説明

画像形成装置

【課題】ユーザの利便性を考慮するとともに省電力を図ることが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】待機印刷ジョブを確認する(ステップS11)。次に、ジョブIDを取得する(ステップS12)。次に、待機印刷確認画面の表示指示をする(ステップS13)。そして、一定時間内に、印刷要求があるかどうかを判断する(ステップS14)。一定時間内に印刷要求がないと判断された場合には、待機印刷確認画面の消去を指示する(ステップS16)。一定時間内に印刷要求があった場合には印刷を実行する(ステップS15)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷データを印刷するタイミングを制御して省電力を可能とする画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置、特に電子写真方式での印刷装置では、トナーを熱定着させるために特に定着器に多くの電力を消費する。印刷要求が連続ではなく、不定の時間間隔で入ってくる場合には、印刷部が稼動可能な通常モードと印刷部への電力が遮断された省電力モードとを繰返し、そのために定着器の昇温と常温のサイクルが繰返されることになり電力を多く消費してしまうことになる。
【0003】
したがって、省電力モード時に、印刷すべき画像データの受信が生じたとき、装置の省電力モードを維持したまま、受信データを画像メモリ等に保持し、そして操作部などからユーザによる複写動作、またはプリント動作が指示され、装置がプリントアウト可能状態である装置のウォームアップ状態に移行した場合に、この機会を利用して画像メモリ等に保持された受信データを出力する方式が提案されている。
【0004】
当該方式により、任意のタイミングでユーザがプリント動作を実行するとウォームアップが繰返されて省エネにならないが、急がないプリントについては待機印刷としてまとめてプリントさせることにより消費電力を低減することができる。
【0005】
特開2007−324650号公報においては、スリープ中に受信したジョブは保留し、保留ジョブに対して即時印刷命令があると管理者に通知され、指示されると印刷する方式が提案されている。
【0006】
また、特開2008−23891号公報においては、印刷時において通常印刷か待機印刷かを選択することができるとともに、待機印刷時には予め指定したタイミングで印刷する方式が提案されている。
【特許文献1】特開2007−324650号公報
【特許文献2】特開2008−23891号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特開2008−23891号公報においては、印刷時に出力のタイミングを指定することが可能であるが、ユーザ毎にタイミングを指定すると待機印刷をする意味がなくなり、十分な省電力効果を得ることができない。
【0008】
また、特開2007−324650号公報においては、特定の管理者に対して通知され、待機印刷を指示したユーザには情報が通知されないため出力された印刷データがいつ出力されたかわからず出力が放置状態となる可能性がある。
【0009】
したがって、上記の方式では、まとめてプリントを実行する場合には、ユーザが気づかない間にプリントされて放置されることになり、結果として印刷物が他の人と混じって誤って持ち去られる可能性がある。そのため、結局、再プリントする必要等が生じ省電力化を十分に図ることができない。
【0010】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、ユーザの利便性を考慮するとともに省電力を図ることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る画像形成装置は、印刷データを含む複数種類のジョブを受信する受信手段と、受信手段により受信したジョブを一旦記憶する記憶手段と、受信したジョブの種類を判別する判別手段と、判別手段により、判別したジョブの種類に応じて印刷処理を実行する実行手段と、判別手段により判別されたジョブが所定モード時にはジョブを記憶手段に蓄積する待機印刷ジョブである場合に実行手段において待機印刷ジョブを実行する場合には、待機印刷ジョブを送信した情報処理装置に対して待機印刷ジョブの印刷許可の確認を求めるジョブ実行確認手段とを備える。実行手段は、ジョブ実行確認手段による印刷許可の確認結果に基づいて待機印刷ジョブに含まれる印刷データの印刷処理を実行する。
【0012】
好ましくは、所定モードは、実行手段による印刷データの印刷処理が実行されてから所定期間、次の印刷処理の実行が無い場合に移行する。実行手段は、所定モードに移行するまでの間、ジョブ実行確認手段により印刷許可が確認された待機印刷ジョブに含まれる印刷データの印刷処理を実行する。
【0013】
特に、ジョブ実行確認手段は、所定のモードに移行した場合には、所定モードに移行する前にした待機印刷ジョブの印刷許可の確認を無効とする。
【0014】
好ましくは、記憶手段に受信した順に記憶された複数の待機印刷ジョブについて、各待機印刷ジョブに含まれる属性情報に基づいて順番を並び替えるジョブ並び替え手段をさらに備える。ジョブ実行確認手段は、ジョブ並び替え手段により並び替えられた順番で待機印刷ジョブを送信した情報処理装置に対して印刷許可の確認を求める。
【0015】
特に、属性情報は、カラー印刷あるいはモノクロ印刷に相当する。
好ましくは、ジョブは、さらに送信元情報を含む。ジョブ実行確認手段は、待機印刷ジョブを実行する場合には、待機印刷ジョブを送信した情報処理装置に対して記憶手段に記憶されている同一の送信元情報を含む別の待機印刷ジョブの印刷許可についても一括して確認を求める。
【0016】
好ましくは、ジョブ実行確認手段は、記憶手段に受信した順に記憶された複数の待機印刷ジョブについて、記憶手段に記憶された複数の待機印刷ジョブを送信したそれぞれの情報処理装置に対して待機印刷ジョブの印刷許可の確認を求める。実行手段は、情報処理装置からの印刷許可の確認結果の順に対応する待機印刷ジョブに含まれる印刷データの印刷処理を実行する。
【0017】
好ましくは、操作手段をさらに備える。実行手段は、ジョブ実行確認手段による印刷許可の確認結果に基づいて待機印刷ジョブに含まれる印刷データの印刷処理の実行受付画面を表示し、操作手段による実行受付画面の操作指示に従って印刷処理を開始する。
【0018】
好ましくは、ジョブ実行確認手段は、待機印刷ジョブを送信した情報処理装置に対して待機印刷ジョブの印刷許可の確認を求め、情報処理装置から印刷許可の確認が無い場合には、予め登録された携帯端末に待機印刷ジョブの印刷許可の確認を求める情報を送信する。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る画像形成装置は、判別手段により判別されたジョブが所定モード時にはジョブを記憶手段に蓄積する待機印刷ジョブである場合に実行手段において待機印刷ジョブを実行する場合には、待機印刷ジョブを送信した情報処理装置に対して待機印刷ジョブの印刷許可の確認を求めるジョブ実行確認手段を備える。実行手段は、ジョブ実行確認手段による印刷許可の確認結果に基づいて待機印刷ジョブに含まれる印刷データの印刷処理を実行する。
【0020】
当該方式により、待機印刷ジョブの印刷データの印刷処理が実行される場合には、情報処理装置に対して印刷許可の確認が求められるためユーザに認知させることが可能であり、ユーザが気づかない間にプリントされて放置されることを防止することが可能である。そのため、印刷物が他の人と混じって誤って持ち去られて再プリントする必要を防止することが可能であるため、ユーザの利便性が向上するとともに省電力を図ることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明において同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一であるものとする。
【0022】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に従う画像形成システムを説明する概略図である。
【0023】
図1を参照して、本発明の実施の形態1に従う画像形成システム1は、MFP(Multi Function Peripheral)100と、MFP100とネットワーク800で結合されたパーソナルコンピュータ(単にパソコンとも称する)200,300,250とを備える。
【0024】
MFP100は、ユーザ端末であるパソコン200,250,300から受信した印刷データを印刷する印刷機能やコピー機能、ファクシミリ機能等を備えている。
【0025】
また、MFP100は、スキャナで読込んだ画像データをもとに指定されたフォーマットのデータを作成し、指定されたユーザ端末に対して送信するファイル転送機能等も備えている。
【0026】
さらに、MFP100は、後述するがユーザ端末でのパソコン200,250,300から受信した印刷データを記憶部に一旦記憶し、MFP100がウォームアップした際に記憶部に記憶された印刷データの印刷処理を行なう待機印刷機能もさらに備えている。
【0027】
また、図1においては携帯端末400,450も設けられており、後述するがMFP100から指定された携帯端末に対して情報を送信する機能も備えているものとする。
【0028】
なお、本実施の形態においては、MFP100としての複合機を図示しているが、単機能のプリンタ等で構成されるものであってもよい。
【0029】
ユーザ端末であるパソコン200,250,300は、MFP100に対して印刷データを送信し印刷処理を行なわせる。なお、本例においては一例とも3つのパソコン200,250,300を示しているが、3つに限られずいくつであってもよい。
【0030】
ネットワーク800は、LAN(Local Area Network)であってもよいし、公衆回線等を用いたWAN(Wide Area Network)であってもよい。なお、MFP100が行なうネットワーク800を介する通信は有線であってもよいし無線であってもよい。
【0031】
なお、一例としてパソコン200,250,300は、それぞれユーザA、ユーザB、ユーザCのユーザ端末に対応しているものとする。また、携帯端末400は、ユーザAの携帯端末であるものとする。また、携帯端末450は、ユーザBの携帯端末であるものとする。
【0032】
図2は、本発明の実施の形態に従うMFP100の機能ブロック図である。
図2を参照して、本発明の実施の形態に従うMFP100は、紙媒体等の資料を電子データに変換する画像読取部103と、記憶部102を構成するROM(Read-Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、HDD(Hard Disk Drive)と、印刷処理を実行する印刷部106と、ネットワーク800を介して外部機器であるパソコン200,250,300等との間でデータの送受信を実行するための通信部107と、入力された画像データに対して補正、加工、編集を行なったり、印刷部106等への出力画像データに対して補正、解像度変換等を行なう画像処理部104と、情報を表示する表示部とともに、タッチパネルやテンキー等が設けられた操作パネル部105と、通常モードと省電力モードとを切換える電力モード切換部108と、MFP100全体を制御する制御部101とを備える。
【0033】
なお、各部は内部バス111を介して制御部101と接続されており、制御部101は、各部との間でデータの授受を実行することが可能である。
【0034】
通信部107は、ネットワーク800で接続されたユーザ端末であるパソコン200,250,300等からのデータを受信するとともにMFP100からのデータを送信する。
【0035】
記憶部を構成するRAMは、揮発性の半導体記憶装置であり、制御部101での制御処理の際に必要なワーキングエリアとして用いられる。
【0036】
ROMおよびHDDは不揮発性半導体記憶装置である。
なお、ROMには、MFP100の各種機能を実現するためのソフトウェアプログラムが格納されており、制御部101は、ROMに格納されている各種プログラムを読出すことにより所定の機能を実現するものとする。
【0037】
また、HDDには、パソコン200,250,300等との間で情報通信を実行するために必要なIPアドレス等を含む後述するユーザ管理テーブルや、ユーザがログインするために必要な認証データ等を格納しているものとする。
【0038】
また、制御部101は、通信部107を介して外部のネットワークを介して接続されたパソコン200等から受信するジョブを受取るジョブ受取部110と、受取ったジョブの並び替え処理を実行するジョブ並び替え手段112と、ジョブの実行を制御するジョブ実行制御部114と、ジョブの実行を確認するジョブ実行確認手段116とを含む。
【0039】
電力モード切替部108は、通常モードと、省電力モードとを有し、印刷部における印刷動作を実行する場合には、通常モードに設定され、定着器等に電力が供給され昇温状態が維持されているものとする。一方、一定時間、MFP100における印刷動作等の動作処理が実行されない場合には、スリープ状態となり電力モードは省電力モードとなって電力の消費が低減されるものとする。この省電力モードの場合には、定着器等に電力が供給されておらず、定着器の温度は常温状態であり、電量の消費が低減されているものとする。
【0040】
図3は、本発明の実施の形態1に従うパソコン200の概略構成を説明するブロック図である。
【0041】
図3を参照して、本発明の実施の形態1に従うパソコン200は、オペレーティングシステム(OS:Operating System)を含む各種プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)201と、CPU201のプログラム部分の実行に必要なデータを一時的に記憶するメモリ部213と、CPU201で実行されるプログラムを不揮発的に記憶するハードディスク部(HDD:Hard Disk Drive)211とを含む。
【0042】
また、ハードディスク部211には、MFP100に対して印刷データを送信するためのソフトウェアプログラムであるプリンタドライバが記憶されており、当該プリンタドライバをCPU201が読み込むことにより、後述する機能が実現される。このようなプログラムは、FDドライブ217あるいはCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)ドライブ215によってそれぞれフレキシブルディスク217aまたはCD−ROM215aなどから読取られる。
【0043】
CPU201は、キーボードやマウス等からなる入力部209を介してユーザからの指示を受け取るとともに、プログラム実行によって生成される画面出力をディスプレイ部205へ出力する。
【0044】
また、CPU201は、LANカード等からなる通信インターフェイス部207を介してLANやWANに接続されたMFP100に対して印刷データを送信する。また、上述の各部は、内部バス203を介して相互にデータを授受する。なお、パソコン250,300についても同様の構成であるのでその説明は繰り返さない。
【0045】
図4は、本発明の実施の形態1に従うパソコン200のディスプレイ部205に表示される印刷設定画面を説明する図である。
【0046】
図4を参照して、プリンタドライバがCPU201に読み込まれることにより当該印刷設定画面が表示され、各種設定動作を実行可能であるものとする。
【0047】
本発明の実施の形態1に従う印刷設定画面500において、ここでは、「基本設定画面」が一例として示されている。ユーザは、一例として「原稿の向き」、「原稿サイズ」、「用紙サイズ」、「出力方法」および「部数」等を入力部209に含まれるマウス等のポインティングデバイス等を用いて設定することが可能である。
【0048】
また、ここでは「出力方法」の設定として「通常印刷」、「待機印刷」、「ボックス保存」等を選択可能な場合が示されており本例においては出力方法として「待機印刷」にカーソル505が指定されている場合が示されている。
【0049】
ここで、「通常印刷」は、出力方法として一般的な形式を指定するものであり、通常印刷として指定されたジョブは、MFP100に送信されて、受信されると直に印刷処理が実行される(即時印刷)。
【0050】
「待機印刷」は、通常印刷とは異なり、装置の状態に応じて印刷されるジョブであり、MFP100に送信されて、受信されると所定のタイミングで印刷処理が実行される。
【0051】
「ボックス保存」は、出力方法として、印刷処理を実行せずHDDの所定の記憶領域に保存するジョブであり、MFP100に送信されて、受信されるとMFP100のHDDの所定の記憶領域に保存される。所定の記憶領域に保存されたデータは、ユーザの指示に従ってプリント動作等が可能である。
【0052】
本例においては、「待機印刷」にカーソル505が指定されている状態において「OK」ボタン510を押下することにより印刷データおよび各種設定に関するジョブデータを含む待機印刷ジョブを送信する場合について主に説明する。
【0053】
なお、「Cancel」ボタン515を押下することにより、印刷設定画面500を終了することが可能である。
【0054】
図5は、本発明の実施の形態1に従うMFP100の記憶部102に格納されているユーザ管理テーブルを説明する図である。
【0055】
図5を参照して、ここでは登録されたユーザ名毎にユーザIDが割り振られるとともに、ユーザ名に対応してIPアドレスがそれぞれ割り付けられている場合が示されている。
【0056】
具体的には、ユーザ名として、「ユーザA」は、ユーザIDが「1」であり、IPアドレスが「10.20.20.98」が登録されている場合が示されている。
【0057】
また、「ユーザB」は、ユーザIDが「2」であり、IPアドレスが「10.20.20.93」が登録されている場合が示されている。「ユーザC」は、ユーザIDが「10」であり、IPアドレスが「10.20.20.105」が登録されている場合が示されている。
【0058】
図6は、本発明の実施の形態1に従う印刷ジョブの実行を説明する処理の流れを説明するフロー図である。
【0059】
図6を参照して、まず印刷ジョブの受信があるかどうかを判断する(ステップS1)。具体的には、ジョブ受取手段110は、通信部107を介して印刷ジョブを受取ったかどうかを判断する。
【0060】
ステップS1において、印刷ジョブを受信した場合には、次に、受信したジョブを蓄積する(ステップS2)。具体的には、ジョブ受取手段110は、通信部107を介して印刷ジョブを受信したと判断した場合には、記憶部102に受信した印刷ジョブを記憶する。具体的には、印刷ジョブに含まれている印刷データを記憶部102のHDDに格納するとともに、印刷データに関するジョブデータを記憶部102のRAMに記憶されている後述するジョブ管理テーブルに格納する。
【0061】
本例においては一例として、上述したプリンタドライバに従う出力方法として、「通常印刷」あるいは「待機印刷」に設定されたいずれかの印刷ジョブを受信するものとして説明する。なお、例えば、「ボックス保存」が設定されている場合には、印刷処理は実行されないためHDDの所定の記憶領域に格納されるものとする。
【0062】
次に、印刷ジョブは即時印刷かどうかを判断する(ステップS3)。具体的には、ジョブ実行制御手段114は、記憶部102に格納された印刷ジョブが即時印刷であるか否かを判断する。具体的には、上述したパソコン200等において印刷設定画面において設定された出力方法が「通常印刷」であるか否かを判断する。
【0063】
ステップS3において、印刷ジョブが即時印刷であると判断した場合には、次に即時印刷を実行する(ステップS4)。
【0064】
具体的には、ジョブ実行制御手段は、記憶部102に格納された印刷ジョブの出力方法が「通常印刷」である場合には、印刷ジョブに含まれている印刷データを印刷部106に出力し、印刷部106において印刷データの印刷処理を実行する。
【0065】
なお、この場合において、電力モードが省電力モードである場合には、電力モード切替部108において、電力モードは通常モードに切り替わるものとする。
【0066】
そして、次に、待機印刷ジョブが蓄積されているかどうかを判断する(ステップS5)。具体的には、ジョブ実行制御手段114は、記憶部102に待機印刷ジョブが蓄積されているかどうかを判断する。
【0067】
ステップS5において、待機印刷ジョブが蓄積されていないと判断された場合には処理を終了する(エンド)。
【0068】
一方、ステップS5において、待機印刷ジョブが蓄積されていると判断された場合には次に待機印刷を実行する(ステップS6)。具体的には、ジョブ実行制御手段114は、記憶部102に待機印刷ジョブが蓄積されていると判断した場合には、待機印刷を実行する。待機印刷については後述する。
【0069】
一方、ステップS3において、印刷ジョブが即時印刷でないと判断された場合には、次にウォームアップ済みかどうかを判断する(ステップS8)。
【0070】
具体的には、ジョブ実行制御手段114は、記憶部102に格納された印刷ジョブの出力方法が「通常印刷」でないと判断した場合、すなわち、「待機印刷」の場合には、ウォームアップ済みがどうかを判断する。
【0071】
本例においては、ウォームアップ済みかどうかの判断は、一例として、電力モード切替部108において通常モードか省電力モードか否かを確認して、通常モードであればウォームアップ済みであると判断する。一方、省電力モードである場合には、ウォームアップ済みでないと判断する。
【0072】
そして、ステップS8において、ウォームアップ済みであると判断した場合には、次に待機印刷を実行する(ステップS6)。ジョブ実行制御手段114は、電力モード切替部108における電力モードを確認してウォームアップ済みか否かを判断し、ウォームアップ済みであると判断した場合には、後述する待機印刷を実行する。
【0073】
一方、ステップS8において、ウォーム済みでないと判断された場合には、次に、ステップS9に進み、蓄積ジョブ数が所定の数Mよりも大きいかどうかを判断する(ステップS9)。具体的には、ジョブ実行制御手段114は、電力モード切替部108における電力モードを確認してウォームアップ済みか否かを判断し、ウォームアップ済みでないと判断した場合には、記憶部102に蓄積されている蓄積ジョブ数を確認して、所定の数Mを超えたかどうかを判断する。
【0074】
ステップS9において、蓄積ジョブ数が所定の数Mよりも大きいと判断された場合には、待機印刷を実行する(ステップS6)。具体的には、ジョブ実行制御手段114は、記憶部102に蓄積されている蓄積ジョブ数が所定の数Mを超えたと判断した場合には、後述する待機印刷を実行する。
【0075】
所定の数Mを越える蓄積ジョブ数が溜まった場合には、まとめて印刷可能であるため待機印刷を実行することにより、省電力化を図ることが可能である。この場合には、ウォームアップ済みでなく、スリープ状態であるため電力モード切替部108は、電力モードを切り替えてウォームアップを実行するものとする。
【0076】
一方、ステップS9において、蓄積ジョブ数が所定の数Mよりも小さいと判断された場合には処理を終了する(エンド)。所定の数Mよりも小さい場合には、待機印刷を蓄積して蓄積ジョブ数が溜まった段階でまとめて待機印刷を実行する方が省エネとなるからである。
【0077】
なお、所定の数Mは、待機印刷ジョブを格納可能な記憶部の容量、ユーザの利便性ならびに省電力を考慮して適切な値に設定されるものとする。
【0078】
なお、本例においては、ステップS6において、蓄積ジョブ数が所定の数Mよりも大きいか否かを判断基準としたがこれに限られず、例えば期間に基づいて判断するようにしても良い。例えば、スリープ状態に入ってから一定期間経過したか否かに基づいて、一定期間経過した場合には、待機印刷を実行するようにすることも可能である。あるいは、時刻に基づいて判断するようにしても良い。
【0079】
なお、ウォームアップ済みかどうかの判断について、上記においては、一例として、電力モード切替部108において通常モードか省電力モードか否かを確認して、通常モードであればウォームアップ済みであると判断し、省電力モードである場合には、ウォームアップ済みでないと判断する場合について説明したが、一定時間内にMFP100における印刷動作等の動作処理が実行されているか、実行されていないかを判断して、一定時間内にMFP100における印刷動作等の動作処理が実行されている場合には通常モードと判断してウォームアップ済みと判断し、一定時間内にMFP100における印刷動作等の動作処理が実行されていない場合には省電力モードと判断してウオームアップ済みでないと判断することも可能である。
【0080】
図7は、本発明の実施の形態1に従う印刷ジョブを受信した場合に蓄積されるジョブ管理テーブルの内容を説明する図である。
【0081】
なお、ジョブ管理テーブルは、記憶部102のRAMに格納されているものとする。
図7を参照して、印刷ジョブの受信順にジョブIDが割り振られるものとする。上述したようにジョブ受取手段110で受信された印刷ジョブに含まれているジョブデータがジョブ管理テーブルに格納される。具体的には、印刷ジョブに含まれているジョブデータとして、ジョブを送信した時刻である「依頼時刻」、ユーザ名毎に割り当てられた「ユーザID」、印刷の種類を示す「印刷種類」、印刷ジョブを送信した装置の「IPアドレス」、印刷データの「色情報」、印刷データの「ページ数」等に関するデータが登録されている。なお、本例においては、「ユーザID」および「IPアドレス」のデータがともに登録されている場合について説明したが、図5のユーザ管理テーブルにおいて、登録されたユーザ名と、ユーザIDおよびユーザ名に対応してIPアドレスが対応づけられているため「ユーザID」あるいは「IPアドレス」のデータのいずれか一方とすることも可能である。
【0082】
また、ジョブ管理テーブルに格納されているジョブデータのうちジョブIDが小さいものからジョブが実行されるものとする。また、ジョブが実行された場合には、ジョブデータは削除されるものとする。
【0083】
本例においては、ジョブID「100」〜「104」までは、待機印刷の印刷ジョブとして受信した場合が示されている。本例においては、一例としてジョブID「100」〜「104」に対応付けられる待機印刷の印刷ジョブがHDDに蓄積されている場合について説明する。
【0084】
そして、ジョブID「105」において、即時印刷である通常印刷のジョブを受信した場合が示されている。
【0085】
ここで、ジョブID「105」において、即時印刷である通常印刷のジョブを受信した場合には、図6の処理に従って、ステップS4において即時印刷が実行される。すなわち、ジョブID「105」に対応する印刷ジョブがまずジョブ実行制御手段114により実行される。
【0086】
そして、図6のステップS5において、待機印刷ジョブが蓄積されているか否かが判断される。図7の例においては、待機印刷ジョブが蓄積されているため待機印刷が実行される。
【0087】
図8は、本発明の実施の形態1に従う待機印刷の実行を説明するフロー図である。
図8を参照して、まず待機印刷ジョブを確認する(ステップS11)。
【0088】
具体的には、ジョブ実行制御手段114は、RAMに格納されているジョブ管理テーブルの情報を取得する。
【0089】
次に、ジョブIDを取得する(ステップS12)。具体的には、ジョブ実効制御手段114は、ジョブ管理テーブルに格納されているジョブIDの数字が小さい順にジョブIDを取得する。
【0090】
次に、待機印刷確認画面の表示指示をする(ステップS13)。
具体的には、ジョブ実行制御手段114は、ジョブ実行確認手段116に対してジョブ実行の有無の確認を指示する。
【0091】
ジョブ実行確認手段116は、ジョブIDに対応付けられて格納されているジョブデータを取得し、ジョブデータに含まれているIPアドレスが割り当てられたユーザ端末に対して通信部107を介して待機印刷確認画面を表示するように指示する。
【0092】
図9は、本発明の実施の形態1に従う待機印刷確認画面を説明する図である。
図9を参照して、ジョブ実行確認手段116からの指示に従ってパソコン200のディスプレイ部205において待機印刷確認画面が表示されている場合が示されている。ここでは「あなたの待機印刷を実行しますか」の表示が示されるとともに「OK」ボタンあるいは「キャンセル」ボタンの押下を選択することが求められる。
【0093】
ユーザは、当該待機印刷確認画面を確認して、印刷を希望する場合には、「OK」ボタン605を押下(選択)するものとする。一方、ユーザは、印刷を希望しない場合には、「キャンセル」ボタン610を押下(選択)するものとする。
【0094】
また、「詳細」ボタン615を押下(選択)することにより待機印刷ジョブに関する詳細なジョブデータを表示することが可能であるものとする。
【0095】
なお、図示しないが待機印刷確認画面に「削除」ボタンを設けて、当該ボタンの押下(選択)により印刷ジョブを削除できるようにすることも可能である。
【0096】
ユーザは、「OK」ボタン605を押下(選択)することにより、パソコン200の通信インターフェース部207を介してMFP100に対して印刷要求が送信されるものとする。
【0097】
そして、再び図8を参照して、一定時間内に、印刷要求があるかどうかを判断する(ステップS14)。具体的には、ジョブ実行確認手段116は、パソコン200からの印刷要求を受信したかどうかを判断する。
【0098】
そして、ステップS14において、一定時間内に印刷要求がないと判断された場合には、待機印刷確認画面の消去を指示する(ステップS16)。具体的には、ジョブ実行確認手段116は、パソコン200に対して通信部107を介して待機印刷確認画面を消去するように指示する。当該消去指示により、図9で説明したパソコン200のディスプレイ部205において表示されている待機印刷確認画面が消去されるものとする。これにより、一定時間内に印刷要求が無い場合、例えば待機印刷確認画面が表示されているがユーザがパソコン200を操作できない状況にいる場合等、待機印刷の実行の有無を確認できない場合には、待機印刷確認画面を消去して、次回、待機印刷の実行が可能な状況の場合に再度待機印刷確認画面を表示して待機印刷の実行の有無を確認することにより、ユーザにとって都合の良いタイミングで待機印刷を実行することが可能でありユーザの利便性に供する。
【0099】
また、待機印刷確認画面が表示されて任意のタイミングで待機印刷の実行を可能にしてしまうと、MFP100がスリープ状態である省エネモードとなっている可能性もあり、当該状態における待機印刷の実行を不能にすることにより省電力化を図ることが可能である。
【0100】
なお、待機印刷確認画面の消去とともに、例えば、印刷受付時間終了の表示を指示して、待機印刷が今回実行されなかったことをユーザに通知するようにすることも可能である。また、待機印刷確認画面に、ユーザが選択可能な残り時間を表示して、その時間内にユーザが選択するように促すようにすることも可能である。
【0101】
一方、ステップS14において、一定時間内に印刷要求があった場合には印刷を実行する(ステップS15)。具体的には、ジョブ実行確認手段116は、パソコン200からの印刷要求を受信した場合には、印刷要求があった旨をジョブ実行制御手段114に通知する。そして、ジョブ実行制御手段114は、印刷要求があった待機印刷ジョブに関する印刷データの印刷処理を実行する。具体的には、ジョブ実行制御手段114は、印刷データを印刷部106に出力して、印刷部106において、印刷データの印刷処理を実行する。
【0102】
そして、次の待機印刷ジョブが有るかどうかを判断する。具体的には、ジョブ実行制御手段114は、次の待機印刷ジョブが有るかどうかを判断して、有る場合には、次のジョブIDを取得して(ステップS12)、上述の処理を繰り返すものとする。
【0103】
したがって、待機印刷ジョブが複数格納されている場合、本例においてはジョブID「100」〜「104」まで同様の処理が繰り返されるものとする。
【0104】
一方、次の待機印刷ジョブが無いと判断した場合には、処理を終了するものとする(エンド)。そして、スリープ状態である省電力モードに移行するものとする。
【0105】
なお、図6のステップS6における待機印刷実行中に印刷ジョブを受信した場合、通常印刷である印刷ジョブを受信した場合には、即時印刷であるため上述したステップS4における即時印刷を実行し、その後、再び、待機印刷を実行するものとする。また、待機印刷である印刷ジョブを受信した場合には、ジョブ管理テーブルに追加して上述の処理を実行するものとする。
【0106】
本実施の形態1に従う方式により、通常印刷ジョブである即時印刷が実行された後、待機印刷ジョブが蓄積されている場合には、待機印刷ジョブを実行することにより、装置がプリントアウト可能状態であるウォームアップ状態に移行した場合を利用して待機印刷ジョブをまとめて実行することにより、消費電力を低減することが可能である。
【0107】
そして、本実施の形態1に従う方式においては、装置がプリントアウト可能状態である場合に、待機印刷確認画面を待機印刷ジョブを送信したユーザ端末であるパソコンに表示させて、ユーザに印刷するか否かの要求をすることが可能であり、印刷するとのユーザの指示に従って印刷が実行される。
【0108】
したがって、ユーザは、待機印刷について、ユーザの指示に従って待機印刷が実行されることを認知することが可能であり、ユーザが気づかない間にプリントされて放置されるような状況を防止することが可能である。結果として印刷物が他の人と混じって誤って持ち去られる場合を抑制することが可能であり、省電力化を十分に図ることが可能である。また、待機印刷ジョブについて、ユーザが自己が望まないタイミングで印刷される場合には、待機印刷ジョブの実行を拒否することが可能であるため、ユーザにとっても都合のよいタイミングで印刷することが可能であり利便性が高い。
【0109】
(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の形態2に従う待機印刷の実行を説明するフロー図である。
【0110】
図10を参照して、まず待機印刷ジョブの確認を実行する(ステップS20)。具体的には、ジョブ実行制御手段114は、RAMに格納されているジョブ管理テーブルの情報を取得する。
【0111】
次に、待機印刷ジョブに色情報が複数あるかどうかを判断する(ステップS21)。
具体的には、ジョブ実行制御手段114は、ジョブ管理テーブルの情報の「色情報」を確認して「カラー」、「モノクロ」が混在しているかどうかを判断する。
【0112】
待機印刷ジョブに色情報が複数あると判断された場合には前回印刷ジョブを確認する(ステップS22)。具体的には、ジョブ実行制御手段114は、前回実行した印刷ジョブのジョブデータの「色情報」を確認する。
【0113】
そして、次に待機印刷ジョブの並び替えを実行する(ステップS23)。具体的には、ジョブ実行制御手段114は、ジョブ並び替え手段112に対してジョブの並び替えを指示する。
【0114】
ジョブ並び替え手段112は、前回実行した印刷ジョブのジョブデータの「色情報」に基づいて、同一の「色情報」の印刷ジョブが連続して実行されるように並び替えを実行する。
【0115】
上述の例を用いると、ジョブID「105」において、即時印刷である通常印刷のジョブを受信した後、待機印刷が実行される。
【0116】
ジョブID「105」に対応するジョブデータの色情報は「カラー」である。
したがって、ジョブ並び替え手段112は、印刷ジョブのジョブデータの「色情報(カラー)」に基づいて、カラーの待機印刷ジョブが連続して実行されるように並び替えを実行する。
【0117】
具体的には、ジョブIDの小さい値から順番に実行されるように並び替える。
図11は、本発明の実施の形態2に従う待機印刷ジョブの並び替えを実行した場合のジョブ管理テーブルを説明する図である。
【0118】
図11を参照して、即時印刷の印刷ジョブは既に印刷が実行されているためジョブ管理テーブルから削除されているものとする。
【0119】
そして、即時印刷の印刷ジョブのジョブデータの「色情報」は「カラー」であるためジョブID「100」はそのままの状態を維持し、ジョブID「101」の色情報はモノクロであり、ジョブID「102」の色情報はカラーであるため順序が入れ替わる。また、ジョブID「103」の色情報はモノクロであり、ジョブID「104」の色情報はカラーであるため順序が入れ替わる。すなわち、1つ上のジョブIDの色情報と比較して同一の色情報か否かを判断し、1つ上のジョブIDの色情報が同一の色情報であるか、あるいは、「モノクロ」となるように当該入れ替え処理を繰り返す。
【0120】
当該方式により、図11で示される順序の印刷ジョブが配列されることになる。
図11で示されるように、カラーの色情報を有するジョブID「100」、「102」、「104」の順番に配列され、モノクロの色情報を有するジョブ「101」、「103」の順番に配列される。
【0121】
一方、ステップS21において、待機印刷ジョブに色情報が複数ない場合には、待機印刷ジョブの並び替えを実行せず、ステップS24に進む。
【0122】
ステップS24以降の処理については、図8のステップS12以降の処理と同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0123】
当該方式により、連続して同一の色情報を有する待機印刷ジョブが実行される。具体的には、待機印刷のジョブを並び替えることによりカラーをまとめて、あるいはモノクロをまとめて待機印刷を実行することが可能である。
【0124】
カラーと、モノクロの印刷では、定着器における昇温の温度が異なるためカラー、モノクロの印刷が繰り返されると温度制御ために温度調節に余分な消費電力が必要となる。
【0125】
したがって、カラーをまとめて、あるいはモノクロをまとめて待機印刷を実行することにより消費電力を低減することができる。
【0126】
特に、前回印刷ジョブ例えば即時印刷のジョブデータの色情報に基づいて印刷ジョブの並び替えが行われるため、消費電力をより低減することが可能である。
【0127】
また、別の面としてカラーと、モノクロの印刷では、ローラ等駆動部品の制御が異なる。例えば、モノクロの印刷の場合には、カラーで駆動していたローラを停止する等する必要があり、当該駆動制御に余分な消費電力が必要となるため、カラーあるいはモノクロをまとめて待機印刷を実行することにより消費電力を低減することが可能である。
【0128】
(実施の形態3)
図12は、本発明の実施の形態3に従う待機印刷の実行を説明するフロー図である。
【0129】
図12を参照して、まず待機印刷ジョブの確認を実行する(ステップS30)。具体的には、ジョブ実行制御手段114は、RAMに格納されているジョブ管理テーブルの情報を取得する。
【0130】
次に、待機印刷ジョブにユーザIDが複数あるかどうかを判断する(ステップS31)。具体的には、ジョブ実行制御手段114は、ジョブ管理テーブルに複数種類のジョブIDが有るかどうかを判断する。
【0131】
具体的には、ジョブ実行制御手段114は、ジョブ管理テーブルのユーザIDの番号が混在しているかどうかを判断する。
【0132】
ユーザIDが複数あると判断された場合には、ユーザID毎に待機印刷ジョブを並び替える(ステップS32)。そして、次のステップS33に進む。具体的には、具体的には、ジョブ実行制御手段114は、ジョブ並び替え手段112に対してジョブの並び替えを指示する。
【0133】
ジョブ並び替え手段112は、ジョブ管理テーブルにある同一のユーザIDの印刷ジョブが連続して実行されるように並び替えを実行する。
【0134】
具体的には、ジョブIDの小さい値から順番に実行されるように並び替える。
図13は、本発明の実施の形態3に従う待機印刷ジョブの並び替えを実行した場合のジョブ管理テーブルを説明する図である。
【0135】
図13を参照して、即時印刷の印刷ジョブは既に印刷が実行されているためジョブ管理テーブルから削除されているものとする。
【0136】
具体的には、ジョブID「100」のユーザIDは「3」であり、同一のユーザIDは存在しないのでそのままの状態を維持し、ジョブID「101」のユーザIDは「2」であり、同一のジョブID「103」のユーザIDは「2」であるためジョブID「102」とジョブID「103」とが入れ替わるものとする。
【0137】
当該方式により、図13で示される順序の印刷ジョブが配列されることになる。
図13で示されるように、ユーザID「2」と、ユーザID「1」に対応する印刷ジョブがそれぞれ連続して配列される。
【0138】
一方、ステップS31において、待機印刷ジョブにユーザIDが複数ない場合には、待機印刷ジョブの並び替えを実行せず、ステップS33に進む。
【0139】
ステップS33において、ユーザIDに対応したジョブIDを一括する。
具体的には、ジョブ実行制御手段114は、ユーザID毎にジョブIDを一括処理する。具体的には、ジョブID「101」、「103」をユーザID「2」に対応付けて一まとめにする。また、ジョブID「102」、「104」をユーザID「1」に対応付けて一まとめにする。
【0140】
そして、次にユーザID毎に待機印刷確認画面の表示指示をする(ステップS34)。
具体的には、ジョブ実行制御手段114は、ジョブ実行確認手段116に対してジョブ実行の有無の確認を指示する。
【0141】
ジョブ実行確認手段116は、ユーザIDに対応付けられているIPアドレスが割り当てられたユーザ端末に対して通信部107を介して待機印刷確認画面を表示するように指示する。
【0142】
具体的には、ジョブ実行確認手段116は、ユーザID「1」、ユーザID「2」、ユーザID「3」についてそれぞれ割り当てられているIPアドレスのユーザ端末に対して待機印刷確認画面を表示するようにそれぞれ指示する。
【0143】
ここで、待機印刷確認画面については、図9と同様の待機印刷確認画面とすることが可能である。そして、「詳細」ボタン615を押下(選択)することにより待機印刷ジョブに関する詳細なジョブデータを表示することが可能であるものとする。ジョブIDが一括されている場合には、2つのジョブのジョブデータを表示することが可能である。また、ジョブデータを一括して削除したり、あるいは、2つのジョブが有る場合には、それぞれのジョブを選択して削除可能なようにすることも可能であるものとする。なお、削除した場合には、削除要求が送信されてジョブ管理テーブルからジョブデータが削除されるものとする。
【0144】
そして、ユーザID毎に一定時間内に、印刷要求があるかどうかを判断する(ステップS35)。具体的には、ジョブ実行確認手段116は、送信した各ユーザ端末からの印刷要求を受信したかどうかを判断する。
【0145】
そして、ステップS35において、ユーザID毎に一定時間内に印刷要求がないと判断された場合には、待機印刷確認画面の消去を指示する(ステップS37)。具体的には、ジョブ実行確認手段116は、送信したユーザ端末に対して通信部107を介して待機印刷確認画面を消去するように指示する。
【0146】
一方、ステップS35において、ユーザID毎に一定時間内に印刷要求があった場合には、ユーザIDに対応する待機印刷ジョブの印刷を実行する(ステップS36)。具体的には、ジョブ実行確認手段116は、例えばユーザID「2」のパソコン250からの印刷要求を受信した場合には、印刷要求があった旨をジョブ実行制御手段114に通知する。そして、ジョブ実行制御手段114は、印刷要求があった待機印刷ジョブに関する印刷データの印刷処理を実行する。具体的には、ジョブ実行制御手段114は、ジョブID「101」および「103」にそれぞれ対応する印刷データを印刷部106に出力して、印刷部106において、印刷データの印刷処理を実行する。
【0147】
本実施の形態3に従う方式により、実施の形態1で説明した効果に加え、ユーザID毎に一括して印刷処理が実行されるため、一度の確認で全て印刷処理が実行されるため利便性が高い。また、自己の印刷ジョブについて連続して実行されるため他人の印刷物と自分の印刷物とが混在することを抑制することが可能であり、他の人と混じって誤って持ち去られる場合を抑制することが可能であり、省電力化を十分に図ることが可能である。また、印刷要求を受信したユーザIDに対応する印刷ジョブから印刷処理が実行されるため待ち時間が減少し、さらに省電力化を図ることができる。
【0148】
(実施の形態4)
図14は、本発明の実施の形態4に従う待機印刷の実行を説明するフロー図である。
【0149】
図14を参照して、まず待機印刷ジョブの確認を実行する(ステップS40)。具体的には、ジョブ実行制御手段114は、RAMに格納されているジョブ管理テーブルの情報を取得する。
【0150】
次に、待機印刷ジョブにユーザIDが複数あるかどうかを判断する(ステップS41)。具体的には、ジョブ実行制御手段114は、ジョブ管理テーブルに複数種類のジョブIDが有るかどうかを判断する。
【0151】
具体的には、ジョブ実行制御手段114は、ジョブ管理テーブルのユーザIDの番号が混在しているかどうかを判断する。
【0152】
ユーザIDが複数あると判断された場合には、ユーザID毎に待機印刷ジョブを並び替える(ステップS42)。そして、次のステップS43に進む。具体的には、具体的には、ジョブ実行制御手段114は、ジョブ並び替え手段112に対してジョブの並び替えを指示する。
【0153】
ジョブ並び替え手段112は、ジョブ管理テーブルにある同一のユーザIDの印刷ジョブが連続して実行されるように並び替えを実行する。
【0154】
具体的には、ジョブIDの小さい値から順番に実行されるように並び替える。
そして、上述した図13で示される順序の印刷ジョブが配列されるものとする。
【0155】
そして、ステップS34において、ユーザIDに対応したジョブIDを一括する。
具体的には、ジョブ実行制御手段114は、ユーザID毎にジョブIDを一括処理する。具体的には、ジョブID「101」、「103」をユーザID「2」に対応付けて一まとめにする。また、ジョブID「102」、「104」をユーザID「1」に対応付けて一まとめにする。
【0156】
そして、次にユーザID毎に待機印刷確認画面の表示指示をする(ステップS44)。
具体的には、ジョブ実行制御手段114は、ジョブ実行確認手段116に対してジョブ実行の有無の確認を指示する。
【0157】
ジョブ実行確認手段116は、ユーザIDに対応付けられているIPアドレスが割り当てられたユーザ端末に対して通信部107を介して待機印刷確認画面を表示するように指示する。
【0158】
具体的には、ジョブ実行確認手段116は、ユーザID「1」、ユーザID「2」、ユーザID「3」についてそれぞれ割り当てられているIPアドレスのユーザ端末に対して待機印刷確認画面を表示するようにそれぞれ指示する。
【0159】
ここで、待機印刷確認画面については、図9と同様の待機印刷確認画面とすることが可能である。そして、「詳細」ボタン615を押下(選択)することにより待機印刷ジョブに関する詳細なジョブデータを表示することが可能であるものとする。ジョブIDが一括されている場合には、2つのジョブのジョブデータを表示することが可能である。
【0160】
そして、ユーザID毎に一定時間内に、印刷要求があるかどうかを判断する(ステップS45)。具体的には、ジョブ実行確認手段116は、送信した各ユーザ端末からの印刷要求を受信したかどうかを判断する。
【0161】
そして、ステップS45において、ユーザID毎に一定時間内に印刷要求がないと判断された場合には、待機印刷確認画面の消去を指示する(ステップS49)。具体的には、ジョブ実行確認手段116は、送信したユーザ端末に対して通信部107を介して待機印刷確認画面を消去するように指示する。
【0162】
一方、ステップS45において、ユーザID毎に一定時間内に印刷要求があった場合には、ジョブ実行受付画面にユーザ毎に選択ボタンを表示する(ステップS46)。
【0163】
図15は、本発明の実施の形態4に従うジョブ実行受付画面を説明する図である。
図15を参照して、本発明の実施の形態4に従うジョブ実行受付画面700が表示されている。
【0164】
ここでは、ユーザIDに対応するユーザ名が表示されている。具体的には、「Aさん」、「Bさん」、「Cさん」のボタン702,704,706が設けられ、それぞれ選択可能な状態として設けられている。
【0165】
再び、図14を参照して、次に、一定時間内に選択指示が有ったかどうかを判断する(ステップS47)。
【0166】
具体的には、ジョブ実行確認手段116は、ジョブ実行受付画面において、一定時間内にユーザ名に対応するボタンの押下(選択)が有ったかどうかを判断する。
【0167】
そして、選択が有った場合には、選択されたユーザIDに対応する待機印刷ジョブの印刷を実行する(ステップS48)。具体的には、図15のジョブ実行受付画面において、ユーザは、当該ジョブ実行受付画面を確認して、自己のユーザ名に対応するボタンを押下(選択)することにより、ユーザ名に対応する待機印刷ジョブの印刷処理が実行される。
【0168】
具体的には、ジョブ実行制御手段114は、「Aさん」のボタン702を押下(選択)した場合には、ジョブID「102」および「104」にそれぞれ対応する印刷データを印刷部106に出力して、印刷部106において、印刷データの印刷処理を実行する。
【0169】
一方、一定時間内にジョブ実行受付画面において、選択指示が無かった場合には、ジョブ実行受付画面を消去する(ステップS49#)。そして、処理を終了する。すなわち、スリープ状態である省電力モードに移行するものとする。
【0170】
本実施の形態4に従う方式により、実施の形態1で説明した効果に加え、ユーザID毎に一括して印刷処理が実行されるため他人の印刷物と自分の印刷物とが混在することを抑制することが可能であり、他の人と混じって誤って持ち去られる場合を抑制することが可能であり、省電力化を十分に図ることが可能である。
【0171】
特に、本実施の形態4においては、各ユーザ端末において印刷要求を指示した場合には、MFP100の操作パネル部105にジョブ実行受付画面が表示され、ユーザがMFP100の操作パネル部105のジョブ実行受付画面における自己のユーザ名のボタンを押下して印刷処理が実行される。
【0172】
したがって、ユーザがMFP100に到着して、印刷の指示を実行してから印刷処理が開始されるため他の人の印刷物と混在することをさらに抑制することができるとともに、印刷物の放置を抑制することが可能である。
【0173】
なお、上記においては、待機印刷確認画面において、待機印刷の印刷要求を指示して、さらに、ジョブ実行受付画面において、印刷を指示する場合について説明したが、待機印刷確認画面において、待機印刷の実行の有無を求めず、待機印刷ジョブが実行される旨の情報の提示のみとすることも可能である。
【0174】
そして、ジョブ実行受付画面において、待機印刷確認画面を表示したユーザ端末に対応するユーザ名のボタンを表示して、ユーザ名を押下(選択)することにより、印刷データの印刷処理を実行するようにしても良い。これにより、煩雑な操作を必要とせず、簡易に待機印刷の印刷処理を実行することも可能である。
【0175】
(実施の形態5)
上記の実施の形態においては、装置がプリントアウト可能状態であるウォームアップ状態に移行した場合に、待機印刷確認画面を待機印刷ジョブを送信したユーザ端末であるパソコンに表示させて、ユーザに印刷するか否かの要求をする場合について説明したが、ユーザがユーザ端末付近にいない場合には、待機印刷確認画面が表示されてもユーザは確認することができない。
【0176】
一方、ユーザの携帯端末にも待機印刷確認画面が表示されていることを通知可能であれば、ユーザにとって利便性が高い。
【0177】
例えば、図1で示される携帯端末400,450に情報を通知する場合について説明する。
【0178】
図16は、本発明の実施の形態5に従う待機印刷確認画面の追加配信の設定を説明するフロー図である。
【0179】
図16を参照して、まず、ユーザID毎に待機印刷確認画面消去指示回数をカウントする(ステップS50)。
【0180】
そして、次に、カウント数が「2」以上か否かを判断する(ステップS51)。そして、カウント数が「2」以上の場合には、追加配信のフラグを「有」に設定する(ステップS52)。
【0181】
そして、処理を終了する(エンド)。
図17は、本発明の実施の形態5に従うMFP100の記憶部102に格納されているユーザ管理テーブルを説明する図である。
【0182】
図17を参照して、ここでは、IPアドレスに加えて、さらにメールアドレスもユーザ名に対応して登録されている場合が示されている。また、ユーザIDにそれぞれ対応して追加配信フラグの欄が設けられている。そして、ユーザID「1」の追加配信フラグは「有」に設定され、その他は「無」に設定されている場合が示されている。
【0183】
本実施の形態5に従う方式においては、例えば、図8のステップS13において、待機印刷確認画面の表示を指示する際に、追加配信のフラグが「有」か「無」かを確認する。
【0184】
そいて、追加配信のフラグが「無」の場合には、通常の処理を実行するものとする。
一方、追加配信のフラグが「有」の場合には、対応するメールアドレスの宛先に対して待機印刷確認画面がユーザ端末に表示されている旨を通知する情報を送信するものとする。
【0185】
具体的には、ジョブ実行確認手段114は、例えばユーザID「1」であるユーザAのユーザ端末(パソコン200)に待機印刷確認画面の表示指示をする際、併せて登録されているメールアドレスに対して待機印刷確認画面が表示されている旨を通知する情報を送信する。
【0186】
これにより、ユーザは携帯端末400からの当該情報の通知に従って待機印刷確認画面において上述した処理を実行することが可能であるためユーザにとって利便性が高い。
【0187】
あるいは、当該携帯端末から直接、待機印刷確認画面で説明した印刷要求をMFP100に対して送信可能なようにすることも可能である。
【0188】
なお、本例においては、カウント数が「2」以上である場合を一例として説明したが、カウント数を「1」とすることも可能であるし、あるいはさらに別の値とすることも可能である。
【0189】
あるいは、カウント数に限られず、最初から登録されているメールアドレスに追加配信するようにすることも可能である。
【0190】
なお、MFP100を制御する各部について、コンピュータを機能させて、上述のフローで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0191】
なお、プログラムは、コンピュータのオペレーションシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0192】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0193】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0194】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0195】
【図1】本発明の実施の形態1に従う画像形成システムを説明する概略図である。
【図2】本発明の実施の形態に従うMFP100の機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1に従うパソコン200の概略構成を説明するブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1に従うパソコン200のディスプレイ部205に表示される印刷設定画面を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態1に従うMFP100の記憶部102に格納されているユーザ管理テーブルを説明する図である。
【図6】本発明の実施の形態1に従う印刷ジョブの実行を説明する処理の流れを説明するフロー図である。
【図7】印刷ジョブを受信した場合に蓄積されるジョブ管理テーブルの内容を説明する図である。
【図8】本発明の実施の形態1に従う待機印刷の実行を説明するフロー図である。
【図9】本発明の実施の形態1に従う待機印刷確認画面を説明する図である。
【図10】本発明の実施の形態2に従う待機印刷の実行を説明するフロー図である。
【図11】本発明の実施の形態2に従う待機印刷ジョブの並び替えを実行した場合のジョブ管理テーブルを説明する図である。
【図12】本発明の実施の形態3に従う待機印刷の実行を説明するフロー図である。
【図13】本発明の実施の形態3に従う待機印刷ジョブの並び替えを実行した場合のジョブ管理テーブルを説明する図である。
【図14】本発明の実施の形態4に従う待機印刷の実行を説明するフロー図である。
【図15】本発明の実施の形態4に従うジョブ実行受付画面を説明する図である。
【図16】本発明の実施の形態5に従う待機印刷確認画面の追加配信の設定を説明するフロー図である。
【図17】本発明の実施の形態5に従うMFP100の記憶部102に格納されているユーザ管理テーブルを説明する図である。
【符号の説明】
【0196】
1 画像形成システム、100 MFP、101 制御部、102 記憶部、103 画像読取部、104 画像処理部、105 操作パネル部、106 印刷部、107 通信部、108 電力モード切替部、110 ジョブ受取手段、111 内部バス、112 ジョブ並び替え手段、114 ジョブ実行制御手段、116 ジョブ実行確認手段、200,250,300 パソコン、400,450 携帯端末、800 ネットワーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷データを含む複数種類のジョブを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信したジョブを一旦記憶する記憶手段と、
前記受信したジョブの種類を判別する判別手段と、
前記判別手段により、判別したジョブの種類に応じて印刷処理を実行する実行手段と、
前記判別手段により判別されたジョブが所定モード時にはジョブを前記記憶手段に蓄積する待機印刷ジョブである場合に前記実行手段において前記待機印刷ジョブを実行する場合には、前記待機印刷ジョブを送信した情報処理装置に対して前記待機印刷ジョブの印刷許可の確認を求めるジョブ実行確認手段とを備え、
前記実行手段は、前記ジョブ実行確認手段による印刷許可の確認結果に基づいて前記待機印刷ジョブに含まれる印刷データの印刷処理を実行する、画像形成装置。
【請求項2】
前記所定モードは、前記実行手段による印刷データの印刷処理が実行されてから所定期間、次の印刷処理の実行が無い場合に移行し、
前記実行手段は、前記所定モードに移行するまでの間、前記ジョブ実行確認手段により印刷許可が確認された前記待機印刷ジョブに含まれる印刷データの印刷処理を実行する、請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記ジョブ実行確認手段は、前記所定のモードに移行した場合には、前記所定モードに移行する前にした前記待機印刷ジョブの印刷許可の確認を無効とする、請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記記憶手段に受信した順に記憶された複数の待機印刷ジョブについて、各前記待機印刷ジョブに含まれる属性情報に基づいて順番を並び替えるジョブ並び替え手段をさらに備え、
前記ジョブ実行確認手段は、前記ジョブ並び替え手段により並び替えられた順番で前記待機印刷ジョブを送信した情報処理装置に対して印刷許可の確認を求める、請求項1記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記属性情報は、カラー印刷あるいはモノクロ印刷に相当する、請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記ジョブは、さらに送信元情報を含み、
前記ジョブ実行確認手段は、前記待機印刷ジョブを実行する場合には、前記待機印刷ジョブを送信した情報処理装置に対して前記記憶手段に記憶されている同一の送信元情報を含む別の待機印刷ジョブの印刷許可についても一括して確認を求める、請求項1記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記ジョブ実行確認手段は、前記記憶手段に受信した順に記憶された複数の待機印刷ジョブについて、前記記憶手段に記憶された前記複数の待機印刷ジョブを送信したそれぞれの情報処理装置に対して待機印刷ジョブの印刷許可の確認を求め、
前記実行手段は、前記情報処理装置からの印刷許可の確認結果の順に対応する前記待機印刷ジョブに含まれる印刷データの印刷処理を実行する、請求項1記載の画像形成装置。
【請求項8】
操作手段をさらに備え、
前記実行手段は、前記ジョブ実行確認手段による印刷許可の確認結果に基づいて前記待機印刷ジョブに含まれる印刷データの印刷処理の実行受付画面を表示し、前記操作手段による前記実行受付画面の操作指示に従って印刷処理を開始する、請求項1記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記ジョブ実行確認手段は、前記待機印刷ジョブを送信した情報処理装置に対して前記待機印刷ジョブの印刷許可の確認を求め、前記情報処理装置から印刷許可の確認が無い場合には、予め登録された携帯端末に前記待機印刷ジョブの印刷許可の確認を求める情報を送信する、請求項1記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−137410(P2010−137410A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−314625(P2008−314625)
【出願日】平成20年12月10日(2008.12.10)
【出願人】(000001270)コニカミノルタホールディングス株式会社 (4,463)
【Fターム(参考)】