説明

画像形成装置

【課題】世代コピーを繰り返し行っても、世代間の複製媒体の色差を低減する画像形成装置を提供する。
【解決手段】媒体を読み取る画像読取部と、画像データから付加情報を抽出する付加情報抽出部と、付加情報から画像読取部が読み取った媒体がオリジナル媒体であるか、複製媒体であるかを判定し、判定結果が複製媒体であるときに世代コピー色再現方式を選択する色再現方式選択部と、画像データの色情報を忠実に再現すると共に、印刷時に表現できない色域の色情報を印刷時に表現可能な色域の情報に色変換する世代コピー色再現方式を実現する色再現部と、複製媒体である旨の付加情報を生成する付加情報生成部と、世代コピー色再現処理後の色情報を含む画像データと付加情報生成部が生成した付加情報との双方を含む印刷データを生成する印刷データ生成部と、印刷データを印刷する印刷部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、紙などの媒体を読み取って画像データ化する画像読取部と、印刷データを紙などの媒体に印刷する印刷部とを備える画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複合機などにより実現される画像形成装置は、RGBセンサによるスキャナ機能でオリジナルの原稿(オリジナル媒体)を読み取って画像データ化し、広い色域をもつ画像データの色(入力色)を、印刷機能が印字するときに表現可能な出力色再現範囲内にするために、入力色の色域を出力色再現範囲内に圧縮する。そして、画像形成装置は、その色域を圧縮した色データの画像データを印字したコピー(複製媒体)を出力していた。そのため、複製媒体の色とオリジナル媒体の色との間で色差が生じてしまう。
そして、従来の画像形成装置は、複製媒体(第1世代の複製媒体)をさらにスキャナ機能で読み取って、入力色の色域を出力色再現範囲内に圧縮した色データの画像データを印字してコピー(第2世代の複製媒体)を出力していた。そのため、第2世代の複製媒体は、第1世代の複製媒体よりさらにオリジナル媒体との色差が広がっていた。
このように、複製媒体のコピーにさらにコピーを重ねる世代コピーを繰り返すことで、世代コピーが繰り返された第N世代の複製媒体は、オリジナル媒体との色差が広がるだけでなく、第1世代や第2世代の複製媒体との色差も広がっていた。
【0003】
特許文献1の画像形成装置は、スキャナ機能でオリジナル媒体を読み取ったときに、画像データに含まれる広い色域の色データの特徴(特徴量情報)を画像データ内に埋め込む。そして、画像形成装置は、前記した従来の方法と同じく、スキャナ機能でオリジナル媒体を読み取って画像データ化し、広い色域をもつ画像データの入力色を、印刷機能が印字するときに表現可能な出力色再現範囲内にするために、入力色の色域を出力色再現範囲内に圧縮する。そして、画像形成装置は、その圧縮した色データの画像データに特徴量情報を埋め込んで印字したコピー(第1世代の複製媒体)を出力する。
特許文献1の画像形成装置は、この第1世代の複製媒体をスキャナ機能で読み取ることで、第1世代の複製媒体の画像データに埋め込まれた特徴量情報を抽出し、抽出した特徴量情報(オリジナルの特徴量情報)に基づき、第1世代の複製媒体を読み取って取得した色データを、広い色域のオリジナル媒体の色に近づける色補正を行う。
そして、特許文献1の画像形成装置は、色補正後の入力色を印刷機能が印字するときに表現可能な出力色再現範囲内にするために、色補正後の入力色の色域を出力色再現範囲内に圧縮する。そして、画像形成装置は、その色域を圧縮した色データの画像データにオリジナルの特徴量情報を埋め込んで印字したコピー(第2世代の複製媒体)を出力する。
これにより、特許文献1の画像形成装置は、第1世代の複製媒体とオリジナル媒体との色差と、世代コピーが繰り返された第N世代の複製媒体とオリジナル媒体との色差とで、色差がほとんど変わらない世代コピーをすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−194850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、オリジナルの特徴量情報を画像データ内に埋め込む画像形成装置は、オリジナル媒体の色に近づける色補正を行うものであるため、世代コピーを繰り返す毎にオリジナル媒体との色差が広がることを低減することはできるが、世代コピーを行う毎に、オリジナル媒体の画像データに含まれる広い色域の色データの特徴(特徴量情報)を用いて色補正を行い、色補正後の入力色の色域を出力色再現範囲内に圧縮する処理を行っているため、第1世代、第2世代、・・・、第N世代それぞれの(世代間の)複製媒体の色が異なるという問題点があった。
【0006】
本発明は、以上のような問題を解決するためになされたものであり、世代コピーを繰り返し行っても、世代間の複製媒体の色差を低減する画像形成装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の画像形成装置は、複製媒体を読み取る画像読取部と、読み取った画像データの色情報を印刷時に表現可能な色域の情報に色変換する色再現部と、この色変換した印刷データで世代コピーを行う印刷部とを備える画像形成装置であって、前記色再現部は、前記画像読取部から取得した画像データの色情報を忠実に再現すると共に、前記印刷時に表現できない色域の色情報を前記印刷時に表現可能な色域の情報に色変換する世代コピー色再現方式を実現する構成とした。
【発明の効果】
【0008】
本発明の画像形成装置によれば、世代コピーが繰り返し行われた媒体であっても、複製媒体を読み取った画像データの印刷時に表現可能な色域の色情報を忠実に再現すると共に、印刷時に表現できない色域の色情報を印刷時に表現可能な色域の情報に色変換するため、世代間の複製媒体の色差を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1の実施形態に係る画像形成装置のブロック図である。
【図2】L*−C*二次元座標平面と、世代コピー色再現処理Xにより行われる処理の概要を示す色調図である。
【図3】L*−C*二次元座標平面と、オリジナル色再現処理Yにより行われる処理の概要を示す色調図である。
【図4】第1の実施形態に係る画像形成装置が行う処理動作のフローチャートである。
【図5】第1の実施形態に係る画像形成装置が行う処理動作のフローチャートである。
【図6】第2の実施形態に係る画像形成装置のブロック図である。
【図7】第2の実施形態に係る画像形成装置が行う処理動作のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、本発明をスキャナ機能およびコピー機能を備えたデジタル複合機に適用した場合を例にとり、適宜図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置のブロック図である。
【0011】
[画像形成装置1の構成]
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置1は、画像データ補正部10と、スキャナ機能を備えて原稿を読み取って画像データを生成し、画像データ補正部10に出力する画像読取部30と、コピー機能を備えて画像データ補正部10から取得した印刷データを印刷する印刷部40とを主に備える装置である。
【0012】
[画像データ補正部10の構成]
画像データ補正部10は、画像読取部30が媒体を読み取って生成した画像データを取得し、その画像データの色を補正し、付加情報を埋め込み、印刷部40で印刷可能な形式の印刷データを生成する構成部であり、付加情報抽出部11と、色再現方式選択部12と、画像補正部13と、色再現部14と、付加情報生成部15と、印刷データ生成部16と、記憶部20とを備える。
【0013】
記憶部20は、CIELab(CIE 1976 L*a*b* colour space)表色系で表現可能な色情報[L*,a*,b*]のすべてが記憶された入力色再現範囲内情報201と、印刷部40が印刷時に表現可能なCIELab表色系の色情報[L*,a*,b*](出力色情報)のすべてが記憶された出力色再現範囲内情報202と、後記する色変換情報203を記憶する構成部である。
この出力色再現範囲内情報202は、印刷部40が印刷時にCMYKカラーモデル(以下、CMYKとする)で色を表現して印刷するため、このCMYKで表現可能なCIELab表色系の色情報[L*,a*,b*]である。
【0014】
付加情報抽出部11は、画像読取部30が媒体を読み取って生成した画像データに含まれる付加情報を抽出する構成部である。
ここで、付加情報には、識別マークを用いてもよいし、パーコードや二次元コード、電子透かしでもよく、画像読取部30で読み取られた原稿が複製されたものであれば、その原稿に付与された付加情報に、原稿が複製されたものであることを示す情報(複製情報)が含まれていればよい。
【0015】
色再現方式選択部12は、付加情報抽出部11により抽出された付加情報に、複製情報が含まれているか否かを判定する。この判定処理は、付加情報から複製情報を取得できたか否かで行う。判定処理の結果、複製情報を取得できた場合は、“世代コピー”を示す情報を含めた選択情報を生成し、一方、複製情報を取得できなかった場合は、“オリジナル”を示す情報を含めた選択情報を生成する。そして、この選択情報を色再現部14に出力する。
ここで、“オリジナル”とは、画像読取部30が読み取った原稿が一度もコピーされていないものであることを示す。また、“世代コピー”とは、画像読取部30が読み取った原稿が一度以上コピーされたものであることを示す。
【0016】
[画像補正部13]
画像補正部13は、画像読取部30が生成した画像データを取得し、画像補正処理を行う構成部であり、例えば、シェーディング補正、フィルタ処理、デスクリーニング処理などの画像補正処理を行う。また、画像補正部13は、入力色成分変換部131を備える。
【0017】
入力色成分変換部131は、画像データに含まれるRGB信号で表された色データを、CIELab表色系(L***表色系)の色情報に変換する構成部である。
例えば、色データ[R,G,B]は、まず、XYZ表色系に変換してから、さらに、CIELab表色系に変換することで、対応するCIELab表色系の色情報である明度L*と、色度a*,b*とに変換することができる。この変換処理は、マトリクス演算をすることで行われる。
そして、入力色成分変換部131は、画像データを構成するすべての画素の色データ[R,G,B]を、CIELab表色系の色情報[L*,a*,b*]に変換する。
【0018】
[色再現部14]
色再現部14は、画像補正部13から、画像補正処理および入力色成分変換部131が行った処理後の画像データを取得し、その画像データを構成する各画素の色情報[L*,a*,b*](入力色情報)を取得する。さらに、色再現方式選択部12から選択情報を取得する。そして、その選択情報に応じて、画像データを構成する画素すべての色情報(入力色情報)に対して、後記する世代コピー色再現処理Xまたはオリジナル色再現処理Yを実行して、入力色情報を、記憶部20に記憶された出力色再現範囲内情報202に基づき、印刷部40が印刷時に表現可能なCIELab表色系の色情報(出力色情報)に変換する。その出力色情報への変換(色の補正)が行われた色補正画像データを印刷データ生成部16に出力する構成部である。
【0019】
<色変換情報203>
色再現部14が行う出力色情報へ変換する(色の補正を行う)ための色変換情報203は、次に示すように予め算出されて、記憶部20に記憶されている。
CIELab表色系の色情報[L*,a*,b*]の彩度C*は、式(1)を用いて算出される。
【数1】

【0020】
ここで、図2は、L*−C*二次元座標平面と、世代コピー色再現処理Xにより行われる処理の概要を示す色調図である。また、図3は、L*−C*二次元座標平面と、オリジナル色再現処理Yにより行われる処理の概要を示す色調図である。
入力色再現領域Finは、記憶部20に記憶された入力色再現範囲内情報201に基づく色調の領域である。つまり、CIELab表色系で表現可能な色情報[L*,a*,b*]のすべてをL*−C*二次元座標平面上で表現した領域である。
また、出力色再現領域Foutは、記憶部20に記憶された出力色再現範囲内情報202に基づく色調の領域である。つまり、印刷部40が印刷時に表現可能なCIELab表色系の色情報[L*,a*,b*](出力色情報)のすべてをL*−C*二次元座標平面上で表現した領域である。
色調の領域は、出力色再現領域Foutの方が、入力色再現領域Finより狭いものである。
【0021】
ここで、入力色再現領域Fin内の点をPinとし、その点の色調を示す座標を(L*in,C*in)とする。また、出力色再現領域Fout内の点をPoutとし、その点の色調を示す座標を(L*out,C*out)とする。
点Tは、出力色再現領域Foutの彩度C*が最大値となる点であり、点Tの座標は(L*t,C*t)で示される。また、点T0は、点Tの色情報の彩度C*が0となる点であり、点T0の座標は(L*t,0)で示される。
ここで、入力色再現領域Finの境界線(Borderline)上の点PBinの座標(L*in,C*in)と点T0とを通る直線αと、出力色再現領域Foutの境界線との交点である点PBoutの座標は(L*out,C*out)で示される。
これらの座標に基づき、点PBinと点PBoutとの距離DBvと、点PBinと点T0との距離DBwとを算出し、そして、距離DBvと距離DBwとから、縮尺比r(=DBv/DBw)を算出する。
【0022】
以上に示した、
・点Tの座標(色調)
・点T0の座標(色調)
・入力色再現領域Finの境界線上の点PBin(点PBin1,点PBin2,・・・)のすべての座標(色調)
・点PBinの数(点PBin1,点PBin2,・・・)だけ存在する、入力色再現領域Finの境界線上の点PBinと点T0とを通る直線α(α1,α2,・・・)
・直線α(α1,α2,・・・)と、出力色再現領域Fout境界線との交点PBout(点PBout1,点PBout2,・・・)の座標(色調)
・直線αの数だけ存在する、縮尺比r
などの情報は、色変換情報203として記憶部20に、不図示のデータベースで関連付けられて記憶されている。
縮尺比rは、直線α(α1,α2,・・・)上の、点PBin(点PBin1,点PBin2,・・・)と、点PBout(点PBout1,点PBout2,・・・)とで関連付けられて記憶されている。
【0023】
<世代コピー色再現処理X>
色再現部14が実行する世代コピー色再現処理Xについて以下に示す。
色再現方式選択部12から取得した選択情報が“世代コピー”である場合に、色再現部14は、世代コピー色再現処理Xを実行する。これにより、記憶部20に記憶された出力色再現範囲内情報202を参照して、入力色情報が出力再現範囲内の色情報(出力色再現範囲内情報202に含まれる色情報)である場合、入力色情報と一致する色を出力色情報とする。一方、入力色情報が出力再現範囲外の色情報(出力色再現範囲内情報202に含まれない色情報)である場合、点T0の色調に一番近く、出力再現範囲内の入力色情報の色調(出力色再現領域Foutの境界線上の色調)である色情報を出力色情報とする。
【0024】
色再現部14は、世代コピー色再現処理Xを実行することで、次に示すように、入力色情報を出力色情報とする。
まず、色再現部14は、記憶部20から、入力色再現範囲内情報201と、出力色再現範囲内情報202と、色変換情報203とを取得する。
そして、色再現部14は、入力色情報(CIELab表色系の色情報[L*,a*,b*])の彩度C*を式(1)を用いて算出することで、入力色情報の色調を示す座標(L*in,C*in)を取得する。
【0025】
そして、別途、入力色情報[L*,a*,b*]の色相角度hを、式(2)を用いて算出しておく。
【数2】

【0026】
次に、色再現部14は、入力色情報の座標(色調)が出力再現範囲内の座標(色調)であるか否かを判定し、入力色情報の座標が出力再現範囲内の座標である場合、入力色情報と一致する色を出力色情報とする。
一方、入力色情報が出力再現範囲外の色情報である場合、その入力色情報Pminの座標(L*in,C*in)が、どの直線α(入力色再現領域Finの境界線上の点PBinと点T0とを通る直線)上に位置するかを判定し、該当する(位置する)直線を取得する。
そして、入力色情報Pminの出力色は、抽出された直線αと、出力色再現領域Fout境界線との交点である点PBoutの座標の(L*out,C*out)で示される。
【0027】
そして、出力色情報[L*out,a*out,b*out]のa*out、b*outは、式(3)により、算出することができる。
【数3】


以上のようにして、入力色情報が出力再現範囲外の色情報である場合、点T0の色調に一番近く、出力再現範囲内の入力色情報の色調を有する出力色再現領域Foutの境界線上の色情報[L*out,a*out,b*out]が、出力色情報に選出される。
【0028】
<オリジナル色再現処理Y>
また、色再現部14が実行するオリジナル色再現処理Yについて以下に示す。
色再現方式選択部12から取得した選択情報が“オリジナル”である場合に、色再現部14は、オリジナル色再現処理Yを実行する。これにより、入力色情報は、出力再現範囲内の出力色情報に変換される。
【0029】
図3に示すように、色再現部14はオリジナル色再現処理Yにより、入力色再現領域Finの境界線上の点(点PBin)と点T0とを通る直線α上に位置する入力色(点Pnin)の座標(L*in,C*in)から、出力色(点Pnout)の座標を、次に示すように算出する。
【0030】
まず、色再現部14は記憶部20から、入力色再現範囲内情報201と、出力色再現範囲内情報202と、色変換情報203とを取得する。
そして、点Pninと点T0との距離Dnwを求め、距離Dnwと縮尺比rとを乗算して、距離Dnvを算出し、点Pninから点T0の向きに距離Dnvだけ移動した位置の座標(L*out,C*out)が出力色(点Pnout)の座標となる。
【0031】
ここで、上記の出力色(点Pnout)の座標を算出する手順をベクトル式で示すと式(4)で表される。
【数4】


そして、色再現部14は、得られた点Pnoutの座標(L*out,C*out)から、出力色の色情報[L*out,a*out,b*out]を算出する。同様に、出力色情報[L*out,a*out,b*out]のa*out、b*outは、式(3)により、算出することができる。
【0032】
色再現部14は、以上に示す世代コピー色再現処理Xまたはオリジナル色再現処理Yを実行して得られた、出力色情報への変換(色の補正)が行われた色補正画像データを印刷データ生成部16に出力する。
【0033】
[付加情報生成部15]
付加情報生成部15は、複製情報を含めた付加情報を生成し、印刷データ生成部16に出力する構成部である。
ここで生成する付加情報は、画像読取部30が生成した画像データから、付加情報抽出部11がその付加情報を抽出することができるものである。
【0034】
[印刷データ生成部16]
印刷データ生成部16は、色再現部14から色補正画像データを取得し、CIELab表色系(L***表色系)で表された色情報を、CMYKに変換する出力色成分変換部161を備え、色補正画像データの色情報をCMYKに変換して、付加情報生成部15から取得した付加情報を埋め込んだ印刷データを生成する。
そして、印刷データ生成部16は、印刷データを印刷部40に出力する。
【0035】
ここで、出力色成分変換部161は、例えば、色情報[L*,a*,b*]を、まず、XYZ表色系に変換してから、さらに、CMYKに変換することで、対応するCMYKで表された色データ[C,M,Y,K]に変換することができる。この変換処理は、マトリクス演算をすることで行われる。
【0036】
なお、画像形成装置1は、図示を省略したCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HD(Hard Disc)等を備えた一般的なコンピュータで構成することができ、コンピュータを前記した各手段として機能させるプログラムにより動作させることができる。
【0037】
[画像形成装置1の処理動作]
続いて、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置1が行う処理動作について、図4,5を参照して説明する(適宜図1〜3を参照)。
まず、画像読取部30は、原稿を読み取って画像データを生成して画像データ補正部10に出力する(ステップS101,図4)。
【0038】
画像補正部13は、画像読取部30から取得した画像データに、シェーディング補正、フィルタ処理、デスクリーニング処理などの画像補正処理を行う(ステップS102)。
入力色成分変換部131は、画像補正処理が行われた画像データに含まれるRGB信号で表された色データ[R,G,B]を、CIELab表色系の色情報[L*,a*,b*]に変換する(RGB→CIELab)(ステップS103)。これにより、色再現部14は、入力色成分変換部131から画像データを構成する各画素の色情報[L*,a*,b*](入力色情報)を取得する(ステップS104)。
【0039】
付加情報抽出部11は、画像読取部30から取得した画像データに含まれる付加情報を抽出する(ステップS105)。
色再現方式選択部12は、付加情報抽出部11により抽出された付加情報から複製情報を取得できたか否かを判定する(ステップS106)。
複製情報を取得できた場合(ステップS106,Yes)、色再現方式選択部12は、“世代コピー”を示す情報を含めた選択情報を生成する(ステップS107)。一方、複製情報を取得できなかった場合(ステップS106,No)、色再現方式選択部12は“オリジナル”を示す情報を含めた選択情報を生成する(ステップS108)。
そして、色再現方式選択部12は、生成した選択情報を色再現部14に出力する(ステップS109)。これにより、色再現部14は、色再現方式選択部12から選択情報を取得する(ステップS110)。
【0040】
そして、色再現部14は、選択情報を判定する(世代コピー/オリジナル)(ステップS111,図5)。
選択情報が“世代コピー”である場合(ステップS111,世代コピー)、色再現部14は、世代コピー色再現処理Xを実行し(ステップS112)、入力色情報を、記憶部20に記憶された出力色再現範囲内情報202に基づき、印刷部40が印刷時に表現可能なCIELab表色系の色情報(出力色情報)に変換する(ステップS113)。
【0041】
一方、選択情報が“オリジナル”である場合(ステップS111,オリジナル)、色再現部14は、オリジナル色再現処理Yを実行し(ステップS114)、入力色情報を、記憶部20に記憶された出力色再現範囲内情報202に基づき、印刷部40が印刷時に表現可能な色情報(出力色情報)に変換する(ステップS115)。
色再現部14は、画像データを構成する画素すべての色情報(入力色情報)が出力色情報への変換(色の補正)が行われた色補正画像データを生成する(ステップS116)。
付加情報生成部15は、複製情報を含めた付加情報を生成する(ステップS117)。
【0042】
印刷データ生成部16は、色再現部14から色補正画像データを取得し、さらに、付加情報生成部15から付加情報を取得する(ステップS118)。
出力色成分変換部161が、CIELab表色系で表された色補正画像データの色情報を、CMYKの色データに変換する(CIELab→CMYK)(ステップS119)。
印刷データ生成部16は、付加情報生成部15から取得した付加情報を埋め込んだ印刷データを生成する(ステップS120)。そして、印刷データ生成部16は、印刷データを印刷部40に出力する(ステップS121)。これにより、印刷部40は印刷データを所定の媒体に印刷する印刷処理を開始する。そして、画像形成装置1はすべての処理を終了する。
【0043】
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置1によれば、世代コピー時には出力色再現範囲内の色を維持する世代コピー色再現処理を選択するため、世代間のコピーにおいて、色の再現性が向上する。
【0044】
<第二の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置について説明する。第1の実施形態にかかる画像形成装置1との相違点を中心に説明する。図6は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置のブロック図である。図1と同様の部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0045】
[画像形成装置1A、画像データ補正部10Aの構成]
図6に示すように、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置1Aは、本発明の第1の実施形態に係る画像データ補正部10が備える色再現方式選択部12の代わりに、色再現方式選択部12Aを備え、さらに画像データ補正部10Aは、入力色領域検出部17を備える。また、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置1の構成にさらに、ユーザにより操作され、ユーザが入力した指示内容を含む指示データを生成して、色再現方式選択部12Aに出力する入力部50と、ユーザが視認可能な表示画像データを生成し出力する表示部60とを備える。
【0046】
[色再現方式選択部12A]
色再現方式選択部12Aは、付加情報抽出部11により抽出された付加情報に、複製情報が含まれているか否かを、付加情報から複製情報を取得できたか否かで判定し、判定の結果に応じて、入力色領域検出部17に検出要求データを出力し、入力色領域検出部17から返還データを、または入力部50から指示データを取得する。そして、判定の結果や外部構成部からのデータに応じて、“世代コピー”または“オリジナル”を示す情報を含めた選択情報を生成し、色再現部14に出力する選択部である。
色再現方式選択部12Aは、例えば、次に示す処理を行う。
【0047】
色再現方式選択部12Aは、付加情報抽出部11により抽出された付加情報に、複製情報が含まれているか否かを判定する。この判定処理は、付加情報から複製情報を取得できたか否かで行う。
判定処理の結果、複製情報を取得できなかった場合、色再現方式選択部12Aは、“オリジナル”を示す情報を含めた選択情報を生成し色再現部14に出力する。この複製情報を取得できなかった場合の処理は、第1の実施形態の色再現方式選択部12と同じである。
一方、判定処理の結果、複製情報を取得できた場合、色再現方式選択部12Aは、入力色領域検出部17に処理を開始させる検出要求データを出力し、次に、入力色領域検出部17から返還データを取得するまで、または入力部50から指示データを取得するまで待機する。
【0048】
色再現方式選択部12Aは、入力色領域検出部17から返還データを取得した場合、“世代コピー”を示す情報を含めた選択情報を生成し、色再現部14に出力する。この処理は、第1の実施形態の色再現方式選択部12の複製情報を取得できた場合の処理と同じである。
一方、入力部50から指示データを取得した場合、色再現方式選択部12Aは、指示データの情報が、世代コピー色再現処理Xを選択する情報であれば、“世代コピー”を示す情報を含めた選択情報を生成し、一方、オリジナル色再現処理Yを選択する情報であれば、“オリジナル”を示す情報を含めた選択情報を生成し、後記する色再現部14に出力する。選択情報を生成する処理は、第1の実施形態の色再現方式選択部12と同じである。
【0049】
[入力色領域検出部17]
入力色領域検出部17は、色再現方式選択部12Aから処理開始の検出要求データを取得してから処理を開始し、画像データを構成する画素すべてに対して、記憶部20に記憶された出力色再現範囲内情報202を参照して、出力色再現範囲外となる色情報(出力色再現範囲内情報202に含まれない色情報)をもつ画素が占める割合を算出し、算出値に応じて、色再現部14に実行させる処理(世代コピー色再現処理Xまたはオリジナル色再現処理Y)をユーザが選択できる画面データを生成する検出部である。
入力色領域検出部17は、例えば、次に示す処理を行う。
【0050】
まず、色再現方式選択部12Aから処理開始の検出要求データを取得した入力色領域検出部17は、色再現部14が入力色成分変換部131から取得した画像データを、色再現部14から取得する。ここで、入力色領域検出部17が取得する画像データは、その画像データに含まれるRGBの色データがCIELab表色系の色情報に変換されていればよく、直接、入力色成分変換部131から画像データを取得しても構わない。
その画像データを構成する各画素の色情報[L*,a*,b*](入力色情報)を取得し、画像データを構成する画素すべてに対して、出力色再現範囲外となる色情報をもつ画素が占める割合(割合値R)を算出する。
【0051】
ここで、割合値Rが所定値K未満であれば、色再現方式選択部12Aに“世代コピー”を示す情報を含めた選択情報を生成させるために、入力色領域検出部17は色再現方式選択部12Aに返還データを出力する。
一方、割合値Rが所定値K以上であれば、入力色領域検出部17は、色再現部14に実行させる処理、世代コピー色再現処理Xまたはオリジナル色再現処理Yをユーザが選択できる画面データを生成し、表示部60に画面データを出力する。
【0052】
ここで、所定値Kは予め決められた値であり、この所定値Kを小さい値に設定することによって、ユーザが選択できる画面データを生成する率が高まり、画像形成装置1Aが備える色再現方式選択部12Aと、入力色領域検出部17と、入力部50と、表示部60とにより、ユーザに色再現部14に実行させる処理を選択させることができるため、ユーザが意図した色再現処理を行うことができる。
この所定値Kは、入力色領域検出部17が有している情報であってもよいし、記憶部20に記憶された情報であってもよい。
【0053】
[画像形成装置1Aの処理動作]
続いて、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置1Aが行う処理について、図7を参照して説明する(適宜図4,6を参照)。ここで、図4〜5に記載された第1の実施形態に係る画像形成装置1が行う処理と同じとなる処理(ステップS101〜ステップS105およびステップS109〜ステップS121)についての説明は省略する。
【0054】
付加情報抽出部11は、画像読取部30から取得した画像データに含まれる付加情報を抽出する(ステップS105,図4)。
色再現方式選択部12Aは、付加情報抽出部11により抽出された付加情報から複製情報を取得できたか否かを判定する(ステップS201)。
複製情報を取得できなかった場合(ステップS201,No)、色再現方式選択部12Aは“オリジナル”を示す情報を含めた選択情報を生成する(ステップS202)。そして、色再現方式選択部12Aは、生成した選択情報を色再現部14に出力する(ステップS109,図4)。
一方、複製情報を取得できた場合(ステップS201,Yes)、色再現方式選択部12Aは、検出要求データを生成して、入力色領域検出部17に検出要求データを出力する(ステップS203)。
【0055】
入力色領域検出部17は、ステップS104(図4)にて、色再現部14が入力色成分変換部131から取得した画像データを構成する各画素の色情報[L*,a*,b*](入力色情報)を、色再現部14から取得する(ステップS204)。
そして、入力色領域検出部17は、その画像データを構成する画素すべてに対して、記憶部20に記憶された出力色再現範囲内情報202を参照して、出力色再現範囲外となる色情報をもつ画素が占める割合値Rを算出し(ステップS205)、その割合値Rと所定値Kとを比較する(ステップS206)。
【0056】
割合値Rが所定値K未満(ステップS206,R<K)であれば、入力色領域検出部17は色再現方式選択部12Aに返還データを出力する(ステップS207)。そして、色再現方式選択部12Aは、“世代コピー”を示す情報を含めた選択情報を生成する(ステップS208)。そして、生成した選択情報を色再現部14に出力する(ステップS109,図4)。
【0057】
一方、割合値Rが所定値K以上であれば(ステップS206,R≧K)、入力色領域検出部17は、色再現部14に実行させる処理である世代コピー色再現処理Xまたはオリジナル色再現処理Yをユーザが選択可能な画面データを生成し(ステップS209)、表示部60に出力する。
表示部60は、入力色領域検出部17から画面データを取得して、ユーザが視認可能にした画面を表示し(ステップS210)、ユーザが入力した(ステップS211)指示を入力部50はデータ化し、この指示データを色再現方式選択部12Aに出力する。
【0058】
色再現方式選択部12Aは、指示データに含まれた情報を判定する(ステップS212)。
指示データが世代コピー色再現処理Xが選択された情報であれば(ステップS212,世代コピー色再現処理X)、色再現方式選択部12Aは“世代コピー”を示す情報を含めた選択情報を生成する(ステップS213)。
一方、指示データがオリジナル色再現処理Yが選択された情報であれば(ステップS212,オリジナル色再現処理Y)、色再現方式選択部12Aは“オリジナル”を示す情報を含めた選択情報を生成する(ステップS214)。
そして、生成した選択情報を色再現部14に出力する(ステップS109,図4)。
【0059】
本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置1Aによれば、コピー出力に新たな情報を付け加えて複写原稿としたコピーにおいて、ユーザの指示により色再現方式を選択することにより、ユーザの意図した色再現処理を行うことができる。
【0060】
実施形態では画像形成装置としてデジタル複合機を適用した例を説明したが、ファクシミリ(FAX)やコピー機にも適用可能である。なお、電子写真方式だけではなく、インクジェットなどの画像形成装置にも応用できるのは言うまでもない。
また、付加情報として、識別マークを付加してパターンマッチングによる検出を用いて行ってもよいし、バーコードや二次元コードを用いた情報の付加および検出や、電子透かしによる情報の付加および検出を行ってもよい。
実施形態では色再現処理における入力色再現範囲から出力色再現範囲への写像方法として、無彩色軸(L*軸)上の点を基準とした写像を用いて説明したが、これに限られるものではなく、入力色再現範囲内の色調を出力色再現範囲内に写像する各種の写像方法を適用可能である。
【0061】
また、実施形態では、色再現部14が行う出力色情報へ変換する(色の補正を行う)ための色変換情報203は、予め算出されて記憶部20に記憶されているとしたが、これは印刷されるまでの処理速度を考慮したことによるものである。そのため、色変換情報203として記憶部20に記憶されたすべての値や式などの情報を、逐次算出したり、抽出したりする構成であっても構わない。
【0062】
また、実施形態では、入力色成分変換部131は、画像データに含まれるRGB信号で表された色データを、CIELab表色系の色情報に変換しているが、CIELuv表色系(CIE 1976 L*u*v* colour space)の色情報に変換しても構わない。
【符号の説明】
【0063】
1 画像形成装置
10 画像データ補正部
11 付加情報抽出部
12 色再現方式選択部
13 画像補正部
14 色再現部
15 付加情報生成部
16 印刷データ生成部
20 記憶部
30 画像読取部(RGB信号)
40 印刷部
50 入力部
60 表示部
131 入力色成分変換部(CIELab変換)
161 出力色成分変換部(CMYK変換)
201 入力色再現範囲内情報
202 出力色再現範囲内情報
203 色変換情報
X 世代コピー色再現処理
Y オリジナル色再現処理


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複製媒体を読み取る画像読取部と、読み取った画像データの色情報を印刷時に表現可能な色域の情報に色変換する色再現部と、この色変換した印刷データで世代コピーを行う印刷部とを備える画像形成装置であって、
前記色再現部は、前記画像読取部から取得した画像データの色情報を忠実に再現すると共に、前記印刷時に表現できない色域の色情報を前記印刷時に表現可能な色域の情報に色変換する世代コピー色再現処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記画像読取部から前記画像データを取得して当該画像データから付加情報を抽出する付加情報抽出部と、
前記付加情報から前記画像読取部が読み取った媒体がオリジナル媒体であるか、前記複製媒体であるかを判定し、判定結果がオリジナル媒体であるときに、前記色再現部が前記画像読取部から取得した画像データに含まれるすべての色域の情報を印刷時に表現可能な色域の情報に一律に色変換するオリジナル色再現方式を選択し、判定結果が複製媒体であるときに、世代コピー色再現方式を選択する色再現方式選択部と、
複製媒体である旨の前記付加情報を生成する付加情報生成部と、
前記オリジナル色再現方式を実現するオリジナル色再現処理、または前記世代コピー色再現方式を実現する前記世代コピー色再現処理を行った後の色情報を含む画像データと、前記付加情報生成部が生成した付加情報との双方を含む印刷データを生成する印刷データ生成部と
をさらに備え、
前記印刷部は、前記印刷データを印刷することを特徴とする請求項1に記載された画像形成装置。
【請求項3】
前記世代コピー色再現処理は、
前記画像読取部で読み取り可能な色情報の範囲である入力色再現範囲内の色情報と、前記印刷部が印刷時に表現可能な色情報の範囲である出力色再現範囲内の色情報との双方を、明度値と彩度値とで示す色調で表現し、
前記画像読取部で読み取った画像データの色情報を色調が前記出力色再現範囲内であれば、前記出力色再現範囲内の色調の情報を使用し、
前記画像読取部で読み取った画像データの色調が前記出力色再現範囲外の色調であれば、前記出力色再現範囲内の色調の内で最も高い彩度値における明度値とゼロの彩度値とで表現される色調に一番近く、前記出力色再現範囲内である色調に変換することを特徴とする請求項2に記載された画像形成装置。
【請求項4】
前記彩度値および前記明度値は、前記画像読取部で読み取った画像データをCIELab表色系に変換して算出されたことを特徴とする請求項3に記載された画像形成装置。
【請求項5】
前記色再現部から前記画像データの色情報を取得し、その画像データを構成する画素すべてに対して、前記出力色再現範囲外の色情報を有する画素が占める割合値を算出し、前記割合値が所定値未満であれば、前記色調の変換データを前記色再現方式選択部に出力し、一方、前記割合値が前記所定値以上であれば、前記オリジナル色再現方式または前記世代コピー色再現方式を選択させる画面データを生成する入力色領域検出部と、
前記画面データをユーザが視認可能に出力する表示部と、
前記ユーザの操作に基づいて指示データを生成する入力部と
を備え、
前記色再現方式選択部は、
前記判定結果が複製媒体であるときに、前記入力色領域検出部に処理を開始させる検出要求データを出力し、
前記入力色領域検出部から前記変換データを取得することで、世代コピー色再現方式を選択し、
前記入力部から前記指示データを取得することで、前記指示データの判定を行い、前記指示データが前記オリジナル色再現方式の選択であれば、オリジナル色再現方式を選択し、前記指示データが前記世代コピー色再現方式の選択であれば、世代コピー色再現方式を選択する
ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載された画像形成装置。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2011−29884(P2011−29884A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−172950(P2009−172950)
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】