画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
【課題】 画像形成装置本体にプロセスカートリッジ等の消耗品を装着し、消耗品と画像形成装置との間に保護シートを設置した状態で出荷する場合に、ユーザ設置時に必要最低限の保護シートの使用で保護シートが画像形成装置機内から取り除かれたか否かを容易に判断できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 本発明による画像形成装置は、保護シートを有する着脱可能な消耗部材を装着して画像形成を行う画像形成装置であって、前記着脱可能な消耗部材に設けられたメモリと通信する通信手段と、前記通信手段による前記メモリとの通信状況に応じて、前記保護シートの有無を判別する保護シート有無判別手段と、を備えることを特徴とする。
【解決手段】 本発明による画像形成装置は、保護シートを有する着脱可能な消耗部材を装着して画像形成を行う画像形成装置であって、前記着脱可能な消耗部材に設けられたメモリと通信する通信手段と、前記通信手段による前記メモリとの通信状況に応じて、前記保護シートの有無を判別する保護シート有無判別手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式を用いた画像形成装置、例えば複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真画像プロセスを用いた電子写真画像形成装置においては、電子写真感光体ドラム及び電子写真感光体ドラムに作用する現像ユニットなどのようなプロセス手段を一体的にカートリッジ化して、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンに頼らずユーザ自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができる。そこで、このプロセスカートリッジ方式は、電子写真画像形成装置において広く用いられている。
【0003】
電子写真画像形成装置では、レーザ、LED或いはランプなどの画像情報に対応した光をドラム状の電子写真感光体(以下、感光体ドラム)に照射する。これによって、感光体ドラムに静電潜像を形成する。この静電潜像を現像ユニットにより現像する。そして、感光体ドラムに形成された現像像を記録媒体へ転写し記録媒体に画像を形成している。
【0004】
上述したプロセスカートリッジを用いる画像形成装置には、図1に示すように、複数のプロセスカートリッジを一列に並べたインライン型のカラー電子写真画像形成装置100がある。このような画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジには不揮発性の記憶素子を搭載しているものも多く、プロセスカートリッジに関する情報を記憶する。例えば印字枚数等が記憶されている(特許文献1参照)。
【0005】
画像形成装置本体に前述したプロセスカートリッジを装着して出荷する場合、輸送中の振動により摺擦してプロセスカートリッジ或いは、プロセスカートリッジに接する画像形成装置の部材を傷つけてしまうことがあり、この問題は回避する為にはプロセスカートリッジと画像形成装置本体との間に保護シートを挟むことにより防止可能である。この場合、保護シートが挿入されていること明示する、あるいは保護シートをユーザが見えるように保護シートの一部を画像形成装置本体から露出する等して、ユーザ設置時にユーザに保護シートを除去してもらう必要が有る。この保護シートの有無判断には、画像形成装置機内のセンサ、例えば紙有無を判断するセンサ等を用いて、保護シートの設置位置を機内に転写材が存在する状態にしておくことにより、保護シートの有無を検出することが可能である。
【特許文献1】特開平9−325657号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、画像形成装置の構成によっては保護シート設置時に前述したセンサ位置に保護シートを設置することが容易ではない構成の場合や、センサ位置に保護シートを設置出来るように必要以上に保護シートを大きくするといった必要が生じてしまう。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、画像形成装置本体にプロセスカートリッジ等の消耗品を装着し、消耗品と画像形成装置との間に保護シートを設置した状態で出荷する場合に、ユーザ設置時に必要最低限の保護シートの使用で保護シートが画像形成装置機内から取り除かれたか否かを容易に判断できる画像形成装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明による画像形成装置は、保護シートを有する着脱可能な消耗部材を装着して画像形成を行う画像形成装置であって、前記着脱可能な消耗部材に設けられたメモリと通信する通信手段と、前記通信手段による前記メモリとの通信状況に応じて、前記保護シートの有無を判別する保護シート有無判別手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明による制御方法は、保護シートを有する着脱可能な消耗部材を装着して画像形成を行う画像形成装置を制御する方法であって、前記着脱可能な消耗部材に設けられたメモリと通信する通信工程と、前記通信工程における前記メモリとの通信状況に応じて、前記保護シートの有無を判別する保護シート有無判別工程と、を備えることを特徴とする。
【0010】
さらなる本発明の特徴は、以下本発明を実施するための最良の形態および添付図面によって明らかになるものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、画像形成装置本体に輸送中の振動等による部材へのダメージを防止する保護シートを設置した状態で消耗品を同梱して画像形成装置を出荷する場合において、ユーザ使用時に保護シートが取り除かれたか否かの判断を必要最低限の保護シートのみで判断することが可能となる。さらには保護シートの設置作業の短縮が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明に係る画像形成装置及び消耗品の保護シートの有無検知制御を図面に則して更に詳しく説明する。
【0013】
A.第1の実施形態
第1の実施形態では画像形成装置本体にプロセスカートリッジを装着して出荷する場合に保護シートを挟んだ状態で出荷し、ユーザ設置時にその保護シートの有無判断制御手法について説明する。
【0014】
<画像形成装置の全体構成>
まず、図1においてタンデム型のカラー画像形成装置の全体構成について説明する。カラー画像形成装置は上下方向に直線状に並設された像担持体となる4個の電子写真感光体ドラム1C,1Y,1M,1Bk(以下、単に「感光体ドラム1」という)を備えており、各感光体ドラム1に対向して静電吸着により転写材Sを吸着して担持搬送する転写材担持体となる転写材搬送ベルト2が配置されている。
【0015】
各感光体ドラム1の周囲には、その回転方向上流側から順に、感光体ドラム1の表面を均一に帯電するための帯電手段となる一次帯電器3C、3Y、3M、3Bk(以下、単に「一次帯電器3」という)、一次帯電器3により一様に帯電された感光体ドラム1の表面に画像情報に基づいてレーザビームを照射して静電潜像を形成する露光手段4C、4Y、4M、4Bk(以下、単に「露光手段4」という)が配置されている。また、静電潜像が形成された感光体ドラム1の表面に各色のトナーを付着させてトナー画像として現像し、転写後の感光体ドラム1の表面に残留したトナーを除去するクリーニング手段6C、6Y、6M、6Bk(以下、単に「クリーニング手段6」という)が配置されている。
【0016】
このクリーニング手段6はゴムブレードと板金で構成され、その先端を感光体ドラム1の回転に対してカウンター方向に当接させ、感光体ドラム1上の転写残トナーや現像のかぶりトナー、ジャム処理に発生する汚れトナー等をかきとり、廃トナー収納部に送りこむ働きがある。また、各色のトナーを収容したトナー収容部9C、9Y、9M、9Bk(以下、単に「トナー収容部9」という)、感光体ドラム1の表面に隣接し、図示しない駆動部により回転駆動されると共に図示しない現像バイアス電源により現像バイアス電圧を印加することにより現像を行う現像ローラ10C、10Y、10M、10Bk(以下、単に「現像ローラ10」という)、トナーを現像ローラに均一に供給するための現像ブレード66C、66Y、66M、66Bk(以下、単に「現像ブレード66」という)等が配置されている。
【0017】
これらの感光体ドラム1と一次帯電器3、クリーニング手段6、トナー収容部9、現像ローラ10等を一体的にユニット化されたプロセスカートリッジ26C、26Y、26M、26Bk(以下、単に「プロセスカートリッジ26」という)として装置本体に対して着脱可能に構成されている。
【0018】
一方、各感光体ドラム1に対向する位置には転写材搬送ベルト2を挟んで該転写材搬送ベルト2により担持搬送される転写材Sに感光体ドラム1の表面に形成されたトナー画像を転写する転写手段となる転写ローラ8C、8Y、8M、8Bk(以下、単に「転写ローラ8」という)が配置されている。
【0019】
感光体ドラム1は、その両端部をフランジにより回転自在に支持されており、一方の端部に図示しない駆動モータから駆動力を伝達することにより図1の矢印の方向に回転駆動される。
【0020】
転写材搬送ベルト2の内側に配置された転写ローラ8は、4個の感光体ドラム1に対向して転写材搬送ベルト2に当接する。これ等転写ローラ8は図示しない転写バイアス電源に接続されており、転写ローラ8から正極性の電荷が転写材搬送ベルト2を介して転写材に印加され、この電界により感光体ドラム1に接触中の転写材に感光体ドラム1表面上の負極性の各色トナー画像が順次転写されてカラー画像が形成される。
【0021】
装置本体の下部に設けられた給送カセット11に収容された紙や合成樹脂等で構成される転写材は給紙ローラ12により給送されてレジストローラ対14に送られる。
レジストローラ対14には用紙先端を検知するためのレジストセンサ18が装着されており、レジストセンサ14により所定のタイミングで送られた転写材は、転写材搬送ベルト2により静電吸着して担持された状態で画像形成手段となる感光体ドラム1と転写ローラ8との間の転写位置に搬送され、各感光体ドラム1の表面に形成されたトナー画像が順次転写されてカラー画像が記録された後、定着前センサ15cを通過して駆動回転する加熱ローラ15aと、これに圧接して従動回転する加圧ローラ15bとを有する定着手段15を通過する際に加熱、加圧処理されてトナー画像が定着された後、定着後センサ15dを通過して排出ローラ対16により装置本体の上部に設けられた排出トレイ17上に排出される。
【0022】
図2に示すように、画像形成装置はホストコンピュータ301から送られて来た所定の記述言語の画像情報を受信して展開し、これを各色成分が8ビットで構成されるC、Y、M、Bkの画像信号として出力するプリンタコントローラ302と主にメカニカル制御を行なうエンジンコントローラ303とで構成される。
【0023】
エンジンコントローラにはエンジンの制御を行うCPU305と電源をOFFしても情報を保持することが可能な不揮発メモリ306、後述するプロセスカートリッジに搭載される不揮発メモリMを制御する制御回路307等を搭載して、上述した画像形成ユニットを制御し画像形成動作を行う。
【0024】
プリンタコントローラ302とエンジンコントローラ303との間には、画像信号以外にも種々の制御信号がシリアル通信の形で授受される。これらの信号には、エンジンコントローラ303からプリンタコントローラ302に送出するページの副走査方向の同期信号である垂直同期信号(TOPSYNC)、主走査方向の同期信号である水平同期信号(LSYNC)等がある。また、エンジンコントローラ303とCMD/STS(コマンド/ステータス)通信ラインを介してシリアル通信を行って、制御信号を交換しプリンタコントローラ302とエンジンコントローラ303の動作を同期させている。そして、プリンタコントローラ302は必要に応じてオペレーションパネル304を介して、ユーザへのプリンタ状態報知を行っている。
【0025】
図3は画像形成装置本体に搭載される不揮発性メモリのデータ構造である。画像形成用に各種データの他に、保護シートを挟み込んだことを示す情報としてシッピングロックフラグを格納する記憶エリアがあり、そこにデータが記憶される。シッピングロックフラグは、初期状態では、保護シートが挟み込まれている状態を示す"1"が記録されており、保護シートが除去されたと判断された場合に、シッピングロックが解除された状態である"0"が書き込まれる。
【0026】
図4は、プロセスユニット26が画像形成装置に装着された状態を示す図である。プロセスカートリッジ26にはメモリユニットM(プロセスユニット26C〜K毎にM(c)、M(y)、M(m)、M(k)を持つ)が搭載され、プロセスカートリッジ26を画像形成装置に装着すると、メモリユニットMと画像形成装置の外部メモリ制御回路307(プロセスユニット26C〜K毎に307C、307Y、307M、307Kを持つ)が接続される構成となっている。メモリユニットMは、内部に不揮発性の記憶素子を内蔵しており、外部メモリ制御回路307により画像形成装置間とのデータ通信を行うことで、データの書き込み、および、データの読み出しを行う。メモリユニットMにはカートリッジ26の色情報やカートリッジ26の使用時間等が記憶されている。
【0027】
図5は前述した画像形成装置を出荷する際にプロセスカートリッジと画像形成装置本体との間に保護シート40を挟んだ状態を表している。保護シート40を挟むことにより、装置本体にプロセスカートリッジを同梱させた状態でも輸送中の振動等によるプロセスカートリッジと装置本体の接触面のダメージを回避することが可能となる。この時、メモリユニットMと外部メモリ制御回路307の接続を遮断するように保護シート40を設置する。このように保護シート40設置してメモリユニットMとの通信が出来ない状態にすることにより、保護シート40が設置されていることを判断する条件の一つとしてメモリユニットMとの通信結果を使用することが可能となる。
【0028】
次に、本発明の特徴である保護シール有無判断制御を図6のフローチャートを用いて説明する。
【0029】
図6は画像形成装置の電源を投入した時のフローチャートを表している。電源が投入されると先ずエンジンコントローラ部の不揮発メモリに格納されているシッピングロックフラグ情報を読み込み(S1000)、シッピングロックフラグがセットされているか(データが1であるか)を確認する(S1001)。シッピングロックが解除されていなければ、プロセスカートリッジ26KのメモリユニットM(k)との通信を行い通信可能か否かを調べる(S1002)。通信が出来ない場合には、保護シート40が存在すると判断し、保護シート40をユーザに取り除いてもらうように、オペレーションパネル304を通して報知する(S1003)。例えば保護シート40を取り除く場合に、画像形成装置のドアオープンが必要な場合はドアが開けられて閉められるのを待ち(S1004)、再びS1001からのフローチャートに従う。
【0030】
もし、S1001でメモリユニットM(k)と通信が可能であればユーザが保護シート40を取り出したと判断して、不揮発メモリのシッピングロックフラグをクリア(本体不揮発メモリのシッピングロック情報に"0"を書き込む)し(S1005)、引き続き画像形成の為の初期処理を行う(S1006)。もし電源投入後のシッピングロックフラグの確認(S1001)においてシッピングロックフラグがセットされていない場合(データが1でない場合)には、直ぐに画像形成の為の初期処理(S1006)に移る。
【0031】
上記例ではプロセスカートリッジ26Kに搭載されるメモリユニットM(k)を用いて保護シート40の有無判断処理の説明を行った。モノクロ画像形成装置ではなく、本実施例のようにカラー画像形成装置でプロセスユニットが複数ある場合には、保護シート40によって通信を遮断されるメモリユニットMであればどのプロセスユニットを用いて保護シート40の有無判断制御を行ってもよい。また、プロセスユニット26に限らず、その他の消耗品、例えば、定着ユニット15、転写材搬送ベルト2等のメモリユニットを用いても同様の制御を適用可能である。
【0032】
本制御により、保護シート40によって保護を行う保護を行う対象の一つでもある消耗品のメモリユニットと本体メモリ制御回路の接触部を遮断して消耗品を同梱して出荷する画像形成装置において、画像形成装置本体の不揮発メモリの保護シート40に関する情報と、メモリユニットとの通信状態から保護シート40有無判断処理を行うことが可能なる。よって保護のためではなく保護シート40の検出のために必要であったセンサ類、例えば用紙先端を検知するためのレジストセンサの位置に保護シート40を挟み込み有無判断する等の必要が無くなり、保護シート40の設置作業の短縮及び必要最低限の保護シート40での保護シート40の有無判断が可能となる。
【0033】
B.第2の実施形態
第1の実施形態では、一つのメモリユニットMとの通信状態による保護シート40有無判断処理を説明した。第2の実施形態では、メモリユニットMが複数有る場合における特有の制御方法について説明する。
【0034】
本実施形態においても、第1の実施形態で、図1〜図4を参照して説明した画像形成装置100及びプロセスカートリッジ26、画像形成装置のシステム構成が使用される。従って、画像形成装置100及びプロセスカートリッジ26、並びに、画像形成装置のシステム構成の説明は第1の実施形態を援用し、ここでは再度の説明は省略する。
【0035】
図7は、前述した画像形成装置を出荷する際に複数のプロセスカートリッジと画像形成装置本体との間に単一の保護シート40を挟んだ状態を表している。図7ではプロセスユニット26Cと26Kのみ図示されているが、プロセスユニット26Y、26Mも同様に単一の保護シート40によりメモリユニットMと外部メモリ制御回路307との通信が遮断されている状態である。
【0036】
次に、本発明の特徴である複数のメモリユニットとの通信結果による保護シール有無判断制御を図8のフローチャートを用いて説明する。
【0037】
図8は、画像形成装置の電源を投入した時のフローチャートを表している。電源が投入されると先ずエンジンコントローラ部の不揮発メモリに格納されているシッピングロックフラグ情報を読み込み(S1100)、シッピングフラグがセットされているか調べる(S1101)。
【0038】
シッピングフラグがセットされている場合で、全てのメモリユニットと通信が出来ない場合には(S1102)、保護シート40が存在すると判断し、保護シート40をユーザに取り除いてもらうように、オペレーションパネル304を通して保護シート除去を示すメッセージ等を報知する(S1103)。例えば保護シート40を取り除く場合に、画像形成装置のドアオープンが必要な場合はドアが開けられて閉められるのを待ち(S1104)、再びS1101からのフローチャートに従う。
【0039】
シッピングフラグがセットされている場合で、一つ以上のメモリユニットと通信が出来る場合には(S1102)、保護シート40を取り出したと判断して、不揮発メモリのシッピングロックフラグをクリアする(S1105)。
【0040】
次に、もし通信が出来ないメモリユニットが存在した場合は(S1106)、通信が出来ないことを示すメッセージをオペレーションパネル304で報知する(S1107)。そして画像形成の為の初期処理を行い終了する(S1108)。電源投入後にシッピングフラグが既にクリアされている場合は(S1101)、通信が出来ないメモリユニットが存在した場合は(S1106)、通信が出来ないことを示すメッセージをオペレーションパネル304で報知し(S1107)通常の初期処理を行う。
【0041】
S1103で一つ以上のプロセスカートリッジのメモリユニットMとの通信結果により保護シート40が取り除かれたかを判断することによって、出荷時に同梱するプロセスユニットを限定することなく、例えばモノクロ画像形成用のプロセスカートリッジのみを同梱して出荷する場合にも、全てのプロセスカートリッジを同梱して出荷する場合にも同様の制御で保護シート40の有無を判断することが可能となる。
【0042】
また、画像形成装置が画像形成を実行できる条件として全てのプロセスユニットが必要である構成の場合には、図9に示すフローチャートに従い、保護シールの有無判断用いるメモリユニットMと全て通信が可能な場合のみを保護シールが取り除かれたと判断する制御を行ってもよい。
【0043】
C.第3の実施形態
第1及び第2の実施形態では、保護シート40が1つ使用されている場合の保護シート40有無判断処理について説明した。第3の実施形態では、保護シート40が複数有る場合の制御方法について説明する。
【0044】
本実施例においても、第1及び第2の実施形態で、図1〜図5を参照して説明した画像形成装置100及びプロセスカートリッジ26、画像形成装置のシステム構成が使用される。従って、画像形成装置100及びプロセスカートリッジ26、並びに、画像形成装置のシステム構成の説明は第1の実施形態を援用し、ここでは再度の説明は省略する。
【0045】
第3の実施形態では、転写材搬送ベルト2にもメモリユニットM(e)が装着されており、プロセスユニット26とを保護する保護シート40他に、出荷時にもう一つの保護シート40によりメモリユニットM(e)と外部メモリ制御回路307Eとの通信が遮断された状態となっている(図10)。
【0046】
次に、本発明の特徴である複数保護シールが存在する場合の保護シール有無判断制御を図11のフローチャートを用いて説明する。
【0047】
図11は画像形成装置の電源を投入した時のフローチャートを表している。電源が投入されると先ずエンジンコントローラ部の不揮発メモリに格納されているシッピングロックフラグ情報を読み込み(S1300)、シッピングロックフラグがセットされていれば(S1301)、保護シート40の有無判断に使用する全てのメモリユニットMと通信を行い通信可能か否かを調べる。
【0048】
本実施形態においては、プロセスカートリッジのメモリユニットMと転写材搬送ベルト2のメモリユニットM(e)である。保護シールの有無判断用いるメモリユニットMと通信が出来ない場合が一つ以上ある場合には(S1302、S1303)、全ての保護シート40が取り除かれていないと判断し、該当する保護シート40をユーザに取り除いてもらうように、オペレーションパネル304を通して報知する(S1304)。
【0049】
そして保護シート40を取り除く場合に、画像形成装置のドアオープンが必要な場合はドアが開けられて閉められるのを待ち(S1305)、再びS1301からのフローチャートに従う。保護シールの有無判断用いるメモリユニットMと全て通信が可能であった場合は(S1303)、全ての保護シート40が取り除かれたと判断して、不揮発メモリのシッピングロックフラグをクリアする(S1306)。そして画像形成の為の初期処理を行い終了する(S1307)。電源投入後にシッピングロックフラグが既にクリアされている場合は(S1301)、直ぐに画像形成の為の初期処理(S1307)を実行し終了する。
D.その他の実施形態
本実施形態では、主にプロセスカートリッジに保護シートが設けられている場合を例に説明してきたが、発明の本旨からするとこれに限られるものではなく、保護シートが設けられる消耗品であれば何でもよい。その消耗品の具体例としては、感光体を有するプロセスカートリッジや現像材を有するプロセスカートリッジの他、転写材を坦持搬送する転写材坦持体、現像剤を坦持搬送する現像剤担持体、転写材に現像材を定着させる定着ユニット等であってもよい。
【0050】
なお、本発明では、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0051】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。
【0052】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含む。
【0053】
また、上記実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードがネットワークを介して配信されることにより、システム又は装置のハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD−RW、CD−R等の記憶媒体に格納され、そのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても、達成されることは云うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】画像形成装置概略図である。
【図2】画像形成装置システム構成概略図である。
【図3】メモリユニットのデータ格納ブロック図である。
【図4】プロセスカートリッジの説明図である。
【図5】保護シート挿入時のプロセスカートリッジの説明図である。
【図6】第1の実施形態における保護シート有無判断フローチャートである。
【図7】第2の実施形態にプロセスカートリッジの説明図である。
【図8】第2の実施形態における保護シート有無判断フローチャートである。
【図9】第2の実施形態における保護シート有無判断フローチャートである。
【図10】保護シート挿入時の転写材搬送材の説明図である。
【図11】第3の実施形態における保護シート有無判断フローチャートである。
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式を用いた画像形成装置、例えば複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真画像プロセスを用いた電子写真画像形成装置においては、電子写真感光体ドラム及び電子写真感光体ドラムに作用する現像ユニットなどのようなプロセス手段を一体的にカートリッジ化して、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンに頼らずユーザ自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができる。そこで、このプロセスカートリッジ方式は、電子写真画像形成装置において広く用いられている。
【0003】
電子写真画像形成装置では、レーザ、LED或いはランプなどの画像情報に対応した光をドラム状の電子写真感光体(以下、感光体ドラム)に照射する。これによって、感光体ドラムに静電潜像を形成する。この静電潜像を現像ユニットにより現像する。そして、感光体ドラムに形成された現像像を記録媒体へ転写し記録媒体に画像を形成している。
【0004】
上述したプロセスカートリッジを用いる画像形成装置には、図1に示すように、複数のプロセスカートリッジを一列に並べたインライン型のカラー電子写真画像形成装置100がある。このような画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジには不揮発性の記憶素子を搭載しているものも多く、プロセスカートリッジに関する情報を記憶する。例えば印字枚数等が記憶されている(特許文献1参照)。
【0005】
画像形成装置本体に前述したプロセスカートリッジを装着して出荷する場合、輸送中の振動により摺擦してプロセスカートリッジ或いは、プロセスカートリッジに接する画像形成装置の部材を傷つけてしまうことがあり、この問題は回避する為にはプロセスカートリッジと画像形成装置本体との間に保護シートを挟むことにより防止可能である。この場合、保護シートが挿入されていること明示する、あるいは保護シートをユーザが見えるように保護シートの一部を画像形成装置本体から露出する等して、ユーザ設置時にユーザに保護シートを除去してもらう必要が有る。この保護シートの有無判断には、画像形成装置機内のセンサ、例えば紙有無を判断するセンサ等を用いて、保護シートの設置位置を機内に転写材が存在する状態にしておくことにより、保護シートの有無を検出することが可能である。
【特許文献1】特開平9−325657号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、画像形成装置の構成によっては保護シート設置時に前述したセンサ位置に保護シートを設置することが容易ではない構成の場合や、センサ位置に保護シートを設置出来るように必要以上に保護シートを大きくするといった必要が生じてしまう。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、画像形成装置本体にプロセスカートリッジ等の消耗品を装着し、消耗品と画像形成装置との間に保護シートを設置した状態で出荷する場合に、ユーザ設置時に必要最低限の保護シートの使用で保護シートが画像形成装置機内から取り除かれたか否かを容易に判断できる画像形成装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明による画像形成装置は、保護シートを有する着脱可能な消耗部材を装着して画像形成を行う画像形成装置であって、前記着脱可能な消耗部材に設けられたメモリと通信する通信手段と、前記通信手段による前記メモリとの通信状況に応じて、前記保護シートの有無を判別する保護シート有無判別手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明による制御方法は、保護シートを有する着脱可能な消耗部材を装着して画像形成を行う画像形成装置を制御する方法であって、前記着脱可能な消耗部材に設けられたメモリと通信する通信工程と、前記通信工程における前記メモリとの通信状況に応じて、前記保護シートの有無を判別する保護シート有無判別工程と、を備えることを特徴とする。
【0010】
さらなる本発明の特徴は、以下本発明を実施するための最良の形態および添付図面によって明らかになるものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、画像形成装置本体に輸送中の振動等による部材へのダメージを防止する保護シートを設置した状態で消耗品を同梱して画像形成装置を出荷する場合において、ユーザ使用時に保護シートが取り除かれたか否かの判断を必要最低限の保護シートのみで判断することが可能となる。さらには保護シートの設置作業の短縮が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明に係る画像形成装置及び消耗品の保護シートの有無検知制御を図面に則して更に詳しく説明する。
【0013】
A.第1の実施形態
第1の実施形態では画像形成装置本体にプロセスカートリッジを装着して出荷する場合に保護シートを挟んだ状態で出荷し、ユーザ設置時にその保護シートの有無判断制御手法について説明する。
【0014】
<画像形成装置の全体構成>
まず、図1においてタンデム型のカラー画像形成装置の全体構成について説明する。カラー画像形成装置は上下方向に直線状に並設された像担持体となる4個の電子写真感光体ドラム1C,1Y,1M,1Bk(以下、単に「感光体ドラム1」という)を備えており、各感光体ドラム1に対向して静電吸着により転写材Sを吸着して担持搬送する転写材担持体となる転写材搬送ベルト2が配置されている。
【0015】
各感光体ドラム1の周囲には、その回転方向上流側から順に、感光体ドラム1の表面を均一に帯電するための帯電手段となる一次帯電器3C、3Y、3M、3Bk(以下、単に「一次帯電器3」という)、一次帯電器3により一様に帯電された感光体ドラム1の表面に画像情報に基づいてレーザビームを照射して静電潜像を形成する露光手段4C、4Y、4M、4Bk(以下、単に「露光手段4」という)が配置されている。また、静電潜像が形成された感光体ドラム1の表面に各色のトナーを付着させてトナー画像として現像し、転写後の感光体ドラム1の表面に残留したトナーを除去するクリーニング手段6C、6Y、6M、6Bk(以下、単に「クリーニング手段6」という)が配置されている。
【0016】
このクリーニング手段6はゴムブレードと板金で構成され、その先端を感光体ドラム1の回転に対してカウンター方向に当接させ、感光体ドラム1上の転写残トナーや現像のかぶりトナー、ジャム処理に発生する汚れトナー等をかきとり、廃トナー収納部に送りこむ働きがある。また、各色のトナーを収容したトナー収容部9C、9Y、9M、9Bk(以下、単に「トナー収容部9」という)、感光体ドラム1の表面に隣接し、図示しない駆動部により回転駆動されると共に図示しない現像バイアス電源により現像バイアス電圧を印加することにより現像を行う現像ローラ10C、10Y、10M、10Bk(以下、単に「現像ローラ10」という)、トナーを現像ローラに均一に供給するための現像ブレード66C、66Y、66M、66Bk(以下、単に「現像ブレード66」という)等が配置されている。
【0017】
これらの感光体ドラム1と一次帯電器3、クリーニング手段6、トナー収容部9、現像ローラ10等を一体的にユニット化されたプロセスカートリッジ26C、26Y、26M、26Bk(以下、単に「プロセスカートリッジ26」という)として装置本体に対して着脱可能に構成されている。
【0018】
一方、各感光体ドラム1に対向する位置には転写材搬送ベルト2を挟んで該転写材搬送ベルト2により担持搬送される転写材Sに感光体ドラム1の表面に形成されたトナー画像を転写する転写手段となる転写ローラ8C、8Y、8M、8Bk(以下、単に「転写ローラ8」という)が配置されている。
【0019】
感光体ドラム1は、その両端部をフランジにより回転自在に支持されており、一方の端部に図示しない駆動モータから駆動力を伝達することにより図1の矢印の方向に回転駆動される。
【0020】
転写材搬送ベルト2の内側に配置された転写ローラ8は、4個の感光体ドラム1に対向して転写材搬送ベルト2に当接する。これ等転写ローラ8は図示しない転写バイアス電源に接続されており、転写ローラ8から正極性の電荷が転写材搬送ベルト2を介して転写材に印加され、この電界により感光体ドラム1に接触中の転写材に感光体ドラム1表面上の負極性の各色トナー画像が順次転写されてカラー画像が形成される。
【0021】
装置本体の下部に設けられた給送カセット11に収容された紙や合成樹脂等で構成される転写材は給紙ローラ12により給送されてレジストローラ対14に送られる。
レジストローラ対14には用紙先端を検知するためのレジストセンサ18が装着されており、レジストセンサ14により所定のタイミングで送られた転写材は、転写材搬送ベルト2により静電吸着して担持された状態で画像形成手段となる感光体ドラム1と転写ローラ8との間の転写位置に搬送され、各感光体ドラム1の表面に形成されたトナー画像が順次転写されてカラー画像が記録された後、定着前センサ15cを通過して駆動回転する加熱ローラ15aと、これに圧接して従動回転する加圧ローラ15bとを有する定着手段15を通過する際に加熱、加圧処理されてトナー画像が定着された後、定着後センサ15dを通過して排出ローラ対16により装置本体の上部に設けられた排出トレイ17上に排出される。
【0022】
図2に示すように、画像形成装置はホストコンピュータ301から送られて来た所定の記述言語の画像情報を受信して展開し、これを各色成分が8ビットで構成されるC、Y、M、Bkの画像信号として出力するプリンタコントローラ302と主にメカニカル制御を行なうエンジンコントローラ303とで構成される。
【0023】
エンジンコントローラにはエンジンの制御を行うCPU305と電源をOFFしても情報を保持することが可能な不揮発メモリ306、後述するプロセスカートリッジに搭載される不揮発メモリMを制御する制御回路307等を搭載して、上述した画像形成ユニットを制御し画像形成動作を行う。
【0024】
プリンタコントローラ302とエンジンコントローラ303との間には、画像信号以外にも種々の制御信号がシリアル通信の形で授受される。これらの信号には、エンジンコントローラ303からプリンタコントローラ302に送出するページの副走査方向の同期信号である垂直同期信号(TOPSYNC)、主走査方向の同期信号である水平同期信号(LSYNC)等がある。また、エンジンコントローラ303とCMD/STS(コマンド/ステータス)通信ラインを介してシリアル通信を行って、制御信号を交換しプリンタコントローラ302とエンジンコントローラ303の動作を同期させている。そして、プリンタコントローラ302は必要に応じてオペレーションパネル304を介して、ユーザへのプリンタ状態報知を行っている。
【0025】
図3は画像形成装置本体に搭載される不揮発性メモリのデータ構造である。画像形成用に各種データの他に、保護シートを挟み込んだことを示す情報としてシッピングロックフラグを格納する記憶エリアがあり、そこにデータが記憶される。シッピングロックフラグは、初期状態では、保護シートが挟み込まれている状態を示す"1"が記録されており、保護シートが除去されたと判断された場合に、シッピングロックが解除された状態である"0"が書き込まれる。
【0026】
図4は、プロセスユニット26が画像形成装置に装着された状態を示す図である。プロセスカートリッジ26にはメモリユニットM(プロセスユニット26C〜K毎にM(c)、M(y)、M(m)、M(k)を持つ)が搭載され、プロセスカートリッジ26を画像形成装置に装着すると、メモリユニットMと画像形成装置の外部メモリ制御回路307(プロセスユニット26C〜K毎に307C、307Y、307M、307Kを持つ)が接続される構成となっている。メモリユニットMは、内部に不揮発性の記憶素子を内蔵しており、外部メモリ制御回路307により画像形成装置間とのデータ通信を行うことで、データの書き込み、および、データの読み出しを行う。メモリユニットMにはカートリッジ26の色情報やカートリッジ26の使用時間等が記憶されている。
【0027】
図5は前述した画像形成装置を出荷する際にプロセスカートリッジと画像形成装置本体との間に保護シート40を挟んだ状態を表している。保護シート40を挟むことにより、装置本体にプロセスカートリッジを同梱させた状態でも輸送中の振動等によるプロセスカートリッジと装置本体の接触面のダメージを回避することが可能となる。この時、メモリユニットMと外部メモリ制御回路307の接続を遮断するように保護シート40を設置する。このように保護シート40設置してメモリユニットMとの通信が出来ない状態にすることにより、保護シート40が設置されていることを判断する条件の一つとしてメモリユニットMとの通信結果を使用することが可能となる。
【0028】
次に、本発明の特徴である保護シール有無判断制御を図6のフローチャートを用いて説明する。
【0029】
図6は画像形成装置の電源を投入した時のフローチャートを表している。電源が投入されると先ずエンジンコントローラ部の不揮発メモリに格納されているシッピングロックフラグ情報を読み込み(S1000)、シッピングロックフラグがセットされているか(データが1であるか)を確認する(S1001)。シッピングロックが解除されていなければ、プロセスカートリッジ26KのメモリユニットM(k)との通信を行い通信可能か否かを調べる(S1002)。通信が出来ない場合には、保護シート40が存在すると判断し、保護シート40をユーザに取り除いてもらうように、オペレーションパネル304を通して報知する(S1003)。例えば保護シート40を取り除く場合に、画像形成装置のドアオープンが必要な場合はドアが開けられて閉められるのを待ち(S1004)、再びS1001からのフローチャートに従う。
【0030】
もし、S1001でメモリユニットM(k)と通信が可能であればユーザが保護シート40を取り出したと判断して、不揮発メモリのシッピングロックフラグをクリア(本体不揮発メモリのシッピングロック情報に"0"を書き込む)し(S1005)、引き続き画像形成の為の初期処理を行う(S1006)。もし電源投入後のシッピングロックフラグの確認(S1001)においてシッピングロックフラグがセットされていない場合(データが1でない場合)には、直ぐに画像形成の為の初期処理(S1006)に移る。
【0031】
上記例ではプロセスカートリッジ26Kに搭載されるメモリユニットM(k)を用いて保護シート40の有無判断処理の説明を行った。モノクロ画像形成装置ではなく、本実施例のようにカラー画像形成装置でプロセスユニットが複数ある場合には、保護シート40によって通信を遮断されるメモリユニットMであればどのプロセスユニットを用いて保護シート40の有無判断制御を行ってもよい。また、プロセスユニット26に限らず、その他の消耗品、例えば、定着ユニット15、転写材搬送ベルト2等のメモリユニットを用いても同様の制御を適用可能である。
【0032】
本制御により、保護シート40によって保護を行う保護を行う対象の一つでもある消耗品のメモリユニットと本体メモリ制御回路の接触部を遮断して消耗品を同梱して出荷する画像形成装置において、画像形成装置本体の不揮発メモリの保護シート40に関する情報と、メモリユニットとの通信状態から保護シート40有無判断処理を行うことが可能なる。よって保護のためではなく保護シート40の検出のために必要であったセンサ類、例えば用紙先端を検知するためのレジストセンサの位置に保護シート40を挟み込み有無判断する等の必要が無くなり、保護シート40の設置作業の短縮及び必要最低限の保護シート40での保護シート40の有無判断が可能となる。
【0033】
B.第2の実施形態
第1の実施形態では、一つのメモリユニットMとの通信状態による保護シート40有無判断処理を説明した。第2の実施形態では、メモリユニットMが複数有る場合における特有の制御方法について説明する。
【0034】
本実施形態においても、第1の実施形態で、図1〜図4を参照して説明した画像形成装置100及びプロセスカートリッジ26、画像形成装置のシステム構成が使用される。従って、画像形成装置100及びプロセスカートリッジ26、並びに、画像形成装置のシステム構成の説明は第1の実施形態を援用し、ここでは再度の説明は省略する。
【0035】
図7は、前述した画像形成装置を出荷する際に複数のプロセスカートリッジと画像形成装置本体との間に単一の保護シート40を挟んだ状態を表している。図7ではプロセスユニット26Cと26Kのみ図示されているが、プロセスユニット26Y、26Mも同様に単一の保護シート40によりメモリユニットMと外部メモリ制御回路307との通信が遮断されている状態である。
【0036】
次に、本発明の特徴である複数のメモリユニットとの通信結果による保護シール有無判断制御を図8のフローチャートを用いて説明する。
【0037】
図8は、画像形成装置の電源を投入した時のフローチャートを表している。電源が投入されると先ずエンジンコントローラ部の不揮発メモリに格納されているシッピングロックフラグ情報を読み込み(S1100)、シッピングフラグがセットされているか調べる(S1101)。
【0038】
シッピングフラグがセットされている場合で、全てのメモリユニットと通信が出来ない場合には(S1102)、保護シート40が存在すると判断し、保護シート40をユーザに取り除いてもらうように、オペレーションパネル304を通して保護シート除去を示すメッセージ等を報知する(S1103)。例えば保護シート40を取り除く場合に、画像形成装置のドアオープンが必要な場合はドアが開けられて閉められるのを待ち(S1104)、再びS1101からのフローチャートに従う。
【0039】
シッピングフラグがセットされている場合で、一つ以上のメモリユニットと通信が出来る場合には(S1102)、保護シート40を取り出したと判断して、不揮発メモリのシッピングロックフラグをクリアする(S1105)。
【0040】
次に、もし通信が出来ないメモリユニットが存在した場合は(S1106)、通信が出来ないことを示すメッセージをオペレーションパネル304で報知する(S1107)。そして画像形成の為の初期処理を行い終了する(S1108)。電源投入後にシッピングフラグが既にクリアされている場合は(S1101)、通信が出来ないメモリユニットが存在した場合は(S1106)、通信が出来ないことを示すメッセージをオペレーションパネル304で報知し(S1107)通常の初期処理を行う。
【0041】
S1103で一つ以上のプロセスカートリッジのメモリユニットMとの通信結果により保護シート40が取り除かれたかを判断することによって、出荷時に同梱するプロセスユニットを限定することなく、例えばモノクロ画像形成用のプロセスカートリッジのみを同梱して出荷する場合にも、全てのプロセスカートリッジを同梱して出荷する場合にも同様の制御で保護シート40の有無を判断することが可能となる。
【0042】
また、画像形成装置が画像形成を実行できる条件として全てのプロセスユニットが必要である構成の場合には、図9に示すフローチャートに従い、保護シールの有無判断用いるメモリユニットMと全て通信が可能な場合のみを保護シールが取り除かれたと判断する制御を行ってもよい。
【0043】
C.第3の実施形態
第1及び第2の実施形態では、保護シート40が1つ使用されている場合の保護シート40有無判断処理について説明した。第3の実施形態では、保護シート40が複数有る場合の制御方法について説明する。
【0044】
本実施例においても、第1及び第2の実施形態で、図1〜図5を参照して説明した画像形成装置100及びプロセスカートリッジ26、画像形成装置のシステム構成が使用される。従って、画像形成装置100及びプロセスカートリッジ26、並びに、画像形成装置のシステム構成の説明は第1の実施形態を援用し、ここでは再度の説明は省略する。
【0045】
第3の実施形態では、転写材搬送ベルト2にもメモリユニットM(e)が装着されており、プロセスユニット26とを保護する保護シート40他に、出荷時にもう一つの保護シート40によりメモリユニットM(e)と外部メモリ制御回路307Eとの通信が遮断された状態となっている(図10)。
【0046】
次に、本発明の特徴である複数保護シールが存在する場合の保護シール有無判断制御を図11のフローチャートを用いて説明する。
【0047】
図11は画像形成装置の電源を投入した時のフローチャートを表している。電源が投入されると先ずエンジンコントローラ部の不揮発メモリに格納されているシッピングロックフラグ情報を読み込み(S1300)、シッピングロックフラグがセットされていれば(S1301)、保護シート40の有無判断に使用する全てのメモリユニットMと通信を行い通信可能か否かを調べる。
【0048】
本実施形態においては、プロセスカートリッジのメモリユニットMと転写材搬送ベルト2のメモリユニットM(e)である。保護シールの有無判断用いるメモリユニットMと通信が出来ない場合が一つ以上ある場合には(S1302、S1303)、全ての保護シート40が取り除かれていないと判断し、該当する保護シート40をユーザに取り除いてもらうように、オペレーションパネル304を通して報知する(S1304)。
【0049】
そして保護シート40を取り除く場合に、画像形成装置のドアオープンが必要な場合はドアが開けられて閉められるのを待ち(S1305)、再びS1301からのフローチャートに従う。保護シールの有無判断用いるメモリユニットMと全て通信が可能であった場合は(S1303)、全ての保護シート40が取り除かれたと判断して、不揮発メモリのシッピングロックフラグをクリアする(S1306)。そして画像形成の為の初期処理を行い終了する(S1307)。電源投入後にシッピングロックフラグが既にクリアされている場合は(S1301)、直ぐに画像形成の為の初期処理(S1307)を実行し終了する。
D.その他の実施形態
本実施形態では、主にプロセスカートリッジに保護シートが設けられている場合を例に説明してきたが、発明の本旨からするとこれに限られるものではなく、保護シートが設けられる消耗品であれば何でもよい。その消耗品の具体例としては、感光体を有するプロセスカートリッジや現像材を有するプロセスカートリッジの他、転写材を坦持搬送する転写材坦持体、現像剤を坦持搬送する現像剤担持体、転写材に現像材を定着させる定着ユニット等であってもよい。
【0050】
なお、本発明では、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0051】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。
【0052】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含む。
【0053】
また、上記実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードがネットワークを介して配信されることにより、システム又は装置のハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD−RW、CD−R等の記憶媒体に格納され、そのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても、達成されることは云うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】画像形成装置概略図である。
【図2】画像形成装置システム構成概略図である。
【図3】メモリユニットのデータ格納ブロック図である。
【図4】プロセスカートリッジの説明図である。
【図5】保護シート挿入時のプロセスカートリッジの説明図である。
【図6】第1の実施形態における保護シート有無判断フローチャートである。
【図7】第2の実施形態にプロセスカートリッジの説明図である。
【図8】第2の実施形態における保護シート有無判断フローチャートである。
【図9】第2の実施形態における保護シート有無判断フローチャートである。
【図10】保護シート挿入時の転写材搬送材の説明図である。
【図11】第3の実施形態における保護シート有無判断フローチャートである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保護シートを有する着脱可能な消耗部材を装着して画像形成を行う画像形成装置であって、
前記着脱可能な消耗部材に設けられたメモリと通信する通信手段と、
前記通信手段による前記メモリとの通信状況に応じて、前記保護シートの有無を判別する保護シート有無判別手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
さらに、前記保護シート有無判別手段の判別結果を通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
さらに、前記消耗部材を前記画像形成装置に同梱して出荷する場合、前記保護シートが前記消耗部材に設置けられているか否かを示す保護シート情報を格納する格納手段を備え、
前記保護シート有無判別手段は、前記メモリとの通信状況と、前記格納手段が格納する保護シート情報とに基づいて前記保護シートの有無を判別することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記保護シート有無判断手段は、前記格納手段に格納された保護シート情報が前記保護シート有りを示す場合に、前記メモリとの通信状況に応じて前記保護シートの有無を判断することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
さらに、前記メモリとの通信状況が通信可能である場合には、前記保護シートの存在を示す前記保護シート情報を、前記保護シート無しを示すように変更する保護シート情報変更手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記保護シート有無判断手段は、前記格納手段に格納された保護シート情報が前記保護シート無しを示す場合には、前記メモリとの通信状況にかかわらず、前記保護シートが無いと判別することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記通知手段は、前記格納手段に格納された保護シート情報が前記保護シート有りを示す場合であって、かつ、前記メモリとの通信が不能である場合には、前記保護シートを前記消耗部材から取り除くように通知することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記消耗部材に複数のメモリが設けられている場合には、前記保護シート有無判別手段は、一つ以上のメモリと通信状況に応じて前記保護シートが除去されたと判断することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
さらに、前記消耗部材に前記保護シートが複数設けられている場合には、前記保護シート有無判別手段が全ての保護シートが除去されたと判別するまでは画像形成動作を禁止する画像形成制御手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記消耗部材は、感光体を有するプロセスカートリッジであることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記消耗部材は、現像材を有するプロセスカートリッジであることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記消耗部材は、転写材を坦持搬送する転写材坦持体であることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記消耗部材は、現像剤を坦持搬送する現像剤担持体であることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記消耗部材は、転写材に現像材を定着させる定着ユニットであることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項15】
保護シートを有する着脱可能な消耗部材を装着して画像形成を行う画像形成装置を制御する方法であって、
前記着脱可能な消耗部材に設けられたメモリと通信する通信工程と、
前記通信工程における前記メモリとの通信状況に応じて、前記保護シートの有無を判別する保護シート有無判別工程と、
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項16】
さらに、前記保護シート有無判別工程における判別結果を通知する通知工程を備えることを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項17】
前記画像形成装置は、前記消耗部材を前記画像形成装置に同梱して出荷する場合、前記保護シートが前記消耗部材に設置けられているか否かを示す保護シート情報を格納する格納手段を備え、
前記保護シート有無判別工程は、前記メモリとの通信状況と、前記格納手段が格納する保護シート情報とに基づいて前記保護シートの有無を判別することを特徴とする請求項15又は16に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項1】
保護シートを有する着脱可能な消耗部材を装着して画像形成を行う画像形成装置であって、
前記着脱可能な消耗部材に設けられたメモリと通信する通信手段と、
前記通信手段による前記メモリとの通信状況に応じて、前記保護シートの有無を判別する保護シート有無判別手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
さらに、前記保護シート有無判別手段の判別結果を通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
さらに、前記消耗部材を前記画像形成装置に同梱して出荷する場合、前記保護シートが前記消耗部材に設置けられているか否かを示す保護シート情報を格納する格納手段を備え、
前記保護シート有無判別手段は、前記メモリとの通信状況と、前記格納手段が格納する保護シート情報とに基づいて前記保護シートの有無を判別することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記保護シート有無判断手段は、前記格納手段に格納された保護シート情報が前記保護シート有りを示す場合に、前記メモリとの通信状況に応じて前記保護シートの有無を判断することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
さらに、前記メモリとの通信状況が通信可能である場合には、前記保護シートの存在を示す前記保護シート情報を、前記保護シート無しを示すように変更する保護シート情報変更手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記保護シート有無判断手段は、前記格納手段に格納された保護シート情報が前記保護シート無しを示す場合には、前記メモリとの通信状況にかかわらず、前記保護シートが無いと判別することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記通知手段は、前記格納手段に格納された保護シート情報が前記保護シート有りを示す場合であって、かつ、前記メモリとの通信が不能である場合には、前記保護シートを前記消耗部材から取り除くように通知することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記消耗部材に複数のメモリが設けられている場合には、前記保護シート有無判別手段は、一つ以上のメモリと通信状況に応じて前記保護シートが除去されたと判断することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
さらに、前記消耗部材に前記保護シートが複数設けられている場合には、前記保護シート有無判別手段が全ての保護シートが除去されたと判別するまでは画像形成動作を禁止する画像形成制御手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記消耗部材は、感光体を有するプロセスカートリッジであることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記消耗部材は、現像材を有するプロセスカートリッジであることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記消耗部材は、転写材を坦持搬送する転写材坦持体であることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記消耗部材は、現像剤を坦持搬送する現像剤担持体であることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記消耗部材は、転写材に現像材を定着させる定着ユニットであることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項15】
保護シートを有する着脱可能な消耗部材を装着して画像形成を行う画像形成装置を制御する方法であって、
前記着脱可能な消耗部材に設けられたメモリと通信する通信工程と、
前記通信工程における前記メモリとの通信状況に応じて、前記保護シートの有無を判別する保護シート有無判別工程と、
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項16】
さらに、前記保護シート有無判別工程における判別結果を通知する通知工程を備えることを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項17】
前記画像形成装置は、前記消耗部材を前記画像形成装置に同梱して出荷する場合、前記保護シートが前記消耗部材に設置けられているか否かを示す保護シート情報を格納する格納手段を備え、
前記保護シート有無判別工程は、前記メモリとの通信状況と、前記格納手段が格納する保護シート情報とに基づいて前記保護シートの有無を判別することを特徴とする請求項15又は16に記載の画像形成装置の制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−285091(P2006−285091A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−107744(P2005−107744)
【出願日】平成17年4月4日(2005.4.4)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年4月4日(2005.4.4)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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