説明

画像形成装置

【課題】シート材の搬送方向を反転させる反転部を有し、積載部に積載されるシート材の順番の入れ替わりを抑制することができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】シート材Tが積載される積載面部520と、積載面部520と垂直方向Zにおいて対向して配置される上面部530と、積載面部520と上面部530との間の積載空間部540とを有する積載部510と、シート材Tを排出部50aから積載空間部540へ一部繰り出した後にシート材Tの搬送方向を反転させる反転部55と、上面部530に一端部201が回動可能に取り付けられ、他端部202が自由端として積載面部520に積載されたシート材Tの上面に当接して配置される押さえ部材200と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コピー機、プリンター、ファクシミリ又はこれらの複合機などの画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、シート材としての用紙に画像を形成(印刷)するための装置として、コピー機、プリンター、ファクシミリ又はこれらの複合機などの画像形成装置が知られている。これらの画像形成装置において、用紙の両面に画像を形成する画像形成装置がある。このような画像形成装置において、画像形成部と、用紙を排出する排出部と、排出部から排出された用紙が積載される積載面部及び積載面部の上部側に形成された積載空間部を有する積載部と、用紙を排出部から積載空間部へ一部繰り出した後に用紙の搬送方向を反転させて表裏を反転させるスイッチバックローラー対(反転部)と、を備えるスイッチバック方式を採用した画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載されるスイッチバック方式を採用した画像形成装置においては、画像形成部により一方の面に画像を形成された用紙は、積載空間部に一部を繰り出された後に、スイッチバックローラー対により表裏を反転される。そして、スイッチバックローラー対により反転された用紙は、一方の面と反対の他方の面に画像を形成するために、画像形成部へ向けて搬送される。画像形成部により他方の面に画像が形成された用紙は、積載面部に積載された最上部の用紙の上に積載される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−256101号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載される画像形成装置においては、一方の面に画像が形成された用紙が排出部から積載空間部に一部繰り出される際に、積載面部に積載された用紙のうちの最上部の用紙の上面(最上面)に接触することがある。そのため、積載面部に積載された最上部の用紙は、排出部に排出された用紙との摩擦抵抗により用紙の排出方向に動かされる場合があった。
【0006】
この場合には、スイッチバックローラー対により反転された後に他方の面に画像が形成された用紙は、積載面部に積載された最上部の用紙が排出方向に動かされた状態で、積載面部に積載された用紙の上に排出されることになる。そのため、他方の面に画像が形成された用紙は、最上部の用紙と最上部の用紙の下の用紙との間に入り込むことがあった。これにより、積載部に積載される用紙の順番の入れ替わりが発生する場合があった。従って、積載部に積載される用紙の順番の入れ替わりを抑制することができる画像形成装置が望まれる。
【0007】
本発明は、シート材の搬送方向を反転させる反転部を有し、積載部に積載されるシート材の順番の入れ替わりを抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、筐体と、前記筐体の内部に配置される画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成されたシート材を排出する排出部と、前記排出部から排出された前記シート材が積層して配置される積載部であって、垂直方向下部に配置され前記シート材が積載される積載面部と、前記積載面部と垂直方向において対向して配置される上面部と、前記積載面部と前記上面部との間の積載空間部と、を有する積載部と、前記画像形成部から前記排出部へ向けて前記シート材を搬送する排出用搬送路と、前記排出用搬送路を搬送された前記シート材を前記排出部から前記積載空間部へ一部繰り出した後に前記シート材の搬送方向を反転させる反転部と、前記排出用搬送路から分岐し、前記反転部により反転された前記シート材を前記画像形成部へ向けて搬送する反転用搬送路と、前記上面部に一端部が回動可能に取り付けられ、他端部が自由端として前記積載面部に積載されたシート材の上面に当接して配置される押さえ部材であって、前記積載されたシート材の最上面の上を移動するシート材の移動を、前記他端部が前記排出部と反対側に移動するように回動して許可すると共に、前記排出部側に戻るように移動する前記最上面の上に配置されたシート材における移動を、前記他端部が前記最上面の上に配置されたシート材の上面に当接した状態で許可する押さえ部材と、を備える画像形成装置に関する。
【0009】
また、前記押さえ部材は、前記排出部から排出されたシート材が前記積載面部に積載されたシート材を前記排出部と反対側に移動させないように、前記積載面部に積載されたシート材の前記最上面に当接して配置されることが好ましい。
【0010】
また、前記押さえ部材は、平面状又は曲面状の板状部材であり、前記一端部と前記他端部とをつなぐ平面は、前記積載面部に積載されたシート材の上面に対して、前記他端部が前記一端部よりも前記排出部と反対側に位置するように傾いていることが好ましい。
【0011】
また、前記積載面部に積載されたシート材における前記排出部側の上面に対する前記一端部と前記他端部とをつなぐ平面の角度は、50°〜60°であることが好ましい。
【0012】
また、前記積載面部は、平面状に形成される平面部と、前記平面部から上方側に突出するように形成される凸部と、を有して構成されており、前記押さえ部材は、前記凸部よりも前記シート材が前記排出部から排出される方向である排出方向の下流側において、前記積載面部に積載されたシート材の上面に当接して配置されることが好ましい。
【0013】
また、前記他端部における前記シート材の上面に当接する部分の長さは、前記シート材が前記排出部から排出される方向である排出方向に直交する方向において、前記一端部側の長さよりも小さいことが好ましい。
【0014】
また、前記押さえ部材は、前記一端部を中心に回動することにより前記上面部に沿うように配置可能であると共に、前記上面部に沿うように配置された状態で前記上面部に取り付け可能であることが好ましい。
【0015】
また、前記筐体の上部側に配置される画像読取部を更に備え、前記上面部は、前記画像読取部の下部により構成されることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、シート材の搬送方向を反転させる反転部を有し、積載部に積載されるシート材の順番の入れ替わりを抑制することができる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1実施形態に係るコピー機1における各構成要素の配置を説明するための図である。
【図2】第1実施形態における内部側集積部510及び押さえ部材200の周辺の構成を示す側面図である。
【図3】第1実施形態における積載面部520及び押さえ部材200の構成を示す斜視図である。
【図4】図2に示す押さえ部材200を拡大した側面図である。
【図5A】両面印刷の動作を説明する図であって、用紙Tが排出方向D1に搬送され始めた状態を示す図である。
【図5B】両面印刷の動作を説明する図であって、用紙Tが押さえ部材200の第1排紙部50a側の面に突き当たった状態を示す図である。
【図5C】両面印刷の動作を説明する図であって、用紙Tが押さえ部材200を回動させた状態を示す図である。
【図5D】両面印刷の動作を説明する図であって、用紙Tの搬送方向が戻し方向D2に切り換えられた状態を示す図である。
【図5E】両面印刷の動作を説明する図であって、用紙Tが押さえ部材200の先端部202に当接した状態で戻し方向D2に搬送されている状態を示す図である。
【図5F】両面印刷の動作を説明する図であって、両面印刷が完了した用紙Tが積載面部520に積載される用紙Tの最上面の上に積載された状態を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態における内部側集積部510A及び押さえ部材200の周辺の構成を示す側面図である。
【図7A】第2実施形態における両面印刷の動作を説明する図であって、用紙Tが凸部522に沿うように搬送されている状態を示す図である。
【図7B】第2実施形態における両面印刷の動作を説明する図であって、用紙Tが腰のある状態で押さえ部材200に当接した状態を示す図である。
【図7C】第2実施形態における両面印刷の動作を説明する図であって、用紙Tの先端が押さえ部材200の先端部202側に移動された状態を示す図である。
【図7D】第2実施形態における両面印刷の動作を説明する図であって、用紙Tが押さえ部材200を回動させた状態を示す図である。
【図7E】第2実施形態における両面印刷の動作を説明する図であって、用紙Tが押さえ部材200の先端部202に当接した状態で排出方向D1に搬送されている状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本発明の画像形成装置としてのコピー機1の第1実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るコピー機1における各構成要素の配置を説明するための図である。
【0019】
図1に示すように、本発明の第1実施形態としてのコピー機1は、本体装置Mと、本体装置Mの上部に組みつけられた画像読取装置300と、本体装置Mに取り付けられる中継ユニット500と、本体装置Mに取り付けられる後処理装置600とを備える。
ここで、図1に示すように、中継ユニット500及び後処理装置600は、オプションとして本体装置Mに取り付けられる。
【0020】
画像読取装置300は、コピー機1における垂直方向Zの上端部に配置される。画像読取装置300は、原稿の画像を読み取ると共に、読み取った画像に関する情報である画像情報を本体装置M(画像形成部)に出力する。
【0021】
本体装置Mは、画像読取装置300から送られる画像情報に基づいてシート材としての用紙Tにトナー画像を形成する。シート材とは、画像が形成されるシート状の被画像形成材である。シート材には、用紙等の被転写材が含まれる。
【0022】
なお、コピー機1の説明において、図1に示す副走査方向Xをコピー機1の「左右方向」ともいい、副走査方向Xに直交する主走査方向Y(図2参照)をコピー機1の「前後方向」ともいう。コピー機1の垂直方向Zは、副走査方向X及び主走査方向Yと直交する。
【0023】
まず、画像読取装置300について説明する。
図1に示すように、画像読取装置300は、原稿Gの画像を読み取る画像読取部301と、画像読取部301の上方側に配置され画像読取部301に原稿Gを搬送する原稿搬送部70と、を備える。
【0024】
原稿搬送部70は、画像読取部301に対して不図示の連結部により開閉可能に連結されている。原稿搬送部70は、上方側に原稿載置部71を有し、内部に送りローラー(図示せず)を有する。
【0025】
次に、図1により、本体装置Mの各部について説明する。
本体装置Mは、画像読取装置300から送られる画像情報に基づいてシート材としての用紙Tに所定のトナー画像を形成する画像形成部GKと、用紙Tを画像形成部GKに給紙すると共にトナー画像が形成された用紙Tを排紙する給排紙部KHとを有する。
本体装置Mにおける外形は、筐体としてのケース部材BDにより構成される。
【0026】
図1に示すように、画像形成部GKは、ケース部材BDの内部に配置される。画像形成部GKは、像担持体(感光体)としての感光体ドラム2a、2b、2c、2dと、帯電部10a、10b、10c、10dと、露光ユニットとしてのレーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dと、現像器16a、16b、16c、16dと、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dと、トナー供給部6a、6b、6c、6dと、ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dと、除電器12a、12b、12c、12dと、中間転写ベルト7と、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dと、2次転写ローラー8と、対向ローラー18と、定着部9と、を備える。
【0027】
給排紙部KHは、給紙カセット52と、手差し給紙部64と、用紙Tの搬送路Lと、レジストローラー対80と、第1排紙部50aと、第2排紙部50bとを備える。なお、搬送路Lは、後述するように、第1搬送路L1と、第2搬送路L2と、排出用搬送路としての第3搬送路L3と、手差し搬送路Laと、反転用搬送路としての戻り搬送路Lbと、第4搬送路L4との集合体である。
【0028】
以下、図1により、画像形成部GK及び給排紙部KHの各構成について、詳細に説明する。
まず、画像形成部GKについて説明する。
画像形成部GKにおいては、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に沿って順に、上流側から下流側に順に、帯電部10a、10b、10c、10dによる帯電、レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dによる露光、現像器16a、16b、16c、16dによる現像、中間転写ベルト7及び1次転写ローラー37a、37b、37c、37dによる1次転写、除電器12a、12b、12c、12dによる除電、及びドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dによるクリーニングが行われる。
また、画像形成部GKにおいては、中間転写ベルト7、2次転写ローラー8及び対向ローラー18による2次転写、並びに定着部9による定着が行われる。
【0029】
感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、円筒形状の部材からなり、感光体又は像担持体として機能する。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、中間転写ベルト7の進行方向に対して直交する方向に延びる回転軸を中心に矢印の方向に回転可能に配置される。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面には、静電潜像が形成され得る。
【0030】
帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を一様に負(マイナス極性)又は正(プラス極性)に帯電させる。
【0031】
レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dは、露光ユニットとして機能するものであり、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面から離間して配置される。レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、不図示のレーザ光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モーター等を有して構成される。
【0032】
レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、画像読取部301により読み込まれた画像に関する画像情報に基づいて感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を走査露光する。レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dそれぞれにより走査露光されることで、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面の露光された部分の電荷が除去される。これにより、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に静電潜像が形成される。
【0033】
現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにそれぞれ対応して設けられ、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向して配置される。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成された静電潜像に各色のトナーを付着させて、カラーのトナー画像を感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成する。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの色に対応する。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向配置された現像ローラー、トナー攪拌用の攪拌ローラー等を有して構成される。
【0034】
トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対応して設けられており、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、イエローのトナー、シアンのトナー、マゼンタのトナー、ブラックのトナーを収容する。
【0035】
トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれは、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5d及び現像器16a、16b、16c、16dにそれぞれ対応して設けられており、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれに収容された各色のトナーを、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給する。トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれと現像器16a、16b、16c、16dそれぞれとは、不図示のトナー供給路により結ばれている。
【0036】
中間転写ベルト7には、感光体ドラム2a、2b、2c、2dに形成された各色のトナー画像が順次1次転写される。中間転写ベルト7は、従動ローラー35、駆動ローラーからなる対向ローラー18、テンションローラー36等に掛け渡される。テンションローラー36が中間転写ベルト7を内側から外側に付勢するため、中間転写ベルト7には所定の張力が与えられる。
【0037】
中間転写ベルト7を挟んで感光体ドラム2a、2b、2c、2dと反対の側には、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれが対向して配置される。
【0038】
中間転写ベルト7における所定部分は、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれと、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれとにより挟み込まれる。この挟み込まれた所定部分は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面に押し当てられる。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれと1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれとの間で、それぞれ1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dが形成される。1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dそれぞれにおいて、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに現像された各色のトナー画像が中間転写ベルト7に順次1次転写される。これにより、中間転写ベルト7には、フルカラーのトナー画像が形成される。
【0039】
1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれには、不図示の1次転写バイアス印加部により、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに形成された各色のトナー画像を中間転写ベルト7に転写させるための1次転写バイアスが印加される。
【0040】
除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に光を照射することにより、1次転写が行われた後の感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を除電する(電荷を除去する)。
【0041】
ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に残存したトナーや付着物を除去すると共に、除去されたトナー等を所定の回収機構へ搬送して、回収させる。
【0042】
2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる。2次転写ローラー8には、不図示の2次転写バイアス印加部により、中間転写ベルト7に形成されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに転写させるための2次転写バイアスが印加される。
【0043】
2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に対して当接したり離間したりする。具体的には、2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に当接される当接位置と中間転写ベルト7から離間する離間位置とに移動可能に構成される。詳細には、2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7の表面に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる場合には当接位置に配置され、他の場合には離間位置に配置される。
【0044】
中間転写ベルト7における2次転写ローラー8とは反対側には、対向ローラー18が配置される。中間転写ベルト7における所定部分は、2次転写ローラー8と対向ローラー18とによって挟み込まれる。そして、用紙Tは中間転写ベルト7の外面(トナー画像が1次転写された面)に押し当てられる。中間転写ベルト7と2次転写ローラー8との間で2次転写ニップN2が形成される。2次転写ニップN2において、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像が用紙Tに2次転写される。
【0045】
定着部9は、用紙Tに2次転写されたトナー画像を構成する各色のトナーを溶融及び加圧して、用紙Tに定着させる。定着部9は、ヒーターにより加熱される加熱回転体9aと、加熱回転体9aに圧接される加圧回転体9bと、を備える。加熱回転体9aと加圧回転体9bとは、トナー画像が2次転写された用紙Tを挟み込んで加圧すると共に、搬送する。加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間に挟まれた状態で用紙Tが搬送されることによって、用紙Tに転写されたトナーは、溶融及び加圧されることで用紙Tに定着される。
【0046】
次に、給排紙部KHについて説明する。
図1に示すように、本体装置Mの下部には、用紙Tを収容する収容部として、2個の給紙カセット52が上下に配列されて配置される。給紙カセット52は、本体装置Mの筐体であるケース部材BDに、水平方向前方に挿脱可能に、取り付けられる。即ち、給紙カセット52は、用紙Tを収容すると共に、ケース部材BDに挿脱可能に取り付けられる収容部である。
【0047】
給紙カセット52には、用紙Tが載置される載置板60が配置される。給紙カセット52には、用紙Tが載置板60の上に積層された状態で収容される。載置板60に載置された用紙Tは、給紙カセット52における用紙送り出し側の端部(図1において右側の端部)に配置されるカセット給紙部51により搬送路Lに送り出される。カセット給紙部51は、載置板60上の用紙Tを取り出すための前送りコロ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すための給紙ローラー対63とからなる重送防止機構を備える。
【0048】
本体装置Mの右側面(図1において右側)には、手差し給紙部64が設けられる。手差し給紙部64は、給紙カセット52にセットされる用紙Tとは異なる大きさや種類の用紙Tを本体装置Mに供給することを主目的として設けられる。手差し給紙部64は、閉状態において本体装置Mの右側面の一部を構成する手差しトレイ65と、給紙コロ66とを備える。手差しトレイ65は、その下端が給紙コロ66の近傍の本体装置Mに回動自在(開閉自在)に取り付けられる。開状態の手差しトレイ65には、用紙Tが載置される。給紙コロ66は、開状態の手差しトレイ65に載置された用紙Tを手差し搬送路Laに給紙する。
【0049】
本体装置Mにおける上方側で、画像読取部301の下方となる位置には、排出部としての第1排紙部50a及び第2排紙部50bが設けられる。第1排紙部50a及び第2排紙部50bは、画像形成部GKにより画像が形成された用紙Tを、本体装置Mの外部に排紙する。第1排紙部50a及び第2排紙部50bの詳細については後述する。
【0050】
用紙Tを搬送する搬送路Lは、カセット給紙部51から2次転写ニップN2までの第1搬送路L1と、2次転写ニップN2から定着部9までの第2搬送路L2と、定着部9から第1排紙部50aまでの第3搬送路L3と、手差し給紙部64から供給される用紙を第1搬送路L1に合流させる手差し搬送路Laと、第3搬送路L3を上流側から下流側へ搬送する用紙を表裏反転させて第1搬送路L1に戻す戻り搬送路Lbと、第4搬送路L4とを備える。
【0051】
第3搬送路L3は、画像形成部GKから後述する第1排紙部50aへ向けて用紙Tを搬送する搬送路である。戻り搬送路Lbは、第3搬送路L3から分岐している。第4搬送路L4は、第3搬送路L3で搬送されている途中の用紙Tを、第2排紙部50bに搬送する搬送路である。
【0052】
また、第1搬送路L1の途中には、第1合流部P1及び第2合流部P2が設けられている。第3搬送路L3の途中には、第1分岐部Q1が設けられている。
第1合流部P1は、手差し搬送路Laが第1搬送路L1に合流する合流部である。第2合流部P2は、戻り搬送路Lbが第1搬送路L1に合流する合流部である。
第1分岐部Q1は、第4搬送路L4が第3搬送路L3から分岐する分岐部である。第1分岐部Q1には、分岐部材58が設けられている。分岐部材58は、定着部9から搬出された用紙Tの搬送方向を、第1排紙部50aに向かう第3搬送路L3又は第2排紙部50bに向かう第4搬送路L4に分岐させる(切り換える)。
【0053】
第1搬送路L1の途中(詳細には、第2合流部P2と2次転写ローラー8との間)には、用紙Tを検出するためのセンサーと、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正や画像形成部GKにおけるトナー画像の形成と用紙Tの搬送のタイミングを合わせるためのレジストローラー対80とが配置される。センサーは、用紙Tの搬送方向におけるレジストローラー対80の直前(搬送方向における上流側)に配置される。レジストローラー対80は、センサーからの検出信号情報に基づいて上述の補正やタイミング調整をして用紙Tを搬送する一対のローラーである。
【0054】
戻り搬送路Lbは、用紙Tに両面印刷を行う際に、既に印刷されている面とは反対面(未印刷面)を中間転写ベルト7に対向させるために設けられる搬送路である。戻り搬送路Lbによれば、第1分岐部Q1から第1排紙部50a又は第2排紙部50b側に搬送された用紙Tを表裏反転させて第1搬送路L1に戻して、2次転写ローラー8の上流側に配置されたレジストローラー対80の上流側に搬送させることができる。戻り搬送路Lbは、第1分岐部Q1から第1排紙部50aに搬送された用紙Tについては、第1排紙部50aに設けられた排出反転ローラー対55(後述)により搬送方向が反転されて表裏が反転された用紙Tを、画像形成部GKへ向けて搬送する。戻り搬送路Lbにより表裏反転された用紙Tには、2次転写ニップN2において未印刷面に対して所定のトナー画像が転写される。
【0055】
第3搬送路L3における端部には、排出部としての第1排紙部50aが形成される。第1排紙部50aは、後処理を必要としない用紙Tを、本体装置Mの外部に排紙する。図1に示すように、この第1排紙部50aは、本体装置Mにおける上方側で画像読取部301の下方となる位置に配置される。また、第1排紙部50aは、本体装置Mの左側面側(図1において左側)に向けて開口し、且つ、本体装置Mの右側面側に寄った位置に配置されている。第1排紙部50aにおける開口側には、後述する積載空間部540が形成される。
【0056】
第1排紙部50aには、排出反転ローラー対55が設けられている。排出反転ローラー対55は、第3搬送路L3を搬送された用紙Tを第1排紙部50aから後述する積載空間部540へ全部を排出する機能と、第3搬送路L3を搬送された用紙Tを第1排紙部50aから後述する積載空間部540へ一部繰り出した後に用紙Tの搬送方向を反転させて表裏を反転させる(スイッチバックさせる)反転部としての機能とを併せて有するローラー対である。排出反転ローラー対55が反転部としての機能を発揮する場合、排出反転ローラー対55を「スイッチバックローラー対」ともいう。
【0057】
図1に示すように、画像読取部301の下方には、積載部としての内部側集積部510が配置される。内部側集積部510には、第1排紙部50aから排出された用紙Tが積層して配置される。内部側集積部510の積載空間部540(後述)には、押さえ部材200が配置される。押さえ部材200は、積載面部520に積載された用紙Tの上面に当接して配置される。
内部側集積部510及び押さえ部材200の詳細については後述する。
【0058】
第4搬送路L4における端部(搬送方向下流側)には、第2排紙部50bが形成される。第2排紙部50bは、第1排紙部50aの下方側において、本体装置Mの左側面側(図1において左側)に向けて開口して形成される。第2排紙部50bは、第4搬送路L4に搬送される用紙Tを、後述の中継ユニット500を介して後処理装置600に送り出す後処理用排出部(又は中継ユニット用排出部)である。
なお、各搬送路の所定位置には用紙検出用のセンサーが配置される。
【0059】
第2排紙部50bの開口側には、中継ユニット500が連続して配置(本体装置Mに連結)される。中継ユニット500は、画像読取部301の下方であって積載空間部540に接した状態で装着して配置されている。中継ユニット500の上面は、第1排紙部50aから排出された用紙Tが積載される積載面部520として構成される。そして、この中継ユニット500には、後処理装置600が連続して配置(本体装置Mに連結)される。
【0060】
後処理装置600は、本体装置Mの第2排紙部50bから排出されて中継ユニット500の内部搬送路551を介して搬送された用紙の後処理(ステープル、パンチ、ソート等)を行うものである。後処理装置600は、本体装置Mの左側面441に着脱可能に取り付けられる。後処理装置600は、排紙トレイ660を有する。排紙トレイ660は、後処理ユニット側排出部(不図示)から排出される用紙Tを集積させる排紙トレイである。
【0061】
ここで、本実施形態のコピー機1は、後処理を必要としない場合、画像形成部GKにおける画像形成が完了した用紙Tの排紙先(搬送ルート)を次の2通りに設定できる。
コピー機1は、用紙Tを、第4搬送路L4から中継ユニット500内を通過させて、後処理装置600に送るが、後処理装置600は後処理をせずに排紙トレイ660に排紙するように設定可能である。
また、コピー機1は、用紙Tを、第4搬送路L4には送らず、第3搬送路L3の端部の第1排紙部50aから内部側集積部510に排紙するように設定可能である。第1排紙部50aから内部側集積部510に排紙された用紙Tは、中継ユニット500の上面である積載面部520に集積し、本体装置Mの前面側から取り出される。
【0062】
次に、主搬送路L1〜L3(第1搬送路L1、第2搬送路L2及び第3搬送路L3を合わせて以下「主搬送路」ともいう)及び戻り搬送路Lbにおける紙詰まり(JAM)を解消するための構造について簡単に説明する。
図1に示すように、本体装置Mの右側面側(図1において右側)には、主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbが主に垂直方向に延びるように並列している。本体装置Mの右側面側(図1において右側)には、本体装置Mの側面の一部を形成するように、カバー体40が設けられている。カバー体40は、その下端部において、支点軸43を介して本体装置Mに連結されている。支点軸43は、その軸方向が主搬送路L1〜L3及び戻り搬送路Lbを横断する方向に沿って配設されている。カバー体40は、支点軸43を中心として閉位置(図1に示す位置)と開位置(図示せず)との間を回動自在に構成されている。
【0063】
カバー体40は、支点軸43によって本体装置Mに回動自在に連結された第1のカバー部41と、同じ支点軸43によって本体装置Mに回動自在に連結された第2のカバー部42とから構成されている。第1のカバー部41は、第2のカバー部42よりも本体装置Mの外側(側面側)に位置する。なお、図1において、右下がりの破線でハッチングされた部分が第1のカバー部41であり、左下がりの破線でハッチングされた部分が第2のカバー部42である。
【0064】
カバー体40が閉位置に位置する状態において、第1のカバー部41は、その外面側が本体装置Mの外面(側面)の一部を形成している。
また、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第2のカバー部42は、その内面側(本体装置M側)が主搬送路L1〜L3の一部を形成している。
更に、カバー体40が閉位置に位置する状態において、第1のカバー部41の内面側と第2のカバー部42の外面側とが、戻り搬送路Lbの少なくとも一部を形成している。つまり、戻り搬送路Lbは、第1のカバー部41と第2のカバー部42との間に形成されている。
【0065】
本実施形態のコピー機1は、このような構成のカバー体40を備えることにより、主搬送路L1〜L3で紙詰まり(JAM)が発生した際には、カバー体40を図1に示す閉位置から、開位置(図示せず)に回動して主搬送路L1〜L3を開放することにより、主搬送路L1〜L3に詰まった用紙を処理することができる。一方、戻り搬送路Lbで紙詰まりが発生した際には、カバー体40を開位置に回動した後、支点軸43を中心に第2のカバー部42を本体装置M側(図1において左側)に回動させて戻り搬送路Lbを開放することにより、戻り搬送路Lbに詰まった用紙を処理することができる。
【0066】
次に、図2から図4により、本発明の特徴部分である内部側集積部510及び押さえ部材200に関連する構成の詳細について説明する。図2は、第1実施形態における内部側集積部510及び押さえ部材200の周辺の構成を示す側面図である。図3は、第1実施形態における積載面部520及び押さえ部材200の構成を示す斜視図である。図4は、図2に示す押さえ部材200を拡大した側面図である。
【0067】
本実施形態においては、排出反転ローラー対55により用紙Tが第1排紙部50aから内部側集積部510に向けて排出される方向を「排出方向D1」という。「排出方向D1」は、副走査方向Xにおける第1排紙部50aから内部側集積部510へ向かう方向とほぼ一致する。また、排出方向D1と反対方向であって、積載空間部540へ一部繰り出された用紙Tが排出反転ローラー対55により内部側集積部510から第1排紙部50aに向かうように戻される方向を「戻し方向D2」という。「戻し方向D2」は、副走査方向Xにおける内部側集積部510から第1排紙部50aへ向かう方向とほぼ一致する。また、排出方向D1及び戻し方向D2に直交する方向で且つ積載面部520に積載される用紙Tに沿う方向を「用紙幅方向W」という。「用紙幅方向W」は、主走査方向Yとほぼ一致する。
【0068】
図2及び図3に示すように、内部側集積部510は、積載面部520と、上面部としての積載天面部530と、積載空間部540と、規制壁550とを有する。
積載面部520は、内部側集積部510における垂直方向Zの下部に配置されており、水平面状に形成されている。積載面部520には、第1排紙部50aから排出された所定のトナー画像が形成された用紙Tが積載される。積載面部520は、中継ユニット500の上面により構成されている。
【0069】
積載面部520は、最大サイズの用紙Tが積載可能な表面積を有している。例えば、最大サイズの用紙TがA3サイズの用紙Tの場合には、積載面部520における用紙Tの排出方向D1の表面の長さは、A3サイズの用紙の長辺の長さ以上に設定され、積載面部520の用紙Tの用紙幅方向Wの表面の長さは、A3サイズの用紙の短辺の長さ以上に設定される。なお、本実施形態においては、A3サイズの用紙Tにおける長辺が排出方向D1に平行な状態で排出される用紙Tを、「A3サイズ縦の用紙T」ともいう。
【0070】
規制壁550は、積載面部520に積載される用紙Tにおける排出方向D1への移動を規制する。規制壁550は、積載面部520の排出方向D1の下流側(図1における本体装置Mの左側)の外縁近傍から垂直方向Zの上方に延びるように形成される。規制壁550は、用紙Tの排出方向D1において、積載面部520に積載される用紙Tの先端と対向して配置される。これにより、規制壁550は、第1排紙部50aから排出される用紙Tの先端の位置を規制して、用紙Tの排出方向D1の下流側への移動を規制する。
【0071】
積載天面部530は、積載面部520から垂直方向Zの上方に所定距離だけ離間した位置において、積載面部520と垂直方向Zにおいて対向して配置される。積載天面部530は、画像読取部301の下部の下面により構成されており、水平面状に形成されている。
【0072】
積載空間部540は、積載面部520と積載天面部530との間の空間である。積載空間部540には、第1排紙部50aから排出される用紙Tが導入される。積載空間部540は、積載面部520に積載された用紙Tが配置される空間である。
【0073】
また、積載空間部540は、本体装置Mの前面に開口する空間である。積載面部520に積載された用紙Tは、本体装置Mの前面開口から取り出すことができる。つまり、本実施形態におけるコピー機1は、画像読取部16の下部において、本体装置Mの一部が窪むようにして積載空間部540が形成されている。そのため、本実施形態のコピー機1は、いわゆる胴内排紙型のコピー機と称されている。
【0074】
積載空間部540には、図2に示すように、押さえ部材200が配置される。
押さえ部材200は、用紙幅方向Wに視た場合に、積載天面部530から積載面部520に向けて延びるような平面状の板状の部材により形成される。
【0075】
押さえ部材200の一端部である基端部201は、取り付け部材210を介して、画像読取部301の下面である積載天面部530に回動可能に取り付けられる。
押さえ部材200の他端部である先端部202は、自由端として構成され、積載面部520に積載された用紙Tのうちの最上部の用紙Tの上面に当接して配置される。押さえ部材200は、その自重により先端部202を用紙Tに当接させて、用紙Tに対して加重している。
なお、以下の説明において、「積載面部520に積載された用紙Tのうちの最上部の用紙Tの上面」を「積載面部520に積載された用紙Tの最上面」ともいう。
【0076】
押さえ部材200は、基端部201と先端部202とをつなぐ平面が、積載面部520に積載された用紙Tの上面に対して、先端部202が基端部201よりも第1排紙部50aと反対側(排出方向D1の下流側)に位置するように傾いている。
【0077】
押さえ部材200は、図3に示すように、積載面部520における排出方向D1の中央近傍において、積載面部520に積載された用紙Tの上面に当接して配置される。詳細には、排出方向D1における押さえ部材200が用紙Tの上面に当接する位置は、排出方向D1における長さが最も小さい最小サイズの用紙Tが積載面部520に積載された場合に、積載面部520に積載された最小サイズの用紙Tの上面に当接する位置である。
また、押さえ部材200は、積載面部520における用紙幅方向Wの中央近傍において、積載面部520に載置された用紙Tの上面に当接するように配置される。
【0078】
押さえ部材200は、厚さ方向に視た場合に、略長方形の形状の部材と略三角形状の部材とが連続した平面状の板部材により構成される。略長方形の形状の部材は、基端部201側において、基端部201から先端部202側に長く延びている。略三角形状の部材は、先端部202側に形成されている。押さえ部材200の略三角形状の部材は、先端に向かうにしたがって幅の長さ(用紙幅方向Wの長さ)が小さくなっている。
【0079】
押さえ部材200の先端部202における用紙Tに当接される部分には、略三角形状である板部材の頂点の部分が位置している。また、頂点部分は、用紙Tに当接するため、用紙幅方向Wに平坦になるように形成されている。
【0080】
このように、押さえ部材200の先端部202における用紙Tの上面に当接する部分の長さは、用紙幅方向Wにおいて、基端部201側の長さよりも小さく形成される。これにより、先端部202が用紙Tの上面に当接して移動する際における摩擦抵抗が低減される。
【0081】
また、押さえ部材200は、図4に示すように、回転軸部材203と、取り付け突起部205とを更に有している。
回転軸部材203は、後述する取り付け部材210の回転支持孔部213に挿通される。回転軸部材203は、押さえ部材200の基端部201において用紙幅方向Wの外側の両側に突出するように形成されている。回転軸部材203の回転軸中心は、押さえ部材200を回動させるための用紙幅方向Wに延びる回転軸の中心と一致する。
【0082】
取り付け突起部205は、後述する取り付け部材210の退避用孔部214に係合可能に構成される。取り付け突起部205は、押さえ部材200の基端部201と先端部202との間における基端部201寄りに、押さえ部材200における用紙幅方向Wの端部の側面から用紙幅方向Wの外側に突出するように形成されている。
【0083】
取り付け部材210は、押さえ部材200を回動可能に支持する部材である。取り付け部材210は、図2に示すように、積載天面部530に取り付けられている。
取り付け部材210は、図4に示すように、取り付け板部211と、取り付け板部211の用紙幅方向Wの両端部近傍から垂直方向Zの下方側に向けて延びる一対の側板部212と、を有する。取り付け板部211は、積載天面部530に平行な板状の部材であり、積載天面部530に取り付けられる。一対の側板部212は、排出方向D1及び用紙幅方向Wに平行な板状の部材により形成されており、互いに対向して配置される。
取り付け部材210の一対の側板部212それぞれには、用紙幅方向Wに貫通する一対の回転支持孔部213及び一対の退避用孔部214が形成されている。
【0084】
回転支持孔部213には、押さえ部材200の回転軸部材203が挿通される。回転支持孔部213は、回転軸部材203が挿通されて、押さえ部材200を回転可能に支持する。押さえ部材200は、押さえ部材200の回転軸部材203が回転支持孔部213に挿通されて配置されることで、その自重により、積載面部520に積載された用紙Tの上面に当接する。
【0085】
このように構成されることで、押さえ部材200は、第1排紙部50aから排出された用紙Tが積載面部520に積載された用紙Tを第1排紙部50aと反対側(排出方向D1の下流側)に移動させないように、積載面部520に積載された用紙Tの最上面に当接する。
【0086】
また、押さえ部材200は、その回動により、用紙Tの排出方向D1への移動を許可する。押さえ部材200は、その回動により、先端部202が積載面部520に積載される用紙Tの上面に当接している状態で、用紙Tの戻し方向D2への移動を許可する。
【0087】
詳細には、押さえ部材200は、積載面部520に積載された用紙Tの最上面の上に、第1排紙部50aから全部が排出されて配置され又は一部が繰り出されて配置されるように移動する用紙Tにおける移動を、先端部202が第1排紙部50aと反対側(排出方向D1の下流側)に移動するように回動して許可する。更に、押さえ部材200は、第1排紙部50a側に戻るように移動する積載面部520に積載された用紙Tの最上面の上に配置された用紙Tにおける戻し方向D2への移動を、先端部202が積載面部520に積載された用紙Tの最上面の上に配置された用紙Tの上面に当接した状態で許可する。
【0088】
また、上記作用を実現するために、押さえ部材200は、積載面部520に積載された用紙Tに対する角度や、積載面部520に積載された用紙Tに加重される重さ等が適宜設定される。
【0089】
本実施形態においては、図2に示すように、用紙幅方向Wに視た場合に、積載面部520に積載された用紙Tの第1排紙部50a側の上面に対する、押さえ部材200における基端部201と先端部202とをつなぐ平面の角度である設置角度αが設定される。
設置角度αは、第1排紙部50aから排出された用紙Tの移動を、押さえ部材200が回動して用紙Tの排出方向D1への移動を許可することができると共に、用紙Tの戻し方向D2への移動を許可することができる角度が設定される。
【0090】
具体的には、押さえ部材200における積載面部520に積載された用紙Tに対する角度に関して、前述の通り、基端部201と先端部202とをつなぐ平面は、積載面部520に積載された用紙Tの上面に対して、先端部202が基端部201よりも第1排紙部50aと反対側(排出方向D1の下流側)に位置するように傾いている。例えば、設置角度αは、0°よりも大きく、90°よりも小さな角度である。設置角度αが90°よりも大きくなると、搬送される用紙Tが積載面部520に積載された用紙Tと押さえ部材200との間を通る際に、押さえ部材200の先端部202を第1排紙部50aと反対側(排出方向D1の下流側)に移動するように回動できないためである。
【0091】
また、押さえ部材200の設置角度αは、積載面部520に積載された最上部の用紙Tを排出方向D1に移動させ難い条件、排出反転ローラー対55への用紙Tの後端残りを発生させ難い条件、及び、戻し方向D2に搬送される用紙Tに引っ掛かりを生じさせ難い条件を、全体として満たす範囲に設定される。
例えば、用紙幅方向Wに視た場合に、積載面部520に積載された用紙Tの第1排紙部50a側の上面に対する、押さえ部材200における基端部201と先端部202とをつなぐ平面の角度αは、50°から60°の範囲に設定されることが好ましい。
【0092】
押さえ部材200の設置角度αの好ましい値を設定するにあたり、様々な要因が複合されていると考えられる。一概には言えないが、押さえ部材200の設置角度αに関する主な傾向としては、例えば、以下のようなものがある。
【0093】
例えば、押さえ部材200の設置角度αが0°に近いほど、積載面部520に積載された最上部の用紙Tは、排出方向D1に移動され易い傾向がある。一方、設置角度αが90°に近いほど、積載面部520に積載された用紙Tは、排出方向D1に移動し難い傾向がある。主な理由としては、押さえ部材200の設置角度αが0°に近いほど、押さえ部材200における用紙Tへの垂直方向Zの加重が小さくなると考えられ、設置角度αが90°に近いほど、垂直方向Zへの加重が大きくなると考えられるためである。
【0094】
また、例えば、押さえ部材200の設置角度αが大きい場合には、押さえ部材200の先端部202に用紙Tが引っ掛かる傾向がある。主な理由としては、押さえ部材200の設置角度αが大きい場合には、反転されて戻し方向D2に搬送される用紙Tは、押さえ部材200と積載面部520に積載された最上部の用紙Tとの間に挟み込まれてしまう場合があると考えられるためである。押さえ部材の設置角度αは、例えば65°以下が好適である。
【0095】
また、積載面部520に積載された用紙Tへの加重に関しては、用紙Tを排出方向D1に移動させ難い条件としては、押さえ部材200の重さは、重いほうが有利な傾向がある。用紙Tへの加重が大きいほど、押さえ部材200に当接する用紙Tは、排出方向D1に移動し難いと考えられるためである。
また、排出反転ローラー対55に用紙Tの後端残りを発生させない条件としては、押さえ部材200の重さは、軽いほうが有利な傾向がある。用紙Tへの加重が小さいほど、排出方向D1に搬送される用紙Tは、押さえ部材200を回動させて、排出方向D1へスムーズに移動されると考えられるためである。
【0096】
なお、各条件は、例示であり、押さえ部材200の設置角度αや押さえ部材200の重さは、その組み合わせにより異なる場合があるが、最適化されるように適宜設定される。
【0097】
また、取り付け部材210の退避用孔部214には、押さえ部材200の取り付け突起部205が係合可能である。退避用孔部214は、押さえ部材200が基端部201を中心に回動して積載天面部530に沿うように配置された状態で、取り付け突起部205が係合される位置に形成される。そして、退避用孔部214は、押さえ部材200が回転軸部材203の回転軸を中心に回転して、画像読取部301の下面(積載天面)530に沿うように回転された場合に、押さえ部材200の取り付け突起部205と係合する。
【0098】
このようにして、押さえ部材200は、基端部201を中心に回動することにより画像読取部301の下面(積載天面)530に沿うように退避して配置可能であると共に、画像読取部301の下面(積載天面)530に沿うように配置された状態で画像読取部301の下面(積載天面)530に取り付け可能に構成される。これにより、中継ユニット500を本体装置Mに装着したり離脱する際に、押さえ部材200を退避させることができる。従って、押さえ部材200の破損を防止して、作業効率を向上させることができる。
【0099】
次に、図1を参照して、本実施形態のコピー機1の動作について、簡単に説明する。
ここでは、用紙Tを内部側集積部510に排紙するように設定した場合におけるコピー機1の動作について説明する。
【0100】
まず、給紙カセット52に収容された用紙Tに片面印刷を行う場合について説明する。
給紙カセット52に収容された用紙Tは、前送りコロ61及び給紙ローラー対63によって第1搬送路L1に送り出され、その後、第1合流部P1及び第1搬送路L1を介して、レジストローラー対80に搬送される。
レジストローラー対80においては、用紙Tのスキュー補正や、トナー画像とのタイミング調整が行われる。
【0101】
レジストローラー対80から排出された用紙Tは、第1搬送路L1を介して中間転写ベルト7と2次転写ローラー8との間(2次転写ニップN2)に導入される。そして、用紙Tには、中間転写ベルト7と2次転写ローラー8との間において、トナー画像が転写される。
その後、用紙Tは、中間転写ベルト7と2次転写ローラー8との間から排出され、第2搬送路L2を介して、定着部9における加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間の定着ニップに導入される。そして、定着ニップにおいてトナーが溶融し、トナーが用紙Tに定着される。
【0102】
次いで、用紙Tは、第3搬送路L3を通して第1排紙部50aに搬送され、排出反転ローラー対55により第1排紙部50aから内部側集積部510に排出される。
このようにして、給紙カセット52に収容された用紙Tの片面印刷が完了する。
【0103】
手差しトレイ65に載置された用紙Tに片面印刷を行う場合には、手差しトレイ65に載置された用紙Tは、給紙コロ66によって手差し搬送路Laに送り出され、その後、第1合流部P1及び第1搬送路L1を介して、レジストローラー対80に搬送される。それ以降の動作は、前述した、給紙カセット52に収容された用紙Tの片面印刷の動作と同様であり、説明を省略する。
【0104】
次に、両面印刷を行う場合のコピー機1の動作について説明する。
片面印刷の場合には、前述した通り、片面印刷がされた用紙Tが、第1排紙部50aから内部側集積部510に排出されて印刷動作が完了する。
これに対し、両面印刷を行う場合には、片面印刷がされた用紙Tが、排出反転ローラー対55により反転されて、戻り搬送路Lbを介して、片面印刷時とは表裏反転して、レジストローラー対80に再度搬送されることにより、用紙Tに両面印刷が施される。
【0105】
詳述すると、片面印刷がされた用紙Tが第3搬送路L3を通して第1排紙部50aに搬送されるまでは、前述した片面印刷の動作と同様である。
ここで、本実施形態においては、A3サイズ縦の用紙Tについて、両面印刷を行う場合において、図5Aから図5Fにより、押さえ部材200の作用について説明しながら、コピー機1の動作について説明する。
【0106】
図5Aは、両面印刷の動作を説明する図であって、用紙Tが排出方向D1に搬送され始めた状態を示す図である。図5Bは、両面印刷の動作を説明する図であって、用紙Tが押さえ部材200の第1排紙部50a側の面に突き当たった状態を示す図である。図5Cは、両面印刷の動作を説明する図であって、用紙Tが押さえ部材200を回動させた状態を示す図である。図5Dは、両面印刷の動作を説明する図であって、用紙Tの搬送方向が戻し方向D2に切り換えられた状態を示す図である。図5Eは、両面印刷の動作を説明する図であって、用紙Tが押さえ部材200の先端部202に当接した状態で戻し方向D2に搬送されている状態を示す図である。図5Fは、両面印刷の動作を説明する図であって、両面印刷が完了した用紙Tが積載面部520に積載される用紙Tの最上面の上に積載された状態を示す図である。
【0107】
本実施形態においては、A3サイズ縦の用紙Tに両面印刷を行う前において、積載面部520には、印刷された複数のA3サイズ縦の用紙Tが既に積載されている。
まず、A3サイズ縦の用紙Tの両面印刷時において、一方の面に印刷されたA3サイズ縦の用紙Tは、第1排紙部50aに搬送され、排出反転ローラー対55により第1排紙部50aから内部側集積部510の積載空間部540に一部が繰り出される。
【0108】
この場合、図5Aに示すように、第1排紙部50aから排出された用紙Tの下面側は、積載面部520に積載された用紙Tの最上面に接触している。そして、第1排紙部50aから排出された用紙Tは、積載面部520に積載された用紙Tの最上面に接触しながら排出方向D1に搬送される。
【0109】
ここで、積載面部520に積載された用紙Tの最上面には、押さえ部材200の先端部202が当接している。そして、押さえ部材200の自重による加重が用紙Tに作用している。そのため、積載面部520に積載される用紙Tのうちの最上部の用紙Tは、第1排紙部50aから排出される用紙Tとの摩擦抵抗によっては、動かされることが抑制される。
【0110】
その後、積載空間部540に繰り出されたA3サイズ縦の用紙Tは、排出反転ローラー対55により更に排出方向D1に搬送されて、図5Bに示すように、押さえ部材200の第1排紙部50a側の面に突き当たる。
本実施形態においては、A3サイズ縦の用紙Tが積載空間部540に一部繰り出されて反転される際に、A3サイズ縦の用紙Tの先端は、押さえ部材200まで達するようになっている。
【0111】
押さえ部材200に突き当たった用紙Tは、排出反転ローラー対55に搬送されて、図5Cに示すように、押さえ部材200の第1排紙部50a側の面を押して、押さえ部材200の先端部202が排出方向D1と反対側(排出方向D1の下流側)に移動するように、押さえ部材200を回動させる。
そして、更に排出方向D1に搬送される用紙Tは、押さえ部材200の下に入り込んで、積載面部520に積載された最上部の用紙Tと押さえ部材200との間を通る。排出方向D1に搬送される用紙Tは、その上面が押さえ部材200の先端部202に当接した状態で、排出方向D1に搬送される。
【0112】
押さえ部材200は、設置角度α及び重さが最適化されている。そのため、排出方向D1に搬送される用紙Tは、押さえ部材200を回動させて、その上面が押さえ部材200の先端部202に当接した状態で、搬送される。
【0113】
A3サイズ縦の用紙Tは、積載面部520に積載された用紙Tと押さえ部材200との間を通って排出方向D1に所定距離だけ進んだときに、図5Dに示すように、搬送方向が戻し方向D2に切り換えられる。
【0114】
これにより、排出反転ローラー対55に保持されているA3サイズ縦の用紙Tは、図5Eに示すように、排出反転ローラー対55により戻し方向D2に搬送される。ここで、戻し方向D2に搬送される用紙Tは、押さえ部材200に当接した状態で、戻し方向D2に搬送されることが可能となっている。
【0115】
押さえ部材200は、設置角度α及び重さが最適化されている。そのため、戻し方向D2に搬送される用紙Tは、押さえ部材200に引っ掛かることが低減されている。
また、押さえ部材200の先端部202における用紙Tの上面に当接する部分の長さは、用紙幅方向Wにおいて、基端部201側の長さよりも小さい。そのため、戻し方向D2に搬送される用紙Tは、先端部202との間の摩擦抵抗が小さく、戻し方向D2にスムーズにスライドされる。
【0116】
その後、戻し方向D2に搬送されたA3サイズ縦の用紙Tは、第3搬送路L3を逆方向(第1排紙部50aから第1分岐部Q1に向かう方向)に搬送される。
【0117】
そして、一方の面に印刷されたA3サイズの用紙Tが、第3搬送路L3を逆方向に搬送されると、分岐部材58により、用紙Tは、戻り搬送路Lbへ分岐され、その後、第2合流部P2を介して、第1搬送路L1に合流する。ここで、用紙Tは、片面印刷時とは表裏反転している。
【0118】
更に、用紙Tは、レジストローラー対80により前記補正又は前記調整が行われ、第1搬送路L1を介して、中間転写ベルト7と2次転写ローラー8との間に導入される。用紙Tは、戻り搬送路Lbを経由することにより、未印刷面が中間転写ベルト7に対向するので、未印刷面にトナー画像が転写され、その結果、他方の面に印刷されることにより、両面印刷が施される。
【0119】
そして、両面印刷が施された用紙Tは、第1排紙部50aに搬送され、排出反転ローラー対55により第1排紙部50aから内部側集積部510の積載空間部540に排出される。積載空間部540に排出された用紙Tは、排出方向D1に搬送される。
その後、両面印刷が施された用紙Tは、押さえ部材200の第1排紙部50a側の面に突き当たり(図5B参照)、押さえ部材200の下に入り込んで(図5C参照)、積載面部520に積載された最上部の用紙Tと押さえ部材200との間を通って、排出方向D1に搬送される。これらの動作は、前述した、一方の面に印刷された用紙Tの一部が積載空間部540に繰り出される場合における動作と同様であるため、説明を省略する。
【0120】
その後、両面印刷が施されたA3サイズ縦の用紙Tは、排出反転ローラー対55により排出方向D1に搬送されることで、図5Fに示すように、積載面部520における排出方向D1の所定位置に積載される。
【0121】
ここで、押さえ部材200は、設置角度α及び重さが最適化されている。そのため、排出反転ローラー対55への用紙Tの後端残りの発生が抑制される。
【0122】
更に、両面印刷が施されて積載空間部540に排出される用紙Tは、積載面部520に積載された最上部の用紙Tが排出方向D1に移動されていない状態で、積載面部520に積載された最上部の用紙Tの上に積載される。そのため、両面印刷が施された用紙Tは、積載面部520に積載された最上部の用紙Tと、その下の用紙Tとの間に入り込むことが抑制される。従って、積載面部520に積載される用紙Tの順番が入れ替わることが抑制される。
【0123】
本実施形態によれば、例えば、次の効果が奏される。
本実施形態のコピー機1においては、第1排紙部50aから排出された用紙Tが積層して配置される内部側集積部510であって、垂直方向Z下部に配置され用紙Tが積載される積載面部520と、積載面部520と垂直方向Zにおいて対向して配置される積載天面部530と、積載面部520と積載天面部530との間の積載空間部540と、を有する内部側集積部510と、第3搬送路L3を搬送された用紙Tを第1排紙部50aから積載空間部540へ一部繰り出した後に用紙Tの表裏を反転させる排出反転ローラー対55と、積載天面部530に基端部201が回動可能に取り付けられ、先端部202が自由端として積載面部520に積載された用紙Tの上面に当接して配置される押さえ部材200であって、積載された用紙Tの最上面の上を移動する用紙Tの移動を、先端部202が第1排紙部50aと反対側(排出方向D1の下流側)に移動するように回動して許可すると共に、第1排紙部50a側に戻るように移動する最上面の上に配置された用紙Tにおける移動を、先端部202が最上面の上に配置された用紙Tの上面に当接した状態で許可する押さえ部材200と、を備える。
【0124】
そのため、押さえ部材200の先端部202は、その自重により積載面部520に積載された用紙Tの上面に当接する。これにより、両面印刷時における一方の面に印刷された用紙Tの一部が積載空間部540に繰り出される動作において、積載面部520に積載された最上部の用紙Tの排出方向D1への移動が抑制される。従って、両面印刷後に排出される用紙Tは、積載面部520に積載された最上部の用紙Tの下に入り込むことが抑制される。その結果、内部側集積部510に積載される用紙Tの順番の入れ替わりを抑制することができる。
【0125】
また、押さえ部材200は、その回動により、用紙Tの排出方向D1への移動を許可する。押さえ部材200は、その回動により、先端部202が積載面部520に積載される用紙Tの上面に当接している状態で、先端部202に当接した用紙Tの戻し方向D2への移動を許可する。これにより、用紙Tの排出方向D1への移動を行うことができると共に、用紙Tの表裏を反転させる際における用紙Tの戻し方向D2への移動を行うことができる。
従って、押さえ部材200は、両面印刷の動作を妨げることがない状態で、積載面部520に積載された用紙Tの最上面に当接する。その結果、押さえ部材200は、両面印刷の動作を妨げることなく、積載面部520に積載された最上部の用紙Tの排出方向D1への移動が抑制することができる。
【0126】
また、本実施形態のコピー機1においては、押さえ部材200は、第1排紙部50aから排出された用紙Tが、内部側集積部510に積載された用紙Tを第1排紙部50aと反対側(排出方向D1の下流側)に移動させないように、内部側集積部510に積載された用紙Tの最上面に当接する。そのため、押さえ部材200は、積載面部520に積載された用紙Tの排出方向D1への移動を一層抑制することができる。
【0127】
また、本実施形態のコピー機1においては、押さえ部材200は、平面状の板状部材であり、基端部201と先端部202とをつなぐ平面は、積載面部520に積載された用紙Tの上面に対して、先端部202が基端部201よりも第1排紙部50aと反対側(排出方向D1の下流側)に位置するように傾いている。
そのため、押さえ部材200を、先端部202が第1排紙部50aと反対側(排出方向D1の下流側)に移動するように回動させることができる。
また、積載面部520に積載された用紙Tにおける第1排紙部50a側の上面に対する、基端部201と先端部202とをつなぐ平面の設置角度αを最適化することで、積載面部520に積載された最上部の用紙Tの排出方向D1への移動を抑制することができると共に、スイッチバック時における戻し方向D2に搬送される用紙Tの引っ掛かりを抑制することができ、更に、排出反転ローラー対55への用紙Tの後端残りの発生を抑制することができる。
【0128】
また、本実施形態のコピー機1においては、積載面部520に積載された用紙Tにおける第1排紙部50a側の上面に対する、基端部201と先端部202とをつなぐ平面の角度は、50°〜60°である。
そのため、より好適に、積載面部520に積載された最上部の用紙Tの排出方向D1への移動、スイッチバック時における戻し方向D2に搬送される用紙Tの引っ掛かり、排出反転ローラー対55への用紙Tの後端残りの発生を抑制することができる。
【0129】
また、本実施形態のコピー機1においては、押さえ部材200は、基端部201を中心に回動することにより積載天面部530に沿うように配置可能であると共に、積載天面部530に沿うように配置された状態で積載天面部530に取り付け可能である。そのため、押さえ部材200を積載天面部530側に容易に退避させることができる。これにより、押さえ部材200を退避させることで、中継ユニット500の着脱を容易に行うことができる。従って、押さえ部材200の破損を防止して、作業効率を向上させることができる。
【0130】
また、本実施形態のコピー機1においては、ケース部材BDの上部側に配置される画像読取部301を更に備え、積載天面部530は、画像読取部301の下部により構成される。そのため、押さえ部材200を画像読取部301の下部に取り付けることができる。これにより、押さえ部材200を積載空間部540に容易に配置させて、押さえ部材200の先端部202を積載面部520に積載された用紙Tの上面に容易に当接させることができる。従って、押さえ部材200を配置する構成を簡易な構成により実現することができる。
【0131】
また、積載空間部540は、上下方向において限られた空間である。そのため、積載面部520は、平坦に近い状態に形成される場合が多い。本実施形態においても、積載面部520は、水平面状に形成される。そのため、本実施形態における積載面部520は、積載面部520が傾斜面により構成されて重力により端部が揃った状態で積載される場合に比べて、用紙Tの端部が揃わずに積載される可能性がある。このような場合であっても、本発明においては、押さえ部材200を有するため、積載面部520に積載された用紙Tの排出方向D1への移動が抑制される。これにより、両面印刷時において、内部側集積部510に積載される用紙Tの順番の入れ替わりを抑制することができる。
【0132】
また、本実施形態のコピー機1においては、先端部202における用紙Tの上面に当接する部分の長さは、用紙幅方向Wにおいて、基端部201側の長さよりも小さい。そのため、先端部202における用紙Tに当接する部分において、用紙Tの接触する面積が小さくなる。これにより、摩擦抵抗が小さくなり、押させ部材200をスムーズに移動させることができる。従って、戻し方向D2に搬送される用紙Tをスムーズに搬送することができる。
【0133】
次に、本発明の画像形成装置1の他の実施形態としての第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、第2実施形態の説明にあたって、第1実施形態と同一の構成要件については同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
【0134】
図6は、本発明の第2実施形態における内部側集積部510A及び押さえ部材200の周辺の構成を示す側面図である。
図6に示すように、第2実施形態の画像形成装置1は、第1実施形態と比べて、主として、内部側集積部510Aの積載面部520Aの形状が異なる。
【0135】
第2実施形態における積載面部520Aは、平面部521と、凸部522とを有して構成される。
平面部521は、水平面状に形成される。複数の凸部522は、平面部521から上方側に突出するように形成される。複数の凸部522は、用紙幅方向Wに視た場合に、同一形状に形成され、所定間隔ごとに離間して用紙幅方向Wに並んで配置されている。
【0136】
複数の凸部522は、排出方向D1の上流側に形成される上流側傾斜面522Aと、排出方向D1の下流側に形成される下流側傾斜面522Bとを有する。上流側傾斜面522Aは、排出方向D1の上流側に向かうにしたがって上方に向かうように傾斜する傾斜面である。
【0137】
凸部522は、積載面部520Aにおける押さえ部材200が積載面部520Aに積載される用紙Tに当接する位置よりも排出方向D1の上流側に配置される。具体的には、凸部522は、凸部522の上流側傾斜面522Aに沿うようにして斜め上方に向けて搬送された用紙Tが、腰のある状態で、押さえ部材200の第1排紙部50a側の面における先端部202よりも上方側において突き当たることが可能な位置に配置される。
【0138】
積載面部520Aの凸部552を搬送される用紙Tは、凸部552の上流側傾斜面522Aに沿うように、斜め上方に向けて搬送される。そして、斜め上方に向けて搬送された用紙Tは、腰のある状態で、押さえ部材200の第1排紙部50a側の面における先端部202よりも上方側において、その先端が押さえ部材200に突き当たる。
【0139】
ここで、第2実施形態において、A3サイズ縦の用紙Tに両面印刷を行う場合のコピー機1の動作について説明する。第2実施形態の両面印刷を行う場合のコピー機1の動作の説明においては、第1実施形態の動作と異なる点について説明する。
第2実施形態においては、図7Aから図7Eにより、一方の面が印刷された用紙Tの一部が積載空間部540に繰り出される以降の動作について説明する。
【0140】
図7Aは、第2実施形態における両面印刷の動作を説明する図であって、用紙Tが凸部522に沿うように搬送されている状態を示す図である。図7Bは、第2実施形態における両面印刷の動作を説明する図であって、用紙Tが腰のある状態で押さえ部材200に当接した状態を示す図である。図7Cは、第2実施形態における両面印刷の動作を説明する図であって、用紙Tの先端が押さえ部材200の先端部202側に移動された状態を示す図である。図7Dは、第2実施形態における両面印刷の動作を説明する図であって、用紙Tが押さえ部材200を回動させた状態を示す図である。図7Eは、第2実施形態における両面印刷の動作を説明する図であって、用紙Tが押さえ部材200の先端部202に当接した状態で排出方向D1に搬送されている状態を示す図である。
【0141】
第2実施形態において、A3サイズ縦の用紙Tの両面印刷時において、一方の面に印刷されたA3サイズ縦の用紙Tは、第1排紙部50aに搬送され、排出反転ローラー対55により第1排紙部50aから内部側集積部510Aの積載空間部540に一部が繰り出される。
【0142】
そして、第1排紙部50aから排出された用紙Tの下面側は、積載面部520Aに積載された用紙Tの最上面に接触している。そして、第1排紙部50aから排出された用紙Tは、積載面部520Aに積載された用紙Tの最上面に接触しながら排出方向D1に搬送される。
【0143】
その後、積載空間部540に繰り出されたA3サイズ縦の用紙Tは、排出反転ローラー対55により更に排出方向D1に搬送されて、図7Aに示すように、凸部552の上流側傾斜面522Aに沿うように、斜め上方に向けて搬送される。
そして、斜め上方に向けて搬送された用紙Tは、図7Bに示すように、腰のある状態で、押さえ部材200の第1排紙部50a側の面における先端部202よりも上方側の部分において、その先端が押さえ部材200に突き当たる。
【0144】
押さえ部材200に突き当たった用紙Tの先端は、用紙Tが排出方向D1に移動されることで、図7Cに示すように、押さえ部材200の第1排紙部50a側の面に沿って、押さえ部材200の先端部202よりも上方側から先端部202側に移動する。搬送される用紙Tの先端側は、上方側が凸となるように湾曲している。
【0145】
搬送される用紙Tは、更に排出反転ローラー対55に搬送されて、図7Dに示すように、押さえ部材200の先端部202における第1排紙部50a側の面を押して、押さえ部材200の先端部202が排出方向D1と反対側(排出方向D1の下流側)に移動するように、押さえ部材200を回動させる。
【0146】
ここで、凸部522により斜め上方に向けて搬送された用紙Tの先端は、腰のある状態で、その先端が押さえ部材200の先端部202よりも上方側の部分に突き当たった後に、押さえ部材200の先端部202よりも上方側から先端部202側に移動する。そのため、先端部202側に移動した用紙Tの先端は、押さえ部材200の先端部202側を浮かせるようにして、押さえ部材200を回動させることができる。これにより、押さえ部材200の先端部202と積載面部520Aに積載された用紙Tの最上面との間に直接入り込むよりも、第1排紙部50aから排出された用紙Tと積載面部520Aに積載された用紙Tの最上面との間の摩擦抵抗が低減される。
【0147】
また、凸部522により斜め上方に向けて搬送された用紙Tは、凸部522の頂部近傍から押さえ部材200までの間において、積載面部520Aに積載された用紙Tの最上面に接触していない。そのため、凸部522がない場合に比べて、第1排紙部50aから排出された用紙Tと積載面部520Aに積載された用紙Tの最上面との間の摩擦抵抗が低減される。
【0148】
これにより、積載面部520Aに積載された最上部の用紙Tは、排出方向D1へ移動されることが低減される。本実施形態においては、第1排紙部50aから排出された用紙Tと積載面部520Aに積載された用紙Tの最上面との間の摩擦抵抗が低減されることから、押さえ部材200を軽量化している。押さえ部材200による用紙Tへの加重が小さくても、積載面部520Aに積載された最上部の用紙Tは、排出方向D1へ移動されることが抑制されるためである。更に、押さえ部材200による用紙Tへの加重が小さいと、スイッチバック時における用紙Tが戻し方向D2に搬送される際の引っ掛かりが発生し難い傾向があり、排出反転ローラー対55への用紙Tの後端残りを発生させ難い傾向があるためである。
【0149】
第2実施形態における押さえ部材200の重さは、例えば、設置角度αが65°の場合には、用紙Tを排出方向D1に移動させない条件としては例えば5.5g以上が好ましく、用紙Tの後端残りを発生させない条件としては例えば7g以下であることが好ましい。例えば、本実施形態においては、押さえ部材200の重さを6gに設定している。
【0150】
その後、更に排出方向D1に搬送される用紙Tは、押さえ部材200の下に入り込んで、積載面部520Aに積載された最上部の用紙Tと押さえ部材200との間を通る。排出方向D1に搬送される用紙Tは、図7Eに示すように、その上面が押さえ部材200の先端部202に当接した状態で、排出方向D1に搬送される。
【0151】
その後、第1実施形態のコピー機1の動作と同様に、A3サイズ縦の用紙Tは、搬送方向が戻し方向D2に切り換えられる。
その後の動作は、前述の第1実施形態のコピー機1の動作と同様であるため、説明を省略する。
【0152】
第2実施形態のコピー機1によれば、上述した第1実施形態と同様の効果を奏する他、例えば、以下のような効果を奏する。
本実施形態のコピー機1においては、積載面部520Aは、平面状に形成される平面部521と、平面部521から上方側に突出するように形成される凸部522と、を有して構成されており、押さえ部材200は、凸部522よりも用紙Tが排出方向D1の下流側において、積載面部520Aに積載された用紙Tの上面に当接して配置される。そのため、凸部522により斜め上方に向けて搬送された用紙Tは、腰のある状態で、押さえ部材200の第1排紙部50a側の面における先端部202よりも上方側において、その先端が押さえ部材200に突き当たる。
【0153】
そのため、用紙Tの先端は、押さえ部材200の先端部202よりも上方側から先端部202側に移動する。これにより、第1排紙部50aから排出された用紙Tは、押さえ部材200の先端部202と積載面部520Aに積載された用紙Tの最上面との間に直接入り込むよりも、積載面部520Aに積載された用紙Tの最上面との間の摩擦抵抗が低減される。更に、凸部522がない場合に比べて、第1排紙部50aから排出された用紙Tと積載面部520Aに積載された用紙Tの最上面との間の摩擦抵抗が低減される。従って、積載面部520Aに積載された最上部の用紙Tが排出方向D1へ移動されることが低減されるため、押さえ部材200を軽量化することができる。
押さえ部材200を軽量化することにより、スイッチバック時における用紙Tが戻し方向D2に搬送される際の引っ掛かりを抑制することができる。また、排出反転ローラー対55への用紙Tの後端残りの発生を抑制することができる。
【0154】
以上、好適な実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。
例えば、前述の実施形態において、押さえ部材200を平面状に形成したが、これに制限されない。押さえ部材200を曲面状に形成してもよい。
【0155】
なお、本発明の画像形成装置の種類は、特に限定がなく、コピー機、プリンター、ファクシミリ、又はこれらの複合機等であってもよい。
また、シート材は、用紙に制限されず、例えば、フィルムシートであってもよい。
【符号の説明】
【0156】
1……コピー機(画像形成装置)、50a……第1排紙部(排出部)、55……排出反転ローラー対(反転部)、200……押さえ部材、201……基端部(一端部)、202……先端部(他端部)、301……画像読取部、510……内部側集積部(積載部)、520……積載面部、530……積載天面部(上面部)、540……積載空間部、BD……ケース部材(筐体)、D1……排出方向、D2……戻り方向、GK……画像形成部、L3……第3搬送路(排出用搬送路)、Lb……戻り搬送路(反転用搬送路)、T……用紙(シート材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体の内部に配置される画像形成部と、
前記画像形成部により画像が形成されたシート材を排出する排出部と、
前記排出部から排出された前記シート材が積層して配置される積載部であって、
垂直方向下部に配置され前記シート材が積載される積載面部と、
前記積載面部と垂直方向において対向して配置される上面部と、
前記積載面部と前記上面部との間の積載空間部と、を有する積載部と、
前記画像形成部から前記排出部へ向けて前記シート材を搬送する排出用搬送路と、
前記排出用搬送路を搬送された前記シート材を前記排出部から前記積載空間部へ一部繰り出した後に前記シート材の搬送方向を反転させる反転部と、
前記排出用搬送路から分岐し、前記反転部により反転された前記シート材を前記画像形成部へ向けて搬送する反転用搬送路と、
前記上面部に一端部が回動可能に取り付けられ、他端部が自由端として前記積載面部に積載されたシート材の上面に当接して配置される押さえ部材であって、
前記積載されたシート材の最上面の上を移動するシート材の移動を、前記他端部が前記排出部と反対側に移動するように回動して許可すると共に、
前記排出部側に戻るように移動する前記最上面の上に配置されたシート材における移動を、前記他端部が前記最上面の上に配置されたシート材の上面に当接した状態で許可する押さえ部材と、を備える
画像形成装置。
【請求項2】
前記押さえ部材は、前記排出部から排出されたシート材が前記積載面部に積載されたシート材を前記排出部と反対側に移動させないように、前記積載面部に積載されたシート材の前記最上面に当接して配置される
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記押さえ部材は、平面状又は曲面状の板状部材であり、
前記一端部と前記他端部とをつなぐ平面は、前記積載面部に積載されたシート材の上面に対して、前記他端部が前記一端部よりも前記排出部と反対側に位置するように傾いている
請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記積載面部に積載されたシート材における前記排出部側の上面に対する前記一端部と前記他端部とをつなぐ平面の角度は、50°〜60°である
請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記積載面部は、平面状に形成される平面部と、前記平面部から上方側に突出するように形成される凸部と、を有して構成されており、
前記押さえ部材は、前記凸部よりも前記シート材が前記排出部から排出される方向である排出方向の下流側において、前記積載面部に積載された前記シート材の上面に当接して配置される
請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記他端部における前記シート材の上面に当接する部分の長さは、前記シート材が前記排出部から排出される方向である排出方向に直交する方向において、前記一端部側の長さよりも小さい
請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記押さえ部材は、前記一端部を中心に回動することにより前記上面部に沿うように配置可能であると共に、前記上面部に沿うように配置された状態で前記上面部に取り付け可能である
請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記筐体の上部側に配置される画像読取部を更に備え、
前記上面部は、前記画像読取部の下部により構成される
請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【公開番号】特開2012−208284(P2012−208284A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−73374(P2011−73374)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】