説明

画像形成装置

【課題】着脱体の構成を共通化しつつ、誤装着を確実に防止すること。
【解決手段】画像形成装置本体(U1)に着脱される着脱体(Ky,Km,Kc,Kk,Ky′,Km′,Kc′,Kk′,Ky″,Km″,Kc″,Kk″)の装着位置への移動を規制する規制位置と許可する許可位置との間で移動する着脱体規制部材(KS1)と、着脱体(Ky,Km,Kc,Kk,Ky′,Km′,Kc′,Kk′,Ky″,Km″,Kc″,Kk″)に関する着脱体情報を記憶する着脱体情報記憶部材(JKB)と、着脱体情報記憶部材(JKB)との間で情報を送受信する着脱体情報読取部材(CRW)と、誤装着されていないか否かを判別する誤装着判別手段(C6B)と、誤装着されていないと判別された場合に、着脱体規制部材(KS1)を許可位置に移動させる規制部材制御手段(C6)と、を備えた画像形成装置(U)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像形成装置において、着脱体の一例としての現像剤補給用交換体、いわゆる、トナーカートリッジの誤装着に対応するための技術として、下記の特許文献1〜3記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開2005−134452号公報には、トナーカートリッジKy〜Kkに、色毎に異なる誤装着防止突部117y〜117kを形成しておき、誤装着防止突部117y〜117kに対応する位置及び数の孔を有する誤装着防止部46y〜46kを本体側に形成しておくことで、誤ったトナーカートリッジKy〜Kkが装着しようとした場合には、突部と孔の位置や数が一致しないことで、装着できないようにする技術が記載されている。すなわち、特許文献1には、いわゆる、ハードキーに関する技術が記載されている。
【0003】
特許文献2としての特開2004−53761号公報には、トナーユニット30a〜30dを複写機1に近づけると、トナーユニット30a〜30dのメモリデバイスからユニット属性に関する情報を取得し、属性情報に関する内容を、装着前に、音声ガイドやランプ41a〜41dの点灯または点滅で報知することで、装着前にユーザに確認を促す技術が記載されている。
【0004】
特許文献3としての特開2000−284581号公報には、トナーボトル21を第1の位置から第2の位置へ移動させる途中で、トナーボトル21の通信装置T1から情報を読取り、トナーボトル21が適合品である場合には、通常の画像形成プロセスを実行し、トナーボトル21が適合品でない場合には、ユーザにより設定された画像形成条件で画像形成プロセスを実行する技術が記載されている。
【0005】
【特許文献1】特開2005−134452号公報(「0056」、「0074」)
【特許文献2】特開2004−53761号公報(「0029」〜「0037」、図2、図5、図6)
【特許文献3】特開2000−284581号公報(「0039」〜「0063」(特に、「0055」〜「0062」)、図2、図4、図5、図7、図8)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、着脱体の構成を共通化しつつ、誤装着を確実に防止することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
画像形成装置本体に装着された装着位置と、前記画像形成装置本体から離脱した離脱位置との間で移動可能に支持され、前記画像形成装置本体に着脱される着脱体と、
前記画像形成装置本体に支持され、前記装着位置と前記離脱位置との間に設定された誤装着規制位置に配置された着脱体規制部材であって、前記着脱体の前記装着位置側への移動を規制する規制位置と、前記着脱体の前記装着位置への移動を許可する許可位置との間で移動する前記着脱体規制部材と、
前記着脱体に支持され且つ、前記着脱体に関する着脱体情報を記憶する着脱体情報記憶部材と、
前記画像形成装置本体に支持され、前記着脱体情報記憶部材との間で情報を送受信して、前記着脱体情報を取得する着脱体情報読取部材と、
前記着脱体情報読取部材で読取った前記着脱体情報に基づいて、前記着脱体が誤装着されていないか否かを判別する誤装着判別手段と、
前記着脱体が誤装着されていないと判別された場合に、前記着脱体規制部材を前記許可位置に移動させる規制部材制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、前記技術的課題を解決するために、請求項2に記載の発明の画像形成装置は、
画像形成装置本体に装着された装着位置と、前記画像形成装置本体から離脱した離脱位置との間で移動可能に支持され、前記画像形成装置本体に着脱される着脱体と、
前記画像形成装置本体に支持され、前記装着位置と前記離脱位置との間に設定された誤装着規制位置に配置された着脱体規制部材であって、前記着脱体の前記装着位置側への移動を規制する規制位置と、前記着脱体の前記装着位置への移動を許可する許可位置との間で移動する前記着脱体規制部材と、
前記着脱体に支持され且つ、前記着脱体に関する着脱体情報を記憶する着脱体情報記憶部材と、
前記画像形成装置本体に支持され、前記着脱体情報記憶部材との間で情報を送受信して、前記着脱体情報を取得する着脱体情報読取部材と、
前記着脱体情報読取部材で読取った前記着脱体情報に基づいて、前記着脱体が誤装着されていないか否かを判別する誤装着判別手段と、
前記着脱体が誤装着されていると判別された場合に、前記着脱体規制部材を前記規制位置に移動させる規制部材制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の画像形成装置は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、
前記着脱体規制部材を前記規制位置に常時移動させる規制位置移動部材と、
前記着脱体規制部材に接続され、通電時に前記着脱体規制部材を前記規制位置から前記許可位置に移動させる許可位置移動部材と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の画像形成装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、
内部に現像剤が収容された現像容器と、前記現像容器から収容された現像剤が排出される排出口と、前記排出口を開閉する開閉部材と、を有する現像剤補給用交換体により構成された前記着脱体、
を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項4に記載の画像形成装置において、
前記排出口を開放する開放位置と、前記排出口を遮蔽する遮蔽位置との間を移動可能な前記開閉部材であって、前記着脱体が前記装着位置に移動した状態で前記開放位置に移動し且つ前記着脱体が前記離脱位置に移動した状態で前記遮蔽位置に移動すると共に、前記誤装着規制位置において前記遮蔽位置に保持されるように設定された前記開閉部材、
を備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の画像形成装置は、請求項4または5に記載の画像形成装置において、
内部に収容された現像剤の色に関する情報を含む前記着脱体情報と、
前記現像剤の色が適合しているか否かを判別することにより、前記着脱体が誤装着されていないか否かを判別する前記誤装着判別手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載の画像形成装置は、請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記着脱体が前記離脱位置から前記装着位置に向けて移動する際に、前記着脱体が前記着脱体規制位置に移動する前に、前記着脱体情報を読取り可能な位置に配置された前記着脱体情報読取部材、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1,2に記載の発明によれば、着脱体の構成を共通化しつつ、本発明の構成を有しない場合と比べて、誤装着を低減することができる。
請求項3に記載の発明によれば、非通電状態で誤装着の判別ができない場合に規制部材を規制位置に保持でき、通電、非通電に関わらず、少なくとも誤装着は確実に防止することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、現像剤が収容された現像剤補給用交換体の誤装着を低減することができる。
請求項5に記載の発明によれば、着脱体が規制位置で規制されないときにのみ、着脱体の現像剤を画像形成装置に供給させることができ、色の間違いや機種の間違いで適合していない現像剤が混入するという誤装着を低減することができる。
請求項6に記載の発明によれば、異なる色が混入するという誤装着を低減することができる。
【0016】
請求項7に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合と比べて、着脱体が着脱体規制位置に到達する前に誤装着の判別ができ、誤装着でない場合に着脱体の移動動作を妨げずに装着することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
【実施例1】
【0018】
図1は実施例1の画像形成装置の斜視図である。
図2は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1、図2において、実施例1の画像形成装置Uは、画像読取り部としての画像入力装置GHと、画像記録用作動部としての画像出力装置GDと、前記画像出力装置GDに設けられた画像処理装置GSとを備えた画像形成装置本体U1を有している。画像形成装置本体U1の画像入力装置GHの上面の透明な原稿台PG上には、画像入力装置GHに原稿Giを搬送する自動原稿搬送装置U2が配置されている。前記画像入力装置GHと画像出力装置GDとの間には、媒体排出部の一例としての媒体排出トレイTRhが設けられている。そして、前記画像形成装置本体U1には、記録媒体Sを収容する複数の媒体収容部の一例としての給紙トレイTR1〜TR4が着脱可能に装着されている。
【0019】
図1において、前記画像形成装置本体U1の上部前面には着脱体の一例としてのトナーカートリッジ交換時に開閉される開閉扉U1aが支持されている。開閉扉U1aには図示しない開閉検出部材が設けられており、前記開閉扉U1aの開閉が検出される。
なお、前記開閉検出部材は、いわゆるインターロックスイッチにより構成することが可能である。
【0020】
図1、図2において、前記自動原稿搬送装置U2は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて載置される原稿収容部の一例としての原稿給紙トレイTG1と、原稿給紙トレイTG1から前記原稿台PG上の原稿読取位置P1を通過して搬送される原稿Giが排出される原稿排出部の一例としての原稿排紙トレイTG2とを有している。
前記画像形成装置本体U1は、利用者が複写開始等の作動指令信号を入力操作する操作部UIと、露光光学系A等を有している。
【0021】
前記自動原稿搬送装置U2により原稿台PG上の原稿読取位置P1に搬送される原稿又は手動で原稿台PG上に置かれた原稿(図示せず)からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、固体撮像素子CCDでR(赤)、G(緑)、B(青)の電気信号に変換される。
画像処理部GSは、固体撮像素子CCDから入力される前記RGBの電気信号をK(黒)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の画像情報に変換して一時的に記憶し、前記画像を所定のタイミングで潜像形成用の画像情報として潜像形成駆動回路DLに出力する。
なお、原稿画像がモノクロの場合は、K(黒)のみの画像情報が潜像形成駆動回路DLに入力される。
前記潜像形成駆動回路DLは、各色Y,M,C,Kの各潜像形成装置駆動回路(図示せず)を有し、入力された画像情報に応じた潜像形成装置駆動信号を所定のタイミングで、潜像形成装置SKSの各色の潜像書込用潜像形成光照射素子(図示せず)に出力する。
【0022】
前記潜像形成装置SKSの上方に配置された可視像形成装置Uy,Um,Uc,Ukはそれぞれ、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(黒)の各色の可視像を形成する装置である。
潜像形成装置SKSの前記図示しない各潜像形成光照射素子から出射したY,M,C,Kの潜像形成光Ly,Lm,Lc,Lkは、それぞれ、回転する像保持体の一例としての感光体PRy,PRm,PRc,PRkに入射する。
前記Y(イエロー)の可視像形成装置Uyは、回転する感光体PRy、帯電器の一例としての帯電ロールCRy,現像装置Gy、一次転写部材の一例としての1次転写ロールT1y、像保持体清掃器の一例としての感光体クリーナCLyを有しており、前記可視像形成装置Um,Uc,Ukはいずれも前記Y(イエロー)の可視像形成装置Uyと同様に構成されている。
【0023】
前記各感光体PRy,PRm,PRc,PRkはそれぞれの帯電ロールCRy,CRm,CRc,CRkにより一様に帯電された後、潜像書込位置Q1y,Q1m,Q1c,Q1kにおいて、前記潜像形成光Ly,Lm,Lc,Lkにより、その表面に静電潜像が形成される。前記感光体PRy,PRm,PRc,PRk表面の静電潜像は、現像領域Q2y,Q2m,Q2c,Q2kにおいて現像装置Gy,Gm,Gc,Gkにより可視像に現像される。
その現像された可視像は、中間転写体の一例としての中間転写ベルトBに接触する1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kに搬送される。前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいて中間転写ベルトBの裏面側に配置された1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kには、制御部Cにより制御される電源回路Eから所定のタイミングで現像剤の帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。
前記各感光体PRy〜PRk上の可視像は前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトBに1次転写される。1次転写後の感光体PRy,PRm,PRc,PRk表面の残留現像材は、感光体クリーナCLy,CLm,CLc,CLkにより清掃される。
【0024】
前記感光体PRy〜PRkの上方には、上下移動可能且つ前方に引き出し可能な帯状部材回転支持体の一例としてベルトモジュールBMが配置されている。前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、張力作用部材の一例としてのテンションロールRt、蛇行低減部材の一例としてのウォーキングロールRw、従動部材の一例としてのアイドラロールRfおよび二次転写対向部材の一例としてのバックアップロールT2aを含む中間転写体回転支持部材Rt+Rw+Rf+T2aと、前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kと中間転写体清掃器の一例としての中間転写体クリーナCLbとを有している。そして、前記中間転写ベルトBは前記中間転写支持部材Rt+Rw+Rf+T2aにより回転移動可能に支持されている。
【0025】
前記バックアップロールT2aに接する中間転写ベルトBの表面に対向して二次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bが配置されており、前記各ロールT2a,T2bにより2次転写器T2が構成されている。また、2次転写ロールT2b及び中間転写ベルトBの対向する領域には2次転写領域Q4が形成される。
前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kで1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトB上に順次重ねて転写された可視像は、前記2次転写領域Q4に搬送される。
【0026】
前記潜像形成装置SKSの下方には、給紙トレイTR1〜TR4を前後方向に出入可能に支持する左右一対の案内軌条GR、GRが4段設けられている。給紙トレイTR1〜TR4の記録媒体Sは、媒体取り出し部材の一例としてのピックアップロールRpにより取り出され、媒体捌き部材の一例としての捌きロールRsにより1枚ずつ分離されてから複数の媒体搬送部材の一例としての媒体搬送ロールRaにより媒体給紙時期調整部材の一例としてのレジロールRrに送られる。前記搬送ロールRaは媒体案内部材により形成された媒体搬送路SHに沿って複数設けられており、2次転写領域Q4の媒体搬送方向上流側にはレジロールRrが配置されている。前記媒体搬送路SH、媒体搬送ロールRa、レジロールRr等により媒体搬送装置SH+Ra+Rrが構成されている。
【0027】
レジロールRrは、前記中間転写ベルトBに形成された可視像が2次転写領域Q4に搬送されるのにタイミングを合わせて、前記記録媒体Sを2次転写領域Q4に搬送する。記録媒体Sが前記2次転写領域Q4を通過する際、前記バックアップロールT2aは接地され、2次転写ロールT2bには前記制御部Cにより制御される電源回路Eから所定のタイミングで現像剤の帯電極性と逆極性の2次転写電圧が印加される。このとき、前記中間転写ベルトB上の可視像は、前記2次転写器T2により前記記録媒体Sに転写される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、ベルトクリーナCLbにより清掃される。
【0028】
前記可視像が2次転写された記録媒体Sは、定着装置Fの加熱回転部材の一例としての加熱ロールFh及び加圧回転部材の一例としての加圧ロールFpの圧接領域である定着領域Q5に搬送され、前記定着領域Q5を通過する際に加熱定着された後、媒体排出部材の一例としての排出ローラRhから媒体排出部の一例としての排紙トレイTRhに出される。
なお、前記加熱ロールFh表面には、記録媒体Sの前記加熱ロールFhからの離型性を良くするための離型剤が離型剤塗布装置Faにより塗布されている。
【0029】
図2において、前記画像形成装置Uは上側枠体UFと下側枠体LFとを有しており、上側枠体UFには、前記潜像形成装置SKS及び潜像形成装置SKSよりも上方に配置された部材(感光体PRy,PRm,PRc,PRk、現像装置Gy,Gm,Gc,Gk、ベルトモジュールBM等)が支持されている。
また、下側枠体LFには、前記給紙トレイTR1〜TR4を支持する案内軌条GR及び前記各給紙トレイTR1〜TR4から給紙を行う前記給紙部材(ピックアップロールRp,捌きロールRs,媒体搬送ロールRa等)が支持されている。
【0030】
(現像剤補給装置)
図3は実施例1の現像剤補給装置の要部断面説明図である。
図2において、前記ベルトモジュールBMの上方にはY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)の各色毎に現像剤補給装置Hy,Hm,Hc,Hkが配置されている。
図3において、各色の現像剤補給装置Hy〜Hkは、内部に現像剤を収容するトナーカートリッジKy,Km,Kc,Kkと、前記トナーカートリッジKy〜Kkが装着される補給装置本体1y,1m,1c,1kと、前記各色の現像装置Gy〜Gkと補給装置本体1y〜1kとを接続する現像剤搬送路2y,2m,2c,2kと、前記現像剤搬送路2y〜2k内部に配置され補給装置本体1y〜1kの現像剤を現像装置Gy〜Gkに搬送する現像剤搬送部材3y〜3kとを有する。
【0031】
(現像剤補給装置の説明)
図4は実施例1の現像剤補給装置の斜視図である。
図5は実施例1の現像剤補給装置の斜視図であり、Y(イエロー)色のトナーカートリッジが離脱した状態を示す図である。
図6は着脱体規制部材の説明であって、図6Aは着脱体規制部材が規制位置に移動した状態の説明図、図6Bは着脱体規制部材が許可位置に移動した状態の説明図である。
【0032】
図4、図5において、各色の補給装置本体1y〜1kは、トナーカートリッジ装着時にトナーカートリッジKyの前端部(挿入方向後端部)を支持するカートリッジ前端支持部材11yと、装着されたトナーカートリッジKyの本体を支持するカートリッジ本体支持部材12y(図5参照)とを有する。図3〜図5において、前記カートリッジ前端支持部材11y〜11kは、補給装置支持フレームU3に一体的に固定支持され、カートリッジ本体支持部材12y〜12kは画像形成装置本体U2に固定支持されている。
そして、K(黒)色用の補給装置本体1kは、現像剤の使用頻度の高いK(黒)のトナーカートリッジKkを2つ装着可能に構成されており、その他のY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の補給装置本体1y,1m,1cは、トナーカートリッジKy,Km,Kcを1つずつ装着可能に構成されている。なお、前記カートリッジ前端支持部材11y〜11kおよびそれらに支持された部材については、カートリッジ前端支持部材11y〜11kに、色毎に異なる形状の誤装着防止部が形成されていないという点以外は、従来公知(例えば、特開2005−134452号公報等参照)の構成と同様の構成が採用されているため、詳細な説明は省略する。
【0033】
次に、補給装置本体1y〜1kの各部材の詳細な説明を行うが、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)色の補給装置本体1y、1m、1cは同様に構成され、K(黒)色の補給装置本体1kは2つのトナーカートリッジKkを装着可能にするためにY(イエロー)色の補給装置本体1yと同様の補給装置本体が2つ連結された構成をしているだけなので、Y(イエロー)色の補給装置本体1yについて符号の最後にyを付して詳細に説明し、その他の色の補給装置本体1m〜1kについての詳細な説明は省略する。
【0034】
図5において、前記カートリッジ本体支持部材12yは、装着・離脱するトナーカートリッジKyを案内するための案内部材13yと、装着されたトナーカートリッジKyに駆動力を伝達する着脱体用駆動機構の一例としてのカートリッジモータボックスMB1yを有する。また、前記カートリッジ本体支持部12yの後側左方には長方形状の規制部材通過孔12ayが形成され、中央部右方には着脱体情報読取部材の一例としての無線情報読書装置CRWが配置されている。
無線情報読書装置CRWは、前方に設定された挿入時読取位置まで延びる読取部の一例としてのアンテナ部CRW1と、後方に設定された装着時読取位置に配置された読書装置本体CRW2とを有する。
【0035】
図5、図6において、長方形状の規制部材通過孔12ayの下方には、着脱体規制装置KSが配置されている。前記着脱体規制装置KSは、許可位置移動部材の一例としてのソレノイドSOLの可動部SOL1の先端部に固定支持された着脱体規制部材KS1と、前記可動部SOL1に装着されて着脱体規制部材KS1を常時上方に付勢する規制位置移動部材の一例としてのコイルバネKS2とを有する。
前記着脱体規制部材KS1は、規制部材通過孔12ayを貫通可能に支持されている。着脱体規制部材KS1はソレノイドSOLの非通電時はコイルバネKS2により、図6Aに示すように、規制部材通過孔12ayから上方に突出した規制位置に保持される。
ソレノイドSOLの通電時はコイルバネKS2のバネ力に抗して、可動部SOL1が下降し、図6Bに示すように、前記着脱体規制部材KS1が規制部材通過孔12ayより下方に収容された許可位置に移動する。
【0036】
前記カートリッジモータボックスMB1yは駆動力伝達用歯車14yを有しており、トナーカートリッジKy装着時にトナーカートリッジ後端(挿入方向前端)の歯車(後述)と噛合って回転駆動力を伝達する。
【0037】
(トナーカートリッジの説明)
次にトナーカートリッジの説明を行うが、Y,M,C,Kの各色のトナーカートリッジKy〜Kkは同様に構成されているので、Yについてのみ符号の最後にyを付して詳細に説明し、その他の色のトナーカートリッジKm〜Kkの詳細な説明は省略する。
【0038】
図7はトナーカートリッジの斜視説明図である。
図8はトナーカートリッジの蓋を外した状態の平面図である。
図9は現像容器開閉部材及び取手部材が取り外された状態の現像容器の説明図であり、図9Aはカートリッジ本体の下面図、図9Bは図9AにおけるIXB−IXB線断面図、図9Cは図9AにおけるIXC−IXC線断面図、図9Dは図9AにおけるIXD−IXD線断面図である。
【0039】
図5、図7において、YのトナーカートリッジKyは、Y色の現像剤を収容する現像容器111yと、前記現像容器111y上面を被覆する現像容器蓋112yと、前記現像容器111yの前方に装着された取手部材113yとを有する。前記取手部材113yは、トナーカートリッジKyを取扱う際に、利用者が手でトナーカートリッジKyを保持するための取手部114yと、補給口形成部材本体32y(図5参照)にトナーカートリッジKyが装着された時に補給口形成部材本体32yの前端面に当接して、利用者がトナーカートリッジKyを挿入し過ぎることを防止する過挿入防止部116yとを有する。
【0040】
図3、図8、図9B〜図9Dにおいて、前記現像容器111yは、右側の第1収容部121yと、左側の第2収容部122yとを有し、前記第1収容部121yの前端部には、現像剤を排出して現像剤貯蔵容器16y(図3参照)に供給する現像剤排出口123yが形成されている。
【0041】
図8において、前記第1収容部121yには、第1収容部121y内の現像剤を前記現像剤排出口123yに搬送する螺旋状回転搬送部材124yが配置されている。また、前記第2収容部122yには、第2収容部122y内の現像剤を第1収容部121y側に搬送する周方向搬送部材126yが配置されている。前記周方向搬送部材126yは、回転軸に固定支持された膜状体支持板状体127yと前記膜状体支持板状体127yに固着された現像剤搬送膜状体128yとを有している。前記現像剤搬送膜状体128yは弾性変形可能に構成されており、第2収容部122y内の現像剤をすくい上げて第1収容部121yへ搬送する。
【0042】
前記螺旋状回転搬送部材124yの後端(−X端、カートリッジ挿入方向前端)は、現像容器111y後端壁に回転可能に支持された螺旋状回転搬送部材支持部材131yによって固定支持されている。また、前記周方向搬送部材126yの後端は、回転可能な周方向搬送部材支持部材132yにより固定支持されている。そして、前記螺旋状回転搬送部材支持部材131y及び周方向搬送部材支持部材132yの後端にはそれぞれ歯車G11,G12(図8参照)が固着されている。前記歯車G11,G12は、トナーカートリッジKyが現像剤補給装置1yに装着された時に、前記駆動力伝達用歯車14yにそれぞれ噛合う。したがって、前記カートリッジモータボックスMB1yから伝達される回転駆動力により、前記螺旋状回転搬送部材124y及び周方向搬送部材126yが回転駆動し現像剤が現像剤排出口123yに搬送される。
【0043】
図9Aにおいて、前記現像容器111yの前端には、前記取手部材113yを装着するための取手部材装着部135yが形成されている。
図9Aにおいて、前記現像容器111yの後端部の底壁には、被案内部材136yが配置されており、トナーカートリッジKyが補給装置本体1yに装着される時に、カートリッジ本体支持部材12yの案内部13yと係合して案内されながらトナーカートリッジKyが挿入されていく。
【0044】
前記現像容器111yの中央部右側の底壁には着脱体情報記憶部材JKBが設置されている。前記着脱体情報記憶部材JKBはトナーカートリッジKyが離脱位置から装着位置に移動する際に、着脱体規制部材KSに規制される前に前記無線情報読書き装置CRWのアンテナ部CRW1と近接し、装着位置に移動した状態では読書装置本体CRW2と近接するように設置されている。
【0045】
図7、図9A、図9Cにおいて、現像容器111yの前端部には、前記現像剤排出口123yが形成された排出口形成部材138yが下方に突出して形成されている。前記排出口形成部材138yの下端には、開閉部材支持部材138ay、138ay(図9C、図9D参照)が形成され、現像容器開閉部材141y(図7参照)を滑り移動可能に支持する。
【0046】
図10は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図10において、制御部Cは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行う中央演算処理装置、ならびにクロック発振器等を有する計算機により構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0047】
(前記制御部Cに接続された信号出力要素)
前記制御部Cは、操作部UI、開閉扉状態検出部材SNa、無線情報読書装置CRWの外、その他の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
前記操作部UIは、電源スイッチUI1、表示部UI2、矢印釦UI3、複写開始釦UI4等を備えている。
前記開閉扉状態検出部材SNaは、開閉扉U1aが開放されているか閉じられているかを検知する。
前記無線情報読書装置CRWは、着脱体情報記憶部材JKBから、内蔵されている現像剤の色の情報等の着脱体に関する情報を読み取ったり、現像剤が空になった場合に空である情報を書き込んだりする。
【0048】
(前記制御部Cに接続された制御要素)
前記制御部Cは、主要駆動源駆動回路D1、ソレノイド駆動回路D2、現像剤搬送用駆動源駆動回路D3、電源回路E、無線情報読書装置CRW、その他の制御要素に接続されており、それらの作動制御信号を出力している。
前記主駆動源駆動回路D1は主駆動源M1を回転駆動し、前記主駆動源M1により、感光体PRy〜PRk、現像装置Gy〜Gk、定着装置F等が駆動される。
前記ソレノイド駆動回路D2は、電流をソレノイドSOLに流しコイルバネKS2のバネ力に抗して、可動部SOL1を下降させることで、着脱体規制部材KS1を下降させる。
前記現像剤搬送用駆動源駆動回路D3は現像剤搬送用駆動源M2を駆動することにより、カートリッジモータボックスMB1y〜MB1kを駆動させる。
【0049】
前記電源回路Eは、現像用電源回路Ea、帯電用電源回路Eb、転写用電源回路Ec、定着用電源回路Edを有している。
前記現像用電源回路Eaは、現像装置Gy〜Gkへ現像用電圧を印加する。
前記帯電用電源回路Ebは、帯電ロールCRy〜CRkそれぞれに感光体PRy〜PRk表面を帯電させるための帯電電圧を印加する。
前記転写用電源回路Ecは、1次転写ロールT1k〜T1yや2次転写ロールT2bに転写用電圧を印加する。
前記定着用電源回路Edは、定着装置Fの加熱ロールFhに加熱器加熱用の電源を供給する。
【0050】
(制御部Cの機能)
前記制御部Cは、信号出力要素からの入力信号に応じた処理を実行して、各制御要素に制御信号を出力する機能を有している。すなわち、制御部Cは次の機能を有している。
C1:ジョブ制御手段
画像形成動作制御手段の一例としてのジョブ制御手段C1は、複写開始釦UI4の入力に応じて、画像形成装置Uの各部材の駆動や各電圧の印加タイミング等を制御して、画像形成動作の一例としてのジョブを実行する。
【0051】
C2:主駆動源制御手段
主駆動源制御手段C2は、主駆動源駆動回路D1を介して主駆動源M1の駆動を制御し、感光体PRy〜PRk等の駆動を制御する。
C3:電源回路制御手段
電源回路制御手段C3は、現像用電源回路制御手段C3Aと、帯電用電源回路制御手段C3Bと、転写用電源回路制御手段C3Cと、定着用電源回路制御手段C3Dとを有し、電源回路Eの作動を制御して、各部材への電圧印加や電源供給を制御する。
【0052】
C3A:現像用電源回路制御手段
現像用電源回路制御手段C3Aは、現像用電源回路Eaを制御して現像装置Gy〜Gkに印加する現像電圧を制御する。
C3B:帯電用電源回路制御手段
帯電用電源回路制御手段C3Bは、帯電用電源回路Ebを制御して、帯電ロールCRy〜CRkに印加する帯電電圧を制御する。
C3C:転写用電源回路制御手段
転写用電源回路制御手段C3Cは、転写用電源回路Ecを制御して、1次転写ロールT1y〜T1kに印加する1次転写電圧や、2次転写ロールT2bに印加する2次転写電圧を制御する。
C3D:定着用電源回路制御手段
定着用電源回路制御手段C3Dは、定着用電源回路Edを制御して、定着装置Fの加熱ロールFhの加熱器の温度制御、すなわち、定着温度の制御を行う。
【0053】
C4:扉開閉状態判別手段
扉開閉状態判別手段C4は、前記開閉扉状態検出部材SNaの検出信号に基づいて、開閉扉U1aが開放されているか閉じられているかを判別する。
C5:無線情報読書装置制御手段
無線情報読書装置制御手段C5は、無線情報読書装置CRWを制御して、着脱体情報記憶部材JKBからの情報の読み取りや、着脱体情報記憶部材JKBへの情報(例えば現像剤が空という情報)の書き込みを行う。
【0054】
C6:規制部材制御手段
規制部材制御手段C6は、トナーカートリッジKy〜Kkが誤装着されていないと判別された場合に、着脱体規制部材KS1を許可位置に移動させる。実施例1の規制部材制御手段C6は着脱体情報読取判別手段C6Aと誤装着判別手段C6Bとを有し、ソレノイド駆動回路D2を介してソレノイドSOLの駆動を制御して、着脱体規制部材KS1の許可位置と、規制位置との間の移動を制御する。
【0055】
C6A:着脱体情報読取判別手段
着脱体情報読取判別手段C6Aは、前記無線情報読書装置CRWから入力される信号に基づいて、トナーカートリッジKy〜Kkが挿入されたか否か、すなわち着脱体情報記憶部材JKBからの情報を受信したか否かを判別する。
【0056】
C6B:誤装着判別手段
誤装着判別手段C6Bは、無線情報読書装置CRWで読取った着脱体情報に基づいて、トナーカートリッジKy〜Kkが誤装着されていないか否かを判別する。実施例1の誤装着判別手段C6Bは、前記無線情報読書装置CRWから入力される信号に基づいて、挿入されているトナーカートリッジKy〜Kkに収容されている現像剤の色と、前記トナーカートリッジKy〜Kkが挿入されている補給装置本体1y〜1kが画像形成装置Uに補給していた色とが一致しているか否かを判別することで、誤装着を判別する。
【0057】
C7:現像剤搬送用駆動源制御手段
現像剤搬送用駆動源制御手段C7は、現像剤搬送用駆動源駆動回路D3を介して現像剤搬送用駆動源M2の駆動を制御し、カートリッジモータボックスMB1y〜MB1kにより駆動が伝達されるトナーカートリッジKy〜Kk内の螺旋状回転搬送部材124y〜124kや周方向搬送部材126y〜126kの駆動を制御し現像剤の補給を行う。
【0058】
(実施例1のフローチャートの説明)
図11は実施例1の規制部材制御手段の制御処理のフローチャートの説明図である。
図11のフローチャートの各ステップSTの処理は、前記画像形成装置Uの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置Uの他の各種処理と並行して並列処理で実行される。
図11に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源投入により開始される。なお、このときソレノイドSOLはオフになっており、着脱体規制部材KS1はコイルバネKS2により規制位置に保持されている。
【0059】
図11のST1において、開閉扉U1aは開放されているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に移り、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、着脱体情報記憶部材JKBから着脱体情報を読み取ることができたか否か判別する。イエス(Y)の場合はST3に移り、ノー(N)の場合はST5に移る。
ST3において、前記着脱体情報に基づいて、挿入されているトナーカートリッジKy〜Kkに収容されている現像剤の色と、前記トナーカートリッジKy〜Kkが挿入されている補給装置本体1y〜1kが画像形成装置Uに補給していた色とが一致しているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST4に移り、ノー(N)の場合はST5に移る。
【0060】
ST4において、ソレノイド駆動回路D2を介してソレノイドSOLに通電して駆動させ、規制位置に保持されていた着脱体規制部材KS1を許可位置まで移動させた後、所定時間経過後ソレノイドSOLへの通電を停止して、着脱体規制部材KS1を規制位置に戻す。その後ST5に移る。
ST5において、開閉扉U1aは閉まっているか否か判別する。イエス(Y)の場合はST1に戻り、ノー(N)の場合はST2に移る。なお、開閉扉U1aが閉められると、一連のトナーカートリッジKy〜Kkの装着作業は完了し、ST1に戻って次のトナーカートリッジKy〜Kkの交換作業の開始に備える。
【0061】
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、トナーカートリッジKy〜Kkを交換する場合に開閉扉U1aを開放させる。画像形成装置の電源がオンの状態で、開閉扉U1aが開放されると、扉状態検出部材SNaによって開閉扉U1aが開放されていることが検出される。
補給装置本体1y〜1kに装着されたトナーカートリッジKy〜Kkが図4に示す装着位置から引き出されると、補給容器開閉部材141y〜141kは現像剤排出口123y〜123kを開放する開放位置から前記現像剤排出口123y〜123kを遮蔽する遮蔽位置まで移動する。なお、この開閉機構は従来公知(例えば、特開2005−134452号公報等参照)であるので、その詳細な説明は省略する。
【0062】
トナーカートリッジKy〜Kkが補給装置本体1y〜1kから引き出される際、コイルバネKS2により規制位置方向へ付勢されている着脱体規制部材KS1が前記トナーカートリッジKy〜Kkの底面部分に接触した状態で、前記トナーカートリッジKy〜Kkが引き出される。その後、前記トナーカートリッジKy〜Kkの後端部が誤装着規制位置となる規制部材通過孔12ay〜12akより前方に移動すると、前記着脱体規制部材KS1は、コイルバネKS2による前記着脱体規制部材KS1の上方への移動を阻止するトナーカートリッジKy〜Kkが存在しないため、図5のY色及び図6Aに示すように規制部材通過孔12ay〜12akから上方に突出した規制位置に移動する。
トナーカートリッジKy〜Kkが画像形成装置本体U1から離脱した離脱位置まで引き出されると、図5に示す状態となり、トナーカートリッジKy〜Kkの取り外しが完了する。
【0063】
前記画像形成装置Uの電源がオフの状態でトナーカートリッジKy〜Kkを取り出す場合、扉状態検出部材SNaは作動していないため、開閉扉U1aの開閉状態は検出されないが、トナーカートリッジKy〜Kkを装着位置から誤装着規制位置まで引き出すと、画像形成装置Uの電源がオンの状態の場合と同様に着脱体規制部材KS1はコイルバネKS2により規制位置に移動し、トナーカートリッジKy〜Kkを離脱位置まで移動させることでトナーカートリッジKy〜Kkの取り外しは完了する。
【0064】
前記画像形成装置Uの電源がオンの状態において、トナーカートリッジKy〜Kkが装着されていない補給装置本体1y〜1kにトナーカートリッジKy〜Kkを装着する場合、トナーカートリッジKy〜Kkを離脱位置から装着位置に向けて挿入すると、まず着脱体情報記憶部材JKBと無線情報読書装置CRWのアンテナ部CRW1が近接して、着脱体情報記憶部材JKBの情報が読み取られる。
読み取られた情報に基づいてトナーカートリッジKy〜Kkに収容されている現像剤の色と補給装置本体1y〜1kの色とが一致している場合、ソレノイドSOLが駆動され着脱体規制部材KS1はコイルバネKS2のバネ力に抗して、規制位置から許可位置に移動する。
【0065】
前記着脱体規制部材KS1が許可位置に移動した状態では、トナーカートリッジKy〜Kkの挿入動作が妨げられず、装着位置までの挿入が可能となる。トナーカートリッジKy〜Kkが装着位置まで挿入されると、補給容器開閉部材141y〜141kは遮蔽位置から開放位置まで移動して現像剤排出口123y〜123kが開放されると共に、トナーカートリッジ後端の歯車G11,G12はカートリッジモータボックスMB1y〜MB1kの歯車14y〜14kと噛合い、トナーカートリッジKy〜Kkの現像剤を補給装置本体1y〜1kに搬送可能となって挿入動作が完了する。なお、トナーカートリッジKy〜Kkが挿入された状態で所定の時間が過ぎるとソレノイドSOLの駆動は終了し、着脱体規制部材KS1はコイルバネKS2の付勢力によって着脱体規制部材KS1は再び規制位置に移動しようとする。このとき着脱体規制部材KS1はコイルバネKS2による付勢力によってトナーカートリッジKy〜Kkの底面部に接触した状態で保持される。なお、装着位置では無線情報読書装置CRWの読書装置本体CRW2が着脱体情報記憶部材JKBに近接し、現像剤が空になった等の情報の送受信が行われる。
【0066】
前記画像形成装置Uの電源がオンの状態で、読み取られた情報に基づいてトナーカートリッジKy〜Kkに収容されている現像剤の色と補給装置本体1y〜1kの色とが一致しない場合、ソレノイドSOLは駆動されず着脱体規制部材KS1はコイルバネKS2の付勢力によって、規制部材通過孔12ayから上方に突出した規制位置に保持される。この状態でトナーカートリッジKy〜Kkを挿入しトナーカートリッジKy〜Kkの後端部が誤装着規制位置まで達すると、規制位置にある着脱体規制部材KS1に接触して、それ以上の挿入が妨げられる。従って、トナーカートリッジKy〜Kkの開閉部材121y〜121kも開放されず、誤った色の現像剤が収容されているトナーカートリッジKy〜Kkが装着されることが防止される。
【0067】
前記画像形成装置Uの電源がオフの状態では、無線情報読書装置CRWが駆動せず、着脱体情報記憶部材JKBの読み取りが行われないと共に、ソレノイドSOLが駆動せず着脱体規制部材KS1はコイルバネKS2の付勢力によって、規制部材通過孔12ayから上方に突出した規制位置に常時保持されている。この状態でトナーカートリッジKy〜Kkを挿入しても、トナーカートリッジKy〜Kkの後端部が誤装着規制位置まで達すると、規制位置にある着脱体規制部材KS1に接触して、それ以上の挿入が妨げられる。従って、トナーカートリッジKy〜Kkに収容されている現像剤の色の判別が行われることなくトナーカートリッジKy〜Kkの装着が行われることが防止される。すなわち、少なくとも誤った色の現像剤が収容されているトナーカートリッジKy〜Kkが装着されることが防止される。
【実施例2】
【0068】
図12は図3に対応する図であり、実施例2の現像剤補給装置の説明図である。
図13は実施例2のトナーカートリッジの分解斜視図である。
図14は実施例2の現像剤貯蔵容器及びトナーカートリッジ装着部の斜視図である。
図15は実施例2のトナーカートリッジをトナーカートリッジ装着部に装着する状態を示す断面図である。
次に本発明の実施例2の説明をするが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
【0069】
図12において、実施例2の現像剤補給装置Hy〜Hkは、トナーカートリッジKy〜Kk及び補給装置本体1y〜1kに替えて、トナーカートリッジKy′〜Kk′、トナーカートリッジ装着部201y〜201k及び現像剤貯蔵容器の一例としてのトナーリザーブ容器226とを有する。
【0070】
なお、以下の説明では4色のトナーカートリッジKy′,Km′,Kc′,Kk′は構成が同様となっているので、K(黒)のトナーカートリッジKk′についてのみ説明する。
図12、図13および図15において、合成樹脂材料からなる円筒容器206(補給容器)は、円筒壁207、後端壁(端壁)208、および前端壁(端壁)209、を有している。円筒壁207および後端壁208が一体的に形成されており、この後端壁208の中央には従動側連結部材挿入孔208aおよび先端側(後端側)がやや開いた円筒状の案内部材の一例としてのガイド壁208bが設けられている。このガイド壁208bから前記円筒壁207に向けて複数の補強部材の一例としてのリブ208cが放射状に形成されており、後端壁208の外周部には2本の位置決め部材の一例としての位置決めピン208dが形成されている。
【0071】
前記円筒壁207の外周面後部には、開閉部材支持部の一例としてのシャッタ支持部207aが固着されており、シャッタ支持部207aの軸方向両側端には、円周方向に沿う案内部材の一例としてのガイド溝207bが形成されている。前記シャッタ支持部207aおよび前記円筒壁207には現像剤排出口207cが形成されている。
開閉部材の一例としての開閉蓋211が円周方向に滑り移動可能に支持されており、この開閉蓋211(図15参照)によって現像剤排出口207cが開閉されるようになっている。
前記円筒壁207の外周面後部には、図13に示すように差し込み方向を示す矢印207dが形成されている。円筒壁207の内周面前部には、図15に示すように係止用凹部207eが形成されている。円筒壁207の外周面後部には、被係止用突部207fが形成されている。
前記円筒壁207の外周面前部には、着脱体情報記憶部材JKBが設置されている。
前記前端壁209は、円板209aとその外周に形成された筒壁部209bとを有しており、筒壁部209bの外周面には、前記円筒壁207の係止用凹部207eに係止される被係止用突部209cが形成されている。前端壁209内面の中央部には、軸支持穴209dが形成されている。
前記円筒容器206は、前記符号207〜209及びJKBで示された要素から構成される。
【0072】
図13および図15において、回転部材(現像剤攪拌搬送部材、補給搬送部材)212は、回転軸213と前記回転軸213に支持された攪拌部材214および搬送部材215を有している。回転軸213はその中央部が円柱状で、前端部が円錐形、後端部が6角柱状となっており、この前端部には搬送部材用固定穴213aが形成されている。回転軸213の軸方向長さの略中央には撹拌部材支持用切欠213bが形成されている。
前記攪拌部材214は、円形断面の線材が略Z字状に折り曲げられており、攪拌部材214の両端部は回転軸213に支持された2個の環状連結部材214aにそれぞれ固定されている。
前記搬送部材(現像剤搬送部材)215は、円形断面の線材が螺旋状に形成された螺線部215aと、この螺線部215aの前側端部から回転軸213に向かって半径方向に曲げられた基端部215bと、自由端部により構成された後端側の先端部215cとを有している。前記搬送部材215の基端部215bは前記回転軸213の搬送部材用固定穴213aに差し込まれて固定されている。なお、前記搬送部材215の螺線部215aの外径は前記円筒容器206の円筒壁207の内径よりもやや小さくなっている。
前記回転軸213とこの回転軸213に固定された攪拌部材214および搬送部材215とは一体的に連結されており、前記回転部材212は、前記回転軸213、攪拌部材214および搬送部材215により構成されている。
【0073】
前記従動側連結部材208aに収容される従動側連結部材216は、一体的に連結された、被駆動伝達部材支持部の一例としてのカップリング支持部216aおよび円形板状の被駆動伝達部材の一例としてのカップリング216bを有している。カップリング支持部216aの前端部には前記回転軸213後端部の6角柱状部分が嵌合する嵌合孔が形成されており、カップリング216bの後面には4個の爪が形成されている。
【0074】
図15に示すように、円筒壁207の凹部207eに前端壁209の突部209cが嵌合され、現像剤排出口207cが開閉蓋211で閉じられた円筒容器206において、回転部材212の回転軸213は、その後端が後端壁208の従動側連結部材挿入孔208aに挿入された従動側連結部材216のカップリング支持部216aの内周面の溝に支持されており、その前端が前端壁209の軸支持穴209dに支持されている。
前記円筒容器206、回転部材212、および従動側連結部材216等からトナーカートリッジKk′が構成される。
【0075】
なお、以下の説明では4色のカートリッジ装着部201k,201y,201m,201cは構成が同様となっているので、K(黒)のカートリッジ装着部201kについてのみ説明する。
図12、図14および図15において、カートリッジ装着部201kは、前部に半円筒状の切欠を有する円筒状の差し込み部221と円形板状の端部222とを有している。カートリッジ装着部201kの弧状底面の後部には、長方形の現像剤受け入れ孔221aが形成されており、案内溝221bが前端から後方の現像剤受け入れ孔221aまで延びて形成されている。カートリッジ装着部201kの案内溝221bは浅溝221cと深溝221dとの2段に形成されており、これらの浅溝221cと深溝221dとは、トナーカートリッジKk′のシャッタ支持部207aと開閉蓋211とをそれぞれ案内するようになっている。現像剤受け入れ孔221aの外周部には前記浅溝221cと同じ深さの案内部材の一例としてのガイド面221eが形成されている。カートリッジ装着部201kの円筒左側側面部には長方形状の規制部材通過孔221fが形成され、弧状底面の前部には無線情報読書装置CRWが配置されている。前記無線情報読書装置CRWにおいて、読書装置本体CRW2はアンテナ部CRW1より後方左側に配置されている。
【0076】
前記トナーカートリッジKk′のシャッタ支持部207aと開閉蓋211とを前記カートリッジ装着部201kの案内溝221bに沿わせてトナーカートリッジKk′を挿入すると、トナーカートリッジKk′の後端部が誤装着規制位置である規制部材通過孔221fに到達する前に、着脱体情報記憶部材JKBとアンテナ部CRW1は近接するように設定されている。また、トナーカートリッジKk′を回転させて装着位置に移動させた状態で、前記着脱体情報記憶部材JKBは読書装置本体CRW2に近接するように位置が設定されている。
【0077】
図14において前記規制部材通過孔221fの左方には実施例1と同様の着脱体規制装置KSが配置されている。着脱体規制装置KSにおける着脱体規制部材KS1は非通電時には図14に示すように規制部材通過孔221fから右方、すなわちカートリッジ装着部201kの内部に突出した規制位置に保持され、通電時には規制部材通過孔221fの左方に収容された許可位置に移動する構成となっている。前記差し込み部221の内周面上側端部には係止用凹部221gが形成されている。トナーカートリッジKk′をカートリッジ装着部201kに装着したとき、カートリッジ装着部201kの係止用凹部221gは、トナーカートリッジKk′の被係止用突部207fを係止して位置決め固定する。
【0078】
前記差し込み部221に固定された円形端部壁222の外周部には、図14に示すような2個の円弧状の突出部材係合孔の一例としてのピン係合孔222aが形成されている。前記トナーカートリッジKk′の位置決めピン208dは、ピン係合孔222aの一端部に挿入され、トナーカートリッジKk′の回転に伴って前記円弧状のピン係合孔222aに沿って回転し、前記円弧状のピン係合孔222aの他端部に係止される。このときの、位置決めピン208dの回転方向は前記回転軸213の回転方向と同じ方向に設定されている。したがって、回転軸213が現像剤搬送用駆動源M2によって回転する時には、前記トナーカートリッジKk′の位置決めピン208dは、円弧状のピン係合孔222aの前記他端部に係止されているため、前記トナーカートリッジKk′の回転は防止される。
【0079】
図15において、前記円形端部壁222の中央部には軸受223を介して回転軸224が回転自在に支持されている。この回転軸224前端部には駆動伝達部材の一例としての駆動側カップリング225が一体に形成されており、この駆動側カップリング225には4個の爪が形成されている。回転軸224の後端部には被駆動伝達部材の一例としてのギヤG4が固着されており、ギヤG4はギヤG1と噛み合わされている。
前記差し込み部221、円形端部壁222、軸受223、回転軸224、駆動側カップリング225およびギヤG4等からトナーカートリッジ装着部201kが構成されている。
【0080】
図12に示すように、各カートリッジ装着部201y,201m,201c,201kはそれぞれ、同様の構成のトナーリザーブ容器226(供給容器)の上端に連結されている。各トナーリザーブ容器226の構成は同様なので、カートリッジ装着部201k下部のトナーリザーブ容器226について説明する。
図12および図14において、トナーリザーブ容器226の内側下部は、左右方向(Y軸方向)に離れて前後方向(X軸方向)に延びる一対の仕切壁226a,226aにより、第1搬送部材227を収容する室、第2搬送部材228を収容する室、および、螺旋状回転搬送部材の一例としてのスクリューオーガ229を収容する室とに仕切られている。
トナーリザーブ容器226の後部にはカートリッジ装着部201kの現像剤受け入れ孔221aに合わせて現像剤受け入れ孔226bが形成されている。また、前記スクリューオーガ229を収容する室の前方には図14に示すような前方突出室226cが形成されている。前方突出室226cの前端部下面には輸送部材接続孔の一例としてのパイプ接続孔226dが形成されている。
【0081】
図14において、第1搬送部材227の軸の後端にはギヤG1、第2搬送部材228の軸の後端にはギヤG2、およびスクリューオーガ229の軸の後端にはギヤG3がそれぞれ固着されている。ギヤG1はギヤG3を介してギヤG2と噛み合わされている。トナーリザーブ容器226内で第1搬送部材227と第2搬送部材228とはトナーの搬送方向が逆向きとなっており、トナーリザーブ容器226内でトナーが循環、搬送されるようになっている。
前記トナーリザーブ容器226は,前記符号227〜229で示された要素により構成されている。
【0082】
前記各カートリッジ装着部201y,201m,201c,201kの下面に連結されたトナーリザーブ容器226のパイプ接続孔226dには、現像剤搬送部材3y〜3kが接続されており、現像剤搬送部材3y〜3kを介して現像装置Gy〜Gkに現像剤が補給される。なお、このような構成は公知であり、例えば特開2003−029518号公報等に記載されているので詳細な説明は省略する。
【0083】
なお、実施例2の画像形成装置の制御部分では、実施例1の現像剤搬送用駆動源制御手段C7がカートリッジモータボックスMB1y〜MB1kを介して螺旋状回転搬送部材124y〜124k及び周方向搬送部材126y〜126kを制御するのに替えて、第1搬送部材227、第2搬送部材228、スクリューオーガ229、攪拌部材214および搬送部材215を駆動させる点が異なるだけなので、ブロック図の図示及び詳細な説明は省略する。
【0084】
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2の画像形成装置Uでは、開閉扉U1aを開放してトナーカートリッジKy′〜Kk′が装着されていないトナーカートリッジ装着部201y〜201kにトナーカートリッジKy′〜Kk′を装着する場合に、まずトナーカートリッジKy′〜Kk′を離脱した離脱位置から差し込み部221の案内溝221bの浅溝221cと深溝221dとに、トナーカートリッジKy′〜Kk′のシャッタ支持部207aと開閉蓋211とを沿わせてトナーカートリッジKy′〜Kk′を挿入する。
【0085】
前記画像形成装置Uの電源がオンの状態では、挿入されたトナーカートリッジKy′〜Kk′の後端部が誤装着規制位置に到達する前に、トナーカートリッジKy′〜Kk′の外周部下方に設置されている着脱体情報記憶部材JKBと無線情報読書装置CRWのアンテナ部CRW1が近接して、着脱体情報記憶部材JKBの情報が読み取られる。読み取られた情報に基づいてトナーカートリッジKy′〜Kk′に収容されている現像剤の色とトナーカートリッジ装着部201y〜201kの色とが一致している場合、ソレノイドSOLが駆動され着脱体規制部材KS1はコイルバネKS2のバネ力に抗して、規制位置から許可位置に移動する。
【0086】
前記着脱体規制部材KS1が許可位置に移動すると、トナーカートリッジKy′〜Kk′の挿入動作は妨げられず、差し込み部221の円形端部壁222のピン係合孔222aにトナーカートリッジKy′〜Kk′の位置決めピン208dが挿入され、駆動側カップリング225と受動側カップリング216bが噛み合う。そして、トナーカートリッジKy′〜Kk′を前方から見て時計回りに回転させると、開閉蓋211は、深溝221bとガイド面221eの段差により周方向の移動が制限されているため回転しない。したがって、円筒壁207と一体的にシャッタ支持部207aが回転し、シャッタ支持部207aと開閉蓋211は相対的に移動し、開閉蓋211が現像剤排出孔207aを遮蔽する遮蔽位置から開放位置に相対的に移動する。トナーカートリッジKy′〜Kk′の本体の回転操作によって装着位置に移動すると、開閉蓋211が開放位置に移動し、現像剤排出口207aは開放されて、現像剤受け入れ口221aと繋がり、トナーカートリッジKy′〜Kk′の現像剤を現像剤補給装置Hy〜Hkに搬送可能となる。このとき、着脱体情報記憶部材JKBは読書装置本体CRW2に近接した位置に移動しており、情報の読み書きが可能な状態となっている。なお、トナーカートリッジKy′〜Kk′が装着位置に装着された状態では、差込部221の係止用凹部221gに円筒容器206の係止用突部207fが係止される。また、所定の時間が経過してソレノイドSOLの駆動が終了すると、着脱体規制部材KS1はコイルバネKS2の付勢力によって再び規制位置に移動しようとするが、装着されているトナーカートリッジKy′〜Kk′の外周側面部に着脱体規制部材KS1が接触した状態で保持される。
【0087】
前記画像形成装置Uの電源がオンの状態で、読み取られた情報に基づいてトナーカートリッジKy′〜Kk′に収容されている現像剤の色と挿入されたトナーカートリッジ装着部201y〜201kの色とが一致しない場合、ソレノイドSOLは駆動されない。したがって、着脱体規制部材KS1はコイルバネKS2の付勢力によって、図14に示すような規制部材通過孔221fから右方に突出した規制位置に保持される。この状態でトナーカートリッジKy′〜Kk′を挿入しトナーカートリッジKy′〜Kk′の後端部が誤装着規制位置まで達すると、規制位置にある着脱体規制部材KS1に接触して、それ以上の挿入が妨げられる。従って、誤った色の現像剤が収容されているトナーカートリッジKy′〜Kk′が装着されることが防止される。
【0088】
前記画像形成装置Uの電源がオフの状態では、無線情報読書装置CRWが駆動しないため、着脱体情報記憶部材JKBの読み取りが行われないと共に、ソレノイドSOLが駆動しない。したがって、着脱体規制部材KS1はコイルバネKS2の付勢力によって、規制部材通過孔221fから右方に突出した規制位置に常時保持されている。この状態でトナーカートリッジKy′〜Kk′を挿入しても、トナーカートリッジKy′〜Kk′の後端部が誤装着規制位置まで達すると、規制位置にある着脱体規制部材KS1に接触して、それ以上の挿入が妨げられる。従って、トナーカートリッジKy′〜Kk′に収容されている現像剤の色の判別が行われることなくトナーカートリッジKy′〜Kk′の装着が行われることが防止される。すなわち、少なくとも誤った色の現像剤が収容されているトナーカートリッジKy′〜Kk′が装着されることは防止される。
【0089】
前記開閉扉U1aを開放して装着位置にあるトナーカートリッジKy′〜Kk′を離脱位置まで引き出す場合に、まず、トナーカートリッジKy′〜Kk′を前方から見て反時計回りに回転させる。トナーカートリッジKy′〜Kk′の本体は回転するが、開閉蓋211は、深溝221bと浅溝221cの段差により周方向の移動が制限されているため回転しない。したがって、開閉蓋211が現像剤排出孔207cを開放する開放位置から遮蔽位置に相対的に移動するため、現像剤排出口207cは開閉蓋211によって遮蔽される。
【0090】
次に、シャッタ支持部207aと開閉蓋211を案内溝207bに沿わせて、トナーカートリッジKy′〜Kk′が引き出されることで取り出される。このとき、トナーカートリッジKy′〜Kk′の後端部が誤装着規制位置より前方に移動すると、トナーカートリッジKy′〜Kk′の外周部分に接触した状態に保持されていた着脱体規制部材KS1は、規制位置への移動を妨げるトナーカートリッジKy′〜Kk′が存在しなくなると、コイルバネKS2により図14に示すように規制部材通過孔211fより右方に突出した規制位置に移動する。なお、着脱体規制装置KSはコイルバネKS2により非通電状態で作動するため、画像形成装置Uの電源がオン、オフに関わらず、トナーカートリッジKy′〜Kk′の引出しの際に規制位置に移動する。
【実施例3】
【0091】
図16は実施例3のトナーカートリッジの説明図であり、図16Aは開閉部材が遮蔽位置にある状態の説明図、図16Bは開閉部材が開放位置にある状態の要部を示す説明図、図16Cは図16AにおけるXVIC−XVIC線断面図である。
図17は実施例3のトナーカートリッジ装着部の斜視図である。
次に本発明の実施例3の説明をするが、この実施例3の説明において、前記実施例2の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例は、下記の点で前記実施例2と相違しているが、他の点では前記実施例2と同様に構成される。
【0092】
なお、以下の説明では4色のトナーカートリッジKy″,Km″,Kc″,Kk″は構成が同様となっているので、K(黒)のトナーカートリッジKk″についてのみ説明する。
図16において、トナーカートリッジKk″は、内部に現像剤が収容されている容器本体301を有する。容器本体301は前後両端に一対の前端壁302及び後端壁303を有し、前端壁302及び後端壁303は底面がU字形状に形成されている。後端壁303の下部には後方に突出する円筒状の現像剤排出部304が接続されている。
【0093】
図16Bにおいて、現像剤排出部304の後方下側には現像剤排出口304aが形成され、前端部の外周には鍔部304bが形成されている。
図16において、現像剤排出部304の後端壁304cの中央部には被駆動伝達部材の一例としてのカップリング306が回転可能に支持されている。さらに、後端壁304cにはカップリング306を囲むように先端側(後端側)がやや開いた円筒状の案内部材の一例としてのガイド壁304dが設けられており、ガイド壁304dからは補強部材の一例としてのリブ304eが外周方向に放射状に複数形成されている。
現像剤排出部304には、円筒形状の開閉部材307が、図16Aに示す現像剤排出口304aを遮蔽して閉塞する遮蔽位置と、図16Bに示す現像剤排出口304aを開放する開放位置との間を滑り移動可能に装着されている。開閉部材307は、前記鍔部304bの外径と同様の外径を持つ円筒状の開閉部材本体307aと、開閉部材本体307aの前端部に形成された開閉部材本体307aに比べ外径が大きい被押圧部307bにより構成される。現像剤排出部304には開閉部材307と後端壁303との間に付勢部材の一例としてのコイルバネ308が装着されている。コイルバネ308は、コイルバネ308の一端が後端壁303に他端が被押圧部307bに接触した状態で装着されており、開閉部材307を図16Aに示す遮蔽位置側に押す付勢力を作用させる。
【0094】
前記容器本体301の上部は容器蓋309で被覆され、容器蓋309の上面中央部の右方には着脱体情報記憶部材JKBが設置されている。また、容器蓋309の上面前端の中央部には取手支持凹部309aが形成されている。図16Cにおいて、取手支持凹部309aには取手310が左右方向に伸びる軸310aを中心として回転可能に支持されている。取手310の後端部には上方に突出する鉤爪状の引掛部310bが形成されており、前端部には庇状の把持部310cが形成されている。引掛部310bの下平面と、取手支持凹部309aとの間には弾性部材の一例としてのコイルバネ310dが設置されている。したがって、取手310は通常時は、コイルバネ310dによりは図16Cの実線で示す通常位置に保持され、トナーカートリッジKk″の交換時に利用者が把持部310cを把持すると図16Cの点線で示す引掛解除位置に移動する。
実施例3のトナーカートリッジKk″は容器本体301、現像剤排出部304、カップリング306、開閉部材307、コイルバネ308、容器蓋309及び取手310により構成されている。
【0095】
図17において、トナーカートリッジ装着部311は、トナーカートリッジKy″〜Kk″本体を下方より支持する本体支持板312を有する。本体支持板312の後方中央部には現像剤受入口312aが形成され、現像剤受入口312aはトナーリザーブ容器226の現像剤受入口226bに接続されている。さらに、本体支持板312の後方中央部には前記現像剤受入口312aを覆うように、半円筒状の現像剤排出接続部313が設置されている。現像剤排出接続部313の内径は現像剤排出部304の鍔部304bの外径よりも大きく、被押圧部307bの外径よりも小さく設定されており、現像剤排出接続部313の半円筒状前端縁には被押圧部307bの後端に接触可能な開閉用押圧部313aが形成されている。さらに、現像剤排出接続部313は後端に駆動伝達部材の一例としての駆動側カップリング314を回転可能に支持する支持壁316を有する。
【0096】
前記本体支持板312の前方には本体支持部317が設置されている。本体支持部317は左右一対の曲面壁317aを有しており、曲面壁317aはトナーカートリッジKk″の容器本体301の側面に沿った形状をしている。本体支持部317の上方には頂壁部317bが形成され、頂壁部317bの前方部中央には前記取手310が通常位置に移動した状態で引掛部310bが引掛り、且つ、取手310が引掛解除位置に移動すると引掛部310bが外れる引掛部材係合孔317cが形成されている。また、頂壁部317bの前方部右方には着脱体情報読書装置CRWのアンテナ部CRW1が設置され、アンテナ部CRW1の後方には読書装置本体CRW2が設置されている。さらに、頂壁部317bの左右方向中央の後方部には実施例1と同様に構成されて下側の本体支持部317の内側に向けて着脱体規制部材KS1が出没可能な誤装着規制装置KSが設置されている。なお、トナーカートリッジ挿入の際に、トナーカートリッジKk″の後端部が誤装着規制位置となる誤装着規制装置KSが配置されている部分に到達する前に、着脱体情報記憶部材JKBとアンテナ部CRW1は近接し、トナーカートリッジKk″が装着された際には着脱体情報記憶部材JKBと読書装置本体CRW2が近接するように設定されている。
【0097】
(実施例3の作用)
前記構成を備えた実施例3の画像形成装置Uでは、開閉扉U1aを開放してトナーカートリッジKy″〜Kk″が装着されていないトナーカートリッジ装着部311にトナーカートリッジKy″〜Kk″を装着する場合に、まずトナーカートリッジKy″〜Kk″を離脱した離脱位置からトナーカートリッジKy″〜Kk″の側面を本体支持壁317の曲面部317aに沿わせて挿入する。
前記画像形成装置Uの電源がオンの状態では、実施例1と同様に、挿入動作が妨げられる前に着脱体情報記憶部材JKBの情報が読み取られ、トナーカートリッジ装着部311の色に一致している場合、着脱体規制部材KS1は下方に突出した規制位置から許可位置に移動する。
【0098】
したがって、着脱体規制部材KS1によってトナーカートリッジKy″〜Kk″の挿入動作は妨げられず、現像剤排出部304は現像剤排出接続部313に挿入され、被押圧部307bと開閉用押圧部313aが接触する。そのままトナーカートリッジKy″〜Kk″を挿入すると、開閉用押圧部313aにより被押圧部307bが押されて、コイルバネ308が縮み、開閉部材307が遮蔽位置から開放位置に相対的に移動する。開閉部材307が開放位置に移動すると、現像剤排出口304aが現像剤受入口312aと接続され、駆動側カップリング314とカップリング306は噛み合うと共に、取手310は通常位置に移動し引掛部310bが引掛部材係合孔317cに引っ掛って、いわゆるロックされた状態となり、トナーカートリッジKy″〜Kk″は装着位置に保持される。
【0099】
前記画像形成装置Uの電源がオン且つトナーカートリッジKy″〜Kk″が誤装着された場合や画像形成装置Uの電源がオフの場合は、実施例1と同様に着脱体規制部材KS1が規制位置に保持され、挿入動作が妨げられる。したがって、異なる色の現像剤が収容されたトナーカートリッジKy″〜Kk″が装着されることはない。
【0100】
前記画像形成装置UからトナーカートリッジKy″〜Kk″を引き出す場合、まず、利用者がトナーカートリッジKy″〜Kk″の前方にある把持部310cを把持すると把持部310cが上方に引き上げられる。把持部310cが上方に引き上げられると、取手310は引掛解除位置に移動し引掛部310bが引掛部材係合孔317cから外れて、ロックが解除される。そして、把持部310cを把持したままトナーカートリッジKy″〜Kk″を引き出すと、コイルバネ308が弾性復元で伸びて、開閉部材307は開閉位置から遮蔽位置に移動して、現像剤排出口304aが閉じられる。そのまま引き出せば、実施例1と同様に画像形成装置Uの電源がオン、オフに関わらず着脱体規制部材KS1は規制位置に移動する。
【0101】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H05)を下記に例示する。
(H01)前記各実施例において、画像形成装置の一例としての複写方式の画像形成装置Uを例示したが、これに限定されず、プリンタ、FAXあるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。また、感光体を利用する画像形成装置に限定されず、インクジェット記録方式等、着脱体が使用されている任意の画像形成方式の画像形成装置に適用可能である。また、多色現像の画像形成装置に限定されず、単色、いわゆる、モノクロの画像形成装置により構成することも可能である。
【0102】
(H02)前記実施例において、誤装着規制装置KSにおける許可位置移動部材の一例としてソレノイドSOLを使用したが、モータなどの電気的に制御可能な動力部材への変更が可能である。また、実施例3において、誤装着規制装置KSにおいて規制位置移動部材の使用が望ましいが、規制位置移動部材の一例としてのコイルバネKS2を省略し着脱体規制部材KS1の自重による移動構成も可能である。
(H03)前記実施例において、トナーカートリッジKy〜Kk,Ky′〜Kk′,Ky″〜Kk″の挿入方向は略水平方向であったが、略水平方向以外に挿入するトナーカートリッジKy〜Kk,Ky′〜Kk′,Ky″〜Kk″により構成することも可能である。
(H04)前記実施例において、誤装着判別手段C6Bは現像剤の色に基づいて誤装着されていないか否かを判別したが、これに限定されず、例えば、異なる複数の機種で装着されるトナーカートリッジの形状を共通化して、装着されるトナーカートリッジが、装着された機種に適合しているか否かを判別することで誤装着を判別する構成とすることも可能である。
(H05)前記実施例において、着脱体としてトナーカートリッジを例示したが、これに限定されず、例えば、現像装置や像保持体、定着装置などを画像形成装置に対して着脱、交換可能な着脱体として構成した場合に、これら着脱体の誤装着を防止する構成として、本発明を適用することも可能である。この場合、複数の機種において、定着装置等の形状を共通化し且つその他の構成(材料等)を機種ごとに最適化しつつ、他の機種の定着装置等が誤装着されることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】図1は実施例1の画像形成装置の斜視図である。
【図2】図2は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
【図3】図3は実施例1の現像剤補給装置の要部断面説明図である。
【図4】図4は実施例1の現像剤補給装置の斜視図である。
【図5】図5は実施例1の現像剤補給装置の斜視図であり、Y(イエロー)色のトナーカートリッジが離脱した状態を示す図である。
【図6】図6は着脱体規制部材の説明であって、図6Aは着脱体規制部材が規制位置に移動した状態の説明図、図6Bは着脱体規制部材が許可位置に移動した状態の説明図である。
【図7】図7はトナーカートリッジの斜視説明図である。
【図8】図8はトナーカートリッジの蓋を外した状態の平面図である。
【図9】図9は現像容器開閉部材及び取手部材が取り外された状態の現像容器の説明図であり、図9Aはカートリッジ本体の下面図、図9Bは図9AにおけるIXB−IXB線断面図、図9Cは図9AにおけるIXC−IXC線断面図、図9Dは図9AにおけるIXD−IXD線断面図である。
【図10】図10は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図である。
【図11】図11は実施例1の規制部材制御手段の制御処理のフローチャートの説明図である。
【図12】図12は図3に対応する図であり、実施例2の現像剤補給装置の説明図である。
【図13】図13は実施例2のトナーカートリッジの分解斜視図である。
【図14】図14は実施例2の現像剤貯蔵容器及びトナーカートリッジ装着部の斜視図である。
【図15】図15は実施例2のトナーカートリッジをトナーカートリッジ装着部に装着する状態を示す断面図である。
【図16】図16は実施例3のトナーカートリッジの説明図であり、図16Aは開閉部材が遮蔽位置にある状態の説明図、図16Bは開閉部材が開放位置にある状態の要部を示す説明図、図16Cは図16AにおけるXVIC−XVIC線断面図である。
【図17】図17は実施例3のトナーカートリッジ装着部の斜視図である。
【符号の説明】
【0104】
12ay,12am,12ac,12ak,221f…誤装着規制位置、
111y,111m,111c,111k,206,301…現像容器、
123y,123m,123c,123k,207c,304a…排出口、
211,307…開閉部材、
C6…規制部材制御手段、
C6B…誤装着判別手段、
CRW…着脱体情報読取部材、
JKB…着脱体情報記憶部材、
KS1…着脱体規制部材、
KS2…規制位置移動部材、
SOL…許可位置移動部材、
Ky,Km,Kc,Kk,Ky′,Km′,Kc′,Kk′,Ky″,Km″,Kc″,Kk″…着脱体、現像剤補給用交換体、
U…画像形成装置、
U1…画像形成装置本体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置本体に装着された装着位置と、前記画像形成装置本体から離脱した離脱位置との間で移動可能に支持され、前記画像形成装置本体に着脱される着脱体と、
前記画像形成装置本体に支持され、前記装着位置と前記離脱位置との間に設定された誤装着規制位置に配置された着脱体規制部材であって、前記着脱体の前記装着位置側への移動を規制する規制位置と、前記着脱体の前記装着位置への移動を許可する許可位置との間で移動する前記着脱体規制部材と、
前記着脱体に支持され且つ、前記着脱体に関する着脱体情報を記憶する着脱体情報記憶部材と、
前記画像形成装置本体に支持され、前記着脱体情報記憶部材との間で情報を送受信して、前記着脱体情報を取得する着脱体情報読取部材と、
前記着脱体情報読取部材で読取った前記着脱体情報に基づいて、前記着脱体が誤装着されていないか否かを判別する誤装着判別手段と、
前記着脱体が誤装着されていないと判別された場合に、前記着脱体規制部材を前記許可位置に移動させる規制部材制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
画像形成装置本体に装着された装着位置と、前記画像形成装置本体から離脱した離脱位置との間で移動可能に支持され、前記画像形成装置本体に着脱される着脱体と、
前記画像形成装置本体に支持され、前記装着位置と前記離脱位置との間に設定された誤装着規制位置に配置された着脱体規制部材であって、前記着脱体の前記装着位置側への移動を規制する規制位置と、前記着脱体の前記装着位置への移動を許可する許可位置との間で移動する前記着脱体規制部材と、
前記着脱体に支持され且つ、前記着脱体に関する着脱体情報を記憶する着脱体情報記憶部材と、
前記画像形成装置本体に支持され、前記着脱体情報記憶部材との間で情報を送受信して、前記着脱体情報を取得する着脱体情報読取部材と、
前記着脱体情報読取部材で読取った前記着脱体情報に基づいて、前記着脱体が誤装着されていないか否かを判別する誤装着判別手段と、
前記着脱体が誤装着されていると判別された場合に、前記着脱体規制部材を前記規制位置に移動させる規制部材制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記着脱体規制部材を前記規制位置に常時移動させる規制位置移動部材と、
前記着脱体規制部材に接続され、通電時に前記着脱体規制部材を前記規制位置から前記許可位置に移動させる許可位置移動部材と、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
内部に現像剤が収容された現像容器と、前記現像容器から収容された現像剤が排出される排出口と、前記排出口を開閉する開閉部材と、を有する現像剤補給用交換体により構成された前記着脱体、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記排出口を開放する開放位置と、前記排出口を遮蔽する遮蔽位置との間を移動可能な前記開閉部材であって、前記着脱体が前記装着位置に移動した状態で前記開放位置に移動し且つ前記着脱体が前記離脱位置に移動した状態で前記遮蔽位置に移動すると共に、前記誤装着規制位置において前記遮蔽位置に保持されるように設定された前記開閉部材、
を備えたことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
内部に収容された現像剤の色に関する情報を含む前記着脱体情報と、
前記現像剤の色が適合しているか否かを判別することにより、前記着脱体が誤装着されていないか否かを判別する前記誤装着判別手段と、
を備えたことを特徴とする請求項4または5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記着脱体が前記離脱位置から前記装着位置に向けて移動する際に、前記着脱体が前記着脱体規制位置に移動する前に、前記着脱体情報を読取り可能な位置に配置された前記着脱体情報読取部材、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2009−103991(P2009−103991A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−276713(P2007−276713)
【出願日】平成19年10月24日(2007.10.24)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】