説明

画像形成装置

【課題】機内環境が大きく変化した場合にも現像選択性を均一に維持することが可能で、がさつきの少ない高画質な画像を得ることのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像剤を担持し像担持体の静電潜像をトナー像とする現像剤担持体と、現像剤担持体に直流バイアスに交流バイアスを重畳した現像バイアスを印加するための現像バイアス印加手段とを備えた現像装置と、画像形成装置内外部の温度及び湿度を検知する少なくとも一つ以上の温湿度検知手段と、を有する画像形成装置において、温湿度検知手段によって検知した相対湿度が変化したときには、その時の相対湿度差ΔRHを算出し、算出した相対湿度差ΔRHに応じて、現像バイアスの飛翔側の振幅値を変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関し、特に、温湿度検知手段を備え、検知した温湿度の変化に対応して現像バイアスを制御する現像装置を備えた画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真方式を用いた画像形成装置では、像担持体として一般的にドラム状の電子写真感光体(以下、「感光ドラム」という。)の表面を帯電装置により一様に帯電させる。そして、帯電した感光ドラムを露光装置によって画像情報に応じて露光し、感光ドラム上に静電潜像を形成する。感光ドラムに形成された静電潜像は、現像装置を用いて現像剤のトナーによって顕像化する。そして、この顕像化された画像(トナー像)は転写装置によって記録媒体へ転写される。その後、記録媒体上に転写されたトナー像を定着装置によって熱及び圧力で記録媒体へと溶融定着する。そして、転写プロセス後に感光ドラム上に残留したトナーをクリーニング装置によって取り除き、次回の画像形成プロセスに備える。
【0003】
現像装置としては、現像剤として非磁性トナー粒子(トナー)と磁性キャリア粒子(キャリア)とを備えた2成分現像剤を使用するものがある。特に、カラー画像形成装置においては、トナーに磁性体を含ませなくても良いため、色味が良好であるなどの理由から広く用いられている。
【0004】
例えば、2成分現像剤を用いる現像装置は、一般的に、本願添付の図3、図4に示すような構成とされる。
【0005】
つまり、現像装置4は、現像剤を収容する現像容器41を有する。現像容器41は、垂直方向に延在する隔壁41cによって現像剤搬送経路を兼ねる現像室41aと、同じく現像剤搬送経路を兼ねる攪拌室41bとに分けられている。そして、現像室41aと攪拌室41b内には夫々第1の現像剤搬送部材となる攪拌搬送スクリュー41dと第2の現像剤搬送部材となる攪拌搬送スクリュー41eが配されている。また、隔壁41cの長手方向端部には、現像室41aと攪拌室41bとの間で現像剤の通過を許す現像剤搬送経路を兼ねる連通部となる受渡し部41f、41gが設けられている。第1、第2の攪拌搬送スクリュー41d、41eは、現像剤を攪拌しながら搬送して現像容器41内を循環させる。図4に示すように、現像容器41の感光ドラム1に対向する位置には、現像剤担持体としての現像スリーブ44が回転可能に配置されている。現像スリーブ44は、磁界発生手段としてのマグネットロール44aを内蔵する。
【0006】
第1、第2の攪拌搬送スクリュー41d、41eによって攪拌されながら搬送されて、摩擦帯電によりキャリアの表面にトナーが付着した状態にある2成分現像剤は、マグネットロール44aが発生する磁界によって現像スリーブ44表面に引き付けられ担持される。そして、現像剤は、現像スリーブ44の回転により現像ブレード42を通過して、現像スリーブ44表面に薄層コートされて感光ドラム1との対向部まで搬送される。該対向部では、マグネットロール44aが発生する磁界によって現像剤は鎖状の磁気穂を形成する。この磁気穂は、感光ドラム1に近接若しくは接触し、現像スリーブ44に印加される現像バイアスによりトナーのみが感光ドラム1表面に形成された静電潜像に転移し、該感光ドラム1表面に静電潜像に応じたトナー像が形成される。
【0007】
上述のように、電子写真方式の画像形成装置に使用される2成分現像剤を用いる現像装置4においては、その現像装置4に収容されている2成分現像剤のトナーとキャリアを攪拌して摩擦帯電させる。その後、現像剤担持体となる現像スリーブ44により静電潜像担持体となる感光ドラム1に供給することにより該感光ドラム1上の潜像を現像する。
【0008】
また、現像装置4において消費されたトナーは、2成分現像剤中のトナーとキャリアの比率を維持するようにトナー貯留手段としてのホッパー若しくはボトルから、補給に必要な量のトナーを計量及び搬送補給を行うためのトナー補給手段を通じて補給される。
【0009】
上述のように乾式トナーを用いた現像方式において、画像形成に用いるトナーは異なる粒径の微粒子の集合体であることから、現像工程において、特定の粒度のトナーが優先的に消費される選択現像性があることが分かっている。そのため、直流電界に交流電界を重畳して印加する方式では、選択現像性がより顕著に現われることがある。特に近年、解像度の向上など高画質化が求められており、トナーの小粒径化が進んでいる。小粒径に成るにつれ、粉粒体の粒度分布はブロードになる傾向にある。この選択現像性によって、現像される粒度分布が偏ってしまうと、ハーフトーン画像のがさつきや色味に変動が生じ、特に長期にわたる画像形成動作に対して、画像安定性が損なわれる。
【0010】
このように選択現像性による現像装置中のトナー粒度分布変化による画像の不安定性、及び画質低下に対して、特許文献1に記載されるような方法が開示されている。特許文献1に開示されている方法は、画像印字比率に応じて現像の交流電源のピークツーピーク(peak−to−peak)の振幅(Vpp)を制御をすることで現像選択性をコントロールして選択現像を防止する方法である。具体的には、トナー粒度分布が変化する傾向は、画像印字比率が低い場合に多く見られ、トナー補給量が少ない状態で画像形成が継続して行われることによって生じると開示している。そこで、画像印字比率が低い場合に、小粒径側に粒度分布が変化するためVppを大きくして小粒径トナーが飛翔するようにしている。
【0011】
また、特許文献2において相対湿度が上昇した場合にVppを小さくする構成が開示されている。しかし、これはVpp上昇による電荷注入によって静電潜像が乱れることで発生するがさつきを改善する方法であり、本件が解決しようとしている課題に対しては効果がない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開平2006−285201号公報
【特許文献2】米国特許第7532830号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
ここで、本発明が課題とする選択現像が発生する条件として、耐久放置による相対湿度変化によって生じる場合がある。つまり、画像形成装置の動作による昇温状態からの放置で温度低下することによって、現像剤の相対湿度が増加する。そのため、トナーの付着力が変化して現像バイアスによって飛翔するトナーの粒径が変わってしまう。これによって、選択現像が発生する。また、現像高圧ACを大きくすることで画像形成装置内部が昇温してしまうため、耐久直後の機内温度が上昇し放置前後の相対湿度変化が大きくなってしまう傾向もある。
【0014】
次に、課題の詳細について説明する。
【0015】
高温高湿環境下において、例えば1日の終わりと翌日の朝一のように画像形成装置内の温湿度が変化すると現像選択性に変動が生じることがある。朝一に現像選択性が変化し、粗粉側に偏ることによって、色味変動、ハーフトーン画像のがさつきが悪化する等の画像不良が発生する。
【0016】
画像形成後の画像形成装置内の昇温によって、現像剤の温度が上昇して相対湿度が減少することで現像剤の帯電量が増加し、キャリアや現像スリーブに対する静電的付着力が増加して現像性が低下する。また、画像形成が終了し翌日に画像形成が継続される場合には、画像形成装置内の温度は低下して相対湿度が上昇、現像剤の帯電量は低下する。
【0017】
このとき、放置後の現像剤の平均帯電量は低下するが、大粒径トナーは総電荷量自体が多いため電界による力を受け易く、そのために現像し易い。しかし、小粒径トナーは表面の帯電量が同じでも鏡映力が強いこと、液架橋力などの非静電的付着力が増加することによって現像し難くなり、大粒径トナーが優先的に現像に供される選択性が発生する。これによって、朝一のハーフトーンのがさつきが悪化する。
【0018】
また、上記の理由により、現像剤の粒度分布は日に日に小粒径側に傾倒していき、耐久が進むにつれて現像性の低下し、飛散などが悪化し画質が低下していく。
【0019】
本発明は、相対湿度変化量に応じて現像ACバイアスの感光ドラム側向きの振幅である飛翔バイアスを変化させ、上述の温湿度変化によって生じる現像される現像剤の粒度分布の偏りを改善し耐久を通じて高画質を得るものである。また、単純にVppを増加させると、機内昇温やリングマーク、リークなどが発生する畏れがある。また、極端にVppを大きくすると逆に微粉現像状態になってしまい、充電性が高くなるが、粗粉が蓄積しやすくなってしまう。
【0020】
上記の特許文献1において開示されている方法では、高印字比率の画像を形成した場合に現像Vppを低くするため逆に粗粉現像を助長してしまい、がさつきなどの画質が悪化してしまう畏れがある。
【0021】
そこで、本発明の目的は、機内環境が大きく変化した場合にも現像選択性を均一に維持することが可能で、がさつきの少ない高画質な画像を得ることのできる画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
静電潜像が形成される像担持体と、
現像剤を担持し前記像担持体の静電潜像をトナー像とする現像剤担持体と、前記現像剤担持体に直流バイアスに交流バイアスを重畳した現像バイアスを印加するための現像バイアス印加手段と、を備えた現像装置と、
画像形成装置内外部の温度及び湿度を検知する少なくとも一つ以上の温湿度検知手段と、を有する画像形成装置において、
前記温湿度検知手段によって検知した相対湿度が変化したときには、その時の相対湿度差ΔRHを算出し、算出した相対湿度差ΔRHに応じて、現像バイアスの飛翔側の振幅値を変更することを特徴とする画像形成装置である。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、相対湿度に応じて、現像ACバイアスの飛翔側バイアスの振幅値を変更することで、機内環境が大きく変化した場合にも現像選択性を均一に維持することが可能となり、がさつきの少ない高画質な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成図である。
【図2】図1の画像形成装置の一部拡大概略構成図である。
【図3】現像装置の概略構成上面図である。
【図4】現像装置の概略構成断面図である。
【図5】画像形成装置を制御する制御システムの一実施例を説明するブロック図である。
【図6】画像形成装置における温湿度センサ及び温度センサの配置図である。
【図7】温湿度検知制御を説明するフロー図である。
【図8】現像ACバイアス制御を説明するフロー図である。
【図9】現像バイアスDuty比率を説明する現像ACバイアス波形図である。
【図10】長期放置前後における粒度分布図である。
【図11】現像ACバイアスと粒度分布の関係図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0026】
実施例1
[画像形成装置の全体構成及び動作]
先ず、図1及び図2を参照して、本発明に係る画像形成装置の一実施例の全体構成及び動作について説明する。図1に、本実施例の電子写真方式の画像形成装置の全体概略図を、図2に画像形成装置の一部の拡大概略図を示す。
【0027】
図1及び図2を参照すると、本実施例の画像形成装置100は、4連タンデム式の画像形成装置である。画像形成装置100は、複数の像形成手段として、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を形成する第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PKを有する。
【0028】
本実施例の画像形成装置100は、画像形成装置本体(装置本体)に接続された原稿読み取り装置或いは装置本体にパーソナルコンピュータ等のホスト機器が通信可能に接続されている。従って、ホスト機器からの画像情報に従って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色フルカラー画像を、電子写真方式を利用して記録材(記録用紙、プラスチックシート、布等)に形成することができる。
【0029】
本実施例の画像形成装置100は、転写装置5を構成するベルト状の中間転写体(以下、「中間転写ベルト」という。)51が図示矢印方向に移動して各画像形成部を通過する間に、中間転写ベルト51上に各画像形成部において各色の画像が重ねられる。そして、この中間転写ベルト51上で重ね合わされた多重トナー像を記録材Sに転写することで記録画像が得られる。
【0030】
本実施例では、各画像形成部Pの構成は、現像色が異なる以外は実質的に同一とされる。従って、以下、特に区別を要しない場合は、何れかの画像形成部に属する要素であることを示すために符号に与えた添え字Y、M、C、Kは省略し、総括的に説明する。
【0031】
図2にて、画像形成部Pは、像担持体としてのドラム状の感光体(感光ドラム)1を有している。感光ドラム1の外周には、帯電手段としての帯電装置2、露光手段としての露光装置3、現像手段としての現像装置4、一次転写手段としての転写部材52、クリーニング手段としてのクリーニング装置7が設けられている。
【0032】
転写装置5は、中間転写体としての中間転写ベルト51を有している。中間転写ベルト51は複数のローラ5a、5b、5cに掛け回されて、図示矢印方向に回転(周回移動)する。又、中間転写ベルト51を介して各感光ドラム1に対向する位置には一次転写部材52が配置されている。又、中間転写ベルト51が掛け回されたローラのうち一つのローラ5bに対向する位置に二次転写部材53が設けられている。
【0033】
画像形成時には、先ず、電源21(図4)に接続された帯電装置である帯電ローラ2によって、回転する感光ドラム1の表面を一様に帯電させる。次いで、帯電した感光ドラム1の表面を、本実施例ではレーザー露光光学系とされる露光装置3により画像情報信号に応じて走査露光することによって、感光ドラム1上に静電像を形成する。感光ドラム1に形成された静電像は、現像装置4を用いて現像剤のトナーによりトナー像として顕像化する。感光ドラム1上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト51と感光ドラム1とが当接する1次転写部(一次転写ニップ)T1において、一次転写部材52に印加される一次転写バイアスの作用によって中間転写ベルト51上に転写(一次転写)される。例えば、4色フルカラー画像の形成時には、第1の画像形成部PYから順次に、各感光ドラム1から中間転写ベルト51上にトナー像が転写され、中間転写ベルト51上に4色のトナー像が重ね合わされた多重トナー像が形成される。
【0034】
一方、記録材収容部としてのカセット9に収容されている記録材Sが、ピックアップローラ10a、搬送ローラ10b、10c及びレジストローラ10d等の記録材搬送部材10によって、転写装置5の方へと供給される。記録材Sは、中間転写ベルト51と二次転写部材53とが当接する二次転写部(ニップ部)T2に、中間転写ベルト51上のトナー像と同期がとられて搬送されてくる。そして、中間転写ベルト51上の多重トナー像は、二次転写部T2において、二次転写部材53に印加される二次転写バイアスの作用により、記録材S上に転写される。
【0035】
その後、中間転写ベルト51から分離された記録材Sは定着装置6へと搬送される。記録材S上に転写されたトナー像は、定着装置6によって加熱、加圧されることによって溶融混合されると共に、記録材S上に定着される。その後、記録材Sは機外へ排出される。
【0036】
一次転写工程後に感光ドラム1上に残留したトナー等の付着物は、クリーニング装置7によって回収される。これにより、感光ドラム1は、次の画像形成工程に備える。又、二次転写工程後に中間転写ベルト51上に残留したトナー等の付着物は、中間転写体クリーナ54によって除去される。
【0037】
尚、本実施例の画像形成装置100は、例えばブラック単色の画像など、所望の単色又は4色のうち幾つかの色用画像形成部を用いて、単色又はマルチカラーの画像を形成することも可能である。
【0038】
[現像装置の基本構成]
次に、図3及び図4を参照して現像装置4について更に説明する。
【0039】
現像装置4は、非磁性トナーと磁性キャリアとを備える2成分現像剤を収容する現像容器41を有する。現像容器41には、現像剤担持体としての現像スリーブ44を備えており、現像スリーブ44内には磁界発生手段としてのマグネットロール(磁石)44aが固定して配置されている。現像容器41には、更に、現像スリーブ44の表面に現像剤の薄層を形成する現像剤規制部材としての現像ブレード42、現像容器41内の現像剤を攪拌し且つ搬送する第1、第2の現像剤搬送部材41d、41eが配置されている。
【0040】
現像容器41の内部は垂直方向に延在する隔壁41cによって現像室(現像剤搬送経路)41aと攪拌室(現像剤搬送経路)41bとに区画されている。そして、現像室41aに第1の現像剤搬送部材41dが配置され、攪拌室41bに第2の現像剤搬送部材41eが配置されている。隔壁41cの長手方向両端部(図3中左側及び右側)には、現像室41aと攪拌室41bとの間での現像剤の通過を許す受け渡し部(現像剤搬送経路)41f、41gが設けられている。
【0041】
本実施例では、第1、第2の現像剤搬送部材41d、41eはいずれもスクリュー状部材(以下、それぞれ「第1のスクリュー」、「第2のスクリュー」という。)である。つまり、本実施例では、第1、第2のスクリュー41d、41eは、それぞれ、磁性体の軸(回転軸)の周りに、搬送部としての螺旋形状の羽根を設けて形成されている。又、本実施例では、第2のスクリュー41eには、羽根に加えて、軸からその半径方向に突出し、現像剤の搬送方向に所定の幅を有する攪拌リブ41e1をも有している。リブ41e1は、軸の回転に伴って現像剤を攪拌する。第1のスクリュー41dは、現像室41a内の現像剤を攪拌し且つ搬送する。又、第2のスクリュー41eは、自動トナー補給制御(ATR:Auto Toner Replenisher)のもとで、補給口41iから供給されたトナーと、既に攪拌室41b内にある現像剤とを攪拌し且つ搬送してトナー濃度を均一化する。
【0042】
第1、第2のスクリュー41d、41eは、現像スリーブ44の回転軸線方向(現像幅方向)に沿ってほぼ平行に配置されている。そして、第1のスクリュー41dと、第2のスクリュー41eとは、現像スリーブ44の回転軸線方向に沿って互いに逆方向に現像剤を搬送する。こうして、現像剤は、第1、第2のスクリュー41d、41eによって、連絡部41f、41gを介して現像容器41内を循環させられる。つまり、第1、第2のスクリュー41d、41eの搬送力により、現像工程でトナーが消費されてトナー濃度の低下した現像室41a内の現像剤が、一方の連絡部41f(図3の紙面左側)を介して撹拌室41b内へ移動する。
【0043】
また、攪拌室41bの最上流部にはトナーを補給するための補給口41iが設けられており、トナー貯蔵手段であるトナーホッパ8へと連絡している。該トナーホッパ8の補給口には、一定のトナー量を搬送することが可能な補給スクリュー(図示せず)が備えてある。そして、上述のATR制御によって画像形成時の画像比率、トナー濃度センサ45としてのインダクタンスセンサ、パッチ画像の濃度検知結果に応じて回転数を制御しトナーを現像容器41内に補給する。そして、トナーが補給されて攪拌された攪拌室41b内の現像剤が他方の連絡部41g(図3の紙面右側)を介して現像室41aへ移動する。また、現像装置4の現像室41aは、感光ドラム1に対面した現像領域に相当する位置が開口しており、この現像容器41の開口部に、一部露出するようにして現像スリーブ44が回転可能に配置されている。本実施例では、現像スリーブ44は非磁性材料で構成され、現像動作時には図4に示す矢印方向に回転する。上述のように、現像スリーブ44の内部には、磁界発生手段としての周方向に沿って複数の磁極を有するマグネットロール44aが固定されている。
【0044】
現像室41a内の現像剤は、第1スクリュー41dにより現像スリーブ44に供給され、現像スリーブ44に供給された現像剤は、マグネットロール44aの発生する磁界により現像スリーブ44上に所定の量が担持され現像剤溜まりを形成する。現像スリーブ44上の2成分現像剤は、現像スリーブ44が回転することによって、現像剤溜まりを通過して現像ブレード42によって層厚が規制されると共に、感光ドラム1と対向する現像領域へと搬送される。現像領域で、現像スリーブ44上の現像剤は穂立ちして磁気穂を形成する。本実施例では、磁気穂を感光ドラム1に接触させて、現像剤のトナーを感光ドラム1に供給することで、感光ドラム1上の静電像をトナー像として現像する。また、現像効率、即ち、潜像へのトナーの付与率を向上させるために、通常、現像スリーブ44には現像バイアス印加手段としての現像バイアス電源49から、直流電圧と交流電圧を重畳した現像バイアス電圧が印加される。感光ドラム1にトナーを供給した後の現像スリーブ44上の現像剤は、更に現像スリーブ44が回転することによって現像室41aに戻る。
【0045】
[温湿度検知及び発明の構成]
図5に本発明の制御システムをブロック図で示し、図6に本実施例における温湿度センサ83及び温度センサ81の配置を示す。
【0046】
温度センサ81(Y、M、C、K)は、各色の現像装置4にそれぞれ配置されていて、その温度T(Y、M、C、K)を検知し、制御装置300に通知する。なお温度センサ81は、それぞれ現像装置4内に配置されていれば2成分現像剤の温度を最も正確に測定でき好ましい。しかし、配置上の制約や現像装置4の交換の可能性がある場合は、現像装置4の外壁に接触或いは近傍に設置しておおよその温度を測定することで代用してもよい。そして、図6に示したように、画像形成装置には画像形成装置内外部(即ち、装置内及び装置周辺)の雰囲気(温度及び湿度)を測定するための温湿度センサ83が備えられている。
【0047】
現像容器41内部の相対湿度は画像形成装置本体に取り付けられている温湿度センサ83からの信号に基づき以下に説明する方法で算出する。また、本発明においては、現像容器41の温湿度検知手段として温度センサではなく温湿度センサを配して直接相対湿度を検知して補給制御にフィードバックしてもなんら問題はない。
【0048】
図7、図8は、本発明に特徴的な動作を、本実施例に則して詳しく説明するフローチャートである。即ち、図7は温湿度検知制御を説明するフロー図であり、図8は現像ACバイアス制御を説明するフロー図である。
【0049】
先ず、図7を参照して、温湿度検知制御について説明する。温湿度検知制御において、プリンタ制御部300は、温湿度センサ83の検出する温度(℃)及び相対湿度(%)を取得し、容積絶対湿度(水蒸気量)e[g/m3]を算出する(S−1)。温度及び相対湿度から容積絶対湿度(水蒸気量)e[g/m3]を求めるには、本発明の画像形成装置はほぼ1気圧、温度0℃〜60℃程度の環境で使用されるため、Tetensの近似式による算出方法をとる。
Tetensの近似式とは、
E(t)=6.11×10(7.5×t/(t+237.3))・・・・・・式(1)
(E:飽和水蒸気圧、t:摂氏温度)
として温度t℃時の飽和水蒸気圧Eを求めるものである。この飽和水蒸気圧Eに相対湿度RH1(%)の値を乗ずることで、その温湿度での容積絶対湿度(水蒸気量)e[g/m3]が求められる。
Ep1=E*RH1/100 ・・・・・・・・・・・・・・・式(2)
e=217*Ep1/T ・・・・・・・・・・・・・・・式(3)
【0050】
次にプリンタ制御部300は、温度センサ81の温度測定値T(現像器温度、℃)を取得し、CPU301によってT(℃)からその測定空気の水蒸気圧Ep2を求める。そして、その値でその温度の飽和水蒸気圧Eを除算することで、現像器湿度Rh[dv](%)を求める(S−2)。
Ep2=e*T/217 ・・・・・・・・・・・式(4)
RH[dv]=Ep2/E*100 ・・・・・・・・・・・式(5)
【0051】
本実施例では、画像形成装置100における画像形成動作間隔が長期間空いた場合に、上述の温湿度検知の結果に応じて現像高圧ACの交流成分のピークツーピーク(peak−to−peak)の振幅(Vpp)のDuty比率変更を実施する。
【0052】
通常、画像形成装置内部の温度は、電源OFF時、スリープ時に制御基板や各種駆動、定着器の温調等がOFFになるためにその前後における相対湿度変化量が大きくなる。即ち、相対湿度差が増加する。そのため、本実施例では電源OFF−ON前後、スリープ前後の相対湿度を測定し、相対湿度差ΔRHを算出する(S−3)。
ΔRH=RH[a]−RH[b] ・・・・・・・・・・・・式(6)
RH[a]:放置前相対湿度 RH[b]:放置後相対湿度
【0053】
図8を参照して、現像バイアス制御について説明する。所定時間とされる画像形成装置の放置時間としての判断基準は、本実施例では、最終ジョブが終了してから、即ち、放置前の最終の画像形成動作後2時間を長期放置の判断基準とする(S−4)。そして、2時間以上であると判断した場合、図7を参照して説明した上述の温湿度検知制御(S−1〜3)を実行する。そして、この温湿度検知制御において、式(6)によって得られた相対湿度差ΔRHの算出結果を得る。この算出結果から、表1のテーブル(相対湿度変化量に対する飛翔バイアスのテーブル)に応じて現像高圧ACバイアスを変更する。即ち、本実施例では、表1のテーブルに従って、現像バイアスの飛翔側の振幅値を増加させるように、現像ACバイアスの振幅Duty比率を決定する(S−5)(S−6)。
【0054】
【表1】

【0055】
このとき、現像高圧ACバイアス変更直後は、画像濃度が変化するため、パッチ画像を形成し、パッチ検知センサ48にて濃度を測定し、画像濃度制御をおこなう。つまり、プリンタ制御部300は、帯電バイアス電源21、現像バイアス電源49、露光装置3のレーザー光源31の最適値を制御し、作像コントラスト調整をして最適な画像濃度・階調に調整する制御を実施する(S−7)。
【0056】
ここで、本実施例における現像バイアスの波形について説明する。前述のように、本実施例で使用する現像バイアスは、交流バイアス(ACバイアス)と直流バイアス(DCバイアス)を重畳したバイアスである。
【0057】
現像ACバイアスは、図9に示すように、12kHzの矩形波を2波長と2波長分のブランクを交互に組み合わせたパルス形状である。ブランク部における電位はDCバイアス(Vdc)と同電位になっている。
【0058】
また、本実施例における平常時の現像ACバイアスの振幅(Vpp)は1.3kVであり、振幅Dutyは50%、そして感光ドラム1側に現像する方向の飛翔バイアス、及び、現像スリーブ44側に回収する引戻しバイアスは共に0.65kVである。そして、振幅のDuty比率、即ち、飛翔バイアスと引戻しバイアスとの割合、を変更するとき、周波数方向と振幅の為す面積が飛翔側と引戻し側で等しくなるように設定する。
【0059】
高温高湿環境(30℃/80%)下において、上述の制御を用いたときの画像形成装置の動作に関して詳細に述べる。
【0060】
先ず、装置内及びその周辺の雰囲気を測定するための温湿度センサ83はほぼ室温環境である30℃79%の温湿度を検知している。そして、連続して画像比率5%の画像を3000枚出力したところ、現像装置4の現像剤の温度センサ81は装置内の昇温により37℃を示した。このときプリンタ制御部300において、絶対水分量は33.53[g]、現像装置4内の相対湿度は53%と算出された。
【0061】
上述の画像形成装置100内部が昇温した状態において、感光ドラム1上にベタ画像を形成した状態を作成した状態で停止し、感光ドラム1上に現像されたトナーの粒度分布を測定すると、図10(a)に示すようになり、現像スリーブ44上に担持されている現像剤中のトナーの粒度分布とほぼ一致した。そして、その日のコピー動作を終了後に画像形成装置本体の電源をOFFにして、翌朝電源をONにしてコピー動作を再開することとした。
【0062】
翌日、朝一に電源スイッチを押してスリープ状態から画像形成装置を復帰した場合、画像形成装置内の温湿度は室内環境である31℃81%であった。このとき、感光ドラム1上に現像されたトナーの粒度分布を測定すると、図10(b)に示すようになり現像スリーブ44上のトナーと比較して粗粉現像の傾向がみられた。
【0063】
このとき、現像ACバイアスの振幅Vppはそのままに、矩形Dutyの飛翔バイアスの大きさを振ると図11に示すように粒度分布が変化した。飛翔バイアスを大きくすることで、即ち、現像バイアスの飛翔側の振幅値を増加させることで、感光ドラム1上へ現像されるトナーの粒度分布はより現像スリーブ44上に存在する粒度分布に近い分布状態となった。
【0064】
そこで、画像濃度比率40%程度の濃度のハーフトーン画像を形成し、’がさつき’のレベルを評価した。ハーフトーン画像の‘がさつき’を評価すると、表2(がさつきに対する効果)のようになった。また、前述の粒度分布の改善により、ハーフトーン画像の‘がさつき’レベルが向上した。
【0065】
【表2】

【0066】
ただし、通常の画像形成状態から飛翔バイアスの大きさを大きくした状態で画像形成度動作を実行すると、図11に示すように、Duty比率を大きくすることで飛翔する現像剤の粒度分布は逆に微粉側にシフトする。そのため、通常の画像形成時に粗粉が現像装置内部に留まりつづけるため、朝一放置後に現像される粗粉量が徐々に多くなりがさつきが悪化してしまう。また、矩形Dutyの飛翔バイアスを70%より大きくすると、感光ドラム1上へのキャリア粒子からの電荷注入によって静電潜像が乱され、逆に‘がさつき’レベルが悪化する結果となった。従って、現像バイアスのDuty比率は、飛翔バイアスが最大70%とされる。
【0067】
また、画像形成装置の動作状況に応じて放置前の画像形成装置内の相対湿度は変化するが、表1に示すように、相対湿度変化量、即ち、相対湿度差ΔRHに応じて現像ACバイアスのDuty比率(飛翔バイアスと引戻しバイアスの割合)を変更する。これにより、現像スリーブ44上のトナーの粒度分布に最も近い現像選択性を得ることができた。
【0068】
以上より、上述の手段を用いることで、現像選択性に起因する‘がさつき’を低減することができ、高品質な画像形成装置を提供することができた。
【0069】
つまり、本実施例では、相対湿度に応じて、現像ACバイアスのDuty比率を変更することで、機内環境が大きく変化した場合にも現像選択性を均一に維持することが可能となり、がさつきの少ない高画質な画像形成装置を提供することができる。また、交流成分のピークツーピーク(peak−to−peak)の振幅(Vpp)は常に一定にすることで、現像高圧基板に対する負荷を軽減し発熱を抑制することが可能となり、画像形成装置内昇温を抑制することで相対湿度差ΔRHの発生量を低減し、よりがさつきの少ない高画質な画像形成装置を提供することができる。
【0070】
実施例2
本実施例では、機内温度上昇による相対湿度変化が大きい傾向にある高温高湿環境(30℃/80%)下における画像形成動作による耐久試験において、上述の制御を用いた場合に関して詳細に述べる。
【0071】
2成分現像剤を用いた電子写真方式画像形成においては、耐久枚数が進むにつれ、キャリアの帯電能低下やトナーの劣化が生じて現像性が低下する傾向がある。これは、微粉トナーの帯電量がより低下することにより、非静電的付着力が大きくなるためより電界による搬送力が低下するためである。そのため、耐久劣化レベルによって大きな相対湿度変化が生じた場合に、現像されるトナーが徐々に粗粉側にシフトしてしまう傾向がある。
【0072】
本実施例では、耐久劣化レベルに応じて現像ACバイアスの飛翔バイアスを大きくする、即ち、現像バイアスの飛翔側の振幅値を増大させることで、現像選択性を改善しより高画質な画像を提供する方法を開示する。
【0073】
なお、本実施例では、現像装置内の現像剤の劣化状況を耐久枚数で判断し、耐久カウンタZ(図5参照)で計測された耐久枚数が増大するにつれて現像バイアスの飛翔側の振幅値を増加させることとした。
【0074】
本実施例では、より高耐久性が求められるACR(Auto Carrier Refresh)方式の現像剤補給方式を用いる。ACR方式とは、補給用現像剤中にもキャリア粒子を含み、現像装置内に現像剤排出口を設けることによって徐々に現像装置内に存在するキャリア粒子を交換し、キャリア粒子の帯電能劣化の飽和寿命を長期にする方式として電子写真方式の画像形成装置では広く用いられている。このACR方式を用いた場合、現像剤の寿命自体が長いため放置によって大きな相対湿度変化を経験する回数が多く、より現像選択性が悪化する傾向にある。
【0075】
また、本実施例では、現像剤の寿命が仕様で100k枚の現像剤を使用し、このとき、平均画像比率を5%としたときの帯電量の劣化状態及び粗粉現像レベルは、大きく次の耐久履歴に大きく分けることができる。
初期〜20k枚、20k枚〜40k枚、40k枚〜60k枚、60k枚以降(1k=1000)。
【0076】
そこで、この4つの耐久履歴に応じて相対湿度変化量と現像AC波形のテーブルを作成し、現像選択性及びがさつきのレベルを確認した。
【0077】
【表3】

【0078】
【表4】

【0079】
表3(耐久履歴,相対湿度変化量に対する飛翔バイアスのテーブル)に耐久履歴,相対湿度変化量に対する飛翔バイアスのDutyのテーブルを示す。
【0080】
本実施例の表3のテーブルを用いた場合と、本発明を用いなかった場合、そして実施例1のように耐久履歴に依らない方法で画像形成を実施したとき、がさつきのレベルは表4(がさつきに対する効果)に示すようになった。飛翔バイアス一定の従来例の制御で画像形成をすると、耐久中夜間などの長期放置が入る度に粗粉現像となり、40k枚程度からがさつきがNGレベルになる。また、実施例1の方法では、従来例と比較すればがさつきの悪化は軽減するが、耐久と共に変化する相対湿度変化量に対する現像選択性の変化に対して適切な現像性を得ることが出来ない。従って、長期の耐久によって微粉成分の消費量が微増して行くため、徐々に粗粉蓄積して緩やかにがさつきが悪化する。ここで、本実施例の方法では、がさつきは100k枚まで良好なレベルで推移する結果が得られた。
【0081】
以上より、上述の手段を用いることで、現像選択性に起因する‘がさつき’を低減することができ、耐久を通じてより高品質な画像形成装置を提供することができた。
【0082】
つまり、本実施例によれば、現像ACバイアスのDuty比率と相対湿度変化量、即ち、相対湿度差ΔRHの関係を、現像装置内の現像剤の劣化状況に応じて変更することで、長期にわたってよりがさつきの少ない高画質な画像形成装置を提供することができる。
【0083】
尚、本実施例で提示した飛翔バイアスを制御するための耐久履歴は、ACR方式を用いない通常の現像方式の画像形成装置にも使用可能であり、現像剤や画像形成装置のセグメント(Office,POD,etc・・・)に応じて耐久履歴テーブルは変更することが好ましい。
【符号の説明】
【0084】
1 感光ドラム(像担持体)
2 帯電装置(帯電ローラ)
3 露光装置
4 現像装置
44 現像スリーブ(現像剤担持体)
44a マグネットロール
51 中間転写ベルト(中間転写体)
81 現像装置の温度センサ(温湿度検知手段)
83 画像形成装置本体の温湿度センサ(温湿度検知手段)
100 画像形成装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
静電潜像が形成される像担持体と、
現像剤を担持し前記像担持体の静電潜像をトナー像とする現像剤担持体と、前記現像剤担持体に直流バイアスに交流バイアスを重畳した現像バイアスを印加するための現像バイアス印加手段と、を備えた現像装置と、
画像形成装置内外部の温度及び湿度を検知する少なくとも一つ以上の温湿度検知手段と、を有する画像形成装置において、
前記温湿度検知手段によって検知した相対湿度が変化したときには、その時の相対湿度差ΔRHを算出し、算出した相対湿度差ΔRHに応じて、現像バイアスの飛翔側の振幅値を変更することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記温湿度検知手段によって検知した相対湿度が上昇したときには、現像バイアスの飛翔側の振幅値を増加させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
現像バイアスにおける交流成分の振幅(Vpp)は常に一定であり、前記相対湿度差ΔRHから飛翔バイアスと引戻しバイアスとの割合(Duty比率)を決定し、
前記現像バイアスのDuty比率は、飛翔バイアスが最大70%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記現像バイアスのDuty比率と相対湿度差ΔRHの関係は、前記現像装置内の現像剤の劣化状況に応じて変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記現像装置内の現像剤の劣化状況を耐久枚数で判断し、耐久枚数が増大するにつれて現像バイアスの飛翔側の振幅値を増加させることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−108261(P2012−108261A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−256127(P2010−256127)
【出願日】平成22年11月16日(2010.11.16)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】