報取得手段とを具備することを特徴とする。
【0022】
請求項15記載の発明は、上記請求項14記載の発明において、前記構成情報取得手段は、前記タグ情報読取手段により前記情報タグのタグ情報が読み取られた時に既に読み取った構成情報を更新する手段を有することを特徴とする。
【0023】
請求項16記載の発明は、上記請求項14または15記載の発明において、前記情報タグとして、読み取り専用メモリから成る第1の情報タグと、バーコードまたは2次元コードから成る第2の情報タグとが設けられ、前記タグ情報読取手段として、前記読み取り専用メモリから前記固有情報を読み出すメモリ読出手段と、前記バーコードまたは2次元コードを読み取るコード読取手段とが設けられることを特徴とする。
【0024】
請求項17記載の発明は、上記請求項16記載の発明において、前記コード読取手段は、当該画像形成装置の内部または外部の少なくともいずれか一方に設けられることを特徴とする。
【0025】
請求項18記載の発明は、上記請求項15記載の発明において、前記第1の情報タグは、顧客が交換可能な構成要素に付加され、前記第2の情報タグは、顧客が不可能な構成要素に付加されることを特徴とする。
【0026】
請求項19記載の発明は、上記請求項14記載の発明において、複数の画像形成装置を遠隔管理する管理装置と通信回線を介して接続され、前記構成情報取得手段により取得した前記構成情報を前記管理装置に送信する構成情報送信手段を具備することを特徴とする。
【0027】
請求項20記載の発明は、ユニットまたは部品の少なくともいずれか一方を構成要素として複数備える画像形成装置と、前記画像形成装置と通信回線を介して接続され、該画像形成装置を遠隔管理する管理装置とから成る画像形成装置管理システムにおいて、前記画像形成装置は、前記構成要素毎に付加され、当該構成要素の固有情報を記憶した無線タグと、前記無線タグから前記固有情報を無線受信して当該画像形成装置の構成情報を取得する構成情報取得手段と、前記構成情報取得手段により取得した前記構成情報を前記管理装置に送信する構成情報送信手段とを具備し、前記管理装置は、前記画像形成装置の前記構成情報送信制御手段により送信された前記構成情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記構成情報を、当該構成情報送信元の画像形成装置に対応して構成情報記憶手段に登録する登録手段とを具備することを特徴とする。
【0028】
請求項21記載の発明は、ユニットまたは部品の少なくともいずれか一方を構成要素として複数備える画像形成装置と、前記画像形成装置と通信回線を介して接続され、該画像形成装置を遠隔管理する管理装置とから成る画像形成装置管理システムにおいて、前記画像形成装置は、前記構成要素毎に付加され、当該構成要素の固有情報を記憶した情報タグと、前記情報タグから前記固有情報を読み取るタグ情報読取手段と、前記タグ情報読取手段により読み取られた前記固有情報を当該画像形成装置の構成情報を取得する構成情報取得手段と、前記構成情報取得手段により取得した前記構成情報を前記管理装置に送信する構成情報送信手段とを具備し、前記管理装置は、前記画像形成装置の前記構成情報送信制御手段により送信された前記構成情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記構成情報を、当該構成情報送信元の画像形成装置に対応して構成情報記憶手段に登録する登録手段とを具備することを特徴とする。
【0029】
請求項22記載の発明は、上記請求項20または21記載の発明において、前記構成情報記憶手段に登録される構成情報は、管理対象の画像形成装置に備わる構成要素毎の構成要素名、構成要素の種類を示す部品番号、構成要素識別番号、製造会社名、製造ロット番号、製造年月日から成り、前記受信手段は、前記構成要素名、部品番号、構成要素識別番号、製造会社名、製造ロット番号、及び製造年月日を前記構成情報として前記画像形成装置から受信することを特徴とする。
【0030】
請求項23記載の発明は、上記請求項20または21記載の発明において、前記構成情報記憶手段に登録される構成情報は、管理対象の画像形成装置に備わる構成要素毎の構成要素名、構成要素の種類を示す部品番号、構成要素識別番号、製造会社名、製造ロット番号、製造年月日から成り、前記構成要素名、製造会社名、製造ロット番号及び製造年月日を前記構成情報記憶手段に設定する設定手段を備え、前記受信手段は、前記部品番号及び構成要素識別番号を前記構成情報として前記画像形成装置から受信することを特徴とする。
【0031】
請求項24記載の発明は、上記請求項20または21記載の発明において、管理対象の画像形成装置の機種毎に使用される構成要素の最新構成情報を登録する最新構成情報記憶手段を具備することを特徴とする。
【0032】
請求項25記載の発明は、上記請求項24記載の発明において、前記画像形成装置から前記構成情報が受信された時、または、前記最新構成情報記憶手段が更新された時、前記構成情報記憶手段に登録された前記構成情報と、前記最新構成情報記憶手段に登録された前記最新構成情報とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果、前記構成情報と前記最新構成情報とが一致しない構成要素がある場合、該構成要素が交換が必要である旨を該当する画像形成装置及び登録連絡先に通知する要交換通知手段とを具備することを特徴とする。
【0033】
請求項26記載の発明は、上記請求項24記載の発明において、前記画像形成装置から障害情報が通知された時、前記構成情報記憶手段に登録された前記構成情報と、前記最新構成情報記憶手段に登録された前記最新構成情報とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果、前記構成情報と前記最新構成情報とが一致しない部品番号がある場合、該部品番号を有する構成要素を故障候補として抽出する故障候補抽出手段と、前記故障候補抽出手段により抽出された故障候補を、該当する画像形成装置及び登録連絡先に通知する故障候補通知手段とを具備することを特徴とする。
【0034】
請求項27記載の発明は、上記請求項20または21記載の発明において、前記構成情報記憶手段に登録された前記構成情報に基づき構成要素毎の所定期間内の交換頻度を集計する交換頻度集計手段と、前記交換頻度集計手段により集計された前記構成要素毎の所定期間内の交換頻度に基づき、当該構成要素毎の次所定期間の需給予測を算出する需給予測算出処理手段とを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、画像形成装置は、構成要素毎に、当該構成要素の固有情報を記憶した無線タグを各々付加し、該無線タグから固有情報を無線受信して当該装置の構成情報を取得する。
また、本発明によれば、画像形成装置は、取得した情報情報を管理装置に送信し、管理装置は、画像形成装置から送信された構成情報を受信し、該構成情報を当該構成情報送信元の画像形成装置に対応して構成情報記憶手段に登録する。
【0036】
かかる本発明の構成によれば、画像形成装置が、無線タグから発信される固有情報を無線受信することにより構成情報を取得でき、管理装置も、画像形成装置から送信される構成情報を構成情報記憶手段に保持して管理できるため、無線タグを付加するだけの低コスト、省スペースに優れる構成で画像形成装置の詳細な構成情報を収集することができる。
【0037】
また、本発明によれば、画像形成装置に、取得した構成情報を出力する手段(表示制御手段、印刷出力手段)を設けること、あるいは、管理装置に、構成情報と最新構成情報とが一致しない構成要素がある場合、該構成要素が交換が必要である旨を該当する画像形成装置及び登録連絡先に通知する要交換通知手段を設ける構成としても良く、これにより、画像形成装置を止めて内部の構成要素の部品番号等をいちいち確認しなくても、各構成要素の改定番号との比較ができると共に、管理者やサービスマンに早期の構成要素交換を促すことができ、効率の良いメンテナンスが可能になる。
【0038】
特に、画像形成装置に、取得した構成情報を出力する手段を設ける構成によれば、外部ネットワークと接続されていなくても構成情報に収集が可能であり、利便性の良いメンテナンスが行なえる。
【0039】
また、本発明によれば、構成情報取得手段は、画像形成装置が最初に稼動を開始した時、画像形成装置内構成要素の交換、追加、取り外しのいずれかがなされた後の立ち上げ直後、電源ON時またはウォームアップ時等に構成情報を取得する手段で構成でき、構成情報の取得タイミングをユーザが種々選択できることにより、利便性を更に高めることができる。
【0040】
また、本発明によれば、管理装置は、画像形成装置から障害情報が通知された時、構成情報と最新構成情報との比較の結果、構成情報と最新構成情報とが一致しない部品番号がある場合、該部品番号を有する構成要素を故障候補として抽出して該当する画像形成装置及び登録連絡先に通知する故障候補通知手段を有するため、障害復旧対策がやり易くなる。
【0041】
また、本発明によれば、管理装置は、構成情報記憶手段に登録された構成情報に基づき構成要素毎の所定期間内の交換頻度を集計し、該交換頻度に基づき、当該構成要素毎の次所定期間の需給予測を算出する需給予測算出処理手段を有する構成としても良く、これにより、画像形成装置に用いる各構成要素毎の需給予測が立て易く、当該各構成要素の在庫確保の最適化が図れる。
【0042】
また、本発明によれば、画像形成装置は、構成要素毎に、当該構成要素の固有情報を記憶した情報タグを各々付加し、該情報タグからタグ情報読取手段により読み取られた固有情報を当該装置の構成情報を取得するものである。
【0043】
かかる本発明の構成によれば、情報タグを付加するだけの低コスト、省スペースに優れる構成で画像形成装置の詳細な構成情報を収集することができる。
【0044】
また、本発明によれば、情報タグとして、読み取り専用メモリを例えば顧客が交換可能な構成要素に付加し、かつ、バーコード(または2次元コード)を例えば顧客が交換できない構成要素に付加する一方、タグ情報読取手段として、上記読み取り専用メモリから固有情報を読み出すメモリ読出手段と、上記バーコード(または2次元コード)を読み取るコード読取手段を設けることで、顧客に情報タグの読取りの手間をかけさせることなく、また、消耗品の交換などサービスマンを介さないユニット/部品交換がなされた時にも自動的に構成情報の更新が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0046】
図1は、本発明の実施例1に係る画像形成装置管理システムの全体構成を示すブロック図である。
【0047】
この画像形成装置管理システムは、複数の画像形成装置10〔10−11,10−12,…(例えば、A社内に設置される複合機,複写機),10−21,10−22,…(同、B社内に設置される複合機,複写機),…〕と、これら複数の画像形成装置10を遠隔管理する中央管理管理装置(以下、管理装置と呼称)50とをネットワーク(NW)30を介して接続して構成される。
【0048】
このシステムにおいて、各画像形成装置10と管理装置50とはNW30中の通信回線を介して接続され、双方向の通信が可能となっている。
【0049】
このシステムでは、上記双方向の通信機能を利用することによって、各画像形成装置10では、自装置を構成する複数のユニットまたは部品に関する後述の構成情報(図5参照)を取得して管理装置50に送信し、管理装置50では、複数の画像形成装置10から通信回線を介して送られてくる構成情報を収集し、当該各画像形成装置に対応して登録して集中管理する。
【0050】
特に、本実施例において、各画像形成装置10は、自装置内の構成ユニットまたは部品毎に、当該ユニットまたは部品の固有情報を記憶した無線タグが付加され、該無線タグから発信される固有情報を無線受信して当該装置の構成情報を取得したうえで該構成情報を管理装置50に送信する機能を有する。
【0051】
図2は、本実施例の画像形成装置管理システムに用いられる画像形成装置10の機能構成を示すブロック図である。
【0052】
なお、本システムに用いられる画像形成装置10としては、プリンタ機能、複写(コピー)機能、ファクシミリ(FAX)通信等の各機能を1台に集約した複合機(例えば、図1における画像形成装置10−11,10−21等)の他、個々の機能に特化したプリンタ装置、複写機(例えば、図1における画像形成装置10−12,10−22等)、ファクシミリ装置等が含まれる。
【0053】
図2に示すように、画像形成装置10は、管理装置50と接続される通信回線とのインタフェース機能を有する通信インタフェース(I/F)部11、複数のキーを有する操作パネルと液晶表示部等から成り、操作パネルのキー押下に対応する各種機能〔コピー、プリンタ、スキャナ、FAX〕の実行指示等を入力すると共に、操作ガイダンスや実行機能の動作状態等の各種情報を液晶表示部に表示する操作表示部12、コピーやFAX送信等に際して原稿上の画像を読み取る読取部(スキャナ)13、読取部13により読み取られた画像データ、PC等から入力される画像データ、FAX受信した画像データ等を記録媒体に印刷する画像形成処理を行う画像形成部14、印刷する前の画像データや後述する構成情報取得部17により取得される構成情報等の各種情報を記憶する記憶部15、読取部13で原稿から読み取られた画像データを画像形成部14で印刷する複写(コピー)機能、通信I/F部11を介して外部のPC等から入力される画像データを画像形成部14で印刷する印刷(プリンタ)機能、読取部13で原稿から読み取られた画像データを通信I/F部11を介して相手ファクシミリ装置に送信すると共に、相手ファクシミリ装置から通信I/F部11を介して受信される画像データを画像形成部14で印刷するファクシミリ(FAX)伝送機能機能等の各種機能に係わる制御等、装置全体の制御を行なう制御部16、画像形成部14内の各機能ユニット(感光帯ユニット、トナーカートリッジ、定着器ユニット等)や部品(中間転写ベルト、用紙搬送ローラ等)等、当該装置を構成する複数のユニット及び/または部品に付加された無線タグ31から該無線タグ31に記憶された各構成ユニットあるいは部品固有の情報を無線通信により受信することにより構成情報を取得する構成情報取得部17、PC(パーソナルコンピュータ)等の外部処理装置60の接続端子を有し、該接続端子に接続された外部処理装置60に対して、構成情報を転送する際のインタフェースを司る外部インタフェース(I/F)部18を備えて構成される。
【0054】
制御部16には、状態検知部161、状態解析部162及び構成情報管理制御部163が備わる。
【0055】
状態検知部161は、例えば、上述したコピー、プリンタ、スキャナ、FAX等の各機能の動作時に、通信I/F部11、操作表示部12、読取部13、画像形成部14等の動作状態を検知する処理を行う。
【0056】
この状態検知部161の検知処理には、装置内各部に配置される適宜なセンサ等を介して、上述した各機能(コピー、プリンタ、スキャナ、FAX)に対応するハードウェア各部の動作情報を検地する他、当該各部を制御するソフトウェアジョブの動作状態を検知する処理も含まれる。
【0057】
状態解析部162は、状態検知部161により検知された装置各部及びソフトウェアジョブの動作状態を元に当該装置にどのような異常(障害)が発生したか等の解析を行う。
【0058】
なお、状態情報解析部162で障害が発生したことが認識された場合、制御部16は当該障害内容を示す障害情報を通信I/F部11を介して管理装置50に送信する。
【0059】
構成情報管理制御部163は、構成情報取得部17により取得された構成情報を記憶部15に保持させたり、通信I/F11を通じて管理装置50に送信する等の処理を行う。
【0060】
図3は、図2における画像形成装置10の構成情報取得機能に係わる機能構成を示す概念ブロック図である。
【0061】
図3に示すように、画像形成装置10には、上述した感光帯ユニット、定着器ユニット等の複数の構成ユニット1(21−1),2(21−2),…や、中間転写ベルト、用紙搬送ローラといった複数の構成部品1(22−1),2(22−2),…が実装されている。
【0062】
また、各構成ユニット21(21−1,21−2,…)及び構成部品22(22−1,22−2,…)には、それぞれ、該当する各構成ユニット21あるいは構成部品22の固有情報を記憶した無線タグ31(31−11,31−12,…,31−21,31−22,…)が取り付けられて(付加されて)いる。
【0063】
これら無線タグ31には、各無線タグ31が付加される構成ユニット21または構成部品22の固有情報が各々記憶されている。
【0064】
一方、構成情報取得部17には、無線タグ31から該無線タグ31に記憶されている固有情報を無線受信するタグ情報受信部171が備わる。
【0065】
構成情報取得部17は、上記無線タグ31から発信される固有情報をタグ情報受信171で受信して取り込むことにより、これら受信した固有情報を当該画像形成装置10の構成情報として取得する。
【0066】
図4は、無線タグ31に対して固有情報を書き込む作業手順を示す概念図である。
【0067】
図4において、無線タグ31に対する固有情報の書込み(記憶)は、例えば、RFID(Radio Frequency-Identification:電波方式認識)技術で実現できる。
【0068】
すなわち、本実施例において、無線タグ31は、データを記憶可能なICチップ(図示せず)を実装したRFID方式のIC無線タグによって構成される。
【0069】
一方、タグ情報処理装置80は、RFID方式のデータの読取り/書込み機能を有するコントローラとアンテナから成るタグ読取/書込部801を付加したPC端末により構成される。
【0070】
これにより、無線タグ31をタグ読取/書込部801に近接させた状態で、タグ情報処理装置80から所望のデータ(固有情報)を入力することにより、タグ読取/書込部801内のコントローラによる非接触の無線通信によって無線タグ31内のICチップに当該固有情報を書き込むことができる。
【0071】
タグ読取/書込部801と無線タグ31間の無線通信方式としては、電磁誘導方式、電磁結合方式、マイクロ波方式、光(赤外線)方式が採用できる。
【0072】
なお、タグ読取/書込部801は、無線タグ33が近接された状態で、該無線タグ31内のICチップから情報を読み込むことも可能である。
【0073】
図3において、構成情報取得部17に設けられるタグ情報受信部171は、図4に示すタグ情報処理装置80のタグ読取/書込部801におけるタグ読取り処理機能に相当する機能を有するものである。
【0074】
また、図4に示す書込み手順で各無線タグ31に固有情報を記憶し、次いで、該無線タグ31を該当する各構成ユニット21あるいは構成部品22にそれぞれ付加した後、これら各構成ユニット21あるいは構成部品22を該当各箇所に実装したうえで装置を動作可能情報に戻した際には、各無線タグ31が、構成情報取得部17のタグ情報受信部171に近接配置される状態となる。
【0075】
以後、構成情報取得部17では、任意のタイミングでタグ情報受信部171に対して読取トリガをかけ(開始指令送出)、当該タイミングで各無線タグ31から発信される固有情報を当該タグ情報受信部171で受信する(読み取る)ことによって、これら固有情報を当該画像形成装置10の構成情報として取得することができる。
【0076】
本実施例に係わるシステムの運用において、画像形成装置10内に任意の構成ユニット21あるいは構成部品22を実装または交換する際、これら構成ユニット21あるいは構成部品22に付加しようとする無線タグ31に対して該当する構成ユニット21あるいは構成部品22の固有情報が図4に示す手順で記憶される。
【0077】
その際、無線タグ31には、該当する構成ユニット21あるいは構成部品22の固有情報として、少なくとも該構成ユニット21あるいは構成部品22の名称(ユニット名あるいは部品)、該構成ユニット21あるいは構成部品22の種類を表すユニット番号あるいは部品番号(部番)、該構成ユニット21あるいは構成部品22毎に固有に割り当てられたシリアル番号であるID(識別コード)が記憶される(図4参照)。
【0078】
更に、必要に応じて、該当する構成ユニット21あるいは構成部品22の製造ロット番号、製造年月日等のうちの少なくともいずれか一方を上記各情報と合わせて無線タグ31に記憶するようにしても良い。
【0079】
上記の如くの固有情報を記憶した無線タグ31を該当する構成ユニット21あるいは構成部品22に各々付加して画像形成装置10内に実装した後、構成情報取得部17では、任意のタイミングに、各無線タグ31から該各無線タグ31に記憶された固有情報(ユニット名/部品名、ユニット番号/部品番号、ID、製造ロット番号、製造年月日等)をタグ情報受信部171により受信し、次いで、構成情報管理制御部163が、これら受信した固有情報をまとめて例えば記憶部15内に当該画像形成装置10の構成情報として保持する処理を行う。
【0080】
図5は、構成情報取得部17により取得され、記憶部15の所定領域に保持される構成情報の一例を示す図である。
【0081】
この例の場合には、本装置10内の構成ユニット21あるいは構成部品22毎に付加された無線タグ31に、該当する各構成ユニット21あるいは構成部品22のユニット名/部品名、ユニット番号/部品番号、ID、製造ロット番号、製造年月日が記憶されるのに対応して、構成情報取得部17で収集され、構成情報管理制御部163によって記憶部15に保持される構成情報151は、これら全ての構成ユニット21あるいは構成部品22のユニット名/部品名、ユニット番号/部品番号、ID、製造ロット番号、製造年月日を一まとめに集計した内容となっている。
【0082】
構成情報取得部17で構成情報を収集するタイミングとしては、例えば、画像形成装置10が最初に稼動を開始(例えば、電源オン直後、あるいはその後に何等かの機能動作が開始された後等)した直後に収集する方法が適用である。
【0083】
また、画像形成装置10内で、構成ユニット21あるいは構成部品22が交換された時、追加された時、取り外された時などの後に当該画像形成装置10の動作が立ち上げられた直後(例えば、電源オン直後)のタイミングで構成情報取得部17が構成情報を収集するようにしても良い。
【0084】
なお、上述した動作条件(画像形成装置10が最初に稼動開始したこと、構成ユニット21あるいは構成部品22が交換、追加、取り外されたこと、その後に画像形成装置10の動作が立ち上げられたこと等)は、構成情報管理制御部163が、例えば、状態検知部161の検知結果から認識することができる。
【0085】
従って、構成情報管理制御部163は、構成情報収集タイミングが上記動作条件に設定されている場合に、これら動作条件を認識した時に構成情報取得部17の構成情報取得指示を送出することにより、当該動作条件を契機として構成情報を収集することが可能になる。
【0086】
また、構成情報管理制御部163は、記憶部15に保持された構成情報の出力制御も担っている。
【0087】
これにより、構成情報管理制御部163は、例えば、操作表示部12を構成する操作パネルで構成情報の表示を要求する所定の操作がなされた場合、該表示要求操作に伴うキー入力を受け付け、記憶部15から構成情報151を読み出して、操作パネル上の液晶表示部に表示する制御を行なう。
【0088】
また、構成情報管理制御部163は、例えば、操作表示部12を構成する操作パネルで構成情報の印刷を要求する所定の操作がなされた場合、該印刷要求操作に伴うキー入力を受け付け、記憶部15から構成情報151を読み出し、画像形成部14により当該構成情報の一覧を記録用紙に印刷出力する制御を行なう。
【0089】
この構成情報151の印刷出力は、例えば、操作パネル上に構成情報151が表示されている時の所定の印刷要求操作に応答して実施するようにしても良い。
【0090】
また、構成情報管理制御部163は、記憶部15に保持された構成情報151を外部処理装置60に転送する制御機能も有している。
【0091】
すなわち、画像形成装置10には、RS232CやUSB等のローカルポート、あるいはNICなどローカルまたはLAN内部の外部処理端末60と接続可能な通信手段として、外部I/F部18が備わっている。
【0092】
これにより、画像形成装置10に外部I/F部10を介して本装置に専用の外部処理端末60と接続した後、構成情報管理制御部163は、外部処理端末60から構成情報取得要求を受信することにより、記憶部15に保持された構成情報151を読み出し、該構成情報を外部I/F部18を介して外部処理装置60に送信する制御を行う。
【0093】
かかる制御によれば、画像形成装置10が通信回線を介して管理装置50に接続(管理装置50への接続については後で詳述する)できない状態にあっても、該画像形成装置10のメンテナンスを行うサービスマンは、該画像形成装置10の設置場所で本装置を分解することなく、搭載されている構成ユニット21あるいは構成部品22のユニット番号あるいは部品番号等を調べることで、交換の必要があるユニットあるいは部品であるかどうかといったことを容易にチェックすることが可能となる。
【0094】
また、画像形成装置10において、構成情報管理制御部163は、構成情報取得部17により収集された構成情報を、通信回線を介して、外部の管理装置50に送信する制御を行なう。
【0095】
画像形成装置50では、構成情報を管理装置50に送信する構成情報送信モードに関して、自動送信モード、半自動送信モード、手動送信モードのいずれかを選択的に設定する構成情報送信モード設定機能を有している。
【0096】
このモード設定機能による送信モードの設定は、例えば、操作パネルでの所定のモード設定要求操作に基づいて、制御部16が、自動送信モード、半自動送信モード、手動送信モードのいずれかを選択を促すモード設定画面を液晶表示部に表示し、この状態で操作パネル上での操作により選択されたモードを本装置における構成情報送信モードとして設定する方法で実現できる。
【0097】
以下、画像形成装置10において、設定された各送信モードで管理装置50に構成情報を送信する際の処理動作について図6〜図8を参照して説明する。
【0098】
図6は、画像形成装置10において、構成ユニット21あるいは構成部品22が交換された時の動作立ち上げ直後(電源オン直後)に構成情報を収集する場合に対応する構成情報送信処理動作を示すフローチャートである。
【0099】
図6において、構成情報管理制御部163は、状態情報検知部161の検知出力を取り込んで電源がONしたかどうかを監視している(ステップS101)。
【0100】
ここで、電源がONになったと判定された場合(ステップS101YES)、構成情報管理制御部163は、いずれかの構成ユニット21あるいは構成部品22が交換されたか否かをチェックする(ステップS102)。
【0101】
このステップS102の処理は、例えば、各構成ユニット21あるいは構成部品22の装着部に該当する各構成ユニット21あるいは構成部品22が装着されているかいないかを検知する着脱検知センサを各々設け、該各着脱検知センサの検知結果に対応する状態情報(交換されたか否か、追加されたか否か、取り外しされたか否かの各状態情報)を状態情報検知部161を通じて取り込んだ構成情報管理制御部163が、該取り込んだ状態情報を元に構成ユニット21あるいは構成部品22が交換されたか否かを判定するという方法で実現できる。
【0102】
ここで、構成ユニット21あるいは構成部品22が交換されていない場合(ステップS102NO)、構成情報管理制御部163は、後述する電源ON時送信処理(図8参照)に移行する。
【0103】
これに対して、構成ユニット21あるいは構成部品22が交換されている場合(ステップS102YES)、構成情報管理制御部163は、各構成ユニット21あるいは構成部品22に付加されている無線タグ31から各々固有情報を受信する(図3参照)ことにより構成情報を収集し(ステップS103)、該収集した固有情報を一旦記憶部15に記憶させる(ステップS104)。
【0104】
次いで、構成情報管理制御部163は、上述した送信モード設定機能により設定されている送信モードが、自動送信モード、半自動送信モード及び手動送信モードのいずれであるかをチェックする(ステップS105)。
【0105】
ここで、自動送信モードが設定されている場合(ステップS105で自動送信モード)、構成情報管理制御部163は、記憶部15から構成情報を読み出し、通信I/F部11を通じて管理装置50に送信する(ステップS106)。
【0106】
また、半自動送信モードが設定されている場合(ステップS105で半自動送信モード)、構成情報管理制御部163は、操作表示部12の操作パネルに、構成情報を送信するか否かの選択を促す情報を表示する(ステップS107)。
【0107】
その後、送信指示があったか否かをチェックし(ステップS108)、送信指示があった場合(ステップS108YES)は、記憶部15から構成情報を読み出して通信I/F部11を通じて管理装置50に送信し(ステップS106)、送信指示がなければ(ステップS108NO)、処理を終了する。
【0108】
また、手動送信モードが設定されている場合(ステップS105で手動送信モード)、構成情報管理制御部163は、後述する手動モード送信処理(図7参照)に移行する。
【0109】
図7は、電源ON後に構成ユニット21あるいは構成部品22のいずれかが交換されている時に収集した構成情報の手動送信モードによる送信処理動作(図6のステップS105で手動送信モードであると判定された場合の送信処理動作)を示すフローチャートである。
【0110】
図7において、構成情報管理制御部163は、操作パネルから例えば当該画像形成装置10のユーザによる構成情報表示要求操作があるかどうかを監視する(ステップS121)。
【0111】
ここで、構成情報表示要求操作があった場合(ステップS121YES)、構成情報管理制御部163は、記憶部15に保持している構成情報を読出し、該読み出した構成情報と該構成情報を送信するか否かの選択を促す情報とを操作パネルに表示する(ステップS122)。
【0112】
その後、構成情報の送信指示があったか否かをチェックし(ステップS123)、送信指示があった場合(ステップS123YES)は、記憶部15から構成情報を読み出して通信I/F部11を通じて管理装置50に送信し(ステップS124)、送信指示がなければ(ステップS123NO)、処理を終了する。
【0113】
図8は、電源ON後に構成ユニット21あるいは構成部品22が交換されていないと判定された後の構成情報の送信処理(図6のステップS102NO後の電源ON時送信処理)動作を示すフローチャートである。
【0114】
図8において、構成情報管理制御部163は、図6のステップS102において構成ユニット21あるいは構成部品22が交換されていないと判定(ステップS102NO)された後、各構成ユニット21あるいは構成部品22に付加されている無線タグ31から各々固有情報を受信する(図3参照)ことにより構成情報を収集する(ステップS111)一方で、それ以前に収集されている構成情報を記憶部15から読み出し(ステップS112)、該読み出した収集済み構成情報と今回収集した構成情報を比較して両者の固有情報が異なるか否かをチェックする(ステップS113)。
【0115】
ここで、収集済み構成情報と今回収集した構成情報との間で固有情報が異なる場合(ステップS113YES)、該相違する固有情報のうちの今回収集した構成情報中の固有情報を相違内容として抽出し、該相違内容を、通信I/F部11を通じて管理装置50に送信し(ステップS114)、収集済み構成情報と今回収集した構成情報との固有情報が相違しない場合(ステップS113NO)、構成情報の送信を行わずに処理を終了する。
【0116】
このようにして、本実施例では、構成情報取得部17が取得した構成情報を自動送信モード、半自動送信モード及び手動送信モードのうちの予め設定されているいずれかの送信モードで管理装置50に送信することができる。
【0117】
なお、図6及び図7の例では、電源ON後に構成ユニット21あるいは構成部品22が交換されている判定された時に構成情報を収集する場合の構成情報送信処理について述べたが、電源ON後に構成ユニット21あるいは構成部品22が追加されたり取り外されていると判定された時、あるいは画像形成装置10が最初に稼動を開始した直後等、他のタイミングで構成情報を収集する場合においても上記いずれかの送信モードでの送信処理が可能である。
【0118】
なお、上述したように、画像形成装置10が最初に稼動を開始した時、画像形成装置10の構成ユニット21あるいは構成部品22が交換、追加、取り外しされた後の動作立ち上げ直後等の各タイミングで構成情報を取得する場合には、画像形成装置10の稼動が初めてであることや、再稼動時に構成ユニット21あるいは構成部品22が交換されたこと等を認識する手段を設けることが必要である。
【0119】
こうした点に鑑み、構成情報の取得を画像形成装置10の電源ON時に毎回構成情報を収集するようにしたり、画像形成装置10のウォームアップ時に構成情報を収集するようにしても良い。
【0120】
この場合、例えば、図6のステップS101→S102NO→図8のステップS111〜S114の処理については、画像形成装置10の電源ON時またはウォームアップ時に構成情報を取得し、該取得した構成情報が記憶部15に記憶されている収集済の構成情報と比較して異なる場合に、該異なった結果(新たに取得した構成情報における収集済み構成情報と異なる固有情報)を管理装置50に送信するという処理の流れに代えることができ、構成情報の取得に係わる機能構成をより簡便にすることができる。
【0121】
このように、本実施例の画像形成装置10では、構成ユニット21あるいは構成部品22毎にぞれぞれ該当する構成ユニット21あるいは構成部品22の固有情報を記憶した無線タグ31を付加し、構成情報取得部17が、各無線タグ31から発信される固有情報を無線受信することにより構成情報として収集するため、構成情報を取得するための構成を、無線タグ31を付加するだけの低コスト、省スペースに有効な構成により実現できる。
【0122】
また、本実施例の画像形成装置10では、収集した構成情報を表示したり印刷する等の出力機能を有するため、画像形成装置10を止めてユニットあるいは部品番号をいちいち確認しなくても、出力された構成情報と改定されたユニットあるいは部品番号との比較ができ、該比較結果を元に効率の良いメンテナンスが可能になる。
【0123】
また、構成情報をいつ収集するかの収集タイミングや、収集した構成情報を管理装置50に対して自動で送信するか、半自動あるいは手動で送信するかをユーザが任意に選択可能な構成を有することで、ユーザの利便性も向上する。
【0124】
本実施例の画像形成装置管理システムでは、上述した各種方法で画像形成装置10から管理装置50に送信する一方で、管理装置50は、各画像形成装置10から送信される構成情報を受信して構成情報保持手段に登録する。
【0125】
図9は、本実施例の画像形成装置管理システムにおける画像形成装置10と管理装置50間の構成情報通信制御シーケンスを示す図である。
【0126】
図9に示すように、本システムにおいて、各画像形成装置10は、構成情報取得部17により取得した構成情報と自装置の識別情報(ID)とを構成情報通知フォーマットに載せて管理装置50に送信することにより、該管理装置50への構成情報の通知を行なう(ステップS11−1,S11−2,S11−n)。
【0127】
これに対し、管理装置50は、各画像形成装置10から構成情報通知を受ける(構成情報通知フォーマットを受信する)毎に、該フォーマット中の装置IDと構成情報を抽出し、装置ID毎に構成情報を構成情報保持手段に登録する処理(ステップS51−1,S51−2,S51−n)を行う。
【0128】
その後、管理装置50は、構成情報保持手段に登録された構成情報を用いてシステム内各画像形成装置10のメンテナンス等に関する運用の統括管理を行う。
【0129】
図10は、本実施例に係わる管理装置50の機能構成を示すブロック図である。
【0130】
図10に示すように、管理装置50は、画像形成装置10と接続される通信回線との通信インタフェース機能を有する通信インタフェース(I/F)部51、各種情報を表示する表示部52、各種情報や指令等の入力操作を行う操作部53、後述する需給予測結果等の各種情報の印刷出力する記録部54、各種情報を記憶する記憶部55、装置全体の動作を制御する制御部56を備えて構成される。
【0131】
記憶部55には、構成管理データベース(DB)551、最新構成管理データベース(DB)553、交換頻度管理データベース(DB)555が設けられる。
【0132】
構成管理DB551には、例えば、図11に示すように、システム内の全ての画像形成装置10の構成情報(ユニット/部品名、ユニット/部品番号、ユニット/部品ID、製造ロット番号、製造年月日)が、各々、送信元の画像形成装置10のIDに対応して記憶される。
【0133】
構成管理DB551に記憶される構成情報のうち、ユニット/部品名、製造ロット番号、製造年月日は、各画像形成装置10から収集するのに限らず、管理装置50側で、予め設定(登録)しておくようにしても良い。なお、この場合には、画像形成装置10側で用いる無線タグ31には、固有上情報として、管理装置50側に登録されている以外の固有情報(ユニット/部品番号、ユニット/部品ID、)のみが記憶されることになる。
【0134】
最新構成管理DB553には、例えば、図12に示すように、システム内の全ての画像形成装置10について各機種毎にまとめられた構成ユニット21あるいは構成部品22の最新構成情報(ユニット/部品名、ユニット/部品番号、ユニット/部品ID、製造ロット番号、製造年月日)が記憶される。
【0135】
これら最新構成情報は、例えば、製造メーカによって構成ユニット21あるいは構成部品22の最新製品が出荷されるのに合わせて該製造メーカから得た当該構成ユニット21あるいは構成部品22の最新構成情報(旧製品から改定されたユニット/部品番号、ユニット/部品ID、製造ロット番号、製造年月日等)を操作部53から逐次担当者が入力することにより最新構成情報DB553に登録される。
【0136】
交換頻度管理データベース(DB)555には、構成管理DB551に記憶された構成情報と、最新構成管理DB553に記憶された最新構成情報との比較結果に基づき算出される各画像形成装置10毎の構成ユニット21あるいは構成部品22の交換頻度情報が記憶される。
【0137】
また、制御部56には、構成情報登録処理部561、要保守通知部562、故障候補通知部563及び需給予測算出処理部563が設けられる。
【0138】
構成情報登録処理部561は、各画像形成装置10から通信I/F部51を通じて受信される構成情報を、構成管理DB551に図11に示す態様(但し、画像形成装置10側で用いる無線タグ31にユニット/部品名、ユニット/部品番号、ユニット/部品ID、製造ロット番号、製造年月日が記憶されている場合)で登録する処理を行う。
【0139】
要保守通知部562は、図13に示す要メンテナンス(要交換)通知処理を行い、故障候補通知部563は、図14に示す故障候補抽出・通知処理を行う。
【0140】
需給予測算出処理部563は、構成管理DB551に記憶された構成情報と、最新構成管理DB553に記憶された最新構成情報との比較結果に基づき、各画像形成装置10毎の構成ユニット21あるいは構成部品22のある期間内の交換頻度を求めると共に、該交換頻度から構成ユニット21あるいは構成部品22の次期間の需給予測を算出する処理を行う。
【0141】
次に、管理装置50における各種処理動作について詳しく説明していく。
【0142】
本実施例に係わる管理装置50は、構成管理DB551に記憶された構成情報と、最新構成管理DB553に記憶された最新構成情報との比較結果に基づきどの画像形成装置10でどの構成ユニット21あるいは構成部品22の交換が必要であるか等のメンテナンスの必要性を判定し、該当する画像形成装置10あるいはその管理者またはサービスマンに対して、メンテナンスが必要である旨(要メンテナンス)を通知する処理機能を有する。
【0143】
本実施例の管理装置50において、上記要メンテナンス判定のための構成情報と最新構成情報の比較処理は、例えば、画像形成装置10から構成情報を受信した時、または、構成ユニット21あるいは構成部品22のユニット/部品番号が改定され、これを元に、最新構成管理DB553の該当する構成ユニット21あるいは構成部品22の固有情報が更新登録された時などに実施される。
【0144】
図13は、本実施例に係わる管理装置50の要メンテナンス通知処理動作を示すフローチャートである。
【0145】
図13において、管理装置50の制御部56(要保守通知部562)は、システム運用中、最新構成管理DB553に対してユニット/部品番号等の更新が行われたか否かを監視している(ステップS201)。
【0146】
ここで、最新構成管理DB553の更新が行われていない場合(ステップS201NO)、次いで、要保守通知部562は、画像形成装置10から構成情報が受信されたか否かをチェックし(ステップS202)、構成情報が受信されない場合(ステップS202NO)は、ステップS201以降の処理を継続する。
【0147】
この間、最新構成管理DB553の更新が行われた場合(ステップS201YES)、要保守通知部562は、最新構成管理DB553での更新内容(更新されたユニット/部品番号等)を元に対象構成ユニット21あるいは構成部品22を使用する機種をリストアップし(ステップS203)、構成管理DB551に登録されるうちの構成情報比較対象となる(リストアップした機種に対応する)画像形成装置10を特定する(ステップS204)。
【0148】
次いで、要保守通知部562は、この特定した画像形成装置10の構成情報を構成管理DB551から抽出し(ステップS205)、かつ当該画像形成装置10の最新構成情報を最新構成管理DB553から抽出(ステップS206)した後、これら抽出した構成情報と最新構成情報を比較し(ステップS207)、両構成情報の各固有情報が一致するか否かをチェックする(ステップS208)。
【0149】
ここで、両構成情報が一致する場合(ステップS208YES)、要保守通知部562は、処理を終了する。
【0150】
これに対し、両構成情報が一致しない場合(ステップS208NO)、要保守通知部562は、例えば、一致しない固有情報(ユニット/部品番号等)に対応する構成ユニット21あるいは構成部品22が古いものである旨、及びその交換が必要である旨等、要保守メッセージを、該当する画像形成装置10、管理者及び当該画像形成装置10の担当サービスマンに各々通知する(ステップS209)。
【0151】
ここで、管理者、担当サービスマンに対する要保守メッセージの通知は、例えば、予め登録された当該管理者、担当サービスマンのメールアドレスを用いて、該アドレスを持つ情報処理端末(例えば、図1における管理者端末70)に対して、要保守メッセージをメール送信するという方法で実現できる。
【0152】
一方、最新構成管理DB553が更新されずに(ステップS201NO)、画像形成装置202から構成情報が受信された場合(ステップS201YES)、要保守通知部562は、該受信した構成情報が構成管理DB511に登録される(ステップS202a)際にこれを一旦保持したうえで、当該画像形成装置10の最新構成情報を最新構成管理DB553から抽出して(ステップS206)、今回受信した構成情報と比較する(ステップS207)。
【0153】
以後、要保守通知部562は、最新構成管理DB553の更新時と同様、構成情報(受信した構成情報)と最新構成情報が一致しない場合(ステップS208NO)、一致しない固有情報(ユニット/部品番号等)を元に要保守メッセージを生成し、該要保守メッセージを当該構成情報送信元の画像形成装置10、管理者及び当該画像形成装置10の担当サービスマンに各々通知する(ステップS209)。
【0154】
なお、上記ステップS209において該当各宛先に要保守メッセージを送信するか否かは、ステップS208における構成情報の不一致のレベル〔例えば、最新の構成ユニット21あるいは構成部品の製造年月日からの経過期間(何ヶ月古いか)等〕に応じて実施するようにしても良い。
【0155】
上記要保守メッセージ通知機能よれば、例えば、構成ユニット21あるいは構成部品21の番号が改定され、最新構成管理DB553が更新された場合、改定内容のレベルによっては、上記更新と同時に、構成管理DB551登録されている各画像形成装置10の構成情報との比較を行い、古い構成ユニット21あるいは構成部品22が搭載されている画像形成装置10をリストアップして、要保守メッセージを当該画像形成装置10のユーザや、管理者あるいは担当サービスマンに通知して早期の交換を促すことで、保守作業の円滑化を図ることができる。
【0156】
また、本実施例の管理装置50では、要保守(要交換)ほど緊急度が高くないレベルでの構成ユニット21あるいは構成部品21の番号が改定され、最新構成管理DB553が更新されることにより、該最新構成情報と構成管理DB551内に登録されている構成情報との比較がなされなかった場合でも、画像形成装置10で障害が発生した場合には、構成管理DB551の登録構成情報と最新構成管理DB553内の最新構成情報とを比較して、番号が異なる構成ユニット21あるいは構成部品22があった時には、当該構成ユニット21あるいは構成部品22を故障候補として抽出する処理機能を有する。
【0157】
図14は、本実施例に係わる管理装置50の故障候補抽出・通知処理動作を示すフローチャートである。
【0158】
図14において、管理装置50の制御部56(故障候補通知部563)は、システム運用中、画像形成装置10から障害情報が受信される(ステップS221YES)と、構成管理DB551から、当該障害情報の送信元の画像形成装置10の構成情報を抽出し(ステップS222)、かつ当該画像形成装置10の機種に対応する最新構成情報を最新構成管理553から抽出(ステップS223)した後、これら抽出した構成情報と最新構成情報を比較し(ステップS224)、番号等の固有情報(他に、製造年月日)が異なる構成ユニット21あるいは構成部品22があるか否かをチェックする(ステップS225)。
【0159】
ここで、番号等の固有情報が異なる構成ユニット21あるいは構成部品22が存在しない場合(ステップS225NO)、故障候補通知部563は、受信した障害情報の適宜な解析処理に移行する(ステップS228)。
【0160】
これに対して、番号等の固有情報が異なる構成ユニット21あるいは構成部品22が存在する場合(ステップS225YES)、故障候補通知部563は、当該構成ユニット21あるいは構成部品22を故障候補として抽出する(ステップS226)。
【0161】
そして、該故障候補とされた構成ユニット21あるいは構成部品22を、要交換ユニットあるいは部品として、要保守メッセージ通知時と同様、メール等により、障害情報送信元の画像形成装置10、管理者あるいは担当サービスマンに各々通知する(ステップS227)。
【0162】
なお、図14においては、画像形成装置10から障害情報が受信されたことを契機に故障候補の抽出、通知を行ったが、これに限らず、画像形成装置10で障害が発生しなくても定期的に構成情報と最新構成情報との比較を行い、番号等が異なる構成ユニット21あるいは構成部品22があれば故障候補として抽出し、要交換を該当する画像形成装置10、管理者あるいは担当サービスマンに通知するように運用することも可能である。
【0163】
上述した、故障候補抽出・通知機能によれば、画像形成装置10の障害発生時、当該障害にはらむ故障候補(構成ユニット21あるいは構成部品22)を管理装置50から担当サービスマン等に報知することにより、該担当サービスマン等による障害復旧作業の効率化を図ることができる。
【0164】
また、本実施例に係わる管理装置50では、構成管理DB551に登録された構成情報を元に所定の期間内の構成ユニット21あるいは構成部品22の交換頻度を集計し、その集計結果を元に更に次所定期間の需給予測を行う処理機能を有する。
【0165】
図15は、本実施例に係わる管理装置50の交換頻度集計処理動作を示すフローチャートである。
【0166】
図15において、管理装置50の制御部56(需給予測処理部564)は、システム運用中、任意の交換頻度集計期間(例えば、一ヶ月)をセットし(ステップS231)、次いで、各構成ユニット21あるいは構成部品21の交換回数をリセット(ステップS232)したうえで、上記集計期間が満了したか否かをチェックする(ステップS233)。
【0167】
ここで、集計期間が満了していない場合(ステップS233NO)、需給予測処理部564は、画像形成装置10から構成情報が受信されたか否かを監視する(ステップS234)。
【0168】
ここで、画像形成装置10から構成情報が受信される(ステップS234YES)と、需給予測処理部564は、構成管理DB551から、当該構成情報の送信元の画像形成装置10の構成情報を抽出し(ステップS235)、該抽出した構成情報と受信した構成情報を比較して(ステップS236)、構成情報が異なる構成ユニット21あるいは構成部品22があるか否かをチェックする(ステップS237)。
【0169】
ここで、構成情報が異なる構成ユニット21あるいは構成部品22があれば(ステップS237YES)、当該構成ユニット21あるいは構成部品22の交換回数に“1”を加算して当該交換回数を更新し(ステップS238)、その後は、ステップS233に戻って同様の処理を繰り返し実施する。
【0170】
この間、集計期間が満了した場合(ステップS233YES)、需給予測処理部564は、各構成ユニット21あるいは構成部品22毎に交換回数を集計し(ステップS241)、該集計結果を当該集計期間内の交換頻度情報として交換頻度管理DB555に格納する。
【0171】
図16は、本実施例に係わる管理装置50の構成ユニット21並びに構成部品22の需給予測処理動作を示すフローチャートである。
【0172】
図16において、管理装置50の需給予測処理部564は、システム運用中、操作部53から需給予測要求操作があると(ステップS251YES)、該需給予測要求操作に際して指定される需給予測対象の構成ユニット21あるいは構成部品22を特定する(ステップS252)。
【0173】
次いで、需給予測処理部564は、当該構成ユニット21あるいは構成部品22についての、予め設定された集計期間(例えば、数ヶ月)分の交換頻度情報を交換頻度管理DB555から抽出し(ステップS253)、更に、該抽出した交換頻度情報を元に、当該構成ユニット21あるいは構成部品22についての次所定期間(例えば、一ヶ月)分の需給予測を算出し(ステップS254)、該算出した需給予測結果を出力する(ステップS255)。
【0174】
この需給予測結果の出力方法としては、例えば、表示部52に需給予測結果を表示する方法や、記録部53で需給予測結果を印刷出力する方法がある。
【0175】
図17は、管理装置50の需給予測処理部564での需給予測結果の出力例を示す図である。
【0176】
この例では、構成部品Aについて、過去六ヶ月(2004年2月〜7月度)における交換頻度を元に、翌月(8月度)分の需給数が予測算出された結果が出力されている。
【0177】
このように、本実施例の管理装置50に備わる需給予測処理機能によれば、構成管理DB551に登録された構成情報を元に集計した過去の所定期間内の構成ユニット21あるいは構成部品22の交換頻度を元に更に次所定期間の需給予測がなされ、該需給予測結果が出力されるため、該需給予測結果を参照して、構成ユニット21あるいは構成部品22毎に在庫確保の最適化が図れるようになる。
【0178】
なお、この需給予測処理機能については、例えば、画像形成装置10で発生する障害情報とリンクさせて需給予測を算出するようにしても良く、この場合には、開発元に当該障害情報にリンクした需給予測をフィードバックすることにより、次期設計装置の品質向上に役立てることができる。
【0179】
なお、本実施例に係わるシステムにおいて、各画像形成装置10側では、構成情報取得部17が、各構成ユニット21あるいは構成部品22に付加される無線タグ31から発信される固有情報を無線受信することにより構成情報を収集して管理装置50に送信し、管理装置50側では、各画像形成装置10から送られてくる構成情報を構成管理DB551に登録し、該登録された構成情報と最新構成管理DB553に登録された最新情報との比較結果に基づいてどの画像形成装置10でどの構成ユニット21あるいは構成部品22の交換を要するかを判断する等の処理を行うといった運用を考えた場合、画像形成装置10の各構成ユニット21あるいは構成部品22に付加する無線タグ31には、固有情報として少なくとも付加先の各構成ユニット21あるいは構成部品22の種類を表すユニット番号あるいは部品番号と、ユニットIDあるいは部品IDを記憶しておき、その他の固有情報すなわち製造会社名、製造ロット番号、製造年月日等については、管理装置50側で、構成管理DB553に、上記ユニットIDあるいは部品IDに対応して予め設定しておくようにしても良い。
【0180】
このように、管理装置50側に各構成ユニット21あるいは構成部品22の製造会社名、製造ロット番号、製造年月日等を設定することは、画像形成装置10側で用いる無線タグ31の限られた記憶容量の有効利用や、機密保持に有用なものとなる。
【0181】
また、予め管理装置50に設定した製造会社名、製造ロット番号、製造年月日等を無線タグ31に記録する場合でも、これら各情報を暗号化して無線タグ31に記憶するようにすれば、機密保持の点では有効である。
【0182】
また、予め管理装置50に設定した製造会社名、製造ロット番号、製造年月日等を暗号化して無線タグ31に記憶する方法によれば、例えば、通信回線に不具合が発生して、管理装置50に登録されている製造会社名などを画像形成装置10からサービスマンが参照できない場合の対策としても有効である。
【0183】
この場合、サービスマンは、画像形成装置10の保守に際して、無線タグ31に暗号化して記録された製造会社などの情報を解読して読み込むことでローカルでもこれらの情報を引き出せるようになり、機密保持を維持しつつ保守作業の効率化を図ることができる。
【実施例2】
【0184】
図18は、本発明の実施例2に係わる画像形成装置10Aの構成情報取得機能に係わる機能構成を示す概念ブロック図である。なお、図18において、図3に示す実施例1に係わる構成各部と同一の部分には同一の符号を付している。
【0185】
図18に示すように、画像形成装置10Aにおいて、各構成ユニット21(21−1,21−2,…)及び構成部品22(22−1,22−2,…)には、それぞれ、該当する各構成ユニット21あるいは構成部品22の固有情報を記憶した情報タグ35A−11,35A−12及び識別タグ35B−11,35B−12が取り付けられて(付加されて)いる。
【0186】
ここで、情報タグ35A(35A−11,35A−12)は、バーコードまたは2次元コードであり、該当する各構成ユニット21(あるいは構成部品22)にシールとして貼られるものや、刻印によって形成されるものである。
【0187】
また、情報タグ35B(タグ35B−11,35B−12)は、ROM(リード・オンリー・メモリ)であり、該当する各構成部品22(あるいは構成ユニット21)に所定の方法で取り付けられる。
【0188】
これら情報タグ(以下、便宜的にバーコードと呼称)35A、情報タグ(同、ROMと呼称)35Bには、当該各バーコード35A、ROM35Bが付加される構成ユニット21または構成部品22の固有情報として、例えば、ユニット/部品番号、ユニット/部品IDが記憶されている。
【0189】
この他、上記固有情報として、該当する構成ユニット21または構成部品22の製造会社名、製造ロット番号、製造年月日を追加記憶しても良く、実施例1と同様の運用が可能である。
【0190】
なお、本実施例の画像形成装置10Aの運用において、バーコード35Aは、例えば、障害発生時などにサービスマンが当該画像形成装置10を停止して取り外したりしなければならない構成ユニット21あるいは構成部品22に付加され、ROM35Bは、消耗品やCRUMなど一般ユーザが通常使用時において交換可能な構成ユニット21あるいは構成部品22に付加される。
【0191】
一方、構成情報取得部17Aには、バーコード35Aを読み取るバーコードリーダ175と、ROM35Bから固有情報を読み出すROM読込部176が備わる。
【0192】
構成情報取得部17Aでは、バーコード35Aに記憶された固有情報をバーコードリーダ175で読み取ることにより、あるいはROM35Bに記憶された固有情報をROM読込部176で読み込むことにより、これら各固有情報を当該画像形成装置10の構成情報として取得する。
【0193】
具体的には、画像形成装置10の構成情報は、消耗品などROM35Bが付加された構成ユニット21あるいは構成部品22については、当該構成ユニット21あるいは構成部品22が装着された時にROM35Bに記憶された固有情報が構成情報取得部17AのROM176により読み込まれて収集される。
【0194】
一方、バーコード35Aが付加される構成ユニット21あるいは構成部品22については、当該構成ユニット21あるいは構成部品22の装着時や、障害発生時における当該構成ユニット21あるいは構成部品22の交換時などに、サービスマンが当該画像形成装置10Aに組み込まれているバーコードリーダ175を用いてバーコード35Aの固有情報を読み込むことにより該固有情報が構成情報取得部17Aに構成情報として収集され、管理される。
【0195】
なお、バーコードリーダ175は画像形成装置10の内部に設けるのに限らず、外部に設けても、内部と外部の両方に設けても良い。
【0196】
また、画像形成装置10Aの出荷前は、組み立て時に各構成ユニット21あるいは構成部品22のタグ情報(固有情報)を別の読取り手段により収集しておき、画像形成装置10Aが組み上がった段階で、これら収集しておいた固有情報を構成情報として構成情報取得部17Aに格納するようにして良い。
【0197】
本実施例の画像形成装置10Aに関する上述した構成以外の構成または運用は、実施例1に係わる画像形成装置10と同様である。
【0198】
すなわち、本実施例の画像形成装置10Aは、他の画像形成装置10Aと共に、これらを遠隔管理する管理装置50に接続され、画像形成装置管理システムを構成する。
【0199】
各画像形成装置10Aでは、構成情報取得部17Aにより取得した構成情報を、通信I/F11を通じて管理装置50に送信する。
【0200】
管理装置50は、各画像形成装置10Aから送信された構成情報を、通信I/F51を通じて受信し、構成管理DB551に登録する。
【0201】
以後、管理装置50では、該構成管理DB551に登録された構成情報と、最新構成管理DB553に登録されている最新構成情報とを用いて、実施例1で述べたような要メンテナンス通知処理(図13参照)、故障候補抽出・通知処理(図14参照)、需給予測算出処理(図15及び図16参照)を行う。
【0202】
このように、実施例2に係わるシステムでは、各画像形成装置10側では、各構成ユニット21あるいは構成部品22に付加されるROMやバーコード等の情報タグ35A,35Bからそこに記憶される当該各構成ユニット21あるいは構成部品22の固有情報を読み込んで構成情報を収集して管理装置50に送信し、管理装置50側では各画像形成装置10から受信した構成情報を登録・管理するため、実施例1と同様、低コスト、省スペースな構成で画像形成装置10Aの詳細な構成情報を収集でき、画像形成装置10Aを止めて部品番号をいちいち確認しなくても、改訂番号との比較ができ、効率の良いメンテナンスが可能になる。
【0203】
また、ユーザが交換可能なユニット/部品にはROMによって成る情報タグ35Bを付加し、ユーザが通常交換作業を行なわないようなユニット/部品にはバーコード等の情報タグ35Aを付加してサービスマンがユニット/部品交換時などにタグ情報(固有情報)を読み取るようにすることで、ユーザにタグ情報読取りの手間をかけさせることなく、また、消耗品の交換などサービスマンを介さないユニット/部品交換がなされた時にも自動的に構成情報の更新が可能となる。
【0204】
この他、本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
【0205】
例えば、本発明においては、実施例1における画像形成装置10と実施例2における画像形成装置10Aが混在するシステム構成も可能である。
【産業上の利用可能性】
【0206】
本発明は、ユニットまたは部品の少なくともいずれか一方を構成要素として複数備える画像形成装置及びその管理システムに適用でき、画像形成装置の構成要素毎に各々固有情報を記憶した無線タグまたは情報タグを付加して該無線タグまたは情報タグを通じて固有情報を収集して登録することにより、画像形成装置を止めることなく構成情報を取得して保守運用の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0207】
【図1】実施例1に係る画像形成装置管理システムの全体構成を示すブロック図。
【図2】実施例1における画像形成装置の機能構成を示すブロック図。
【図3】画像形成装置の構成情報取得機能に係わる機能構成を示す概念ブロック図。
【図4】無線タグに対して固有情報を書き込む作業手順を示す概念図。
【図5】構成情報の一例を示す図。
【図6】画像形成装置における構成ユニット等交換時の動作立ち上げ直後の構成情報送信処理動作を示すフローチャート。
【図7】画像形成装置における電源ON後の構成ユニット等交換時に収集した構成情報の手動送信モードによる送信処理動作を示すフローチャート。
【図8】画像形成装置における電源ON後の構成ユニット等が交換されていない時の構成情報の送信処理動作を示すフローチャート。
【図9】実施例1の画像形成装置管理システムにおける画像形成装置と管理装置間の構成情報通信制御シーケンスを示す図。
【図10】実施例1に係わる管理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図11】構成管理データベースでの構成情報の記憶形態を示す図。
【図12】最新構成管理データベースでの最新構成情報の記憶形態を示す図。
【図13】実施例1の管理装置の要メンテナンス通知処理動作を示すフローチャート。
【図14】実施例1の管理装置の故障候補抽出・通知処理動作を示すフローチャート。
【図15】実施例1の管理装置の交換頻度集計処理動作を示すフローチャート。
【図16】実施例1の管理装置の需給予測処理動作を示すフローチャート。
【図17】管理装置の需給予測処理部での需給予測結果の出力例を示す図。
【図18】実施例2に係わる画像形成装置の構成情報取得機能に係わる機能構成を示す概念ブロック図。
【符号の説明】
【0208】
10,10−11,10−12,10−21,10−22,10A…画像形成装置、11…通信インタフェース(I/F)部、12…操作表示部、13…読取部、14…画像形成部、15…記憶部、151…構成情報、16…制御部、161…状態検知部、162…状態解析部、163…構成情報管理制御部、17,17A…構成情報取得部、171…タグ情報受信部171、175,175A…バーコードリーダ、176…ROM読込部176、18…外部インタフェース(I/F)部、21,21−1,21−2…構成ユニット、22,22−1,22−2…構成部品、31,31−11,31−12,31−21,31−22…無線タグ、35A−11,35A−12…情報タグ(バーコード)、35B−11,35B−12…情報タグ(ROM)、50…管理装置、51…通信インタフェース(I/F)部、52…表示部、53…操作部、54…記録部、55…記憶部、551…構成管理データベース(DB)、553…最新構成管理データベース(DB)、555…交換頻度管理データベース(DB)、56…制御部、561…構成情報登録処理部、562…要保守通知部、563…故障候補通知部、564…需給予測算出処理部、60…外部処理装置、70…管理者端末、80…タグ情報処理装置、801…タグ読取/書込部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユニットまたは部品の少なくともいずれか一方を構成要素として複数備える画像形成装置において、
前記構成要素毎に付加され、当該構成要素の固有情報を記憶した無線タグと、
前記無線タグから前記固有情報を無線受信して当該画像形成装置の構成情報を取得する構成情報取得手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記無線タグは、
付加先の構成要素に対応する前記固有情報として、該構成要素の構成要素名、構成要素の種類を示す部品番号、構成要素識別番号を記憶する
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記無線タグは、
付加先の構成要素に対応する前記固有情報として、当該構成要素の製造会社名、製造ロット番号、製造年月日のうちの少なくともいずれか1つを更に記憶する
ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記無線タグは、
前記固有情報のうち、前記構成要素の製造会社名、製造ロット番号、製造年月日を暗号化して記憶する
ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記構成情報取得手段により前記構成情報として取得された前記構成要素毎の固有情報を当該画像形成装置の表示部に表示する表示制御手段
を具備することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記構成情報取得手段により前記構成情報として取得された前記構成要素毎の固有情報を印刷出力する印刷出力手段
を具備することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項7】
外部処理装置を接続する接続手段と、
前記構成情報取得手段により前記構成情報として取得された前記構成要素毎の固有情報を前記接続手段を通じて前記外部処理装置に送出する処理手段と
を具備することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項8】
複数の画像形成装置を遠隔管理する管理装置と通信回線を介して接続され、
前記構成情報取得手段により取得した前記構成情報を前記管理装置に送信する構成情報送信手段
を具備することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記構成情報送信手段に対して、前記構成情報を自動送信する自動送信モード、半自動送信する半自動送信モード及び手動送信する手動送信モードのうちのいずれかを選択的に設定する送信モード設定手段
を具備することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記構成情報取得手段は、
当該画像形成装置が最初に稼動を開始した時に前記構成情報を取得する手段
を有することを特徴とする請求項1または9記載の画像形成装置管理。
【請求項11】
前記構成情報取得手段は、
当該画像形成装置の前記構成要素の交換、追加、取り外しのいずれかがなされた後の立ち上げ直後に前記構成情報を取得する手段
を有することを特徴とする請求項1または9記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記構成情報取得手段は、
当該画像形成装置の電源ON時またはウォームアップ時に前記構成情報を取得する手段
を有することを特徴とする請求項1または9記載の画像形成装置管理。
【請求項13】
前記構成情報取得手段により取得した前記構成情報を保持する保持手段と、
前記構成情報取得手段による構成情報の取得時、該取得した構成情報と、前記保持手段に保持されている構成情報とが異なっているか否かを比較する比較手段と、
前記比較の結果、構成情報が異なっている場合、前記取得した構成情報を前記管理装置に送信する送信手段と
を具備することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項14】
ユニットまたは部品の少なくともいずれか一方を構成要素として複数備える画像形成装置において、
前記構成要素毎に付加され、当該構成要素の固有情報を記憶した情報タグと、
前記情報タグから前記固有情報を読み取るタグ情報読取手段と、
前記タグ情報読取手段により読み取られた前記固有情報を当該画像形成装置の構成情報を取得する構成情報取得手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置。
【請求項15】
前記構成情報取得手段は、
前記タグ情報読取手段により前記情報タグのタグ情報が読み取られた時に既に読み取った構成情報を更新する手段
を有する
ことを特徴とする請求項14記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記情報タグとして、
読み取り専用メモリから成る第1の情報タグと、
バーコードまたは2次元コードから成る第2の情報タグと
が設けられ、
前記タグ情報読取手段として、
前記読み取り専用メモリから前記固有情報を読み出すメモリ読出手段と、
前記バーコードまたは2次元コードを読み取るコード読取手段と
が設けられる
ことを特徴とする請求項14または15記載の画像形成装置。
【請求項17】
前記コード読取手段は、
当該画像形成装置の内部または外部の少なくともいずれか一方に設けられる
ことを特徴とする請求項16記載の画像形成装置。
【請求項18】
前記第1の情報タグは、
顧客が交換可能な構成要素に付加され、
前記第2の情報タグは、
顧客が不可能な構成要素に付加される
ことを特徴とする請求項15記載の画像形成装置。
【請求項19】
複数の画像形成装置を遠隔管理する管理装置と通信回線を介して接続され、
前記構成情報取得手段により取得した前記構成情報を前記管理装置に送信する構成情報送信手段
を具備することを特徴とする請求項14記載の画像形成装置。
【請求項20】
ユニットまたは部品の少なくともいずれか一方を構成要素として複数備える画像形成装置と、前記画像形成装置と通信回線を介して接続され、該画像形成装置を遠隔管理する管理装置とから成る画像形成装置管理システムにおいて、
前記画像形成装置は、
前記構成要素毎に付加され、当該構成要素の固有情報を記憶した無線タグと、
前記無線タグから前記固有情報を無線受信して当該画像形成装置の構成情報を取得する構成情報取得手段と、
前記構成情報取得手段により取得した前記構成情報を前記管理装置に送信する構成情報送信手段と
を具備し、
前記管理装置は、
前記画像形成装置の前記構成情報送信制御手段により送信された前記構成情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記構成情報を、当該構成情報送信元の画像形成装置に対応して構成情報記憶手段に登録する登録手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置管理システム。
【請求項21】
ユニットまたは部品の少なくともいずれか一方を構成要素として複数備える画像形成装置と、前記画像形成装置と通信回線を介して接続され、該画像形成装置を遠隔管理する管理装置とから成る画像形成装置管理システムにおいて、
前記画像形成装置は、
前記構成要素毎に付加され、当該構成要素の固有情報を記憶した情報タグと、
前記情報タグから前記固有情報を読み取るタグ情報読取手段と、
前記タグ情報読取手段により読み取られた前記固有情報を当該画像形成装置の構成情報を取得する構成情報取得手段と、
前記構成情報取得手段により取得した前記構成情報を前記管理装置に送信する構成情報送信手段と
を具備し、
前記管理装置は、
前記画像形成装置の前記構成情報送信制御手段により送信された前記構成情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記構成情報を、当該構成情報送信元の画像形成装置に対応して構成情報記憶手段に登録する登録手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置管理システム。
【請求項22】
前記構成情報記憶手段に登録される構成情報は、管理対象の画像形成装置に備わる構成要素毎の構成要素名、構成要素の種類を示す部品番号、構成要素識別番号、製造会社名、製造ロット番号、製造年月日から成り、
前記受信手段は、
前記構成要素名、部品番号、構成要素識別番号、製造会社名、製造ロット番号、及び製造年月日を前記構成情報として前記画像形成装置から受信する
ことを特徴とする請求項20または21記載の画像形成装置管理システム。
【請求項23】
前記構成情報記憶手段に登録される構成情報は、管理対象の画像形成装置に備わる構成要素毎の構成要素名、構成要素の種類を示す部品番号、構成要素識別番号、製造会社名、製造ロット番号、製造年月日から成り、
前記構成要素名、製造会社名、製造ロット番号及び製造年月日を前記構成情報記憶手段に設定する設定手段
を備え、
前記受信手段は、
前記部品番号及び構成要素識別番号を前記構成情報として前記画像形成装置から受信する
ことを特徴とする請求項20または21記載の画像形成装置管理システム。
【請求項24】
管理対象の画像形成装置の機種毎に使用される構成要素の最新構成情報を登録する最新構成情報記憶手段
を具備することを特徴とする請求項20または21記載の画像形成装置管理システム。
【請求項25】
前記画像形成装置から前記構成情報が受信された時、または、前記最新構成情報記憶手段が更新された時、前記構成情報記憶手段に登録された前記構成情報と、前記最新構成情報記憶手段に登録された前記最新構成情報とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、前記構成情報と前記最新構成情報とが一致しない構成要素がある場合、該構成要素が交換が必要である旨を該当する画像形成装置及び登録連絡先に通知する要交換通知手段

を具備することを特徴とする請求項24記載の画像形成装置管理システム。
【請求項26】
前記画像形成装置から障害情報が通知された時、前記構成情報記憶手段に登録された前記構成情報と、前記最新構成情報記憶手段に登録された前記最新構成情報とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、前記構成情報と前記最新構成情報とが一致しない部品番号がある場合、該部品番号を有する構成要素を故障候補として抽出する故障候補抽出手段と、
前記故障候補抽出手段により抽出された故障候補を、該当する画像形成装置及び登録連絡先に通知する故障候補通知手段と
を具備することを特徴とする請求項24記載の画像形成装置管理システム。
【請求項27】
前記構成情報記憶手段に登録された前記構成情報に基づき構成要素毎の所定期間内の交換頻度を集計する交換頻度集計手段と、
前記交換頻度集計手段により集計された前記構成要素毎の所定期間内の交換頻度に基づき、当該構成要素毎の次所定期間の需給予測を算出する需給予測算出処理手段と
を具備することを特徴とする請求項20または21記載の画像形成装置管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2006−94021(P2006−94021A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−275796(P2004−275796)
【出願日】平成16年9月22日(2004.9.22)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】