説明

画像形成装置

【課題】 開放方向が異なる複数の開閉手段の開閉時に定着手段の重量による影響を小さくする。
【解決手段】 記録材上に形成された像を定着する定着ユニットと、記録材を定着ユニット搬送する搬送路を開放可能な第一開閉手段と、中間転写体と一体で鉛直方向の上方に開放可能な第二開閉手段と、を有する画像形成装置において、第一開閉部材と第二開閉部材が開放されるときは、定着ユニットは画像形成装置本体に配置される構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式を採用するフルカラーの複写機やプリンタ等の画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、電子写真方式を用いた複数色又はフルカラーの画像形成装置として、図7に示すように、各色毎に応じて感光体ドラム100を1列に複数配列し、各感光体ドラム100上に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト101に順次重ね合わせてカラー画像を形成し、それを搬送されるシート(記録材)に二次転写した後、定着手段102で加熱定着して排出トレイ103に排出する、いわゆるインライン型の画像形成装置が特開2001−242680号公報、特開2003−202728号公報、特開2004−85899号公報に記載されている。露光装置が下面側に配置されているこれらの構成は、画像形成ユニットから中間転写体上にトナー像が転写されてから、中間転写体から記録材にトナー像を転写するまでの移動距離を短くすることができ、ファーストコピータイムの短縮に有効な構成である。
【0003】
このような画像形成装置において、上記構成の画像形成装置において、シート搬送路中でジャム(シート詰まり)したシートを除去するために、シート搬送路を抱えたユニットを前扉ユニット104として回動可能に構成し、カセットから定着器までのシート搬送路を開放可能にする。
【0004】
一方で、中間転写ベルト101にも、記録材の巻き付き等が発生する場合があるため、中間転写ベルトを開放させることが望ましい。特に特登録02865893号公報には、搬送路を開放する扉と画像形成ユニットを交換するための扉がそれぞれ設けられている構成が記載されているが、中間転写体は十分に開放されていないため、中間転写体への記録材の巻き付き処理が難しかった。
【0005】
それに対応すべく、特開2004−85899号公報に開示されているように図7(b)に示すように、中間転写ベルト101へのシートの巻き付きを容易に処理できるように、排出トレイ102、中間転写ベルト101を有する上扉ユニット103を画像形成装置本体に対し回動自在に構成している。この結果、前扉ユニット104の開放により搬送路に容易にアクセス可能であり、上扉ユニット104を本体上方(図7(b)中、矢印C方向)に向けて回動させることにより、中間転写ベルト101に対してアクセスが容易となる。その結果、シートの搬送経路のジャム処理性を高めることができる。
【特許文献1】特開2001−242680号公報
【特許文献2】特開2003−202728号公報
【特許文献3】特開2004−85899号公報
【特許文献4】特登録02865893号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このように搬送路を開放するための開閉部材と中間転写体を開放するための開閉部材とをそれぞれを設ける構成において、定着手段をいずれかの開閉部材に取付けると以下の問題が生ずる。即ち、鉛直方向上方に開閉可能な開閉部材に取付けると開放時の定着手段による重みにより開放時の安定性がかける問題、また、側面の開閉カバーに定着手段を取付けると同様に定着手段の重みに耐えられるように開閉カバーの剛性を高める必要があり、構成が複雑化する問題がある。
【0007】
本発明の目的は、搬送路及び中間転写体を開閉部材により開放する際の定着器の重量負荷を小さくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
像担持体を有する画像形成手段と、画像形成手段の上方に配置され、画像形成手段により形成されたトナー像が転写される中間転写体と、中間転写体から記録材に転写されたトナー像を熱により定着する定着ユニットと、
中間転写体のトナー像を記録材に転写する転写部を経由して記録材を定着ユニットに向かって搬送する記録材搬送路と、前記記録材搬送路を開放する第一開閉手段と、中間転写体と一体に移動して中間転写体を露出する第二開閉手段と、少なくとも定着ユニットと第一開閉手段と第二開閉手段を支持する画像形成装置本体と、を有する画像形成装置において、第一開閉手段及び第二開閉手段が開放した状態時に定着ユニットは画像形成装置本体により支持されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
定着ユニットの重量の影響を受けずに、開閉部材の開放により搬送路及び中間転写体へのアクセスが容易にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。なお、これら実施例は、本発明における最良の実施の形態の一例ではあるものの、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。
【実施例】
【0011】
以下に、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。
【0012】
(第1の実施例)
図1〜図6に実施例を示す。プリンタはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色を有すカラー画像形成装置である。
【0013】
{画像形成装置の全体構成}
まず、画像形成装置の全体構成について、図1を参照して説明する。図1は画像形成装置の断面模式説明図である。
【0014】
図1に示す画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成する像担持体である感光体ドラム(105Y,104M,103C,102K)が4個配置されている。各感光体ドラムの周囲には、それぞれ感光体ドラムを帯電する帯電器、露光により形成された静電潜像を現像する現像器、転写後の感光体ドラム上のトナーをクリーニングするクリーニング部材が配置され、それらが画像形成ユニットであるプロセスカートリッジ(105,104,103,102)としてユニット化されている。これらプロセスカートリッジの上部に、各感光体ドラムと接触するようにして、中間転写体であるベルト体の例としての中間転写ベルト101が配置されている。
【0015】
また、前記プロセスカートリッジの下方にはそれぞれの感光体ドラムへ画像信号に応じたレーザ照射して選択的な露光を行う露光手段112が設けられている。
【0016】
各感光体ドラムは帯電器により帯電し、色分解したイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の光像を露光手段112により露光して、感光体ドラムにイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの静電潜像を形成する。それぞれの静電潜像は現像器により現像して、感光体ドラム上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を形成する。
【0017】
感光体ドラムの回転に伴い、トナー像は感光体ドラムと中間転写ベルト101とが当接する一次転写部位に至る。このトナー像は、各感光体ドラム1に対向して配設された一次転写部材である一次転写ローラ(102a,103a,104a,105a)によって、中間転写ベルト101へ順次転写される。一次転写ローラには、電装基板から予め設定されている一次転写バイアスが印加される。
【0018】
上記画像形成と同期して装置本体の下部に装填された給送カセット107に収納されている記録材が、給送ローラにより1枚ずつ送り出され、レジストローラ113でタイミングを合わされた後、シートを二次転写部に搬送する。二次転写部には二次転写手段を構成する二次転写ローラ114が中間転写ベルト101に当接して従動回転している。この二次転写部へシートが搬送されると二次転写ローラ114へバイアス印加することで中間転写ベルト101上のトナー像が一括してシートに二次転写される。
【0019】
その後、トナー像が転写されたシートは、像加熱部材である定着ローラ1aと加圧部材である加圧ローラ1bで構成された定着手段である定着ユニット1に搬送され、そこで熱および圧力を受けて記録材上のトナー像が定着される。これにより各色のトナーが溶融混色してシートPに固定されたフルカラーのプリント画像とされた後、定着ユニットの下流に設けられた排出ローラ対115によって記録材積載部である排出トレイ110に排出される。
【0020】
上記構成の本実施形態に係る画像形成装置は、装置本体の下方より上方へ、給送カセット107、露光手段112、プロセスカートリッジ、中間転写ベルト101、排出トレイ110の順に配設されている。このため、シートは下方から上方へ向かって搬送されるように、搬送路であるシート搬送経路が形成されている。
【0021】
また、装置本体内には、固定の電源、画像形成装置全体の制御を行う主電装基板が配置されている。この電装基板は露光手段112と給送カセット107との間の形成されるスペースに配置可能である。
【0022】
また、4個の感光体ドラム1と中間転写ベルト101との対向部である一次転写部を結ぶ面が二次転写部側を下方にして傾斜するように構成されている。本実施形態では前記傾斜角度は約15°に設定されており、これに伴い各プロセスカートリッジ、露光手段112もまた同角度で傾斜して配置されている。
【0023】
なお、本実施形態の画像形成装置は図1の右側が装置前方側であり、使用者は装置前方側から各種操作を行うようになっている。
【0024】
{開閉部}
次に装置本体に対して開閉可能な開閉部について説明する。
【0025】
本実施形態の画像形成装置は、図3に示すように、装置本体の前方側には第一開閉手段としての前扉ユニット120が配置されている。この前扉ユニット120も装置本体に対して支軸4を中心に回動可能であり、回動することによって装置本体前側が開閉可能となっている。
【0026】
前記前扉ユニット120には二次転写ローラ114が配設されており、図3に示すように、前扉ユニット16を開くと、シート搬送経路が露出し、ジャムしたシートを容易に除去し得るようになっている。また、前記支軸4は装置本体の下部に配設され、前扉ユニット120の上部を回動させて開くと、シート搬送路が大きく開かれるようになっている。
【0027】
次に、図6を参照する。装置本体の上部には第二開閉手段としての上扉ユニット130が配置されている。この上扉ユニット130は装置本体に対して支軸131を中心に回動可能であり、回動することによって装置本体上部が開閉可能となっている。
【0028】
前記上扉ユニット130には中間転写ベルト101をユニット化した中間転写ユニットが取り付けられている。このため、図6に示すように、上扉ユニット130を開くと、感光体ドラムを含むプロセスカートリッジが露出し、プロセスカートリッジの着脱ようのガイド部により該プロセスカートリッジの交換(着脱)を行うことが可能となる。また、上扉ユニット130に配置された中間転写ベルト101も露出するために、その交換を容易に行うことができる。
【0029】
ここで、本実施形態の画像形成装置にあっては、前記上扉ユニット130は前記前扉ユニット120が開いた状態のときのみ開放可能となるように構成されている。
【0030】
すなわち、図6に示すように、上扉ユニット130は支軸131を中心に本体上方へと回動することで開放される。このとき、前扉ユニット120の上部が上扉ユニット130側へ突出するように構成されている。
【0031】
従って、前扉ユニット120を閉じた状態で上扉ユニット130を開こうとすると、上扉ユニット130の回動軌跡は、前扉ユニット16と干渉することになる。一方、前扉ユニット120が開いた状態になると、前記干渉がなくなり、上扉ユニット130は開くことが可能となる。
【0032】
なお、前扉ユニット120を閉じる場合は、開く場合と逆に、上扉ユニット130を閉じた後に前扉ユニット120を閉じる。
【0033】
すなわち、本実施形態の画像形成装置は上扉ユニット130は、前扉ユニット120が開いた状態のときのみ開閉することが可能となっている。
【0034】
また、前述のように一次転写面を傾斜配置させることが可能であり、傾斜配置のメリットである、露光112の下方に生まれた余剰空間に、本来なら画像形成装置の奥行き方向もしくは幅方向に設けられる筈であった各種電装基板を収めることにより、画像形成装置全体の体積を小さくすることができる。
【0035】
次に、本実施例における記録材のジャム処理の方法について記載する。本実施例では、カセットから搬送される記録材は、レジストローラ、二次転写部を経由して、定着ユニット1に搬送される。その一方で、二次転写部では、中間転写体と当接している構成である。このような構成では、記録材は、搬送経路で紙詰まりを起こす場合がある。この場合には、前扉120を開放することで搬送経路中のある記録材を除くことができる。一方、記録材は、中間転写ベルト方向に向かう場合がある。この場合には、上扉130を開放させることで、中間転写ベルトを開放することができ、中間転写ベルト近傍の記録材のジャム処理を容易に行うことができる。
【0036】
このように、一の開閉手段では搬送経路を開放し、別の一の開閉手段では中間転写体を開放する構成では、記録材のジャム処理度にそれぞれを開放する場合がある。そのため、定着ユニットをいずれかの開閉手段に設けると以下の問題が発生する。前扉側に設けると、前扉の重量が重くなるため、前扉の剛性をためる必要がある。一方で、上扉に設けると、上扉を開放する際の負荷が大きくなるだけでなく、同様に上扉の剛性も高める必要がある。更に、上扉には、中間転写ベルトが設けられているため、上扉を閉じる際には、定着ユニットの重量のため勢いよく閉じる可能性があり、画像形成装置本体から中間転写ベルトに駆動を伝える駆動伝達系を破損する虞もある。
【0037】
このような問題を回避するために、本発明では、定着ユニットを、いずれの開閉手段が開放した状態であっても、画像形成装置本体に残しておく構成にする。
【0038】
{定着ユニット回動}
定着ユニット1は定着ユニット1に近い本体部に回動中心2を有し回動して、2つのポジションを有す。即ち、上扉、前扉の両方が閉じているときには、定着可能であるポジション(第一ポジション)と、上扉または前扉のいずれかの扉が開放しているときには、別のポジション(第二ポジション)に回動可能となっている。このように別のポジションに移動可能とすることで定着ユニット内に記録材が詰まったときの処理作業の効率性を高めることができる。また、定着ユニット交換時には、第二ポジションにすることで交換性を高めることもできる。
【0039】
この定着ユニットの回動機構について説明する。
【0040】
図5に示すように、定着ユニット1はレバー11とバネ12,13による圧解除が可能な加圧機構を有し、レバー11の動作によって圧を解除、加圧することが出来る。
【0041】
前扉120は定着ユニット1同様に本体に回動中心4を有し、開閉動作を行う。前扉120の回動中心4は定着器の回動軸2とは異なる本体前方下に位置し、大きく開放空間をとれるようになっている。
【0042】
前扉2はフックを有しており、前扉閉め時に定着ユニット1の回動軸2のスラスト方向の違う位置にフックを掛け、本体に対してセット時の位置を決めている。そうすることにより、前扉120の定着ユニット1に対するセット時の位置を精度よく決めることが出来る。前扉開放動作はそのフックを回動軸2より外すことで前扉120が開放される。定着ユニット1は第一の位置においてレバー11を本体上部の壁によりバネ12により付勢され、バネ13によって定着に加圧する。
【0043】
前述の通り、保持部材14により第一の位置で定着器は保持が可能であり、この位置で定着器の性能を保証する(図5)。
【0044】
次に第二の位置においてはレバー11が開放され圧を解除する(定着器開放時)。以上説明より、プリント動作時にジャムが発生した場合、ユーザーはまず、前扉120を開けることで定着にジャム紙がいる場合、ジャム紙を容易に認識させることが可能である(図2)。そして定着器を回動する(第二の位置へ)ことに連動して、ニップを解除してユーザーに紙を引っ張らせてジャム処理させる(図3)。そしてジャム処理後は定着ユニット1をセットして(第一の位置へ)前扉120を閉める(図4)。
【0045】
以上よりジャム処理性も向上し、前扉120より回動中心2が近い定着ユニット1を同時に閉める際の加圧力等を排除できるので、前扉120閉め時の閉め力を低減することが可能となった。
【0046】
次にユニットの交換方法について述べる。まず、ユーザーは本体のメッセージにより、各ユニットの交換時期を知ることが出来る。そして交換の必要があるユニットはユーザーが交換する。
【0047】
本実施例では以下の交換ユニットについて述べる。ますプロセスカートリッジ102〜105を取り出す場合について説明する。
【0048】
交換が必要となったプロセスカートリッジ102〜105を交換するには本体より引き抜き方向にある上扉130を開ける必要がある。しかし、上扉130の回動軌跡上には前扉120と定着ユニット1があるためそのままでは開かない。その為、まず、前扉120を回動して開いた後に定着ユニット1を第二の位置へ移動する。よって上扉130の回動軌跡から前扉120、定着ユニット1が外れ上扉130を開けることが出来る(図6)。そして上扉130は中間転写体101を保持している為、上扉130を開けるとプロセスカートリッジ102〜105の上方にある中間転写体101も同様に開放する。よってプロセスカートリッジ102〜105が現れる。
【0049】
定着ユニット1位置は一番手前のプロセスカートリッジ102を抜き差しする軌跡からも定着ユニット1が第二のポジションである。この状態で交換の必要のあるプロセスカートリッジ102〜105を着脱用のガイド部に沿って、図6の矢印の方向へ引き抜くことでプロセスカートリッジ102〜105が抜ける。その後は新品のプロセスカートリッジを用意して、色の指定されている各ステーションへプロセスカートリッジ102〜105を投入する。
【0050】
中間転写体101の交換が必要な場合は、上扉130を開けた状態で、排紙トレー下部に設置されている中間転写体101のユニット左右のボタンを押すことで上扉130から中間転写体101がロックが解除されるのでユーザーは手前へユニットを引くことで外れる。
【0051】
定着ユニット1は第二のポジションにおいて、レバーを外すことにより、回動中心2を保持しているレバーが外れて本体より交換が可能となる。
【0052】
新品のプロセスカートリッジ102〜105、中間転写体101、定着ユニット1は外すのと逆の手順でセットして、排紙トレー110、定着ユニット1、前扉120を閉めて交換作業は終了する。
【0053】
以上の作業により、小さい機械でありながらユーザーが容易に各消耗品ユニットを交換することが可能となる。
【0054】
なお本実施例では、排紙トレーを上扉130に設置したが、排紙トレーを別に設けても問題ないことは言うまでもない。
【0055】
また、本実施例では、原稿画像を読取る原稿画像読取装置が取付けていないプリンタの説明であったが、原稿読取装置が取り付けられている構成であっても問題ない。
【0056】
定着ユニット以外にさらに記録材上の像を加熱する像加熱装置けられる構成が考えられるが、この像加熱装置は、定着ユニットよりも重量が比較的軽くなるため,それぞれの開閉部に取付けられても、開閉部の負荷は大きくはならない。もちろん、画像形成装置本体に取り付ける構成であっても問題ない。
【0057】
本発明により、定着ユニットの重量の影響を受けずに、開閉部材の開放により搬送路及び中間転写体へのアクセスが容易になる。
【0058】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術思想内であらゆる変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の画像形成装置の断面図
【図2】本発明のジャム処理図1
【図3】本発明のジャム処理図2
【図4】本発明のジャム処理後の復帰図
【図5】本発明の定着器圧解除機構の概念図
【図6】本発明の実施図
【図7】従来の画像形成装置
【符号の説明】
【0060】
1 定着ユニット
101 中間転写ベルト
105Y,104M,103C,102K 感光体ドラム
120 前扉ユニット
130 上扉ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
像担持体を有する画像形成手段と、画像形成手段の上方に配置され、画像形成手段により形成されたトナー像が転写される中間転写体と、中間転写体から記録材に転写されたトナー像を熱により定着する定着ユニットと、
中間転写体のトナー像を記録材に転写する転写部を経由して記録材を定着ユニットに向かって搬送する記録材搬送路と、前記記録材搬送路を開放する第一開閉手段と、中間転写体と一体に移動して中間転写体を露出する第二開閉手段と、少なくとも定着ユニットと第一開閉手段と第二開閉手段を支持する画像形成装置本体と、を有する画像形成装置において、
第一開閉手段及び第二開閉手段が開放した状態時に定着ユニットは画像形成装置本体により支持されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
第一開閉手段は画像形成装置の側面に配置され、第二開閉手段は画像形成装置の上面に配置されていることを特徴とする請求項1に画像形成装置。
【請求項3】
定着ユニットは、少なくともいずれかの開閉手段の開放時には回動可能であることを特徴とする請求項1から請求項2のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項4】
第一開閉手段の開放時に定着ユニットは回動可能であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
定着ユニットは記録材上のトナー像を加熱する加熱部材と加熱部材を加圧して記録材を挟持搬送する加圧部材とを有し、定着ユニットの回動に連動して加熱部材と加圧部材との圧は減少することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
画像形成手段は複数の画像形成ユニットであり、画像形成ユニットは第二開閉手段による開放部から着脱可能であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−163381(P2006−163381A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−326146(P2005−326146)
【出願日】平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】